JP2004159250A - トランスポンダ - Google Patents

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啓二 三浦
Takayuki Kobayashi
孝之 小林
Masanori Yamamoto
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【課題】質問器が受信した応答器からの応答波の受信信号についてデータ正常かデータ異常かを判定し、データ正常のときのみ受信データ有りとする。
【解決手段】書込波S及び質問波Sを送信すると共に返信された応答波Sを受信するインタロゲータQと、このインタロゲータQから送信される書込波Sを受信してデータを書き込むと共に質問波Sを受信し応答データで拡散変調し応答波SとしてインタロゲータQへ返信するレスポンダRとを備えて成り、上記インタロゲータQは、レスポンダRから返信された応答波Sの受信信号を復調する復調部6と、該復調された復調信号についてレスポンダRが返信した応答データか否かの相関をとるデジタル相関器7と、該相関をとった相関値によりデータの正常、異常のビット判定を行いその判定結果に応じて受信側の増幅器の利得を変化させるデータ処理部1とを備えたものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、質問器と応答器との間でマイクロ波を利用して双方向に通信を行うトランスポンダに関し、詳しくは、質問器が受信した応答器からの応答波の受信信号についてデータ正常かデータ異常かを判定し、データ正常のときのみ受信データ有りとするトランスポンダに係るものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、列車運行の安全性を確保するために列車の位置情報や列車番号等の列車情報を収集する装置として、マイクロ波を利用して双方向に通信を行うトランスポンダが開発されている。従来のこの種のトランスポンダは、図1に示すと同様に、書込波S及び質問波Sを送信すると共に応答波Sを受信する質問器としてのインタロゲータQと、このインタロゲータQから送信される書込波Sを受信してデータを書き込むと共に質問波Sを受信し応答データで拡散変調し応答波Sとして上記インタロゲータQへ返信する応答器としてのレスポンダRとを備えて成っている。
【0003】
上記インタロゲータQは、データ処理部1と、高周波制御部2と、変調部3と、送信アンテナ4と、受信アンテナ5と、復調部6と、デジタル相関器7とを備えて成り、上記データ処理部1には外部の制御装置8が接続されている。また、レスポンダRは、第1の受信アンテナ10と、復調部11と、データ処理部12と、変調部13と、第2の受信アンテナ14と、送信アンテナ15とを備えて成り、上記データ処理部12には外部の制御装置16が接続されている。そして、インタロゲータQからレスポンダRへ列車情報等のデータを書き込み、インタロゲータQが上記レスポンダRのデータを読み出すようになっている。
【0004】
まず、データの書き込みにおいては、インタロゲータQは、外部の制御装置8からの送信データDを受信し、データ処理部1でTTLレベルのデータに変換して書込データとし、この書込データを高周波制御部2で生成された高周波信号により変調部3で例えば2.45GHzの搬送波で変調し、送信アンテナ4から書込波Sとして送信する。レスポンダRは、上記インタロゲータQからの書込波Sを第1の受信アンテナ10で受信し、復調部11で復調して書込データとし、この書込データをデータ処理部12に書き込む。その後、上記データ処理部12に書き込まれたデータを外部の制御装置16へ送るようになっていた。
【0005】
次に、応答データの読み出しにおいては、インタロゲータQは、上記外部の制御装置8からの送信データDを受信し、データ処理部1でTTLレベルのデータに変換し、変調部3では高周波制御部2で生成された高周波信号で変調せずに例えば2.45GHzの搬送波信号で送信アンテナ4から質問波Sとして送信する。このとき、レスポンダRでは、上記データ処理部12の内部データを読み出し、変調部13で拡散変調し、この拡散変調されたデータを第2の受信アンテナ14で受信した質問波Sの搬送波信号で変調し、送信アンテナ15から応答波Sとして返信する。
【0006】
上記送信アンテナ15から返信された応答波Sは、インタロゲータQの受信アンテナ5で受信され、復調部6で検波して拡散変調データが出力され、デジタル相関器7で相関され、その相関値を前記データ処理部1へ出力する。データ処理部1では、入力した相関値から“1”,“0”を判断してデータを再生する。その後、データ処理部1は、該再生されたデータを受信データDとして外部の制御装置8へ出力するようになっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来のトランスポンダにおいては、インタロゲータQの受信機能側、例えば復調部6における増幅器の利得が固定されており、レスポンダRから返信された応答波Sの受信信号を一定のレベルで増幅し、その復調信号を相関し、データ処理部1から受信データDとして出力していたので、インタロゲータQとレスポンダRとの相対位置関係において、応答波Sの受信信号のレベルが低い状態が続いた場合には、その受信信号についてデータ正常に比べてデータ異常が多く発生することがあった。
【0008】
すなわち、応答波Sの受信信号についてデータ正常かデータ異常かに関係なく、入力した受信信号を一定のレベルで増幅して受信データDとして出力していたので、外部の制御装置8には不安定な受信データDが送られることがあった。そして、この制御装置8では、受信割り込みにより処理を行っているため、データ異常による受信割り込みが頻繁に発生すると、該制御装置8が処理負荷オーバーとなり、動作が停止してしまうことがあった。この場合は、インタロゲータQとレスポンダRとの間の双方向通信は、意味の無いものとなる。
【0009】
また、応答波Sの受信信号のレベルによる搬送波検知により、データ異常時の出力を制御することも考えられるが、インタロゲータQの受信アンテナ5は自己から送信した質問波Sの変調信号も受信する。これにより、質問波Sと応答波S(質問波Sを変調している)が同一の周波数帯であり、質問波Sの方がレベルが高いため、単なる受信信号のレベルによる搬送波検知では、応答波Sの切り分けができないことがあった。
【0010】
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、質問器が受信した応答器からの応答波の受信信号についてデータ正常かデータ異常かを判定し、データ正常のときのみ受信データ有りとするトランスポンダを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によるトランスポンダは、書込波及び質問波を送信する送信機能を有すると共に返信された応答波を受信する受信機能を有する質問器と、この質問器から送信される書込波を受信してデータを書き込むと共に質問波を受信し応答データで拡散変調し応答波として上記質問器へ返信する応答器と、を備えて成るトランスポンダにおいて、上記質問器は、応答器から返信された応答波の受信信号についてデータ正常かデータ異常かを判定し、その判定結果によりデータ正常のときのみ受信データ有りとするように構成したものである。
【0012】
このような構成により、質問器は、書込波及び質問波を応答器へ送信すると共に該応答器から返信された応答波を受信し、その応答器から返信された応答波の受信信号についてデータ正常かデータ異常かを判定し、その判定結果によりデータ正常のときのみ受信データ有りとする。これにより、外部の制御装置等において、データ異常による受信割り込みが頻繁に発生することをなくし、該制御装置が処理負荷オーバーとならないようにする。
【0013】
また、上記質問器は、応答器から返信された応答波の受信信号を復調する復調部と、該復調された復調信号について応答器が返信した応答データか否かの相関をとる相関部と、該相関をとった相関値によりデータの正常、異常のビット判定を行いその判定結果に応じて受信機能側の増幅器の利得を変化させるデータ処理部とを備えたものである。これにより、復調部で応答器から返信された応答波の受信信号を復調し、該復調された復調信号について相関部により上記応答器が返信した応答データか否かの相関をとり、該相関をとった相関値によりデータ処理部でデータの正常、異常のビット判定を行いその判定結果に応じて受信機能側の増幅器の利得を変化させる。
【0014】
さらに、上記データ処理部は、ビット判定によりデータ正常と判定した場合は受信機能側の増幅器の利得を上げ、データ異常と判定した場合は該増幅器の利得を下げるものとしたものである。これにより、データ異常の場合は受信信号として処理せず、データ正常のときのみ受信データ有りとする。
【0015】
さらにまた、上記データ処理部は、上記相関部の相関値に対して受信感度が低い場合はビット判定のしきい値を高くし、受信感度が高い場合はビット判定のしきい値を低くするものとしたものである。これにより、高い信号レベルの受信信号で通信を開始し、低い信号レベルの受信信号まで通信を可能とする。
【0016】
また、上記データ処理部は、受信機能側の低周波側増幅器の利得を変化させるものとしたものである。
さらに、上記データ処理部は、受信機能側の高周波側増幅器の利得を変化させるものとしたものである。
さらにまた、上記データ処理部は、受信機能側の低周波側増幅器及び高周波側増幅器の両方の利得を変化させるものとしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明によるトランスポンダの実施の形態を示すブロック図である。このトランスポンダは、マイクロ波を利用して双方向に通信を行うもので、インタロゲータQと、レスポンダRとを備えて成る。
【0018】
上記インタロゲータQは、書込波S及び質問波Sを送信する送信機能を有すると共に返信された応答波Sを受信する受信機能を有する質問器となるもので、データ処理部1と、高周波制御部2と、変調部3と、送信アンテナ4と、受信アンテナ5と、復調部6と、デジタル相関器7とを備えて成る。なお、上記データ処理部1には、外部の制御装置8が接続される。
【0019】
上記データ処理部1は、外部の制御装置8との間でデータを送受信すると共にそのデータを処理するもので、例えばCPUなどの演算処理装置から成り、上記制御装置8からの送信データDを受信しTTLレベルのデータに変換して書込データとしたり、後述のレスポンダRから送られる応答データを受信データDとして外部の制御装置8へ出力するようになっている。
【0020】
高周波制御部2は、上記データ処理部1からの書込データを入力すると共に、搬送波となる高周波信号を生成して出力するもので、例えば2.45GHzの高周波信号を生成する。変調部3は、上記高周波制御部2を介して出力される書込データを入力して、例えば2.45GHzの搬送波で変調して書込波Sを生成したり、上記高周波制御部2で生成された高周波信号で変調せずに例えば2.45GHzの搬送波信号としての質問波Sを生成するものである。
【0021】
送信アンテナ4は、上記変調部3で生成して出力される書込波S及び質問波SをそれぞれのタイミングでレスポンダRへ送信するものである。そして、上記データ処理部1と、高周波制御部2と、変調部3と、送信アンテナ4とで、書込波S及び質問波Sを送信する送信機能側を構成している。
【0022】
また、受信アンテナ5は、後述のレスポンダRから返信された応答波Sを受信するものである。復調部6は、レスポンダRから返信された応答波Sの受信信号を復調するもので、上記受信アンテナ5で受信した応答波Sを取り込んで検波し、レスポンダRから送られた応答データを再生するようになっている。デジタル相関器7は、上記復調部6で復調された復調信号についてレスポンダRが返信した応答データか否かの相関をとる相関部となるもので、上記復調部6で検波して再生された応答データを例えば“1”,“0”それぞれのPN符号で相関しその相関値を求め、この求めた相関値を前記データ処理部1へ出力するようになっている。そして、上記受信アンテナ5と、復調部6と、デジタル相関器7と、データ処理部1とで、応答波Sを受信する受信機能側を構成している。
【0023】
一方、レスポンダRは、上記インタロゲータQから送信される書込波Sを受信してデータを書き込むと共に質問波Sを受信し応答データで拡散変調し応答波Sとして上記インタロゲータQへ返信する応答器となるもので、第1の受信アンテナ10と、復調部11と、データ処理部12と、変調部13と、第2の受信アンテナ14と、送信アンテナ15とを備えて成る。なお、上記データ処理部12には、外部の制御装置16が接続される。
【0024】
第1の受信アンテナ10は、上記インタロゲータQから送信される書込波Sを受信するものである。復調部11は、上記第1の受信アンテナ10で受信した書込波Sを取り込んで検波し、インタロゲータQから送られた書込データを再生するものである。データ処理部12は、上記復調部11で検波して再生された書込データを処理したり、内部のROM等に格納するものである。そして、上記書込データを外部の制御装置16へ送ったり、その制御装置16から応答データを入力するようになっている。
【0025】
変調部13は、上記データ処理部12から読み出された内部データを入力して、例えば“1”,“0”に対応したPN符号に変換して拡散変調すると共に、この拡散変調された応答データを第2の受信アンテナ14で受信した質問波Sの搬送波信号で変調するものである。そして、送信アンテナ15は、上記変調部13で変調された応答波SをインタロゲータQへ返信するものである。
【0026】
ここで、本発明においては、上記インタロゲータQは、レスポンダRから返信された応答波Sの受信信号についてデータ正常かデータ異常かを判定し、その判定結果によりデータ正常のときのみ受信データ有りとするように構成されている。詳しくは、インタロゲータQ内のデータ処理部1が、デジタル相関器7で相関をとった相関値によりデータの正常、異常のビット判定を行いその判定結果に応じて受信機能側の増幅器の利得を変化させるようになっている。
【0027】
具体的には、インタロゲータQ内の復調部6は、図2に示すように、受信アンテナ5で受信した高周波の受信信号を増幅する高周波増幅器20と、この高周波増幅器20からの受信信号を位相がπ/2ずれた直交する二つのIch(In−phasechannel)の信号とQch(Quadrate−phase channel)の信号とに2分配する分配回路21と、この分配回路21で2分配された信号をそれぞれ入力して検波するIchによる第1の復調回路22aと、Qchによる第2の復調回路22bとを備えて成る。なお、この第1の復調回路22aと第2の復調回路22bとで、直交復調器を構成している。
【0028】
そして、上記第1の復調回路22aは、Ichの信号について混合検波する復調器23aと、この復調器23aで混合検波された後の低周波の受信信号を増幅する低周波増幅器24aと、比較器25aとから成る。また、第2の復調回路22bは、同様にして、Qchの信号について混合検波する復調器23bと、この復調器23bで混合検波された後の低周波の受信信号を増幅する低周波増幅器24bと、比較器25bとから成る。
【0029】
このように構成された復調部6に対して、データ処理部1が、デジタル相関器7で相関をとった相関値によりデータの正常、異常のビット判定を行いその判定結果に応じて、上記高周波増幅器20並びに低周波増幅器24a及び24bに利得制御信号Sgを送って、それらの利得を変化させるようになっている。なお、低周波増幅器24a及び24bのみの利得を変化させてもよいし、又は高周波増幅器20のみの利得を変化させてもよいし、或いは高周波増幅器20並びに低周波増幅器24a及び24bの総てについて利得を変化させてもよい。
【0030】
そして、上記インタロゲータQ内のデータ処理部1は、図3に示すように、図2に示すデジタル相関器7から出力された二つの相関値信号Scを取り込む入力部30a,30bと、この取り込んだ相関値信号Scが受信信号の最大感度のタイミングで出力されているか否かを検出する同期検出部31と、上記デジタル相関器7で相関をとった相関値信号Scによりデータの正常、異常のビット判定を行うと共にその判定結果に応じて利得制御信号Sgを生成するビット判定部32と、この判定を行ったデータについて元のデータを再生するデータ再生部33と、この再生されたデータについて受信データの有無を判定するデータ判定部34と、このデータ有無の判定により受信データ有りのときのみデータを送出する出力部35とを備えて成る。
【0031】
次に、このような構成の復調部6及びデジタル相関器7並びにデータ処理部1の動作について説明する。まず、応答波Sの受信信号についてデータ異常の状態であるとし、図2において、受信アンテナ5でレスポンダRからの応答波Sを受信すると、その受信信号を復調部6内の高周波増幅器20により低利得で増幅し、該増幅した受信信号を分配回路21により2分配する。この2分配されたIchの信号とQchの信号とは、直交復調器である第1の復調回路22aと第2の復調回路22bとにそれぞれ入力し、内部の復調器23aと23bとで混合検波され、低周波増幅器24aと24bとにより低利得で増幅され、比較器25aと25bとを介して、それぞれ復調信号Sa,Sbとして出力される。
【0032】
上記出力された復調信号Sa,Sbは、それぞれデジタル相関器7へ入力する。このデジタル相関器7は、入力した復調信号Sa,Sbを参照符号ビットと相関し、その結果を相関値信号Scとしてデータ処理部1へ出力する。
【0033】
データ処理部1では、入力した相関値信号Scに対して、図3に示すビット判定部32でデータの正常、異常のビット判定を行い、データの正常がn回連続した場合はデータ正常の判定に切り換え、データ再生部33により元のデータを再生し、この再生されたデータについてデータ判定部34で受信データ有りを判定して、出力部35を介して外部の制御装置8に受信データDを出力する。
【0034】
これと同時に、データ処理部1は、復調部6内の高周波増幅器20並びに低周波増幅器24a及び24b又はどちらか一方に対して、利得を上げるように制御する利得制御信号Sgを送出する。これにより、受信したデータが正常の領域に入ったら、図4に示す実線のカーブの状態から破線のカーブの状態のように増幅器の利得を上げて受信感度を良くし、小さい信号までも通信可能とする。
【0035】
次に、応答波Sの受信信号についてデータ正常の場合について説明する。図2において、受信アンテナ5でレスポンダRからの応答波Sを受信すると、その受信信号を復調部6内の高周波増幅器20により高利得で増幅し、該増幅した受信信号を分配回路21により2分配する。この2分配されたIchの信号とQchの信号とは、直交復調器である第1の復調回路22aと第2の復調回路22bとにそれぞれ入力し、内部の復調器23aと23bとで混合検波され、低周波増幅器24aと24bとにより高利得で増幅され、比較器25aと25bとを介して、それぞれ復調信号Sa,Sbとして出力される。
【0036】
上記出力された復調信号Sa,Sbは、それぞれデジタル相関器7へ入力する。このデジタル相関器7は、入力した復調信号Sa,Sbを参照符号ビットと相関し、その結果を相関値信号Scとしてデータ処理部1へ出力する。
【0037】
データ処理部1では、入力した相関値信号Scに対して、図3に示すビット判定部32でデータの正常、異常のビット判定を行い、データの異常が1回発生した場合はデータ異常の判定に切り換え、データ再生部33により元のデータを再生せず、データ判定部34で受信データ無しを判定して、出力部35からは外部の制御装置8に受信データDを出力しない。
【0038】
これと同時に、データ処理部1は、復調部6内の高周波増幅器20並びに低周波増幅器24a及び24b又はどちらか一方に対して、利得を下げるように制御する利得制御信号Sgを送出する。これにより、受信したデータが異常の領域に入ったら、図4に示す破線のカーブの状態から実線のカーブの状態のように増幅器の利得を下げて受信感度を悪くし、通信できないようにする。
【0039】
次に、上記データ処理部1の具体的な動作について、図5及び図6のフローチャートを参照して説明する。まず、図2に示すデジタル相関器7内にて、復調信号Sa,Sbをそれぞれ“0”,“1”に対応したPN符号で相関し、それぞれから計算された相関値の大きい方を選択し、その最大相関値を相関値信号Scとしてデータ処理部1へ出力する。
【0040】
データ処理部1は、上記出力された相関値信号Scを図3に示す入力部30a,30bを介して入力する(図5のステップS1)。そして、同期検出部31で上記取り込んだ相関値信号Scが受信信号の最大感度のタイミングで出力されているか否かを検出する(ステップS2)。その後、ビット判定部32により、前記デジタル相関器7で相関をとった相関値信号Scによりデータの正常、異常のビット判定を行う(ステップS3)。
【0041】
上記ビット判定部32内の処理は、図6に示すように行われる。まず、相関値信号Scとして入力した最大相関値を定周期で監視し、内部に設定されたしきい値と比較する(図6のステップS10)。しきい値よりも最大相関値の方が大きい場合は、データ正常と判定し、“YES”側に進みステップS11に入る。ステップS11では、正常データの回数をカウントして任意のn回連続してカウントした場合は、受信データ有りと判定し、“YES”側に進みステップS12に入る。
【0042】
そして、図2に示す復調部6内の高周波増幅器20並びに低周波増幅器24a及び24b又はどちらか一方に対して、利得を上げるように制御する利得制御信号Sgを送出する(ステップS12)。これにより、上記高周波増幅器20並びに低周波増幅器24a及び24b又はどちらか一方の利得を上げる(ステップS13)。さらに、前記内部に設定されたしきい値を低いしきい値に切り換えて設定する(ステップS14)。これにより、受信データ有りの場合は、応答波Sの受信信号の利得を上げると共に、受信感度を良くする。
【0043】
ステップS11で、正常データの回数をカウントして未だ任意のn回に達しない場合は、“NO”側に進んでステップS15に入り、正常データのカウンタ値を1ずつインクリメントする。
【0044】
一方、前記ステップS10において、最大相関値がしきい値よりも小さい場合は、データ異常と判定し、“NO”側に進みステップS16に入る。ステップS16では、図2に示す復調部6内の高周波増幅器20並びに低周波増幅器24a及び24b又はどちらか一方に対して、利得を下げるように制御する利得制御信号Sgを送出する。これにより、上記高周波増幅器20並びに低周波増幅器24a及び24b又はどちらか一方の利得を下げる(ステップS17)。さらに、前記内部に設定されたしきい値を高いしきい値に切り換えて設定する(ステップS18)。これにより、データ異常の場合は、応答波Sの受信信号の利得を下げると共に、受信感度を悪くする。その後、正常データのカウンタをリセットする(ステップS19)。
【0045】
これにより、上記ビット判定部32内の処理の1サイクルが終了し、図5のステップS3に戻る。そして、上記ビット判定部32内の処理でデータ正常と判定された場合は、データ再生部33で元のデータを再生する(図5のステップS4)。次に、ステップS5で正常データの回数をカウントして任意のn回連続してカウントしたか否かを判断する。正常データをn回連続してカウントした場合は、データ判定部34で受信データ有りと判定し、“YES”側に進みステップS6に入る。そして、出力部35から外部の制御装置8に対して受信データDを出力する(ステップS6)。
【0046】
前記ステップS5で、正常データの回数をカウントして任意のn回に達しない場合は、“NO”側に進んでステップS7に入り、出力部35からの外部の制御装置8に対する受信データDの出力は無しとする。
【0047】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されたので、請求項1に係る発明によれば、質問器は、書込波及び質問波を応答器へ送信すると共に該応答器から返信された応答波を受信し、その応答器から返信された応答波の受信信号についてデータ正常かデータ異常かを判定し、その判定結果によりデータ正常のときのみ受信データ有りとすることができる。これにより、外部の制御装置等において、データ異常による受信割り込みが頻繁に発生することをなくし、該制御装置が処理負荷オーバーとならないようにすることができる。したがって、従来のように外部の制御装置等の動作が停止するのを防止し、質問器と応答器間の双方向通信を意味有るものとすることができる。
【0048】
また、請求項2に係る発明によれば、質問器は、応答器から返信された応答波の受信信号を復調する復調部と、該復調された復調信号について応答器が返信した応答データか否かの相関をとる相関部と、該相関をとった相関値によりデータの正常、異常のビット判定を行いその判定結果に応じて受信機能側の増幅器の利得を変化させるデータ処理部とを備えたものとすることにより、復調部で応答器から返信された応答波の受信信号を復調し、該復調された復調信号について相関部により上記応答器が返信した応答データか否かの相関をとり、該相関をとった相関値によりデータ処理部でデータの正常、異常のビット判定を行いその判定結果に応じて受信機能側の増幅器の利得を変化させることができる。
【0049】
さらに、請求項3に係る発明によれば、質問器のデータ処理部は、ビット判定によりデータ正常と判定した場合は受信機能側の増幅器の利得を上げ、データ異常と判定した場合は該増幅器の利得を下げるものとしたことにより、データ異常の場合は受信信号として処理せず、データ正常のときのみ受信データ有りとすることができる。したがって、外部の制御装置等において、データ異常による受信割り込みが頻繁に発生することをなくし、該制御装置が処理負荷オーバーとならないようにすることができる。
【0050】
さらにまた、請求項4に係る発明によれば、質問器のデータ処理部は、相関部の相関値に対して受信感度が低い場合はビット判定のしきい値を高くし、受信感度が高い場合はビット判定のしきい値を低くするものとしたことにより、高い信号レベルの受信信号で通信を開始し、低い信号レベルの受信信号まで通信を可能とすることができる。
【0051】
また、請求項5〜7に係る発明によれば、質問器のデータ処理部の動作により、受信機能側の低周波側増幅器及び高周波側増幅器の両方又は一方の利得を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明及び従来例によるトランスポンダの実施の形態を示すブロック図である。
【図2】インタロゲータ内の復調部の内部構成を示すブロック図である。
【図3】同じくインタロゲータ内のデータ処理部の内部構成を示すブロック図である。
【図4】受信したデータが正常か異常かにより、増幅器の利得を変化させて受信感度を上げたり、下げたりする状態を説明するグラフである。
【図5】インタロゲータ内のデータ処理部の動作を説明するフローチャートである。
【図6】インタロゲータ内のデータ処理部におけるビット判定部の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
Q…インタロゲータ
R…レスポンダ
1,12…データ処理部
2…高周波制御部
3,13…変調部
4,15…送信アンテナ
5…受信アンテナ
6,11…復調部
7…デジタル相関器
8,16…制御装置
10…第1の受信アンテナ
14…第2の受信アンテナ
…書込波
…質問波
…応答波
…送信データ
…受信データ

Claims (7)

  1. 書込波及び質問波を送信する送信機能を有すると共に返信された応答波を受信する受信機能を有する質問器と、
    この質問器から送信される書込波を受信してデータを書き込むと共に質問波を受信し応答データで拡散変調し応答波として上記質問器へ返信する応答器と、
    を備えて成るトランスポンダにおいて、
    上記質問器は、応答器から返信された応答波の受信信号についてデータ正常かデータ異常かを判定し、その判定結果によりデータ正常のときのみ受信データ有りとするように構成したことを特徴とするトランスポンダ。
  2. 上記質問器は、応答器から返信された応答波の受信信号を復調する復調部と、該復調された復調信号について応答器が返信した応答データか否かの相関をとる相関部と、該相関をとった相関値によりデータの正常、異常のビット判定を行いその判定結果に応じて受信機能側の増幅器の利得を変化させるデータ処理部と、を備えたことを特徴とする請求項1記載のトランスポンダ。
  3. 上記データ処理部は、ビット判定によりデータ正常と判定した場合は受信機能側の増幅器の利得を上げ、データ異常と判定した場合は該増幅器の利得を下げるものとしたことを特徴とする請求項2記載のトランスポンダ。
  4. 上記データ処理部は、上記相関部の相関値に対して受信感度が低い場合はビット判定のしきい値を高くし、受信感度が高い場合はビット判定のしきい値を低くするものとしたことを特徴とする請求項3記載のトランスポンダ。
  5. 上記データ処理部は、受信機能側の低周波側増幅器の利得を変化させるものとしたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のトランスポンダ。
  6. 上記データ処理部は、受信機能側の高周波側増幅器の利得を変化させるものとしたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のトランスポンダ。
  7. 上記データ処理部は、受信機能側の低周波側増幅器及び高周波側増幅器の両方の利得を変化させるものとしたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のトランスポンダ。
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