JP5210322B2 - 研削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、研削装置に係り、特に、小型化、研削精度の向上等を図ったものに関する。
従来、この種の装置としては、例えば、ワークを着脱自在に保持しつつ、回転せしめるワークスピンドルを設ける一方、加工用の砥石をワークスピンドル方向に往復動可能とすると共に、この加工用の砥石の往復動方向に対して所定の角度で斜め方向に往復動可能として、ワークの内面研削を行えるよう構成されたものなどが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
図11には、内面研削加工に適する従来の研削装置における概略配置を示す平面図が示されており、以下、同図を参照しつつ、この従来の研削装置について概括的に説明する。
この研削装置は、研削盤81の周囲に、第1及び第2の電源ユニット(図11においては、それぞれ「power 1」、「power 2」と表記)82,83、クーラントタンク(図11においては「coolant」と表記)84と、制御部(図11においては「controller」と表記)85と、操作部(図11においては「P.C」と表記)86が配設されたものとなっている。
研削盤81は、例えば、バルブシートなどの研削においけるシートと、砥石をガイドするガイド部の同軸度を良好なものとしつつ、生産性の向上を図る観点から、2個のワークをインデックス可能としたインデックス装置87と、シート研削用砥石装置88と、穴研削用砥石装置89とが設けられて構成されたものとなっている。
しかしながら、かかる従来装置にあっては、生産性の向上のため、インデックス装置が2個のワークをインデックス可能とするために、部品点数が増えるばかりでなく、インデックスのために回転する構成となるため、高い芯高が必要となってしまう。
また、シート研削用砥石装置88、穴研削用砥石装置89は、いずれも作業者に対して、横方向(図11において実線矢印方向)に砥石の移動を可能とすると共に、斜め方向(図11において点線矢印方向)でも移動可能とする構成であるため、こらら2つの装置88,89が設置されるベッド81aは、作業者に対して横方向だけでなく、奥行き方向にもある程度の長さが確保されたものとなる。
このようなことから、従来の研削装置は、全体的に大きく、さらなる小型化が所望されている。
例えば、図11に示されたような構成の研削装置における各部の具体的な寸法を示せば、まず、ベッド81aの横幅Lc1=1.88mに対して、その奥行きLc2は、1.28mであり、研削装置全体としての横幅Lc3=4.6mに対して、奥行きLc4は、2.8mである。また、ワークスピンドルの芯高は、40cmである。
このような従来装置にあっては、砥石やドレッサの交換等の際に、作業者は、研削盤81の背面側へ回り込んで作業を行うのが通常であり、作業効率が悪いという問題がある。
また、このような研削装置を複数台設置して、ワークの加工を順次、その複数の研削装置で処理させるような場合、横方向(図11において横幅Lc3が表された方向)に配置するのが通常であるが、上述のように1台当たりの横幅Lc3が長いため、これを数台設置することは大きなフロアスペースを確保しなければならないだけではなく、一人の作業者が複数台の研削装置を担当するような場合には、その移動距離が作業性、作業効率の点から無視できない大きさとなるという問題がある。
さらに、従来の研削装置は、先に述べたように研削盤が大きく、芯高が高いため、ワーク加工精度やドレス精度に対する熱の影響を抑圧することが難しいという問題がある。
特開平11−277383号公報
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、小型で操作性が良く、ワーク加工精度やドレス精度に対する熱の影響が極力小さな研削装置を提供するものである。
本発明の形態によれば、ワークの内径研削、シート研削及び端面研削可能に構成されてなる研削装置であって、
水平面を有してなる基台部と、
前記ワークを着脱自在に保持しつつ回転せしめるワーク保持回転手段と、
前記基台部に設けられて前記ワーク保持回転手段を移動自在に保持するワーク移動手段と、
前記ワーク移動手段に対して前記基台部の所定の位置に固設されて砥石を回転可能に保持する砥石保持手段とを具備し、
前記基台部の砥石保持手段が設けられた部位を装置前面側に配し、作業者による前記ワーク及び砥石へ対する作業を可能とし、
前記ワーク移動手段によるワークの移動によって、前記砥石保持手段に保持された砥石による前記ワークの研削を可能として構成されてなり、
装置前面側の、前記基台部の前記砥石保持手段が設けられた部位に、前記ワーク保持回転手段へのワーク交換のためのローディング装置を備える研削装置が提供される。
本発明によれば、砥石を固定する一方、ワークを砥石に対して移動自在に構成すると共に、砥石を固定した部位を装置の前面に配して、この部位からのワークの交換や砥石の着脱等の作業を可能としたことにより、従来装置に比してより一層の小型化が可能となる共に、作業性が極めて良好な研削装置を提供することができるという効果を奏するものである。
また、砥石を、従来と異なり、1箇所に固定して用いるようにしたことにより、砥石スピンドルモータの発熱源としてのワーク加工精度への影響を極力小さくすることができ、基台部における各部材の配置が、砥石が設けられた部位側から見て左右対称であることと相俟って、従来に比して高いワーク加工精度が確保できる
本発明の実施の形態における研削装置の全体構成を示す図であって、図1(A)は正面図、図1(B)は側面図である。 図2は、本発明の実施の形態における研削装置の主要部の構成例を示す全体斜視図である。 図2に示された本発明の実施の形態における研削装置の主要部の平面図である。 本発明の実施の形態における研削装置に用いられる第1のスライド部の縦断面図である。 本発明の実施の形態における研削装置に用いられる静圧パッドの一構成例における平面図である。 図5に示された静圧パッドの断面構造とリセス内圧力の関係を示す図であって、図6(A)は図5のA−A線断面図、図6(B)は、図6(A)の横方向に対するリセス内圧力の変化を示す特性線図である。 図5に示された静圧パッドの断面構造とリセス内圧力の関係を示す図であって、図7(A)は図5のB−B線断面図、図6(B)は、図6(A)の横方向に対するリセス内圧力の変化を示す特性線図である。 本発明の実施の形態における研削装置に用いられるスライド部に設けられる油路の配管構成例を示す全体斜視図である。 本発明の実施の形態における研削装置に用いられるスライド部に設けられる分配栓の構成例を示す図であって、図9(A)は、正面図、図9(B)は、縦断面である。 本発明の実施の形態における研削装置に用いられるスライド部に設けられるオリフィスの構成例を示す図であって、図10(A)は、平面図、図10(B)は、縦断面図である。 従来の研削装置の配置構成例を示す平面図である。
符号の説明
11…第1のベースプレート
12…第1のテーブルプレート
14…第2のベースプレート
15…第2のテーブルプレート
17…チャック
24…第1の砥石
25…第2の砥石
26…第3の砥石
30…案内部
31a…第1の基準ガイド部材
32a…第1の可動側ガイド部材
40…静圧パッド
101…第1のスライド部
102…第2のスライド部
103…ワーク保持部
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図10を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態における研削装置の全体構成について、図1を参照しつつ説明する。
本発明の実施の形態における研削装置Sは、特に、その全体外観、寸法が従来装置に比して非常に小型化されたもので、その正面側の横幅Wは、0.8mと、従来の大凡1/3程度の細身となっている(図1(A)参照)。また、研削装置Sの奥行きLは、2mで、従来よりやや小さくなっている(図1(B)参照)。このように、特に、正面横幅の縮小化が図られているために、その設置スペースが従来に比して大幅に削減できるものとなっている。このような小型化を可能としたのは、詳細は後述するが、ワーク研削部分の構造にある。
本発明の研削装置Sは、ワークの研削を行う砥石などが配設される本体部201と、本体部201の上方に配設されて研削量などを設定する操作盤202と、操作盤202の設定データなどを基に研削動作の制御等を行う電子回路が収納されて操作盤202の後方に配設される制御盤203と、制御盤203の後方に配設され、後述する静圧兼冷却用油の濾過を行う濾過装置204と、この濾過装置204に積層されるよう設けられて静圧兼冷却油の圧力を制御する油圧装置205と、この油圧装置205に積層されるように設けられる冷却のため霧状に放出された静圧兼冷却油の回収を行うミストコレクタ206とに大別されて構成されたものとなっている。
本体部201の正面上部には、前面扉201aが開閉可能に設けてあり、その開閉によって、内部に設けられたワーク保持用のチャック(図示せず)へ対するワークの取り付けや取り外しなどの作業が行えるようになっている。
図2及び図3には、本体部201内に収納、配設される研削装置Sの主要部の構成例が示されており、以下、同図を参照しつつ、その構成例について説明する。
本体部201の底部側には、基台部としてのベッド1が設けられており、このベッド1に形成された水平面であるスライド設置面2に、第1及び第2のスライド手段としての第1及び第2のスライド部101,102や、ワーク保持回転手段としてのワーク保持部103などが設けられるものとなっている。なお、ベッド1は、低熱膨張鋳物を用いて形成するのが、熱変位を最小限に抑える観点から好ましい。
本発明の実施の形態におけるベッド1の平面外観形状は、図3に示されたように、その縦幅L1、横幅W1が等しい正方形状となっているが、その一つの辺に沿ってスライド設置面2より高い段部1cが形成されており、その頂部1dには、第1乃至第3の砥石スピンドル21〜23等が設けられるものとなっている(詳細は後述)。なお、本発明の実施の形態において、L1=W1=0.7mと、従来に比して極めて小型化されたものとなっている。
スライド設定面2上には、第1のスライド部101が設けられている。この第1のスライド部101は、スライド設定面2に接合されるように固定して設けられた第1のベースプレート(ベース部材)11と、この第1のベースプレート11に対向するように設けられた第1のテーブルプレート(テーブル部材)12と、第1のベースプレート11と第1のテーブルプレート12との間に設けられたリニアモータ13とに大別されて構成されたものとなっている。なお、図2においては、第1のスライド部101は、その概略が示されたものとなっており、第1のスライド部101のより詳細な構造については後述する。
本発明の実施の形態において、第1のベースプレート11は、その全体外観形状が大凡長方形となっており、その長辺は、上述の段部1cと反対側のベッド1の一辺とほぼ同じ長さに設定されたものとなっている(図2及び図3参照)。
また、第1のテーブルプレート12は、その横幅が第1のベースプレート11の短辺とほぼ同一であるが、この短辺と直交する方向の辺の長さは、第1のベースプレート11の長辺の大凡1/3〜2/3程度の長さとなっており、後述するように第1のベースプレート11の長辺に沿っての往復動が容易となるようにしてある。
なお、この第1のテーブルプレート12は、リニアモータ13の駆動力を受けて、後述する案内部30によって第1のベースプレート11の長辺に平行するように案内されて往復動するものとなっている。
ここで、第1のテーブルプレート12が往復動する方向を、便宜的にX軸方向とする(図2参照)。
そして、第1のテーブルプレート12には、第2のスライド部102が載置されるように設けられている。
この第2のスライド部102は、その基本的な構造は、先の第1のスライド部101と同一のもので、第2のベースプレート(ベースプレート部材)14と、この第2のベースプレート14に対向するように設けられた第2のテーブルプレート(テーブル部材)15と、第2のベースプレート14と第2のテーブルプレート15との間に設けられたリニアモータ16とに大別されて構成されたものとなっている。なお、図2における第2のスライド部102は、先の第1のスライド部101同様、その概略が示されたものとなっており、より詳細な構造については後述する。
本発明の実施の形態における第2のベースプレート14は、その横幅、すなわち、X軸方向の長さが第1のテーブルプレート12のX軸方向の長さにほぼ等しく設定されている一方、X軸を含む水平面内においてX軸と直交する方向(以下、この方向を便宜的に「Z軸方向」と称する)の長さは、第1のテーブルプレート12のZ軸方向の長さよりもやや長目のものとなっている。
一方、第2のテーブルプレート15は、その横幅、すなわち、X軸方向の長さが第2のベースプレート14のX軸方向の長さにほぼ等しく設定されている一方、Z軸方向の長さは、第2のベースプレート14のZ軸方向の長さよりも短めに設定されたものとなっている。
そして、第2のテーブルプレート15は、リニアモータ16の駆動力を受けて、Z軸方向で往復動せしめられるようになっている。
さらに、第2のテーブルプレート15の上には、ワーク保持部103が載置されたものとなっている。
すなわち、ワーク保持部103は、図示されないワークを着脱可能に保持するチャック17と、内部にモータ(図示せず)を有してチャック17を回転自在に保持する主軸18とから構成されたものとなっている。
本発明の実施の形態においては、ベッド1に形成された段部1c側に位置する第2のテーブルプレート15の縁からチャック17が段部1c方向へ突出するように主軸18及びチャック17が、第2のテーブルプレート15上に固定されて設けられたものとなっている。
また、第2のテーブルプレート15上において、ワーク保持部103の近傍には、ドレススピンドル19が固定されて設けられており、後述する第1乃至第3の砥石24〜26のドレス作業が可能となっている。
一方、段部1cの頂部1dには、第1乃至第3の砥石スピンドル21〜23がX軸方向において適宜な間隔を隔てて固定されて設けられている。これら第1乃至第3の砥石スピンドル21〜23には、それぞれ第1の砥石24、第2の砥石25、第3の砥石26が回転可能に取り付けられており、第1乃至第3の砥石スピンドル21〜23は、第1乃至第3の砥石24〜26が、ワーク保持部103に臨むように段部1cに固設されたものとなっている。換言すれば、第1乃至第3の砥石スピンドル21〜23は、その軸方向がZ軸方向となるように設けられている(図2参照)。
本発明の実施の形態においては、この段部1c側が、装置の前面側、すなわwち、本体部201の前面側となるようにベッド1が配され、作業者が前面扉201aを介してワークの取り付けや取り外し、第1乃至第3の砥石24〜26の取り付けや交換等の作業が可能にとなっている(図1及び図3参照)。
また、段部1cには、これら第1乃至第3の砥石スピンドル21〜13の近傍に、ワーク交換のためのローディング装置104が設けられている。
本発明の実施の形態におけるローディング装置104は、旋回シリンダ71と、上下シリンダ72と、2つのエアチャック73,74を主たる構成要素としてなるものである。
段部1cに設けられた旋回シリンダ71は、水平面内で回転可能となっているもので、この旋回シリンダ71に上下シリンダ72が載置されている。
上下シリンダ72は、垂直方向での上下動が可能となっており、この上下シリンダ72に第1及び第2のエアチャック73,74が積層するように設けられている。
かかる構成により、旋回シリンダ71による旋回と、上下シリンダ72による上下動により、チャック17に対して適切な位置でローディング、アンローディング作業が行えるようになっている。
また、本発明の実施の形態においては、第1のエアチャック73には、シート深さ測定用の第1の測定子75が、また、第2のエアチャック74には、内径ポスプロ測定用の第2の測定子76が、それぞれ適宜な位置に取着されており、ローディングの際に、それぞれ測定可能に構成されたものとなっている。
かかる構成において、図示されないワークの研削作業は、まず、チャック17にワーク(図示せず)を取着させ、操作盤202において、所望する研削に応じた設定を行う。そして、図示されない始動スイッチを押下することによって、第1のテーブルプレート12がX軸方向に、第2のテーブルプレート15がZ軸方向に、制御盤203からの制御によって所望する研削に応じて往復動されながら、第1乃至第3の砥石24〜26が適宜選択され、研削が行われるものとなっている。
本発明の実施の形態においては、第1の砥石24は内径研削に、第2の砥石25はシート研削に、第3の砥石26は端面研削に、それぞれ供されるものとなっている。
次に、ワーク移動手段を構成する第1及び第2のスライド手段としての第1及び第2のスライド部101,102のより具体的な構成について、図4乃至図10を参照しつつ説明することとする。
まず、図4には、第1のスライド手段としての第1のスライド部101の縦断面図が示されているが、本発明の実施の形態においては、静圧スライド装置としての第2のスライド部102の構成も、基本的に第1のスライド部101と同一であり、以下、第1のスライド部101の構成の説明を以て、第2のスライド部102の構成の説明に代えることとする。
本発明の実施の形態において、第1のベースプレート11と第1のテーブルプレート12との間には、第1のテーブルプレート12をX軸方向(図4において紙面表裏方向)に案内する案内部30が設けられている。
すなわち、本発明の実施の形態における案内部30は、第1のベースプレート11に固設された第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bと、第1のテーブルプレート12に固設された第1及び第2の可動側ガイド部材32a,32bと、これら第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bと第1及び第2の可動側ガイド部材32a,32bとの間に設けられた複数の静圧パッド40とに大別されて構成されたものとなっている。
第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bは、第1のテーブルプレート12の往復動方向と直交する方向、すなわち、換言すれば、Z軸方向で適宜な間隔を隔てて第1のベースプレート11に固設されたものとなっている。
本発明の実施の形態において、第1のベースプレート11は、Z軸方向の両側部近傍が、扁平の段部34a,34bに形成されており、この扁平の段部34a,34bに挟まれる部位は、平坦部35となっている(図4参照)。
第1のベースプレート11は、少なくとも平坦部35が水平面となっている必要がある。
第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bは、この平坦部35の両側縁部分、すなわち、扁平の段部34a,34bに隣接する側縁部分に沿って固設されたものとなっている。
本発明の実施の形態における第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bは、大凡角柱状に形成された部材を用いてなり、その一面部分が山形に形成された山形部36となっている。そして、かかる第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bは、山形部36が、第1のベースプレート11の長手方向と直交する方向、すなわち、Z軸方向において、外方へ向かうように平坦部35に固設されたものとなっている。
一方、第1及び第2の可動側ガイド部材32a,32bは、第1及び第2の基準ガイド部材31a,31b同様、大凡角柱状に形成された部材を用いてなり、その一面部分が先の第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bの山形部36が遊嵌できるよう溝部37を形成したものとなっている。
そして、第1及び第2の可動側ガイド部材32a,32bは、その溝部37がZ軸方向において第1のスライド部101の内側を向くように、換言すれば、第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bの山形部36に臨むように第1のテーブルプレート12の下面側(図4において紙面下側)においてX軸方向の両側縁部分に固設されたものとなっている。
なお、第1のリニアモータ13は、第1のコイル13aと、第1の永久磁石13bとに大別されてなる公知・周知の構成を有してなるもので、上述の第1の基準ガイド部材31a及び第1の可動側ガイド部材32aと、第2の基準ガイド部材31b及び第1の可動側ガイド部材32bとの間において、第1のコイル13aが第1のテーブルプレート12の下面側に、第1の永久磁石13bが第1のベースプレート11に、それぞれ固着されたものとなっている。
さらに、本発明の実施の形態においては、溝部37の斜面部分に、次述するように静圧パッド40が設けられている。
以下、図5乃至図8を参照しつつ静圧パッド40について説明する。
まず、静圧パッド40の基本的な構成としては、図5に示されたように、リセス41と、このリセス41の周囲を囲むように形成されるランド42とからなり(図5参照)、ランド42に対向するように静圧を生じさせたい相手側部材、すなわち、本発明の実施の形態においては、第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bが位置するものとなっている(図6(A)参照)。
さらに、リセス41の底部には、後述する油路50に連通する開口43が形成されており、開口43から所定圧で油を噴出させることで、第1の基準ガイド部材31aと第1の可動側ガイド部材32aとの間、第2の基準ガイド部材31bと第2の可動側ガイド部材32bとの間、それぞれにおいて静圧を生じせしめることができるようになっている。
すなわち、図6(B)や図7(B)に示されたように、リセス41と対向する第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bとの間は、一定の圧力に保持されることとなる。
なお、本発明の実施の形態においては、溝部37の斜面全体がランド42として機能するものとしてあるが、斜面からランド42が突設されるようにしても良い(図8参照)。
このように、第1の基準ガイド部材31aと第1の可動側ガイド部材32aとの間、第2の基準ガイド部材31bと第2の可動側ガイド部材32bとの間に、それぞれ静圧を生じせしめることによって、静圧軸受けが実現され、双方の部材は、互いに、間隙を介して対向状態に保持されることとなる。
上述した第1の基準ガイド部材31a及び第1の可動側ガイド部材32aと、第2の基準ガイド部材31b及び第2の可動側ガイド部材32bは、鉛直方向において第1のスライド部101の中心に対して対称に配置されることが、第1のテーブルプレート12の静的、動的バランスや動作精度の観点から好ましい。
また、同様に、静圧パッド40も、第1のスライド部101の中心に対して対称に配置されることが好ましい。このように、第1の基準ガイド部材31a及び第1の可動側ガイド部材32aにおける静圧パッド40と、第2の基準ガイド部材31b及び第2の可動側ガイド部材32bにおける静圧パッド40とが、対称に設けられることによって、第1の基準ガイド部材31aと第1の可動側ガイド部材32aとの間のクリアランス(図7(A)参照)、第2の基準ガイド部材31bと第2の可動側ガイド部材32bとの間のクリアランスが、それぞれほぼ等しくなる。
本発明の実施の形態においては、静圧パッド40への所定圧を有する油の供給のために、第1のテーブルプレート12と第1及び第2の可動側ガイド部材32a,32bに油路50が形成されている。
すなわち、まず、第1のテーブルプレート12においては、その内部に、第1のテーブルプレート12の往復動方向と直交する方向、すなわち、Z軸方向において、連絡用油路50aが第1のテーブルプレート12の側部近傍まで形成されている(図4及び図8参照)。この連絡用油路50aは、X軸方向の静圧パッド40の数に応じて設けられたものとなっている。
そして、連絡用油路50aのいずれか一端側は、第1のテーブルプレート12の外面に開口して、外部の油圧装置205と接続できるようになっている(図8参照)。
ここで、本発明の実施の形態における油圧装置205の構成について、図8を参照しつつ説明する。
まず、静圧用の油と、研削の際の冷却のための油と、砥石スピンドル冷却用の油は、通常は、別々のものを用いるが、本発明の実施の形態においては、濾過の精度を上げることで、一つの油を静圧用と、研削作業における冷却用と、砥石スピンドル冷却用とに兼用できるようにしてあり、タンク61には、かかる静圧用と冷却用とを兼ねた静圧兼冷却液としての静圧兼冷却用油62が貯蔵されるようになっている。
なお、静圧兼冷却用油62としては、切削油やスピンドル油等の冷却油が用いられるが、静圧兼冷却液としては油以外の例えば、冷却水などを用いるようにしても良い。
油圧装置205には、この静圧兼冷却液としての静圧兼冷却用油62を吸引、加圧する電動油圧ポンプ63が設けられており、加圧された静圧兼冷却用油62は、チェックバルブ64を介してアキュムレータ65に一時蓄積されるようになっている。そして、静圧兼冷却用油62は、このアキュムレータ65からフィルタ66を介して連絡用油路50aへ供給されるようになっている。
なお、チェックバルブ64とアキュムレータ65との間には、リリーフバルブ67が接続されており、この箇所の圧力が所定圧力、例えば、2MPaを越える際には、静圧兼冷却用油62をタンク61へ戻すことができるようになっている。また、リリーフバルブ67が接続された箇所には、圧力計68も接続されており、この箇所の圧力を外部から確認できるものとなっている。
再び油路50の説明に戻れば、油路50を構成する上述の連絡用油路50aは、第1のテーブルプレート12の側部近傍まで形成されているが、この部位で、第1のテーブルプレート12の下面側に向かって直交するように曲折されて、第1のテーブルプレート12の下面に開口する垂直連絡路50bとなっている(図4及び図8参照)。
そして、第1及び第2の可変側ガイド部材32a,32bにおいては、上述の垂直連絡路50bに連続するように垂直方向(図4において紙面上下方向)にガイド部材側垂直連絡路50cが、第1のテーブルプレート12に接合される面と反対側の面近傍まで形成されている(図4及び図8参照)。
本発明の実施の形態においては、連絡用油路50aと垂直連絡路50bとの交差部分から垂直連絡路50bが開口する第1のテーブルプレート12の下面側に至る部分においては、内部にT字路の通路51aが形成されてなる分配栓51が用いられている(図4及び図9参照)。
この分配栓51は、第1のテーブルプレート12の上面側、すなわち、第2のスライド部102が載置される側の面から分配栓51挿入のために連絡用通路50aへ向かって穿設された挿入穴52へ埋設されるようになっている(図4参照)。なお、気密性を保持するため、第1のテーブルプレート12の上面側の適宜な位置に第1のOリング53aが環装される一方、第1のテーブルプレート12の下面側に臨む端部近傍において第2のOリング53bが環装されるようになっている(図9(B)参照)。
一方、第1及び第2の可動側ガイド部材32a,32bにおいては、第2の垂直連絡路50cに対して直交するようにして、かつ、先に述べたリセス41に連通するリセス連絡路50dが形成されている(図4及び図8参照)。
本発明の実施の形態においては、このリセス連絡路50dにオリフィス部材54が埋設されたものとなっている(図4参照)。
すなわち、本発明の実施の形態におけるオリフィス部材54は、全体外観形状がほぼ円柱状の基部54aと、この基部54aから延設されたオリフィス管54bとに大別されて構成されたものとなっている(図10参照)。
基部54aには、その軸方向(図10において紙面左右方向)に対して直交する方向に貫通路54cが形成されており、このオリフィス部材54が第1及び第2の可動側部材32a,32bに埋設された際に、第1及び第2の可動側部材32a,32b内に形成されている第2の垂直連絡路50cと連通できるようになっている(図4参照)。
そして、オリフィス管54bは、貫通路54cに直交して連通し、その先端部分がリセス41に臨むようにして設けられている(図10(B)参照)。このオリフィス管54bは、貫通路54cに比して十分に径の小さなものとなっており、この部分で、静圧兼冷却用油62の油圧の変動を抑圧してリセス41へ噴出可能にしてある。
すなわち、本発明の実施の形態のように一つの油圧源(タンク61)から複数の静圧バッド40に対して静圧油の供給を行う構成にあっては、いずれかの静圧パッド40において間隙が何らかの原因により大きくなり、これを放置すると、その部分における静圧油量が他の静圧パッド40における静圧油量より大となり、最悪時には、他の静圧パッド40への静圧油の供給が滞る状態に至る虞がある。そこで、各静圧パッド40につながる静圧油の供給路途中に、それぞれオリフィス管54bを設けることにより、特定の静圧パッド40の油量だけが突出して大となるようなことを抑圧し、静圧力の補償作用が行われるようにしたものである。
なお、基部54aの外周においては、貫通路54cを挟むようにして2箇所で基部用Oリング55a,55bが環装されるようになっている(図10(B)参照)。
また、本発明の実施の形態においては、第1のテーブルプレート12の長手軸方向、すなわち、X軸方向の両端部に位置するリセス連通路50dにあっては、その途中、特に、オリフィス管54bが通る部分の適宜な位置において、リセス連通路50dに対して直交するように連通し、第1のテーブルプレート12の端面に開口する圧力計接続用通路50eが形成されており、外部に設けられた圧力計56が接続可能となっている(図8参照)。そして、圧力計56によってリセス41の静圧が確認できるようになっている。本発明の実施の形態においては、この圧力計56におけるリセス41の静圧は、大凡1MPa程度に設定されたものとなっている。
しかして、上記構成における静圧パッド40の作用について説明すれば、まず、研削作業の開始に伴い、制御盤203の制御によって油圧装置205も始動され、電動油圧ポンプ63により静圧兼冷却油62の圧送が開始される。
電動油圧ポンプ63から圧送された静圧兼冷却油62は、第1及び第2のテーブルプレート11,15の連絡用油路50aに流入し、垂直連絡路50b、第2の垂直連絡路50c及びリセス連絡路50dを介してリセス41へ流出せしめられることとなる。この際、リセス連絡路50dにおいては、オリフィス管54bによるオリフィスを通過することで、静圧兼冷却油62の油圧はより上昇してリセス41へ流出せしめられるものとなっている。
このようにして静圧兼冷却油62が非常に高い油圧でリセス41に放出されることで、第1の基準ガイド部材31aと第1の可動側ガイド部材32aの間、第2の基準ガイド部材31aと第2の可動側ガイド部材32aの間、のそれぞれにおいて静圧が作用し、それぞれ微少間隔に保持されることとなる。
これによって、第1のテーブルプレート12の往復動、第2のテーブルプレート15の往復動において、円滑な動きが確保されるものとなっている。
なお、本発明の実施の形態においては、オリフィス部材54は、第1、第2の可動側ガイド部材32a、32bに対して水平方向で取り付け、取り外しが可能となっているので、装置全体の組み立てを終えた際に、リセス41における圧力(静圧)を実測し、各々の静圧が不均一な場合に、該当するオリフィス部材54のオリフィス管54bの内径を変えたものと交換し、所望する静圧とすることが可能となっている。
次に、本発明の実施の形態における研削装置Sによるワークの研削作業について、図1乃至図3を参照しつつ概括的に説明する。
まず、本発明の実施の形態における研削装置Sにおいては、ワーク(図示せず)の取り付けや取り外しは、本体部201の前面扉201aの開閉により行えるものとなっている(図1参照)。すなわち、本発明の実施の形態においては、特に、第1乃至第3の砥石スピンドル21〜23が設けられているベッド1の段部1cが本体部201の前面扉201a側に位置するように、ベッド1が配置されており(図1乃至図3参照)、そのため、本体部201の前面に立つ作業者の左右方向で、砥石24〜26の交換作業などが可能なものとなっている。また、ワーク(図示せず)の取り付け等の作業も、第1及び第2のスライド部101,102の操作によって、ワーク保持部103を第1乃至第3の砥石スピンドル21〜23近傍まで移動させることができることで、砥石24〜26の場合同様、前面扉201aから可能となっている。
このように、本発明の実施の形態における研削装置Sにおいては、従来と異なり、作業者が本体部201の背面側に回り込んで、砥石交換などの作業を行う必要がなく、極めて作業性の良好なものとなっている。
そして、ワーク(図示せず)の内径の加工、ドレスは、第2のスライド部102によりZ軸方向の往復動を与えつつ、第1のスライド部101によるX軸方向の移動をワークに与えることにより切込みを行う。
また、シートの加工、ドレスは、第1のスライド部101のX軸方向における移動と、第2のスライド部102のZ軸方向における移動との補間動作により任意の角度を形成しつつ、往復運動を行う。その時の切れ込みは、第2のスライド部102により行う。
さらに、端面の加工、ドレスは、内径の加工とは逆に、第1のスライド部101によるX軸方向の往復運動を与えつつ、第2のスライド部102によるZ軸方向の移動をワークに与えることにより切り込みを行う。
内径の端面の加工、ドレスの往復運動については、第1のスライド部101と第2のスライド部102の補間動作により、微少の任意の角度を形成することも可能となっている。
内径、シート、端面の加工、ドレスは、直線運動が基本であるが、必要に応じて、第1のスライド部101と第2のスライド部102のZ軸方向の補間動作をさせることにより、曲線運動もできるものとなっている。
本発明の実施の形態における研削装置Sは、従来に比して、加工精度のに対する熱の影響が極力小さなものとなっている。
すなわち、ワークの加工精度に影響を与える熱源としては、例えば、第1乃至第3の砥石スピンドル21〜23に用いられるモータ(図示せず)を、その代表に挙げることができる。
従来、スピンドルは、本発明の実施の形態における第1乃至第3の砥石スピンドル21〜23と異なり、それぞれ別個のスライド機構に設けられる構成となっており、そのため、比較的分散配置されたものとなっている。一方、スピンドルに用いられるモータは、発熱源であり、ワークの加工精度に影響を及ぼす要因の一つである。ワークの周辺において、このような熱源が分散配置されることは、多数の箇所で熱による部材の歪みを招くこととなり、ワークの加工精度の悪化につながり、本来好ましいものではない。
これに対して、本発明の実施の形態における第1乃至第3の砥石スピンドル21〜23は、ベッド1の段部1cの一箇所に、ごく接近して設けられており、従来と比較して見ると、熱源がほぼ一箇所に集中していると等価な状態となっている。しかも、ベッド1は、低熱膨張鋳物を用いているため、第1乃至第3の砥石スピンドル21〜23に用いられるモータ(図示せず)の発熱によるワークの加工精度に与える影響は、ベッド1の小型化と相俟って従来に比してごく小さなものとなっている。
さらに、ベッド1における第1乃至第3の砥石スピンドル21〜23の配置、第1及び第2のスライド部101,102の配置は、例えば、図3において、紙面上下方向にベッド1の中心を通る中心線を仮想すると、左右対称配置となっているため、熱によりベッド1が膨張するとしても均等に現れるためねじれなどが従来と異なり発生し難いものとなっている。
また、本発明の実施の形態においては、第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bのそれぞれの山形部36のそれぞれの斜面部分、すなわち、全体として4つの面において静圧軸受けが形成されて、第1のテーブルプレート12と第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bを往復動可能に支持でき、従来に比して、静圧軸受けを形成する面の数が少なくて済み、それに伴い、構造の簡素化が図られたものとなっている。
また、上述のような構成であるため、従来に比して、研削装置としての小型軽量化が図られ、それによって静圧の大きさが従来に比して大幅に小さなものとなっている。
さらに、本発明の実施の形態においては、従来と異なり、各静圧パッド40毎に、オリフィス管50bを設ける構成とした事により、個々にオリフィス管50bの径を定めることができ、それによって各静圧パッド40の静圧を容易に一定とすることができ、第1のテーブルプレート12(又は第2のテーブルプレート15)と第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bをバランス良く安定に往復動せしめ、しかも、静圧軸受けとしての十分な剛性が確保されるものとなっている。
砥石を1箇所に固定し、その部分からワークの交換や砥石の着脱等の作業が可能に構成され、従来に比してより一層の装置の小型化が実現できるため、特に、狭小な設置スペースが要求される研削装置に適する。

Claims (5)

  1. ワークの内径研削、シート研削及び端面研削可能に構成されてなる研削装置であって、
    水平面を有してなる基台部と、
    前記ワークを着脱自在に保持しつつ回転せしめるワーク保持回転手段と、
    前記基台部に設けられて前記ワーク保持回転手段を移動自在に保持するワーク移動手段と、
    前記ワーク移動手段に対して前記基台部の所定の位置に固設されて砥石を回転可能に保持する砥石保持手段とを具備し、
    前記基台部の砥石保持手段が設けられた部位を装置前面側に配し、作業者による前記ワーク及び砥石対する作業を可能とし、
    前記ワーク移動手段によるワークの移動によって、前記砥石保持手段に保持された砥石による前記ワークの研削を可能として構成されてなり、
    前記基台部の前記砥石保持手段が設けられた装置前面側に、前記ワーク保持回転手段へのワーク交換のためのローディング装置を備えることを特徴とする研削装置。
  2. ワーク移動手段は、基台部の水平面上に設けられ、水平方向の一直線上を往復動可能に構成されてなる第1のスライド手段と、
    前記第1のスライド手段に載置され、当該第1のスライド手段の往復動方向と直交する水平方向の一直線上を往復可能に構成されてなる第2のスライド手段とを具備してなり、
    前記第1及び第2のスライド手段は、いずれも静圧軸受けによって支持されたテーブル部材が、水平面を有してなるベース部材に対向するようにして直線的に移動可能設けられてなるものであって、
    前記ベース部材とテーブル部材の間には、前記テーブル部材を水平方向の一直線上で案内する案内部と、前記テーブル部材を往復動せしめるリニアモータが設けられ、
    前記案内部は、前記ベース部材の水平面上に設けられた基準ガイド部材と、前記基準ガイド部材に対向するよう前記テーブル部材に設けられた可動側ガイド部材とを有すると共に、前記基準ガイド部材と可動側ガイド部材との間には静圧パッドが形成され、当該静圧パッドから吐出される静圧液によって当該基準ガイド部材と可動側ガイド部材との間に所定の間隙が保持されて、静圧軸受けが形成されるよう構成されてなることを特徴とする請求項1記載の研削装置。
  3. 基準ガイド部材は、テーブル部材の往復動方向に対して直交する方向で適宜な間隔を隔てて2つ設けられ、それぞれの基準ガイド部材は、ベース部材の外側に向かって山形に形成された山形部を有してなる一方、可動側ガイド部材は、前記2つの基準ガイド部材に対応して2つ設けられ、それぞれの可動側ガイド部材は、前記山形部が遊嵌する溝部が形成されてなり、
    静圧パッドは、前記溝部の斜面に形成されたリセスを有してなることを特徴とする請求項2記載の研削装置。
  4. テーブル部材の内部には、静圧パッドのリセスの底部に開口を有する一方、当該テーブル部材の適宜な部位に形成されて外部との接続を可能とする外部接続用開口を有し、当該外部接続用開口から静圧液の注入を可能とする油路が形成されてなることを特徴とする請求項3記載の研削装置。
  5. 油路に注入される液は、静圧用と、研削作業における冷却用と、砥石スピンドル冷却用とを兼ねることを特徴とする請求項4記載の研削装置。
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