JP2601544B2 - ジフルオロハロメトキシフェニル誘導体の製造法 - Google Patents

ジフルオロハロメトキシフェニル誘導体の製造法

Info

Publication number
JP2601544B2
JP2601544B2 JP11198489A JP11198489A JP2601544B2 JP 2601544 B2 JP2601544 B2 JP 2601544B2 JP 11198489 A JP11198489 A JP 11198489A JP 11198489 A JP11198489 A JP 11198489A JP 2601544 B2 JP2601544 B2 JP 2601544B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
dibromodifluoromethane
atom
methylpentane
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11198489A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02292233A (ja
Inventor
秀幸 秋枝
直樹 佐藤
幸一 森永
義則 井出
隆一 三田
光政 梅本
Original Assignee
三井東圧化学株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三井東圧化学株式会社 filed Critical 三井東圧化学株式会社
Priority to JP11198489A priority Critical patent/JP2601544B2/ja
Priority to CA002014273A priority patent/CA2014273A1/en
Priority to DE69007152T priority patent/DE69007152T2/de
Priority to EP90107032A priority patent/EP0393513B1/en
Priority to ES90107032T priority patent/ES2062152T3/es
Priority to US07/507,826 priority patent/US5105021A/en
Priority to KR1019900005435A priority patent/KR920003775B1/ko
Priority to IL9410190A priority patent/IL94101A/en
Priority to BR909001804A priority patent/BR9001804A/pt
Publication of JPH02292233A publication Critical patent/JPH02292233A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2601544B2 publication Critical patent/JP2601544B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は式(II) (式中、X1およびX2はそれぞれ独立に、水素原子又はハ
ロゲン原子あるいは低級アルキル基を示しYは水素原子
またはハロゲン原子を示し、Zは塩素原子、または臭素
原子を示す。)で表されるジフルオロハロメトキシフェ
ニル誘導体の製造法に関する。さらに詳しくは式(I)
で表されるフェノール化合物とジブロモジフルオロメタ
ン又はブロモクロロジフルオロメタンとの反応における
改良された式(II)のジフルオロハロメトキシフェニル
誘導体の製造法に関するものである。
式(II)で表されるジフルオロハロメトキシフェニル
誘導体は、一般に農薬として、その利用価値が高い。と
りわけ、式(IV)で表される1−(3−フェノキシフェ
ニル)−4−(4−ジフルオロブロモメトキシフェニ
ル)−4−メチルペンタンは殺虫・殺ダニ活性が高いこ
とが特開昭63−45233号に開示されて いる。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
従来、式(II)のジフルオロハロメトキシフェニル誘
導体は式(I)のフェノール化合物とジブロモジフルオ
ロメタン又は、ブロモクロロジフルオロメタンとから製
造できることが知られている。
例えば、特開昭63−45233号には1−(3−フェノキ
シフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−4−
メチルペンタンとジブロモジフルオロメタンとから1−
(3−フェノキシフェニル)−4−(4−ジフルオロブ
ロモメトキシフェニル)−4−メチルペンタンの製造例
が記載されている。
具体的には、1−(3−フェノキシフェニル)−4−
(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタンを2
モル比のカリウム第三級ブトキシドとともに、N,N′−
ジメチルイミダゾリジノンに溶解し、この溶液を5モル
比のジブロモジフルオロメタンをN,N′−ジメチルイミ
ダゾリジノンに溶解した溶液中に、60℃で滴下装入し、
さらに同温度で3時間反応させたのち、カラムクロマト
グラフィーにて単離することにより目的のブロモジフル
オロメトキシフェニル誘導体を得ているが、収率はたか
だか46%程度にすぎない。
ところで、一般的にフェノール又は、置換フェノール
類のブロモジフルオロメトキシ化に関する先行技術は以
下に述べるように開示されている。
(1)特開昭57−109737号には置換フェノール類のブロ
モジフルオロメトキシ化の例が開示されている。この方
法によれば、0.1モルのp−クレゾールのカリウム塩を
ジメチルホルムアミドに溶解させ、これに触媒量のプロ
パンチオールを加え、次いでジブロモジフルオロメタン
を加えて20〜30℃で4時間反応させることにより、21%
の収率でp−(ブロモジフルオロメトキシ)トルエンを
得ている。
(2)特開昭58−128334号によれば、p−シアノフェノ
ールをジメチルホルムアミドに溶解し、これに水素化ナ
トリウムを加えて、p−シアノフェノールのナトリウム
塩とした後、ジブロモジフルオロメタンを加えて反応す
ることにより、収率32%で相当するp−(ブロモジフル
オロメトキシ)ベンゾニトリルを得ている。
(3)ジャーナル・フルオリン・ケミストリー(Journa
l Fluorine Chemistry)20巻,765頁(1982年)によれ
ば、o−アリルフェノールをジメチルホルムアミドに溶
解し、これに等モルの水酸化カリウムと触媒量の18−ク
ラウンエーテル−6化合物を加え、次いでo−アリルフ
ェノールに対して2倍モル比のジブロモジフルオロメタ
ンを加えて反応することにより、相当するo−(ブロモ
ジフルオロメトキシ)アリルベンゼンを9%の収率で得
ている。
(4)テトラヒドロン(Tetrahedron)37巻,4209頁(19
81年)では、種々のフェノールとジブロモジフルオロメ
タンとの反応例があり、フェノールのカリウム塩をジメ
チルホルムアミドに溶解させ、これに触媒量のプロパン
チオールを加えた後、フェノールのカリウム塩に対し2
倍量のジブロモジフルオロメタンを加えて、反応するこ
とにより、相当するブロモジフルオロメトキシベンゼン
を9%の収率で得ている。同様の方法にて4−メトキシ
フェノール、4−メチルフェノール、4−クロロフェノ
ール、4−ニトロフェノールなどからの製造例も記載さ
れているが、それぞれ1.5%、4%、16%、25%の収率
で、4−(ブロモジフルオロメトキシ)アニソール、4
−(ブロモジフルオロメトキシ)トルエン、4−(ブロ
モジフルオロメトキシ)クロロベンゼン、4−(ブロモ
ジフルオロメトキシ)ニトロベンゼンを得ている。さら
に (5)テトラヒドロン・レター(Tetrahedron Letter
s)22巻,323頁(1981年)ではフェノールのカリウム塩
をジメチルホルムアミドに溶解させ、これにフェノール
のカリウム塩に対して2倍モル比のジブロモジフルオロ
メタンを加えて反応することにより相当するブロモジフ
ルオロメトキシベンゼンを9%の収率で得ている。
この様に、フェノールまたは置換フェノールとジブロ
モジフルオロメタンとの反応により相当するブロモジフ
ルオロメチルエーテル類を製造する公知の方法は、いず
れも目的化合物が低収率でしか得られていない。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は前述の様なフェノール類のジフルオロハロ
メトキシ化反応の技術的現状を踏まえ、式(I)で表さ
れるフェノール化合物とジブロモジフルオロメタンまた
はブロモクロロジフルオロメタンとの反応により式(I
I)で表されるジフルオロハロメトキシフェニル誘導体
を高収率で製造する方法を鋭意検討した。
その結果 1)特開昭63−45233号にある様なフェノール化合物を
カリウム第3級ブトキシドの様なアルコラートにより金
属塩とする方法では、反応系に等モルの第3級アルコー
ルが共存する。このアルコールは目的の反応を阻害する
ばかりでなく、ジフルオロメトキシ化合物の様な副生物
の生成を誘起する原因になること。
2)単離した1−(3−フエノキシフェニル)−4−
(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタンのカ
リウム塩をN,N′−ジメチルイミダゾリジノン中でジブ
ロモジフルオロメタンを混合しただけでは比較的低い温
度条件では、ほとんど反応が進行しないこと、さらに 3)単離した1−(3−フェノキシフェニル)−4−
(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタンのカ
リウム塩とジブロモジフルオロメタンとをN,N′−ジメ
チルイミダゾリジノンに溶解した溶液中に、少量のカリ
ウム第三級ブトキシドを添加することにより、反応が極
めて円滑に進行し、目的のブロモジフルオロメトキシ化
合物の収率が飛躍的に向上することを見出した。そして
これらの知見をもとに本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は式(I) (式中、X1およびX2はそれぞれ独立に、水素原子また
は、ハロゲン原子あるいは低級アルキル基を示し、Yは
水素原子またはハロゲン原子を示す。)で表されるフェ
ノール化合物とジブロモジフルオロメタン又はブロモク
ロロジフルオロメタンとを反応させて式(II) (式中、X1またはX2、およびYは式(I)のそれと同じ
意味を示し、Zは塩素原子、または臭素原子を示す。)
で表されるジフルオロハロメトキシフェニル誘導体を製
造する方法において式(III) (式中、X1およびX2はそれぞれ独立に、水素原子又はハ
ロゲン原子あるいは低級アルキル基を示しYは水素原子
又はハロゲン原子を示し、Mはアルカリ金属原子又は、
アルカリ土類金属原紙を示し、nは1または2の整数を
示す。)で表されるフェノール化合物の金属塩とし、該
金属塩とジブロモジフルオロメタン又はブロモクロロジ
フルオロメタンを非プロトン性極性溶媒に混合したのち
反応開始剤として金属アルコラート又は金属水素化物を
添加することを特徴とする式(II)で表されるジフルオ
ロハロメトキシフェニル誘導体の製造法である。
本発明では原料として式(III)のフェノール化合物
のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩並びにジブ
ロモジフルオロメタンまたは、ブロモクロロジフルオロ
メタンが用いられる。
アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩を形成する
アルカリ金属原子またはアルカリ土類金属原子として
は、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セ
シウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、スト
ロンチウムまたはバリウムを挙げることができるが、好
適にはリチウム、ナトリウム、カリウムまたはカルシウ
ムである。
これらのフェノールの金属塩は、式(I)のフェノー
ル化合物をメタノールまたはエタノール等のアルコール
中に溶解し、これと当量の金属水酸化物を加えたのちア
ルコールを減圧下に完全に留去する等の一般的方法でも
製造できるが、より好適には、本発明者らが別途見出し
た方法、すなわち、式(I)のフェノール化合物をトル
エン、キシレン、等の芳香族炭化水素または芳香族ハロ
ゲン炭化水素溶媒中、当量の水酸化ナトリウム、水酸化
カリウムまたは酸化カルシウム等のアルカリ金属または
アルカリ土類金属の水酸化物または酸化物とともに熱時
共沸脱水後、溶媒留去することによって効率良く製造す
ることができる。
またもう一方の原料であるジブロモジフルオロメタン
またはブロモクロロジフルオロメタンの使用量は式(II
I)のフェノール化合物の金属塩に対して1当量以上で
ある。上限については、制限はないが、経済的見地より
通常は20モル比以下で使用される。
本発明の方法は式(III)で表されるフェノール化合
物の金属塩とジブロモジフルオロメタンまたはブロモク
ロロジフルオロメタンとの反応に際し有機溶媒中で実施
されるものであるが、用いる有機溶媒としては、非プロ
トン性極性溶媒が好ましい。
具体的には、N,N′−ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、ヘキサメチルホスホトリアミド、N−
メチルピロリドン、N−ジメチルホルムアミドジメチル
アセタール、N,N′−ジメチルイミダゾリジノン、ジオ
キサン、またはスルホラン等を挙げることができる。こ
れらの有機溶媒は通常は単独で用いられるが、二種以上
の溶媒を併用することも何ら問題はない。溶媒の使用量
は、特に制限されるものではないが、反応の容積効率等
を考慮して通常は、原料の式(I)の化合物とジブロモ
ジフルオロメタン又は、ブロモクロロジフルオロメタン
の合計量に対して20重量倍以下で使用される。
本発明の方法は式(III)のフェノール化合物の金属
塩とジブロモジフルオロメタンまたはブロモクロロジフ
ルオロメタンとを前記の非プロトン性極性溶媒中に溶解
または懸濁させたのち、撹拌下に、反応開始剤として金
属アルコラートまたは金属水素化物を直接添加するかま
たは非プロトン性極性溶媒に溶解した溶液または、懸濁
液を滴下することで達成される。
反応開始剤として使用される金属アルコラートまたは
金属水素化物としては、具体的には、リチウムメトキシ
ド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナ
トリウム第三級ブトキシド、カリウム第三級ブトキシ
ド、カリウムメトキシドまたはマグネシウムジエトキシ
ドなどの金属アルコラート或いはリチウムハイドライ
ド、ナトリウムハイドライド、カリウムハイドライドま
たはカルシウムハイドライドなどの金属水素化物を挙げ
ることができる。
これらの反応開始剤は通常、単独で用いられるが、二
種以上のものを併用することも可能である。
また反応開始剤の使用量は、あまり少なすぎても本発
明の目的を達成することはできず、またあまり多量に使
用することは副反応を誘起し目的化合物の収率を低下さ
せるために、通常は式(I)のフェノール化合物に対し
て0.01乃至2当量、好ましくは0.05乃至1当量である。
本発明の方法において、反応温度は0〜100℃、好ま
しくは5〜60℃である。この条件下に反応は円滑に進行
し、通常は10時間以内に反応は完結する。
反応の終点は、薄層クロマトグラフィー又は高速液体
クロマトグラフィー等の手段を用いて容易に知ることが
できる。
反応後目的生成物を単離する方法として、例えば、反
応混合物を水中に排出し、塩酸・硫酸等で中和後、ベン
ゼン等の溶媒にて抽出することにより、ジフルオロハロ
メトキシフェニル誘導体を得ることができる。必要なら
ばさらにカラムクロマトグラフィー等の手段を用いて単
離精製することができる。本発明の方法によれば、式
(II)のジフルオロハロメトキシフェニル誘導体を約70
%以上の収率で製造することができる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。尚、実
施例中の高速液体クロマトグラフィーでの分析条件は以
下の通りである。
<高速液体クロマトグラフィー分析条件> カラムYMC Pack A−312(ODS) 6mmφ×15cm 溶離液 CH3CN/H2O=10/1(体積比) 流 量 0.4ml/min 検出器 紫外分光光度計(波長254nm) 参考例1 1−(3−フェノキシフェニル)−4−(4−ヒドロキ
シフェニル)−4−メチルペンタンのカリウム塩の合成 500ml4ツ口フラスコに1−(3−フェノキシフェニ
ル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペ
ンタン34.6g(0.1モル)、95%フレーク状水酸化カリウ
ム5.9g(0.1モル)、キシレン200mlの混合物を6時間加
熱還流脱水し、均一の淡橙色の溶液を得た。この溶液を
減圧下、キシレンを留去し、固形の淡黄色の1−(3−
フェノキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−4−メチルペンタンのカリウム塩38.5gを得た。
尚、参考例1の水酸化カリウムを酸化カルシウムに替
えて同様に合成し、1−(3−フェノキシフェニル)−
4−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン
のカルシウム塩を合成した。
実施例1 1−(3−フェノキシフェニル)−4−(4−ブロモジ
フルオロメトキシフェニル)−4−メチルペンタンの合
成 400ml4ツ口フラスコ(温度計、かきまぜ機、滴下ロー
ト、深冷冷却管付)にジブロモジフルオロメタン108g
(0.52モル)を装入し、この液中に参考例1で合成した
1−(3−フェノキシフェニル)−4−(4−ヒドロキ
シフェニル)−4−メチルペンタンカリウム塩38.5g
(0.1モル)をN,N′−ジメチルイミダゾリジノン(以
下、DMIと略称する。)100mlにて溶解した溶液を20℃以
下で徐々に滴下装入した。
次にカリウム第三級ブトキシド3.7g(0.033モル)をD
MI21mlで懸濁させた液を混合液中に25℃を保ちながら滴
下した。滴下後、さらに同温度で1時間反応させた。反
応終了跡、反応液を500mlの氷水中に注ぎ、さらに10%
硫酸水溶液にてpH=5〜6に調整し、次いで、分離した
有機層をベンゼン500mlで3回抽出した。ベンゼン層
は、水洗の後、硫酸ナトリウム(無水)で乾燥した。
硫酸ナトリウムを濾過後、減圧下にベンゼンを留去し
淡黄色の油状物46.8gを得た。この油状物を高速液体ク
ロマトグラフィーにて分析の結果、1−(3−フェノキ
シフェニル)−4−(4−ブロモジフルオロメトキシフ
ェニル)−4−メチルペンタンの含有率は79.4%であっ
た。収率78.3%〔対1−(3−フェノキシフェニル)−
4−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタ
ン〕 この油状物をさらにシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒ベンゼン/ヘキサン=1/3)にて分離精
製し、目的の1−(3−フェノキシフェニル)−4−
(4−ブロモジフルオロメトキシフェニル)−4−メチ
ルペンタン37.0g収率77.8%〔対1−(3−フェノキシ
フェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メ
チルペンタン〕を得た。
元素分析値(%) 実測値 C 63.25、H 5.33、Br 16.75、F 7.95 計算値 C 63.17、H 5.30、Br 16.81、F 7.99 ▲n20 D▼ 1.5482 IRνmax(nujol)cm-1;1580,1480,1240,1205,1140,109
5,1000, N.M.R.δH(CDCl3);1.1〜1.8(4H,m)、1.28(6H,
S)、2.47(2H,t J=6.8Hz)、6.6〜7.4(13H,m) 実施例2、3 実施例1において1−(3−フェノキシフェニル)−
4−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン
の金属塩の種類、反応開始剤の種類および使用量、ハロ
ンガス使用量、ならびに反応温度・時間を替えて反応を
行った結果を表−1に示す。
参考例2 1−(3−フェノキシ−4−フルオロフェニル)−4−
(4−ヒドロキシフェニル)−4−(メチルペンタンの
ナトリウム塩の合成 参考例1で用いた1−(3−フェノキシフェニル)−
4−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン
34.6gの代わりに1−(3−フェノキシ−4−フルオロ
フェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メ
チルペンタン36.4g(0.1モル)を用いて、97%水酸化ナ
トリウム4.1g(0.1モル)キシレン250mlの混合物を6時
間、加熱還流脱水し、均一の淡橙色の溶液を得た。
参考例1に準じて処理を行い、固形の淡黄色の1−
(3−フェノキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−4−メチルペンタンのナトリウム塩38.6gを
得た。
又、水酸化ナトリウムの替わりに水酸化リチウム1水
和物を用いて、同様の方法でリチウムを合成した。
実施例4 1−(3−フェノキシ−4−フルオロフェニル)−4−
(4−ブロモジフルオロメトキシフェニル)−4−メチ
ルペンタンの合成 400ml4ツ口フラスコ(温度計、カキマゼ機、滴下ロー
ト、深冷冷却管付)にジブロモジフルオロメタン108g
(0.52モル)を装入し、この液中に参考例2で合成した
1−(3−フェノキシ−4−フルオロフェニル)−4−
(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタンのナ
トリウム塩38.6g(0.1モル)をDMI100mlに溶解した溶液
を20℃以下で徐々に滴下装入した。
次にこの溶液中に水素化ナトリウム(乾燥品97%)3.
2g(0.13モル)をDMI82.7mlで溶解させた溶液を25℃に
保ちながら滴下した。
滴下後、さらに同温度で1時間反応させた。反応終了
後、反応液を1000mlの氷水中に注ぎ、さらに10%塩酸水
溶液にてpH=5〜6に調整し、次いで、ベンゼン500ml
で3回抽出し、ベンゼン層は水洗の後、硫酸ナトリウム
(無水)で乾燥した。
硫酸ナトリウムを濾過後、減圧下にベンゼンを留去
し、淡黄色の油状物46.8gを得た。
この油状物を高速液体クロマトグラフィーにて分析の
結果、1−(3−フェノキシ−4−フルオロフェニル)
−4−(4−ブロモジフルオロメトキシフェニル)−4
−メチルペンタンの含有率は79.7%であった。反応収率
77.3%〔対1−(3−フェノキシ−4−フルオロフェニ
ル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペ
ンタン〕この油状物をさらにシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒ベンゼン/ヘキサン=1/3)にて
分離精製し、目的の1−(3−フェノキシフェニル)−
4−(4−ブロモジフルオロメトキシフェニル)−4−
メチルペンタン36.9g収率77.7%〔対1−(3−フェノ
キシフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−4
−メチルペンタン〕を得た。
元素分析値(%) 実測値 C 60.57、H 4.86、F 7.94、Br 16.80 計算値 C 60.86、H 4.90、F 11.55、Br 16.19 ▲n20 D▼ 1.5480 IRνmax(nujol)cm-1;1580,1050,1485,1280,1210,116
0,1140,1000 N.M.R.δH(CDCl3);1.1〜1.8(4H,m)、1.30(6H,
S)、2.45(2H,t,J=6.9Hz)、6.60〜7.4(12H,m) 実施例5、6 実施例4において1−(3−フェノキシ−4−フルオ
ロフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−4−
メチルペンタンのフェノールの金属塩の種類、反応開始
剤の種類および使用量、ハロンガス使用量、ならびに反
応温度、時間を変えて反応を行った結果を表−2に示
す。
比較例1(特開昭63−45233) 1−(3−フェノキシフェニル)−4−(4−ブロモジ
フルオロメトキシフェニル)−4−メチルペンタンの合
成 1−(3−フェノキシフェニル)−4−(4−ヒドロ
キシフェニル)−4−メチルペンタン20.0g(0.58モ
ル)およびカリウム第三級ブトキシド13.0g(0.11モ
ル)をDMI120mlに溶解させた溶液をジブロモジフルオロ
メタン80g(0.39モル)/DMI50ml混合溶液に50〜60℃に
保ちながら30分で撹拌しながら滴下し、更に同温度で3
時間保った。
反応液を水に注ぎ込み油状物をトルエンで抽出した。
トルエン溶液を希塩酸、水の順に洗浄し乾燥した。減圧
下でトルエン留去し、得られた油状残渣をカラムクロマ
トグラフィー〔シリカゲル600g、展開溶媒;トルエン−
ヘキサン(1:1)〕にて精製し目的の1−(3−フェノ
キシフェニル)−4−(4−ブロモジフルオロメトキシ
フェニル)−4−メチルペンタン12.6g(0.026モル)を
得た。
収率44.8%。〔対1−(3−フェノキシフェニル)−4
−(4−ブロモジフルオロメトキシフェニル)−4−メ
チルペンタン〕

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) (式中、X1およびX2はそれぞれ独立に、水素原子また
    は、ハロゲン原子あるいは低級アルキル基を示し、Yは
    水素原子またはハロゲン原子を示す。)で表されるフェ
    ノール化合物とジブロモジフルオロメタン又はブロモク
    ロロジフルオロメタンと反応させて式(II) (式中、X1およびX2はそれぞれ独立に、水素原子又はハ
    ロゲン原子あるいは低級アルキル基を示し、Yは水素原
    子またはハロゲン原子を示し、Zは塩素原子、または臭
    素原子を示す。)で表されるジフルオロハロメトキシフ
    ェニル誘導体を製造する方法において式(I)のフェノ
    ール化合物を式(III) (式中、X1およびX2はそれぞれ独立に、水素原子又はハ
    ロゲン原子あるいは低級アルキル基を示し、Yは水素原
    子又はハロゲン原子を示し、Mはアルカリ金属又は、ア
    ルカリ土類金属を示し、nは1または2の整数を示
    す。)で表されるフェノール化合物の金属塩とし、該金
    属塩とジブロモジフルオロメタン又はブロモクロロジフ
    ルオロメタンを非プロトン性極性溶媒に混合したのち反
    応開始剤として金属アルコラート又は金属水素化物を添
    加することを特徴とするジフルオロハロメトキシフェニ
    ル誘導体の製造法。
  2. 【請求項2】反応開始剤の使用量が式(III)のフェノ
    ール化合物のアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩に
    対して0.01乃至2モル比の範囲である請求項1記載の製
    造法。
JP11198489A 1989-04-18 1989-05-02 ジフルオロハロメトキシフェニル誘導体の製造法 Expired - Fee Related JP2601544B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11198489A JP2601544B2 (ja) 1989-05-02 1989-05-02 ジフルオロハロメトキシフェニル誘導体の製造法
CA002014273A CA2014273A1 (en) 1989-04-18 1990-04-10 Preparation of a difluorohalomethoxybenzene
EP90107032A EP0393513B1 (en) 1989-04-18 1990-04-12 Preparation of a difluorohalomethoxybenzene
ES90107032T ES2062152T3 (es) 1989-04-18 1990-04-12 Preparacion de un difluorohalometoxibenceno.
DE69007152T DE69007152T2 (de) 1989-04-18 1990-04-12 Herstellung eines Difluorhalogenmethoxybenzols.
US07/507,826 US5105021A (en) 1989-04-18 1990-04-12 Preparation of a difluorohalomethoxybenzene
KR1019900005435A KR920003775B1 (ko) 1989-04-18 1990-04-18 디플루오로 할로메톡시벤젠의 제조법
IL9410190A IL94101A (en) 1989-04-18 1990-04-18 Process for preparing the history of difluoro-methoxybenzene
BR909001804A BR9001804A (pt) 1989-04-18 1990-04-18 Processo para producao de difluorhalometoxibenzeno

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11198489A JP2601544B2 (ja) 1989-05-02 1989-05-02 ジフルオロハロメトキシフェニル誘導体の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02292233A JPH02292233A (ja) 1990-12-03
JP2601544B2 true JP2601544B2 (ja) 1997-04-16

Family

ID=14575035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11198489A Expired - Fee Related JP2601544B2 (ja) 1989-04-18 1989-05-02 ジフルオロハロメトキシフェニル誘導体の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2601544B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02292233A (ja) 1990-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4326087A (en) 3-Bromo-4-fluoro-benzyl derivatives
JPS64380B2 (ja)
KR870002015B1 (ko) 2,2-디플루오로프로피온산 유도체의 제조방법
KR860001445B1 (ko) 3-페녹시벤질 2-(4-알콕시페닐)-2-메틸프로필에테르의 제조방법
JP2601544B2 (ja) ジフルオロハロメトキシフェニル誘導体の製造法
US7297822B2 (en) 1-bromo-4-(4′-bromophenoxy)-2-pentadecyl benzene and preparation thereof
JP2595089B2 (ja) 3―フエノキシベンジル2―(4―ジフルオロハロメトキシフェニル)―2―メチルプロピルエーテル誘導体の製造法
JPH0149253B2 (ja)
KR20030027005A (ko) 5-[(4-클로로페닐)메틸]-2,2-디메틸시클로펜탄온의 제조방법
KR920003775B1 (ko) 디플루오로 할로메톡시벤젠의 제조법
JP2798491B2 (ja) p―ヒドロキシネオフイルm―フエノキシベンジルエーテル類の製造法
JP2585422B2 (ja) 1―(2―ハロエトキシ)―4―(2―アルコキシエチル)ジアルキルベンゼン類及びその合成中間体並びにそれらの製造法
US11739038B2 (en) Method for producing azole derivative, bromohydrin derivative and method for producing same, and method for producing 1-chloro-3-(4-chlorophenoxy)benzene
US5672742A (en) Process for producing α-(trifluoromethyl)arylacetic acid
US4997989A (en) Tert-butylalkynols
EP0022607B1 (en) Process for the preparation of halogenated hydrocarbons
KR0126769B1 (ko) (아릴)-(디메틸)-(3-(4-플루오로-3-아릴옥시페닐)프로필)실란의 제조방법
WO1986006367A1 (en) Process for preparing 3-phenoxybenzyl 2-(4-alkoxyphenyl)-2-methylpropyl ethers
WO2023082149A1 (en) Process and intermediates for preparation of isofetamid
CN117342931A (zh) 一种5-烷基间苯二酚类化合物的制备方法
JP2003104928A (ja) ヒドロキシアセトフェノン類の製造方法
CN115872889A (zh) 一种制备邻三氟甲基苯胺类化合物的方法
RU2258060C2 (ru) Способ получения 5-[(4-хлорфенил)метил]-2,2-диметилциклопентанона
UA73364C2 (uk) Спосіб одержання 5-[(4-хлорфеніл)метил]-2,2-диметилциклопентанону та спосіб одержання проміжних сполук (варіанти)
EP0037698A1 (en) Benzaldehyde derivatives for use as a chemical intermediate

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees