JP5203343B2 - 釉薬層付きセラミック絶縁体 - Google Patents

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Description

本発明は、真空スイッチ容器の外囲器等に使用される釉薬層付きセラミック絶縁体に関するものである。
従来、高電圧負荷への電流供給を開閉するためのスイッチとして、真空スイッチがよく知られている。一般的に真空スイッチでは、電流遮断に伴う火花発生やその後の放電短絡を防止して十分な絶縁性を確保するために、セラミック製の容器(外囲器)に接点部分を収納し、容器内部を真空減圧状態にした構造を採用している。
この種の容器においては、例えばアルミナ等のような絶縁性セラミック製の筒状本体が使用される。筒状本体の外周面には、通常、沿面放電短絡に対する絶縁耐電圧を向上させるためにガラス質の釉薬層が形成される。この釉薬層には、容器外周面を平滑化して汚れの付着を防止する役割があるほか、容器の化学的強度あるいは機械的強度を高める役割がある。また、容器外周面に鍔状の凸部や波状のコルゲーション(以下、単に「鍔」と記す。)を設けて沿面絶縁距離を確保し、これにより沿面放電短絡に対する絶縁耐電圧(以下、単に「沿面耐電圧」と記す。)の向上を図ることも従来提案されている(例えば特許文献1〜4参照)。
このような釉薬層付きのセラミック製の容器は、例えば次のような手順で製造される。成形型内にセラミック粉を配置して加圧するプレス成形を行い、筒状のセラミック成形体を作製する。次に、このセラミック成形体を切削加工して外周面に鍔を形成し、全体的にその形状を整える。さらに、鍔形成後のセラミック成形体を焼成し、セラミック製の容器となるべきセラミック焼結体を得る。この後、セラミック焼結体の外表面にスラリー状の釉薬を塗布してさらに焼成することにより、釉薬を焼き付けて釉薬層付きのセラミック焼結体とする。
特開平7−249353号公報 特開平8−321261号公報 特開2001−89268号公報 特開2001−220267号公報
ところが、上記従来技術においては、セラミック成形体をあらかじめ大きめに作製しておき、それに対して切削加工を行うことで鍔を形成していたため、工数が増えるという欠点があった。しかも、切削加工によりセラミック材料が削り取られるため、材料のロスが多いという欠点があった。従って、セラミック製の容器を安価に製造することが困難であった。
また、セラミック成形体に鍔を加工形成する技術のほか、例えばセラミック焼結の外表面をブラスト処理などにより粗化して表面粗度を粗くする技術が従来提案されている。しかしながら、この技術によると、容器表面に汚れが付着しやすくなるばかりでなく、その付着した汚れを容易に除去できなくなるという欠点があった。よって、結局のところ沿面耐電圧の低下を来すという問題があった。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、比較的安価に製造できるにもかかわらず優れた沿面耐電圧を維持できる釉薬層付きセラミック絶縁体を提供することにある。
そして上記課題を解決するための手段としては、絶縁性セラミック製の筒状本体の外周面に釉薬層が形成され、前記筒状本体の軸方向に電圧が印加されるセラミック絶縁体であって、前記外周面における複数の位置に複数の粒子状絶縁物が配置されるとともに、前記複数の粒子状絶縁物が、絶縁体外表面に凹凸が存在した状態で前記釉薬層を介して前記外周面に保持固定されていることを特徴とする釉薬層付きセラミック絶縁体がある。
従って、上記手段の発明によると、複数の粒子状絶縁物を設けたことにより、絶縁体外表面に凹凸が存在した状態となるので、鍔を設けたときと同様に沿面絶縁距離が確保される。よって、沿面耐電圧が確実に向上する。また、釉薬層を介して複数の粒子状絶縁物を外周面に保持固定させているため、成形体に鍔を形成するための切削加工が不要になる。ゆえに、工数増が回避されるとともに、セラミック材料のロスを減らすことができる。
以上のように、上記手段の発明によると、比較的安価に製造できるにもかかわらず優れた沿面耐電圧を維持できる釉薬層付きセラミック絶縁体を提供することができる。
以下、本発明の釉薬層付きセラミック絶縁体について説明する。
この釉薬層付きセラミック絶縁体は、絶縁性セラミック製の筒状本体を主体として構成されている。筒状本体を形成している絶縁性セラミックは特に限定されず任意に選択可能であるが、例えばアルミナ系セラミックなどが好適である。勿論、用途に応じてアルミナ系以外のセラミック材料(例えばベリリア系やイットリア系のセラミック材料など)を選択することもできる。
また、筒状本体の外周面には釉薬層が形成されている。釉薬層は、二酸化珪素(シリカ:SiO)、酸化鉛(Pb)、酸化カリウム(KO)等の主成分に、酸化アルミニウム(アルミナ:Al)、酸化ほう素(B)、酸化二ナトリウム(NaO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化カルシウム(CaO)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化鉛(PbO)、酸化チタン(TiO)、炭酸マグネシウム(MgCO)等を、1種類または2種類以上混合することによって形成される。また、釉薬層に、クロム酸鉛(PbCrO)、酸化鉄(FeO)、酸化マンガン(MnO)、酸化コバルト(CoO)、酸化銅(CuO)、酸化クロム(Cr)、酸化イリジウム(IrO)等の金属成分を添加することも可能である。
なお、本発明において釉薬層は、それ自体が沿面耐電圧の向上に寄与するばかりでなく、筒状本体の外周面に複数の粒子状絶縁物を確実に保持固定させる役割を果たしている。
また、前記粒子状絶縁物が存在しない箇所における前記釉薬層の厚さは特に限定されないが、例えば、50μm以上250μm以下、特には、150μm以上200μm以下であることがよい。仮に、釉薬層の厚さが50μm未満であると、釉薬層が薄くなりすぎるため、釉薬層の強度が低下して破損する可能性がある。一方、釉薬層の厚さを250μmよりも大きくすると、釉薬層を構成する材料のロスが多くなってしまう。
ここで、前記粒子状絶縁物の形状は特に限定されないが、例えば、球形状、円柱状、多面体状(立方体状等)などが挙げられる。しかし、粒子状絶縁物は、例えば球形状絶縁物であることが好ましい。このようにすれば、絶縁体外表面が平滑化されるため、絶縁体外表面に汚れが付着しにくくなり、沿面耐電圧の向上に寄与することができる。なお、球形状絶縁物は、前記釉薬層形成時の焼成温度に耐えうる無機材料からなることがよい。焼成温度に耐えうる無機材料からなる球形状絶縁物としては、例えば、セラミックからなるセラミック球や、ガラスからなるガラス球などが挙げられるが、特にはガラス球であることが好ましい。このようにすれば、粒子状絶縁物を、一般的にセラミックと比較して安価な材料(ガラス)によって形成することができる。しかも、釉薬には一般的にガラス成分が含まれているため、粒子状絶縁物をガラス球にすれば、粒子状絶縁物と釉薬層との馴染みが良くなる。よって、粒子状絶縁物を筒状本体の外周面に強固に固定することができる。
また、前記粒子状絶縁物の直径は特に限定されないが、前記釉薬層の厚さよりも大きいことがよく、例えば0.2mm以上5mm以下であることがよい。仮に、粒子状絶縁物の直径が0.2mm未満であると、粒子状絶縁物の直径が釉薬層の厚さよりも小さくなり、絶縁体外表面に凹凸が存在しなくなる可能性がある。その結果、沿面絶縁距離を十分に確保できなくなり、沿面耐電圧の向上を図ることができなくなってしまう。一方、粒子状絶縁物の直径が5mmよりも大きくなると、粒子状絶縁物が重くなるため、粒子状絶縁物が筒状本体の外周面から脱落しやすくなる。
さらに、前記釉薬層の表面から前記粒子状絶縁物の一部が露出するとともに、前記釉薬層と前記粒子状絶縁物とを繋ぐ境界部分の形状が曲線形状であってもよい。このようにした場合、釉薬層の表面と粒子状絶縁物の露出面とを含む絶縁体外表面全体が平滑になるため、絶縁体外表面に汚れが付着しにくくなり、沿面耐電圧の向上に寄与することができる。
なお、前記複数の粒子状絶縁物は、前記筒状本体の外周面全域にわたって散点的にかつ均等に配置されていてもよい。ここで、複数の粒子状絶縁物を散点的にかつ均等に配置する具体例としては、前記複数の粒子状絶縁物を、前記軸方向と交差する方向に沿って等しい間隔をもって帯状に配列するとともに、前記複数の粒子状絶縁物からなる列を複数設けることなどが挙げられる。このようにした場合、前記凹凸が前記筒状本体の外周面全周にわたって存在するため、筒状本体の外周面において、筒状本体の軸方向に沿った任意の線上に粒子状絶縁物が存在する可能性が高くなる。特に、前記複数の粒子状絶縁物からなる列が複数設けられている場合、隣接する列に属する前記複数の粒子状絶縁物同士は、互いに前記軸方向に並ばないように周方向にオフセットして配置されていることが好ましい。このようにすれば、筒状本体の外周面において、筒状本体の軸方向に沿った任意の線上に粒子状絶縁物が存在する可能性がよりいっそう高くなる。その結果、筒状本体の外周面のどの部分においても、沿面絶縁距離が確保されるため、沿面耐電圧がより確実に向上する。
なお、前記筒状本体の両端面に導体金属部が設けられていてもよい。このようにした場合、本発明の釉薬層付きセラミック絶縁体によって導体金属部間の放電短絡を防止することができる。さらに、釉薬層付きセラミック絶縁体は、真空スイッチ容器の外囲器として用いられていてもよい。このようにした場合、釉薬層付きセラミック絶縁体によって、電流遮断に伴う火花発生やその後の放電短絡を防止して十分な絶縁性を確保することができる。
本実施形態の真空スイッチを示す概略断面図。 セラミック絶縁容器を示す要部断面図。 ガラス球の配置態様を示す説明図。 図3のA−A線及びB−B線における断面図。 実施例1〜5及び比較例1,2を示す図表。 比較例1のセラミック絶縁容器を示す要部断面図。 比較例2のセラミック絶縁容器を示す要部断面図。 他の実施形態におけるガラス球の配置態様を示す説明図。 他の実施形態におけるガラス球の配置態様を示す説明図。 他の実施形態におけるガラス球及び釉薬層を示す概略断面図。
以下、本発明を真空スイッチに具体化した一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1に示されるように、真空スイッチ1は、真空スイッチ容器の外囲器として用いられるセラミック絶縁容器10(釉薬層付きセラミック絶縁体)を備えている。セラミック絶縁容器10は、絶縁性セラミック製の筒状本体11を備えている。詳述すると、筒状本体11は、アルミナ(92重量%)を含有するアルミナ系セラミックの焼結体からなっている。本実施形態において、筒状本体11の熱膨張係数は7.5ppm/℃となっている。なお、筒状本体11の熱膨張係数は、30℃〜700℃間の測定値の平均値をいう。
また、筒状本体11は、上端面15及び下端面16にて開口する円筒状をなし、外径が60mm、内径が50mm、高さ(筒状本体11の軸方向F1における長さL1)が90mmに設定されている。さらに、筒状本体11の内周面13には、筒状をなす金属製のアークシールド61がロウ材層62を介して接合されている。
図1に示されるように、筒状本体11には、筒状本体11の上端面15側の開口部を塞ぐ第1導体金属板2(導体金属部)と、筒状本体11の下端面16側の開口部を塞ぐ第2導体金属板3(導体金属部)とが取り付けられている。導体金属板2,3は、円板状をなし、Fe−Ni−Co合金であるコバール(ウェスティングハウス社の登録商標)によって形成されている。
そして、第1導体金属板2には、導電金属からなる固定電極4が取り付けられている。固定電極4は、第1導体金属板2の中央部を貫通して第1導体金属板2に固定される固定軸41と、固定軸41の先端側に接続される固定側接点42とを備えている。一方、第2導体金属板3には、導電金属からなる可動電極5が取り付けられている。可動電極5は、第2導体金属板3の中央部を貫通する可動軸51と、可動軸51の先端側に接続される可動側接点52とを備えている。なお、可動電極5は、蛇腹状の金属ベローズ53によって、固定電極4に対して接近または離間するようになっている。これに伴い、可動側接点52は、固定側接点42に対して当接または離間するようになる。そして、可動側接点52が固定側接点42に当接すると、筒状本体11の軸方向F1に電流が流れるようになる。
図1に示されるように、両接点42,52は、アークシールド61の内部に配置されている。なお、アークシールド61は、電圧印加時に接点42,52から発生した金属蒸気が内周面13に付着することを防止して、筒状本体11の絶縁性低下を防止する機能を有している。また、金属ベローズ53は、ベローズカバー54によって覆われている。ベローズカバー54は、金属蒸気が金属ベローズ53に付着することを防止する機能を有している。
図1〜図4に示されるように、筒状本体11の外周面12の略全体には、釉薬層71が形成されている。釉薬層71は、二酸化珪素(シリカ換算にて60〜74重量%)や酸化アルミニウム(アルミナ換算にて16〜30重量%)などのガラス成分を含有するガラスセラミックとして形成された層である。本実施形態において、釉薬層71の熱膨張係数は4.7ppm/℃となっている。なお、釉薬層71の熱膨張係数は、30℃〜700℃間の測定値の平均値をいう。また、釉薬層71の厚さA1(図4参照)は、後述するガラス球81が存在しない箇所において200μmに設定されている。さらに、釉薬層71の表面粗さRaは約0.2μm以下に設定されている。なお、本明細書で述べられている「表面粗さRa」とは、JIS B0601で定義されている算術平均粗さRaである。表面粗さRaの測定方法はJIS B0651に準じるものとする。
図1〜図4に示されるように、筒状本体11の外周面12における複数の位置には、複数のガラス球81(粒子状絶縁物)が配置されている。各ガラス球81は、釉薬層71形成時の焼成温度(本実施形態では約1400℃)に耐えうる無機材料(ガラス)からなる球形状絶縁物である。本実施形態において、ガラス球81の熱膨張係数は0.9ppm/℃となっている。なお、ガラス球81の熱膨張係数は、0℃〜ガラス転移温度(Tg)間の測定値の平均値をいう。また、ガラス球81の融点は、釉薬層71に含まれているガラス成分の融点(即ち、釉薬の焼成温度)よりも高くなっており、本実施形態において1500℃に設定されている。
図4に示されるように、各ガラス球81の直径A2は、釉薬層71の厚さA1(200μm)よりも大きくなっており、本実施形態において2mmに設定されている。さらに、各ガラス球81の表面粗さRaは約0.1μm以下に設定されている。そして、各ガラス球81は、絶縁体外表面に凹凸82が存在した状態で、釉薬層71を介して外周面12に保持固定される。このとき、釉薬層71の表面からガラス球81の一部が突出(露出)する一方、ガラス球81の大部分は釉薬層71内に埋没している。そして、釉薬層71とガラス球81とを繋ぐ境界部分A3の形状は、曲線形状となる。
なお図3,図4に示されるように、各ガラス球81は、筒状本体11の外周面12全域にわたって散点的にかつ均等に配置されている。これに伴い、凹凸82は、筒状本体11の外周面12全周にわたって存在するようになっている。詳述すると、外周面12には、複数のガラス球81からなるガラス球列83が複数設けられている。各ガラス球列83は、筒状本体11の周方向F2(図3参照)に対して所定角度(本実施形態では60°)だけ傾斜している。また、各ガラス球列83を構成するガラス球81は、軸方向F1と交差する方向(本実施形態では、図3に示す仮想線L3に沿った方向)に沿って、ガラス球81の直径A2と等しい間隔をもって帯状に配列(列設)されている。さらに、隣接するガラス球列83に属するガラス球81同士は、互いに周方向F2に沿って配列されている。しかも、隣接するガラス球列83に属するガラス球81同士は、互いに軸方向F1に並ばないように周方向F2にオフセットして配置されている。そして、周方向F2に沿って隣接するガラス球81の中心間距離(ピッチ)は、ガラス球81の直径A2と等しくなるように設定されている(図4参照)。よって、外周面12において、軸方向F1に沿った線上(複数の電圧印加方向に沿った任意の線上)には、必ずガラス球81が存在するようになる。従って、ガラス球81及び釉薬層71の表面の沿面距離(筒状本体11の上端から下端までの長さ)は、外周面12におけるどの位置においても、軸方向F1における長さL1(高さ)よりも大きくなるように設定される。
次に、真空スイッチ1の製造方法を説明する。
まず、筒状本体11を作製する。即ち、アルミナセラミック粉末に、焼結助剤粉末、有機バインダ及び溶媒を加えて湿式混合する。その後、得られた混合物をスプレー噴霧等により造粒して成形用素地粉末を作る。次に、成形型内に成形用素地粉末を充填して加圧するプレス成形(一軸加圧プレス等)を行った後、必要に応じて端面に切削加工を施すことにより、セラミック成形体を得る。なお、セラミック成形体は、上端面及び下端面にて開口する円筒状をなし、外径が72mm、内径が60mm、高さが108mmに設定されている。そして、そのセラミック成形体を大気炉に入れて所定温度(本実施形態では約1600℃)で焼成することにより、アルミナ系セラミックの焼結体からなる筒状本体11を得る。
また、以下の手順で釉薬スラリーを調製する。まず、複数の成分源粉末、具体的には、二酸化珪素粉末(シリカ換算にて60〜74重量%)、酸化アルミニウム粉末(アルミナ換算にて16〜30重量%)、及び、酸化カリウム粉末(酸化カリウム換算にて20重量%以下)を混合する。さらに、得られた成分源粉末の混合物に、水あるいはこれに適量の溶媒を配合したものを加え、粉砕機等により粉砕及び混合することにより、釉薬スラリーを得る。なお、成分源粉末として、焼成により酸化物に転化する金属塩類(無水炭酸カリウム等)、あるいはそれらを主体とする鉱物類(石灰石、珪石等)を用いてもよい。また、複数種類のカチオンを含有する複合酸化物や複塩類、あるいはそれらを主体とする天然または合成の鉱物類(例えば、長石やカオリン等)を用いてもよい。
次に、得られた釉薬スラリーを噴霧器から筒状本体11の外周面12に対して噴霧し、下地層を形成する。さらに、下地層の表面に、複数のガラス球81を付着させる。この状態において、釉薬スラリーを噴霧器から下地層の表面に対して重ねて噴霧することにより、釉薬スラリー層を形成する。その結果、ガラス球81の大部分が釉薬スラリー層内に埋没する。そして、この筒状本体11を大気炉に入れて所定温度(本実施形態では約1400℃)で焼成することにより、釉薬スラリー層が釉薬層71になるとともに、各ガラス球81が互いに固着して移動不能となる。
その後、筒状本体11に対して、固定電極4や可動電極5などの部品を組み付ければ、真空スイッチ1が完成する。
次に、真空スイッチが備えるセラミック絶縁容器の評価方法及びその結果を説明する。
まず、図5に示されるように、複数の測定用サンプルを次のように準備した。外周面に直径2mmのガラス球を配置した筒状本体を準備し、筒状本体の両端面(上端面及び下端面)を研磨した。次に、上端面上及び下端面上にそれぞれメタライズペーストを印刷し、所定温度で所定時間焼成を行うことにより、メタライズ層を形成した。さらに、得られたメタライズ層に対して電解ニッケルめっきを行い、各メタライズ層の上にニッケルめっき層を形成した。その結果、得られたセラミック絶縁容器を実施例1とした。なお、実施例1の筒状本体は、本実施形態の筒状本体11と同じものである。
また、実施例1において、ガラス球の直径を0.2mm、0.5mm、5mm、7mmに変更したセラミック絶縁容器を準備し、それぞれ実施例2,3,4,5とした。さらに、実施例1において、ガラス球を省略したセラミック絶縁容器110(図6参照)を準備し、これを比較例1とした。また、実施例1において、筒状本体11の外周面12に、ガラス球の代わりに複数の鍔112を設けることにより、筒状本体11の外周面12側を断面波形状に変更したセラミック絶縁容器111(図7参照)を準備し、これを比較例2とした。
そして、準備した実施例1〜5及び比較例1,2の各測定用サンプルを使用し、以下の手順に従って絶縁性の実験を行った。詳述すると、各測定用サンプルを大気中に配置し、各測定用サンプルの筒状本体の両端面に形成されたメタライズ層(及びニッケルめっき層)間に、電圧(60Hzの交流電圧)を印加した。そして、印加されている電圧を徐々に上昇させ、その絶縁破壊電圧(短絡電圧)を測定した。なお、絶縁破壊電圧の測定を3回繰り返し、その平均値を算出した。
その結果、比較例1では、絶縁破壊電圧の平均値が52.7kVとなった。即ち、比較例1では、絶縁破壊電圧の平均値が55kV未満となったため、セラミック絶縁容器110の沿面耐電圧が低すぎることが確認された。一方、実施例1では絶縁破壊電圧の平均値が61.3kVとなり、実施例2では絶縁破壊電圧の平均値が56.7kVとなり、実施例3では絶縁破壊電圧の平均値が58.7kVとなり、実施例4では絶縁破壊電圧の平均値が66.0kVとなり、実施例5では絶縁破壊電圧の平均値が64.0kVとなった。また、比較例2では、絶縁破壊電圧の平均値が66.7kVとなった。即ち、実施例1〜5及び比較例2では、絶縁破壊電圧の平均値が55kV以上となるため、セラミック絶縁容器の沿面耐電圧が十分に維持されることが確認された。従って、筒状本体の外周面にガラス球を配置した場合や、外周面を凹凸を有する形状に変更した場合には、絶縁破壊電圧の平均値が高くなることが証明された。
また、各測定用サンプルの状態を観察し、セラミック絶縁容器の外観(具体的には、ガラス球の状態)に異常があるかないかを確認した。
このように観察した結果、実施例5では、ガラス球がセラミック絶縁容器の外周面から垂れ落ちていることが確認された(図5参照)。一方、実施例1〜4では、ガラス球に特に異常は見られなかった。なお、比較例1,2では、ガラス球自体が存在していないため、当然異常は見られなかった。従って、ガラス球の直径を0.2mm以上5mm以下にすれば、ガラス球の垂れ落ちを防止できることが証明された。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態のセラミック絶縁容器10によれば、筒状本体11の外周面12に複数のガラス球81を設けたことにより、絶縁体外表面に凹凸82が存在した状態となるので、鍔112(図7参照)を設けたときと同様に沿面絶縁距離が確保される。よって、沿面耐電圧が確実に向上する。また、釉薬層71を介して複数のガラス球81を外周面12に保持固定させているため、セラミック成形体に鍔112を形成するための切削加工が不要になる。ゆえに、工数増が回避されるとともに、セラミック材料のロスを減らすことができる。
以上のように、本実施形態によると、比較的安価に製造できるにもかかわらず優れた沿面耐電圧を維持できるセラミック絶縁容器10を提供することができる。
(2)本実施形態では、釉薬層71の表面からガラス球81の一部が露出するとともに、釉薬層71とガラス球81とを繋ぐ境界部分A3(図4参照)の形状が曲線形状となっている。その結果、釉薬層71の表面とガラス球81の露出面とを含む絶縁体外表面全体が平滑になるため、絶縁体外表面に汚れが付着しにくくなり、沿面耐電圧の向上に寄与することができる。
なお、本実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、複数のガラス球81からなるガラス球列83が外周面12に複数設けられ、各ガラス球列83が筒状本体11の周方向F2に対して所定角度(60°)だけ傾斜したセラミック絶縁容器10が用いられていた。しかし、ガラス球列83の配置態様を変更したセラミック絶縁容器を用いてもよい。例えば、図8に示されるように、ガラス球列183の数を上記実施形態のガラス球列83の数よりも少なくするとともに、隣接するガラス球列183同士の間隔を上記実施形態の場合よりも大きくしたセラミック絶縁容器210を用いてもよい。また、図9に示されるように、各ガラス球列283を筒状本体211の周方向F2と平行に配置したセラミック絶縁容器310を用いてもよい。なお、図8,図9に示されるように、ガラス球列183,283を構成するガラス球181,281を、上記実施形態の場合(ガラス球81の直径A2と等しい間隔)よりも小さい間隔を持って配列することが好ましい。このようにすれば、軸方向F1に沿った線上(複数の電圧印加方向に沿った任意の線上)に、必ずガラス球181,281が存在するようになる。
・上記実施形態では、釉薬層71の表面からガラス球81の一部が露出するとともに、釉薬層71とガラス球81とを繋ぐ境界部分A3(図4参照)の形状が曲線形状となるセラミック絶縁容器10が用いられていた。しかし、図10に示されるように、ガラス球381が釉薬層371内に埋没しているセラミック絶縁容器410を用いてもよい。
・上記実施形態の釉薬層付きセラミック絶縁体は、真空スイッチ容器の外囲器(セラミック絶縁容器10)として用いられていたが、釉薬層付きセラミック絶縁体を他の用途に用いてもよい。例えば、釉薬層付きセラミック絶縁体を、絶縁碍子の本体を構成する硬質磁器や、真空バルブのセラミック絶縁容器などとして用いてもよい。
次に、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)絶縁性セラミック製の筒状本体の外周面に釉薬層が形成され、前記筒状本体の軸方向に電圧が印加されるセラミック絶縁体であって、前記外周面における複数の位置に、前記釉薬層形成時の焼成温度に耐えうる複数のガラス球が配置されるとともに、前記複数のガラス球が、絶縁体外表面に凹凸を有した状態で前記釉薬層を介して前記外周面に保持固定されており、前記ガラス球の融点が、前記釉薬層に含まれているガラス成分の融点よりも高いことを特徴とする釉薬層付きセラミック絶縁体。
(2)絶縁性セラミック製の筒状本体の外周面に釉薬層が形成され、前記筒状本体の軸方向に電圧が印加されるセラミック絶縁体であって、前記外周面における複数の位置に複数の粒子状絶縁物が配置されるとともに、前記複数の粒子状絶縁物が、絶縁体外表面に凹凸を有した状態で前記釉薬層を介して前記外周面に保持固定されており、前記粒子状絶縁物及び前記釉薬層の表面の沿面距離が、前記外周面における任意の位置において、前記筒状本体の軸方向における長さよりも大きくなるように設定されていることを特徴とする釉薬層付きセラミック絶縁体。
(3)絶縁性セラミック製の筒状本体の外周面に釉薬層が形成され、前記筒状本体の軸方向に電圧が印加されるセラミック絶縁体であって、前記外周面における複数の位置に複数の粒子状絶縁物が配置されるとともに、前記複数の粒子状絶縁物が、絶縁体外表面に凹凸を有した状態で前記釉薬層を介して前記外周面に保持固定されており、前記筒状本体の外周面において、前記軸方向に沿った線上に必ず前記複数の粒子状絶縁物が存在していることを特徴とする釉薬層付きセラミック絶縁体。
(4)絶縁性セラミック製の筒状本体の外周面に釉薬層が形成され、前記筒状本体の軸方向に電圧が印加されるセラミック絶縁体であって、前記外周面における複数の位置に複数の粒子状絶縁物が配置されるとともに、前記複数の粒子状絶縁物が、絶縁体外表面に凹凸を有した状態で前記釉薬層を介して前記外周面に保持固定されており、前記粒子状絶縁物は前記釉薬層内に埋没していることを特徴とする釉薬層付きセラミック絶縁体。
2…導体金属部としての第1導体金属板
3…導体金属部としての第2導体金属板
10,210,310,410…釉薬層付きセラミック絶縁体(セラミック絶縁体)としてのセラミック絶縁容器
11,211…筒状本体
12…外周面
15…端面としての上端面
16…端面としての下端面
71,371…釉薬層
81,181,281,381…粒子状絶縁物としてのガラス球
82…凹凸
83,183,283…複数の粒子状絶縁物からなる列としてのガラス球列
A1…釉薬層の厚さ
A2…粒子状絶縁物の直径
A3…境界部分
F1…筒状本体の軸方向
F2…筒状本体の周方向

Claims (13)

  1. 絶縁性セラミック製の筒状本体の外周面に釉薬層が形成され、前記筒状本体の軸方向に電圧が印加されるセラミック絶縁体であって、
    前記外周面における複数の位置に複数の粒子状絶縁物が配置されるとともに、前記複数の粒子状絶縁物が、絶縁体外表面に凹凸が存在した状態で前記釉薬層を介して前記外周面に保持固定されていることを特徴とする釉薬層付きセラミック絶縁体。
  2. 前記粒子状絶縁物は前記釉薬層形成時の焼成温度に耐えうる無機材料からなる球形状絶縁物であることを特徴とする請求項1に記載の釉薬層付きセラミック絶縁体。
  3. 前記粒子状絶縁物は前記釉薬層形成時の焼成温度に耐えうるガラス球であることを特徴とする請求項2に記載の釉薬層付きセラミック絶縁体。
  4. 前記粒子状絶縁物の直径は、前記釉薬層の厚さよりも大きいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の釉薬層付きセラミック絶縁体。
  5. 前記粒子状絶縁物の直径は、0.2mm以上5mm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の釉薬層付きセラミック絶縁体。
  6. 前記釉薬層の厚さは、50μm以上250μm以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の釉薬層付きセラミック絶縁体。
  7. 前記凹凸は前記筒状本体の外周面全周にわたって存在していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の釉薬層付きセラミック絶縁体。
  8. 前記複数の粒子状絶縁物は、前記筒状本体の外周面全域にわたって散点的にかつ均等に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の釉薬層付きセラミック絶縁体。
  9. 前記釉薬層の表面から前記粒子状絶縁物の一部が露出するとともに、前記釉薬層と前記粒子状絶縁物とを繋ぐ境界部分の形状が曲線形状であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の釉薬層付きセラミック絶縁体。
  10. 前記複数の粒子状絶縁物は、前記軸方向と交差する方向に沿って等しい間隔をもって帯状に配列されているとともに、前記複数の粒子状絶縁物からなる列は、複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の釉薬層付きセラミック絶縁体。
  11. 前記複数の粒子状絶縁物は、前記軸方向と直交する方向に沿って前記粒子状絶縁物の直径と等しい間隔をもって帯状に配列されているとともに、前記複数の粒子状絶縁物からなる列は、複数設けられており、隣接する列に属する前記複数の粒子状絶縁物同士は、互いに前記軸方向に並ばないように周方向にオフセットして配置されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の釉薬層付きセラミック絶縁体。
  12. 前記筒状本体の両端面に導体金属部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の釉薬層付きセラミック絶縁体。
  13. 真空スイッチ容器の外囲器として用いられることを特徴とする請求項12に記載の釉薬層付きセラミック絶縁体。
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