JP5210609B2 - 生体器官拡張器具 - Google Patents

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Description

本発明は、血管、胆管、気管、食道、尿道等の生体管腔内に生じた狭窄部、もしくは閉塞部の改善に使用される生体器官拡張器具に関する。
生体器官拡張器具は、狭窄部の改善のためにステントを備えるものが一般的となっている。ステントは、血管あるいは他の生体内管腔が狭窄もしくは閉塞することによって生じる様々な疾患を治療するために、その狭窄もしくは閉塞部位を拡張し、その内腔を確保するためにそこに留置する一般的には管状の医療用具である。
ステントは、体外から体内に挿入するため、そのときは直径が小さく、目的の狭窄もしくは閉塞部位で拡張させて直径を大きくし、かつその管腔をそのままで保持する物である。
ステントとしては、金属線材、あるいは金属管を加工した円筒状のものが一般的である。カテーテルなどに細くした状態で装着され、生体内に挿入され、目的部位で何らかの方法で拡張させ、その管腔内壁に密着、固定することで管腔形状を維持する。ステントは、機能および留置方法によって、セルフエクスパンダブルステントとバルーンエクスパンダブルステントに区別される。バルーンエクスパンダブルステントはステント自体に拡張機能はなく、ステントを目的部位に挿入した後、ステント内にバルーンを位置させてバルーンを拡張させ、バルーンの拡張力によりステントを拡張(塑性変形)させ目的管腔の内面に密着させて固定する。このタイプのステントでは、上記のようなステントの拡張作業が必要になる。
ステントとしては、拡張後における良好な血管拡張保持力を有することが重要である。このため、ステントとしては、ステントを構成する線状構成要素の量が多いことが望ましい。しかし、線状構成要素量が多いと、ステントの縮径時に当接するため、ステントの縮径率が低いものとなり、ステントを小径のものにすることができない。
特表2005−515022号公報(特許文献1)には、線状構成要素が部分的に重なった多層ステントが開示されている。
特表2005−515022号公報
特許文献1のステントでは、良好な拡張力を得ることが可能かもしれないが、多層構造故、小径化という点においては、十分なものではなく、また、重なり合う部分が、軸方向に隣り合う環状体の向かい合う部分のため、環状体間における剛性が高くなり、柔軟性の点においても良好なものではない。
本発明の目的は、全体的に高い拡張保持力を備え、生体器官拡張器具本体への装着時において、十分に小径化可能であり、生体器官拡張器具本体への装着時における柔軟性の低下も少ないステントを備え、良好な再狭窄部位の改善を行うことができる生体器官拡張器具を提供するものである。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 線状構成要素により形成されたステントと、該ステントが装着されたチューブ状の生体器官拡張器具本体とからなる生体器官拡張器具であって、
前記ステントは、該ステントの軸方向の一端側に頂点を有する複数の一端側屈曲部と前記ステントの軸方向の他端側に頂点を有する複数の他端側屈曲部と、前記一端側屈曲部と前記他端側屈曲部とを繋ぐ線状構成要素とにより構成された環状体が前記ステントの軸方向に複数配列し、かつ、隣り合う前記環状体が連結部により連結されたものであり、前記ステントの前記生体器官拡張器具本体への装着時において、前記環状体は、隣り合う環状体に乗り上げることなく、かつ、前記連結部は、前記ステントの周方向に1つのみの頂点を有する湾曲した変形線状部を有し、かつ、前記変形線状部が、前記周方向に隣接する前記線状構成要素の外面にのみ乗り上げており、かつ前記連結部の乗り上げ部分は、前記ステントの拡張時において消失するものである生体器官拡張器具。
(2) 前記ステントは、前記ステントの第1の周方向に頂点を有する前記変形線状部を有する連結部と、前記第1の周方向と反対方向となる第2の周方向に頂点を有する前記変形線状部を有する連結部を備え、かつ、前記第1の周方向に頂点を有する前記変形線状部を有する前記連結部と、前記第2の周方向に頂点を有する前記変形線状部を有する前記連結部が、前記ステントの軸方向に交互となるように配置されている(1)に記載の生体器官拡張器具。
(3) 線状構成要素により形成されたステントと、該ステントが装着されたチューブ状の生体器官拡張器具本体とからなる生体器官拡張器具であって、
前記ステントは、該ステントの軸方向の一端側に頂点を有する複数の一端側屈曲部と前記ステントの軸方向の他端側に頂点を有する複数の他端側屈曲部と、前記一端側屈曲部と前記他端側屈曲部とを繋ぐ線状構成要素とにより構成された環状体が前記ステントの軸方向に複数配列し、かつ、隣り合う前記環状体が連結部により連結されたものであり、前記ステントの前記生体器官拡張器具本体への装着時において、前記環状体は、隣り合う環状体に乗り上げることなく、かつ、前記連結部は、前記ステントの第1の周方向にのみ突出しかつ頂点を有する複数の屈曲部を備える変形線状部を有し、かつ、前記変形線状部が、前記第1の周方向に隣接する前記線状構成要素の外面にのみ乗り上げており、かつ前記連結部の乗り上げ部分は、前記ステントの拡張時において消失するものである生体器官拡張器具。
) 前記連結部の前記線状構成要素の外面に乗り上げる部分のステントの周方向の外側側面は、外面側が突出する傾斜面となっている(1)ないし(3)のいずれかに記載の生体器官拡張器具。
) 前記連結部が乗り上げる部分の前記線状構成要素の側面は、内面側が突出する傾斜面となっている(1)ないし(4)のいずれかに記載の生体器官拡張器具。
) 前記連結部は、該連結部が連結する一方の前記環状体にのみ乗り上げている(1)ないし()のいずれかに記載の生体器官拡張器具。
) 前記複数の環状体は、各環状体の前記一端側屈曲部もしくは前記他端側屈曲部がほぼ直線状となるように配列されており、前記連結部は、隣り合う前記環状体の前記一端側屈曲部間もしくは前記他端側屈曲部間を連結するものである(1)ないし()のいずれかに記載の生体器官拡張器具。
) 前記ステントは、隣り合う前記環状体間に複数の前記連結部を備えている(1)ないし()のいずれかに記載の生体器官拡張器具。
) 前記連結部は、前記ステントの軸方向に連続しないものとなっている(1)ないし()のいずれかに記載の生体器官拡張器具。
10) 前記ステントは、略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のための直径を有し、該ステントの内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張するものであり、前記生体器官拡張器具本体は、チューブ状のシャフト本体部と、該シャフト本体部の先端部に設けられた折り畳みおよび拡張可能なバルーンとを備え、前記ステントは、折り畳まれた状態の前記バルーンを被包するように装着され、かつ該バルーンの拡張により拡張されるものである(1)ないし()のいずれかに記載の生体器官拡張器具。
11) 前記ステントは、略円筒形状に形成され、生体内挿入時には中心軸方向に圧縮され、生体内留置時には外方に拡張して圧縮前の形状に復元するものであり、前記生体器官拡張器具本体は、前記ステントを先端部内に収納するシースと、該シース内を摺動可能に挿通し、前記ステントを前記シースの先端より放出するための内管とを備えるものである(1)ないし()のいずれかに記載の生体器官拡張器具。
12) 前記生体器官拡張器具本体に装着された状態の前記ステントの前記線状構成要素の総表面積は、前記生体器官拡張器具本体に装着された状態の前記ステントが形成する筒状部の表面積の0.5〜1.8倍である(1)ないし(11)のいずれかに記載の生体器官拡張器具。
13) 前記ステントは、拡張時の前記ステントの線状構成要素の総表面積が、生体器官拡張器具本体に装着された状態の前記ステントの露出する線状構成要素の表面積の1.0〜1.8倍である(1)ないし(12)のいずれかに記載の生体器官拡張器具。
本発明の生体器官拡張器具が備えるステントは、ステントの生体器官拡張器具本体への装着時において、連結部の一部が、隣接する前記環状体の前記線状構成要素の外面に乗り上げたものとなっている。このため、縮径時に連結部による制約を受けることが少なく、装着時(縮径時)のステント外径をより小径のものとすることができる。また、環状体は隣り合う環状体に乗り上げるものではないので、環状体間の柔軟性を喪失しないため、生体器官拡張器具本体への装着時および生体内留置時には柔軟性を備える。そして、ステントは、拡張時において、環状体部分とともに、連結部の乗り上げ部となっていた部分も拡張力を発揮するため、生体内留置時において、高い拡張力を発揮し、狭窄部位を良好に改善する。
本発明の生体器官拡張器具について以下の好適実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の生体器官拡張器具に使用されるステントの生体器官拡張器具本体への装着時の正面図である。図2は、図1のステントの展開図である。図3は、図1の部分拡大図である。図4は、図3のA−A線拡大部分断面図である。図5は、図3のB−B線拡大部分断面図である。図6は、図1のステントの拡張時の正面図である。図7は、図1のステントの拡張時の展開図である。図8は、図7の部分拡大図である。
本発明の生体器官拡張器具100は、線状構成要素により形成されたステント1と、ステント1が装着されたチューブ状の生体器官拡張器具本体101とからなる。そして、ステント1は、ステント1の軸方向の一端側に頂点を有する複数の一端側屈曲部21とステント1の軸方向の他端側に頂点を有する複数の他端側屈曲部22と、一端側屈曲部21と他端側屈曲部22とを繋ぐ線状構成要素23とにより構成された環状体2がステント1の軸方向に複数配列し、かつ、隣り合う環状体2が連結部3により連結されたものである。連結部3は、その一部が隣接する環状体2の線状構成要素23の外面に乗り上げている。また、ステント1の生体器官拡張器具本体101への装着時において、環状体2は、隣り合う環状体2に乗り上げないものとなっている。
本発明の生体器官拡張器具100に使用されるステント1では、ステント1の生体器官拡張器具本体101への装着時および拡張時のいずれにおいても、環状体2は、隣り合う環状体2に乗り上げないもの、言い換えれば、隣り合う環状体2は、重なり合わないものとなっている。従って、ステントは、環状体間の柔軟性を喪失しないものとなっている。そして、ステント1では、ステント1の生体器官拡張器具本体101への装着時において、環状体2は、隣り合う環状体2に乗り上げることなく、かつ、連結部3の一部が、隣接する環状体2の線状構成要素23の外面に乗り上げたものとなっており、縮径時における連結部による制約が少なく、装着時のステント外径をより小径のものとすることができる。そして、ステントの拡張時に、連結部の乗り上げ部位の大半もしくは全てが消失し、拡張保持作用を発揮するため、良好な拡張維持力を発揮する。
図面に示す実施例の生体器官拡張器具100について説明する。
この実施例の生体器官拡張器具100にて用いられているステント1は、略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のための直径を有し、ステント1の内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張するものであり、生体器官拡張器具本体101は、チューブ状のシャフト本体部102と、シャフト本体部102の先端部に設けられた折り畳みおよび拡張可能なバルーン103とを備え、ステント1は、折り畳まれた状態のバルーン103を被包するように装着され、バルーン103の拡張により拡張されるものとなっている。
この実施例の生体器官拡張器具に使用されているステント1は、軸方向に配列した複数の環状体2と隣り合う環状体2を連結する連結部3を有している。ステント1の環状体2は、ステントの軸方向の一端側に頂点を有する複数の一端側屈曲部21とステントの軸方向の他端側に頂点を有する複数の他端側屈曲部22と、一端側屈曲部と他端側屈曲部とを繋ぐ線状構成要素23とを有している。
このステント1は、略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のための直径を有し、管状体の内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張可能なステント、いわゆるバルーン拡張型ステントとなっている。なお、本発明のステントは、バルーン拡張型ステントに限定されるものではなく、自己拡張型ステントであってもよい。
ステント1は、図1ないし図8に示すように、複数の波線状環状体2を軸方向に隣り合うように配列するとともに、それぞれを接続した形態となっている。
そして、各波線状環状体2は、ステント1の軸方向の一端側に頂点を有する複数の一端側屈曲部21およびステント1の軸方向の他端側に頂点を有する複数の他端側屈曲部22と、一端側屈曲部21と他端側屈曲部22とを繋ぐ線状構成要素23を有する環状に連続した無端の波状線状体により構成されている。
ステント1の形成材料としては、ある程度の生体適合性を有するものが好ましく、例えば、ステンレス鋼、タンタルもしくはタンタル合金、プラチナもしくはプラチナ合金、金もしくは金合金、コバルトベース合金、コバルトクロム合金、チタン合金、ニオブ合金等が考えられる。またステント形状を作製した後に貴金属メッキ(金、プラチナ)をしてもよい。ステンレス鋼としては、最も耐腐食性のあるSUS316Lが好適である。
そして、ステント1は、図1ないし図5に示すように、連結部3に設けられたステント1の周方向に延びる延出部を備えている。そして、生体器官拡張器具本体101への装着時(言い換えれば、圧縮時、縮径時)に、連結部3の延出部の一部が、隣接する環状体2の線状構成要素23の外面に乗り上げている。この実施例のステント1では、複数の環状体2は、環状体2の一端側屈曲部21が、ほぼ直線状となるように配列されており、連結部3は、隣り合う環状体の一端側屈曲部を連結するものとなっている。なお、この実施例のステント1では、環状体2の他端側屈曲部22もほぼ直線状となるように配列されており、連結部3は、他端側屈曲部間を連結するものであってもよい。
そして、この実施例のステント1では、図3に示すように、連結部3は、環状体2の一端側屈曲部に位置する始端24と、上記環状体2と軸方向に隣り合う環状体2の一端側屈曲部に位置する終端25を有するものとなっている。そして、この実施例のステント1では、連結部3のステントの周方向に延びる延出部は、変形線状部により構成されている。そして、変形線状部は、ステントの周方向に頂点を有する少なくとも1つの屈曲部を備えている。好ましくは、連結部は、第1の周方向に頂点を有しかつ近接する線状構成要素の外面に乗り上げる少なくとも1つの第1の屈曲部と、第1の周方向と反対方向となる第2の周方向に頂点を有しかつ近接する線状構成要素の外面に乗り上げる少なくとも1つの第2の屈曲部を備えることが好ましい。そして、屈曲部は、近接する線状構成要素の外面に乗り上げ、さらに、その線状構成要素とさらに近接する線状構成要素の外面に乗り上げるものであってもよい。なお、ステントの周方向に延びる延出部は、この実施例のような線状延出部に限定されるものではなく、後述する実施例のステント50、60、80、90のように連結部よりステントの周方向に延びる延出部により構成されるものであってもよい。
特に、このステント1では、変形線状部は、複数の屈曲部3a,3bを備え、ステントの周方向に複数の頂点を有するものとなっている。具体的には、変形線状部は、ステントの第1の周方向に頂点を有する複数の屈曲部3aと、ステントの第1の周方向と反対方向となる第2の周方向に頂点を有する複数の屈曲部3bとを備えており、各屈曲部3a,3bは、周方向への突出長が、ステントの軸方向他端側に向かうに従って、長くなるものとなっている。さらに、このステント1では、連結部3は、連結部3の始端24と変形線状部の始端とを連結する直線部3gを備えている。そして、図3に示すように、この実施例のものでは、3つの屈曲部3aと2つの屈曲部3bを備えている。なお、直線部3gは、隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げないものとなっている。
3つの屈曲部3aは、図3ないし図5に示すように、第1の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げるものとなっている。また、屈曲部3aは、図3に示すように、第1の周方向に位置する線状構成要素23の外面に乗り上げ、さらに、その線状構成要素23と第1の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面にも乗り上げるものとなっている。図3に示すものでは、一つの屈曲部(具体的には、連結部3において、最もステントの軸方向の他端側に位置する屈曲部3a)は、第1の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げ、さらに、第1の周方向に延び、その線状構成要素23と第1の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面にも乗り上げるものとなっている。
また、図3ないし図5に示すように、2つの屈曲部3bは、第2の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げるものとなっている。また、屈曲部3bは、図3および図5に示すように、第2の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げ、さらに、その線状構成要素23と第2の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面にも乗り上げるものとなっている。図3に示すものでは、一つの屈曲部(具体的には、連結部3において、最もステントの軸方向の他端側に位置する屈曲部3b)は、第2の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げ、さらに、第2の周方向に延び、その線状構成要素23と第2の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面にも乗り上げるものとなっている。
上述したように、この実施例のステント1では、連結部3に形成された変形線状部は、ステントの周方向に複数の頂点を有する波形状となっており、かつ、波の高さが、ステントの一端側より他端側に向かって高くなるものとなっている。
つまり、この実施例のステント1では、連結部3は、環状体2の一端側屈曲部21に位置する始端24と、始端24より他端側に延びる直線部3gと、直線部3gと隣り合う環状体2の一端側屈曲部21とを接続するとともに、他端側に向かって徐々に高くなる波部を備える屈曲線状部とを有するものとなっている。
そして、ステント1は、隣り合う環状体間に複数(具体的には、4つ)の前記連結部3を備えている。なお、隣り合う環状体間に配置される連結部の数は、1ないし3、さらには、5以上であってもよい。隣り合う環状体2間に配置される連結部の数は、向かい合う位置に2つ、もしくは、ステントの中心軸に対してほぼ等角度に3つ以上設けることが好ましい。さらに、連結部3は、このステント1のように、軸方向に連続しないように配置することが好ましい。
また、この実施例のステント1では、連結部3は、その連結部3が連結する一方の環状体2の外面に乗り上げるものとなっている。
そして、連結部3が、上述した乗り上げ部を備えるため、ステント1の生体器官拡張器具本体101への装着時(言い換えれば、圧縮時、縮径時)の外径を小径とすることができ、より細径の生体器官(例えば、血管)の狭窄部の改善を可能とする。
そして、図4および図5に示すように、圧縮時において、線状構成要素23を乗り上げていく連結部3の側面、言い換えれば、ステントの周方向の側面は、外面側が突出する傾斜面となっている。具体的には、延出部である屈曲部3a、3bの側面3c,3dは、外面側が突出する傾斜面となっている。そして、これに対応するように、連結部3により乗り上げられる部位の線状構成要素23の側面23a,23cは、内面側が突出する傾斜面となっていることが好ましい。このようにすることにより、ステント1の生体器官拡張器具本体101への装着時(言い換えれば、圧縮時、縮径時)における連結部3の線状構成要素23上への乗り上げ(重なり合い)が確実なものとなる。また、図4に示すように、屈曲部3a、3bの外側面3c,3dの突出する角部3e,3fは、面取りされていることが好ましい。同様に、線状構成要素23の内側面23a,23cの突出する角部23b、23dは、面取りされていることが好ましい。
そして、本発明の生体器官拡張器具100に使用されるステント1では、ステント1の生体器官拡張器具本体101への装着時および拡張時のいずれにおいても、環状体2は、隣り合う環状体2に乗り上げないもの、言い換えれば、隣り合う環状体2は、重なり合わないものとなっている。
そして、このステント1は、拡張時において、図6および図7に示す状態となり、連結部3の線状構成要素23への乗り上げ部位(重なり部)は消失する。このため、ステント1は、生体内留置状態の拡張時には、上述した乗り上げ部(重なり部)を備えないため、かたよりの少ない均一した拡張保持力を発揮する。また、図7に示すように、ステント1の拡張により開いた線状構成要素23内に、直線状ではなく、変形線状部を有する連結部3が位置するものとなり、連結部3部分における血管拡張力を発揮し、ステント全体として、良好な拡張力を有するものとなる。
そして、この実施例のステント1では、図8に示すように、ステント1の拡張により他端側屈曲部22間が離間するように開いた三角状線状構成要素23内に、連結部3の全体が収納された状態となっている。そして、3つの屈曲部3a、2つの屈曲部3bのいずれも近接する線状構成要素23の外面に乗り上げないものとなっている。
次に、本発明の生体器官拡張器具に使用される他の例のステント10について説明する。
図9は、本発明の生体器官拡張器具に使用される他の例のステントの生体器官拡張器具本体への装着時の展開図である。図10は、図9の部分拡大図である。図11は、図9のステントの拡張時の展開図である。図12は、図11の部分拡大図である。
このステント10も、略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のための直径を有し、管状体の内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張可能なステント、いわゆるバルーン拡張型ステントとなっている。
そして、このステント10と上述したステント1との相違は、連結部13の形状、具体的には、連結部13の延出部(特に、変形線状部)の形状のみであり、相違点のみを説明する。
このステント10は、図9ないし図12に示すように、生体器官拡張器具本体への装着時(言い換えれば、圧縮時、縮径時)に、連結部13の延出部である変形線状部の一部が、隣接する環状体2の線状構成要素23の外面に乗り上げたものとなっている。
特に、このステント10では、連結部13の変形線状部は、複数の屈曲部13aを備え、ステントの周方向に複数の頂点を有するものとなっている。具体的には、変形線状部は、ステントの第1の周方向に頂点を有する複数の屈曲部13aを備えるものの、上記の第1の周方向と反対方向となる第2の周方向に頂点を有する屈曲部を備えないものとなっている。そして、3つの屈曲部13aは、図9ないし図12に示すように、第1の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げるものとなっている。また、屈曲部13aは、図10に示すように、第1の周方向に位置する線状構成要素23の外面に乗り上げ、さらに、その線状構成要素23と第1の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面にも乗り上げるものとなっている。図10に示すものでは、一つの屈曲部(具体的には、連結部13において、最もステントの軸方向の他端側に位置する屈曲部13a)は、第1の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げ、さらに、第1の周方向に延び、その線状構成要素23と第1の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面にも乗り上げるものとなっている。さらに、このステント10では、連結部13は、連結部13の始端24と変形線状部の始端とを連結する直線部13cを備えている。なお、直線部13cは、隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げないものとなっている。
また、このステント10においても、連結部13に形成された延出部である変形線状部は、ステントの周方向に複数の頂点を有する波形状となっており、かつ、波の高さが、ステントの一端側より他端側に向かって高くなるものとなっている。
そして、図示しないが、このステント10においても上述したステント1と同様に、圧縮時において、線状構成要素23を乗り上げていく連結部13の側面、具体的には、屈曲部13aの外側面は、外面側が突出する傾斜面となっており、これに対応するように、連結部13により乗り上げられる部位の線状構成要素23の内側面は、内面側が突出する傾斜面となっている。
そして、このステント10は、図11に示すように、拡張時において、連結部13の線状構成要素23への乗り上げ部分(重なり部分)は消失する。このため、ステント10は、生体内留置状態の拡張時には、上述した乗り上げ部分(重なり部分)を備えないため、かたよりの少ない均一した拡張保持力を発揮する。また、図11に示すように、ステント1の拡張により開いた線状構成要素23内に、直線状ではなく、変形線状部を有する連結部13が位置するものとなり、連結部13部分における血管拡張力を発揮し、ステント全体として、良好な拡張力を有するものとなる。そして、この実施例のステント10では、図12に示すように、ステント10の拡張により他端側屈曲部22間が離間するように開いた三角状線状構成要素23内に、連結部13の全体が収納された状態となっている。
次に、本発明の生体器官拡張器具に使用される他の例のステント20について説明する。
図13は、本発明の生体器官拡張器具に使用される他の例のステントの生体器官拡張器具本体への装着時の展開図である。図14は、図13の部分拡大図である。図15は、図14のC−C線拡大部分断面図である。図16は、図13のステントの拡張時の展開図である。図17は、図16の部分拡大図である。
このステント20も、略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のための直径を有し、管状体の内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張可能なステント、いわゆるバルーン拡張型ステントとなっている。
そして、このステント20と上述したステント1との大きな相違は、連結部33の形状、具体的には、連結部33の延出部である変形線状部の形状であり、相違点を中心に説明する。
このステント20は、図13ないし図17に示すように、生体器官拡張器具本体への装着時(言い換えれば、圧縮時、縮径時)に、連結部33の延出部である変形線状部の一部が、隣接する環状体2の線状構成要素23の外面に乗り上げたものとなっている。
特に、このステント20では、連結部33の変形線状部は、ステントの周方向に頂点を有する湾曲線状部となっている。また、このステント20では、連結部33は、ステントの第1の周方向に頂点を有する湾曲部33aを有するものと、第1の周方向と反対方向となる第2の周方向に頂点を有する湾曲部33bを有するものとの2種類ある。このステント20では、第1の周方向に頂点を有する湾曲部33aを有する連結部33と、第2の周方向に頂点を有する湾曲部33bを有する連結部33とが、ステントの軸方向に交互となるように配置されている。
そして、湾曲部33aは、図13ないし図15に示すように、第1の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げるものとなっている。また、湾曲部33bは、図13ないし図15に示すように、第2の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げるものとなっている。さらに、このステント20では、連結部33は、連結部33の始端24と湾曲部33a、33bの始端とを連結する短い直線部33cと、連結部33の終端25と湾曲部33a、33bの終端とを連結する短い直線部33dを備えている。
そして、図15に示すように、このステント20においても上述したステント1と同様に、圧縮時において、線状構成要素23を乗り上げていく連結部33の側面(湾曲部33a、33bの外側面33e)は、外面側が突出する傾斜面となっており、これに対応するように、連結部33により乗り上げられる部位の線状構成要素23の内側面23aは、内面側が突出する傾斜面となっている。また、図15に示すように、湾曲部33aの外側面33eの突出する角部33fは、面取りされていることが好ましい。同様に、連結部33により乗り上げられる部位の線状構成要素23の内側面23aの突出する角部23bは、面取りされていることが好ましい。
そして、このステント20は、拡張時において、図16および図17に示す状態となり、連結部33の線状構成要素23への乗り上げ部(重なり部)は消失する。このため、ステント20は、生体内留置状態の拡張時には、上述した乗り上げ部(重なり部)を備えないため、かたよりの少ない均一した拡張保持力を発揮する。また、図16に示すように、ステント20の拡張により開いた線状構成要素23内に、直線状ではなく、変形線状部を有する連結部33が位置するものとなり、連結部33部分における血管拡張力を発揮し、ステント全体として、良好な拡張力を有するものとなる。そして、この実施例のステント20では、図17に示すように、ステント20の拡張により他端側屈曲部22間が離間するように開いた三角状線状構成要素23内に、連結部33の全体が収納された状態となっている。
次に、本発明の生体器官拡張器具に使用される他の例のステント30について説明する。
図18は、本発明の生体器官拡張器具に使用される他の例のステントの生体器官拡張器具本体への装着時の展開図である。図19は、図18の部分拡大図である。図20は、図19のD−D線拡大部分断面図である。図21は、図19のE−E線拡大部分断面図である。図22は、図18のステントの拡張時の展開図である。図23は、図22の部分拡大図である。図24は、本発明の生体器官拡張器具に使用される他の例のステントの装着時(言い換えれば、圧縮時、縮径時)の部分拡大図である。
そして、このステント30と上述したステント1との大きな相違は、環状体2の軸方向の配置形態と、連結部43の形状であり、相違点を中心に説明する。
この実施例のステント30は、軸方向に配列した複数の環状体2と隣り合う環状体2を連結する連結部43を有している。ステント30の環状体2は、ステントの軸方向の一端側に頂点を有する複数の一端側屈曲部21とステントの軸方向の他端側に頂点を有する複数の他端側屈曲部22と、一端側屈曲部と他端側屈曲部とを繋ぐ線状構成要素23とを有している。
このステント30は、略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のための直径を有し、管状体の内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張可能なステント、いわゆるバルーン拡張型ステントとなっている。なお、本発明のステントは、バルーン拡張型ステントに限定されるものではない。
そして、ステント30は、図18ないし図23に示すように、生体器官拡張器具本体の装着時(言い換えれば、圧縮時、縮径時)に、連結部43の延出部である変形線状部43a、43bの一部が、隣接する環状体2の線状構成要素23の外面に乗り上げたものとなっている。
この実施例のステント30では、複数の環状体2は、環状体の一端側屈曲部21と軸方向に隣り合う環状体の他端側屈曲部22とが離間し、環状体の他端側屈曲部22と軸方向に隣り合う環状体の一端側屈曲部21とが近接するように配列されている。このため、一端側屈曲部と他端側屈曲部が交互に、かつほぼ直線状となるように配列されている。そして、離間する一端側屈曲部21と軸方向に隣り合う環状体の他端側屈曲部22間に、連結部43が配置されており、軸方向に隣り合う2つの環状体2を連結している。
そして、この実施例のステント30では、図19に示すように、連結部43は、環状体2の一端側屈曲部に位置する始端44と、上記環状体2と軸方向に隣り合う環状体2の他端側屈曲部に位置する終端45を有するものとなっている。そして、連結部43は、変形線状部を備えている。このステント30では、変形線状部は、複数の屈曲部43a,43bを備え、ステントの周方向に複数の頂点を有するものとなっている。具体的には、延出部である変形線状部は、ステント30の第1の周方向に頂点を有する複数の屈曲部43aと、ステント30の第1の周方向と反対方向となる第2の周方向に頂点を有する複数の屈曲部43bとを備えており、各屈曲部43a,43bは、周方向への突出長が、ステントの軸方向他端側に向かうに従って長くなり、環状体と隣り合う環状体の間隙部を越えると、周方向への突出長が、ステントの軸方向他端側に向かうに従って短くなるものとなっている。さらに、連結部43は、連結部43の始端44と変形線状部の始端とを連結する直線部43g、および、連結部43の終端45と変形線状部の終端とを連結する直線部43hを備えている。
そして、図19に示すように、このステント30では、6つの屈曲部43aと5つの屈曲部43bを備えている。なお、直線部43g、43hは、隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げないものとなっている。
6つの屈曲部43aは、図19ないし図21に示すように、第1の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げるものとなっている。また、突出長の長い屈曲部43aは、図19に示すように、第1の周方向に位置する線状構成要素23の外面に乗り上げ、さらに、その線状構成要素23と第1の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面にも乗り上げるものとなっている。
また、図19に示すように、5つの屈曲部43bは、第2の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げるものとなっている。また、突出長の長い屈曲部43bは、図19に示すように、第2の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げ、さらに、その線状構成要素23と第2の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面にも乗り上げるものとなっている。
そして、このステント30では、図19に示すように、隣り合う環状体間の間隙部に位置する屈曲部43bは、一方の環状体2の他端側屈曲部22と他方の環状体の一端側屈曲部21の両者上を跨ぐように乗り上げるものとなっている。このようにすることにより、隣り合う環状体間の強度を高くすることができる。なお、このような形態のものに限定されるものではなく、図24に示すステント40のように、隣り合う環状体間の間隙部に位置する屈曲部43bは、一方の環状体2の他端側屈曲部22と他方の環状体の一端側屈曲部21の両者上に乗り上げないものとしてもよい。このようにすることにより、隣り合う環状体間でのステントの変形を容易なものとすることができる。
そして、図20および図21に示すように、圧縮時において、線状構成要素23を乗り上げていく連結部43の側面、具体的には、延出部である屈曲部43a、43bの外側面43c,43dは、外面側が突出する傾斜面となっており、これに対応するように、連結部43により乗り上げられる部位の線状構成要素23の内側面23a,23cは、内面側が突出する傾斜面となっていることが好ましい。また、図20および図21に示すように、屈曲部43a、43bの外側面43c,43dの突出する角部43e,43fは、面取りされていることが好ましい。同様に、線状構成要素23の内側面23a,23cの突出する角部23b、23dは、面取りされていることが好ましい。
そして、このステント30は、拡張時において、図22および図23に示す状態となり、連結部43の線状構成要素23への乗り上げ部(重なり部)は消失する。このため、ステント30は、生体内留置状態の拡張時には、上述した乗り上げ部(重なり部)を備えないため、かたよりの少ない均一した拡張保持力を発揮する。また、図22および図23に示すように、ステント30の拡張により開いた線状構成要素23内に、直線状ではなく、変形線状部を有する連結部43が位置するものとなり、連結部43部分における血管拡張力を発揮し、ステント全体として、良好な拡張力を有するものとなる。
そして、この実施例のステント30では、図23に示すように、ステント30の拡張により他端側端部22間および一端側屈曲部21間が離間するように開くことにより形成された菱形状空間内に、連結部43の全体が収納された状態となっている。そして、すべての屈曲部43a、43bは、近接する線状構成要素23の外面にも乗り上げないものとなっている。
そして、上述したすべての実施例のステントは、隣り合う環状体2間に複数(具体的には、3つ)の連結部を備えている。なお、隣り合う環状体2間に配置される連結部の数は、1つ、または2つ、さらには、4つ以上であってもよい。隣り合う環状体2間に配置される連結部の数は、向かい合う位置に2つ、もしくは、ステントの中心軸に対してほぼ等角度に3つ以上設けることが好ましい。
ステントは、例えば、製造時の形状もしくは図6に示すように拡張した後、拡張可能なバルーンを有する器具のバルーン上にて縮径させることにより装着される。そして、ステントは、バルーンを拡張することにより、図1の状態より図6の状態に拡径される。
また、ステントの非拡張時の直径は、0.8〜1.8mm程度が好適であり、特に、0.9〜1.6mmがより好ましい。また、ステントの非拡張時の長さは、8〜40mm程度が好適である。また、一つの波線状環状体2の長さは、1.0〜2.5mm程度が好適である。
また、ステントを形成する波線状環状体2の数としては、ステント1、10、20では10であり、ステント30では13となっている。波線状環状体2の数としては、ステントの長さによって相違し、4〜50が好ましく、特に、8〜30が好ましい。
また、ステントの縮径時の直径は、0.8〜1.8mm程度が好適であり、特に、0.9〜1.6mmがより好ましい。また、ステントの長さは、8〜40mm程度が好適である。また、一つの波線状環状体2の軸方向長は、1.0〜2.5mm程度が好適である。
そして、ステントは、金属パイプより環状体および連結部となる部分以外を除去することにより作製されたものであることが好ましい。このようにすることにより、全体的に物性変化の少ないものとなる。
なお、上述したすべての実施例のステントでは、連結部は、全体が1本の線状部により構成されている。しかし、このようなものに限定されるものではなく、図25おおび図26に示す実施例のステント50のように、連結部53が、環状線状部を備えるものとし、この環状線状部により、ステントの周方向に延びる延出部を構成するものとしてもよい。図25は、本発明の生体器官拡張器具に使用される他の例のステントの生体器官拡張器具本体への装着時(縮径時)の部分拡大図であり、図26は、図25に示したステントの拡張時の部分拡大図である。
この実施例のステント50と上述したステント1との相違は、連結部の形状の相違のみである。このステント50では、図25および図26に示すように、連結部53は、無端の略三角形状の環状線状部を備えている。そして、その略三角形状の環状線状部は、ステントの第1の周方向に頂点を有する屈曲部53aと、ステントの第1の周方向と反対方向となる第2の周方向に頂点を有する屈曲部53bとを備えている。また、連結部53は、連結部53の始端24と環状線状部とを連結する直線部53cと、連結部53の終端25と環状線状部とを連結する直線部53dを備えている。
そして、屈曲部53aは、図25に示すように、第1の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げるものとなっている。また、屈曲部53aは、図25に示すように、第1の周方向に位置する線状構成要素23の外面に乗り上げ、さらに、その線状構成要素23と第1の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面にも乗り上げるものとなっている。同様に、屈曲部53bは、図25に示すように、第2の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げるものとなっている。また、屈曲部53bは、図25に示すように、第2の周方向に位置する線状構成要素23の外面に乗り上げ、さらに、その線状構成要素23と第2の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面にも乗り上げるものとなっている。そして、図26に示すように、ステントが拡張することにより、連結部53の線状構成要素23への乗り上げ部位(重なり部)は消失する。なお、上述した実施例では、連結部が備える環状線状部は、略三角形状の環状線状部となっているが、これに限定されるものではなく、円状、楕円状さらに多角形状の環状線状部であってもよい。
また、連結部に設けられる延出部は、上述した実施例のような線状延出部に限定されるものではなく、連結部よりステントの周方向に延びる延出部により構成されるものであってもよい。
図27および図28に示す実施例のステント60では、連結部63は、ステントの周方向に延びる延出部を備えている。図27は、本発明の生体器官拡張器具に使用される他の例のステントの生体器官拡張器具本体への装着時(縮径時)の部分拡大図であり、図28は、図27に示したステントの拡張時の部分拡大図である。
この実施例のステント60と上述したステント1との相違は、連結部の形状の相違のみである。このステント60では、図27および図28に示すように、連結部63は、他の線状部より広がった略三角形状の延出部を備えている。そして、その略三角形状の延出部は、ステントの第1の周方向に頂点を有する延出部63aと、ステントの第1の周方向と反対方向となる第2の周方向に頂点を有する延出部63bとを備えている。また、連結部63は、連結部63の始端24と延出部とを連結する直線部63cと、連結部63の終端25と延出部とを連結する直線部63dを備えている。
そして、延出部63aは、図27に示すように、第1の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げるものとなっている。また、延出部63aは、図27に示すように、第1の周方向に位置する線状構成要素23の外面に乗り上げ、さらに、その線状構成要素23と第1の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面にも乗り上げるものとなっている。同様に、延出部63bは、図27に示すように、第2の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げるものとなっている。また、延出部63bは、図27に示すように、第2の周方向に位置する線状構成要素23の外面に乗り上げ、さらに、その線状構成要素23と第2の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面にも乗り上げるものとなっている。そして、図28に示すように、ステントが拡張することにより、連結部63の線状構成要素23への乗り上げ部位(重なり部)は消失する。なお、上述した実施例では、連結部が備える延出部は、略三角形状のものとなっているが、これに限定されるものではなく、円状、楕円状さらに多角形状のものであってもよい。
また、図29および図30に示す実施例のステント80のようなものであってもよい。図29は、本発明の生体器官拡張器具に使用される他の例のステントの生体器官拡張器具本体への装着時(縮径時)の部分拡大図であり、図30は、図29に示したステントの拡張時の部分拡大図である。
この実施例のステント80と上述したステント30との相違は、連結部の形状の相違のみである。このステント80では、図29および図30に示すように、連結部83は、他の線状部より広がった略ダイヤ形状(変形六角形)の延出部を備えている。そして、その延出部は、ステントの第1の周方向に頂点(角部)を有する延出部83aと、ステントの第1の周方向と反対方向となる第2の周方向に頂点(角部)を有する延出部83bとを備えている。また、連結部83は、連結部83の始端44と延出部とを連結する直線部83cと、連結部83の終端45と延出部とを連結する直線部83dを備えている。
そして、延出部83aは、図29に示すように、第1の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げるものとなっている。また、延出部83aは、図29に示すように、第1の周方向に位置する線状構成要素23の外面に乗り上げ、さらに、その線状構成要素23と第1の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面にも乗り上げるものとなっている。同様に、延出部83bは、図29に示すように、第2の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面に乗り上げるものとなっている。また、延出部83bは、図29に示すように、第2の周方向に位置する線状構成要素23の外面に乗り上げ、さらに、その線状構成要素23と第2の周方向に隣り合う線状構成要素23の外面にも乗り上げるものとなっている。そして、図30に示すように、ステントが拡張することにより、連結部83の線状構成要素23への乗り上げ部位(重なり部)は消失する。なお、上述した実施例では、連結部が備える延出部は、略ダイヤ形状(変形六角形)のものとなっているが、これに限定されるものではなく、円状、楕円状さらに他の多角形状であってもよい。
さらに、図31に示すステント90のようなものであってもよい。このステント90は、上述したステント80の連結部を部分的に変形させたものである。このステント90では、連結部93は、二つに区分された延出部を備え、かつ、2つに区分された延出部を連結する線状部93eを備えている。各延出部は、ステントの第1の周方向に頂点(角部)を有する延出部93aと、ステントの第1の周方向と反対方向となる第2の周方向に頂点(角部)を有する延出部93bとを備えている。そして、連結部93は、連結部93の始端44と延出部とを連結する直線部93cと、連結部93の終端45と延出部とを連結する直線部93dを備えている。
そして、図31のステントでは、2つに区分された延出部は、略三角形状のものとなっているが、これに限定されるものではなく、円状、楕円状さらに多角形状のものであってもよい。
そして、上述したすべての実施例のステントにおいて、乗り上げ部を有するため、従来のステントに比べて、生体器官拡張器具本体に装着された状態のステントが形成する筒状部の表面積に対する生体器官拡張器具本体に装着された状態のステントの線状構成要素の総表面積は、大きいものとなっている。生体器官拡張器具本体に装着された状態のステントの線状構成要素の総表面積は、生体器官拡張器具本体に装着された状態のステントが形成する筒状部の表面積の0.5〜1.8倍であることが好ましい。特に、0.8〜1.5倍であることが好ましい。また、拡張時のステントの線状構成要素の総表面積は、生体器官拡張器具本体に装着された状態のステントの露出する線状構成要素の表面積の1.0〜1.8倍であることが好ましい。特に、1.0〜1.5倍であることが好ましい。
上述のようにすることにより、生体器官拡張器具本体に装着された状態のステントは、十分な乗り上げ部を有するものとなり、拡張時における拡張保持力も高いものとなる。なお、上述における生体器官拡張器具本体に装着された状態のステントが形成する筒状部とは、ステントの外形が形成する仮想筒状体の表面積を示すものである。また、生体器官拡張器具本体に装着された状態のステントの線状構成要素の総表面積は、乗り上げ部および乗り上げ部と重なり表面が露出しない部分も含めた面積である。
そして、本発明に用いられるステントとしては、上述したバルーン拡張型ステントに限定されるものではなく、自己拡張型ステントであってもよい。
自己拡張型ステントは、略円筒形状に形成され、生体内挿入時には中心軸方向に圧縮され、生体内留置時には外方に拡張して圧縮前の形状に復元するものが用いられる。自己拡張型ステントの形状としては、上述した実施例のステント形状と同じ形状、また、大きさなども同じとすることが好ましい。
そして、自己拡張型であるステント203の構成材料としては、超弾性金属が好適である。超弾性金属としては、超弾性合金が好適に使用される。ここでいう超弾性合金とは一般に形状記憶合金といわれ、少なくとも生体温度(37℃付近)で超弾性を示すものである。特に好ましくは、49〜53原子%NiのTi−Ni合金、38.5〜41.5重量%ZnのCu−Zn合金、1〜10重量%XのCu−Zn−X合金(X=Be,Si,Sn,Al,Ga)、36〜38原子%AlのNi−Al合金等の超弾性金属体が好適に使用される。特に好ましくは、上記のTi−Ni合金である。また、Ti−Ni合金の一部を0.01〜10.0%Xで置換したTi−Ni−X合金(X=Co,Fe,Mn,Cr,V,Al,Nb,W,Bなど)とすること、またはTi−Ni合金の一部を0.01〜30.0%原子で置換したTi−Ni−X合金(X=Cu,Pb,Zr)とすること、また、冷間加工率または/および最終熱処理の条件を選択することにより、機械的特性を適宜変えることができる。また、上記のTi−Ni−X合金を用いて冷間加工率および/または最終熱処理の条件を選択することにより、機械的特性を適宜変えることができる。使用される超弾性合金の座屈強度(負荷時の降伏応力)は、5〜200kg/mm(22℃)、より好ましくは、8〜150kg/mm、復元応力(除荷時の降伏応力)は、3〜180kg/mm(22℃)、より好ましくは、5〜130kg/mmである。ここでいう超弾性とは、使用温度において通常の金属が塑性変形する領域まで変形(曲げ、引張り、圧縮)させても、変形の解放後、加熱を必要とせずにほぼ圧縮前の形状に回復することを意味する。
次に、本発明の生体器官拡張器具を図面に示す実施例を用いて説明する。
図32は、本発明の実施例の生体器官拡張器具の正面図である。図33は、図32に示した生体器官拡張器具の先端部の拡大部分断面図である。図34は、本発明の実施例の生体器官拡張器具の作用を説明するための説明図である。
本発明の血管拡張器具100は、上述したステント1と、ステント1が装着されたチューブ状の生体器官拡張器具本体101とからなる。
生体器官拡張器具本体101は、チューブ状のシャフト本体部102と、シャフト本体部の先端部に設けられた折り畳みおよび拡張可能なバルーン103とを備え、ステント1は、折り畳まれた状態のバルーン103を被包するように装着され、かつ該バルーンの拡張により拡張されるものである。
ステント1としては、上述したすべての実施例のステントを用いることができる。なお、ここで使用されるステントは、生体内管腔への挿入のための直径を有し、管状体の内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張可能ないわゆるバルーン拡張型ステントが用いられる。
この実施例の生体器官拡張器具100では、図33に示すように、シャフト本体部102は、シャフト本体部102の先端にて一端が開口し、シャフト本体部102の後端部にて他端が開口するガイドワイヤールーメン115を備えている。
この生体器官拡張器具本体101は、シャフト本体部102と、シャフト本体部102の先端部に固定されたステント拡張用バルーン103とを備え、このバルーン103上にステント1が装着されている。シャフト本体部102は、内管112と外管113と分岐ハブ110とを備えている。
内管112は、図33に示すように、内部にガイドワイヤーを挿通するためのガイドワイヤールーメン115を備えるチューブ体である。内管112としては、長さは、100〜2500mm、より好ましくは、250〜2000mm、外径が、0.1〜1.0mm、より好ましくは、0.3〜0.7mm、肉厚10〜250μm、より好ましくは、20〜100μmのものである。そして、内管112は、外管113の内部に挿通され、その先端部が外管113より突出している。この内管112の外面と外管113の内面によりバルーン拡張用ルーメン116が形成されており、十分な容積を有している。外管113は、内部に内管112を挿通し、先端が内管112の先端よりやや後退した部分に位置するチューブ体である。
外管113としては、長さは、100〜2500mm、より好ましくは、250〜2000mm、外径が、0.5〜1.5mm、より好ましくは、0.7〜1.1mm、肉厚25〜200μm、より好ましくは、50〜100μmのものである。
この実施例の生体器官拡張器具100では、外管113は、先端側外管113aと本体側外管113bにより形成され、両者が接合されている。そして、先端側外管113aは、本体側外管113bとの接合部より先端側の部分において、テーパー状に縮径し、このテーパー部より先端側が細径となっている。
先端側外管113aの細径部での外径は、0.50〜1.5mm、好ましくは0.60〜1.1mmである。また、先端側外管113aの基端部および本体側外管113bの外径は、0.75〜1.5mm、好ましくは0.9〜1.1mmである。
そして、バルーン103は、先端側接合部103aおよび後端側接合部103bを有し、先端側接合部103aが内管112の先端より若干後端側の位置に固定され、後端側接合部103bが外管の先端に固定されている。また、バルーン103は、基端部付近にてバルーン拡張用ルーメン116と連通している。
内管112および外管113の形成材料としては、ある程度の可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体など)、ポリ塩化ビニル、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が使用でき、好ましくは上記の熱可塑性樹脂であり、より好ましくは、ポリオレフィンである。
バルーン103は、図33に示すように、折り畳み可能なものであり、拡張させない状態では、内管112の外周に折り畳まれた状態となることができるものである。バルーン103は、図34に示すように、装着されるステント1を拡張できるようにほぼ同一径の筒状部分(好ましくは、円筒部分)となった拡張可能部を有している。略円筒部分は、完全な円筒でなくてもよく、多角柱状のものであってもよい。そして、バルーン103は、上述のように、先端側接合部103aが内管112にまた後端側接合部103bが外管113の先端に接着剤または熱融着などにより液密に固着されている。また、このバルーン103では、拡張可能部と接合部との間がテーパー状に形成されている。
バルーン103は、バルーン103の内面と内管112の外面との間に拡張空間103cを形成する。この拡張空間103cは、後端部ではその全周において拡張用ルーメン116と連通している。このように、バルーン103の後端は、比較的大きい容積を有する拡張用ルーメンと連通しているので、拡張用ルーメン116よりバルーン内への拡張用流体の注入が確実である。
バルーン103の形成材料としては、ある程度の可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体など)、ポリ塩化ビニル、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート)、ポリアリレーンサルファイド(例えば、ポリフェニレンサルファイド)等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が使用できる。特に、延伸可能な材料であることが好ましく、バルーン103は、高い強度および拡張力を有する二軸延伸されたものが好ましい。
バルーン103の大きさとしては、拡張されたときの円筒部分(拡張可能部)の外径が、2〜4mm、好ましくは2.5〜3.5mmであり、長さが10〜50mm、好ましくは20〜40mmである。また、先端側接合部103aの外径が、0.9〜1.5mm、好ましくは1〜1.3mmであり、長さが1〜5mm、好ましくは1〜1.3mmである。また、後端側接合部103bの外径が、1〜1.6mm、好ましくは1.1〜1.5mmであり、長さが1〜5mm、好ましくは、2〜4mmである。
そして、この血管拡張器具100は、図33および図34に示すように、拡張されたときの円筒部分(拡張可能部)の両端となる位置のシャフト本体部の外面に固定された2つのX線造影性部材117、118を備えている。なお、ステント1の中央部分の所定長の両端となる位置のシャフト本体部102(この実施例では、内管112)の外面に固定された2つのX線造影性部材を備えるものとしてもよい。さらに、ステントの中央部となる位置のシャフト本体部の外面に固定された単独のX線造影性部材を設けるものとしてもよい。
X線造影性部材117、118は、所定の長さを有するリング状のもの、もしくは線状体をコイル状に巻き付けたものなどが好適であり、形成材料は、例えば、金、白金、タングステンあるいはそれらの合金、あるいは銀−パラジウム合金等が好適である。
そして、バルーン103を被包するようにステント1が装着されている。ステントは、ステント拡張時より小径かつ折り畳まれたバルーンの外径より大きい内径の金属パイプを加工することにより作製される。そして、作製されたステント内にバルーンを挿入し、ステントの外面に対して均一な力を内側に向けて与え縮径させることにより製品状態のステントが形成される。つまり、上記のステント1は、バルーンへの圧縮装着により完成する。
内管112と外管113との間(バルーン拡張用ルーメン116内)には、線状の剛性付与体(図示せず)が挿入されていてもよい。剛性付与体は、生体器官拡張器具100の可撓性をあまり低下させることなく、屈曲部位での生体器官拡張器具100の本体部102の極度の折れ曲がりを防止するとともに、生体器官拡張器具100の先端部の押し込みを容易にする。剛性付与体の先端部は、他の部分より研磨などの方法により細径となっていることが好ましい。また、剛性付与体は、細径部分の先端が、本体部外管113の先端部付近まで延びていることが好ましい。剛性付与体としては、金属線であることが好ましく、線径0.05〜1.50mm、好ましくは0.10〜1.00mmのステンレス鋼等の弾性金属、超弾性合金などであり、特に好ましくは、ばね用高張力ステンレス鋼、超弾性合金線である。
この実施例の生体器官拡張器具100では、図32に示すように、基端に分岐ハブ110が固定されている。分岐ハブ110は、ガイドワイヤールーメン115と連通しガイドワイヤーポートを形成するガイドワイヤー導入口109を有し、内管112に固着された内管ハブと、バルーン拡張用ルーメン116と連通しインジェクションポート111を有し、外管113に固着された外管ハブとからなっている。そして、外管ハブと内管ハブとは、固着されている。この分岐ハブ110の形成材料としては、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポリアリレート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂が好適に使用できる。
なお、生体器官拡張器具の構造は、上記のようなものに限定されるものではなく、生体器官拡張器具の中間部分にガイドワイヤールーメンと連通するガイドワイヤー挿入口を有するものであってもよい。
次に、本発明の他の実施例の血管拡張器具を図面に示す実施例を用いて説明する。
図35は、本発明の他の実施例の生体器官拡張器具の部分省略正面図である。図36は、図35に示した生体器官拡張器具の先端部付近の拡大縦断面図である。
この実施例の生体器官拡張器具200は、軸方向に配列した複数の環状体2と隣り合う環状体2を連結する連結部3を有するステント203と、ステント203が装着されたチューブ状の生体器官拡張器具本体201とからなる。
このステント203は、略円筒形状に形成され、生体内挿入時には中心軸方向に圧縮され、生体内留置時には外方に拡張して圧縮前の形状に復元するいわゆる自己拡張型ステントである。
生体器官拡張器具本体201は、ステント203を先端部内に収納するシース202と、シース202内を摺動可能に挿通し、ステント200をシース202の先端より放出するための内管204とを備える。
そして、このステント203も上述したステント1と同様に、シース内に収納された状態にて、ステントの軸方向の一端側に頂点を有する複数の一端側屈曲部と前記ステントの軸方向の他端側に頂点を有する複数の他端側屈曲部と、一端側屈曲部と他端側屈曲部とを繋ぐ線状構成要素とにより構成された環状体がステントの軸方向に複数配列し、かつ、隣り合う環状体が連結部により連結されたものであり、連結部は、ステントの周方向に延びる延出部を備え、さらに、ステントの生体器官拡張器具本体への装着時において、環状体は、隣り合う環状体に乗り上げることなく、かつ、連結部の延出部の一部は、隣接する環状体の線状構成要素の外面に乗り上げたものとなっている。
この実施例の生体器官拡張器具200は、図35に示すように、シース202、自己拡張型ステント203、内管204を備えている。
シース202は、図35および図36に示すように、管状体であり、先端および後端は開口している。先端開口は、ステント203を体腔内の狭窄部に留置する際、ステント203の放出口として機能する。ステント203は、この先端開口より放出されることにより応力負荷が解除されて拡張し圧縮前の形状に復元する。シース202の先端部は、ステント203を内部に収納するステント収納部位222となっている。また、シース202は、収納部位222より基端側に設けられた側孔221を備えている。側孔221は、ガイドワイヤーを外部に導出するためのものである。
シース202の外径としては、1.0〜4.0mm程度が好ましく、特に、1.5〜3.0mmが好ましい。また、シース202の内径としては、1.0〜2.5mm程度が好ましい。シース202の長さは、300〜2500mm、特に、300〜2000mm程度が好ましい。
また、シース202の基端部には、図35に示すように、シースハブ206が固定されている。シースハブ206は、シースハブ本体と、シースハブ本体内に収納され、内管204を摺動可能、かつ液密に保持する弁体(図示せず)を備えている。また、シースハブ206は、シースハブ本体の中央付近より斜め後方に分岐するサイドポート261を備えている。また、シースハブ206は、内管204の移動を規制する内管ロック機構を備えていることが好ましい。
内管204は、図35および図36に示すように、シャフト状の内管本体部240と、内管本体部240の先端に設けられ、シース202の先端より突出する先端部247と、内管本体部240の基端部に固定された内管ハブ207とを備える。
先端部247は、シース202の先端より突出し、かつ、図36に示すように、先端に向かって徐々に縮径するテーパー状に形成されていることが好ましい。このように形成することにより、狭窄部への挿入を容易なものとする。また、内管204は、ステント203よりも先端側に設けられ、シースの先端方向への移動を阻止するストッパーを備えることが好ましい。先端部247の基端は、シース202の先端と当接可能なものとなっており、上記のストッパーとして機能している。
また、内管204は、図36に示すように、自己拡張型ステント203を保持するための2つの突出部243,245を備えている。突出部243,245は、環状突出部であることが好ましい。内管204の先端部247の基端側には、ステント保持用突出部243が設けられている。そして、このステント保持用突出部243より所定距離基端側には、ステント放出用突出部245が設けられている。これら2つの突出部243,245間にステント203が配置される。これら突出部243,245の外径は、後述する圧縮されたステント203と当接可能な大きさとなっている。このため、ステント203は、突出部243により先端側への移動が規制され、放出用突出部245により基端側への移動が規制される。さらに、シース202を引くと、放出用突出部245によりステント203はその位置にとどまるためシース202より放出される。さらに、ステント放出用突出部245の基端側は、図36に示すように、基端側に向かって徐々に縮径するテーパー部246となっていることが好ましい。同様に、ステント保持用突出部243の基端側は、図36に示すように、基端側に向かって徐々に縮径するテーパー部244となっていることが好ましい。このようにすることにより、内管204をシース202の先端より突出させ、ステント203をシースより放出した後に、内管204をシース202内に再収納する際に、突出部がシースの先端に引っかかることを防止する。また、突出部243,245は、X線造影性材料により別部材により形成されていてもよい。これにより、X線造影下でステントの位置を的確に把握することができ、手技がより容易なものとなる。
内管204は、図36に示すように、先端より少なくともシース202のステント収納部位222より基端側まで延びるルーメン241と、ルーメン241とステント収納部位より基端側において連通する内管側孔242とを備えている。この実施例の生体器官拡張器具200では、ルーメン241は、側孔242形成部位にて終端している。ルーメン241は、生体器官拡張器具200の先端よりガイドワイヤーの一端を挿入し、内管内を部分的に挿通させた後、内管側面より外部に導出するためのものである。そして、内管側孔242は、シース側孔221より、生体器官拡張器具200の若干先端側に位置している。内管側孔242の中心は、シース側孔221の中心より、0.5〜10mm先端側となっていることが好ましい。
なお、生体器官拡張器具としては、上述のタイプのものに限定されるものではなく、上記のルーメン241は、内管の基端まで延びるものであってもよい。この場合には、シースの側孔221は不要となる。
そして、内管204は、シース202内を貫通し、シース202の後端開口より突出している。内管204の基端部には、図35に示すように、内管ハブ207が固着されている。
図1は、本発明の生体器官拡張器具に使用されるステントの生体器官拡張器具本体への装着時の正面図である。 図2は、図1のステントの展開図である。 図3は、図1の部分拡大図である。 図4は、図3のA−A線拡大部分断面図である。 図5は、図3のB−B線拡大部分断面図である。 図6は、図1のステントの拡張時の正面図である。 図7は、図1のステントの拡張時の展開図である。 図8は、図7の部分拡大図である。 図9は、本発明の生体器官拡張器具に使用される他の例のステントの生体器官拡張器具本体への装着時の展開図である。 図10は、図9の部分拡大図である。 図11は、図9のステントの拡張時の展開図である。 図12は、図11の部分拡大図である。 図13は、本発明の生体器官拡張器具に使用される他の例のステントの生体器官拡張器具本体への装着時(縮径時)の展開図である。 図14は、図13の部分拡大図である。 図15は、図14のC−C線拡大部分断面図である。 図16は、図13のステントの拡張時の展開図である。 図17は、図16の部分拡大図である。 図18は、本発明の生体器官拡張器具に使用される他の例のステントの生体器官拡張器具本体への装着時の展開図である。 図19は、図18の部分拡大図である。 図20は、図19のD−D線拡大部分断面図である。 図21は、図19のE−E線拡大部分断面図である。 図22は、図18のステントの拡張時の展開図である。 図23は、図22の部分拡大図である。 図24は、本発明の生体器官拡張器具に使用される他の例のステントの縮径時(装着時)の部分拡大図である。 図25は、本発明の生体器官拡張器具に使用される他の例のステントの生体器官拡張器具本体への装着時(縮径時)の部分拡大図である。 図26は、図25に示したステントの拡張時の部分拡大図である。 図27は、本発明の生体器官拡張器具に使用される他の例のステントの生体器官拡張器具本体への装着時(縮径時)の部分拡大図である。 図28は、図27に示したステントの拡張時の部分拡大図である。 図29は、本発明の生体器官拡張器具に使用される他の例のステントの生体器官拡張器具本体への装着時(縮径時)の部分拡大図である。 図30は、図29に示したステントの拡張時の部分拡大図である。 図31は、本発明の生体器官拡張器具に使用される他の例のステントの生体器官拡張器具本体への装着時(縮径時)の部分拡大図である。 図32は、本発明の実施例の生体器官拡張器具の正面図である。 図33は、図32に示した生体器官拡張器具の先端部の拡大部分断面図である。 図34は、本発明の実施例の生体器官拡張器具の作用を説明するための説明図である。 図35は、本発明の他の実施例の生体器官拡張器具の部分省略正面図である。 図36は、図35に示した生体器官拡張器具の先端部付近の拡大縦断面図である。
符号の説明
1 ステント
100 生体器官拡張器具
2 環状体
3 連結部

Claims (13)

  1. 線状構成要素により形成されたステントと、該ステントが装着されたチューブ状の生体器官拡張器具本体とからなる生体器官拡張器具であって、
    前記ステントは、該ステントの軸方向の一端側に頂点を有する複数の一端側屈曲部と前記ステントの軸方向の他端側に頂点を有する複数の他端側屈曲部と、前記一端側屈曲部と前記他端側屈曲部とを繋ぐ線状構成要素とにより構成された環状体が前記ステントの軸方向に複数配列し、かつ、隣り合う前記環状体が連結部により連結されたものであり、前記ステントの前記生体器官拡張器具本体への装着時において、前記環状体は、隣り合う環状体に乗り上げることなく、かつ、前記連結部は、前記ステントの周方向に1つのみの頂点を有する湾曲した変形線状部を有し、かつ、前記変形線状部が、前記周方向に隣接する前記線状構成要素の外面にのみ乗り上げており、かつ前記連結部の乗り上げ部分は、前記ステントの拡張時において消失するものであることを特徴とする生体器官拡張器具。
  2. 前記ステントは、前記ステントの第1の周方向に頂点を有する前記変形線状部を有する連結部と、前記第1の周方向と反対方向となる第2の周方向に頂点を有する前記変形線状部を有する連結部を備え、かつ、前記第1の周方向に頂点を有する前記変形線状部を有する前記連結部と、前記第2の周方向に頂点を有する前記変形線状部を有する前記連結部が、前記ステントの軸方向に交互となるように配置されている請求項1に記載の生体器官拡張器具。
  3. 線状構成要素により形成されたステントと、該ステントが装着されたチューブ状の生体器官拡張器具本体とからなる生体器官拡張器具であって、
    前記ステントは、該ステントの軸方向の一端側に頂点を有する複数の一端側屈曲部と前記ステントの軸方向の他端側に頂点を有する複数の他端側屈曲部と、前記一端側屈曲部と前記他端側屈曲部とを繋ぐ線状構成要素とにより構成された環状体が前記ステントの軸方向に複数配列し、かつ、隣り合う前記環状体が連結部により連結されたものであり、前記ステントの前記生体器官拡張器具本体への装着時において、前記環状体は、隣り合う環状体に乗り上げることなく、かつ、前記連結部は、前記ステントの第1の周方向にのみ突出しかつ頂点を有する複数の屈曲部を備える変形線状部を有し、かつ、前記変形線状部が、前記第1の周方向に隣接する前記線状構成要素の外面にのみ乗り上げており、かつ前記連結部の乗り上げ部分は、前記ステントの拡張時において消失するものであることを特徴とする生体器官拡張器具。
  4. 前記連結部の前記線状構成要素の外面に乗り上げる部分のステントの周方向の外側側面は、外面側が突出する傾斜面となっている請求項1ないし3のいずれかに記載の生体器官拡張器具。
  5. 前記連結部が乗り上げる部分の前記線状構成要素の側面は、内面側が突出する傾斜面となっている請求項1ないし4のいずれかに記載の生体器官拡張器具。
  6. 前記連結部は、該連結部が連結する一方の前記環状体にのみ乗り上げている請求項1ないしのいずれかに記載の生体器官拡張器具。
  7. 前記複数の環状体は、各環状体の前記一端側屈曲部もしくは前記他端側屈曲部がほぼ直線状となるように配列されており、前記連結部は、隣り合う前記環状体の前記一端側屈曲部間もしくは前記他端側屈曲部間を連結するものである請求項1ないしのいずれかに記載の生体器官拡張器具。
  8. 前記ステントは、隣り合う前記環状体間に複数の前記連結部を備えている請求項1ないしのいずれかに記載の生体器官拡張器具。
  9. 前記連結部は、前記ステントの軸方向に連続しないものとなっている請求項1ないしのいずれかに記載の生体器官拡張器具。
  10. 前記ステントは、略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のための直径を有し、該ステントの内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張するものであり、前記生体器官拡張器具本体は、チューブ状のシャフト本体部と、該シャフト本体部の先端部に設けられた折り畳みおよび拡張可能なバルーンとを備え、前記ステントは、折り畳まれた状態の前記バルーンを被包するように装着され、かつ該バルーンの拡張により拡張されるものである請求項1ないしのいずれかに記載の生体器官拡張器具。
  11. 前記ステントは、略円筒形状に形成され、生体内挿入時には中心軸方向に圧縮され、生体内留置時には外方に拡張して圧縮前の形状に復元するものであり、前記生体器官拡張器具本体は、前記ステントを先端部内に収納するシースと、該シース内を摺動可能に挿通し、前記ステントを前記シースの先端より放出するための内管とを備えるものである請求項1ないしのいずれかに記載の生体器官拡張器具。
  12. 前記生体器官拡張器具本体に装着された状態の前記ステントの前記線状構成要素の総表面積は、前記生体器官拡張器具本体に装着された状態の前記ステントが形成する筒状部の表面積の0.5〜1.8倍である請求項1ないし11のいずれかに記載の生体器官拡張器具。
  13. 前記ステントは、拡張時の前記ステントの線状構成要素の総表面積が、生体器官拡張器具本体に装着された状態の前記ステントの露出する線状構成要素の表面積の1.0〜1.8倍である請求項1ないし12のいずれかに記載の生体器官拡張器具。
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