JP2002350860A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法

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JP2002350860A
JP2002350860A JP2001152118A JP2001152118A JP2002350860A JP 2002350860 A JP2002350860 A JP 2002350860A JP 2001152118 A JP2001152118 A JP 2001152118A JP 2001152118 A JP2001152118 A JP 2001152118A JP 2002350860 A JP2002350860 A JP 2002350860A
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JP
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resin film
pattern
liquid crystal
crystal display
display device
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JP2001152118A
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English (en)
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Koji Inoue
浩治 井上
Yoshio Taniguchi
由雄 谷口
Hideki Matsukawa
秀樹 松川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示装置において、従来の球状スペーサ
散布方式からフォトリソグラフィーで形成する柱状スペ
ーサ方式に置き換えた場合、柱状スペーサ形成のために
複数工程を必要とするので、コストアップにつながる。 【解決手段】 カラーフィルタ基板上に感光性樹脂膜5
を所要膜厚に塗布した後、全透過パターン20aとハー
フトーンパターン20bとを有するフォトマスク20を
用いて一回の露光現像により、所要厚みの平坦化樹脂膜
部5aとその上に所要高さの柱状スペーサ部5bを一括
形成する。その結果、工程数の増加を抑え、コストアッ
プを回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板の表面に柱状
スペーサを形成した液晶表示装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の薄膜トランジスタ(Thin F
ilm Transister,以下「TFT」と称す
る)型の液晶表示装置(以下「液晶パネル」と称する)
の断面概略構成図を図6に示す。このTFT型液晶パネ
ル31fはアレイ基板11fおよびカラーフィルタ基板
1fからなっている。
【0003】基板1fは、ガラス基板2a、その上に設
けられた樹脂ブラックマトリックス4(以下「樹脂BM」
と称する)、RGBの着色膜6R,6G,6Bからなる
カラーフィルタ、平坦化樹脂膜16ならびに透明電極1
0から構成されている。なお、図6は直線的な切断面を
示すものではなく、この切断面に着色膜6Bは現れてい
ない。
【0004】一方アレイ基板11fは、ガラス基板2
b、その上に形成された信号線,走査線3b,TFTか
らなる能動素子3aおよび画素電極8とから構成されて
いる。
【0005】基板1fおよびアレイ基板11fの相対向
する面には、それぞれ配向膜9aおよび9bが形成され
ている。そして、基板1fおよび11fの球状スペーサ
15を挟んでできている間隙には液晶14が充填されて
おり、その周辺部はシール材13で固着されている。さ
らに、液晶パネル31fの用途に応じてパネル表裏面に
偏光板が貼り付けられる。
【0006】このような従来のTFT液晶パネル31f
においては、以下のような課題がある。第一に、アレイ
基板11fとカラーフィルタ基板1f間のギャップの精
度が液晶パネルの表示品位を決める大きな要因となって
いるが、パネル面内にギャップのばらつきがある場合、
面内むらが生じる。すなわち、パネルギャップが設計値
とずれた場合、コントラストなどのパネル特性が悪くな
るという不具合を生じる。
【0007】第二に、アレイ基板11fとカラーフィル
タ基板1f間に挟まれた球状スペーサ15のうち、画素
の樹脂BM4間に点在した球状スペーサ15により、パ
ネルに電圧をかけて黒色表示をさせた場合に光抜けが生
じ、黒色の沈みこみが悪くなる。すなわち、白色表示と
のコントラストが悪くなるという不具合を生じる。
【0008】第三に、球状スペーサ15を基板上に点在
させるには、乾式または湿式などの方式により基板上に
球状スペーサ15の散布を行うが、このスペーサ15の
散布を行なう際、球状スペーサ15の凝集や異物の混入
によりパネル内に点欠陥部が生じる。この点欠陥部が生
じることにより液晶パネル製造工程での歩留が悪くな
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のような理由によ
り、近年では、従来の球状スペーサ15を散布する方式
に代えて基板上に予め柱状スペーサを形成する方式が提
案されている。しかし、従来の球状スペーサ15を散布
する方式から、上記のようなフォトリソグラフィーを用
いて柱状スペーサを形成する方式に置き換えた場合、柱
状スペーサ形成のために複数工程を必要とするため、コ
ストアップにつながる。
【0010】このような課題を解決するため、本発明
は、柱状スペーサを形成しても工程数の増加を抑え、コ
ストアップとならない液晶表示装置の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、請求項1記載の液晶表示装置の製造方法は、一
対の基板のうち一方の基板上にネガ型の感光性樹脂膜を
形成する工程と、全透過パターンおよびハーフトーンパ
ターンの両方が形成されたフォトマスクを用いてネガ型
の感光性樹脂膜を露光、現像することにより、一対の基
板の間隔を保持するスペーサおよび平坦化樹脂膜を同時
に形成する工程とを含んでいる。
【0012】請求項1記載の発明によれば、例えばカラ
ーフィルタ基板を形成する際に、ネガ型の感光性樹脂膜
を所要膜厚に塗布した後、フォトマスクのパターン設計
を柱状スペーサ部を全透過パターン、同パターン以外の
領域をハーフトーンパターンにすることにより、一回の
露光現像により、所要厚みの平坦化樹脂膜とその上に所
要高さの柱状スペーサを一括形成できる。その結果、柱
状スペーサを形成しても工程数の増加を抑え、その結
果、コストアップを回避できる。
【0013】請求項2記載の液晶表示装置の製造方法
は、請求項1記載の発明において、露光現像する工程に
おいて、ブラックマトリックス形成部より外側のパネル
表示外領域を、遮光パターンとしたフォトマスクを用い
て露光、現像することを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、フォトマスクのうち、パネル表示エ
リア外周の額縁BMパターンより外側のパネル表示外領
域を遮光パターンにすることにより、一回の露光現像に
より、所要厚みの平坦化樹脂膜とその上に所要高さの柱
状スペーサと周辺額縁BM外の領域には樹脂膜を形成し
ないパターンを一括形成できる。その結果、柱状スペー
サを形成しても工程数の増加を抑え、コストアップを回
避できる。また、パネル表示外領域に平坦化樹脂膜を形
成しないため、一対の基板をシール材で固着すると、シ
ール材が基板と接することとなる。そのため、シール材
の密着力が、基板上に平坦化樹脂膜を介してシール材が
接する場合に比べて高くなる。したがって外部からのス
トレスを受けたときに発生するシール切れを抑制するこ
とができる。そのうえ、密着力が高いためにパネル信頼
性も高くなる。
【0015】請求項3記載の液晶表示装置の製造方法
は、一対の基板のうち少なくとも一方の基板上にポジ型
の感光性樹脂膜を形成する工程と、遮光パターンおよび
ハーフトーンパターンの両方が形成されたフォトマスク
を用いてポジ型の感光性樹脂膜を露光、現像することに
より、一対の基板の間隔を保持するスペーサおよび平坦
化樹脂膜を同時に形成する工程とを含んでいる。
【0016】請求項3記載の発明によれば、例えばカラ
ーフィルタ基板を形成する際に、ポジ型の感光性樹脂膜
を所要膜厚に塗布した後、フォトマスクのパターン設計
を柱状スペーサ部を遮光パターン、同パターン以外の領
域をハーフトーンパターンにすることにより、一回の露
光現像により、所要厚みの平坦化樹脂膜とその上に所要
高さの柱状スペーサを一括形成できる。その結果、柱状
スペーサを形成しても工程数の増加を抑え、コストアッ
プを回避できる。
【0017】請求項4記載の液晶表示装置の製造方法
は、請求項3記載の発明において、露光現像する工程に
おいて、ブラックマトリックス形成部より外側のパネル
表示外領域を、全透過パターンとしたフォトマスクを用
いて露光、現像することを特徴とする。
【0018】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明において、フォトマスクのうち、パネル表示エ
リア外周の額縁BMパターンより外側のパネル表示外領
域を全透過パターンにすることにより、一回の露光現像
により、所要厚みの平坦化樹脂膜とその上に所要高さの
柱状スペーサと周辺額縁BM外の領域には樹脂膜を形成
しないパターンを一括形成できる。その結果、柱状スペ
ーサを形成しても工程数の増加を抑え、コストアップを
回避できる。また、パネル表示外領域に平坦化樹脂膜を
形成しないため、一対の基板をシール材で固着すると、
シール材が基板と接することとなる。そのため、シール
材の密着力が、基板上に平坦化樹脂膜を介してシール材
が接する場合に比べて高くなる。したがって外部からの
ストレスを受けたときに発生するシール切れを抑制する
ことができる。そのうえ、密着力が高いためにパネル信
頼性も高くなる。
【0019】請求項5記載の液晶表示装置は、請求項
1,2,3または4記載の液晶表示装置の製造方法で形
成されている。
【0020】請求項5記載の発明によれば、一度の露
光、現像によってスペーサおよび平坦化樹脂膜が一括形
成されているため、柱状スペーサを形成しても工程数の
増加を抑え、コストアップを回避できる液晶表示装置を
提供できる。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の実施の形態にもとづく液晶表示装置に用いる柱状ス
ペーサ付きカラーフィルタ基板1aについて図1を用い
て説明する。
【0022】まず、図1(a)に示すように、ガラス基
板2a上に顔料分散樹脂ブラックレジストをスピナー法
により塗布し、またはフィルムに顔料分散樹脂ブラック
レジストを予め塗布した着色フィルムをラミネートした
後、露光、現像により所要パターン形状の樹脂BM4を
パターニングする。樹脂BM4は場合によって樹脂また
はクロム膜を使いわければよいが、今回は1〜2μmの
樹脂BM4を用いた例について説明する。
【0023】次に、図1(b)に示すように、RGB着
色膜6R,6G,6Bを上記の樹脂BM4を形成する方
法と同様にそれぞれ顔料レジスト膜を形成、露光、現像
することにより所定パターン形状に形成する。また、着
色膜6R,6G,6Bの膜厚は完成後1〜2μmになる
ようにスピナ塗布条件または着色フィルムの膜厚を調整
した。
【0024】次に、図1(c)に示すように、上記基板
上にネガ型の感光性樹脂膜5を形成する。この時の感光
性樹脂膜5の膜厚は、液晶パネルのギャップ厚とカラー
フィルタ膜上に残す平坦化樹脂膜の膜厚を予め設計して
決定する。
【0025】この後、図1(d)に示すように、フォト
マスク20を用いて露光する。この時に用いるフォトマ
スク20は、柱状スペーサ部5bを形成する部分は全透
過パターン20aにし、それ以外の領域はハーフトーン
パターン20bとした。このハーフトーンパターン20
bのパターン形状は、マスクのクロム膜をスリットパタ
ーン、ラインパターン、ホールパターン、ドットパター
ン等を0.5から2μm程度に露光量に応じて設計する
ことにより形成する。また、この時の露光量は柱状スペ
ーサ部5bの高さ、感光性樹脂膜5の感度により決定す
る。この後、現像を行って、所望の高さの柱状スペーサ
部5bと平坦化樹脂膜部5aを同時に形成する。
【0026】次に、図1(e)に示すように、この基板
上にITOからなる透明電極10を所要パターン形状、
所望膜厚に形成することにより、同じ材料からなる柱状
スペーサ部5bと平坦化樹脂膜部5aとを一体に形成し
たカラーフィルタ基板1aが得られる。
【0027】このカラーフィルタ基板1aを用いて作製
した液晶表示装置(液晶パネル31a)の断面図を図5
に示す。この図5において、図6と同様のものには、同
じ符号を付している。また、図5も図6同様、直線的な
切断面を示すものではなく、着色膜6Bは現れていな
い。この図5で用いたアレイ基板11aは図6のアレイ
基板11fと同様のものである。カラーフィルタ基板1
aに形成された柱状スペーサ部5bは、アレイ基板11
aの能動素子(TFT)3a上に配置され、画素電極8
上には配置されないようにする。
【0028】本実施の形態によれば、一回の露光,現像
により所要厚みの平坦化樹脂膜部5aとその上に形成さ
れる所要高さの柱状スペーサ部5bを一括形成できるた
め、柱状スペーサを形成しても工程数の増加を抑えるこ
とができ、その結果、コストアップを回避することがで
きる。
【0029】(第2の実施の形態)以下、本発明の第2
の実施の形態にもとづく液晶表示装置に用いる柱状スペ
ーサ付きカラーフィルタ基板1bについて図2を用いて
説明する。なお、図2(a)〜(c)は図1(a)〜
(c)と同様であるため説明を省略する。
【0030】この後、図2(d)に示すように、フォト
マスク20を用いて露光する。この時に用いるフォトマ
スク20は、柱状スペーサ部5bを形成する部分は全透
過パターン20aにし、パネル周辺の額縁BM(パネル
周辺の縁部分の樹脂BM4)以内のパネル表示領域7の
部分はハーフトーンパターン20bとし、パネル表示外
領域17の部分は遮光パターン20cとした。
【0031】このハーフトーンパターン20bのパター
ン形状は、第1の実施の形態と同様にマスクのクロム膜
をスリットパターン、ラインパターン、ホールパター
ン、ドットパターン等を0.5〜2μm程度に露光量に
応じて設計することにより形成する。また、この時の露
光量は、柱状スペーサ部5bの高さ、感光性樹脂膜5の
感度より決定する。この後、現像を行うことにより所望
の高さの柱状スペーサ部5bおよび平坦化樹脂膜部5a
を同時に形成するだけでなく、パネル表示外領域17に
樹脂膜のないものにすることができた。
【0032】次に、図2(e)に示すように、この基板
上にITOからなる透明電極10を所要パターン形状、
所望膜厚に形成することにより、同じ材料からなる柱状
スペーサ部5bと平坦化樹脂膜部5aとを一体に形成し
たカラーフィルタ基板1bが得られる。
【0033】このカラーフィルタ基板1bを用いて作製
した液晶表示装置は、パネル表示外領域17に平坦化樹
脂膜部5aがないため、図5において、シール材13の
部分およびその外側には平坦化樹脂膜部5aが形成され
ておらず、シール材13がガラス基板2aと直接接して
いる他は、図5と同様である。
【0034】本実施の形態によれば、一回の露光,現像
により所要厚みの平坦化樹脂膜部5aとその上に形成さ
れる所要高さの柱状スペーサ部5bを一括形成できるた
め、柱状スペーサを形成しても工程数の増加を抑えるこ
とができ、その結果、コストアップを回避することがで
きる。
【0035】また、パネル表示外領域17に平坦化樹脂
膜部5aを形成しないため、アレイ基板11a(図5参
照)とカラーフィルタ基板1bとをシール材13で固着
すると、シール材13がガラス基板2aと接することと
なる。そのため、シール材13の密着力が、ガラス基板
2a上に平坦化樹脂膜部5aを介してシール材13が接
する場合に比べて高くなる。したがって外部からのスト
レスを受けたときに発生するシール切れを抑制すること
ができる。そのうえ、密着力が高いためにパネル信頼性
も高くなる。
【0036】(第3の実施の形態)以下、本発明の実施
の形態にもとづく液晶表示装置に用いる柱状スペーサ付
きカラーフィルタ基板1cについて図3を用いて説明す
る。なお、図3(a),(b)は図1(a),(b)と
同様であるため説明を省略する。
【0037】次に、図3(c)に示すように、上記基板
上にポジ型の感光性樹脂膜5を形成する。この時の感光
性樹脂膜5の膜厚は、液晶パネルのギャップ厚とカラー
フィルタ膜上に残す平坦化樹脂膜の膜厚を予め設計して
決定する。
【0038】この後、図3(d)に示すように、フォト
マスク20を用いて露光する。この時に用いるフォトマ
スク20は、柱状スペーサ部5bを形成する部分は遮光
パターン20cにし、それ以外の領域はハーフトーンパ
ターン20bとした。このハーフトーンパターン20b
のパターン形状は、第1の実施の形態と同様に、マスク
のクロム膜をスリットパターン、ラインパターン、ホー
ルパターン、ドットパターン等を0.5〜2μm程度に
露光量に応じて設計することにより形成する。また、こ
の時の露光量は、柱状スペーサ部5bの高さ、感光性樹
脂膜5の感度より決定する。この後、現像を行うことに
より、所望の高さの柱状スペーサ部5bおよび平坦化樹
脂膜部5aを同時に形成した。
【0039】次に、図3(e)に示すように、この基板
上にITOからなる透明電極10を所要パターン形状、
所望膜厚に形成することにより、同じ材料からなる柱状
スペーサ部5bと平坦化樹脂膜部5aとを一体に形成し
たカラーフィルタ基板1cが得られる。
【0040】このカラーフィルタ基板1cを用いて作製
した液晶表示装置は、図5の液晶表示装置(液晶パネル
31a)と同様である。
【0041】本実施の形態によれば、一回の露光,現像
により所要厚みの平坦化樹脂膜部5aとその上に形成さ
れる所要高さの柱状スペーサ部5bを一括形成できるた
め、柱状スペーサを形成しても工程数の増加を抑えるこ
とができ、その結果、コストアップを回避することがで
きる。
【0042】(第4の実施の形態)以下、本発明の実施
の形態にもとづく液晶表示装置に用いる柱状スペーサ付
きカラーフィルタ基板1dについて図4を用いて説明す
る。なお、図4(a)〜(c)は図1(a)〜(c)と
同様であるため説明を省略する。
【0043】この後、図4(d)に示すように、フォト
マスク20を用いて露光する。この時に用いるフォトマ
スク20は、柱状スペーサ部5bを形成する部分は遮光
パターン20cにし、パネル周辺の額縁BM4以内のパ
ネル表示領域7の部分はハーフトーンパターン20bと
し、パネル表示外領域17の部分は全透過パターン20
aとした。
【0044】このハーフトーンパターン20bのパター
ン形状は、第1の実施の形態と同様に、マスクのクロム
膜をスリットパターン、ラインパターン、ホールパター
ン、ドットパターン等を0.5〜2μm程度に露光量に
応じて設計することにより形成する。また、この時の露
光量は、柱状スペーサ部5bの高さ、感光性樹脂膜5の
感度より決定する。この後、現像を行うことにより所望
の高さの柱状スペーサ部5bおよび平坦化樹脂膜部5a
を同時に形成するだけでなく、パネル表示外領域17に
樹脂膜のないものにすることができた。
【0045】次に、図4(e)に示すように、この基板
上にITOからなる透明電極10を所要パターン形状、
所望膜厚に形成することにより、同じ材料からなる柱状
スペーサ部5bおよび平坦化樹脂膜部5aを一体に形成
したカラーフィルタ基板1dが得られる。
【0046】このカラーフィルタ基板1dを用いて作製
した液晶表示装置は、パネル表示外領域17に平坦化樹
脂膜部5aがないため、図5において、シール材13の
部分およびその外側には平坦化樹脂膜部5aが形成され
ておらず、シール材13がガラス基板2aと直接接して
いる他は、図5と同様である。
【0047】本実施の形態によれば、一回の露光,現像
により所要厚みの平坦化樹脂膜部5aとその上に形成さ
れる所要高さの柱状スペーサ部5bを一括形成できるた
め、柱状スペーサを形成しても工程数の増加を抑えるこ
とができ、その結果、コストアップを回避することがで
きる。
【0048】また、パネル表示外領域17に平坦化樹脂
膜部5aを形成しないため、アレイ基板11a(図5参
照)とカラーフィルタ基板1dとをシール材13で固着
すると、シール材13がガラス基板2aと接することと
なる。そのため、シール材13の密着力が、ガラス基板
2a上に平坦化樹脂膜部5aを介してシール材13が接
する場合に比べて高くなる。したがって外部からのスト
レスを受けたときに発生するシール切れを抑制すること
ができる。そのうえ、密着力が高いためにパネル信頼性
も高くなる。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、例えばカ
ラーフィルタ基板を形成する際に、ネガ型の感光性樹脂
膜を所要膜厚に塗布した後、フォトマスクのパターン設
計を柱状スペーサ部を全透過パターン、同パターン以外
の領域をハーフトーンパターンにすることにより、一回
の露光現像により、所要厚みの平坦化樹脂膜とその上に
所要高さの柱状スペーサを一括形成できる。その結果、
スペーサを形成しても工程数の増加を抑え、コストアッ
プを回避できる。
【0050】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、フォトマスクのうち、パネル表示エ
リア外周の額縁BMパターンより外側のパネル表示外領
域を遮光パターンにすることにより、一回の露光現像に
より、所要厚みの平坦化樹脂膜とその上に所要高さの柱
状スペーサと周辺額縁BM外の領域には樹脂膜を形成し
ないパターンを一括形成できる。その結果、スペーサを
形成しても工程数の増加を抑え、コストアップを回避で
きる。また、パネル表示外領域に平坦化樹脂膜を形成し
ないため、一対の基板をシール材で固着すると、シール
材が基板と接することとなる。そのため、シール材の密
着力が、基板上に平坦化樹脂膜を介してシール材が接す
る場合に比べて高くなる。したがって外部からのストレ
スを受けたときに発生するシール切れを抑制することが
できる。そのうえ、密着力が高いためにパネル信頼性も
高くなる。
【0051】請求項3記載の発明によれば、例えばカラ
ーフィルタ基板を形成する際に、ポジ型の感光性樹脂膜
を所要膜厚に塗布した後、フォトマスクのパターン設計
を柱状スペーサ部を遮光パターン、同パターン以外の領
域をハーフトーンパターンにすることにより、一回の露
光現像により、所要厚みの平坦化樹脂膜とその上に所要
高さの柱状スペーサを一括形成できる。その結果、スペ
ーサを形成しても工程数の増加を抑え、コストアップを
回避できる。
【0052】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明において、フォトマスクのうち、パネル表示エ
リア外周の額縁BMパターンより外側のパネル表示外領
域を全透過パターンにすることにより、一回の露光現像
により、所要厚みの平坦化樹脂膜とその上に所要高さの
柱状スペーサと周辺額縁BM外の領域には樹脂膜を形成
しないパターンを一括形成できる。その結果、スペーサ
を形成しても工程数の増加を抑え、コストアップを回避
できる。また、パネル表示外領域に平坦化樹脂膜を形成
しないため、一対の基板をシール材で固着すると、シー
ル材が基板と接することとなる。そのため、シール材の
密着力が、基板上に平坦化樹脂膜を介してシール材が接
する場合に比べて高くなる。したがって外部からのスト
レスを受けたときに発生するシール切れを抑制すること
ができる。そのうえ、密着力が高いためにパネル信頼性
も高くなる。
【0053】請求項5記載の発明によれば、一度の露
光、現像によってスペーサおよび平坦化樹脂膜が一括形
成されているため、スペーサを形成しても工程数の増加
を抑え、コストアップを回避できる液晶表示装置を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示した工程毎の断
面図
【図2】本発明の第2の実施の形態を示した工程毎の断
面図
【図3】本発明の第3の実施の形態を示した工程毎の断
面図
【図4】本発明の第4の実施の形態を示した工程毎の断
面図
【図5】本発明の第1の実施の形態により作製した液晶
表示装置の構成断面図
【図6】一般的なTFT型液晶表示装置の構成断面図
【符号の説明】
1a〜1d,1f カラーフィルタ基板 2a ガラス基板 3a 能動素子 4 樹脂ブラックマトリクス(樹脂B
M) 5 感光性樹脂膜 5a 平坦化樹脂膜部 5b 柱状スペーサ部 6 カラーフィルタ 7 パネル表示領域 8 画素電極 9a,9b 配向膜 10 透明電極 11a,11f アレイ基板 13 シール材 14 液晶 15 球状スペーサ 16 平坦化樹脂膜 17 パネル表示外領域 18 紫外線 20 フォトマスク 20a 全透過パターン 20b ハーフトーンパターン 20c 遮光パターン 31a,31f 液晶パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松川 秀樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H089 LA09 LA11 NA13 NA14 QA12 QA14 TA05 TA09 TA12 TA13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の基板のうち一方の基板上にネガ型
    の感光性樹脂膜を形成する工程と、全透過パターンおよ
    びハーフトーンパターンの両方が形成されたフォトマス
    クを用いて前記ネガ型の感光性樹脂膜を露光、現像する
    ことにより、前記一対の基板の間隔を保持するスペーサ
    および平坦化樹脂膜を同時に形成する工程とを含む液晶
    表示装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 露光現像する工程において、ブラックマ
    トリックス形成部より外側のパネル表示外領域を、遮光
    パターンとしたフォトマスクを用いて露光、現像するこ
    とを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 一対の基板のうち一方の基板上にポジ型
    の感光性樹脂膜を形成する工程と、遮光パターンおよび
    ハーフトーンパターンの両方が形成されたフォトマスク
    を用いて前記ポジ型の感光性樹脂膜を露光、現像するこ
    とにより、前記一対の基板の間隔を保持するスペーサお
    よび平坦化樹脂膜を同時に形成する工程とを含む液晶表
    示装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 露光現像する工程において、ブラックマ
    トリックス形成部より外側のパネル表示外領域を、全透
    過パターンとしたフォトマスクを用いて露光、現像する
    ことを特徴とする請求項3記載の液晶表示装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4記載の液晶表
    示装置の製造方法でスペーサを形成した液晶表示装置。
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