JP5220031B2 - 電力変換器の制御装置 - Google Patents

電力変換器の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5220031B2
JP5220031B2 JP2009547841A JP2009547841A JP5220031B2 JP 5220031 B2 JP5220031 B2 JP 5220031B2 JP 2009547841 A JP2009547841 A JP 2009547841A JP 2009547841 A JP2009547841 A JP 2009547841A JP 5220031 B2 JP5220031 B2 JP 5220031B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage command
phase
switching
power converter
average value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009547841A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009084097A1 (ja
Inventor
真一 古谷
彰 佐竹
潤 澤木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2009084097A1 publication Critical patent/JPWO2009084097A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5220031B2 publication Critical patent/JP5220031B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/48Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M7/53Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal
    • H02M7/537Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters
    • H02M7/5387Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters in a bridge configuration
    • H02M7/53871Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters in a bridge configuration with automatic control of output voltage or current
    • H02M7/53875Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters in a bridge configuration with automatic control of output voltage or current with analogue control of three-phase output

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

本発明は、複数の半導体スイッチング素子で構成された電力変換器の制御装置に関するものであり、特に、パルス幅変調(以下「PWM」と称する)を用いて制御されるPWMインバータに対する電圧指令とスイッチングパターンとの間の同期をとる同期PWM制御に関するものである。
同期PWM制御では、PWMインバータを制御するためのスイッチングパターンを計算する。ここで、スイッチングパターンを計算する方式として、例えば三角波などのキャリア波を電圧指令の位相角に同期させる方式(以下「キャリア波比較方式」と称する)や、電圧指令の位相を直接参照する方式(以下「位相参照方式」と称する)などが代表的なものとして挙げられる。これらの方式の中で、キャリア波比較方式は、制御系を簡易に構成でき、電圧指令に対する応答性に優れるという特徴を有しているのに対し、位相参照方式は、インバータ出力電圧に含まれる高調波成分を効果的に抑制することができるという特徴を有している。なお、キャリア波比較方式については、従来から数多くの技術文献が存在する。また、位相参照方式については、下記非特許文献1,2および特許文献1などが代表的な技術文献として存在する。
ところで、同期PWM制御を行う際、多くの場合では、スイッチングパターンの大まかな形状を把握することができる。このことは、同期PWM制御では、インバータ出力電圧の形状を予め把握できるということを意味している。それゆえ、同期PWM制御では、電圧指令一周期分のインバータ出力電圧波形に対し、所望の特性が得られるような切替位相を予め得ることが可能となる。
なお、非特許文献1,2では、インバータ出力電圧に含まれる高調波成分の抑制、および任意の基本波成分の指定を可能とする切替位相の設定手法について開示されている。また、特許文献1では、インバータ出力電圧波形に含まれる基本波成分が電圧指令と一致するような切替位相の設定手法について開示されている。
特開平6−253546号公報 IEEE Transactions On Industry Applications (1973,Vol.IA−9,No.3),Generalized Techniques of Harmonic Elimination and Voltage Control in Thyristor Inverters Part I−Harmonic Elimination IEEE Transactions On Industry Applications (1974,Vol,10,No.5),Generalized Techniques of Harmonic Elimination and Voltage Control in Thyristor Inverters PartII−Voltage Control Techniques
以上、代表的な同期PWM制御方式であるキャリア波比較方式および位相参照方式の特徴について簡単に説明したが、これらの制御方式には、つぎに示すような技術的課題が存在していた。
まず、キャリア波比較方式では、インバータ出力電圧の基本波成分における振幅と位相とに着目した場合、位相に関しては電圧指令の位相と一致するものの、振幅に関しては電圧指令との間に、比較的大きな誤差が発生するという問題点があった。なお、この誤差の問題では、次のような影響が懸念されていた。
(1)例えば負荷であるモータをV/f制御などのオープンループ制御方式を適用して制御する場合には、インバータ電圧出力の過不足によりモータトルク精度が低下する。
(2)例えば負荷であるモータの電流制御を行う場合には、電流制御ゲインが等価的に変動する。
(3)インバータ出力電圧を電圧指令で代用する制御を行う場合には、例えば電圧リミッタ処理等が影響を受け、電流制御系が不安定化する。
このため、キャリア波比較方式では、電圧指令に対してゲイン補償を行なう等の対策が取られてきた。
これに対し、上記非特許文献1,2および特許文献1などに示される位相参照方式では、電圧指令に対する応答性が低下するという問題点があった。例えば負荷であるモータの電流制御を行う場合、電圧指令は所定の電流を流すべく細かく変動する。一方、非特許文献1,2および特許文献1などの位相参照方式では、所望の特性を得るためのスイッチングパターンの切替位相は、フーリエ解析等を用いて計算される。このため、制御系におけるスイッチングパターンの切替位相は、電圧指令振幅に対する関数またはテーブル化されることが一般的である。他方、電圧指令の変動に伴い、上記の切替位相も細かく変動することになり、所望の特性が得られるように設定された切替位相が再現されないこととなって、切替位相に関する優先制御を行う必要性が生ずる。しかしながら、予め設定した切替位相を優先する制御を行うと、電圧指令振幅変化の切替位相に対する反映は、電圧指令一周期または半周期に一度に制限されるという制約を受けるので、電圧指令に対する応答性が低下するという問題点が生ずる。
以上を纏めると、キャリア波比較方式では、電圧指令の変化に対しては比較的早く追従するものの、電圧指令とインバータ出力電圧の基本波成分との間に比較的大きな誤差が発生するという問題があった。一方、位相参照方式では、特にフーリエ解析を用いて設定された切替位相によって、所望の特性を得るものでは、電圧指令に対する応答性が低下するという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、位相参照方式を適用した場合であっても、電圧指令とインバータ出力電圧との間の誤差を抑制するとともに、電圧指令に対して高速に応答できる電力変換器の制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる電力変換器の制御装置は、複数の半導体スイッチング素子で構成されたインバータ部を具備する電力変換器に適用され、パルス幅変調を用いて該インバータ部のスイッチング素子を制御する電力変換器の制御装置において、電圧指令信号を生成する電圧指令発生部と、前記電圧指令信号に基づいて前記インバータ部のスイッチング素子を制御するためのスイッチングパターンを計算するスイッチングパターン計算部と、を備え、前記スイッチングパターン計算部は、同期PWM方式のスイッチングパターン計算を行い、前記インバータ部から出力される出力電圧の平均値(出力電圧平均値)が前記電圧指令と一致するようなスイッチングパターンを出力することを特徴とする。
本発明にかかる電力変換器の制御装置によれば、スイッチングパターン計算部は、同期PWM方式のスイッチングパターン計算を行い、インバータ出力電圧の平均値が電圧指令と一致するようなスイッチングパターンを出力するので、位相参照方式を適用した場合であっても、電圧指令とインバータ出力電圧との間の誤差を抑制するとともに、電圧指令に対して高速に応答させることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる電力変換器の基本的構成を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態1にかかる電力変換器の制御装置の機能構成を示すブロック図である。 図3は、スイッチングパターン計算部に入力される電圧指令ベクトルおよびスイッチングパターン計算部で処理される各信号のdq座標系における関係を示す図である。 図4は、実施の形態1にかかる制御装置の動作を説明するための図である。 図5は、実施の形態1にかかる制御装置によって制御されるインバータ部のスイッチング動作を位相タイミングで分類した図表である。 図6は、実施の形態2にかかる制御装置の動作を説明するための図である。 図7は、図6に示す区間A〜Gを拡大して示した図である。 図8は、同期5パルスモードにおけるスイッチング動作を位相タイミングで分類した図表である。 図9は、実施の形態4にかかる制御装置の動作を説明するための図である。
符号の説明
10 電力変換器
21 直流電源部
22 インバータ部
221 半導体スイッチング素子(U相P側)
222 半導体スイッチング素子(V相P側)
223 半導体スイッチング素子(W相P側)
224 半導体スイッチング素子(U相N側)
225 半導体スイッチング素子(V相N側)
226 半導体スイッチング素子(W相N側)
23 負荷
50 制御部
51 電圧指令発生部
52 電圧指令信号(2軸直交回転座標上におけるd軸)
53 電圧指令信号(2軸直交回転座標上におけるq軸)
54 スイッチングパターン計算部
541 位相計算部
542 位相信号(dq座標系上)
544 電圧指令位相信号(U相)
546 電圧指令ノルム信号
548 サンプルホールドされた電圧指令ノルム信号
543 加算部
545 ノルム計算部
547 サンプルホールド(S/H)部
549 切替位相計算部
55 座標変換用位相信号
550 切替位相信号
551 位相比較部
56 スイッチングパターン信号
以下添付図面を参照し、本発明にかかる電力変換器の制御装置の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる電力変換器の基本的構成を示す図である。同図に示すように、直流電源部21、インバータ部22およびPWMを用いてインバータ部22の半導体スイッチング素子221〜226を制御する制御部50を備え、負荷23に接続される電力変換器10が構成されている。直流電源部21は、インバータ部22に直流電力を供給する。また、インバータ部22は、P側の半導体スイッチング素子である半導体スイッチング素子221〜223と、N側の半導体スイッチング素子である半導体スイッチング素子224〜226を備えて成るとともに、P側の半導体スイッチング素子である半導体スイッチング素子221とN側の半導体スイッチング素子である半導体スイッチング素子224とが直列に接続された直列回路を構成し、この直列回路の両端が直流電源部21の正負電源端子に接続されている。なお、半導体スイッチング素子222と半導体スイッチング素子225、および半導体スイッチング素子223と半導体スイッチング素子226の関係についても同様であり、それぞれの直列回路の両端が直流電源部21の正負電源端子に接続されている。なお、図1では、2レベル・3相インバータの構成を一例として示しているが、この構成に限定されるものではなく、2レベル・3相インバータ以外の電力変換器であっても構わない。
図2は、本発明の実施の形態1にかかる電力変換器の制御装置の機能構成を示すブロック図であり、図1に示す制御部50の構成を具現化して示した図である。図2において、制御部50は、電圧指令発生部51およびスイッチングパターン計算部54を備えている。また、スイッチングパターン計算部54は、位相計算部541、加算部543、ノルム計算部545、サンプルホールド部(以下「S/H部」と表記)547、切替位相計算部549、および位相比較部551を備えている。
つぎに、実施の形態1にかかる制御装置の動作について図2および図3を参照して説明する。なお、図3は、スイッチングパターン計算部54に入力される電圧指令ベクトルおよびスイッチングパターン計算部54で処理される各信号の2軸直交回転座標系(以下「dq座標系」と表記)における関係を示す図である。
図2において、電圧指令発生部51は、dq座標系における電圧指令信号52,53をスイッチングパターン計算部54に出力する。なお、電圧指令信号52は、d軸方向の電圧指令成分であり、電圧指令信号53は、q軸方向の電圧指令成分である。入力された電圧指令信号52,53は位相計算部541に入力され、位相信号542が計算される。なお、位相計算部541は、逆正接計算を実施する機能部であり、位相計算部541で計算された位相信号542と、入力された電圧指令信号52,53とは、図3に示す関係がある。
ここで、電圧指令信号52をVd*、電圧指令信号53をVq*、位相信号542をθvとすると、次式の関係がある。なお、位相計算部541は、この数式を直接計算してもよいし、予め作成されたテーブルを参照して位相信号542を求めてもよい。
Figure 0005220031
位相信号542は、加算部543にて座標変換用位相信号55と加算され、2相静止座標系(以下「αβ座標系」と表記)上の電圧指令位相信号544が得られる。なお、加算部543は、加算処理だけではなく、加算後の位相信号を0〜2πの範囲に収める処理も行う。ノルム計算部545は、電圧指令信号52,53から電圧指令ノルム信号546を計算する。なお、電圧指令ノルム信号546と他の信号との関係も図3に示している。
ここで、電圧指令ノルム信号546をVn*とすると、次式の関係がある。なお、電圧指令ノルム信号546についても、位相信号542のときと同様に、直接計算、テーブル参照の何れの手法を用いてもよい。
Figure 0005220031
ノルム計算部545で得られた電圧指令ノルム信号546は、S/H部547でサンプルホールドされた後、切替位相計算部549に入力される。切替位相計算部549は、切替位相信号550を計算する。位相比較部551は、電圧指令位相信号544と切替位相信号550を参照してスイッチングパターン信号56を出力する。なお、このスイッチングパターン信号56はインバータ部22に出力される。すなわち、スイッチングパターン信号56に従ってインバータ部22の各半導体スイッチング素子が制御される。
なお、図2において、切替位相信号550とスイッチングパターン信号56は複数の矢印で示しているが、インバータ部22の各半導体スイッチング素子に対する制御信号に対応している。すなわち、切替位相信号550およびスイッチングパターン信号56の出力数は、電力変換器の相数やレベル数などの種類によって、その数が変化する。
つぎに、切替位相計算部549の動作について詳細に説明する。なお、ここでは、電圧指令ノルム信号546から切替位相信号550を計算するが、スイッチングパターン計算における評価指標として、インバータ部22から出力される出力電圧の平均値(以下単に「出力電圧平均値」という)という指標を導入する。この出力電圧平均値が電圧指令に一致するスイッチングパターンとすることで出力電圧の高精度化が実現できる。
なお、出力電圧平均値と電圧指令については、dq座標系での値とすることが好ましい。なぜなら、dq座標系は回転座標であるため、出力電圧平均値を考慮する際に、時間の進行に伴う位相変化を織り込むことができるからである。この制御により、αβ座標系での平均値と比較した場合の誤差が抑制され、制御の結果としてインバータ出力電圧の位相遅れを抑制することができる。
また、出力電圧平均値をdq座標系の電圧指令ベクトル方向の成分とすることで、スイッチングパターン計算を簡素化できる。逆に電圧指令ベクトル方向成分としなかった場合、d軸成分、q軸成分におけるそれぞれの平均値を考慮する必要がある。ただし、スイッチングパターン計算において両者を同時に満足できない場合もあるので、そのときは両者の優先度を設定する作業が必要となる。一方、電圧指令ベクトル方向成分を用いることで、この種の計算を省略できる。なお、同期PWM制御では、αβ座標系の電圧指令位相に同期してスイッチングパターンが出力されるため、出力電圧平均値の計算は、αβ座標系の位相を基準として行うことが好ましい。
つぎに、切替位相計算部549および位相比較部551の動作について図4および図5を用いて説明する。ここで、図4は、実施の形態1にかかる制御装置の動作を説明するための図であり、図5は、実施の形態1にかかる制御装置によって制御されるインバータ部のスイッチング動作を位相タイミングで分類した図表である。なお、ここでは説明の便宜上、2レベル・3相のインバータを一例とし、このインバータを同期3パルスモードで制御する場合について説明する。
図4において、同図(a)は、横軸を時間とし、縦軸にU相電圧指令の位相(U相電圧指令位相)を示した図である。また、同図(b)〜(d)は、横軸を時間とし、縦軸に各相のP側スイッチングパターンと、そのときの各インバータ出力電圧をそれぞれ示している。なお、同図(a)に示すように、時間とU相電圧指令の関係は比例関係にあるので、同図(b)〜(d)の各図は、U相電圧指令位相に対する関係と見ることができる。
また、図4(c)および図4(d)は、インバータの出力電圧をdq座標系上で観測した波形である。ただし、図4(c)は電圧指令ベクトル方向の成分(以下「電圧指令ベクトル方向成分」という)の波形であり、図4(d)は電圧指令ベクトル方向に直交する方向の成分(以下「電圧指令ベクトル直交方向成分」という)の波形である。なお、図4では図示を省略しているが、U相の電圧指令波形は、図4(a)の位相に対する余弦計算で得ることができる。
2レベル・3相インバータを同期3パルスモードで制御する場合、図4に示すように、電圧指令位相一周期に対して18回のスイッチングが発生する。また、図4(b)に着目すると、電圧指令の大きさによって位相タイミングが変化するスイッチング群(以下「i群」と記述)と、位相タイミングが変化しないスイッチング群(以下「ii群」と記述)に分類できる。ここで、説明の便宜上、スイッチング動作点(以下単に「動作点」という)に(1)から(18)の番号を与えるとともに(図4(b)および図5を参照)、ii群の動作点と、その中間点に着目すると、図4(b)に示すような区間A〜Lからなる12個の区間に分割できる。
これらの区間では、開始または終了がii群の動作点となり、区間内に必ず一箇所のi群の動作点を含んでいる。このため、これらの区間が出力電圧平均値を制御できる最小の区間となる。なぜなら、上記のように定義した各区間において、ii群の動作点は、各区間の開始または終了を決める固定点であるのに対し、i群の動作点は、各区間内で変更可能な動作点となるからである。
ここで、図4(b)に示すように、区間Aにおけるスイッチングのタイミングを決定するパラメータとしてΔθを導入する。このΔθを用いると、各スイッチングの位相タイミングは、図5に示すような値をとる。なお、これらの各値が、切替位相計算部549から出力される切替位相信号550に相当する(図2参照)。
すなわち、これらの各区間内において、図4(c)に示したインバータ出力の電圧指令ベクトル方向成分が電圧指令と一致するように、区間Aにおけるスイッチングのタイミング(位相:Δθ)を制御することになる。例えば、動作点(2)からスタートする区間、つまり区間Bでは、Δθの操作により、動作点(3)によるタイミング制御が可能となる。
なお、区間Bにおいて、動作点(3)より前では、UVW各相のスイッチングは、「オン」、「オン」、「オフ」となる。このとき負荷がバランスしていればインバータ各相の出力電圧は、次式で表せる。ただし、Vdcは直流電源部21の出力電圧である。
Figure 0005220031
Figure 0005220031
Figure 0005220031
この値をαβ座標系上の値に変換すると、次式で表現される。
Figure 0005220031
Figure 0005220031
これを座標変換して、回転座標上の値に変換する。ここで図4(a)に示したU相電圧指令の位相を用いると、電圧指令ベクトル方向成分(以下「dv軸」と表記)と電圧指令ベクトル直交方向成分(以下「qv軸」と表記)に分離できる。なお、dv軸およびqv軸については、図3にその詳細を示している。
図4(a)のU相電圧指令位相をθvuとすると、各電圧は次式で表現される。なお、θvuは、加算部543から出力される電圧指令位相信号544に相当する(図2参照)。
Figure 0005220031
Figure 0005220031
dv軸での平均電圧を計算するには、各区間において積分を行い、その結果を位相で除算する。なお、このdv軸平均値が、電圧指令ノルムVn*と一致するように制御される。
例えば区間Bにおいては、次式が成り立つように制御される。なお、この式では、動作点(3)より後の位相では、電圧がゼロであることを考慮している。
Figure 0005220031
上記(1−10)式を解くと、Δθは次式となる。なお、このΔθは、その都度計算してもよいし、電圧指令ノルムVn*に対するテーブルとして準備してもよい。
Figure 0005220031
上記(1−11)式では、区間Bについて説明したが、他の区間についても同様である。なお、他の区間の波形も、区間Bの波形と同一か、左右対称であるかなどの違いになるため、(1−11)式または、これと同等な式を用いて、Δθを計算することができる。
なお、説明の順序が前後したが、切替位相計算部549は、電圧指令ノルム信号548(Vn*)から(1−11)式に従ってΔθを求め、図5に示すような切替位相信号550を出力する。また、位相比較部551は、図4(a),(b)および図5に示すように、切替位相信号550および電圧指令位相信号544を参照して、各相に付与するスイッチングパターン信号56を算出する。
また、図2に示した制御装置の構成において、S/H部547は、必ずしも必要な構成部ではない。例えば電圧指令発生部51が電流制御を行う場合のように、電圧指令が細かく変動する場合では、チャタリングと呼ばれる現象が生起し、複数回のスイッチング動作が発生する可能性がある。このS/H部547は、このようなチャタリングを防止するために有効であり、電力変換器の安定動作に貢献することが可能となる。
なお、S/H部547におけるサンプルホールドのタイミングであるが、例えば図4に示した出力電圧平均値を計算する区間の境界とする場合には、インバータ出力電圧の更新との整合がとれて好都合である。また、このタイミング以外でも、負荷や電圧指令発生部51における制御形態に合わせ、適切な設定を行うことでもよい。例えば、上記のタイミングよりも、より細かなサンプルホールドを行えば、無駄時間が抑制され、応答性の向上につながる。
以上説明したように、この実施の形態にかかる電力変換器の制御装置によれば、出力電圧平均値が電圧指令と一致するようなスイッチングパターンを計算して出力するので、同期PWM制御適用時でも電圧指令とインバータ出力電圧の間の誤差が抑制され、精度の良い電圧を得ることができる。
また、この実施の形態にかかる電力変換器の制御装置によれば、スイッチングパターン演算における評価指標として用いた出力電圧平均値の計算を、dq座標系上の値を用いるようにしているので、出力電圧の位相遅れを抑制することができる。
また、この実施の形態にかかる電力変換器の制御装置によれば、出力電圧平均値として、電圧指令ベクトル方向の成分を用いるようにしているので、スイッチングパターンの計算を簡素化することができる。
さらに、この実施の形態にかかる電力変換器の制御装置によれば、出力電圧平均値として、電圧指令の位相を複数個に分割した区間における平均値を用いるようにしているので、電圧指令への応答を高速化することができる。
このように、実施の形態1にかかる電力変換器の制御装置によれば、従来の同期PWM制御系にはない、電圧指令精度と応答性との両立を効果的に実現することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、2レベル・3相インバータを同期3パルスモードで制御する場合を一例として説明したが、他のパルスモードで制御する場合についても、実施の形態1と同様な指針で、スイッチングパターンの計算を実行することができる。
図6(a)は、図4(a)と同様にU相電圧指令位相を示した図である。一方、図6(b)〜(d)は、2レベル・3相インバータを同期5パルスモードで制御する場合の、各相におけるP側スイッチングパターンと、そのときの各インバータ出力電圧をそれぞれ示している。これらの図に示すように、同期5パルスモードでは、電圧指令一周期に対し、スイッチング動作は30回発生し、電圧指令位相は24分割されている。ここで、説明の便宜上、各動作点に対して(1)から(30)の番号を与えるとともに、それぞれの区間に対してAからXまでの記号を与える。
つぎに実施の形態2にかかる制御装置の動作について図7および図8を参照して説明する。ここで、図7は、図6に示す区間A〜Gを拡大して示した図であり、図8は、同期5パルスモードにおけるスイッチング動作を位相タイミングで分類した図表である。なお、ここでの動作説明は、区間Cおよび区間Dに着目して行う。
図7において、区間Cおよび区間Dでは、電圧指令ベクトル方向成分におけるインバータ出力電圧波形は、実施の形態1の同期3パルスモード(図4参照)の場合とは異なる。図7(b)と図4(b)との比較から明らかように、実施の形態2の同期5パルスモードでは、タイミングを決定するΔθは、Δθ1,Δθ2の2種類必要となる。これらのΔθ1,Δθ2を用いると、各スイッチングの位相タイミングは、図8に示すような値をとるとともに、これらの各値が、切替位相計算部549から出力される切替位相信号550に対応するする(図2参照)。
なお、区間Cおよび区間Dにおいて、動作点(4)より後で、かつ、動作点(5)より前では、UVW各相のP側スイッチ状態は「オン」、「オン」、「オン」となっている。このとき、UVW各相のN側スイッチ状態は「オフ」、「オフ」、「オフ」となっているので、ゼロ電圧区間となる。逆に、このゼロ電圧区間以外では、UVW各相のP側スイッチ状態は「オン」、「オン」、「オフ」であり、実施の形態1において説明した区間Bと同じである。従って、ゼロ電圧区間を除くインバータ出力電圧波形は、dv軸方向、qv軸方向のそれぞれにおいて、上述の(1−8)式および(1−9)式で表現することができる。よって、区間Cにおいて、dv軸方向の平均値を電圧指令ノルムVn*と一致させるには、ゼロ電圧区間を考慮した次式の計算を行えばよい。
Figure 0005220031
同様に、区間Dにおいて、dv軸方向の平均値を電圧指令ノルムVn*と一致させるには、ゼロ電圧区間を考慮した次式の計算を行えばよい。
Figure 0005220031
上記(2−1)式および(2−2)式を解くと、Δθ1およびΔθ2は、それぞれ次式となる。なお、実施の形態1と同様に、これらのΔθ1,Δθ2は、その都度計算してもよいし、電圧指令ノルムVn*に対するテーブルとして準備してもよい。
Figure 0005220031
Figure 0005220031
上記(2−3)式および(2−4)式では、区間Cおよび区間Dについて説明したが、他の区間についても同様である。具体的には、図8に示す切替位相で、図6(b)に示すようなスイッチング制御を行うことで、出力電圧平均値を電圧指令と一致させることができる。
なお、出力電圧平均値を計算する区間であるが、実施の形態1で説明した2レベル・3相インバータでは、同期パルス数をnとすると、電圧指令位相を「6n−6」分割した区間となる。つまり、同期パルス数の増加によって半導体スイッチング素子のスイッチング回数が増え、出力電圧の振幅・位相以外に操作可能な量(自由度)が表れる。上記非特許文献1,2では、自由度を高調波低減に利用している。本実施の形態では、その自由度を、インバータ出力電圧の更新回数の増加に用いる点が非特許文献1,2とは大きく異なる。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、2レベル・3相インバータを同期3パルスモードで制御する場合において、出力電圧平均値を計算する電圧指令位相区間を12分割する実施形態を一例として示した。また、上記実施の形態2では、2レベル・3相インバータを同期5パルスモードで制御する場合において、出力電圧平均値を計算する電圧指令位相区間を24分割する実施形態を一例として示した。一方、実施の形態3では、これらの分割数を半分に設定する実施形態、すなわち隣接する2つの区間を新たな1つの区間として設定することにより、区間数を削減し、計算時間や処理時間を短縮する実施形態を示すものである。
ここで、隣接する2つの区間を新たな1つの区間として設定する考え方として、
(1)qv軸におけるインバータ出力電圧が零であり、
(2)当該出力電圧が零となる点を区間の境界点としたときに隣接区間同士の波形が点対称となる
という2つの条件を満足させた区間設定を行えばよい。例えば、図4に示す実施例を参照して説明すると、区間Bと区間Cとの境界点では、図4(d)に示されるように、上記2つの条件を満足している。したがって、区間Aおよび区間Bを1つの区間に設定するとともに、区間Cおよび区間Dを1つの区間に設定する。このようにして、電圧指令位相一周期における電圧位相区間では「A,B」「C,D」「E,F」「G,H」「I,J」「K,L」が新たな区間となり、これらの各区間においては、同一のΔθを用いることができる。
なお、上記のような制御を行う場合、出力電圧平均値の更新回数が低下するため、応答性能が低下することになるが、その一方で、出力電圧平均値における電圧指令ベクトル直交成分(qv軸成分)の平均値を0とすることができるので、出力電圧の精度を向上させることができる。この点については、つぎのように説明することができる。
上記と同様に、電力変換器を2レベル・3相インバータを同期3パルスモードで制御する場合を一例として用いる。例えば、図4(b)において、区間Aと区間Bとを合わせた区間ABにおいて、qv軸の電圧計算を行う。なお、計算手順は、実施の形態1で示した手順と同一であるため、その詳細な説明は省略する。ここで、動作点(2)よりも前の区間(元の区間A)では、下記(3−1)式で表すことができる。ただし、この式は、動作点(1)以降の位相における値であり、動作点(1)以前の位相では、qv軸電圧は0となる。また、動作点(2)よりも後の区間(元の区間B)では、下記(3−2)式で表すことができる。この場合、動作点(3)以降の位相では、qv軸電圧がゼロとなる。
Figure 0005220031
Figure 0005220031
つぎに、上記(3−1)式および(3−2)式から、平均値を計算する。ゼロ電圧区間を考慮するとqv軸方向の出力電圧平均値(Vqv_AV)は、区間Aでは(3−3)式となり、区間Bでは(3−4)式となる。
Figure 0005220031
Figure 0005220031
このように区間A、区間Bにおけるqv軸方向のインバータ出力電圧平均値は、その極性を除いて同じとなる。このため両式のΔθが同じであれば、区間ABにおけるインバータ出力電圧平均値がゼロになる。
以上説明したように、この実施の形態にかかる電力変換器の制御装置によれば、出力電圧平均値の区間を変更することで出力電圧平均値における電圧指令ベクトル直交成分(qv軸成分)の平均値を0とすることができるので、電力変変換器の出力電圧の精度を向上させることが可能となる。
実施の形態4.
実施の形態1〜3で説明した同期PWM制御では、例えば同期3パルスモード、あるいは同期5パルスモードといった同一のパルスモードでの実施形態を一例として示したが、この実施の形態では、異なったパルスモード、すなわち同期パルス数の異なるパルスモードを組み合わせた実施形態について示すものであり、具体的には、各相のスイッチ状態が同期パルスモードの切替前後で変化せず、かつ、実施の形態1〜3にて説明した電圧平均値を計算する区間の境界点ならば自由に切替を行っても悪影響が出ない、という考え方に基づいている。
図9は、実施の形態4にかかる制御装置の動作を説明するための図である。ここで、図9(b)には、図4に示した同期3パルスモードにおける各相スイッチングパターンを示し、図9(c)には、図6に示した同期5パルスモードにおける各相スイッチングパターンを示している。また、これらの図において、同期3パルスモードの区間と同期5パルスモードの区間とを区別するための添字「3」,「5」を付加している。
図9において、区間A3と区間B3との間の境界点は、実施の形態1〜3にて説明した電圧平均値を計算する区間の境界点(ii群の動作点)であり、かつ、この境界点の前後で各相のスイッチ状態が各パルスモード間で変化していない。したがって、この境界点を両パルスモードの切替タイミングとして使用することができる。同様に、「区間C3と区間D3」、「区間E3と区間F3」、「区間G3と区間H3」、「区間I3と区間J3」、「区間K3と区間L3」の各境界点も切替タイミングとして使用することができる。すなわち電圧指令一周期中に、複数の切替可能なタイミングが存在することになる。したがって、例えば電力変換器を2レベル・3相インバータとし、同期3パルスモードおよび同期5パルスモードを用いて制御する場合には、図9の破線部に示す任意の境界点において、これらのパルスモード間の切替を好適に行うことができる。
なお、同期パルス数の異なるパルスモードを組み合わせた制御を行う場合であって、電圧指令一周期中に複数の切替タイミングが存在する場合には、次のような利点が存在する。
例えば、同期パルス数の異なるパルスモードを適当な割合で連続して用いることにより、等価的に同期パルス数を変更したパルスモード動作を実現することができる。より具体的には、例えば同期3パルスモードと同期5パルスモードを1:1の割合で用いた場合には、単位時間あたりのスイッチング回数の観点からは等価的に4パルスモードが実現できる。この場合、上記の区間毎に交互に同期3パルスモードと同期5パルスモードを用いることで、電圧指令位相一周期毎に切り替えるよりも再現精度を向上させることができる。
ここで、同期パルスモードの使用割合は、上記に示した1:1の比率でなくてもよく、任意の比率を適用することができる。同期3パルスモードと5パルスモードの場合、選択できる区間は電圧指令位相一周期中に6区間存在する(図9参照)。いま、同期3パルスモードの使用回数に着目すると、0回〜6回までの7通りの比率が選択できる。また、両パルスモードの選択パターンに関しては、例えば、最初に同期3パルスモードを2回選択し、つぎに同期5パルスモードを1回選択して、これを繰り返すといった固定したパターンでもよいし、設定した使用割合を保ちつつランダムに選択するようにしてもよい。
なお「背景技術」の項において説明した、キャリア波比較方式や位相参照方式では、同期パルスモードの切替は、電圧指令位相一周期毎に行うことが原則となる。これらの方式において、電圧指令位相一周期中に複数回の同期パルスモードの切り替えを行うことは不可能ではないが、再現精度が著しく低下するとともに、同期パルスモードの切替時に出力電圧の変化が大きくなったり、不要なスイッチングが発生したりする可能性があるため、好ましい制御手法であるとは言い難い。
また、他の利点として、例えば、インバータの電圧精度を高めるため、一時的に同期パルス数の高いパルスモードに切り替えるような場合、電圧指令位相の一周期分が経過するまで待機する必要はなく、無駄時間の抑制につながる。
一方、比較的長い時間レンジで同期パルスモードを切り替えるような場合、切り替え前後の両パルスモードの使用割合を徐々に変化させるように制御すれば、滑らかな切替を高速に行うといった動作も実現できる。
以上説明したように、この実施の形態にかかる電力変換器の制御装置によれば、異なった同期パルス数のパルスモードを組み合わせて使用する際に、電圧指令一周期中に複数の切替可能なタイミングを持つことができるので、複数の同期パルスモードを組み合わせて他のパルスモードを高精度に実行することができるとともに、同期パルスモードの切替そのものの無駄時間も抑制することができる。
なお、上記実施の形態1〜4では、2レベル・3相インバータを同期3パルスモードで制御する場合、あるいは同期5パルスモードで制御する場合のスイッチングパターン演算について説明してきたが、3レベルインバータといったマルチレベルインバータや、3相以外の多相インバータ、さらに多くの同期パルス数を有するインバータに対しても適用することができる。つまり、上記実施の形態にかかる電力変換器の制御装置によれば、同期PWM制御を用いて交流電圧を負荷に供給する電力変換器ならば、どのような種類のものでも適用することが可能となる。
以上のように、本発明にかかる電力変換器の制御装置は、電圧指令とインバータ出力電圧との間の誤差を抑制するとともに、電圧指令に対して高速に応答させることができる発明として有用である。

Claims (6)

  1. 複数の半導体スイッチング素子で構成されたインバータ部を具備する電力変換器に適用され、パルス幅変調を用いて該インバータ部の半導体スイッチング素子を制御する電力変換器の制御装置において、
    電圧指令信号を生成する電圧指令信号発生部と、
    前記電圧指令信号に基づいて前記インバータ部の半導体スイッチング素子を制御するためのスイッチングパターンを計算するスイッチングパターン計算部と、
    を備え、
    前記スイッチングパターン計算部は、同期PWM方式のスイッチングパターン計算を行い、前記インバータ部から出力される出力電圧の2軸直交回転座標系上における平均値(出力電圧平均値)が前記電圧指令信号と一致するようなスイッチングパターンを出力することを特徴とする電力変換器の制御装置。
  2. 複数の半導体スイッチング素子で構成されたインバータ部を具備する電力変換器に適用され、パルス幅変調を用いて該インバータ部の半導体スイッチング素子を制御する電力変換器の制御装置において、
    電圧指令信号を生成する電圧指令信号発生部と、
    前記電圧指令信号に基づいて前記インバータ部の半導体スイッチング素子を制御するためのスイッチングパターンを計算するスイッチングパターン計算部と、
    を備え、
    前記スイッチングパターン計算部は、同期PWM方式のスイッチングパターン計算を行い、前記インバータ部から出力される出力電圧の2軸直交回転座標系上における平均値(出力電圧平均値)が前記電圧指令信号と一致するようなスイッチングパターンを出力すると共に、同期PWM方式のスイッチングパターン計算を行う際に、複数の同期パルス数から少なくとも一つ以上の同期パルス数を選択し、該選択された同期パルス数を切り替えて行うことを特徴とする電力変換器の制御装置。
  3. 前記スイッチングパターン計算部は、同期パルス数を切り替えるタイミングを、静止座標系上における前記電圧指令信号の位相区間において、少なくとも一つ以上有することを特徴とする請求項2に記載の電力変換器の制御装置。
  4. 前記出力電圧平均値として、前記電圧指令信号の静止座標系上の位相をx個(xは自然数)に分割した区間における平均値を用いることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電力変換器の制御装置。
  5. 請求項1に記載の電力変換器の制御装置は、nパルスモードの同期PWM方式のスイッチングパターン計算を行い、前記出力電圧平均値として、前記電圧指令信号の静止座標系上の位相を6×n−6個または3×n−3個に分割した区間における平均値を用いることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電力変換器の制御装置。
  6. 前記出力電圧平均値として、2軸直交回転座標上における電圧指令信号ベクトル方向の成分を用いることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の電力変換器の制御装置。
JP2009547841A 2007-12-27 2007-12-27 電力変換器の制御装置 Expired - Fee Related JP5220031B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2007/075206 WO2009084097A1 (ja) 2007-12-27 2007-12-27 電力変換器の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009084097A1 JPWO2009084097A1 (ja) 2011-05-12
JP5220031B2 true JP5220031B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=40823837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009547841A Expired - Fee Related JP5220031B2 (ja) 2007-12-27 2007-12-27 電力変換器の制御装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8750009B2 (ja)
JP (1) JP5220031B2 (ja)
CN (1) CN101911464B (ja)
DE (1) DE112007003741T5 (ja)
TW (1) TWI366975B (ja)
WO (1) WO2009084097A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4710963B2 (ja) * 2008-11-28 2011-06-29 株式会社デンソー 回転機の制御装置及び制御システム
DK2487780T3 (da) * 2011-02-14 2020-03-02 Siemens Ag Styreenhed til en effektkonverter og fremgangsmåde til drift deraf
EP2926447B1 (en) * 2012-11-29 2020-10-21 Schneider Electric IT Corporation Backup power supply control
FR3006129B1 (fr) * 2013-05-27 2015-05-01 Renault Sa Procede de commande d'une machine electrique synchrone, systeme correspondant et vehicule automobile comprenant le systeme
KR101764949B1 (ko) * 2013-10-29 2017-08-03 엘에스산전 주식회사 인버터 출력전압의 위상보상장치
US10137790B2 (en) * 2017-02-17 2018-11-27 Ford Global Technologies, Llc System and method for noise reduction in electrified vehicle powertrain with multi-three-phase electric drive
KR20190094843A (ko) * 2018-02-06 2019-08-14 엘에스산전 주식회사 인버터 제어장치
JP7112593B2 (ja) 2019-04-12 2022-08-03 株式会社日立産機システム 電力変換装置、及び、その制御方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0515070A (ja) * 1991-04-22 1993-01-22 Mitsubishi Electric Corp 並列運転制御装置
JPH1189242A (ja) * 1997-09-08 1999-03-30 Yaskawa Electric Corp 電力変換装置
JP2005020838A (ja) * 2003-06-24 2005-01-20 Takahashi Yuko 多相電流供給回路及びその制御方法
WO2007144959A1 (ja) * 2006-06-16 2007-12-21 Mitsubishi Electric Corporation 電力変換器の制御装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03171505A (ja) 1989-11-29 1991-07-25 Tokyo Electric Co Ltd 照明器具
JP2679411B2 (ja) * 1990-12-19 1997-11-19 三菱電機株式会社 交流出力変換器の並列運転制御装置
US5257180A (en) * 1991-04-22 1993-10-26 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Controlling system for parallel operation of AC output inverters with restrained cross currents
JP3171505B2 (ja) 1993-03-02 2001-05-28 株式会社東芝 Pwmインバータ制御装置
JP3411462B2 (ja) 1997-02-05 2003-06-03 三菱電機株式会社 電力変換器の制御装置
RU2209502C2 (ru) * 1997-10-31 2003-07-27 Хитачи, Лтд. Устройство для преобразования электрической мощности
JP4401724B2 (ja) * 2003-09-26 2010-01-20 東芝三菱電機産業システム株式会社 電力変換装置
US7548035B2 (en) * 2003-11-26 2009-06-16 Nsk Ltd. Control apparatus of electric power steering apparatus
ES2624929T3 (es) * 2004-08-27 2017-07-18 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Generador de señal PWM de tres fases
JP2006320160A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Mitsubishi Electric Corp 電力変換器の制御装置
JP4674516B2 (ja) * 2005-09-27 2011-04-20 株式会社デンソー 同期モータの磁極位置推定方法
US7626836B2 (en) * 2005-10-26 2009-12-01 Rockwell Automation Technologies, Inc. Method and apparatus for adjustable voltage/adjustable frequency inverter control
JP4760465B2 (ja) * 2006-03-17 2011-08-31 日産自動車株式会社 電力変換装置
JP5157356B2 (ja) * 2006-11-17 2013-03-06 日産自動車株式会社 電力変換装置およびその制御方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0515070A (ja) * 1991-04-22 1993-01-22 Mitsubishi Electric Corp 並列運転制御装置
JPH1189242A (ja) * 1997-09-08 1999-03-30 Yaskawa Electric Corp 電力変換装置
JP2005020838A (ja) * 2003-06-24 2005-01-20 Takahashi Yuko 多相電流供給回路及びその制御方法
WO2007144959A1 (ja) * 2006-06-16 2007-12-21 Mitsubishi Electric Corporation 電力変換器の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20100271853A1 (en) 2010-10-28
TW200929832A (en) 2009-07-01
CN101911464B (zh) 2013-04-10
WO2009084097A1 (ja) 2009-07-09
JPWO2009084097A1 (ja) 2011-05-12
DE112007003741T5 (de) 2011-03-17
TWI366975B (en) 2012-06-21
US8750009B2 (en) 2014-06-10
CN101911464A (zh) 2010-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5220031B2 (ja) 電力変換器の制御装置
US10630163B2 (en) Pulse width modulation method, pulse width modulation system, and controller
JP5892955B2 (ja) 電力変換装置
KR100611340B1 (ko) 영구 자석 모터 드라이브를 위한 공간 벡터 pwm 변조기
JP5599538B1 (ja) 電力変換装置
JP6695598B2 (ja) インバータ制御装置
JP6326832B2 (ja) インバータ制御方法および電圧型インバータ
JP3259571B2 (ja) Pwm制御装置とそれを用いたシステム
CN108322074B (zh) 一种基于十二边形空间电压矢量的级联二电平逆变器svpwm调制方法
JP2008220106A (ja) Pwm制御装置
JP4893152B2 (ja) 交流−交流直接変換装置の空間ベクトル変調方法
JP2019187097A (ja) 電動機の制御方法および制御装置
JP6221815B2 (ja) インバータの制御方法およびインバータ
JP6287636B2 (ja) 回転機の制御装置
JP7109670B2 (ja) 電力変換装置および電力変換装置の駆動方法
JP6756293B2 (ja) 回転機の制御装置および制御方法
KR100933393B1 (ko) 유도 전동기의 직접 토크 제어 장치 및 방법
JP5251344B2 (ja) 二相交流回転機の制御装置
JP6754022B1 (ja) 電力変換装置
JP2011172387A (ja) 電力変換制御装置、コンバータ制御回路、電力変換制御方法、電力変換制御用プログラム及び記録媒体
JPH0284072A (ja) Pwm制御方法
JP2023124720A (ja) 電力変換装置
JP2024100355A (ja) モータ制御装置
JP2020137385A (ja) 電力変換装置
JP2011229293A (ja) 電圧形インバータの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130305

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5220031

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees