JPH1043904A - 主軸頭3軸移動型cnc旋盤 - Google Patents

主軸頭3軸移動型cnc旋盤

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JPH1043904A
JPH1043904A JP2658797A JP2658797A JPH1043904A JP H1043904 A JPH1043904 A JP H1043904A JP 2658797 A JP2658797 A JP 2658797A JP 2658797 A JP2658797 A JP 2658797A JP H1043904 A JPH1043904 A JP H1043904A
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Tsunehiko Yamazaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CNC旋盤において、移動台の移動を利用し
て種々の機能を付加できるようにする。 【解決手段】 ベース1に第1移動台3をX軸方向に移
動可能に設け、この第1移動台3に第2移動台5をY軸
方向に移動可能に設け、更にこの第2移動台5に第3移
動台7をZ軸方向に移動可能に設ける。そして、第3移
動台7を主軸頭としてこれに自動開閉チャック9を有し
た主軸8を割り出し可能に設ける。以上により主軸8は
横、縦、上下の任意の位置に移動できるので、例えば工
具台ベッド10に多数の工具14,17を複数段に設け
ても、それらから任意の一つの工具を選択できる。ま
た、主軸8の割り出しにより、回転する工具17を使用
してフライス削り作業などを行うことも可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主軸頭が切り込み
運動と送り運動を行うために互いに直交する2方向に移
動できる他、それら2方向の各々に直交する方向にも移
動できるように構成した主軸頭3軸移動型CNC旋盤に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のCNC旋盤は、一般に、定位置に
固定された主軸台に主軸を設け、一方、ベッドには往復
台を水平縦方向(主軸の軸方向)に移動可能に設けると
共に、この往復台に横送り台を水平横方向(主軸の径方
向)に移動可能に設け、主軸によりワークを回転させな
がら、横送り台と往復台の移動を加工プログラムに従っ
て制御することにより、横送り台上の工具台に取り付け
られた工具(バイト)に切り込み運動と送り運動を与
え、ワークを旋削する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のCN
C旋盤は、定位置で回転するワークに対し、工具台を水
平面内の直交2方向に移動させる構成である。このよう
に移動する工具台が直交2方向しか移動しない構成のも
のでは、旋削のための送り機能しか得られず、他の機能
を付加することは困難である。
【0004】かかるCNC旋盤にあっては、例えばワー
ク搬入・搬出装置と主軸端のチャックとの間でワークを
自動的に受け渡しするには、ロボットを主体とするロー
ダー、アンローダーを付帯させる必要がある。しかしな
がら、そのような付帯設備には、CNC旋盤とは別に独
立した駆動源およびその制御装置を設ける必要があって
高価となり、全体の設備費を押し上げる。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、主軸頭を縦、横、高さの各方向の任意
の位置に移動させることができ、加工のための送り機能
の他に、種々の機能を付加することができるCNC旋盤
を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ベースに第1の方向に移動可能に設けら
れた第1移動台と、この第1移動台に前記第1の方向と
直交する第2の方向に移動可能に設けられた第2移動台
と、この第2移動台に前記第1の方向および第2の方向
の各々に直交する第3の方向に移動可能に設けられた第
3移動台とを備え、前記第3移動台を主軸頭としてこの
第3移動台に把持手段を備えた主軸を設け、ワークを前
記把持手段により把持して工具台に設けられた工具によ
り切削する構成としたことを特徴とするものである。
【0007】この構成のCNC旋盤では、第1〜第3の
各移動台の移動により、主軸を縦、横、高さ(三次元)
の任意の位置に移動させることができる。従って、加工
のための送りはワーク側で行うことができるので、工具
は定位置に固定しておくことができる。ワークの切削
は、ワークを把持手段に把持して主軸を回転させなが
ら、第1〜第3の各移動台の移動を制御することによ
り、工具台に取り付けられた工具に対してワークに切り
込み運動と送り運動を与えて切削する。
【0008】本発明では、主軸を割り出し可能に構成す
ることができる。また、主軸は第3移動台に横軸形に設
けたり、縦軸形に設けたりすることができる。工具台は
ベッドに水平方向一列に複数個並ぶようにして複数列設
けることができる。このように工具台を複数列設けて
も、第1〜第3の各移動台の移動を制御して主軸の位置
をいずれかの1個の工具台に対応位置させることによ
り、ワークの加工に使用する工具を選択することができ
る。
【0009】工具台は旋回可能なタレット工具台として
その旋回軸線方向に複数設けるようにしても良い。この
場合も、各移動台の移動により複数の工具台が有する1
つの工具を選択することできる。また、工具台には回転
する工具を設けることもでき、この回転工具によりフラ
イス削りなどを行うこともできる。
【0010】本発明は、ワークを洗浄するワーク洗浄装
置、ワークの加工寸法などを計測するためのワーク計測
装置、把持手段に把持されている部分を加工するために
ワークを反転して把持手段に把持し直すためのワーク反
転装置、工具の刃先の位置などを計測する刃先計測装置
を設けることができる。このような付帯装置を設けて
も、第1〜第3移動台の移動により各装置を動作させる
ことができる。
【0011】特に、主軸を横軸形としたものでは、棒材
を切断して所望の長さのワークを得るための棒材供給装
置を設けることができる。この棒材供給装置において
も、第3移動台の水平方向移動を利用して棒材を所望長
さ引き出すことにより、棒材の切断長さを所望に設定す
ることができる。
【0012】また、主軸を縦軸形としたものでは、ワー
クを搬入するパレット、加工終了後のワークを搬出する
ためのパレットと把持手段との間でのワークの受け渡し
を、第1〜第3移動台の移動を利用して直接行うことが
できる。
【0013】本発明は、棒材供給装置と、旋回可能で且
つ回転工具を取り付け可能な工具台とを設けることがで
きる。この場合、1台のモータで棒材供給装置のカッ
タ、工具台、回転工具を駆動できるようにするために、
そのモータの回転を棒材供給装置のカッタ、工具台およ
び回転工具取付部に伝える伝動手段と、この伝動手段の
回転伝達経路を切り替えて前記モータの回転を前記カッ
タ、工具台および回転工具取付部に選択的に伝達する切
替手段を設けることができる。このものでは、前記棒材
供給装置は、工具台を旋回可能に支持するコラムに配設
し、前記伝動手段は、そのコラム内に設けることが好ま
しい。
【0014】また、本発明では、ワーク排出装置を、上
面が閉鎖板により塞がれたケースと、このケースに対し
横方向に進退可能に設けられたワーク受けと、このワー
ク受けをケース内に退避する方向に付勢する復帰ばねと
を有するものとして構成し、ワーク加工後の前記移動台
の移動に連動して前記ワーク受けがケースから進出動作
し、前記把持手段から離されたワークを受けて前記ケー
スを通じて外部に排出し、その後の前記移動台の移動に
より前記復帰ばねが前記ワーク受けを前記ケース内に退
避させるように構成しても良い。
【0015】この場合、ワーク受けを、枢支軸を中心に
回動するレバーに連結し、このレバーの枢支軸からワー
ク受けとの連結部までの長さを枢支軸から移動台が当接
する部位までの長さよりも長く設定することにより、僅
かな移動台の移動によってワーク受けに必要な動作を確
保することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例により具体
的に説明する。図1〜図3は第1実施例を示す。この実
施例では、主軸のチャックに把持されるワークは3つの
移動台の組み合わせにより三次元(縦、横,高さ)の任
意の位置に移動できるように構成され、ワークに回転運
動と送りおよび切り込み運動が与えられるように構成さ
れる。このため、工具に切削のための送り運動や切り込
み運動を与えなくとも良いので、本実施例では、工具は
定位置に固定、或いは定位置で回転運動のみを行うよう
に構成される。
【0017】すなわち、全体の概略構成を示す図1に示
すように、ベース1の前部外側には、水平方向に延びる
ガイドレール2が設けられており、このガイドレール2
に第1移動台3が第1の方向である水平横方向(図1に
示すX軸方向)に移動可能に支持されている。上記第1
移動台3の前面部には、垂直方向に延びるガイドレール
4が設けられ、このガイドレール4に第2移動台5が第
2の方向である上下方向(図1に示すY軸方向)に移動
可能に支持されている。更に、第2移動台5の上面部に
は、上記ガイドレール2および4の各々に直交する第3
の方向である水平縦方向(図1に示すZ軸方向)に延び
るガイドレール6が設けられ、このガイドレール6に第
3移動台7がZ軸方向に移動可能に支持されている。
【0018】上記第3移動台7は主軸頭とされ、該第3
移動台7には主軸8が回転可能に支承されている。この
場合、主軸8は横軸形、すなわち第2移動台5に対する
第3移動台7の移動方向に一致するZ軸方向の水平軸線
を中心に回転するように支承されている。そして、主軸
8の先端部分には把持手段としての自動開閉チャック9
が取り付けられている。
【0019】このように各ガイドレール2,4,6に支
持された第1〜第3の各移動台3,5,7がそれぞれ水
平の横方向、上下方向、水平の縦方向に移動できること
から、主軸8ひいては自動開閉チャック9に把持される
ワークは三次元の任意の位置に移動できるようになる。
【0020】一方、ベース1の後部位には前面側が傾斜
する工具台ベッド10が設けられている。この工具台ベ
ッド10の傾斜前面部には、図2にも示すように、例え
ば上下2段に位置決め溝11,12が形成され、工具台
を縦方向(Z軸方向)に隔てて上下2段に取り付け得る
ようにしている。そのうち、下段の位置決め溝11に複
数の工具台13が横方向(X軸方向)一列となるように
位置決めされた状態で固定されており、各工具台13に
はそれぞれ工具14が固定されている。
【0021】また、上段の位置決め溝12には、横長の
工具台15が固定されている。この工具台15には1個
のモータ16と左右方向に並ぶ複数の回転軸(図示せ
ず)が設けられ、モータ16の回転は工具台15に内蔵
された回転伝達機構により複数の回転軸に伝達されるよ
うになっている。そして、それら回転軸にはドリル、リ
ーマ、フライスなどの回転工具17が取り付けられてい
る。なお、ベース1のうち、第1移動台3を支持するガ
イドレール2が設けられた前部と工具台ベッド10との
間は切り屑、切削剤や洗浄液などを受けるタンクを構成
するために凹所となっている。
【0022】以上のように構成されたCNC旋盤は、図
3に示す数値制御装置18を有する。この数値制御装置
18はコンピュータを内蔵し、キーボードなどの入力装
置19から入力されたデータに基いてNCプログラムを
作成し、図示しない記憶装置に記憶する。
【0023】ここで、前記ベース1、第1移動台3、第
2移動台5には、それぞれ第1〜第3の各移動台3,
5,7をX軸,Y軸,Z軸の各方向に直線移動させるた
めに、サーボモータ20〜22を駆動源とする周知の直
線送り装置(図示せず)が設けられている。数値制御装
置18は駆動回路23〜25を介してサーボモータ20
〜22を制御し、第1〜第3の各移動台3,5,7をN
Cプログラムにより指令された位置に移動させる。
【0024】この場合、各移動台3,5,7の移動位置
はそれぞれ位置検出手段としての位置センサ26〜28
により検出され、その検出信号は数値制御装置18にフ
ィードバックされる。数値制御装置18は位置センサ2
3〜25の検出信号とNCプログラムの指令位置とを比
較し、実際の移動台3,5,7の位置が指令位置と一致
するようにサーボモータ20〜22を制御する。
【0025】また、前記第3移動台7には主軸8を正方
向および逆方向に回転駆動する主軸駆動用サーボモータ
29が設けられており、このサーボモータ29も数値制
御装置18により駆動回路30を介して制御される。こ
の数値制御装置18によるサーボモータ29の制御に
は、主軸8の割り出し制御、すなわち主軸8が基準位置
から任意の角度だけ回転したところでサーボモータ29
を停止させたり、主軸8が任意の角度だけ連続的に定速
度で回転するようにサーボモータ29を回転させる制御
が含まれている。
【0026】この割り出し制御のために、主軸8の回転
を検出する回転検出手段としてのロータリーエンコーダ
31が設けられており、このロータリエンコーダ31は
主軸8の回転速度、回転方向、回転量の他、1回転内の
特定の位置(基準位置)も検出できるようになってい
る。そして、このロータリエンコーダ31の検出信号は
数値制御装置18に与えられ、数値制御装置18は主軸
8がNCプログラムで指令された回転角度位置で停止す
るようにロータリエンコーダ31の検出信号に基づいて
サーボモータ29を制御するように構成されている。
【0027】以上のように構成されたCNC旋盤では、
第1移動台3の横方向(X軸方向)移動と第2移動台5
の上下方向(Y軸方向)移動とにより、横方向に複数並
ぶ上下2列の工具のうちから1つの工具が選択される。
そして、下段の横1列の工具14から1つの工具が選択
された場合、その工具によるワークの切削は、主軸8を
回転させて自動開閉チャック9により把持されたワーク
を回転させながら第3移動台7を縦方向に移動させるこ
とによって工具による切削のための送りを行い、第1移
動台3を横方向(X軸方向)に移動させることによって
切り込み深さを設定することによって行われる。
【0028】また、上段の横1列の回転工具17のうち
から1つの回転工具が選択された場合、その回転工具1
7による切削方法としては、一つには、主軸8を割り出
し制御によって任意の回転位置で停止させ、回転工具1
7を回転させながら主軸8に送り運動或いは切り込み運
動を与えることによって切削する方法がある。他の切削
方法としては、回転工具17を回転させ、且つ主軸8を
割り出し制御によって任意の角度だけ連続的に定速度で
回転させながら、主軸8に送り運動或いは切り込み運動
を与えることによって切削する方法がある。この場合の
主軸8の送り運動、切り込み運動は第1〜第3の移動台
3,5,7を移動させることによって与えられるが、そ
の運動方向は選択した回転工具17の種類や加工形状な
どによって異なる。
【0029】これらの切削方法により、例えばワークの
外周面の任意の位置にキー溝を加工したり、ワークの外
周を六角形に加工したり、外周面に等角度間隔に穴を明
けたり、ワークの端面の任意の位置に穴や直線の溝を加
工したり、或いはワークの外周面に粗ねじを加工した
り、端面に円弧状の溝や螺旋状の溝を加工したりするこ
とができる。
【0030】このように主軸頭である第3移動台7を水
平横(X軸)方向、水平縦(Z軸)方向、上下(Y軸)
方向の任意の位置に移動させることができるので、この
第3移動台7のX軸,Y軸,Z軸の3軸方向への移動を
利用して、加工用の送り運動の他に種々の機能、例えば
この実施例では多数の工具13,17から任意の工具を
選択するという機能を付加することができる。この場合
において、例えば主軸頭が加工のための送り運動方向で
あるX軸,Z軸方向の2軸方向しか移動できないものを
仮想し、この2軸移動方式と比較して本実施例の3軸移
動方式の優れたところを説明する。
【0031】すなわち、主軸頭2軸移動型のものも、工
具台を複数設け、主軸頭の移動により複数の工具台に取
り付けられた工具のうちから任意の工具を選択すること
は可能である。しかしながら、この2軸移動方式のもの
では、工具台を横方向1列にしか並べることができない
ため、工具台ベッドに取り付け得る工具台の数を増加さ
せるには、工具台ベッドを横方向に長くする必要があ
る。これは、ベースの横方向長さが増大し、その設置の
ための床面積の増加を招来する。
【0032】これに対し、本実施例の主軸頭3軸移動型
の場合には、工具ベッド10に横方向1列に並ぶ工具台
を上下複数列(本実施例では2列)に設けることができ
る。このため、ベース1の床面積の増加を招来すること
なく、工具ベッド10に取り付け得る工具台の数の増加
を図ることができるものである。なお、本実施例では、
工具台13,15を上下2列に取り付けるための工具台
ベッド10が傾斜しているので、ベース1の床面積の多
少の増加はあるが、主軸頭2軸移動型のものに比べ、そ
の増加程度はごく少ない。
【0033】また、本実施例では主軸8が割り出し制御
されるので、旋削作業の他に、フライス削り作業などの
種々の切削作業を行うことができる。更に言えば、工具
台13に固定された工具に対し、第3移動台7を縦方向
に移動させることによってワークの外周に軸方向に延び
る溝などを切削する形削り作業をも行うことが可能とな
る。
【0034】図4は本発明の第2実施例を示すもので、
この第2実施例が上述の第1実施例と異なるところは工
具を旋回可能な工具台、例えばタレット工具台に取り付
けたところにある。すなわち、同図に示すように、ベー
ス1の後部にはコラム32が立設され、このコラム32
の前面側にタレット工具台33が回転可能に設けられて
いる。このタレット工具台33には複数の工具が設けら
れている。この工具には、タレット工具台32に固定さ
れた工具14、図示しないモータにより回転される工具
17が含まれている。タレット工具台32はコラム32
内の割り出し装置により割り出しが行われるようになっ
ており、この割り出しおよび第1〜第3の各移動台3,
5,7の移動によりワークを加工する工具が選択され
る。
【0035】図5に示す本発明の第3実施例は第2実施
例と同様にタレット工具台33に工具14,17を取り
付けたものであるが、第2実施例との相違はタレット工
具台33をコラム32の図示右側面に設けたところにあ
る。このようにコラム32の側面にタレット工具台33
を設けるものでは、そのタレット工具台33を横方向に
複数個設けることができ、これにより、取り付け可能な
工具本数を増やすことができる。
【0036】図6は本発明の第4実施例を示すもので、
上述の第1実施例との相違は主軸8を垂直の軸線を中心
にして回転する縦軸形に設けたところにある。以下、第
1実施例と同一部分には同一符号を付して説明するに、
ベース1の後部上面には水平方向に延びるガイドレール
34が設けられており、このガイドレール34に第1移
動台3が第1の方向である水平横方向(図6に示すX軸
方向)に移動可能に支持されている。上記第1移動台3
の上面部には、水平縦方向に延びるガイドレール35が
設けられ、このガイドレール35に第2移動台5が第2
の方向である水平縦方向(図6に示すY軸方向)に移動
可能に支持されている。更に、第2移動台5の前面部に
は、上記ガイドレール34および35の各々に直交する
第3の方向である上下方向(図6に示すZ軸方向)に延
びるガイドレール36が設けられ、このガイドレール3
6に第3移動台7が上下方向に移動可能に支持されてい
る。
【0037】主軸頭である第3移動台7には主軸8が縦
軸配置、すなわち第2移動台5に対する第3移動台7の
移動方向と一致する垂直軸線を中心に回転するように支
承されている。そして、主軸8の先端(下端)部分に自
動開閉チャック9が取り付けられている。一方、工具台
ベッド10には横方向1列に並ぶ複数の工具台13が縦
方向に間隔を存して上下2列に固定されていると共に、
ベース1の前部に回転工具17を横方向一列に設けた工
具台15が取り付けられている。このように構成したC
NC旋盤では、第1移動台3の横方向移動および第2移
動台5の縦方向移動によってワークを加工する1つの工
具が選択されるようになる。
【0038】そして、第1移動台3の横方向移動および
第2移動台5の縦方向移動によって工具台13に取り付
けられた工具14および工具台15に取り付けられた回
転工具17のうちから所望の工具が選択される。このと
き、工具14によりワークを加工する場合には、第3移
動台7のZ軸方向移動により送り運動が与えられ、第1
移動台3の横方向(X軸方向)移動により切り込み運動
が与えられる。また、回転工具17によりワークを加工
する場合には、その回転工具17の種類に応じて第1〜
第3の移動台3,5,7が移動することにより送り運動
或いは切り込み運動が与えられる。このように主軸8を
縦軸形に設けても、前述の第1実施例と同様の効果を得
ることができる。
【0039】上記第4実施例のように主軸8を縦軸形配
置としたものにあっても、図7に示す第5実施例のよう
に工具をタレット工具台33に取り付けることができ
る。同図では、タレット工具台33は縦方向に2個並べ
てベース1の前部内側に割り出し回転可能に配設されて
いる。
【0040】ところで、前述の第1〜第3実施例のよう
に、主軸8を横軸形に設けたものでは、棒材作業のため
の棒材供給装置を設けることができる。この棒材供給装
置の一例を図8および図9に示す第6実施例により説明
する。図8において、ベース1には棒材供給装置37の
ソーヘッド38および流体圧シリンダ例えば油圧シリン
ダ39がそれぞれ支軸40および41を介して揺動可能
に支持されている。上記ソーヘッド38には切断手段と
しての丸鋸42を取り付けるソー軸43とこのソー軸4
3の駆動源であるモータ44が取り付けられている。
【0041】上記油圧シリンダ39はソーヘッド38に
送り運動を与える送り手段を構成するもので、そのロッ
ド39aがソーヘッド38にピン45を介して回動可能
に連結されている。そして、ロッド39aが進退動作す
ると、ソーヘッド38が矢印A方向およびこれとは反対
の矢印B方向に揺動するようになっている。
【0042】さて、油圧シリンダ39のロッド39aは
常には進出した状態にあってソーヘッド38を矢印A方
向に揺動した後退位置に保持している。そして、棒材4
6は図示しないスタンド式ホルダーにより長さ方向に移
動できるように略水平に保持されており、その先端部分
は丸鋸42から矢印B方向側に離れた位置にある。
【0043】棒材46を所望の長さに切断し、これをワ
ークとして得るには、第1移動台3および第2移動台5
を横方向(図1のX軸方向)および上下方向(図1のY
軸方向)に移動させて主軸8をその回転中心が棒材46
の中心に一致する位置に移動させる。この後、第3移動
台7を棒材46側に向けてZ軸方向に沿って矢印Cで示
す前進方向に移動させ、自動開閉チャック9の爪9aの
内側に棒材46の先端部分が挿入されるようにする。そ
して、自動開閉チャック9の爪9aを閉じて棒材46を
把持し、第3移動台7を矢印Cとは反対方向に後退移動
させる。すると、棒材46が第3移動台7の後退移動長
さ分だけ引き出される。
【0044】そこで、丸鋸42を回転させながら、油圧
シリンダ39のロッド39aを低速度で後退移動させる
ことにより、ソーヘッド38を矢印B方向に揺動(送り
移動)させて丸鋸42により棒材46を切断する(図9
参照)。これにより、棒材46から所望長さのワークが
得られたこととなり、その後、先の第1実施例で述べた
ように第1〜第3の移動台3,5,7を移動させワーク
を加工する。
【0045】ここで、従来の棒材供給装置は自動送り出
し機構を備え、棒材は主軸の中空穴を通してチャックに
後側から供給されるようになっている。そして、チャッ
クにより棒材を把持して所定の加工を行い、最後に突切
り作業を行った後、チャックを緩めて自動送り出し機構
により棒材を工具台に取り付けられたストッパに当たる
まで送り出し、再びチャックを締めて所定の加工を行う
ということを繰り返すようになっている。このように従
来の棒材供給装置では、棒材を送り出す自動送り出し機
構を必要とし、該機構を駆動するための独立した駆動源
とこれを制御するための制御装置を必要とするから、設
備費が高くなる。
【0046】これに対し、本実施例では、主軸8の縦、
横、上下の各方向の移動を利用して自動開閉チャック9
により棒材を把持し、その後に第3移動台7を後退移動
させることにより、長尺な棒材46から所望長さのワー
クを切断することができる。このときの各移動台3,
5,7の移動を制御するためのNCプログラムは、数値
制御装置18により加工NCプログラムを作成する際に
同時に作成できる。このため、棒材供給装置37として
は、棒材46を送出す機構、その駆動モータの制御装置
を設ける必要がなく、棒材供給装置37全体の大きさ、
設備費を抑えることができる。
【0047】本実施例の棒材供給装置37では、丸鋸4
2の駆動源であるモータ44、ソーヘッド38を揺動さ
せるための駆動源である油圧シリンダ39を必要とす
る。しかしながら、それらは、簡単なシーケンス回路に
より制御できる。例えば自動開閉チャック9の接近を検
出する近接スイッチを設け、この近接スイッチの検出信
号によりモータ44と油圧シリンダ39にロッド39a
を後退動作させるための圧力油を供給する電磁弁を作動
させ、一定時間後にモータ44を停止させると共に、油
圧シリンダ39にロッド39aを前進動作させるための
圧力油を供給する電磁弁を作動させるというようなシー
ケンス回路である。なお、切断手段としては丸鋸に限ら
ず、帯鋸、切断砥石などであっても良く、その送り手段
は流体圧シリンダに限られず、ねじ機構などであっても
良い。
【0048】第1〜第3の各実施例に示すように主軸8
を横軸形に設けたもの、第4および第5の各実施例のよ
うに主軸8を縦軸形に設けたものの双方には、工具の刃
先を検出する工具刃先計測装置、加工途中でワークを反
転して自動開閉チャック9に把持し直させるワーク反転
装置、ワークを洗浄するワーク洗浄装置、ワークの寸法
を計測するワーク計測装置、加工後のワークを受けて排
出するためのワーク排出装置などを装備することができ
る。それらの装置を以下の第7〜第10の各実施例に別
けて具体的に説明する。なお、第7〜第10の各実施例
は主軸8を横軸形に設けたCNC旋盤に適用して説明す
る。
【0049】工具刃先計測装置47は図10および図1
1の第7実施例に示されている。図10において、第3
移動台7の側面部には、アーム48がピン49を介して
上下方向に回動可能に支持されており、このアーム48
の先端部に互いに直交する方向に向く5個のセンサ50
が設けられている。なお、このセンサ50は刃先との接
触を検出する感圧センサからなるが、距離センサなど刃
先の位置を検出できるものであれば良い。また、第3移
動台7の側面部には、ラック51が移動可能に支持され
ており、このラック51にアーム48と一体のピニオン
52が噛合している。
【0050】上記ラック51は圧縮コイルばね53によ
り矢印D方向に付勢されており、その付勢力に抗してラ
ック51が矢印Dとは反対の矢印E方向に移動すると、
アーム48が図10に二点鎖線および図11(a)に示
す退避位置から図10に実線および図11(b)に示す
水平の計測位置まで矢印F方向に回動するようになって
いる。
【0051】第3移動台7には、圧縮コイルばね54に
より下方に付勢されたロック部材55と、圧縮コイルば
ね56により矢印G方向に付勢されたカム板57が移動
可能に支持されている。ロック部材55は常時はラック
51の上面に当接しており、アーム48が計測位置に回
動すると、ラック51の切欠部51aに係合する。この
切欠部51aへのロック部材55の係合は、カム板57
が矢印Gとは反対の矢印H方向に移動してロック部材5
5のカム受け部55aを押し上げることにより解除され
る。一方、第3移動台7に設けられたラック51とカム
板57に対し、ベース1側にはプッシャ58が設けられ
ている。
【0052】このような工具刃先計測装置47により工
具の刃先位置を検出する場合、先ず第1および第2の各
移動台3および5により第3移動台7が横方向および上
下方向に移動され、これによりラック51の後端(図1
0および図11で右端)がプッシャ58に対向する位置
に移動される。
【0053】次に、第3移動台7が矢印Cとは反対の後
退方向に所定位置まで移動し、この移動途中で図11
(a)に示すようにラック51がプッシャ58に当接す
る。すると、ラック51がその位置で停止するため、そ
の後の第3移動台7の後退移動により、ラック51が第
3移動台7に対して相対的に矢印E方向に移動すること
となるため、図11(b)に示すように、アーム48が
退避位置から計測位置まで矢印F方向に回動し、且つロ
ック部材55が切欠部51aに係合してラック51ひい
てはアーム48を計測位置にロックする。
【0054】その後、第1および第2の各移動台3およ
び5により第3移動台7が横方向および上下方向に移動
され、これにより計測する工具が選択される。次いで、
第1〜第3移動台3,5,7のいずれかが移動すること
により、5つのセンサ50のいずれかが選択した工具に
対して横方向、縦方向或いは上下方向から接近する。そ
して、センサ50が工具の刃先に接触すると、その信号
が数値制御装置18に与えられることにより、その第1
〜第3移動台3,5,7が当該センサ50の接触位置で
停止する。
【0055】ここで、数値制御装置18はセンサ50が
刃先検出により停止した位置の座標値と予め設定された
工具刃先の座標値との差を演算し、これを工具補正値と
して記憶する。この工具補正値は加工プログラムで該当
する工具が選択されたとき、第1〜3移動台3,5,7
のいずれかの移動量補正値として使用される。なお、こ
のような刃先位置の計測を加工の都度行うことにより、
刃先の摩耗の程度を検出し、工具の交換時期を報知する
ように構成することができる。
【0056】さて、刃先位置の計測を終了した後、第1
および第2の各移動台3および5により第3移動台7が
横方向および上下方向に移動され、これによりカム板5
7の後端がプッシャ58に対向する位置に移動される。
この状態で第3移動台7が後退方向に所定位置まで移動
し、この移動途中でカム板57がプッシャ58に当接し
て停止する。すると、その後に第3移動台7が所定位置
まで後退移動することにより、カム板57が第3移動台
7に対して相対的に矢印H方向に移動することとなるた
め、図11(c)に示すように、カム板57がカム受け
部55aに接してロック部材55を上方に移動させて切
欠部51aから外す。これにより、ラック51が圧縮コ
イルばね53の付勢力により矢印D方向に移動するの
で、アーム48が計測位置から退避位置まで回動する。
一般には、この後、計測を終了した工具による加工が行
われる。なお、全ての工具の刃先位置を計測した後、ワ
ークの加工に移行するように構成しても良い。
【0057】このように本実施例の工具刃先計測装置4
7は第1〜第3移動台3,5,7の移動を利用して刃先
位置の計測を行うので、CNC旋盤とは別の駆動源およ
びその制御装置を備えた計測装置を設ける必要がない。
【0058】ワーク反転装置59は図12〜図14の第
8実施例に示されている。図12において、ベース1側
には、圧縮コイルばね60により矢印I方向に付勢され
たラック61が移動可能に設けられていると共に、中空
の回転軸62が回転可能に支承されている。そして、第
3移動台7の側面部には、ラック61を押圧して矢印I
とは反対の矢印J方向に移動させるためのロッド63が
取り付けられている。
【0059】上記回転軸62の一端側にはラック61に
噛合するピニオン64を有した一方向クラッチ65が設
けられ、矢印Kで示すピニオン64の一方向の回転が回
転軸62に伝達されるようになっている。また、回転軸
62の他端側には、上下一対の把持爪66が開閉可能に
設けられており、この把持爪66は一方向クラッチ65
側から回転軸62の中空内部に挿入されたアクチュエー
タ67のシャフト67aによって開閉される構成となっ
ている。
【0060】また、上記回転軸62の不用意な回転を防
止するために、ベース1側にロック部材68が上下動可
能に設けられていると共に、回転軸62の他端側に円盤
69が設けられている。そして、ロック部材68は圧縮
コイルばね70より下方に付勢され、円盤69の外周に
180度隔てて形成された一対の凹部69aのうちの一
方に係合している。
【0061】自動開閉チャック9に把持されたワークW
の一端側の加工を終了した後、他端側を加工するために
該ワークWを反転させるには、先ず第1および第2移動
台3および5が移動し、これにより第3移動台7が自動
開閉チャック9により把持したワークWを一対の把持爪
66間に対応位置させる。次に第3移動台7が矢印Cで
示す前進方向に移動して図13(a)および図14
(a)に二点鎖線で示すように開いた状態にある一対の
把持爪66間にワークWを挿入する。この後、図13
(b)に示すように把持爪66が閉じ、ワークWを掴
み、次いで自動開閉チャック9が開いてワークWを離
す。
【0062】次に、第3移動台7が図12に軌跡を示す
矢印Lのように、先ず図14(a)に二点鎖線で示す位
置から実線に示す位置まで後退移動し、その後、第1移
動台3が横方向に移動してロッド63をラック61の端
面に対向させる。そして、第3移動台7が前進移動し、
これによりロッド63がラック61に当接して該ラック
61を矢印J方向に移動させる。このラック61の矢印
J方向の移動により、ピニオン64が矢印K方向に18
0度回転する。
【0063】ピニオン64の矢印K方向の回転は一方向
クラッチ65により回転軸62に伝えられるため、該回
転軸62が同方向に180度回転し、ワークWが反転す
ることとなる。このとき、ロック部材68が凹部69a
に係合し、回転軸62が不用意に回転することのないよ
うにロックする。この後、第3移動台7が矢印Lで示す
軌跡と逆の順路を辿って図14に二点鎖線で示す元の位
置まで戻る。これにより、把持爪66に把持されている
ワークWが自動開閉チャック9の内側に位置されるよう
になるので、引き続いて自動開閉チャック9がワークW
を把持し、その後に把持爪66がワークWの把持を解
く。以上のようにして反転されたワークWが自動開閉チ
ャック9に渡されると、該ワークWの加工の再開のため
に第1〜第3の移動台3,5,7が移動する。このよう
にワークWの反転も第1〜第3移動台3,5,7の移動
を利用して行うことができるので、ワークW反転のため
の駆動源や制御装置を別途設けずとも済む。
【0064】ワーク洗浄装置の一例は図15の第9実施
例に示されている。同図において、ベース1側には、ワ
ーク洗浄装置71のノズル72が設けられている。この
ノズル72によりワークWを洗浄するには、第1〜第3
の各移動台3,5,7を移動させてワークWをノズル7
2の下方に位置させ、そして第3移動台7を縦方向に往
復移動させてノズル72から吐出される洗浄液により洗
浄する。
【0065】ワーク洗浄装置の他の例は図16の第10
実施例に示されている。同図において、ベース1側に
は、ワーク洗浄装置73の円筒状スリーブ74が設けら
れ、このスリーブ74の内周面と奥面に合計4つのノズ
ル孔75が設けられている。このワーク洗浄装置73に
よりワークWを洗浄するには、第1および第2移動台3
および5を横および上下方向に移動させてワークWをス
リーブ74の前側に対向位置させる。そして、第3移動
台7を前進移動させてワークWをスリーブ74内に挿入
する。これにより、ノズル孔75から噴出する洗浄液に
よりワークWが洗浄される。なお、この第10実施例の
洗浄装置73は主軸8を縦軸形に設けたものには最適で
はない。その理由は洗浄液がスリーブ74内に溜まるか
らである。縦軸形のものにも適用できるようにするに
は、スリーブ74の奥面に排出口を設けるなどして洗浄
液が良好に排出されるようにすれば良い。
【0066】以上のようなワークWの洗浄も、第1〜第
3移動台3,5,7の移動を利用して行うことができる
ので、ノズル72、スリーブ74の移動のための駆動源
やその制御装置を別途設けずとも済む。
【0067】ワーク計測装置の一例は図17に示す第1
1実施例に示されている。同図において、ワーク計測装
置75はベース1側に取り付けられたヘッド76に、先
端に例えば変位センサ77を取着したプローブ78を設
けて構成されている。このワーク計測装置75により加
工されたワークWの寸法、例えば外径寸法を計測するに
は、先ず第1〜第3の各移動台3,5,7を移動させて
ワークWの回転中心が例えばセンサ77と同一の高さと
なるようにする。
【0068】この後、第1移動台3を横方向に移動させ
てワークWをセンサ77に接近させてゆく。そして、数
値制御装置18はセンサ77の検出信号により、該セン
サ77とワークWとの距離が所定距離となった第1移動
台3の位置を位置センサ26の検出信号により検知し、
その検知位置と既知のセンサ77の位置とからワークW
の外径を検出する。なお、この検出寸法は図示しないデ
ィスプレーに表示されるようになっている。
【0069】ワーク排出装置79は図18および図19
の第12実施例に示されている。図18において、ベー
ス1には、切削液や洗浄液が外部に飛散することを防止
するためのカバー80が設けられている。このカバー8
0には排出口81が形成されており、この排出口81の
下端部に設けられた支軸82にV字形底面を有した容器
状のワークキャッチャ83が回動可能に支持されてい
る。
【0070】ワークキャッチャ83は捩りコイルばね8
4により矢印M方向に回動付勢され、常には図19に二
点鎖線で示すように排出口81から外側に突出した状態
になっている。なお、ワークキャッチャ83のV字形底
面の一方の底面83aは排出口81より一回り大きくな
っており、ワークキャッチャ83の矢印M方向の回動は
当該面83aが排出口81の周縁部に当接することによ
って止められる。
【0071】ワークキャッチャ83の底面83aには突
片85が設けられており、この突片85にローラからな
るカムフォロア86が取り付けられている。このカムフ
ォロア86に対し、第2移動台5の下面部にはカム板8
7が突設されている。
【0072】加工を終了したワークWを上記ワーク排出
装置79により外部に排出する場合、第2および第3の
移動台5および7が上下方向および縦方向に移動し、こ
れにより図19に二点鎖線で示すようにカム板87がカ
ムフォロア86に対向する位置に移動する。この後、第
1移動台3が横方向に移動し、カム板87がカムフォロ
ア86に当接する。すると、ワークキャッチャ83が矢
印Mと反対方向に回動して図19に実線で示すように自
動開閉チャック9に把持されているワークWの下方に位
置する。この状態で自動開閉チャック9が開き、ワーク
Wが自重でワークキャッチャ83に落下する。
【0073】次いで、第1移動台3が元の位置に向かっ
て横方向に移動し、これによりワークキャッチャ83が
捩りコイルばね84のばね力により矢印M方向に回動さ
れ、ワークWを排出口81から外部のシュートなどに排
出する。
【0074】このように構成した本実施例では、第1〜
第3の移動台3,5,7の移動によりワークキャッチャ
83を動作させてワークWを自動的に排出できるので、
ワークキャッチャ83の駆動源やその制御装置を別途設
ける必要がない。また、このワーク排出装置79を棒材
供給装置37と組み合わせて付帯させることにより、ワ
ークの供給から排出までの全体を自動で行うことができ
る。
【0075】さて、前述した第4および第5の実施例の
ように主軸8を縦軸形に設けたものでは、加工前のワー
クをパレット上に配置して搬入する搬入装置、および加
工終了後のワークをパレット上に収納して搬出する搬出
装置を設け、それらパレットと自動開閉チャック9との
間でワークを直接受け渡しする構成とすることができ
る。
【0076】上記搬入装置および搬出装置は例えばコン
ベア、無人搬送車から構成され、搬入されたパレット、
搬出前のパレットは所定の搬入部、搬出部に載置され
る。第13実施例を示す図20および図21のうち、図
20にはパレット88の一例が示されている。このパレ
ット88にはワークWを収納する穴89が多数設けら
れ、また各穴89には位置合せ表示(例えば矢印)90
が付されている。
【0077】今、図20では、パレット88は搬入部に
載置され、各穴89に加工前のワークWが収納されてい
るものとする。この場合、ワークWは突起w1 を4個有
し、そのうちの1個の突起w1 をパレット89に付され
た位置合せ表示90に合せることによって姿勢が揃えら
れているものとする。
【0078】一方、自動開閉チャック9の3個の爪9a
のうち1個の爪には、図21に示すように、ワークWの
1個の突起w1 を逃げるための切欠9bが形成されてい
る。この自動開閉チャック9によりワークWを把持する
際、切欠9bに1個の突起w1 が嵌まるようにする必要
がある。これは、主軸8の割り出し機能によって自動開
閉チャック9の切欠9bを有した爪9aが1個の突起w
1 に対応位置するように回転軸8を割り出し制御するこ
とによって達成される。
【0079】パレット88に配置されたワークWを自動
開閉チャック9により把持するには、第1および第2の
移動台3,5が横方向、縦方向に移動して主軸8を1個
のワークWの直上に位置させると共に、主軸8が割り出
し制御されて爪9aの切欠9bを1個の突起w1 に対応
位置させる。
【0080】この後、第3移動台7が所定の位置まで下
方に移動し、自動開閉チャック9の3個の爪9aの内側
にワークWを位置させる。そして、自動開閉チャック9
の爪9aを閉じてワークWを把持し、次いで第3移動台
7を上昇させてワークWをパレット88から引き上げ
る。この後、第1〜第3の移動台3,5,7が移動し、
ワークWの加工に移る。
【0081】加工終了後、第1および第2の移動台3,
5は横方向、縦方向に移動し、自動開閉チャック9を搬
出部に載置されたパレット88上に位置させる。その
後、第3移動台7が下降してワークWをパレット88の
穴89に収納し、そして自動開閉チャック9の爪9aが
開いてワークWの把持を解く。この後、第3移動台7が
上昇し、搬入位置に載置されているパレット88から次
のワークWを把持する動作に移る。
【0082】このように第1〜第3の移動台3,5,7
の移動を利用して搬入位置や搬出位置にあるパレット8
8と自動開閉チャック9との間で直接ワークWを受け渡
しすることができる。このとき、ワークWに爪9aによ
る把持の邪魔になる突起w1などが存在していても、主
軸8の割り出しによりその突起w1 を避けてワークWを
把持できる。このため、CNC旋盤とは独立した駆動源
や制御装置を備えたロボットを主体とするローダー、ア
ンローダーを設けずとも済む。
【0083】ところで、パレット89と自動開閉チャッ
ク9との間でワークWを受け渡しするには、NCプログ
ラムの作成時にパレットに配置されるワークWの位置
(パレット88の場合、穴89の位置)をX,Y,Z座
標で教示しなければならない。この場合、ワークWの位
置決め部(パレット88の場合、穴89)を有するパレ
ットをワークWの種類毎に用意し、各パレットを指定す
ることでパレット上のワークWの座標位置が自動的にN
Cプログラムに記録されるように構成することができ
る。このように構成することにより、ワークWの座標位
置を一つ一つ教示せずとも済む。
【0084】また、非円形の異形ワーク、例えば比較的
大きな突起を有するワークの場合、突起w2 の位置を揃
えてパレット88に配置するよりも、図22に示すよう
に各ワークWの突起w2 が他のワークWの突起w2 相互
間に位置するように収納した方がワークWの収納可能個
数が増える。このように収納されたワークWをパレット
88から取り出したり、ワークWをパレット88にその
ように収納するには、主軸8を割り出し制御することに
より容易に行うことができる。
【0085】以上のように本発明のCNC旋盤では、前
述の第6実施例で示したように、棒材供給装置37を設
けることができる。棒材供給装置は棒材をカッタで切断
するから、その駆動源としてのモータを必要とする。ま
た、本発明のCNC旋盤では、第5実施例で示したよう
に、工具台としてタレット工具台33を採用することが
できる。このように、タレット工具台33を採用したC
NC旋盤に、棒材供給装置37を設けた場合には、棒材
供給装置37の丸鋸42を駆動するモータ44、図示は
されていないがタレット工具台33を旋回により割り出
し動作させるためのモータ、タレット工具台33に設け
られた回転工具17を回転させるためのモータが必要と
なり、モータ数が多く、その制御のための部品点数も多
くなる。
【0086】この問題を解消するために、図23〜図2
7に示す本発明の第14実施例は、1台のモータ90
を、棒材供給装置37の回転カッタである丸鋸42の回
転用、タレット工具台33の旋回用、回転工具17の回
転用に共通に使用できるようにしている。これは、棒材
供給装置37の丸鋸42、タレット工具台33、回転工
具17が同時に駆動されることがない点に着目したもの
で、以下にその構成を説明する。
【0087】この第14実施例では、図23および図2
4に示すように、ベース1の前部に設けられた水平横方
向のガイドレール91に第1の移動台3がX軸方向に移
動可能に支持され、この第1の移動台3の水平縦方向の
ガイドレール92に第2の移動台5がZ軸方向に移動可
能に支持され、更に第2の移動台5の垂直方向のガイド
レール93に第3の移動台5がY軸方向に移動可能に支
持されている。
【0088】ベース1の後部には、コラム32が設けら
れ、このコラム32の側面部に旋回可能なタレット工具
台33が設けられていると共に、コラム32の上部には
棒材供給装置37が設けられている。
【0089】タレット工具台33は、図25に示すよう
に、ドラム軸94を有し、このドラム軸94を介してコ
ラム32に旋回可能に支持されている。コラム32内に
は、支持筒95がタレット工具台33の旋回中心と同軸
に配設されている。この支持筒95は、一端側がコラム
32に固定され、他端側がドラム軸94を通じてタレッ
ト工具台33の内部に挿入されている。
【0090】コラム32内に配設された前記モータ90
の回転は、まず、上記の支持筒95に挿入支持された基
軸96にベルト伝動機構97を介して伝達されるように
なっており、この基軸96の一端側には歯車98が取り
付けられている。
【0091】基軸96と平行に工具台旋回用のドライブ
シャフト99が配設されている。このドライブシャフト
99の一端部には歯車100が形成されており、この歯
車100はタレット工具台33のドラム軸94に固定さ
れた歯車101に噛合している。また、ドライブシャフ
ト99の他端部には、スプライン係合により歯車102
が軸方向に移動可能に取り付けられており、この歯車1
02は、油圧シリンダ103により軸方向に往復移動さ
れるようになっている。
【0092】そして、歯車102は、一方向への移動に
より基軸96の歯車98に噛合し、基軸96の回転をド
ライブシャフト99に伝達してタレット工具台33を旋
回させ、また、他方向への移動により基軸96の歯車9
8との噛合を解除し、基軸96からドライブシャフト9
9への回転伝達を断つ。従って、油圧シリンダ103に
よって往復移動される歯車102は、モータ90の回転
をタレット工具台33に伝達したり、その伝達を断つ切
替手段として機能する。
【0093】前記タレット工具台33の内側に位置する
支持筒95の他端側には、互いに直交する一対のかさ歯
車104,105が設けられており、一方のかさ歯車1
04は基軸96に固定され、他方のかさ歯車105に
は、例えばスプライン係合によって連結軸106が軸方
向に移動できるように連結されている。
【0094】上記連結軸106は、タレット工具台33
の回転工具17を回転駆動するためのもので、支持筒9
5に設けられた空圧シリンダ107に圧縮空気が供給さ
れると進出動作し、圧縮空気の供給が断たれると復帰ば
ね108のばね力によって後退動作して元の位置に戻る
ようになっている。
【0095】この連結軸106に対し、タレット工具台
33に配設される回転工具17の取付部109には回転
受け110が設けられており、この回転受け110に
は、連結軸106の先端部に設けた凹部106aと嵌合
する凸部110aが形成されている。そして、回転工具
17の取付部109がタレット工具台33の旋回動作に
よって連結軸106と対向する位置で停止し、そして上
述のようにして連結軸106が進出動作を行なうと、連
結軸106が回転受け110に連結され、基軸96の回
転が回転受け110に伝達されて回転工具17が回転す
るようになっている。
【0096】また、空圧シリンダ107への圧縮空気の
供給が断たれると、連結軸106が復帰ばね108のば
ね力により後退して回転受け110との連結を断つ。こ
のように空圧シリンダ107によって往復移動される連
結軸106は、モータ90の回転を回転工具17に伝達
したり、その伝達を断つ切替手段として機能する。
【0097】棒材供給装置37のソーヘッド38は、コ
ラム32に揺動自在に支持されており、先の第6実施例
で説明したと同様に、油圧シリンダ39によって矢印
A、或いは矢印B方向に揺動される。ソーヘッド38に
は、ソー軸43が回転自在に支持され、このソー軸43
に丸鋸42が取着されている。この丸鋸42への回転伝
達経路につき説明するに、コラム32内には、基軸96
と平行にスプライン軸111が設けられており、このス
プライン軸111には、歯車112が軸方向に移動可能
に取り付けられている。この歯車112は、油圧シリン
ダ113により軸方向に往復移動されるようになってお
り、一方向に移動されると、基軸96の歯車98に噛合
し、他方向に移動されると、基軸96の歯車98との噛
合を解除する。従って、油圧シリンダ113によって往
復移動される歯車112は、モータ90の回転を丸鋸4
2に伝達したり、その回転伝達を断ったりする切替手段
として機能する。
【0098】スプライン軸111に設けられた歯車11
2は、基軸96に設けられた歯車98の回転を別の歯車
114に伝達する。そして、以後、この歯車114の回
転は、一対のかさ歯車115,116、一対の平歯車1
17,118を介してプーリ軸119に伝達される。こ
のプーリ軸119の先端部は、コラム32から外方に突
出され、この突出端部に駆動側のプーリ120が取り付
けられている。この駆動側のプーリ120は、棒材供給
装置37のソーヘッド38の揺動中心と同心に設けら
れ、ソーヘッド38のソー軸43に取り付けられた従動
側のプーリ121にベルト122を介して連結されてい
る。なお、図25において、123,124は油圧シリ
ンダ103,113によって軸方向に移動される歯車1
02,112の位置を検出するセンサである。
【0099】上記構成において、棒材46を切断して所
定長さのワークWを得るには、移動台3,5,7を移動
させて自動開閉チャック9により棒材46の先端部を把
持し、そして第2の移動台5を矢印Cとは反対方向に移
動させて棒材46を所定長さ引き出す。
【0100】この後、油圧シリンダ113を動作させて
歯車112を基軸96の歯車98に噛合させ、モータ9
0を起動させる。すると、モータ90から基軸96に伝
達された回転は、歯車98から歯車112に伝達され、
更に歯車列115〜118を介してプーリ軸119に伝
達される。そして、プーリ軸119の回転は、ベルト1
22を介してプーリ121に伝達され、これにより丸鋸
42が回転駆動される。このようにして丸鋸42を回転
させた状態で、油圧シリンダ39によりソーヘッド38
を矢印B方向に揺動させて丸鋸により棒材46を切断す
る。
【0101】このようにして棒材46から所定長さのワ
ークWを切断した後、このワークWを回転工具17によ
り加工するには、油圧シリンダ113により歯車112
を係合解除方向に移動させて歯車98との噛合から外す
と共に、油圧シリンダ103を動作させて歯車102を
基軸96の歯車98に噛合させ、モータ90を起動させ
る。
【0102】すると、モータ90から基軸96に伝達さ
れた回転は、歯車98から歯車102、ドライブシャフ
ト99、歯車100,101を順に介してドラム軸94
に伝達され、タレット工具台33が旋回する。そして、
タレット工具台33が所定の角度旋回して回転工具17
の回転受け110が連結軸106と同軸となる位置に至
ると、モータ90が断電されると共に、油圧シリンダ1
03が作動して歯車102を基軸96の歯車98から外
す。
【0103】この後、空圧シリンダ107に圧縮空気が
供給され、これにより連結軸106が復帰ばね108の
ばね力に抗して前進して凸部106aを回転受け110
の凹部110aに嵌合連結する。この状態でモータ90
が起動すると、基軸96に伝達された回転が一対のかさ
歯車104,105、連結軸106を介して回転受け1
10に伝達され、これにて回転工具17が回転されてワ
ークWを加工する。
【0104】このように1台のモータ90を、タレット
工具台33の旋回用、回転工具17の駆動用、棒材供給
装置37の丸鋸43の回転用に共用することができるの
で、使用するモータの台数を減少することができ、安価
に製造することができる。また、棒材供給装置37をコ
ラム32の上部に設け、モータ90の回転を丸鋸42に
伝達するための伝動機構を構成する各部材をコラム32
内に収納配設するようにしたので、図24に示すよう
に、コラム32の上部を背丈の高い蓋32aで覆う構成
として、棒材供給装置37を設けない機種のときには、
その背丈の高い蓋32aを背丈の低い蓋に代えることに
より、CNC旋盤の主たる構成部分の共通化を図ること
が可能となる。
【0105】ところで、本実施例の主軸頭3軸移動型C
NC旋盤は、その全体をカバー125で覆っている。こ
のため、加工を終えたワークWを外部に排出するための
ワーク排出装置を設けることが好ましい。ワーク排出装
置としては、先に第12実施例(図18および図19)
に示す構成のワーク排出装置79を例示したが、図23
〜図27に示す上記第14実施例には、別のワーク排出
装置126を示した。以下これについて説明する。
【0106】図24、図26に示すように、カバー12
5の外側に収納箱127が取り付けられ、内側にケース
128が取り付けられている。このケース128は、底
面が傾斜する箱形に形成され、その傾斜底面128aの
最下部に収納箱127に連なる連通口128bが形成さ
れている。また、ケース128のカバー125からの突
出端の側面、すなわち傾斜底面128aの最上部とケー
ス128の上面を塞ぐ閉鎖板128cとの間の側面は開
口されている。
【0107】ケース128の内側には、スライド板12
9が閉鎖板128cに沿って底面128aの傾斜方向に
移動可能に配設されている。このスライド板129の一
端側には、ケース128の開口端を塞ぐ上面開放形のワ
ーク受け130が設けられており、このワーク受け13
0は底面がケース128の底面128aと同一方向に傾
斜し、且つその傾斜下端の側部はケース128内に開放
されている。そして、スライド板129とケース128
との間には圧縮ばねからなる復帰ばね131が設けら
れ、ワーク受け130はこの復帰ばね131のばね力に
よって図26に矢印Pで示す方向に付勢されて常には図
26に二点鎖線で示すようにケース128内に収納され
た状態になっている。
【0108】上記スライド板129には、ケース128
の閉鎖板128cに形成されたスリット132から上方
に突出する連結子129aが固定されており、この連結
子129aにレバー133が連結ピン134により回動
可能に連結されている。このレバー133の両端間の途
中部分には長孔133aが形成されており、この長孔1
33aにカバー125側に固定された枢支軸135が挿
通されている。
【0109】これに対し、第3の移動台7には、押圧ピ
ン136が固定されており、第3の移動台7が横方向に
移動すると、図26に二点鎖線で示すように、押圧ピン
136がレバー133の上端寄りの部分に当接し、その
後の第3の移動第7の横方向移動により同図に実線で示
すように該押圧ピン136がレバー133を矢印Q方向
に回動させるようになる。そして、このレバー133の
矢印Q方向の回動により、スライド板129(ワーク受
け130)が矢印P方向にスライドするようになってい
る。
【0110】ここで、押圧ピン136がレバー133に
当接する位置Rは、レバー133の回動中心である枢支
軸135から当接位置Pまでの長さよりも、枢支軸13
5から連結ピン134までの長さの方が長くなってい
る。これにより、第3の移動台7の僅かな移動量で、ス
ライド板129をワーク受け130がケース128から
突出するように移動させることができるようになってい
る。
【0111】この構成において、加工後のワークWを収
納箱127に排出するには、移動台3,5,7が移動し
て押圧ピン136をレバー133の上端部の横方向に対
向位置させ、その後、第1の移動台3が横方向に移動し
て押圧ピン136をレバー133の上端部に当接させ
る。すると、レバー133が枢支軸135を中心に矢印
Q方向に回動してケース受け130を矢印Pとは反対方
向に移動させ、自動開閉チャック9に把持されているワ
ークWの直下に位置させる。この状態で自動開閉チャッ
ク9が開き、これに伴いワークWが自重でケース受け1
30内に落下し、該ケース受け130から収納箱127
内に転動してここに溜められる。
【0112】このようなワーク排出装置126を設けて
も、前記第12実施例と同様の効果を奏するものであ
る。また、特に本実施例のワーク排出装置126のよう
に、レバー133を設け、このレバー133の回動変位
を拡大してケース128に伝達する構成とすれば、第3
の移動台7の僅かな移動量でケース受け130を動作さ
せることができ、重量のある移動台の移動量を少なくす
ることができる。
【0113】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、次のような拡張または変
更が可能である。第1〜第3の各移動台3,5,7は水
平面内、垂直面内で移動するものに限られず、傾斜面内
で移動するようにしても良い。主軸8の割り出し機能は
なくとも良い。
【0114】主軸8の回転中心軸線は第3移動台7の移
動方向と必ずしも一致する必要はなく、縦方向に移動す
る第3移動台7に対して主軸8を縦軸形に設けたり、上
下方向に移動する第3移動台7に対して主軸8を横軸形
に設けても良い。センサ50,77は工具の刃先やワー
クの存在を検出できる他のセンサに変えても良い。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ワ
ークを把持する把持手段を有する主軸を第1〜第3の各
移動台の移動によって縦、横、高さの各方向の任意の位
置に移動させることができる。このため、多数の工具を
複数段に配列し、そのうちから所望の工具を選択する機
能を果たすように構成したり、工具刃先検出装置、ワー
ク反転装置、ワーク洗浄装置、ワーク計測装置、ワーク
排出装置などの付帯設備を、第1〜第3移動台の移動を
利用して動作させたりすることができる。このため、そ
れらの付帯設備に独立した駆動源やその制御装置を設け
ずとも済む。
【0116】また、主軸を横軸形に設けたものでは、棒
材供給装置を独立した駆動源やその制御装置を設けるこ
となく付加することができる。更に、主軸を割り出し制
御できるようにし、この割り出し制御と回転工具との組
み合わせにより、旋削の他、フライス削りなどの作業を
行うことが可能になると共に、主軸を縦軸形に設けたも
のでは、搬入位置に搬入されたワークを直接把持手段に
より把持したり、加工後のワークを搬出位置に直接移送
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すCNC旋盤の斜視図
【図2】工具台ベッドの拡大斜視図
【図3】制御構成を示すブロック図
【図4】本発明の第2実施例を示す斜視図
【図5】本発明の第3実施例を示す斜視図
【図6】本発明の第4実施例を示す斜視図
【図7】本発明の第5実施例を示す斜視図
【図8】本発明の第6実施例を示す棒材供給装置の概略
的な正面図
【図9】同斜視図
【図10】本発明の第7実施例を示す工具刃先計測装置
の概略的な斜視図
【図11】動作説明用の側面図
【図12】本発明の第8実施例を示す工具刃先計測装置
の概略的な斜視図
【図13】動作説明用の側面図
【図14】動作説明用の平面図
【図15】本発明の第9実施例を示すワーク洗浄装置の
概略的な斜視図
【図16】本発明の第10実施例を示す他のワーク洗浄
装置の概略的な斜視図
【図17】本発明の第11実施例を示すワーク計測装置
の概略的な斜視図
【図18】本発明の第12実施例を示すワーク排出装置
の概略的な斜視図
【図19】側面図
【図20】本発明の第13実施例を示すワーク搬入、搬
出用パレットの斜視図
【図21】自動開閉チャックの正面図
【図22】パレットへのワークの他の配列構成を示す平
面図
【図23】本発明の第14実施例を示す全体の側面図
【図24】背面図
【図25】回転の伝動経路を示す概略図
【図26】ワーク排出装置の断面図
【図27】分解斜視図
【符号の説明】
図中、1はベース、3は第1移動台、5は第2移動台、
7は第3移動台、8は主軸、9は自動開閉チャック(把
持手段)、10は工具台ベッド、13は工具台、14は
工具、15は工具台、16はモータ、17は回転工具、
18は数値制御装置、32はタレット工具台、33は工
具、37は棒材供給装置、42は丸鋸(切断手段)、4
6は棒材、47は工具刃先計測装置、50はセンサ、5
9はワーク反転装置、61はラック、62は回転軸、6
3はロッド、64はピニオン、65は一方向クラッチ、
66は把持爪、67はアクチュエータ、71はワーク洗
浄装置、71はワーク洗浄装置、72はノズル、73は
ワーク計測装置、75はワーク計測装置、77はセン
サ、79はワーク排出装置、83はワークキャッチャ、
86はカムフォロア、87はカム板、88はパレットで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23B 25/06 B23B 25/06 B23Q 1/25 B23Q 7/00 E 7/00 11/00 Z 11/00 17/22 A 17/22 D 1/08 Z

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースに第1の方向に移動可能に設けら
    れた第1移動台と、この第1移動台に前記第1の方向と
    直交する第2の方向に移動可能に設けられた第2移動台
    と、この第2移動台に前記第1の方向および第2の方向
    の各々に直交する第3の方向に移動可能に設けられた第
    3移動台とを備え、 前記第3移動台を主軸頭としてこの第3移動台に把持手
    段を備えた主軸を設け、ワークを前記把持手段により把
    持して工具台に設けられた工具により切削する構成とし
    たことを特徴とする主軸頭3軸移動型CNC旋盤。
  2. 【請求項2】 主軸は割り出し可能であることを特徴と
    する請求項1記載の主軸頭3軸移動型CNC旋盤。
  3. 【請求項3】 前記主軸は水平軸線を中心にして回転す
    る横軸形に設けられていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の主軸頭3軸移動型CNC旋盤。
  4. 【請求項4】 前記主軸は垂直軸線を中心にして回転す
    る縦軸形に設けられていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の主軸頭3軸移動型CNC旋盤。
  5. 【請求項5】 前記工具台を取り付けるベッドを有し、
    このベッドには、工具台を水平方向一列に複数個並ぶよ
    うに複数列取り付け可能であることを特徴とする請求項
    1または2記載の主軸頭3軸移動型CNC旋盤。
  6. 【請求項6】 前記工具台は、旋回可能に且つ旋回中心
    軸線方向に沿って複数設けられていることを特徴とする
    請求項1または2記載の主軸頭3軸移動型CNC旋盤。
  7. 【請求項7】 前記工具台は、回転駆動される工具を取
    り付ける工具台を含むことを特徴とする請求項5または
    6記載の主軸頭3軸移動型CNC旋盤。
  8. 【請求項8】 切断手段を有した棒材供給装置を備え、
    棒材を前記把持手段により把持し、前記移動台の移動に
    より前記棒材を引き出して前記切断手段により切断する
    ことを特徴とする請求項3記載の主軸頭3軸移動型CN
    C旋盤。
  9. 【請求項9】 受け位置と排出位置との間を移動可能な
    ワークキャッチャを有したワーク排出装置を備え、その
    ワークキャッチャは、ワーク加工後の前記移動台の移動
    に連動して前記受け位置に移動し前記把持手段から離さ
    れたワークを受け、その後の前記移動台の移動に連動し
    て前記排出位置に復帰しワークを排出するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1または8記載の主軸
    頭3軸移動型CNC旋盤。
  10. 【請求項10】 ワークを複数個配置したパレットをセ
    ットするワーク搬入部が設けられ、前記移動台の移動に
    より前記主軸を前記パレット上に移動させて前記把持手
    段によりワークを把持する構成としたことを特徴とする
    請求項4記載の主軸頭3軸移動型CNC旋盤。
  11. 【請求項11】 加工完了後のワークを複数個配置する
    パレットをセットする完成品搬出部を備え、前記移動台
    の移動により前記把持手段に把持されたワークを前記パ
    レット上に移動させてその把持を解くことにより、ワー
    クを前記パレットに移す構成としたことを特徴とする請
    求項4記載の主軸頭3軸移動型CNC旋盤。
  12. 【請求項12】 前記パレットはワークの配置箇所が予
    め定められていることを特徴とする請求項10または1
    1記載の主軸頭3軸移動型CNC旋盤。
  13. 【請求項13】 洗浄液を吐出する洗浄装置を備え、前
    記移動台の移動により前記把持手段に把持されたワーク
    を前記洗浄装置に移動させて洗浄するように構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の主軸頭3軸移動型
    CNC旋盤。
  14. 【請求項14】 ワーク計測装置を備え、前記移動台の
    移動により前記把持手段に把持されたワークを前記ワー
    ク計測装置に移動させてその計測を行わしめることを特
    徴とする請求項1記載の主軸頭3軸移動型CNC旋盤。
  15. 【請求項15】 ワークを把持するハンドと、前記移動
    台の移動に連動して前記ハンドを反転させる反転機構と
    を有するワーク反転装置を備え、前記移動台を移動させ
    てワークを前記把持手段から前記ハンドに移し、その後
    の前記移動台の移動により前記反転機構を動作させた
    後、再びワークを前記ハンドから前記把持手段に移すよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1記載の主
    軸頭3軸移動型CNC旋盤。
  16. 【請求項16】 前記第3移動台に刃先計測装置を設
    け、前記移動台を移動させて前記刃先計測装置により前
    記工具の刃先を計測するように構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の主軸頭3軸移動型CNC旋盤。
  17. 【請求項17】 回転するカッタを有し、棒材を前記把
    持手段により把持した状態で前記移動台を移動させるこ
    とより前記棒材を引き出して前記カッタにより切断する
    棒材供給装置と、 旋回可能に設けられ、複数個取り付け可能な工具のうち
    に回転工具を含む工具台と、 1台のモータの回転を前記棒材供給装置のカッタ、工具
    台およびその工具台の回転工具取付部に伝える伝動手段
    と、 この伝動手段の回転伝達経路を切り替えて前記モータの
    回転を前記カッタ、工具台および回転工具取付部に選択
    的に伝達する切替手段とを備えていることを特徴とする
    請求項3記載の主軸頭3軸移動型CNC旋盤。
  18. 【請求項18】 前記棒材供給装置は、工具台を旋回可
    能に支持するコラムに配設され、前記伝動手段は、その
    コラム内に設けられていることを特徴とする請求項17
    記載の主軸頭3軸移動型CNC旋盤。
  19. 【請求項19】 上面が閉鎖板により塞がれたケース
    と、このケースに対し横方向に進退可能に設けられたワ
    ーク受けと、このワーク受けをケース内に退避する方向
    に付勢する復帰ばねとを有するワーク排出装置を備え、 このワーク排出装置は、ワーク加工後の前記移動台の移
    動に連動して前記ワーク受けがケースから横方向に進出
    動作し、前記把持手段から離されたワークを受けて前記
    ケースを通じて外部に排出し、その後の前記移動台の移
    動により前記復帰ばねが前記ワーク受けを前記ケース内
    に後退させるように構成されていることを特徴とする請
    求項1,8,17のいずれかに記載の主軸頭3軸移動型
    CNC旋盤。
  20. 【請求項20】 ワーク受けは、枢支軸を中心に回動す
    るレバーに連結され、このレバーの枢支軸からワーク受
    けとの連結部までの長さは枢支軸から移動台が当接する
    部位までの長さよりも長く設定されていることを特徴と
    する請求項19記載の主軸頭3軸移動型CNC旋盤。
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