以下に添付図面を参照して、この発明にかかる遊技媒体貸出装置、異常検知方法、および異常検知プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(遊技媒体貸出装置100の外観)
まず、この発明の実施の形態1にかかる遊技媒体貸出装置100の外観について説明する。図1は、遊技媒体貸出装置100の一例を示す外観図である。図1において、遊技媒体貸出装置100は、紙幣投入口101と、ディスプレイ102と、操作ボタン103と、会員カード投入口104と、精算コイン投入口105と、精算コイン返却口106と、第1のアンテナ107と、第2のアンテナ108と、を備えている。
遊技媒体貸出装置100は、パチンコホールなどの遊技場に設置される遊技機(たとえば、パチンコ遊技機、スロット遊技機)での遊技に使用する遊技球や遊技メダルなどの遊技媒体を貸し出すコンピュータ装置である。この遊技媒体貸出装置100は、たとえば、隣接する遊技機と一対一で設置され、該遊技機での遊技に使用する遊技媒体の貸し出しを制御する。
また、遊技媒体貸出装置100は、遊技機に対して不正行為がおこなわれた場合に、遊技機の異常を検知して、その旨を報知する機能を有している。ここで、遊技機に対する不正行為とは、たとえば、遊技機の制御を司る主基板や該主基板に実装されているROMを不正改造したり、不正なもの(いわゆる、裏ロムなど)に交換して、不当に遊技媒体を獲得する行為などである。
紙幣投入口101は、遊技媒体の借り入れ時に投入される紙幣を受け付ける。ディスプレイ102は、紙幣投入口101に投入された紙幣の投入金額や遊技機の異常を示す異常情報などを表示する。操作ボタン103は、機能設定に関する各種の入力や遊技者による暗証番号の入力などを受け付ける。
会員カード投入口104は、遊技場の会員に対して発行される会員カード(図2に示す会員カード210a)の投入を受け付け、また、投入された会員カードの返却をおこなう。精算コイン投入口105は、たとえば、会員以外の遊技者、いわゆるビジターである遊技者が使用する精算コイン(図2に示す精算コイン210b)の投入を受け付ける。精算コイン返却口106は、遊技終了時などに、残額のある精算コインを返却する。
第1のアンテナ107は、装置内部における、会員カード投入口104と精算コイン投入口105との間に配設されており、後述する読取部401(図4参照)に接続されている。この第1のアンテナ107は、会員カード投入口104に投入された会員カード、および精算コイン投入口105に投入された精算コインからの電波を受信する機能を有している。
第2のアンテナ108は、装置本体に配線されており、読取部401(図4参照)に接続されている。この第2のアンテナ108は、遊技機内部の部品に貼付された非接触ICタグ220(図2−2参照)の近傍に配設され、その非接触ICタグ220からの電波を受信する機能を有している。
(可搬型ICタグ210の具体例)
つぎに、上述した会員カードおよび精算コインなど、遊技者によって任意に持ち運び可能な可搬型ICタグについて説明する。図2−1は、可搬型ICタグ210の具体例を示す説明図である。図2−1において、可搬型ICタグ210の具体例として、遊技場の会員に対して発行される会員カード210a、およびビジターである遊技者が使用する精算コイン210bが示されている。
会員カード210aには、会員を識別する識別情報、遊技媒体の借り入れに使用可能な金額を示す残額情報、および蓄積された遊技媒体の数量を示す数量情報(いわゆる貯玉情報)などが記録されたICタグ211が埋め込まれている。また、精算コイン210bには、精算コイン210bを識別する識別情報や上記残額情報などが記録されたICタグ213が埋め込まれている。
これら会員カード210aおよび精算コイン210bは、内部に埋設されている送受信アンテナ(212,214)を介して遊技媒体貸出装置100と非接触型の無線通信をおこなう。具体的には、たとえば、図1に示した会員カード投入口104に会員カード210aが投入されると、会員カード210aと遊技媒体貸出装置100との間で無線通信がおこなわれ、会員カード210aに対する情報の読み取り/書き込みがおこなわれる。
(非接触ICタグ220の具体例)
つぎに、遊技機内部の部品などに貼付される非接触ICタグ220の具体例について説明する。図2−2は、非接触ICタグ220の具体例を示す説明図である。図2−2において、遊技機に設けられる非接触ICタグ220と、この非接触ICタグ220の近傍に配設される第2のアンテナ108とが示されている。
非接触ICタグ220は、タグ基板221と、送受信アンテナ222と、ICチップ223と、から構成されている。この非接触ICタグ220は、遊技機内部の主基板や該主基板を被覆する基板ケースなどに貼付される。また、第2のアンテナ108は、アンテナ基板224と、アンテナコイル225と、配線ケーブル226と、から構成されている。この第2のアンテナ108は、非接触ICタグ220の近傍に配設される。
非接触ICタグ220は、近傍に配設される第2のアンテナ108を介して、遊技媒体貸出装置100と非接触型の無線通信をおこなう。具体的には、非接触ICタグ220は、タグ基板221上に設けられたICチップ223の制御に従って、送受信アンテナ222を用いた遊技媒体貸出装置100との無線通信をおこなう。
第2のアンテナ108は、アンテナ基板224上に形成されたアンテナコイル225を用いて、非接触ICタグ220からの電波を受信する。この第2のアンテナ108によって受信された電波(後述する識別情報)は、配線ケーブル226を介して読取部401(図4参照)に入力される。
(遊技媒体貸出装置100のハードウェア構成)
つぎに、遊技媒体貸出装置100のハードウェア構成について説明する。図3は、遊技媒体貸出装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。図3において、遊技媒体貸出装置100は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、音声I/F(インターフェース)304と、スピーカ305と、入力デバイス306と、映像I/F(インターフェース)307と、ディスプレイ308と、通信I/F(インターフェース)309と、を備えている。また、各構成部301〜309はバス320によってそれぞれ接続されている。
まず、CPU301は、遊技媒体貸出装置100の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラム、通信プログラム、データ解析プログラムなどのプログラムを記録している。また、RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。
音声I/F304は、音声出力用のスピーカ305に接続される。スピーカ305からは音声が出力される。このスピーカ305は、たとえば、装置内部に埋設されている。また、入力デバイス305は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。具体的には、図1に示した操作ボタン103に相当する。
映像I/F307は、ディスプレイ308(たとえば、図1に示したディスプレイ102)と接続される。映像I/F307は、具体的には、たとえば、ディスプレイ308全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ308を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ308には、アイコン、カーソル、メニュー、ウィンドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ308は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。通信I/F309は、ネットワークに接続され、CPU301とのインターフェースとして機能する。
(遊技媒体貸出装置100の機能的構成)
つぎに、この発明の実施の形態1にかかる遊技媒体貸出装置100の機能的構成について説明する。図4は、この発明の実施の形態1にかかる遊技媒体貸出装置100の機能的構成を示すブロック図である。図4において、遊技媒体貸出装置100は、第1のアンテナ107と、第2のアンテナ108と、非接触ICタグ220と、読取部401と、判断部402と、出力部403と、表示部404と、から構成されている。
遊技媒体貸出装置100は、遊技媒体の貸し出しに関する信号を遊技機Mに送信する機能を有する。遊技機Mは、パチンコホールなどの遊技場に設置されるパチンコ遊技機やスロット遊技機などの電子機器である。また、遊技媒体とは、遊技機Mでの遊技に使用する遊技球や遊技メダルなどである。
読取部401は、装置本体に配設された第1のアンテナ107を用いて、遊技媒体の貸し出しに関する有価情報が記録された可搬型ICタグ210から該有価情報を読み取る機能を有する。可搬型ICタグ210は、電磁誘導または電波を利用して非接触型の無線通信が可能な記録媒体である。具体的には、たとえば、可搬型ICタグ210は、図2に示した会員カード210aや精算コイン210bである。
また、可搬型ICタグ210には、有価価値が付与された有価情報が記録されている。この有価情報には、たとえば、可搬型ICタグ210を識別する識別情報、遊技媒体の借り入れに使用可能な金額を示す残額情報、および蓄積された遊技媒体の数量を示す数量情報(いわゆる貯玉情報)などが含まれている。
第1のアンテナ107は、装置内部(または筐体表面)に配設されており、近接または接触する可搬型ICタグ210から有価情報を受信する。より具体的には、たとえば、第1のアンテナ107は、可搬型ICタグ210を投入する投入口(図1に示した会員カード投入口104、精算コイン投入口105)の近傍に配設され、投入口に投入された可搬型ICタグ210からの電波(有価情報)を受信する。
この第1のアンテナ107によって受信された有価情報は読取部401に入力されて読み取られる。そして、遊技媒体貸出装置100は、読取部401によって読み取られた有価情報(たとえば、残額情報)に応じて遊技媒体の貸し出しをおこなう。
また、読取部401は、遊技機Mに設けられた非接触ICタグ220の所定範囲内に配設された第2のアンテナ108を用いて、非接触ICタグ220から遊技機M固有の識別情報を読み取る機能を有する。非接触ICタグ220は、電磁誘導または電波を利用して非接触型の無線通信をおこなうICタグである。
この非接触ICタグ220は、たとえば、遊技機Mの制御を司る主基板、該主基板に実装されているROM、該主基板を被覆する基板ケースなどに貼付される。また、非接触ICタグ220には、遊技機M固有の識別情報が記録されている。非接触ICタグ220は、図2−2に示した送受信アンテナ222を介して、この識別情報を外部に発信する機能を有している。
ここで、識別情報とは、非接触ICタグ220に一意的に割り当てられた情報であり、たとえば、遊技機Mを識別するための遊技機ID、遊技場を識別するための遊技場ID、および遊技機Mの製造業者を特定するための業者IDなどを含む情報である。
第2のアンテナ108は、読取部401に配線されており、その配線(図2−2に示した配線ケーブル226)の長さに応じて任意の位置に配設可能な構成となっている。この第2のアンテナ108は、遊技機Mに設けられた非接触ICタグ220の所定範囲内に配設され、その非接触ICタグ220からの電波(識別情報)を受信する。第2のアンテナ108によって受信された識別情報は読取部401に入力されて読み取られる。
具体的には、たとえば、遊技機Mを遊技場内に設置する際(いわゆる、新台入替時)に、遊技場の管理者などにより、不正行為がおこなわれる恐れのある遊技機Mの部品に非接触ICタグ220を貼付し、さらに、その非接触ICタグ220の所定範囲内に第2のアンテナ108を配設する。これにより、読取部401は、第2のアンテナ108を用いて、非接触ICタグ220からの識別情報を読み取ることができる。
本実施の形態1では、可搬型ICタグ210からの有価情報の読み取り、および非接触ICタグ220からの識別情報の読み取りを読取部401が兼用しておこなうため、これらの読取処理が競合してしまう場合がある。そこで、読取処理の競合が発生した場合、以下に示す手順で有価情報および識別情報の読み取りをおこなうこととしてもよい。
まず、有価情報または識別情報のいずれか一方の読み取り中に、もう一方の読み取り要求があった場合には、読み取り中の情報の読み取りが完了したあとに、読み取り要求があった情報の読み取りを開始することとしてもよい。たとえば、有価情報の読取処理を実行中に、識別情報の読み取り要求があった場合、有価情報の読取処理が完了したあとに、識別情報の読取処理を実行する。
また、予め設定されている読取処理に関する優先度に基づいて、有価情報または識別情報のいずれか一方の読取処理を優先しておこなうこととしてもよい。このとき、優先度に基づく割り込みが発生して途中で中断された読取処理は、優先して実行される読取処理が完了したあとに、自動的に再実行されることとしてもよい。なお、読取処理に関する優先度は、たとえば、図1に示した操作ボタン103などの入力デバイス306をユーザが操作することで任意に設定可能である。
たとえば、有価情報の読取処理の優先度が識別情報の読取処理の優先度よりも高く設定されているとする。このとき、読取部401は、非接触ICタグ220からの識別情報の読み取り中に、可搬型ICタグ210からの有価情報の読み取り要求があった場合、有価情報の読み取りを優先しておこなう。そして、有価情報の読み取りを優先しておこなった結果、該有価情報の読み取りが完了すると、非接触ICタグ220からの識別情報の読み取りをおこなう。
また、識別情報の読み取り要求と有価情報の読み取り要求とが同時に発生した場合にも、上述したように、有価情報の読み取りを優先しておこない、そのあと、識別情報の読み取りをおこなうこととなる。ここで、有価情報の読み取り要求とは、たとえば、可搬型ICタグ210からの読み取り要求信号であってもよく、また、図1に示した会員カード投入口104や精算コイン投入口105に可搬型ICタグ210が投入されたことを検知するセンサからの検知信号であってもよい。また、識別情報の読み取り要求とは、たとえば、非接触ICタグ220からの読み取り要求信号であってもよく、また、予め設定された期間ごとに読取部401に入力される要求信号であってもよい。
ここで、読取部401による読取処理の具体例について説明する。読取部401の機能を実現する基板には、たとえば、読み取り対象を切り替えるスイッチが設けられている。読取部401は、読み取り対象に応じてスイッチを制御することにより、可搬型ICタグ210からの有価情報または非接触ICタグ220からの識別情報を読み取る。
より具体的には、たとえば、読取部401は、読取処理の競合が発生した場合、予め設定されている優先度に基づいて、読み取り対象となる情報を判断して、スイッチを制御する。さらに、優先して読み取られる情報の読取処理が完了すると、スイッチを制御して、読み取り対象をもう一方の情報に切り替えて読取処理を実行する。
これにより、読取部401によって有価情報および識別情報を漏らすことなく読み取ることができる。このように、可搬型ICタグ210から有価情報を読み取る機能(読取部401)を利用して、非接触ICタグ220からの識別情報の読み取りをおこなうことができる。このため、有価情報および識別情報を読み取るための機能部をそれぞれ設ける必要がなく、遊技媒体貸出装置100の構成を簡素化することができる。
判断部402は、読取部401によって読み取られた識別情報、および遊技機Mと関連付けて予め設定されている設定情報に基づいて、識別情報の正当性を判断する機能を有する。この設定情報は、遊技機Mに設けられた非接触ICタグ220に記録されている識別情報と関連付けて、予め設定されている情報であり、ROM302やRAM303などのメモリに記憶されている。
具体的には、設定情報は、読取部401によって読み取られた識別情報の正当性を判断可能な情報であればよく、たとえば、正当な識別情報(正規の非接触ICタグ220に記録されている識別情報)を含む情報である。より具体的には、たとえば、識別情報に含まれている遊技機ID、遊技場IDおよび業者IDと同一の遊技機ID、遊技場IDおよび業者IDなどを含む情報である。
判断部402は、この設定情報をメモリから読み出して、読取部401によって読み取られた識別情報と設定情報との同一性を照合することにより、その識別情報の正当性を判断する。たとえば、遊技機Mの制御を司る主基板や該主基板に実装されているROMを不正改造したり、不正なもの(いわゆる、裏ロムなど)に交換する不正行為がおこなわれる際に、非接触ICタグ220に不当な識別情報が書き込まれたり、別のICタグに取り替えられてしまう場合がある。そこで、読み取られた識別情報の正当性を判断することにより、遊技機Mに対して何らかの不正行為がおこなわれていないかを監視する。
具体的には、たとえば、識別情報および設定情報に、遊技機Mを識別するための遊技機IDがそれぞれ含まれている場合、判断部402は、それらの遊技機IDを照合することにより、識別情報の正当性を判断する。より具体的には、読取部401によって読み取られた識別情報に含まれる遊技機IDと、予め設定されている設定情報に含まれる遊技機IDとを比較し、一致した場合に、識別情報が正当であると判断する。一方、非接触ICタグ220が不正に取り替えられるなどして、識別情報に含まれる遊技機IDと設定情報に含まれる遊技機IDとが一致しなかった場合に、識別情報が不当であると判断する。
なお、設定情報は、非接触ICタグ220に記録される識別情報と関連付けて、上位のコンピュータ装置(たとえば、遊技機Mの売上情報を管理するコンピュータ装置)から一意的に割り当てられることとしてもよい。この場合、遊技媒体貸出装置100は、上位のコンピュータ装置から送信されてくる設定情報を、遊技機Mと関連付けて、自装置固有の設定情報として設定する。このように、遊技媒体貸出装置100に対する設定情報の割り当て、および設定情報の設定を自動化することにより、設定情報の設定にかかる作業負担を軽減することができる。
また、遊技場内の各遊技媒体貸出装置100にどのように設定情報を割り当てるのかは、たとえば、各遊技媒体貸出装置100と直接接続されている遊技機Mの遊技場内での設置位置を示す配置表をもとにおこなうこととしてもよい。また、遊技場の管理者や従業員による不正行為を考慮して、信頼できる第三者機関から提供される設定情報の割当表をもとにおこなうこととしてもよい。
出力部403は、判断部402によって識別情報が不当であると判断された場合、遊技機Mの異常を示す異常情報を出力する機能を有する。遊技機Mの異常を示す異常情報とは、遊技機Mに対して何らかの不正行為がおこなわれた恐れがあることを外部に報知するための情報である。異常情報は、ROM302やRAM303などのメモリに予めテンプレートとして記憶されていてもよい。
また、異常情報には、遊技場内における遊技機Mと他の遊技機Mとを区別(遊技場内での位置など)するための遊技台番号をあらわす情報や、判断部402によって識別情報が不当であると判断された時期(日時)を特定するための情報などが含まれていてもよい。
具体的には、出力部403は、識別情報が不当であると判断された場合、異常情報をメモリから読み出して、その異常情報を出力する。このとき、遊技台番号をあらわす情報(ROM302やRAM303などのメモリに記憶されている)を異常情報に付加することとしてもよく、また、識別情報が不当であると判断された日時情報をタイムスタンプとして異常情報に付加することとしてもよい。
また、判断部402は、読取部401による識別情報の読み取りが不能となったか否かを判断する機能を有する。具体的には、たとえば、不正行為がおこなわれる際に、第2のアンテナ108が取り外されたり、遊技機Mに設けられている非接触ICタグ220が剥がされたり、第2のアンテナ108の配線が切断された場合などに、読み取り不能と判断する。
このとき、判断部402は、読取部401による識別情報の読み取りが所定期間継続(たとえば、数秒間)して不能となった場合に、識別情報の読み取り不能を判断することとしてもよい。たとえば、読取処理の競合が発生し、有価情報の読取処理が優先して実行された場合、一時的に識別情報の読み取りが不能となる状況が発生する。
このため、読取処理の競合による一時的な読み取り不能を考慮して、識別情報の読み取りが所定期間継続して不能となった場合に、識別情報の読み取り不能を判断することとしてもよい。また、識別情報の読み取りが不能となったか否かを所定期間(たとえば、数秒)ごとに判断し、所定回数(たとえば、3回)連続して読み取り不能と判断された場合に、識別情報の読み取り不能を判断することとしてもよい。
出力部403は、判断部402によって読み取り不能と判断された場合、遊技機Mの異常を示す異常情報を出力することとしてもよい。すなわち、遊技機Mに対して何らかの不正行為がおこなわれた結果、読取部401による識別情報の読み取りが不能となった場合に、遊技機Mの異常を示す異常情報を出力することとなる。このとき、出力部403は、判断部402によって識別情報が読み取り不能であると判断された時期を特定するための情報を含む異常情報を出力することとしてもよい。
また、出力部403は、表示画面(たとえば、図1に示したディスプレイ102)を有する表示部404を制御して、遊技機Mの異常を示す異常情報を表示画面に表示することとしてもよい。なお、出力部403による出力形式は、ランプ(不図示)による点灯または点滅、ディスプレイ102での画面表示、外部のプリンタでの印刷出力、メモリへのデータ出力(保存)、外部のコンピュータ装置への送信のいずれであってもよい。
より具体的には、たとえば、遊技機Mの異常を示す異常情報を遊技場の管理者の携帯電話端末に送信してもよく、また、警備会社の端末装置に送信することとしてもよい。さらに、遊技機Mに付設されたテレビ画面に異常情報を表示することとしてもよく、また、遊技機M上部などに設置され、遊技機Mの大当たり回数や回転数などを表示するデータカウンターに異常情報を表示することとしてもよい。
また、遊技場内に設置されている遊技機Mの売上情報などを管理するコンピュータ装置(ホールコンピュータ)に異常情報を通知することとしてもよい。この結果、ホールコンピュータの表示画面に異常情報が表示され、遊技場の管理者などに遊技機Mの異常を報知することができる。これにより、遊技場の管理者は、遊技機Mに対して何らかの不正行為がおこなわれた恐れがあることを迅速に把握することができる。
また、信頼できる第三者機関のコンピュータ装置に異常情報を通知することとしてもよい。この結果、第三者機関のコンピュータ装置の表示画面に異常情報が表示され、第三者機関のユーザに遊技機Mの異常を報知することができる。これにより、第三者機関のユーザは、遊技機Mに対して何らかの不正行為がおこなわれた恐れがあることを迅速に把握することができる。このように、信頼できる第三者機関により、遊技場に関する不正を監視することによって遊技場の管理者や従業員などによる不正行為を考慮した包括的な不正対策を実現することができる。
ここで、ディスプレイ102に表示される出力画面について説明する。図5は、ディスプレイに表示される出力画面の一例を示す説明図である。図5において、ディスプレイ102には、遊技台番号「007」の遊技機Mが異常であることを示す異常情報500が表示されている。具体的には、遊技場内に設置されている遊技台番号「007」の遊技機Mに対して何らかの不正行為がおこなわれた恐れがあることを示すメッセージ「異常発生!」と、その発生日時「4月12日16時03分」と、が表示されている。
このように、読取部401によって読み取られた識別情報(非接触ICタグ220に記録されている識別情報)が不当であった場合、あるいは、その識別情報が読み取り不能となった場合には、遊技機Mに対して何らかの不正行為がおこなわれた恐れがあると判断して、遊技機Mの異常を示す異常情報500をディスプレイ102に表示することができる。
この結果、遊技場の従業員や周りの遊技者が遊技機Mの異常に気付くこととなり、不正行為の早期発見および不正行為の抑制を図ることができる。さらに、異常情報500に含まれる日時情報から、遊技機Mに対して不正行為がおこなわれた恐れがある日時を特定することができる。これにより、不正行為が営業中におこなわれたのか、あるいは、営業終了後におこなわれたのかを判断することができ、不正行為をおこなった人物の特定などに役立てることができる。
なお、判断部402による判断処理は、所定の時間間隔でおこなわれてもよく、また、予め設定された時刻(たとえば、営業開始時刻、営業終了時刻など)におこなわれることとしてもよい。さらに、遊技場の管理者などの操作入力により、任意のタイミングでおこなうこととしてもよい。
また、判断部402による判断処理がおこなわれる時間間隔が短ければ短いほど、不正行為の迅速な発見につながる。このため、非接触ICタグ220による識別情報の発信、読取部401による識別情報の読み取り、および判断部402による正当性の判断を繰り返し連続的におこなうことにより、不正行為の監視を常時おこなうこととしてもよい。
また、識別情報および設定情報の内容は、任意に更新可能としてもよい。具体的には、たとえば、新台入替時などに、識別情報および設定情報の内容を最新のものに更新することができる。これらの内容は、たとえば、遊技場の管理者によって任意に更新可能とすることとしてもよく、また、遊技場の従業員による不正行為を考慮して、遊技機Mの製造業者などによる更新のみを可能とすることとしてもよい。
また、判断部402によって識別情報が不当であると判断された場合、あるいは、識別情報の読み取りが不能であると判断された場合、遊技機Mでの遊技を不能とすることとしてもよい。具体的には、たとえば、遊技媒体貸出装置100と遊技機Mとが正常に接続されていない場合に遊技機Mにおける遊技媒体(遊技球)の発射を強制的に不能とする機能を利用して、遊技機Mでの遊技を禁止することとしてもよい。
このように、遊技機Mに対して何らかの不正行為がおこなわれた恐れがある場合に、その遊技機Mでの遊技を不能とすることにより、不正な遊技者による不当な遊技媒体の獲得を未然に防ぐことができ、不正行為による被害の拡大を抑えることができる。
(遊技媒体貸出装置100の各種処理手順)
つぎに、遊技媒体貸出装置100の各種処理手順について説明する。まず、この発明の実施の形態1にかかる遊技媒体貸出装置100の読取処理手順について説明する。図6は、この発明の実施の形態1にかかる遊技媒体貸出装置100の読取処理手順を示すシーケンス図である。
ここでは、有価情報および識別情報の読み取り要求は、可搬型ICタグ210および非接触ICタグ220からそれぞれ発信されることとする。なお、これらの読み取り要求は、たとえば、図1に示した会員カード投入口104や精算コイン投入口105に可搬型ICタグ210が投入されたことを検知するセンサからの検知信号であってもよく、また、予め設定されている期間ごとに識別情報の読み取り要求が読取部401に入力されることとしてもよい。
図6において、まず、非接触ICタグ220から識別情報の読み取り要求があった場合(1)、読取部401により、非接触ICタグ220の所定範囲内に配設された第2のアンテナ108を用いて、非接触ICタグ220から遊技機M固有の識別情報を読み取る(2)。読取部401によって読み取られた識別情報は判断部402に入力される。
この識別情報の読取処理は所定期間ごとに連続しておこなわれる。具体的には、識別情報の読み取り要求があってから所定期間経過すると、再び非接触ICタグ220から識別情報の読み取り要求が発信される(3)。そして、読取部401により、非接触ICタグ220から遊技機M固有の識別情報を読み取る(4)。
つぎに、非接触ICタグ220からの識別情報の読み取り要求(5)と、可搬型ICタグ210からの有価情報の読み取り要求(6)とが競合した場合、読取部401により、装置本体に配設された第1のアンテナ107を用いて、可搬型ICタグ210から遊技媒体の貸し出しに関する有価情報を優先して読み取る(7)。
具体的には、たとえば、識別情報の読み取り要求と有価情報の読み取り要求とが同時に発生した場合、または識別情報の読み取り中に有価情報の読み取り要求が発生した場合には、可搬型ICタグ210からの有価情報の読み取りを優先しておこなう。より具体的には、上述したスイッチを制御して、読み取り対象を識別情報から有価情報に切り替える。
ここで、有価情報の読み取りが優先しておこなわれた結果、可搬型ICタグ210からの有価情報の読み取りが完了した場合、読取部401により、(5)における識別情報の読み取り要求に応じて、非接触ICタグ220から識別情報を読み取る(8)。より具体的には、上述したスイッチを制御して、読み取り対象を有価情報から識別情報に切り替える。
このように、読み取り要求の競合が発生した場合には、予め設定されている優先度に基づいて、有価情報および識別情報の読み取りを順次おこなうことにより、有価情報および識別情報の読み取り漏れを防止することができる。さらに、読取部401によって有価情報および識別情報の双方を読み取ることができるため、遊技媒体貸出装置100の構成を簡素化することができる。
なお、図6においては、有価情報を優先して読み取ることとしたが、識別情報を優先して読み取ることとしてもよい。この場合、(7)において、読取部401により、非接触ICタグ220から識別情報を読み取り、このあと、(8)において、読取部401により、可搬型ICタグ210から有価情報を読み取ることとなる。
つぎに、読取部401によって読み取られた識別情報を用いて、遊技機Mの異常を検知する異常検知処理手順について説明する。図7は、遊技媒体貸出装置100の異常検知処理手順を示すフローチャートである。図7のフローチャートにおいて、まず、読取部401による識別情報の読取処理を実行する(ステップS701)。具体的には、たとえば、図6に示した手順に従って識別情報の読み取りをおこなう。
つぎに、判断部402により、読取部401による識別情報の読み取りが不能となったか否かを判断する(ステップS702)。具体的には、たとえば、所定期間継続して識別情報の読み取りが不能となった場合、あるいは、所定回数連続して識別情報の読み取りが不能となった場合に、識別情報の読み取り不能を判断する。
ここで、識別情報の読み取りが可能であった場合(ステップS702:No)、判断部402により、読取部401によって読み取られた識別情報、および遊技機Mと関連付けて予め設定されている設定情報に基づいて、識別情報が正当であるか否かを判断する(ステップS703)。
そして、識別情報が不当であると判断された場合(ステップS703:No)、出力部403により、遊技機Mの異常を示す異常情報を出力して(ステップS704)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。一方、ステップS703において、識別情報が正当であると判断された場合(ステップS703:Yes)、ステップS801に戻り、一連の処理を繰り返す。
また、ステップS702において、識別情報の読み取りが不能であった場合(ステップS702:Yes)、出力部403により、遊技機Mの異常を示す異常情報を出力して(ステップS704)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
以上説明した、この発明の実施の形態1にかかる遊技媒体貸出装置100によれば、非接触ICタグ220からの識別情報を読み取り、その識別情報の正当性を判断することにより、遊技機Mに対する不正行為を監視することができる。具体的には、読み取られた識別情報が不当であった場合、あるいは、識別情報の読み取りが不能となった場合に、遊技機Mに対して何らかの不正行為がおこなわれた恐れがあると判断して、遊技機Mの異常を示す異常情報を出力することができる。
また、遊技媒体貸出装置100は、遊技媒体の貸し出しに関する信号を遊技機Mに送信する機能を有するコンピュータ装置に、遊技機Mの異常を検知する機能を追加した構成となっている。また、可搬型ICタグ210から有価情報を読み取る機能(読取部401)を利用して、非接触ICタグ220からの識別情報の読み取りをおこなうことができる。
このように、遊技場内に既設されているコンピュータ装置(既存の遊技媒体貸出装置)に簡易な構成を追加することにより、本実施の形態1にかかる遊技媒体貸出装置100の機能を実現することができる。このため、不正行為を監視するための装置を新設する必要がなく、不正監視にかかる設備投資を抑えることができるとともに、遊技場内における省スペース化を図ることができる。
具体的には、たとえば、遊技媒体の貸し出しをおこなうコンピュータ装置における読み取り機能を有する機能部に非接触ICタグ220からの識別情報を受信する第2のアンテナ108を配線する。さらに、上述した各種処理を実行するプログラムをROM302やRAM303などのメモリに記録することにより、遊技媒体貸出装置100の機能を実現することができる。
このようにして、遊技機Mに対して何らかの不正行為がおこなわれた恐れがあることを自動的に判断して、その遊技機Mの異常を報知することにより、不正行為の迅速な発見を実現することができる。また、不正行為がおこなわれたか否かの目視チェックをおこなう際に、遊技機Mのフロントドアを開放して各種部品に貼付された封印紙を確認するなどの面倒な作業が不要となるため、従業員の作業負担を軽減させることができる。
また、遊技者の遊技を中断させて不正行為がおこなわれたか否かの確認をおこなう必要がないため、遊技者に不快感を与えることがなく、さらには、不正行為が発生したその時点で異常情報の報知がおこなわれるため、不正な遊技者による不当な遊技媒体の獲得を未然に防ぐことができ、不正行為による被害の拡大を抑えることができる。
(実施の形態2)
(遊技媒体貸出装置800の機能的構成)
つぎに、この発明の実施の形態2にかかる遊技媒体貸出装置800について説明する。まず、この発明の実施の形態2にかかる遊技媒体貸出装置800の機能的構成について説明する。実施の形態2では、可搬型ICタグ210からの有価情報の読み取りと、非接触ICタグ220からの識別情報の読み取りとを、それぞれ異なる機能部(第1の読取部801、第2の読取部802)によって実現する。
図8は、この発明の実施の形態2にかかる遊技媒体貸出装置800の機能的構成を示すブロック図である。図8において、遊技媒体貸出装置800は、第1のアンテナ107と、第2のアンテナ108と、非接触ICタグ220と、第1の読取部801と、第2の読取部802と、判断部402と、出力部403と、表示部404と、から構成されている。なお、実施の形態1において説明した箇所と重複する箇所については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第1の読取部801は、装置本体に配設された第1のアンテナ107を用いて、遊技媒体の貸し出しに関する有価情報が記録された可搬型ICタグ210から該有価情報を読み取る機能を有する。第1のアンテナ107は、装置内部(または筐体表面)に配設されており、近接または接触する可搬型ICタグ210から有価情報を受信する。
この第1のアンテナ107によって受信された有価情報は、第1の読取部801に入力されて読み取られる。そして、遊技媒体貸出装置800は、第1の読取部801によって読み取られた有価情報に応じて遊技媒体の貸し出しをおこなう。
第2の読取部802は、遊技機Mに設けられた非接触ICタグ220の所定範囲内に配設された第2のアンテナ108を用いて、非接触ICタグ220から遊技機M固有の識別情報を読み取る機能を有する。第2のアンテナ108は、第2の読取部802に配線されており、その配線の長さに応じて任意の位置に配設可能な構成となっている。第2のアンテナ108によって受信された識別情報は第2の読取部802に入力されて読み取られる。
このように、有価情報を読み取る第1の読取部801と、識別情報を読み取る第2の読取部802とを個々に設けることにより、それぞれの読取処理を並行に実行することができる。また、有価情報および識別情報の読取処理の競合が発生しないため、競合の発生時にいずれか一方の情報を優先して読み取るなどのアルゴリズムが不要となる。
判断部402は、第2の読取部802によって読み取られた識別情報、および遊技機Mと関連付けて予め設定されている設定情報に基づいて、識別情報の正当性を判断する機能を有する。出力部403は、判断部402によって識別情報が不当であると判断された場合、遊技機Mの異常を示す異常情報を出力する機能を有する。
また、判断部402は、第2の読取部802による識別情報の読み取りが不能となったか否かを判断する機能を有する。このとき、判断部402は、第2の読取部802による識別情報の読み取りが所定期間継続(たとえば、数秒間)して不能となった場合に、識別情報の読み取り不能を判断することとしてもよい。
出力部403は、判断部402によって読み取り不能と判断された場合、遊技機Mの異常を示す異常情報を出力することとしてもよい。また、出力部403は、表示画面(たとえば、図1に示したディスプレイ102)を有する表示部404を制御して、遊技機Mの異常を示す異常情報を表示画面に表示することとしてもよい。
(遊技媒体貸出装置800の読取処理手順)
つぎに、この発明の実施の形態2にかかる遊技媒体貸出装置800の読取処理手順について説明する。図9は、この発明の実施の形態2にかかる遊技媒体貸出装置800の読取処理手順を示すシーケンス図である。
図9において、まず、非接触ICタグ220から識別情報の読み取り要求があった場合(1)、第2の読取部802により、非接触ICタグ220の所定範囲内に配設された第2のアンテナ108を用いて遊技機M固有の識別情報を読み取る(2)。
このあと、識別情報の読み取り要求があってから所定期間経過して、再び非接触ICタグ220から識別情報の読み取り要求が発信されると(3)、第2の読取部802により、非接触ICタグ220から遊技機M固有の識別情報を読み取る(4)。
一方で、可搬型ICタグ210からの有価情報の読み取り要求があった場合(5)、第1の読取部801により、装置本体に配設された第1のアンテナ107を用いて、可搬型ICタグ210から遊技媒体の貸し出しに関する有価情報を優先して読み取る(6)。
なお、遊技媒体貸出装置800の異常検知処理手順については、実施の形態1で説明した遊技媒体貸出装置100の異常検知処理手順(図7参照)と同様のため、ここでは説明を省略する。
以上説明した、この発明の実施の形態2にかかる遊技媒体貸出装置100によれば、非接触ICタグ220からの識別情報を検出して、その識別情報の正当性を判断することにより、遊技機Mに対する不正行為を監視することができる。具体的には、読み取られた識別情報が不当であった場合、あるいは、識別情報の読み取りが不能となった場合に、遊技機Mに対して何らかの不正行為がおこなわれた恐れがあると判断して、遊技機Mの異常を示す異常情報を出力することができる。
また、有価情報を読み取る第1の読取部801と、識別情報を読み取る第2の読取部802とを設けることにより、それぞれの読取処理を並行に実行することができる。これにより、有価情報および識別情報を漏らすことなく、かつ、リアルタイムに読み取ることができるため、より迅速な不正行為の発見を実現することができる。
以上説明したように、この発明にかかる遊技媒体貸出装置、異常検知方法、および異常検知プログラムによれば、不正行為の発生を自動的に認識して、直ちにその旨を報知することにより、不正行為の早期発見を実現し、不正による被害の拡大防止および不正行為の抑制を図ることができる。
なお、本実施の形態で説明した異常検知方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。