JP2008205673A - 変調識別装置およびこれを用いた無線受信方式と無線受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】微弱無線、特小無線など簡易な無線システムの受信機の電池寿命を延ばす。
【解決手段】入力された信号から直交復調器101でI、Q信号を生成し、このI,Q信号からアンプ102,103,加算回路108,自乗回路111,LPF226から(I-Q)2の平均の信号を生成し、同I,Q信号からアンプ104,105,加算回路109,自乗回路117、LPF117から(I+Q)2の平均の信号を生成し, 同I,Q信号からアンプ106,107,自乗回路113,114、加算回路110,LPF118から(I2+Q2)の平均の信号を生成し, (I-Q)2と(I2+Q2) を比較回路119で比較し、(I+Q)2と(I2+Q2) を比較回路120で比較し、(I2+Q2) と予め検出レベル生成回路115で設定した値とを比較回路121で比較し、これらの3つの比較結果から、ASK/FSKの判別を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、変調識別装置およびこれを用いた無線受信方式と無線受信機に関し、特にAM変調ないしASK変調信号をFM変調ないしFSK変調信号から簡易な回路で識別する変調識別装置とそのその識別装置を用いた無線受信方式と無線受信機に関するものである。
微弱無線、特定小電力無線は無線センサーネットワークなどの小規模な無線システムを構築するために広く使われている。無線センサーネットワークなどでは商用電源の取れないところでの利用が多いため電池動作させることになるが、電力消費による電池の寿命を長くすることが運用上の要件となる。
微弱無線機、特定小電力無線機などでの電池の寿命を延ばす方策として、無線のキャリア信号を検出して無線機本体を起動する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。受信感度があるときだけ無線機が動作することにより無駄な電力消費を抑える方法であるが、微弱無線や特定小電力無線のような周波数を共用して運用される場合、自身の無線システムとは異なる無線システムの信号を受信しても動作してしまうので、特に無線システムが多数混在している場合には誤動作が多くなってしまい無駄な電力を消費してしまうという問題がある。
より高度な方法としてはプロトコルに識別符号を埋め込んでおいて識別符号により受信した識別符号で起動する方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。この方法ではプロトコルを解釈して判断するという複雑な処理が必要なので識別するために処理量の大きい特別に用意された回路ブロックが必要となり、そこでの消費電力が大きくなる問題がある。
特開平6−120853号公報 特開平6−37704号公報
本発明の課題は、上述した従来技術の問題点を解決することであって、その目的は、AM/ASKとFM/FSKとを簡易なアナログ回路で識別できる変調識別装置と、それを用いることによりAM系とFM系を判別して所望の通信方式のときのみ本体受信回路を起動する無線受信機を提供できるようにすることである。
上記の目的を達成するため、本発明によれば、入力された信号がAM変調方式またはFM変調方式のいずれの変調方式の信号であるかを識別する変調識別装置であって、入力された信号の直交復調信号(インフェーズ信号、クワドラチャ信号)の波形の性質に基づいて変調方式の識別を行うことを特徴とする変調識別装置、が提供される。
また、上記の目的を達成するため、本発明によれば、入力された信号がAM変調方式またはFM変調方式のいずれの変調方式の信号であるかを識別する変調識別装置であって、入力された信号の直交復調信号のインフェーズ信号、クワドラチャ信号の和の2乗の平均を出力する和2乗回路と、同インフェーズ信号、同クワドラチャ信号の差の2乗の平均を出力する差2乗回路と、同インフェーズ信号、同クワドラチャ信号のそれぞれの2乗の和の平均を出力する2乗和回路と、それらの出力結果を比較する処理回路によって変調方式の識別を行うことを特徴とする変調識別装置、が提供される。
また、上記の目的を達成するため、本発明によれば、入力された信号がAM変調方式またはFM変調方式のいずれの変調方式の信号であるかを識別する変調識別装置であって、入力された信号の直交復調信号のインフェーズ信号、クワドラチャ信号の和の2乗の平均を出力する和2乗回路の出力か、または、同インフェーズ信号、同クワドラチャ信号の差の2乗の平均を出力する差2乗回路の出力かが、同インフェーズ信号、同クワドラチャ信号のそれぞれの2乗の和の平均を出力する2乗和回路の出力より大きい場合にAM変調方式と判定処理し、大きくない場合にはFM変調方式と判定することを特徴とする変調識別装置、が提供される。
また、上記の目的を達成するため、本発明によれば、上記いずれかの変調識別装置の判定処理結果に基づいて、AM変調信号またはFM変調信号を受信可能とすることを特徴とする無線通信方式または無線通信機、が提供される。
本発明によれば、微弱無線や特定小電力無線のように複数の無線システムが混在した環境において、ASKまたはFSKの変調信号を受信して直交復調回路により同位相信号(インフェーズ信号)と直角位相信号(クワドラチャ信号)を得、これに基づいてASK/FSKの識別を行う変調識別装置を提供するものであるので、そしてこの変調識別回路の出力する判定信号を用いて消費電力の大きいASK/FSK復調回路本体を起動するものであるので、所望の無線システムからの信号にのみデータの受信動作を行なうようにし、受信機の電池の消費を抑えることができる。また、ASK/FSKを識別する変調識別装置は、簡易なアナログ回路の組み合わせで構成することができ、複雑な処理が必要でないため低消費電力の回路で構成することが可能となる。以上のことから、受信機の無駄な動作時間が減少することによって、電池の消耗が減り、電池交換までの受信機の動作時間を長くすることが可能になる。
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施例を示す回路ブロック図である。図1に示すように、本実施例の変調識別装置の回路図であって、ASK/FSKが入力される直交復調器101と、直交復調器101の出力するインフェーズ信号I+、I-(+,-は正補の関係を表す。以下同じ)またはクワドラチャ信号Q+、Q-がその反転、正転入力端子に入力されるアンプ102、103、104、105、106、107と、アンプ102、103、104、105の出力を加算する加算回路108、109の出力と、アンプ106、107の出力をそれぞれ自乗する自乗回路111、112、113、114と、自乗回路111、112の出力と、自乗回路113、114の出力を加算する加算回路110の出力をそれぞれ平均化するローパスフィルタ115、116、117と、ローパスフィルタ115、116、117の出力、検出レベル生成回路115の出力のいずれか2つを比較する比較回路119、120、121と、比較回路119、120の出力の論理和を算出するORゲート122と、比較回路121の出力とORゲート122の出力またはそのインバータ123を介して反転された出力との論理積を算出するANDゲート124、125から構成される。ここで、直交復調器101には、インフェーズ信号とクワドラチャ信号のみが取り出せるようにローパスフィルタの機能が付設されている。この回路で、直交復調器101から比較回路119、120、121までの回路がアナログ回路で、それ以降の回路が論理回路であるが、それぞれ構成容易な回路で構成されている。この回路は、ASKの信号が直交復調器101に入力されたときに、検出レベル生成回路115に設定された検出レベルを超えた条件の下にANDゲート124の出力にハイレベルの信号が出力される。また、FSKが入力された場合にはANDゲート125の出力はハイレベルとなる。ここで、比較回路119、120、121は、ヒステリシス動作を行なう回路であって、入力信号の微小な変動によって誤動作を起こすことのないように配慮されている。
次に、図2を参照して本願発明の原理について説明する。図2は、直交復調回路の出力する直交信号出力I(インフェーズ)チャネル信号、 Q(クアトラチャ)チャネル信号のFM/FSKとAM/ASKの信号の特徴を示す。FM/FSKは一定振幅の変調方式であるのでI、Qチャネルの信号も一定振幅でありベクトル(I、Q)の軌跡は図にあるように円上をなぞる。つまり、IチャネルとQチャネルの信号の互いの位相は常に90度ずれている。一方、AM/ASKは振幅が変動する変調方式でありI、Qチャネルの信号においても振幅が変動する軌跡となる。つまりAM/ASKではIチャネルとQチャネルの信号同士の位相関係は同相か逆相の関係にある。具体的には、振幅変調された信号を、
v(t)=K(1+m(t))cos(ω0 t+θ0)
と表すことができる。ここで、Kは定数、m(t)は変調信号、ω0はキャリア信号の角周波数、θ0はある時刻を基準に設定したときの位相である。Iチャネル信号はキャリア信号と同じ周波数の信号cos(ω0 t)を乗じて変換される低周波の項であり、Qチャネル信号は-sin(ω0 t)を乗じて変換される信号の低周波の項であるので、計算すると、
I=(K(1+m(t)) cos(θ0))/2
Q=(K(1+m(t)) sin(θ0))/2
となる。ここで
A’=(I-Q)2,
B’=(I+Q) 2
C’=(I2+Q2)
なる変換を定義すると、I、Qを代入して
A’=(K(1+m(t))/2)2 (cos(θ0)- sin(θ0)) 2
B’=(K(1+m(t))/2)2 (cos(θ0)+sin(θ0)) 2
C’=(K(1+m(t))/2)2
となる。θ0はI、Q信号を生成するときに使ったcos(ω0 t)との位相の違いを表していて一般的にθ0の値を知ることは容易でないが、θ0が0度または90度でなければ、A’>C’またはB’>C’が常に成り立つ。なぜならば、
(cos(θ0)±sin(θ0)) 2= cos20)+sin20) ±2cos(θ0)sin(θ0)
=1+±2cos(θ0)sin(θ0)=1±sin(2θ0)
であり、θ0が正の場合はB’>C’が成り立ち、θ0が負の場合はA’>C’が成り立つからである。
A’>C’等の比較を行う際には平均をとる方がm(t)の変動などの影響を受けにくいので平均操作を加える。平均操作をDC(信号)と定義すると、
A=DC(A’)
B=DC(B’)
C=DC(C’)
となる。この変換に従うと、AM/ASK信号が入力された場合には、特殊な場合を除き、A>CまたはB>Cが成り立つことになる。
一方、FM/FSKの場合は振幅が一定なのでA=B=Cとなる。これを、FSKの場合で数式を用いて示すと、以下のようになる。ここで、マーク(1)時のv(t)をv(t) =K cos(ω0+Δω) t、スペース(0)時のv(t)をv(t) = K cos(ω0-Δω) tであるとする。
マーク時:
I= cosω0txv(t) =cosω0txK cos(ω0+Δω) t
=K(cos(2ω0+Δω) t+ cos(-Δω) t)/2
ここで、フィルタリングによりcos(2ω0+Δω) tが除かれるものとすると、
I= K cos(Δωt)/2
Q=-sinω0txv(t) =-sinω0txK cos(ω0+Δω) t
=-K(sin (2ω0+Δω) t+ sin (-Δω) t)/2
ここで、フィルタリングによりsin (2ω0+Δω) tが除かれるものとすると、
Q= K sin(Δωt)/2
よって、
A’=(I-Q)2= K2/4- K2 sinΔωt cosΔωt/2
B’=(I+Q) 2= K2/4+ K2 sinΔωt cosΔωt/2
C’=(I2+Q2) = K2/4
ここで、A=DC(A’)、 B=DC(B’)、C=DC(C’)の変換を行なうと、高周波分が除去されて、A =B =Cが成り立つ。
スペース時:
I= cosω0txv(t) =cosω0txK cos(ω0-Δω) t
=K(cos(2ω0-Δω) t+ cosΔωt)/2
ここで、フィルタリングによりcos(2ω0-Δω) tが除かれるものとすると、
I= K cos(Δωt)/2
Q=-sinω0txv(t) =-sinω0txK cos(ω0-Δω) t
=-K(sin (2ω0-Δω) t+ sinΔωt)/2
ここで、フィルタリングによりsin (2ω0-Δω) tが除かれるものとすると、
Q= -K sin(Δωt)/2
よって、
A’=(I-Q)2= K2/4+K2 sinΔωt cosΔωt/2
B’=(I+Q) 2= K2/4+K2 sinΔωt cosΔωt/2
C’=I2+Q2 = K2/4
ここで、A=DC(A’)、 B=DC(B’)、C=DC(C’)の変換を行なうと、高周波分が除去されて、A =B =Cが成り立つ。
以上の内容を踏まえ、図1に示す変調識別装置の回路動作をフローチャート化すると図3が得られる。図3に示されるように、ステップS301にてI、Qを検出し、ステップS302にてA’=(I-Q)2、B’=(I+Q) 2、C’=I2+Q2を算出し、ステップS303にてA’、B’、C’の平均化を行なって、A、B、Cを求める。次いで、ステップS304ではCが正であるかを調べ正であればステップS305に進む。ステップS305ではA>C またはB>Cのいずれかが成り立つか否かが調べられ、成り立つ場合にはS306に進んでAM/ASKが入力されたと判断し、成り立たない場合にはS307に進んでFM/FSKが入力されたと判断する。上記の動作の内、ステップS304でのC>0の条件は(I2+Q2)>0であることであることから何らかのキャリア信号を検出した(信号を受信した)という条件を表す(但し、実際の回路ではノイズを検知しないようにゼロより大きいある値以上であるかを判断する)。なお、θ0が0の時には先に述べたように本発明の方法ではASKとFSKの識別ができないためASKであってもFSKと判断するエラーとなるが、θ0が正確にゼロになることは確率的に小さいと考えられる。
以上の説明をベースに本発明の一実施例である図1の回路について説明する。直交復調器101は、入力した信号から求めたI+、I-、Q+、Q-を出力する。(I+Q)2の信号は、アンプ102、103と加算回路108を使って直交復調器101の出力I+、I-、Q+、Q-からまず(I+Q)の信号を生成し、自乗回路111で自乗してローパスフィルタ115にて平均化して作り出す。(I-Q)2の信号は、アンプ104、105と加算回路109を使って直交復調器101の出力I+、I-、Q+、Q-からまず(I-Q)の信号を生成し、自乗回路112で自乗してローパスフィルタ117にて平均化して作り出す。(I2+Q2)の信号は、直交復調器101の出力I+、I-、Q+、Q-からアンプ106、107に通して得たI、Qを自乗回路113、114で自乗してI2、Q2を生成した後、加算回路110で両信号を足し合せ、ローパスフィルタ115にて平均化して作り出す。なお、アンプ102、103、104、105、106、107の利得はすべて同じに設定されている。115は、キャリア信号を検出する閾値レベルを生成する検出レベル生成回路である。実際の回路では外部から発生するノイズ、あるいは回路で発生するノイズがあるので、ノイズでの誤動作を防止するためにキャリア信号を検出する閾値レベルを正のあるレベルに設定しておくことが望ましいのである。以上の4つの信号に対し比較器119、120、121を用いて比較演算を行う。図3で示したステップS304でのC > 0を検証する過程は、キャリア信号があらかじめ設定しておいたあるレベル以上になったかどうかを比較器121で調べることに対応し、あるレベル以上になったときは比較器121はハイレベルを出力し、AND ゲート124、125を開く。ステップS305のA>Cに相当する部分は比較器120で行われ、同B>Cに相当する部分は比較器119で行われている。ORゲート122はステップS305の (A>C or B>C)に対応する動作を行ない、(A>C or B>C)が成立すればORゲート122からハイレベルが出力され、そうでなければインバータ123からハイレベルが出力される。そしてANDゲート124、125が開かれていれば、ORゲート122のハイレベルまたはインバータ123のハイレベルがANDゲート124またはANDゲート125から出力される。ANDゲート124からハイレベルが出力されたときはAM/ASKが入力されていると判断されそれに応じた処理が行なわれ、ANDゲート125からハイレベルが出力されたときはFM/FSKが入力されていると判断されそれに応じた処理が行なわれる。以上述べた演算はすべて簡易な回路で構成可能であり、またI、Q信号は通常kHzからMHzの比較的低い周波数の信号処理であることから低消費電力の回路で構成可能である。
図4は、本発明の識別装置の他の実施例を示すブロック図である。図4において、図1の要素と同等の要素には下2桁が共通する参照符号が付せられているので、重複する説明は省略する。図1に示した実施例の回路と相違する点は、閾値調整レベル生成回路426と加算回路427が付加されている点である。これらを付加した理由は、図1の回路で検出レベル生成回路115(図4では検出レベル生成回路415)を設置した理由とは若干異なり、閾値調整レベル生成回路426の設定値を正側で大きくするとFM/FSKと判断される可能性が高まり、また設定値が負になるとよりAM/ASKと判断される可能性が高くなる効果がある。したがって、FSKを受信することが想定されている場合には負値を設定することにより、またASKを受信することが想定されている場合には正値を設定することによりノイズによる誤動作を防止することが可能になる。
以上、図1および図4にて示したAM/ASK、FM/FSKの識別回路は、アンプ、加算回路、自乗回路、ローパスフィルタといったアナログ回路で容易に構成可能なところに特徴がある。
次に、図1、図4に示した本発明のAM/ASK、FM/FSK識別回路を用いた受信機の実施例について説明する。図5は、受信機の実施例1を示すブロック図である。図5に示すように、受信機501に含まれるRF受信回路502は、ローノイズアンプ、中間周波数変換回路、中間周波数増幅回路などで構成されアンテナから入力されたRF信号を処理するブロックであり、直交復調回路503はRF受信回路502で処理された信号から変調成分をI、Q信号に変換する回路であって、この直交復調回路503とASK/FSK判別回路504によって、図1、図4に示した識別回路が構成されている。またFSK受信回路505は、I、Q信号から元のデータを復元するための回路であるADコンバータ506と復調部507の外、復元したデータをもとに処理を行うデータ処理部508を備える。ASK/FSK判別回路504は、FSKを検出したときにFSK検出端子へハイレベルを出力、またASKを検出したときにASK検出端子へハイレベルを出力する回路ブロックとなっている。FSK受信回路505は通常オフの状態で待機しているがASK/FSK復調からのFSK検出端子がハイレベルになったのをイネーブル信号として受け取り、FSK受信回路505を起動させFSK信号を復調し、受信機としての本来の動作モードに移行する。通常、復調やデータ処理を行うブロックの消費電力が大きいので、所望の条件(ASKまたはFSK) のときに起動されたほうが受信機トータルの消費電力が下げられるので、本発明により受信機の電池動作寿命を長くすることができる。なお、ASK/FSKを識別するだけでは誤起動も起こり得るが、FSK受信回路505が起動後復調回路とデータ処理部においてASK/FSKを区別できるので誤動作に対応可能である。
図6は、受信機の実施例1の変更例を示すブロック図であって、FSKとASKを入れ替えた受信機に当たる。なお、図6において、図5の部分と同等の部分には下2桁が共通する参照符号を付し、重複する説明は省略する。図6に示す受信機601では、ASK信号を受信したときにのみASK受信回路605が動作モードに移行する。
図7は、本発明の受信機の実施例2を示すブロック図である。この受信機では、図5の実施例の場合と同様に、受信機701に含まれるRF受信回路702は、ローノイズアンプ、中間周波数変換回路、中間周波数増幅回路などで構成されアンテナから入力されたRF信号を処理するブロックであり、直交復調回路703はRF受信回路で処理された信号から変調成分をI、Q信号に変換する回路であって、この直交復調回路703とASK/FSK判別回路704によって、図1、図4に示した識別回路が構成されている。またFSK受信回路705は、I、Q信号から元のデータを復元するための回路であるADコンバータ706、 復調部707を含み、その復元したデータをもとに処理を行うデータ処理部を有する。そして、FSK受信回路705は、ASK/FSK判別回路704のASK信号検出端子のハイレベル信号をイネーブル信号として起動して、FSKの信号の復調を開始し、本来の受信機としての動作モードになる構成をとっている。
このタイプの受信機は図9の方式2に示すように、送出される信号のFSK信号の前にASKの信号を付加して通信する方式を採用した無線システムにおいて有効な受信機となる。すなわち、ASKの信号を起動信号として使い、データの受信はFSKで行うというものである。FSKを利用した複数の無線システムが共用するような周波数帯では、図9の方式2に示すASKとFSKを組み合わせた信号を活用した無線システムを採用することにより他のFSKの無線システムとの区別が容易となり、誤起動を抑えられる。なお、図9の方式1は図5の受信機が想定するFSKのみでデータをやり取りする場合の送信信号を表している。なお、図1または図4の識別回路ではASKからFSKに変調が移り変わったあと即イネーブル信号がローレベルに変わってしまうため、FSK受信回路705 はイネーブル信号を受けて一度起動した後、暫く動作し続けるような仕組みを備える必要がある。
図8は、図7に示した実施例2の変更例を示すブロック図であって、実施例2に対しASKとFSKを入れ替えたもの相当している。図8において、図7の部分と同等の部分には下2桁が共通する参照符号を付し、重複する説明は省略する。本変更例は、主にデータをやり取りするのがASK通信であり、FSKを起動信号とするものであって、ASKを利用した複数の無線システムが共用するような周波数帯ではその他の(ASKの)無線システムとの区別が容易となり誤起動を抑えられる。
本発明の変調識別装置の一実施例を示すブロック図。 本発明の原理を説明するためのASK/FSK変調信号の軌跡を示す図。 本発明の変調識別装置の動作を説明するためのフローチャート。 本発明の変調識別装置の他の実施例を示すブロック図。 本発明の受信機の実施例1を示すブロック図。 本発明の受信機の実施例1の変更例を示すブロック図。 本発明の受信機の実施例2を示すブロック図。 本発明の受信機の実施例2の変更例を示すブロック図。 本発明の受信機の実施例2の特徴を説明するために示す信号波形図。
符号の説明
101、401 直交復調器
102、103、104、105、106、107、402、403、404、405、406、407 アンプ
108、109、110、 408、409、410、427 加算回路
111、112、113、114、 411、412、413、414 自乗回路
115、415 検出レベル生成回路
116、117、118、 416、417、418 ローパスフィルタ
119、120、121、419、420、421 比較器
122、 422 ORゲート
123、 423 インバータ
124、125、424、425 ANDゲート
426 閾値調整レベル生成回路
501、601、701、801 受信機
502、602、702、802 RF受信回路
503、603、703、803 直交復調回路
504、604、704、804 ASK/FSK判別回路
505、705 FSK受信回路
605、805 ASK受信回路
506、606、706、806 ADコンバータ
507、607、707、807 復調部
508、608、708、808 データ処理部

Claims (10)

  1. 入力された信号がAM変調方式またはFM変調方式のいずれの変調方式の信号であるかを識別する変調識別装置であって、
    入力された信号の直交復調信号(インフェーズ信号、クワドラチャ信号)の波形の性質に基づいて変調方式の識別を行うことを特徴とする変調識別装置。
  2. 入力された信号がAM変調方式またはFM変調方式のいずれの変調方式の信号であるかを識別する変調識別装置であって、
    入力された信号の直交復調信号のインフェーズ信号、クワドラチャ信号の和の2乗の平均を出力する和2乗回路と、同インフェーズ信号、同クワドラチャ信号の差の2乗の平均を出力する差2乗回路と、同インフェーズ信号、同クワドラチャ信号のそれぞれの2乗の和の平均を出力する2乗和回路と、それらの出力結果を比較する処理回路によって変調方式の識別を行うことを特徴とする変調識別装置。
  3. 入力された信号がAM変調方式またはFM変調方式のいずれの変調方式の信号であるかを識別する変調識別装置であって、
    入力された信号の直交復調信号のインフェーズ信号、クワドラチャ信号の和の2乗の平均を出力する和2乗回路の出力か、または、同インフェーズ信号、同クワドラチャ信号の差の2乗の平均を出力する差2乗回路の出力かが、同インフェーズ信号、同クワドラチャ信号のそれぞれの2乗の和の平均を出力する2乗和回路の出力より大きい場合にAM変調方式と判定し、大きくない場合にはFM変調方式と判定することを特徴とする変調識別装置。
  4. 前記2乗和回路の出力と前記和2乗回路の出力および前記差2乗回路の出力とを比較するに際して、前記2乗和回路の出力に一定の閾値が加算されることを特徴とする請求項2または3に記載の変調識別装置。
  5. 前記2乗和回路の出力が、予め設定された検出レベルを越えた条件下において、変調方式の識別が行なわれることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の変調識別装置。
  6. 前記2乗和回路の出力と前記和2乗回路の出力とを比較する比較回路、または、前記2乗和回路の出力と前記差2乗回路の出力とを比較する比較回路、または、前記2乗和回路の出力と前記検出レベルとを比較する比較回路はの少なくとも一つは、ヒステリシス特性を有していることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の変調識別装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載された変調識別装置の判定処理結果に基づいて、AM変調信号またはFM変調信号を受信可能とすることを特徴とする無線通信方式。
  8. 請求項1から6のいずれかに記載された変調識別装置を構成要素とし、前記変調識別装置の判定処理結果に基づいて制御されることを特徴とする無線通信機。
  9. 受信の信号のデータを処理する受信回路ブロックを備え、前記変調識別装置の判定処理結果に基づいて前記受信回路ブロックの起動・停止が行われることを特徴とする請求項8に記載の無線受信機。
  10. 前記受信回路ブロックは、前記入力された信号の直交復調信号のインフェーズ信号およびクワドラチャ信号をAD変換するAD変換回路と、前記AD変換回路の出力信号を復調する復調回路と、復調データを信号処理するデータ処理回路と、を有していることを特徴とする請求項9に記載の無線受信機。
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KR101235059B1 (ko) * 2011-12-05 2013-02-19 국방과학연구소 레이더 신호 변조 형태 식별 장치 및 방법
KR101317887B1 (ko) 2013-06-05 2013-10-16 국방과학연구소 지니 계수를 이용한 레이더 변조 형태 인식 방법
CN106411341A (zh) * 2016-11-17 2017-02-15 合肥晟泰克汽车电子有限公司 车用自适应接收解调装置及其控制方法

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