JP5203340B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板をエッチングして形成する半導体装置の製造方法に関する。
近年、半導体の集積化の手法の一つとして、三次元実装技術が注目されている。三次元実装技術の中に、集積回路を作りこんだ基板に深穴を形成し、上下方向に積層して深穴内に銅などで配線を作成し、立体的に基板を配置することで集積度を上げる方法がある。この深穴を形成する方法では、いかに早く、安い費用で深穴を形成することができるかどうかが、重要である。
基板へ深穴を形成する方法として、集積回路を作りこんだ基板上に、深穴を作成するための開口部を備えたレジストパターンを作成し、レジストパターン(開口部を有するフォトレジスト膜)をマスクとしてプラズマによるエッチングを行う方法が知られている。レジストパターンは、フォトレジストを塗布してフォトレジスト膜を形成し、露光および現像の工程を経て、形成される。開口部を有するフォトレジスト膜が形成された基板をエッチングする場合、穴を形成するエッチング工程と、ポリマーを付着させる重合工程とを交互に繰り返しながら深穴を形成する、いわゆる「ボッシュプロセス」と呼ばれる手法が特に知られている(例えば、特許文献1参照)。エッチング工程では、SFガスとArガスの混合ガスを用いて穴を形成する。重合工程では、CHFガスとArガスの混合ガスを用いて穴の内壁及び基板表面にポリマーを付着させる。
特開2007−129260号公報
しかしながら、ボッシュプロセスでは、エッチング工程と重合工程とを交互に繰り返すことによって、深穴の側壁にスキャロップと呼ばれる微細な凹凸が形成されてしまう。このような微細な凹凸が形成されると、その後の工程で深穴の側壁に絶縁膜を形成する場合に、側壁を被覆する被覆率を低下させ、被覆性を劣化させるおそれがある。
この問題を避けるために別のプロセスの適用が検討される。しかしながら、シリコンをエッチングするプロセスでは、フォトレジスト膜との選択比を十分高く確保することが難しい。フォトレジスト膜との選択比を十分高くできないときは、数十〜数百μm程度の深さの深穴を形成している間に、フォトレジスト膜が消失してしまうことがある。フォトレジスト膜が消失してしまうと、開口部以外の基板表面がエッチングされて基板表面の表面荒れが発生するという問題がある。また、深穴の底部側ほど深穴の穴幅が細くなってしまい、形状良く基板に深穴を形成することができないという問題がある。
また、ボッシュプロセスでは、略同程度の時間長を有するエッチング工程及び重合工程を交互に繰り返して深穴を形成する。そのため、全体のプロセス時間に占める約半分の時間が重合工程に費やされ、全プロセス時間での平均的なエッチング速度が高くないという問題がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、基板上に形成したフォトレジスト膜をマスクとして、高いエッチング速度及び高い選択比で形状良く基板に深穴等の穴を形成することができる半導体装置の製造方法を提供する。
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
本発明の一実施例によれば、基板上に開口部を有するフォトレジスト膜が形成された前記基板をエッチングチャンバ内に設置する設置工程と、前記フォトレジスト膜をマスクとして、SiFとOとを含むガスを用いて、前記エッチングチャンバ内に設置された前記基板をエッチングする第1のエッチング工程と、前記第1のエッチング工程に続いて、SFとOとHBrとを含むガスを用いて前記基板をエッチングし、前記基板に穴を形成する第2のエッチング工程とを有する、半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、基板上に形成したフォトレジスト膜をマスクとして、高いエッチング速度及び高い選択比で形状良く基板に深穴等の穴を形成することができる。
プラズマエッチング装置の構成を示す概略断面図である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。 第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程における基板の構造を示す概略断面図である。 ステップS13の工程を省略したときの、各工程における基板の構造を示す概略断面図である。 ボッシュプロセスを行う際の、各工程における基板の構造を示す概略断面図である。 第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。 第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程における基板の構造を模式的に示す断面図である。 第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。 第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程における基板の構造を模式的に示す断面図である。 第4の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。 第4の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程における基板の構造を模式的に示す断面図である。
次に、本発明を実施するための形態について図面と共に説明する。
(第1の実施の形態)
最初に、図1から図5を参照し、第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。
始めに図1を参照し、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法を行うためのプラズマエッチング装置について説明する。図1は、プラズマエッチング装置の構成を示す概略断面図である。
図1に示すように、プラズマエッチング装置1は、処理容器2を有する。処理容器2は、例えば表面に陽極酸化処理を施して酸化アルミニウム膜が形成されたアルミニウムからなるとともに、接地されている。処理容器2の側面には基板を搬出入するための搬送口3が設けられている。処理容器2の内部は、搬送口3の外に設けられたゲートバルブ4によって気密に保持されている。処理容器2の底面には排気口5が設けられており、排気口5には外部の真空ポンプ6が接続されている。真空ポンプ6は、排気口5を介し、処理容器2の内部を真空排気する。処理容器2の上面はガスを供給するためのシャワープレートを兼ねた上部電極7になっている。また、処理容器2の上面には供給口7aが設けられており、供給口7aにはガス供給源8が接続されている。ガス供給源8は、供給口7aを介し、エッチングに必要なガス等を処理容器2内に供給する。
なお、処理容器2は、本発明におけるエッチングチャンバに相当する。
処理容器2内には、被処理体である基板S、例えば半導体ウェハを載置する、下部電極9が配置されている。下部電極9には、整合器10を介して第1高周波電源11と第2高周波電源12とが接続されている。下部電極9の載置面の下側内部には、図示しない高圧直流電源に接続された図示しない静電チャック電極が設けられている。石英で構成されるフォーカスリング13は、基板Sと下部電極9を囲うように配置されている。下部電極9の下面には、セラミックス等よりなる絶縁部材14が配置されている。下部電極9は、保持部材15とベローズ16によって支えられており、図示しない駆動部によって上下動可能になっている。上下動可能なベローズ16は、ベローズ16の外側に保持部材15から下方に延びるカバー部材17と処理容器2の底面から上方向に延びるカバー部材18とによって、処理容器2内のプラズマ雰囲気から遮断されている。
なお、下部電極9は、本発明における載置台に含まれるものとする。また、基板Sを下部電極9に載置することは、本発明における基板をエッチングチャンバに設置することに相当する。
次に、図1を参照しながら、上記プラズマエッチング装置の動作について説明する。
後述する所定の開口部を有するフォトレジスト膜をマスクとして備えた基板Sを、搬送口3よりプラズマエッチング装置1の処理容器2内に搬入し、下部電極9上に載置する。基板Sを載置した後、図示しない高圧直流電源のスイッチを入れ、基板Sを下部電極9上に静電力により固定する。その状態で排気口5から真空ポンプ6により処理容器2内を排気した後、ガス供給源8からシャワープレート7を介して処理ガスを処理容器2内に導入する。
上記処理ガスとしては、SFガス、Oガスに、SiFガスやHBrガスを加えた混合ガスを使用する。処理ガスの流量は、例えばSFガスが50〜150sccm、Oガスが60〜200sccm、SiFガスが200〜1000sccm、HBrガスは20〜200sccmの範囲で組み合わせることができる。
上記処理ガスを所定の流量に設定し、図示しない温度調節機構により基板Sや処理容器2内を所定の温度に設定した状態で、処理容器2内の圧力を所定の値に設定する。また、下部電極9には、第1高周波電源11から第1周波数ω1を有する第1高周波電力P1を整合器10を介して供給するとともに、第2高周波電源12から第2周波数ω2を有する第2高周波電力P2を整合器10を介して供給する。
第1周波数ω1は100MHzとし、第2周波数ω2は13.56MHzとする。ここで、それぞれの周波数はこれに固定されるものではないが、自己バイアス電圧を制御するために、40MHz以上の周波数の電源を少なくとも1つ使用することが好ましい。
次に、図2及び図3を参照し、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。図2は、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。図3は、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程における基板の構造を示す概略断面図である。
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、図2に示すように、設置工程(ステップS11)、予備エッチング工程(ステップS12)、第1のエッチング工程(ステップS13)、第2のエッチング工程(ステップS14)及び第3のエッチング工程(ステップS15)を有する。
始めに、ステップS11の設置工程を行う。ステップS11では、開口部103を有するフォトレジスト膜102が形成された基板101(図1に示す基板Sと同じ)を処理容器2内に設置する。図3(a)は、ステップS11を行った後の基板の構造を示す。
図3(a)に示すように、基板101として、例えば直径が300mmの単結晶シリコンからなる半導体ウェハを用いる。また、基板101の表面に、深穴を形成するための開口部103がフォトリソグラフィ工程によりパターニングされたフォトレジスト膜102を形成しておく。深穴として、平面視で円形の断面形状を有するもの、例えばその直径は2〜20μm程度であることが多い。またそのときは、開口部103も平面視で同一の形状を有する。フォトレジスト膜102と基板101との間には、必要に応じて反射防止膜や、形成済みの半導体装置を保護するためのシリコン酸化膜が形成されていることがある。しかし、その場合でも、最表面はフォトレジスト膜102となり、フォトレジスト膜102がプラズマに対するマスクとなる。
なお、前述したように開口部が平面視において円形の断面形状を有する場合には、後述する開口幅寸法W1は、円形の開口部の直径を意味するものとする。
次に、フォトレジスト膜102をマスクに用い、半導体ウェハ101のエッチングを行う。本実施の形態に係るエッチングは、複数の工程(ステップS12〜ステップS15)により行われる。
まず、ステップS12の予備エッチング工程を行う。ステップS12では、予めフォトレジスト膜102の上面から開口部103の開口幅寸法W1と略等しい深さD1まで基板101をエッチングして、穴104を形成する。図3(b)は、ステップS12を行った後の基板の構造を示す。
図3(a)に示す、開口部103を有するフォトレジスト膜102を備えた基板101を、SFとOとSiFとHBrとよりなる混合ガス(以下、「SF/O/SiF/HBrよりなる混合ガス」と表記する。)を用いて、基板101にかかる自己バイアス電圧を低く抑えた条件を用いてエッチングする。ガスの流量を、たとえばSFは60sccm、Oは120sccm、SiFは600sccm、HBrは50sccmとする。処理容器2内の圧力は20.1Pa(150mTorr相当)とする。第1周波数ω1の第1高周波電力P1は1100Wとし、第2周波数ω2の第2高周波電力P2は50Wとする。ガスの比率、圧力、パワーは所望するエッチング形状・エッチングレートによって適宜変更することが出来る。この条件で30〜90秒間エッチングを行う。このとき、基板温度は、10〜60℃程度であって、処理容器2の内壁よりも低温になるようにする。また、上記の条件により得られるエッチングレートは、例えば5〜15μm/minである。
フォトレジスト膜102の開口部103の開口幅寸法W1に対する開口部103の深さ寸法T1の比率であるアスペクト比T1/W1が小さい場合には、開口部103の底の基板101の表面にもシリコン酸化物よりなる薄い膜が形成されてしまう。ここで、開口部103の深さ寸法T1は、フォトレジスト膜102の厚さ寸法と同じである。開口部103の底の基板101の表面にシリコン酸化物よりなる薄い膜が形成されると、この後のエッチングを行った際に、基板101のエッチングが阻害されてしまうことがある。
一方、本実施の形態では、最初に若干のエッチング工程を加えるステップS12を行って、予め基板101をエッチングして穴104を形成しておく。これにより、開口部103の開口幅寸法W1に対する穴104のフォトレジスト膜102上面からの深さ寸法D1の比率であるアスペクト比D1/W1が大きくなる。従って、開口部103の見かけのアスペクト比を大きくすることができ、ステップS13で形成されるシリコン酸化物よりなる薄い膜が開口部103の底部へ付着することを防ぐことができる。
具体的には、少なくともフォトレジスト膜102上面から開口部103の開口幅寸法W1と略等しい深さD1まで基板101をエッチングして、穴104を形成する。穴104の幅寸法W1(開口部103の開口幅寸法に略等しいためW1とする)に対する深さ寸法D1のアスペクト比D1/W1は、1以上とすることができる。
次に、ステップS13の第1のエッチング工程を行う。ステップS13では、フォトレジスト膜102をマスクとして、SiFとOとを含むガスを用いて、基板101をエッチングする。また、基板101にかかる自己バイアス電圧を低く抑えた条件を用いてエッチングする。図3(c)は、ステップS13を行った後の基板の構造を示す。
ステップS13では、ステップS12でフォトレジスト膜102が有する開口部103の開口幅寸法W1と略等しい深さD1までエッチングを行って穴104が形成された基板101を、SFとOとSiFとよりなる混合ガス(以下、「SF/O/SiFよりなる混合ガス」と表記する。)を用いて、エッチングする。また、基板101にかかる自己バイアス電圧を低く抑えた条件を用いてエッチングする。また、このとき、フォトレジスト膜102の表面にシリコン酸化物よりなる薄い膜106が形成される。ガスの流量を、SFは60sccm、Oは120sccm、SiFは600sccmとし、処理容器2内の圧力は20.1Pa(150mTorr相当)とする。また、下部電極9に載置された基板101の自己バイアス電圧Vdcが50V以下の低バイアス条件になるようにして行う。そのような低バイアス条件にするために、たとえば第1周波数ω1の第1高周波電力P1は1100W程度とし、第2周波数ω2の第2高周波電力P2は50W以下程度とする。本ステップもガスの比率、圧力、パワーは所望するエッチング形状・エッチングレートによって適宜変更することが出来る。この条件で30〜120秒間エッチングを行う。このとき、基板温度は、10〜60℃程度であって、処理容器2の内壁よりも低温になるように制御する。また、上記の条件により得られるエッチングレートは、例えば3〜10μm/minである。
ここで、基板101の自己バイアス電圧Vdcを50V以下にするのは、フォトレジスト膜102をプラズマから保護するためである。基板101の自己バイアス電圧Vdcが50Vよりも大きくなると、フォトレジスト膜102がプラズマからダメージを受けたり、除去されてしまう場合がある。従って、ステップS13では、基板101の自己バイアス電圧が50V以下になるように、第1周波数ω1の第1高周波電力P1及び第2周波数ω2の第2高周波電力P2を調整する。
あるいは、基板温度など他のプロセス条件によってフォトレジスト膜102をプラズマから保護することができるのであれば、基板101の自己バイアス電圧Vdcを50Vより大きくすることもできる。
この結果、図3(c)に示すように、穴104が更に深さ方向にエッチングされ、開口部103を介して基板101に穴105が形成される。それとともに、フォトレジスト膜102の表面には約100nm程度の厚さのシリコン酸化物よりなる薄い膜106が堆積される。薄い膜106が堆積される堆積レートは、例えば0.1〜0.5μm/minである。
次に、ステップS14の第2のエッチング工程を行う。ステップS14では、ステップS13に続いて、SFとOとHBrとを含むガスを用いて基板101をエッチングし、基板101に深穴107を形成する。図3(d)は、ステップS14を行った後の基板の構造を示す。
ステップS14では、ステップS13の第1のエッチング工程に引き続き、基板101を処理容器2内で下部電極9に載置したまま、SF/O/SiFよりなる混合ガスに更にHBrを加え、SF/O/SiF/HBrよりなる混合ガスを用いてエッチングする。ガスの流量を、SFは60sccm、Oは120sccm、SiFは600sccm、HBrは50sccmとし、処理容器2内の圧力は20.1Pa(150mTorr相当)とする。第1周波数ω1の第1高周波電力P1は1200Wとし、第2周波数ω2の第2高周波電力P2は80Wとする。本ステップも同様にガスの比率、圧力、パワーは所望するエッチング形状・エッチングレートによって適宜変更することが出来る。この条件でたとえば5分間エッチングを行う。このとき、基板温度は、10〜60℃程度であって、処理容器2の内壁よりも低温になるようにする。また、上記の条件により得られるエッチングレートは、例えば5〜15μm/minである。
この結果、図3(d)に示すように、フォトレジスト膜102を残したまま、基板101に深さ寸法50〜100μm程度の深穴107を形成することができる。後述するように、ステップS13でフォトレジスト膜102の表面に形成されたシリコン酸化物よりなる薄い膜106が、ステップS14で行うHBrを含んだガスを用いたエッチングの際に、いわゆるハードマスクのような働きをする。その結果、フォトレジスト膜102がプラズマから保護され、深穴107を形成することができる。
なお、本実施の形態における「深穴」は、本発明における「穴」に相当する。また、深穴とは、数十〜数百μm程度の深さの深穴を意味する。
ここで、図4を参照し、ステップS13の工程を省略すると、形状よく深穴を形成することができないことを説明する。図4は、ステップS13の工程を省略したときの、各工程における基板の構造を示す概略断面図である。
図4(a)は、ステップS11を行った後の基板の構造を示すものであり、図3(a)と同様の構造を示している。また、ステップS12は、ステップS13において形成されるシリコン酸化物よりなる薄い膜が開口部103の底部へ付着することを防ぐためのものであるから、ステップS13の工程を省略するとともに、ステップS12の工程を省略する。
図4(b)は、ステップS12及びステップS13の工程を省略したときの、ステップS14を行った後の基板の構造を示す。図4(b)に示すように、ステップS13(及びステップS12)を省略すると、フォトレジスト膜102はエッチングにより全て消失してしまう。その結果、基板101の表面全体に細かい穴201が形成されてしまい、深穴202の形状も底部に向かうほど細くなってしまう。よって、ステップS13(及びステップS12)を省略すると所望の形状の深穴を得ることができない。
上記したようにステップS14までの工程を行った後、ステップS15の第3のエッチング工程を行う。ステップS15では、フルオロカーボンを含むガスを用いて、低バイアス条件でエッチングを行う。図3(e)は、ステップS15を行った後の基板の構造を示す。
ステップS15では、ステップS14の第2のエッチング工程に引き続き、基板101を処理容器2内の下部電極9に載置したまま、フルオロカーボンを含むガス、例えばCFガスを用いてエッチングする。CFガスの流量は100sccmとし、処理容器2内の圧力は20.1Pa(150mTorr相当)とする。第1周波数ω1の第1高周波電力P1は500Wとし、第2周波数ω2の第2高周波電力P2は300Wなどとする。この条件で1分間エッチングを行う。
この結果、図3(e)に示すように、フォトレジスト膜102表面に形成されたシリコン酸化物よりなる薄い膜106を除去することができる。ステップS15の工程を追加することにより、更に後の工程でフォトレジスト膜102を除去する際の工程を簡略化することが出来る。
次に、図5を参照し、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法が、基板上に設けたフォトレジスト膜をマスクとして高いエッチング速度及び高い選択比で形状良く基板に深穴を形成することができることについて、ボッシュプロセスと比較しながら説明する。図5は、ボッシュプロセスを行う際の、各工程における基板の構造を示す概略断面図である。
ボッシュプロセスでは、図5(a)に示す、開口部303を有するフォトレジスト膜302が形成された基板301をエッチングする場合、エッチング工程と、重合工程を、交互に繰り返しながら、図5(d)のような深穴306を形成する。エッチング工程では、SFガスとArガスの混合ガスを用いて基板301をエッチングし、図5(b)に示すように穴304を形成する。重合工程では、図5(c)に示すように、CHFガスとArガスの混合ガスを用いて穴304の内壁及び基板301の表面(フォトレジスト膜302の表面)にポリマー305を付着させる。
しかしながら、ボッシュプロセスでは、エッチング工程と重合工程とを繰り返すことによって、図5(d)に示すように、深穴306の側壁に、スキャロップと呼ばれる微細な凹凸が形成されてしまう。この微細な凹凸が形成されると、その後の工程で深穴306の側壁に絶縁膜を形成する場合に、側壁を被覆する被覆率を低下させ、被覆性を悪くしてしまうおそれがある。
また、ボッシュプロセス以外のプロセスにおいて、フォトレジスト膜をマスクとして基板をエッチングする場合、フォトレジスト膜のエッチング速度に対する基板のエッチング速度の比である選択比は、10〜20程度である。従って、数十〜数百μm程度の深さの深穴を形成している間に、フォトレジスト膜が消失してしまうことがある。
一方、本実施の形態では、第1のエッチング工程において、SiFとOとを含むガスを用いて、開口部103の底の基板101の一部をエッチングするとともに、フォトレジスト膜102の表面にシリコン酸化物よりなる薄い膜106が形成する。そして、第1のエッチング工程に引続いて更にHBrを含むガスを用いて第2のエッチング工程を行う際に、第1のエッチング工程で形成された薄いシリコン酸化物よりなる薄い膜106が、いわゆるハードマスクのような働きをする。従って、HBrを含んだガスを用いてエッチングするときも、フォトレジスト膜102はプラズマから保護され、フォトレジスト膜のエッチング速度に対する基板のエッチング速度の比である選択比を高くすることができる。よって、基板101内に深穴107を形成している間にフォトレジスト膜102が消失せず、所望の深さの深穴107を形成することができる。
また、本実施の形態では、シリコン酸化物よりなる薄い膜106がハードマスクのような働きをするため、深穴107を形成する際に、ボッシュプロセスのようにエッチング工程と重合工程を繰り返す必要がない。従って、ボッシュプロセスで問題となっているスキャロップが発生することがなく、深穴107を形状良く形成することができる。
また、ボッシュプロセスでは、略同程度の時間長を有するエッチング工程及び重合工程を交互に繰り返して深穴を形成するため、全体のプロセス時間に占めるエッチング工程の時間の比率は、略1/2である。一方、本実施の形態では、ボッシュプロセスの重合工程に相当する第1のエッチング工程を、1回行えばよい。また、第1のエッチング工程と、ボッシュプロセスのエッチング工程に相当する第2のエッチング工程との時間の長さの比率は、例えば1:10程度とすることができる。従って、本実施の形態では、全体のプロセス時間に占めるエッチング工程の時間の比率は、例えば10/11程度とすることができ、全体のプロセス時間に占めるエッチング工程の時間の比率を増大させることができる。すなわち、ボッシュプロセスに比べ、高いエッチング速度で基板に深穴等の穴を形成することができる。
更に、本実施の形態では、ボッシュプロセスで用いるCHFガス等のCF系(フルオロカーボン系)ガスを堆積させる重合工程を有していない。従って、深穴の側壁に異物等が付着して半導体装置の特性が劣化することを防止できる。
なお、本実施の形態では、下部電極に高周波を重畳する方式のプラズマエッチング装置を用いて半導体装置の製造方法を行うが、プラズマエッチング装置に限定されず、ICPプラズマ装置等を用いて行うことが可能である。ただし、低バイアスによるプラズマ処理が行えることが必要であるため、下部電極に高周波電力を供給可能な構成の装置の場合には、供給する高周波電力の周波数を40MHz以上にすることが好ましい。
(第2の実施の形態)
次に、図6及び図7を参照し、第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。
図6は、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。図7は、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程における基板の構造を模式的に示す断面図である。なお、以下の文中では、先に説明した部分には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある(以下の実施の形態についても同様)。
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、第1の実施の形態における予備エッチング工程(ステップS12)を行わない。
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、図6に示すように、設置工程(ステップS21)、第1のエッチング工程(ステップS22)、第2のエッチング工程(ステップS23)及び第3のエッチング工程(ステップS24)を有する。
始めに、ステップS21の設置工程を行う。ステップS21は、第1の実施の形態におけるステップS11と同様である。図7(a)は、ステップS21を行った後の基板の構造を示す。
ただし、本実施の形態では、後述するように、開口部103aの開口幅寸法W2に対するフォトレジスト膜102aの厚さ寸法T2の比率であるアスペクト比T2/W2を例えば1程度まで大きくする。従って、開口部103aの開口幅寸法W2にもよるが、例えば開口部103aの開口幅寸法W2が第1の実施の形態における開口幅寸法W1と等しい場合には、フォトレジスト膜102aの厚さ寸法T2を第1の実施の形態における厚さ寸法T1よりも大きくする。
次に、ステップS22の第1のエッチング工程を行う。ステップS22では、フォトレジスト膜102aをマスクとして、SiFとOとを含むガスを用いて、基板101をエッチングする。また、基板101にかかる自己バイアス電圧を低く抑えた条件を用いてエッチングする。図7(b)は、ステップS22を行った後の基板の構造を示す。
ステップS22では、基板101を、SF/O/SiFよりなる混合ガスを用いて、基板101にかかる自己バイアス電圧を低く抑えた条件を用いてエッチングする。また、同時に、フォトレジスト膜102aの表面にシリコン酸化物よりなる薄い膜106aを形成する。ガスの流量を、SFは60sccm、Oは120sccm、SiFは600sccmとし、処理容器2内の圧力は20.1Pa(150mTorr相当)とする。また、下部電極9に載置された基板101の自己バイアス電圧Vdcが50V以下の低バイアス条件になるようにして行う。そのような低バイアス条件にするために、第1周波数ω1の第1高周波電力P1は1100Wとし、第2周波数ω2の第2高周波電力P2は50Wとする。ガスの比率、圧力、パワーは所望するエッチング形状・エッチングレートによって適宜変更することが出来る。この条件で30〜90秒間エッチングを行う。このとき、基板温度は、10〜60℃程度であって、処理容器2の内壁よりも低温になるように制御する。また、上記の条件により得られるエッチングレートは、例えば3〜10μm/minである。
ここで、基板101の自己バイアス電圧Vdcを50V以下にするのは、第1の実施の形態と同様に、フォトレジスト膜102aをプラズマから保護するためである。あるいは、基板温度など他のプロセス条件によってフォトレジスト膜102aをプラズマから保護することができるのであれば、基板101の自己バイアス電圧Vdcを50Vより大きくすることもできる。
また、本実施の形態では、予め予備エッチング工程を行っていないため、ステップS22を行う前に基板101に穴は形成されていない。しかしながら、開口部103aの開口幅寸法W2に対するフォトレジスト膜102aの厚さ寸法T2の比率であるアスペクト比T2/W2を例えば1程度まで大きくしている。これにより、フォトレジスト膜102aの表面にシリコン酸化物よりなる薄い膜106aを形成する際に、開口部103aの底の基板101の表面にシリコン酸化物よりなる薄い膜が形成されてしまうことを防止できる。
あるいは、第1周波数ω1の第1高周波電力P1及び第2周波数ω2の第2高周波電力P2を調整し、シリコン酸化物よりなる薄い膜106aの堆積速度を大きくしてもよい。この方法によっても、開口部103aの底の基板101の表面にシリコン酸化物よりなる薄い膜が形成されることを防止できる。
この結果、図7(b)に示すように、開口部103aを介して基板101に穴105aが形成される。それとともに、フォトレジスト膜102aの表面には約100nm程度の厚さのシリコン酸化物よりなる薄い膜106aが堆積される。このときの薄い膜106aが堆積される堆積レートは、例えば0.1〜0.5μm/minである。
なお、図7(b)に示すフォトレジスト膜102aの厚さは、図7(a)に示すフォトレジスト膜102aの厚さT2と同じに記載されている。しかしながら、ステップS22のプロセス条件によっては、フォトレジスト膜102aの表面がエッチングされ、図7(b)に示すフォトレジスト膜102aの厚さが、図7(a)に示すフォトレジスト膜102aの厚さT2よりも小さくなることもある。
その後、ステップS23の第2のエッチング工程及びステップS24の第3のエッチング工程を行う。ステップS23及びステップS24は、それぞれ第1の実施の形態におけるステップS14及びステップS15と同様である。図7(c)及び図7(d)は、それぞれステップS23及びステップS24を行った後の基板の構造を示す。
なお、本実施の形態における「深穴」も、第1の実施の形態と同様に、本発明における「穴」に相当する。また、深穴とは、数十〜数百μm程度の深さの深穴を意味する。
本実施の形態でも、第1のエッチング工程で形成されたシリコン酸化物よりなる薄い膜が、引き続いて行う第2のエッチング工程において、ハードマスクのような働きをする。従って、ボッシュプロセスで問題となっているスキャロップが発生することがなく、深穴を形状良く形成することができる。また全体のプロセス時間に占めるエッチング工程の時間の比率を増大させることができる。従って、本実施の形態でも、基板上に設けたフォトレジスト膜をマスクとして高いエッチング速度及び高い選択比で形状良く基板に深穴等の穴を形成することができる。
加えて、本実施の形態では、フォトレジスト膜の開口部のアスペクト比を1程度に大きくするか、プロセス条件を調整することにより、予備エッチング工程を省略することができる。これにより、基板上に設けたフォトレジスト膜をマスクとして深穴等の穴を形成するための工程を簡略化することができる。
(第3の実施の形態)
次に、図8及び図9を参照し、第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。
図8は、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。図9は、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程における基板の構造を模式的に示す断面図である。
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、第1の実施の形態における第3のエッチング工程(ステップS15)に代え、フォトレジスト除去工程を行う。
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、図8に示すように、設置工程(ステップS31)、予備エッチング工程(ステップS32)、第1のエッチング工程(ステップS33)、第2のエッチング工程(ステップS34)及びフォトレジスト除去工程(ステップS35)を有する。
始めに、ステップS31の設置工程からステップS34の第2のエッチング工程を行う。ステップS31からステップS34の各ステップは、第1の実施の形態におけるステップS11からステップS14の各ステップと同様である。図9(a)から図9(d)は、それぞれステップS31からステップS34の各ステップを行った後の基板の構造を示す。
なお、本実施の形態における「深穴」も、第1の実施の形態と同様に、本発明における「穴」に相当する。また、深穴とは、数十〜数百μm程度の深さの深穴を意味する。
本実施の形態では、ステップS34までを行った後、ステップS35のフォトレジスト除去工程を行う。ステップS35では、例えばリフトオフにより、フォトレジスト膜102及びシリコン酸化物よりなる薄い膜106を除去する。図9(e)は、ステップS35を行った後の基板の構造を示す。
ステップS35では、プラズマエッチング装置内でステップS34までを行って基板101に深穴107を形成した後、基板101をプラズマエッチング装置から取り出す。そして、有機溶剤等のリフトオフ溶剤中に基板101を浸漬するか、あるいはリフトオフ溶剤を基板101の表面に供給することにより、フォトレジスト膜102を溶解除去し、フォトレジスト膜102とともにシリコン酸化物よりなる薄い膜106を除去する。
また、ステップS35では、フォトレジスト膜102とシリコン酸化物よりなる薄い膜106とをともに除去することができるのであれば、リフトオフに限られず、各種の方法を用いることができる。
本実施の形態でも、第1のエッチング工程で形成されたシリコン酸化物よりなる薄い膜が、引き続いて行う第2のエッチング工程において、ハードマスクのような働きをする。従って、ボッシュプロセスで問題となっているスキャロップが発生することがなく、深穴を形状良く形成することができる。また全体のプロセス時間に占めるエッチング工程の時間の比率を増大させることができる。従って、本実施の形態でも、基板上に設けたフォトレジスト膜をマスクとして高いエッチング速度及び高い選択比で形状良く基板に深穴等の穴を形成することができる。
加えて、本実施の形態では、リフトオフ等によりフォトレジスト膜とシリコン酸化物とをともに除去することにより、第3のエッチング工程を省略することができる。これにより、基板上に設けたフォトレジスト膜をマスクとして深穴等の穴を形成するための工程を簡略化することができる。
(第4の実施の形態)
次に、図10及び図11を参照し、第4の実施の形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。
図10は、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。図11は、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程における基板の構造を模式的に示す断面図である。
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、第2の実施の形態における第3のエッチング工程(ステップS24)に代え、フォトレジスト除去工程を行う。
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、図10に示すように、設置工程(ステップS41)、第1のエッチング工程(ステップS42)、第2のエッチング工程(ステップS43)及びフォトレジスト除去工程(ステップS44)を有する。
始めに、ステップS41の設置工程からステップS43の第2のエッチング工程を行う。ステップS41からステップS43の各ステップは、第2の実施の形態におけるステップS21からステップS23の各ステップと同様である。図11(a)から図11(c)は、それぞれステップS41からステップS43の各ステップを行った後の基板の構造を示す。
ただし、本実施の形態でも、第2の実施の形態と同様に、開口部103aの開口幅寸法W2に対するフォトレジスト膜102aの厚さ寸法T2の比率であるアスペクト比T2/W2を例えば1程度まで大きくする。従って、開口部103aの開口幅寸法W2にもよるが、例えば開口部103aの開口幅寸法W2が第1の実施の形態における開口幅寸法W1と等しい場合には、フォトレジスト膜102aの厚さ寸法T2を第1の実施の形態における厚さ寸法T1よりも大きくする。
なお、本実施の形態における「深穴」も、第1の実施の形態と同様に、本発明における「穴」に相当する。また、深穴とは、数十〜数百μm程度の深さの深穴を意味する。
本実施の形態では、ステップS43までを行った後、ステップS44のフォトレジスト除去工程を行う。ステップS44は、第3の実施の形態におけるステップS35と同様である。図11(d)は、ステップS44を行った後の基板の構造を示す。
本実施の形態でも、第1のエッチング工程で形成されたシリコン酸化物よりなる薄い膜が、引き続いて行う第2のエッチング工程において、ハードマスクのような働きをする。従って、ボッシュプロセスで問題となっているスキャロップが発生することがなく、深穴を形状良く形成することができる。また全体のプロセス時間に占めるエッチング工程の時間の比率を増大させることができる。従って、本実施の形態でも、基板上に設けたフォトレジスト膜をマスクとして高いエッチング速度及び高い選択比で形状良く基板に深穴等の穴を形成することができる。
加えて、本実施の形態では、予備エッチング工程及び第3のエッチング工程を省略することができる。これにより、基板上に設けたフォトレジスト膜をマスクとして深穴等の穴を形成するための工程を更に簡略化することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について記述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、本発明はシリコン基板上に半導体装置を製造する場合にのみ適用されるものではなく、例えばSOI(Silicon On Insulator)基板等各種の基板上に半導体装置を製造する場合にも適用可能である。
また、本発明の好ましい実施の形態では、基板をエッチングして数十〜数百μm程度の深さの深穴を形成する半導体装置の製造方法について説明した。しかしながら、基板をエッチングして形成する穴は深穴に限定されない。従って、本発明は、数十μm程度以下の深さのより浅い穴を形成する場合にも適用可能である。
2 処理容器(エッチングチャンバ)
9 下部電極(載置台)
101、S 基板(半導体ウェハ)
102、102a フォトレジスト膜
103、103a 開口部
104、105、105a 穴
106、106a 薄い膜
107、107a 深穴

Claims (4)

  1. シリコン基板上に開口部を有するフォトレジスト膜が形成された前記シリコン基板をエッチングチャンバ内に設置する設置工程と、
    前記フォトレジスト膜をマスクとして、SiFとOとを含むガスを用いて、前記エッチングチャンバ内に設置された前記シリコン基板をエッチングする第1のエッチング工程と、
    前記第1のエッチング工程に続いて、SFとOとHBrとを含むガスを用いて前記シリコン基板をエッチングし、前記シリコン基板に穴を形成する第2のエッチング工程と
    を有し、
    前記第1のエッチング工程の前に、予め前記開口部の開口幅寸法と略等しい深さまで前記シリコン基板をエッチングする予備エッチング工程を有する、半導体装置の製造方法。
  2. 前記第2のエッチング工程に続いて、フルオロカーボンを含むガスを用いて、前記シリコン基板をエッチングする第3のエッチング工程を有する、請求項記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記設置工程において、前記シリコン基板を前記エッチングチャンバ内に設けられた載置台に載置し、
    前記第3のエッチング工程において、前記載置台に載置された前記シリコン基板の自己バイアス電圧が50V以下の条件でエッチングする、請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1のエッチング工程において、前記載置台に載置された前記シリコン基板の自己バイアス電圧が50V以下の条件でエッチングする、請求項に記載の半導体装置の製造方法。
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