JP5210584B2 - 磁気ディスク用ガラス基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ハードディスクドライブ装置に搭載される磁気ディスク用のガラス基板及びその製造方法に関する。
近年、ハードディスクドライブ装置(HDD装置)には、垂直磁気記録方式が採用されてきている。この垂直磁気記録方式においては、磁気記録ヘッドの浮上高さを8nm以下にまで下げることが要求されてきており、そのため、磁気ディスク用のガラス基板には、表面粗さ、ウネリ、コンタミ量を非常に低いレベルにするという要求がある。
磁気ディスク用ガラス基板の製造においては、通常、形状加工、ラッピング、チャンファリング、端面研磨を行ったガラス基板に対して、(1)主表面1次研磨、(2)研磨洗浄、(3)主表面2次研磨、(4)研磨洗浄、(5)化学強化、及び(6)強化後(最終)洗浄の各処理がこの順序で行われる。
一般的なアルミノシリケートガラス基板では、酸洗浄及びその後のアルカリ洗浄の工程を経ることで、表面粗さの上昇が起こる。これは、酸のリーチング作用によって、アルカリイオンが基板から抜け、その後のアルカリエッチングでアルカリイオンの抜け部分を強固にエッチングすることによると考えられる。最終的に基板の表面粗さを決める工程として2次研磨工程があるが、その後に洗浄工程があるために表面粗さを上昇させてしまう。このため、上記製造工程は、低粗さに対して不利なプロセス設計となっている。
また、化学強化前に基板表面に付着した異物は、化学強化を経ることによって基板へ強固に付着してしまってしまうので、基板表面に特に強固に付着した異物に関しては、その後の洗浄工程では除去が不可能である。
そこで、化学強化後に主表面の研磨を行うことが考えられる(特許文献1)が、化学強化後に主表面を研磨することになると、化学強化により形成された強化応力層を除去することになる。強化応力層を残すように主表面研磨を行うと、ガラス基板における表面粗さが不十分となったり、反対に、強化応力層を必要以上に除去すると、ガラス基板の強度が低下させてしまったりする。
特許第3162558号公報
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、垂直磁気記録方式に対応できる磁気ディスク用ガラス基板に求められる程度まで表面粗さ、コンタミ量を低くし、しかも十分な基板強度を保持する磁気ディスク用ガラス基板及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法は、ガラスブランク材を用いて少なくとも主表面及び端面を有し、略円環状を有するガラス基板を得る工程と、前記ガラス基板に対してイオン交換を施すことにより化学強化を行う工程と、前記化学強化後のガラス基板の少なくとも前記主表面に鏡面研磨を行って前記化学強化後に形成された強化応力層を除去する工程と、を具備し、前記強化応力層の厚さ(A)を100μm以上に形成し、前記強化応力層の厚さ(A)に対する前記強化応力層を除去する厚さ(B)の割合(B/A)と除去した後の基板表面を表面欠陥検出装置で検出される欠陥数との間の第1相関を求め、前記強化応力層の厚さ(A)に対する前記強化応力層を除去する厚さ(B)の割合(B/A)と除去した後の基板の強度との間の第2相関を求め、前記第1及び第2相関に基づいて、前記強化応力層の除去量を決定し、前記割合(B/A)×100が0.7%〜2%となるように前記主表面に鏡面研磨を行い、前記化学強化を行う工程及び前記強化応力層を除去する工程により、前記ガラス基板の基板強度を10kgf以上且つ表面粗さ(Ra)を0.18nm以下とし、前記ガラス基板を、ロード/アンロード方式のHDD装置に搭載され、磁気記録ヘッドの浮上量が8nm以下となる垂直磁気記録方式の磁気ディスクに対応できるガラス基板とすることを特徴とする。
これらの方法によれば、ガラス基板に対して化学強化を行った後に主表面研磨を行うので、表面粗さの上昇を招く酸洗浄+アルカリ洗浄の組み合わせの数を少なくすることが可能となる。これにより、表面粗さの上昇を抑えることができる。また、化学強化の際に基板表面に強固に固着した異物をメカニカルなサブミクロンオーダーの加工で強制的に排除することができる。このため、基板表面に付着するコンタミ量を非常に低いレベルとすることができる。さらに、化学強化後に形成された強化応力層の厚さ(A)に対する強化応力層を除去する厚さ(B)の割合(B/A)×100を0.5%〜3%としているので、化学強化により得られた強化応力層の引っ張り応力と圧縮応力との間の関係を崩さないようにすることができる。これにより、十分な基板強度を発揮することができる。
本発明によれば、ガラスブランク材を用いて少なくとも主表面及び端面を有し、略円環状を有するガラス基板を得て、前記ガラス基板に対して化学強化を行い、前記化学強化後のガラス基板の前記主表面及び前記端面において、前記化学強化後に形成された強化応力層の厚さ(A)に対する前記強化応力層を除去する厚さ(B)の割合(B/A)×100が0.5%〜3%となるように前記主表面に鏡面研磨を行うので、垂直磁気記録方式に対応できる磁気ディスク用ガラス基板に求められる程度まで表面粗さ、コンタミ量を低くし、しかも十分な基板強度を保持する磁気ディスク用ガラス基板を実現することができる。
上述したように、洗浄による表面粗さの上昇及び基板表面の異物の付着の観点から、化学強化後に主表面研磨を行うプロセス設計においては、主表面研磨で必然的に化学強化により形成された強化応力層が除去されることになる。この場合、強化応力層を必要以上に多く除去してしまうと基板強度が低下してしまい、反対に、強化応力層を残すために主表面研磨が不十分であると表面粗さを十分に低くすることができない。本発明者らは、これらの点に着目し、化学強化後に主表面研磨を行うプロセスにおいて、強化応力層の除去量を適切に制御することにより、非常に低いレベルの表面粗さを実現すると共に十分な基板強度を発揮させることができることを見出し本発明をするに至った。
すなわち、本発明の骨子は、ガラスブランク材を用いて少なくとも主表面及び端面を有し、略円環状を有するガラス基板を得て、前記ガラス基板に対して化学強化を行い、前記化学強化後のガラス基板の前記主表面及び前記端面において、前記化学強化後に形成された強化応力層の厚さ(A)に対する前記強化応力層を除去する厚さ(B)の割合(B/A)×100が0.5%〜3%となるように前記主表面に鏡面研磨を行うことにより、垂直磁気記録方式に対応できる磁気ディスク用ガラス基板に求められる程度まで表面粗さ、コンタミ量を低くし、しかも十分な基板強度を保持する磁気ディスク用ガラス基板を得ることである。
また、本発明の骨子は、前記主表面に鏡面研磨を行う際に、前記強化応力層の厚さ(A)に対する前記強化応力層を除去する厚さ(B)の割合(B/A)と除去した後の基板表面を表面欠陥検出装置で検出される欠陥数との間の第1相関を求め、前記強化応力層の厚さ(A)に対する前記強化応力層を除去する厚さ(B)の割合(B/A)と除去した後の基板の強度との間の第2相関を求め、前記第1及び第2相関に基づいて、前記強化応力層の除去量を決定することにより、垂直磁気記録方式に対応できる磁気ディスク用ガラス基板に求められる程度まで表面粗さ、コンタミ量を低くし、しかも十分な基板強度を保持する磁気ディスク用ガラス基板を得ることである。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る磁気ディスク用ガラス基板の一部を示す図である。また、図2は、図1に示すガラス基板の主表面を拡大した図である。図1に示すように、ガラス基板1は、主表面11及び端面12を有する。この主表面11と端面12との間には面取り面13が形成されている。また、このガラス基板1は、略円環状を有する外形形状を備えている。また、ガラス基板1は、化学強化した後に主表面11を鏡面研磨してなるものである。
ガラス基板1としては、化学強化を行うことを考慮して、アルミノシリケートガラス、ソーダライムガラス、ソーダアルミノケイ酸ガラス、アルミノボロガラスシリケート、ボロシリケートガラス、石英ガラス、チェーンシリケートガラスなどを用いることができる。ガラス基板1の主表面11の最表層には、強化応力層14が形成されている。この強化応力層14は、ガラス基板1を構成する元素のイオン、特にアルカリ金属元素のイオンをその元素よりも原子半径の大きい元素のイオンでイオン交換することにより形成される。この強化応力層14の厚さtは、化学強化後に形成された強化応力層14の厚さAに対する鏡面研磨により除去された強化応力層14aの厚さBの割合(B/A)×100を0.5%〜3%として残存した厚さである。B/Aの値は、主表面11の表面粗さ及び主表面11に付着するコンタミ量、並びに基板強度を考慮して、0.5%〜3%に設定する。なお、本実施の形態においては、主表面11における強化応力層14の厚さを上記B/Aの値で制御した場合について説明しているが、本発明においては、端面12及び/又は面取り面13の厚さを上記B/Aの値で制御しても良い。
ガラス基板の製造においては、(1)形状加工工程及び第1ラッピング工程、(2)端部形状工程(穴部を形成するコアリング工程、端部(外周端部及び内周端部)に面取り面を形成するチャンファリング工程(面取り面形成工程))、(3)端面研磨工程(外周端部及び内周端部)、(4)第2ラッピング工程、(5)主表面1次研磨、(6)研磨洗浄、(7)化学強化、(8)主表面2次研磨、及び(9)研磨(最終)洗浄の各処理がこの順序で行われる。
本発明においては、第2ラッピング工程後のガラス基板に対してまず化学強化を行い、その後、化学強化後のガラス基板の少なくとも主表面において、化学強化後に形成された強化応力層14の厚さ(A)に対する強化応力層14aを除去する厚さ(B)の割合(B/A)×100が0.5%〜3%となるように主表面11に鏡面研磨を行う。
化学強化後に形成された強化応力層14の厚さ(A)に対する強化応力層14aを除去する厚さ(B)の割合(B/A)×100を0.5%〜3%とするためには、主表面研磨工程において、第1及び第2研磨工程の条件、例えば、研磨時間、研磨剤の種類、研磨装置における研磨パッドの硬さなどを調整する。この場合において、研磨剤の種類は、ガラス基板1を構成するガラス材料に応じて適宜変更することができる。例えば、主表面研磨における研磨剤としては、平均粒子が0.1μmであり、粒度分布がシャープに調整されたスラリー、例えばコロイダルシリカを用いたスラリーを使用することが好ましい。また、主表面研磨に使用する研磨パッドとしては、超軟質のスウェードパッド(アスカーC硬度:70以下、圧縮変形量:200μm以上、密度:0.7g/cm3以下)を使用することが好ましい。
また、主表面研磨工程における前記強化応力層の除去量は、まず、前記強化応力層の厚さ(A)に対する前記強化応力層を除去する厚さ(B)の割合(B/A)と除去した後の基板表面を表面欠陥検出装置で検出される欠陥数との間の第1相関を予め求め、さらに、前記強化応力層の厚さ(A)に対する前記強化応力層を除去する厚さ(B)の割合(B/A)と除去した後の基板の強度との間の第2相関を予め求め、これらの第1及び第2相関に基づいて適宜決定する。ここで、欠陥検出装置としては、光学式欠陥検査装置を挙げることができる。また、基板の強度としては、例えば抗折強度などを用いることができる。
本発明に係る方法においては、ガラス基板に対して化学強化を行った後に主表面研磨を行う。このようなプロセス設計とすることにより、表面粗さの上昇を招く酸洗浄+アルカリ洗浄の組み合わせの数を少なくすることが可能となる。すなわち、主表面研磨後に化学強化を行うプロセスでは、第1研磨後洗浄工程、第2研磨後洗浄工程、及び化学強化後洗浄工程で合計3回酸洗浄+アルカリ洗浄の組み合わせが行われるが、化学強化を行った後に主表面研磨を行うプロセスでは、化学強化後洗浄工程及び第2研磨後洗浄工程で合計2回酸洗浄+アルカリ洗浄の組み合わせが行われることになり、1回分酸洗浄+アルカリ洗浄の組み合わせを少なくすることができる。これにより、表面粗さの上昇を抑えることができる。
また、ガラス基板に対して化学強化を行った後に主表面研磨を行うので、化学強化の際に基板表面に強固に固着した異物をメカニカルなサブミクロンオーダーの加工で強制的に排除することができる。このため、基板表面に付着するコンタミ量を非常に低いレベルとすることができる。
さらに、化学強化後に形成された強化応力層14の厚さ(A)に対する強化応力層14aを除去する厚さ(B)の割合(B/A)×100を0.5%〜3%としているので、化学強化により得られた強化応力層の引っ張り応力と圧縮応力との間の関係を崩さないようにすることができる。これにより、十分な基板強度を発揮することができる。
次に、本発明の効果を明確にするために行った実施例について説明する。
(実施例1)
まず、溶融させたアルミノシリケートガラスを上型、下型、胴型を用いたダイレクトプレスによりディスク形状に成型し、アモルファスの板状ガラスを得た。次に、この板状ガラスの両主表面をラッピング加工し、ディスク状のガラス母材とした。次いで、ダイヤモンドカッタを用いてガラス母材を切断し、このガラス母材から、直径29mmのガラス基板を切り出した。ガラス母材の直径は96mmであり、1枚のガラス母材から、6枚のガラス基板を採取することができた。次に、円筒状のコアドリルを用いて、このガラス基板の中心部に穴部を形成し、円環状のガラス基板とした(コアリング)。
次いで、ガラス基板の端面について、ブラシ研磨方法により、鏡面研磨を行った。このとき、研磨砥粒としては、酸化セリウム砥粒を含むスラリー(遊離砥粒)を用いた。また、内周端部については、磁気研磨法により鏡面研磨を行った。そして、鏡面研磨工程を終えたガラス基板を水洗浄した。これにより、ガラス基板の直径は27.4mmとなり、1インチ型磁気ディスクに用いる基板とすることができた。次いで、得られたガラス基板の両主表面について、上記ラッピングと同様にしてラッピング加工を行った。
次いで、主表面研磨工程として、ガラス基板の両主表面に対して第1研磨工程を施した。第1研磨工程においては、研磨装置として、両面研磨機を使用した。この研磨装置における研磨パッドとしては、軟質スウェードパッドを用いた。また、研磨剤としては、セリウム研磨剤を用いた。また、研磨条件としては、加工面圧を130g/cm2とし、加工回転数を22rpmとした。これにより、ガラス基板の主表面の表面粗さRaは約1.0nmとなった。
次いで、上述した第1研磨工程を終えたガラス基板に、化学強化を施した。化学強化は、硝酸カリウム(60%)と硝酸ナトリウム(40%)を混合した化学強化溶液を用意し、この化学強化溶液を380°Cに加熱し、その中に洗浄済みのガラス基板を約4時間浸漬することによって行った。そして、この化学強化を終えたガラス基板に対して、酸洗浄、アルカリ洗浄、及び純水洗浄を順次行った。これにより形成された強化応力層の厚さは100μmであった。
次いで、ガラス基板の両主表面について、主表面を鏡面状に仕上げる第2研磨工程を施した。第2研磨工程においては、研磨装置として、両面研磨機を使用した。この研磨装置における研磨パッドとしては、軟質スウェードパッド(アスカーC硬度:54、圧縮変形量:476μm以上、密度:0.53g/cm3以下)を用いた。また、研磨剤としては、平均粒径12nmのシリカ研磨剤をシリカ濃度20重量%に希釈し、希硫酸及び酒石酸の混合液でpH5に調整してなるスラリーを用いた。また、研磨条件としては、加工面圧を60g/cm2とし、加工回転数を20rpmとした。この研磨工程においては、化学強化で形成された強化応力層を厚さ2μmで除去した。すなわち、(B/A)×100=2%であった。
この第2研磨工程を終えたガラス基板を、KOH溶液に浸漬して、超音波を印加して120秒洗浄し、アルカリ洗浄液を用いてスクラブ洗浄を4秒行い、極微量に希釈した希硫酸及び前記アルカリ洗浄液で洗浄を行った後に、IPA(イソプロピルアルコール)の蒸気乾燥を行った。
このような工程を経て得られたガラス基板について、主表面の表面粗さRa、主表面上の0.3μm以下のコンタミ量、及び基板強度について調べた。その結果を下記表1に記す。なお、表面粗さRaは、AFM(原子間力顕微鏡)により測定エリア1μmとして測定した。また、コンタミ量は、光学式欠陥検査装置を用いて測定した。また、基板強度は、Shimadzu Auto-Graphを用い、基板内径に鋼球を置き、基板が破断されるまで押し込み、その際の破断荷重により測定した。その結果、表面粗さRaは0.17nmであり、0.3μm以下のコンタミ量が23カウントであり、基板強度が10kgfであった。これらの結果を下記表1に併記する。このように、低いレベルの表面粗さやコンタミ量及び十分な基板強度が得られたのは、ガラス基板に対して化学強化を行った後に主表面研磨を行っており、しかも、化学強化後に形成された強化応力層の厚さ(A)に対する強化応力層を除去する厚さ(B)の割合(B/A)×100を0.5%〜3%に制御しているからであると考えられる。
また、ガラス基板を希硫酸及びアルカリで再洗浄して、基板に固着するコンタミ、例えば金属の残存量をOSA6100により調べたところ、2(再洗浄後)/647(再洗浄後)(0.3%)であり、除去不可であるコンタミ量が非常に少なかった。これは、化学強化で強固に基板表面に固着したコンタミが主表面に対する第2研磨により除去されたためであると考えられる。
さらに、このガラス基板に、下地層、磁性層、保護層及び潤滑層を順次積層して磁気ディスクを作製した。このとき、ガラス基板の主表面上のコンタミ量が非常に低いレベルであったので、スパッタリングによる磁性粒子の配向が揃い、高密度記憶が可能な磁性層の形成が可能であった。この磁気ディスクをロード/アンロード方式のHDD装置に搭載して耐久性試験を行った。耐久性試験は、ヘッド浮上量を8nmでロード・アンロード試験を規定回数(4万回〜40万回)実施することにより行った。その結果、ガラス基板から作製された磁気ディスクにヘッドクラッシュなどの不具合は生じなかった。
(実施例2)
化学強化において、硝酸カリウム(60%)と硝酸ナトリウム(40%)を混合した化学強化溶液を用い、この化学強化溶液を400°Cに加熱し、その中に洗浄済みのガラス基板を約6時間浸漬することによって行うこと、及び化学強化で形成された強化応力層を厚さ1μmで除去したこと以外は実施例1と同様にしてガラス基板を作製した。このとき、強化応力層の厚さは150μmであった。すなわち、(B/A)×100=0.7%であった。
このような工程を経て得られたガラス基板について、主表面の表面粗さRa、主表面上の0.3μm以下のコンタミ量、及び基板強度について実施例1と同様にして調べた。その結果を下記表1に併記する。その結果、表面粗さRaは0.18nmであり、0.3μm以下のコンタミ量が25カウントであり、基板強度が13kgfであった。これらの結果を下記表1に併記する。このように、低いレベルの表面粗さやコンタミ量及び十分な基板強度が得られたのは、ガラス基板に対して化学強化を行った後に主表面研磨を行っており、しかも、化学強化後に形成された強化応力層の厚さ(A)に対する強化応力層を除去する厚さ(B)の割合(B/A)×100を0.5%〜3%に制御しているからであると考えられる。
また、ガラス基板を実施例1と同様にして再洗浄して、基板に固着するコンタミ、例えば金属の残存量をOSA6100により調べたところ、1(再洗浄後)/129(再洗浄後)(0.7%)であり、除去不可であるコンタミ量が非常に少なかった。これは、化学強化で強固に基板表面に固着したコンタミが主表面に対する第2研磨により除去されたためであると考えられる。
さらに、このガラス基板を用いて実施例1と同様にして磁気ディスクを作製した。このとき、ガラス基板の主表面上のコンタミ量が非常に低いレベルであったので、スパッタリングによる磁性粒子の配向が揃い、高密度記憶が可能な磁性層の形成が可能であった。この磁気ディスクをロード/アンロード方式のHDD装置に搭載して実施例1と同様にして耐久性試験を行った結果、ガラス基板から作製された磁気ディスクにヘッドクラッシュなどの不具合は生じなかった。
(比較例1)
実施例1と同様にして、ガラス基板に対してラッピング工程までの処理を行った。次いで、主表面研磨工程として、ガラス基板の両主表面に対して実施例1と同様にして第1研磨工程を施した。これにより、ガラス基板の主表面の表面粗さRaは約1.0μmとなった。
この第1研磨工程を終えたガラス基板を、KOH溶液に浸漬して、超音波を印加して120秒洗浄し、アルカリ洗浄液を用いてスクラブ洗浄を4秒行い、極微量に希釈した希硫酸及び前記アルカリ洗浄液で洗浄を行った後に、IPA(イソプロピルアルコール)の蒸気乾燥を行った。
次いで、ガラス基板の両主表面について、主表面を鏡面状に仕上げる第2研磨工程を行った。第2研磨工程においては、研磨装置として、両面研磨機を使用した。この研磨装置における研磨パッドとしては、軟質スウェードパッド(アスカーC硬度:54、圧縮変形量:476μm以上、密度:0.53g/cm3以下)を用いた。また、研磨剤としては、平均粒径12nmのシリカ研磨剤をシリカ濃度20重量%に希釈し、希硫酸及び酒石酸の混合液でpH5に調整してなるスラリーを用いた。また、研磨条件としては、加工面圧を60g/cm2とし、加工回転数を20rpmとした。この研磨工程においては、化学強化で形成された強化応力層を厚さ10μmで除去した。すなわち、(B/A)×100=10%であった。
この第2研磨工程を終えたガラス基板を、KOH溶液に浸漬して、超音波を印加して120秒洗浄し、アルカリ洗浄液を用いてスクラブ洗浄を4秒行い、極微量に希釈した希硫酸及び前記アルカリ洗浄液で洗浄を行った後に、IPA(イソプロピルアルコール)の蒸気乾燥を行った。
次いで、上述したラッピング工程及び研磨工程を終えたガラス基板に、化学強化を施した。化学強化は、硝酸カリウム(60%)と硝酸ナトリウム(40%)を混合した化学強化溶液を用意し、この化学強化溶液を380°Cに加熱し、その中に洗浄済みのガラス基板を約4時間浸漬することによって行った。そして、この化学強化を終えたガラス基板に対して、酸洗浄、アルカリ洗浄、及び純水洗浄を順次行った。これにより形成された強化応力層の厚さは100μmであった。
このような工程を経て得られたガラス基板について、主表面の表面粗さRa、主表面上の0.3μm以下のコンタミ量、及び基板強度について実施例1と同様にして調べた。その結果を下記表1に併記する。その結果、表面粗さRaは0.2nmであり、0.3μm以下のコンタミ量が23カウントであり、基板強度が5kgfであった。これらの結果を下記表1に併記する。このように、基板強度が低かったのは、強化応力層の引っ張り応力と圧縮応力との間の関係が崩れており、これにより、十分な基板強度を発揮できなかったものと思われる。
また、ガラス基板を実施例1と同様にして再洗浄して、基板に固着するコンタミ、例えば金属の残存量を光学式欠陥検査装置OSA6100(表面欠陥検査装置)により調べたところ、59(再洗浄後)/395(再洗浄後)(15%)であり、除去不可であるコンタミ量が多かった。これは、金属などのコンタミが化学強化で強固に基板表面に固着してしまい再洗浄で除去しきれなかったためであると考えられる。
さらに、このガラス基板を用いて実施例1と同様にして磁気ディスクを作製した。この磁気ディスクをロード/アンロード方式のHDD装置に搭載して実施例1と同様にして耐久性試験を行った結果、ガラス基板から作製された磁気ディスクにヘッドクラッシュなどの不具合が生じてしまった。これは、ガラス基板の主表面上に強固に固着したコンタミに起因するものと思われる。
(比較例2)
化学強化において、硝酸カリウム(60%)と硝酸ナトリウム(40%)を混合した化学強化溶液を用い、この化学強化溶液を400°Cに加熱し、その中に洗浄済みのガラス基板を約6時間浸漬することによって行うこと、及び化学強化で形成された強化応力層を厚さ0.05μmで除去したこと以外は比較例1と同様にしてガラス基板を作製した。このとき、強化応力層の厚さは50μmであった。すなわち、(B/A)×100=0.1%であった。
このような工程を経て得られたガラス基板について、主表面の表面粗さRa、主表面上の0.3μm以下のコンタミ量、及び基板強度について実施例1と同様にして調べた。その結果を下記表1に併記する。その結果、表面粗さRaは0.5nmであり、0.3μm以下のコンタミ量が29カウントであり、基板強度が17kgfであった。これらの結果を下記表1に併記する。このように、主表面の表面粗さが大きく、コンタミ量が多かったのは、主表面研磨が不十分だからであると考えられる。
また、ガラス基板を実施例1と同様にして再洗浄して、基板に固着するコンタミ、例えば金属の残存量をOSA6100により調べたところ、5(再洗浄後)/169(再洗浄後)(3.0%)であり、除去不可であるコンタミ量が多かった。これは、金属などのコンタミが化学強化で強固に基板表面に固着してしまい再洗浄で除去しきれなかったためであると考えられる。
さらに、このガラス基板を用いて実施例1と同様にして磁気ディスクを作製した。この磁気ディスクをロード/アンロード方式のHDD装置に搭載して実施例1と同様にして耐久性試験を行った結果、ガラス基板から作製された磁気ディスクにヘッドクラッシュなどの不具合が生じてしまった。これは、ガラス基板の主表面上に強固に固着したコンタミに起因するものと思われる。
Figure 0005210584
本発明は上記実施の形態に限定されず、適宜変更して実施することができる。また、上記実施の形態における材料、サイズ、処理手順などは一例であり、本発明の効果を発揮する範囲内において種々変更して実施することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
本発明の実施の形態に係る磁気ディスク用ガラス基板の一部を示す図である。 図1に示すガラス基板の主表面を拡大した図である。
符号の説明
1 ガラス基板
11 主表面
12 端面
13 面取り面
14 強化応力層
14a 除去される強化応力層

Claims (1)

  1. ガラスブランク材を用いて少なくとも主表面及び端面を有し、略円環状を有するガラス基板を得る工程と、前記ガラス基板に対してイオン交換を施すことにより化学強化を行う工程と、前記化学強化後のガラス基板の少なくとも前記主表面に鏡面研磨を行って前記化学強化後に形成された強化応力層を除去する工程と、を具備し、
    前記強化応力層の厚さ(A)を100μm以上に形成し、前記強化応力層の厚さ(A)に対する前記強化応力層を除去する厚さ(B)の割合(B/A)と除去した後の基板表面を表面欠陥検出装置で検出される欠陥数との間の第1相関を求め、前記強化応力層の厚さ(A)に対する前記強化応力層を除去する厚さ(B)の割合(B/A)と除去した後の基板の強度との間の第2相関を求め、前記第1及び第2相関に基づいて、前記強化応力層の除去量を決定し、前記割合(B/A)×100が0.7%〜2%となるように前記主表面に鏡面研磨を行い、
    前記化学強化を行う工程及び前記強化応力層を除去する工程により、前記ガラス基板の基板強度を10kgf以上且つ表面粗さ(Ra)を0.18nm以下とし、前記ガラス基板を、ロード/アンロード方式のHDD装置に搭載され、磁気記録ヘッドの浮上量が8nm以下となる垂直磁気記録方式の磁気ディスクに対応できるガラス基板とすることを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
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