JP2010114550A - 撮像素子、撮像素子の駆動方法およびカメラ - Google Patents

撮像素子、撮像素子の駆動方法およびカメラ Download PDF

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Abstract

【課題】画素の高解像度化および高フレームレート化を実現することができる撮像素子、撮像素子の駆動方法およびカメラを提供する。
【解決手段】CMOSイメージセンサ1は、画素部10と、信号線LVSLと、信号線に読み出し信号が伝搬されると、ホールド期間に読み出し信号をホールドするホールド回路部16とを有する。CMOSイメージセンサは、ホールド後の読み出し信号に対して信号処理を行うカラム処理回路17と、信号線に伝搬された読み出し信号のホールド回路部への供給状態を制御する制御部18とを有する。制御部は、ホールド期間には、信号線に伝搬された読み出し信号をホールド回路部に供給してホールド回路部に読み出し信号をホールドさせ、ホールド後には、信号線とホールド回路部との接続を切り離してカラム処理回路に読み出し信号に対する信号処理を行わせ、かつ、画素回路から信号が読み出される。
【選択図】図5

Description

本発明は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子、撮像素子の駆動方法およびカメラに関するものである。
CMOSイメージセンサ等の撮像素子を搭載したカメラが広く市場に流通している(特許文献1参照)。近年では、更なる画素の高解像度化および高フレームレート化が要望されている。
特開2005−278135号公報
撮像素子では、カラム処理回路が、画素回路からアナログ信号を読み出し、このアナログ信号をデジタル信号に変換する。このとき、画素回路が出力したアナログ信号は、垂直信号線を介してカラム処理回路に入力される。
カラム処理回路によるアナログ信号の読み出し時には、垂直信号線にアナログ信号が伝搬されることによる信号の遅延が発生する。この信号遅延は、画素の高解像度化や高フレームレート化を阻害する要因となる。
特許文献1が開示する技術では、上述した信号遅延の問題により、更なる画素の高解像度化および高フレームレート化を達成することが困難である。
本発明は、画素の高解像度化および高フレームレート化を実現することができる撮像素子、撮像素子の駆動方法およびカメラを提供することにある。
本発明の撮像素子は、光電変換素子を有する複数の画素が行列状に配列された画素部と、上記画素の読み出し信号が伝搬される信号線と、ホールド期間に上記信号線の上記読み出し信号をホールドするホールド部と、上記ホールド部によるホールド後の上記読み出し信号に対して信号処理を行う処理部と、上記信号線に伝搬された上記読み出し信号の上記ホールド部への供給状態を制御する制御部とを有し、上記制御部は、上記ホールド期間には、上記信号線に伝搬された上記読み出し信号を上記ホールド部に供給して当該ホールド部に当該読み出し信号をホールドさせ、当該ホールド後には、上記信号線の上記読み出し信号の上記ホールド部への供給を停止して上記処理部に上記読み出し信号に対する上記信号処理を行わせ、かつ、上記画素から上記信号線に信号を読み出す。
本発明の撮像素子の駆動方法は、行列状に配列され、光電変換素子を有する画素部の画素から信号を読み出す第1のステップと、信号線に伝搬された上記画素の上記読み出し信号を、ホールド期間に当該読み出し信号をホールドするホールド部に供給する第2のステップと、上記ホールド期間に上記読み出し信号をホールドする第3のステップと、上記信号線の上記読み出し信号の上記ホールド部への供給を停止する第4のステップと、上記ホールド部による上記ホールド後の上記読み出し信号に対して信号処理を行い、かつ、上記画素から信号を読み出す第5のステップとを有する。
本発明のカメラは、撮像素子と、上記撮像素子の画素領域に入射光を導く光学系と、上記撮像素子の出力信号を処理する信号処理部とを有し、上記撮像素子は、光電変換素子を有する複数の画素が行列状に配列された画素部と、上記画素の読み出し信号が伝搬される信号線と、ホールド期間に上記信号線の上記読み出し信号をホールドするホールド部と、上記ホールド部によるホールド後の上記読み出し信号に対して信号処理を行う処理部と、上記信号線に伝搬された上記読み出し信号の上記ホールド部への供給状態を制御する制御部とを有し、上記制御部は、上記ホールド期間には、上記信号線に伝搬された上記読み出し信号を上記ホールド部に供給して当該ホールド部に当該読み出し信号をホールドさせ、当該ホールド後には、上記信号線の上記読み出し信号の上記ホールド部への供給を停止して上記処理部に上記読み出し信号に対する上記信号処理を行わせ、かつ、上記画素から上記信号線に信号を読み出す。
本発明によれば、行列状に配列され、光電変換素子を有する画素部の画素から信号線へ信号が読み出される。
このとき、制御部は、信号線に伝搬された画素の読み出し信号をホールド部へ供給する。そして、ホールド部は、ホールド期間に、信号線の読み出し信号をホールドする。
ホールド後、制御部は、信号線の読み出し信号のホールド部への供給を停止させる。そして、制御部は、処理部にホールド部によってホールドされた読み出し信号に対する信号処理を行わせ、かつ、画素から信号線へ信号を読み出す。
本発明によれば、画素の高解像度化および高フレームレート化を実現することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1実施形態(CMOSイメージセンサ)
2.第2実施形態(CMOSイメージセンサの比較)
3.第3実施形態(カメラ)
〈1.第1実施形態〉
[CMOSイメージセンサ1の構成例]
CMOSイメージセンサの構成例を図1に関連付けて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るCMOSイメージセンサの構成例を示す概略ブロック図である。
図1に図示するCMOSイメージセンサ1は、画素部10、画素回路(PIX)11、行選択回路12、行駆動回路13、定電流源回路14、スイッチ部15、ホールド回路部16、カラム処理回路17、制御部18、水平転送回路19、および出力回路20を有する。
なお、CMOSイメージセンサ1は、本発明の撮像素子に対応する。画素回路11は、本発明の画素に対応する。行選択回路12および行駆動回路13は、本発明の駆動部に対応する。カラム処理回路17は、本発明の処理部に対応する。行選択回路12、行駆動回路13、および制御部18は、本発明の制御部に対応する。ホールド回路部16は、本発明のホールド部に対応する。
画素部10は、入射光を受光する画素領域であって、m(行方向)×n(列方向)個の画素回路11がマトリクス状に配列されている。なお、図1には、m(=1,2,…)行n(=1,2,…)列目の画素回路11のみが図示されている。
本発明によれば、画素の高解像度化および高フレームレート化を実現することができる。
各画素回路11は、R(赤),G(緑),B(青)に対応したカラーフィルタが被され、たとえばベイヤ型の配列形態をもって配列されている。
同一行の画素回路11には、転送信号線LTRN(m)、リセット信号線LRST(m)、および選択信号線LSEL(m)が共通に接続されている。
画素回路11は、行駆動回路13の制御の下、入射光を光電変換によって信号電荷(電子)に変換し、その電荷量に応じたアナログ信号(読み出し信号)を垂直信号線LVSL(n)に出力する。
行選択回路12は、画素部10の行アドレスを選択するため行選択信号を行駆動回路13に出力する。
行駆動回路13は、行選択回路12から行選択信号を受けて、選択行(m行)の画素回路11を駆動する。
定電流源回路14は、垂直信号線LVSL(n)に定電流を供給する。
スイッチ部15は、接続スイッチを列アドレス毎に有する。スイッチ部15の各接続スイッチは、制御部18の制御信号S1によって、オンまたはオフに切り替えられる。スイッチ部15の各接続スイッチがオンのとき、垂直信号線LVSL(n)に伝搬されたアナログ信号は、ホールド回路部16へ供給される。
ホールド回路部16は、スイッチ部15の各接続スイッチがオンのとき、垂直信号線LVSL(n)に伝搬されたアナログ信号が入力され、このアナログ信号をホールドする。
カラム処理回路17は、選択行の画素回路11からアナログ信号をカラム(列アドレス)毎に読み出し、このアナログ信号をデジタル信号に変換する。このように、アナログ信号をデジタル信号に変換することを「AD変換」という。
このとき、カラム処理回路17は、1水平走査期間(水平ブランキング期間)の1画素期間に、選択行の画素回路11からアナログ信号を2回読み出す。そして、カラム処理回路17は、このアナログ信号にCDS(Correlated Double Sampling;相関2重サンプリング)処理を施すことによって、リセットノイズ等を除去する。
その後、カラム処理回路17は、水平転送回路19を介して、デジタル信号を出力回路20に出力する。
制御部18は、参照電圧生成部181およびクロック生成部182を有する。
参照電圧生成部181は、たとえば、デジタル信号をアナログ信号に変換するDAC(Digital Analog Converter;不図示)等で構成されている。
制御部18は、この参照電圧生成部181にてランプ(RAMP)波形状の参照電圧を生成し、この参照電圧をカラム処理回路17に供給する。
制御部18は、クロック生成部182にてクロック信号を生成し、このクロック信号をカラム処理回路17に供給する。
制御部18は、スイッチ部15の各接続スイッチをオンまたはオフに制御する制御信号S1をスイッチ部15の各接続スイッチに出力する。
水平転送回路19は、列アドレスを順次選択し、カラム処理回路17からデジタル信号を読み出す。そして、水平転送回路19は、順次読み出したデジタル信号を出力回路20に出力する。
出力回路20は、水平転送回路19から入力されたデジタル信号を増幅し、このデジタル信号を画像データとしてCMOSイメージセンサ1外部の画像処理装置に出力する。
出力回路20が、たとえば、ゲイン調整、カラー補正、ホワイトバランス処理等の信号処理をデジタル信号に施すように構成してもよい。
[画素回路11の回路構成例]
画素回路11の回路構成例を図2に関連付けて説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る画素回路の回路構成例を示す等価回路図である。
図2には、m行n列目の画素回路11が例示されている。
図2に図示する画素回路11は、たとえばフォトダイオードで形成された光電変換素子111、転送トランジスタ112、リセットトランジスタ113,増幅トランジスタ114,選択トランジスタ115、およびフローティングディフュージョンFDを有する。
なお、フローティングディフュージョンFDは、本発明の出力ノードに対応する。
[光電変換素子111]
光電変換素子111のアノード側は、接地(GND)されている。光電変換素子111のカソード側は、転送トランジスタ112のソースに接続されている。
光電変換素子111は、入射光をその光量に応じて電荷(電子)に光電変換し、その電荷を蓄積する。
各々のトランジスタには、nチャネルの絶縁ゲート型電界効果トランジスタが一例として採用されている。各々のトランジスタは、次のような接続形態を採っている。
[転送トランジスタ112]
転送トランジスタ112のソースは、光電変換素子111のカソード側に接続されている。転送トランジスタ112のドレインは、フローティングディフュージョンFDに接続されている。転送トランジスタ112のゲートは、転送信号線LTRN(m)に接続されている。
転送トランジスタ112は、光電変換素子111が蓄積した電荷をフローティングディフュージョンFDに転送する。
[フローティングディフュージョンFD]
フローティングディフュージョンFDは、転送トランジスタ112のドレイン、リセットトランジスタ113のソース、および増幅トランジスタ114のゲートが共通に接続されている。
[リセットトランジスタ113]
リセットトランジスタ113のソースは、フローティングディフュージョンFDに接続されている。リセットトランジスタ113のドレインは、電源電圧VDDに接続されている。リセットトランジスタ113のゲートは、リセット信号線LRST(m)が接続されている。
リセットトランジスタ113は、フローティングディフュージョンFDの電位を電源電圧VDDにリセットする。
[増幅トランジスタ114]
増幅トランジスタ114のソースは、選択トランジスタ115のドレインに接続されている。増幅トランジスタ114のドレインは、電源電圧VDDに接続されている。増幅トランジスタ114のゲートは、フローティングディフュージョンFDに接続されている。
増幅トランジスタ114は、フローティングディフュージョンFDの電位を増幅する。
詳細には、図2に図示するように、増幅トランジスタ114と、垂直信号線LVSL(n)に接続された定電流源回路14とによって、ソースフォロワ回路が形成されている。
このことから、垂直信号線LVSL(n)の電位Vslと、フローティングディフュージョンFDのポテンシャルVfdとの間に、次の関係式が成立する。
(数1)
iv=(1/2)・β・(Vfd−Vth−Vsl) …(1)
(1)式において、ivは定電流源回路14が出力する電流iの電流値を、Vthは増幅トランジスタ114の閾値を、βは所定の定数を表している。
(1)式によれば、電位Vsl、ポテンシャルVfdおよび閾値Vthの間には、変動比が1に近い線形な関係が成立し、(Vfd−Vth−Vsl)は、一定の値となって、ポテンシャルVfdの変動は、線形的に電位Vslに反映される。
[選択トランジスタ115]
選択トランジスタ115のソースは、ノードND1にて垂直信号線LVSL(n)に接続されている。選択トランジスタ115のドレインは、増幅トランジスタ114のソースに接続されている。選択トランジスタ115のゲートは、選択信号線LSEL(m)に接続されている。
選択トランジスタ115は、画素回路11の電荷の読み出し時に、オン状態となり、増幅トランジスタ114が増幅したアナログ信号電圧を垂直信号線LVSL(n)に出力する。
[画素回路11の駆動方法]
ここで、画素回路11の駆動方法について説明する。ただし、説明の簡便化のため、スイッチ部15の各接続スイッチがオンに保持され、画素回路11から垂直信号線LVSL(n)に読み出しされアナログ信号が、カラム処理回路17に直接入力されるものとする。
図3は、本発明の第1実施形態に係る画素回路の駆動方法の例を示すタイミングチャートである。
図3(A)は、リセット信号SRSTを示す。図3(B)は、転送信号STRNを示す。図3(C)は、選択信号SELを示す。図3(D)は、アナログ信号電圧VSLを示す。
時間t1において、行選択回路12が、m行目のアドレスを選択したものとする。行駆動回路13は、行選択回路12から行選択信号を受けて、m行目の画素回路11の駆動を開始する。
このとき、行駆動回路13は、図3(A)に図示するように、パルス状のリセット信号をリセット信号線LRST(m)に供給する。同時に、行駆動回路13は、図3(B)に図示するように、パルス状の転送信号STRNを転送信号線LTRN(m)に供給する。
その結果、転送トランジスタ112およびリセットトランジスタ113は、パルス幅の期間、同時にオン状態となる。
これにより、光電変換素子111に蓄積されている電荷が、フローティングディフュージョンFDに転送される。
そして、光電変換素子111に蓄積された電荷が、電源電圧VDDに排出されると共に、フローティングディフュージョンFDの電位が、電源電圧VDDにリセットされる。
このように、フローティングディフュージョンFDの電位が電源電圧VDDにリセットされることを「リセット」あるいは「電子シャッタ」という。
リセットの実行後、光電変換素子111は、入射光を受けて電荷の蓄積を開始する。
時間t2において、行駆動回路13は、図3(C)に図示するように、ハイレベルの選択信号SELを電荷の読み出し動作が終了する時間t6まで選択信号線LSEL(m)に供給する。
これにより、画素回路11の選択トランジスタ115は、同一行の画素回路11の電荷の読み出し動作が終了するまでオン状態が保持される。
時間t2において、行駆動回路13は、図3(A)に図示するように、パルス状のリセット信号SRSTをリセット信号線LRST(m)に供給する。
これにより、フローティングディフュージョンFDの電位が一旦、電源電圧VDDにリセットされる。選択トランジスタ115がオン状態であるため、フローティングディフュージョンFDの電位がアナログ信号電圧VSLとして垂直信号線LVSL(n)に出力される。
このとき垂直信号線LVSL(n)に伝搬されたアナログ信号VSLは、リセットによるリセットレベルでの信号であることから「リセット信号(第1の信号)」と呼ばれる。
このリセット信号、すなわちアナログ信号VSLは、図3(D)に図示するように、時間t2から急激に上昇し、時間t3にて一定の値に安定(セトリング)するものとする。
時間t3において、1回目のアナログ信号VSL、すなわち、リセット信号の読み出しが行われる。
このとき、カラム処理回路17は、垂直信号線LVSL(n)に伝搬されたアナログ信号VSLを読み出し、アナログ信号電圧VSLをAD変換する。
なお、カラム処理回路17がリセット信号をAD変換する期間のことを、以下便宜的に「P相」と呼ぶ。
時間t4において、行駆動回路13は、図3(B)に図示するように、パルス状の転送信号STRNを転送信号線LTRN(m)に供給する。
パルス幅の期間、転送トランジスタ112がオン状態となり、リセットトランジスタ113は、オフ状態に保持されている。
これにより、光電変換素子111に蓄積されている電荷は、フローティングディフュージョンFDに転送され、フローティングディフュージョンFDの電位は、増幅トランジスタ114によって増幅される。
図3(B)に図示する転送信号STRNにおいて、時間t1におけるパルスの立ち下がりから時間t4におけるパルスの立ち下がりまでの期間Δtは、光電変換素子111に蓄積が電荷を蓄積する「電荷蓄積期間」と呼ばれる。
図2に図示するように、増幅トランジスタ114と垂直信号線LVSL(n)に接続された定電流源回路14とによって、ソースフォロワ回路が形成されていることから、定電流源回路14と増幅トランジスタ114との間にバイアス電流が流れる。
これにより、増幅されたフローティングディフュージョンFDの電位は、選択トランジスタ115を介し、アナログ信号VSLとして垂直信号線LVSL(n)に出力される。
このとき垂直信号線LVSL(n)に伝搬されたアナログ信号VSLは、光電変換素子111が蓄積した信号電荷であることから「蓄積信号(第2の信号)」と呼ばれる。
この蓄積信号、すなわちアナログ信号VSLは、図3(D)に図示するように、時間t4から下降し、時間t5にて一定の値に安定するものとする。
時間t5において、2回目のアナログ信号VSL、すなわち、蓄積信号の読み出しが行われる。
このとき、カラム処理回路17は、画素回路11が垂直信号線LVSL(n)に出力したアナログ信号VSLを読み出し、アナログ信号VSLをAD変換する。
なお、カラム処理回路17が蓄積信号をAD変換する期間のことを、以下便宜的に「D相」と呼ぶ。
カラム処理回路17は、1回目に読み出したリセット信号と2回目に読み出した蓄積信号との差分をデジタル化する。
この差分には、光電変換素子111による光電変換によって蓄積されたフローティングディフュージョンFDの電荷量が反映されている。
その後、水平転送回路19は、列アドレスを順次選択し、カラム処理回路17からデジタル信号を読み出す。そして、水平転送回路19は、順次読み出したデジタル信号を出力回路20に出力する。
出力回路20は、水平転送回路19から入力されたデジタル信号を増幅し、このデジタル信号を画像データとしてCMOSイメージセンサ1外部の画像処理装置に出力する。
[ローリングシャッタ]
図4は、本発明の第1実施形態に係るローリングシャッタの例を説明するための概念図である。
図4において、横軸は時間経過を示し、縦軸は選択行アドレスを示す。
上述した画素回路11は、リセット信号線LRST(m)、転送信号線LTRN(m)および選択信号線LSEL(m)を行単位で共有していることから、リセットやリセット信号等の読み出しは、行単位で行われる。
このため、1フレーム期間に、全ての画素回路11からアナログ信号(画素信号)の読み出しを行う際には、行選択回路12は、行アドレスを1行目から最終行目まで順次選択する。
そして、行駆動回路13は、行選択回路12による行選択信号に基づき、図4に図示する破線Aのように、画素回路11を1行目から最終行目まで順次駆動してリセットを行う。
その後、行駆動回路13は、図4に図示する実線Bのように、画素回路11を1行目から最終行目まで順次駆動してリセット信号および蓄積信号の読み出しを行う。
ただし、全ての画素回路11に対する電荷蓄積期間Δtを等しくするために、破線Aで示されるリセットと、実線Bで示されるリセット信号および蓄積信号の読み出しとが行毎に同じ順序で実行される。このような電子シャッタ(リセット)の機構は、「ローリングシャッタ」と呼ばれる。
図4に図示する電荷蓄積期間Δtは、時間t1におけるリセットのタイミングと、時間t4において転送信号STRNがハイレベルとなるタイミングとの調整により決定される(図3参照)。
たとえば、動画では、リセット信号および蓄積信号の読み出し周期が1フレーム期間に固定されるため、リセットのタイミングを可変することによって、露光時間を任意に調整することができる。ただし、露光時間の調整は、1フレーム期間未満の範囲内で行われる。
電荷蓄積期間Δtをより短期間に設定した場合には、図4に図示する任意の経過時間tにおいて、m1行目でのリセット信号および蓄積信号の読み出しと(点α参照)、m2行目でのリセットと(点β参照)が略同時に実行される場合がある。
この場合、時分割で、たとえば、m1行目にてリセット信号および蓄積信号の読み出しが実行され、この直後に、m2行目にてリセットが実行される。
[スイッチ部15およびホールド回路部16の構成例]
スイッチ部15およびホールド回路部16を図5に関連付けて説明する。
図5は、本発明の第1実施形態に係るスイッチ部およびホールド回路部の構成例を示すブロック図である。図5には、カラム処理回路17や水平転送回路19の構成例も併せて図示されている。
図5に図示するスイッチ部15は、接続スイッチ151を列アドレス毎に有する。ホールド回路部16は、ホールド回路161を列アドレス毎に有する。
図5では、n列目の接続スイッチ151およびホールド回路161について説明する。
[接続スイッチ151]
接続スイッチ151の接続端子C1は、垂直信号線LVSL(n)に接続されている。接続スイッチ151の接続端子C2は、ホールド回路161の入力端子に接続されている。
接続スイッチ151は、制御部18から入力される制御信号S1によって、垂直信号線LVSL(n)とホールド回路161との接続をオンまたはオフに切り替える。
詳細には、接続スイッチ151は、後述のADC171によるリセット信号の読み出し時に、オフからオンに切り替わり、ホールド回路161によるリセット信号電圧のホールド後に、オンからオフに切り替わる。接続スイッチ151は、ADC171による蓄積信号の読み出し時にも、同様の動作を行う。
[ホールド回路161]
ホールド回路161の入力端子は、接続スイッチ151の接続端子C2に接続されている。ホールド回路161の出力端子は、ADC171の比較器1711の第1入力端子(図9参照)に接続されている。
ホールド回路161の入力端子には、接続スイッチ151がオンの場合に、垂直信号線LVSL(n)に伝搬されたアナログ信号電圧VSLが入力される。
ホールド回路161は、このアナログ信号電圧VSLをホールド(保持)し、ホールドしているアナログ信号電圧VSLをADC171に出力する。
なお、ホールド回路161がアナログ信号電圧VSLをホールドする期間をホールド期間という。
アナログ信号電圧VSLのホールド後、接続スイッチ151がオンからオフに切り替わっても、ホールド回路161は、ホールドしているアナログ信号電圧VSLをADC171に出力することができる。
[カラム処理回路17の構成例]
以下、カラム処理回路17を図5に関連付けて説明する。
図5に図示するカラム処理回路17は、ADC(Analog Digital Converter)171およびラッチ回路172を列アドレス毎に有する。
図5では、n列目のADC171およびラッチ回路172について説明する。
カラム処理回路17の各構成要素は、次のような接続形態を採っている。
ADC171の入力側は、ホールド回路161の出力端子に接続されている。ADC171の出力側は、ラッチ回路172の入力端子に接続されている。
ラッチ回路172の入力端子は、ADC171の出力側に接続されている。ラッチ回路172の出力端子は、転送スイッチ191を介して転送バス192に接続されている。
水平転送回路19は、列アドレス分(n個)の転送スイッチ191および転送バス192を有する。
各転送スイッチ191は、ラッチ回路172の出力端子と転送バス192との間に接続されている。
転送バス192は、ビット数分の信号線で構成され、各信号線の一端が出力回路20に共通に接続されている。
[ADC171]
ADC171は、選択列の画素回路11からアナログ信号VSLを1画素期間に2回読み出すことによって、AD変換を行う。
具体的には、P相では、ADC171は、リセット信号としてのアナログ信号VSLをデジタル信号に変換する。D相では、ADC171は、蓄積信号としてのアナログ信号VSLをデジタル信号に変換する。
ところで、これらのデジタル信号は、リセット成分やオフセット成分等のノイズを含み、画素回路11が取得した本来の画素信号をA/D変換したものではない。
そこで、ADC171は、P相にてAD変換したリセット信号とD相にてAD変換した蓄積信号との差分のデジタル値(カウント値)を本来のデジタル値としてラッチ回路172に出力する。
[ラッチ回路172]
ラッチ回路172は、水平転送回路19によって転送スイッチ191がオフに保持されている期間、ADC171から入力されたデジタル値をラッチ(記憶)する。
[水平転送回路19]
水平転送回路19は、列アドレスを選択し、ラッチ回路172からデジタル値を読み出す場合に、たとえば、各列の転送スイッチ191を1列目から最終列目まで順次オフからオンに切り替え、各列のラッチ回路172からデジタル値を読み出す。
n列目の転送スイッチ191がオフからオンに切り替わると、ラッチ回路172から読み出されたデジタル値は、転送バス192を介して出力回路20に転送される。
[ホールド回路161の詳細]
ホールド回路161について、図6および図7を参照しながら詳細に説明する。
図6は、本発明の第1実施形態に係るホールド回路の構成例を示す等価回路図である。
図7は、本発明の第1実施形態に係るホールド回路の基本的な構成例を示す等価回路図である。
図6に図示するホールド回路161は、キャパシタ1611、および出力部OUNITを有する。
出力部OUNITは、OPアンプ(operational amplifier;演算増幅器)1612によって、ボルテージフォロア回路が構成されている。
キャパシタ1611の第1電極は、接地(GND)されている。キャパシタ1611の第2電極は、ノードND2に接続されている。
OPアンプ1612の非反転入力端子(+)は、ノードND2に接続されている。OPアンプ1612の反転入力端子(−)および出力端子は、OPアンプ1612の出力が反転入力端子に負帰還されるように、ノードND3に共通に接続されている。
ノードND2は、接続スイッチ151の接続端子C2に接続されている。
ノードND3は、カラム処理回路17の比較器1711の第1入力端子(図9参照)に接続されている。
図6に図示する構成のホールド回路161は、次のように動作する。
接続スイッチ151がオフからオンに切り替わると、選択行の画素回路11から垂直信号線LVSL(n)を介してアナログ信号電圧VSLがノードND2に供給される。
キャパシタ1611は、このアナログ信号電圧VSLのチャージ(蓄積)を開始し、ホールド電圧がアナログ信号電圧VSLに達するまでチャージを行う。
このホールド電圧は、キャパシタ1611の第1電極および第2電極間の電圧を指す。ホールド電圧がアナログ信号電圧VSLに達するまでの期間を充電期間という。
ただし、チャージの開始時には、キャパシタ1611が放電しているものとする。
OPアンプ1612の非反転入力端子にノードND2の電位が入力されると、OPアンプ1612の出力がそのまま反転入力端子に負帰還されるため、OPアンプ1612は、ノードND2の電位をノードND3にそのまま出力する。
キャパシタ1611のチャージが完了すると、接続スイッチ151がオンからオフに切り替わる。
このとき、キャパシタ1611がアナログ信号電圧VSLをホールドしているため、OPアンプ1612は、ノードND2の電位、すなわちアナログ信号電圧VSLをノードND3にそのまま出力する。このアナログ信号電圧VSLは、キャパシタ1611が放電を開始するまでホールドされる。
上述したように、ホールド回路161はアナログ信号電圧VSLをホールドすることができればよいため、図7に図示するように、キャパシタ1611のみを使用して、ホールド回路161aを構成することもできる。
しかし、図7に図示するホールド回路161aは、出力部OUNITが設けられていないため、キャパシタ1611のホールド電圧が比較器1711にそのまま出力され、ホールド電圧を低インピーダンスで出力することができない。
このため、アナログ信号電圧VSLは、後段のADC171にてAD変換を行う際に、比較器1711の反転出力に伴う反転ノイズの影響を受けやすい。この影響を防止するためには、キャパシタ1611のキャパシタサイズ(静電容量)を大きくする必要がある。
キャパシタサイズを大きくした場合、アナログ信号電圧VSLのチャージに要する時間が増大し、リセット信号や蓄積信号の読み出しの高速化が阻害される。
したがって、ホールド回路161には、図6に図示するように、低インピーダンス出力が可能な出力部OUNITを設けることが望ましい。
なお、ホールド回路161は、低インピーダンス出力が可能であるため、固定したゲインが掛かっていてもよい。
[ホールド回路161の変形例]
ホールド回路161は、図8に図示するように構成することもできる。
図8は、本発明の第1実施形態に係るホールド回路の変形例を示す等価回路図である。
図8に図示するホールド回路161bの出力部OUNITは、トランジスタ1613およびトランジスタ1614によって、ソースフォロア回路が構成されている。
トランジスタ1613および1614には、nチャネルの絶縁ゲート型電界効果トランジスタが一例として採用されている。
トランジスタ1613のドレインは、電源電圧VDDに接続されている。トランジスタ1613のゲートは、ノードND2に接続されている。
トランジスタ1613のソースおよびトランジスタ1614のドレインは、ノードND3に共通に接続されている。
トランジスタ1614のソースは、接地されている。トランジスタ1614のゲートには、たとえば、トランジスタ1614が電流源として動作する所定の電圧が印加される。
出力部OUNITは、ソースフォロア回路であるため、ノードND2の電位はノードND3の電位に線形に反映されて、低インピーダンスで出力される。
図8に図示するホールド回路161bをホールド回路161の代わりに採用しても、先に述べたホールド回路161と同様の効果を得ることができる。
[ADC171の構成例]
図5に図示するADC171の詳細な構成例について説明する。
図9は、本発明の第1実施形態に係るADCの構成例を示す概略ブロック図である。
図9には、n行目のADC171が図示されている。
図9に図示するADC171は、比較器1711、ゲート回路1712、およびカウンタ(CNT)1713を有する。なお、比較器1711は、本発明の比較部に対応する。
ADC171の各構成要素は、次のような接続形態を採っている。
比較器1711の第1入力端子は、ホールド回路161の出力端子(ノードND3)に接続されている。比較器1711の第2入力端子は、第1信号線L1に接続されている。比較器1711の出力端子は、ゲート回路1712の第1入力端子に接続されている。
ゲート回路1712の第1入力端子は、比較器1711の出力端子に接続されている。ゲート回路1712の第2入力端子は、第2信号線L2に接続されている。ゲート回路1712の出力端子は、カウンタ1713の入力端子に接続されている。
カウンタ1713の入力端子は、ゲート回路1712の出力端子に接続されている。カウンタ1713の出力端子は、ラッチ回路172(図5参照)に接続されている。
第1信号線L1は、一端が制御部18の参照電圧生成部181に接続されている。
第2信号線L2は、一端が制御部18のクロック生成部182に接続されている。
[比較器1711]
比較器1711の第1入力端子には、ホールド回路161によってホールドされたアナログ信号電圧VSLが入力される。比較器1711の第2入力端子には、制御部18から参照電圧Vrefが第1信号線L1を介して入力される。
この参照電圧Vrefは、図9に図示するように、制御部18が生成するクロック信号CKに同期して、初期電圧から一定のステップ幅で減少するランプ波形状の信号電圧である。この初期電圧は、たとえば、黒電位(黒基準)である。
比較器1711は、アナログ信号電圧VSLと参照電圧Vrefとが入力されると、アナログ信号電圧VSLと参照電圧Vrefとの大小の比較を開始する。参照電圧Vrefがアナログ信号電圧VSLよりも小さくなったとき、比較器1711の出力は反転する。
たとえば、参照電圧Vrefがアナログ信号電圧VSLよりも大きい場合には(Vref>VSL)、比較器1711は、ハイレベルの出力信号SCOをゲート回路1712の第1入力端子に出力する。
逆に、参照電圧Vrefがアナログ信号電圧VSLよりも小さい場合には(Vref<VSL)、比較器1711は、反転出力としてローレベルの出力信号SCOをゲート回路1712の第1入力端子に出力する。
[ゲート回路1712]
ゲート回路1712の第1入力端子には、比較器1711から出力信号SCOが入力される。ゲート回路1712の第2入力端子には、制御部18からクロック信号CKが第2信号線を介して入力される。
ゲート回路1712は、比較器1711が双方の電圧の比較を開始し、比較器1711の出力が反転するまでの期間、クロック信号CKをカウンタ1713の入力端子に出力する。比較器1711の出力が反転したとき、ゲート回路1712は、カウンタ1713のカウントを停止させる。
たとえば、出力信号SCOがハイレベルのとき、ゲート回路1712は、クロック信号CKをカウンタ1713に出力する。
出力信号SCOがハイレベルからローレベルに反転したとき、ゲート回路1712は、カウンタ1713へのクロック信号CKの出力を停止する。
[カウンタ1713]
カウンタ1713の入力端子には、比較器1711が双方の電圧の比較を開始し、比較器1711の出力が反転するまでの期間、ゲート回路1712からクロック信号CKが入力される。
カウンタ1713は、クロック信号CKの入力開始と共にカウントを開始し、クロック信号CKの停止と共にカウントを停止する。
詳細には、カウンタ1713は、P相ではクロック信号CKをダウンカウントとし、D相ではクロック信号CKをP相でのダウンカウント終了後のカウント値からアップカウントする。
ここで、P相でのカウント値をカウント値CNP(第1のカウント値)と表し、D相でのカウント値をカウント値CND(第2のカウント値)と表すものとする。
P相でのカウント値CNPは、リセット信号に対するカウント値であり、D相でのカウント値CNDは、蓄積信号に対するカウント値である。
したがって、本来の画素信号によるカウント値ΔCNは、D相でのカウント値CNDとP相でのカウント値CNPとの差分ΔCN(=CND−CNP)を算出することによって、求めることができる。
あるいは、カウンタ1713を次のように動作させることもできる。
たとえば、カウンタ1713が、P相ではクロック信号CKをアップカウントする。P相でのアップカウント終了後に、カウンタ1713が、カウント値CNPの符号を反転させ、この符号が反転したカウント値CNPからアップカウントを開始してもよい。
この場合も、本来のカウント値ΔCNは、D相でのカウント値CNDとP相でのカウント値CNPとの差分ΔCN(=CND−CNP)を算出することによって、求めることができる。
カウンタ1713は、D相でのカウント終了後、上述した本来のカウント値ΔCNを算出し、カウント値ΔCNをラッチ回路172(図5参照)に出力する。
[CMOSイメージセンサの動作例]
CMOSイメージセンサの動作例を図10に関連付けて説明する。
図10は、本発明の第1実施形態に係るCMOSイメージセンサの動作例を示すフローチャートである。
[ステップST11;リセット信号の読み出し]
m行目の画素回路11が駆動されるものとする。このとき、行選択回路12は、m行目の行アドレスを選択し、行駆動回路13は、m行目の画素回路11を駆動する。
図3に図示する時間t3(P相)において、カラム処理回路17の各ADC171は、m行目の画素回路11からリセット信号を読み出す。
ただし、この時点では、スイッチ部15の各接続スイッチ151がオフに保持されており、ホールド回路161と垂直信号線LVSL(n)とは、切断されている。
したがって、m行目の画素回路11が、リセット信号としてのアナログ信号VSLを垂直信号線LVSL(n)に出力するが、ホールド回路161には、このアナログ信号VSLがまだ入力されていない。
[ステップST12;信号電位のホールド]
制御部18は、制御信号S1をスイッチ部15に出力し、各接続スイッチ151をオフからオンに切り替える。
これにより、垂直信号線LVSL(n)とホールド回路161とが接続されて、ホールド回路161には、リセット信号としてのアナログ信号電圧VSLが入力される。そして、ホールド回路161は、このアナログ信号電圧VSLのホールドを開始する。
キャパシタ1611のホールド電圧がアナログ信号電圧VSLに達し、チャージが完了すると、制御部18は、制御信号S1をスイッチ部15に出力し、各接続スイッチ151をオンからオフに切り替える。これにより、垂直信号線LVSL(n)とホールド回路161との接続が切断される。
[ステップST13;リセット信号のAD変換]
比較器1711は、アナログ信号電圧(リセット信号電圧)VSLと参照電圧Vrefとが入力されると、アナログ信号電圧VSLと参照電圧Vrefとの大小の比較(第1の比較)を開始する。
参照電圧Vrefがアナログ信号電圧VSLよりも大きい場合には(Vref>VSL)、比較器1711は、ハイレベルの出力信号SCOをゲート回路1712の第1入力端子に出力する。
そして、参照電圧Vrefがアナログ信号電圧VSLよりも小さくなったとき(Vref<VSL)、比較器1711は、反転出力としてローレベルの出力信号SCOをゲート回路1712の第1入力端子に出力する。
その後、ゲート回路1712は、比較器1711が双方の電圧の比較を開始し、比較器1711の出力が反転するまでの期間、クロック信号CKをカウンタ1713の入力端子に出力する。
そして、カウンタ1713は、比較器1711が双方の電圧の比較を開始し、比較器1711の出力が反転するまでの期間、クロック信号CKをダウンカウントする。
[ステップST14;蓄積信号の読み出し]
図3に図示する時間t5(D相)において、カラム処理回路17の各ADC171は、m行目の画素回路11から蓄積信号を読み出す。
ただし、この時点では、スイッチ部15の各接続スイッチ151がオフに保持されており、ホールド回路161と垂直信号線LVSL(n)とは、切断されている。
したがって、m行目の画素回路11が、蓄積信号としてのアナログ信号VSLを垂直信号線LVSL(n)に出力するが、ホールド回路161には、このアナログ信号電圧VSLがまだ入力されていない。
[ステップST15;信号電位のホールド]
ステップST12の処理と同様に、制御部18は、制御信号S1をスイッチ部15に出力し、各接続スイッチ151をオフからオンに切り替える。
これにより、垂直信号線LVSL(n)とホールド回路161とが接続されて、ホールド回路161には、蓄積信号としてのアナログ信号電圧VSLが入力される。そして、ホールド回路161は、このアナログ信号電圧VSLのホールドを開始する。
キャパシタ1611のホールド電圧がアナログ信号電圧VSLに達し、チャージが完了すると、制御部18は、制御信号S1をスイッチ部15に出力し、各接続スイッチ151をオンからオフに切り替える。これにより、垂直信号線LVSL(n)とホールド回路161との接続が切断される。
[ステップST16;蓄積信号のAD変換]
比較器1711は、アナログ信号電圧(蓄積信号電圧)VSLと参照電圧Vrefとが入力されると、アナログ信号電圧VSLと参照電圧Vrefとの大小の比較(第2の比較)を開始する。
そして、参照電圧Vrefがアナログ信号電圧VSLよりも小さくなったとき、比較器1711は、反転出力としてローレベルの出力信号SCOをゲート回路1712の第1入力端子に出力する。
その後、ゲート回路1712は、比較器1711が双方の電圧の比較を開始し、比較器1711の出力が反転するまでの期間、クロック信号CKをカウンタ1713の入力端子に出力する。
そして、カウンタ1713は、クロック信号CKをP相でのダウンカウント終了後のダウンカウント値からアップカウントする。カウンタ1713は、D相でのカウント終了後、上述した本来のカウント値ΔCNを算出し、カウント値ΔCNをラッチ回路172に出力する。
これにより、各列のラッチ回路172は、水平転送回路19によって転送スイッチ191がオンに切り替わるまでの期間、カウンタ1713から入力されたカウント値ΔCNをラッチする。
[ステップST17;電子シャッタ操作]
ローリングシャッタにて説明したように、時分割にて一定アドレス間隔を経た他行の画素回路11をリセットする必要がある場合には、m行目または他行の画素回路11に対して電子シャッタ(リセット)が実行される。
したがって、時分割操作にてリセットを実行しない場合には、ステップST17の処理は実行されず、ステップST15の処理の次に、ステップST18の処理が実行される。
[ステップST18;行アドレスのインクリメント]
水平転送回路19は、各列の転送スイッチ191を1列目から最終列目まで順次オンに切り替え、各列のラッチ回路172からカウント値ΔCNを読み出す。
n列目の転送スイッチ191がオンに切り替わると、ラッチ回路172から読み出されたカウント値ΔCNは、転送バス192を介して出力回路20に転送される。
行アドレスをインクリメントするため、行選択回路12は、(m+1)行目の行アドレスを選択し、行駆動回路13は、(m+1)行目の画素回路11を駆動する。
逆に、行アドレスをデクリメントし、行駆動回路13が、(m−1)行目の画素回路11を駆動することもできる。
その後、カラム処理回路17は、(m+1)行目の画素回路11に対して、ステップST11の処理を行う。
[CMOSイメージセンサ1の並列動作]
画素部10からのアナログ信号の読み出し、カラム処理回路17によるAD変換、およびデジタル信号の外部出力に関する動作は、適宜並列に行われる。この並列動作を図10に関連づけて説明する。
図11は、本発明の第1実施形態に係るCMOSイメージセンサの並列動作の例を示すシーケンス図である。
図11には、m行および(m+1)行目の画素回路11に対する並列動作が例示されている。
[期間Ta]
図11に図示する期間Taにおいて、m行目の画素回路11に対するリセット信号の読み出しが行われる(ステップST11参照)。
[期間Tb]
期間Tbにおいて、m行目の画素回路11に対する蓄積信号の読み出し(ステップST14参照)とリセット信号のAD変換(ステップST13参照)とが並列して行われる。
[期間Tc]
期間Tcにおいて、m行目の画素回路11に対する電子シャッタ操作(ステップST17参照)と蓄積信号のAD変換(ステップST16参照)とが並列して行われる。
(m+1)行目の画素回路11に対するリセット信号の読み出し(ステップST11参照)と蓄積信号のAD変換(ステップST16参照)とも並列して行われる。
[期間Td]
期間Tdにおいて、(m+1)行目の画素回路11に対する蓄積信号の読み出し(ステップST14)と、(m+1)行目の画素回路11に対するリセット信号のAD変換(ステップST13)とが並列して行われる。
これに加え、期間Tcにおいてm行目の画素回路11に対して行われた蓄積信号のAD変換によるデジタル信号が水平転送回路19を介して出力回路20に転送される。
以上、第1実施形態によれば、ホールド回路161がリセット信号をホールドすることにより、リセット信号のAD変換と蓄積信号の読み出しとが並列して行われる。
さらに、ホールド回路161が蓄積信号をホールドすることにより、蓄積信号のAD変換と電子シャッタ操作とが並列して行われる。
この他、蓄積信号のAD変換と次の選択行の画素回路11に対するリセット信号の読み出しとが並列して行われる。
このことから、画素部からのアナログ信号の読み出しに要する十分な時間的マージンを確保しつつ、いち早くアナログ信号に対してAD変換を施すことができる。その結果、画素の高解像度化および高フレームレート化を実現することができる。
〈2.第2実施形態〉
第2実施形態では、図1に図示するスイッチ部15およびホールド回路部16が搭載されていない場合のCMOSイメージセンサを例に挙げ、このイメージセンサと第1実施形態に係るイメージセンサとの比較を行う。
[CMOSイメージセンサ1aの構成例]
上述したCMOSイメージセンサを図12に関連付けて説明する。
図12は、本発明の第2実施形態に係るCMOSイメージセンサの構成例を示す概略ブロック図である。
図13は、本発明の第2実施形態に係るカラム処理回路の周辺部の構成例を示す概略ブロック図である。
図12に図示するCMOSイメージセンサ1aは、画素部10、画素回路(PIX)11、行選択回路12、行駆動回路13、定電流源回路14、カラム処理回路17、制御部18、水平転送回路19、および出力回路20を有する。
このように、CMOSイメージセンサ1aには、図1に図示するスイッチ部15およびホールド回路部16が搭載されていない。したがって、図13に図示するように、画素回路11から垂直信号線LVSL(n)に伝搬されたアナログ信号電圧VSLが、カラム処理回路17のADC171に直接入力される。
[CMOSイメージセンサ1aの動作例]
図12に図示するCMOSイメージセンサ1aの動作例を図14に関連付けて説明する。
図14は、本発明の第2実施形態に係るCMOSイメージセンサの動作例を示すフローチャートである。
第2実施形態では、スイッチ部15およびホールド回路部16が搭載されていないため、画素回路11から垂直信号線LVSL(n)に伝搬されたリセット信号は、カラム処理回路17のADC171に直接入力される。
したがって、図14に図示するように、信号電位のホールド(ステップST12、ST15)が実行されず、リセット信号の読み出し(ステップST11)後、このリセット信号に対してAD変換が行われる(ステップST13)。蓄積信号についても同様である。
ところで、たとえば、画素の解像度が10ビットから12ビットに増加すると、図9に図示する参照電圧Vrefの刻み数(ステップ数)が1/4となると共に、AD変換に要するカウンタ1713のカウント数も4倍となる。
図9に図示するクロック信号CKの周波数を上げ、ADC171によるAD変換を高速化したとしても、アナログ信号の読み出しに要する時間の短縮には限界がある。ADC171がいち早くAD変換を開始するためには、垂直信号線LVSL(n)に伝搬されたアナログ信号電圧VSLが、迅速にセトリングする必要がある。しかし、実際には、信号遅延などの理由により、セトリングにはマイクロ秒オーダの時間を要する。
第2実施形態のCMOSイメージセンサ1aは、ホールド回路部16による信号電位のホールドを行わないため、上記セトリングを含むアナログ信号の読み出しに要する時間はAD変換を含めたその他の処理時間にそのまま追加される。
これに対し、第1実施形態のCMOSイメージセンサ1は、信号電位のホールドを行うため、アナログ信号の読み出し、カラム処理回路17によるAD変換、およびデジタル信号の外部出力に関する動作を並列して行うことができる。
これにより、第1実施形態のCMOSイメージセンサ1では、アナログ信号の読み出しに要する十分な時間的マージンを確保しつつ、いち早くアナログ信号に対してAD変換を施すことができるという利点がある。
したがって、スイッチ部15およびホールド回路部16を設け、図11に図示するように、上述した各動作を並列して行うことが望ましい。
〈3.第3実施形態>
[カメラ30]
第1実施形態で述べたCMOSイメージセンサ1は、図15に例示するカメラに搭載することができる。なお、このカメラに第2実施形態で述べたCMOSイメージセンサ1を搭載することもできる。
図15は、本発明の第3実施形態に係るカメラの構成例を示す概略ブロック図である。
図15には、カメラの主要部のみが図示されている。
図15に図示するカメラ30は、CMOSイメージセンサ1、入射光を導く光学系31、信号処理部としての画像処理装置(DSP)32、およびデータ出力部33で構成されている。
光学系31には、入射光(像光)を画素領域(画素部10)に結像させるレンズ311,光量を調整するための絞り312、特定の周波数の入射光を通過させるローパスフィルタ313が配置されている。
画像処理装置32は、たとえばDSP(Digital Signal Processor)やメモリで構成されている。
画像処理装置32は、CMOSイメージセンサ1の出力回路20から入力されたデジタル信号に、カラー補間、γ補正、RGB変換処理、YUV変換処理等の所定の画像処理を施す。画像処理装置32は、画像処理が施されたデジタル信号を画像データとしてデータ出力部33に出力する。
この他、画像処理装置32は、光学系31の露出制御およびリセットのタイミングなどに応じたCMOSイメージセンサ1の制御を行う。
データ出力部33は、画像処理装置32から画像処理が施された画像データが入力され、この画像データをたとえばモニタやメモリに出力する。
カメラ30の動作は、次の通りである。
レンズ311を通して結像された被写体OBJの入射光は、CMOSイメージセンサ1の画素部10に入射される。
このとき、入射光は、絞り312によって光量が調節され、所定周波数の光のみがローパスフィルタ313を通過する。
CMOSイメージセンサ1は、入射光を信号電荷に変換し、アナログ信号をデジタル信号に変換した後、デジタル信号を画像処理装置32に出力する。画像処理装置32は、デジタル信号に所定の処理を施して、このデジタル信号を画像データとしてデータ出力部33に出力する。
上述したカメラ30においても、画素の高解像度化および高フレームレート化を実現することができる。
本発明の各実施形態は、上述した実施形態に拘泥せず、当業者であれば本発明の要旨を変更しない範囲内で様々な改変が可能である。
たとえば、カラム処理回路17は、画素部10から読み出したアナログ信号をデジタル信号に変換することが可能であれば、その構成は問わない。
たとえば、スイッチ部15の接続スイッチ151は、アナログ信号のホールド回路161への入出力を制御可能であれば、ゲート回路等を用いて好適に構成することができる。
本発明の第1実施形態に係るCMOSイメージセンサの構成例を示す概略ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る画素回路の回路構成例を示す等価回路図である。 本発明の第1実施形態に係る画素回路の駆動方法の例を示すタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態に係るローリングシャッタの例を説明するための概念図である。 本発明の第1実施形態に係るスイッチ部およびホールド回路部の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るホールド回路の構成例を示す等価回路図である。 本発明の第1実施形態に係るホールド回路の基本的な構成例を示す等価回路図である。 本発明の第1実施形態に係るホールド回路の変形例を示す等価回路図である。 本発明の第1実施形態に係るADCの構成例を示す概略ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るCMOSイメージセンサの動作例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るCMOSイメージセンサの並列動作の例を示すシーケンス図である。 本発明の第2実施形態に係るCMOSイメージセンサの構成例を示す概略ブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るカラム処理回路の周辺部の構成例を示す概略ブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るCMOSイメージセンサの動作例を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係るカメラの構成例を示す概略ブロック図である。
符号の説明
1…CMOSイメージセンサ、10…画素部、11…画素回路、12…行選択回路、13…行駆動回路、14…定電流源回路、15…スイッチ部、16…ホールド回路部、17…カラム処理回路、18…制御部、19…水平転送回路、20…出力回路、30…カメラ、31…光学系、32…画像処理装置、33…データ出力部、111…光電変換素子、112…転送トランジスタ、113…リセットトランジスタ、114…増幅トランジスタ、115…選択トランジスタ、151…接続スイッチ、161…ホールド回路、162…クロック生成部、171…ADC、172…ラッチ回路、181…参照電圧生成部、182…クロック生成部、191…転送スイッチ、192…転送バス、311…レンズ、313…ローパスフィルタ、1611…キャパシタ、1612…OPアンプ、1613…トランジスタ、1614…トランジスタ、1711…比較器、1712…ゲート回路、1713…カウンタ、FD…フローティングディフュージョン、LRST…リセット信号線、LSEL…選択信号線、LTRN…転送信号線、LVSL…垂直信号線、OUNIT…出力部

Claims (10)

  1. 光電変換素子を有する複数の画素が行列状に配列された画素部と、
    上記画素の読み出し信号が伝搬される信号線と、
    ホールド期間に上記信号線の上記読み出し信号をホールドするホールド部と、
    上記ホールド部によるホールド後の上記読み出し信号に対して信号処理を行う処理部と、
    上記信号線に伝搬された上記読み出し信号の上記ホールド部への供給状態を制御する制御部と
    を有し、
    上記制御部は、
    上記ホールド期間には、上記信号線に伝搬された上記読み出し信号を上記ホールド部に供給して当該ホールド部に当該読み出し信号をホールドさせ、
    当該ホールド後には、上記信号線の上記読み出し信号の上記ホールド部への供給を停止して上記処理部に上記読み出し信号に対する上記信号処理を行わせ、かつ、上記画素から上記信号線に信号を読み出す
    撮像素子。
  2. 上記画素は、
    上記光電変換素子によって光電変換された信号電荷が出力される出力ノードを有し、
    上記制御部は、
    上記出力ノードを所定電圧にリセットしたときの当該出力ノードの電圧に応じた第1の信号と、
    上記出力ノードに出力された上記光電変換素子の上記信号電荷に応じた第2の信号とを上記信号線に各々読み出し、
    上記ホールド期間に、上記信号線に伝搬された上記第1の読み出し信号を上記ホールド部に供給して当該ホールド部に当該第1の読み出し信号をホールドさせる第1の制御処理と、
    上記ホールド後に、上記信号線と上記ホールド部との接続を切り離して上記処理部に当該第1の読み出し信号に対する上記信号処理を行わせ、かつ、上記画素から上記信号線に上記第2の信号を読み出す第2制御処理とを同時並列的に行う
    請求項1に記載の撮像素子。
  3. 上記制御部は、
    上記ホールド期間に、上記第2の制御処理によって上記信号線に伝搬された上記第2の読み出し信号を上記ホールド部に供給して当該ホールド部に当該第2の読み出し信号をホールドさせる第3の制御処理と、
    上記ホールド後に、上記信号線と上記ホールド部との接続を切り離して上記処理部に上記第2の読み出し信号に対する上記信号処理を行わせ、かつ、上記画素から上記信号線に上記第1の信号を読み出す第4の制御処理とを同時並列的に行う
    請求項2に記載の撮像素子。
  4. 上記処理部は、
    上記第2の制御処理によって上記信号処理が施された上記第1の読み出し信号と、上記第4の制御処理によって上記信号処理が施された上記第2の読み出し信号との差分を求める
    請求項3記載の撮像素子。
  5. 上記処理部は、
    参照信号と上記第1の読み出し信号とを比較する第1の比較と、当該参照信号と上記第2の読み出し信号とを比較する第2の比較とを行う比較部と、
    上記比較部の上記第1の比較結果に基づいてカウントした第1のカウント値と、当該比較部の上記第2の比較結果に基づいてカウントした第2のカウント値との差分を求めるカウンタと
    を有する
    請求項4記載の撮像素子。
  6. 上記制御部は、
    上記第1の制御処理と上記第2の制御処理とを同時並列的に行い、かつ、上記第3の制御処理と上記第4の制御処理とを同時並列的に行う
    請求項5記載の撮像素子。
  7. 上記画素部の上記各画素を行単位で駆動する駆動部を有する
    請求項1から6のいずれか一に記載の撮像素子。
  8. 上記ホールド部は、
    上記ホールド期間には、ホールド中のホールド電圧が上記第1の読み出し信号電圧または上記第2の読み出し信号電圧に達するまで蓄積し、当該ホールド後には、当該蓄積後の電圧を上記第1の読み出し信号または上記第2の読み出し信号として上記処理部に出力する
    請求項1から7のいずれか一に記載の撮像素子。
  9. 行列状に配列され、光電変換素子を有する画素部の画素から信号を読み出す第1のステップと、
    信号線に伝搬された上記画素の上記読み出し信号を、ホールド期間に当該読み出し信号をホールドするホールド部に供給する第2のステップと、
    上記ホールド期間に上記読み出し信号をホールドする第3のステップと、
    上記信号線の上記読み出し信号の上記ホールド部への供給を停止する第4のステップと、
    上記ホールド部による上記ホールド後の上記読み出し信号に対して信号処理を行い、かつ、上記画素から信号を読み出す第5のステップと
    を有する撮像素子の駆動方法。
  10. 撮像素子と、
    上記撮像素子の画素領域に入射光を導く光学系と、
    上記撮像素子の出力信号を処理する信号処理部とを有し、
    上記撮像素子は、
    光電変換素子を有する複数の画素が行列状に配列された画素部と、
    上記画素の読み出し信号が伝搬される信号線と、
    ホールド期間に上記信号線の上記読み出し信号をホールドするホールド部と、
    上記ホールド部によるホールド後の上記読み出し信号に対して信号処理を行う処理部と、
    上記信号線に伝搬された上記読み出し信号の上記ホールド部への供給状態を制御する制御部と
    を有し、
    上記制御部は、
    上記ホールド期間には、上記信号線に伝搬された上記読み出し信号を上記ホールド部に供給して当該ホールド部に当該読み出し信号をホールドさせ、当該ホールド後には、上記信号線の上記読み出し信号の上記ホールド部への供給を停止して上記処理部に上記読み出し信号に対する上記信号処理を行わせ、かつ、上記画素から上記信号線に信号を読み出す
    カメラ。
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