JP2005141068A - 自動焦点調節装置、自動焦点調節方法、及びコンピュータで読み取り可能な制御プログラム - Google Patents

自動焦点調節装置、自動焦点調節方法、及びコンピュータで読み取り可能な制御プログラム Download PDF

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公太 寺山
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Abstract

【課題】 十分なS/N比を確保した焦点評価値を得ることができ、高精度な測距が可能となる自動焦点調節装置を提供する。
【解決手段】 撮影画面上に複数の測距領域をグループ化して設定し、主被写体と背景の遠近競合が生じる場合や、低コントラスト被写体などで十分なS/N比の焦点評価値が得られない時に、各測距領域の焦点評価値を同一測距領域グループ50内で選択的に加算する(加算測距領域51)。例えば、同一測距領域グループ内の各測距領域の測距結果のうち、最至近を示した測距結果から被写界深度内或いは被写界深度相当分遠距離を示した測距領域までの各測距領域について、焦点評価値を選択的に加算して該測距領域グループ50全体の焦点評価値を求める。
【選択図】 図6

Description

本発明は、電子スチルカメラやビデオカメラ等に利用される自動焦点調節装置及び自動焦点調節方法、並びに自動焦点調節方法を実行するコンピュータで読み取り可能な制御プログラムに関する。
従来より、電子スチルカメラやビデオカメラなどでは、CCDなどの撮像素子から得られる輝度信号の高周波成分を信号処理し、合焦動作を行う自動焦点調節装置が用いられている。この自動焦点調節装置では、撮影画面内の中央付近に設定された測距領域(被写体との距離を測定するための領域)の全域に亘ってフォーカスレンズを駆動しながら撮像素子から得られる輝度信号の高域成分の平均値(以下、焦点評価値という)の最大値に相当するレンズ位置を合焦点とする方式が採られることが多い(例えば、特許文献1を参照)。しかし、主被写体が撮影画面中央に存在しない場合には、撮影者は感度設定をし直す(AFロック)などの手順を踏む必要がある。
これに対して、撮影画面内に複数の測距領域を有する多点測距カメラによれば、主被写体が撮影画面中央になくてもAFロックなどの手順を踏まずに主被写体の測距が可能となり、さらには、測距領域を小さく設定することで、同一測距領域内で遠距離被写体と近距離被写体が競合する頻度が減少し、ターゲットの主被写体に対し精度の良い測距が可能となる。
このような理由から、撮影画面内に小さめの測距領域を複数設定して、複数の測距結果と撮影条件などにより主被写体を自動的に判断し、フォーカスを合わせるカメラが増えている。
特開2002−214517号公報
しかしながら、測距領域を小さく設定した場合には、主被写体と背景の遠近競合が生じるときや、低コントラストな被写体などで十分なS/N比の焦点評価値が得られず正確な測距が困難になる、といった問題があった。
例えば、低コントラストな被写体について一例を示すと、図7(a)のように、撮影画面700内に単独の大きな測距領域701を設定した場合には、焦点評価値は主被写体702と背景703の両方のピークを示し(図7(b)参照)、誤測距と測距精度低下の原因となる。
一方で図8(a)のように、複数の小さめの測距領域801を設定した場合には、主被写体701を捕らえる測距領域と背景703に抜ける測距領域が存在し、それぞれの距離に相当するフォーカスレンズ位置において焦点評価値がピークを示す(図8(b)参照)。ここで主被写体に対応するピークのフォーカスレンズ位置に制御すれば、的確に主被写体に合焦させることができる。しかし、測距領域を細かく設定したため焦点評価値の出力信号は小さくなっている。このため、図9(a)に示すように、低コントラストな被写体において(測距領域901)、設定する測距領域サイズが小さい(測距領域902)場合には、S/N比も悪く明確なピークを得ることができない(図9(b)参照)。
本発明は上記従来の問題点に鑑み、十分なS/N比を確保した焦点評価値を得ることができ、高精度な測距が可能となる自動焦点調節装置、自動焦点調節方法、及びコンピュータで読み取り可能な制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の自動焦点調節装置では、焦点調節機能を有する結像光学系によって結像された被写体像を受光して電気信号に変換する撮像手段の受光面の結像画面上に、被写体との距離を測定するための複数の測距領域をグループ化した測距領域グループを設定する測距領域グループ設定手段と、前記撮像手段の出力の所定域を評価して前記結像光学系による焦点調節に用いる焦点評価値を求めて前記各測距領域毎に出力する焦点評価手段と、前記各測距領域毎の焦点評価値を同一測距領域グループ内で選択的に加算する焦点評価値加算手段とを備えたことを特徴とする。
また、前記焦点評価値加算手段は、同一測距領域グループ内の前記各測距領域の測距結果のうち、最至近を示した測距結果から被写界深度内或いは被写界深度相当分遠距離を示した測距領域までの各測距領域について、前記焦点評価値を選択的に加算して該測距領域グループ全体の焦点評価値を求めることを特徴とする。
また、前記焦点評価値加算手段は、同一測距領域グループ内の測距領域毎に出力される焦点評価値の一致度を判定する判定手段を有し、該判定手段により一致度が高いと判定された測距領域について、焦点評価値を選択的に加算して測距領域グループ全体の焦点評価値を求めることを特徴とする。
また、前記測距領域グループ設定手段は、前記測距領域グループを複数設定することを特徴とする。
また、前記測距領域グループ設定手段は、1つ測距領域が複数の測距領域グループに含まれるような設定を可能にしたことを特徴とする。
本発明の自動焦点調節方法では、焦点調節機能を有する結像光学系によって結像された被写体像を受光して電気信号に変換する撮像手段の受光面の結像画面上に、被写体との距離を測定するための複数の測距領域をグループ化した測距領域グループを設定する測距領域グループ設定工程と、前記撮像手段の出力の所定域を評価して前記結像光学系による焦点調節に用いる焦点評価値を求めて前記各測距領域毎に出力する焦点評価工程と、前記各測距領域毎の焦点評価値を同一測距領域グループ内で選択的に加算する焦点評価値加算工程とを実行することを特徴とする。
本発明のコンピュータで読み取り可能な制御プログラムでは、焦点調節機能を有する結像光学系によって結像された被写体像を受光して電気信号に変換する撮像手段の受光面の結像画面上に、被写体との距離を測定するための複数の測距領域をグループ化した測距領域グループを設定する測距領域グループ設定ステップと、前記撮像手段の出力の所定域を評価して前記結像光学系による焦点調節に用いる焦点評価値を求めて前記各測距領域毎に出力する焦点評価ステップと、前記各測距領域毎の焦点評価値を同一測距領域グループ内で選択的に加算する焦点評価値加算ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、請求項1の自動焦点調節装置、請求項6の自動焦点調節方法、及び請求項7のコンピュータで読み取り可能な制御プログラムによれば、結像画面上に複数の測距領域をグループ化して設定し、主被写体と背景の遠近競合が生じる場合や、低コントラスト被写体などで十分なS/N比の焦点評価値が得られない時に、各測距領域の焦点評価値を同一測距領域グループ内で選択的に加算することで、十分なS/N比を確保した焦点評価値が得られ、精度の良い測距が可能となる。
請求項2の自動焦点調節装置によれば、同一測距領域グループ内の各測距領域の測距結果のうち、最至近を示した測距結果から被写界深度内或いは被写界深度相当分遠距離を示した測距領域までの各測距領域について、焦点評価値を選択的に加算して測距領域グループ全体の焦点評価値を求めるため、近距離主被写体について精度の良い測距が可能となる。
請求項3の自動焦点調節装置によれば、焦点評価値の一致度が高いと判定された測距領域における焦点評価値を選択的に加算して測距領域グループ全体の焦点評価値を求めるため、同一被写体の測距精度を向上させることができる。
請求項4の自動焦点調節装置によれば、測距領域グループを複数設定可能であるため、主被写体に対応する測距領域グループの測距結果に基づく精度の良い制御が可能となる。
請求項5の自動焦点調節装置によれば、複数の測距領域グループが重なるように設定可能であるため、きめ細かいグループ化の設定が可能となる。
本発明の自動焦点調節装置、自動焦点調節方法、及びコンピュータで読み取り可能な制御プログラムの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の自動焦点調節装置は、例えば電子スチルカメラに適用される。
[電子スチルカメラの構成]
図1は、本発明の実施形態に係る自動焦点調節装置を搭載した電子スチルカメラの構成を示すブロック図である。
図中の101は固定レンズであり、102は光量を制御する絞り及びシャッタである。103は絞り及びシャッタを動かすモータであり、104はモータ103を駆動して絞り及びシャッタ102を動かすメカ系駆動回路である。
105は後述する撮像素子109上に焦点を合わせるためのフォーカスレンズであり、106はフォーカスレンズ105のリセット位置を検出するフォトインタラプタ、107はフォーカスレンズ105を駆動するモータ、108はモータ107を駆動してフォーカスレンズ105を動かすフォーカスレンズ駆動回路である。
109は被写体からの反射光を電気信号に変換する撮像素子であり、110は撮像素子109を動作させるために必要なタイミング信号を発生するタイミング信号発生回路、111は撮像素子109の出力ノイズを除去するCDS回路やA/D変換前に行う非線形増幅回路を備えた前置処理回路である。112はA/D変換器であり、113は画像処理部である。
114は撮影シーケンスなどのシステムを制御するシステム制御用CPUであり、115はバッファメモリ、116はメモリの読み書きやDRAMのリフレッシュ動作を制御するメモリコントローラ、117は後述する記録媒体118との接続のためのインターフェース、118はメモリーカードやハードディスクなどの記録媒体である。
119は操作表示部であって、操作補助のための表示やカメラの状態表示の他、撮影時には撮影画面と測距領域の表示を行う。120はカメラを外部から操作するための操作部であり、121は電気的に書き換え可能な不揮発性メモリ(EEPROM)、122はシステムに電源を投入するためのメインスイッチ、123はオートフォーカス動作(AF)や自動露出(AE)動作等の撮影スタンバイ動作を行うためのスイッチ(以下SW1と記す)、124はSW1の操作後、撮影を行う撮影スイッチ(以下SW2と記す)、125は撮影モードを設定するモードスイッチ、126はフラッシュである。
フォーカスレンズ駆動回路108は、システム制御用CPU114から供給される制御信号に従い、フォーカスレンズ105をモータ107で光軸方向に移動させる。バッファメモリ115は、一時的な画像記憶手段としての高速バッファとして、或いは画像の圧縮伸張における作業用メモリなどに使用される。画像処理部113では、A/D変換器112から入力したデジタル画像データについて色差や輝度信号に分け、各種処理、補正及び画像圧縮/伸長のデータ処理を施す。
システム制御用CPU114は、オートフォーカス動作制御のほか、撮像動作や自動露出(AE)動作などの制御を行う。操作部120は、機能選択や各種設定を外部から行うための部材を備え、例えば画像再生時の設定など各種設定を行うメニュースイッチのほか、撮影時の感度設定、画像記録時の記録画素数や圧縮率などを設定するファンクションキー等を備える。
[実施形態の動作]
以下、本実施形態の動作を図2〜図6を参照しながら詳述する。
I.電子スチルカメラの全体的動作
図2は、本実施形態の電子スチルカメラの全体的動作を示すフローチャートである。この処理プログラムは、EEPROM121に格納されており、システム制御用CPU114によって実行される。
まず、ステップS201でメインスイッチ122の状態を検出し、ONであればステップS202へ進む。ここに、メインスイッチ122の機能はシステムに電源を投入することである。ステップS202では、画像を記録する記録媒体118の残容量を調べ、残容量がゼロであればステップS203へ進み、そうでなければステップS204へ進む。
ステップS203では、画像を記録する記録媒体118の残容量がゼロであることを警告してステップS201に戻る。この警告は、操作表示部119に表示するか、又は図示しない音声出力部から警告音を出すか、或いはその両方を行っても良い。ステップS204では撮影レンズ群をリセットする。
続くステップS205ではスイッチSW1の状態を調べて、ONであればステップS207へ進み、そうでなければステップS206へ進む。ここに、スイッチSW1の機能は、AFやAEなどの撮影スタンバイ動作を行うことである。ステップS206では、メインスイッチ122の状態を調べて、ONであればステップS205へ、そうでなければステップS201へ戻る。
ステップS207では、撮像素子109の出力信号から被写体輝度を算出しAE処理を行い、ステップS208では後述する図3のフローチャートに従ってAF動作を行う。ステップS209はスイッチSW2の状態を調べて、ONであればステップS211へ、そうでなければステップS210へ進む。ここに、スイッチSW2の機能はスイッチSW1の操作後撮影を行うことである。
ステップS210ではスイッチSW1の状態を調べて、ONであればステップS209へ戻り、そうでなければステップS205へ戻る。ステップS211では後述する図4のフローチャートに従って撮影動作を行う。ステップS212では、画像を記録する記録媒体118の残容量を調べて、残容量がゼロであればステップS203へ戻り、そうでなければステップS213へ進む。ステップS213ではスイッチSW2の状態を調べて、ONでなければステップS210へ戻る。
II.ステップS208のAF動作の詳細
以下、図3のフローチャートを参照しながら、図2におけるステップS208のAF動作のサブルーチンを説明する。このAF動作は、撮像素子109から得られる信号の高域成分のピーク検出により行われる。図3は、図2のAF動作(ステップS208)のサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、ステップS301では、AF動作における測距領域設定、及びフォーカスレンズ105の設定を行う。測距領域設定は、撮影画面上に複数の測距領域をグループ化して設定する。測距領域グループは複数設定することが可能であり、また任意の測距領域が複数の測距領域グループに含まれるように設定することも可能である。フォーカスレンズ105の設定は、具体的には、スキャン開始位置、スキャン終了位置及びサンプリング時のフォーカスレンズ105のレンズ移動量などの設定を行う。
次のステップS302では、フォーカスレンズ105をスキャン開始位置に移動する。ここではスキャン開始位置を測距範囲における無限端に設定するものとする。続くステップS303では、測距領域毎の焦点評価値とフォーカスレンズ105の位置を記憶する。フォーカスレンズ105の位置の検出は、フォーカスレンズ駆動モータ107にステッピングモータを用いている場合には、リセット位置検出用のフォトインタラプタ106によって検出されるリセット位置からの相対位置として検出される。
そしてステップS304では、レンズ位置が終了位置にあるかどうかを調べて、終了位置であればステップS306へ、そうでなければステップS305へ進む。ここではスキャン終了位置を測距範囲における至近端に設定するものとする。ステップS305では、フォーカスレンズ105をステップS301で設定した移動量だけ至近方向へ駆動する。ステップS306では、ステップS301で設定した測距領域グループ毎に後述する図5のフローチャートに従って加算測距領域選択を行う。
その後のステップS307では、ステップS301で設定した測距領域グループ毎にステップS306で選択された加算測距領域について焦点評価値を加算する。焦点評価値の加算は、ステップS303で記憶したフォーカスレンズ105の位置が同位置である焦点評価値について行う。続くステップS308では、ステップS307で加算した焦点評価値と対応するフォーカスレンズ位置情報により、ステップS301で設定した測距領域グループ毎に、加算焦点評価値の最大値を求め、そのときのフォーカスレンズ位置を抽出する。
次のステップS309では、ステップS301で設定した測距領域グループについて、ステップS308で求めた測距領域グループ毎の加算焦点評価値の最大値とそのフォーカスレンズ位置との組み合わせから、合焦すべき測距領域グループを予め設定された演算によって選択する。そして、ステップS310では、ステップS309で選択された測距領域グループにおいて、加算焦点評価値が最大値を示した位置へフォーカスレンズ105を移動する。
III.ステップS211の撮影動作の詳細
以下、図4のフローチャートを参照しながら、図2のステップS211の撮影動作のサブルーチンを説明する。ここに、図4は、図2における撮影動作(ステップS211)のサブルーチンのフローチャートである。
まず、ステップS401では被写体輝度を測定し、次のステップS402ではステップS401で測定した被写体輝度に応じて撮像素子109への露光を行う。撮像素子109の受光面上に結像された像は光電変換されてアナログ信号となり、その後のステップS403では、前置処理回路111にて撮像素子109の出力ノイズ除去や非線形処理がなされ、A/D変換器112にてアナログ信号をデジタル信号に変換し、ステップS404では、A/D変換器112からの出力信号に対して、画像処理部113にて、ホワイトバランス調整などの画像処理、及びJPEGフォーマット等への画像フォーマット変換を行い、メモリコントローラ116を介してバッファメモリ115に一時的に格納する。
ステップS405では、バッファメモリ115内のデータを、メモリコントローラ116及び記録媒体インターフェース117を介して、カメラに装着されたメモリカードなどの記録媒体118へ転送し記録する。
IV.ステップS306の加算測距領域選択処理の詳細
以下、図5のフローチャートを参照しながら、図3におけるステップS306の加算測距領域選択のサブルーチンを説明する。図5は、図3の加算測距領域選択(ステップS306)のサブルーチンのフローチャートである。
まず、ステップS501では、複数の測距領域毎に、図3のステップS303で記憶した焦点評価値の最大値を求め、そのときのフォーカスレンズ105の位置を抽出する。次のステップS502では、図3のステップS301で設定した測距領域グループ毎に、ステップS501で求めた焦点評価値が最大値を示すレンズ位置のうち最至近の位置を選択する。
そしてステップS503では、測距領域グループ毎に、最至近のレンズ位置から被写界深度を基準に設定された範囲内のレンズ位置において、最大値を示した測距領域を選択する。具体的には、ステップS502で選択された最至近レンズ位置に対し、被写界深度内或いは被写界深度相当分遠距離の範囲内のレンズ位置で、焦点評価値が最大値を示した測距領域を選択する。
ステップS504では、ステップS503で選択された測距領域について焦点評価値の一致度を判定し、一致度が高いと判定された測距領域を選択する。一致度の判定方法の一例として、各フォーカスレンズ位置における焦点評価値の差分を積分し所定の範囲内であるかを判定することで、同様の山形状を示しているか否かを検出する方法などが挙げられる。
ここで、複数の測距領域をグループ化して、各測距領域の焦点評価値を同一測距領域グループ内で選択的に加算した場合の一例を図6(a),(b)に示す。測距領域グループ50内で主被写体702に対応して選択された加算測距領域51について(図6(a)参照)、焦点評価値を加算した結果、図8(a),(b)で説明したような細かい測距領域設定時に比べて、焦点評価値の出力が大きくなり(図6(b)参照)、良好な測距精度を確保することができる。
上記した図5の加算測距領域選択処理のフローチャートは、各測距領域においてピークを示した時のフォーカス位置による加算測距領域選択の例、及び同じ様な山形状を示していることを検出して加算測距領域を選択する例を説明しているが、加算測距領域選択の方法はこれらに限られるものではない。
このように本実施形態の自動焦点調節装置では、撮影画面上に複数の測距領域をグループ化し、主被写体と背景の遠近競合が生じる場合や、低コントラスト被写体などで十分なS/N比の焦点評価値が得られない場合に、各測距領域毎の焦点評価値を同一測距領域グループ内で選択的に加算することで、十分なS/N比を確保した焦点評価値が得られ、精度良い測距が可能となる。
なお、本発明は、上述した実施形態の装置に限定されず、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用しても良い。前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、完成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMを用いることができる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、次のプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPUなどが処理を行って実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を適用した電子スチルカメラの構成を示すブロック図である。 本発明を適用した電子スチルカメラの動作を表すフローチャートである。 図2におけるAF動作のサブルーチンのフローチャートである。 図2における撮影動作のサブルーチンのフローチャートである。 図3における加算測距領域選択処理のサブルーチンのフローチャートである。 実施形態に係る選択加算測距領域と加算評価値出力を示す図である。 従来の測距領域のサイズ設定による評価値出力変化を示す図である。 従来の測距領域のサイズ設定による評価値出力変化を示す図である。 従来の測距領域のサイズ設定による評価値出力変化を示す図である。
符号の説明
101 固定レンズ
102 絞り及びシャッタ
103 モータ
104 メカ系駆動回路
105 フォーカスレンズ
106 フォトインタラプタ
107 モータ
108 フォーカスレンズ駆動回路
109 撮像素子
110 タイミング信号発生回路
111 前置処理回路
112 A/D変換器
113 画像処理部
114 システム制御用CPU
115 バッファメモリ
116 メモリコントローラ
117 インターフェース
118 記録媒体
119 操作表示部
120 操作部
121 EEPROM
122 メインスイッチ
123 スイッチ(スイッチSW1)
124 撮影スイッチ(スイッチSW2)
125 モードスイッチ
126 フラッシュ

Claims (7)

  1. 焦点調節機能を有する結像光学系によって結像された被写体像を受光して電気信号に変換する撮像手段の受光面の結像画面上に、被写体との距離を測定するための複数の測距領域をグループ化した測距領域グループを設定する測距領域グループ設定手段と、
    前記撮像手段の出力の所定域を評価して前記結像光学系による焦点調節に用いる焦点評価値を求めて前記各測距領域毎に出力する焦点評価手段と、
    前記各測距領域毎の焦点評価値を同一測距領域グループ内で選択的に加算する焦点評価値加算手段とを備えたことを特徴とする自動焦点調節装置。
  2. 前記焦点評価値加算手段は、同一測距領域グループ内の前記各測距領域の測距結果のうち、最至近を示した測距結果から被写界深度内或いは被写界深度相当分遠距離を示した測距領域までの各測距領域について、前記焦点評価値を選択的に加算して該測距領域グループ全体の焦点評価値を求めることを特徴とする請求項1記載の自動焦点調節装置。
  3. 前記焦点評価値加算手段は、同一測距領域グループ内の測距領域毎に出力される焦点評価値の一致度を判定する判定手段を有し、該判定手段により一致度が高いと判定された測距領域について、焦点評価値を選択的に加算して測距領域グループ全体の焦点評価値を求めることを特徴とする請求項1又は2記載の自動焦点調節装置。
  4. 前記測距領域グループ設定手段は、前記測距領域グループを複数設定することを特徴とする請求項1乃至3に記載の自動焦点調節装置。
  5. 前記測距領域グループ設定手段は、1つ測距領域が複数の測距領域グループに含まれるような設定を可能にしたことを特徴とする請求項1乃至3に記載の自動焦点調節装置。
  6. 焦点調節機能を有する結像光学系によって結像された被写体像を受光して電気信号に変換する撮像手段の受光面の結像画面上に、被写体との距離を測定するための複数の測距領域をグループ化した測距領域グループを設定する測距領域グループ設定工程と、
    前記撮像手段の出力の所定域を評価して前記結像光学系による焦点調節に用いる焦点評価値を求めて前記各測距領域毎に出力する焦点評価工程と、
    前記各測距領域毎の焦点評価値を同一測距領域グループ内で選択的に加算する焦点評価値加算工程とを実行することを特徴とする自動焦点調節方法。
  7. 焦点調節機能を有する結像光学系によって結像された被写体像を受光して電気信号に変換する撮像手段の受光面の結像画面上に、被写体との距離を測定するための複数の測距領域をグループ化した測距領域グループを設定する測距領域グループ設定ステップと、
    前記撮像手段の出力の所定域を評価して前記結像光学系による焦点調節に用いる焦点評価値を求めて前記各測距領域毎に出力する焦点評価ステップと、
    前記各測距領域毎の焦点評価値を同一測距領域グループ内で選択的に加算する焦点評価値加算ステップとを有することを特徴とするコンピュータで読み取り可能な制御プログラム。
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