JP5219670B2 - 光学機器及びレンズ位置検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルカメラ、ビデオカメラ、交換レンズ等のレンズ制御を行う光学機器に関する。
上記のような光学機器では、複数のレンズユニットを光軸方向に移動させて変倍やフォーカシングを行う。そして、各レンズユニットの移動(位置)を精度良く制御するためには、各レンズユニットの位置を検出する必要がある。
レンズユニットの位置を検出する方法として、いわゆる相対位置検出システムが使用される場合が多い(例えば、特許文献1参照)。相対位置検出システムでは、レンズユニットの移動に伴って変化するパルス信号や周波信号を出力する相対位置センサとしてのエンコーダが用いられる。レンズユニットをまず基準位置に移動させた後、該基準位置からのエンコーダ出力の変化を読み取る(カウントする)ことで、基準位置に対するレンズユニットの位置を検出することができる。
また、相対位置検出システムとしては、レンズユニットを基準位置に移動させた後、該レンズユニットを駆動するアクチュエータに印加されるパルス信号のパルス数をカウントすることで、基準位置に対するレンズユニットの位置を検出するものもある。
これらの相対位置検出システムにおいて、レンズユニットが基準位置に移動したことを検出するために、基準位置にはフォトインタラプタ等のフォトセンサ(基準位置センサ)が設けられる。レンズユニットに設けられた遮光部材が該フォトセンサの受光部に入射していた光を遮り、該フォトセンサの出力が変化することで、レンズユニットが基準位置に移動したことを検出することができる。
特開平4−184309号公報
しかしなから、このような相対位置検出システムを用いて変倍レンズユニットとフォーカスレンズユニットの位置を検出する場合、それぞれのレンズユニットに対して基準位置センサが必要となる。このことは、1つの光学機器において使用されるセンサ数の増加を招き、これらセンサ部品に対する配線の取り回しが複雑になったり、光学機器の小型化が妨げられたりするという問題が生じる。また、基準位置センサとしてフォトセンサを用いる場合には、個々のレンズユニットに遮光部材を設ける必要があり、これによっても光学機器の小型化が妨げられる。
本発明は、少ない数のセンサによって、複数のレンズユニットの位置を検出することができるようにした光学機器及びレンズ位置検出方法を提供する。
本発明の一側面としての光学機器は、それぞれ光軸方向に移動可能な第1のレンズユニット及び第2のレンズユニットと、基準位置に対する第1のレンズユニットの位置を検出する第1の位置検出手段と、第1のレンズユニットと第2のレンズユニットとが互いに当接したときの第1のレンズユニットに対する第2のレンズユニットの位置を記憶する記憶手段と、第1のレンズユニットと第2のレンズユニットとが互いに当接した際に、第1の位置検出手段により検出された第1のレンズユニットの位置と記憶手段に記憶された第1のレンズユニットに対する第2のレンズユニットの位置とから、基準位置に対する第2のレンズユニットの位置を検出する第2の位置検出手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の他の一側面としてのレンズ位置検出方法は、それぞれ光軸方向に移動可能な第1のレンズユニット及び第2のレンズユニットを有する光学機器に適用される。該レンズ位置検出方法は、第1のレンズユニットと第2のレンズユニットとが互いに当接したときの第1のレンズユニットに対する第2のレンズユニットの位置を記憶手段に記憶させるステップと、基準位置に対する第1のレンズユニットの位置を検出する第1位置検出ステップと、第1のレンズユニットと第2のレンズユニットとが互いに当接した際に、第1位置検出ステップにより検出された第1のレンズユニットの位置と記憶手段に記憶された第1のレンズユニットに対する第2のレンズユニットの位置とから、基準位置に対する位置とから第2のレンズユニットの位置を検出する第2位置検出ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、第1及び第2のレンズユニットのそれぞれに対して基準位置センサを設ける従来の光学機器に比べて、少ない数のセンサによって、第1及び第2のレンズユニットの位置を検出することができる。したがって、光学機器における配線の取り回しを簡単にしたり、光学機器の小型化を実現したりすることができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、それぞれ本発明の実施例である光学機器(撮像装置)としてのデジタルカメラ又はビデオカメラの構成を示す。
カメラ100において、10は第2のレンズユニットとしての変倍レンズ(以下、ズームレンズという)であり、変倍を行うために光軸方向に移動可能である。12は第1のレンズユニットとしてのフォーカスレンズであり、焦点調節を行うために光軸方向に移動可能である。ズームレンズ10とフォーカスレンズ12と不図示のレンズユニットにより、撮像光学系が構成される。
13は絞り機能を備えたシャッタユニットである。14は光学像(被写体像)を光電変換して電気信号を出力するCCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子である。120は撮像素子14からのアナログ信号出力を増幅するゲインアンプであり、16はゲインアンプ120で増幅されたアナログ信号出力をデジタル信号に変換するA/D変換器である。
18はタイミング発生部であり、撮像素子14、 A/D変換器16及びD/A変換器26にクロック信号を供給する。該タイミング発生部18は、メモリ制御部22及び後述するシステム制御部50により制御される。
20は画像処理部(画像生成手段)であり、A/D変換器16又はメモリ制御部22からのデジタル撮像信号に対して、画素補間処理、色変換処理、AWB(オートホワイトバランス)処理等の各種画像処理を行う。これにより、撮像素子14の出力を用いた画像データ(画像)が生成される。
また、画像処理部20は、生成した画像データを用いて所定の演算処理を行う。制御手段としてのシステム制御部50は、その演算結果に基づいて、露出制御部40及びフォーカス制御部を制御する。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAE(自動露出)処理及びAF(オートフォーカス)処理が行われる。また、画像処理部20は、生成した画像データを用いて所定の演算処理を行い、その演算結果に基づいて、TTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理を行う。
メモリ制御部22は、A/D変換器16、タイミング発生部18、画像処理部20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30及び圧縮・伸長部32を制御する。
画像処理部20からの画像データ又はA/D変換器16からのデジタル撮像信号は、メモリ制御部22を介して画像表示メモリ24又はメモリ30に書き込まれる。
28はLCD等により構成される画像表示部(表示手段)である。画像表示メモリ24に書き込まれた表示用画像データ(以下、EVF画像という)は、D/A変換器26を介して画像表示部28に送られる。EVF画像が画像表示部28で表示されることにより、電子ファインダ(EVF)機能が実現される。
メモリ30は、生成された静止画像や動画像を格納する。また、メモリ30は、システム制御部50の作業領域としても使用される。
32は適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長する圧縮・伸長部であり、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えたデータを再びメモリ30に書き込む。
40はシャッタユニット13を制御する露出制御部である。
42はフォーカス制御部であり、システム制御部50とともにフォーカスレンズ12のオートフォーカス制御(AF処理)を行う。AF処理により、合焦目標となる被写体に対する撮像光学系の合焦状態が得られる。
また、フォーカス制御部42には、フォーカスレンズ12を光軸方向に駆動するフォーカスアクチュエータとしてのボイスコイルモータとその駆動回路も含まれる。フォーカスアクチュエータとしては、ボイスコイルモータ以外のアクチュエータを用いてもよい。
44はズームレンズ10の移動、すなわちズーム動作を制御するズーム制御部である。ズーム制御部44には、ズームレンズ10を光軸方向に駆動するズームアクチュエータとしてのDCモータとその駆動回路も含まれる。ズームアクチュエータとしては、振動型モータを使用してもよい。46はレンズバリア102の動作を制御するバリア制御部である。
露出制御部40及びフォーカス制御部42はTTL方式を用いて制御されている。すなわち、システム制御部50は、画像処理部20において生成された画像データを用いた演算結果に基づいて、露光制御部40及びフォーカス制御部42を制御する。また、システム制御部50は、露光制御部40及びフォーカス制御部42のほか、カメラ100全体の動作を制御する。
さらに、システム制御部50は、画像表示部28でのEVF画像の表示や、カメラ100及び被写体に関する各種情報表示を制御する。
52はシステム制御部50の動作用の定数、変数、コンピュータプログラム等のデータを記憶するメモリである。
54は情報表示部であり、文字、画像、音声等を用いてカメラ100の動作状態やメッセージ等を示す情報を出力する。情報表示部54は、液晶表示素子やスピーカ等により構成されている。情報表示部54は、一部の情報を光学ファインダ104を介してファインダ画面内に表示する。
56は電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、EEPROM等が用いられる。
60はモードダイアルであり、撮像モード(静止画撮像モードや動画撮像モード)、再生モード等の各機能を切り替え設定するために操作される。
62は撮像準備スイッチ(SW1)であり、不図示のシャッタボタンの第1ストローク操作(半押し操作)によりONとなり、測光結果に基づくAE処理やAF処理等の撮像準備動作を開始させる。
64は撮像記録スイッチ(SW2)であり、シャッタボタンの第2ストローク操作(全押し操作)によりONとなり、撮像記録動作を開始させる。ここにいう撮像記録動作は、シャッタユニット13の開閉動作、撮像素子14からの撮像信号に基づいて画像処理部20にて画像データを生成する動作、画像データをメモリ制御部22を介してメモリ30に書き込む動作を含む。また、メモリ30から画像データを読み出して、圧縮・伸長部32で圧縮し、記録媒体200又は210に記録する動作も含む。これら一連の撮像記録動作は、記録用画像の取得動作ということもできる。
66は表示ON/OFFスイッチであり、ユーザが画像表示部28での表示のON/OFFを切り替える指示を入力するための操作部材である。
68はクイックレビューON/OFFスイッチであり、撮像直後の画像データを画像表示部28に所定時間の間、再生するクイックレビュー機能のON/OFFを設定する。
70は各種ボタンやタッチパネル等を含む操作部であり、カメラ100の機能選択や各種設定を行うためのメニュー画面を表示させたり、メニュー項目を決定したりするために操作される。また、操作部70には、ズーム動作を行わせるためのズームスイッチ(テレスイッチ及びワイドスイッチ)も設けられている。
80は電源制御部であり、電池残量の検出を行う電池検出部、電池からの電源電圧を所定の動作電圧に変換するDC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ部等を含む。
86は電池であり、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池が使用される。82,84は電池86とカメラ100との電気的接続を行うためのコネクタである。
90,94はそれぞれ、記録媒体200,210との通信を行うためのインタフェースであり、92,96はそれぞれ、記録媒体200,210に接続されるコネクタである。
110は通信部であり、RS232C、USB、IEEE1394、無線通信等の通信機能を有する。
112は通信部110を介してカメラ100に他の機器を接続するコネクタであり、無線通信を行う場合はアンテナが接続される。
記録媒体200,210にはそれぞれ、カメラ100との通信を行うためのインタフェース204,214、及びカメラ100とインタフェース204,214との電気的接続を行うコネクタ206,216を有する。記録部202,212には、カメラ100から出力される圧縮画像データや音声データが書き込まれる。記録部202,212は、半導体メモリや光ディスク等により構成される。
98はコネクタ92,96に記録媒体200,210が装着されているか否かを検知する記録媒体着脱検知部である。
フォーカスレンズ12の可動範囲の一部とズームレンズ10の可動範囲の一部とは互いに重複する(図4及び図5参照)。
フォーカスレンズ12の可動範囲のうち、ズームレンズ10の方向とは反対方向(以下、撮像素子14側ともいう)には、機械的可動端としてのフォーカスレンズ停止部材125が設けられている。フォーカスレンズ12がフォーカスレンズ停止部材125に当接することで、原点位置を検出することが可能となる。
121はフォーカスレンズ12の位置を検出するフォーカス位置検出部である。このフォーカス位置検出部121は、フォーカス位置センサ124の出力信号を用いて、所定の基準位置(以下、原点位置という)からのフォーカスレンズ12の相対位置を検出する。フォーカス位置センサ124とフォーカス位置検出部121により第1の位置検出手段が構成される。
ここで、フォーカス位置センサ124は、フォーカスレンズ12の光軸方向への移動に応じて、互いに位相が異なる2つの周波信号を出力するセンサであり、例えば、光学スケールを備えた光学式センサが用いられる。該フォーカス位置センサ124の詳細については後述する。
上述したように、フォーカスレンズ12の可動範囲の一部とズームレンズ10の可動範囲の一部とが互いに重複するため、フォーカスレンズ12とズームレンズ10とを互いに当接させることが可能である。そして、フォーカスレンズ12とズームレンズ10とが互いに当接した状態において、フォーカスレンズ12に対するズームレンズ10の位置(相対位置)は、これらが可動範囲のどこで当接しても常に一定値である。
なお、ズームレンズ10とフォーカスレンズ12はそれぞれ、レンズ本体と該レンズ本体を保持する不図示のレンズ保持部材とにより構成されている。上述したようにズームレンズ10とフォーカスレンズ12は互いに当接可能であるが、実際に当接するのはズームレンズ10のレンズ保持部材とフォーカスレンズ12のレンズ保持部材である。
123は記憶手段としてのレンズ位置情報記憶部であり、フォーカスレンズ12とズームレンズ10とが互いに当接した状態におけるフォーカスレンズ12に対するズームレンズ10の位置(相対位置)の情報を記憶している。この位置の情報は、フォーカスレンズ12に対するズームレンズ10の位置差(又は間隔)を示す情報でもある。以下、レンズ位置情報記憶部123に記憶されたフォーカスレンズ12に対するズームレンズ10の位置を、当接相対位置という。
122は第2の位置検出手段としてのズーム位置検出部である。ズーム位置検出部122は、レンズ位置情報記憶部123に記憶された当接相対位置とフォーカス位置検出部121により検出されたフォーカスレンズ12の位置とから、ズームレンズ10の位置を検出(算出)する。ここで検出されるズームレンズ10の位置は、フォーカスレンズ12の基準位置と同じ位置を基準とした相対位置であり、ズームレンズ10の原点位置ということもできる。
ズーム位置検出部122は、ズームレンズ10の原点位置が検出された後、不図示のエンコーダからの出力バルス信号のパルス数をカウントすることで、ズームレンズ10の位置を検出する。
なお、図1では、シャッタユニット13がズームレンズ10及びフォーカスレンズ12よりも撮像素子14側に配置され、ズームレンズ10及びフォーカスレンズ12が直接当接可能である場合を示している。ただし、シャッタユニット13は、ズームレンズ10とフォーカスレンズ12との間に配置されていてもよい。
この場合も、フォーカスレンズ12の可動範囲の一部とズームレンズ10の可動範囲の一部は互いに重複しており、ズームレンズ10及びフォーカスレンズ12は、シャッタユニット13に互いに反対方向から当接する。すなわち、ズームレンズ10及びフォーカスレンズ12は、シャッタユニット13を間に挟んで互いに間接的に当接する。本発明では、このような場合も、ズームレンズ10及びフォーカスレンズ12が互いに当接するものとみなす。
次に、図2及び図3を用いて、フォーカス位置センサ124の例として、光学スケールを備えた光学式センサの仕組みについて説明する。
光学式センサは、光学スケール300と、発光素子301と、受光素子302,303と、測定板304とにより構成されている。
光学スケール300には、一定のピッチλ(μm)で複数のスリット305が形成されている。各スリットは、発光素子301からの光を通過させる。
また、測定板304は、フォーカスレンズ12と一体となって光軸方向に移動する。測定板304には、λ/4(μm)の間隔で2つのスリット306,307が互いに平行に形成されている。スリット305を通過した後にこれら2つのスリット306,307を通過して2つに分割された発光素子301からの光はそれぞれ、2つの受光素子302,303により受光される。これにより、受光素子302,303からは、図3に示すよう互いに位相が異なる2相の周波信号Acosθ,Asinθが出力される。
2相の周波信号Acosθ,Asinθの変化の方向と値(正負)との組み合わせからフォーカスレンズ12の移動量と移動方向を求めることができる。具体的には、不図示の位置カウンタ(システム制御部50内に設けられている)にて、フォーカスレンズ12が微小な所定量移動するごとに、その移動方向に応じてカウント値をインクリメント又はデクリメントする。
したがって、位置カウンタによるカウントを原点位置から開始することで、フォーカスレンズ12の原点位置に対する相対位置を検出することができる。このような光学式センサは、パルス制御や中間分割制御等の高精度の位置検出が求められる場合に用いられる。
次に、ズームレンズ10の位置検出シーケンスについて説明するが、ここではまず、図1に示したカメラ100において、ズームレンズ10及びフォーカスレンズ12を含む撮像光学系の構成についてより詳しく説明する。
本実施例では、撮像光学系は、沈胴式のレンズ鏡筒内に収容されている。沈胴式のレンズ鏡筒は、カメラ100の電源OFFの状態では、カメラボディ内に収納され、電源ONによりカメラボディから突出する。
ズームレンズ10は、フォーカスレンズ12よりも被写体側に配置されている。フォーカスレンズ12は、ズームレンズ10の方向に移動することによって、撮像光学系の焦点位置を至近方向に変化させる。
また、前述したようにフォーカスレンズ12の可動範囲の一部はズームレンズ10の可動範囲の一部と重複しており、フォーカスレンズ12とズームレンズ10は互いに直接又は間接的に当接することが可能である。
フォーカスレンズ12の可動範囲のうち、撮像素子14側の可動端(沈胴機械端)には、前述したフォーカスレンズ停止部材125が設けられている。フォーカスレンズ12(のレンズ保持部材)をフォーカスレンズ停止部材125に当接させることで、原点位置を検出することができる。
フォーカスレンズ12の原点位置検出(以下、フォーカスリセットという)について説明する。
図2を用いて説明したように、フォーカス位置センサ124として、光学スケールを備えた光学式センサが用いられる場合、フォーカスレンズ12が移動すると、図3に示すような2相の周波信号が出力される。
まず、システム制御部50は、フォーカス制御部42を通じてフォーカスレンズ12を所定の速度で撮像素子14側に駆動して、フォーカスレンズ停止部材125に当接させる。このとき、フォーカスレンズ12のフォーカスレンズ停止部材125への衝突により生じた振動が収まるまで、所定時間の間、フォーカスレンズ12を駆動するフォーカスアクチュエータ(ボイスコイルモータ等)での推力の発生を継続させる。このとき、フォーカス位置センサ124の出力を監視することで、フォーカスアクチュエータに推力を発生させる時間を制御してもよい。
フォーカスレンズ12の振動が収まると、フォーカスレンズ停止部材125に当接したとみなしてフォーカスレンズ12の位置カウンタを初期化する。これにより、フォーカスリセットが行われる。
図4、図5及び図6には、ズームレンズ10のリセット動作を含む位置検出シーケンス(レンズ位置検出方法)を示している。図4は、ズームレンズ10が沈胴機械端からフォーカスレンズ12の至近端位置までの間に位置する場合のズームレンズ10の位置検出シーケンスを示している。また、図5には、ズームレンズ10がフォーカスレンズ12の至近端位置からズームレンズ10の望遠端位置までの間に位置する場合のズームレンズ10の位置検出シーケンスを示している。さらに、図6には、図4及び図5に示した位置検出シーケンスに共通するフローチャートを示している。
なお、この位置検出シーケンスは、システム制御部50がコンピュータプログラムに従ってフォーカス制御部42及びズーム制御部44を制御することで実行される。また、図4及び図5においては、位置検出シーケンスの順序を丸囲み数字1〜5により示しているが、以下の説明中においては、括弧付き数字1〜5により示す。
図4及び図6において、システム制御部50はまず前述したフォーカスリセットを行う[(1):ステップS100]。
次にシステム制御部50は、フォーカスレンズ12を至近端方向に移動させる[(2):ステップS101]。フォーカスレンズ12は、至近端位置に到達する前にズームレンズ10に当接する。このため、ステップS102でのフォーカスレンズ12がズームレンズ10に当接したか否かの判定では、当接したとしてステップS103に進む。
なお、前述したフォーカスリセット時と同様に、フォーカスレンズ12がズームレンズ10に衝突した場合には、それにより発生するフォーカスレンズ12とズームレンズ10の振動が収まるまで、フォーカスアクチュエータに推力を発生させ続ける。
フォーカスレンズ12及びズームレンズ10の振動が収まると、システム制御部50は、これらが当接したとみなし、フォーカス位置検出部121にフォーカスレンズ12の原点位置に対する相対位置を検出させる。
ステップS103では、システム制御部50は、ズーム位置検出部122に、フォーカス位置検出部121により検出されたフォーカスレンズ12の相対位置とレンズ位置情報記憶部123に記憶された当接相対位置とからズームレンズ10の位置を算出させる。この算出(検出)された位置が、フォーカスレンズ12と同じ原点位置に対するズームレンズ10の位置となる。こうして、フォーカスレンズ12及びズームレンズ10のリセット動作が終了する。
次に、システム制御部50は、ステップS104において、ズームレンズ10を所定の目標位置に移動させ(3)、続いてステップS105でフォーカスレンズ12を所定の目標位置に移動させる(4)。
図5及び図6において、システム制御部50はまず前述したフォーカスリセットを行う[(1):ステップS100]。
次にシステム制御部50は、フォーカスレンズ12を至近端方向に移動させる[(2):ステップS101]。このとき、フォーカスレンズ12は至近端位置に到達してもズームレンズ10に当接しないため、ステップS102でのフォーカスレンズ12がズームレンズ10に当接したか否かの判定では、当接しないとしてステップS106に進む。
ステップS106では、システム制御部50は、ズームレンズ10を沈胴方向(撮像素子14側)に移動させる。これにより、ズームレンズ10が至近端位置にあるフォーカスレンズ12に当接する(3)。
なお、前述したフォーカスリセット時と同様に、ズームレンズ10がフォーカスレンズ12に衝突した場合には、ズームレンズ10とフォーカスレンズ12の振動が収まるまで、フォーカスアクチュエータに推力を発生させ続ける。
このとき、ズームレンズ10がフォーカスレンズ12に衝突することで、フォーカスレンズ12が沈胴方向に若干戻される可能性がある。そこで、ステップS107では、システム制御部50は、フォーカスレンズ12を所定量だけ沈胴方向に移動させた後、再び所定速度でズームレンズ10に当接させる(4)。
この当接(衝突)によって再びフォーカスレンズ12及びズームレンズ10に発生した振動が収まると、システム制御部50は、これらが当接したとみなしてフォーカス位置検出部121にフォーカスレンズ12の原点位置に対する相対位置を検出させる。そして、ステップS103に進む。
ステップS103では、システム制御部50は、ズーム位置検出部122に、フォーカス位置検出部121により検出されたフォーカスレンズ12の相対位置とレンズ位置情報記憶部123に記憶された当接相対位置とからズームレンズ10の位置を算出させる。この算出(検出)された位置が、フォーカスレンズ12と同じ原点位置に対するズームレンズ10の位置となる。こうして、フォーカスレンズ12及びズームレンズ10のリセット動作が終了する。
次に、システム制御部50は、ステップS104において、ズームレンズ10を所定の目標位置に移動させ(4)、続いてステップS105でフォーカスレンズ12を所定の目標位置に移動させる(5)。
このようにズームレンズ10がフォーカスレンズ12の可動範囲よりも被写体側に位置する状態からズームレンズ10のリセット動作を行う場合は、フォーカスレンズ12をその可動範囲のうち最も被写体側に移動させる。そして、ズームレンズ10をこのフォーカスレンズ12に当接する位置まで撮像素子14側に移動させる。これにより、フォーカスレンズ12とズームレンズ10のリセット動作が高速化される。
以上のように、本実施例によれば、フォーカスレンズ12及びズームレンズ10のそれぞれに対して基準(原点)位置センサを設ける従来のカメラに比べて、少ない数のセンサによって、両レンズ12,10の位置を検出することができる。したがって、カメラ100内での配線の取り回しを簡単にしたり、カメラ100の小型化を実現したりすることができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記実施例では、フォーカス位置センサ124として、光学スケールを備えた光学式センサを用いる場合について説明したが、磁気スケールを備えた磁気抵抗センサを用いてもよい。また、フォーカスレンズ12を駆動するアクチュエータをボイスコイルモータとして説明してきたが、脱調しない構成の2相エンコーダを備えるモータであってもよい。
また、上記実施例では、フォーカスリセットの方法として、フォーカスレンズ12がフォーカスレンズ停止部材125(機械的可動端)に当接することで、フォーカスレンズ12の位置カウンタを初期化する場合について説明した。しかし、フォーカスレンズ12の基準位置にフォトセンサを設け、フォーカスレンズ12に設けられた遮光部材によって該フォトセンサを遮光状態とした位置を検出することで、位置カウンタを初期化するようにしてもよい。この場合も、フォーカスレンズ12とズームレンズ10の位置は同じ原点位置を基準として検出されるので、フォーカスレンズ12とズームレンズ10に対してフォトセンサを1つ追加するだけで済む。
さらに、ズームレンズ10がフォーカスレンズ12の可動範囲よりも繰り出した状態からレンズ鏡筒のリセットを行う場合、本発明は、フォーカスレンズ12が最も繰り出した位置までズームレンズ10を戻せば良い。このため、レンズ鏡筒のリセットが高速化されるということは明らかである。
また、上記実施例では、フォーカスレンズ12を第1のレンズユニットとし、ズームレンズ10を第2のレンズユニットとした場合について説明したが、ズームレンズを第1のレンズユニットとし、フォーカスレンズを第2のレンズユニットとしてもよい。この場合は、フォーカスレンズの位置は、ズームレンズの原点位置(基準位置)に対する位置として検出される。
また、上記実施例では、撮像装置について説明したが、本発明は、交換レンズ等の撮像装置以外の光学機器にも適用することができる。
本発明の実施例であるカメラの構成を示すブロック図。 実施例のカメラに用いられるフォーカス位置センサの構成を示す模式図。 上記フォーカス位置センサからの出力波形を示す図。 実施例のカメラにおけるズームレンズの位置検出シーケンスを示す図。 実施例のカメラにおけるズームレンズの位置検出シーケンスを示す図。 実施例のカメラにおけるズームレンズの位置検出シーケンスを示すフローチャート。
符号の説明
10 ズームレンズ
12 フォーカスレンズ
14 撮像素子
20 画像処理部
50 システム制御部
100 デジタルカメラ
121 フォーカス位置検出部
122 ズーム位置検出部
123 レンズ位置情報記憶部
124 フォーカス位置センサ
125 フォーカスレンズ停止部材

Claims (5)

  1. それぞれ光軸方向に移動可能な第1のレンズユニット及び第2のレンズユニットと、
    基準位置に対する前記第1のレンズユニットの位置を検出する第1の位置検出手段と、
    前記第1のレンズユニットと前記第2のレンズユニットとが互いに当接したときの前記第1のレンズユニットに対する前記第2のレンズユニットの位置を記憶する記憶手段と、
    前記第1のレンズユニットと前記第2のレンズユニットとが互いに当接した際に、前記第1の位置検出手段により検出された前記第1のレンズユニットの位置と前記記憶手段に記憶された前記第1のレンズユニットに対する前記第2のレンズユニットの位置とから、前記基準位置に対する前記第2のレンズユニットの位置を検出する第2の位置検出手段とを有することを特徴とする光学機器。
  2. 前記第1のレンズユニット及び前記第2のレンズユニットをそれぞれ光軸方向に移動させる制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記基準位置に移動させた前記第1のレンズユニットを前記第2のレンズユニットの方向に移動させることにより、前記第1及び第2のレンズユニットを互いに当接させることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記第1のレンズユニット及び前記第2のレンズユニットをそれぞれ光軸方向に移動させる制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記基準位置に移動させた前記第1のレンズユニットを前記第2のレンズユニットの方向に移動させ、かつ前記第2のレンズユニットを前記第1のレンズユニットの方向に移動させることにより、前記第1及び第2のレンズユニットを互いに当接させることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  4. 前記基準位置は、前記第1のレンズユニットの機械的可動端であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の光学機器。
  5. それぞれ光軸方向に移動可能な第1のレンズユニット及び第2のレンズユニットを有する光学機器のレンズ位置検出方法であって、
    前記第1のレンズユニットと前記第2のレンズユニットとが互いに当接したときの前記第1のレンズユニットに対する前記第2のレンズユニットの位置を記憶手段に記憶させるステップと、
    基準位置に対する前記第1のレンズユニットの位置を検出する第1の位置検出ステップと、
    前記第1のレンズユニットと前記第2のレンズユニットとが互いに当接した際に、前記第1の位置検出ステップにより検出された前記第1のレンズユニットの位置と前記記憶手段に記憶された前記第1のレンズユニットに対する前記第2のレンズユニットの位置とから、前記基準位置に対する前記第2のレンズユニットの位置を検出する第2の位置検出ステップとを有することを特徴とするレンズ位置検出方法。
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