JP2009010787A - 固体撮像装置およびその駆動方法、撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置およびその駆動方法、撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】CDS期間を短縮しノイズの発生を抑制する、列AD変換部を有する固体撮像装置を提供する。
【解決手段】本発明の固体撮像装置は、行列状に2次元配列された複数の画素部3と、前記複数の画素部の列毎に設けられ、対応する列中の画素部3から出力されるアナログ信号を保持する信号保持部41と、複数の画素部3の列毎に設けられ、信号保持部41に保持されたアナログ信号をデジタル信号に変換するカラムAD回路25とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像装置およびカメラシステムおよび駆動方法に関するものである。
近年、CMOSイメージセンサの信号読み出し方式について、様々なものが提案されている。一般的には、画素アレイの中のある一行の画素を選択し、それら画素で生じた信号を同時に列方向へと読み出す列並列出力型のCMOSイメージセンサがよく用いられている。
その中で、特許文献1に示された従来のCMOSイメージセンサについて図7を用いて説明する。図7は、AD変換装置を画素部と同一の半導体基盤に搭載した従来例のCMOS固体撮像装置(CMOSイメージセンサ)の概略構成図である。
図7に示すように、この固体撮像装置1は、複数の単位画素3が行および列に配列された画素部(撮像部)10と、画素部10の外側に設けられた駆動制御部7と、垂直列ごとに配されたカラムAD回路25を有するカラム処理部26と、カラム処理部26のカラムAD回路25にAD変換用の参照電圧を供給するDAC(Digital Analog Converter)を有して構成された参照信号生成部27と、出力回路28とを備えている。
また、駆動制御部7は、列アドレスや列走査回路を制御する水平走査回路(列走査回路)12と、行アドレスや行走査回路を制御する垂直走査回路(行走査回路)14と、端子5aを介してマスタークロックCLK0を受け取り、種々の内部クロックを生成し水平走査回路12や垂直走査回路14などを制御する通信・タイミング制御部20を備えている。
また、各単位画素3は、垂直走査回路14で制御される行制御線15や画素信号をカラム処理部26に伝達する垂直信号線19と接続される。
また、カラムAD回路25は、参照信号生成部27で生成される参照電圧RAMPと、行制御線15(V1、V2、・・・)ごとに単位画素3から垂直信号線19(H0、H1、・・・)を経由し得られるアナログの画素信号とを比較する電圧比較部252と、電圧比較部252が比較処理を完了するまでの時間をカウンタ部254を利用してカウントした結果を保持するメモリとして構成されたデータ記憶部256と、を備えて構成され、nビットAD変換機能を有している。
また、電圧比較部252の一方の入力端子RAMPは、他の電圧比較部252の入力端子RAMPと共通に、参照信号生成部27で生成される階段状の参照電圧RAMPが入力され、他方の入力端子には、それぞれ対応する垂直列の垂直信号線19が接続され、画素部10から画素信号電圧が個々に入力される。また、電圧比較部252の出力信号はカウンタ部254に供給される。
また、ADCの回路構成について、コンパレータ(電圧比較器)に参照電圧RAMPを供給すると同時にクロック信号でのカウント(計数)を開始し、垂直信号線19を介して入力されたアナログの画素信号を参照電圧RAMPと比較することによってパルス信号が得られるまでカウントすることでAD変換を行う。
なお、この際にAD変換とともに、垂直信号線19を介して入力された電圧モードの画素信号に対して、画素リセット直後の信号レベル(ノイズレベル)と真の(受光光量に応じた)信号レベルVsigとの差分をとる処理を行う。これにより固定パターンノイズ(FPN:Fixed Pattern Noise)やリセットノイズと呼ばれるノイズ信号成分を取り除くことができる。図7は、ノイズレベルをダウンカウントし、信号レベルをアップカウントすることで真の信号レベルVsigのみを取り出す構成である。
また、このカラムAD回路25でデジタル化された画素データは、水平走査回路12からの水平選択信号により駆動される図示しない水平選択スイッチを介して水平信号線18に伝送され、さらに出力回路28に入力される。
以上の構成によって、電荷生成部としての受光素子が行列状に配された画素部10からは、行ごとに各垂直列について画素信号が順次出力される。そして、受光素子が行列上に配された画素部10に対する1枚分の画像すなわちフレーム画像が、画素部10全体の画素信号の集合で示されることとなる。
次に図7と図9のタイミングチャートを用いて、従来技術に示された固体撮像装置に搭載されているカラムAD回路の詳細動作について説明する。
まず、1回目の読み出しのため、まず通信・タイミング制御部20は、カウンタ部254のカウント値を初期値"0"にリセットさせるとともに、カウンタ部254をダウンカウントモードに設定する。そして、任意の行Hxの単位画素3から垂直信号線19(H1、H2、・・・)への1回目の読み出しが安定した後、通信・タイミング制御部20は、参照信号生成部27に向けて、参照電圧RAMP生成用の制御データ4を供給する。
これを受けて、参照信号生成部27は、電圧比較部252の一方の入力端子RAMPへの比較電圧として、全体として鋸歯状(RAMP状)に時間変化させた階段状の波形(RAMP波形)を入力する。電圧比較部252は、このRAMP波形の比較電圧と画素部10から供給される任意の垂直信号線19(Vx)の画素信号電圧とを比較する。
また、電圧比較部252の入力端子RAMPへの参照電圧RAMP波形の参照電圧RAMP入力と同時に、電圧比較部252における比較時間を、行ごとに配置されたカウンタ部254で計測するために、参照信号生成部27から発せられるランプ波形電圧に同期して(t10)、カウンタ部254のクロック端子に通信・タイミング制御部20からカウントクロックCK0を入力し、1回目のカウント動作として、初期値"0"からダウンカウントを開始する。
また、電圧比較器252は、参照信号生成部27からのランプ状の参照電圧RAMPと垂直信号線19を介して入力される画素信号電圧Vxとを比較し、双方の電圧が同じになったときに、コンパレータ出力をHレベルからLレベルへ反転させる(t12)。
つまり、リセット成分Vrstに応じた電圧信号と参照電圧RAMPを比較して、リセット成分Vrstの大きさに対応した時間軸方向に大きさをカウントクロックCK0でカウント(計数)することで、リセット成分Vrstの大きさに対応したカウント値を得る。言い換えれば、カウンタ部254は、RAMP波形の変化の開始時点(つまりカウンタ部254のカウント開始時点)から電圧比較器252の出力が反転するまでの時間をカウントすることにより、リセット成分Vrstの大きさに対応したカウント値を得る。
また、通信・タイミング制御部20は、所定のダウンカウント期間を経過すると(t14)、電圧比較部252への制御データの供給と、カウント部254へのカウントクロックCK0の供給とを停止する。これにより、電圧比較部252は、ランプ状の参照電圧RAMPの生成を停止する。
この1回目の読み出し時は、画素信号電圧VxにおけるリセットレベルVrstを電圧比較部252で検知してカウント動作を行っているので、単位画素3のリセット成分ΔVを読み出していることになる。
続いて、2回目の読み出し時には、リセット成分ΔVに加えて、単位画素3ごとの入射光量に応じた信号成分Vsigを読み出す動作を行う。1回目の読み出しと異なる点は、カウンタ部254をアップカウントモードに設定する点である。1回目の読み出しと同様の読み出しを行うことで、信号成分Vsigの大きさに対応したカウント値を得る。
図7と図9では、カウンタ部254におけるカウント動作を1回目の読み出し時にはダウンカウント、2回目の読み出し時にはアップカウントとしているので、カウンタ部254内で自動的に減算が行われ、カウンタ値0に対して、Vsig信号成分のみをカウント値として取り出す。
特開2005−323331号公報
特許文献1に示された従来技術の列並列出力型のAD変換構成は、画素のアナログ信号読み出しとリセット読み出しの間の期間にリセット成分のAD変換動作を行う必要があるため、図9に示すAD変換期間を短くすることが困難という第1の課題を有している。
また、AD変換構成は、画素信号成分のAD変換動作が終了した後に画素のアナログリセット読み出しを行うため、図9に示すAD変換期間を短くすることが困難という第2の課題を有している。
第1および第2の課題を有することで、AD変換のビット数が増える、あるいは、画素混合等の駆動動作により1水平走査期間内に必要なAD変換期間が長くなると、AD変換期間が信号出力期間よりも長くなり、列並列出力型の固体撮像装置、列毎にAD変換回路を設ける固体撮像装置の特徴となる高速読み出しが困難となる。
また、第1の課題を有することで、列AD回路を設けない従来のアナログ読み出し回路を有する固体撮像装置に対して、CDS(Correlated Double Sampling)期間がリセット成分のAD変換動作期間分長くなることで、画素ソースフォロア回路(画素SF回路)の1/fノイズが大きくなり、特に暗時の固定パターンノイズ(ざら)が劣化するといった第3の課題を有している。
また、CDS期間が長くなることで、信号成分の読み出し時に画素部電荷保持FD(Floating Diffusion)部での信号保持期間が長くなり、FD部のリークの影響が大きくなり、暗時の固定パターンノイズ(ざら、キズ)が劣化するといった第4の課題を有している。
本発明は、CDS期間を短縮しノイズの発生を抑制する、列AD変換部を有する固体撮像装置、その駆動方法およびカメラを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の固体撮像装置は、行列状に2次元配列された複数の画素部と、前記複数の画素部の列毎に設けられ、対応する列中の画素部から出力されるアナログ信号を保持する信号保持手段と、前記複数の画素部の列毎に設けられ、前記信号保持手段に保持されたアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換手段とを備える。
この構成によれば、複数の画素部とAD変換手段の間に信号保持手段を備えるので、AD変換手段がデジタル信号に変換する動作と、複数の画素部からアナログ信号を読み出す動作とが並列に行なうことを可能にする。この並列化により、AD変換する場合であってもCDS期間を短縮することができる。CDS期間を短縮することにより、1/fノイズの発生を抑制する効果が高まり、特に暗時に発生するざら成分を抑制することができる。
ここで、前記信号保持手段は、対応する列中の画素部から出力されるアナログ信号を伝達する列信号線に接続されたスイッチ素子と、前記スイッチ素子を介して前記列信号線に接続され、前記アナログ信号を保持する容量素子とを有するようにしてもよい。
この構成によれば、簡単な回路により信号保持手段を構成することができる。
ここで、前記固体撮像装置は、さらに、前記AD変換手段による変換動作中に前記スイッチ素子をオフ状態に維持し、前記AD変換手段による変換動作と、前記画素部から前記列信号線にアナログ信号を読み出す動作とを並列に駆動する駆動制御手段を備えるようにしてもよい。
この構成によれば、画素の信号成分のAD変換期間に、画素信号のアナログ出力部と信号保持手段とを電気的に遮断することが可能となり、画素部内の電荷保持手段で発生するリーク成分が信号保持手段に伝達されないようにすることができる。
ここで、各画素部は、光を信号電荷に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段信号から転送される信号電荷を保持する電荷保持手段と、前記電荷保持手段の信号電荷を増幅する増幅手段と、前記電荷保持手段の信号電荷をリセットするリセット手段とを備え、前記固体撮像装置は、さらに、前記複数の画素部、信号保持手段およびAD変換手段を駆動する駆動制御手段を備え、前記駆動制御手段は、第1〜第4の期間の各動作を駆動し、前記第1の期間では、前記電荷保持手段がリセットされた状態で、前記増幅手段から出力されるリセット成分のアナログ信号を画素部から読み出し、前記第2の期間では、前記信号保持手段に保持されたリセット成分のアナログ信号をデジタル信号に変換し、前記第3の期間では、前記電荷保持手段が前記光電変換手段信号から転送された信号電荷を保持した状態で、前記増幅手段から出力される信号成分のアナログ信号を画素部から読み出し、前記第4の期間では、前記信号保持手段に保持された信号成分のアナログ信号をデジタル信号に変換し、前記駆動制御手段は、前記第2の期間および前記第3の期間の組と、前記第4の期間および他の行の画素部に対する第1の期間の組のうち少なくとも一方の組の期間が重複するように駆動するようにしてもよい。
ここで、前記駆動制御手段は、前記第2の期間と前記第3の期間とが重複するように駆動するようにしてもよい。
ここで、前記信号保持手段は、対応する列中の画素部から出力されるアナログ信号を伝達する列信号線に接続されたスイッチ素子と、前記スイッチ素子を介して前記列信号線に接続され、前記アナログ信号を保持する容量素子とを有し、前記駆動制御手段は、前記スイッチ素子をオンすることによって前記第1の期間で出力されるリセット成分のアナログ信号を前記容量素子に保持させ、第2の期間における変換の間前記スイッチ素子をオフ状態にするようにしてもよい。
この構成によれば、第2の期間と第3の期間とが重複するので、AD変換手段が画素のリセット成分をデジタル信号に変換するのと並行して、画素部から信号成分のアナログ信号を読み出すことが可能となる。しかも、画素部内の電荷保持手段で発生するリーク成分が信号保持手段に伝達されないようにすることができる。
ここで、前記駆動制御手段は、前記第4の期間と他の行の画素部に対する第1の期間とが重複するように駆動するようにしてもよい。
ここで、前記信号保持手段は、対応する列中の画素部から出力されるアナログ信号を伝達する列信号線に接続されたスイッチ素子と、前記スイッチ素子を介して前記列信号線に接続され、前記アナログ信号を保持する容量素子とを有し、前記駆動制御手段は、前記スイッチ素子をオンすることによって前記第3の期間で出力される信号成分のアナログ信号を前記容量素子に保持させ、第4の期間における変換の間前記スイッチ素子をオフ状態に維持するようにしてもよい。
この構成によれば、第4の期間と他の行の画素部に対する第1の期間とが重複するので、AD変換手段が画素の信号成分をデジタル信号に変換するのと並行して、増幅手段が他の行の画素のリセット成分をアナログ出力することが可能となる。しかも、画素部内の電荷保持手段で発生するリーク成分が信号保持手段に伝達されないようにすることができる。
ここで、前記固体撮像装置は、さらに、前記複数の画素部の列毎に設けられ、対応する列中の画素部から出力されるアナログ信号を増幅し、前記スイッチ素子を介してする前記容量素子に接続されたカラムアンプを備えるようにしてもよい。
この構成によれば、画素部からのアナログ信号の電圧出力を増幅することが可能となり、S/Nの改善やゲインの切り替えが可能となる。
また、本発明の固体撮像装置の駆動方法およびカメラは、上記固体撮像装置と同様の構成および効果を有する。
本発明に係る固体撮像装置によれば、画素のアナログ信号読み出し動作とAD変換手段によるAD変換動作を並列して行うことができ、画素読み出しのCDS期間を短縮することができる。CDS期間を短縮することで、上述した1/fノイズの発生を抑制することが可能となり、特に暗時に発生するざら成分を抑制することができる。
また、画素の信号成分のAD変換期間に、画素信号のアナログ出力部と信号保持手段を電気的に遮断することが可能となり、画素内FD部で発生するリーク成分が信号保持手段に伝達されないようにすることができる。
更に、画素のリセット成分のアナログ読み出し期間と画素の信号成分のアナログ読み出し期間を等しくすることで画素リセット読み出しの状態と画素の信号読み出しの状態を同じにすることが可能となり、CDSでのノイズ除去効果が大きくなる。たとえば、FD部が安定するまでの期間に関して、画素中央部と画素周辺部で差があったとしても、その変動値が画素中央部と画素周辺部で異なったとしても、各々の箇所でリセット時と信号読み出し時で同じであれば、CDSでノイズ除去が可能であり、画像のシェーディング不具合を抑制することが可能となる。
また、CDS期間を短縮することで、1水平走査期間を短縮することができる。特にAD変換のビット数が多い場合、画素混合など1水平走査期間中に多数行のAD変換動作が必要な場合などにおいては、画素のAD変換期間が画素の水平走査期間よりも長くなるため、CDS期間短縮による高速化の効果が大きくなる。
以下に詳細を説明する本発明の実施形態に係る固体撮像装置およびその駆動方法、撮像装置は、光電変換手段、信号電荷蓄積手段、リセット手段、及び増幅手段を少なくとも備えた行列状に2次元配列された複数の画素と、複数の画素に対して列毎に配置され、各画素の増幅手段により出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するAD(アナログ/デジタル)変換手段と、を備えた固体撮像装置において、複数の画素に設ける増幅手段が画素のリセット成分をアナログ出力する第1の期間と、列毎に設けるAD変換手段が画素のリセット成分をデジタル信号に変換する第2の期間と、増幅手段が画素の信号成分をアナログ出力する第3の期間と、AD変換手段が画素の信号成分をデジタル信号に変換する第4の期間と、が存在し、第2の期間と第3の期間を重複する。
この構成によれば、AD変換手段が画素のリセット成分をデジタル信号に変換する期間に増幅手段が画素の信号成分をアナログ出力することが可能となるため、画素アナログ出力とAD変換手段のデジタル変換を並列して行うことができる。
また、光電変換手段、信号電荷蓄積手段、リセット手段、及び増幅手段を少なくとも備えた行列状に2次元配列された複数の画素と、複数の画素に対して列毎に配置され、各画素の増幅手段により出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換手段と、を備え、複数の画素に設ける増幅手段が画素のリセット成分をアナログ出力する第1の期間と、列毎に設けるAD変換手段が画素のリセット成分をデジタル信号に変換する第2の期間と、増幅手段が画素の信号成分をアナログ出力する第3の期間と、AD変換手段が画素の信号成分をデジタル信号に変換する第4の期間と、が存在し、第1の期間と第4の期間を重複する。
この構成によれば、AD変換手段が画素の信号成分をデジタル信号に変換する期間に増幅手段が次行の画素のリセット成分をアナログ出力することが可能となるため、画素アナログ出力とAD変換手段のデジタル変換を並列して行うことができる。
また、前記増幅手段とAD変換手段との間に、増幅手段により出力される信号保持手段を設けることが好ましい。例えば画素のアナログリセット信号を信号保持手段に保持することで、画素の信号成分のアナログ読み出し期間中にリセット成分のAD変換を並列して行うことができる。また画素の信号成分のアナログ信号を信号保持手段に保持することで、次行の画素のリセット成分のアナログ読み出し期間中に当該行の信号成分のAD変換を並列して行うことができる。
また、前記信号保持手段はMOSトランジスタと容量素子で構成とし、前記信号保持手段はMOSトランジスタのソースまたはドレイン端子の一端を画素出力に接続し、ソースまたはドレイン端子の他端を容量素子に接続することが好ましい。この構成によれば、容量素子にアナログ信号を保持し、MOSトランジスタを用いて画素出力部と信号保持手段を電気的に接続、遮断することとで、画素のアナログ信号読み出しとAD変換を並列して行うことができる。
また、前記信号保持手段を構成する前記MOSトランジスタゲート端子に接続され、アナログ信号保持タイミングを制御する手段を設けることを特徴とすることが好ましい。この構成によれば、MOSトランジスタのゲート端子を任意のタイミングで制御することができ、フル画像読み出し同際、画素混合動作や間引き動作など異なる駆動モードにおいても、各駆動モード毎に最適なタイミングに制御することができる。
また、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをONし、画素のリセット成分のアナログ出力を信号保持容量に保持する第1のステップと、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをOFFし、前記信号保持容量と前記画素信号のアナログ出力部との接続を遮断する第2のステップと、を有し、列毎に設けるAD変換手段が画素のリセット成分をデジタル信号に変換する第2の期間と、増幅手段が画素の信号成分をアナログ出力する第3の期間と、を重複するが好ましい。
この構成によれば、画素のリセット成分を信号保持容量に保持した後に、AD変換手段が画素のリセット成分をデジタル信号に変換する期間に、信号保持容量と画素アナログ出力を電気的に遮断することが可能となるため、増幅手段が画素の信号成分をアナログ出力することが可能となるため、画素アナログ出力とAD変換手段のデジタル変換を並列して行うことができる。
また、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをONし、画素の信号成分のアナログ出力を前記信号保持容量に保持する第3のステップと、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをOFFし、前記信号保持容量と前記画素信号のアナログ出力部との接続を遮断する第4のステップと、を有し、複数の画素に設ける増幅手段が画素のリセット成分をアナログ出力する第1の期間と、AD変換手段が画素の信号成分をデジタル信号に変換する第4の期間と、を重複することが好ましい。
この構成によれば、画素の信号成分を信号保持容量に保持した後に、AD変換手段が画素の信号成分をデジタル信号に変換する期間に、信号保持容量と画素アナログ出力を電気的に遮断することが可能となるため、増幅手段が次行の画素の信号成分をアナログ出力することが可能となるため、画素アナログ出力とAD変換手段のデジタル変換を並列して行うことができる。
また、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをONし、画素のリセット成分のアナログ出力を前記信号保持容量に保持する第1のステップと、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをOFFし、前記信号保持容量と前記画素信号のアナログ出力部との接続を遮断する第2のステップと、を有し、第2のステップの後に前記増幅手段が画素の信号成分をアナログ出力する第5のステップを有することが好ましい。
この構成によれば、画素のリセット成分を信号保持容量に保持した後に、信号保持容量と画素アナログ出力を電気的に遮断することが可能となるため、その後画素の信号成分を読み出した場合において、信号保持容量に保持されたリセット成分を保持することができる。
また、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをONし、画素のリセット成分のアナログ出力を前記信号保持容量に保持する第1のステップと、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをOFFし、前記信号保持容量と前記画素信号のアナログ出力部との接続を遮断する第2のステップと、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをONし、画素の信号成分のアナログ出力を前記信号保持容量に保持する第3のステップと、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをOFFし、前記信号保持容量と前記画素信号のアナログ出力部との接続を遮断する第4のステップと、を有し、前記第2のステップから前記4のステップまでの間に、前記増幅手段が画素の信号成分をアナログ出力する第5のステップを有することが好ましい。
この構成によれば、第4のステップの後に、画素の信号成分をAD変換する期間に画素信号のアナログ出力部と信号保持手段を電気的に遮断することが可能となり、画素部で発生するFDリークの影響が信号保持手段に伝達されないようにすることができる。
また、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをONし、画素のリセット成分のアナログ出力を前記信号保持容量に保持する第1のステップと、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをOFFし、前記信号保持容量と前記画素信号のアナログ出力部との接続を遮断する第2のステップと、を有し、第2のステップの後に列毎に設けるAD変換手段が画素のリセット成分をデジタル信号に変換する第6ステップを有することが好ましい。
この構成によれば、画素のリセット信号のAD変換期間中に、画素の信号成分の読み出しが開始されたとしても、画素出力部と信号保持手段が電気的に遮断されているため、画素信号成分のアナログ読み出しと画素リセット成分のAD変換動作を並列して行うことができる。
また、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをONし、画素のリセット成分のアナログ出力を前記信号保持容量に保持する第1のステップと、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをOFFし、前記信号保持容量と前記画素信号のアナログ出力部との接続を遮断する第2のステップと、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをONし、画素の信号成分のアナログ出力を前記信号保持容量に保持する第3のステップと、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをOFFし、前記信号保持容量と前記画素信号のアナログ出力部との接続を遮断する第4のステップと、を有し、前記第2のステップから前記第3のステップまでの間に、列毎に設けるAD変換手段が画素のリセット成分をデジタル信号に変換する第6ステップを有することが好ましい。
この構成によれば、画素のリセット成分をデジタル信号の変換した後に第4のステップを行うことで、第4のステップが終了した直後から画素信号成分のAD変換動作を開始することができる。
また、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをONし、画素の信号成分のアナログ出力を前記信号保持容量に保持する第3のステップと、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをOFFし、前記信号保持容量と前記画素信号のアナログ出力部との接続を遮断する第4のステップと、を有し、第4のステップの後に、AD変換手段が画素の信号成分をデジタル信号に変換する第7ステップを有することが好ましい。
この構成によれば、第4のステップの後に、画素の信号成分をAD変換する期間に画素信号のアナログ出力部と信号保持手段を電気的に遮断することが可能となり、画素部で発生するFDリークの影響が信号保持手段に伝達されないようにすることができる。
また、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをONし、画素のリセット成分のアナログ出力を前記信号保持容量に保持する第1のステップと、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをOFFし、前記信号保持容量と前記画素信号のアナログ出力部との接続を遮断する第2のステップと、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをONし、画素の信号成分のアナログ出力を前記信号保持容量に保持する第3のステップと、前記信号保持手段を構成するMOSトランジスタをOFFし、前記信号保持容量と前記画素信号のアナログ出力部との接続を遮断する第4のステップと、を有し、第4のステップから、次行の第1のステップまでの間に、AD変換手段が画素の信号成分をデジタル信号に変換する第7ステップを有することが好ましい。
この構成によれば、当該行の画素の信号成分のAD変換期間に次行の画素リセット成分のアナログ出力を行うことができるため、画素のアナログ読み出しとAD変換動作を並列して行うことができる。
また、画素リセット成分のアナログ出力開始点から前記信号保持容量と前記画素信号のアナログ出力部との接続を遮断する第2のステップまでの期間と、画素信号成分のアナログ出力開始点から前記信号保持容量と前記画素信号のアナログ出力部との接続を遮断する第4のステップまでの期間と、を等しくすることが好ましい。
この構成によれば、画素リセット読み出しの状態と画素の信号読み出しの状態を同じにすることが可能となる。具体的には、画素SF回路のf特や画素読み出しパルスが印加された後に画素SFの出力が安定するまでのFD部および垂直信号線、信号保持手段の電圧変動を、リセット時と信号読み出し時で等しくすることが可能となるため、CDSでのノイズ除去効果が大きくなる。たとえば、FD部が安定するまでの期間に関して、画素中央部と画素周辺部で差があったとしても、その変動値が画素中央部と画素周辺部で異なったとしても、各々の箇所でリセット時と信号読み出し時で同じであれば、CDSでノイズ除去が可能であり、画像のシェーディング不具合を抑制することが可能となる。つまりリセット読み出し時と信号読み出し時の状態は極力同じにすることが好ましい。
また、前記アナログ信号保持タイミングの制御手段をカメラシステムとして設けることが好ましい。この構成によれば、MOSトランジスタのゲート端子を任意のタイミングで制御することができ、フル画像読み出し同際、画素混合動作や間引き動作など異なる駆動モードにおいても、各駆動モード毎に最適なタイミングに制御することができる。
すなわち、画素のアナログ信号読み出し動作とAD変換手段によるAD変換動作を並列して行うことができ、画素読み出しのCDS期間を短縮することができる。CDS期間を短縮することで、上述した1/fノイズの発生を抑制することが可能となり、特に暗時に発生するざら成分を抑制することができる。
また、画素の信号成分のAD変換期間に、画素信号のアナログ出力部と信号保持手段を電気的に遮断することが可能となり、画素内FD部で発生するリーク成分が信号保持手段に伝達されないようにすることができる。
更に、画素のリセット成分のアナログ読み出し期間と画素の信号成分のアナログ読み出し期間を等しくすることで画素リセット読み出しの状態と画素の信号読み出しの状態を同じにすることが可能となり、CDSでのノイズ除去効果が大きくなる。たとえば、FD部が安定するまでの期間に関して、画素中央部と画素周辺部で差があったとしても、その変動値が画素中央部と画素周辺部で異なったとしても、各々の箇所でリセット時と信号読み出し時で同じであれば、CDSでノイズ除去が可能であり、画像のシェーディング不具合を抑制することが可能となる。
また、CDS期間を短縮することで、1水平走査期間を短縮することができる。特にAD変換のビット数が多い場合、画素混合など1水平走査期間中に多数行のAD変換動作が必要な場合などにおいては、画素のAD変換期間が画素の水平走査期間よりも長くなるため、CDS期間短縮による高速化の効果が大きくなる。
以下に、本発明の実施形態(第1、第2の実施形態)に係る固体撮像装置の詳細について説明する。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置およびその駆動方法について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る、撮像装置(カメラ機器)、固体撮像装置を示した構造平面図である。
図1より、撮像装置100は、固体撮像装置1と、複数の単位画素3が行および列に配列された画素部(撮像部)10と、画素部10の外側に設けられた駆動制御部7と、垂直列ごとに配された信号保持部41と、カラムAD(カラムアナログ/デジタルコンバーター)回路25を有するカラム処理部26と、カラム処理部26のカラムAD回路25にAD変換用の参照電圧を供給するDAC(Digital Analog Converter)を有して構成された参照信号生成部27と、出力回路28とを備えている。
また、駆動制御部7は、列アドレスや列走査回路を制御する水平走査回路(列走査回路)12と、行アドレスや行走査回路を制御する垂直走査回路(行走査回路)14と、端子5aを介してマスタークロックCLK0を受け取り、種々の内部クロックを生成し水平走査回路12や垂直走査回路14などを制御する通信・タイミング制御部20を備えている。
また、各単位画素3は、垂直走査回路14で制御される行制御線15や画素信号をカラム処理部26に伝達する垂直信号線19と接続される。
また、カラムAD回路25は、参照信号生成部27で生成される参照電圧RAMPと、行制御線15(V1、V2、・・・)ごとに単位画素3から垂直信号線19(H0、H1、・・・)、信号保持部41の出力線40(ADIN0、ADIN1、・・・)を経由し得られるアナログの画素信号とを比較する電圧比較部252と、電圧比較部252が比較処理を完了するまでの時間とカウンタ部254を利用してカウントした結果を保持するメモリとして構成されたデータ記憶部256と、を備えて構成され、nビットAD変換機能を有している。
また、電圧比較部252の一方の入力端子RAMPは、他の電圧比較部252の入力端子RAMPと共通に、参照信号生成部27で生成される階段状の参照電圧RAMPが入力され、他方の入力端子には、それぞれ対応する垂直列の信号保持部41の出力線40が接続され、画素部10から画素信号電圧が個々に入力される。電圧比較部252の出力信号はカウンタ部254に供給される。
また、ADC(アナログ/デジタルコンバーター)の回路構成について、コンパレータ(電圧比較器)に参照電圧RAMPを供給すると同時にクロック信号でのカウント(計数)を開始し、信号保持部41の出力線40を介して入力されたアナログの画素信号を参照電圧RAMPと比較することによってパルス信号が得られるまでカウントすることでAD変換を行う。
また、この際、AD変換とともに、信号保持部41の出力線40を介して入力された電圧モードの画素信号に対して、画素リセット直後の信号レベル(ノイズレベル)と真の(受光光量に応じた)信号レベルVsigとの差分をとる処理を行う。これによって、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置は、固定パターンノイズ(FPN:Fixed Pattern Noise)やリセットノイズと呼ばれるノイズ信号成分を取り除くことができる。
なお、図1では、ノイズレベルをダウンカウントし、信号レベルをアップカウントすることで真の信号レベルVsigのみを取り出す構成であり、このカラムAD回路25でデジタル化された画素データは、水平走査回路12からの水平選択信号により駆動される図示しない水平選択スイッチを介して水平信号線18に伝送され、さらに出力回路28に入力される。
この構成により、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置は、電荷生成部としての受光素子が行列状に配された画素部10からは、行ごとに各垂直列について画素信号が順次出力される。そして、受光素子が行列上に配された画素部10に対する1枚分の画像すなわちフレーム画像が、画素部10全体の画素信号の集合で示されることとなる。
以上、説明したように、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置は、従来例の図7と異なる箇所は、垂直信号線19と電圧比較器252の間に信号保持容量262と信号保持スイッチ263で構成される信号保持部41を設ける点である。
次に、図2は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法を説明するためのタイミングチャートであり、この図を用いてカラムAD回路の詳細動作について説明する。
まず、1回目の読み出しのため、まず通信・タイミング制御部20は、カウンタ部254のカウント値を初期値"0"にリセットさせるとともに、カウンタ部254をダウンカウントモードに設定する。そして、任意の行Hxの単位画素3から垂直信号線19(H1、H2、・・・)への1回目の読み出しが安定した後、t4のタイミングで、信号保持スイッチ263の制御信号CN11を印加し、信号保持スイッチ263をONさせて、信号保持容量262に画素のリセット信号を入力する。
また、信号保持容量への信号入力安定した後、t6のタイミングで、信号保持スイッチ263の制御信号CN11の印加を解除し、信号保持スイッチ263をOFFさせて、信号保持容量262に画素のリセット信号を保持する。
また、通信・タイミング制御部20は、参照信号生成部27に向けて、参照電圧RAMP生成用の制御データ4を供給する。これを受けて、参照信号生成部27は、電圧比較部252の一方の入力端子RAMPへの比較電圧として、全体として鋸歯状(RAMP状)に時間変化させた階段状の波形(RAMP波形)を入力する。電圧比較部252は、このRAMP波形の比較電圧と信号保持部41の信号保持容量262に保持された任意のADC入力線40(ADINx)の画素リセット成分の信号電圧とを比較する。
また、電圧比較部252の入力端子RAMPへの参照電圧RAMP波形の参照電圧RAMP入力と同時に、電圧比較部252における比較時間を、行ごとに配置されたカウンタ部254で計測するために、参照信号生成部27から発せられるランプ波形電圧に同期して(t10)、カウンタ部254のクロック端子に通信・タイミング制御部20からカウントクロックCK0を入力し、1回目のカウント動作として、初期値"0"からダウンカウントを開始する。
また、電圧比較器252は、参照信号生成部27からのランプ状の参照電圧RAMPとADC入力線40を介して入力される画素リセット成分の信号保持電圧Vxとを比較し、双方の電圧が同じになったときに、コンパレータ出力をHレベルからLレベルへ反転させる(t12)。つまり、リセット成分Vrstに応じた電圧信号と参照電圧RAMPを比較して、リセット成分Vrstの大きさに対応した時間軸方向の大きさをカウントクロックCK0でカウント(計数)することで、リセット成分Vrstの大きさに対応したカウント値を得る。言い換えれば、カウンタ部254は、RAMP波形の変化の開始時点をカウンタ部254のダウンカウント開始時点として、電圧比較器252の出力が反転するまでダウンカウントすることにより、リセット成分Vrstの大きさに対応したカウント値を得る。
また、通信・タイミング制御部20は、所定のダウンカウント期間を経過すると(t14)、電圧比較部252への制御データの供給と、カウント部254へのカウントクロックCK0の供給とを停止する。これにより、電圧比較部252は、ランプ状の参照電圧RAMPの生成を停止する。
この1回目の読み出し時は、画素信号電圧VxにおけるリセットレベルVrstを電圧比較部252で検知してカウント動作を行っているので、単位画素3のリセット成分ΔVを読み出していることになる。
したがって、従来技術おいては上述のリセットレベルのAD変換が終了した後に2回目の読み出し動作を開始するが、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置およびその駆動方法では、画素の信号成分のアナログ読み出し動作と画素のリセット成分のAD変換動作を並列に行い、CDS期間を短縮する構成をとる。
さらに、図2に示すように、t10のタイミングにてダウンカウントを開始し、リセット信号成分ΔVのAD変換動作を行うと同時に、画素に蓄積された信号成分を読み出す画素読み出しパルスφTRを印加し、垂直信号線19へ画素の信号成分Vsigを出力する。
このとき、信号保持スイッチ263の制御信号CN11の印加は解除されており、信号保持スイッチ263はOFF状態であり、画素の信号成分が読み出される垂直信号線19と画素のリセット成分が保持されている信号保持容量262は電気的に遮断されている。
したがって、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置およびその駆動方法は、垂直信号線19に画素の信号成分を読み出しても、画素のリセット成分は信号保持容量262に保持させることが出来る。さらに、画素信号読み出し動作を画素リセット成分のAD変換動作を並列して行うこと出来る。
さらに、画素信号成分の読み出し動作および画素リセット成分のAD変換が終了すると、続いて2回目の画素信号読み出し動作を開始する。また、2回目の読み出し時には、リセット成分ΔVに加えて、単位画素3ごとの入射光量に応じた信号成分Vsigを読み出す動作を行う。1回目の読み出しと異なる点は、カウンタ部254をアップカウントモードに設定する点である。
また、2回目の読み出し動作のため、t14のタイミングにて、まずカウンタ部254のカウント値を初期値"0"にリセットする。続いて、任意の行Hxの単位画素3から垂直信号線19(H1、H2、・・・)への2回目の読み出しが安定した後、t16のタイミングで、信号保持スイッチ263の制御信号CN11を印加し、信号保持スイッチ263をONさせて、信号保持容量262に画素の信号成分Vsigを入力する。信号保持容量への信号入力が安定した後、t18のタイミングで、信号保持スイッチ263の制御信号CN11の印加を解除し、信号保持スイッチ263をOFFさせて、信号保持容量262に画素の信号成分Vsigを保持する。
また、信号保持容量262への信号読み出しが安定した後、参照信号生成部27により概ねランプ状となるように階段状に時間変化させた参照電圧RAMPを入力し、任意のADC入力線40を介して入力される画素信号成分の信号保持電圧Vxとの比較を電圧比較部252にて行う。
このとき、電圧比較部252の一方の入力端子RAMPへの参照電圧RAMPの入力と同時に、電圧比較部252における比較時間をカウンタ部254を利用して計測するために、参照信号生成部27から発せられるランプ波形電圧に同期して(t20)、カウンタ部254は、2回目のカウント動作として、初期値"0"からアップカウントを開始する。
また、比較部252は、参照信号生成部27からのランプ状の参照電圧RAMPと任意のADC入力線40を介して入力される画素信号成分の信号保持電圧Vxとを比較し、双方の電圧が同じになったときに、コンパレータ出力をHレベルからLレベルへ反転させる(t22)。
つまり、信号成分Vsigに応じた電圧信号と参照電圧RAMPを比較して、信号成分Vsigの大きさに対応した時間軸方向の大きさをカウントクロックCK0でカウント(計数)することで、信号成分Vsigの大きさに対応したカウント値を得ることが出来る。言い換えれば、カウンタ部254は、RAMP波形の変化の開始時点をカウンタ部254のアップカウント開始時点として、電圧比較器252の出力が反転するまでアップカウントすることにより、信号成分Vsigの大きさに対応したカウント値を得る。
また、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法は、カウンタ部254におけるカウント動作を、1回目の読み出し時にはダウンカウント、2回目の読み出し時にはアップカウントとしている。
これによって、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法は、カウンタ部254内で自動的に減算が行われ、カウンタ値0に対して、Vsig信号成分のみをカウント値として取り出すことが出来る。
さらに、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置およびその駆動方法では、カラムAD回路25は、アナログ画素信号をデジタルの画素信号データに変換するデジタル変化部としてだけではなく、CDS(Correlated Double Sampling)処理機能部としても動作させることが出来る。
また、AD変換されたデータはデータ記憶部256に転送、保持することで、カウンタ部254の動作前(t30)に、通信・タイミング制御部20からメモリ転送指示パルスCN8に基づき、前行のHx−1のカウント結果をデータ記憶部256に転送する。
これにより、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置およびその駆動方法では、データ記憶部256から水平信号線18および出力回路28を経た外部への信号出力動作と、現行Hxの読み出しおよびカウンタ部254のカウント動作とを並行して行うことができる。
すなわち、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置およびその駆動方法は、従来例の2回目の信号読み出しと異なる点として、2回目の信号成分のAD変換期間中に、信号保持スイッチ263をOFFすることで、画素信号を出力する垂直信号線19とAD変換を行う信号保持容量262を電気的に遮断している点である。
こうすることで、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置およびその駆動方法は、画素内FD部で発生するリーク成分がAD変換の入力部となる信号保持容量262に伝達されないようにすることができる。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置およびその駆動方法では、画素のアナログ信号読み出し動作とAD変換手段によるAD変換動作を並列して行うことができ、画素読み出しのCDS期間を短縮することができる。
さらに、CDS期間を短縮することで、上述した1/fノイズの発生を抑制することが可能となり、特に暗時に発生するざら成分を抑制することができる。
また、画素の信号成分のAD変換期間に、画素信号のアナログ出力部と信号保持部41を電気的に遮断することができ、画素内FD部で発生するリーク成分が信号保持部41に伝達されないようにすることができる。
その結果、FDリーク起因の暗時ざらやキズといった画像不具合を抑制することができる。
また、CDS期間を短縮することで、1水平走査期間を短縮することができる。特にAD変換のビット数が多い場合、画素混合など1水平走査期間中に多数行のAD変換動作が必要な場合などにおいては、画素のAD変換期間が画素の水平走査期間よりも長くなるため、CDS期間短縮による高速化の効果が大きくなる。
なお、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置およびその駆動方法では、画素リセット成分のアナログ出力開始点から前記信号保持容量と前記画素信号のアナログ出力部との接続を遮断する第2のステップまでの期間(t2〜t6)と、画素信号成分のアナログ出力開始点から前記信号保持容量と前記画素信号のアナログ出力部との接続を遮断する第4のステップまでの期間(t10〜t18)と、を等しくすることがより好ましい。
この構成によれば、画素リセット読み出しの状態と画素の信号読み出しの状態を同じにすることが出来る。具体的には、画素SF回路のf特や画素読み出しパルスが印加された後に画素SFの出力が安定するまでのFD部および垂直信号線、信号保持部41の電圧変動を、リセット時と信号読み出し時で等しくすることができ、CDSでのノイズ除去効果が大きくなる。
たとえば、FD部が安定するまでの期間に関して、画素中央部と画素周辺部で差があったとしても、その変動値が画素中央部と画素周辺部で異なったとしても、各々の箇所でリセット時と信号読み出し時で同じであれば、CDSでノイズ除去が可能であり、画像のシェーディング不具合を抑制することが可能となる。
以上が、リセット読み出し時と信号読み出し時の状態は極力同じにすることが好ましい理由である。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照にしながら、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置およびその駆動方法について説明する。
まず、本発明の第2の実施形態に係る、撮像装置、固体撮像装置の装置構成は、図1に示した本発明の第1の実施形態に係る撮像装置、固体撮像装置と同じである。
次に、図3は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。
図3に示された、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法と、図2に示された本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法と異なる点は第x+1行の画素リセット信号φRSの印加位置を第x行の信号成分のAD変換期間中に印加している点である。
すなわち、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法では、t18のタイミングで第x行の画素信号成分は信号保持容量262に保持され、画素出力となる垂直信号線19と信号保持容量262は電気的に遮断される。
そのため、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法では、画素信号出力のAD変換期間中に、第x+1行のリセット動作を行い、垂直信号線19に第x+1行のリセット成分を読み出したとしても第x行の信号成分のAD変換に必要な電圧は、信号保持容量262に保持することができる。
さらに、図2、図3から、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法は、第x+1行の画素のリセット成分のアナログ読み出しと第x行の画素の信号成分のAD変換を並行して行うことができるため、AD変換期間を短縮することができる。
(第1、第2の実施形態の固体撮像装置と、参考技術との比較)
以下に、本発明の理解を容易とするため、図10〜13に示す参考技術を参照しながら、本発明の実施形態(第1、第2の実施形態)に係る固体撮像装置およびその駆動方法とを比較する。
図10は、列ADCを設けない列並列出力型のアナログ回路を搭載した参考技術を示した固体撮像装置である。
図10より、図7との違いとしてAD変換のための電圧比較器252、カウンタ254がない点である。その代わり、アナログCDS回路44と記載するノイズキャンセル回路と信号保持部41が存在する。
また、図11に示すように、アナログCDS回路44はさまざまな回路方式がある。
また、図12は、参考技術を示した固体撮像装置の画素の構成図である。
図12中の、φRSは画素のリセットパルスであり、画素FD部を"HI"にリセットすることでT12増幅トランジスタと各列で共通の電流源で構成される画素SFをアクティブ状態とし、画素を選択することができる。
また、φTRは画素内のフォトダイオードに蓄積された信号電荷をFD部に読み出すパルスである。画素非選択動作についてのタイミングは省略しているが、電源信号線φVDDを"LOW"として、再びφRSを印加することで、FD部の電圧を"LOW"にする。画素SFを非アクティブ状態とすることで、画素を非選択状態にすることができる。
図13(a)は、参考技術を示した固体撮像装置であり、アナログ回路で構成される列並列出力型の画素読み出しタイミングを示したタイミングチャートである。
図13(a)より、φRSaが印加され画素のリセット成分が読み出される。また、リセット成分の読み出しが安定した後に、φTRaを印加し、画素のリセット成分を含んだ信号成分の読み出しが行われる。リセットのノイズ成分に関しては図11に示した容量素子281、284で構成されるCDS回路にてノイズ除去され、信号成分のみが容量素子284に保持される。
一方、図13(b)は、図7に示した固体撮像装置であり、AD回路で構成される画素読み出しタイミングを示したタイミングチャートである。
図13(b)より、φRSbが印加された後に、カラムADC動作が行われるため、φTRbの印加されるタイミングがφTRaのアナログ回路で構成される画素読み出しタイミングに対して遅れる。
以上の説明から、参考技術からなる固体撮像装置では、特にAD変換のビット数が増えることは、または、画素混合等の駆動動作により1水平走査期間内に必要なAD変換期間が長くなると、1水平走査期間が長くなり、高速読み出しが困難となる。
しかし、本発明の実施形態(第1、第2の実施形態)に係る固体撮像装置およびその駆動方法は、AD回路入力部に画素のリセット成分の信号保持部41を設けられており、画素の信号成分のアナログ読み出し動作と画素のリセット成分のAD変換動作を並列に行ことにより、高速読み出しを実現することが出来る。
さらに、図7に示した固体撮像装置では、AD回路で構成されるタイミングは、信号成分のAD動作が終了するまで、次行のリセット動作を行うことができないため、同様に1水平走査期間が長くなり、高速読み出しが困難となる。
しかし、本発明の実施形態(第1、第2の実施形態)に係る固体撮像装置およびその駆動方法は、AD回路入力部に画素の信号成分の信号保持部41を設け、画素のリセット成分のアナログ読み出し動作と画素の信号成分のAD変換動作を並列に行うことにより、高速読み出しを実現することが出来る。
さらに、図14を用いて、図7に示した固体撮像装置における、1/fノイズの増加、FDリークの増加について詳細に説明する。
参考技術では、1/fノイズとは、電子が流れるチャネル(Si・SiO2界面)付近の未結合ボンドの影響によりチャネル電荷を捕獲したり、放出したりするものである。例えば電子が捕獲されると、捕獲された電子とチャネルを走行する電子との間にクーロン反発力が働き、ドレイン電流が少なくなる。一方、チャネルが放出されるとその逆でドレイン電流が増加する。このように、ドレイン電流は離散的に変化するため、これがドレイン電流のノイズとなる。1/fノイズはノイズパワーvn2、周波数f、トランジスタ幅W、トランジスタ長L、絶縁酸化膜dox、誘電率e、トラップ密度nt、電荷qとして、
vn2/f=(q2・dox2・nt)/(e2・W・L・f)
と表すことができ、1/fの関数となる。つまり低周波側でのノイズの影響が特に大きくなる。式からも分かるようにCDS期間が長くなり低周波動作になると、電子が捕獲、放出される確率が高くなり1/fノイズが劣化する。また、1/fノイズはトランジスタのW・Lに反比例するため、特に画素に用いられる微細トランジスタではその影響が顕著となる。
次にFDリークについて説明する。図14は画素FD部にFDリークが発生した場合のタイミングチャートを示す。FD部のリーク成分をΔVleakとし、リセット読み出し時に発生するFD部のリーク成分をΔVleak_r、信号読み出し時に発生するFD部のリーク成分をΔVleak_sとすると、リセット読み出し期間は光量に依存しないため、ΔVleak_rは各画素でほぼ一定であるのに対して、ΔVleak_sは光量が多くなるとFD部の信号保持期間が長くなり、ΔVleak_sはΔVleak_rよりも大きくなる。
つまり仮にリセット読み出しおよび信号読み出し時のリーク成分の差分をとったとしても、ΔVleak成分は残ることを意味する。また、前記リーク成分の差分をとる回路を新たに設けない場合、信号読み出し時のFDリーク成分はΔVleak_r+ΔVleak_sとなるため、参考技術のCDS構成では、ΔVleak_sがそのままFDリーク起因のノイズとして画像に表れる。
ΔVleakは画素毎に固有の値をとるため、固定位置のざらやキズが増加する画像不具合を発生する。また、固定ざらやキズのみではなく、FD部の電圧がリークにより低下するため、画素SF回路のダイナミックレンジが低下する不具合や、光量によってリーク成分が異なることにより入射光量に対するリニアリティが劣化する課題も発生する。
しかしながら、本発明の実施形態(第1、第2の実施形態)に係る固体撮像装置およびその駆動方法は、AD回路入力部に画素の信号成分の信号保持部41を設け、画素の信号成分のAD変換動作中に画素のアナログ信号出力部とAD回路入力部の信号保持部41とを電気的に遮断することにより、固定位置のざらやキズが増加する画像不具合を防ぎ、また、固定ざらやキズのみではなく、FD部の電圧がリークにより低下するため、画素SF回路のダイナミックレンジが低下する不具合を防ぎ、光量によってリーク成分が異なることにより入射光量に対するリニアリティが劣化する課題も解決することが出来る。
なお、第1の実施形態、第2の実施形態の回路構成図として、信号保持部41をスイッチで示したが、図4に示すとおり、NchとPchのペアトランジスタで構成してもよい。Nch、Pchのペアトランジスタで構成することで、垂直信号線19(H0、H1・・・の出力電圧をグランドレベルから電源レベルまで電圧降下なしに通すことができる。
なお、図4ではNchとPchのペアトランジスタを示したが、例えば垂直信号線19の出力レベルがグランドレベルから電源レベルまで振れない場合は、出力レベルに応じてNchのみの構成であっても、Pchのみの構成であってもよい。
なお、第1の実施形態、第2の実施形態は垂直信号線と信号保持部41を直接接続したが、図5に示すように垂直信号線と信号保持部41の間にカラムアンプを設けてもよい。カラムアンプを設けることで、画素SFの電圧出力を増幅することが可能となり、S/Nの改善やゲインの切り替えが可能となる。
カラムアンプの構成の一例を図6に示す。図6はソース接地型のアンプで容量素子276および277の比でアンプのゲインを決める構成である。
なお、図6は回路の1例であり、画素SFの電圧信号を増幅するアナログアンプであれば本発明の効果を同様に得ることができるため、この構成にとらわれない。
電圧比較部252の構成の一例を図8に示す。図8は差動入力型のアンプ構成であるが、図8に示す画素信号部に電圧を保持し、その信号電圧をAD変換する構成であれば、本発明の効果を同様に得ることができるため、この構成にとらわれない。
また、本発明の各実施形態の固体撮像装置では、AD変換構成としてカラム部にカウンタを設ける構成であるが、リセット成分と信号成分をそれぞれ読み出し、AD変換する構成であれが、本発明の効果を同様に得ることができるため、この構成にとらわれない。
例えば、従来技術(図9)として説明しているカラム内のラッチ回路部と全カラムで共通のカウンタ部で構成されるAD変換構成においても、リセット成分と信号成分を時系列にそれぞれ読み出す構成であることから、垂直信号線と電圧比較部の間に信号保持部を設けることで、本発明と同様の効果を得ることができる。
また、本発明の各実施形態の固体撮像装置では、上記タイミング制御を図1に示す通信・タイミング制御部20より行っているが、固体撮像装置外部のシステムとして、図1に示すDATA入力を制御してもよい。
具体的には、図1に撮像装置100において、点線で囲った固体撮像装置1に対して、45外部システムを記載しているが、点線で囲った固体撮像装置内の通信・タイミング制御部20を固体撮像装置1の外に出しても良い、ということである。
これにより、固体撮像装置外部のシステムとして制御することが可能となり、フル画像読み出しモードや画素混合モード、間引きモード等フレームレートの異なる任意の駆動モードに対して任意に駆動タイミングを設定することが可能となる。
また、上記各実施形態における固体撮像装置はデジタルカメラ等に搭載される。このデジタルカメラは、被写体からの入射光を固体撮像素子の撮像面に結像するためのレンズなどを含む光学系と、固体撮像素子の駆動を制御する制御部と、固体撮像素子の出力信号に対して様々な信号処理を施す画像処理部とを備えている。
以上説明したように、本発明の固体撮像装置およびその駆動方法は、デジタルカメラやビデオカメラやカメラ付き携帯電話機等の撮像装置に有用である。
第1の実施形態に係る固体撮像装置を示す回路構成図の具体例である。 第1の実施形態に係る固体撮像装置のタイミングチャート図の具体例である。 第2の実施形態に係る固体撮像装置のタイミングチャート図の具体例である。 第1および第2の実施形態に係わる信号保持部の回路構成図の具体例である。 第1および第2の実施形態に係わる、カラムアンプを搭載した撮像装置を示す回路構成図の具体例である。 カラムアンプの回路構成図の具体例である。 従来の固体撮像装置を示す回路構成図の具体例である。 従来の固体撮像装置および本発明の実施形態に係わる電圧比較部を示す回路構成図の具体例である。 従来の固体撮像装置のタイミングチャート図の具体例である。 参考技術のカラムAD変換手段を設けない固体撮像装置を示す回路構成図の具体例である。 参考技術のカラムAD変換手段を設けない固体撮像装置のアナログCDS回路構成図の具体例である。 参考技術の固体撮像装置および本発明の実施形態に係わる画素回路構成図の具体例である。 (a)参考技術の固体撮像装置のFDリーク課題を示すタイミングチャート図の具体例、(b)図7の固体撮像装置のFDリーク課題を示すタイミングチャート図の具体例である。 画素FD部にFDリークが発生した場合のタイミングチャートを示す。
符号の説明
1 固体撮像装置
3 単位画素
10 画素部
12 水平走査回路
14 垂直走査回路
18 水平信号線
19 垂直信号線
20 通信・タイミング制御部
25 カラムAD回路
26 カラム処理部
27 参照信号生成部
27a DA変換部
28 出力回路
41 信号保持部
42 カラムアンプ
44 アナログCDS回路
254 カウンタ部
262 信号保持容量
263 信号保持スイッチ

Claims (15)

  1. 行列状に2次元配列された複数の画素部と、
    前記複数の画素部の列毎に設けられ、対応する列中の画素部から出力されるアナログ信号を保持する信号保持手段と、
    前記複数の画素部の列毎に設けられ、前記信号保持手段に保持されたアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換手段と
    を備えることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記信号保持手段は、
    対応する列中の画素部から出力されるアナログ信号を伝達する列信号線に接続されたスイッチ素子と、
    前記スイッチ素子を介して前記列信号線に接続され、前記アナログ信号を保持する容量素子と
    を有することを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記固体撮像装置は、さらに、
    前記AD変換手段による変換動作中に前記スイッチ素子をオフ状態に維持し、
    前記AD変換手段による変換動作と、前記画素部から前記列信号線にアナログ信号を読み出す動作とを並列に駆動する駆動制御手段を備える
    ことを特徴とする請求項2記載の固体撮像装置。
  4. 各画素部は、
    光を信号電荷に変換する光電変換手段と、
    前記光電変換手段から転送される信号電荷を保持する電荷保持手段と、
    前記電荷保持手段の信号電荷を増幅する増幅手段と、
    前記電荷保持手段の信号電荷をリセットするリセット手段とを備え、
    前記固体撮像装置は、さらに、前記複数の画素部、信号保持手段およびAD変換手段を駆動する駆動制御手段を備え、
    前記駆動制御手段は、第1〜第4の期間の各動作を駆動し、
    前記第1の期間では、前記電荷保持手段がリセットされた状態で、前記増幅手段から出力されるリセット成分のアナログ信号を画素部から読み出し、
    前記第2の期間では、前記信号保持手段に保持されたリセット成分のアナログ信号をデジタル信号に変換し、
    前記第3の期間では、前記電荷保持手段が前記光電変換手段信号から転送された信号電荷を保持した状態で、前記増幅手段から出力される信号成分のアナログ信号を画素部から読み出し、
    前記第4の期間では、前記信号保持手段に保持された信号成分のアナログ信号をデジタル信号に変換し、
    前記駆動制御手段は、前記第2の期間および前記第3の期間の組と、前記第4の期間および他の行の画素部に対する第1の期間の組のうち少なくとも一方の組の期間が重複するように駆動する
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  5. 前記駆動制御手段は、前記第2の期間と前記第3の期間とが重複するように駆動する
    ことを特徴とする請求項4記載の固体撮像装置。
  6. 前記信号保持手段は、
    対応する列中の画素部から出力されるアナログ信号を伝達する列信号線に接続されたスイッチ素子と、
    前記スイッチ素子を介して前記列信号線に接続され、前記アナログ信号を保持する容量素子とを有し、
    前記駆動制御手段は、前記スイッチ素子をオンすることによって前記第1の期間で出力されるリセット成分のアナログ信号を前記容量素子に保持させ、第2の期間における変換の間前記スイッチ素子をオフ状態にする
    ことを特徴とする請求項5記載の固体撮像装置。
  7. 前記駆動制御手段は、前記第4の期間と他の行の画素部に対する第1の期間とが重複するように駆動する
    ことを特徴とする請求項4記載の固体撮像装置。
  8. 前記信号保持手段は、
    対応する列中の画素部から出力されるアナログ信号を伝達する列信号線に接続されたスイッチ素子と、
    前記スイッチ素子を介して前記列信号線に接続され、前記アナログ信号を保持する容量素子とを有し、
    前記駆動制御手段は、前記スイッチ素子をオンすることによって前記第3の期間で出力される信号成分のアナログ信号を前記容量素子に保持させ、第4の期間における変換の間前記スイッチ素子をオフ状態に維持する
    ことを特徴とする請求項7記載の固体撮像装置。
  9. 前記駆動制御手段は、前記第2の期間と前記第3の期間とが重複するように駆動し、かつ、前記第4の期間と他の行の画素部に対する第1の期間とが重複するように駆動する
    ことを特徴とする請求項4記載の固体撮像装置。
  10. 前記信号保持手段は、
    対応する列中の画素部から出力されるアナログ信号を伝達する列信号線に接続されたスイッチ素子と、
    前記スイッチ素子を介して前記列信号線に接続され、前記アナログ信号を保持する容量素子とを有し、
    前記駆動制御手段は、
    前記スイッチ素子をオンすることによって前記第1の期間で出力されるリセット成分のアナログ信号を前記容量素子に保持させ、第2の期間における変換の間前記スイッチ素子をオフ状態にし、
    前記スイッチ素子をオンすることによって前記第3の期間で出力される信号成分のアナログ信号を前記容量素子に保持させ、第4の期間における変換の間前記スイッチ素子をオフ状態に維持する
    ことを特徴とする請求項7記載の固体撮像装置。
  11. 前記固体撮像装置は、さらに
    前記複数の画素部の列毎に設けられ、対応する列中の画素部から出力されるアナログ信号を増幅し、前記スイッチ素子を介してする前記容量素子に接続されたカラムアンプを備えることを特徴とする請求項2記載の固体撮像装置。
  12. 前記固体撮像装置は、さらに、
    前記AD変換手段による変換動作中に前記スイッチ素子をオフ状態に維持し、
    前記AD変換手段による変換動作と、前記画素部から前記列信号線にアナログ信号を読み出す動作とを並列に駆動する駆動制御手段を備える
    ことを特徴とする請求項11記載の固体撮像装置。
  13. 各画素部は、
    光を信号電荷に変換する光電変換手段と、
    前記光電変換手段信号から転送される信号電荷を保持する電荷保持手段と、
    前記電荷保持手段の信号電荷を増幅する増幅手段と、
    前記電荷保持手段の信号電荷をリセットするリセット手段とを備え、
    前記固体撮像装置は、さらに、前記複数の画素部、信号保持手段およびAD変換手段を駆動する駆動制御手段を備え、
    前記駆動制御手段は、第1〜第4の期間の各動作を駆動し、
    前記第1の期間では、前記電荷保持手段がリセットされた状態で、前記増幅手段から出力されるリセット成分のアナログ信号を画素部から読み出し、
    前記第2の期間では、前記信号保持手段に保持されたリセット成分のアナログ信号をデジタル信号に変換し、
    前記第3の期間では、前記電荷保持手段が前記光電変換手段信号から転送された信号電荷を保持した状態で、前記増幅手段から出力される信号成分のアナログ信号を画素部から読み出し、
    前記第4の期間では、前記信号保持手段に保持された信号成分のアナログ信号をデジタル信号に変換し、
    前記駆動制御手段は、前記第2の期間および前記第3の期間の組と、前記第4の期間および他の行の画素部に対する第1の期間の組のうち少なくとも一方の組の期間が重複するように駆動する
    ことを特徴とする請求項11記載の固体撮像装置。
  14. 行列状に2次元配列された複数の画素部から列信号線に、一行に属するアナログ信号を読み出す読み出しステップと、
    前記複数の画素部の列毎に設けられた信号保持部に、対応する列中の画素部から出力されるアナログ信号を保持する保持ステップと、
    前記複数の画素部の列毎に設けられたAD変換部により、前記信号保持部に保持されたアナログ信号をデジタル信号に変換する変換ステップと、
    前記変換ステップにおける変換と並列に、他の行に属するアナログ信号を読み出す
    ことを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
  15. 請求項1〜13の何れかに記載の固体撮像装置を備えることを特徴とするカメラ。
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