JP5207539B2 - 車両側パネルに対する化粧部材の取付構造および化粧部材の成形方法 - Google Patents

車両側パネルに対する化粧部材の取付構造および化粧部材の成形方法 Download PDF

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Description

本発明は、車室内側の表面が意匠面とされたランプユニット支持用のコンソールを車室天井部のルーフパネルの取付穴に組み付ける際に適用することのできる車両側パネルに対する化粧部材の取付構造、および、その化粧部材の成形方法に関するものである。
従来、例えば、車室内天井用のランプユニットを支持するコンソール(化粧部材)を車室天井部のルーフパネル(車両側パネル)の取付穴に組み付ける場合、ルーフパネルの取付穴の周縁に、コンソールの裏面に一体に突設された樹脂製のクリップを係合させることにより、取り付けを行っていることが多い。
図6は、特許文献1に記載されたランプユニットの取付構造におけるクリップの構成およびその周辺の構成を示す図である。120はランプユニットを支持するコンソールであり、Aはコンソールの車室内側となる意匠面である。クリップ170は、コンソール120の裏面に逆U字状に突設されており、支柱部171と、支柱部171に連なる羽根状の可撓アーム172と、可撓アーム172の先端に設けられた係止部175とを有する。
支柱部171は、基端がコンソール120の裏面に固定され、基端からルーフパネル側(図では上側)に向けて略垂直に突出している。可撓アーム172は、支柱部171の先端に基端が固定され、自由端である先端側が支柱部171の外側面に沿ってコンソール120の裏面に向かって斜めに延びている。そして、それにより、可撓アーム172は、支柱部171に対して接近離間する方向に撓み変形自在とされている。また、可撓アーム172の先端の係止部175は、ルーフパネル(図示せず)の取付穴にクリップ170が挿入された際に、可撓アーム172の撓み変形に伴って取付穴の周縁に係止する部分として構成されている。
また、コンソール120の裏面には、クリップ170の両側に位置させて、クリップ変形規制部180が設けられている。可撓アーム172の内側部には、クリップ170の支柱部171と略平行な垂壁178が垂下されており、その垂壁178の両側縁に形成された係合溝176が、クリップ変形規制部180の規制壁182に係合されている。それにより、コンソール120をルーフパネルの取付穴に着脱する方向における可撓アーム172の変形が規制されている。
このようにクリップ変形規制部180を設けた場合は、車内温度が異常に上昇して、可撓アーム172が熱によりクリープ変形しようとした際に、それを規制することができる。従って、クリープ変形によるコンソール120の脱落や、脱落まで行かないまでもルーフパネルに対してコンソール120がガタつくのを防止することが可能になる。
また、樹脂製のクリップを使用しないで、金属製のクリップをコンソールに取り付けておき、それを用いてコンソールをルーフパネルに固定する例もある。この場合は、樹脂と違って金属は熱に強いので、樹脂製クリップの場合のように、クリップ変形規制部を設けないですむ。
特開2003−40032号公報
ところで、従来の樹脂製のクリップを用いたコンソールの取付構造では、図6に示すように、クリップ変形規制部180をクリップ170の幅よりも外側に設けているので、それらクリップ170等を狭いコンソール裏面のスペースに配置することができないという問題があった。また、クリップ変形規制部180に係合する垂壁178を可撓アーム172の内側部に設けているので、樹脂による成形が複雑になり、コンソール120に成形金型の抜き穴190を設ける必要が生じて、そのために意匠性を阻害するという問題もあった。
また、金属製クリップを用いた場合は、そのような樹脂製クリップを用いた場合の問題点を解消することができるが、コストアップになるという問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コスト的に有利な樹脂製のクリップを用いながら、スペースに余裕をとれない条件下でも、熱によるクリープ変形に対する耐性を維持しつつ、且つ、意匠性を害せずに、化粧部材を車体側パネルに取り付けることのできる車体側パネルに対する化粧部材の取付構造、および、その取付構造に用いる化粧部材の成形方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る車両側パネルに対する化粧部材の取付構造は、下記(1)〜(5)を特徴としている。
(1) 車両側パネルの取付穴の周縁に、表面側が意匠面とされた化粧部材の裏面に一体に突設された樹脂製のクリップを係合させることにより、前記車両側パネルに前記化粧部材を取り付ける車両側パネルに対する化粧部材の取付構造において、
前記化粧部材の裏面に、逆U字状の前記クリップと、前記化粧部材の着脱方向に沿った前記クリップの変形を規制するクリップ変形規制部とが設けられ、
前記クリップが、
基端が前記化粧部材の裏面に固定され、該基端から前記車両側パネルに向けて略垂直に突出した支柱部と、
該支柱部の先端に基端が固定され、先端が前記支柱部の外側面に沿って前記化粧部材の裏面に向かって延び、それにより、前記支柱部に対して接近離間する方向に撓み変形自在とされると共に、空所を挟んで並べて設けられた一対の可撓アームと、
該各可撓アームの先端側の外側面に設けられ、前記車両側パネルの取付穴に前記可撓アームが挿入された際に、該可撓アームの撓み変形に伴って前記取付穴の周縁に係止する係止部と、
前記可撓アームの前記係止部よりも更に先端側の外側面に突設された係合凸部と、
を有し、
前記クリップ変形規制部が、
前記一対の可撓アーム間の空所に位置するように前記化粧部材の裏面に突設された支柱と、
該支柱の先端に横に張り出すように形成されることで、前記各可撓アームの先端に突設された前記係合凸部と係合可能とされ、該係合凸部と係合することにより、前記化粧部材の着脱方向に沿った前記可撓アームの変形を規制する一対の規制凸部と、
を有するT字形に形成されていること。
(2) 上記(1)の構成の車両側パネルに対する化粧部材の取付構造において、
前記可撓アームの外側面に、
該可撓アームが前記取付穴に挿入される際に該取付穴の周縁に摺接することで、当該可撓アームを前記支柱部に接近する方向に撓ませる山形凸部が設けられ、
前記可撓アームが取付穴に挿入される際に、挿入方向において前記山形凸部の頂点の後側となる傾斜面の裾部が、前記取付穴の周縁に係止する前記係止部とされていること。
(3) 上記(1)または(2)の構成の車両側パネルに対する化粧部材の取付構造において、
前記支柱部の内側面と前記化粧部材の裏面との間に前記支柱部を補強するリブが設けられていること。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれかの構成の車両側パネルに対する化粧部材の取付構造において、
前記クリップおよび前記クリップ変形規制部が突設された前記化粧部材の壁が、無孔壁として構成されていること。
(5) 上記(1)〜(4)のいずれかの構成の車両側パネルに対する化粧部材の取付構造において、
前記車両側パネルが車内天井部に内装材として取り付けられるルーフパネルであり、前記化粧部材が車内天井用のランプユニットを支持するコンソールであること。
上記(1)の構成の取付構造によれば、化粧部材の裏面に一体に突設された樹脂製のクリップを用いて、化粧部材を車体側パネルに取り付けるので、金属製のクリップを用いて取り付ける場合と比べて、低コスト化および軽量化を図ることができる。また、車体側パネルに沿って金属製のブラケットを取り付けた場合は、金属製のクリップで化粧部材の取り付けを行うと、金属と金属の接触により耳障りな接触音を発生する可能性があるが、樹脂製のクリップを使用することによって、それを防止することができる。また、一対の可撓アームの間に設けた空所にクリップ変形規制部を配置しているので、クリップの幅寸法内にクリップ変形規制部を収めることができる。従って、化粧部材の裏面に狭いスペースしか確保できない場合でも、クリップおよびクリップ変形規制部を無理なく設置することができる。また、クリップ変形規制部によって、クリップの可撓アームの熱によるクリープ変形を規制することができるので、熱に対する耐久性を確保することができる。また、可撓アームの外側面側にクリップ変形規制部やそれに係合する部分(係合凸部)を設けているので、樹脂による成形が複雑化するのを回避することができ、化粧部材に成形金型の抜き穴を設ける必要を無くせる。従って、表面側が意匠面とされた化粧部材の意匠性を阻害せずに済む。
上記(2)の構成の取付構造によれば、山形凸部の傾斜面の裾部(係止部)を、車体パネル側の取付穴の周縁に係止させるので、多少の寸法のゆるみがあっても、ガタつきなく化粧部材を支持することができる。
上記(3)の構成の取付構造によれば、クリップの支柱部をリブで補強しているので、支柱部が変形するのを防止することができ、化粧部材の取付強度を高めることができる。
上記(4)の構成の取付構造によれば、クリップおよびクリップ変形規制部が突設された化粧部材の壁が無孔壁として構成されているので、化粧部材の意匠面の意匠性を阻害することがない。
上記(5)の構成の取付構造によれば、ルーフパネルにランプユニットを支持するコンソールを取り付ける際、上記の作用を得ることができる。
前述した目的を達成するために、本発明に係る化粧部材の成形方法は、下記(6)を特徴としている。
(6) 上記(1)〜(5)のいずれかの取付構造に用いる化粧部材の成形方法であって、
前記化粧部材の表面側を成形する表側金型および裏面側を成形する裏側金型と、前記クリップおよびクリップ変形規制部を成形するために前記裏側金型と組み合わせられる複数のスライドコアとを用い、前記複数のスライドコアを、前記化粧部材の成形キャビティの裏面側の領域内のみでスライドさせることにより、前記クリップおよびクリップ変形規制部を一体に有する前記化粧部材を樹脂で射出成形すること。
上記(6)の構成の化粧部材の成形方法によれば、化粧部材にコア(金型)の抜き穴を設けずに、クリップおよびクリップ変形規制部を成形することができ、化粧部材の表面(意匠面)の意匠性を阻害することがない。
本発明によれば、コスト的に有利な樹脂製のクリップを用いながら、スペースに余裕をとれない条件下でも、熱によるクリープ変形に対する耐性を維持しつつ、且つ、意匠性を害せずに、化粧部材を車体側パネルに安定して取り付けることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の取付構造を適用した車室内天井用ランプ装置の筐体要素を上下逆転した状態で示す分解斜視図、図2は図1の中のコンソール20を取付姿勢の状態で示す斜視図、図3は図2の中のクリップ70およびその周辺部分の構成を拡大して示す斜視図、図4は図3に示したクリップ70およびその周辺部分を射出成形する際の主要コアの種類とそのスライド方向を示す斜視図、図5はクリップをルーフパネルの取付穴に係合させる場合の工程図で、(a)は係合前の状態を示す側断面図、(b)は係合後の状態を示す側断面図である。
図1および図5に示すように、車室内天井用ランプ装置は、ランプユニット1と、車内天井部に内装材として取り付けられたルーフパネル15の下面側に配されるルーフブラケット10と、ルーフブラケット10を下から支えるようにして、クリップ70によりルーフパネル15の取付穴16に固定され、それによりランプユニット1を支持するコンソール20と、から概略構成されている。ここでは、樹脂の射出成形品よりなるコンソール20が化粧部材に相当し、ルーフパネル15が車両側パネルに相当する。
ランプユニット1は、図示しないランプや機能部(図示略)が収容されるハウジング30と、ハウジング30のセンター室31やランプ室32を覆うようにハウジング30の車室内側の開口面に嵌合されるセンターカバー41およびレンズ42とを有する。センターカバー41には、操作用のノブ43が装着されている。また、ハウジング30の外側面には、コンソール20の中央に開口しているランプユニット装着口21にランプユニット1を嵌め込んだ際に、コンソール20の周壁24のロック孔22に係合することで、ランプユニット1をコンソール20に固定するロック爪35が設けられている。
コンソール20は、前記ロック孔22を有する周壁24と、周壁24の下端から外側に張り出したフランジ25とを有し、フランジ25の下面(表面)が、車室内側に臨む意匠面Aとなっている。このコンソール20は、ルーフパネル15の取付穴16の周縁に、フランジ25の裏面に一体に突設したクリップ70を係合させることによって、ルーフブラケット10をルーフパネル15との間に挟んだ状態で、ルーフパネル15に固定される。
クリップ70は、側面視逆U字状に形成されたもので、図3に詳細を示すように、基端71aがフランジ25の裏面に固定され、基端71aからルーフパネル15に向けて略垂直に突出した支柱部71と、この支柱部71の先端71bに基端72aが固定され、先端72bが支柱部71の外側面に沿ってフランジ25に向かって延び、それにより、支柱部71に対して接近離間する方向に撓み変形自在とされると共に、空所73を挟んで並べて設けられた一対の可撓アーム72と、各可撓アーム72の先端側の外側面に設けられ、ルーフパネル15の取付穴16にクリップ70が挿入された際に、可撓アーム72の撓み変形に伴って取付穴15の周縁に係止する係止部75と、可撓アーム72の係止部75よりも更に先端72b側の外側面に突設された係合凸部76と、を有している。
この場合、可撓アーム72の外側面には、可撓アーム72が取付穴15に挿入される際に、取付穴15の周縁に摺接することで、当該可撓アーム72を支柱部71に接近する方向に撓ませる、前後に傾斜面74a、74bを有する山形凸部74が設けられており、可撓アーム72が取付穴15に挿入される際に、挿入方向において山形凸部74の頂点の後側となる傾斜面74bの裾部が、ルーフパネル15の取付穴15の周縁に係止する係止部75となっている。また、支柱部71の内側面とフランジ25の裏面との間には、支柱部71を補強するリブ77が設けられている。
また、フランジ25の裏面には、コンソール20の着脱方向に沿ったクリップ70の変形を規制するクリップ変形規制部80が設けられている。このクリップ変形規制部80は、特にクリップ70の可撓アーム72の先端72bに対して、矢印X方向の力(上向力)が作用する状況(ランプユニット1の荷重が作用している通常の状態)において、可撓アーム72の熱によるクリープ変形を抑制するためのものである。
そのため、このクリップ変形規制部80は、一対の可撓アーム72間の空所73内に位置するようにフランジ25の裏面に突設された支柱81と、該支柱81の先端に横に張り出すように形成されることで、各可撓アーム72の先端に突設された係合凸部76と係合可能とされ、係合凸部76と係合することにより、矢印X方向に沿った可撓アーム72の変形を規制する一対の規制凸部82と、を有するT字形に形成されている。
また、これらクリップ70およびクリップ変形規制部80を備えたコンソール20は、コンソール20の表面側を成形する表側金型および裏面側を成形する裏側金型と、クリップ70およびクリップ変形規制部80を成形するために裏側金型と組み合わせられる複数のスライドコアK1〜K4とを用い、これら複数のスライドコアK1〜K4を、コンソール20の成形キャビティの裏面側の領域内のみで(つまり、コンソール20の成形キャビティを貫通しない領域内のみで)、矢印のようにスライドさせることにより、樹脂で射出成形されており、そのためにフランジ25が、成形金型の抜き孔の無い無孔壁で構成されている。
このコンソール20をルーフパネル15の取付穴16に組み付けるには、図5に示すように、コンソール20のクリップ70を取付穴16の周縁の直下に位置させ、そのままコンソール20を持ち上げる。すると、クリップ70の可撓アーム72の山形凸部74の前側の傾斜面74aに取付穴16の周縁が当たることで、可撓アーム72が支柱部71側に撓み、取付穴16の周縁を山形凸部74の頂点が越えると、こんどは後側の傾斜面74bに取付穴16の周縁が摺接しながら、可撓アーム72が撓みから復帰して、最終的に傾斜面74bの裾部の係止部75が取付穴16の周縁に係止することで、コンソール20がルーフパネル15に固定される。
この状態でクリープ変形が起こると、可撓アーム72が図5(b)中の矢印X方向に移動しようとするが、可撓アーム72の先端の係合凸部76が、クリップ変形規制部80の規制凸部82に係合することによって、可撓アーム72のクリープ変形が阻止される。従って、クリップ70が大きく変形することはなく、ランプユニット1が脱落したり、コンソール20の取り付けが弛んだりすることがない。
上記の構成によれば、コンソール20の裏面に一体に突設された樹脂製のクリップ70を用いて、コンソール20をルーフパネル15に取り付けるので、金属製のクリップを用いて取り付ける場合と比べて、低コスト化および軽量化を図ることができる。
また、ルーフパネル15の下側に金属製のフールブラケット10を取り付けた場合は、金属製のクリップでコンソール20の取り付けを行うと、金属と金属の接触により耳障りな接触音を発生する可能性があるが、本実施形態では樹脂製のクリップ70を使用しているので、それを防止することができる。
また、一対の可撓アーム72の間に設けた空所73にクリップ変形規制部80を配置しているので、クリップ70の幅寸法H内にクリップ変形規制部80を収めることができる。従って、コンソール20の裏面に狭いスペースしか確保できない場合でも、クリップ70およびクリップ変形規制部80を無理なく設置することができ、コンソール20を安定して確実に取り付けることができる。
また、クリップ変形規制部80によって、クリップ70の可撓アーム82の熱によるクリープ変形を規制することができるので、熱に対する耐久性を確保することができる。
また、可撓アーム72の外側面側にクリップ変形規制部80やそれに係合する部分(係合凸部)を設けているので、樹脂による成形が複雑化するのを回避することができ、コンソール20に成形金型の抜き穴を設ける必要を無くせる。従って、表面側が意匠面Aとされたコンソール20の意匠性を阻害せずに済む。
また、可撓アーム72の山形凸部74の傾斜面74bの裾部を、係止部75として、ルーフパネル10側の取付穴15の周縁に係止させるので、多少の寸法のゆるみがあっても、ガタつきなくコンソール20を支持することができる。
また、本実施形態では、クリップ70の支柱部71をリブ77で補強しているので、支柱部71が変形するのを防止することができ、コンソール70の取付強度を高めることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、化粧部材に相当するものがコンソール20であり、車体側パネルに相当するものがルーフパネル15である場合の説明をしたが、本発明は、その他の化粧部材を車体側パネルに取り付ける場合に広く適用できできる。
本発明の実施形態の取付構造を適用した車室内天井用ランプ装置の筐体要素を上下逆転した状態で示す分解斜視図である。 図1の中のコンソール20を取付姿勢の状態で示す斜視図である。 図2の中のクリップ70およびその周辺部分の構成を拡大して示す斜視図である。 図3に示したクリップ70およびその周辺部分を射出成形する際の主要コアの種類とそのスライド方向を示す斜視図である。 前記クリップをルーフパネルの取付穴に係合させる場合の工程図で、(a)は係合前の状態を示す側断面図、(b)は係合後の状態を示す側断面図である。 従来の取付構造における樹脂製クリップとその周辺の構成を示す斜視図である。
符号の説明
A 意匠面
K1〜K4 コア
15 ルーフパネル(車体側パネル)
16 取付穴
20 コンソール(化粧部材)
70 クリップ
71 支柱部
71a 基端
71b 先端
72 可撓アーム
72a 基端
72b 先端
73 空所
74 山形凸部
74a,74b 傾斜面
75 係止部
76 係合凸部
77 リブ
80 クリップ変形規制部
81 支柱
82 規制凸部

Claims (6)

  1. 車両側パネルの取付穴の周縁に、表面側が意匠面とされた化粧部材の裏面に一体に突設された樹脂製のクリップを係合させることにより、前記車両側パネルに前記化粧部材を取り付ける車両側パネルに対する化粧部材の取付構造において、
    前記化粧部材の裏面に、逆U字状の前記クリップと、前記化粧部材の着脱方向に沿った前記クリップの変形を規制するクリップ変形規制部とが設けられ、
    前記クリップが、
    基端が前記化粧部材の裏面に固定され、該基端から前記車両側パネルに向けて略垂直に突出した支柱部と、
    該支柱部の先端に基端が固定され、先端が前記支柱部の外側面に沿って前記化粧部材の裏面に向かって延び、それにより、前記支柱部に対して接近離間する方向に撓み変形自在とされると共に、空所を挟んで並べて設けられた一対の可撓アームと、
    該各可撓アームの先端側の外側面に設けられ、前記車両側パネルの取付穴に前記可撓アームが挿入された際に、該可撓アームの撓み変形に伴って前記取付穴の周縁に係止する係止部と、
    前記可撓アームの前記係止部よりも更に先端側の外側面に突設された係合凸部と、
    を有し、
    前記クリップ変形規制部が、
    前記一対の可撓アーム間の空所に位置するように前記化粧部材の裏面に突設された支柱と、
    該支柱の先端に横に張り出すように形成されることで、前記各可撓アームの先端に突設された前記係合凸部と係合可能とされ、該係合凸部と係合することにより、前記化粧部材の着脱方向に沿った前記可撓アームの変形を規制する一対の規制凸部と、
    を有するT字形に形成されている
    ことを特徴とする車両側パネルに対する化粧部材の取付構造。
  2. 前記可撓アームの外側面に、
    該可撓アームが前記取付穴に挿入される際に該取付穴の周縁に摺接することで、当該可撓アームを前記支柱部に接近する方向に撓ませる山形凸部が設けられ、
    前記可撓アームが取付穴に挿入される際に、挿入方向において前記山形凸部の頂点の後側となる傾斜面の裾部が、前記取付穴の周縁に係止する前記係止部とされていることを特徴とする請求項1に記載の車両側パネルに対する化粧部材の取付構造。
  3. 前記支柱部の内側面と前記化粧部材の裏面との間に前記支柱部を補強するリブが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両側パネルに対する化粧部材の取付構造。
  4. 前記クリップおよび前記クリップ変形規制部が突設された前記化粧部材の壁が、無孔壁として構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両側パネルに対する化粧部材の取付構造。
  5. 前記車両側パネルが車内天井部に内装材として取り付けられるルーフパネルであり、前記化粧部材が車内天井用のランプユニットを支持するコンソールであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両側パネルに対する化粧部材の取付構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の取付構造に用いる化粧部材の成形方法であって、
    前記化粧部材の表面側を成形する表側金型および裏面側を成形する裏側金型と、前記クリップおよびクリップ変形規制部を成形するために前記裏側金型と組み合わせられる複数のスライドコアとを用い、前記複数のスライドコアを、前記化粧部材の成形キャビティの裏面側の領域内のみでスライドさせることにより、前記クリップおよびクリップ変形規制部を一体に有する前記化粧部材を樹脂で射出成形することを特徴とする化粧部材の成形方法。
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