JP5201069B2 - ガス濃度検出装置 - Google Patents
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Description
前記ガスセンサの暖機中に、前記検出セルのセル出力の検出を開始した直後の該セル出力の立ち上がりの速度が所定のしきい値よりも小さい場合に、前記検出セルの劣化を判定する劣化判定手段と、
前記ガスセンサの暖機中に、前記セル出力の立ち上がり後の立ち下がりの速度が所定のしきい値よりも小さい場合に、前記主ポンプセルおよび前記補助ポンプセルの少なくとも1つの劣化を判定する第2の劣化判定手段と、
を備えることを特徴とする。
前記ガスセンサの暖機中に、前記セル出力の立ち上がり後のピーク値が所定のしきい値よりも小さい場合に、前記検出セルの劣化を判定する第3の劣化判定手段を更に備えることを特徴とする。
また、本発明によれば、セル出力の立ち上がり後の立ち下がりの速度が、所定のしきい値よりも小さい場合に、主ポンプセルおよび補助ポンプセルの少なくとも1つの劣化が判定される。このセル出力の立ち下がりは、主ポンプセルおよび補助ポンプセルが該ガスセンサ内の酸素を除去することで発生する出力変化であり、これらのポンプセルが劣化している場合には緩慢になる。このため、本発明によれば、セル出力の立ち下がりの速度に基づいて、主ポンプセルおよび補助ポンプセルの少なくとも1つの劣化を判定することができる。
[実施の形態の構成]
図1は、本発明の実施の形態のガス濃度検出装置10の構成を説明するための図である。本実施形態のガス濃度検出装置10は、内燃機関(以下、「エンジン」とも称する)の排気ガス中のNOx(窒素酸化物)の濃度を検出する装置である。このガス濃度検出装置10は、NOxセンサ1を有している。
(ガス濃度検出装置10の基本動作)
先ず、NOxセンサ1の暖機完了後におけるガス濃度検出装置10の動作について説明する。測定対象ガスとしての排気ガスは、多孔質保護層8とピンホール24とを通って、第1室41に導入される。この第1室41に導入される測定対象ガスの量は、多孔質保護層8およびピンホール24の拡散抵抗に応じて定まる。
次に、図2を参照して、NOxセンサ1の暖機時における出力特性について説明する。エミッションを改善するためには、NOxセンサ1で検出されるNOx濃度を、なるべく早期にエンジン制御に利用したいという要望がある。しかしながら、NOxセンサ1は、全てのセル温度が活性温度に到達(完全活性)しなければ、上述したNOx濃度の検出を行うことができない。そこで、エンジンの冷間始動時には、ヒータ7に通電することにより、NOxセンサ1を暖機する制御が行われる。
先ず、NOx出力の暖機時における立ち上がり特性を利用した劣化判定について説明する。図3は、NOxセンサ1の暖機中において、NOx出力の検出を開始した場合の出力特性を示す図である。尚、この図では、測定対象ガスのNOx濃度状態(高NOx時および低NOx時)、およびNOxセンサ1内の酸素濃度状態(高酸素濃度時と低酸素濃度時)についての出力特性をそれぞれ示している。この図に示すとおり、NOx出力の検出を開始すると、NOx出力は急上昇する。上述したとおり、この出力上昇は、検出セル5に電圧が印加された直後に、第2室42内の酸素が該検出セル5の電極で反応することにより発生する。このため、NOx出力の上昇速度(傾き)は、該検出セル5のセル能力に大きく依存する。より具体的には、検出セル5のセル能力が低い(検出セル5が劣化している)と、NOx出力の傾きが小さくなる。
次に、図3を参照して、NOx出力の暖機時における立ち下がり特性を利用した劣化判定について説明する。上述したとおり、NOx出力の検出を開始すると、NOx出力は急上昇する。そして、この図に示すとおり、この出力上昇の直後に、該NOx出力はマイナス側に大きく下降する。これは、上述したとおり、主ポンプセル2および補助ポンプセル3が第2室42内の酸素を過剰に除去することにより発生する。このため、このNOx出力の下降速度(傾き)は、該主ポンプセル2および補助ポンプセル3のセル能力に大きく依存する。より具体的には、主ポンプセル2または補助ポンプセル3のセル能力が低い(これらのセルが劣化している)と、NOx出力の傾きの絶対値が小さくなる。
次に、図3を参照して、NOx出力の暖機時におけるピーク値を利用した劣化判定について説明する。この図に示すとおり、NOx出力の検出を開始すると、NOx出力は急上昇する。この上昇後のNOx出力のピーク値は、検出セルのセル能力に依存する。より具体的には、検出セル5のセル能力が低い(検出セル5が劣化している)と、NOx出力のピーク値が小さくなる傾向がある。
次に、図3を参照して、NOx出力の暖機時における積算出力を利用した劣化判定について説明する。上述したとおり、NOx出力の立ち下がりの傾き(絶対値)がしきい値より小さい場合に、主ポンプセル2および補助ポンプセル3の少なくとも何れかの劣化を判定することとしている。
次に、図4を参照して、本実施の形態の具体的処理について説明する。図4は、本実施の形態において、ECU9が実行するルーチンのフローチャートである。図4に示すルーチンによれば、先ず、通電遅延処理の実行判定が行われる(ステップ100)。ここでは、具体的には、NOxセンサ1の劣化判定を実行するための事前情報として、NOxセンサ1への通電遅延処理の実行有無が取得される。
2 主ポンプセル
21 固体電解質
22 第1ポンプ電極
23 第2ポンプ電極
3 補助ポンプセル
31 固体電解質
32 第1ポンプ電極
33 第2ポンプ電極
4 スペーサ
41 第1室
42 第2室
43 連通孔
5 検出セル
51 固体電解質
52 第1検出電極
53 第2検出電極
6 スペーサ
61 大気ダクト
7 ヒータ
71 ヒータ電極
72,73 絶縁層
8 多孔質保護層
10 ガス濃度検出装置
Claims (2)
- 測定対象ガス中の酸素を汲み出す主ポンプセルと、測定対象ガスから酸素を更に汲み出す補助ポンプセルと、前記主ポンプセルおよび前記補助ポンプセルにより酸素が汲み出された測定対象ガスに含まれる特定ガス成分の濃度を検出する検出セルと、を有するガスセンサを備えたガス濃度検出装置であって、
前記ガスセンサの暖機中に、前記検出セルのセル出力の検出を開始した直後の該セル出力の立ち上がりの速度が所定のしきい値よりも小さい場合に、前記検出セルの劣化を判定する劣化判定手段と、
前記ガスセンサの暖機中に、前記セル出力の立ち上がり後の立ち下がりの速度が所定のしきい値よりも小さい場合に、前記主ポンプセルおよび前記補助ポンプセルの少なくとも1つの劣化を判定する第2の劣化判定手段と、
を備えることを特徴とするガス濃度検出装置。 - 前記ガスセンサの暖機中に、前記セル出力の立ち上がり後のピーク値が所定のしきい値よりも小さい場合に、前記検出セルの劣化を判定する第3の劣化判定手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載のガス濃度検出装置。
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