JP2012071045A - 生体内留置用ステントおよびステントデリバリーシステム - Google Patents

生体内留置用ステントおよびステントデリバリーシステム Download PDF

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Abstract

【課題】圧縮時における小径化を可能とし、目的病変部位への留置後における変形性も良好であり、かつ、拡張時におけるステント長の縮小化が少ないステントおよびそれを備えるステントデリバリーシステムを提供する。
【解決手段】ステント1は、複数の環状体2を備える。各環状体は、複数の一端側屈曲部4と複数の他端側屈曲部5とを有する。ステント1は、中心軸に対してほぼ平行に延びる直線状全環状体連接部3を備える。各環状体2は、複数の一端側屈曲部4と、複数の他端側屈曲部5と、一端側屈曲部と他端側屈曲部とを接続する複数の接続部6とを備える。直線状全環状体連接部3は、各環状体2の屈曲部5の頂点ではなく、屈曲部の端部8を連結している。
【選択図】図4

Description

本発明は、血管、胆管、気管、食道、尿道等の生体管腔内に生じた狭窄部、もしくは閉塞部の改善に使用される生体内留置用ステントおよびステントデリバリーシステムに関する。
生体内留置用ステントは、血管あるいは他の生体内管腔が狭窄もしくは閉塞することによって生じる様々な疾患を治療するために、その狭窄もしくは閉塞部位を拡張し、その内腔を確保するためにそこに留置する一般的には管状の医療用具である。ステントは、体外から体内に挿入するため、挿入時は直径が小さく、目的の狭窄もしくは閉塞部位で拡張させて直径を大きくし、かつその管腔をそのままで保持する物である。
ステントとしては、金属線材、あるいは金属管を加工した円筒状のものが一般的である。カテーテルなどに細くした状態で装着され、生体内に挿入され、目的部位で何らかの方法で拡張させ、その管腔内壁に密着、固定することで管腔形状を維持する。ステントは、機能および留置方法によって、セルフエクスパンダブルステントとバルーンエクスパンダブルステントに区別される。バルーンエクスパンダブルステントはステント自体に拡張機能はなく、バルーン上にマウントしたステントを目的部位に挿入した後、バルーンを拡張させ、バルーンの拡張力によりステントを拡張(塑性変形)させ目的管腔の内面に密着させて固定する。このタイプのステントでは、上記のようなステントの拡張作業が必要になる。
特表2007−507298号公報(特許文献1)には、初期状態(A)から支持状態(S)に拡張され得る管状支持フレーム(2)を有するステントであって、前記支持フレーム(2)が、遷移部(11、12)を介して波形の形態で無端環をなすような互いに連なる支柱(7、8、9、10)によって形成される少なくとも2つの環状セグメント(3〜6)からなり、隣接する環状セグメント(3〜6)が、コネクタ(13)によって連結されるようなステントにおいて、前記ステントの長手軸(L)方向から見て、端側の環状セグメント(3、6)上に1つ置きに設けられた前側の遷移部(12)は、拡がった頭端(18)を有し、前記頭端(18)は、軸方向において前記隣接する遷移部(11’)と反対側に突出し、凸状に丸められた前部(19)と、前記頭端(18)と前記頭端(18)に接続される前記支柱(9、10)との間の凹状に丸められた喉部(20、21)とを有しているステントが開示されている。また、特許文献1のステントの各コネクタ(13、13’)は、支柱と同じように設計され、前記ステントの前記長手軸Lと実質的に平行に延在する長手方向部(14、14’)を有し、また前記長手方向部(14、14’)を横切って配置され、U又はV字状に形成される補償部(15、15’)を備えている。さらに、コネクタ(13、13’)は、軸方向に連続的に配置されている。
特表2007−507298号公報
特許文献1のステントは、縫合糸を媒介とする取外し性を特徴とするステントに関するものである。特許文献1の図1および図2に示されているように、ステントは、軸方向に連続的に一端から他端まで延びるように配置されたコネクタ(13、13’)を有しており、拡張時におけるステントの縮小化が生じ難いものとなっている。
しかし、コネクタは、環状セグメントの頂点間を連結するものとなっている。 このため、コネクタの端部は、環状セグメントの頂点内に位置するものとなり、頂点部分の縮径化を阻害し、全体として、圧縮時の小径化を阻害している。また、環状セグメントの頂点部にコネクタが連結されているため、ステントの湾曲時に、コネクタと環状セグメントとの交点に応力が集中し、良好な湾曲を阻害する可能性がある。
本発明の目的は、圧縮時における小径化を可能とし、小径の目的病変部への配置が可能であり、さらに、目的病変部位への留置後における変形性も良好であり、かつ、拡張時におけるステント長の縮小化が少なく、目的とする病変部を確実に改善可能である生体内留置用ステントおよびそれを備えるステントデリバリーシステムを提供するものである。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 線状構成要素により形成された生体内留置用ステントであって、
前記ステントは、前記ステントの軸方向の一端側に頂点を有する複数の一端側屈曲部と、前記ステントの軸方向の他端側に頂点を有する複数の他端側屈曲部と、前記一端側屈曲部と前記他端側屈曲部とを接続する複数の接続部とを備え、
前記ステントは、前記ステントの一端部より他端部まで、前記ステントの中心軸に対してほぼ平行に延びる直線状連接部を備え、前記直線状連接部は、前記屈曲部の頂点部ではなく、前記屈曲部の端部もしくは前記接続部を連結するものであり、かつ、前記ステントの拡張時においてほぼ直線状態を維持するものである生体内留置用ステント。
(2) 前記ステントは、前記線状構成要素により環状に形成された複数の環状体が軸方向に配列されるとともに、隣り合う環状体が連結された生体内留置用ステントであり、前記直線状連接部は、前記ステントの一端に位置する前記環状体から他端に位置する前記環状体まで、前記ステントの中心軸に対してほぼ平行に延びる直線状全環状体連接部であり、前記各環状体は、前記ステントの軸方向の一端側に頂点を有する複数の前記一端側屈曲部と、前記ステントの軸方向の他端側に頂点を有する複数の前記他端側屈曲部と、前記一端側屈曲部と前記他端側屈曲部とを接続する複数の前記接続部とを備え、前記直線状全環状体連接部は、前記各環状体の前記屈曲部の頂点部ではなく、前記屈曲部の端部もしくは前記接続部を連結するものである上記(1)に記載の生体内留置用ステント。
(3) 前記直線状全環状体連接部は、前記各環状体の前記屈曲部の端部を連結するものである上記(2)に記載の生体内留置用ステント。
(4) 前記各環状体の前記屈曲部の少なくとも一つは、端部に、前記ステントの拡張時において、前記ステントの中心軸にほぼ平行である平行端部を備え、前記直線状全環状体連接部は、前記屈曲部の前記平行端部を連結するものである上記(3)に記載の生体内留置用ステント。
(5) 前記ステントは、前記ステントの一端に位置する前記環状体から他端に位置する前記環状体まで、前記ステントの中心軸に対してほぼ平行に延びる第2の直線状全環状体連接部を備え、前記第2の直線状全環状体連接部は、前記各環状体の前記屈曲部の頂点部ではなく、前記屈曲部の端部を連結している上記(3)または(4)に記載の生体内留置用ステント。
(6) 前記各環状体の前記屈曲部の少なくとも2つは、端部に、前記ステントの拡張時において、前記ステントの中心軸にほぼ平行である平行端部を備え、前記第2の直線状全環状体連接部は、前記平行端部を連結するものである上記(5)に記載の生体内留置用ステント。
(7) 前記ステントは、前記直線状全環状体連接部とは別に、隣り合う任意の前記環状体を連結する連結部を備えている上記(3)または(4)に記載の生体内留置用ステント。
(8) 前記各環状体は、少なくとも2つの前記平行端部を備え、前記連結部は、前記平行端部を連結するものである上記(7)に記載の生体内留置用ステント。
(9) 前記ステントは、前記連結部により接続された前記環状体と、隣り合う前記環状体間に、前記連結部が存在しない複数の連結部不存在部とを備えている上記(7)または(8)に記載の生体内留置用ステント。
(10) 隣り合う前記環状体のすべては、前記直線状全環状体連接部および前記連結部により連結されている上記(7)または(8)に記載の生体内留置用ステント。
(11) 前記ステントは、略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のための圧縮された直径を有し、前記ステントの内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張するものである上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
また、上記目的を達成するものは、以下のものである。
(12) チューブ状のシャフト本体部と、該シャフト本体部の先端部に設けられた折り畳みおよび拡張可能なバルーンと、折り畳まれた状態の前記バルーンを被包するように装着され、かつ該バルーンの拡張により拡張される上記(11)に記載のステントとを備えることを特徴とするステントデリバリーシステム。
(13) 前記ステントは、略円筒形状に形成され、生体内挿入時には中心軸方向に圧縮され、生体内留置時には外方に拡張して圧縮前の形状に復元するものである上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
(14) シースと、該シースの先端部内に収納された上記(13)のステントと、該シース内を摺動可能に挿通し、前記ステントを前記シースの先端より押し出すための内管とを備えるステントデリバリーシステム。
本発明のステントは、線状構成要素により形成された生体内留置用ステントであって、ステントの軸方向の一端側に頂点を有する複数の一端側屈曲部と、ステントの軸方向の他端側に頂点を有する複数の他端側屈曲部と、一端側屈曲部と他端側屈曲部とを接続する複数の接続部とを備える。ステントは、ステントの一端部より他端部まで、ステントの中心軸に対してほぼ平行に延びる直線状連接部を備え、直線状連接部は、屈曲部の頂点部ではなく、屈曲部の端部もしくは接続部を連結するものであり、かつ、ステントの拡張時においてほぼ直線状態を維持するものである。
特に、直線状全環状体連接部を有することにより、拡張時におけるステント長の縮小化が少なく、また、直線状全環状体連接部は、各環状体の屈曲部の頂点部ではなく、屈曲部の端部を連結するものであるので、圧縮時における直線状全環状体連接部に起因する小径化への障害が少なく、さらに、目的病変部位への留置後における変形性も良好であり、目的とする病変部を確実に改善可能である。
図1は、本発明の一実施例の生体内留置用ステントの正面図である。 図2は、図1の生体内留置用ステントの展開図である。 図3は、図1の生体内留置用ステントの製造時の展開図である。 図4は、図3の部分拡大図である。 図5は、図1の生体内留置用ステントの拡張時の展開図である。 図6は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの展開図である。 図7は、図6の生体内留置用ステントの製造時の展開図である。 図8は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの展開図である。 図9は、図8の生体内留置用ステントの製造時の展開図である。 図10は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの製造時の展開図である。 図11は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの製造時の展開図である。 図12は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの製造時の展開図である。 図13は、本発明の実施例のステントデリバリーシステムの正面図である。 図14は、図13に示したステントデリバリーシステムの先端部の部分破断拡大図である。 図15は、図13に示したステントデリバリーシステムに用いられているステントデリバリーシステム本体の先端部の拡大破断拡大図である。 図16は、本発明の他の実施例のステントデリバリーシステムの部分省略正面図である。 図17は、図16に示したステントデリバリーシステムの先端部付近の拡大縦断面図である。
本発明の生体内留置用ステントについて以下の好適実施例を用いて説明する。
本発明の生体内留置用ステント1は、線状構成要素により形成された生体内留置用ステントであり、ステント1の軸方向の一端側に頂点を有する複数の一端側屈曲部4と、ステントの軸方向の他端側に頂点を有する複数の他端側屈曲部5と、一端側屈曲部4と他端側屈曲部5とを接続する複数の接続部6とを備える。ステント1は、ステント1の一端部より他端部まで、ステント1の中心軸に対してほぼ平行に延びる直線状連接部3(3a、3b)を備え、直線状連接部3(3a、3b)は、屈曲部5(4)の頂点部ではなく、屈曲部5(4)の端部8(7)もしくは接続部6を連結するものであり、かつ、前記ステントの拡張時においてほぼ直線状態を維持するものとなっている。つまり、本発明のステントでは、直線状連接部3a、3bは、ステントの拡張時に、ほぼ直線状態を保持するもの、言い換えれば、ステントの拡張後においても、屈曲しないものとなっている。
また、この実施例の生体内留置用ステント1は、線状構成要素により環状に形成された複数の環状体2が軸方向に配列されるとともに、隣り合う環状体が連結された生体内留置用ステントである。そして、ステント1は、ステントの一端に位置する環状体から他端に位置する前記環状体まで、ステント1の中心軸に対してほぼ平行に延びる直線状全環状体連接部3を備える。各環状体2は、ステントの軸方向の一端側に頂点を有する複数の一端側屈曲部4と、ステントの軸方向の他端側に頂点を有する複数の他端側屈曲部5と、一端側屈曲部4と他端側屈曲部5とを接続する複数の接続部6とを備える。直線状全環状体連接部3(3a、3b)は、各環状体2の屈曲部5(4)の頂点ではなく、屈曲部5(4)の端部8(7)もしくは接続部6を連結し、かつ、ステント1の拡張時においてほぼ直線状態を維持するものである。
この実施例のステント1は、略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のための直径を有し、管状体の内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張可能なステント、いわゆるバルーン拡張型ステントとなっている。なお、本発明のステントは、バルーン拡張型ステントに限定されるものではない。
この実施例のステント1は、図1ないし図4に示すように、複数の環状体2を軸方向に隣り合うように配列するとともに、それぞれを接続した形態となっている。なお、ステントの形態としては、このような複数の環状体により構成されるものに限定されるものではなく、螺旋状のものであってもよい。
そして、各環状体2は、ステント1の軸方向の一端側に頂点を有する複数の一端側屈曲部4と、ステント1の軸方向の他端側に頂点を有する複数の他端側屈曲部5と、一端側屈曲部4と他端側屈曲部5とを接続する複数の接続部6とを備え、環状に連続した無端の線状構成要素(具体的には、波線状体)により構成されている。そして、直線状全環状体連接部3(3a、3b)は、各環状体2の屈曲部5(4)の頂点ではなく、屈曲部5(4)の端部8(7)を連結している。
この実施例のステント1では、各環状体2は、ステントの一端側に位置する一端側屈曲部4が、ステントの軸方向にほぼ直線状となるように、また、他端側屈曲部5もステントの軸方向にほぼ直線状となるように配置されており、すべての環状体2が、実質的に同じ形態にて整列した状態となっている。
そして、この実施例のステント1では、図4、図5に示すように、各環状体2の他端側屈曲部5の少なくとも一つの端部(第1の直線状全環状体連接部3aと連結される屈曲部の端部)は、ステント1の拡張時において、ステントの中心軸にほぼ平行である平行端部8となっている。そして、直線状全環状体連接部3aは、屈曲部5の頂点部ではなく、屈曲部5の平行端部8を連結するものとなっている。
さらに、この実施例のステント1では、ステント1の一端に位置する環状体から他端に位置する環状体まで、ステント1の中心軸に対してほぼ平行に延びる第1の直線状全環状体連接部3aと、同様に、ステントの一端に位置する環状体から他端に位置する環状体まで、ステントの中心軸に対してほぼ平行に延びる第2の直線状全環状体連接部3bとを備えている。
そして、図4、図5に示すように、各環状体2の一端側屈曲部4の少なくとも一つの端部(第2の直線状全環状体連接部3bと連結される屈曲部の端部)は、ステント1の拡張時において、ステントの中心軸にほぼ平行である平行端部7となっている。そして、第2の直線状全環状体連接部3bは、屈曲部4の頂点部ではなく、屈曲部4の平行端部7を連結するものとなっている。
そして、第1の直線状全環状体連接部3aは、各環状体2の基端側屈曲部5の端部8を連結しており、第2の直線状全環状体連接部3bは、各環状体2の一端側屈曲部4の端部7を連結している。そして、この実施例のステント1では、各環状体2の直線状全環状体連接部3(3a、3b)が連結する屈曲部4,5の端部は、ともに、ステント1の拡張時において、ステントの中心軸に対してほぼ平行である平行端部7,8となっている。このため、ステント1は、各環状体2の屈曲部の少なくとも2つは、端部に、ステントの拡張時において、ステントの中心軸にほぼ平行である平行端部を備え、第1の直線状全環状体連接部3aおよび第2の直線状全環状体連接部3bは、平行端部を連結するものとなっている。また、第1の直線状全環状体連接部3aと第2の直線状全環状体連接部3bは、ほぼ向かい合うように配置されている。
この実施例のステント1における環状体は、図1ないし図5に示すように、ほぼ同じピッチの複数の一端側屈曲部4と他端側屈曲部5と接続部6とを有し、環状に連続した無端の波線状体となっている。なお、各環状体における一端側屈曲部(もしくは他端側屈曲部)の数は、4〜10が好適である。そして、この実施例のステント1では、隣り合う環状体間は、第1の直線状全環状体連接部3aおよび第2の直線状全環状体連接部3bにより連結されている。なお、本発明のステントの形態は、上述したステント1のような、複数の波線状体により構成されたもの、また、複数の波線状体の近接する屈曲部の頂点間を接合するものに限定されるものではない。
そして、ステント1は、図1の状態にて生体内に挿入され、ステントの内部より半径方向に広がる力が付加された時に、図3の状態を越えて図5に状態に拡張する。そして、上記の変形時に、一端側屈曲部4および他端側屈曲部5は、開く方向に変形するが、一端側屈曲部4と他端側屈曲部5間を繋ぐ接続部6、屈曲部4,5の平行端部7,8は、実質的に変形しない。また、第1の直線状全環状体連接部3aおよび第2の直線状全環状体連接部3bも、拡張時に実質的に変形しない。つまり、本発明のステントでは、第1の直線状全環状体連接部3a、第2の直線状全環状体連接部3bは、ステントの拡張時に、ほぼ直線状態を保持するもの、言い換えれば、ステントの拡張後においても、ほぼ屈曲部を持たないものとなっている。なお、ここでいうほぼ直線状態を保持するもの、および、ほぼ屈曲部を持たないものとは、実質的に直線状であるが、小さな湾曲部、小さな屈曲部を部分に有するものを包含するものである。
また、表現を変えれば、第1の直線状全環状体連接部3aは、環状体2の他端側屈曲部5の頂点に近接しかつ頂点より若干離間した側部(言い換えれば、他端側屈曲部の側部、他端側屈曲部の一方の側部)に連結された状態となっている。そして、第1の直線状全環状体連接部3aは、接続部6の端部(基端側端部)と連結した状態となっている。このため、各環状体には、第1の直線状全環状体連接部3aと接続部6との分岐部9aを有するものとなっている。また、分岐部9aにおいて、接続部6と第1の直線状全環状体連接部3a間は、鋭角をなすもの(接続部6は、第1の直線状全環状体連接部3aより鋭角に斜めにステント1の一端方向に延びるもの)となっている。そして、この分岐部付近は、ステントの拡張時においても実質的に変形せず、留置されたステントに、良好な拡張保持力を付与する。
同様に、第2の直線状全環状体連接部3bは、環状体2の一端側屈曲部4の頂点に近接しかつ頂点より若干離間した側部(言い換えれば、一端側屈曲部の側部、一端側屈曲部の一方の側部)に連結された状態となっている。そして、第2の直線状全環状体連接部3bは、接続部6の端部(一端側端部)と連結した状態となっている。このため、各環状体には、第2の直線状全環状体連接部3bと接続部6との分岐部9bを有するものとなっている。また、分岐部9bにおいて、接続部6と第2の直線状全環状体連接部3b間は、鋭角をなすもの(接続部6は、第2の直線状全環状体連接部3bより鋭角に斜めにステント1の他端方向に延びるもの)となっている。そして、この分岐部付近は、ステントの拡張時においても実質的に変形せず、留置されたステントに、良好な拡張保持力を付与する。
そして、この実施例のように、第1の直線状全環状体連接部3aが、環状体2の他端側屈曲部5の端部を連結し、第2の直線状全環状体連接部3bが、環状体2の一端側屈曲部4の端部を連結することにより、各環状体における分岐部9a,9bの位置が異なるものとなり、留置されたステントに、良好な拡張保持力を付与する。
そして、この実施例のステント1では、各環状体2のすべての他端側屈曲部5は、両端部に、ステントの拡張時において、ステントの中心軸にほぼ平行である平行端部8を備えている。同様に、各環状体2のすべての他端側屈曲部4は、両端部に、ステントの拡張時において、ステントの中心軸にほぼ平行である平行端部7を備えている。このため、ステントの拡張時において、屈曲部4,5の平行端部7,8が、平行状態を維持すため、屈曲部付近における良好な拡張保持力を有するものとなる。
次に、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントについて説明する。
図6は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの展開図である。図7は、図6の生体内留置用ステントの製造時の展開図である。
この実施例のステント10の基本構成は、上述したステント1と同じであり、相違点は、第2の直線状全環状体連接部3bを持たず、任意の隣り合う環状体を連結する連結部12を有する点である。
この実施例のステント10では、上述したステント1と同様に、第1の直線状全環状体連接部3aを有するものの、第2の直線状全環状体連接部3bを持たないものとなっている。そして、この実施例のステント10では、連結部12により接続された環状体と、隣り合う環状体間に、連結部12が存在しない複数の連結部不存在部17を有するものとなっている。
そして、この実施例のステント10は、隣り合う2つのみの環状体を連結するものであり、また、連結部12は、各環状体間に一つおきに設けられており、言い換えれば、一つおきに、連結部12が存在しない複数の連結部不存在部17を有するものとなっている。このため、このステント10は、ステントの拡張時において、良好な変形性を有するものとなる。また、複数の連結部12は、ステントの軸方向に延びる直線上に位置するように設けられている。
連結部12は、環状体2の一端側屈曲部4の頂点に近接しかつ頂点より若干離間した側部(言い換えれば、一端側屈曲部の側部、一端側屈曲部の一方の側部)に連結された状態となっている。そして、連結部12は、接続部6の端部(一端側端部)と連結した状態となっている。このため、連結部12の一端側と連結する各環状体2には、連結部12と接続部6との分岐部9bを有するものとなっている。また、分岐部9bにおいて、接続部6と連結部12間は、鋭角をなすもの(接続部6は、連結部12より鋭角に斜めにステントの他端方向に延びるもの)となっている。そして、この分岐部付近は、ステントの拡張時においても実質的に変形せず、留置されたステントに、良好な拡張保持力を付与する。
また、この実施例のステント10では、図6、図7に示すように、各環状体2の一端側屈曲部4の少なくとも一つの端部(連結部12と連結される屈曲部の端部)は、ステント1の拡張時において、ステントの中心軸にほぼ平行である平行端部7となっている。そして、連結部12は、屈曲部4の頂点部ではなく、屈曲部4の平行端部7を連結するものとなっている。
さらに、この実施例のステント10でも、各環状体2のすべての他端側屈曲部5は、両端部に、ステントの拡張時において、ステントの中心軸にほぼ平行である平行端部8を備えている。同様に、各環状体2のすべての一端側屈曲部4は、両端部に、ステントの拡張時において、ステントの中心軸にほぼ平行である平行端部7を備えている。このため、ステントの拡張時において、屈曲部4,5の平行端部7,8が、平行状態を維持すため、屈曲部付近における良好な拡張保持力を有するものとなる。
次に、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントについて説明する。
図8は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの展開図である。図9は、図8の生体内留置用ステントの製造時の展開図である。
この実施例のステント20の基本構成は、上述したステント1と同じであり、相違点は、第2の直線状全環状体連接部3bを持たず、任意の隣り合う環状体を連結する連結部13を有する点である。
この実施例のステント20では、上述したステント1と同様に、第1の直線状全環状体連接部3aを有するものの、第2の直線状全環状体連接部3bを持たないものとなっている。そして、この実施例のステント20では、連結部13により接続された環状体と、隣り合う環状体間に、連結部13が存在しない連結部不存在部17を有するものとなっている。
そして、この実施例のステント20では、連結部13は、連続する複数(具体的には、3〜5、図示するものでは、4つ)の環状体を連結するものであり、また、連結部13は、ステント20の一端部と他端部にのみ設けられており、ステント20の中央部には、連結部13が存在しない複数の連結部不存在部17を有するものとなっている。このため、このステント20では、中央部は、ステントの拡張時において、良好な変形性を有し、両端部は、高い拡張保持力を有するものとなる。
連結部13は、環状体2の一端側屈曲部4の頂点に近接しかつ頂点より若干離間した側部(言い換えれば、一端側屈曲部の側部、一端側屈曲部の一方の側部)に連結された状態となっている。そして、連結部13は、接続部6の端部(一端側端部)と連結した状態となっている。このため、連結部13の一端側と連結する各環状体2には、連結部13と接続部6との分岐部9bを有するものとなっている。また、分岐部9bにおいて、接続部6と連結部13間は、鋭角をなすもの(接続部6は、連結部13より鋭角に斜めにステントの他端方向に延びるもの)となっている。そして、この分岐部付近は、ステントの拡張時においても実質的に変形せず、留置されたステントに、良好な拡張保持力を付与する。
また、この実施例のステント20でも、図8、図9示すように、各環状体2の一端側屈曲部4の少なくとも一つの端部(連結部13と連結される屈曲部の端部)は、ステント1の拡張時において、ステントの中心軸にほぼ平行である平行端部7となっている。そして、連結部13は、屈曲部4の頂点部ではなく、屈曲部4の平行端部7を連結するものとなっている。
さらに、この実施例のステント20でも、各環状体2のすべての他端側屈曲部5は、両端部に、ステントの拡張時において、ステントの中心軸にほぼ平行である平行端部8を備えている。同様に、各環状体2のすべての一端側屈曲部4は、両端部に、ステントの拡張時において、ステントの中心軸にほぼ平行である平行端部7を備えている。このため、ステントの拡張時において、屈曲部4,5の平行端部7,8が、平行状態を維持すため、屈曲部付近における良好な拡張保持力を有するものとなる。
次に、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントについて説明する。
図10は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの製造時の展開図である。
この実施例のステント30の基本構成は、上述したステント1と同じであり、相違点は、第2の直線状全環状体連接部3bを持たず、任意の隣り合う環状体を連結する連結部14を有する点である。
この実施例のステント30では、上述したステント1と同様に、第1の直線状全環状体連接部3aを有するものの、第2の直線状全環状体連接部3bを持たないものとなっている。そして、この実施例のステント20では、連結部14により接続された環状体と、隣り合う環状体間に、連結部14が存在しない連結部不存在部17を有するものとなっている。
そして、この実施例のステント30では、連結部14は、連続する複数(具体的には、3〜4、図示するものでは、3つ)の環状体を連結するものであり、また、連結部13は、ステント30の一端部、他端部および中央部に設けられており、かつ、複数の連結部14は、ステントの軸方向に直線上となるように設けられている。そして、ステント30は、連結部14間に、連結部14が存在しない複数(具体的には、3〜6、図示するものでは、4)の連結部不存在部17を有するものとなっている。このため、このステント30では、良好な変形性と、高い拡張保持力を有するものとなる。
連結部14は、環状体2の一端側屈曲部4の頂点に近接しかつ頂点より若干離間した側部(言い換えれば、一端側屈曲部の側部、一端側屈曲部の一方の側部)に連結された状態となっている。そして、連結部14は、接続部6の端部(一端側端部)と連結した状態となっている。このため、連結部14の一端側と連結する各環状体2には、連結部14と接続部6との分岐部9bを有するものとなっている。また、分岐部9bにおいて、接続部6と連結部14間は、鋭角をなすもの(接続部6は、連結部14より鋭角に斜めにステントの他端方向に延びるもの)となっている。そして、この分岐部付近は、ステントの拡張時においても実質的に変形せず、留置されたステントに、良好な拡張保持力を付与する。
次に、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントについて説明する。
図11は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの製造時の展開図である。
この実施例のステント40の基本構成は、上述したステント1と同じであり、相違点は、第2の直線状全環状体連接部3bを持たず、任意の隣り合う環状体を連結する連結部12、15を有する点である。
この実施例のステント40では、上述したステント1と同様に、第1の直線状全環状体連接部3aを有するものの、第2の直線状全環状体連接部3bを持たないものとなっている。そして、この実施例のステント40では、第1の連結部12により接続された環状体と、第2の連結部15により接続された環状体とを備え、すべての隣り合う環状体は、第1の連結部12もしくは第2の連結部15により連結されており、隣り合う環状体間に、連結部が存在しない連結部不存在部を持たないものとなっている。
そして、この実施例のステント40では、第1の連結部12および第2の連結部15は、隣り合う2つのみの環状体を連結するものであり、また、連結部12は、各環状体間に一つおきに設けられており、同様に、第1の連結部12が存在しない環状体間に第2の連結部15が設けられている。このため、第1の連結部12と第2の連結部15が交互に設けられた状態となっている。そして、第1の連結部12と第2の連結部15は、連続しないものの近接する位置に配置されている。
第1の連結部12、第2の連結部15は、環状体2の一端側屈曲部4の頂点に近接しかつ頂点より若干離間した側部(言い換えれば、一端側屈曲部の側部、一端側屈曲部の一方の側部)に連結された状態となっている。そして、連結部12、15は、接続部6の端部(一端側端部)と連結した状態となっている。このため、連結部12、15の一端側と連結する各環状体2には、連結部12、15と接続部6との分岐部9bを有するものとなっている。また、分岐部9bにおいて、接続部6と連結部12、15間は、鋭角をなすもの(接続部6は、連結部12、15より鋭角に斜めにステント40の他端方向に延びるもの)となっている。そして、この分岐部付近は、ステントの拡張時においても実質的に変形せず、留置されたステントに、良好な拡張保持力を付与する。
また、この実施例のステント40でも、図11に示すように、各環状体2の一端側屈曲部4の少なくとも一つの端部(連結部12、15と連結される屈曲部の端部)は、ステントの拡張時において、ステントの中心軸にほぼ平行である平行端部7となっている。そして、連結部12は、屈曲部4の頂点部ではなく、屈曲部4の平行端部7を連結するものとなっている。
さらに、この実施例のステント40でも、各環状体2のすべての他端側屈曲部5は、両端部に、ステントの拡張時において、ステントの中心軸にほぼ平行である平行端部8を備えている。同様に、各環状体2のすべての一端側屈曲部4は、両端部に、ステントの拡張時において、ステントの中心軸にほぼ平行である平行端部7を備えている。このため、ステントの拡張時において、屈曲部4,5の平行端部7,8が、平行状態を維持すため、屈曲部付近における良好な拡張保持力を有するものとなる。
次に、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントについて説明する。
図12は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの製造時の展開図である。
この実施例のステント50の基本構成は、上述したステント1と同じであり、相違点は、隣り合う環状体2の形態が異なるものとなっている点、直線状全環状体連接部が、環状体の接続部を連接するものとなっている点などである。
この実施例のステント50では、上述したステント1と同様に、第1の直線状全環状体連接部53aと、第2の直線状全環状体連接部53bを備えている。そして、この実施例のステント50では、第1の直線状全環状体連接部53aは、環状体2の屈曲部の端部ではなく、屈曲部を接続する接続部6を連接するものとなっている。特に、図示するものでは、第1の直線状全環状体連接部53aは、環状体2の接続部6の中央部を連接するものとなっている。また、この実施例のステント50では、第2の直線状全環状体連接部53bも、環状体2の屈曲部の端部ではなく、屈曲部を接続する接続部6を連接するものとなっている。特に、図示するものでは、第1の直線状全環状体連接部53aは、環状体2の接続部6の中央部を連接するものとなっている。
また、この実施例のステント50における環状体は、図12に示すように、ほぼ同じピッチの複数の一端側屈曲部4と他端側屈曲部5と接続部6とを有し、環状に連続した無端の波線状体となっている。なお、各環状体における一端側屈曲部(もしくは他端側屈曲部)の数は、4〜10が好適である。そして、この実施例のステント50では、隣り合う環状体間は、第1の直線状全環状体連接部53aおよび第2の直線状全環状体連接部53bにより連結されている。
そして、この実施例のステント50では、上述したステント1と異なり、隣り合う一端側の環状体2の他端側屈曲部5と、隣り合う他端側の環状体2の一端側屈曲部が近接するように、配置されている。なお、この実施例のステント50においても、各環状体2の配置は、上述したステント1のようなものであってもよく、逆に、上述したすべての実施例のステント1,10,20,30,40において、隣り合う環状体の形態が、上記ステント50のようなものであってもよい。また、この実施例のステント50のようなタイプにおいても、上述した実施例のステント10,20,30,40のように、第2の直線状全環状体連接部を備えず、連結部を備えるものであってもよい。その場合、上述した実施例のステント10,20,30,40のいずれのパターンを用いてもよい。
そして、本発明のステントとしては、略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のための直径を有し、ステントの内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張するいわゆるバルーン拡張型ステントであることが好ましい。
バルーン拡張型ステントにおけるステントの形成材料は、ある程度の生体適合性を有するものが好ましい。ステントの形成材料としては、例えば、ステンレス鋼、タンタルもしくはタンタル合金、プラチナもしくはプラチナ合金、金もしくは金合金、コバルトクロム合金等のコバルトベース合金等が考えられる。またステント形状を作製した後に貴金属メッキ(金、プラチナ)をしてもよい。ステンレス鋼としては、最も耐腐食性のあるSUS316Lが好適である。
また、ステントは、面取りされていることが好ましい。ステントの面取り方法としては、ステントを最終形状に形成した後、化学研磨、電解研磨もしくは機械研磨することにより行うことができる。
さらに、ステントの最終形状を作製した後、焼きなましすることが好ましい。焼きなましを行うことにより、ステント全体の柔軟性および可塑性が向上し、生体内管腔の湾曲した部位での留置性が良好となる。焼きなましを行わない場合に比べて、ステントを拡張した後の拡張前形状に復元しようとする力、特に、生体内管腔の湾曲した部位で拡張した時に発現する直線状に復帰しようとする力が減少し、湾曲した管腔壁に与える物理的な刺激が減少し、再狭窄の要因を減少させることができる。焼きなましは、ステント表面に酸化被膜が形成されないように、不活性ガス雰囲気下(例えば、窒素と水素の混合ガス)にて、900〜1200℃に加熱した後、ゆっくりと冷却することにより行うことが好ましい。
また、本発明のステントとしては、略円筒形状に形成され、生体内挿入時には中心軸方向に圧縮され、生体内留置時には外方に拡張して圧縮前の形状に復元するいわゆる自己拡張型ステントであってもよい。そして、自己拡張型ステントとしても、上述したすべての実施例のステントの形態を用いることができる。
自己拡張型ステントの構成材料としては、超弾性金属が好適である。超弾性金属としては、超弾性合金が好適に使用される。ここでいう超弾性合金とは一般に形状記憶合金といわれ、少なくとも生体温度(37℃付近)で超弾性を示すものである。特に好ましくは、49〜53原子%NiのTi−Ni合金、38.5〜41.5重量%ZnのCu−Zn合金、1〜10重量%XのCu−Zn−X合金(X=Be,Si,Sn,Al,Ga)、36〜38原子%AlのNi−Al合金等の超弾性合金が好適に使用される。特に好ましくは、上記のTi−Ni合金である。また、Ti−Ni合金の一部を0.01〜10.0%Xで置換したTi−Ni−X合金(X=Co,Fe,Mn,Cr,V,Al,Nb,W,Bなど)とすること、またはTi−Ni合金の一部を0.01〜30.0%原子で置換したTi−Ni−X合金(X=Cu,Pb,Zr)とすること、また、冷間加工率または/および最終熱処理の条件を選択することにより、機械的特性を適宜変えることができる。また、上記のTi−Ni−X合金を用いて冷間加工率および/または最終熱処理の条件を選択することにより、機械的特性を適宜変えることができる。使用される超弾性合金の座屈強度(負荷時の降伏応力)は、5〜200kg/mm2(22℃)、より好ましくは、8〜150kg/mm2、復元応力(除荷時の降伏応力)は、3〜180kg/mm2(22℃)、より好ましくは、5〜130kg/mm2である。ここでいう超弾性とは、使用温度において通常の金属が塑性変形する領域まで変形(曲げ、引張り、圧縮)させても、変形の解放後、加熱を必要とせずにほぼ圧縮前の形状に回復することを意味する。
そして、上述したすべての実施例のステントにおいて、ステントは、非拡張時(または圧縮時)の直径が、0.8〜1.8mm程度が好適であり、特に、0.9〜1.4mmがより好ましい。また、ステントの非拡張時(または非圧縮時)の長さは、9〜40mm程度が好適である。また、1つの環状体の長さは、0.7〜2.0mm程度が好適である。また、1つの環状体の一端側および他端側屈曲部数は、4〜15が好ましく、特に、4〜10が好ましい。また、環状体の数としては、4〜20が好適である。また、ステントの成形時(圧縮前)の直径は、1.5〜3.5mm程度が好適であり、特に、2.0〜3.0mmがより好ましい。さらに、ステントの肉厚としては、0.05〜0.15mm程度が好適であり、特に、0.08〜0.13mmが好適である。
また、ステントを構成する線状構成要素の幅は、0.04〜0.15mm程度が好適であり、特に、0.05〜0.13mmが好適である。また、上述したすべての実施例のステントにおいて、各環状体間の連結部の数としては、1〜4程度が好適である。
次に、本発明のステントデリバリーシステムを図面に示す実施例を用いて説明する。
図13は、本発明の実施例のステントデリバリーシステムの正面図である。図14は、図13に示したステントデリバリーシステムの先端部の部分破断拡大図である。図15は、図13に示したステントデリバリーシステムに用いられているステントデリバリーシステム本体の先端部の部分破断拡大図である。
本発明のステントデリバリーシステム100は、図13に示すように、チューブ状のシャフト本体部102と、シャフト本体部102の先端部に設けられた折り畳みおよび拡張可能なバルーン103と、折り畳まれた状態のバルーン103を被包するように装着され、バルーン103の拡張により拡張されるステント1とを備える。
そして、ステント1としては、上述したステント1ならびに上述したすべての実施例のステントを用いることができる。そして、本発明のステントデリバリーシステムは、血管拡張器具であることが好ましい。
この実施例のステントデリバリーシステム100は、上述したステント1と、ステント1が装着されたチューブ状のステントデリバリーシステム本体101とからなる。
ステントデリバリーシステム本体101は、チューブ状のシャフト本体部102と、シャフト本体部の先端部に設けられた折り畳みおよび拡張可能なバルーン103とを備え、ステント1は、折り畳まれた状態のバルーン103を被包するように装着され、かつバルーン103の拡張により拡張されるものである。
ステント1としては、上述したすべての実施例のステントを用いることができる。なお、ここで使用されるステントは、生体内管腔への挿入のための直径を有し、管状体の内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張可能ないわゆるバルーン拡張型ステントが用いられる。
この実施例のステントデリバリーシステム100では、図13に示すように、シャフト本体部102は、シャフト本体部102の先端にて一端が開口し、シャフト本体部102の基端にて他端が開口するガイドワイヤールーメン115を備えている。
このステントデリバリーシステム本体101は、シャフト本体部102と、シャフト本体部102の先端部に固定されたステント拡張用バルーン103とを備え、このバルーン103上にステント1が装着されている。シャフト本体部102は、内管112と外管113と分岐ハブ110とを備えている。
内管112は、図14,図15に示すように、内部にガイドワイヤーを挿通するためのガイドワイヤールーメン115を備えるチューブ体である。内管112としては、長さは、100〜2500mm、より好ましくは、250〜2000mm、外径が、0.1〜1.0mm、より好ましくは、0.3〜0.7mm、肉厚10〜250μm、より好ましくは、20〜100μmのものである。そして、内管112は、外管113の内部に挿通され、その先端部が外管113より突出している。この内管112の外面と外管113の内面によりバルーン拡張用ルーメン116が形成されており、十分な容積を有している。外管113は、図14、図15に示すように、内部に内管112を挿通し、先端が内管112の先端よりやや後退した部分に位置するチューブ体である。
外管113としては、長さは、100〜2500mm、より好ましくは、250〜2000mm、外径が、0.5〜1.5mm、より好ましくは、0.7〜1.1mm、肉厚25〜200μm、より好ましくは、50〜100μmのものである。
この実施例のステントデリバリーシステム100では、外管113は、先端側外管113aと本体側外管113bにより形成され、両者が接合されている。そして、先端側外管113aは、本体側外管113bとの接合部より先端側の部分において、テーパー状に縮径し、このテーパー部より先端側が細径となっている。
先端側外管113aの細径部での外径は、0.50〜1.5mm、好ましくは0.60〜1.1mmである。また、先端側外管113aの基端部および本体側外管113bの外径は、0.75〜1.5mm、好ましくは0.9〜1.1mmである。
そして、バルーン103は、図14および図15に示すように、先端側接合部103aおよび基端側接合部103bを有し、先端側接合部103aが内管112の先端より若干基端側の位置に固定され、基端側接合部103bが外管の先端に固定されている。また、バルーン103は、基端部付近にてバルーン拡張用ルーメン116と連通している。
内管112および外管113の形成材料としては、ある程度の可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体など)、ポリ塩化ビニル、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が使用でき、好ましくは上記の熱可塑性樹脂であり、より好ましくは、ポリオレフィンである。
バルーン103は、図14に示すように、折り畳み可能なものであり、拡張させない状態では、内管112の外周に折り畳まれた状態となることができるものである。バルーン103は、図15に示すように、装着されるステント1を拡張できるようにほぼ同一径の筒状部分(好ましくは、円筒部分)となった拡張可能部を有している。略円筒部分は、完全な円筒でなくてもよく、多角柱状のものであってもよい。そして、バルーン103は、上述のように、先端側接合部103aが内管112にまた基端側接合部103bが外管113の先端に接着剤または熱融着などにより液密に固着されている。また、このバルーン103では、拡張可能部と接合部との間がテーパー状に形成されている。
バルーン103は、バルーン103の内面と内管112の外面との間に拡張空間103cを形成する。この拡張空間103cは、基端部ではその全周において拡張用ルーメン116と連通している。このように、バルーン103の基端は、比較的大きい容積を有する拡張用ルーメンと連通しているので、拡張用ルーメン116よりバルーン内への拡張用流体の注入が確実である。
バルーン103の形成材料としては、ある程度の可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体など)、ポリ塩化ビニル、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート)、ポリアリレーンサルファイド(例えば、ポリフェニレンサルファイド)等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が使用できる。特に、延伸可能な材料であることが好ましく、バルーン103は、高い強度および拡張力を有する二軸延伸されたものが好ましい。
バルーン103の大きさとしては、拡張されたときの円筒部分(拡張可能部)の外径が、2〜4mm、好ましくは2.5〜3.5mmであり、長さが10〜50mm、好ましくは20〜40mmである。また、先端側接合部103aの外径が、0.9〜1.5mm、好ましくは1〜1.3mmであり、長さが1〜5mm、好ましくは1〜3mmである。また、基端側接合部103bの外径が、1〜1.6mm、好ましくは1.1〜1.5mmであり、長さが1〜5mm、好ましくは、2〜4mmである。
そして、このステントデリバリーシステム100は、図14,図15に示すように、拡張されたときの円筒部分(拡張可能部)の両端となる位置のシャフト本体部の外面に固定された2つのX線造影性部材117、118を備えている。なお、ステント1の中央部分の所定長両端となる位置のシャフト本体部102(この実施例では、内管112)の外面に固定された2つのX線造影性部材を備えるものとしてもよい。さらに、ステントの中央部となる位置のシャフト本体部の外面に固定された単独のX線造影性部材を設けるものとしてもよい。X線造影性部材117、118は、所定の長さを有するリング状のもの、もしくは線状体をコイル状に巻き付けたものなどが好適であり、形成材料は、例えば、金、白金、タングステンあるいはそれらの合金、あるいは銀−パラジウム合金等が好適である。
内管112と外管113との間(バルーン拡張用ルーメン116内)には、線状の剛性付与体(図示せず)が挿入されていてもよい。剛性付与体は、ステントデリバリーシステム100の可撓性をあまり低下させることなく、湾曲した部位でのステントデリバリーシステム100のシャフト本体部102の極度の折れ曲がりを防止するとともに、ステントデリバリーシステム100の先端部の押し込みを容易にする。剛性付与体の先端部は、他の部分より研磨などの方法により細径となっていることが好ましい。また、剛性付与体は、細径部分の先端が、外管113の先端部付近まで延びていることが好ましい。剛性付与体としては、金属線であることが好ましく、線径0.05〜1.50mm、好ましくは0.10〜1.00mmのステンレス鋼等の弾性金属、超弾性合金などであり、特に好ましくは、ばね用高張力ステンレス鋼、超弾性合金線である。
この実施例のステントデリバリーシステム100では、図13に示すように、基端に分岐ハブ110が固定されている。分岐ハブ110は、ガイドワイヤールーメン115と連通しガイドワイヤーポートを形成するガイドワイヤー導入口109を有し、内管112に固着された内管ハブと、バルーン拡張用ルーメン116と連通するインジェクションポート111を有し、外管113に固着された外管ハブとからなっている。そして、外管ハブと内管ハブとは、固着されている。この分岐ハブ110の形成材料としては、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポリアリレート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂が好適に使用できる。
なお、ステントデリバリーシステムの構造は、上記のようなものに限定されるものではなく、ステントデリバリーシステムの中間部分にガイドワイヤールーメンと連通するガイドワイヤー挿入口を有するものであってもよい。
次に、本発明の他の実施例のステントデリバリーシステムを図面に示す実施例を用いて説明する。
図16は、本発明の他の実施例のステントデリバリーシステムの部分省略正面図である。図17は、図16に示したステントデリバリーシステムの先端部付近の拡大縦断面図である。
この実施例のステントデリバリーシステム200は、シース202と、シース202の先端部内に収納されたステント201と、シース202内を摺動可能に挿通し、ステント201をシース202の先端より放出するための内管204とを備える。
この実施例のステントデリバリーシステム200では、ステント201として、円筒形状に形成され、生体内挿入時には中心軸方向に圧縮され、生体内留置時には外方に拡張して圧縮前の形状に復元可能である上述した自己拡張型ステントが使用される。
この実施例のステントデリバリーシステム200は、図16に示すように、シース202、自己拡張型ステント203、内管204を備えている。
シース202は、図16および図17に示すように、管状体であり、先端および基端は開口している。先端開口は、ステント201を体腔内の狭窄部に留置する際、ステント201の放出口として機能する。ステント201は、シース202を基端側にスライドさせることにより、この先端開口より放出され、応力負荷が解除されて拡張し圧縮前の形状に復元する。シース202の先端部は、ステント201を内部に収納するステント収納部位222となっている。また、シース202は、収納部位222より基端側に設けられた側孔221を備えている。側孔221は、ガイドワイヤーを外部に導出するためのものである。
シース202の外径としては、1.0〜4.0mm程度が好ましく、特に、1.5〜3.0mmが好ましい。また、シース202の内径としては、0.8〜2.5mm程度が好ましい。シース202の長さは、300〜2500mm、特に、300〜2000mm程度が好ましい。
また、シース202の基端部には、図16に示すように、シースハブ206が固定されている。シースハブ206は、シースハブ本体と、シースハブ本体内に収納され、内管204を摺動可能、かつ液密に保持する弁体(図示せず)を備えている。また、シースハブ206は、シースハブ本体の中央付近より斜め後方に分岐するサイドポート261を備えている。また、シースハブ206は、内管204の移動を規制する内管ロック機構を備えていることが好ましい。
内管204は、図16および図17に示すように、シャフト状の内管本体部240と、内管本体部240の先端に設けられ、シース202の先端より突出する先端部247と、内管本体部240の基端部に固定された内管ハブ207とを備える。
先端部247は、シース202の先端より突出し、かつ、図17に示すように、先端に向かって徐々に縮径するテーパー状に形成されていることが好ましい。このように形成することにより、狭窄部への挿入を容易なものとする。また、内管204は、ステント201よりも先端側に設けられ、シースの先端方向への移動を阻止するストッパーを備えることが好ましい。先端部247の基端は、シース202の先端と当接可能なものとなっており、上記のストッパーとして機能している。
また、内管204は、図17に示すように、自己拡張型ステント201を保持するための2つの突出部243,245を備えている。突出部243,245は、環状突出部であることが好ましい。内管204の先端部247の基端側には、ステント保持用突出部243が設けられている。そして、このステント保持用突出部243より所定距離基端側には、ステント押出用突出部245が設けられている。これら2つの突出部243,245間にステント201が配置される。これら突出部243,245の外径は、後述する圧縮されたステント201と当接可能な大きさとなっている。このため、ステント201は、突出部243により先端側への移動が規制され、突出部245により基端側への移動が規制される。さらに、内管204が先端側に移動すると、突出部245によりステント201は先端側に押され、シース202より排出される。さらに、ステント押出用突出部245の基端側は、図17に示すように、基端側に向かって徐々に縮径するテーパー部246となっていることが好ましい。同様に、ステント保持用突出部243の基端側は、図17に示すように、基端側に向かって徐々に縮径するテーパー部244となっていることが好ましい。このようにすることにより、内管204をシース202の先端より突出させ、ステント201をシースより放出した後に、内管204をシース202内に再収納する際に、突出部がシースの先端に引っかかることを防止する。また、突出部243,245は、X線造影性材料により別部材により形成されていてもよい。これにより、X線造影下でステントの位置を的確に把握することができ、手技がより容易なものとなる。
内管204は、図17に示すように、先端より少なくともシース202のステント収納部位222より基端側まで延びるルーメン241と、ステント収納部位より基端側においてルーメン241と連通する内管側孔242とを備えている。この実施例のステントデリバリーシステム200では、ルーメン241は、側孔242形成部位にて終端している。ルーメン241は、ステントデリバリーシステム200の先端よりガイドワイヤーの一端を挿入し、内管内を部分的に挿通させた後、内管側面より外部に導出するためのものである。そして、内管側孔242は、シース側孔221より、ステントデリバリーシステム200の若干先端側に位置している。内管側孔242の中心は、シース側孔221の中心より、0.5〜10mm先端側となっていることが好ましい。
なお、ステントデリバリーシステムとしては、上述のタイプのものに限定されるものではなく、上記のルーメン241は、内管の基端まで延びるものであってもよい。この場合には、シースの側孔221は不要となる。
そして、内管204は、シース202内を貫通し、シース202の基端開口より突出している。なお、内管204の基端部には、図16に示すように、内管ハブ207が固着されている。
1、10,20,30,40,50 生体内留置用ステント
2 環状体
3(3a,3b) 直線状全環状体連接部
4 一端側屈曲部
5 他端側屈曲部
6 接続部
7,8 平行端部
9 分岐部
100、200 ステントデリバリーシステム

Claims (14)

  1. 線状構成要素により形成された生体内留置用ステントであって、
    前記ステントは、前記ステントの軸方向の一端側に頂点を有する複数の一端側屈曲部と、前記ステントの軸方向の他端側に頂点を有する複数の他端側屈曲部と、前記一端側屈曲部と前記他端側屈曲部とを接続する複数の接続部とを備え、
    前記ステントは、前記ステントの一端部より他端部まで、前記ステントの中心軸に対してほぼ平行に延びる直線状連接部を備え、前記直線状連接部は、前記屈曲部の頂点部ではなく、前記屈曲部の端部もしくは前記接続部を連結するものであり、かつ、前記ステントの拡張時においてほぼ直線状態を維持するものであることを特徴とする生体内留置用ステント。
  2. 前記ステントは、前記線状構成要素により環状に形成された複数の環状体が軸方向に配列されるとともに、隣り合う環状体が連結された生体内留置用ステントであり、前記直線状連接部は、前記ステントの一端に位置する前記環状体から他端に位置する前記環状体まで、前記ステントの中心軸に対してほぼ平行に延びる直線状全環状体連接部であり、前記各環状体は、前記ステントの軸方向の一端側に頂点を有する複数の前記一端側屈曲部と、前記ステントの軸方向の他端側に頂点を有する複数の前記他端側屈曲部と、前記一端側屈曲部と前記他端側屈曲部とを接続する複数の前記接続部とを備え、前記直線状全環状体連接部は、前記各環状体の前記屈曲部の頂点部ではなく、前記屈曲部の端部もしくは前記接続部を連結するものである請求項1に記載の生体内留置用ステント。
  3. 前記直線状全環状体連接部は、前記各環状体の前記屈曲部の端部を連結するものである請求項2に記載の生体内留置用ステント。
  4. 前記各環状体の前記屈曲部の少なくとも一つは、端部に、前記ステントの拡張時において、前記ステントの中心軸にほぼ平行である平行端部を備え、前記直線状全環状体連接部は、前記屈曲部の前記平行端部を連結するものである請求項3に記載の生体内留置用ステント。
  5. 前記ステントは、前記ステントの一端に位置する前記環状体から他端に位置する前記環状体まで、前記ステントの中心軸に対してほぼ平行に延びる第2の直線状全環状体連接部を備え、前記第2の直線状全環状体連接部は、前記各環状体の前記屈曲部の頂点部ではなく、前記屈曲部の端部を連結している請求項3または4に記載の生体内留置用ステント。
  6. 前記各環状体の前記屈曲部の少なくとも2つは、端部に、前記ステントの拡張時において、前記ステントの中心軸にほぼ平行である平行端部を備え、前記第2の直線状全環状体連接部は、前記平行端部を連結するものである請求項5に記載の生体内留置用ステント。
  7. 前記ステントは、前記直線状全環状体連接部とは別に、隣り合う任意の前記環状体を連結する連結部を備えている請求項3または4に記載の生体内留置用ステント。
  8. 前記各環状体は、少なくとも2つの前記平行端部を備え、前記連結部は、前記平行端部を連結するものである請求項7に記載の生体内留置用ステント。
  9. 前記ステントは、前記連結部により接続された前記環状体と、隣り合う前記環状体間に、前記連結部が存在しない複数の連結部不存在部とを備えている請求項7または8に記載の生体内留置用ステント。
  10. 隣り合う前記環状体のすべては、前記直線状全環状体連接部および前記連結部により連結されている請求項7または8に記載の生体内留置用ステント。
  11. 前記ステントは、略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のための圧縮された直径を有し、前記ステントの内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張するものである請求項1ないし10のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
  12. チューブ状のシャフト本体部と、該シャフト本体部の先端部に設けられた折り畳みおよび拡張可能なバルーンと、折り畳まれた状態の前記バルーンを被包するように装着され、かつ該バルーンの拡張により拡張される請求項11に記載のステントとを備えることを特徴とするステントデリバリーシステム。
  13. 前記ステントは、略円筒形状に形成され、生体内挿入時には中心軸方向に圧縮され、生体内留置時には外方に拡張して圧縮前の形状に復元するものである請求項1ないし10のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
  14. シースと、該シースの先端部内に収納された請求項13のステントと、該シース内を摺動可能に挿通し、前記ステントを前記シースの先端より押し出すための内管とを備えることを特徴とするステントデリバリーシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014226353A (ja) * 2013-05-23 2014-12-08 ニプロ株式会社 ステント

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