JP5201213B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

この発明は、外部からのデータを受信する受信手段と、データを外部に送信する送信手段とを備えた通信装置に関する。
通信装置を用いた装置として、医療分野、工業分野、さらには原子力分野などに用いられる放射線撮像装置を例に採って説明するとともに、入射する放射線としてX線を例に採って説明し、放射線撮像装置としてX線撮像装置を例に採って説明する。
X線撮像装置A1は、フラットパネル型X線検出器(FPD: Flat Panel Detector)で構成され、図1に示すように、ゲート駆動回路1と検出素子用回路2と電荷電圧変換アンプ3とA/D変換器4とパネル制御部5と画像補正部6と通信部7とを備えている。その他に、A/D変換器4でディジタル値に変換された画素値を記憶するために画像バッファメモリ8を備えており、パネル制御部5と画像バッファメモリ8とを電気的に接続している。また、画像補正部6で画像補正に用いられるパラメータを記憶するためにパラメータメモリ9を備えており、画像補正部6とパラメータメモリ9とを電気的に接続している。
X線撮像装置A1の外部には、図1、図2に示すように、装置を駆動させるFPD用電源A2や、外部装置として制御・画像処理装置A3を配設している。図2に示すように、制御・画像処理装置A3は、通信部11と画像処理部12と制御部13とを備えている。X線撮像装置A1の通信部7と制御・画像処理装置A3の通信部11とは光ファイバFなどの光伝送手段を介して接続されており、外部装置である制御・画像処理装置A3に対してX線撮像装置A1は通信可能に接続されている。光ファイバは、高速なシリアル信号で転送を行うのに適している。なお、「シリアル信号」とは、1つ1つのデータを連続的に転送することを示し、後述する「パラレル信号」とは複数のデータを同時並列に転送することを示す。
FPDに入射されたX線は、アモルファスセレンなどの半導体厚膜などで構成されるX線変換層23(図3を参照)により電荷(キャリア)に変換され、対応する検出素子Duを通じてコンデンサCaに蓄積される。コンデンサCaに蓄積された電荷は薄膜トランジスタTrで読み出し制御され、電荷電圧変換アンプ3で電圧に変換されて増幅され、電荷電圧変換アンプ3の後段に接続されたA/D変換器4で電圧のアナログ値からディジタル値に変換され画素値として画像バッファメモリ8に一旦記憶される処理が各々の画素毎に行われる。検出素子Duに対応する全ての画素についてこれらの処理を行った、画素ごとに並べられた画素値(画像)を画像バッファメモリ8から読み出して、パラメータメモリ9に予め記憶された画像補正のパラメータに基づいて画像補正部6は画像補正(ラグ補正やオフセット補正など)の演算を行い、通信部7により制御・画像処理装置A3の通信部11に転送される。これら一連のFPD内の動作・処理はパネル制御部5により制御されている。
制御・画像処理装置A3では、通信部11に受信されたデータの画像処理を画像処理部12で行い、FPD全体の制御や、FPDで使用する画像補正のパラメータの演算や送信を行う。なお、画像補正のパラメータの演算や送信については、FPD用電源A2の電源投入後などのキャリブレーション(校正)時に行われる。
しかしながら、光ファイバなどのような通信ケーブルを抜き挿しした場合には、X線撮像装置と制御・画像処理装置との間での通信が不安定となる問題点がある。したがって、FPD内のパラメータが不用意に書き換えられてしまい、再度のFPDの初期化、キャリブレーションを行って画像補正のパラメータを書き込む必要がある。また、制御・画像処理装置側の再起動(電源オフ/オン)をした場合、制御・画像処理装置よりも先にFPDの電源が立ち上がった場合も同様に、再度のFPDの初期化、キャリブレーションを行って画像補正のパラメータを書き込む必要がある。なお、通信ケーブルの抜き挿しについては気付かずに行われている場合があり、特に知らない間に通信ケーブルが外れている場合がある。X線撮像装置A1と制御・画像処理装置A3とは光ファイバにて接続されているので、X線撮像装置A1内や制御・画像処理装置A3内の回路的には活線挿抜(電源投入の状態でケーブルの脱着が行えること)には対応しているが、X線撮像装置A1と制御・画像処理装置A3とを備えたシステムとしてはこの問題のために活線挿抜には対応できていない。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、通信エラーが起こっても不用意なデータの外部への送信を防止し、作業性の向上を図る通信装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、この発明の通信装置は、外部からのデータを受信する受信手段と、データを外部に送信する送信手段とを備えた通信装置であって、通信エラーを検出するエラー検出手段と、前記受信手段で外部から受信されたデータを一時的に記憶する記憶手段とを備え、前記送信手段は、前記受信手段で外部からのデータが受信される前及び後における予め定められた期間の双方の期間内において、前記エラー検出手段で通信エラーが検出されていない場合のみ前記記憶手段で一時的に記憶された前記受信されたデータを外部に送信するように制御することを特徴とするものである。
この発明の通信装置によれば、通信エラーを検出するエラー検出手段と、受信手段で外部から受信されたデータを一時的に記憶する記憶手段とを備えている。送信手段は、受信手段で外部からのデータが受信される前後における、予め定められた期間内にエラー検出手段で検出されていない場合のみ記憶手段で一時的に記憶された受信されたデータを外部に送信するように制御するので、例えばケーブルの挿抜、外部装置側の再起動があった場合などでもエラー検出手段は通信エラーとして検出し、それらの場合においても不用意なデータの外部への送信を防止することができる。したがって、通信エラーがない場合(例えば通信が復帰した後の場合)でも例えば初期化やキャリブレーションを行わずに外部への送信作業(例えば書き込み作業)が可能となる。その結果、通信エラーが起こっても不用意なデータの外貌への送信を防止、作業性の向上を図る。
また、この発明の通信装置において、冗長性を持つデータから冗長を外して元のデータに戻すときに、特にケーブルの挿抜のときには通信エラーが検出される。これを利用することで、冗長性を持つデータから冗長を外して元のデータに戻すことに基づいてエラー検出手段は通信エラーを検出する。
冗長性を持つデータの一例は、冗長を外した元のデータのビット数に対してビット数を付加したデータである。元のデータのビット数に対してビット数を付加することで、データに対して冗長性を持たすことが可能である。
冗長性を持つデータに限定されずに、データの一例は差動信号である。差動信号とは、データを2つの信号に分けて、一方の信号には元のデータの信号を、他方の信号には元のデータの位相が反転した逆位相の信号をそれぞれ割り当てた信号(「平衡接続」とも呼ばれる)のことである。差動信号を採用すると、信号にノイズが重畳しても逆位相の信号にも逆位相のノイズが同相で重畳され、ノイズ分がキャンセルされる。したがって、差動信号は耐ノイズ性に優れている。また、高速に転送するために信号の立ち上がり/立ち下がりを速くすべく信号の振幅を小さくしたり、ケーブルが長いことに起因して信号の電圧が落ちる場合には差動信号は有用である。一方で、ケーブルの挿抜(特にケーブルが外れたとき)によって差動信号の出力は不定となる。差動信号の非反転(元のデータの信号)、反転の各信号が同じような電気レベルで不定になった場合、ロジックレベルはHigh,Lowに不規則(ランダム)に変化することが多い。このランダムに変化するのを利用してエラー検出手段は通信エラーを検出する。
この発明に係る通信装置によれば、通信エラーを検出するエラー検出手段と、受信手段で外部から受信されたデータを一時的に記憶する記憶手段とを備えている。送信手段は、受信手段で外部からのデータが受信される前後における、予め定められた期間内にエラー検出手段で検出されていない場合のみ記憶手段で一時的に記憶された受信されたデータを外部に送信するように制御するので、通信エラーが起こっても不用意なデータの外部への送信を防止、作業性の向上を図る。
実施例に係るX線撮像装置の概略ブロック図である。 X線撮像装置から見た外部装置(制御・画像処理装置)の概略ブロック図である。 X線撮像装置のX線変換層周辺の概略断面図である。 X線撮像装置の通信部の概略ブロック図である。 (a)は、シリアルパラレル変換部から通信制御部へデータを送信したときのデータの書き込みに関するタイミングチャート、(b)は、シリアルパラレル変換部から通信制御部へ読み出しに関するデータを送信したときのタイミングチャート、(c)は、通信制御部からパラレルシリアル変換部へデータを送信したときのデータの読み出しに関するタイミングチャートである。 過去のエラー(エラー信号)を検出する場合のエラー検出回路の論理回路である。 過去のエラーを検出する場合のタイミングチャートである。 ライト(書き込み)アクセス後のエラー(エラー信号)を検出する場合のエラー検出回路の論理回路である。 ライトアクセス後のエラーを検出する場合のタイミングチャートである。
符号の説明
7 … 通信部
71 … 通信制御部
74 … シリアルパラレル変換部
91 … FIFO(First In First Out)
A1 … X線撮像装置
A3 … 制御・画像処理装置
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。図1は、実施例に係るX線撮像装置の概略ブロック図であり、図2は、X線撮像装置から見た外部装置(制御・画像処理装置)の概略ブロック図であり、図3は、X線撮像装置のX線変換層周辺の概略断面図である。本実施例では、通信装置を用いた装置として、医療分野、工業分野、さらには原子力分野などに用いられる放射線撮像装置を例に採って説明するとともに、入射する放射線としてX線を例に採って説明し、放射線撮像装置としてX線撮像装置を例に採って説明する。
本実施例に係るX線撮像装置は、被検体にX線を照射して撮像を行う。具体的には、被検体を透過したX線像がX線変換層(本実施例ではアモルファスセレン膜)上に投影されて、像の濃淡に比例したキャリア(電荷情報)が層内に発生することでキャリアに変換される。
X線撮像装置A1は、フラットパネル型X線検出器(FPD)で構成され、図1に示すように、後述するゲートラインGを選択するゲート駆動回路1と、X線変換層23(図3を参照)で変換されたキャリアを蓄積して読み出すことでX線を検出する検出素子用回路2と、その検出素子用回路2で読み出されたキャリアを電圧に変換した状態で増幅する電荷電圧変換アンプ3と、その電荷電圧変換アンプ3で増幅された電圧のアナログ値からディジタル値に変換するA/D変換器4と、一連のFPD内の動作・処理を制御するパネル制御部5と、そのA/D変換器4でディジタル値に変換された電圧値(画素値)に対して画像補正の演算を行う画像補正部6と、制御・画像処理装置A3の通信部11に対してデータの送受信を行う通信部7と、A/D変換器4でディジタル値に変換された画素値を記憶する画像バッファメモリ8と、画像補正部6で画像補正に用いられるパラメータを記憶するパラメータメモリ9とを備えている。通信部7は、この発明における通信装置に相当する。この説明から明らかなように、通信部7から見れば、通信部7を除くX線撮像装置A1、後述する制御・画像処理装置A3は外部となる。
ゲート駆動回路1は複数のゲートラインGに電気的に接続されている。ゲート駆動回路1から各ゲートラインGに電圧を印加することで、後述する薄膜トランジスタ(TFT)TrをONにして後述するコンデンサCaに蓄積されたキャリアの読み出しを開放し、各ゲートラインGへの電圧を停止する(電圧を−10Vにする)ことで、薄膜トランジスタTrをOFFにしてキャリアの読み出しを遮断する。なお、各ゲートラインGに電圧を印加することでOFFにしてキャリアの読み出しを遮断し、各ゲートラインGへの電圧を停止することでONにしてキャリアの読み出しを開放するように、薄膜トランジスタTrを構成してもよい。
検出素子用回路2は、2次元状に配列した複数のゲートラインGおよびデータラインDで構成されているとともに、キャリアを蓄積するコンデンサCaおよびそのコンデンサCaに蓄積されたキャリアをON/OFFの切り換えで読み出す薄膜トランジスタTrを2次元状に配列して構成されている。ゲートラインGは、各々の薄膜トランジスタTrのON/OFF切り換えを制御し、かつ各々の薄膜トランジスタTrのゲートに電気的に接続されている。データラインDは、薄膜トランジスタTrの読み出し側に電気的に接続されている。
説明の便宜上、本実施例では、縦・横式2次元マトリックス状配列で10×10個の薄膜トランジスタTrおよびコンデンサCaが形成されているとする。すなわち、ゲートラインGは、10本のゲートラインG1〜G10からなり、データラインDは、10本のデータラインD1〜D10からなる。各ゲートラインG1〜G10は、図1中のX方向に並設された10個の薄膜トランジスタTrのゲートにそれぞれ接続され、各データラインD1〜D10は、図1中のY方向に並設された10個の薄膜トランジスタTrの読み出し側にそれぞれ接続されている。薄膜トランジスタTrの読み出し側とは逆側にはコンデンサCaが電気的に接続されており、薄膜トランジスタTrとコンデンサCaとの個数が一対一に対応する。
また、検出素子用回路2は、図3に示すように、検出素子DUが2次元マトリックス状配列で絶縁基板21にパターン形成されている。すなわち、絶縁基板21の表面に、各種真空蒸着法による薄膜形成技術やフォトリソグラフィ法によるパターン技術を利用して、上述したゲートラインG1〜G10およびデータラインD1〜D10を配線し、薄膜トランジスタTr,コンデンサCa,キャリア収集電極22,X線変換層23および電圧印加電極24を順に積層形成することで構成されている。
X線変換層23は、X線感応型の半導体厚膜で形成されており、本実施例では、非晶質のアモルファスセレン(a−Se)膜で形成されている。X線変換層23は、X線の入射によりX線の情報を電荷情報であるキャリアに変換する。なお、X線変換層23は、X放射線の入射によりキャリアが生成されるX線感応型の物質であれば、アモルファスセレンに限定されない。また、X線以外の放射線(γ線など)を入射して撮像を行う場合には、X線変換層23の替わりに、放射線の入射によりキャリアが生成される放射線感応型の物質を用いてもよい。また、光を入射して撮像を行う場合には、X線変換層23の替わりに、光の入射によりキャリアが生成される光感応型の物質を用いてもよい。
キャリア収集電極22は、コンデンサCaに電気的に接続されており、X線変換層23で変換されたキャリアを収集してコンデンサCaに蓄積する。このキャリア収集電極22も、薄膜トランジスタTrおよびコンデンサCaと同様に、縦・横式2次元マトリックス状配列で多数個(本実施例では10×10個)形成されている。それらキャリア収集電極22,コンデンサCaおよび薄膜トランジスタTrが各検出素子DUとしてそれぞれ分離形成されている。また、電圧印加電極24は、全検出素子DUの共通電極として全面にわたって形成されている。
図1の説明に戻って、電荷電圧変換アンプ3は、キャリアを電圧に変換した状態で増幅する。A/D変換器4は、電圧のアナログ値からディジタル値に変換して画素値として、パネル制御部5を介して画像バッファメモリ8に記憶する。画像バッファメモリ8では、検出素子Duに対応する画素毎に画素値を並べて画像として記憶する。画像補正部6は、画像バッファメモリ8から画像を読み出して、パラメータメモリ9に予め記憶された画像補正のパラメータに基づいて読みだされた画像の補正を行う。
続いて、本実施例のX線撮像装置の制御シーケンスについて説明する。電圧印加電極24に高電圧(例えば数100V〜数10kV程度)のバイアス電圧Vを印加した状態で、検出対象であるX線を入射させる。
X線の入射によってX線変換層23でキャリアが生成されて、そのキャリアが電荷情報としてキャリア収集電極22を介してコンデンサCaに蓄積される。ゲート駆動回路1の信号(ここではキャリア)読み出し用の走査信号(すなわちゲート駆動信号)によって、対象となるゲートラインGが選択される。本実施例では、ゲートラインG1,G2,G3,…,G9,G10の順に1つずつ選択されるものとして説明する。また、ゲート駆動回路1からの信号読み出し用の走査信号は、ゲートラインGに電圧(例えば15V程度)を印加する信号である。
ゲート駆動回路1から対象となるゲートラインGを選択して、選択されたゲートラインGに接続されている各薄膜トランジスタTrが選択指定される。この選択指定で選択指定された薄膜トランジスタTrのゲートに電圧が印加されてON状態となる。その選択指定された各薄膜トランジスタTrに接続されているコンデンサCaから蓄積されたキャリアが、選択指定されてON状態に移行した薄膜トランジスタTrを経由して、データラインDに読み出される。すなわち、選択されたゲートラインGに関する検出素子DUが選択指定されて、その選択指定された検出素子DUのコンデンサCaに蓄積されたキャリアが、データラインDに読み出される。
一方、選択指定された同一のゲートラインGに関する各々の検出素子DUからの読み出し順については、データラインD1〜D10の順に1つずつ選択されて読み出されるものとして説明する。すなわち、データラインDに接続されている電荷電圧変換アンプ3がリセットされて、さらに薄膜トランジスタTrがON状態(すなわちゲートがON)に移行することで、キャリアがデータラインDに読み出され、電荷電圧変換アンプ3にて電圧に変換された状態で増幅される。
つまり、各検出素子DUのアドレス(番地)指定は、ゲート駆動回路1からの信号読み出し用の走査信号と、データラインDに接続されている電荷電圧変換アンプ3の選択とに基づいて行われる。
先ず、ゲート駆動回路1からゲートラインG1を選択して、選択されたゲートラインG1に関する検出素子DUが選択指定されて、その選択指定された検出素子DUのコンデンサCaに蓄積されたキャリアが、データラインD1〜D10の順に読み出される。次に、ゲート駆動回路1からゲートラインG2を選択して、同様の手順で、選択されたゲートラインG2に関する検出素子DUが選択指定されて、その選択指定された検出素子DUのコンデンサCaに蓄積されたキャリアが、データラインD1〜D10の順に読み出される。残りのゲートラインGについても同様に順に選択することで、2次元状のキャリアを読み出す。読みだされた各キャリアは電荷電圧変換アンプ3で電圧に変換された状態でそれぞれ増幅されて、A/D変換器4でアナログ値からディジタル値に変換される。
上述したように、X線撮像装置A1の外部には、図1、図2に示すように、装置を駆動させるFPD用電源A2や、外部装置として制御・画像処理装置A3を配設しており、X線撮像装置A1の通信部7と制御・画像処理装置A3の通信部11とは光ファイバFなどの光伝送手段を介して接続されている。このように接続することで、外部装置である制御・画像処理装置A3に対してX線撮像装置A1は通信可能に接続されている。制御・画像処理装置A3は、通信部11と画像処理部12と制御部13とを備えている。
次に、通信部周辺の特徴部分について、図4〜図9を参照して説明する。図4は、X線撮像装置の通信部の概略ブロック図であり、図5(a)は、シリアルパラレル変換部から通信制御部へデータを送信したときのデータの書き込みに関するタイミングチャートであり、図5(b)は、シリアルパラレル変換部から通信制御部へ読み出しに関するデータを送信したときのタイミングチャートであり、図5(c)は、通信制御部からパラレルシリアル変換部へデータを送信したときのデータの読み出しに関するタイミングチャートであり、図6は、過去のエラー(エラー信号)を検出する場合のエラー検出回路の論理回路であり、図7は、過去のエラーを検出する場合のタイミングチャートであり、図8は、ライト(書き込み)アクセス後のエラー(エラー信号)を検出する場合のエラー検出回路の論理回路であり、図9は、ライトアクセス後のエラーを検出する場合のタイミングチャートである。X線撮像装置A1の通信部7は、図4に示すように、通信制御部71とパラレルシリアル変換部72と光電変換部73とシリアルパラレル変換部74とを備えている。
通信制御部71とパラレルシリアル変換部72とは同時並列に転送するビット数の信号線を介して接続されるとともに、通信制御部71とシリアルパラレル変換部74とは同時並列に転送するビット数の信号線を介して接続されている。具体的には、通信制御部71とパラレルシリアル変換部72とを接続させるビット数の信号線は、パラレル信号の転送用のデータバスであり、パラレル信号の他にデータバスの有効区間を示す有効区間信号も転送される。同様に、通信制御部71とシリアルパラレル変換部74とを接続させるビット数の信号線も、パラレル信号の転送用のデータバスであり、パラレル信号の他にデータバスの有効区間を示す有効区間信号も転送される。図4では、16ビットのパラレル信号(16bitパラレルデータ)を転送する。したがって、通信制御部71からパラレルシリアル変換部72に転送するときには、16ビットのパラレル信号(16bitパラレルデータ)が同時並列に転送され、逆に、シリアルパラレル変換部74から通信制御部71に転送するときには、同じく16ビットのパラレル信号(16bitパラレルデータ)が同時並列に転送される。
通信制御部71では、画像補正部6(図1を参照)からのデータを受信した場合には、有効区間信号を送信可能(イネーブル)にして、パラレルシリアル変換部72に16ビットずつデータを送信する。逆に、通信制御部71では、有効区間信号が受信可能(イネーブル)になった場合は、シリアルパラレル変換部74から16ビットずつデータを受信して、画像補正部6やパネル制御部5(図1を参照)にそれらのデータを送信する。図5(a)〜図5(c)では、有効区間信号を送受信可能(イネーブル)にするために、電圧をHighにすることで行ったが、信号様式に応じて電圧をLowにして、有効区間信号を送受信可能(イネーブル)にしてもよい。
図5(a)に示すように、有効区間信号がイネーブルになり、通信制御部71で、シリアルパラレル変換部74から書き込み(ライト)を示すコマンド(図5(a)では「ライトコマンド」で表記)、アドレスおよび(書き込みの対象となる)データを受信した場合には、後述するエラー信号がなければ指定されたアドレスにデータの書き込みを行う。なお、画像補正のパラメータの更新を行う場合には、格納するパラメータのアドレスを指定し、パラメータのデータの書き込みを行う。また、図5(b)に示すように、有効区間信号がイネーブルになり、通信制御部71で、シリアルパラレル変換部74から読み出しに関するデータとして読み出し(リード)を示すコマンド(図5(b)では「リードコマンド」で表記)、アドレスを受信した場合には、指定されたアドレスを読み出し、図5(c)に示すように、有効区間信号をイネーブルにして、通信制御部71は、(読み出しの対象となる)データをパラレルシリアル変換部72に送信する。このことから、通信制御部71は、この発明における送信手段に相当し、この発明における受信手段にも相当する。
図4の説明に戻って、パラレルシリアル変換部72と光電変換部73とは1つの信号線を介して接続されるとともに、光電変換部73とシリアルパラレル変換部74とは1つの信号線を介して接続されている。具体的には、パラレルシリアル変換部72と光電変換部73とを接続させる1つの信号線は、差動信号(CML: Current Mode Logic)用のデータバスであり、光電変換部73とシリアルパラレル変換部74とを接続させる1つの信号線も、差動信号用のデータバスである。差動信号とは、「課題を解決するための手段」の欄でも述べたように、データを2つの信号に分けて、一方の信号には元のデータの信号を、他方の信号には元のデータの位相が反転した逆位相の信号をそれぞれ割り当てた信号(「平衡接続」とも呼ばれる)のことである。差動信号を採用すると、信号にノイズが重畳しても逆位相の信号にも逆位相のノイズが同相で重畳され、ノイズ分がキャンセルされる。したがって、差動信号は耐ノイズ性に優れている。また、高速に転送するために信号の立ち上がり/立ち下がりを速くすべく信号の振幅を小さくしたり、ケーブルが長いことに起因して信号の電圧が落ちる場合には差動信号は有用である。
パラレルシリアル変換部72と光電変換部73とを接続させる差動信号用のデータバスも、光電変換部73とシリアルパラレル変換部74とを接続させる差動信号用のデータバスも、パラレル信号の転送用のデータバスと相違して、シリアル信号の転送用のデータバスである。このことから、通信制御部71からパラレルシリアル変換部72に転送されたパラレル信号(転送クロックおよび有効区間信号も含む)を、パラレルシリアル変換部72でシリアル信号(図4では「高速シリアル信号(差動信号)」で表記)に変換して光電変換部73に転送する。逆に光電変換部73からシリアルパラレル変換部74に転送されたシリアル信号(図4では「高速シリアル信号(差動信号)」で表記)を、シリアルパラレル変換部74でパラレル信号(転送クロックおよび有効区間信号も含む)に変換して通信制御部71に転送する。したがって、パラレルシリアル変換部72から光電変換部73に転送するときには、1つ1つのシリアル信号が連続的に転送され、逆に光電変換部73からシリアルパラレル変換部74に転送するときには、同じく1つ1つのシリアル信号が連続的に転送される。
なお、本実施例では、パラレルシリアル変換部72は、16bitパラレルデータ、有効区間信号の転送の通信品質を維持するために、通信プロトコル(通信規約)に基づいて20bitパラレルデータに変換してから、シリアル化してシリアル信号に変換する。逆に、シリアルパラレル変換部74ではシリアル信号をパラレル化して20bitパラレルデータに変換してから、冗長を外して16bitパラレルデータに戻す。また、通信プロトコル違反の20bitパラレルデータについてはエラーを検出するエラー検出機能をシリアルパラレル変換部74は備え、通信プロトコル違反のときにはエラー信号を出力する。なお、エラー検出機能を通信制御部71にも備え、図5(a)〜図5(c)に示すプロトコルに該当しない入力を受信した場合や、存在しないアドレスが指定された場合などにエラーと検出してエラー信号を出力する。通信制御部71およびシリアルパラレル変換部74は、この発明におけるエラー検出手段に相当する。
図4の説明に戻って、光電変換部73は光ファイバFを介して制御・画像処理装置A3の通信部11(図1、図2を参照)に接続されている。具体的には、光電変換部73と制御・画像処理装置A3の通信部11(図1、図2を参照)とを接続させる光ファイバFは、光電変換部73から見て送信用の光ファイバFと、光電変換部73から見て受信用の光ファイバFとで構成されている。パラレルシリアル変換部72から光電変換部73に転送されたシリアル信号の電気信号を光電変換部73では光信号に変換して、送信用の光ファイバFを介して制御・画像処理装置A3の通信部11に転送する。逆に、受信用の光ファイバFを介して制御・画像処理装置A3の通信部11から転送された光信号を光電変換部73ではシリアル信号の電気信号に変換して、シリアルパラレル変換部74に転送する。
上述した通信制御部71、パラレルシリアル変換部72およびシリアルパラレル変換部74は、プログラムデータに応じて内部の使用するハードウェア回路(例えば論理回路)が変更可能なプログラマブルデバイス(例えばFPGA(Field Programmable Gate Array))で構築される。過去のエラー(エラー信号)を検出する場合のエラー検出回路は、図6に示すような論理回路で構築され、ライト(書き込み)アクセス後のエラー(エラー信号)を検出する場合のエラー検出回路は、図8に示すような論理回路で構築される。
図5(a)に示すような書き込み(ライト)を示すコマンド(ライトコマンド)がシリアルパラレル変換部74から通信制御部71にアクセス(以下、「ライトアクセス」と略記する)があった場合(すなわち制御・画像処理装置A3から受信されたデータがあった場合)、シリアルパラレル変換部74および通信制御部11の両方にエラーがないこと、そのライトアクセスの過去複数サイクル(例えば1023サイクル)にエラーがなかったこと、およびこのライトアクセス後の複数サイクル(例えば16サイクル)にエラーがない場合にのみ書き込みを行うように制御する。以上をまとめると、通信制御部71の受信機能で制御・画像処理装置A3からのライトアクセス(データ)が受信される前後における、予め定められた期間(時間的な前のタイミングは過去複数のサイクル、時間的な後はライトアクセス後の複数サイクル)内にエラーが検出されていない場合のみ後述するFIFO91で一時的に記憶された受信されたデータを外部(例えばパネル制御部5や画像補正部6に相当するアドレス)に送信して書き込むように通信制御部71の送信機能は制御する。
過去のエラー(エラー信号)を検出する場合には、図7に示すようなタイミングチャートとなる。図7では、1サイクル(クロック信号の1周期)毎に入力データが“1”,“2”,“3”,…,“1027”,“1028”,“1029”,…の順に受信されると、入力データが“1”,“4”および“1032”(右上斜線のハッチングを参照)のタイミングのときエラー信号が受信されるとする。
過去のエラーを検出する場合のエラー検出回路は、図6に示すように、カウンタ81とカウンタフル判定回路82とNOT回路(インバータ:反転回路)83とシフトレジスタ回路84とを備えている。シフトレジスタ回路84は、例えばフリップフロップ回路などのように過去の状態を保持できるような回路で構成される。
入力データおよび有効区間信号(この場合には入力有効区間信号)は、シフトレジスタ回路84を介して、1サイクル分だけ遅延されて、出力データおよび有効区間信号(この場合には出力有効区間信号)として出力される。また、エラー信号がカウンタ81に入力されたタイミングを基点としてカウンタ81はカウント(計数)し、エラー信号が受信されない限り、カウンタフル判定回路82で“1023”になるまで順にカウントする(図6中の「10bit」は“0”〜“1023”までのカウント数210(=1024))。なお、カウンタフル判定回路82で出力されたデータを、NOT回路83を介してカウンタ81に帰還する。エラー信号が受信されたときには、カウンタ81は“0”にリセットする。
図7では、入力データが“1”のタイミングでエラー信号が受信され、入力データが“4”のタイミングでエラー信号が受信された場合には、入力データが“1”のタイミングを基点としてカウンタ81は“0”から順に1サイクル毎に1つずつカウントして、入力データが“4”のタイミングを基点としてカウンタ81はカウントを“0”にリセットして“0”から順に1サイクル毎に1つずつカウントする。そして、図7では、入力データが“4”のタイミングでエラー信号が受信された後では、入力データが“1032”のタイミングになるまでエラー信号が受信されないので、“0”にリセットされることなく1つずつカウントされ、“1023”にカウントされた時点でカウント値を“1023”に保った状態として、入力データが“1032”のタイミングを基点としてカウンタ81はカウントを“0”にリセットする。このカウント値が“1023”のときに判定結果は“受信許可”とする信号を出力して、ライトアクセスの過去1023サイクルにエラーがなかったとして、過去のエラーを検出する。
ライト(書き込み)アクセス後のエラー(エラー信号)を検出する場合には、図9に示すようなタイミングチャートである。実施例の説明ではライトアクセス後の16サイクルでエラー検出するが、図8、図9では、図を簡略化するためにライトアクセス後の4サイクルでエラー検出する回路およびタイミングチャートとする。したがって、図8では、シフトレジスタ回路については4段のみ図示しているが、16サイクルの場合には実際には16段となる。また、図9では、図7と同様に、1サイクル(クロック信号の1周期)毎に入力データが“1”,“2”,“3”,…,“17”,“18”,…の順に受信されると、入力データが“1”,“4”,“11”および“17”(右上斜線のハッチングを参照)のタイミングのときエラー信号が受信されるとする。
ライトアクセス後のエラーを検出する場合のエラー検出回路は、図8に示すように、FIFO(First In First Out)91と4CLK遅延回路92と4段のシフトレジスタ回路93,94,95,96とOR回路97とNOT回路98とを備えている。FIFO91は、「先入れ先出しメモリ」とも呼ばれており、データが入った(受信された)順に一時的に記憶され、読み出されるメモリである。シフトレジスタ回路93,94,95,96は、シフトレジスタ回路84と同様に、例えばフリップフロップ回路などのように過去の状態を保持できるような回路で構成される。FIFO91は、この発明における記憶手段に相当する。
入力データおよび入力有効区間信号は、16サイクル分(図9では図8の4CLK遅延回路92による4サイクル分)だけ遅延されて、FIFO91から出力データおよび出力有効区間信号として出力される。また、エラー信号も、16段のシフトレジスタ回路(図8では4段のシフトレジスタ回路93,94,95,96)を介して、1段ごとに1サイクル分だけ遅延されて、最終段のシフトレジスト回路では16サイクル分(図9では4サイクル分)だけ遅延される。
図9の「エラー信号遅延1」は、1段目のシフトレジスタ回路93から出力された信号であり、「エラー信号遅延2」は、2段目のシフトレジスタ回路94から出力された信号であり、「エラー信号遅延3」は、3段目のシフトレジスタ回路95から出力された信号であり、「エラー信号遅延4」は、4段目のシフトレジスタ回路96から出力された信号である。エラー信号も含めて、シフトレジスタ回路93,94,95,96で保持されたエラー信号遅延1,2,3,4のいずれかがHighになった場合にはOR回路97はHighを出力し、エラー信号も含めてエラー信号遅延1,2,3,4が全てLowになった場合のみOR回路97はLowを出力する。
図9では、入力データが“1”のタイミングでエラー信号が受信され、入力データが“4”のタイミングでエラー信号が受信された場合には、入力データが“1”から“8”までのタイミングまでは、エラー信号も含めてエラー信号遅延1,2,3,4のいずれかがHighになっているので、OR回路97はHighを出力し、OR回路97からNOT回路98を介して反転された判定信号はLowを出力する。そして、図9では、入力データが“4”のタイミングでエラー信号が受信された後では、入力データが“11”のタイミングになるまでエラー信号が受信されないので、入力データが“9”から“10”までのタイミングでは、エラー信号も含めてエラー信号遅延1,2,3,4が全てLowになっており、OR回路97はLowを出力し、OR回路97からNOT回路98を介して反転された判定信号はHighを出力する。この入力データが“9”から“10”までのタイミング(すなわち判定信号がHighのタイミング)では、“受信許可”として、ライトアクセス後の16サイクル(図8、図9では4サイクル)にエラーがなかったとして、ライトアクセス後のエラーを検出する。
また、図9では、入力データが“11”のタイミングでエラー信号が受信され、入力データが“17”のタイミングでエラー信号が受信された場合には、入力データが“11”から“15”のタイミングまでは、エラー信号も含めてエラー信号遅延1,2,3,4のいずれかがHighになっているので、OR回路97はHighを出力し、OR回路97からNOT回路98を介して反転された判定信号はLowを出力する。そして、図9では、入力データが“11”のタイミングでエラー信号が受信された後では、入力データが“17”のタイミングになるまでエラー信号が受信されないので、入力データが“16”のタイミングのみ、エラー信号も含めてエラー信号遅延1,2,3,4が全てLowになっており、OR回路97はLowを出力し、OR回路97からNOT回路98を介して反転された判定信号はHighを出力する。この入力データが“16”のタイミング(すなわち判定信号がHighのタイミング)では、“受信許可”として、ライトアクセス後の16サイクル(図8、図9では4サイクル)にエラーがなかったとして、ライトアクセス後のエラーを検出する。
光ファイバFの接続がなくなった場合、光電変換部73からの差動信号の出力は不定となる。差動信号の非反転(元のデータの信号)、反転の各信号が同じような電気レベルで不定になった場合、ロジックレベルはHigh,Lowに不規則(ランダム)に変化することが多い。したがって、20bitパラレルデータはランダムに変化することが多い。そのため、シリアルパラレル変換部74で20bitパラレルデータから16bitに変換することで冗長性を持つデータから冗長を外して元のデータに戻すときに、エラーが発生し易い。また、通信制御部71のエラー検知でもエラーが発生し易い。
このようなランダムな変化を通信プロトコル違反としてエラー信号を出力するには、規則的な変化パターン(通信プロトコル条件)のときにはエラー信号を出さずに、それ以外の変化パターン(ランダムな変化パターン)のときにはエラー信号を出力するテーブルを予め用意すればよい。ただ、ランダムな変化パターンであるにも関わらず、上述したテーブルに予め用意された規則的な変化パターン(通信プロトコル条件)に偶然に合致し、不用意にライトアクセスが発生し、データの書き込みが不用意に生じる。そこで、過去の一定の区間(過去の複数サイクル)において問題なく通信を行うことができていたことを確認する対策を行うことで、ランダムな変化パターンが通信プロトコル条件に偶然に合致する可能性を低くする。
また、これらの対策だけでは、光ファイバFに代表されるケーブルを抜き始めた瞬間に不用意にライトアクセスが発生し、データの書き込みが不用意に生じる可能性があるので、ライトアクセス(のタイミング)をバッファに一時的に格納し、しばらくエラーが発生しないことを確認してからデータの書き込みを行うことで、光ファイバの挿抜があった場合でも不用意なデータの書き込みを防止することが可能となる。
本実施例に係るX線撮像装置A1に用いられる通信部7によれば、通信エラーを検出するエラー検出機能を通信制御部71およびシリアルパラレル変換部74が備えるとともに、通信部7は、通信制御部71の受信機能で制御・画像処理装置A3から受信されたデータを一時的に記憶するFIFO91を備えている。通信制御部71の送信機能は、通信制御部71の受信機能で制御・画像処理装置A3からのライトアクセス(データ)が受信される前後における、予め定められた期間内にエラーが検出されていない場合のみFIFO91で一時的に記憶された受信されたデータを外部(例えばパネル制御部5や画像補正部6に相当するアドレス)に送信して書き込むように制御するので、例えばケーブルの挿抜、外部装置である制御・画像処理装置A3側の再起動があった場合などでもエラー検出機能は通信エラーとして検出し、それらの場合においても不用意なデータの外部(パネル制御部5や画像補正部6に相当するアドレス)への送信、すなわち書き込みを防止することができる。したがって、通信エラーがない場合(例えば通信が復帰した後の場合)でも例えば初期化やキャリブレーションを行わずに書き込み作業が可能となる。その結果、通信エラーが起こっても不用意なデータの書き込みを防止、作業性の向上を図る。
本実施例では、冗長性を持つデータから冗長を外して元のデータに戻すときに、特にケーブルの挿抜のときには通信エラーが検出される。これを利用することで、冗長性を持つデータから冗長を外して元のデータに戻すことに基づいてエラー検出手段は通信エラーを検出する。
本実施例では、冗長を外した元のデータのビット数の16bitに対してビット数の4bitを付加した20bitデータである。元のデータのビット数の16bitに対してビット数の4bitを付加することで、データに対して冗長性を持たすことが可能である。
本実施例では、差動信号を採用している。上述したように、差動信号は耐ノイズ性に優れており、高速に転送するために信号の立ち上がり/立ち下がりを速くすべく信号の振幅を小さくしたり、ケーブルが長いことに起因して信号の電圧が落ちる場合には差動信号は有用である。一方で、光ファイバなどに代表されるケーブルの挿抜(特にケーブルが外れたとき)によって差動信号の出力は不定となる。差動信号の非反転(元のデータの信号)、反転の各信号が同じような電気レベルで不定になった場合、ロジックレベルはHigh,Lowに不規則(ランダム)に変化することが多い。このランダムに変化するのを利用してエラー検出機能は通信エラーを検出する。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、通信装置を用いた装置としてX線撮像装置を例に採って説明したが、X線以外の放射線撮像装置に例示されるように、外部からのデータを受信する受信手段と、データを外部に送信する送信手段とを備えた通信装置であれば、特に限定されない。また、外部装置においても制御・画像処理装置に限定されない。
(2)上述した実施例では、この発明における送信手段(実施例では通信制御部71の送信機能)は、受信手段(実施例では通信制御部71の受信機能)で外部(実施例では制御・画像処理装置A3)からのデータが受信される前後における、予め定められた期間(実施例では時間的な前のタイミングは過去複数のサイクル、時間的な後はライトアクセス後の複数サイクル)内にエラーが検出されていない場合のみ記憶手段(実施例ではFIFO91)で一時的に記憶された受信されたデータを外部(実施例ではパネル制御部5や画像補正部6に相当するアドレス)に送信して書き込むように制御したが、読み出し作業においても同様に制御してもよい。すなわち、送信手段は、通信制御部71の受信機能で外部であるパネル制御部5や画像補正部6に相当するアドレスからのデータが受信される前後における、予め定められた期間内にエラーが検出されていない場合のみFIFO91などに代表される記憶手段で一時的に記憶された受信されたデータ(すなわち読み出しの対象となるデータ)を外部装置である制御・画像処理装置A3に送信して読み出すように制御してもよい。このように制御することで、例えばケーブルの挿抜、外部装置側の再起動があった場合などでもエラー検出手段は通信エラーとして検出し、それらの場合においても不用意なデータの外部(制御・画像処理装置A3)への送信、すなわち読み出しを防止することができる。したがって、通信エラーがない場合(例えば通信が復帰した後の場合)でも例えば初期化やキャリブレーションを行わずに読み出し作業が可能となる。その結果、通信エラーが起こっても不用意なデータの読み出しを防止、作業性の向上を図る。
また、送信手段は、受信手段で外部からのデータが受信される前後における、予め定められた期間内にエラーが検出されていない場合のみ記憶手段で一時的に記憶された受信されたデータを外部に送信して書き込むように制御するとともに、送信手段は、受信手段で外部からのデータが受信される前後における、予め定められた期間内にエラーが検出されていない場合のみ記憶手段で一時的に記憶された受信されたデータを外部に送信して読み出すように制御してもよい。したがって、書き込み作業および読み出し作業の両方においても制御してもよい。
(3)外部装置(実施例では制御・画像処理装置)側の通信部に対しても、上述した実施例のように、送信手段は、受信手段で外部からのデータが受信される前後における、予め定められた期間内にエラーが検出されていない場合のみ記憶手段で一時的に記憶された受信されたデータを外部に送信して書き込むように制御する、あるいは送信手段は、受信手段で外部からのデータが受信される前後における、予め定められた期間内にエラーが検出されていない場合のみ記憶手段で一時的に記憶された受信されたデータを外部に送信して読み出すように制御するように構成してもよい。
(4)上述した実施例では、通信エラーを、受信されたデータに基づいて検出を行っていたが、コネクタの抜き差しを機械的または電気的に検知してエラーを検出する構成にしてもよい。
(5)受信元と送信先の外部が同一であってもよい。すなわち、送信手段は、受信手段で外部(例えば制御・画像処理装置A3)からのデータが受信される前後における、予め定められた期間内にエラーが検出されていない場合のみ記憶手段で一時的に記憶された受信されたデータを同じ外部(制御・画像処理装置A3)に送信してもよい。外部がパネル制御部5や画像補正部6に相当するアドレスの場合においても同様である。

Claims (4)

  1. 外部からのデータを受信する受信手段と、データを外部に送信する送信手段とを備えた通信装置であって、通信エラーを検出するエラー検出手段と、前記受信手段で外部から受信されたデータを一時的に記憶する記憶手段とを備え、
    前記送信手段は、前記受信手段で外部からのデータが受信される前及び後における予め定められた期間の双方の期間内において、前記エラー検出手段で通信エラーが検出されていない場合のみ前記記憶手段で一時的に記憶された前記受信されたデータを外部に送信するように制御することを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置において、冗長性を持つデータから冗長を外して元のデータに戻すことに基づいて前記エラー検出手段は前記通信エラーを検出することを特徴とする通信装置。
  3. 請求項2に記載の通信装置において、前記冗長性を持つデータは、前記冗長を外した元のデータのビット数に対してビット数を付加したデータであることを特徴とする通信装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の通信装置において、前記データは差動信号であることを特徴とする通信装置。
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