JP5211701B2 - 光硬化性樹脂組成物用環状エーテル化合物 - Google Patents
光硬化性樹脂組成物用環状エーテル化合物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5211701B2 JP5211701B2 JP2008003388A JP2008003388A JP5211701B2 JP 5211701 B2 JP5211701 B2 JP 5211701B2 JP 2008003388 A JP2008003388 A JP 2008003388A JP 2008003388 A JP2008003388 A JP 2008003388A JP 5211701 B2 JP5211701 B2 JP 5211701B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- resin composition
- photocurable resin
- above formula
- carbon atoms
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Epoxy Compounds (AREA)
- Polyethers (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
- Optical Filters (AREA)
- Materials For Photolithography (AREA)
Description
このようなフォトレジストによれば、主鎖に環状骨格を含むバインダー樹脂であることにより、加熱による樹脂の分解を抑制することができ、上述したガス成分の発生を抑制することができる。
以下、本発明の光硬化性樹脂組成物用環状エーテル化合物、光硬化性樹脂組成物およびカラーフィルタについて詳細に説明する。
まず、本発明の光硬化性樹脂組成物用環状エーテル化合物について説明する。本発明の光硬化性樹脂組成物用環状エーテル化合物は、エステル基を含まず、エポキシ基またはオキセタン環を含み、階調マスクを用いた厚みの異なる異種部材の一括形成に用いられることを特徴とするものである。
ここで、エステル基を含まないことにより、上述した効果が得られる理由については以下のように推察される。
このような全露光部およびハーフ露光部を含む硬化物がアルカリ現像された場合には、全露光部では十分に硬化されているため、ほとんど除去されず、厚みが厚い部材となり、ハーフ露光部は、硬化の程度に応じて、厚みが薄い部材となることによって、厚みの異なる異種部材を一括で形成することができる。
また、光硬化性樹脂組成物に用いられる環状エーテル化合物としては、エステル基を含むものが一般的である。
このため、階調マスクを用いて、全露光部およびハーフ露光部を一括で形成された場合には、上記ハーフ露光部はアルカリ現像液の浸透を受け、上記ハーフ露光部に含まれる環状エーテル化合物のエステル基は、浸透してきたアルカリ現像液によって加水分解されて、カルボキシル基となる。
さらに、このようにして生成されたカルボキシル基は、加熱により脱炭酸し、二酸化炭素をガス成分として放出する。
したがって、階調マスクを用いた露光後にアルカリ現像がされ、さらに加熱処理が行なわれた場合には、アウトガスが発生することになる。
このため、露光後にアルカリ現像が行われ、さらに加熱処理された場合であっても、カルボキシル基から脱炭酸することによる二酸化炭素の発生、すなわち、アウトガスの発生が少ないものとすることができる。
なお、エステル基とは、カルボキシル基も含むものである。
本発明においては、なかでも、CEL−3000、EHPE−3150、1、4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテルであることが好ましく、特に、EHPE−3150を好ましく用いることができる。本発明の光硬化性樹脂組成物用環状エーテル化合物を含む光硬化性樹脂組成物の硬化物が十分な強度を有するものとすることができるからである。
次に、本発明の光硬化性樹脂組成物について説明する。本発明の光硬化性樹脂組成物は、上記光硬化性樹脂組成物用環状エーテル化合物を含むことを特徴とするものである。
以下、本発明の光硬化性樹脂組成物における光硬化性樹脂組成物用環状エーテル化合物について説明する。
本発明の光硬化性樹脂組成物に含まれる光硬化性樹脂組成物用環状エーテル化合物は、上記光硬化性樹脂組成物用環状エーテル化合物である。
ここで、本発明の光硬化性樹脂組成物の固形分とは、上記光硬化性樹脂組成物に含まれる溶剤以外の全ての成分をいうものである。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、上記光硬化性樹脂組成物用環状エーテル化合物を含むものであれば良いが、通常、バインダー樹脂および多官能性モノマーを含むものである。
本発明に用いられるバインダー樹脂としては、ネガ型フォトレジストに一般的に用いられるものを用いることができ、アルカリ水溶液に可溶性を有するものであれば特に限定されるものではなく、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、N−ビニル−2−ピロリドン、グリシジル(メタ)アクリレートの中から選ばれる1種以上と、(メタ)アクリル酸、アクリル酸の二量体(例えば、東亞合成化学(株)製M−5600)、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、ビニル酢酸、これらの無水物の中から選ばれる1種以上とからなるポリマー又はコポリマーを挙げることができる。また、上記のコポリマーにグリシジル基又は水酸基を有するエチレン性不飽和化合物を付加させたポリマー等も用いることができる。
また、本発明においては、2つ以上の芳香環が連結された芳香族基を主鎖に含む環状骨格ポリマーであっても良い。
また、上記式(22)中、oはそれぞれ独立して0〜4の整数、pは0〜3の整数である。oおよびpは、上記環状骨格ポリマーが所定の酸価を有するように適宜選択される。上記環状骨格ポリマーの酸価を所定の範囲とするためには、oが1以上であり、pが2以上であることが好ましい。
本発明に用いられる多官能性モノマーとしては、露光により、上記多官能性モノマー同士および/または上記バインダー樹脂と重合することができるものであれば良い。
このような多官能性モノマーとしては、具体的には、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、長鎖脂肪族ジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ステアリン酸変性ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、プロピレンジ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレンジ(メタ)アクリレート、トリグリセロールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール変性トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、アリル化シクロヘキシルジ(メタ)アクリレート、メトキシ化シクロヘキシルジ(メタ)アクリレート、アクリル化イソシアヌレート、ビス(アクリロキシネオペンチルグリコール)アジペート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、テトラブロモビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールSジ(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、フタル酸ジ(メタ)アクリレート、リン酸ジ(メタ)アクリレート、亜鉛ジ(メタ)アクリレート等の二官能(メタ)アクリレートが挙げられる。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、上記光硬化性樹脂組成物用環状エーテル化合物を含むものである。また、通常、上述したバインダー樹脂と、多官能性モノマーとを含むものであり、必要に応じて、光重合開始剤、溶剤、および他の添加剤を含むものであっても良い。
本発明の光硬化性樹脂組成物の用途としては、階調マスクを介して露光・現像されることによりパターンを形成するネガ型フォトレジストを挙げることができ、なかでも、厚みの差が大きい異種部材の形成に用いられた場合であっても、アウトガスの発生が生じることが少ないことを要求されるネガ型フォトレジストに好適に用いられる。
次に、本発明のカラーフィルタについて説明する。本発明のカラーフィルタは、上記光硬化性樹脂組成物を用いて一括で形成された厚みの異なる異種部材を有することを特徴とするものである。
ここで、保護層4および柱状スペーサ5は、上述した光硬化性樹脂組成物を用いて一括で形成されたものである。
本発明における異種部材は、上述した光硬化性樹脂組成物を用いて一括で形成されたものであり、厚みの異なる2種類以上の部材からなるものである。
上記部材としては、具体的には、所望の発色を有する顔料を含む着色層およびカーボン微粒子、金属酸化物等の遮光性粒子を含む遮光部を挙げることができる。また、カラーフィルタと薄膜トランジスタ(TFT)基板との間に配置される液晶層の厚みを所望の厚みに設定するための部材であるスペーサ、近傍の液晶分子にプレチルト角を与える作用、および電気力線を所望の方向に歪ませる作用をなすことにより、液晶層の液晶分子の配向方向を複数方向に制御することを可能とする部材である配向制御用突起、着色層を保護するとともに、着色層表面を平坦化するための部材であり、通常透明である保護層(オーバーコート層)等を挙げることができる。
異部材からなるものとしては、具体的には既に説明した図1に示すように保護層4および柱状スペーサ5、図2に例示するように、柱状スペーサ5および配向制御用突起6、図3に例示するように遮光部2および遮光性を有する柱状スペーサ5、図4に例示するように保護層4、柱状スペーサ5および配向制御用突起6からなるものなどを挙げることができる。
また、同一部材からなるものとしては、具体的には、図5に例示するように、着色層3が、厚みの薄い第1着色層13および厚みの厚い第2着色層23からなるものや、図6に例示するように、柱状スペーサ5が、高さが低い低スペーサ15と、高さが高い高スペーサ25と、低スペーサ15および高スペーサ25の中間の中スペーサ35からなるものや、図7に例示するように、遮光部2が、厚みの薄い第1遮光部12および厚みの厚い第2遮光部22からなるものなどを挙げることができる。
なお、図2〜図7中の符号については、図1のものと同一のものである。また、図2および図4においては、透明電極7が形成されているものである。
なお、異種部材の厚みの差とは、一括で形成される異種部材間の厚みの差のうち最大のものをいうものである。
本発明のカラーフィルタは、上記異種部材を有するものであれば良いが、通常、透明基板、遮光部、および着色層を有するものである。このような透明基板および着色層としては、一般的なカラーフィルタに使用されるものを用いることができる。
また、必要に応じて、オーバーコート層、および、ITO,IZO等の透明電極や、柱状スペーサ、配向制御用突起等を含むものであっても良い。
本発明のカラーフィルタの製造方法としては、上記異種部材を、上述した光硬化性樹脂組成物を用いて一括で形成することができる方法であれば良い。このようなカラーフィルタの製造方法としては、具体的には、上記光硬化性樹脂組成物を塗布し、光硬化性樹脂組成物層を形成する塗布工程と、上記光硬化性樹脂組成物層を、階調マスクを用いて露光する露光工程と、露光後の光硬化性樹脂組成物層を現像する現像工程とを有する異種部材形成工程を少なくとも含むものを挙げることができる。
また、上記ハーフトーンマスク40としては、透明基板41と、遮光膜42と、半透明膜43とを有するものを用い、上記透明基板41上の遮光領域44に対応する位置に、遮光膜42が形成され、上記半透過領域45に対応する位置に半透明膜43が形成され、上記透過領域46に対応する位置には、上記遮光膜42および半透明膜43が形成されていないものを用いた。
本発明のカラーフィルタの製造方法は、塗布工程と、露光工程と、現像工程とを有するものである。
本工程は、上述した光硬化性樹脂組成物を塗布して、光硬化性樹脂組成物層を形成する工程である。
本工程は、上記塗布工程により形成された光硬化性樹脂組成物層を階調マスクを用いて露光する工程である。
なお、平均透過率の測定方法としては、上記ハーフトーンマスクに用いられる透明基板の透過率をリファレンス(100%)として、半透明膜の透過率を測定することができる。装置としては、紫外・可視分光光度計(例えば日立U-4000等)、またはフォトダイオードアレイを検出器としている装置(例えば大塚電子MCPD等)を用いることができる。
本工程は、上記露光工程により露光された光硬化性樹脂組成物層をアルカリ現像液を用いてアルカリ現像する工程である。
アルカリ現像する方法としては、不要部分の上記光硬化性樹脂組成物層を除去することが可能な方法であれば特に限定されるものではなく、一般的なカラーフィルタの製造の際に行われる現像方法を使用することができる。
上記異種部材形成工程は、上記塗布工程、露光工程、および現像工程を含むものであるが、必要に応じて他の工程を含むものであっても良い。このような他の工程としては、上記露光工程前の光硬化性樹脂組成物層に加熱処理を施すプリベーク工程や、上記現像工程によって形成された異種部材に対して加熱処理を施すポストベーク工程を挙げることができる。
本発明のカラーフィルタの製造方法は、必要に応じて、上記異種部材形成工程以外に他の工程を有するものであっても良い。このような他の工程としては、一般的なカラーフィルタの製造に用いられる工程を用いることができ、透明基板上に遮光部を形成する遮光部形成工程、透明基板の遮光部が備える開口部内に着色層を形成する着色層形成工程、透明基板上に透明電極層を形成する透明電極層形成工程、上記保護層を形成する保護層形成工程、上記スペーサ形成工程、上記配向制御用突起を形成する配向制御用突起形成工程等を挙げることができる。
1.光硬化性樹脂組成物
バインダー樹脂、多官能性モノマー、環状エーテル化合物、および、重合開始剤を混合攪拌し、下記表1に示すように配合する光硬化性樹脂組成物を調製した。なお、表1中の数値は、配合の割合を重量部で表したものである。
この際、バインダー樹脂としてビスフルオレン型エポキシアクリレート/ビスフェニルテトラカルボン酸共重合体(重量平均分子量5000、酸価50mgKOH/g)を用いた。多官能性モノマーとして、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタアクリレート(DPPA)を用いた。環状エーテル化合物として、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1−ブタノール1,2−エポキシ−4−(2−オキシラニル)シクロセキサン(ダイセル化学製、EHPE−3150)、1,4−ビス[(3-エチル−3−オキセタニルメトキシ)メチル]ベンゼン(東亞合成製、OXT−101)、エポキシ化ブタンテトラカルボン酸テトラキス−(3−シクロヘキセニルメチル)修飾ε-カプロラクトン(ダイセル化学製、GT401エポリード)を用いた。光重合開始剤としてイルガキュア907(Irg907)(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)を用いた。
透明基板として、100mm×100mm、厚さ0.7mmのガラス基板(旭硝子(株)、AN材)を準備した。この基板を定法にしたがって洗浄した後、基板の片側全面に、感光性樹脂組成物(東京応化工業(株)製、CFPR DN−83)を塗布し、所定のマスクを介して露光・現像した。その後、基板を230℃の雰囲気下に30分間放置することにより加熱処理を施して遮光部を形成すべき領域に遮光部(厚みD=1.0μm)を形成した。
上記のようにして遮光部を形成した透明基板上に、下記組成の赤色硬化性樹脂組成物をスピンコーティング法により塗布(塗布厚み2.0μm)し、その後、80℃のホットプレートで3分間乾燥した。次いで赤色硬化性樹脂組成物の塗布膜から150μmの距離にフォトマスクを配置してプロキシミティアライナにより2.0kWの超高圧水銀ランプを用いて、赤色画素を形成すべき領域にのみ紫外線を10秒間照射した。
次いで、0.05wt%水酸化カリウム水溶液(液温23℃)中に1分間浸漬してアルカリ現像し、赤色硬化性樹脂組成物の塗布膜の未硬化部分のみを除去した。その後、基板を230℃の雰囲気下に30分間放置することにより、加熱処理を施して、赤色画素を形成すべき領域に赤色のレリーフパターンを形成し、赤色着色部を得た。
次に、青色硬化性樹脂組成物を用いて、赤色着色部の形成と同様の工程で、青色画素を形成すべき領域に、青色のレリーフパターンを形成し、青色着色部を得た。
次に、緑色硬化性樹脂組成物を用いて、赤色着色部の形成と同様の工程で、緑色画素を形成すべき領域に、緑色着色部を形成し、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色からなる着色層を形成した。
・C.I.ピグメントレッド177:6.0重量部
・分散剤(アビシア社製、ソルパース24000):3.0重量部
・モノマー(サートマー社製、SR399):4.0重量部
・ポリマーI:5.0重量部
・開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、イルガキュア907):1.4重量部
・開始剤(2、2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4’,5’−テトラフェニル−1、2’-ビスイミダゾール):0.6重量部
・界面活性剤(日本油脂(株)製、ノニオンHS−210):1.0重量部
・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート):79.0重量部
なお、ポリマーIは、ベンジルメタクリレート:スチレン:アクリル酸:2−ヒドロキシエチルメタクリレート=15.6:37.0:30.5:16.9(モル比)の共重合体100モル%に対して、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートを16.9モル%負荷したものであり、重量平均分子量が42500のものである。
・C.I.ピグメントブルー15:6:6.0重量部
・顔料誘導体(アビシア社製、ソルパース12000):0.6重量部
・分散剤(アビシア社製、ソルパース24000):2.4重量部
・モノマー(サートマー社製、SR399):4.0重量部
・ポリマーI:5.0重量部
・開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、イルガキュア907):1.4重量部
・開始剤(2、2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4’,5’−テトラフェニル−1、2-ビスイミダゾール):0.6重量部
・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート):80.0重量部
・C.I.ピグメントグリーン36:6.0重量部
・分散剤(アビシア社製、ソルパース24000):3.0重量部
・モノマー(サートマー社製、SR399):4.0重量部
・ポリマーI:5.0重量部
・開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、イルガキュア907):1.4重量部
・開始剤(2、2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4’,5’−テトラフェニル−1、2-ビスイミダゾール):0.6重量部
・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート):80.0重量部
上記のようにして着色層を形成したガラス基板上に、上記光硬化性樹脂組成物をスピンコーティング法により塗布、乾燥し、乾燥塗膜6.5μmの塗膜を形成した。
上記光硬化性樹脂組成物の塗膜から100μmの距離に、階調マスクを配置してプロキシミティアライナにより2.0kWの超高圧水銀ランプを用いて紫外線を10秒間照射した。次いで、0.05wt%水酸化カリウム水溶液(液温23℃)中に1分間浸漬してアルカリ現像し、上記光硬化性樹脂組成物の塗膜の未硬化部分のみを除去し、ハーフ露光部に保護層を、全露光部に柱状スペーサを形成した。
その後、上記ガラス基板を230℃の雰囲気中に30分間放置することにより加熱処理を施して上記光硬化性樹脂組成物を用いて一括形成されたガラス上からの厚み1.5μmの保護層および厚み6.5μmの柱状スペーサを形成した。
形成された保護層および柱状スペーサの評価として、保護層および柱状スペーサの密着性の評価、保護層の膜あれ評価、および、アウトガス発生評価を行った。
保護層および柱状スペーサの密着性の評価方法としては、JIS-K-5400の方法を用い、素ガラス上に製膜後、クロスカットを行い、テープ剥離試験を行った。8点以上のものを○とし、それ以下のものは密着性が不良であるとして×とした。結果を下記表2に示す。
保護層の膜あれ評価方法としては、原子間力顕微鏡(AFM、タカノ(株)製)にて表面粗度を測定することにより行なった。表面粗度が20Å以下を評価良と判断し、○とした。また、20Åよりも大きい場合には×とした。結果を下記表2に示す。
アウトガス発生評価は、下記に示す方法により液晶表示装置を作製し、プレッシャークッカー試験(125℃の環境下にて、所定の時間保持)を行ない、上記液晶表示装置に生じた気泡の有無を目視により確認することにより行なった。気泡の発生がなかった場合には○、気泡の発生がある場合には×とした。結果を下記表3に示す。
上記のようにして得られたカラーフィルタの膜形成表面に、ポリイミドよりなる配向膜を250℃×1hr焼成にて形成した。次いでTFTを形成したガラス基板上にTN液晶を必要量滴下し、上記カラーフィルタを重ね合わせ、UV硬化性樹脂をシール材として用い、常温で0.3kgf/cm2の圧力をかけながら400mJ/cm2の照射量で露光することにより接合して、セル組みし、本発明の液晶表示装置を得た。
2 … 遮光部
3 … 着色層
4 … 保護層
5 … 柱状スペーサ
6 … 配向制御用突起
10 … カラーフィルタ
40 … ハーフトーンマスク
Claims (3)
- ネガ型フォトレジスト組成物であり、階調マスクを用いた厚みの異なる異種部材の一括形成に用いられる光硬化性樹脂組成物用環状エーテル化合物を含む光硬化性樹脂組成物であって、
前記光硬化性樹脂組成物用環状エーテル化合物が、1,4−シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル、1,2,8,9−ジエポキシリモネン、ビニルシクロヘキセンモノオキサイド1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1−ブタノール1,2−エポキシ−4−(2−オキシラニル)シクロヘキサン、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、1、4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、または下記式(1)、(2)、(9)、(10)、(16)、(17)で表される化合物のいずれかであることを特徴とする光硬化性樹脂組成物。
- 前記光硬化性樹脂組成物用環状エーテル化合物が、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1−ブタノール1,2−エポキシ−4−(2−オキシラニル)シクロセキサン、または1,4−ビス[(3-エチル−3−オキセタニルメトキシ)メチル]ベンゼンのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の光硬化性樹脂組成物。
- 請求項1または2に記載の光硬化性樹脂組成物を用いて一括で形成された厚みの異なる異種部材を有することを特徴とするカラーフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008003388A JP5211701B2 (ja) | 2008-01-10 | 2008-01-10 | 光硬化性樹脂組成物用環状エーテル化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008003388A JP5211701B2 (ja) | 2008-01-10 | 2008-01-10 | 光硬化性樹脂組成物用環状エーテル化合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009167227A JP2009167227A (ja) | 2009-07-30 |
JP5211701B2 true JP5211701B2 (ja) | 2013-06-12 |
Family
ID=40968800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008003388A Expired - Fee Related JP5211701B2 (ja) | 2008-01-10 | 2008-01-10 | 光硬化性樹脂組成物用環状エーテル化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5211701B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5394650B2 (ja) * | 2008-03-27 | 2014-01-22 | 東京応化工業株式会社 | 液晶パネルスペーサ形成用感光性樹脂組成物およびこれを用いて形成された液晶パネルスペーサ |
JP5843604B2 (ja) * | 2011-12-22 | 2016-01-13 | 東京応化工業株式会社 | ブラックカラムスペーサ用感光性樹脂組成物、ブラックカラムスペーサ、表示装置、及びブラックカラムスペーサの形成方法 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3016532B2 (ja) * | 1992-09-21 | 2000-03-06 | 互応化学工業株式会社 | カラーフィルタ用感光性樹脂組成物及びそれを用いたカラーフィルタ |
JPH07188392A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-25 | Hitachi Chem Co Ltd | エポキシ樹脂組成物およびこれを用いたカラーフィルタ保護膜用樹脂組成物 |
JPH10213704A (ja) * | 1997-01-29 | 1998-08-11 | Asahi Glass Co Ltd | 保護膜用組成物、それを用いたカラーフィルタ基板、及び液晶表示素子 |
JP2002350860A (ja) * | 2001-05-22 | 2002-12-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 液晶表示装置の製造方法 |
JP2003255531A (ja) * | 2002-03-05 | 2003-09-10 | Fujifilm Arch Co Ltd | 光硬化性組成物、光硬化膜の製造方法、カラーフィルター及びカラーフィルターの製造方法 |
JP4463467B2 (ja) * | 2002-05-24 | 2010-05-19 | 日油株式会社 | カラーフィルターの保護膜、rgb用画素、ブラックマトリックス又はスペーサーを形成するための光硬化性樹脂組成物及びカラーフィルター |
JP2004191816A (ja) * | 2002-12-13 | 2004-07-08 | Sumitomo Chem Co Ltd | 感光性組成物 |
JP4510672B2 (ja) * | 2005-03-17 | 2010-07-28 | 東京応化工業株式会社 | 感光性樹脂組成物およびカラーフィルタ |
JP4736679B2 (ja) * | 2005-09-29 | 2011-07-27 | 大日本印刷株式会社 | 液晶表示装置用硬化膜 |
JP4802817B2 (ja) * | 2006-03-31 | 2011-10-26 | 大日本印刷株式会社 | 異種部材一括形成用光硬化性樹脂組成物 |
-
2008
- 2008-01-10 JP JP2008003388A patent/JP5211701B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009167227A (ja) | 2009-07-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4235698B2 (ja) | 感光性組成物およびその硬化物 | |
JP6749437B2 (ja) | アルカリ可溶性樹脂の製造方法、及びアルカリ可溶性樹脂、並びに、アルカリ可溶性樹脂を含む感光性樹脂組成物、及び感光性樹脂組成物を用いた硬化物 | |
KR101985564B1 (ko) | 착색 감광성 조성물, 블랙 포토 스페이서 및 컬러 필터 | |
JP3938375B2 (ja) | 感光性着色組成物、カラーフィルタ、及び液晶表示装置 | |
WO2015012228A1 (ja) | タッチパネル用ネガ型感光性白色組成物、タッチパネル及びタッチパネルの製造方法 | |
JP6139894B2 (ja) | タッチパネル用黒色感光性組成物及びタッチパネル | |
KR20080107298A (ko) | 블랙 레지스트용 감광성 수지 조성물 및 이것을 이용한차광막 및 컬러 필터 | |
JP2008026667A (ja) | 永久レジスト組成物、及びレジスト積層体 | |
KR102111438B1 (ko) | 활성 에너지선 경화형 수지 조성물을 이용한 표시 소자용 스페이서 및 컬러 필터 보호막 | |
CN111367143B (zh) | 遮光膜用黑色树脂组合物、带遮光膜的基板、彩色滤光片及触控屏 | |
TWI615436B (zh) | 活性能量線硬化型樹脂組成物、顯示元件用著色間隔件及黑矩陣 | |
TW201508010A (zh) | 鹼可溶性樹脂、感光性樹脂組成物、彩色濾光片及其製造方法、液晶顯示裝置 | |
JP5211701B2 (ja) | 光硬化性樹脂組成物用環状エーテル化合物 | |
JPWO2017110689A1 (ja) | 感光性樹脂組成物、硬化膜、積層体、タッチパネル用部材および硬化膜の製造方法 | |
JP5142175B2 (ja) | エポキシ樹脂、感光性樹脂及び感光性樹脂組成物 | |
JP2015127730A (ja) | タッチパネル用黒色感光性組成物、その硬化物及び当該硬化物を含むタッチパネル | |
JP5444696B2 (ja) | 異種部材一括形成用ネガ型レジスト組成物 | |
JP4736679B2 (ja) | 液晶表示装置用硬化膜 | |
JP2016029442A (ja) | エッチングレジスト用感光性樹脂組成物、これを用いて形成した金属膜又は金属酸化物膜の配線パターン及びこの配線パターンを有するタッチパネル | |
JP2006350153A (ja) | 感光性組成物、感光性着色成物、カラーフィルタ、及び液晶表示装置 | |
JP6289006B2 (ja) | 白色感光性樹脂組成物、それを用いた硬化物、及びその硬化物を構成成分として含むタッチパネル | |
JP7368162B2 (ja) | 重合性不飽和基含有アルカリ可溶性樹脂、その製造方法、感光性樹脂組成物、及びその硬化膜。 | |
KR20230098173A (ko) | 중합성 불포화기 함유 알칼리 가용성 수지, 그것을 필수 성분으로 하는 감광성 수지 조성물 및 그 경화물 | |
JP6740615B2 (ja) | 樹脂組成物および感光性樹脂組成物、レジストパターンの製造方法、ならびにタッチパネル部材 | |
CN116360210A (zh) | 光阻组合物、硬化物及基质图案、着色分散液、以及光阻组合物的制造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120926 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121002 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121203 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130129 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130211 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5211701 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160308 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |