JP5215357B2 - 多重ヘッドアライメントシステムにおけるアライメントヘッドの位置キャリブレーション - Google Patents

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Description

本発明は、多重ヘッドアライメントシステムにおけるアライメントヘッドの位置キャリブレーションに関し、特に、多重ヘッドアライメントシステムにおける複数の副アライメントヘッドの主アライメントヘッドとのロバストな位置キャリブレーションに関する。
リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板、通常は基板の目標部分に適用する機械である。リソグラフィ装置は例えば集積回路(IC)の製造に用いられる。この場合、例えばマスクまたはレチクルとも称されるパターニングデバイスが、ICの個々の層に生成されるべき回路パターンを形成するために使用される。このパターンが基板(例えばシリコンウェーハ)の(例えばダイの一部、あるいは1つまたは複数のダイからなる)目標部分に転写されることになる。パターンの転写は典型的には、基板に塗布された放射感応性材料(レジスト)層への結像により行われる。一般に一枚の基板には網状に隣接する一群の目標部分が含まれ、これらは連続的にパターン形成される。公知のリソグラフィ装置にはいわゆるステッパとスキャナとがある。ステッパにおいては、目標部分にパターン全体が一度に露光されるようにして各目標部分は照射を受ける。スキャナにおいては、所与の方向(スキャン方向)に放射ビームによりパターンを走査するとともに基板をスキャン方向に平行または逆平行に走査するようにして各目標部分は照射を受ける。また、パターンを基板にインプリントすることにより、パターニングデバイスから基板にパターンを転写することも可能である。
リソグラフィプロセスをモニタするためには、パターン形成された基板のパラメタを計測する必要がある。パラメタは例えば、基板内または基板上に形成された連続層間のオーバレイ誤差である。リソグラフィプロセスで形成された微視的構造の計測に用いられる技術はいろいろある。走査電子顕微鏡を使用してもよいし、各種の専用のツールを使用してもよい。専用の検査ツールの1つはスキャトロメータである。スキャトロメータにおいては放射ビームが基板表面上の目標へと向けられ、散乱または反射されたビームの特性が測定される。基板による反射前後または散乱前後のビーム特性を比較することにより、基板の特性が判定される。これは例えば、反射されたビームを、既知の基板特性に関連する既知の測定結果のライブラリに記憶されているデータと比較することにより行える。主に2種類のスキャトロメータが知られている。分光スキャトロメータは広帯域の放射ビームを基板上に向け、特定の狭い角度範囲に散乱された放射のスペクトル(波長の関数としての強度)を測定する。角度分解スキャトロメータは、単色の放射ビームを使用し、角度の関数としての散乱された放射の強度を測定する。
リソグラフィ装置による露光に先立って、ウェーハは計測されアライメントされなければならない。これは表面にパターンを正確に配置するためであり、例えば、連続するパターン層の間の正確なオーバレイを保証するためである。多数のアライメントセンサを設けることが知られている。例えば米国特許出願公開第2008/0088843号に記載されており本明細書に援用する。多数のアライメントヘッドが使用されいくつかのアライメントマークが並行して測定される。すなわち、同一の測定ステップの一部として2以上の測定が行われ、スループットが向上される。しかしながら、このアライメントヘッドシステムの多数のアライメントヘッドのキャリブレーションは難しくなっている。その理由は例えば、主アライメントヘッドに対する複数の副アライメントヘッドのキャリブレーションが、例えば欠陥マークまたは低い信号対ノイズ比によって不正確となり得るからである。したがって、多数のアライメントヘッドのキャリブレーションを改良し、オーバレイ精度及び製品歩留まりを向上させるための改良が必要とされている。
本開示の第1の態様によれば、1つまたは複数の主アライメントヘッドを用い1つまたは複数の副アライメントヘッドを較正する方法であって、主アライメントヘッドはアライメントマークを測定し、少なくとも1つの副アライメントヘッドはそのアライメントマークを測定し、主アライメントヘッドに対する副アライメントヘッドのオフセットがそのアライメントマークになされた測定結果から導出される、方法が提供される。
本開示の第2の態様によれば、ウェーハアライメント方法であって、リソグラフィ処理の準備として実行され、ウェーハは主アライメントヘッドを備える主アライメントシステムと1つまたは複数の副アライメントヘッドを備える副アライメントシステムとを備えるアライメントシステムにより測定され、該方法は、基準物に対し主アライメントヘッドを整列させる主ベースラインキャリブレーションを実行することと、主アライメントヘッドに対し副アライメントヘッドを整列させる副ベースラインキャリブレーションを実行することと、主アライメントヘッドに対し1つまたは複数の副アライメントヘッドを較正することと、を含み、主アライメントヘッドはアライメントマークを測定し、少なくとも1つの副アライメントヘッドはそれと同一のアライメントマークを測定し、主アライメントヘッドに対する副アライメントヘッドのオフセットがそのアライメントマークになされた測定結果から導出される、方法が提供される。
本開示の第3の態様によれば、アライメントマークを検出する主アライメントヘッド及びセンサを備える主アライメントシステムと、各々がアライメントマークを検出するセンサを備える1つまたは複数の副アライメントヘッドを備える副アライメントシステムと、を備えるアライメントシステムと、主アライメントヘッドがアライメントマークを測定する第1位置と、副アライメントヘッドがそれと同一のアライメントマークを測定する第2位置と、でアライメントシステムを移動させる機構と、アライメントシステムの位置を測定するエンコーダと、アライメントシステムのセンサからの測定結果と、アライメントシステムを移動させる機構からの位置情報と、を受け取り、該測定結果から、主アライメントヘッドに対する副アライメントヘッドのオフセットを演算する処理部と、を備えるキャリブレーション装置が提供される。
本開示の第4の態様によれば、アライメントマークを検出する主アライメントヘッド及びセンサを備える主アライメントシステムと、各々がアライメントマークを検出するセンサを備える1つまたは複数の副アライメントヘッドを備える副アライメントシステムと、を備えるアライメントシステムと、基準物に対し主アライメントヘッドを整列させる主ベースラインキャリブレーション、及び主アライメントヘッドに対し副アライメントヘッドを整列させる副ベースラインキャリブレーションを実行するよう測定位置間でアライメントシステムを移動させ、かつ主アライメントヘッドがアライメントマークを測定する第1位置と、副アライメントヘッドがそれと同一のアライメントマークを測定する第2位置と、でアライメントシステムを移動させる機構と、アライメントシステムの位置を測定するエンコーダと、アライメントシステムのセンサからの測定結果と、アライメントシステムを移動させる機構からの位置情報と、を受け取り、該測定結果から、主アライメントヘッドに対する副アライメントヘッドのオフセットを演算する処理部と、を備えるキャリブレーション装置を備えるリソグラフィ装置が提供される。
本開示の第5の態様によれば、1つまたは複数の主アライメントヘッドを用い1つまたは複数の副アライメントヘッドを較正する方法であって、主アライメントヘッドはアライメントマークを測定し、少なくとも1つの副アライメントヘッドはそれと同一のアライメントマークを測定し、主アライメントヘッドに対する副アライメントヘッドのオフセットがそのアライメントマークになされた測定結果から導出される、方法を実行するための命令を、コンピュータに実行させるときに、与えるコンピュータプログラム製品が提供される。
本開示の第6の態様によれば、ウェーハアライメント方法であって、リソグラフィ処理の準備として実行され、ウェーハは主アライメントヘッドを備える主アライメントシステムと1つまたは複数の副アライメントヘッドを備える副アライメントシステムとを備えるアライメントシステムにより測定され、該方法は、基準物に対し主アライメントヘッドを整列させる主ベースラインキャリブレーションを実行することと、主アライメントヘッドに対し副アライメントヘッドを整列させる副ベースラインキャリブレーションを実行することと、主アライメントヘッドに対し1つまたは複数の副アライメントヘッドを較正することと、を含み、主アライメントヘッドはアライメントマークを測定し、少なくとも1つの副アライメントヘッドはそれと同一のアライメントマークを測定し、主アライメントヘッドに対する副アライメントヘッドのオフセットがそのアライメントマークになされた測定結果から導出される、方法を実行するための命令を、コンピュータに実行させるときに、与えるコンピュータプログラム製品が提供される。
本発明の実施形態が付属の図面を参照して以下に説明されるがこれらは例示に過ぎない。この説明に用いられる参照符号は各図面において対応する部分を指し示す。
リソグラフィ装置を示す図である。 リソグラフィセルまたはクラスタを示す図である。 第1のスキャトロメータを示す図である。 第2のスキャトロメータを示す図である。 ステージユニットの第1の例を示す図である。 ステージユニットの第2の例を示す図である。 回折格子がメトロロジフレームに設けられ、センサがウェーハステージに設けられるエンコーダシステムの第1の例を示す図である。 回折格子がウェーハステージに設けられ、センサがメトロロジフレームに設けられるエンコーダシステムの第2の例を示す図である。 多重アライメントヘッドシステムの概略平面図である。 エンコーダシステムに取り付けられた図9の多重ヘッドアライメントシステムを示す図である。 アライメント動作における初期位置を示す図である。 アライメント動作における次の工程を示す図である。 非平坦面に対するアライメントヘッドの焦点深度を示す図である。 主アライメントシステムキャリブレーション処理の第1工程を示す図である。 主アライメントシステムキャリブレーション処理の第2工程を示す図である。 副アライメントシステムキャリブレーション処理の第1工程を示す図である。 副アライメントシステムキャリブレーション処理の第2工程を示す図である。 副アライメントヘッドキャリブレーション処理の一実施例において行われる一連の工程を示す図である。 図18に示す副アライメントヘッドキャリブレーション処理の一実施例において行われる一連の工程でなされた測定結果を示す図である。 副アライメントヘッドキャリブレーション処理の一実施例においてなされた一連の測定結果を示す図であり、この測定結果は図19の工程とともに追加の工程を含み、5つのアライメントヘッド及び5つのアライメントマークを備えるアライメントシステムでなし得るすべての工程を表す。
図1は、リソグラフィ装置を模式的に示す図である。この装置は、下記の要素を含む。
−放射ビームB(例えばUV放射またはDUV放射)を調整するよう構成されている照明系(イルミネータ)IL。
−パターニングデバイス(例えばマスク)MAを支持するよう構成され、いくつかのパラメータに従ってパターニングデバイスを正確に位置決めするよう構成されている第1の位置決め装置PMに接続されている支持構造(例えばマスクテーブル)MT。
−基板(例えばレジストでコーティングされたウェーハ)Wを保持するよう構成され、各種センサを備える測定テーブルを含んでいてもよい少なくとも1つの基板テーブル(例えばウェーハテーブル)WTを備えるステージユニット100。ステージユニットは、基板テーブル及び/または測定テーブルを移動させ制御するための各種の構成要素も備える(図1は、基板テーブルWTに保持されている基板をいくつかのパラメータに従って正確に位置決めするよう構成されている第2の位置決め装置PWを示す)。以下の説明では、「ステージ」及び「テーブル」なる用語は、特定の文脈がそれと異なることを要求しない限りは、概して交換可能に使用される。この装置はさらに下記の要素を含む。
−パターニングデバイスMAにより放射ビームBに付与されたパターンを基板Wの(例えば1つまたは複数のダイからなる)目標部分Cに投影するよう構成されている投影系(例えば屈折投影レンズ系)PL。
照明系は、放射の方向や形状の調整またはその他の制御用に、各種の光学素子例えば屈折光学素子、反射光学素子、磁気的光学素子、電磁気的光学素子、静電的光学素子または他の各種光学部品を含んでもよく、あるいはこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。
支持構造は、パターニングデバイスを支持する。すなわち支持構造は、パターニングデバイスの荷重を支える。支持構造は、パターニングデバイスの向きやリソグラフィ装置の構成、あるいはパターニングデバイスが真空環境下で保持されるか否かなどの他の条件に応じた方式でパターニングデバイスを保持する。支持構造においてはパターニングデバイスを保持するために、機械的固定、真空固定、静電固定、または他の固定用技術が用いられる。支持構造は例えばフレームまたはテーブルであってよく、必要に応じて固定されていてもよいし移動可能であってもよい。支持構造は、パターニングデバイスを例えば投影系に対して所望の位置に位置決めできるようにしてもよい。本明細書では「レチクル」または「マスク」という用語を用いた場合には、より一般的な用語である「パターニングデバイス」に同義であるとみなされるものとする。
本明細書では「パターニングデバイス」という用語は、例えば基板の目標部分にパターンを形成すべく放射ビームの断面にパターンを付与するために使用され得るいかなるデバイスをも指し示すよう広く解釈されるべきである。放射ビームに与えられるパターンは、基板の目標部分に所望されるパターンと厳密に対応していなくてもよい。このような場合には例えば、放射ビームのパターンが位相シフトフィーチャあるいはいわゆるアシストフィーチャを含む場合がある。一般には、放射ビームに付与されるパターンは、目標部分に形成される集積回路などのデバイスの特定の機能層に対応する。
パターニングデバイスは透過型であっても反射型であってもよい。パターニングデバイスの例としては、例えばマスクやプログラマブルミラーアレイ、プログラマブルLCDパネルなどがある。マスクはリソグラフィの分野では周知であり、バイナリマスクやレベンソン型位相シフトマスク、ハーフトーン型位相シフトマスク、更に各種のハイブリッド型マスクが含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例としては、小型のミラーがマトリックス状に配列され、各ミラーが入射してくる放射ビームを異なる方向に反射するように個別に傾斜されるというものがある。これらの傾斜ミラーにより、マトリックス状ミラーで反射された放射ビームにパターンが付与されることになる。
本明細書では「投影系」という用語は、使用される露光放射あるいは液浸や真空の利用などの他の要因に関して適切とされるいかなる投影系をも包含するよう広く解釈されるべきである。投影系には例えば屈折光学系、反射光学系、反射屈折光学系、磁気的光学系、電磁気的光学系、静電的光学系、またはこれらの任意の組み合わせなどが含まれる。以下では「投影レンズ」という用語は、より一般的な用語である「投影系」と同義に用いられ得る。
ここに説明されるのは、(例えば透過型マスクを用いる)透過型のリソグラフィ装置である。これに代えて、(例えば上述のようなプログラマブルミラーアレイや反射型マスクなどを用いる)反射型のリソグラフィ装置を用いることもできる。
リソグラフィ装置LAの一部として設けられたステージユニット100は、各種の異なる構成をもつことができる。1つの構成においては、リソグラフィ装置は1つの基板テーブルWTと1つの測定テーブルとを有する形式であってもよい。代替実施例においては、リソグラフィ装置は2つ以上(2つの場合にはデュアルステージと呼ばれる)の基板テーブル(及び/または2つ以上のマスクテーブル)を備えてもよい。このような多重ステージ型の装置においては追加されたテーブルは並行して使用されるか、あるいは1以上のテーブルで露光が行われている間に他の1以上のテーブルで準備工程を実行するようにしてもよい。
リソグラフィ装置は、基板の少なくとも一部が液体で覆われるものであってもよい。この液体は比較的高い屈折率を有する例えば水などの液体であり、投影系と基板との間の空隙を満たす。液浸露光用の液体は、例えばマスクと投影系との間などのリソグラフィ装置の他の空間に適用されるものであってもよい。液浸技術は投影系の開口数を増大させる技術として周知である。本明細書では「液浸」という用語は、基板等の構造体が液体に完全に浸されているということを意味するのではなく、露光の際に投影系と基板との間に液体が存在するということを意味するに過ぎない。
図1に示すようにイルミネータILは放射源SOから放射ビームを受け取る。例えば光源がエキシマレーザである場合には、光源とリソグラフィ装置とは別体であってもよい。この場合、光源はリソグラフィ装置の一部を構成しているとはみなされなく、放射ビームは光源SOからイルミネータILへとビーム搬送系BDを介して受け渡される。ビーム搬送系BDは例えば適当な方向変更用のミラー及び/またはビームエキスパンダを含んで構成される。あるいは光源が例えば水銀ランプである場合には、光源はリソグラフィ装置に一体に構成されていてもよい。光源SOとイルミネータILとは、またビーム搬送系BDが必要とされる場合にはこれも合わせて、放射系と総称される。
イルミネータILは放射ビームの角強度分布を調整するためのアジャスタADを備えてもよい。一般には、イルミネータの瞳面における強度分布の少なくとも半径方向外径及び/または内径の大きさ(通常それぞれ「シグマ−アウタ(σ−outer)」、「シグマ−インナ(σ−inner)」と呼ばれる)が調整される。加えてイルミネータILは、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの他の要素を備えてもよい。イルミネータはビーム断面における所望の均一性及び強度分布を得るべく放射ビームを調整するために用いられる。
放射ビームBは、支持構造(例えばマスクテーブルMT)に保持されるパターニングデバイス(例えばマスクMA)に入射して、当該パターニングデバイスによりパターンが付与される。マスクMAを通過した放射ビームBは投影系PLに進入する。投影系PLはビームを基板Wの目標部分Cに投影する。第2の位置決め装置PWと位置センサIF(例えば、干渉計、リニアエンコーダ、2−Dエンコーダ、静電容量センサなど)により基板テーブルWTを正確に移動させることができる。基板テーブルWTは例えば放射ビームBの経路に異なる目標部分Cを順次位置決めするように移動される。同様に、第1の位置決め装置PMと他の位置センサ(図1には明示せず)とにより放射ビームBの経路に対してマスクMAを正確に位置決めすることができる。この位置決めは例えばマスクライブラリからのマスクの機械的交換後や露光走査中に行われる。一般にマスクテーブルMTの移動は、第1の位置決め装置PMの一部を構成するロングストロークモジュール(粗い位置決め用)及びショートストロークモジュール(精細な位置決め用)により実現される。同様に基板テーブルWTの移動は、第2の位置決め装置PWの一部を構成するロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールにより実現される。ステッパでは(スキャナとは逆に)、マスクテーブルMTはショートストロークのアクチュエータにのみ接続されているか、あるいは固定されていてもよい。マスクMAと基板Wとは、マスクアライメントマークM1、M2及び基板アライメントマークP1、P2を用いてアライメントされてもよい。図においては基板アライメントマークが専用の目標部分を占拠しているが、アライメントマークは目標部分間のスペースに配置されてもよい(これはスクライブライン・アライメントマークとして公知である)。同様に、マスクMAに複数のダイがある場合にはマスクアライメントマークをダイ間に配置してもよい。
図示の装置は例えば次のうちの少なくとも1つのモードで使用され得る。
1.ステップモードにおいては、放射ビームに付与されたパターンの全体が1回の照射(すなわち単一静的露光)で目標部分Cに投影される間、マスクテーブルMT及び基板テーブルWTは実質的に静止状態とされる。そして基板テーブルがX方向及び/またはY方向に移動されて、異なる目標部分Cが露光される。ステップモードでは露光フィールドの最大サイズが単一静的露光で転写される目標部分Cのサイズを制限することになる。
2.スキャンモードにおいては、放射ビームに付与されたパターンが目標部分Cに投影される間(すなわち単一動的露光の間)、マスクテーブルMT及び基板テーブルWTは同期して走査される。マスクテーブルMTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影系PLの拡大(縮小)特性及び像反転特性により定められる。スキャンモードでは露光フィールドの最大サイズが単一動的露光での目標部分の(非走査方向の)幅を制限し、スキャン移動距離が目標部分の(走査方向の)長さを決定する。
3.別のモードにおいては、マスクテーブルMTがプログラム可能パターニングデバイスを保持して実質的に静止状態とされ、放射ビームPBに付与されたパターンが目標部分Cに投影される間、基板テーブルWTが移動または走査される。このモードではパルス放射源が通常用いられ、プログラム可能パターニングデバイスは、基板テーブルWTの毎回の移動後、または走査中の連続放射パルス間に必要に応じて更新される。この動作モードは、上述のプログラマブルミラーアレイ等のプログラム可能パターニングデバイスを利用するマスクレスリソグラフィに容易に適用することができる。
上記で記載したモードを組み合わせて動作させてもよいし、各モードに変更を加えて動作させてもよいし、さらに全く別のモードでリソグラフィ装置を使用してもよい。
図2に示すとおり、リソグラフィ装置LAは、リソグラフィセルLCの一部を形成する。リソグラフィセルLCはリソセルまたはクラスタと呼ばれることもあり、基板に対する露光前および露光後の処理を行う装置を含む。従来、これらの装置には、レジスト層を成膜するためのスピンコータSC、露光されたレジストを現像するためのデベロッパDE、チルプレートCHおよびベークプレートBKが含まれる。基板ハンドラまたはロボットROは、入/出ポートI/O1、I/O2から基板を取り出し、上述のさまざまな処理装置の間でこれらを移動させ、リソグラフィ装置のローディングベイLBに送り届ける。これらのデバイスは、よくトラックと総称されるもので、トラック制御ユニットTCUの制御下にある。このトラック制御ユニットTCU自体は監視制御システムSCSによって制御されており、この監視制御システムSCSはリソグラフィ制御ユニットLACUを通じてリソグラフィ装置も制御している。そのため、上述のさまざまな装置をスループットおよび処理効率を最大化するよう動作させることができる。
リソグラフィ装置により露光される基板が正確にかつ一貫性をもって露光されるには、露光済基板を検査して、連続する層と層との間のオーバレイ誤差や、ライン厚さ、クリティカルディメンション(CD)などの特性を計測することが望ましい。誤差が検出された場合には、特に検査が十分に即時にかつ高速に実行可能であり同一バッチの他の基板がまだ露光されている場合には、以降の基板の露光に調整が施される。また、露光済基板は歩留まりを上げるために表面を剥がして再処理するか、あるいは廃棄されてもよい。そうすることにより、欠陥があると既知である露光を基板に行うのを避ける。1枚の基板のうちいくつかの目標部分にのみ欠陥がある場合には、良である目標部分にのみ更なる露光が実行されることができる。
検査装置が基板の特性を決定するために使用される。特に、異なる基板間での特性、または同一基板の異なる層と層とでどのように特性が異なるかを決定するために使用される。検査装置はリソグラフィ装置LAまたはリソセルLCに一体化されていてもよいし、スタンドアローン型のデバイスであってもよい。最速の計測を可能とするには、露光されたレジスト層における特性を検査装置が露光直後に計測することが望ましい。しかし、レジストの潜像のコントラストは非常に低く、すなわち放射に露光されたレジスト部分と露光されていない部分との間の屈折率には非常に微小な違いがあるにすぎず、あらゆる検査装置が潜像から有用な計測結果を得るのに十分な感度をもつわけではない。よって、計測は露光後ベーク工程(PEB)後に実行してもよい。この工程は通例、露光済基板に実行される最初の処理であり、レジストの露光部分と非露光部分とのコントラストを大きくする。この段階で、レジストにおける像は半潜像とも呼ばれる。現像されたレジスト像(このときレジストの露光部分または非露光部分は除去されている)の計測、またはエッチング等のパターン転写工程後の計測も可能である。後者は欠陥基板への再処理の可能性を制限しうるが、なお有用な情報を提供しうる。
図3は、本発明に使用しうるスキャトロメータを示す。スキャトロメータは、基板Wに放射を投影する広帯域(白色光)放射プロジェクタ2を備える。反射された放射は、正反射された放射のスペクトル10(波長の関数としての強度)を測定するスペクトロメータディテクタ4に送られる。このデータから、検出されたスペクトルを生じた構造またはプロファイルが処理ユニットPUによって再構成されうる。例えば厳密結合波解析(Rigorous Coupled Wave Analysis)および非線形回帰によって、または、図3の下部に示すようなシミュレーションされたスペクトルのライブラリとの比較によって再構成することができる。再構成のためには一般に、構造のおおまかな形は既知であり、いくつかのパラメタはその構造が作られた工程の知識から仮定され、残されたその構造の2、3のパラメタのみがスキャトロメトリデータから決定される。この種のスキャトロメータは、垂直入射スキャトロメータまたは斜め入射スキャトロメータとして構成されていてもよい。
本発明に使用しうる他のスキャトロメータを図4に示す。このデバイスにおいては、放射源2から発せられた放射は、レンズ系12を使用して干渉フィルタ13及び偏光子17を通して集束され、部分反射面16により反射され、微小対物レンズ15を介して基板W上に集束される。反射された放射は部分反射面16を通じて、散乱スペクトルを検出させるためにディテクタ18に送られる。このディテクタは、レンズ系15の焦点距離の位置にある、後面投影された瞳面11に配置され得る。それに代えて、この瞳面は補助的な光学素子を使用して再結像されてもよい。瞳面は、放射の半径方向の位置が入射角を定義し、角度位置がアジマス角を定義する面である。ディテクタは好ましくは、基板目標30の二次元角度散乱スペクトルを測定可能であるよう二次元のディテクタである。ディテクタ18は例えば、CCDセンサまたはCMOSセンサのアレイであってもよく、1フレームにつき例えば40ミリ秒の積分時間を用いてもよい。
しばしば基準ビームが例えば入射放射の強度を測定するために使用される。これを行うために、放射ビームがビームスプリッタ16に入射するときにその放射ビームの一部がビームスプリッタを通じて基準ビームとして基準ミラー14に向けて送られる。この基準ビームはその後、同じディテクタ18の異なる部位に投影される。
複数の干渉フィルタ13のセットは、興味ある波長を例えば405nm乃至790nmまたはそれよりも低い200nm乃至300nmといった範囲に選択するために使用することができる。干渉フィルタは、異なる複数フィルタからなるセットを備えるのではなく、調節可能なものとしてよい。干渉フィルタの代わりにグレーティングを使用することもできる。
ディテクタ18は散乱光の強度を単一波長で(または比較的狭い波長域で)計測してもよい。強度は多数の波長で別個に計測されてもよいし、ある波長域で積分されてもよい。更に、ディテクタは、TM偏光の強度、TE偏光の強度、及び/またはTM偏光とTE偏光の間の位相差を別個に測定してもよい。
広帯域の光源(すなわち、広範囲の光周波数または波長を有するもの、よって複数の色を持つもの)の使用が可能であり、これにより大きな減衰がもたらされ、複数の波長の混合が可能となる。広帯域における複数の波長はそれぞれがΔλの帯域幅をもち、少なくとも2Δλ(すなわち、帯域幅の2倍)の間隔を有することが好ましい。放射のいくつかの「ソース」は、拡張された放射ソースの、ファイバー束を使用して分割されたそれぞれの箇所であってよい。このように、角度分解散乱スペクトルは複数の波長で並行して測定することができる。2−Dスペクトルよりも多い情報を含む3−Dスペクトル(波長および2つの異なる角度)を測定することも可能である。これにより、より多くの情報を測定することが可能となり、メトロロジー処理のロバスト性が増すことになる。これについてはEP1,628,164Aに詳細が記載されている。
基板Wの目標30がグレーティングであってもよい。グレーティングは、現像後にバーがレジストの実線から形成されるようにプリントされている。あるいはバーをエッチングにより基板に形成してもよい。このパターンは、リソグラフィ投影装置特に投影系PLにおける色収差、及び照明の対称性の影響を受けやすく、そのような収差の存在がプリントされたグレーティングの変化に表れる。したがって、プリントされたグレーティングのスキャトロメトリデータを使用してグレーティングが再構成される。プリント工程および/またはその他のスキャトロメトリ処理の知識から、ライン幅および形状といったグレーティングのパラメタを、処理ユニットPUによって実行される再構成処理に入力することができる。
上述のように、基板の露光前にはアライメント及び基板のその他の特性が決定される必要がある。よって、アライメント動作を含む計測処理が露光処理の実行前に実行される必要がある。計測処理は、基板アライメントについての情報を取得し、かつ基板に形成されるパターンの連続する複数層での正確なオーバレイを保証するために不可欠である。典型的に半導体デバイスは10層または100層にもなるパターン層をもち、これらが高精度に重ね合わされていなければならない。さもなければデバイスは正常に機能し得ない。
図5は、ステージユニット100の第1の例を示す。本図及びその他の図においてx方向及びy方向との表記はそれぞれ基板面または基板テーブル面すなわち水平面における直交軸を概して意味する。z方向との表記はx軸及びy軸に垂直な軸の方向すなわち鉛直方向を意味する。z方向は「高さ」と呼ぶこともある。しかしながらある1つの軸を「x」「y」「z」と表すのは本質的に任意であると理解されたい。本図面は各々において特定の軸を「x」「y」「z」と表すことにより読者に案内を与えるにすぎない。
ステージユニット100は、第1基板テーブルWT1と、第2基板テーブルWT2と、を備える。双方の基板テーブルは、基板、典型的にはウェーハを受け取って支持するのに適する。使用時には一方の基板テーブルが投影系PLの下方に位置決めされて露光が実行される。それと同時に他方の基板テーブルは各種のセンサ要素に対し位置決めされ、その基板テーブルに運ばれる基板の計測が実行される。
図5の実施例においては、基板テーブルWT1、WT2を移動させ制御するための構成要素は、レール502に沿ってy軸にスライドするよう配設されているYスライダ500と、レール506に沿ってX軸にスライドするよう配設されているXスライダ504と、を有するモータを備える。こうしてX軸及びY軸のウェーハテーブルの位置が変更可能である。このレール502、506の形状により、この種の構成をH型駆動モータまたはH型駆動機構と呼ぶ。このH型駆動機構の代替は、モータがウェーハテーブルを直接駆動する平面モータを使用することである。図6は、別個のウェーハステージ600と計測ステージ602とを備えるステージユニット100の第2の例を示す。ステージユニット100にはY軸固定子604、606が設けられており、ウェーハステージ600はY軸可動子608、610によりY軸に沿って移動可能であり、計測ステージ602はY軸可動子612、614によりY軸に沿って移動可能である。Y軸固定子604、606はY軸可動子608、610と組み合わせて、ウェーハステージ600を移動させるためのY軸リニアモータを形成し、Y軸固定子604、606はY軸可動子612、614と組み合わせて、計測ステージ602をY方向に駆動するためのY軸リニアモータを形成する。一実施例においては固定子604、606は、Y軸方向に沿って交互に配置されるN極とS極とを含む複数の永久磁石を備える磁極ユニットから成っていてもよい。可動子608、610、612、614はそれぞれ、予め定められた間隔でY軸方向に沿って配置された複数のアーマチュアコイルを組み込んだアーマチュアユニットを備えてもよい。これは可動コイル型Y軸リニアモータと呼ばれる。
ウェーハステージ600及び計測ステージ602はそれぞれX軸固定子616、618上に位置決めされている。X軸固定子616、618は例えば、予め定められた間隔でX軸方向に沿って配置された複数のアーマチュアコイルを組み込んだアーマチュアユニットを備えてもよい。ウェーハステージ600及び計測ステージ602における開口部は、N極及びS極の組を交互に並べて成る複数の永久磁石を備える磁極ユニットを備えてもよい。磁極ユニット及び固定子は、図示のX方向に沿ってウェーハステージ600を駆動するために設けられた可動磁石型X軸リニアモータ、及び図示のX方向に沿って計測ステージ602を駆動するために設けられた同様の第2の可動磁石型X軸リニアモータを構成する。
したがって、Y軸リニアモータ及びX軸リニアモータは、ウェーハステージ600及び計測ステージ602を移動させ制御するための構成要素を形成する。ウェーハステージの位置を決定するための機構については後述するが、図6において干渉計620、622、624、626は各ステージのX位置及びY位置の測定のために設けられている。干渉計からのビーム(破線で図示する)は、各ステージ600、602の研磨されたミラー面(これらの面は図示のZ方向すなわち紙面から出る方向に延びている)で反射され、反射ビームの所要時間がX軸またはY軸のステージ位置の測定結果として使用される。
干渉計を使用するウェーハステージの制御精度は、干渉計ビームの比較的長い光路における空気変動によって制限される。干渉計の代替は、ウェーハステージ位置を決定するためのエンコーダを使用することである。
リソグラフィ装置が干渉計システムとともにエンコーダシステムを備えることはよく行われている。ここでのエンコーダシステムは一般にX軸及びY軸のステージ位置を測定するために使用される主システムであり、干渉計システムはエンコーダシステムの試験中または較正中に使用するために設けられているか、あるいはエンコーダシステムを使用し得ない状況が生じたときのバックアップの位置検出システムとして設けられている(例えば図6のシステムにおいてはウェーハ交換のためのアンローディング位置近傍またはローディング位置近傍でのウェーハステージ600のY位置を測定するために、更にはローディング動作とアライメント動作との間の時点において及び/または露光動作とアンローディング動作との間の時点においての測定のために、Y軸干渉計が使用される必要がある。)。
エンコーダシステムは例えば、センサ要素と回折格子とを備えてもよい。センサ要素は、回折格子から反射された放射または回折格子を通じて伝播した放射を検出するよう構成されている。また、センサ要素は、エンコードされた値により表される位置を演算するためのコンピュータに当該センサから送信される周期パターンを検出するよう構成されている。
図7は、回折格子700がメトロロジフレーム702に設けられ、センサ704がウェーハWを保持するウェーハステージWT1に設けられている一実施例を示す。この実施例においてはメトロロジフレーム702は投影ユニットPLに固定されて取り付けられている。
図8は、ウェーハWを保持するウェーハステージWT1に回折格子が設けられ、センサ要素804がメトロロジフレーム802に設けられている代替実施例を示す。この実施例でもメトロロジフレーム802は投影ユニットPLに固定されて取り付けられている。
計測ステージにおける主要な作業の1つはウェーハのアライメント計測である。アライメントシステムの一例が図9に示されている。このアライメントシステムは多数のアライメントヘッドAL1、AL21、AL22、AL23、AL24を含む。アライメントヘッドの数及び配置はこれと異なっていてもよい。図9に概要を示すアライメントヘッドは、ウェーハステージ900の上に位置する。ウェーハステージ900は例えば、既出の図面に示されるウェーハステージ600、WT1、またはWT2であってもよいし、例えばその他のウェーハステージであってもよい。
図示のウェーハステージ900はウェーハ902を保持している。この例では5つのアライメントヘッドが設けられている。中央のアライメントヘッドAL1は主アライメントシステムの一部を構成する。そこで「主アライメントヘッド」と呼ぶ。一方、外側の複数のアライメントヘッドAL21、AL22、AL23、AL24は副アライメントシステムの一部を構成する。そこで「副アライメントヘッド」と呼ぶ。図9には、レベリングセンサ906、放射源908、放射ディテクタ910も示されており、これらについては後述する。
各アライメントヘッドAL1、AL21、AL22、AL23、AL24は、アライメントマークを検出するよう設計されているセンサ要素を備える。アライメントマークは、ウェーハ上またはウェーハステージ上、または適用可能な場合には計測ステージ上に設けられる。アライメントマークは例えば、ウェーハ上のある位置に特別にプリントされたフィーチャであってもよく、例えばアライメントマークは、ウェーハのダイ要素の連続する行及び/または列の間に延びるスクライブラインにプリントされていてもよい。また、ウェーハに形成されたパターンのフィーチャがアライメントマークとして使用されてもよいし、ウェーハのダイ要素内にプリントされた特定のアライメントマークが使用されてもよい。
アライメントヘッドAL1、AL21、AL22、AL23、AL24は、図10に示すように、エンコーダセンサを含むメトロロジフレームに取り付けられていてもよい。本図において主アライメントヘッドAL1は第1Yエンコーダ1000の下側の表面に固定されている。本装置はさらに、第2Yエンコーダ1002、第1Xエンコーダ1004、第2Xエンコーダ1006を備える。第1Yエンコーダ及び第2Yエンコーダは単一の構成要素として設けられていてもよく、第1Xエンコーダ及び第2Xエンコーダもまた単一の構成要素として設けられていてもよい。
図10に示されるエンコーダはいずれも投影ユニットPLに対し固定されて取り付けられている。これは図8に示す実施例に相当する。すなわち各エンコーダセンサはセンサ804に相当し、ウェーハテーブルに設けられている回折格子に関し位置を検出するよう位置決めされている。代替例としてセンサがウェーハテーブルに設けられ、メトロロジフレームに設けられた回折格子を見上げるようにしてもよい。
副アライメントヘッドAL21、AL22、AL23、AL24はX方向に移動可能である。一実施例においては各副アライメントヘッドAL21、AL22、AL23、AL24は、回転中心まわりに予め定められた角度範囲を時計回りまたは反時計回りに回動可能であるアームの回動端に固定されている(回転中心1008、アーム1010)。副アライメントヘッドAL21、AL22、AL23、AL24のX軸位置は、X方向について前後に副アライメントヘッドを駆動する駆動機構によって調整可能であってもよい。副アライメントヘッドはY方向に駆動されることが可能であってもよい。
副アライメントヘッドのアームが所与の位置まで移動されると、固定機構がアームを適所に保持するよう選択的に動作可能となる。固定機構は、差動型エアベアリングから成る真空パッドを備え、アームの回転調整完了後に吸引によりアーム1010をメインフレームに固定するよう駆動される。その他の固定機構が使用されてもよく、例えば、メインフレームアームの一部が磁性体として形成され電磁石が使用されてもよい。
アライメントヘッドに使用されるイメージセンサは例えば、フィールドイメージアライメントシステムまたはその他の適切なイメージセンサを備えてもよい。フィールドイメージアライメントシステムは、ウェーハ上のレジストを露光しない広帯域の検出ビームを対象のアライメントマークに照射し、対象マークからの反射光により受光面に形成された対象マーク像と指標となる像とを取得する。この指標は各アライメントヘッド内に設けられた指標プレート上の指標パターンであってもよい。一般には、コヒーレントな検出光を対象マークに照射して対象マークで生成された散乱光または回折光を検出するか、あるいは対象マークで生成された2つの回折光を干渉させて干渉光を検出するアライメントセンサであればいかなるアライメントセンサでも使用可能である。
図9及び図10に示すアライメントシステムは5つのアライメントヘッドを備えるが、これとは異なる数のアライメントヘッドが使用されてもよく、偶数または奇数のいずれであってもよいことに留意すべきである。
図9及び図10に示すアライメントヘッド及びエンコーダの実施例を使用するアライメント動作を説明する。他の既述の実施例を使用して同様のアライメント動作を行うことも可能であると理解されたい。アライメント処理においては、図11に示されるように、ウェーハテーブルは初期位置に位置決めされる。この例ではアライメントヘッドのうち3つ、すなわち主アライメントヘッドAL1及びそのすぐ隣の2つのAL22、AL23がウェーハのアライメントマークを検出する。アライメントマークを検出しない範囲外のアライメントヘッドは好ましい一実施例ではスイッチオフとされる。しかし、これらは他の目的で必要とされる場合にはスイッチオンとされていてもよい。塗りつぶしにより示すのが、動作可能なアライメントヘッドである。
ウェーハステージはこの初期の検出位置から第2の検出位置へと移動される。第2の検出位置で、いくつかのアライメントヘッドがウェーハ上の対応するアライメントマークの計測を実行する。多数のアライメントヘッドが各々の位置で多数のアライメントマークを検出することで、いくつかの測定位置がY軸に沿って定義される。
図12は、更なるアライメント検出位置、いわゆる「下流」のアライメント検出位置を示す。この位置では5つのアライメントヘッドがいずれも機能している(すなわち、図12ではすべてのアライメントヘッドが塗りつぶされている)。何箇所のアライメント検出位置が適切に選択されてもよいと理解されたい。検出位置を増やせばシステムの精度を向上することができるが、アライメント処理の所要時間は増える。例えば、ウェーハ上でX軸に連続的な列をなす16のアライメントマークが定義されており、それは3つ、5つ、5つ、3つのアライメントマークを含み、それぞれが4つの異なるアライメント位置で3つ、5つ、5つ、3つのアライメントヘッドを使用して検出されてもよい。アライメントマークの列数は5つより少なくても多くてもよく、数百に達していてもよい。
多数のアライメントヘッドにより行われる計測は可能であれば同時に実行される。しかし、ウェーハ表面に沿って高さが異なる場合にはレベリング処理が通常行われる。これは、更なるエンコーダシステムによる制御のもとでウェーハステージをZ軸に上下に動かして実行され得る。その代替手段を後述する。zレベリングセンサ906、908、910が設けられている。このセンサは、焦点検出技術を使用して、予め定められたレベリングセンサの焦点面にウェーハが一致するときを決定する。一実施例においてはウェーハステージのX軸位置が、ウェーハテーブルWTBの中心線上に主アライメントシステムAL1が配置されかつ主アライメントシステムAL1がウェーハの子午線上にあるアライメントマークを検出するように設定される。
アライメントセンサAL1、AL21、AL22、AL23、AL24からのデータはコンピュータによって、ある座標系におけるウェーハ上のすべてのアライメントマークの配列を計算するために使用される。この座標系は公知の手法による統計的演算を実行することによりxエンコーダ及びyエンコーダの測定軸及び高さ測定結果により設定される。統計的演算には、アライメントマークの検出結果、それに相当するエンコーダの測定値、更には主アライメントシステム及び副アライメントシステムのベースラインのキャリブレーションが使用される。これについては以下で詳しく述べる。
上記の実施例ではウェーハステージがY方向に移動され、X方向にウェーハを移動することなくマーク計測が行われる。しかし、図示のアライメントシステムはアライメントマーク配列の計算のために付加的な計測結果を収集するためにX方向に移動可能であってもよいものと理解されたい。その付加的な計測は例えば、計測されるべきウェーハが大きい場合や、使用するアライメントヘッドが少数の場合、あるいは短いX軸範囲にアライメントヘッドが密集している場合に行われてもよい。
ウェーハ表面は平面ではなく、いくらかの凹凸がある。例えば製造上の公差によるものもあるし、表面に形成されたパターンによりもたらされた凹凸もある。これは、少なくとも1つのアライメントヘッドが焦点外でアライメントマークを検出する相当の可能性があるということである。図13はこの一例を誇張して示す。中央の3つのアライメントヘッドAL22、AL1、AL23が非平坦ウェーハ902の表面に関して焦点が外れている。
ウェーハテーブルの相対Z軸位置を変えることにより焦点が合った状態で各アライメントヘッドの計測を行うことが可能であるが、必要とされるZ軸移動はそれぞれ追加の工程となりアライメントの所要時間も追加される。また、アライメントシステムの光軸は、ウェーハ表面の角度的な非平坦性と副アライメントシステムのアームの角度変位(アームが回転可能である実施例の場合)との組合せにより常にZ軸に一致するわけではないが、前もってアライメントヘッドの光軸のZ軸に対する傾斜を測定し、アライメントマークの位置検出結果をその測定結果に基づいて補正することは可能である。
ところでアライメント処理が行われる前に、アライメントシステムのベースラインのキャリブレーションが、正確にシステムが較正されていることを保証するために実行されなければならない。以下に主アライメントシステムのベースラインキャリブレーションを説明する。
まず、固定された主アライメントヘッドに対してウェーハが整列される。ウェーハステージは、ウェーハステージ位置の計測結果に基準点を与えるためのフィデューシャルマークを有する。フィデューシャルマークは好ましくは、そのフィデューシャルマークに入射する放射を検出する結像システムに対し固定された位置関係で設けられている。この主ベースラインキャリブレーション中に、固定された主アライメントヘッドAL1に対してレチクルが整列される。
この主ベースラインキャリブレーションの第1段階においては、アライメントヘッドAL1がウェーハステージのフィデューシャルマークの上方に位置決めされ、XY位置の測定結果が記録される。これを図14に示す。
そして基板テーブルは(図示のY方向に沿って)第2位置へ移動される。図15に示すように、第2位置においてはフィデューシャルマークは投影光学系PLの直下に位置しており、レチクル上の既知の点(レチクルアライメントマークにより定義される)がフィデューシャルマークに投影されフィデューシャルマークと協働するイメージセンサにより検出される。この投影像の位置もまた記録され、2つの記録された位置の相対的な差が、固定されたアライメントヘッドAL1のレチクルに対するアライメントを計算するために使用される。これは主ベースラインキャリブレーションとして知られている。
主ベースラインキャリブレーションに続いて副ベースラインキャリブレーションが、固定された主アライメントヘッドAL1に対する副アライメントヘッドAL21、AL22、AL23、AL24の相対位置を計算するために実行される。この副ベースラインキャリブレーションは、処理されるべきウェーハのロットごとにその開始時に実行される必要がある。
一例においては、ウェーハは5つのアライメントマークM1、M2、M3、M4、M5をある特定の列に有する。これらアライメントマークの1つ、例えばM3が主アライメントヘッドAL1で測定される。これを図16に示す(機能しているアライメントヘッドを同様に塗りつぶしを用いて示す。この場合主アライメントヘッドAL1のみである)。その後ウェーハステージがX方向に既知の量だけ移動され、同一のウェーハアライメントマークM3が副アライメントヘッドの1つで測定される。図17は同一マークの副アライメントヘッドAL21での測定を示す。
測定されたXY位置はメモリに記憶され、ウェーハステージの既知移動距離を加えたマークM3のAL1でのXY検出位置と比較される。こうして主アライメントヘッドAL1に対する副アライメントヘッドAL21のベースライン位置が計算される。
ウェーハステージはX方向に移動され、同一のウェーハアライメントマークM3が隣の副アライメントヘッドAL22で測定される。同様にして副アライメントヘッドAL22のXY位置が主アライメントヘッドAL1に対して較正される。残りの副アライメントヘッドAL3、AL4についてもこれが繰り返される。
アライメントシステム間の検出オフセットの違いは、以降のデータ処理において補正されることができる。
副ベースラインキャリブレーションは、ウェーハのアライメントマーク以外の基準点、例えばウェーハステージまたは計測ステージのアライメントマークに基づいて行うことも可能である。
アライメントヘッドAL21、AL22、AL23、AL24と同一の位置関係で複数のデータムマークを設け、各副アライメントヘッドがそれぞれ専用のデータムポイントを並行して測定することも可能である。データムポイントはフィデューシャルマークに対し既知の位置関係を持つ。これにより、主アライメントヘッドに対する各副アライメントヘッドの位置情報のキャリブレーションは、取得された測定結果に基づいて演算可能である。
第1の方法の変形例においては、複数のアライメントマークが複数の副アライメントヘッドにより並行して測定されてもよい。つまり、同一の測定工程の一部として2以上の測定が行われる。ウェーハが(例えばX方向に)移動され、主アライメントヘッドが副アライメントヘッドの1つにより既に測定されたアライメントマークを測定するために使用される。副アライメントヘッドの測定XY位置、及びそれと同一マークの主アライメントヘッドの測定XY位置、更にはウェーハ移動によりもたらされた既知のオフセットを使用して、副アライメントヘッドのベースラインが算出される。この処理が各アライメントマークに繰り返されて、各副アライメントヘッドが主アライメントヘッドAL1に対し較正される。
これらのキャリブレーション手順にはいくつか問題がある。第1の方法では所与のマークが副アライメントシステムの一連のアライメントヘッドで測定されるが、使用されるマークが欠陥であるか低いSNR(信号対ノイズ比)の検出結果である場合には、アライメントヘッドの相対位置のいずれにもかなりの誤差が生じ得る。第2の方法は、異なるマークが使用され各副アライメントヘッドが主アライメントヘッドに対し交差的に較正されるものであるが、マークの1つが欠陥であるか低いSNRの検出をもたらすとしてもヘッドの1つが影響を受けるにすぎないという点で第1の方法よりも利点がある。しかし、4つの個別の副アライメントヘッドにより測定された4つの個別のマークの間の変動によってマーク依存のオフセットが生じ得るので、第1の方法よりも精度が悪くなるおそれもある。
相対アライメントヘッドオフセットの誤差はウェーハロット全体のオーバレイに影響しうるので、最悪の場合、歩留まりが低下するか完全に損なわれ得る。
したがって、多重アライメントヘッドシステムにおけるアライメントヘッドの相対位置を較正するための、よりロバストで精度のよい方法を提供する必要がある。
よって、ウェーハまたは基板テーブル等の物体のアライメントマークを検出するために使用される多数のアライメントヘッドを備える形式のアライメントシステムにおいて、1つまたは複数の主アライメントヘッドを用いる1つまたは複数の副アライメントヘッドのキャリブレーション方法が提供される。
1つまたは複数の主アライメントヘッドは、メトロロジフレームとして知られる固定フレームに取り付けられてもよい。
その他の構成要素例えば投影レンズユニットまたはその一部もまたメトロロジフレームに取り付けられてもよい。
副アライメントヘッドのアライメントヘッドオフセットは、1つの測定結果からだけではなく、多数の測定結果から演算されてもよい。こうしてキャリブレーションのロバスト性及び精度が向上される。多数の測定は好ましくは多数のアライメントヘッドにより並行して行われる。すなわち同一の測定工程の一部として複数の測定結果が得られる。
図18は、副アライメントヘッドのキャリブレーション手順の一実施例を例示の目的で示す。図18aに示すように、5つのアライメントヘッドAL1、AL21、AL22、AL23、AL24は、ステージ900に保持されるウェーハ902上の5つのアライメントマークM1乃至M5(図の左側のM1から図の右側のM5まで)の検出のために配列されている。図18において塗りつぶしで示すアライメントヘッドセンサは動作中であることを示し、白丸は非動作中であることを示す。センサは常に動作中のままとされてもよいが、低消費電力及び生じ得るクロストーク誤差の低減にはアライメントヘッドセンサの選択的な稼動が好ましい。
図18においては主アライメントヘッドAL1及び副アライメントヘッドAL21、AL22、AL23、AL24が設けられている。図18bにおいてはすべてのマークM1乃至M5が5つのアライメントヘッドにより同時に測定される。その次にウェーハステージ900は予め定められた距離だけX方向に図18cに示す位置へと移動され、アライメントヘッドAL21はウェーハ境界の外側(または少なくともマーカ配列を備えるウェーハ領域の外側)の位置へと移動され非動作状態とされる。このときマークM5はいずれのアライメントヘッドにも測定されない。残りの4つのアライメントヘッドはマークM1乃至M4を測定する。ウェーハX方向移動及びそれに続く測定実行という処理が、図18b乃至図18fの順序に示されるように、アライメントセンサとマークとが1つずつという組み合わせとなるまで繰り返される。
図18b乃至図18fの処理はアライメントヘッドに対する第1のX方向のステージ900の移動を示すが、ステージ900はこれとは逆向きのX方向に同様に移動されて同様の作用を実現することもできる。
マークM1(左側のマーク)が5つのアライメントヘッドのすべてにより測定された時点において、M2は4つのアライメントヘッド(すなわちAL22、AL1、AL23、AL24のそれぞれ)で測定済み等となっている。図19は、各アライメントヘッドでこの時点で測定されているマークの全体像を示す。このテーブルのステップ1〜5はそれぞれ図18b〜18fの位置に対応する。アライメントヘッドAL21は1回しか測定していないが、AL22は2回測定し、AL23は4回測定し、AL24は5回測定している。主アライメントシステムAL1のアライメントヘッドは3回測定している。
よって、各アライメントヘッドについてのオフセット情報の収集は、複数の測定結果から取得されてもよい。
ある副アライメントヘッドAL21、AL22、AL23、AL24のオフセット測定値は、ある特定のアライメントマークM1〜M5の測定結果が主アライメントヘッドAL1によりなされたあるアライメントマークの測定結果に関連付けられたときに決定されることができる。XY位置の差が対象の副アライメントヘッドの主アライメントヘッドに対するオフセットを表す。
最小限として、少なくとも1つの副アライメントヘッドが少なくとも1つのマークを主アライメントヘッドと共通に測定する。これにより、その副アライメントヘッドのオフセットの直接測定をすることが可能となる。残りの副アライメントヘッドは、これらは主アライメントヘッドと共通に少なくとも1つのマークを測定していないが、主アライメントヘッドと共通に少なくとも1つのマークを測定する1つまたは複数の副アライメントヘッドを基準にして較正されることが可能である。
好ましい一実施例においては、主アライメントヘッドAL1は、少なくとも1つのアライメントマークを副アライメントヘッドAL21、AL22、AL23、AL24の各々と共通に測定する。これは、各副アライメントヘッドAL21、AL22、AL23、AL24のオフセットが直接測定により決定可能ということである。よって図19に示す実施例においては、直接測定を通じてAL21を除くすべてのアライメントヘッドについて多数のオフセットを算出可能である。
更なる一実施例においては、主アライメントヘッドAL1は、少なくとも2つのアライメントマークを副アライメントヘッドAL21、AL22、AL23、AL24の各々と共通に測定する。
図20は、5つのアライメントマークを測定する5つのアライメントヘッドの例示的一実施例で取り得るすべてのアライメント位置をテーブルに示す。この場合、9つの取り得る位置、またはオフセット測定の「ステップ」がある。
上述のようにオフセット測定のための最低条件は、少なくとも1つの副アライメントヘッドが少なくとも1つのマークを主アライメントヘッドと共通に測定することである。本実施例は一例として5つのアライメントマーク及び5つのアライメントヘッドであるが、最低2つのステップでその条件を満たすことが可能である。図20に示す表において、その2つのステップは、それらステップの少なくとも1つで主アライメントヘッドが測定を行う限り、任意の2つのステップであってよい。すなわち、ステップ3、4、5、6、または7と他のいずれかのステップとの組み合わせでよい。
ある特定の実施例においては、その2つのステップのそれぞれが主アライメントヘッドによって異なるマーカを測定することを含んでもよい。それにより、主アライメントヘッドと共通にマークを測定しない副アライメントヘッドの数が最小となる。例えば、図20に示す表において、その2つのステップがステップ4及び5またはステップ5及び6を含む場合には、2つの外側の副アライメントヘッドAL21、AL24のみが主アライメントヘッドAL1と共通にはマークを測定しない。
他の一実施例においては、主アライメントヘッドAL1は少なくとも1つのマークを各副アライメントヘッドAL21、AL22、AL23、AL24と共通に測定する。本実施例は一例として5つのアライメントマーク及び5つのアライメントヘッドであるが、最低3つのステップでその条件を満たすことが可能である。その3つのステップには、(図18bに示されるように)すべてのアライメントヘッドが稼動する位置が含まれなければならない。この位置は一連の連続するステップの最初でも、中間でも、最後であってもよい。すなわち、図20に示すステップ{3,4,5}、{4,5,6}、{5,6,7}であってよい(なおそれぞれの場合において、各ステップの実行順序は任意である)。
この場合(繰り返すが一例として5つのアライメントヘッドの場合)、両方の外側の副アライメントヘッド(AL21、AL24)は固定アライメントヘッドAL1と共通に1つのアライメントマークを測定し、各々のオフセットの直接測定が可能である。ところが残りの副アライメントヘッドはそれぞれ2つのアライメントマークを固定アライメントヘッドと共通に測定し、2つのオフセット測定値を得る。この2つの値はキャリブレーションのロバスト性を向上するために使用することができる。
他の一実施例においては、各副アライメントヘッドは、固定アライメントヘッドAL1で測定されたアライメントマークと共通の少なくとも2つのアライメントマークを測定する。図18乃至図20の例においてこれを実現するのに要する最小ステップ数は4である。この場合、各ステップは連続し、かつ中間のステップは中央のステップのうち1つを含まなければならない。言い換えれば、4つのステップは図20の表における{3,4,5,6}または{4,5,6,7}でなければならない。
ウェーハステージの位置に言及する際の「連続」という用語の使用は、本図におけるステップの順序を指しており、ステップの時間的な順序を必ずしも指していないものと理解されたい。図示されるものとは異なる時間順序でウェーハを各位置に移動させてもよい。そういうものとすれば、「連続」ステップは、図示の並びにおいて論理的に連続している隣接ウェーハステージ位置またはステップを表すと理解される。
同様の作用効果は追加のステップを使用しても実現される。最小の3つまたは4つのステップを超える追加のステップの各々によって、余剰のデータが収集され、キャリブレーション方法に余剰のロバスト性が与えられる。
代替一実施例においては、少なくとも1つのアライメントマークの測定結果を出す全てのステップが使用され(すなわち図示の例では9つのステップすべて)、すべてのアライメントマークが各アライメントヘッドにより測定され最大量のデータが収集される。
上記の説明では1組の5つのアライメントマークを測定するのに使用される5つのアライメントヘッドを特に例として述べているが、本発明はこれに限られず、任意の数i個のアライメントヘッドと任意の数j個のアライメントマークとの組み合わせにも有効である。好ましい一実施例はi=jであるが、常にそうである必要はない。例えば、7つまたは3つのアライメントヘッドを有するようにしてもよい。あるいは、図示同様の5つのアライメントヘッドがより多くのアライメントマークと使用されてもよい。例えば9つであり、この場合マーク間隔はアライメントヘッド間隔の半分となり得る。
一般には、少なくとも1つの副アライメントヘッドが少なくとも1つのマークを主アライメントヘッドと共通に測定するように、少なくとも2つの異なるステップが実行されなければならない。
例示的一実施例においては、主アライメントヘッドは少なくとも1つのアライメントマークを副アライメントヘッドの各々と共通に測定する。この場合、i個のアライメントヘッドがある場合にキャリブレーションの実行に必要な最小のステップ数はi−2である。このi−2個のステップは、その並びの最初、中間、または最後に中心位置を有する連続ステップを含まなければならない。
他の一実施例においては、主アライメントヘッドは少なくとも2つのアライメントマークを副アライメントヘッドの各々と共通に測定する。この場合、i個のアライメントヘッドがある場合に各アライメントヘッドにつき複数のオフセット測定結果を得るキャリブレーションの実行に必要な最小のステップ数はi−1である。このi−1個のステップは、中央位置または2つの中央位置の一方である中心位置をその並びに有する連続ステップを含まなければならない。
固定アライメントヘッドをアレイの中心に位置決めしないことも可能である。例えば、固定された主アライメントヘッドからの横方向距離が次第に大きくなるよう副アライメントヘッドが一列に配列されてもよいし、副アライメントヘッドの円形配列というような代替構成もあり得る。これらの代替構成においても本発明の原理は適用可能であるが、固定アライメントヘッドがアライメントヘッド配列の一端にある場合においては、第1の例によるオフセット演算さらにはアライメントヘッドごとに多数のオフセットを演算するために条件を満たすのに要する最小ステップ数は、中心配置のアライメントヘッドの場合に比べて追加のステップを必要とするであろう。その他の物理的な機構または軸移動も適用可能であり、例えば多重アライメントヘッドが円形配列の場合には固定アライメントヘッドを円の中心に配し、種々のステップをウェーハステージの回転により実現することも可能であろう。代替一実施例においては、中心に固定された主アライメントヘッドはウェーハの中心点にあり、その中心固定主アライメントヘッドまわりに径方向に離れたいくつかの異なるアライメントマークの検出のためにウェーハが回転されてもよい。そうして径方向及び角度方向のオフセットが計算されてもよい。
行われるアライメントマークの各種の測定は、X軸位置、Y軸位置、Z軸位置、更には傾斜情報を含んでもよい。
この新規な方法におけるこれらの手法並びに余剰データの収集可能性が与えられたことで、キャリブレーション演算さらにはその演算結果に基づくリソグラフィ処理の補正に使用され得るアルゴリズムは種々存在する。
一例では、アライメントマークのうち1つが選択され、すべてのアライメントヘッドのキャリブレーションに使用されるが、そのアライメントマークから導出されたオフセットはその他のマークから導出されたオフセットと比較されてもよい。ミスマッチが見られる場合には(すなわち、予め定められた誤差しきい値を超えて異なる測定オフセットが見られる場合には)、キャリブレーションに使用された選択マークは欠陥であると判定されてもよい。この場合、そのアライメントマークに基づいて得られた測定結果は無視され、代わりのアライメントマークから導出された測定結果が代わりに使用されてもよい。必要があれば、ステップ数が低減されている実施例の1つにおいては(例えば、実行すべきいずれかのキャリブレーションに要する最小ステップ、または、各アライメントヘッドに共通に複数のアライメントマークを測定させるのに要する最小ステップのみを用いる場合)、追加のウェーハステージステップを実行して追加のデータを収集し、新たに選択されたアライメントマークに基づくオフセット演算に要する追加の情報を取得するようにしてもよい。
キャリブレーションデータの他の使用例は、複合オフセット演算への利用である。すなわち、複数のオフセット測定値を考慮に入れるオフセット演算、例えばオフセット平均値またはオフセット中央値である。
これらと同様の方法が、以降の演算で無視されることになる異常値の検出にも使用可能であろう。
必要最低限よりも多くのステップ数を実行する実施例においてはキャリブレーション所要時間が増える。しかし、キャリブレーションは各ウェーハロットの処理に際して通常一度実行されるので、収集される余剰のデータの有用性に照らせば時間の増加は許容できる。
実際問題として、実行されるステップの順序は重要であり得る。最小のステップ数を要するときに有利な一実施例は、アライメントヘッド配列の末端に位置する副アライメントヘッドが中心のアライメントマークを測定する位置から開始して、その末端から離れる方向のステップにウェーハを逐次移動させ、すべてのアライメントヘッドにより測定される1つ目の共通マークをウェーハの中心マークとするというものである。
ウェーハステージの移動範囲が可能なステップ数を制限することがある。例えばある種の液浸リソグラフィシステムにおいては主ベースラインキャリブレーション中に液浸液がウェーハ上またはウェーハテーブル上にある必要があり、このことが実際に実行可能なステップ範囲を制限し得る。しかし、本発明はいかなる形式のリソグラフィ処理にも有用性を有するものであり、1つの特定の処理による制限をもって本発明の範囲が何らかの特定の処理に制限されると解釈されるべきではない。
あるアライメントヘッドによるあるアライメントマーカの測定ごとにマークを焦点合わせすることが好ましいが、上述のようにウェーハ表面は通常平坦ではなく、そのため一実施例においては各々の測定ステップにてアライメントマーカの焦点合わせが行われる。したがって、多重アライメントヘッドが複数のアライメントマークを並行して測定する実施例においては、「並行する」測定は実のところ同時でなくてもよく、アライメントマークの配列に依存していくつかの異なる測定を含むということでもよい。
1つの測定が少なくとも1つのアライメントマークが焦点にある第1の位置で行われ、次の測定が別のアライメントマークが焦点にある第2の位置で行われる。これが繰り返されて、すべてのアライメントマークが焦点にある状態で測定が行われる。もちろん、すべてのアライメントマークが同一の焦点面にある場合には測定は同時であってもよい。
代替一実施例においては、副ベースラインキャリブレーションは、プロセスウェーハではなく、ダミーウェーハに実行されてもよい。
マークが欠陥であるか否かを判定する他の条件は、キャリブレーション方法がある予め定められた予想範囲の外側にあるか否かを試験することであってもよい。
これらの新たなデータ収集方法は、いくつかの顕著な効果を産業にもたらす。中央の固定されたアライメントヘッドに対する移動可能なアライメントヘッドのキャリブレーション測定精度のロバストな改良は、オーバレイを改善する。本方法の欠陥アライメントマークに対する感度は歩留まり向上に役立つ。最悪の状況では欠陥アライメントマークによってウェーハロット全体がダメになってしまうおそれがあるからである。
上述のように、先行技術に比べてキャリブレーションが多少長くかかるかもしれないが、キャリブレーションはロットごとに行われることからスループットへの全体的な影響は軽微であり、キャリブレーション時間のわずかな増加によるスループット速度への軽微な不利益よりもオーバレイ及び歩留まりの向上に真に大きな価値がある。
本明細書ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用を例として説明しているが、リソグラフィ装置は他の用途にも適用することが可能であるものと理解されたい。他の用途としては、集積光学システム、磁区メモリ用案内パターンおよび検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどがある。当業者であればこれらの他の適用に際して、本明細書における「ウェーハ」あるいは「ダイ」という用語がそれぞれ「基板」あるいは「目標部分」という、より一般的な用語と同義であるとみなされると理解することができるであろう。基板は露光前または露光後においてトラック(典型的にはレジスト層を基板に塗布し、露光後のレジストを現像する装置)、メトロロジツール、及び/またはインスペクションツールにより処理されてもよい。適用可能であれば、本明細書の開示はこれらのまたは他の基板処理装置にも適用され得る。また、基板は例えば多層ICを製造するために複数回処理されてもよく、その場合には本明細書における基板という用語は既に処理されている多数の処理層を含む基板をも意味する。
ここでは特に光リソグラフィを本発明に係る実施形態に適用したものを例として説明しているが、本発明は例えばインプリントリソグラフィなど文脈が許す限り他にも適用可能であり、光リソグラフィに限られるものではない。インプリントリソグラフィでは、パターニングデバイスにおけるトポグラフィが基板上に生成されるパターンを定義する。パターニングデバイスのトポグラフィは、基板に与えられたレジスト層に押しつけられ、その状態で電磁放射、熱、圧力またはそれらの組合せを与えることによりレジストが硬化される。レジストの硬化後にパターニングデバイスはレジストから取り外され、そこにパターンが残される。
本明細書において「放射」及び「ビーム」という用語は、紫外(UV)放射(例えば約365nm、355nm、248nm、193nm、157nm、または126nmの波長を有する)、極紫外(EUV)放射(例えば5乃至20nmの範囲の波長を有する)、及び、イオンビームまたは電子ビーム等の粒子ビームを含むあらゆる種類の電磁放射を示す。
「レンズ」という用語は、文脈が許す限り、屈折光学素子、反射光学素子、磁気的光学素子、電磁的光学素子、及び静電的光学素子を含む1つまたは各種の光学素子の組み合わせを指し示すものであってもよい。
本発明の具体的な実施形態が上述のように説明されたが、本発明は上述の形式以外の形式でも実施可能であると理解されたい。例えば本発明は、上述の方法が記述された機械で読み取り可能な1以上の一連の指示を含むコンピュータプログラムの形式、またはこのようなコンピュータプログラムが記録されたデータ記録媒体(例えば半導体メモリ、磁気ディスク、または光ディスク)の形式をとってもよい。
本発明の一実施形態においては、1つまたは複数の主アライメントヘッドを用い1つまたは複数の副アライメントヘッドを較正する方法であって、主アライメントヘッドはアライメントマークを測定し、少なくとも1つの副アライメントヘッドはそれと同一のアライメントマークを測定し、主アライメントヘッドに対する副アライメントヘッドのオフセットがそのアライメントマークになされた測定結果から導出され、アライメントマークの直接測定をしていない副アライメントヘッドのオフセットが、アライメントマークの直接測定をしている副アライメントヘッドを基準にして算出される、方法が提供される。また、主アライメントヘッドは、少なくとも2つのアライメントマークを副アライメントヘッドの各々と共通に測定してもよい。
本発明に係る1つの方法は、アライメントマークを測定するときに、X位置情報、Y位置情報、Z位置情報、及び傾斜情報を含むグループのうち1つまたは複数を決定することを含んでもよい。1つのアライメントマークがすべての副アライメントヘッドの較正に使用されてもよい。また、本発明に係る1つの方法は、1つの候補アライメントマークを用い測定されたオフセットと他の1つまたは複数のアライメントマークを用い測定されたオフセットとを比較することと、候補アライメントマークのオフセット測定結果と他のそれとのミスマッチがある場合に候補アライメントマークを欠陥と特定することと、候補アライメントマークが欠陥と特定された場合にはその候補アライメントマークに基づきなされた測定結果を以降の演算で無視することと、を含んでもよい。
上述の説明は例示であり、限定を意図しない。よって、この開示に基づく請求項の範囲から逸脱することなく既述の本発明に変更を加えることができるということは、関連技術の当業者には明らかなことである。
要約すれば、本開示は以下の特徴の1つまたは複数を含む。
1.1つまたは複数の主アライメントヘッドを用い1つまたは複数の副アライメントヘッドを較正する方法であって、
主アライメントヘッドはアライメントマークを測定し、
少なくとも1つの副アライメントヘッドはそれと同一のアライメントマークを測定し、主アライメントヘッドに対する副アライメントヘッドのオフセットがそのアライメントマークになされた測定結果から導出される、方法。
2.アライメントマークの直接測定をしていない副アライメントヘッドのオフセットが、アライメントマークの直接測定をしている副アライメントヘッドを基準にして算出される、特徴1に記載の方法。
3.主アライメントヘッドは、少なくとも1つのアライメントマークを副アライメントヘッドの各々と共通に測定する、特徴1に記載の方法。
4.主アライメントヘッドは、少なくとも2つのアライメントマークを副アライメントヘッドの各々と共通に測定する、特徴1に記載の方法。
5.主アライメントヘッドと各々の副アライメントヘッドとの双方によってすべてのアライメントマークが測定される、特徴1に記載の方法。
6.アライメントマークの測定は、X位置情報、Y位置情報、Z位置情報、及び傾斜情報を含むグループのうち1つまたは複数を決定することを含む、特徴1乃至5のいずれかに記載の方法。
7.1つのアライメントマークがすべての副アライメントヘッドの較正に使用される、特徴1乃至6のいずれかに記載の方法。
8.1つの候補アライメントマークを用い測定されたオフセットと他の1つまたは複数のアライメントマークを用い測定されたオフセットとを比較することと、候補アライメントマークのオフセット測定結果と他のそれとのミスマッチがある場合に候補アライメントマークを欠陥と特定することと、候補アライメントマークが欠陥と特定された場合にはその候補アライメントマークに基づきなされた測定結果を以降の演算で無視することと、をさらに含む、特徴7に記載の方法。
9.複数の測定が多数のアライメントヘッドにより並行して行われる、特徴1乃至8のいずれかに記載の方法。
10.複数の測定が多数のアライメントヘッドにより同時に行われる、特徴9に記載の方法。
11.測定ステップは、各測定ヘッドがアライメントマーカに焦点を合わせることを含む、特徴9に記載の方法。
12.少なくとも1つのアライメントマークが測定されるべきウェーハに設けられている、特徴1乃至11のいずれかに記載の方法。
13.少なくとも1つのアライメントマークがウェーハステージまたは計測ステージに設けられている、特徴1乃至12のいずれかに記載の方法。
14.1つまたは複数の主アライメントヘッドがメトロロジフレームに取り付けられている、特徴1乃至13のいずれかに記載の方法。
15.1つまたは複数の副アライメントヘッドがアライメントマークとの位置合わせのために移動可能である、特徴14に記載の方法。
16.ウェーハアライメント方法であって、リソグラフィ処理の準備として実行され、ウェーハは主アライメントヘッドを備える主アライメントシステムと1つまたは複数の副アライメントヘッドを備える副アライメントシステムとを備えるアライメントシステムにより測定され、該方法は、
基準物に対し主アライメントヘッドを整列させる主ベースラインキャリブレーションを実行することと、
主アライメントヘッドに対し副アライメントヘッドを整列させる副ベースラインキャリブレーションを実行することと、
主アライメントヘッドに対し1つまたは複数の副アライメントヘッドを較正することと、を含み、
主アライメントヘッドはアライメントマークを測定し、
少なくとも1つの副アライメントヘッドはそれと同一のアライメントマークを測定し、
主アライメントヘッドに対する副アライメントヘッドのオフセットがそのアライメントマークになされた測定結果から導出される、方法。
17.アライメントマークの直接測定をしていない副アライメントヘッドのオフセットが、アライメントマークの直接測定をしている副アライメントヘッドを基準にして算出される、特徴16に記載の方法。
18.主アライメントヘッドは、少なくとも1つのアライメントマークを副アライメントヘッドの各々と共通に測定する、特徴16に記載の方法。
19.主アライメントヘッドは、少なくとも2つのアライメントマークを副アライメントヘッドの各々と共通に測定する、特徴16に記載の方法。
20.主アライメントヘッドと各々の副アライメントヘッドとの双方によってすべてのアライメントマークが測定される、特徴16に記載の方法。
21.アライメントマークの測定は、X位置情報、Y位置情報、Z位置情報、及び傾斜情報を含むグループのうち1つまたは複数を決定することを含む、特徴16乃20のいずれかに記載の方法。
22.1つのアライメントマークがすべての副アライメントヘッドの較正に使用される、特徴16乃至21のいずれかに記載の方法。
23.1つの候補アライメントマークを用い測定されたオフセットと他の1つまたは複数のアライメントマークを用い測定されたオフセットとを比較することと、候補アライメントマークのオフセット測定結果と他のそれとのミスマッチがある場合に候補アライメントマークを欠陥と特定することと、候補アライメントマークが欠陥と特定された場合にはその候補アライメントマークに基づきなされた測定結果を以降の演算で無視することと、をさらに含む、特徴22に記載の方法。
24.複数の測定が多数のアライメントヘッドにより並行して行われる、特徴16乃至23のいずれかに記載の方法。
25.複数の測定が多数のアライメントヘッドにより同時に行われる、特徴24に記載の方法。
26.測定ステップは、各測定ヘッドがアライメントマーカに焦点を合わせることを含む、特徴24に記載の方法。
27.少なくとも1つのアライメントマークが測定されるべきウェーハに設けられている、特徴16乃至26のいずれかに記載の方法。
28.少なくとも1つのアライメントマークがウェーハステージまたは計測ステージに設けられている、特徴16乃至27のいずれかに記載の方法。
29.1つまたは複数の主アライメントヘッドがメトロロジフレームに取り付けられている、特徴16乃至28のいずれかに記載の方法。
30.1つまたは複数の副アライメントヘッドがアライメントマークとの位置合わせのために移動可能である、特徴29に記載の方法。
31.基準物はパターニングデバイスを備える、特徴16乃至30のいずれかに記載の方法。
32.アライメントマークを検出する主アライメントヘッド及びセンサを備える主アライメントシステムと、各々がアライメントマークを検出するセンサを備える1つまたは複数の副アライメントヘッドを備える副アライメントシステムと、を備えるアライメントシステムと、
主アライメントヘッドがアライメントマークを測定する第1位置と、副アライメントヘッドがそれと同一のアライメントマークを測定する第2位置と、でアライメントシステムを移動させる機構と、
アライメントシステムの位置を測定するエンコーダと、
アライメントシステムのセンサからの測定結果と、アライメントシステムを移動させる機構からの位置情報と、を受け取り、該測定結果から、主アライメントヘッドに対する副アライメントヘッドのオフセットを演算する処理部と、を備えるキャリブレーション装置。
33.処理部は、アライメントマークの直接測定をしていない副アライメントヘッドのオフセットを、アライメントマークの直接測定をしている副アライメントヘッドを基準にして算出する、特徴32に記載のキャリブレーション装置。
34.機構は、少なくとも1つのアライメントマークを副アライメントヘッドの各々と共通に測定するよう主アライメントヘッドを移動させるのに適する、特徴32に記載のキャリブレーション装置。
35.機構は、少なくとも2つのアライメントマークを副アライメントヘッドの各々と共通に測定するよう主アライメントヘッドを移動させるのに適する、特徴32に記載のキャリブレーション装置。
36.機構は、すべてのアライメントマークを主アライメントヘッドと各々の副アライメントヘッドとの双方によって測定するよう主アライメントヘッドを移動させるのに適する、特徴32に記載のキャリブレーション装置。
37.アライメントマークの測定は、X位置情報、Y位置情報、Z位置情報、及び傾斜情報を含むグループのうち1つまたは複数を決定することを含む、特徴32乃至36のいずれかに記載のキャリブレーション装置。
38.1つのアライメントマークがすべての副アライメントヘッドの較正に使用される、特徴32乃至37のいずれかに記載のキャリブレーション装置。
39.処理部は、1つの候補アライメントマークを用い測定されたオフセットと他の1つまたは複数のアライメントマークを用い測定されたオフセットとを比較し、候補アライメントマークのオフセット測定結果と他のそれとのミスマッチがある場合に候補アライメントマークを欠陥と特定し、候補アライメントマークが欠陥と特定された場合にはその候補アライメントマークに基づきなされた測定結果を以降の演算で無視する、特徴38に記載のキャリブレーション装置。
40.複数の測定が多数のアライメントヘッドにより並行して行われる、特徴32乃至39のいずれかに記載のキャリブレーション装置。
41.複数の測定が多数のアライメントヘッドにより同時に行われる、特徴40に記載のキャリブレーション装置。
42.前記のまたは各々のアライメントマーカに焦点を合わせる機構をさらに備える、特徴40に記載のキャリブレーション装置。
43.少なくとも1つのアライメントマークが測定されるべきウェーハに設けられている、特徴32乃至42のいずれかに記載のキャリブレーション装置。
44.少なくとも1つのアライメントマークがウェーハステージまたは計測ステージに設けられている、特徴32乃至43のいずれかに記載のキャリブレーション装置。
45.1つまたは複数の主アライメントヘッドがメトロロジフレームに取り付けられている、特徴32乃至44のいずれかに記載のキャリブレーション装置。
46.1つまたは複数の副アライメントヘッドがアライメントマークとの位置合わせのために移動可能である、特徴45に記載のキャリブレーション装置。
47.アライメントマークを検出する主アライメントヘッド及びセンサを備える主アライメントシステムと、各々がアライメントマークを検出するセンサを備える1つまたは複数の副アライメントヘッドを備える副アライメントシステムと、を備えるアライメントシステムと、
基準物に対し主アライメントヘッドを整列させる主ベースラインキャリブレーション、及び主アライメントヘッドに対し副アライメントヘッドを整列させる副ベースラインキャリブレーションを実行するよう測定位置間でアライメントシステムを移動させ、かつ主アライメントヘッドがアライメントマークを測定する第1位置と、副アライメントヘッドがそれと同一のアライメントマークを測定する第2位置と、でアライメントシステムを移動させる機構と、
アライメントシステムの位置を測定するエンコーダと、
アライメントシステムのセンサからの測定結果と、アライメントシステムを移動させる機構からの位置情報と、を受け取り、該測定結果から、主アライメントヘッドに対する副アライメントヘッドのオフセットを演算する処理部と、を備えるキャリブレーション装置を備えるリソグラフィ装置。
48.処理部は、アライメントマークの直接測定をしていない副アライメントヘッドのオフセットを、アライメントマークの直接測定をしている副アライメントヘッドを基準にして算出する、特徴47に記載のリソグラフィ装置。
49.機構は、少なくとも1つのアライメントマークを副アライメントヘッドの各々と共通に測定するよう主アライメントヘッドを移動させるのに適する、特徴47に記載のリソグラフィ装置。
50.機構は、少なくとも2つのアライメントマークを副アライメントヘッドの各々と共通に測定するよう主アライメントヘッドを移動させるのに適する、特徴47に記載のリソグラフィ装置。
51.機構は、すべてのアライメントマークを主アライメントヘッドと各々の副アライメントヘッドとの双方によって測定するよう主アライメントヘッドを移動させるのに適する、特徴47に記載のリソグラフィ装置。
52.アライメントマークの測定は、X位置情報、Y位置情報、Z位置情報、及び傾斜情報を含むグループのうち1つまたは複数を決定することを含む、特徴47乃至51のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
53.1つのアライメントマークがすべての副アライメントヘッドの較正に使用される、特徴47乃至52のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
54.処理部は、1つの候補アライメントマークを用い測定されたオフセットと他の1つまたは複数のアライメントマークを用い測定されたオフセットとを比較し、候補アライメントマークのオフセット測定結果と他のそれとのミスマッチがある場合に候補アライメントマークを欠陥と特定し、候補アライメントマークが欠陥と特定された場合にはその候補アライメントマークに基づきなされた測定結果を以降の演算で無視する、特徴53に記載のリソグラフィ装置。
55.複数の測定が多数のアライメントヘッドにより並行して行われる、特徴47乃至54のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
56.複数の測定が多数のアライメントヘッドにより同時に行われる、特徴55に記載のリソグラフィ装置。
57.前記のまたは各々のアライメントマーカに焦点を合わせる機構をさらに備える、特徴55に記載のリソグラフィ装置。
58.少なくとも1つのアライメントマークが測定されるべきウェーハに設けられている、特徴47乃至57のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
59.少なくとも1つのアライメントマークがウェーハステージまたは計測ステージに設けられている、特徴47乃至58のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
60.1つまたは複数の主アライメントヘッドがメトロロジフレームに取り付けられている、特徴47乃至59のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
61.1つまたは複数の副アライメントヘッドがアライメントマークとの位置合わせのために移動可能である、特徴60に記載のリソグラフィ装置。
62.1つまたは複数の主アライメントヘッドを用い1つまたは複数の副アライメントヘッドを較正する方法であって、主アライメントヘッドはアライメントマークを測定し、少なくとも1つの副アライメントヘッドはそれと同一のアライメントマークを測定し、主アライメントヘッドに対する副アライメントヘッドのオフセットがそのアライメントマークになされた測定結果から導出される、方法を実行するための命令を、コンピュータに実行させるときに、与えるコンピュータプログラム製品。
63.ウェーハアライメント方法であって、リソグラフィ処理の準備として実行され、ウェーハは主アライメントヘッドを備える主アライメントシステムと1つまたは複数の副アライメントヘッドを備える副アライメントシステムとを備えるアライメントシステムにより測定され、該方法は、基準物に対し主アライメントヘッドを整列させる主ベースラインキャリブレーションを実行することと、主アライメントヘッドに対し副アライメントヘッドを整列させる副ベースラインキャリブレーションを実行することと、主アライメントヘッドに対し1つまたは複数の副アライメントヘッドを較正することと、を含み、主アライメントヘッドはアライメントマークを測定し、少なくとも1つの副アライメントヘッドはそれと同一のアライメントマークを測定し、主アライメントヘッドに対する副アライメントヘッドのオフセットがそのアライメントマークになされた測定結果から導出される、方法を実行するための命令を、コンピュータに実行させるときに、与えるコンピュータプログラム製品。

Claims (15)

  1. 1つまたは複数の主アライメントヘッドを用い1つまたは複数の副アライメントヘッドを較正する方法であって、
    主アライメントヘッドは少なくとも2つのアライメントマークを測定し、
    アライメントヘッドの各々はそれと同一の少なくとも2つのアライメントマークを測定し、
    複数の測定が多数のアライメントヘッドにより並行して行われ、
    主アライメントヘッドに対する副アライメントヘッドのオフセットがその少なくとも2つのアライメントマークになされた測定結果から導出される、方法。
  2. 主アライメントヘッドと各々の副アライメントヘッドとの双方によってすべてのアライメントマークが測定される、請求項1に記載の方法。
  3. 測定ステップは、各測定ヘッドがアライメントマーカに焦点を合わせることを含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 1つの候補アライメントマークを用い測定されたオフセットと他の1つまたは複数のアライメントマークを用い測定されたオフセットとを比較することと、候補アライメントマークのオフセット測定結果と他のそれとのミスマッチがある場合に候補アライメントマークを欠陥と特定することと、候補アライメントマークが欠陥と特定された場合にはその候補アライメントマークに基づきなされた測定結果を以降の演算で無視することと、をさらに含む、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
  5. ウェーハアライメント方法であって、リソグラフィ処理の準備として実行され、ウェーハは主アライメントヘッドを備える主アライメントシステムと1つまたは複数の副アライメントヘッドを備える副アライメントシステムとを備えるアライメントシステムにより測定され、該方法は、
    基準物に対し主アライメントヘッドを整列させる主ベースラインキャリブレーションを実行することと、
    主アライメントヘッドに対し副アライメントヘッドを整列させる副ベースラインキャリブレーションを実行することと、
    主アライメントヘッドに対し1つまたは複数の副アライメントヘッドを較正することと、を含み、
    主アライメントヘッドは少なくとも2つのアライメントマークを測定し、
    アライメントヘッドの各々はそれと同一の少なくとも2つのアライメントマークを測定し、
    複数の測定が多数のアライメントヘッドにより並行して行われ、
    主アライメントヘッドに対する副アライメントヘッドのオフセットがその少なくとも2つのアライメントマークになされた測定結果から導出される、方法。
  6. 測定ステップは、各測定ヘッドがアライメントマーカに焦点を合わせることを含む、請求項に記載の方法。
  7. 1つの候補アライメントマークを用い測定されたオフセットと他の1つまたは複数のアライメントマークを用い測定されたオフセットとを比較することと、候補アライメントマークのオフセット測定結果と他のそれとのミスマッチがある場合に候補アライメントマークを欠陥と特定することと、候補アライメントマークが欠陥と特定された場合にはその候補アライメントマークに基づきなされた測定結果を以降の演算で無視することと、をさらに含む、請求項5または6に記載の方法。
  8. アライメントマークを検出する主アライメントヘッド及びセンサを備える主アライメントシステムと、各々がアライメントマークを検出するセンサを備える1つまたは複数の副アライメントヘッドを備える副アライメントシステムと、を備え、複数の測定が多数のアライメントヘッドにより並行して行われるアライメントシステムと、
    少なくとも2つのアライメントマークを副アライメントヘッドの各々と共通に測定するよう主アライメントヘッドを移動させるのに適する機構であって、主アライメントヘッドがアライメントマークを測定する第1位置と、副アライメントヘッドがそれと同一のアライメントマークを測定する第2位置と、でアライメントシステムを移動させ、主アライメントヘッドが別のアライメントマークを測定する別の第1位置と、副アライメントヘッドがそれと同一のアライメントマークを測定する別の第2位置と、でアライメントシステムを移動させる機構と、
    アライメントシステムの位置を測定するエンコーダと、
    アライメントシステムのセンサからの測定結果と、アライメントシステムを移動させる機構からの位置情報と、を受け取り、該測定結果から、主アライメントヘッドに対する副アライメントヘッドのオフセットを演算する処理部と、を備えるキャリブレーション装置。
  9. 前記のまたは各々のアライメントマーカに焦点を合わせる機構をさらに備える、請求項8に記載のキャリブレーション装置。
  10. 処理部は、1つの候補アライメントマークを用い測定されたオフセットと他の1つまたは複数のアライメントマークを用い測定されたオフセットとを比較し、候補アライメントマークのオフセット測定結果と他のそれとのミスマッチがある場合に候補アライメントマークを欠陥と特定し、候補アライメントマークが欠陥と特定された場合にはその候補アライメントマークに基づきなされた測定結果を以降の演算で無視する、請求項8または9に記載のキャリブレーション装置。
  11. アライメントマークを検出する主アライメントヘッド及びセンサを備える主アライメントシステムと、各々がアライメントマークを検出するセンサを備える1つまたは複数の副アライメントヘッドを備える副アライメントシステムと、を備え、複数の測定が多数のアライメントヘッドにより並行して行われるアライメントシステムと、
    基準物に対し主アライメントヘッドを整列させる主ベースラインキャリブレーション、及び主アライメントヘッドに対し副アライメントヘッドを整列させる副ベースラインキャリブレーションを実行するよう測定位置間でアライメントシステムを移動させる機構であって、少なくとも2つのアライメントマークを副アライメントヘッドの各々と共通に測定するよう主アライメントヘッドを移動させるのに適しており、主アライメントヘッドがアライメントマークを測定する第1位置と、副アライメントヘッドがそれと同一のアライメントマークを測定する第2位置と、でアライメントシステムを移動させ、主アライメントヘッドが別のアライメントマークを測定する別の第1位置と、副アライメントヘッドがそれと同一のアライメントマークを測定する別の第2位置と、でアライメントシステムを移動させる機構と、
    アライメントシステムの位置を測定するエンコーダと、
    アライメントシステムのセンサからの測定結果と、アライメントシステムを移動させる機構からの位置情報と、を受け取り、該測定結果から、主アライメントヘッドに対する副アライメントヘッドのオフセットを演算する処理部と、を備えるキャリブレーション装置を備えるリソグラフィ装置。
  12. 前記のまたは各々のアライメントマーカに焦点を合わせる機構をさらに備える、請求項11に記載のリソグラフィ装置。
  13. 処理部は、1つの候補アライメントマークを用い測定されたオフセットと他の1つまたは複数のアライメントマークを用い測定されたオフセットとを比較し、候補アライメントマークのオフセット測定結果と他のそれとのミスマッチがある場合に候補アライメントマークを欠陥と特定し、候補アライメントマークが欠陥と特定された場合にはその候補アライメントマークに基づきなされた測定結果を以降の演算で無視する、請求項11または12に記載のリソグラフィ装置。
  14. 1つまたは複数の主アライメントヘッドを用い1つまたは複数の副アライメントヘッドを較正する方法であって、
    主アライメントヘッドは少なくとも2つのアライメントマークを測定し、
    少なくとも1つの副アライメントヘッドはそれと同一の少なくとも2つのアライメントマークを測定し、主アライメントヘッドに対する副アライメントヘッドのオフセットがその少なくとも2つのアライメントマークになされた測定結果から導出される、方法。
  15. アライメントマークを検出する主アライメントヘッド及びセンサを備える主アライメントシステムと、各々がアライメントマークを検出するセンサを備える1つまたは複数の副アライメントヘッドを備える副アライメントシステムと、を備えるアライメントシステムと、
    主アライメントヘッドがアライメントマークを測定する第1位置と、副アライメントヘッドがそれと同一のアライメントマークを測定する第2位置と、でアライメントシステムを移動させ、主アライメントヘッドが別のアライメントマークを測定する別の第1位置と、副アライメントヘッドがそれと同一のアライメントマークを測定する別の第2位置と、でアライメントシステムを移動させる機構と、
    アライメントシステムの位置を測定するエンコーダと、
    アライメントシステムのセンサからの測定結果と、アライメントシステムを移動させる機構からの位置情報と、を受け取り、該測定結果から、主アライメントヘッドに対する副アライメントヘッドのオフセットを演算する処理部と、を備えるキャリブレーション装置。
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