JP2007288777A - 光電変換装置及びその製造方法並びにx線撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光電変換装置において、マトリクス信号配線に断線等の欠陥が生じたことにより光電変換信号出力が不適切な出力値を出力すると、他信号線にクロストークするため、画質低下、歩留まり低下の問題を引き起こしていた。
【解決手段】光電変換装置は、複数の光電変換素子をマトリクス状に配置した光電変換回路部101と、該光電変換回路部101から出力される並列信号を読み取り用回路部107へ転送する、複数のマトリクス信号配線M1〜M3とを有する。光電変換回路部101の非光電変換領域に配列された上記マトリクス信号配線の内、欠陥信号を出力する該マトリクス信号配線M2に、意図的に切断した切断箇所X2を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療用のディジタルX線検出器やX線撮像装置、ディジタル複写機、電子黒板、ファクシミリ等の事務機の画像入力部に用いられる光電変換装置及びその製造方法に関する。
現在、医療診断用に用いられるX線撮像装置では、X線を人体に曝射させ、人体を透過したX線を可視光に変換させる蛍光体に照射させ、その蛍光をフィルムに露光させいわゆるフィルム方式が主流になっている。
しかしながら、高齢化社会をむかえつつある日本はもとより、世界的にも病院内での診断効率の向上やより精度の高い医療機器が強く望まれている。そういった状況の中、従来のフィルム方式でのX線撮像装置においては、医師が患者のX線画像を得るまでに、途中にフィルムの現像処理工程があるために長い時間を必要としている。時としてはX線撮影中に患者が動いてしまった場合や露出があわない場合などに、再度撮影のやり直しが余儀なくされる。これらは病院内での診療の効率向上を妨げる要因であり、今後の新しい医療社会を目指していくとき大きな障害となってくる。
近年、医療業界において“X線画像情報のディジタル化”の要求が高まりつつある。ディジタル化が達成されれば、医師がリアルタイムに最適なアングルでの患者のX線画像情報を知ることができ、得られたX線画像情報は光磁気ディスクのような媒体を用いて記録、管理することができる。またファクシミリや他の通信方式等を利用すれば患者のX線画像情報は世界中どこの病院にでも短時間に送ることが可能となる。
最近では“X線画像情報のディジタル化”の要求に答えるべくCCD固体撮像素子やアモルファスシリコン光電変換素子をフィルムの代わりに用いたX線撮像装置が提案されてきている。
図6は、従来の2次元光電変換装置の等価回路図である。図6では説明を簡単化するため3×3の2次元光電変換装置を表しているが、実際の光電変換装置は、装置の目的にもよるが、更に多数ビットで構成される。
光電変換素子S1−1〜S3−3に入射した光は、光電変換素子により光電変換され、光電変換信号電荷として、それぞれの光電変換素子の電極間容量に蓄積される。これらの光電変換信号は、転送用スイッチT1−1〜T3−3及びマトリクス信号配線M1〜M3を通って、並列の電圧出力となる。さらに、読み出し用スイッチ回路部により直列信号となり、外部に取り出される。
図6の光電変換装置の構成例においては、総画素数9ビットの光電変換素子を3ビットずつまとめて3行に分割してある。上述の各動作は、順次この行単位で行われる。
図7は図6に示される従来の光電変換装置の動作を示すタイミングチャートである。
第1行の光電変換素子S1−1〜S1−3に入射した光情報は、光電変換され、信号電荷として、S1−1〜S1−3それぞれの光電変換素子内の電極間容量に蓄積される。一定の蓄積時間を経過した後、シフトレジスタSR1よりゲート駆動用配線G1に転送用の第1の電圧パルスをT1時間与え、転送用スイッチ素子T1−1からT1−3をオン状態に切り替える。これにより、光電変換素子内の電極間容量(S1−1〜S1−3)に蓄えられていた信号電荷が、マトリクス信号配線M1〜M3を通って、負荷コンデンサC1〜C3に転送され、各負荷コンデンサの電位V1〜V3は、信号の電荷量分だけ高くなる(転送動作)。
続いて、ゲート駆動用配線N1〜N3にシフトレジスタSR2より電圧パルスを順次与え、読み出し用スイッチU1〜U3を順次オン状態に切り替える。こうすることにより、負荷コンデンサC1〜C3の転送されていた第1行の信号を直列信号に変換し、オペアンプによりインピーダンス変換後に3画素分の信号を、T3時間の間で光電変換素子装置の外部へ出力する(読出動作)。
その後、リセット用スイッチRES1〜RES3にリセット用の電圧パルスをCRESにT2時間印可して負荷コンデンサC1〜C3をリセットし次行の読み出し動作に備える(リセット動作)。
以下、ゲート駆動用配線G2、G3を順次駆動することにより、全画素のデータを出力する。
図8は、図6で示される2次元の光電変換装置を用いて構成された医療用のX線検出装置の概略断面図である。X線源1501を出射したX線は人体1502(患者の患部)に照射され、肺部、骨部、病巣といった体内情報に対応したX線が、グリッド板1503に向かう。グリッド板1503は人体内での散乱X線を蛍光体1504や光電変換装置1506に照射されるのを防ぐ目的で配置されており、鉛の様なX線を吸収する物質1507とアルミニウムの様なX線を透過する物質1508とで構成されている。グリッドを通過したX線は、X線可視変換蛍光体1504に照射され、そこで可視光に変換される。X線可視変換蛍光体の蛍光を光電変換装置1506で光電変換される。なお、1509は光電変換素子、1510はスイッチング素子であり、1511は光電変換素子、スイッチング素子を保護する保護膜である。1512は、光電変換素子、スイッチング素子を配置する絶縁基板である。
図9(a)は、光電変換素子及びスイッチング素子をアモルファスシリコン半導体薄膜を用いて構成した時の光電変換回路部の概略的上面図である。図9(b)は、図9(a)中A−Bにおける概略的断面構成図である。
光電変換素子301及びスイッチング素子302(アモルファスシリコンTFT、以下単にTFTと記す)は、同一基板303上に形成されている。光電変換素子の下部電極は、TFTの下部電極(ゲート電極)と同一の第1の金属薄膜層304で共有されている。光電変換素子の上部電極は、TFTの上部電極(ソース電極、ドレイン電極)と同一の第2の金属薄膜層305で共有されている。また、第1、第2の金属薄膜層は、光電変換回路部内の、ゲート駆動用配線306、マトリクス信号配線307も共有している。図9(a)においては、画素数として2×2の計4画素分が記載されている。図9中ハッチング部は、光電変換素子の受光面である。309は光電変換素子にバイアスを与える電源ラインである。また、310は光電変換素子とTFTを接続するためのコンタクトホールである。
ここで本発明における光電変換回路部の形成方法を説明する。
まず、絶縁基板303上にスパッタ法や抵抗加熱法によりクロム(Cr)を第1の金属薄膜層304として約500オングストローム蒸着し、フォトリソグラフィーによりパターニングし不必要なエリアをエッチングする。この第1の金属薄膜層304は光電変換素子301の下部電極及びスイッチング素子302のゲート電極となる。
次に、CVD法により、同一真空内でa−SiNx(311)、a−Si:H(312)、N+層(313)をそれぞれ、3000、5000、1000オングストロームずつ順次積層させる。これらの各層は、光電変換素子301の絶縁層/光電変換半導体層/ホール注入阻止層であり、そしてスイッチング素子302(TFT)のゲート絶縁膜/半導体層/オーミックコンタクト層となる。また、第1の金属薄膜層304と第2の金属薄膜層305とのクロス部(図9(a)314)の絶縁層としても利用される。
各層の膜厚は、上記厚さに限らず光電変換装置として使用する電圧、電荷、光電変換素子受光面の入射光量等により最適に設計される。少なくとも、a−SiNxは、エレクトロンとホールが通過できず、また、TFTのゲート絶縁膜として十分機能できる500オングストローム以上が望ましい。
各層を堆積した後、コンタクトホール(図9(a)310参照)となるエリアをRIEまたはCDE等でドライエッチングし、その後、第2の金属薄膜層305としてアルミニウム(Al)をスパッタ法や抵抗加熱法で約10000オングストローム堆積させる。さらにフォトリソグラフィーによりパターニングし不必要なエリアをエッチングする。第2の金属薄膜層は光電変換素子301の上部電極、スイッチングTFT302のソース、ドレイン電極、その他の配線等となる。また第2の金属薄膜層305の成膜と同時にコンタクトホール部で上下の金属薄膜層が接続される。
更に、TFTのチャネル部を形成するために、ソース電極、ドレイン電極間の一部をRIE法でエッチングし、その後、不必要なa−SiNx層、a−Si:H層、N+層をRIE法でエッチングし各素子が分離される。これで、光電変換素子301、スイッチングTFT302、他の配線類(306、307、309)、コンタクトホール部310が形成される。図9(b)の断面図においては2画素分のみしか図示されていないが、多数の画素が同時に絶縁基板303上に形成されることは言うまでもない。
最後に、耐湿性向上の目的として、各素子、配線類をSiNxのパッシベーション膜(保護膜)315で被覆する。以上の説明の通り、光電変換素子、スイッチングTFT、配線類が同時に堆積された共通の第1の金属薄膜層、a−SiNx、a−Si:H、N+層、および第2の金属薄膜層と各層のエッチングのみで形成される。
以上述べたようなアモルファスシリコン半導体を主たる材料にしたプロセスを用いれば、光電変換素子、スイッチング素子、ゲート駆動用配線、マトリクス信号配線を、同一基板上に同時に作製することができ、大面積の光電変換回路部を提供することができる。
従来の光電変換装置では、上述のように各行単位で、転送〜読み出し〜リセットの各動作が順次行われるため、光電変換装置からの画像信号は、図7中Voutに示されるように間欠的に出力される。すなわち、1行を読み取るために必要な時間はT1+T2+T3(図7)となり、全ビットを読み取るためには図6に示した3×3の2次元光電変換装置の場合、その3倍の時間が必要となる。
図8で示された医療用X線撮像装置の光電変換装置部1506の大きさは、肺の部分を撮影するX線撮像装置を例にとると、40cm×40cm程度必要と言われている。仮に100μmの画素ピッチで形成するとなると、総画素数としては4000×4000で1600万画素と膨大な画素数になる。単純に図6に示される構成で読み取り動作を行うとすると4000×(T1+T2+T3)の時間が必要となる。実際にはT3に必要な時間が大きくなるために、読み取り用回路部を複数個(N個)設け、N個並列に読み取り走査をすることにより4000×(T1+T2+T3/N)の時間で全画素を読み取る構成が一般的である。
図10は、読み取り用回路部を10個設け、10個並列に読み取り走査をする場合の光電変換装置の概略図である。この場合、各読み取り用回路部が担当する領域を時系列的に同時に出力することになる。すなわち、各読み取り用回路部の出力線が10本引き出されることになる。
しかしながら、1600万画素もの多数の画素を、1画素たりとも欠陥なく作成することは容易でなく、欠陥画素は通常隣接の正常画素のデータで補間が行われる。また、4000本のゲート配線、4000本のマトリクス信号配線を1本たりとも断線させることなく作成することも容易ではなく、断線した配線に対応した画素の出力も隣接の正常画素のデータで補間が行われるのが一般的である。
負荷コンデンサは図6中にC1〜C3と容量素子として表記されているが、実際上は、スイッチング素子のゲート電極とマトリクス信号配線側の電極とで形成される電極間容量(Cgs)で構成される。つまり、図9においてTFTの信号線マトリクス配線側の上下電極間容量および、クロス部314で構成される容量である。
例えば、負荷コンデンサC1の容量は、次のようになる。例えば第1行のS1−1の信号電荷を転送する場合、信号配線M1に寄生するスイッチング素子T1−1とT2−1とT3−1の信号線マトリクス配線側に寄生する上下電極間容量Cgsおよびその近傍に配置されるそれぞれのクロス部容量の和になる。同様に、例えば第2行のS2−2の信号電荷を転送する場合、C2の容量値は信号配線M1に寄生するスイッチング素子T1−2とT2−2とT3−2のCgsおよびその近傍に配置されるそれぞれのクロス部容量の和になる。
言うなれば、どの光電変換素子の信号電荷を転送するにしても、負荷容量値(C1〜C3)はスイッチング素子のCgsの3個分およびクロス部3個分の容量が付加されることになる。同様にして、4000×4000画素の2次元光電変換装置を構成する場合、マトリクス内の各信号線の負荷容量は、(Cgs+クロス部容量)×4000の容量を有することになる。負荷コンデンサ(Cgs及びクロス部容量の総和)を代表的にCfとし、光電変換素子1個の容量を代表的にCkとし、蓄積電荷をQtとすると、TFTによる転送動作後の出力電位Vcfは、Vcf=Qt/(Ck+Cf)となる。
図11は、図9(a)で示される光電変換装置のマトリクス信号配線307が、成膜工程あるいはフォトリソグラフィー工程における異常(ゴミ、異物等の混入)により断線していた場合の例を示した光電変換回路部の上面図である。また、図12は、その概略的な断面を示した図である。この場合、光電変換素子で蓄積された信号電荷の転送はTFTにより首尾良く転送動作をさせることはできない。
図11に示されるような断線部があった場合、断線部までの光電変換素子の信号電荷はTFTにより転送される。しかし、マトリクス信号配線に負荷される負荷コンデンサの容量値が断線により規定の容量を供え持つことができず、すなわちCfが小さくなり、出力Vcfとして大きな値を示すことになる。特に、断線部が読み取り用回路部に近接していた場合Cfは非常に小さくその出力は異常に大きくなる。断線部を境に読み取り用回路部から遠方に位置する光電変換素子の出力は当然のことながら転送することはできない。
図13(B)、(C)、(D)は、図10におけるB点、C点、D点で断線していた場合の概略の出力例を示した図であり、図13(A)は断線していない場合の出力例である。
図14は、図11で示される光電変換装置のマトリクス信号配線307が、成膜行程あるいはフォトリソグラフィー行程における異常(ゴミ、異物等の混入)により断線していた場合の例で図12とは異なる例である。図12との違いはマトリクス信号配線を構成する第2の金属薄膜層305が断線しているが、その下層にあるN+層が接続されている場合の例である。
この場合、光電変換素子で蓄積された信号電荷の転送はTFTにより首尾良く転送動作をさせられるかどうかはN+層のシート抵抗と第2の金属薄膜層の断線長により依存される。すなわち断線長が十分長い場合、図12で示される例と同様の挙動を示すが、断線長が十分短い場合断線していない状態に近い挙動を示すことになる。それらの中間的な断線状態の場合、断線部を境に読み取り用回路部から遠方の光電変換素子の転送出力は不定の状態になる。また転送動作後の読み取り用回路からのリセット動作においても、不定な状態となる。
図15は、図14のような断線状態になった場合のそのマトリクス信号配線の出力を示した実験結果である。横軸は、断線長すなわちN+層の抵抗値を意図しており、実験では断線していないマトリクス信号配線と読み取り用回路部との間に意図的に抵抗を挿入して測定を行ったものである。測定における負荷容量は約50pFに設定している。
この図から分かるように、挿入抵抗が小さい場合断線していない状態に等しく(正常出力)、挿入抵抗が大きい場合、完全な断線状態すなわち図12に示される状態に近く、蓄積電荷はされない。また挿入抵抗が中間的な状態では、その出力が異常に高い値を示している。このことは、成膜工程、フォトリソグラフィー工程における異常(ゴミ、異物の混入)による図14に示されるようなN+層を介在した断線状態は、その信号線の出力が断線の程度如何によっては異常に高い値を示しうる可能性があることを意味している。
通常、マトリクス信号配線の断線が存在する場合、その信号配線の出力は最終的に画像形成のデータとして用いず、ソフト的あるいはハード的に補間技術を用いて対応している。例えば、隣接のマトリクス信号配線の出力で補間をとる場合が多い。図12で示された断線の場合も、同様である。
しかしながら、図10に示すように複数個の読み取り用回路部を並列に配置して読み取りを行う場合、通常、読み取り用回路部からの各信号線は時系列的に、同時に読み取りが行われる。このため、図12または図14に示される断線がある場合、その隣の読み取り用回路部に影響を与えるいわゆるクロストークが発生するといった問題がある。更に、隣の隣の読み取り用回路部にまでクロストークする場合もある。
図16(A)は、そのクロストークした場合の画像例であり、図16(B)は、図16(A)のA−B断面の出力例を示している。すなわち、1本の光電変換装置内の断線による出力異常が、複数本へクロストークするため、画像品位の低下を引き起こし、ひいては補間による対応がもはやできず歩留まりを低下させるといった問題点を有している。
以上のように、同一基板上に光電変換回路部を作成する過程において、予期せぬゴミや異物等の混入によりマトリクス信号配線に意図せぬ断線等の欠陥が生じると、光電変換信号出力が不適切な出力値を示す。そして、その出力が他信号線にクロストークし、結果として画質低下、更には歩留まり低下を引き起こすといった課題があった。
上記課題を解決するため、本発明に係る光電変換装置は、複数の光電変換素子が2次元アレー状に配列された光電変換回路部と、該光電変換回路部から出力される並列信号を転送するための複数のマトリクス信号配線と、前記光電変換回路部内の前記光電変換素子が2次元アレー状に配列されている光電変換領域と、該光電変換領域外に前記マトリクス信号配線の一部が配置されている非光電変換領域と、を有する絶縁基板と、前記マトリクス信号配線より転送される並列信号を直列信号に変換して出力するための読み取り用回路領域と、該読み取り用回路領域外で前記マトリクス信号配線から引き出された配線を有する非読み取り用回路領域と、を各々が有し、前記絶縁基板に装着されて前記マトリクス信号配線と接続される複数の読み取り用回路部と、を有する光電変換装置において、前記非光電変換領域内で、前記光電変換領域からの信号の中の不適切な信号に対応する前記マトリクス信号配線に、又は、前記非読み取り用回路領域内で、前記不適切な信号に対応する前記配線に、意図的に切断した切断箇所を有することを特徴とする。
本発明において、前記読み取り用回路部と前記マトリクス信号配線が接続される接続部を更に有し、前記切断箇所は前記光電変換領域と前記接続部との間の前記マトリクス信号配線に設けられていてもよい。前記読み取り用回路部と前記マトリクス信号配線が接続される接続部を更に有し、前記非読み取り用回路領域は、前記接続部と前記読み取り用回路領域との間に設けられていてもよい。前記光電変換素子は、アモルファスシリコン半導体膜を有してもよい。
本発明に係るX線撮像装置は、上記いずれかに記載の光電変換装置を有することを特徴とする。
本発明に係る光電変換装置の製造方法は、複数の光電変換素子が2次元アレー状に配列された光電変換回路部と、該光電変換回路部から出力される並列信号を転送するための複数のマトリクス信号配線と、前記光電変換回路部内の前記光電変換素子が2次元アレー状に配列されている光電変換領域と、該光電変換領域外に前記マトリクス信号配線の一部が配置されている非光電変換領域と、を有する絶縁基板と、前記マトリクス信号配線より転送される並列信号を直列信号に変換して出力するための読み取り用回路領域と、該読み取り用回路領域外で前記マトリクス信号配線から引き出された配線を有する非読み取り用回路領域と、を各々が有し、前記絶縁基板に装着されて前記マトリクス信号配線と接続される複数の読み取り用回路部と、を有する光電変換装置の製造方法であって、前記光電変換領域からの複数の信号の中の一部が不適切な信号であった場合、前記非光電変換領域内で前記不適切な信号に対応する前記マトリクス信号配線を、又は、前記非読み取り用回路領域内で前記不適切な信号に対応した前記配線を、切断することを特徴とする。
本発明によれば、マトリクス信号配線に対応した信号配線を光電変換回路部内の非光電変換回路領域または読み取り用回路部内の非読み取り回路領域内で、意図的に切断している。こうすることにより、他信号配線へのクロストークが低減され、画像的にも、歩留まり的にも良好な光電変換装置を安価に提供できる。
以下、図面を用い本発明の実施形態について、詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1を示す光電変換装置の回路図である。説明を簡単化するために、図においては3×3の合計9画素で構成している。また、図6と同じ部材については同様の記号を用いている。
S1−1〜S3−3は、可視光を受光し電気信号に変換するための光電変換素子である。T1−1〜T3−3は、光電変換素子S1−1〜S3−3で光電変換された信号電荷を、マトリクス信号配線M1〜M3側へ転送するためのスイッチ素子である。G1〜G3はスイッチ素子T1−1〜T3−3に接続されたスイッチのゲート駆動用配線である。マトリクス信号配線M1には、従来例でも説明したように、スイッチ素子の電極間容量(Cgs)3個分の容量と近傍のクロス部で形成される3個分の容量が付加されている。図1内では容量素子としての表記していない。他のマトリクス信号配線M2、M3についても同様である。光電変換素子S1−1〜S3−3とスイッチング素子T1−1〜T3−3とゲート駆動配線G1〜G3とマトリクス信号配線M1〜M3が図中の光電変換回路部101内に表示されており、図示されていないが、絶縁基板上に配置されている。
102は、スイッチ素子T1−1〜T3−3を開閉するためのシフトレジスタ(SR1)で構成される駆動用回路部である。A1〜A3は、マトリクス信号配線M1〜M3の信号電荷を増幅し、インピーダンス変換するためのオペアンプであり、図中においてはバッファアンプとしてのみ記載してある。Sn1からSn3は、オペアンプA1〜A3の出力すなわち各マトリクス信号配線M1〜M3の出力を読み出しコンデンサCL1〜CL3へ転送する転送スイッチである。読み出しコンデンサCL1〜CL3は、バッファアンプB1〜B3を介して読み出し用スイッチSr1〜Sr3により読み出される。
103は、読み出し用スイッチSr1〜Sr3を切り替えるためのシフトレジスタ(SR2)である。CL1〜CL3の並列信号は、Sr1〜Sr3とSR2により直列変換され、最終段のオペアンプ104に入力され、さらにA/D変換回路部105でディジタル化される。RES1〜RES3は、マトリクス信号配線に付加された容量に蓄えられた信号成分をリセットするためのリセット用スイッチであり、CRES端子からのパルスによりあるリセット電位にリセット(図中ではGND電位にリセット)される。
また、106は光電変換素子S1−1〜S3−3にバイアスを与えるための電源である。
読み取り用回路部107は、バッファアンプA1〜A3、転送スイッチSn1〜Sn3、読み出しコンデンサCL1〜CL3を有する。また、読み取り用回路部107は、バッファアンプB1〜B3、読み出し用スイッチSr1〜Sr3、シフトレジスタSR2、最終段のオペアンプ104、リセット用スイッチRES1〜RES3を有する。
図1では、光電変換回路部101内におけるマトリクス信号配線M2が光電変換素子S2−2近傍で断線している例を示しており、断線部を図中“×”(X1)で示している。この断線部分は、光電変換回路部101を作成する成膜工程またはフォトリソグラフィー工程において予測していないゴミや異物の混入によりやむをえず発生した不具合である。
また、図1の光電変換回路部101と読み取り用回路部107との間に示した領域においてマトリクス信号配線M2上で、“×”部(X2)で示した部分は、意図的に切断したものであり、本発明の特徴とするところである。
この切断部“×”部(X2)は、図1の電気回路図面上、その表示の位置に付記している。しかし、パターン上では光電変換回路部101内の光電変換素子やスイッチ素子が2次元アレー状に配列されている光電変換領域(言うなれば被写体が存在しうる領域)内で切断するのではない。即ち、光電変換領域外でかつ読み取り用回路部107との接続部までの領域すなわち非光電変換領域の範囲内で意図的に切断している。切断の方法としては、炭酸ガスレーザーやエキシマレーザー等を用いレーザー光により熱的に溶融する。または、切断したい部分を、マトリクス信号配線を形成している金属薄膜層のエッチャントを用いて溶かしてもよいし、場合によっては、カッターなど先の尖ったもので削りとってもよい。
図2は、図1に示される光電変換装置の動作を示すタイミングチャートであり、マトリクス信号配線M2上の意図せぬ断線部分“×”(X1)及び意図的に切断した部分“×”部(X2)が存在しない場合を想定して、動作の詳細を説明する。光電変換素子S1−1〜S3−3で光電変換された信号電荷は、光電変換素子内で形成されている容量成分に一定の期間だけ蓄積される。第1行の光電変換素子S1−1〜S1−3に蓄積されていた信号電荷は、SR1のゲートパルス信号G1によりスイッチング素子T1−1〜T1−3がt1時間だけ“ON”し、マトリクス信号配線M1〜M3の各配線に形成される容量成分に転送される。
図2中、M1〜M3はその転送の様子を示しており、各光電変換素子内に蓄えられた信号量が異なった場合を示している。すなわち、第1行の光電変換素子(S1−1からS1−3)においては、その出力レベルがS1−2>S1−1>S1−3である。マトリクス信号配線の信号出力は、それぞれオペアンプA1〜A3によりインピーダンス変換される。
その後、読み取り用回路部107内のスイッチング素子Sn1〜Sn3が、図2中に示されるSMPLパルスによりt2時間だけ“ON”し、読み出しコンデンサCL1〜CL3にそれぞれ転送される。読み出しコンデンサCL1〜CL3の信号は、それぞれバッファアンプB1〜B3によりインピーダンス変換される。
その後、読み出し用スイッチSr1〜Sr3がSR2からのシフトパルスSp1〜Sp3により順次“ON”することにより、読み出し用コンデンサCL1〜CL3に転送されていた並列の信号電荷が、直列変換され読み出される。Sp1、Sp2、Sp3のシフトパルスのパルス幅をSp1=Sp2=Sp3=t3とすると、この直列変換読み出しに必要な時間はt3×3となる。直列変換された信号は最終段のオペアンプ104から出力され、さらにA/D変換回路部105によりディジタル化される。
図2中に示されたVoutはA/D変換回路部105に入力される前のアナログ信号を示している。図2に示しているように、第1行の光電変換素子S1−1〜S1−3の並列信号すなわちマトリクス信号配線の信号電位M1〜M3の並列信号が、それらの信号の大小に比例してVout信号上で、直列変換されている。最後に、M1〜M3の信号電位はCRESパルスがt4時間だけ“ON”する。こうすることにより、リセット用スイッチ素子RES1〜RES3を介して一定のリセット電位(GND電位)にリセットされ、次の第2行の光電変換素子S2−1〜S2−3の信号電荷の転送に備える。以下同様に第2行、第3行の光電変換された信号が繰り返し読み出される。
図3は、図1内において光電変換領域内の意図しない断線部分“×”部(X1)が存在し(断線している)、非光電変換領域内の意図的に切断する部分“×”部(X2)が存在しない場合(断線させていない)を想定したタイミングチャートを示している。
図2では、光の入力が多い明るい画素、光が少ない暗い画素、その中間的な明るさの画素等、それぞれの入力があった場合を想定してタイミングチャートが示されている。これに対し、図3では、説明をわかりやすくするために全画素に一定の光が照射された場合を想定してタイミングチャートを示している。またマトリクス信号配線M2上の意図しない断線部“×”はN+層を介在していない、完全なオープン(ハイインピーダンス状態)を想定してタイミングチャートを示している。
図3のVoutから判るように、断線部を境にして、読み取り用回路部107から遠方にある画素にはスイッチ素子T1−2及びT2−2を介して蓄積信号電荷が転送されない故、信号が小さい。一方、断線部を境にして読み取り用回路部107側にある画素については、光電変換素子S3−2の蓄積信号電荷は、スイッチ素子T3−2を介して転送される。しかし、マトリクス信号配線M2に付加されている読み出しのトータル容量が“×”部の断線により低減しているために、出力電圧値として増大している。
こうした場合、読み取り用回路部107内の各信号配線間でM2の信号が他の信号配線にクロストークを引き起こし正常なマトリクス信号配線の出力に悪い影響を与える結果となる。図3の場合、3×3の9画素分で説明している関係上、問題点の程度を的確に説明ができない。しかし、例えば4000×4000の多数の画素で構成され、読み取り用回路部107が図10に示されるように複数個(10個)設けられた光電変換装置である場合、各々の読み取り用回路部107から出力信号線間でクロストークが発生する。つまり、図16(A)のような画像となる。
特に、光電変換領域内の意図しないゴミや異物の混入によりやむなく発生した光電変換領域内の断線部分が読み取り用回路部107に近接している場合、断線部から読み取り用回路部107側の画素の出力は非常に大きくなる。このため、クロストーク量は著しく増大することとなる。
図4は、図1内において光電変換領域内の意図しない断線部分“×”部が存在し(断線している)、かつ非光電変換領域内に意図的に切断する部分“×”部がある場合を想定したタイミングチャートを示している。図4から分かるように、マトリクス信号配線M2に接続されている光電変換素子S1−2、S2−2、S3−2で蓄積された信号電荷は、それぞれ転送されなくなるため出力として現れない。その結果、その信号線が他の信号線に与えるクロストークの影響が軽減され、画質の向上が図れることになる。
なお、切断を施したマトリクス信号配線に接続されている画素の欠落したデータは、隣接の画素のデータを用いて補間の処理、補正をソフトウェア的あるいはハードウェア的に行うことで対応可能である。
図1〜図4の説明においては、マトリクス信号配線M上の意図しない断線部“×”はN+層を介在していない、完全なオープン(ハイインピーダンス状態)を想定して説明をしている。しかし、図14で示されるようなN+層を介在して第2のN金属薄膜層が断線した場合においても、そのマトリクス信号配線を光電変換領域以外すなわち非光電変換領域で意図的に切断すればよい。その効果の程は上述の説明と全く同様である。
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2を示す光電変換装置の回路図である。説明を簡単化するために、図においては3×3の合計9画素で構成している。また、図1と同じ部材については同様の記号を用いている。
図5は、図1とは次の点が異なる。即ち、光電変換回路部101内の光電変換領域内のマトリクス信号配線に図1と同様、意図とせぬ断線部分“×”部(X1)が発生した場合、そのマトリクス信号配線あるいはそれに接続される配線上を、意図的にエキシマレーザー等で切断する。その切断箇所(“図中×”(X2))が、図1とは異なる。つまり、図5では、その切断箇所が、光電変換回路部101になく、読み取り用回路部107内に設けてある。読み取り用回路部107には、マトリクス信号配線より転送される並列信号を直列信号に変換して出力するための読み取り用回路領域と、読み取り用回路領域外の配線が配置されている非読み取り用回路領域がある。
光電変換領域内のマトリクス信号配線に意図せぬ断線が発生していた場合、そのマトリクス信号配線は非光電変換領域で読み取り用回路部107と接続され、更に読み取り用回路部107内で読み取り用回路領域に導出される。光電変換領域内のマトリクス信号配線が意図とせぬ断線が発生していた場合、そのマトリクス信号配線に対応し、光電変換回路部101と読み取り用回路部107の接続部から読み取り用回路領域までの間すなわち非読み取り用回路領域内で意図的に切断している。
読み取り用回路部107は、一般にTCP(Tape Carrier Package)やHIC(HIBRID IC)等の電気実装技術を駆使して作成される。読み取り用回路部107と光電変換回路部101との接続は、ワイヤボンディングや異方性導電フィルムを用いた接続が行われる。読み取り用回路部107内の非読み出し領域内での切断方法としては、実施形態1と同様、炭酸ガスレーザーやエキシマレーザー等を用いレーザー光により熱的に溶融する。または、切断させたい部分を、マトリクス信号配線を形成している金属薄膜層のエッチャントを用いてその部分を溶かしてもよいし、場合によっては、カッターなど先の尖ったもので削りとってもよい。
光電変換回路部101が例えば4000×4000画素の多数画素で、自ずと光電変換装置が大きくなってしまう場合、読み取り用回路部107を全数装着した後から、読み取り用回路部107内の非読み取り回路領域をレーザーで切断してもよい。この場合、ハンドリング含めてそれらの扱いが困難になる。従って、予め、光電変換回路部101のマトリクス信号配線の断線等の欠陥箇所(座標)を光電変換回路部101単体で検査しておく。そして、既知の欠陥箇所を有するマトリクス信号配線(座標)に接続されるべき読み取り用回路部107の非読み取り用回路領域内の配線を予め断線しておき、それを通常通り実装すれば、製造上都合がよい。
本実施形態における、動作については実施形態1と全く同様であり、動作を説明するためのタイミングチャートも図2〜図4と全く同じである故、説明は省略する。
本発明は、前述した本発明の光電変換装置を従来の光電変換装置に代えて用いたX線撮像装置(X線検出装置)や、ディジタル複写機、電子黒板、ファクシミリ等でもあり、これらにおいても、同様の効果を得ることができる。
本発明の実施形態1を示す光電変換装置の回路図である。 図1の動作を示すタイミングチャートである。 図1の動作を示すタイミングチャートである。 図1の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態2を示す光電変換装置の回路図である。 従来の光電変換装置の全体回路図である。 図6の動作を示すタイミングチャートである。 近年提案されている医療用X線撮像装置の概略断面図である。 (a)は光電変換回路部の上面図である。(b)は図9(a)内A−Bの光電変換回路部の断面図である。 読み取り用回路部が複数個有する場合の光電変換装置概略図である。 断線部分を有する光電変換回路部の上面図である。 図11内C−Dの光電変換回路部の断面図(断線部にN+層が無い場合)である。 図12のような断線部分を有する光電変換回路部の出力例を示す図である。 図11内C−Dの光電変換回路部の断面図(断線部にN+層が有る場合)である。 図14のような断線部分を有する場合の光電変換回路部の出力を示す図である。 (A)は断線部分を有する場合の光電変換回路の画像例を示す図である。(B)は図16(A)内A−Bで切った場合の出力を示す図である。
符号の説明
S1−1〜S3−3 光電変換素子
T1−1〜T3−3 スイッチング素子
SR1 シフトレジスタ(スイッチング素子用)
SR2 シフトレジスタ(読み出しスイッチ用)
G1〜G3 ゲート駆動配線
M1〜M3 マトリクス信号配線
106 光電変換素子のバイアス電源
101 光電変換回路部
107 読み取り用回路部
105 A/D変換回路部
RES1〜RES3 M1〜M3に形成される負荷容量をリセットするスイッチ
A1〜A3 バッファアンプ
B1〜B3 バッファアンプ
104 バッファアンプ
C1〜C3 読み出し容量
Sn1〜Sn3 読み出し容量に信号を転送するための転送スイッチ
Sr1〜Sr3 読み出し容量の信号を順次読み出すための読み出し用スイッチ
301 光電変換素子
302 スイッチング素子(TFT)
306 ゲート駆動用配線
307 マトリクス信号配線
310 コンタクトホール部
314 配線クロス部
304 第1の金属薄膜層
305 第2の金属薄膜層
311 a−SiN絶縁薄膜層
312 a−Si半導体薄膜層
313 N・+・層
303 絶縁基板
315 保護膜
1501 X線源
1502 人体
1503 グリッド
1507 X線を吸収する物質
1508 X線を透過する物質
1504 X線を可視光に変換する蛍光体
1511 保護膜
1509 光電変換素子
1510 スイッチング素子
1512 絶縁基板

Claims (6)

  1. 複数の光電変換素子が2次元アレー状に配列された光電変換回路部と、該光電変換回路部から出力される並列信号を転送するための複数のマトリクス信号配線と、前記光電変換回路部内の前記光電変換素子が2次元アレー状に配列されている光電変換領域と、該光電変換領域外に前記マトリクス信号配線の一部が配置されている非光電変換領域と、を有する絶縁基板と、
    前記マトリクス信号配線より転送される並列信号を直列信号に変換して出力するための読み取り用回路領域と、該読み取り用回路領域外で前記マトリクス信号配線から引き出された配線を有する非読み取り用回路領域と、を各々が有し、前記絶縁基板に装着されて前記マトリクス信号配線と接続される複数の読み取り用回路部と、
    を有する光電変換装置において、
    前記非光電変換領域内で前記光電変換領域からの信号の中の不適切な信号に対応する前記マトリクス信号配線に、又は、前記非読み取り用回路領域内で前記不適切な信号に対応する前記配線に、意図的に切断した切断箇所を有することを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記読み取り用回路部と前記マトリクス信号配線が接続される接続部を更に有し、前記切断箇所は前記光電変換領域と前記接続部との間の前記マトリクス信号配線に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記読み取り用回路部と前記マトリクス信号配線が接続される接続部を更に有し、前記非読み取り用回路領域は、前記接続部と前記読み取り用回路領域との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  4. 前記光電変換素子は、アモルファスシリコン半導体膜を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光電変換装置を有することを特徴とするX線撮像装置。
  6. 複数の光電変換素子が2次元アレー状に配列された光電変換回路部と、該光電変換回路部から出力される並列信号を転送するための複数のマトリクス信号配線と、前記光電変換回路部内の前記光電変換素子が2次元アレー状に配列されている光電変換領域と、該光電変換領域外に前記マトリクス信号配線の一部が配置されている非光電変換領域と、を有する絶縁基板と、
    前記マトリクス信号配線より転送される並列信号を直列信号に変換して出力するための読み取り用回路領域と、該読み取り用回路領域外で前記マトリクス信号配線から引き出された配線を有する非読み取り用回路領域と、を各々が有し、前記絶縁基板に装着されて前記マトリクス信号配線と接続される複数の読み取り用回路部と、
    を有する光電変換装置の製造方法であって、
    前記光電変換領域からの複数の信号の中の一部が不適切な信号であった場合、前記非光電変換領域内で前記不適切な信号に対応する前記マトリクス信号配線を、又は、前記非読み取り用回路領域内で前記不適切な信号に対応した前記配線を、切断することを特徴とする光電変換装置の製造方法。
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