JP5217300B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
また、制御コントローラは、電動モータよりさらに車幅方向の外方に迫り出すように配置されているのでコラム軸に対する左右方向(車幅方向の一方及び他方)の重量バランスが悪くなり、チルト機構を備えた装置の場合にはチルト操作に影響を与えるおそれがある。さらに、電動パワーステアリング装置の下方空間が狭くなり、運転者の膝が干渉しやすいので運転性が低下するおそれもある。
図1から図4は、本発明を説明する図であり、図1は本発明に係る電動パワーステアリング装置の一実施形態を右ハンドル車に適用した場合の平面視、図2は本実施形態を車両前方から示した図、図3は本実施形態を左方向から示した側面図である。
ステアリングコラム3は内管3a及び外管3bの2重管構造となっており、アッパ取付ブラケット6及び枢軸7を介して車体側に取付けられている。
アッパ取付ブラケット6は、車体側部材(不図示)に取付けられる取付板部6aと、この取付板部6aの下端に固定されて左右方向(車幅方向)に互いに離間している1対の支持板部6bと、これら一対の支持板部6bに形成されたステアリングコラム3の外管3bを支持するチルト機構6cとを備えている。そして、チルト機構6cのチルトレバー6gを回動させ、外管3bの支持状態を解除することにより、ステアリングコラム3が、枢軸7を中心として車両上下方向にチルト位置調整可能とされている。なお、符12で示す部材はコイル状のチルトバネであり、このチルトバネ12は、アッパ取付ブラケット6とチルト機構6cの間で連結してステアリングコラム3の外管3bを押し上げるバネ力を作用する。
電動モータ5の出力軸5aの軸心P2は、図2に示すように車両前後方向から見ると、コラム軸P1に交差する鉛直線P3に対して車両上方に向かうに従い車幅方向の一方側に傾いているとともに、図3に示すように車幅方向から見ると、車両上方に向かうに従い車両前方側に傾いて延在している。
制御コントローラ13は、図示しないパワー基板、制御基板、これらを囲繞するカバー13aを備えている。パワー基板は、電動モータ5を駆動制御するFET(電界効果トランジスタ)等のパワースイッチング素子で構成されるHブリッジ回路やこのHブリッジ回路のパワースイッチング素子を駆動するパルス幅変調回路等のディスクリート部品が実装されている。制御基板は、車両に搭載した各種センサからの検出値に基づいて操舵補助電流指令値を算出し、この操舵補助電流指令値と電動モータ5に出力するモータ電流の検出値とに基づいて電流フィードバック制御を行ってパワー基板のパルス幅変調回路への電圧指令値を算出することにより、電動モータ5で発生させる操舵補助力を制御するマイクロコントロールユニット(MCU)やその周辺機器等のディスクリート部品が実装されている。なお、カバー13aの端部から突出している部品は、電源コネクタ13bである。
ここで、電動モータ5の出力軸5aの軸心P2は、図2に示すように車両前後方向から見ると、コラム軸P1に交差する鉛直線P3に対して車両上方に向かうに従い車幅方向の一方側に傾き、図3に示すように車幅方向から見ると、車両上方に向かうに従い車両前方側に傾いて延在しているが、制御コントローラ装着フランジ11に装着された制御コントローラ13は、出力軸5aの軸心P2に沿って配置されているとともに、出力軸5aの軸心P2に対して車両後方側に位置するように配置されている。
次に、上記実施形態の電動パワーステアリング装置1の動作について説明する。
車両の図示しないイグニッションスイッチをオン状態として制御コントローラ13のパワー基板及び制御基板にバッテリから電力を供給すると、マイクロコントロールユニット(MCU)によって操舵補助制御処理が実行され、車両に搭載した各種センサの検出値に基づいて操舵補助電流指令値が算出される。この操舵補助電流指令値とモータ電流検出部で検出したモータ電流とに基づいて電流フィードバック処理を実行して、電圧指令値を算出する。この電圧指令値をパワー基板のゲート駆動回路に供給してHブリッジ回路を制御することにより、電動モータ5にモータ駆動電流が流れて電動モータ5を正転又は逆転方向に必要とする操舵補助力を発生するように駆動する。
次に、本実施形態の電動パワーステアリング装置1の作用効果について説明する。なお、本実施形態の作用効果を明確にするため、図1から図3に、従来装置のように制御コントローラ13が、出力軸5aの軸心P2に対して車両前後方向の位置が一致しながら車幅方向の一方に向けて突出している位置を破線で示している。
しかし、本実施形態の制御コントローラ13は、出力軸5aの軸心P2に対して車両後方側に位置するように減速ギヤボックス4に連結されているので、一次衝突時にダッシュパネルが車両後方に移動すると、ダッシュパネルは制御コントローラ13より先に電動モータ5に衝突し、制御コントローラ13への衝突を防止することができる。このように制御コントローラ13の損傷が防止されると、制御基板に記憶されているダイアグコードを読み取ることができ、衝突の事故原因の究明を容易に行うことができる。
Claims (2)
- 操舵トルクが伝達されるステアリングシャフトを内装するステアリングコラムと、このステアリングコラムに連結した減速ギヤボックスと、この減速ギヤボックスに連結し、該減速ギヤボックス内の減速機構を介して前記ステアリングシャフトにアシストトルクを伝達する電動モータと、この電動モータを駆動制御する制御コントローラとを備え、前記電動モータ及び前記制御コントローラがそれぞれ別個のユニットで構成されている電動パワーステアリング装置において、
前記電動モータは、そのモータ出力軸の軸心が、車両前後方向から見ると前記ステアリングコラムのコラム軸に交差する車両上下方向に延在する鉛直線に対して車両上方に向かうに従い車幅方向の一方側に傾き、車幅方向から見ると車両上方に向かうに従い車両前方側に傾いて延在して前記減速機構に係合するように前記減速ギヤボックスの上部に連結されているとともに、
前記制御コントローラは、前記モータ出力軸の軸心に沿うように前記減速ギヤボックスの外周に連結されながら、前記モータ出力軸の軸心に対して車両後方側の位置で前記減速ギヤボックスの外周に連結されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記ステアリングコラムを傾動させるチルト機構を備えていることを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
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