JP5214470B2 - 膜−膜補強部材接合体、膜−触媒層接合体、膜−電極接合体、及び高分子電解質形燃料電池 - Google Patents

膜−膜補強部材接合体、膜−触媒層接合体、膜−電極接合体、及び高分子電解質形燃料電池 Download PDF

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Description

本発明は、膜−膜補強部材接合体、膜−触媒層接合体、膜−電極接合体、及び高分子電解質形燃料電池、特に、膜−膜補強部材接合体の構造に関する。
燃料電池は、都市ガスなどの原料ガスを改質し水素を含む燃料ガスと空気など酸素を含有する酸化剤ガスを電気化学的に反応させることで、電気と熱を同時に発生させるものである。この燃料電池の単電池(セル)は、高分子電解質膜及び一対のガス拡散電極から構成されるMEA(Membrane−Electrode−Assembly)と、ガスケットと、導電性のセパレータと、を有している。セパレータには、ガス拡散電極と当接する主面に燃料ガス又は酸化剤ガス(これらを反応ガスという)を流すための溝状のガス流路が設けられている。そして、周縁部にガスケットが配置されたMEAが一対のセパレータで挟まれて、セルが構成されている。
このような燃料電池は、セルを積層して締結し、隣接するMEAを互いに電気的に直列に接続する、いわゆる積層型の燃料電池が一般的であるが、セルスタックを製造する際、積層されたセルの両端を端板で挟み、該端板とセルとを締結具により締結する。このため、高分子電解質膜は、締め付けの圧力に耐えられるように、また、長期間の使用において磨耗等による物理的な破損が生じないように、充分な強度を有する必要がある。
このような要求に対して、高分子電解質膜に額縁状の保護膜を取り付けた固体高分子電解質型燃料電池のシール構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、特許文献1に開示されている固体高分子電解質型燃料電池のシール構造の概要を示した模式図である。
図9に示すように、フッ素樹脂系シートで形成された額縁状の保護膜220は、固体高分子電解質膜210の主面に、その内周縁部が電極213によって覆われるように配設されている。また、ガスシール材212と電極213の間に隙間214を有するようにして、ガスシール材212が、電極213を囲むように配設されている。これにより、ガスシール材及212及び電極213と固体高分子電解質膜210との間で保護膜220が挟持され、保護膜220が隙間214において固体高分子電解質膜210を補強するため、固体高分子電解質膜210の厚みを厚くすることなく、固体高分子電解質膜210の破損を防止することができる。
特開平5−21077号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている固体高分子電解質型燃料電池のシール構造では、額縁状の保護膜220を形成するために略矩形のフッ素系樹脂シートの中心部分を打ち抜く必要があり、保護膜220の歩留りが悪くなり、燃料電池の製造における更なる低コスト化を意図した場合に、未だ改善の余地があった。
本発明は、以上の課題を鑑みてなされたものであり、充分な耐久性を確保でき、かつ、燃料電池の低コスト化に適した構成を有する、膜−膜補強部材接合体、膜−触媒層接合体、膜−電極接合体、及び高分子電解質形燃料電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る膜−膜補強部材接合体は、略4角形の形状を有する高分子電解質膜と、前記高分子電解質膜の一方の主面に該高分子電解質膜の隅で略直角に屈曲し、かつ、該隅を挟む辺に沿って延びるように配置された膜状の第1膜補強部材と、前記高分子電解質膜の他方の主面に該高分子電解質膜の隅で略直角に屈曲し、かつ、該隅を挟む辺に沿って延びるように配置された膜状の第2膜補強部材と、を備え、前記第1膜補強部材と前記第2膜補強部材とは、全体として前記高分子電解質膜の4辺に沿って延在するように配置されている。
本発明に係る膜−膜補強部材接合体では、上述のように、略L字状の膜補強部材を用いているため、特許文献1に開示されている燃料電池における額縁状の保護膜220のように打ち抜く部分が存在しないため、低コストで製造することが可能となる。
また、本発明に係る膜−膜補強部材接合体では、前記高分子電解質膜の一方の主面には、前記高分子電解質膜の一方の一対の隅に、一対の前記第1膜補強部材が配置され、前記高分子電解質膜の他方の主面には、前記高分子電解質膜の他方の一対の隅に、一対の前記第2膜補強部材が配置され、前記一対の第1膜補強部材と前記一対の第2膜補強部材とは、前記高分子電解質膜の厚み方向から見て互いに重ならないように配置されていてもよい。
また、本発明に係る膜−膜補強部材接合体では、前記一対の第1膜補強部材は、それぞれ、前記高分子電解質膜の互いに隣接する一方の一対の隅で屈曲するように配置され、前記一対の第2膜補強部材は、それぞれ、前記高分子電解質膜の互いに隣接する他方の一対の隅で屈曲するように配置されていてもよい。
また、本発明に係る膜−膜補強部材接合体では、前記一対の第1膜補強部材は、それぞれ、前記高分子電解質膜の互いに対向する一方の一対の隅で屈曲するように配置され、前記一対の第2膜補強部材は、それぞれ、前記高分子電解質膜の互いに対向する他方の一対の隅で屈曲するように配置されていてもよい。
また、本発明に係る膜−膜補強部材接合体では、前記高分子電解質膜が、前記第1膜補強部材の前記高分子電解質膜と当接していない側の主面と前記一方の主面の第1膜補強部材が配置されていない部分とが全体として同一平面上に位置するように、かつ、前記第2膜補強部材の前記高分子電解質膜と当接していない側の主面と前記他方の主面の前記第2膜補強部材が配置されていない部分とが全体として同一平面上に位置するように、屈曲していてもよい。
これにより、燃料電池を締結したときに、膜−膜補強部材接合体における高分子電解質膜の一方の主面の第1膜補強部材が配置されていない部分と、第1膜補強部材の高分子電解質膜と当接していない側の主面と、にかかる圧力のバラツキの低減を図ることができる。また、高分子電解質膜の他方の主面の第2膜補強部材が配置されていない部分と、第2膜補強部材の高分子電解質膜と当接していない側の主面と、にかかる圧力のバラツキの低減を図ることができる。さらに、圧力のバラツキの低減を図ることができるため、膜−膜補強部材接合体の破損を低減することができる。
また、本発明に係る膜−膜補強部材接合体では、前記高分子電解質膜は、その内部に、イオン伝導パスとなる貫通孔を有する内部補強膜を有していてもよい。
これにより、高分子電解質膜全体としての機械的強度を増加させることができ、また、高分子電解質膜が破損したような場合であっても、内部補強膜により反応ガスのクロスリークをより確実に防止することができる。
また、本発明に係る膜−触媒層接合体は、前記膜−膜補強部材接合体と、前記高分子電解質膜の一方の主面を覆うように配置された第1触媒層と、前記高分子電解質膜の他方の主面を覆うように配置された第2触媒層と、を備え、前記第1触媒層及び第2触媒層は、前記高分子電解質膜の厚み方向から見て各々の周縁部が全周に亘って前記第1膜補強部材及び第2膜補強部材と重なるように配置されている。
上述したように、本発明に係る膜−触媒層接合体では、燃料電池を締結したときに高分子電解質膜に最も圧力がかかる触媒層の端部が、膜補強部材に当接するように(膜補強部材が、触媒層の端部と高分子電解質膜との間に介在するように)配置されているので、高分子電解質膜の破損を防止することができる。また、高分子電解質膜の一方の主面において、触媒層の端部と当接している部分が破損したような場合であっても、該部分の他方の主面側には、膜補強部材が配設されているので、反応ガスのクロスリークを防止することができる。
また、本発明に係る膜−触媒層接合体では、上述した本発明に係る膜−膜補強部材接合体を具備しているので、更なる低コスト化を容易に図ることができる。
このように、本発明に係る膜−触媒層接合体では、充分な耐久性を確保しつつ、更なる低コスト化、及び更なる生産性の向上を容易に図ることができる。
また、本発明に係る膜−電極接合体は、前記膜−触媒層接合体と、前記膜−触媒層接合体の前記第1触媒層を覆うように配置された第1ガス拡散層と、前記膜−触媒層接合体の前記第2触媒層を覆うように配置された第2ガス拡散層と、を備える。
さらに、本発明に係る高分子電解質形燃料電池は、前記膜−電極接合体を備える。
これにより、本発明に係る高分子電解質形燃料電池は、上述した本発明に係る膜−電極接合体を具備しているので、更なる低コスト化、及び、更なる生産性の向上を容易に図ることができる。
なお、本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
本発明の膜−膜補強部材接合体、膜−触媒層接合体、膜−電極接合体、及び高分子電解質形燃料電池によれば、充分な耐久性を確保でき、かつ、低コスト化、及び大量生産に適した膜−膜補強部材接合体、膜−触媒層接合体、膜−電極接合体、及び高分子電解質形燃料電池を提供することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る高分子電解質形燃料電池のセルの概略構成を模式的に示す断面図である。 図2(a)は、図1に示すPEFCのセルにおける高分子電解質膜に第1膜補強部材及び第2膜補強部材が配置された状態を模式的に示す斜視図である。 図2(b)は、図2(a)において矢印IIBの方向から見た膜−膜補強部材接合体を示す模式図である。 図2(c)は、図1に示すPEFCのセルおける膜−膜補強部材接合体の概略構成を模式的に示す斜視図である。 図3(a)は、図1に示す高分子電解質形燃料電池のセルにおける膜−触媒層接合体の概略構成を模式的に示す斜視図である。 図3(b)は、図3(a)に示す矢印IIIBの方向から見た模式図である。 図4(a)は、図1に示す高分子電解質形燃料電池のセルにおけるMEAの概略構成を示す模式図である。 図4(b)は、図4(a)に示す矢印IVBの方向から見た模式図である。 図5は、図3(a)及び図3(b)に示す膜−触媒層積層体を製造するための一連の工程(処理エリア)及び製造ラインの一部を概略的に示す模式図である。 図6は、図5に示す膜−触媒層接合体の製造工程における第1塗工工程を説明するための模式図である。 図7は、本発明の実施の形態2に係るPEFCのセルの概略構成を示す模式図である。 図8は、図7に示すセルにおける高分子電解質膜−内部補強膜複合体の内部補強膜の概略構成を示す模式図である。 図9は、特許文献1に開示されている固体高分子電解質型燃料電池のシール構造の概要を示した模式図である。 図10は、本発明に係る膜−膜補強部材接合体における膜補強部材の製造方法を説明するための説明図である。 図11は、特許文献1に開示されている燃料電池における保護膜の製造方法を説明するための説明図である。 図12は、MEAの高分子電解質膜が屈曲していない状態(比較例1)を示す模式図である。 図13は、高分子電解質膜に1対の第1膜補強部材及び1対の第2膜補強部材が配置された状態を模式的に示す斜視図である。 図14は、図13において矢印XIVの方向から見た膜−膜補強部材接合体を示す模式図である。 図15は、本実施の形態3に係る膜−膜補強部材接合体の概略構成を模式的に示す斜視図である。 図16は、図15に示す膜−膜補強部材接合体に触媒層が配置された膜−触媒層接合体の概略構成を模式的に示す斜視図である。 図17は、図16に示す矢印XVIIの方向から見た模式図である。 図18は、本実施の形態3に係る膜−膜補強材接合体の変形例の概略構成を模式的に示す斜め上方から見た斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、全ての図面において、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る高分子電解質形燃料電池(以下、PEFCという)のセルの概略構成を模式的に示す断面図である。
図1に示すように、本実施の形態1に係るPEFCのセル100は、MEA(Membrane−Electrode−Assembly:膜−電極接合体)5と、第1膜補強部材10aと、第2膜補強部材10bと、ガスケット11と、アノードセパレータ6aと、カソードセパレータ6bと、を有している。MEA5は、水素イオンを選択的に輸送する高分子電解質膜1と、アノード触媒層(第1触媒層)2a及びアノードガス拡散層(第1ガス拡散層)3aからなるアノード4aと、カソード触媒層(第2触媒層)2b及びカソードガス拡散層(第2ガス拡散層)3bからなるカソード4bと、を有している。なお、ここでは、高分子電解質膜1、第1膜補強部材10a及び第2膜補強部材10bからなる接合体を膜−膜補強部材接合体20といい、また、膜−膜補強部材接合体20、アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bからなる接合体を膜−触媒層接合体30という。
まず、膜−膜補強部材接合体20について説明する。
図2(a)は、図1に示すPEFCのセル100における高分子電解質膜1に第1膜補強部材10a及び第2膜補強部材10bが配置された状態を模式的に示す斜視図である。図2(b)は、図2(a)において矢印IIBの方向から見た膜−膜補強部材接合体20を示す模式図である。図2(c)は、図1に示すPEFCのセル100における膜−膜補強部材接合体20の概略構成を模式的に示す斜視図である。
図2(a)に示すように、高分子電解質膜1は、辺E1〜E4を有する略4角形(ここでは、矩形)に形成され、互いに対向する第1主面F10と第2主面F20を有している。第1主面F10には、膜状を呈する略L字状の第1膜補強部材10aが、その角部が高分子電解質膜1の角部C1と一致するように配置されており、第2主面F20には、膜状を呈する略L字状の第2膜補強部材10bが、その角部が高分子電解質膜1の角部C2と一致するように配置されている。
具体的には、第1膜補強部材10aの長手部は、第1主面F10に辺E2に沿って延在しており、第1膜補強部材10aの短手部は、第1主面F10に辺E1に沿って延在している。また、第2膜補強部材10bの長手部は、第2主面F20に辺E4に沿って延在しており、第2膜補強部材10bの短手部は、第2主面F20に辺E3に沿って延在している。
そして、図2(b)に示すように、第1膜補強部材10aと第2膜補強部材10bは、高分子電解質膜1の厚み方向から見て、第1膜補強部材10aの短手部の端面と第2膜補強部材10bの長手部との間に隙間12aを形成するように、また、第2膜補強部材10bの短手部の端面と第1膜補強部材10aの長手部との間に隙間12bを形成するように、それぞれ第1主面F10、又は第2主面F20に配置されている。これらの隙間12a、12bの長さ寸法は、第1膜補強部材10a及び第2膜補強部材10bの厚み寸法よりも若干大きくなるように形成されている。このように、第1膜補強部材10aと第2膜補強部材10bは、全体として高分子電解質膜1の4辺に沿って延在して、高分子電解質膜1の周縁部を囲むように配置されている。
そして、このようにして高分子電解質膜1に第1及び第2膜補強部材10a、10bを配置して、後述するように押圧手段で押圧することによって高分子電解質膜1を屈曲させて膜−膜補強部材接合体20が形成される。
この屈曲された膜−膜補強部材接合体20は、図2(c)に示すように、高分子電解質膜1が、第1膜補強部材10aの高分子電解質膜1と当接していない側の主面(以下、表面という)と、第1主面F10の第1膜補強部材10aが配置されていない部分と、が全体として同一平面上に位置するように、かつ、第2膜補強部材10bの高分子電解質膜1と当接していない側の主面(以下、表面という)と、第2主面F20の第2膜補強部材10bが配置されていない部分と、が全体として同一平面上に位置するように、屈曲している。そして、このように屈曲することにより、高分子電解質膜1には、隙間12a、12bの部分で屈曲部13が形成される。
なお、高分子電解質膜1は、上述のように屈曲させることができる程度の伸張性を有していることが好ましい。また、第1膜補強部材10a及び第2膜補強部材10bの厚み、又は長手部と短手部の幅方向及び長さ方向の寸法は、本発明の効果を得られる範囲であれば特に限定されないが、本発明の効果をより確実に得る観点から、第1及び第2膜補強部材10a、10bの厚み、又は長手部と短手部の幅方向及び長さ方向の寸法は等しいことが好ましい。また、ここでは、第1及び第2膜補強部材10a、10bは、長手部の長さ寸法を高分子電解質膜1の辺E2またはE4と一致するように構成したが、これに限定されず、後述するように、高分子電解質膜1の厚み方向から見て、触媒層2が全周に亘って第1及び第2膜補強部材10a、10bに重なれば、その長さ寸法は限定されない。
次に、膜−膜補強部材接合体20の各構成要素について説明する。
高分子電解質膜1は、プロトン伝導性を有している。高分子電解質膜1としては、陽イオン交換基として、スルホン酸基、カルボン酸基、ホスホン酸基、及びスルホンイミド基を有するものが好ましく、プロトン伝導性の観点から、高分子電解質膜1は、スルホン酸基を有するものが特に好ましい。
高分子電解質膜1を構成するスルホン酸基を有する樹脂としては、イオン交換容量が0.5〜1.5meq/gの乾燥樹脂であることが好ましい。高分子電解質膜1を構成する乾燥樹脂のイオン交換容量が0.5meq/g以上であると、発電時における高分子電解質膜1の抵抗値の上昇を充分に低減することができるので好ましく、また、乾燥樹脂のイオン交換容量が1.5meq/g以下であると、高分子電解質膜1の含水率が増大せず、膨潤しにくくなり、後述する触媒層2中の細孔が閉塞するおそれがないため好ましい。また、以上と同様の観点から、乾燥樹脂のイオン交換容量は、0.8〜1.2meq/gであることがより好ましい。
高分子電解質としては、CF=CF−(OCFCFX)−O−(CF2)−SOHで表されるパーフルオロビニル化合物(mは0〜3の整数を示し、nは1〜12の整数を示し、pは0または1を示し、Xはフッ素原子又はトリフルオロメチル基を示す。)に基づく重合単位と、テトラフルオロエチレンに基づく重合単位とを含む共重合体であることが好ましい。
上記フルオロビニル化合物の好ましい例としては、下記式(4)〜(6)で表される化
合物が挙げられる。ただし、下記式中、qは1〜8の整数、rは1〜8の整数、tは1〜
3の整数を示す。
CF=CFO(CF−SOH ・・・(4)
CF=CFOCFCF(CF)O(CFr−SOH ・・・(5)
CF=CF(OCFCF(CF))O(CF−SOH ・・・(6)
また、第1膜補強部材10a及び第2膜補強部材10bの構成材料は、製造時にロールに巻回でき、かつ、その巻回を解いたときにもとの形状にもどることのできる柔軟性と可とう性とを有する合成樹脂であることが好ましい。
更に、上記の合成樹脂としては、ポリエチレンナフタレート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート、フルオロエチレン−プロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルアミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、ポリスルフィド、ポリイミド、及び、ポリイミドアミドからなる群より選択される少なくとも1以上の樹脂から構成される合成樹脂であることが好ましい。
次に、膜−触媒層接合体30について説明する。
図3(a)は、図1に示すPEFCのセル100における膜−触媒層接合体30の概略構成を模式的に示す斜視図である。また、図3(b)は、図3(a)に示す矢印IIIBの方向から見た模式図である。
図3(a)、(b)に示すように、膜−触媒層接合体30は、膜−膜補強部材接合体20と触媒層2(アノード触媒層2a、又はカソード触媒層2b)を有している。アノード触媒層2aは、高分子電解質膜1の第1主面F10における第1膜補強部材10aが配置されていない部分と、第1膜補強部材10aの表面を覆うように配置されている。また、カソード触媒層2bは、高分子電解質膜1の第2主面F20における第2膜補強部材10bが配置されていない部分と、第2膜補強部材10bの表面を覆うように配置されている。
そして、図3(b)に示すように、アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bは、ここでは、高分子電解質膜1と相似の矩形に形成され、高分子電解質膜1の厚み方向(矢印IIIBの方向)から見て、各々の周縁部が全周に亘って第1膜補強部材10a及び第2膜補強部材10bと重なるように配置されている。
これにより、アノード触媒層2aの角部C3を形成する1組の辺E5、E6は、第1膜補強部材10aと当接して高分子電解質膜1の第1主面F10に直接当接しないため、高分子電解質膜1は破損されない。同様に、カソード触媒層2bの角部C3´に対向する位置の角部C4´を形成する1組の辺E7、E8は、第2膜補強部材10bと当接して高分子電解質膜1の第2主面F20に直接当接しないため、高分子電解質膜1は破損されない。
一方、アノード触媒層2aの角部C4を形成する1組の辺E7、E8は、高分子電解質膜1の第1主面F10と直接当接するため、高分子電解質膜1が当該部分で破損する場合もある。しかしながら、このような場合であっても、高分子電解質膜1の第2主面F20側には、当該部分に第2膜補強部材10bが配置されているので、反応ガスがクロスリークすることがない。また、同様に、カソード触媒層2bの角部C3´を形成する辺E5、E6は、高分子電解質膜1の第2主面F20と直接当接するため、高分子電解質膜1が当該部分で破損する場合もある。このような場合であっても、高分子電解質膜1の第1主面F10側には、当該部分に第1膜補強部材10aが配置されているので、反応ガスがクロスリークすることがない。さらに、高分子電解質膜1が屈曲されている屈曲部13では第1補強部材10a及び第2補強部材10bが配置されていないが、図3(a)に示すように、屈曲部13は高分子電解質膜1の他の部分に比べてその厚みが厚く形成されているため、屈曲部13では触媒層2の端部が直接当接しても高分子電解質膜1は破損しない。
触媒層2の構成としては、本発明の効果を得られるものであれば特に限定されず、公知の燃料電池におけるガス拡散電極の触媒層と同様の構成を有していてもよく、例えば、電極触媒が担持された導電性炭素粒子(粉末)と、陽イオン(水素イオン)伝導性を有する高分子電解質と、を含むような構成であってもよく、また、ポリテトラフルオロエチレン等の撥水材料を更に含むような構成であってもよい。また、アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bの構成は、同一であってもよく、異なっていてもよい。
触媒層2は、公知の燃料電池におけるガス拡散電極の触媒層の製造方法を用いて形成してもよく、例えば、触媒層2の構成材料(例えば、上述した電極触媒が担持された導電性炭素粒子と高分子電解質)と、分散媒と、を少なくとも含む液(触媒層形成用インク)を調整し、これを用いて作成してもよい。
なお、高分子電解質としては、上述した高分子電解質膜1を構成する材料と同種のものを使用してもよく、また、異なる種類のものを使用してもよい。また、電極触媒としては、金属粒子を用いることができる。当該金属粒子としては、特に限定されず種々の金属を使用することができるが、電極反応活性の観点から、白金、金、銀、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、クロム、鉄、チタン、マンガン、コバルト、ニッケル、モリブデン、タングステン、アルミニウム、ケイ素、亜鉛及びスズからなる金属群より選択される少なくとも1以上の金属であることが好ましい。なかでも、白金、又は白金と上記金属群より選択される少なくとも1以上の金属との合金が好ましく、白金とルテニウムの合金が、アノード触媒層2aにおいて触媒の活性が安定することから特に好ましい。
また、電極触媒に用いる上記金属粒子は、平均粒径1〜5nmであることが好ましい。平均粒径1nm以上の電極触媒は工業的に調製が容易であるため好ましく、また、5nm以下であると、電極触媒質量あたりの活性をより充分に確保しやすくなるため、燃料電池のコストダウンにつながり好ましい。
上記導電性炭素粒子は、比表面積が50〜1500m/gであることが好ましい。比表面積が50m/g以上であると、電極触媒の担持率を上げることが容易であり、得られた触媒層2の出力特性をより充分に確保できることから好ましく、比表面積が1500m/g以下であると、充分な大きさの細孔をより容易に確保できるようになり、かつ、高分子電解質による被覆がより容易となり、触媒層2の出力特性をより充分に確保できることから好ましい。上記と同様の観点から、比表面積は200〜900m/gであることがより好ましい。
また、導電性炭素粒子は、その平均粒径が0.1〜1.0μmであることが好ましい。導電性炭素粒子の平均粒径が0.1μm以上であると、触媒層2中のガス拡散性をより充分に確保し易くなり、フラッディングをより確実に防止できるようになるため好ましい。また、導電性炭素粒子の平均粒径が1.0μm以下であると、高分子電解質による電極触媒の被覆状態をより容易に良好な状態とし易くなり、高分子電解質による電極触媒の被覆面積をより充分に確保し易くなるため、充分な電極性能をより確保し易くなり好ましい。
次に、MEA(膜−電極接合体)5について説明する。
図4(a)は、図1に示すPEFCのセル100におけるMEA5の概略構成を示す模式図である。図4(b)は、図4(a)に示す矢印IVBの方向から見たMEA5を示す模式図である。
図4(a)及び図4(b)に示すように、MEA5においては、膜−触媒層接合体30のアノード触媒層2aの主面を覆うようにして、板状のアノードガス拡散層3aが設けられており、同様に、カソード触媒層2bの主面を覆うようにして、板状のカソードガス拡散層3bが設けられている。アノード触媒層2aとアノードガス拡散層3aからアノード4aが構成され、また、カソード触媒層2bとカソードガス拡散層3bからカソード4bが構成される。また、アノード4a及びカソード4bを併せて電極4という。なお、ここでは、アノードガス拡散層3a及びカソードガス拡散層3bの主面は、それぞれ、アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bの主面より大きくなるように構成されているが、これに限定されず、それぞれの主面が同じであってもよい。
アノードガス拡散層3a及びカソードガス拡散層3b(以下、ガス拡散層3という)の構成は、本発明の効果を得られるものであれば特に限定されず、公知の燃料電池におけるガス拡散電極のガス拡散層と同様の構成を有していてもよく、また、ガス拡散層3の構成は、同一であってもよく、異なっていてもよい。
ガス拡散層3としては、例えば、ガス透過性を持たせるために、高表面積のカーボン微粉末、造孔材、カーボンペーパーまたはカーボンクロスなどを用いて作製された、多孔質構造を有する導電性基材を用いてもよい。また、充分な排水性を得る観点から、フッ素樹脂を代表とする撥水性高分子などをガス拡散層3の中に分散させてもよい。さらに、充分な電子伝導性を得る観点から、カーボン繊維、金属繊維またはカーボン微粉末などの電子伝導性材料でガス拡散層3を構成してもよい。
また、アノードガス拡散層3aとアノード触媒層2aとの間、及び、カソードガス拡散層3bとカソード触媒層2bとの間には、撥水性高分子とカーボン粉末とで構成される撥水カーボン層を設けてもよい。これにより、MEA5における水管理(MEA5の良好な特性維持に必要な水の保持、及び、不必要な水の迅速な排水)をより容易に、かつ、より確実に行うことができる。
次に、セル100の残りの構成について説明する。
このように構成されたMEA5のアノード4a及びカソード4bの周囲には、図1に示すように、高分子電解質膜1を挟んで一対の額縁状のフッ素ゴム製のガスケット11が配設されている。これにより、燃料ガス、空気や酸化剤ガスが電池外にリークされることが防止され、また、セル100内でこれらのガスが互いに混合されることが防止される。なお、高分子電解質膜1、第1及び第2膜補強部材10a、10b、及びガスケット11の周縁部には、厚み方向の貫通孔からなる燃料ガス供給マニホールド孔等のマニホールド孔が設けられている(図示せず)。
また、MEA5とガスケット11を挟むように、導電性のアノードセパレータ6aとカソードセパレータ6bが配設されている。これらのセパレータ6a、6bは、黒鉛板に、フェノール樹脂が含浸され硬化された樹脂含浸黒鉛板が用いられている。また、SUS等の金属材料からなるものを用いてもよい。アノードセパレータ6aとカソードセパレータ6bにより、MEA5が機械的に固定されるとともに、隣接するMEA5同士が互いに電気的に直列に接続される。
アノードセパレータ6aの内面(MEA5に当接する面)には、燃料ガスを流すための溝状の燃料ガス流路7がサーペンタイン状に形成されている。一方、アノードセパレータ6aの外面には、熱媒体を流すための溝状の熱媒体流路9がサーペンタイン状に形成されている。また、アノードセパレータ6aの周縁部には、厚み方向の貫通孔からなる燃料ガス供給マニホールド孔等のマニホールド孔(図示せず)が設けられている。
一方、カソードセパレータ6bの内面には、酸化剤ガスを流すための溝状の酸化剤ガス流路8がサーペンタイン状に形成されており、その外面には、熱媒体を流すための溝状の熱媒体流路9がサーペンタイン状に形成されている。また、カソードセパレータ6bの周縁部には、アノードセパレータ6aと同様に、厚み方向の貫通孔からなる燃料ガス供給マニホールド孔等のマニホールド孔が設けられている(図示せず)。
なお、燃料ガス流路7、酸化剤ガス流路8、及び熱媒体流路9は、ここでは、サーペンタイン状に形成されているが、これに限定されず、セパレータ6a、6bの主面のほぼ全域を反応ガス又は熱媒体が通流するようにすれば、どのような形状であってもよい。
このように形成したセル100をその厚み方向に積層することにより、セル積層体が形成される。このとき、アノードセパレータ6a、カソードセパレータ6b及びガスケット10に設けられた燃料ガス供給マニホールド孔等のマニホールド孔は、セル100を積層したときに厚み方向にそれぞれつながって、燃料ガス供給マニホールド等のマニホールドがそれぞれ形成される。そして、セル積層体の両端に集電板及び絶縁板がそれぞれ配設されている端板を配置し、締結具で締結することにより、セルスタック(PEFC)が形成される。
次に、本実施の形態1に係るPEFCのMEA5において、高分子電解質膜1を屈曲させて形成させている理由について、比較例1と対比しながら説明する。
[比較例1]
図12は、MEA5の高分子電解質膜1が屈曲していない状態(比較例1)を示す模式図である。
図12に示すように、比較例1のMEA5は、高分子電解質膜1が屈曲していない状態であるので、第1膜補強部材10a、10aの主面と高分子電解質膜1の第1主面F10とは、面一になっておらず、段差を有しないように形成されている。このため、MEA5のアノード4aの周囲に平板状のガスケット11を配置すると、高分子電解質膜1における第1主面F10の第1膜補強部材10a、10aが配置されていない側の端部(辺E3、E4)に、隙間が生じる。また、同様に、高分子電解質膜1における第2主面F20の辺E1、E2部分に隙間が生じる。このため、比較例1のMEA5を用いてPEFCを構成した場合、反応ガスが、これらの隙間部分のシールが困難となる。そして、例えば、これらの隙間部分を埋めるような形状のガスケット11を作成して、PEFCを構成すれば、反応ガスのリークを防止することは可能になるが、ガスケット11の歩留まりが悪くなり、高コストとなってしまう。
したがって、本実施の形態1に係るPEFCのように、MEA5の高分子電解質膜1を屈曲させると、反応ガスのPEFCの外部へのリークを防止するとともに、PEFCを低コストで製造することが可能となる。
次に、本実施の形態1に係るPEFCにおけるセルの製造方法について説明する。なお、以下に説明するようにして製造したMEA5を用いて、セル及びセルスタック(PEFC)を製造する方法は、特に限定されず、公知のPEFCの製造技術を採用することができるため、詳細な説明を省略する。
まず、膜−触媒層積層体30の製造方法について説明する。
図5は、図3(a)及び図3(b)に示す膜−触媒層積層体30を製造するための一連の工程(処理エリア)及び製造ラインの一部を概略的に示す模式図である。
図5に示すように、膜−触媒層積層体30は、高分子電解質膜シートと第1膜補強部材10a及び第2膜補強部材10bを接合して膜−膜補強部材積層体を形成する接合工程P1、膜−膜補強部材積層体を押圧する押圧工程P2、膜−膜補強部材接合体シートに触媒層を塗工する第1塗工工程P3、第2塗工工程P4及び膜−触媒層接合体シートを切断する裁断工程P5を経て、製造される。これにより、MEA5は、低コストで、かつ、容易に大量生産することができる。
まず、接合工程P1について説明する。
公知の薄膜製造技術を用いて、長尺の高分子電解質膜シート41(切断後、図1に示す高分子電解質膜1となる部材)を巻回した高分子電解質膜ロール40を製造する。また、図10に示すように、長尺の膜補強部材シート60を順次裁断して、略L字状の第1膜補強部材10a(又は、第2膜補強部材10b)を作成する。
ここで、本発明に係る膜−触媒層積層体30における第1又は第2膜補強部材10a、10bの製造方法について、特許文献1に開示されている燃料電池における保護膜の製造方法と対比しながら説明する。
図10は、本発明に係る膜−触媒層積層体30における第1又は第2膜補強部材10a、10bの製造方法を説明するための説明図であり、図11は、特許文献1に開示されている燃料電池における保護膜の製造方法を説明するための説明図である。
図11に示すように、特許文献1に開示されている保護膜220を製造するためには、長尺の保護膜シート252から矩形の開口部222を打ち抜き、額縁状になるように保護膜シートを切断する必要があるが、この矩形の開口部222が無駄になり、保護膜220の歩留まりが悪くなる。一方、本発明の膜補強部材は、図10に示すように、長尺の膜補強部材シート60から略L字状の第1膜補強部材10a(又は、第2膜補強部材10b)を切断するため、膜補強部材シート60の略全域を利用することができる。
このように、本発明に係る膜−膜補強部材接合体では、膜補強部材シートから無駄なく膜補強部材を製造することができ、これによって、更なる低コスト化を図ることができる。
そして、図5に示すように、ローラ81を駆動することにより、高分子電解質膜ロール40から高分子電解質膜シート41が引き出される。そして、高分子電解質膜シート41の両主面に第1膜補強部材10a及び第2膜補強部材10bがそれぞれ配置され、高分子電解質膜シート41、第1膜補強部材10a及び第2膜補強部材10bがヒートプレス80で接合される。このとき、第1膜補強部材10aと第2膜補強部材10bは、第1及び第2膜補強部材10a、10bの短手部がそれぞれ高分子電解質膜シート41の両側端部に位置し、かつ、図2(b)に示すように、隙間12a、12bを形成するように、位置決めされる。
ヒートプレス80は、予め高分子電解質膜シート41を構成する高分子電解質のガラス転移点以上の温度になるようプレス面が予熱されており、該プレス面で第1膜補強部材10a及び第2膜補強部材10bを加熱処理する。そして、第1膜補強部材10a、高分子電解質膜シート41、及び第2膜補強部材10bが位置ずれを起こさないように、これらをヒートプレス80で挟んで加圧処理し、テープ状の膜−膜補強部材積層体42が形成される(図5には、第1及び第2膜補強部材10a、10bは図示せず)。そして、このようにして形成された膜−膜補強部材積層体42は、ローラ81の駆動により進行方向D1に移動する。これにより、膜−膜補強部材積層体42には、第1及び第2膜補強部材10a、10bが、その長手方向に所定のピッチで形成される。
なお、高分子電解質膜シート41に接触させる前の第1及び第2膜補強部材10a、10bの裏面(接触面となる部分)に、接着剤を塗工する前処理を行ってもよい。この場合、ヒートプレス80を予熱して加圧処理を行ってもよく、予熱を行わずに、加圧処理のみ行ってもよい。また、接着剤としては、電池特性を低下させないものであることが好ましく、例えば、高分子電解質膜シート41と同種または異種(但し、高分子電解質膜シート41と十分に一体化可能な親和性を有するもの)の高分子電解質材料(例えば、先に高分子電解質膜1の構成材料として例示したもの)を分散媒又は溶媒に含有させた液を用いてもよい。
次に、押圧工程P2について説明する。
押圧工程P2では、接合工程P1で形成した膜−膜補強部材積層体42に対し図示されない押圧手段によって、加圧処理が行われ、膜−膜補強部材積層体42における高分子電解質膜シート41が屈曲される。これにより、第1膜補強部材10aの表面と高分子電解質膜シート41の第1膜補強部材10aが配置されている主面(正確には、該主面の第1膜補強部材10aが配置されていない部分)とが、全体として面一になり、また、第2膜補強部材10bの表面と高分子電解質膜シート41の第2膜補強部材10bが配置されている主面(正確には、該主面の第2膜補強部材10bが配置されていない部分)とが、全体として面一になり、膜−膜補強部材接合体シート43が形成される。なお、この押圧処理を接合工程P1で膜−膜補強部材積層体42を形成するときに行ってもよい。
次に、第1塗工工程P3について説明する。
図6は、図5に示す膜−触媒層接合体30の製造工程における第1塗工工程P3を説明するための模式図である。
まず、第1塗工工程P3が行われるエリアの構成について説明する。
図6に示すように、第1塗工工程P3が行われるエリアには、開口部48を有するマスク47と、膜−膜補強部材接合体シート43の裏面から該膜−膜補強部材接合体シート43を支える図示されない支持手段(例えば、支持台)と、触媒層形成装置49(図5参照)と、が配置されている。開口部48の形状は、図3(a)及び図3(b)に示したアノード触媒層2aの主面の形状に対応するように設計されている。また、触媒層形成装置49は、触媒層形成用インクを塗工又はスプレーするなどして膜−膜補強部材接合体シート43の主面にアノード触媒層2aを形成するための機構が備えられている。この機構は、公知の燃料電池のガス拡散層の触媒層を形成するために採用されている機構、例えば、スプレー法、スピンコート法、ドクターブレード法、ダイコート法、スクリーン印刷法に基づいて設計された機構を採用することができる。
次に、第1塗工工程P3の処理について説明する。
まず、押圧工程P2で形成された膜−膜補強部材接合体シート43が、第1塗工工程P3エリアにまで進むと、一旦停止する。そして、膜−膜補強部材接合体シート43が、マスク47と図示されない支持台との間に挟持されるようにして固定される。次に、触媒層形成装置49が作動し、マスク47の開口部48の上方から触媒層形成用インクを塗工する等により、膜−膜補強部材接合体シート43の高分子電解質シート41の表面と第1膜補強部材10aの主面の少なくとも一部を覆うようにアノード触媒層2aが形成される。アノード触媒層2aが形成されると、膜−膜補強部材接合体シート43からマスク47及び支持台が離間する。このようにして形成された膜−触媒層シート44は、ローラ81の駆動により進行方向D1に移動する。これにより、膜−触媒層シート44には、アノード触媒層2aが、その長手方向に所定のピッチで形成される(第1膜補強部材10aが配置されている部分に形成される)。そして、ローラ82の駆動により、膜−触媒層シート44は、さらに進行方向D1に移動し、ローラ82で折り返され、膜−触媒層シート44の裏面(アノード触媒層2aが形成されていない主面)が上方を向くように反転される。
次に、第2塗工工程P4について説明する。
第2塗工工程P4エリアの構成は、第1塗工工程P3エリアと同様の構成をしているため、その詳細な説明については省略する。
図5に示すように、第1塗工工程P3で形成された膜−触媒層シート44が第2塗工工程P4エリアにまで進むと、一旦停止する。そして、膜−触媒層シート44が、マスク47と図示されない支持台との間に挟持されるようにして固定される。次に、触媒層形成装置49が作動し、マスク47の開口部48の上方から触媒層形成用インクを塗工する等により、膜−触媒層シート44の高分子電解質膜シート41の裏面と第2膜補強部材10bの主面の少なくとも一部を覆うようにカソード触媒層2bが形成される。このとき、カソード触媒層2bは、膜−触媒層シート44の厚み方向から見て、アノード触媒層2aと重なるように形成される。そして、カソード触媒層2bが形成されると、膜−触媒層シート44からマスク47及び支持台が離間する。このようにして形成された膜−触媒層接合体シート45は、ローラ81の駆動により進行方向D1に移動する。これにより、膜−触媒層接合体シート45には、カソード触媒層2bが、その長手方向に所定のピッチで形成される(アノード触媒層2aと重なるようにして形成される)。そして、ローラ81の駆動により、膜−触媒層接合体シート45は、さらに進行方向D1に移動する。
なお、触媒層2は、適度な柔軟性を有するようにその成分組成、乾燥の度合い等が調節されており、また、触媒層2は、膜−触媒層シート44の裏表が反対になった場合にも、高分子電解質膜シート41及び第1膜補強部材10aから剥がれ落ちないための処置(例えば、支持台を加熱しておき、触媒層形成用のインクの分散剤を乾燥処理する)が施されている。また、触媒層2を形成するごとに、乾燥処理(例えば加熱処理、送風処理及び脱気処理のうちの少なくとも1つの処理)を適宜行ってもよい。さらに、第1塗工工程P3の処理と第2塗工工程P4の処理を、同一のエリアで行ってもよい。
次に、裁断工程P5について説明する。
第2塗工工程P4で形成された膜−触媒層接合体シート45が、裁断機51内に誘導され、裁断機の裁断機構により、予め設定された大きさに裁断されて、図3(a)及び図3(b)に示すような膜−触媒層接合体30が得られる。
なお、図5に示す膜−触媒層接合体の製造ラインでは、素材である高分子電解質膜シート41が膜−触媒層接合体シート45となるまで連続するシートの形態で移動されるが、この間当該シートを進行方向D1に適切に移動させるために、当該シートを牽引するキャプスタンやローラ対等の牽引機構、当該シートに適度な張力を付与するテンショナー等の張力付与機構、及び当該シートを所定エリア(例えば、第2塗工工程P4)に一時停止させ、かつ、その後早送りするためのダンサーローラ等のシート一時蓄積機構及びシート送り機構がこの製造ラインの適所に設けられている。しかし、これらは周知であるので、その記載を省略する。
次に、MEA5の製造方法について説明する。
上述のようにして得られた膜−触媒層接合体30の触媒層2の主面に、予め適宜な大きさに裁断したガス拡散層3(例えば、カーボンクロス等)を接合することにより、MEA5が得られる。なお、撥水カーボン層形成インクを予め触媒層2の主面、又はガス拡散層3の主面に塗工等することにより、撥水カーボン層を形成してから、MEA5を形成してもよい。
また、上記裁断工程P5の前に、膜−触媒層接合体シート45の触媒層2の主面にガス拡散層3を接合して、MEA5を形成してもよい。この場合、予め裁断されたガス拡散層3を触媒層2の主面に接合して膜−電極シートを形成してもよく、また、テープ状のガス拡散層を触媒層2の主面に接合し、裁断して膜−電極シートを形成してもよい。そして、得られた1組の膜−電極シートを上記裁断工程P5と同様の方法で、接合及び裁断し、MEA5が形成される。
このように、本実施の形態1に係るPEFCでは、セルの充分な耐久性を確保でき、かつ、燃料電池の低コスト化、及び、更なる生産性の向上を容易に図ることができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2に係るPEFCのセルの概略構成を示す模式図である。
本発明の実施の形態2に係るPEFCは、実施の形態1に係るPEFCと基本的構成は同じであるが、以下の点で異なる。
図7に示すように、本実施の形態2に係るPEFCのセルは、高分子電解質膜1に代えて高分子電解質膜−内部補強膜複合体15が設けられている。なお、請求の範囲における「高分子電解質膜」には、この高分子電解質膜−内部補強膜複合体15も含まれる。高分子電解質膜−内部補強膜複合体15は、一対の小片状の高分子電解質膜15a、15bと、小片状の内部補強膜15cを有しており、高分子電解質膜15a、15bは、互いに主面が対抗するように配置されている。そして、内部補強膜15cが、高分子電解質膜15a、15bの間に挟まれている。
次に、内部補強膜15cについて、図8を用いて更に詳細に説明する。
図8は、図7に示すセル100における高分子電解質膜−内部補強膜複合体15の内部補強膜15cの概略構成を示す模式図である。なお、図8において、その一部を省略している。
図8に示すように、内部補強膜15cは、厚み方向に貫通する複数の開口(貫通孔)16を有する。開口16には、高分子電解質膜15a、15bと同成分又は異成分の高分子電解質が充填されている。内部補強膜15cの主面に対する開口16の面積の割合(開口度)は、50%〜90%であることが好ましい。開口度を50%以上とすると、充分なイオン導電性を容易に得ることができるようになるので好ましい。一方、開口度を90%以下とすると、内部補強膜15cの充分な機械的強度を容易に得ることができるので好ましい。なお、内部補強膜15cの開口16としては、非常に微細な細孔(例えば細孔径が数十μm)であってもよい。この場合であっても、上述と同様の理由により、開口度(多孔度)は50%〜90%であることが好ましい。
内部補強膜15cとしては、樹脂性のフィルムであってもよく、また、延伸加工された多孔質フィルム(図示せず:例えば、ジャパンゴアテックステップ社製・商品名「ゴアセレクト(II)」)であってもよい。
上述の内部補強膜15cを構成する樹脂としては、化学的安定性および機械的安定性の観点から、ポリテトラフルオロエチレン、フルオロエチレン−プロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルアミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、ポリスルフィド、ポリイミド、及び、ポリイミドアミドからなる樹脂群より選択される少なくとも1以上の合成樹脂であることが好ましい。
また、内部補強膜15cの構成としては、板状の高分子電解質膜の内部に、繊維状の補強体粒子及び球状の補強体粒子のうちの少なくとも一方を含有させることにより、高分子電解質膜の強度を補強する構成としてもよい。なお、補強体粒子の構成材料としては、内部補強膜15cを構成する樹脂が挙げられる。
高分子電解質膜−内部補強膜複合体15の製造方法は特に限定されるものではなく、公知の薄膜製造技術を用いて製造することができる。PEFCのセルは、この高分子電解質膜−内部補強膜複合体15を用いること以外は、上述したセルと同様の方法により製造することができる。
このように、本実施の形態2に係るPEFCでは、高分子電解質膜全体としての機械的強度を増加させることができ、また、高分子電解質膜が破損したような場合であっても、内部補強膜により反応ガスのクロスリークをより確実に防止することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係るPEFCは、基本的構成は、実施の形態1に係るPEFCと同じであるが、膜−膜補強部材接合体及び膜−膜触媒層接合体の構成が以下のように異なる。
まず、本発明の実施の形態3に係る膜−膜補強部材接合体について説明する。
図13は、高分子電解質膜に1対の第1膜補強部材及び1対の第2膜補強部材が配置された状態を模式的に示す斜視図である。図14は、図13において矢印XIVの方向から見た膜−膜補強部材接合体を示す模式図である。図15は、本実施の形態3に係る膜−膜補強部材接合体の概略構成を模式的に示す斜視図である。なお、図13乃至図15においては、膜−膜補強部材接合体の上下方向を図の上下方向として表し、後述する燃料ガス供給用マニホールド孔等のマニホールド孔は省略している。
図13に示すように、高分子電解質膜1は、辺E1〜E4を有する略直角の4角形(ここでは、矩形)に形成され、互いに対向する第1主面F10と第2主面F20を有している。第1主面F10には、膜状を呈する略L字状の1対の第1膜補強部材10a、10aが、その屈曲部がそれぞれ高分子電解質膜1の互いに対向する角部(隅)C1、C3に位置するように配置されており、また、第2主面F20には、膜状を呈する略L字状の1対の第2膜補強部材10b、10bが、その屈曲部がそれぞれ高分子電解質膜1の互いに対向する角部(隅)C2、C4に位置するように配置されている。
具体的には、第1膜補強部材10aは、屈曲部を有しており、該屈曲部から互いに略垂直な2方向に帯状の第1延長部と第2延長部とが延出して、全体として略L字状に形成されている。一方の第1膜補強部材10aは、その第1延長部と第2延長部がそれぞれ高分子電解質膜1の辺E1及び辺E2に沿って延在するように、第1主面F10に配置されており、他方の第1膜補強部材10aは、その第1延長部と第2延長部がそれぞれ高分子電解質膜1の辺E3及び辺E4に沿って延在するように、第1主面F10に配置されている。なお、ここでは、第1延長部の幅及び長手方向の長さと第2延長部の幅及び長手方向の長さは、それぞれ同じになるように形成されている。
また、第2膜補強部材10bは、第1膜補強部材10aと同じ形状に形成されており、一方の第2膜補強部材10bは、その第1延長部と第2延長部がそれぞれ高分子電解質膜1の辺E2及び辺E3に沿って延在するように、第2主面F20に配置されており、他方の第2膜補強部材10bは、その第1延長部と第2延長部がそれぞれ高分子電解質膜1の辺E4及び辺E1に沿って延在するように、第2主面F20に配置されている。
そして、図14に示すように、1対の第1膜補強部材10a、10aと1対の第2膜補強部材10b、10bは、高分子電解質膜1の厚み方向から見て、互いに対向する端面の間に隙間12を形成するように、それぞれ第1主面F10、又は第2主面F20に配置されている。これらの隙間12の幅寸法は、第1膜補強部材10a及び第2膜補強部材10bの厚み寸法よりも若干大きくなるように形成されている。このように、第1膜補強部材10aと第2膜補強部材10bは、全体として高分子電解質膜1の4辺に沿って延在して、高分子電解質膜1の周縁部を囲むように配置されている。
そして、このようにして高分子電解質膜1に第1及び第2膜補強部材10a、10bを配置して、後述するように押圧手段で押圧することによって高分子電解質膜1を屈曲させて膜−膜補強部材接合体20が形成される。
この屈曲された膜−膜補強部材接合体20は、図15に示すように、高分子電解質膜1が、第1膜補強部材10aの高分子電解質膜1と接触していない側の主面(以下、表面という)と、第1主面F10の第1膜補強部材10aが配置されていない部分と、が全体として同一平面上に位置するように屈曲し、また、第2膜補強部材10bの高分子電解質膜1と接触していない側の主面(以下、表面という)と、第2主面F20の第2膜補強部材10bが配置されていない部分と、が全体として同一平面上に位置するように屈曲している。そして、このように屈曲することにより、高分子電解質膜1には隙間12の部分で屈曲部13が形成される。
次に、本実施の形態3に係る膜−触媒層接合体について、図16及び図17を参照しながら説明する。
図16は、図15に示す膜−膜補強部材接合体20に触媒層が配置された膜−触媒層接合体の概略構成を模式的に示す斜視図である。図17は、図16に示す矢印XVIIの方向から見た模式図である。なお、図16においては、膜−触媒層接合体の上下方向を図における上下方向として表し、図16及び図17においては、燃料ガス供給用マニホールド孔等のマニホールド孔は省略している。
図16及び図17に示すように、膜−触媒層接合体30は、膜−膜補強部材接合体20と触媒層2(アノード触媒層2a、又はカソード触媒層2b)を有している。アノード触媒層2aは、高分子電解質膜1の第1主面F10における第1膜補強部材10aが配置されていない部分と、第1膜補強部材10aの表面を覆うように配置されている。また、カソード触媒層2bは、高分子電解質膜1の第2主面F20における第2膜補強部材10bが配置されていない部分と、第2膜補強部材10bの表面を覆うように配置されている。
そして、図17に示すように、アノード触媒層2a及びカソード触媒層2bは、ここでは、高分子電解質膜1と相似の矩形に形成され、高分子電解質膜1の厚み方向(矢印Vの方向)から見て、各々の周縁部が全体として第1膜補強部材10a及び第2膜補強部材10bと重なるように配置されている。
これにより、アノード触媒層2aの端部(辺E5乃至辺E8)で、1対の第1膜補強部材10a、10aと当接する部分は、高分子電解質膜1の第1主面F10と直接当接しないため、高分子電解質膜1の当該部分は破損されない。同様に、カソード触媒層2bの端部(辺E5乃至辺E8)で1対の第2膜補強部材10b、10bと当接する部分は、高分子電解質膜1の第2主面F20に直接当接しないため、高分子電解質膜1は破損されない。
一方、アノード触媒層2aの端部(辺E5乃至辺E8)で高分子電解質膜1の第1主面F10と直接当接する部分は、高分子電解質膜1が当該部分で破損する場合もある。しかしながら、このような場合であっても、高分子電解質膜1の第2主面F20側には、当該部分に第2膜補強部材10bが配置されているので、反応ガスがクロスリークすることがない。また、同様に、カソード触媒層2bの端部(辺E5乃至辺E8)で高分子電解質膜1の第2主面F20と直接当接する部分は、高分子電解質膜1が当該部分で破損する場合もある。このような場合であっても、高分子電解質膜1の第1主面F10側には、当該部分に第1膜補強部材10aが配置されているので、反応ガスがクロスリークすることがない。さらに、高分子電解質膜1が屈曲されている屈曲部13では第1補強部材10a及び第2補強部材10bが配置されていないが、図16に示すように、屈曲部13は高分子電解質膜1の他の部分に比べてその厚みが厚く形成されているため、屈曲部13では触媒層2の端部が直接当接しても高分子電解質膜1は破損しない。
なお、本実施の形態3に係るPEFCのセルの製造方法は、実施の形態1に係るPEFCのセルの製造方法と基本的に同じであるので、その詳細な説明は省略する。また、ここでは、高分子電解質膜1を使用したが、実施の形態2に係るPEFCのように、高分子電解質膜1に代えて、高分子電解質膜−内部補強膜複合体15を使用してもよい。
このように構成された本実施の形態3に係るPEFCにおいても、実施の形態1に係るPEFCと同様の作用効果を奏する。
次に、本実施の形態3に係る膜−膜補強部材接合体20の変形例について説明する。
[変形例1]
図18は、本実施の形態3に係る膜−膜補強材接合体20の変形例の概略構成を模式的に示す斜め上方から見た斜視図である。なお、図18においては、膜−膜補強部材接合体20の上下方向を図における上下方向をして表している。
図18に示すように、変形例1に係る膜−膜補強部材接合体20では、1対の第1膜補強部材10a、10aが、一方の端面が互いに接触するように、かつ、高分子電解質膜1の互いに隣接する隅C1、C2にその屈曲部が一致するように配置されている。同様に、1対の第2膜補強部材10b、10bが、一方の端面が互いに接触するように、かつ、互いに隣接する隅C3、C4にその屈曲部が一致するように配置されている。このため、膜−膜補強部材接合体20を製造するときに、第1及び第2膜補強部材10a、10bの位置決めが容易となる。なお、ここでは、1対の第1膜補強部材10a、10aが、一方の端面が互いに接触するように、(1対の第2膜補強部材10b、10bが、一方の端面が互いに接触するように)配置したが、これに限定されず、第1膜補強部材10aの端面と第2膜補強部材10bの端面が接触するように配置してもよい。
このように構成された変形例1の膜−膜補強部材接合体20を用いたPEFCにおいても、実施の形態1に係るPEFCと同様の作用効果を奏する。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上述した本発明の実施の形態については、第1膜補強部材又は第2膜補強部材の外側の周縁部(エッジ)が、高分子電解質膜の周縁部(エッジ)と一致している態様(高分子電解質膜の主面の略法線方向から見た場合に第1膜補強部材又は第2膜補強部材の外側のエッジと高分子電解質膜のエッジが重なり、高分子電解質膜のエッジがはみ出て見えない状態となっている態様)について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の効果を得られる範囲において、第1膜補強部材又は第2膜補強部材のエッジが、高分子電解質膜のエッジよりも全体的に又は部分的にはみ出ている構成を有していてもよく、高分子電解質膜のエッジが、第1膜補強部材又は第2膜補強部材のエッジよりも全体的に又は部分的にはみ出ている構成を有していてもよい。
また、高分子電解質膜1は、略4角形であればよく、例えば、4つの内角が90度でなくてもよく、また、4つの辺が多少湾曲していてもよく、あるいは、4つの角が面取りされていてもよい。
本発明の膜−膜補強部材接合体、膜−触媒層接合体、及び膜−電極接合体は、大量生産が可能な高分子電解質形燃料電池の部品として有用である。
本発明の高分子電解質形燃料電池は、自動車などの移動体、分散型(オンサイト型)発電システム(家庭用コジェネレーションシステム)などの主電源又は補助電源として好適に利用されることが期待される。
1 高分子電解質膜
2 触媒層
2a アノード触媒層
2b カソード触媒層
3 ガス拡散層
3a アノードガス拡散層
3b カソードガス拡散層
4 電極
4a アノード
4b カソード
5 MEA(膜−電極接合体)
6a アノードセパレータ
6b カソードセパレータ
7 燃料ガス流路
8 酸化剤ガス流路
9 熱媒体流路
10a 第1膜補強部材
10b 第2膜補強部材
11 ガスケット
12 隙間
12a 隙間
12b 隙間
13 屈曲部
15 高分子電解質膜−内部補強膜複合体
15a 高分子電解質膜
15b 高分子電解質膜
15c 内部補強膜
16 開口
20 膜−膜補強部材接合体
30 膜−触媒層接合体
40 高分子電解質膜ロール
41 高分子電解質膜シート
42 膜−膜補強部材積層体
43 膜−膜補強部材接合体シート
44 膜−触媒層シート
45 膜−触媒層接合体シート
47 マスク
48 開口部
49 触媒層形成装置
60 膜補強部材シート
80 ヒートプレス
81 ローラ
100 セル
210 固体高分子電解質膜
212 ガスシール材
213 電極
214 隙間
220 保護膜
222 開口部
252 保護膜シート
D1 進行方向
C1 角部(隅)
C2 角部(隅)
C3 角部(隅)
C3´ 角部
C4 角部(隅)
C4´ 角部
E1 辺
E2 辺
E3 辺
E4 辺
E5 辺
E6 辺
E7 辺
E8 辺
F10 主面
F20 主面
P1 接合工程
P2 押圧工程
P3 第1塗工工程
P4 第2塗工工程
P5 裁断工程

Claims (9)

  1. 略4角形の形状を有する高分子電解質膜と、
    前記高分子電解質膜の一方の主面に該高分子電解質膜の隅で略直角に屈曲し、かつ、該隅を挟む辺に沿って延びるように配置された膜状の第1膜補強部材と、
    前記高分子電解質膜の他方の主面に該高分子電解質膜の隅で略直角に屈曲し、かつ、該隅を挟む辺に沿って延びるように配置された膜状の第2膜補強部材と、を備え、
    前記第1膜補強部材と前記第2膜補強部材とは、全体として前記高分子電解質膜の4辺に沿って延在し、かつ、前記高分子電解質膜の厚み方向から見て互いに重ならないように配置されている、膜−膜補強部材接合体。
  2. 前記高分子電解質膜の一方の主面には、前記高分子電解質膜の一方の一対の隅に、一対の前記第1膜補強部材が配置され、
    前記高分子電解質膜の他方の主面には、前記高分子電解質膜の他方の一対の隅に、一対の前記第2膜補強部材が配置され、
    前記一対の第1膜補強部材と前記一対の第2膜補強部材とは、前記高分子電解質膜の厚み方向から見て互いに重ならないように配置されている、請求項1に記載の膜−膜補強部材接合体。
  3. 前記一対の第1膜補強部材は、それぞれ、前記高分子電解質膜の互いに隣接する一方の一対の隅で屈曲するように配置され、前記一対の第2膜補強部材は、それぞれ、前記高分子電解質膜の互いに隣接する他方の一対の隅で屈曲するように配置されている、請求項2に記載の膜−膜補強部材接合体。
  4. 前記一対の第1膜補強部材は、それぞれ、前記高分子電解質膜の互いに対向する一方の一対の隅で屈曲するように配置され、前記一対の第2膜補強部材は、それぞれ、前記高分子電解質膜の互いに対向する他方の一対の隅で屈曲するように配置されている、請求項2に記載の膜−膜補強部材接合体。
  5. 前記高分子電解質膜が、前記第1膜補強部材の前記高分子電解質膜と当接していない側の主面と前記一方の主面の第1膜補強部材が配置されていない部分とが全体として同一平面上に位置するように、かつ、前記第2膜補強部材の前記高分子電解質膜と当接していない側の主面と前記他方の主面の前記第2膜補強部材が配置されていない部分とが全体として同一平面上に位置するように、屈曲している、請求項1に記載の膜−膜補強部材接合体。
  6. 前記高分子電解質膜は、その内部に、イオン伝導パスとなる貫通孔を有する内部補強膜を有する、請求項1又は5に記載の膜−膜補強部材接合体。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の膜−膜補強部材接合体と、
    前記高分子電解質膜の一方の主面を覆うように配置された第1触媒層と、
    前記高分子電解質膜の他方の主面を覆うように配置された第2触媒層と、を備え、
    前記第1触媒層及び第2触媒層は、前記高分子電解質膜の厚み方向から見て各々の周縁部が全周に亘って前記第1膜補強部材及び第2膜補強部材と重なるように配置されている、膜−触媒層接合体。
  8. 請求項7に記載の膜−触媒層接合体と、
    前記膜−触媒層接合体の前記第1触媒層を覆うように配置された第1ガス拡散層と、
    前記膜−触媒層接合体の前記第2触媒層を覆うように配置された第2ガス拡散層と、を備える、膜−電極接合体。
  9. 請求項8に記載の膜−電極接合体を備える、高分子電解質形燃料電池。
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