JP5199882B2 - 高−増殖性障害及び脈管形成と関連する疾患の処置のために有用な置換4−アミノ−ピロロトリアジン誘導体 - Google Patents

高−増殖性障害及び脈管形成と関連する疾患の処置のために有用な置換4−アミノ−ピロロトリアジン誘導体 Download PDF

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Description

発明の分野
本発明は、新規なピロロトリアジン化合物、そのような化合物を含有する製薬学的組成物ならびに高−増殖性及び/又は脈管形成性障害の処置のための、単独の薬剤としての又は他の活性成分と組み合わされたそれらの化合物又は組成物の使用に関する。
発明の背景
ガンは、組織の異常な成長から生ずる疾患である。ある種のガンは、局所的組織中に侵入する及びまた遠隔の器官に転移する可能性を有する。この疾患は、多様な異なる器官、組織及び細胞型において発病し得る。従って、「ガン」という用語は、千種類を超える疾患の集合を指す。
2002年に世界中で440万人を超える人々が乳ガン、結腸ガン、卵巣ガン、肺ガン又は前立腺ガンと診断され、250万人を超える人々がこれらの破壊的な疾患で死亡した(非特許文献1)。合衆国のみで、2005年に125万を超える新しい症例及び500,000を超えるガンからの死亡が推測された。これらの新しい症例の大部分は結腸(〜100,000)、肺(〜170,000)、乳房(〜210,000)及び前立腺(〜230,000)のガンであると予測された。ガンの発生率及び有病率は次の10年に及んで約15%増加することが予測され、1.4%の平均成長率を反映している(非特許文献2)。
ガンの処置は、2つの主な型、治癒的又は緩和的のものである。ガンのための主な治癒的治療は、外科手術及び放射線である。これらの選択肢は一般に、ガンが初期の局在化している段階に発見される場合のみにうまくいく(非特許文献3)。疾患が局所的に進んだガン又は転移ガンに進行してしまうと、これらの治療は有効性がより低く、治療の目的は症状の緩和及び生命の高い質の保持を目指す。いずれの処置様式においても、最も優勢な処置案は、外科手術、放射線治療及び/又は化学療法の組み合わせを含む。
細胞毒性薬剤(細胞縮小剤(cytoreductive agents)としても既知)はガンの処置において、治癒的処置として又は寿命の延長もしくは症状の緩和の目的で用いられる。細胞毒性薬剤を新−添加剤処置(neo−adjuvant treatment)(腫瘍を収縮させ、それにより外科手術及び放射線のような局所的治療をより有効にすることを目的とする初期の化学療法)として又は補助化学療法(adjuvant chemotherapy)(外科手術及び/又は局所的治療と一緒にか又はその後に用いられる)として放射線治療及び/又は外科手術と組み合わせることができる。種々の薬剤の組み合わせは、多くの場合に単独の薬剤より有効である:それらはある種の腫瘍において反応の強化、薬剤耐性の発現の減少及び/又は生存率の向上の利点を与えることができる。多くのガンの処置において組み合わされた細胞毒性管理の使用が非常に普通であるのはこれらの理由のためである。
現在の用途における細胞毒性薬剤は、増殖を妨げて細胞死を誘導するために種々の機構を用いる。それらの作用機構に基づいて、一般にそれらを以下の群に分類することができる:微小管の重合又は解重合を妨げる微小管モジュレーター(例えばドセタキセル(docetaxel)、パクリタキセル(paclitaxel)、ビンブラスチン(vinblastine)、ビノレルビン(vinorelbine));ヌクレオシド類似体
を含む代謝拮抗物質及び重要細胞代謝経路の他の阻害剤(例えばカペシタビン(capecitabine)、ゲムシタビン(gemcitabine)、メトトレキセート(methotrexate));DNAと直接相互作用する薬剤(例えばカルボプラチン(carboplatin)、シクロホスファミド(cyclophosphamide));DNAポリメラーゼ及びトポイソメラーゼ IIを妨げるアントラサイクリン DNA 挿入化合物(interchalators)(例えばドキソルビシン(doxorubicin)、エピルビシン(epirubicin));ならびにトポイソメラーゼ II及びIの酵素活性の非−アントラサイクリン阻害剤(例えばトポテカン(topotecan)、イリノテカン(irinotecan)及びエトポシド(etoposide))。種々の細胞毒性薬剤が異なる作用機構を介して作用するとしても、それぞれは一般に腫瘍の少なくとも一過性の収縮に導く。
細胞毒性薬剤は、ガンとの戦いにおいて用いるための腫瘍学者の兵器庫における重要な部品を代表し続けている。現在、後期臨床試験第II及びIII相を受けている薬剤の大部分は、既知の作用機構(チューブリン結合剤、代謝拮抗物質、DNAプロセシング)及び既知の薬剤の種類(例えばタキサン(taxanes)又はカンプトテシン(camptothecins))における増分の改良(incremental improvements)に焦点を当てている。新規な機構に基づく少数の細胞毒性薬剤が最近現れた。これらの細胞毒性薬剤に関する作用様式は、DNA改変に含まれる酵素[例えばヒストンデアセチラーゼ(HDAC)]の阻害、微小管運動及び細胞周期進行に含まれるタンパク質(例えばキネシン、オーロラキナーゼ)の阻害ならびにアポトーシス経路の新規な誘導物質(例えばbcl−2阻害剤)を含む。
試験管内の腫瘍細胞増殖アッセイにおける活性と臨床的設定における抗−腫瘍活性の間の連鎖は、当該技術分野において十分に確立されている。例えばタキソール(taxol)(非特許文献4)、タキソテレ(taxotere)(非特許文献5)及びトポイソメラーゼ阻害剤(非特許文献6)の治療的有用性。
細胞は、クロマチンと呼ばれる高次の複合体を採用することにより、それらのDNAを保護する。有糸分裂及びアポトーシスにより誘導される細胞死の間にはクロマチン凝縮が明らかであるが、複製、修復、組換え及び転写にはクロマチン脱凝縮が必要である。ヒストンは、DNA凝縮の調節に含まれるいくつかのDNA−結合タンパク質の中に含まれ;そしてヒストン尾部の翻訳−後改変は、細胞周期の間に起こる動的凝縮/脱凝縮において決定的な役割を果たす。ヒストン H3の尾部のリン酸化は転写及び細胞分裂の両方に含まれる(非特許文献7)。複数のタンパク質キナーゼがヒストン H3をリン酸化することが報告されており、これらのキナーゼはシグナル伝達及び分裂キナーゼの両方として機能する。
細胞毒性薬剤が、進行した充実性腫瘍を有する患者を処置するための方法の先頭にあり続けているとしても、それらの限られた有効性及び狭い治療指数は有意な副作用を生ずる。さらに、ガンへの基礎研究は、腫瘍進行に中心的な(central)特殊な機構に基づく毒性のより低い治療の研究に導いた。そのような研究は、ガン患者にとって生命の質の向上を有する有効な治療に導くはずである。かくして細胞増殖抑制剤(cytostatics)と呼ばれる新しい種類の治療薬が現れた。細胞増殖抑制剤は、それらの作用を腫瘍の安定化に向け、一般により制限され且つより少ない重大な副作用の側面を伴う。それらの開発は、ガンの進行に含まれる特定の遺伝子変化の同定ならびにチロシンキナーゼ及びセリン/トレオニンキナーゼのようなガンにおいて活性化されるタンパク質の理解から生じた。
腫瘍細胞標的の直接の阻害に加え、細胞増殖抑制剤は、腫瘍脈管形成のプロセスを遮断
するように開発されている。このプロセスは現存する及び新規な血管を腫瘍に供給し、栄養供給の継続を支持し、従って腫瘍成長の促進を助ける。血管内皮成長因子受容体 2(Vascular Endothelial Growth Factor Receptor 2)(VEGFR2)、繊維芽細胞成長因子 1(Fibroblast Growth Factor 1)(FGFR1)及びTie2を含む重要なチロシンキナーゼ受容体は脈管形成を調節することが示され、非常に魅力的な薬剤標的として現れた。
1〜2mmの寸法を超える進行性の腫瘍成長を支えるために、腫瘍細胞は機能性間質、繊維芽細胞から成る支持構造、平滑筋細胞、内皮細胞、細胞外マトリックスタンパク質及び可溶性因子を必要とすることが認識されている(非特許文献8)。腫瘍はPDGF及びトランスフォーミング成長因子−ベータ(TGF−beta)のような可溶性成長因子の分泌を介して間質組織の形成を誘導し、それがさらに宿主細胞による相補的な(complimentary)因子、例えば繊維芽細胞成長因子(FGF)、表皮成長因子(EGF)及び血管内皮成長因子(VEGF)の分泌を刺激する。これらの刺激因子は新しい血管の形成又は脈管形成を誘導し、それは酸素及び栄養を腫瘍にもたらし、それが成長することを可能にし、且つ転移のための経路を与える。間質形成の阻害を目的とするいくつかの治療は、多様な組織学的型からの上皮腫瘍の成長を阻害するであろうと思われる。(非特許文献9;非特許文献10;非特許文献11)。しかしながら、脈管形成プロセス及び腫瘍進行に含まれる複雑な性質及び多数の成長因子のために、1つの経路を標的とする薬剤は限られた有効性を有し得る。宿主間質における脈管形成を誘導するために腫瘍が用いる重要なシグナリング経路の複数に対する処置を与えるのが望ましい。これらには間質形成の有力な刺激物質であるPDGF、(非特許文献12)、繊維芽細胞及び内皮細胞のための化学−誘引物質(chemo−attractant)及びマイトジェンであるFGFならびに血管新生の有力な調節物質であるVEGFが含まれる。胚の発育及びいくつかの脈管形成−依存性疾患の両方における脈管形成及び血管形成の主要な調節物質は、血管内皮成長因子(VEGF;血管透過性因子、VPFとも呼ばれる)である。VEGFは交互RNAスプライシングのためにホモ二量体形態で存在するマイトジェンのあるイソ型の群を代表する。VEGFイソ型は、血管内皮細胞に関して高度に特異的であることが報告されている(総説に関し:非特許文献13;非特許文献14を参照されたい)。
VEGF発現は低酸素(非特許文献15)ならびに多様なサイトカイン及び成長因子、例えばインターロイキン−1、インターロイキン−6、表皮成長因子及びトランスフォーミング成長因子により誘導されることが報告されている。今日までに、VEGF及びVEGF群のメンバーは、3つの貫膜受容体チロシンキナーゼ、VEGF受容体−1(flt−1(fms−様チロシンキナーゼ−1)としても既知)、VEGFR−2(受容体を含有するキナーゼ挿入ドメイン(KDR)としても既知;KDRのネズミ類似体は胎児肝臓キナーゼ−1(flk−1)として既知)及びVEGFR−3(flt−4としても既知)の1つもしくはそれより多くに結合することが報告されている(非特許文献16)。KDR及びflt−1は、異なるシグナル伝達性を有することが示された(非特許文献17;非特許文献18)。かくしてKDRは無損傷の細胞において強いリガンド−依存性チロシンリン酸化を受けるが、flt−1は弱い反応を示す。かくしてKDRの結合は全範囲のVEGF−媒介生物反応の誘導のための決定的な必要条件であると思われる。
生体内で、VEGFは血管形成において中心的役割を果たし、脈管形成及び血管の透過性化(permeabilization)を誘導する。調節されないVEGF発現は、異常な脈管形成及び/又は高透過性プロセスにより特徴付けられる複数の疾患の発現に寄与する。いくつかの薬剤によるVEGF−媒介シグナル伝達カスケードの調節は、異常な脈管形成及び/又は高透過性プロセスの制御のための有用な様式を与えることができると思われる。
血管内皮成長因子(VEGF、VEGF−C、VEGF−D)及びそれらの受容体(VEGFR2、VEGFR3)は、腫瘍脈管形成の重要な調節物質であるのみでなく、リンパ管形成の重要な調節物質でもある。VEGF、VEGF−C及びVEGF−Dはほとんどの腫瘍において、主に腫瘍成長期間の間に、そして多くの場合に実質的に向上したレベルで発現される。VEGF発現は低酸素、サイトカイン、rasのようなガン遺伝子により、あるいは腫瘍サプレッサー遺伝子の不活性化により刺激される(非特許文献19;非特許文献20)。
VEGFsの生物学的活性は、それらの受容体への結合により媒介される。VEGFR3(Flt−4とも呼ばれる)は、主に正常な成熟組織(adult tissures)におけるリンパ管内皮上で発現される。VEGFR3機能は、新しいリンパ管形成に必要であるが、前から存在するリンパ管の保守には必要でない。VEGFR3は、腫瘍における血管内皮上でも上方調節される。最近、VEGFR3に関するリガンドであるVEGF−C及びVEGF−Dが哺乳類におけるリンパ管形成の調節物質として同定された。腫瘍−関連リンパ管形成因子により誘導されるリンパ管形成は、新しい血管の腫瘍中への成長を促進し、腫瘍細胞に全身循環への手段を与えることができるはずである。リンパ管に侵入する細胞は、胸管を介して血流中へのそれらの道を見出すことができるはずである。腫瘍発現研究は、VEGF−C、VEGF−D及びVEGFR3発現を、原発性腫瘍が拡大する能力に直接関連する臨床病理学的因子(例えばリンパ節連座(involvement)、リンパ管侵入、二次転移及び疾患のない生存)と直接比較することを可能にした。多くの場合に、これらの研究はリンパ管形成因子の発現と原発性充実性腫瘍が転移する能力の間の統計学的関連性を示した(非特許文献21;非特許文献22;非特許文献23;非特許文献24;非特許文献25;非特許文献26)。
低酸素は、悪性細胞におけるVEGF生産のための重要な刺激であるようだ。低酸素に反応する腫瘍細胞によるVEGF誘導のためには、p38 MAPキナーゼの活性化が必要である(非特許文献27;非特許文献28)。VEGF分泌の調節を介する脈管形成中へのその連座に加え、p38 MAPキナーゼは、コラーゲナーゼ活性及びウロキナーゼプラスミノーゲンアクチベーター発現の調節を介して悪性細胞侵入及び種々の腫瘍型の移動を促進する(非特許文献29;非特許文献30;非特許文献31;非特許文献32)。さらにVEGFは、ヒト臍静脈内皮細胞(HUVEC)において細胞外シグナルにより調節されるタンパク質キナーゼ(ERK)を活性化する(非特許文献33)。
VEGF−VEGFR2シグナリング経路は、脈管形成の重要な調節物質として広範囲に特徴付けられた。VEGFR2(Flk−1)のないマウスはほとんど完全に血管系がなく、非常に少数の内皮細胞を有する(非特許文献34)。VEGFは内皮細胞のための有力なマイトジェンであり、脈管形成が生じるのを促進し、血管の透過性を向上させる(非特許文献35において総説されている)。可溶性VEGFR2の投与は、多様な腫瘍の成長を阻害する(非特許文献36、非特許文献37、非特許文献38)。類似して、VEGF(非特許文献39)又はVEGFR2(非特許文献40)ならびにVEGFアンチセンス(非特許文献41)に対する抗体の中和は、生体内で腫瘍成長を抑制する。さらに、VEGFR2の小分子阻害剤は、臨床前異種移植片モデルにおいて腫瘍成長を阻害することが示され(非特許文献42において総説されている)、臨床試験において調べられている。VEGFへのモノクローナル抗体(AvastinTM)は最近、進行した結腸ガンの処置のために他の抗ガン剤と組み合わされた使用に関して承認された。
Ang−Tie2シグナル伝達経路も血管形成において、特に血管の改造作用(remodeling)及び安定化に関して重要な役割を果たす。Tie2に関する主なリガンド、アンギオポイエチン−1及びアンギオポイエチン−2(Ang1及びAng2)は、異なる活性を有する。Ang1は血管成熟及び安定性を促進するTie2アゴニストであ
るが、Ang2は組織及び成長因子関係(context)に依存性の種々の活性を有する部分的Tie2アゴニスト/アンタゴニストである(非特許文献35)。VEGFの局所的濃度が低い場合、Ang2は血管退縮を促進するが、VEGF濃度が高い領域では、Ang2は血管の不安定化及び分枝を誘導する(非特許文献43)。この後者の状況は、おそらく活性な腫瘍脈管形成の間の状態である。Ang1は内皮細胞生存(非特許文献44、非特許文献45)及び移動(非特許文献46)を調節することが示された。腫瘍脈管形成におけるAng−Tie2シグナリングの役割は、可溶性Tie2の投与を含む多数の異種移植片腫瘍研究により支持されている。可溶性Tie2による腫瘍成長の有意な阻害は、WIBC−9及びMC−5ヒト乳腫瘍(非特許文献47)、C26結腸及びTS/A乳腫瘍、R3230AC乳腫瘍(非特許文献48)、A375v黒色腫(非特許文献49)ならびに4T1ネズミ乳腫瘍及びB16F10.9ネズミ黒色腫において観察された。
脈管形成におけるFGF−FGFR1シグナル伝達経路の中心的な役割は十分に確立されている。FGF群は、種々の遺伝子から発現され、且つ異なる活性を有する22個のメンバーを含む(非特許文献50)。哺乳類の発育の間に、FGF1及びFGF2は血管新生を経ている組織における分枝形態形成を調節する。FGFsの投与は虚血組織において新生血管形成を促進することができる(非特許文献51、非特許文献52)。FGFR1はFGF1及びFGF2に類似の親和性で結合する(非特許文献53)。FGF−FGFR1経路も多様な腫瘍型において脈管形成と関連していた。FGF2は前立腺ガン(非特許文献54)及び黒色腫(非特許文献55)における脈管形成の重要な調節物質である。さらに、FGFR1(非特許文献56)又は抗−FGF2抗体(非特許文献57)のアンチセンス標的化(antisense targeting)は、ヒト黒色腫において腫瘍成長及び脈管形成を阻害する。類似して、可溶性FGFRの発現はマウスにおける自然の膵臓腫瘍(非特許文献58)ならびに異種移植片膵臓腫瘍(非特許文献59)の成長を低下させる。ヒト乳腫瘍(非特許文献60)及び膀胱ガン(非特許文献61)におけるFGFR1遺伝子の過剰発現及び増幅は報告されているが、活性化キメラキナーゼを生ずるFGFR1の転座は、リンパ腫(非特許文献62)及び慢性骨髄性白血病(CML、非特許文献63)を有する骨髄増殖性障害において同定された。
FGFによるFGFR1の活性化は、MAPK/ERK及びPI3K/Akt経路の両方を誘導する。マイトジェンではないAng1と対照的に、FGFはMAPK/ERK経路を介して細胞増殖を刺激する(非特許文献64)。FGFR1の活性化はアダプタータンパク質FRS2及びGRB2の補充(recruitment)に導き、それはSOSを原形質膜に補充し、RASの活性化に導く(非特許文献65)。活性化されたRASは、続いてRAF、MEK、次いでERKを活性化し、細胞増殖に導く。p38 MAPKの活性化もFGF−誘導細胞増殖に含まれることが報告された(非特許文献66)。活性化FGFR1へのGRB2の補充はGab1も補充し、それはPI3K/Akt経路を誘導し(非特許文献67)、細胞生存を助長する。細胞生存へのこのAktの効果は、部分的にmTOR及びp70S6Kにより媒介される(非特許文献68)。細胞移動へのFGFの効果は、部分的にERK活性化及びc−Fesにより媒介されることが示された(非特許文献69において総説されている)。
PDGFは、間質形成の他の重要な調節物質であり、それはパラ分泌様式で多くの腫瘍により分泌され、繊維芽細胞、平滑筋及び内皮細胞の成長を促進し、間質形成及び脈管形成を促進すると思われる。PDGFはサル肉腫ウイルスのv−sisガン遺伝子産物として最初に同定された(非特許文献70)。成長因子は、A又はB鎖と呼ばれる2つのペプチド鎖で構成され、それらはそれらの一次アミノ酸配列中で60%の相同性を共有する。鎖はジスルフィド架橋されてAA、BB又はABホモ−もしくはヘテロ二量体から成る30kDaの成熟タンパク質を形成する。PDGFは血小板において高いレベルで見出され、内皮細胞及び血管平滑筋細胞により発現される。さらにPDGFの生産は、あまり血管形成されていない腫瘍組織において見出されるような低酸素状態下で上方調節される(非特許文献71)。PDGFは、1106アミノ酸の124kDa貫膜チロシンキナーゼ受容体であるPDGF受容体に高い親和性で結合する(非特許文献72)。PDGFRはホモ−もしくはヘテロ二量体鎖として見出され、それはそれらのアミノ酸配列中で全体として30%の相同性及びそれらのキナーゼドメイン間で64%の相同性を有する(非特許文献73)。PDGFRは、VEGFR2(KDR)、VEGFR3(Flt4)、c−Kit及びFLT3を含む分断キナーゼドメイン(split kinase domains)を有するチロシンキナーゼ受容体の群のメンバーである。PDGF受容体は主に繊維芽細胞、平滑筋細胞及び周皮細胞上ならびにより低い程度にニューロン、腎臓糸球体間質細胞、Leydig細胞及び中枢神経系のSchwann細胞上で発現される。PDGFは、受容体に結合すると受容体の二量体化を誘導し、チロシン残基のオート−及びトランス−リン酸化を受け、それは受容体のキナーゼ活性を向上させ、且つSH2タンパク質結合ドメインの活性化を介して下流のエフェクターの補充を促進する。PI−3−キナーゼ、ホスホリパーゼC−ガンマ、src及びGAP(p21−rasのためのGTPase活性化タンパク質)を含む複数のシグナリング分子が活性化PDGFRと複合体を形成する(非特許文献74)。PDGFは、PI−3−キナーゼの活性化を介して細胞運動及び移動を含むRhoシグナリング経路を活性化し、GAPの活性化を介し、p21−ras及びMAPKシグナリング経路の活性化を介して有糸分裂誘発を誘導する。
成人においてPDGFの主要な機能は、傷の治癒を助長し、且つその速度を増すことならびに血管ホメオスタシスを保持することであると思われる(非特許文献75;非特許文献76)。PDGFは血小板中において高濃度で見出され、繊維芽細胞、平滑筋細胞、好中球及びマクロファージのための有力な化学誘引物質である。傷の治癒におけるその役割に加え、PDGFは血管ホメオスタシスの保持を助けることが知られている。新しい血管の発育(development)の間に、PDGFは、血管の構造的一体性のために必要な周皮細胞及び平滑筋細胞を補充する。PDGFは腫瘍新生血管形成の間に類似の役割を果たすと思われる。脈管形成におけるその役割の一部として、PDGFはその結合組織細胞と細胞外マトリックスの間の相互作用の調節を介して間質液圧を制御し、血管の透過性を調節する。PDGFR活性の阻害は、間質圧を低下させ、且つ腫瘍中への細胞毒性薬剤の流入を助長してこれらの薬剤の抗−腫瘍有効性を向上させることができる(非特許文献77;非特許文献78)。
PDGFは、間質細胞又は直接腫瘍細胞上のPDGFR受容体のパラ分泌もしくはオートクリン刺激を介して、あるいは受容体の増幅又は組換えによる受容体の活性化を介して腫瘍成長を促進することができる。過剰発現されるPDGFは、PDGF受容体を発現しない2つの細胞型であるヒト黒色腫細胞及びケラチノサイトを、おそらく間質形成へのPDGFの直接の効果及び脈管形成の誘導により、形質転換することができる(非特許文献79;非特許文献80)。この腫瘍間質のパラ分泌刺激は、腫瘍がPDGFを発現するが受容体を発現しない結腸、肺、乳房及び前立腺のガンにおいても観察される(非特許文献81;非特許文献82;非特許文献83;非特許文献84;非特許文献85)。腫瘍細胞成長のオートクリン刺激は、、神経膠芽細胞腫(非特許文献86)、軟組織肉腫(非特許文献87)ならびに卵巣のガン(非特許文献88)、前立腺のガン(非特許文献89)、膵臓のガン(非特許文献90)及び肺のガン(非特許文献91)おいて報告され、その場合分析された腫瘍の大きな部分がリガンドPDGFと受容体の両方を発現する。受容体のリガンドに依存しない活性化はより低い程度に見出されるが、慢性骨髄単球性白血病(CMML)において報告され、その場合染色体転座の結果がEts−様転写因子TELとPDGF受容体の間の融合タンパク質を形成する。さらに、PDGFRにおける活性化突然変異が胃腸間質腫瘍において見出され、そこにc−Kit活性化は含まれない(非特許文献92)。
ある種のPDGFR阻害剤は腫瘍間質発現(development)を妨げるであろうし、腫瘍成長及び転移を阻害すると思われる。
種々の分子標的に向けられるいくつかの新規な薬剤が、ガンの処置のために過去数年間に及んで承認されてきた。イマチニブ(Imatinib)はAb1チロシンキナーゼの阻害剤であり、慢性骨髄性白血病(CML)の処置のために承認されるべき最初の小分子チロシンキナーゼ阻害剤であった。胃腸間質腫瘍(GIST)において活性化される受容体チロシンキナーゼ、c−KITに対するイマチニブの追加の活性に基づき、それは続いて進行したGISTの処置に関して承認された。EGFRの小分子阻害剤であるエルロチニブ(Erlotinib)は、非−小細胞肺ガン(NSCLC)の処置に関して2004年後期に承認された。c−Raf及びVEGFR2を含む複数のキナーゼの阻害剤であるソラフェニブ(Sorafenib)は、2005年12月に進行した腎細胞ガン(RCC)の処置に関して承認された。最近、2006年1月に、多−キナーゼ阻害剤(multi−kinase inhibitor)であるスニチニブ(Sunitinib)が難治性−もしくは耐性−GIST及び進行したRCCの処置に関して承認された。これらの小分子阻害剤は、種々の型のガンの処置のために、標的化された方法がうまくいくことを示した。
当該技術分野における進歩にかかわらず、ガンの処置及び抗−ガン化合物に対する必要性がまだある。
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本明細書に記載される化合物及び組成物は、その塩、代謝産物、溶媒和物、塩の溶媒和物、水和物、プロドラッグ、例えばエステル、多形相及び立体異性体を含んで、抗−増殖及び抗−脈管形成活性を示し、かくして高−増殖及び脈管形成に関連する障害の予防又は処置のために有用である。
発明の記述
態様1において、本発明は式(I)
[式中、
は、
1.1)フェニル又は少なくとも1個の環が芳香族である9〜10個の環メンバーの二環式炭素環
を示し、Rは場合により
1.1.a)(C−C)アルキル{場合により
1.1.a1)ハロゲン;
1.1.a2)RがHあるいは場合によりハロゲン又は−(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR
1.1.a3)−NR{ここでR及びRは独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR7aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR7aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR及びRは結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNRから選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでRはH又は(C−C)アルキルを示す};ならびに
1.1.a4)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員へテロ芳香族
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
1.1.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
1.1.b1)ハロゲン;及び
1.1.b2)RがHあるいは場合によりハロゲン又は(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
1.1.c)OR10{ここで
10はH;フェニル;ベンジル;(C−C)シクロアルキル;又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.c1)ハロゲン;
1.1.c2)R11がH又は場合により(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR11;及び
1.1.c3)NR1213{ここでR12及びR13は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR12及びR13は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR14から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR14はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
1.1.d)−C(O)−OR15{ここでR15はH又は場合により最高で3個のハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示す}
1.1.e)−C(O)−NR1617{ここで
16はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
17はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.e1)ハロゲン;
1.1.e2)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
1.1.e3)フェニル;
1.1.e4)−SOCH
1.1.e5)R18がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR18;あるいは
1.1.e6)−NR1920{ここでR19及びR20は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR19及びR20は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR21から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR21はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる};
1.1.f)−N(R22)−C(O)−R23{ここで
22はH又は(C−C)アルキルを示し;そして
23は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.f1)場合により置換されていることができるフェニル、
1.1.f2)R24がH又は(C−C)アルキルを示すOR24、又は
1.1.f3)NR2526{ここでR25及びR26は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR25及びR26は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR27から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR27はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
1.1.g)−SONR2829{ここで
28はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
29はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により:
1.1.g1)ハロゲン;
1.1.g2)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
1.1.g3)フェニル;
1.1.g4)−SOCH
1.1.g5)R30がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR30;あるいは
1.1.g6)−NR3132{ここでR31及びR32は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR31及びR32は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR33から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR33はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
1.1.h)−N(R34)−SO−R35{ここで
34はH又は(C−C)アルキルを示し、そして
35は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.h1)ハロゲン;
1.1.h2)場合により置換されていることができるフェニル、
1.1.h3)R36がH又は(C−C)アルキルを示すOR36、あるいは
1.1.h4)NR3738{ここでR37及びR38は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR37及びR38は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR39から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR39はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる};
1.1.i)−NR4041{ここでR40及びR41は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR42がHもしくは(C−C)アルキルを示すOR42を有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR40及びR41は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR43から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR43はH又は(C−C)アルキルを示す}
1.1.j)ハロゲン;
1.1.k)場合により置換されていることができるフェニル;
1.1.l)NO
1.1.m)CN;ならびに
1.1.n)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員へテロ芳香族
より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有していることができるか、
あるいは
は、
1.2)N、O及びSより成る群から独立して選ばれる最高で3個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族複素環;あるいは少なくとも1個の環が芳香族であり、N、N→O、O及びSより成る群から独立して選ばれる最高で3個の部分を含有する8〜10個の環メンバーの二環式複素環
を示し、該二環式複素環の非−芳香環は場合によりO、S、S(O)、S(O)及びNR44より成る群から独立して選ばれる最高で3個の部分を含有することができ、ここでR44はH又は−(C−C)アルキルを示し;該R複素環は場合により
1.2.a)(C−C)アルキル{場合により
1.2.a1)ハロゲン;
1.2.a2)R45がHあるいは場合によりハロゲン又は−(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR45
1.2.a3)−NR4647{ここでR46及びR47は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR47aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR47aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR46及びR47は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR48から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR48はH又は(C−C)アルキルを示す};ならびに
1.2.a4)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員へテロ芳香族
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
1.2.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
1.2.b1)ハロゲン;及び
1.2.b2)R49がHあるいは場合によりハロゲン又は−(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR49
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
1.2.c)OR50{ここで
50はH;フェニル;ベンジル;−(C−C)シクロアルキル;又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.c1)ハロゲン;
1.2.c2)R51がH又は場合により−(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR51;及び
1.2.c3)−NR5253{ここでR52及びR53は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR52及びR53は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR54から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR54はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
1.2.d)−C(O)−OR55{ここでR55はH又は場合により最高で3個のハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示す};
1.2.e)−C(O)−NR5657{ここで
56はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
57はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.e1)ハロゲン;
1.2.e2)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
1.2.e3)フェニル;
1.2.e4)−SOCH
1.2.e5)R58がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR58;あるいは
1.2.e6)−NR5960{ここでR59及びR60は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR59及びR60は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR61から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR61はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる};
1.2.f)−N(R62)−C(O)−R63{ここで
62はH又は(C−C)アルキルを示し;そして
63は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.f1)場合により置換されていることができるフェニル、
1.2.f2)R64がH又は(C−C)アルキルを示すOR64、又は
1.2.f3)NR6566{ここでR65及びR66は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR65及びR66は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR67から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR67はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
1.2.g)−SONR6869{ここで
68はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
69はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.g1)ハロゲン;
1.2.g2)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜
6員ヘテロ芳香族;
1.2.g3)フェニル;
1.2.g4)−SOCH
1.2.g5)R70がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR70;あるいは
1.2.g6)−NR7172{ここでR71及びR72は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR71及びR72は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR73から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR73はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる};
1.2.h)−N(R74)−SO−R75{ここで
74はH又は(C−C)アルキルを示し、そして
75は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.h1)ハロゲン;
1.2.h2)場合により置換されていることができるフェニル、
1.2.h3)R76がH又は(C−C)アルキルを示すOR76、あるいは
1.2.h4)NR7778{ここでR77及びR78は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR77及びR78は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR79から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR79はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる};
1.2.i)−NR8081{ここでR80及びR81は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR81aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR81aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR80及びR81は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR82から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR82はH又は(C−C)アルキルを示す}
1.2.j)ハロゲン;
1.2.k)場合により置換されていることができるフェニル;
1.2.l)NO
1.2.m)CN;ならびに
1.2.n)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員へテロ芳香族
より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有していることができ;
はハロゲン;場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキル;又は場合によりハロゲンを有していることができる−O(C−C)アルキルを示し;
は、
3.1)−(C−C)アルキル{場合により
3.1.a)−ハロゲン;
3.1.b)場合によりハロゲン、−(C−C)アルキル又は−(C−C)アルコキシで置換されていることができるフェニル、
3.1.c)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有し、場合によりハロゲン又は−(C−C)アルキルで置換されていることができる5〜6員へテロ芳香族、
3.1.d)−CN、
3.1.e)−OR83{ここでR83はH又は−(C−C)アルキルを示し、
それは場合により
3.1.e1)ハロゲン;
3.1.e2)場合により置換されていることができるフェニル;
3.1.e3)−S(O)CH
3.1.e4)R84がHあるいは場合によりハロゲン又は−(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR84;ならびに
3.1.e5)−NR8586{ここでR85及びR86は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR85及びR86は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR87から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR87はH又は(C−C)アルキルを示す};
から独立して選ばれる最高で3個の置換基で置換されていることができる}
3.1.f)場合によりハロゲン又はOR88を有していることができ、ここでR88はH又は(C−C)アルキルを示す−(C−C)シクロアルキル;あるいは
3.1.g)−NR8990{ここで
89はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;そして
90はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.1.g1)ハロゲン;
3.1.g2)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
3.1.g3)フェニル;
3.1.g4)−SOCH
3.1.g5)R91がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR91;あるいは
3.1.g6)−NR9293{ここでR92及びR93は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR92及びR93は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR94から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR94はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができるか;あるいは
3.1.g7)R89及びR90は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR95から選ばれる環メンバーを含有することができる芳香族もしくは非芳香族5〜6員環を形成することができ、ここでR95はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
3.2)
{ここで
96
3.2.a)H、
3.2.b)場合によりハロゲン又は−(C−C)アルコキシを有していることができる−(C−C)シクロアルキル;あるいは
3.2.c)−(C−C)アルキル{場合により
3.2.c1)ハロゲン;
3.2.c2)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
3.2.c3)フェニル;
3.2.c4)−S(O)CH
3.2.c5)R97がHあるいは場合によりハロゲン又は−(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR97;及び
3.2.c6)−NR9899{ここでR98及びR99は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR99aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR99aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR98及びR99は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR100から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR100はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有することができる}
を示す}
3.3)
{ここでR101はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.3a)ハロゲン;及び
3.3b)フェニル
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
3.4)
{ここで
102はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;そして
103はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.4.a)ハロゲン;
3.4.b)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
3.4.c)フェニル;
3.4.d)−S(O)CH
3.4.e)R104がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR104;及び
3.4.f)−NR105106{ここでR105及びR106は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR105及びR106は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR107から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR107はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
3.5)場合により置換されていることができるフェニル;
3.6)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
3.7)ハロゲン;
3.8)−CN;あるいは
3.9)R108がH又は−C(O)−(C−C)アルキルを示す−CH=N−OR108
を示し;
は、
4.1)−(C−C)アルキル{場合により
4.1.a)場合によりハロゲン又はOR109を有していることができ、ここでR109はH又は(C−C)アルキルを示す−(C−C)シクロアルキル;
4.1.b)−ハロゲン;
4.1.c)−OR110{ここでR110はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.1.c1)ハロゲン;
4.1.c2)フェニル;
4.1.c3)−S(O)CH
4.1.c4)R111がHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR111;ならびに
4.1.c5)−NR112113{ここでR112及びR113は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR112及びR113は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR114から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR114はH又は(C−C)アルキルを示す};
から独立して選ばれる最高て3個の置換基で置換されていることができる}
4.1.d)−NR115116{ここで
115はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;そして
116はH、場合により置換されていることができるフェニル又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.1.d1)ハロゲン;
4.1.d2)−S(O)CH
4.1.d3)R117がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR117;及び
4.1.d4)−NR118119{ここでR118及びR119は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR118及びR119は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR120から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR120はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.1.e)場合により置換されていることができるフェニル;あるいは
4.1.f)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族複素環
で置換されていることができる}
4.2)
{ここでR121は、場合によりハロゲン又はR122がHもしくは−(C−C)アルキルを示す−OR122を有していることができる−(C−C)アルキルを示し;
dは1、2又は3を示し;
eは0又は1を示し;
fは0、1又は2を示す};
4.3)
{ここでR123は、場合によりハロゲン又はR124がHもしくは−(C−C)アルキルを示す−OR124を有していることができる−(C−C)アルキルを示し;
gは1、2又は3を示し;
hは0、1又は2を示す}
4.4)
{ここで
125は、
4.4.a)H;
4.4.b)場合によりハロゲン又はR126がHもしくは−(C−C)アルキルを示し、それがさらに場合によりハロゲンで置換されていることができる−OR126を有していることができる−(C−C)アルキル;
4.4.c)R127が場合により置換されていることができるフェニル又は場合によりハロゲンもしくはOR128を有していることができる−(C−C)アルキルを示し、ここでR128はH又は(C−C)アルキルを示す−SO127
4.4.d)−C(O)R129{ここで
129は、
4.4.d1)場合により置換されていることができるフェニル、
4.4.d2)−(C−C)アルキル{場合により
4.4.d2.1)ハロゲン;
4.4.d2.2)場合により置換されていることができるフェニル;
4.4.d2.3)−S(O)CH
4.4.d2.4)R130がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR130;及び
4.4.d2.5)−NR131132{ここでR131及びR132は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR131及びR132は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR133から選ばれる環メンバーを含有することができる5
〜6員環を形成することができ、ここでR133はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.4.d3)R134がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR134;あるいは
4.4.d4)NR135136{ここでR135及びR136は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR135及びR136は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR137から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR137はH又は(C−C)アルキルを示す}
を示す}
を示し;そして
jは1、2又は3を示す};
4.5)
{ここで、
XはC又はNを示し;
138
4.5.a)(C−C)アルキル{場合により
4.5.a1)ハロゲン;
4.5.a2)R139がHあるいは場合によりハロゲン又は−(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR139
4.5.a3)−NR140141{ここでR140及びR141は独立してH又は場合によりハロゲン又はR141aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR141aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR140及びR141は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR142から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR142はH又は(C−C)アルキルを示す}及び
4.5.a4)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員へテロ芳香族
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
4.5.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
4.5.b1)ハロゲン;及び
4.5.b2)R143がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR143
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
4.5.c)OR144{ここで
144はH;フェニル;ベンジル;−(C−C)シクロアルキル;又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.c1)ハロゲン;
4.5.c2)R145がH又は場合により(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR145;及び
4.5.c3)NR146147{ここでR146及びR1473は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、
あるいはR146及びR147は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR148から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR148はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有することができる}
4.5.d)−C(O)−OR149{ここでR149はH又は場合により最高で3個のハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示す}
4.5.e)−C(O)−NR150151{ここで
150はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
151はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.e1)ハロゲン;
4.5.e2)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
4.5.e3)フェニル;
4.5.e4)−SOCH
4.5.e5)R152がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR152;あるいは
4.5.e6)−NR153154{ここでR153及びR154は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR153及びR154は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR155から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR155はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.f)−N(R156)−C(O)−R157{ここで
156はH又は(C−C)アルキルを示し;そして
157はH、場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.f1)場合により置換されていることができるフェニル、
4.5.f2)R158がH又は(C−C)アルキルを示すOR158、又は
4.5.f3)NR159160{ここでR159及びR160は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR159及びR160は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR161から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR161はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.g)−SONR162163{ここで
162はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
163はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.g1)ハロゲン;
4.5.g2)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
4.5.g3)フェニル;
4.5.g4)−SOCH
4.5.g5)R164がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR164;あるいは
4.5.g6)−NR165166{ここでR165及びR166は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR165及びR166は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR167から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員
環を形成することができ、ここでR167はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.h)−N(R168)−SO−R169{ここで
168はH又は(C−C)アルキルを示し、そして
169はH、場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.h1)ハロゲン;
4.5.h2)場合により置換されていることができるフェニル、
4.5.h3)R170がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR170、あるいは
4.5.h4)NR171172{ここでR171及びR172は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR171及びR172は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR173から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR173はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.i)−NR174175{ここでR174及びR175は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR175aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR175aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR174及びR175は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR176から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR176はH又は(C−C)アルキルを示す}
4.5.j)ハロゲン;
4.5.k)場合により置換されていることができるフェニル;
4.5.l)NO
4.5.m)CN;あるいは
4.5.n)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員へテロ芳香族
を示し;そして
kは0、1又は2を示す};
4.6)
{ここで、R177はH又は−(C−C)アルキルを示し;そして
mは1、2又は3を示す};
4.7)
{ここで、
nは1、2又は3を示し;そして
pは0、1又は2を示す};
4.8)
{ここで、
qは1、2又は3を示す};
4.9)
{ここで、
178
4.9.a)H;
4.9.b)場合によりハロゲンあるいはR179がH又は場合によりハロゲンで置換されていることができる(C−C)アルキルを示す−OR179を有していることができる−(C−C)アルキル;
4.9.c)R180が場合により置換されていることができるフェニル又はハロゲンもしくは−OR181で置換されていることができる−(C−C)アルキルを示し、ここでR181はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−SO180
4.9.d)−C(O)R182{ここでR182は、場合により置換されていることができるフェニル又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.9.d1)ハロゲン;
4.9.d2)場合により置換されていることができるフェニル;
4.9.d3)−S(O)CH
4.9.d4)R183がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR183;ならびに
4.9.d5)−NR184185{ここでR184及びR185は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR185aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR185aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR184及びR185は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR186から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR186はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.9.e)R187が(C−C)アルキルを示す−C(O)OR187;あるいは
4.9.f)−C(O)−NR188189{ここでR188及びR189はそれぞれ独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示すか、あるいはR188及びR189は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR190から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR190はH又は(C−C)アルキルを示す}
を示し;
rは0、1又は2を示し;そして
sは0又は1を示す};
4.10)
{ここで
191
4.10.a)H;
4.10.b)場合によりハロゲンあるいはR192がH又は(C−C)アルキルを示す−OR192を有していることができる−(C−C)アルキル;
4.10.c)R193がフェニル又は−(C−C)アルキルを示し、その両方はハロゲンもしくは−(C−C)アルキルで置換されていることができる−SO193
4.10.d)−C(O)R194{ここでR194は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.10.d1)ハロゲン;
4.10.d2)フェニル;
4.10.d3)−S(O)CH
4.10.d4)R195がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR195;ならびに
4.10.d5)−NR196197{ここでR196及びR197は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR197aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR197aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR196及びR197は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR198から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR198はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.10.e)R199が(C−C)アルキルを示す−C(O)OR199;あるいは
4.10.f)−C(O)−NR200201{ここでR200及びR201はそれぞれ独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示すか、あるいはR200及びR201は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR202から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR202はH又は(C−C)アルキルを示す}
を示し;
XはO、S、S(O)、S(O)又はNR203を示し、ここで
203はH又は−(C−C)アルキルを示し;そして
tは0、1又は2を示す};
4.11)ハロゲン;あるいは
4.12)CN
を示す]
の化合物又は製薬学的に許容され得るその塩を提供する。
態様2において、本発明は式(I)
[式中、
は、
1.1)フェニルを示し、それは場合により
1.1.a)(C−C)アルキル{場合により
1.1.a1)ハロゲン;
1.1.a2)RがHあるいは場合によりハロゲン又は−(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR
1.1.a3)−NR{ここでR及びRは独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR7aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR7aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR及びRは結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNRから選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでRはH又は(C−C)アルキルを示す};ならびに
1.1.a4)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員へテロ芳香族
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
1.1.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
1.1.b1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
1.1.c)OR10{ここで
10はH;フェニル;ベンジル;(C−C)シクロアルキル;又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.c1)ハロゲン;
1.1.c2)R11がH又は場合により(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR11;及び
1.1.c3)NR1213{ここでR12及びR13は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR12及びR13は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR14から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR14はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
1.1.e)−C(O)−NR1617{ここで
16はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
17はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.e1)ハロゲン;
1.1.e3)フェニル;
1.1.e4)−SOCH
1.1.e5)R18がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR18;あるいは
1.1.e6)−NR1920{ここでR19及びR20は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR19及びR20は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR21から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR21はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる};
1.1.f)−N(R22)−C(O)−R23{ここで
22はH又は(C−C)アルキルを示し;そして
23は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.f1)場合により置換されていることができるフェニル、
1.1.f2)R24がH又は(C−C)アルキルを示すOR24、又は
1.1.f3)NR2526{ここでR25及びR26は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR25及びR26は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR27から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR27はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
1.1.g)−SONR2829{ここで
28はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
29はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により:
1.1.g1)ハロゲン;
1.1.g3)フェニル;
1.1.g4)−SOCH
1.1.g5)R30がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR30;あるいは
1.1.g6)−NR3132{ここでR31及びR32は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR31及びR32は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR33から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR33はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
1.1.h)−N(R34)−SO−R35{ここで
34はH又は(C−C)アルキルを示し、そして
35は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.h1)ハロゲン;
1.1.h2)場合により置換されていることができるフェニル、
1.1.h3)R36がH又は(C−C)アルキルを示すOR36、あるいは
1.1.h4)NR3738{ここでR37及びR38は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR37及びR38は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR39から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR39はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる};
1.1.i)−NR4041{ここでR40及びR41は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR42がHもしくは(C−C)アルキルを示すOR42を有して
いることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR40及びR41は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR43から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR43はH又は(C−C)アルキルを示す}
1.1.j)ハロゲン;
1.1.l)NO
1.1.m)CN;ならびに
1.1.n)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員へテロ芳香族
より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有していることができるか、
あるいは
は、
1.2)N、O及びSより成る群から独立して選ばれる最高で3個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族複素環を示し;該R複素環は場合により
1.2.a)(C−C)アルキル{場合により
1.2.a1)ハロゲン;
1.2.a2)R45がHあるいは場合によりハロゲン又は−(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR45
1.2.a3)−NR4647{ここでR46及びR47は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR47aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR47aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR46及びR47は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR48から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR48はH又は(C−C)アルキルを示す};ならびに
1.2.a4)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員へテロ芳香族
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
1.2.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
1.2.b1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
1.2.c)OR50{ここで
50はH;フェニル;ベンジル;−(C−C)シクロアルキル;又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.c1)ハロゲン;
1.2.c2)R51がH又は場合により−(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR51;及び
1.2.c3)−NR5253{ここでR52及びR53は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR52及びR53は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR54から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR54はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
1.2.e)−C(O)−NR5657{ここで
56はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
57はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.e1)ハロゲン;
1.2.e3)フェニル;
1.2.e4)−SOCH
1.2.e5)R58がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR58;あるいは
1.2.e6)−NR5960{ここでR59及びR60は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR59及びR60は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR61から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR61はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる};
1.2.f)−N(R62)−C(O)−R63{ここで
62はH又は(C−C)アルキルを示し;そして
63は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.f1)場合により置換されていることができるフェニル、
1.2.f2)R64がH又は(C−C)アルキルを示すOR64、又は
1.2.f3)NR6566{ここでR65及びR66は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR65及びR66は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR67から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR67はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
1.2.g)−SONR6869{ここで
68はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
69はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.g1)ハロゲン;
1.2.g3)フェニル;
1.2.g4)−SOCH
1.2.g5)R70がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR70;あるいは
1.2.g6)−NR7172{ここでR71及びR72は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR71及びR72は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR73から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR73はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる};
1.2.h)−N(R74)−SO−R75{ここで
74はH又は(C−C)アルキルを示し、そして
75は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.h1)ハロゲン;
1.2.h2)場合により置換されていることができるフェニル、
1.2.h3)R76がH又は(C−C)アルキルを示すOR76、あるいは
1.2.h4)NR7778{ここでR77及びR78は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR77及びR78は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR79から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR79はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる};
1.2.i)−NR8081{ここでR80及びR81は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR81aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR81aを有
していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR80及びR81は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR82から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR82はH又は(C−C)アルキルを示す}
1.2.j)ハロゲン;
1.2.k)場合により置換されていることができるフェニル;
1.2.l)NO
1.2.m)CN;ならびに
1.2.n)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員へテロ芳香族
より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有していることができ;
はハロゲン;場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキル;又は場合によりハロゲンを有していることができる−O(C−C)アルキルを示し;
は、
3.1)−(C−C)アルキル{場合により
3.1.a)−ハロゲン;
3.1.b)場合によりハロゲン、−(C−C)アルキル又は−(C−C)アルコキシで置換されていることができるフェニル、
3.1.c)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有し、場合によりハロゲン又は−(C−C)アルキルで置換されていることができる5〜6員へテロ芳香族、
3.1.d)−CN、
3.1.e)−OR83{ここでR83はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.1.e1)ハロゲン;
3.1.e2)場合により置換されていることができるフェニル;
3.1.e3)−S(O)CH
3.1.e4)R84がHあるいは場合によりハロゲン又は−(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR84;ならびに
3.1.e5)−NR8586{ここでR85及びR86は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR85及びR86は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR87から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR87はH又は(C−C)アルキルを示す};
から独立して選ばれる最高で3個の置換基で置換されていることができる}
3.1.f)場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)シクロアルキル;あるいは
3.1.g)−NR8990{ここで
89はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;そして
90はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.1.g1)ハロゲン;
3.1.g2)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
3.1.g3)フェニル;
3.1.g4)−SOCH
3.1.g5)R91がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR91;あるいは
3.1.g6)−NR9293{ここでR92及びR93は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR92及びR93は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR94から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR94はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができるか;あるいは
3.1.g7)R89及びR90は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR95から選ばれる環メンバーを含有することができる芳香族もしくは非芳香族5〜6員環を形成することができ、ここでR95はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
3.2)
{ここで
96
3.2.a)H、
3.2.b)場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)シクロアルキル;あるいは
3.2.c)−(C−C)アルキル{場合により
3.2.c1)ハロゲン;
3.2.c2)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
3.2.c3)フェニル;
3.2.c5)R97がHあるいは場合によりハロゲン又は−(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR97;及び
3.2.c6)−NR9899{ここでR98及びR99は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR99aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR99aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR98及びR99は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR100から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR100はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有することができる}
を示す}
3.3)
{ここでR101はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.3a)ハロゲン;及び
3.3b)フェニル
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
3.4)
{ここで
102はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;そして
103はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.4.a)ハロゲン;
3.4.b)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
3.4.c)フェニル;
3.4.d)−S(O)CH
3.4.e)R104がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR104;及び
3.4.f)−NR105106{ここでR105及びR106は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR105及びR106は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR107から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR107はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
3.6)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
3.7)ハロゲン;あるいは
3.8)−CN
を示し;
は、
4.1)−(C−C)アルキル{場合により
4.1.a)場合によりハロゲン又はOR109を有していることができ、ここでR109はH又は(C−C)アルキルを示す−(C−C)シクロアルキル;
4.1.b)−ハロゲン;
4.1.c)−OR110{ここでR110はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.1.c1)ハロゲン;
4.1.c2)フェニル;
4.1.c4)R111がHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR111;ならびに
4.1.c5)−NR112113{ここでR112及びR113は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR112及びR113は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR114から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR114はH又は(C−C)アルキルを示す};
から独立して選ばれる最高て3個の置換基で置換されていることができる}
4.1.d)−NR115116{ここで
115はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;そして
116はH、場合により置換されていることができるフェニル又は−(C−C
)アルキルを示し、それは場合により
4.1.d1)ハロゲン;
4.1.d2)−S(O)CH
4.1.d3)R117がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR117;及び
4.1.d4)−NR118119{ここでR118及びR119は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR118及びR119は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR120から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR120はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};あるいは
4.1.f)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族複素環
で置換されていることができる}
4.2)
{ここでR121は、場合によりハロゲン又はR122がHもしくは−(C−C)アルキルを示す−OR122を有していることができる−(C−C)アルキルを示し;
dは1、2又は3を示し;
eは0又は1を示し;
fは0、1又は2を示す};
4.3)
{ここでR123は、場合によりハロゲン又はR124がHもしくは−(C−C)アルキルを示す−OR124を有していることができる−(C−C)アルキルを示し;
gは1、2又は3を示し;
hは0、1又は2を示す}
4.4)
{ここで
125は、
4.4.a)H;
4.4.b)場合によりハロゲン又はR126がHもしくは−(C−C)アルキルを示し、それがさらに場合によりハロゲンで置換されていることができる−OR126を有していることができる−(C−C)アルキル;
4.4.c)R127が場合により置換されていることができるフェニル又は場合によりハロゲンもしくはOR128を有していることができる−(C−C)アルキルを示し、ここでR128はH又は(C−C)アルキルを示す−SO127
4.4.d)−C(O)R129{ここで
129は、
4.4.d1)場合により置換されていることができるフェニル、
4.4.d2)−(C−C)アルキル{場合により
4.4.d2.1)ハロゲン;
4.4.d2.4)R130がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR130;及び
4.4.d2.5)−NR131132{ここでR131及びR132は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR131及びR132は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR133から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR133はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.4.d3)R134が場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR134;あるいは
4.4.d4)NR135136{ここでR135及びR136は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR135及びR136は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR137から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR137はH又は(C−C)アルキルを示す}
を示す}
を示し;そして
jは1、2又は3を示す};
4.5)
{ここで、
XはC又はNを示し;
138
4.5.a)(C−C)アルキル{場合により
4.5.a1)ハロゲン;
4.5.a2)R139がHあるいは場合によりハロゲン又は−(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR139
4.5.a3)−NR140141{ここでR140及びR141は独立してH又は場合によりハロゲン又はR141aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR141aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR140及びR141は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR142から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR142はH又は(C−C)アルキルを示す}及び
4.5.a4)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員へテロ芳香族
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
4.5.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
4.5.b1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
4.5.c)OR144{ここで
144はH;フェニル;ベンジル;−(C−C)シクロアルキル;又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.c1)ハロゲン;
4.5.c2)R145がH又は場合により(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR145;及び
4.5.c3)NR146147{ここでR146及びR1473は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR146及びR147は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR148から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR148はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有することができる}
4.5.e)−C(O)−NR150151{ここで
150はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
151はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.e1)ハロゲン;
4.5.e3)フェニル;
4.5.e4)−SOCH
4.5.e5)R152がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR152;あるいは
4.5.e6)−NR153154{ここでR153及びR154は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR153及びR154は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR155から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR155はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.f)−N(R156)−C(O)−R157{ここで
156はH又は(C−C)アルキルを示し;そして
157はH、場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.f1)場合により置換されていることができるフェニル、
4.5.f2)R158がH又は(C−C)アルキルを示すOR158、又は
4.5.f3)NR159160{ここでR159及びR160は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR159及びR160は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR161から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR161はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.g)−SONR162163{ここで
162はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
163はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.g1)ハロゲン;
4.5.g3)フェニル;
4.5.g4)−SOCH
4.5.g5)R164がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR164;あるいは
4.5.g6)−NR165166{ここでR165及びR166は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR165及びR166は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR167から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR167はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.h)−N(R168)−SO−R169{ここで
168はH又は(C−C)アルキルを示し、そして
169はH、場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.h1)ハロゲン;
4.5.h2)場合により置換されていることができるフェニル、
4.5.h3)R170がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR170、あるいは
4.5.h4)NR171172{ここでR171及びR172は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR171及びR172は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR173から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR173はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.i)−NR174175{ここでR174及びR175は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR175aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR175aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR174及びR175は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR176から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR176はH又は(C−C)アルキルを示す}
4.5.j)ハロゲン;
4.5.l)NO
4.5.m)CN;あるいは
4.5.n)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員へテロ芳香族
を示し;そして
kは0、1又は2を示す};
4.6)
{ここで、R177はH又は−(C−C)アルキルを示し;そして
mは1、2又は3を示す};
4.7)
{ここで、
nは1、2又は3を示し;そして
pは0、1又は2を示す};
4.8)
{ここで、
qは1、2又は3を示す};
4.9)
{ここで、
178
4.9.a)H;
4.9.b)場合によりハロゲンあるいはR179がH又は場合によりハロゲンで置換されていることができる(C−C)アルキルを示す−OR179を有していることができる−(C−C)アルキル;
4.9.c)R180が場合により置換されていることができるフェニル又はハロゲンもしくは−OR181で置換されていることができる−(C−C)アルキルを示し、ここでR181はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−SO180
4.9.d)−C(O)R182{ここでR182は、場合により置換されていることができるフェニル又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.9.d1)ハロゲン;
4.9.d2)場合により置換されていることができるフェニル;
4.9.d4)R183がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR183;ならびに
4.9.d5)−NR184185{ここでR184及びR185は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR185aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR185aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR184及びR185は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR186から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR186はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.9.e)R187が(C−C)アルキルを示す−C(O)OR187;あるいは
4.9.f)−C(O)−NR188189{ここでR188及びR189はそれ
ぞれ独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示すか、あるいはR188及びR189は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR190から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR190はH又は(C−C)アルキルを示す}
を示し;
rは0、1又は2を示し;そして
sは0又は1を示す};
4.10)
{ここで
191
4.10.a)H;
4.10.b)場合によりハロゲンあるいはR192がH又は(C−C)アルキルを示す−OR192を有していることができる−(C−C)アルキル;
4.10.c)R193がフェニル又は−(C−C)アルキルを示し、その両方はハロゲンもしくは−(C−C)アルキルで置換されていることができる−SO193
4.10.d)−C(O)R194{ここでR194は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.10.d1)ハロゲン;
4.10.d2)フェニル;
4.10.d4)R195がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR195;ならびに
4.10.d5)−NR196197{ここでR196及びR197は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR197aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR197aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR196及びR197は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR198から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR198はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.10.e)R199が(C−C)アルキルを示す−C(O)OR199;あるいは
4.10.f)−C(O)−NR200201{ここでR200及びR201はそれぞれ独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示すか、あるいはR200及びR201は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR202から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR202はH又は(C−C)アルキルを示す}
を示し;
XはO、S、S(O)又はNR203を示し、ここで
203はH又は−(C−C)アルキルを示し;そして
tは0、1又は2を示す};
4.11)ハロゲン;あるいは
4.12)CN
を示す]
の化合物又は製薬学的に許容され得るその塩を提供する。
態様3において、本発明は式(I)
[式中、
は、
1.1)フェニルを示し、それは場合により
1.1.a)(C−C)アルキル{場合により
1.1.a1)ハロゲン;
1.1.a2)RがHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR
1.1.a3)−NR{ここでR及びRは独立してHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR及びRは結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNRから選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでRはH又は(C−C)アルキルを示す};ならびに
1.1.a4)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン又はフラン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
1.1.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
1.1.b1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
1.1.c)OR10{ここで
10はH;フェニル;ベンジル;(C−C)シクロアルキル;又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.c1)ハロゲン;
1.1.c2)R11がH又は(C−C)アルキルを示すOR11;及び
1.1.c3)NR1213{ここでR12及びR13は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR12及びR13は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR14から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR14はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
1.1.e)−C(O)−NR1617{ここで
16はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
17はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.e1)ハロゲン;
1.1.e5)R18がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR18;あるいは
1.1.e6)−NR1920{ここでR19及びR20は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR19及びR20は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR21から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR21はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる};
1.1.f)−N(R22)−C(O)−R23{ここで
22はH又は(C−C)アルキルを示し;そして
23は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示す}
1.1.g)−SONR2829{ここで
28はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
29はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により:
1.1.g1)ハロゲン;
1.1.g4)−SOCH
1.1.g5)R30がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR30;あるいは
1.1.g6)−NR3132{ここでR31及びR32は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR31及びR32は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR33から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR33はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
1.1.h)−N(R34)−SO−R35{ここで
34はH又は(C−C)アルキルを示し、そして
35は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.h1)ハロゲン
で置換されていることができる};
1.1.i)−NR4041{ここでR40及びR41は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR42がHもしくは(C−C)アルキルを示すOR42を有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR40及びR41は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR43から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR43はH又は(C−C)アルキルを示す}
1.1.j)ハロゲン;
1.1.l)NO
1.1.m)CN;ならびに
1.1.n)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン又はフラン
より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有していることができるか、
あるいは
は、
1.2)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン及びフランから選ばれる5〜6員芳香族複素環を示し;該R複素環は場合により
1.2.a)(C−C)アルキル{場合により
1.2.a1)ハロゲン;
1.2.a2)R45がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR45
1.2.a3)−NR4647{ここでR46及びR47は独立してHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR46及びR47は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR48から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR48はH又は(C−C)アルキルを示す};ならびに
1.2.a4)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン又はフラン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
1.2.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
1.2.b1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
1.2.c)OR50{ここで
50はH;フェニル;ベンジル;−(C−C)シクロアルキル;又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.c1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
1.2.e)−C(O)−NR5657{ここで
56はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
57はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.e1)ハロゲン;又は
1.2.e5)R58がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR58
で置換されていることができる};
1.2.f)−N(R62)−C(O)−R63{ここで
62はH又は(C−C)アルキルを示し;そして
63は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示す};
1.2.g)−SONR6869{ここで
68はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
69はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.g1)ハロゲン;又は
1.2.g5)R70がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR70
で置換されていることができる};
1.2.h)−N(R74)−SO−R75{ここで
74はH又は(C−C)アルキルを示し、そして
75は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.h1)ハロゲン
で置換されていることができる};
1.2.i)−NR8081{ここでR80及びR81は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR81aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR81aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR80及びR81は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR82から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR
82はH又は(C−C)アルキルを示す}
1.2.j)ハロゲン;
1.2.k)場合により置換されていることができるフェニル;
1.2.l)NO
1.2.m)CN;ならびに
1.2.n)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン又はフラン
より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有していることができ;
はハロゲン;場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキル;又は場合によりハロゲンを有していることができる−O(C−C)アルキルを示し;
は、
3.1)−(C−C)アルキル{場合により
3.1.a)−ハロゲン;
3.1.b)場合によりハロゲン、−(C−C)アルキル又は−(C−C)アルコキシで置換されていることができるフェニル、
3.1.c)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有し、場合によりハロゲン又は−(C−C)アルキルで置換されていることができる5〜6員へテロ芳香族、
3.1.d)−CN、
3.1.e)−OR83{ここでR83はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.1.e1)ハロゲン;
3.1.e2)場合により置換されていることができるフェニル;
3.1.e3)−S(O)CH
3.1.e4)R84がHあるいは場合によりハロゲン又は−(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR84;ならびに
3.1.e5)−NR8586{ここでR85及びR86は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR85及びR86は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR87から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR87はH又は(C−C)アルキルを示す};
から独立して選ばれる最高で3個の置換基で置換されていることができる}
3.1.f)場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)シクロアルキル;あるいは
3.1.g)−NR8990{ここで
89はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;そして
90はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.1.g1)ハロゲン;
3.1.g2)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
3.1.g3)フェニル;
3.1.g4)−SOCH
3.1.g5)R91がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR91;あるいは
3.1.g6)−NR9293{ここでR92及びR93は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR92及びR93は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、
S及びNR94から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR94はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができるか;あるいは
3.1.g7)R89及びR90は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR95から選ばれる環メンバーを含有することができる芳香族もしくは非芳香族5〜6員環を形成することができ、ここでR95はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
3.2)
{ここで
96
3.2.a)H、
3.2.b)場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)シクロアルキル;あるいは
3.2.c)−(C−C)アルキル{場合により
3.2.c1)ハロゲン;
3.2.c2)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
3.2.c3)フェニル;
3.2.c5)R97がHあるいは場合によりハロゲン又は−(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR97;及び
3.2.c6)−NR9899{ここでR98及びR99は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR99aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR99aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR98及びR99は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR100から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR100はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有することができる}
を示す}
3.3)
{ここでR101はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.3a)ハロゲン;及び
3.3b)フェニル
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
3.4)
{ここで
102はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;そして
103はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.4.a)ハロゲン;
3.4.b)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
3.4.c)フェニル;
3.4.d)−S(O)CH
3.4.e)R104がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR104;及び
3.4.f)−NR105106{ここでR105及びR106は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR105及びR106は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR107から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR107はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
3.6)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
3.7)ハロゲン;あるいは
3.8)−CN
を示し;
は、
4.1)−(C−C)アルキル{場合により
4.1.a)場合によりハロゲン又はOR109を有していることができ、ここでR109はH又は(C−C)アルキルを示す−(C−C)シクロアルキル;
4.1.b)−ハロゲン;
4.1.c)−OR110{ここでR110はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.1.c1)ハロゲン;
4.1.c2)フェニル;
4.1.c4)R111がHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR111;ならびに
4.1.c5)−NR112113{ここでR112及びR113は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR112及びR113は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR114から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR114はH又は(C−C)アルキルを示す};
から独立して選ばれる最高て3個の置換基で置換されていることができる}
4.1.d)−NR115116{ここで
115はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;そして
116はH、場合により置換されていることができるフェニル又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.1.d1)ハロゲン;
4.1.d2)−S(O)CH
4.1.d3)R117がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR117;及び
4.1.d4)−NR118119{ここでR118及びR119は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR118及びR119は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR120から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR120はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};あるいは
4.1.f)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族複素環
で置換されていることができる}
4.2)
{ここでR121は、場合によりハロゲン又はR122がHもしくは−(C−C)アルキルを示す−OR122を有していることができる−(C−C)アルキルを示し;
dは1、2又は3を示し;
eは0又は1を示し;
fは0、1又は2を示す};
4.3)
{ここでR123は、場合によりハロゲン又はR124がHもしくは−(C−C)アルキルを示す−OR124を有していることができる−(C−C)アルキルを示し;
gは1、2又は3を示し;
hは0、1又は2を示す}
4.4)
{ここで
125は、
4.4.a)H;
4.4.b)場合によりハロゲン又はR126がHもしくは−(C−C)アルキルを示し、それがさらに場合によりハロゲンで置換されていることができる−OR126を有していることができる−(C−C)アルキル;
4.4.c)R127が場合により置換されていることができるフェニル又は場合によりハロゲンもしくはOR128を有していることができる−(C−C)アルキルを
示し、ここでR128はH又は(C−C)アルキルを示す−SO127
4.4.d)−C(O)R129{ここで
129は、
4.4.d1)場合により置換されていることができるフェニル、
4.4.d2)−(C−C)アルキル{場合により
4.4.d2.1)ハロゲン;
4.4.d2.4)R130がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR130;及び
4.4.d2.5)−NR131132{ここでR131及びR132は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR131及びR132は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR133から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR133はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.4.d3)R134が場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR134;あるいは
4.4.d4)NR135136{ここでR135及びR136は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR135及びR136は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR137から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR137はH又は(C−C)アルキルを示す}
を示す}
を示し;そして
jは1、2又は3を示す};
4.5)
{ここで、
XはC又はNを示し;
138
4.5.a)(C−C)アルキル{場合により
4.5.a1)ハロゲン;
4.5.a2)R139がHあるいは場合によりハロゲン又は−(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR139
4.5.a3)−NR140141{ここでR140及びR141は独立してH又は場合によりハロゲン又はR141aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR141aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR140及びR141は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR142から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR142はH又は(C−C)アルキルを示す}及び
4.5.a4)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員へテロ芳香族
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
4.5.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
4.5.b1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
4.5.c)OR144{ここで
144はH;フェニル;ベンジル;−(C−C)シクロアルキル;又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.c1)ハロゲン;
4.5.c2)R145がH又は場合により(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR145;及び
4.5.c3)NR146147{ここでR146及びR1473は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR146及びR147は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR148から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR148はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有することができる}
4.5.e)−C(O)−NR150151{ここで
150はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
151はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.e1)ハロゲン;
4.5.e3)フェニル;
4.5.e4)−SOCH
4.5.e5)R152がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR152;あるいは
4.5.e6)−NR153154{ここでR153及びR154は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR153及びR154は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR155から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR155はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.f)−N(R156)−C(O)−R157{ここで
156はH又は(C−C)アルキルを示し;そして
157はH、場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.f1)場合により置換されていることができるフェニル、
4.5.f2)R158がH又は(C−C)アルキルを示すOR158、又は
4.5.f3)NR159160{ここでR159及びR160は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR159及びR160は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR161から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR161はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.g)−SONR162163{ここで
162はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
163はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.g1)ハロゲン;
4.5.g3)フェニル;
4.5.g4)−SOCH
4.5.g5)R164がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR164;あるいは
4.5.g6)−NR165166{ここでR165及びR166は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR165及びR166は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR167から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR167はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.h)−N(R168)−SO−R169{ここで
168はH又は(C−C)アルキルを示し、そして
169はH、場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.h1)ハロゲン;
4.5.h2)場合により置換されていることができるフェニル、
4.5.h3)R170がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR170、あるいは
4.5.h4)NR171172{ここでR171及びR172は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR171及びR172は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR173から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR173はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.i)−NR174175{ここでR174及びR175は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR175aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR175aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR174及びR175は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR176から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR176はH又は(C−C)アルキルを示す}
4.5.j)ハロゲン;
4.5.l)NO
4.5.m)CN;あるいは
4.5.n)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員へテロ芳香族
を示し;そして
kは0、1又は2を示す};
4.6)
{ここで、R177はH又は−(C−C)アルキルを示し;そして
mは1、2又は3を示す};
4.7)
{ここで、
nは1、2又は3を示し;そして
pは0、1又は2を示す};
4.8)
{ここで、
qは1、2又は3を示す};
4.9)
{ここで、
178
4.9.a)H;
4.9.b)場合によりハロゲンあるいはR179がH又は場合によりハロゲンで置換されていることができる(C−C)アルキルを示す−OR179を有していることができる−(C−C)アルキル;
4.9.c)R180が場合により置換されていることができるフェニル又はハロゲンもしくは−OR181で置換されていることができる−(C−C)アルキルを示し、ここでR181はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−SO180
4.9.d)−C(O)R182{ここでR182は、場合により置換されていることができるフェニル又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.9.d1)ハロゲン;
4.9.d2)場合により置換されていることができるフェニル;
4.9.d4)R183がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR183;ならびに
4.9.d5)−NR184185{ここでR184及びR185は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR185aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR185aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR184及びR185は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR186から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR186はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.9.e)R187が(C−C)アルキルを示す−C(O)OR187;あるいは
4.9.f)−C(O)−NR188189{ここでR188及びR189はそれぞれ独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示すか、あるいはR188及びR189は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR190から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR190はH又は(C−C)アルキルを示す}
を示し;
rは0、1又は2を示し;そして
sは0又は1を示す};
4.10)
{ここで
191
4.10.a)H;
4.10.b)場合によりハロゲンあるいはR192がH又は(C−C)アルキルを示す−OR192を有していることができる−(C−C)アルキル;
4.10.c)R193がフェニル又は−(C−C)アルキルを示し、その両方はハロゲンもしくは−(C−C)アルキルで置換されていることができる−SO193
4.10.d)−C(O)R194{ここでR194は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.10.d1)ハロゲン;
4.10.d2)フェニル;
4.10.d4)R195がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR195;ならびに
4.10.d5)−NR196197{ここでR196及びR197は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR197aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR197aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR196及びR197は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR198から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR198はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.10.e)R199が(C−C)アルキルを示す−C(O)OR199;あるいは
4.10.f)−C(O)−NR200201{ここでR200及びR201はそれぞれ独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示すか、あるいはR200及びR201は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR202から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR202はH又は(C−C)アルキルを示す}
を示し;
XはO、S、S(O)又はNR203を示し、ここで
203はH又は−(C−C)アルキルを示し;そして
tは0、1又は2を示す};
4.11)ハロゲン;あるいは
4.12)CN
を示す]
の化合物又は製薬学的に許容され得るその塩を提供する。
態様4において、本発明は式(I)
[式中、
は、
1.1)フェニルを示し、それは場合により
1.1.a)(C−C)アルキル{場合により
1.1.a1)ハロゲン;
1.1.a2)RがHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR
1.1.a3)−NR{ここでR及びRは独立してHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR及びRは結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNRから選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでRはH又は(C−C)アルキルを示す};ならびに
1.1.a4)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン又はフラン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
1.1.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
1.1.b1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
1.1.c)OR10{ここで
10はH;フェニル;ベンジル;(C−C)シクロアルキル;又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.c1)ハロゲン;
1.1.c2)R11がH又は(C−C)アルキルを示すOR11;及び
1.1.c3)NR1213{ここでR12及びR13は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR12及びR13は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR14から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR14はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
1.1.e)−C(O)−NR1617{ここで
16はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
17はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.e1)ハロゲン;
1.1.e5)R18がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR18;あるいは
1.1.e6)−NR1920{ここでR19及びR20は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR19及びR20は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、
S及びNR21から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR21はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる};
1.1.f)−N(R22)−C(O)−R23{ここで
22はH又は(C−C)アルキルを示し;そして
23は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示す}
1.1.g)−SONR2829{ここで
28はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
29はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により:
1.1.g1)ハロゲン;
1.1.g4)−SOCH
1.1.g5)R30がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR30;あるいは
1.1.g6)−NR3132{ここでR31及びR32は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR31及びR32は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR33から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR33はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
1.1.h)−N(R34)−SO−R35{ここで
34はH又は(C−C)アルキルを示し、そして
35は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.h1)ハロゲン
で置換されていることができる};
1.1.i)−NR4041{ここでR40及びR41は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR42がHもしくは(C−C)アルキルを示すOR42を有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR40及びR41は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR43から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR43はH又は(C−C)アルキルを示す}
1.1.j)ハロゲン;
1.1.l)NO
1.1.m)CN;ならびに
1.1.n)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン又はフラン
より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有していることができるか、
あるいは
は、
1.2)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン及びフランから選ばれる5〜6員芳香族複素環を示し;該R複素環は場合により
1.2.a)(C−C)アルキル{場合により
1.2.a1)ハロゲン;
1.2.a2)R45がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR45
1.2.a3)−NR4647{ここでR46及びR47は独立してHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、ある
いはR46及びR47は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR48から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR48はH又は(C−C)アルキルを示す};ならびに
1.2.a4)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン又はフラン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
1.2.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
1.2.b1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
1.2.c)OR50{ここで
50はH;フェニル;ベンジル;−(C−C)シクロアルキル;又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.c1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
1.2.e)−C(O)−NR5657{ここで
56はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
57はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.e1)ハロゲン;又は
1.2.e5)R58がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR58
で置換されていることができる};
1.2.f)−N(R62)−C(O)−R63{ここで
62はH又は(C−C)アルキルを示し;そして
63は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示す};
1.2.g)−SONR6869{ここで
68はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
69はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.g1)ハロゲン;又は
1.2.g5)R70がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR70
で置換されていることができる};
1.2.h)−N(R74)−SO−R75{ここで
74はH又は(C−C)アルキルを示し、そして
75は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.h1)ハロゲン
で置換されていることができる};
1.2.i)−NR8081{ここでR80及びR81は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR81aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR81aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR80及びR81は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR82から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR82はH又は(C−C)アルキルを示す}
1.2.j)ハロゲン;
1.2.k)場合により置換されていることができるフェニル;
1.2.l)NO
1.2.m)CN;ならびに
1.2.n)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン又はフラン
より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有していることができ;
はハロゲン;場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキル;又は場合によりハロゲンを有していることができる−O(C−C)アルキルを示し;
は、
3.1)−(C−C)アルキル{場合により
3.1.a)−ハロゲン;
3.1.c)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有し、場合によりハロゲン又は−(C−C)アルキルで置換されていることができる5〜6員へテロ芳香族、
3.1.d)−CN、
3.1.e)−OR83{ここでR83はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.1.e1)ハロゲン;又は
3.1.e4)R84がHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR84
から独立して選ばれる最高で3個の置換基で置換されていることができる}
3.1.f)場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)シクロアルキル;あるいは
3.1.g)−NR8990{ここで
89はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;そして
90はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.1.g1)ハロゲン;
3.1.g4)−SOCH
3.1.g5)R91がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR91
で置換されていることができるか;あるいは
3.1.g7)R89及びR90は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR95から選ばれる環メンバーを含有することができる芳香族もしくは非芳香族5〜6員環を形成することができ、ここでR95はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
3.2)
{ここで
96
3.2.b)場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)シクロアルキル;あるいは
3.2.c)−(C−C)アルキル{場合により
3.2.c1)ハロゲン;及び
3.2.c5)R97がHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR97
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有することができる}
を示す}
3.3)
{ここでR101はH又は−(C−C)アルキルを示す}
3.4)
{ここで
102はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;そして
103はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.4.a)ハロゲン;
3.4.d)−S(O)CH;及び
3.4.e)R104がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR104
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
3.7)ハロゲン;あるいは
3.8)−CN
を示し;
は、
4.1)−(C−C)アルキル{場合により
4.1.a)場合によりハロゲン又はOR109を有していることができ、ここでR109はH又は(C−C)アルキルを示す−(C−C)シクロアルキル;
4.1.b)−ハロゲン;
4.1.c)−OR110{ここでR110はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.1.c1)ハロゲン;
4.1.c2)フェニル;
4.1.c4)R111がHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR111;ならびに
4.1.c5)−NR112113{ここでR112及びR113は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR112及びR113は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR114から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR114はH又は(C−C)アルキルを示す};
から独立して選ばれる最高て3個の置換基で置換されていることができる}
4.1.d)−NR115116{ここで
115はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;そして
116はH、場合により置換されていることができるフェニル又は−(C−C
)アルキルを示し、それは場合により
4.1.d1)ハロゲン;
4.1.d2)−S(O)CH
4.1.d3)R117がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR117;及び
4.1.d4)−NR118119{ここでR118及びR119は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR118及びR119は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR120から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR120はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};あるいは
4.1.f)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族複素環
で置換されていることができる}
4.2)
{ここでR121は、場合によりハロゲン又はR122がHもしくは−(C−C)アルキルを示す−OR122を有していることができる−(C−C)アルキルを示し;
dは1、2又は3を示し;
eは0又は1を示し;
fは0、1又は2を示す};
4.3)
{ここでR123は、場合によりハロゲン又はR124がHもしくは−(C−C)アルキルを示す−OR124を有していることができる−(C−C)アルキルを示し;
gは1、2又は3を示し;
hは0、1又は2を示す}
4.4)
{ここで
125は、
4.4.a)H;
4.4.b)場合によりハロゲン又はR126がHもしくは−(C−C)アルキルを示し、それがさらに場合によりハロゲンで置換されていることができる−OR126を有していることができる−(C−C)アルキル;
4.4.c)R127が場合により置換されていることができるフェニル又は場合によりハロゲンもしくはOR128を有していることができる−(C−C)アルキルを示し、ここでR128はH又は(C−C)アルキルを示す−SO127
4.4.d)−C(O)R129{ここで
129は、
4.4.d1)場合により置換されていることができるフェニル、
4.4.d2)−(C−C)アルキル{場合により
4.4.d2.1)ハロゲン;
4.4.d2.4)R130がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR130;及び
4.4.d2.5)−NR131132{ここでR131及びR132は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR131及びR132は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR133から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR133はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.4.d3)R134が場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR134;あるいは
4.4.d4)NR135136{ここでR135及びR136は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR135及びR136は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR137から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR137はH又は(C−C)アルキルを示す}
を示す}
を示し;そして
jは1、2又は3を示す};
4.5)
{ここで、
XはC又はNを示し;
138
4.5.a)(C−C)アルキル{場合により
4.5.a1)ハロゲン;
4.5.a2)R139がHあるいは場合によりハロゲン又は−(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR139
4.5.a3)−NR140141{ここでR140及びR141は独立してH又は場合によりハロゲン又はR141aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR141aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR140及びR141は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR142から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR142はH又は(C−C)アルキルを示す}及び
4.5.a4)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員へテロ芳香族
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
4.5.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
4.5.b1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
4.5.c)OR144{ここで
144はH;フェニル;ベンジル;−(C−C)シクロアルキル;又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.c1)ハロゲン;
4.5.c2)R145がH又は場合により(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR145;及び
4.5.c3)NR146147{ここでR146及びR1473は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR146及びR147は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR148から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR148はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有することができる}
4.5.e)−C(O)−NR150151{ここで
150はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
151はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.e1)ハロゲン;
4.5.e3)フェニル;
4.5.e4)−SOCH
4.5.e5)R152がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR152;あるいは
4.5.e6)−NR153154{ここでR153及びR154は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR153及びR154は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR155から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR155はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.f)−N(R156)−C(O)−R157{ここで
156はH又は(C−C)アルキルを示し;そして
157はH、場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.f1)場合により置換されていることができるフェニル、
4.5.f2)R158がH又は(C−C)アルキルを示すOR158、又は
4.5.f3)NR159160{ここでR159及びR160は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR159及びR160は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR161から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR161はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.g)−SONR162163{ここで
162はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
163はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.g1)ハロゲン;
4.5.g3)フェニル;
4.5.g4)−SOCH
4.5.g5)R164がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR164;あるいは
4.5.g6)−NR165166{ここでR165及びR166は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR165及びR166は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR167から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR167はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.h)−N(R168)−SO−R169{ここで
168はH又は(C−C)アルキルを示し、そして
169はH、場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.h1)ハロゲン;
4.5.h2)場合により置換されていることができるフェニル、
4.5.h3)R170がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR170、あるいは
4.5.h4)NR171172{ここでR171及びR172は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR171及びR172は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR173から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR173はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.i)−NR174175{ここでR174及びR175は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR175aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR175aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR174及びR175は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR176から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR176はH又は(C−C)アルキルを示す}
4.5.j)ハロゲン;
4.5.l)NO
4.5.m)CN;あるいは
4.5.n)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員へテロ芳香族
を示し;そして
kは0、1又は2を示す};
4.6)
{ここで、R177はH又は−(C−C)アルキルを示し;そして
mは1、2又は3を示す};
4.7)
{ここで、
nは1、2又は3を示し;そして
pは0、1又は2を示す};
4.8)
{ここで、
qは1、2又は3を示す};
4.9)
{ここで、
178
4.9.a)H;
4.9.b)場合によりハロゲンあるいはR179がH又は場合によりハロゲンで置換されていることができる(C−C)アルキルを示す−OR179を有していることができる−(C−C)アルキル;
4.9.c)R180が場合により置換されていることができるフェニル又はハロゲンもしくは−OR181で置換されていることができる−(C−C)アルキルを示し、ここでR181はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−SO180
4.9.d)−C(O)R182{ここでR182は、場合により置換されていることができるフェニル又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.9.d1)ハロゲン;
4.9.d2)場合により置換されていることができるフェニル;
4.9.d4)R183がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR183;ならびに
4.9.d5)−NR184185{ここでR184及びR185は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR185aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR185aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR184及びR185は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR186から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR186はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.9.e)R187が(C−C)アルキルを示す−C(O)OR187;あるいは
4.9.f)−C(O)−NR188189{ここでR188及びR189はそれ
ぞれ独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示すか、あるいはR188及びR189は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR190から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR190はH又は(C−C)アルキルを示す}
を示し;
rは0、1又は2を示し;そして
sは0又は1を示す};
4.10)
{ここで
191
4.10.a)H;
4.10.b)場合によりハロゲンあるいはR192がH又は(C−C)アルキルを示す−OR192を有していることができる−(C−C)アルキル;
4.10.c)R193がフェニル又は−(C−C)アルキルを示し、その両方はハロゲンもしくは−(C−C)アルキルで置換されていることができる−SO193
4.10.d)−C(O)R194{ここでR194は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.10.d1)ハロゲン;
4.10.d2)フェニル;
4.10.d4)R195がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR195;ならびに
4.10.d5)−NR196197{ここでR196及びR197は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR197aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR197aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR196及びR197は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR198から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR198はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.10.e)R199が(C−C)アルキルを示す−C(O)OR199;あるいは
4.10.f)−C(O)−NR200201{ここでR200及びR201はそれぞれ独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示すか、あるいはR200及びR201は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR202から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR202はH又は(C−C)アルキルを示す}
を示し;
XはO、S、S(O)又はNR203を示し、ここで
203はH又は−(C−C)アルキルを示し;そして
tは0、1又は2を示す};
4.11)ハロゲン;あるいは
4.12)CN
を示す]
の化合物又は製薬学的に許容され得るその塩を提供する。
態様5において、本発明は式(I)
[式中、
は、
1.1)フェニルを示し、それは場合により
1.1.a)(C−C)アルキル{場合により
1.1.a1)ハロゲン;
1.1.a2)RがHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR
1.1.a3)−NR{ここでR及びRは独立してHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR及びRは結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNRから選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでRはH又は(C−C)アルキルを示す};ならびに
1.1.a4)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン又はフラン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
1.1.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
1.1.b1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
1.1.c)OR10{ここで
10はH;フェニル;ベンジル;(C−C)シクロアルキル;又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.c1)ハロゲン;
1.1.c2)R11がH又は(C−C)アルキルを示すOR11;及び
1.1.c3)NR1213{ここでR12及びR13は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR12及びR13は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR14から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR14はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
1.1.e)−C(O)−NR1617{ここで
16はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
17はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.e1)ハロゲン;
1.1.e5)R18がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR18;あるいは
1.1.e6)−NR1920{ここでR19及びR20は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR19及びR20は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR21から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR21はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる};
1.1.f)−N(R22)−C(O)−R23{ここで
22はH又は(C−C)アルキルを示し;そして
23は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示す}
1.1.g)−SONR2829{ここで
28はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
29はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により:
1.1.g1)ハロゲン;
1.1.g4)−SOCH
1.1.g5)R30がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR30;あるいは
1.1.g6)−NR3132{ここでR31及びR32は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR31及びR32は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR33から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR33はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
1.1.h)−N(R34)−SO−R35{ここで
34はH又は(C−C)アルキルを示し、そして
35は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.h1)ハロゲン
で置換されていることができる};
1.1.i)−NR4041{ここでR40及びR41は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR42がHもしくは(C−C)アルキルを示すOR42を有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR40及びR41は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR43から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR43はH又は(C−C)アルキルを示す}
1.1.j)ハロゲン;
1.1.l)NO
1.1.m)CN;ならびに
1.1.n)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン又はフラン
より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有していることができるか、
あるいは
は、
1.2)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン及びフランから選ばれる5〜6員芳香族複素環を示し;該R複素環は場合により
1.2.a)(C−C)アルキル{場合により
1.2.a1)ハロゲン;
1.2.a2)R45がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR45
1.2.a3)−NR4647{ここでR46及びR47は独立してHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR46及びR47は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR48から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR48はH又は(C−C)アルキルを示す};ならびに
1.2.a4)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン又はフラン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
1.2.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
1.2.b1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
1.2.c)OR50{ここで
50はH;フェニル;ベンジル;−(C−C)シクロアルキル;又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.c1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
1.2.e)−C(O)−NR5657{ここで
56はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
57はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.e1)ハロゲン;又は
1.2.e5)R58がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR58
で置換されていることができる};
1.2.f)−N(R62)−C(O)−R63{ここで
62はH又は(C−C)アルキルを示し;そして
63は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示す};
1.2.g)−SONR6869{ここで
68はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
69はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.g1)ハロゲン;又は
1.2.g5)R70がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR70
で置換されていることができる};
1.2.h)−N(R74)−SO−R75{ここで
74はH又は(C−C)アルキルを示し、そして
75は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.h1)ハロゲン
で置換されていることができる};
1.2.i)−NR8081{ここでR80及びR81は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR81aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR81aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR80及びR81は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR82から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR
82はH又は(C−C)アルキルを示す}
1.2.j)ハロゲン;
1.2.k)場合により置換されていることができるフェニル;
1.2.l)NO
1.2.m)CN;ならびに
1.2.n)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン又はフラン
より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有していることができ;
はハロゲン;場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキル;又は場合によりハロゲンを有していることができる−O(C−C)アルキルを示し;
は、
3.1)−(C−C)アルキル{場合により
3.1.a)−ハロゲン;
3.1.b)場合によりハロゲン、−(C−C)アルキル又は−(C−C)アルコキシで置換されていることができるフェニル、
3.1.c)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有し、場合によりハロゲン又は−(C−C)アルキルで置換されていることができる5〜6員へテロ芳香族、
3.1.d)−CN、
3.1.e)−OR83{ここでR83はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.1.e1)ハロゲン;
3.1.e2)場合により置換されていることができるフェニル;
3.1.e3)−S(O)CH
3.1.e4)R84がHあるいは場合によりハロゲン又は−(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR84;ならびに
3.1.e5)−NR8586{ここでR85及びR86は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR85及びR86は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR87から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR87はH又は(C−C)アルキルを示す};
から独立して選ばれる最高で3個の置換基で置換されていることができる}
3.1.f)場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)シクロアルキル;あるいは
3.1.g)−NR8990{ここで
89はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;そして
90はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.1.g1)ハロゲン;
3.1.g2)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
3.1.g3)フェニル;
3.1.g4)−SOCH
3.1.g5)R91がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR91;あるいは
3.1.g6)−NR9293{ここでR92及びR93は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR92及びR93は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、
S及びNR94から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR94はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができるか;あるいは
3.1.g7)R89及びR90は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR95から選ばれる環メンバーを含有することができる芳香族もしくは非芳香族5〜6員環を形成することができ、ここでR95はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
3.2)
{ここで
96
3.2.a)H、
3.2.b)場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)シクロアルキル;あるいは
3.2.c)−(C−C)アルキル{場合により
3.2.c1)ハロゲン;
3.2.c2)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
3.2.c3)フェニル;
3.2.c5)R97がHあるいは場合によりハロゲン又は−(C−C)モノ−もしくはジ−アルキルアミノを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR97;及び
3.2.c6)−NR9899{ここでR98及びR99は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR99aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR99aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR98及びR99は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR100から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR100はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有することができる}
を示す}
3.3)
{ここでR101はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.3a)ハロゲン;及び
3.3b)フェニル
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
3.4)
{ここで
102はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;そして
103はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.4.a)ハロゲン;
3.4.b)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
3.4.c)フェニル;
3.4.d)−S(O)CH
3.4.e)R104がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR104;及び
3.4.f)−NR105106{ここでR105及びR106は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR105及びR106は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR107から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR107はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
3.6)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
3.7)ハロゲン;あるいは
3.8)−CN
を示し;
は、
4.1)−(C−C)アルキル{場合により
4.1.b)−ハロゲン;
4.1.c)−OR110{ここでR110はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.1.c1)ハロゲン;及び
4.1.c5)−NR112113{ここでR112及びR113は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR112及びR113は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR114から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR114はH又は(C−C)アルキルを示す};
から独立して選ばれる最高で3個の置換基で置換されていることができる};あるいは
4.1.d)−NR115116{ここで
115はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;そして
116はH、場合により置換されていることができるフェニル又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.1.d1)ハロゲン;
4.1.d2)−S(O)CH
4.1.d3)R117がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR117;及び
4.1.d4)−NR118119{ここでR118及びR119は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、
あるいはR118及びR119は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR120から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR120はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
で置換されていることができる}
4.2)
{ここでR121は、場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;
dは1、2又は3を示し;
eは0又は1を示し;
fは0、1又は2を示す};
4.3)
{ここでR123は、場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;
gは1、2又は3を示し;
hは0、1又は2を示す}
4.4)
{ここで
125は、
4.4.a)H;
4.4.b)場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキル;
4.4.c)R127が場合により置換されていることができるフェニル又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示す−SO127
4.4.d)−C(O)R129{ここで
129は、
4.4.d1)場合により置換されていることができるフェニル、
4.4.d2)−(C−C)アルキル{場合により
4.4.d2.1)ハロゲン;及び
4.4.d2.4)R130がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR130
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.4.d3)R134が(C−C)アルキルを示す−OR134;あるいは
4.4.d4)NR135136{ここでR135及びR136は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルである}
を示す}
を示し;そして
jは1、2又は3を示す};
4.5)
{ここで、
XはC又はNを示し;
138
4.5.a)(C−C)アルキル{場合により
4.5.a1)ハロゲン;
4.5.a2)R139がHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR139;及び
4.5.a3)−NR140141{ここでR140及びR141は独立してH又は−(C−C)アルキルであるか、あるいはR140及びR141は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR142から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR142はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
4.5.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
4.5.b1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
4.5.c)OR144{ここで
144はH;フェニル;ベンジル;−(C−C)シクロアルキル;又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.c1)ハロゲン;
4.5.c2)R145がH又は(C−C)アルキルを示すOR145;及び
4.5.c3)NR146147{ここでR146及びR1473は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR146及びR147は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR148から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR148はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有することができる}
4.5.e)−C(O)−NR150151{ここで
150はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
151はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.e1)ハロゲン;又は
4.5.e6)−NR153154{ここでR153及びR154は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR153及びR154は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR155から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員
環を形成することができ、ここでR155はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.f)−N(R156)−C(O)−R157{ここで
156はH又は(C−C)アルキルを示し;そして
157はH、場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示す}
4.5.g)−SONR162163{ここで
162はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
163はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.g1)ハロゲン;又は
4.5.g6)−NR165166{ここでR165及びR166は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR165及びR166は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR167から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR167はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.h)−N(R168)−SO−R169{ここで
168はH又は(C−C)アルキルを示し、そして
169はH、場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.h1)ハロゲン;又は
4.5.h4)NR171172{ここでR171及びR172は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR171及びR172は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR173から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR173はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.i)−NR174175{ここでR174及びR175は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR175aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR175aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR174及びR175は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR176から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR176はH又は(C−C)アルキルを示す}
4.5.j)ハロゲン;
4.5.l)NO
4.5.m)CN;あるいは
4.5.n)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン又はフラン
を示し;そして
kは0、1又は2を示す};
4.6)
{ここで、R177はH又は−(C−C)アルキルを示し;そして
mは1、2又は3を示す};
4.7)
{ここで、
nは1、2又は3を示し;そして
pは0、1又は2を示す};
4.8)
{ここで、
qは1、2又は3を示す};
4.9)
{ここで、
178
4.9.a)H;
4.9.b)場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキル;
4.9.c)R180が場合により置換されていることができるフェニル又はハロゲンで置換されていることができる−(C−C)アルキルを示す−SO180
4.9.d)−C(O)R182{ここでR182は、場合により置換されていることができるフェニル又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.9.d1)ハロゲン;及び
4.9.d4)R183がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR183
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.9.e)R187が(C−C)アルキルを示す−C(O)OR187;あるいは
4.9.f)−C(O)−NR188189{ここでR188及びR189はそれぞれ独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示す}
を示し;
rは0、1又は2を示し;そして
sは0又は1を示す};
4.10)
{ここで
191
4.10.a)H;
4.10.b)場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキル;
4.10.c)R193がフェニル又は−(C−C)アルキルを示し、その両方はハロゲンで置換されていることができる−SO193
4.10.d)−C(O)R194{ここでR194は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.10.d1)ハロゲン;
4.10.d2)フェニル;及び
4.10.d4)R195がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR195
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.10.e)R199が(C−C)アルキルを示す−C(O)OR199;あるいは
4.10.f)−C(O)−NR200201{ここでR200及びR201はそれぞれ独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示す}
を示し;
XはO、S、S(O)又はNR203を示し、ここで
203はH又は−(C−C)アルキルを示し;そして
tは0、1又は2を示す};
4.11)ハロゲン;あるいは
4.12)CN
を示す]
の化合物又は製薬学的に許容され得るその塩を提供する。
態様6において、本発明は式(I)
[式中、
は、
1.1)フェニルを示し、それは場合により
1.1.a)(C−C)アルキル{場合により
1.1.a1)ハロゲン;
1.1.a2)RがHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR
1.1.a3)−NR{ここでR及びRは独立してHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR及びRは結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNRから選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでRはH又は(C−C)アルキルを示す};ならびに
1.1.a4)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン又はフラン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
1.1.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
1.1.b1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
1.1.c)OR10{ここで
10はH;フェニル;ベンジル;(C−C)シクロアルキル;又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.c1)ハロゲン;
1.1.c2)R11がH又は(C−C)アルキルを示すOR11;及び
1.1.c3)NR1213{ここでR12及びR13は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR12及びR13は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR14から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR14はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
1.1.e)−C(O)−NR1617{ここで
16はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
17はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.e1)ハロゲン;
1.1.e5)R18がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR18;あるいは
1.1.e6)−NR1920{ここでR19及びR20は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR19及びR20は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR21から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR21はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる};
1.1.f)−N(R22)−C(O)−R23{ここで
22はH又は(C−C)アルキルを示し;そして
23は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示す}
1.1.g)−SONR2829{ここで
28はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
29はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により:
1.1.g1)ハロゲン;
1.1.g4)−SOCH
1.1.g5)R30がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR30;あるいは
1.1.g6)−NR3132{ここでR31及びR32は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR31及びR32は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR33から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR33はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
1.1.h)−N(R34)−SO−R35{ここで
34はH又は(C−C)アルキルを示し、そして
35は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.h1)ハロゲン
で置換されていることができる};
1.1.i)−NR4041{ここでR40及びR41は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR42がHもしくは(C−C)アルキルを示すOR42を有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR40及びR41は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR43から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR43はH又は(C−C)アルキルを示す}
1.1.j)ハロゲン;
1.1.l)NO
1.1.m)CN;ならびに
1.1.n)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン又はフラン
より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有していることができるか、
あるいは
は、
1.2)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン及びフランから選ばれる5〜6員芳香族複素環を示し;該R複素環は場合により
1.2.a)(C−C)アルキル{場合により
1.2.a1)ハロゲン;
1.2.a2)R45がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR45
1.2.a3)−NR4647{ここでR46及びR47は独立してHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR46及びR47は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR48から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR48はH又は(C−C)アルキルを示す};ならびに
1.2.a4)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン又はフラン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
1.2.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
1.2.b1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
1.2.c)OR50{ここで
50はH;フェニル;ベンジル;−(C−C)シクロアルキル;又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.c1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
1.2.e)−C(O)−NR5657{ここで
56はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
57はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.e1)ハロゲン;又は
1.2.e5)R58がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR58
で置換されていることができる};
1.2.f)−N(R62)−C(O)−R63{ここで
62はH又は(C−C)アルキルを示し;そして
63は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示す};
1.2.g)−SONR6869{ここで
68はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
69はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.g1)ハロゲン;又は
1.2.g5)R70がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR70
で置換されていることができる};
1.2.h)−N(R74)−SO−R75{ここで
74はH又は(C−C)アルキルを示し、そして
75は場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.h1)ハロゲン
で置換されていることができる};
1.2.i)−NR8081{ここでR80及びR81は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR81aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR81aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR80及びR81は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR82から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR82はH又は(C−C)アルキルを示す}
1.2.j)ハロゲン;
1.2.k)場合により置換されていることができるフェニル;
1.2.l)NO
1.2.m)CN;ならびに
1.2.n)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン又はフラン
より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有していることができ;
はハロゲン;場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキル;又は場合によりハロゲンを有していることができる−O(C−C)アルキルを示し;
は、
3.1)−(C−C)アルキル{場合により
3.1.a)−ハロゲン;
3.1.c)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有し、場合によりハロゲン又は−(C−C)アルキルで置換されていることができる5〜6員へテロ芳香族、
3.1.d)−CN、
3.1.e)−OR83{ここでR83はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.1.e1)ハロゲン;及び
3.1.e4)R84がHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR84
から独立して選ばれる最高で3個の置換基で置換されていることができる}
3.1.f)場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)シクロアルキル;あるいは
3.1.g)−NR8990{ここで
89はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;そして
90はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.1.g1)ハロゲン;
3.1.g4)−SOCH
3.1.g5)R91がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR91
で置換されていることができるか;あるいは
3.1.g7)R89及びR90は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR95から選ばれる環メンバーを含有することができる芳香族もしくは非芳香族5〜6員環を形成することができ、ここでR95はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
3.2)
{ここで
96
3.2.b)場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)シクロアルキル;あるいは
3.2.c)−(C−C)アルキル{場合により
3.2.c1)ハロゲン;及び
3.2.c5)R97がHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR97
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有することができる}
を示す}
3.3)
{ここでR101はH又は−(C−C)アルキルを示す}
3.4)
{ここで
102はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;そして
103はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.4.a)ハロゲン;
3.4.d)−S(O)CH;及び
3.4.e)R104がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR104
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
3.6)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン及びフランから選ばれる5〜6員芳香族複素環;
3.7)ハロゲン;あるいは
3.8)−CN
を示し;
は、
4.1)−(C−C)アルキル{場合により
4.1.b)−ハロゲン;
4.1.c)−OR110{ここでR110はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.1.c1)ハロゲン;及び
4.1.c5)−NR112113{ここでR112及びR113は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR112及びR113は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR114から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR114はH又は(C−C)アルキルを示す};
から独立して選ばれる最高で3個の置換基で置換されていることができる};あるいは
4.1.d)−NR115116{ここで
115はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;そして
116はH、場合により置換されていることができるフェニル又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.1.d1)ハロゲン;
4.1.d2)−S(O)CH
4.1.d3)R117がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR117;及び
4.1.d4)−NR118119{ここでR118及びR119は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR118及びR119は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR120から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR120はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
で置換されていることができる}
4.2)
{ここでR121は、場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;
dは1、2又は3を示し;
eは0又は1を示し;
fは0、1又は2を示す};
4.3)
{ここでR123は、場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;
gは1、2又は3を示し;
hは0、1又は2を示す}
4.4)
{ここで
125は、
4.4.a)H;
4.4.b)場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキル;
4.4.c)R127が場合により置換されていることができるフェニル又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示す−SO127
4.4.d)−C(O)R129{ここで
129は、
4.4.d1)場合により置換されていることができるフェニル、
4.4.d2)−(C−C)アルキル{場合により
4.4.d2.1)ハロゲン;及び
4.4.d2.4)R130がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示す−OR130
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.4.d3)R134が(C−C)アルキルを示す−OR134;あるいは
4.4.d4)NR135136{ここでR135及びR136は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルである}
を示す}
を示し;そして
jは1、2又は3を示す};
4.5)
{ここで、
XはC又はNを示し;
138
4.5.a)(C−C)アルキル{場合により
4.5.a1)ハロゲン;
4.5.a2)R139がHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR139;及び
4.5.a3)−NR140141{ここでR140及びR141は独立してH又は−(C−C)アルキルであるか、あるいはR140及びR141は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR142から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR142はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
4.5.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
4.5.b1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
4.5.c)OR144{ここで
144はH;フェニル;ベンジル;−(C−C)シクロアルキル;又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.c1)ハロゲン;
4.5.c2)R145がH又は(C−C)アルキルを示すOR145;及び
4.5.c3)NR146147{ここでR146及びR1473は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR146及びR147は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR148から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR148はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有することができる}
4.5.e)−C(O)−NR150151{ここで
150はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
151はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.e1)ハロゲン;又は
4.5.e6)−NR153154{ここでR153及びR154は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR153及びR154は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR155から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR155はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.f)−N(R156)−C(O)−R157{ここで
156はH又は(C−C)アルキルを示し;そして
157はH、場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示す}
4.5.g)−SONR162163{ここで
162はH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示し;そして
163はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.g1)ハロゲン;又は
4.5.g6)−NR165166{ここでR165及びR166は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR165及びR166は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR167から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR167はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.h)−N(R168)−SO−R169{ここで
168はH又は(C−C)アルキルを示し、そして
169はH、場合により置換されていることができるフェニル又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.h1)ハロゲン;又は
4.5.h4)NR171172{ここでR171及びR172は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR171及びR172は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR173から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR173はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
4.5.i)−NR174175{ここでR174及びR175は独立してHあるいは場合によりハロゲン又はR175aがHもしくは(C−C)アルキルを示すOR175aを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR174及びR175は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR176から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR176はH又は(C−C)アルキルを示す}
4.5.j)ハロゲン;
4.5.l)NO
4.5.m)CN;あるいは
4.5.n)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン及びフランから選ばれる5〜6員芳香族複素環
を示し;そして
kは0、1又は2を示す};
4.6)
{ここで、R177はH又は−(C−C)アルキルを示し;そして
mは1、2又は3を示す};
4.7)
{ここで、
nは1、2又は3を示し;そして
pは0、1又は2を示す};
4.8)
{ここで、
qは1、2又は3を示す};
4.9)
{ここで、
178
4.9.a)H;
4.9.b)場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキル;
4.9.c)R180が場合により置換されていることができるフェニル又はハロゲンで置換されていることができる−(C−C)アルキルを示す−SO180
4.9.d)−C(O)R182{ここでR182は、場合により置換されていることができるフェニル又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.9.d1)ハロゲン;及び
4.9.d4)R183がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR183
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.9.e)R187が(C−C)アルキルを示す−C(O)OR187;あるいは
4.9.f)−C(O)−NR188189{ここでR188及びR189はそれぞれ独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示す}
を示し;
rは0、1又は2を示し;そして
sは0又は1を示す};
4.10)
{ここで
191
4.10.a)H;
4.10.b)場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキル;
4.10.c)R193がフェニル又は−(C−C)アルキルを示し、その両方はハロゲンで置換されていることができる−SO193
4.10.d)−C(O)R194{ここでR194は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.10.d1)ハロゲン;
4.10.d2)フェニル;及び
4.10.d4)R195がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR195
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.10.e)R199が(C−C)アルキルを示す−C(O)OR199;あるいは
4.10.f)−C(O)−NR200201{ここでR200及びR201はそれぞれ独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示す}
を示し;
XはO、S、S(O)又はNR203を示し、ここで
203はH又は−(C−C)アルキルを示し;そして
tは0、1又は2を示す};
4.11)ハロゲン;あるいは
4.12)CN
を示す]
の化合物又は製薬学的に許容され得るその塩を提供する。
態様7において、本発明は式(I)
[式中、
は、
1.1)フェニルを示し、それは場合により
1.1.a)(C−C)アルキル{場合により
1.1.a1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
1.1.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
1.1.b1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
1.1.c)OR10{ここで
10はH又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.1.c1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
1.1.i)−NR4041{ここでR40及びR41は独立してHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルである}
1.1.j)ハロゲン;
1.1.l)NO;ならびに
1.1.m)CN
より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有していることができるか、
あるいは
は、
1.2)チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール及びチオフェンから選ばれる5〜6員芳香族複素環を示し;該R複素環は場合により
1.2.a)(C−C)アルキル{場合により
1.2.a1)ハロゲン;及び
1.2.a4)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン又はフラン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
1.2.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
1.2.b1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
1.2.c)OR50{ここで
50は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
1.2.c1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
1.2.i)−NR8081{ここでR80及びR81は独立してHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルである}
1.2.j)ハロゲン;
1.2.k)場合により置換されていることができるフェニル;
1.2.l)NO;ならびに
1.2.m)CN
より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有していることができ;
はハロゲン又は−(C−C)アルキルを示し;
は、
3.1)−(C−C)アルキル{場合により
3.1.a)−ハロゲン;
3.1.d)−CN;又は
3.1.e)−OR83{ここでR83はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.1.e1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基で置換されていることができる}
3.1.g)−NR8990{ここで
89はHを示し;そして
90は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により−OR91で置換されていることができ、ここでR91はH又は(C−C)アルキルを示す}
で置換されていることができる}
3.2)
{ここで
96
3.2.b)場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)シクロアルキル;あるいは
3.2.c)−(C−C)アルキル
を示す}
3.3)
{ここでR101はH又は−(C−C)アルキルを示す}
3.4)
{ここで
102はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;そして
103はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
3.4.a)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
3.6)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピラゾール、イソオキサゾール及びイソチアゾールから選ばれる5〜6員芳香族複素環;
3.7)ハロゲン;あるいは
3.8)−CN
を示し;
は、
4.1)−(C−C)アルキル{場合により
4.1.b)−ハロゲン;
4.1.c)−OR110{ここでR110はH又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.1.c1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基で置換されていることができる};あるいは
4.1.d)−NR115116{ここで
115はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;そして
116はH、場合により置換されていることができるフェニル又は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.1.d1)ハロゲン;
4.1.d3)R117がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C−C)アルキルを示すOR117;及び
4.1.d4)−NR118119{ここでR118及びR119は独立してH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルであるか、あるいはR118及びR119は結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNR120から選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでR120はH又は(C−C)アルキルを示す}
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
で置換されていることができる}
4.2)
{ここでR121は、場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;
dは1、2又は3を示し;
eは0又は1を示し;
fは0、1又は2を示す};
4.3)
{ここでR123は、場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルを示し;
gは1、2又は3を示し;
hは0、1又は2を示す}
4.4)
{ここで
125は、
4.4.a)H;
4.4.b)−(C−C)アルキル;
4.4.c)R127が場合により置換されていることができるフェニル又は−(C−C)アルキルを示す−SO127
4.4.d)−C(O)R129{ここで
129は、
4.4.d2)−(C−C)アルキル{場合により
4.4.d2.4)R130がH又は(C−C)アルキルを示す−OR130
を有していることができる}
4.4.d3)R134が(C−C)アルキルを示す−OR134;あるいは
4.4.d4)NR135136{ここでR135及びR136は独立してH又は−(C−C)アルキルである}
を示す}
を示し;そして
jは1、2又は3を示す};
4.5)
{ここで、
XはC又はNを示し;
138
4.5.a)(C−C)アルキル{場合により
4.5.a1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
4.5.b)−(C−C)シクロアルキル{場合により
4.5.b1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で2個の置換基を有していることができる};
4.5.c)OR144{ここで
144はH又は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.5.c1)ハロゲン
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有することができる}
4.5.i)−NR174175{ここでR174及びR175は独立してHあるいは場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキルである}
4.5.j)ハロゲン;
4.5.l)NO;あるいは
4.5.m)CN
を示し;そして
kは0、1又は2を示す};
4.6)
{ここで、
177はH又は−(C−C)アルキルを示し;そして
mは1、2又は3を示す};
4.7)
{ここで、
nは1、2又は3を示し;そして
pは0、1又は2を示す};
4.8)
{ここで、
qは1、2又は3を示す};
4.9)
{ここで、
178
4.9.a)H;
4.9.b)−(C−C)アルキル;
4.9.c)R180が−(C−C)アルキルを示す−SO180
4.9.d)−C(O)R182{ここでR182は−(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.9.d4)R183がH又は(C−C)アルキルを示すOR183
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.9.e)R187が(C−C)アルキルを示す−C(O)OR187;あるいは
4.9.f)−C(O)−NR188189{ここでR188及びR189はそれぞれ独立してH又は−(C−C)アルキルを示す}
を示し;
rは0、1又は2を示し;そして
sは0又は1を示す};
4.10)
{ここで
191
4.10.a)H;
4.10.b)−(C−C)アルキル;
4.10.c)R193が−(C−C)アルキルを示す−SO193
4.10.d)−C(O)R194{ここでR194は(C−C)アルキルを示し、それは場合により
4.10.d4)R195がH又は(C−C)アルキルを示すOR195
から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
4.10.e)R199が(C−C)アルキルを示す−C(O)OR199;あるいは
4.10.f)−C(O)−NR200201{ここでR200及びR201はそれぞれ独立してH又は−(C−C)アルキルを示す}
を示し;
XはO、S、S(O)又はNR203を示し、ここで
203はH又は−(C−C)アルキルを示し;そして
tは0、1又は2を示す};
4.11)ハロゲン;あるいは
4.12)CN
を示す]
の化合物又は製薬学的に許容され得るその塩を提供する。
本発明の化合物の合成において有用である中間体は、下記にQ1として示される一般式を有し、
式中、
RはH又は(C−C)アルキルを示し;そして
はハロゲン;場合によりハロゲンを有していることができる−(C−C)アルキル;又は場合によりハロゲンを有していることができる−O(C−C)アルキルを示す。
本発明の化合物の合成において有用である第2の中間体は、下記にQ2として示される一般式を有し、
式中、
はハロゲン、(C−C)アルキル、−CN、−C(O)O(C−C)アルキル又は−C(O)Hを示す。
定義
化合物、塩、多形相、水和物、溶媒和物などの用語の複数形が本明細書で用いられる場合、これは単数の化合物、塩、多形相、異性体、水和物、溶媒和物なども意味すると理解される。
本発明の化合物は、所望の種々の置換基の位置及び性質に依存して1個もしくはそれより多い不斉中心を含有し得る。不斉炭素原子は(R)又は(S)立体配置で存在することができ、1個の不斉中心の場合にはラセミ混合物又は複数の不斉中心の場合にはジアステレオマー混合物を生ずる。ある場合には、与えられる結合、例えば特定の化合物の2個の置換された芳香環を連結する中心結合の回りの制限された回転の故にも不斉が存在し得る。環上の置換基もシス又はトランス形態で存在し得る。すべてのそのような立体異性体(エナンチオマー及びジアステレオマーを含む)が本発明の範囲内に含まれることが意図されている。好ましい化合物は、より望ましい生物学的活性を生ずるものである。本発明の化合物の分離された、純粋な、又は部分的に精製された異性体及び立体異性体又はラセミもしくはジアステレオマー混合物も本発明の範囲内に含まれる。そのような材料の精製及び分離は、当該技術分野において既知の標準的な方法により行なうことができる。
通常の方法に従う、例えば光学的に活性な酸もしくは塩基を用いるジアステレオ異性体塩の形成又は共有結合ジアステレオマーの形成によるラセミ混合物の分割により、光学的異性体を得ることができる。適した酸の例は酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジトルオイル酒石酸及びショウノウスルホン酸である。ジアステレオ異性体の混合物を、それらの物理的及び/又は化学的相違に基づいて、当該技術分野において既知の方法により、例えばクロマトグラフィー又は分別結晶化によりそれらの個々のジアステレオマーに分離することができる。次いで分離されたジアステレオマー塩から光学的に活性な塩基又は酸を遊離させる。光学的異性体の分離のための種々の方法は、エナンチオマーの分離を最大にするために最善に選ばれる通常の誘導体化を用いるかもしくは用いないキラルクロマトグラフィー(例えばキラルHPLCカラム)の使用を含む。適したキラルHPLCカラムはDiacelにより製造され、例えば他の多くの中でもChiracel OD及びChiracel OJであり、すべて慣例的に選択可能である。誘導体化を用いるかもしくは用いない酵素的分離も有用である。光学的に活性な出発材料を用いるキラル合成により、本発明の光学的に活性な化合物を同様に得ることができる。
本発明は本明細書に開示される化合物の有用な形態、例えば実施例のすべての化合物の製薬学的に許容され得る塩、共−沈殿物、代謝産物、水和物、溶媒和物及びプロドラッグにも関する。「製薬学的に許容され得る塩」という用語は、本発明の化合物の比較的無毒性の無機もしくは有機酸付加塩を指す。例えば:S.M.Berge,et al.著,“Pharmaceutical Salts,”J.Pharm.Sci.66,1977年,1−19を参照されたい。製薬学的に許容され得る塩には、塩基として働く主化合物を無機もしくは有機酸と反応させて塩を形成することにより得られるもの、例えば塩酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、ショウノウスルホン酸、シュウ酸、マレイン酸、コハク酸及びクエン酸の塩が含まれる。製薬学的に許容され得る塩には、主化合物が酸として働き、それを適した塩基と反応させて例えばナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム及びコリン塩を形成するものも含まれる。当該技術分野における熟練者はさらに、複数の既知の方法のいずれかを介して化合物を適した無機もしくは有機酸と反応させることにより、特許請求される化合物の酸付加塩を製造できることを認識するであろう。あるいはまた、本発明の酸性化合物のアルカリ及びアルカリ土類金属塩は、多様な既知の方法を介して本発明の化合物を適した塩基と反応させることにより製造される。
本発明の化合物の代表的な塩には、当該技術分野において周知の手段により例えば無機もしくは有機酸もしくは塩基から生成する通常の無毒性の塩及び第4級アンモニウム塩が含まれる。例えばそのような酸付加塩には酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、桂皮酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、イタコン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、スルホン酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシレート及びウンデカン酸塩が含まれる。
塩基塩はアルカリ金属塩、例えばカリウム及びナトリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム及びマグネシウム塩ならびにジシクロヘキシルアミン及びN−メチル−D−グルカミンのような有機塩基とのアンモニウム塩を含む。さらに、塩基性窒素含有基を、メチル、エチル、プロピル及びブチルクロリド、ブロミド及びヨーダイドのような低級アルキルハライド;硫酸ジメチル、ジエチル及びジブチルのような硫酸ジアルキル;ならびに硫酸ジアミル、デシル、ラウリル、ミリスチル及びステアリルクロリド、ブロミド及びヨーダイドのような長鎖ハライド、ベンジル及びフェネチルブロミドのようなアラルキルハライドならびに他のような薬剤を用いて第4級化することができる。
本発明の目的のために、「溶媒和物」という用語は、溶媒分子と配位して固体又は液体状態における錯体を形成する化合物の形態である。水和物は溶媒和物の特殊な形態であり、その場合、溶媒は水である。
「アルキル」という用語は、一般に1〜6個、1〜4個又は1〜3個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状飽和炭化水素基を指し、例としてメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、n−ペンチル及びn−ヘキシルを示す。
「シクロアルキル」という用語は飽和炭素環式基を指す。好ましいシクロアルキル基にはC−C環が含まれ、例としてシクロプロピル、シクロペンチル及びシクロヘキシルを示す。
「アルコキシ」という用語は、1〜6個、1〜4個又は1〜3個の炭素原子を有し、酸素原子を介して結合する直鎖状もしくは分枝鎖状炭化水素基を指し、例としてメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ、ヘキソキシ、イソヘキソキシを示す。「アルコキシ」及び「アルキルオキシ」という用語は、しばしば同義的に用いられる。
「アルキルアミノ」という用語は、1もしくは2個の(独立して選ばれる)アルキル置換基を有するアミノ基を指し、例としてメチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、tert−ブチルアミノ、n−ペンチルアミノ、n−ヘキシルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノ、N−t−ブチル−N−メチルアミノ、N−エチル−N−n−ペンチルアミノ及びN−n−ヘキシル−N−メチルアミノを示す。
「アルキルアミノカルボニル」という用語は、1もしくは2個の(独立して選ばれる)アルキル置換基を有するアルキルアミノカルボニル基を指し、例えばメチルアミノカルボ
ニル、エチルアミノカルボニル、n−プロピルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル、tert−ブチルアミノカルボニル、n−ペンチルアミノカルボニル、n−ヘキシルアミノカルボニル、N,N−ジメチルアミノカルボニル、N,N−ジエチルアミノカルボニル、N−エチル−N−メチルアミノカルボニル、N−メチル−N−n−プロピルアミノカルボニル、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノカルボニル、N−t−ブチル−N−メチルアミノカルボニル、N−エチル−N−n−ペンチルアミノ−カルボニル及びN−n−ヘキシル−N−メチルアミノカルボニルを示す。
「アルキルアミノスルホニル」という用語は、アミノ部分の上に1もしくは2個の(独立して選ばれる)アルキル置換基を有するアミノスルホニル基を指し、例としてメチルアミノスルホニル、エチルアミノスルホニル、n−プロピルアミノスルホニル、イソプロピルアミノスルホニル、tert−ブチルアミノスルホニル、n−ペンチルアミノスルホニル、n−ヘキシル−アミノスルホニル、N,N−ジメチルアミノスルホニル、N,N−ジエチルアミノスルホニル、N−エチル−N−メチルアミノスルホニル、N−メチル−N−n−プロピルアミノスルホニル、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノスルホニル、N−t−ブチル−N−メチルアミノスルホニル、N−エチル−N−n−ペンチルアミノスルホニル及びN−n−ヘキシル−N−メチルアミノスルホニルを示す。
「アルキルスルホニルアミノ」という用語は、スルホニルアミノ部分の上にアルキル置換基を有するスルホニルアミノ基を指し、例としてメチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、n−プロピルスルホニルアミノ、イソプロピルスルホニルアミノ、tert−ブチルスルホニルアミノ、n−ペンチルスルホニルアミノ及びn−ヘキシルスルホニルアミノを示す。
「アルコキシカルボニル」という用語は、アルコキシ基で置換されているカルボニル基を指し、例としてメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、n−ペントキシカルボニル及びn−ヘキソキシカルボニルを示す。
「アルコキシカルボニルアミノ」という用語は、カルボニル部分上においてアルコキシ基で置換されているカルボニルアミノ基を指し、例としてメトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、n−プロポキシカルボニルアミノ、イソプロポキシカルボニルアミノ、tert−ブトキシカルボニルアミノ、n−ペントキシカルボニルアミノ及びn−ヘキソキシカルボニルアミノを示す。
「ヘテロアリール」という用語は、5〜10個又は5もしくは6個の環原子及を有し、且つ窒素、酸素及び硫黄より成る群から選ばれる最高で4個のヘテロ原子を有し、少なくとも1個の環において芳香族である単−もしくは二環式基を指す。それは環炭素原子又は環窒素原子を介して結合することができる。それが二環式を示し、1個の環が芳香族であり、他が芳香族でない場合、それはいずれの環において結合することもできる。そのような基の代表的な例はチオフェン、フラン、ピロール、チアゾール、オキサゾール、イミダゾール、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、インドール、インダゾール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、キノリン及びイソキノリン基である。
N、O及びSより成る群から独立して選ばれる最高で3個のヘテロ原子を含有する5〜6員芳香族複素環と述べている用語は、フラン、チオフェン、ピロール、ピラゾール、トリアゾール、イソオキサゾール、オキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、オキサジアゾール、1,3,2−ジオキサゾール、1,2,5−オキサチアゾール、1,2−ピロン、1,4−ピロン、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、トリアジン、o−及びp−イソオキサジン、1,2,5−オキサチアジン、1,2,4−オキサジアジンなどのような芳香族複素環を指すものとする。
少なくとも1個の環が芳香族であり、且つN、N→O、O及びSより成る群から独立して選ばれる最高で3個の部分を含有し、そして二環式複素環の非−芳香環のいずれも場合によりO、S、S(O)、S(O)及びNRより成る群から独立して選ばれる最高で3個の部分を含有することができる8〜10個の環メンバーの二環式複素環と述べている用語は、少なくとも1個の環が上記で議論した5〜6−員芳香族複素環であり、それが芳香族又は非芳香族であることができる第2の環に縮合している二環式複素環を指すものとする。この第2の環が芳香族である場合、それも場合によりN、N→O、O及びSより成る群から独立して選ばれる最高で3個の部分を含有することができ、この第2の環が非芳香族である場合、それは場合によりO、S、S(O)、S(O)及びNRから独立して選ばれる最高で3個の部分を含有することができる。
「ヘテロシクリル」という用語は、3〜8個又は5〜6個の環原子を含有し、且つ窒素、酸素及び硫黄、CO、SO及びSOより成る群から独立して選ばれる1〜3個のヘテロ原子もしくはヘテロ基を含有する飽和もしくは部分的不飽和単−もしくは二環式複素環式環、例えばテトラヒドロフラン−2−イル、ピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリニル、ピペリジニル、モルホリニル又はペルヒドロアゼピニルを指す。それは環炭素原子又は環窒素原子を介して結合することができる。
「ハロ」及び「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を指す。
少なくとも1個の環が芳香族である9〜10個の環メンバーの二環式炭素環は、インデン、イソインデン及びテトラヒドロナフタレンのような化合物である。
アルキル又はアルコキシ基が場合によりハロゲンを有していることができるか、あるいはハロゲンで置換されていることができると述べている用語は、基がペルハロまで1個もしくはそれより多いハロゲンを有していることを意味する。
基−NRRにおいて、2個のR基が結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりO、S及びNRから選ばれる環メンバーを含有することができる5〜6員環を形成することができ、ここでRはH又は(C−C)アルキルを示すと述べている用語は、ピロリジン、イミダゾリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリンなどのような基の形成を示すものとする。
第3級アミノ部分の2個の置換基が結合し且つそれらが結合するNと一緒になって、場合によりO、S及びNRから選ばれる環メンバーを含有することができる芳香族もしくは非芳香族5〜6員環を形成できることを示す用語は、ピロール、ピラゾール、ピペラジン、モルホリン、ピペリジン、イミダゾール、ピロリジン、イミダゾリデンなどのような5〜6−員N−含有複素環の形成の可能性を示すものとする。
NRが複素環の一部であると示される場合、これはN原子が環メンバーであり、Rが置換基であることを意味する。
O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員へテロ芳香族と述べている用語は、フラン、チオフェン、ピロール、ピラゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、イソオキサジンなどのような基を指すものとする。
「アリール」という用語は、少なくとも1個の環において芳香族であり、一般に6〜1
4個の炭素原子を有する単−〜三環式炭素環式基を指し、例としてフェニル、ナフチル及びフェナントレニルを示す。
「置換されたフェニル」という用語は、ハロゲン;アルキル、例えば(C−C)アルキル;アルコキシ、例えばO(C−C)アルキル;CN;シクロアルキル;ヘテロアリール;ヘテロシクリル;アミノ;アルキルアミノ、例えばモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノ;例えばアシル基が−C(O)(C−C)アルキル又は−C(O)フェニルであるアシルアミノ;アルコキシカルボニル;CN;NO;アルキニル;アルケニル;C(O)NH;C(O)NH(C−C)アルキル;C(O)N((C−C)アルキル);C(O)NH−フェニル;−NHC(O)NH;アルキルアミノスルホニル;アルキルスルホニルアミノ;及びアルコキシカルボニルアミノから独立して選ばれ、且つこれらの基においてアルキル及びフェニル基はさらにハロゲンで置換されていることができる1個もしくはそれより多い(しかし典型的には3個より多くない)基を有するフェニル基を指す。
フェニルが場合によりハロゲンで置換されていることができると述べている用語は、フェニル基が場合によりフッ素、塩素、臭素及びヨウ素から独立して選ばれる1個もしくはそれより多い置換基をペルハロの最大まで、しかし典型的には3個より多くないそのような基を有していることができることを意味する。
シクロアルキル基が場合によりハロゲン又はアルコキシを有していることができると述べている用語は、シクロアルキル基が1個もしくはそれより多いハロゲン置換基をペルハロまで有していることができ、及び/又はそれが1個もしくはそれより多いアルコキシ基を、一般には3個の最大まで有していることができることを示すものとする。
当該技術分野における熟練者は、2個のヘテロ原子が1個の脂肪族炭素原子に結合する場合、得られる材料は通常安定でないことを理解する。従って本発明において、脂肪族基が2個のヘテロ原子−含有置換基(例えばアミノとアルコキシにように)を有し、ここでヘテロ原子が脂肪族基に結合する場合、そのようなヘテロ原子−含有置換基は一般に脂肪族材料の異なる炭素原子上に位置する必要があるであろう。
化学基礎構造(substructure)又は官能基から延びる化学結合を示す線の末端を横切る波線は、基礎構造又は基がその結合を介して分子の残りの部分に結合することを意味する。
カルボニル基は、化学構造又は基礎構造中でC=Oとして、あるいは活字式(typed formula)中でC(O)により示される。
構成単位を列挙することにより多単位官能基を呼ぶ場合、末端の単位を最初に挙げ、次いで隣接する単位を挙げるなどである。この型の命名法の例は「アルキルフェニル」であり、それはフェニル基上に位置するアルキル基を意味し、フェニル基がさらに分子の残りの部分に結合する。逆に、「フェニルアルキル」という用語はアルキル基上に位置するフェニル基を意味し、アルキル基がさらに分子の残りの部分に結合する。他の例は「シクロアルキルアルキル」であり、それはアルキル基に結合するシクロアルキル基を意味し、アルキル基がさらに分子の残りの部分に結合する。
本文書においては簡単にするために、置換基の名前を一般に(しかし常にではなく)、置換基としてのそれらの身分を示す命名法を用いずに親化合物の名前として示す。かくして例えば本発明の化合物中の置換基がピリジン環である場合、それは一般に「ピリジル」基と言及されるのではなくて「ピリジン」置換基と呼ばれる。置換基として身分を示す命
名法が用いられず、置換基がその親によって呼ばれる場合、置換基としてのその身分は状況から明らかになるであろう。
本明細書で同定される化合物の塩は、好ましくはTHFのような適した溶媒中で遊離の塩基を無水HClで処理することにより製造される塩酸塩として化合物を単離することによって得ることができる。一般に本発明の化合物の所望の塩は、当該技術分野において周知の手段による化合物の最終的な単離及び精製の間にその場で製造することができる。あるいは、精製された化合物をその遊離の塩基形態で適した有機もしくは無機酸と別に反応させ、かくして生成する塩を単離することにより、所望の塩を製造することができる。これらの方法は一般に行なわれており、当該技術分野における熟練者に容易に明らかになるであろう。
本発明に従う化合物は、活性化合物として用いられる場合、好ましくは多少純粋な形態で、すなわち合成法からの残留物をあまり含まずに単離される。純度は化学者又は薬学者に既知の方法により決定され得る(特にRemington’s Pharmaceutical Science,18th ed.1990年,Mack Publishing Group,Enoloを参照されたい)。好ましくは、化合物の純度は99%(w/w)より高いが、必要なら95%、90%又は85%より高い純度を用いることができる。
本文書を通じて簡単にするために、複数の用語より単数の用語の使用が好まれるが、一般に他にことわらなければ複数の用語を含むものとする。例えば「請求項1の化合物の有効量を患者に投与することを含んでなる患者における疾患の処置方法」という表現は、1つのより多い疾患の同時の処置ならびに1種より多い請求項1の化合物の投与を含むものとする。
本発明に従う化合物は、予期せぬ有用な薬理学的及び薬物動態学的活性範囲を示す。従ってそれらは、人間及び動物における障害の処置及び/又は予防のための薬剤としての使用に適している。
本発明の化合物の製薬学的組成物
本発明は、1種もしくはそれより多い本発明の化合物を含有する製薬学的組成物にも関する。必要のある患者に投与することにより、所望の薬理学的効果を達成するためにこれらの組成物を用いることができる。本発明の目的の場合、患者は、特定の状態又は疾患に関する処置の必要な人間を含む哺乳類である。従って本発明は、製薬学的に許容され得る担体及び本発明の化合物又はその塩の製薬学的に有効な量を含んでなる製薬学的組成物を含む。製薬学的に許容され得る担体は、好ましくは比較的無毒性であり且つ活性成分の有効活性と一致する濃度において患者に害がなく、担体に帰せられ得る副作用が活性成分の有益な効果を損なわない担体である。化合物の製薬学的に有効な量は、好ましくは処置されている特定の状態に結果を生むか、又は影響を及ぼす量である。即時、遅延及び時間調節(timed)放出調製物を含む有効な通常の投薬単位形態物を用い、当該技術分野において周知の製薬学的に許容され得る担体と一緒に、本発明の化合物を経口的に、非経口的に、局所的に、鼻的に、眼的に、耳的に、舌下的に、直腸的に、膣的になどで投与することができる。
経口的投与のために、化合物を固体又は液体調製物、例えばカプセル、丸薬、錠剤、トローチ、ロゼンジ、融解剤(melts)、粉剤、溶液、懸濁剤又は乳剤に調製することができ、製薬学的組成物の製造に関する技術分野に既知の方法に従って調製することができる。固体単位投薬形態物はカプセルであることができ、それは例えば界面活性剤、滑択剤及び不活性充填剤、例えばラクトース、スクロース、リン酸カルシウム及びコーンスタ
ーチを含有する通常の硬質−又は軟質−殻ゼラチン型のものであることができる。
他の態様において、アラビアゴム、コーンスターチ又はゼラチンのような結合剤、投与に続く錠剤の破壊及び溶解を助けることを目的とする崩壊剤、例えばポテトデンプン、アルギン酸、コーンスターチ及びグアゴム、トラガカントゴム、アラビアゴム、錠剤顆粒化の流れを向上させ、錠剤ダイ及びパンチの表面への錠剤材料の接着を妨げることを目的とする滑択剤、例えばタルク、ステアリン酸又はステアリン酸マグネシウム、カルシウムもしくは亜鉛、色素、着色剤ならびに錠剤の美的質を強化し、錠剤を患者により許容され得るものとすることを目的とする風味剤、例えばペパーミント、冬緑油又はチェリー風味料と組み合わせてラクトース、スクロース及びコーンスターチのような通常の錠剤基剤を用い、本発明の化合物を錠剤化することができる。経口用液体投薬形態物において用いるのに適した賦形剤には、製薬学的に許容され得る界面活性剤、懸濁化剤又は乳化剤が添加されているか又は添加されていないリン酸二カルシウム及び希釈剤、例えば水及びアルコール類、例えばエタノール、ベンジルアルコール及びポリエチレンアルコールが含まれる。種々の他の材料がコーティングとして、又は投薬単位物の物理的形態を他に改変するために存在することができる。例えば錠剤、丸薬又はカプセルをシェラック、糖又は両方でコーティングすることができる。
分散可能な粉末及び顆粒は水性懸濁剤の調製に適している。それらは分散剤又は湿潤剤、懸濁化剤及び1種もしくはそれより多い防腐剤と混合された活性成分を与える。適した分散剤又は湿潤剤及び懸濁化剤は、すでに上記で挙げたものにより代表される。追加の賦形剤、例えば上記の甘味剤、風味剤及び着色剤も存在することができる。
本発明の製薬学的組成物は、水中油型乳剤の形態にあることもできる。油相は植物油、例えば液体パラフィン又は植物油の混合物であることができる。適した乳化剤は(1)天然に存在するゴム、例えばアラビアゴム及びトラガカントゴム、(2)天然に存在するホスファチド類、例えば大豆及びレシチン、(3)脂肪酸及び無水ヘキシトールから誘導されるエステル又は部分的エステル、例えばソルビタンモノオレート、(4)該部分的エステルとエチレンオキシドの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレートであることができる。乳剤は甘味剤及び風味剤を含有することもできる。
植物油、例えばアラキス油、オリーブ油、ごま油又はココナツ油あるいは鉱油、例えば液体パラフィン中に活性成分を懸濁させることにより、油性懸濁剤を調製することができる。油性懸濁剤は増粘剤、例えば蜜蝋、硬質パラフィン又はセチルアルコールを含有することができる。懸濁剤は1種もしくはそれより多い防腐剤、例えばp−ヒドロキシ安息香酸エチルもしくはn−プロピル;1種もしくはそれより多い着色剤;1種もしくはそれより多い風味剤;ならびに1種もしくはそれより多い甘味剤、例えばスクロース又はサッカリンを含有することもできる。
甘味剤、例えばグリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール又はスクロースを用いてシロップ及びエリキシル剤を調製することができる。そのような調剤は粘滑薬及び防腐剤、例えばメチル及びプロピルパラベンならびに風味剤及び着色剤を含有することもできる。
本発明の化合物を非経口的に、すなわち皮下、静脈内、眼内、滑膜内、筋肉内又は腹膜内に、製薬学的担体と一緒の好ましくは生理学的に許容され得る希釈剤中の化合物の注入可能な投薬として投与することもでき、担体は水、食塩水、デキストロース水溶液及び関連する糖溶液、アルコール、例えばエタノール、イソプロパノール又はヘキサデシルアルコール、グリコール類、例えばプロピレングリコール又はポリエチレングリコール、グリセロールケタール類、例えば2,2−ジメチル−1,1−ジオキソラン−4−メタノール
、エーテル類、例えばポリ(エチレングリコール)400、油、脂肪酸、脂肪酸エステル又は脂肪酸グリセリド、あるいはアセチル化脂肪酸グリセリドのような無菌の液体又は液体の混合物であることができ、製薬学的に許容され得る界面活性剤、例えばせっけん又は洗剤、懸濁化剤、例えばペクチン、カーボマー、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースもしくはカルボキシメチルセルロース又は乳化剤及び他の製薬学的添加剤が添加されるか又は添加されない。
本発明の非経口用調剤において用いられ得る油の例は石油、動物、植物もしくは合成起源のもの、例えばピーナツ油、大豆油、ごま油、綿実油、コーン油、オリーブ油、ペトロラタム及び鉱油である。適した脂肪酸にはオレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸及びミリスチン酸が含まれる。適した脂肪酸エステルは、例えばオレイン酸エチル及びミリスチン酸イソプロピルである。適したせっけんには脂肪酸アルカリ金属、アンモニウム及びトリエタノールアミン塩が含まれ、適した洗剤にはカチオン性洗剤、例えばジメチルジアルキルアンモニウムハライド、アルキルピリジニウムハライド及びアルキルアミンアセテート;アニオン性洗剤、例えばアルキル、アリール及びオレフィンスルホネート、アルキル、オレフィン、エーテル及びモノグリセリドサルフェートならびにスルホスクシネート;非イオン性洗剤、例えば脂肪アミンオキシド、脂肪酸アルカノールアミド及びポリ(オキシエチレン−オキシプロピレン)又はエチレンオキシドもしくはプロピレンオキシドコポリマー;ならびに両性洗剤、例えばアルキル−ベータ−アミノプロピオネート及び2−アルキルイミダゾリン第4級アンモニウム塩ならびに混合物が含まれる。
本発明の非経口用組成物は、典型的には約0.5重量%〜約25重量%の活性成分を溶液中に含有するであろう。防腐剤及び緩衝剤も有利に用いられ得る。注入の部位における刺激を最小にするか又は取り除くために、そのような組成物は好ましくは約12〜約17の親水性−親油性バランス(HLB)を有する非−イオン性界面活性剤を含有することができる。そのような調剤中の界面活性剤の量は好ましくは約5重量%〜約15重量%の範囲である。界面活性剤は上記のHLBを有する単一の成分であることができるか、あるいは所望のHLBを有する2種もしくはそれより多い成分の混合物であることができる。
非経口用調剤中で用いられる界面活性剤の例はポリエチレンソルビタン脂肪酸エステルの種類、例えばソルビタンモノオレート及びプロピレンオキシドとプロピレングリコールの縮合により生成するエチレンオキシドと疎水性塩基の高分子量付加物である。
製薬学的組成物は無菌の注入可能な水性懸濁剤の形態にあることができる。そのような懸濁剤は既知の方法に従い、適した分散剤もしくは湿潤剤及び懸濁化剤、例えばナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル−セルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム及びアラビアゴム;天然に存在するホスファチド、例えばレシチン、アルキレンオキシドと脂肪酸の縮合生成物、例えばポリオキシエチレンステアレート、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールの縮合生成物、例えばヘプタデカ−エチレンオキシセタノール、エチレンオキシドと脂肪酸及びヘキシトールから誘導される部分的エステルの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビトールモノオレートあるいはエチレンオキシドと脂肪酸及び無水ヘキシトールから誘導される部分的エステルの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレートであることができる分散剤又は湿潤剤を用いて調製され得る。
無菌の注入可能な調製物は、無毒性の非経口的に許容され得る希釈剤もしくは溶媒中の無菌の注入可能な溶液又は懸濁剤であることもできる。用いられ得る希釈剤及び溶媒は、例えば水、リンゲル液及び等張塩化ナトリウム溶液及び等張グルコース溶液である。さらに、無菌の固定油が溶媒又は懸濁媒体として通常用いられる。この目的のために、合成モノ−もしくはジグリセリドを含むいずれの無刺激の固定油を用いることもできる。さらに
オレイン酸のような脂肪酸を注入可能なものの調製において用いることができる。
本発明の組成物を、薬剤の直腸的投与のための座薬の形態で投与することもできる。これらの組成物は、常温で固体であるが直腸温度で液体であり、従って直腸で融解して薬剤を放出する適した無−刺激性賦形剤と薬剤を混合することにより調製され得る。そのような材料は、例えばココアバター及びポリエチレングリコールである。
本発明の方法において用いられる他の調剤は、経皮送達装置(「パッチ」)を用いる。制御された量で本発明の化合物を連続的又は断続的に注入するために、そのような経皮パッチを用いることができる。製薬学的薬剤の送達のための経皮パッチの構成及び使用は当該技術分野において周知である(例えば引用することによりその記載事項が本明細書の内容となる1991年6月11日に発行された米国特許第5,023,252号明細書を参照されたい)。そのようなパッチを製薬学的薬剤の連続的、パルス的あるいはオンデマンド送達用に構成することができる。
非経口的投与のための放出制御調剤にはリポソーム、ポリマー微小球及びポリマーゲル調剤が含まれ、それらは当該技術分野において既知である。
機械的送達装置を介して製薬学的組成物を患者に導入するのが望ましいか、又は必要であり得る。製薬学的薬剤の送達のための機械的送達装置の構成及び使用は当該技術分野において周知である。例えば脳に直接薬剤を投与するための直接法は通常、血液−脳関門を迂回するために患者の脳室系内に薬剤送達カテーテルを置くことを含む。体の特定の解剖学的領域に薬剤を輸送するために用いられる1つのそのような移植可能な送達システムは、1991年4月30日に発行された米国特許第5,011,472号明細書に記載されている。
本発明の組成物は、一般に担体又は希釈剤と呼ばれる他の通常の製薬学的に許容され得る配合成分も必要通りもしくは所望通りに含有することができる。適した投薬形態におけるそのような組成物の調製のための通常の方法を用いることができる。そのような成分及び方法には、それぞれ引用することによりその記載事項が本明細書の内容となる以下の参照文献に記載されているものが含まれる:Powell,M.F.et al著,“Compendium of Excipients for Parenteral Formulations”PDA Journal of Pharmaceutical
Science & Technology 52(5),1998年,238−311;Strickley,R.G著,“Parenteral Foumulations of Small Molecule Therapeutics Marketed in the United States(1999)−Part−1” PDA Journal of Pharmaceutical Science & Technology 53(6),1999年,324−349;ならびにNema,S.et al著,“Excipients and Their Use in Injectable Products” PDA Journal of Pharmaceutical Science & Technology 51(4),1997年,166−171。
組成物をその意図される投与の経路のために適宜調製するのに用いられ得る通常用いられる製薬学的成分には:
酸性化剤(例には、これらに限られないが酢酸、クエン酸、フマル酸、塩酸、硝酸が含まれる);
アルカリ性化剤(例には、これらに限られないがアンモニア水、炭酸アンモニウム、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、水酸化カリウム、ホウ酸ナトリウム、炭酸ナト
リウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、トロラミンが含まれる);
吸着剤(例には、これらに限られないが粉末セルロース及び活性炭が含まれる);
エアゾールプロペラント(例には、これらに限られないが二酸化炭素、CCl、FClC−CClF及びCClFが含まれる);
空気置換剤(例には、これらに限られないが窒素及びアルゴンが含まれる);
抗菌・カビ性防腐剤(例には、これらに限られないが安息香酸、ブチルパラベン、エチルパラベン、メチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸ナトリウムが含まれる);
抗微生物性防腐剤(例には、これらに限られないがベンズアルコニウムクロリド、ベンズエトニウムクロリド、ベンジルアルコール、セチルピリジニウムクロリド、クロロブタノール、フェノール、フェニルエチルアルコール、硝酸フェニル水銀及びチメロサル(thimerosal)が含まれる);
酸化防止剤(例には、これらに限られないがアスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、次亜リン酸、モノチオグリセロール、没食子酸プロピル、アスコルビン酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート、メタ重亜硫酸ナトリウムが含まれる);
結合材料(例には、これらに限られないがブロックポリマー、天然及び合成ゴム、ポリアクリレート、ポリウレタン、シリコーン、ポリシロキサン及びスチレン−ブタジエンコポリマーが含まれる);
緩衝剤(例には、これらに限られないがメタリン酸カリウム、リン酸二カリウム、酢酸ナトリウム、無水クエン酸ナトリウム及びクエン酸ナトリウム二水和物が含まれる);
保有剤(carrying agents)(例には、これらに限られないがアカシアシロップ、芳香性シロップ、芳香性エリキサー、チェリーシロップ、ココアシロップ、オレンジシロップ、シロップ、コーン油、鉱油、ピーナツ油、ごま油、制菌性塩化ナトリウム注入及び注入用の制菌性水が含まれる);
キレート化剤(例には、これらに限られないがエデテート二ナトリウム及びエデト酸が含まれる);
着色剤(例には、これらに限られないがFD&C Red No.3、FD&C Red
No.20、FD&C Yellow No.6、FD&C Blue No.2、D&C Green No.5、D&C Orenge No.5、D&C Red No.8、カラメル及び酸化第二鉄赤が含まれる);
透明化剤(例には、これに限られないがベントナイトが含まれる);
乳化剤(例には、これらに限られないがアラビアゴム、セトマクロゴル(cetomacrogol)、セチルアルコール、グリセリルモノステアレート、レシチン、ソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレン50モノステアレートが含まれる);
カプセル封入剤(例には、これらに限られないがゼラチン及び酢酸フタル酸セルロースが含まれる);
風味剤(例には、これらに限られないがアニス油、シナモン油、ココア、メントール、オレンジ油、ペパーミント油及びバニリンが含まれる);
保湿剤(例には、これらに限られないがグリセロール、プロピレングリコール及びソルビトールが含まれる);
研和剤(例には、これらに限られないが鉱油及びグリセリンが含まれる);
油(例には、これらに限られないがアラキス油、鉱油、オリーブ油、ピーナツ油、ごま油及び植物油が含まれる);
軟膏基剤(例には、これらに限られないがラノリン、親水性軟膏、ポリエチレングリコール軟膏、ペトロラタム、親水性ペトロラタム、白色軟膏、黄色軟膏及びバラ水軟膏が含まれる);
浸透増進剤(経皮送達)(例には、これらに限られないがモノヒドロキシもしくはポリヒドロキシアルコール、一−もしくは多価アルコール、飽和もしくは不飽和脂肪アルコール、飽和もしくは不飽和脂肪エステル、飽和もしくは不飽和ジカルボン酸、精油、ホスファチジル誘導体、セファリン、テルペン、アミド、エーテル、ケトン及びウレアが含まれる
)、
可塑剤(例には、これらに限られないがフタル酸ジエチル及びグリセロールが含まれる);
溶媒(例には、これらに限られないがエタノール、コーン油、綿実油、グリセロール、イソプロパノール、鉱油、オレイン酸、ピーナツ油、精製水、注入用水、注入用の無菌水及び灌注のための無菌水が含まれる);
硬化剤(例には、これらに限られないがセチルアルコール、セチルエステルワックス、微結晶性ワックス、パラフィン、ステアリルアルコール、白蝋及び黄蝋が含まれる);
座薬基剤(例には、これらに限られないがココアバター及びポリエチレングリコール(混合物)が含まれる);
界面活性剤(例には、これらに限られないがベンズアルコニウムクロリド、ノノキシノール10(nonoxynol 10)、オクストキシノール9(oxtoxynol 9)、ポリソルベート80、ラウリル硫酸ナトリウム及びソルビタンモノ−パルミテートが含まれる);
懸濁化剤(例には、これらに限られないが寒天、ベントナイト、カーボマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カオリン、メチルセルロース、トラガカント及びビーゴムが含まれる);
甘味剤(例には、これらに限られないがアスパルテーム、デキストロース、グリセロール、マンニトール、プロピレングリコール、サッカリンナトリウム、ソルビトール及びスクロースが含まれる);
錠剤抗−接着剤(例には、これらに限られないがステアリン酸マグネシウム及びタルクが含まれる);
錠剤結合剤(例には、これらに限られないがアラビアゴム、アルギン酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム、圧縮可能な糖(compressible sugar)、エチルセルロース、ゼラチン、液体グルコース、メチルセルロース、非−架橋ポリビニルピロリドン及び予備ゼラチン化デンプンが含まれる);
錠剤及びカプセル希釈剤(例には、これらに限られないが二塩基性リン酸カルシウム、カオリン、ラクトース、マンニトール、微結晶性セルロース、粉末セルロース、沈降炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、ソルビトール及びデンプンが含まれる);
錠剤コーティング剤(例には、これらに限られないが液体グルコース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース及びシェラックが含まれる);
錠剤直接圧縮賦形剤(例には、これに限られないが二塩基性リン酸カルシウムが含まれる);
錠剤崩壊剤(例には、これらに限られないがアルギン酸、カルボキシメチルセルロースカルシウム、微結晶性セルロース、ポラクリリンカリウム、架橋ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム、ナトリウムデンプングリコレート及びデンプンが含まれる);
錠剤滑り剤(例には、これらに限られないがコロイドシリカ、コーンスターチ及びタルクが含まれる);
錠剤滑択剤(例には、これらに限られないがステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、鉱油、ステアリン酸及びステアリン酸亜鉛が含まれる);
錠剤/カプセル不透明化剤(例には、これに限られないが二酸化チタンが含まれる);
錠剤研磨剤(例には、これらに限られないがカルナバ蝋及び白蝋が含まれる);
増粘剤(例には、これらに限られないが密蝋、セチルアルコール及びパラフィンが含まれる);
等張剤(tonicity agents)(例には、これらに限られないがデキストロース及び塩化ナトリウムが含まれる);
粘度向上剤(例には、これらに限られないがアルギン酸、ベントナイト、カーボマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム及びトラガカントが含まれる);ならびに
湿潤剤(例には、これらに限られないがヘプタデカエチレンオキシセタノール、レシチン、ソルビトールモノオレート、ポリオキシエチレンソルビトールモノオレート及びポリオキシエチレンステアレートが含まれる)
が含まれる。
本発明に従う製薬学的組成物を以下の通りに例示することができる:
無菌静脈内(IV)溶液:本発明の所望の化合物の5mg/mL溶液を無菌の注入可能な水を用いて作ることができ、必要ならpHを調節する。無菌の5%デキストロースを用い、投与のために溶液を1〜2mg/mLに希釈し、約60分に及ぶ静脈内輸液として投与する。
静脈内投与のための凍結乾燥粉剤:(i)凍結乾燥粉末としての100〜1000mgの本発明の所望の化合物、(ii)32〜327mg/mLのクエン酸ナトリウム及び(iii)300〜3000mgのデキストラン 40を用いて無菌調製物を調製することができる。無菌の注入可能な食塩水又はデキストロース5%を用い、調剤を10〜20mg/mLの濃度に再構成し、それをさらに食塩水又はデキストロース5%を用いて0.2〜0.4mg/mLに希釈し、静脈内ボーラス又は15〜60分に及ぶ静脈内輸液により投与する。
筋肉内懸濁剤:筋肉内注入のために以下の溶液又は懸濁剤を調製することができる:
50mg/mLの所望の水−不溶性の本発明の化合物
5mg/mLのナトリウムカルボキシメチルセルロース
4mg/mLのTWEEN 80
9mg/mLの塩化ナトリウム
9mg/mLのベンジルアルコール
硬質殻カプセル:標準的なツーピース硬質ガランチンカプセルにそれぞれ100mgの粉末活性成分、150mgのラクトース、50mgのセルロース及び6mgのステアリン酸マグネシウムを充填することにより、多数の単位カプセルを調製する。
軟質ゼラチンカプセル:大豆油、綿実油又はオリーブ油のような消化可能な油中の活性成
分の混合物を調製し、容量形ポンプにより溶融ゼラチン中に注入し、100mgの活性成分を含有する軟質ゼラチンカプセルを形成する。カプセルを洗浄し、乾燥する。活性成分をポリエチレングリコール、グリセリン及びソルビトールの混合物中に溶解し、水混和性薬剤混合物を調製することができる。
錠剤:投薬単位が100mgの活性成分、0.2mgのコロイド二酸化ケイ素、5mgのステアリン酸マグネシウム、275mgの微結晶性セルロース、11mgのデンプン及び98.8mgのラクトースであるように、通常の方法により多数の錠剤を調製する。適した水性及び非−水性コーティングを適用し、より口に合うようにするか、優雅さ及び安定性を向上させるか、あるいは吸収を遅らせることができる。
即時放出錠剤/カプセル:これらは通常の方法及び新規な方法により作られる固体の経口用投薬形態物である。これらの単位は薬物の即時の溶解及び送達のために、水なしで経口的に摂取される。活性成分は、糖、ゼラチン、ペクチン及び甘味剤のような成分を含有する液体中に混合される。これらの液体を凍結乾燥及び固体状態抽出法により固体の錠剤又
はカプセルに固化させる。粘弾性及び熱弾性糖及びポリマー又は泡起性成分と一緒に薬剤化合物を圧縮し、水の必要のない即時放出を目的とする多孔質マトリックスを作ることができる。
高−増殖性障害の処置方法
本発明は、哺乳類の高−増殖性障害の処置のための本発明の化合物及びその組成物の使用方法にも関する。細胞増殖及び/又は細胞分裂の阻害、遮断、減少、低下などのため、ならびに/あるいはアポトーシスを生ずるために化合物を用いることができる。この方法は、本発明の化合物あるいはその製薬学的に許容され得る塩、異性体、多形相、代謝産物、水和物、溶媒和物又はエステルなどの障害の処置に有効である量を、必要のある人間を含む哺乳類に投与することを含む。高−増殖性障害には例えば乾癬、ケロイド及び皮膚に影響を与える他の過形成、良性前立腺過形成(BPH)、充実性腫瘍、例えば乳房、気道、脳、生殖器、消化管、尿路、眼、肝臓、皮膚、頭部及び頚部、甲状腺、上皮小体のガン及びそれらの遠隔転移が含まれるがこれらに限られない。それらの障害にはリンパ腫、肉腫及び白血病も含まれる。
乳ガンの例には浸潤性腺管ガン、浸潤性小葉ガン、上皮内腺管ガン(ductal carcinoma in situ)及び上皮内小葉ガン(lobular carcinoma in situ)が含まれるが、これらに限られない。
気道のガンの例には、小−細胞及び非−小−細胞肺ガンならびに気管支腺腫及び胸膜肺芽腫が含まれるが、これらに限られない。
脳のガンの例には脳幹及び眼下神経膠腫(hypophtalmic glioma)、小脳及び大脳星状細胞腫、髄芽細胞腫、脳室上衣細胞腫ならびに神経外胚葉及び松果腫瘍が含まれるが、これらに限られない。
男性生殖器の腫瘍には前立腺及び精巣ガンが含まれるが、これらに限られない。女性生殖器の腫瘍には、子宮内膜、子宮頚、卵巣、膣及び外陰ガンならびに子宮の肉腫が含まれるが、これらに限られない。
消化管の腫瘍には、肛門、結腸、結腸直腸、食道、胆嚢、胃、膵臓、直腸、小腸及び唾液腺ガンが含まれるが、これらに限られない。
尿路の腫瘍には、膀胱、陰茎、腎臓、腎盤、尿管、尿道及びヒト腎乳頭ガンが含まれるが、これらに限られない。
眼のガンには眼内黒色腫及び網膜芽細胞腫が含まれるが、これらに限られない。
肝臓ガンの例には、肝細胞ガン(線維層板変異体(fibrolamellar variant)を有するかもしくは有していない肝細胞ガン)、胆管ガン(肝臓内胆管ガン)及び混合肝細胞胆管ガンが含まれるが、これらに限られない。
皮膚ガンには、扁平上皮細胞ガン、カポジ肉腫、悪性黒色腫、メルケル細胞皮膚ガン及び非−黒色腫皮膚ガンが含まれるが、これらに限られない。
頭部−及び−頚部ガンには、喉頭、下咽頭、鼻咽頭、口腔咽頭ガン、唇及び口腔ガンならびに扁平上皮細胞が含まれるが、これらに限られない。
リンパ腫には、AIDS−関連リンパ腫、非−ホジキンリンパ腫、皮膚T−細胞リンパ
腫、バーキットリンパ腫、ホジキン病及び中枢神経系のリンパ腫が含まれるが、これらに限られない。
肉腫には、軟組織の肉腫、骨肉種、悪性線維性組織球腫、リンパ肉腫及び横紋筋肉腫が含まれるが、これらに限られない。
白血病には、急性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病及びヘアリー・セル白血病が含まれるが、これらに限られない。
これらの障害は人間において十分に特性化されているが、他の哺乳類においても類似の病因を以って存在し、本発明の製薬学的組成物の投与により処置することができる。
本文書を通じて記述される「処置する」又は「処置」という用語は慣例的に用いられ、例えばガンのような疾患又は障害の防除、緩和、縮小(reducing)、軽減、その状態の改善などの目的のための患者の処置又は保護である。
キナーゼ障害の処置方法
本発明は、FGFR1、FGFR2、FGFR3、FGFR4、VEGFR1、VEGFR2、VEGFR3、Tie2、PDGFR、オーロラA、オーロラB、EphB4、EphA2、p70S6K、RSK、TrkA、Trk B、RET、Src、c−Yes及びFynを含む異常なキナーゼ活性(例えばチロシンキナーゼ活性)と関連する障害の処置方法も提供する。
上記の背景の節で挙げた疾患(例えばガン)を含む障害の処置のために、本発明の化合物の有効量を用いることができる。それでもなお(nonetheless)、作用機構及び/又はキナーゼと障害の間の関連性にかかわらず、本発明の化合物を用いてそのようなガン及び他の疾患を処置することができる。
「異常なキナーゼ活性」又は「異常なチロシンキナーゼ活性」という句は、キナーゼをコードする遺伝子又はそれがコードするポリペプチドのいずれの異常な発現又は活性をも含む。そのような異常な活性の例には遺伝子又はポリペプチドの過剰発現;遺伝子増幅;構成的に−活性な又は過剰活性な(hyperactive)キナーゼ活性を生ずる突然変異;遺伝子突然変異、欠失、置換、付加などが含まれるが、これらに限られない。
本発明は、本発明の化合物の塩、多形相、代謝産物、水和物、溶媒和物、プロドラッグ(例えばエステル)及びそのジアステレオ異性体を含む本発明の化合物の有効量を投与することを含んでなる、特にFGFR1、FGFR2、FGFR3、FGFR4、VEGFR1、VEGFR2、VEGFR3、Tie2、PDGFR、オーロラA、オーロラB、EphB4、EphA2、p70S6K、RSK、TrkA、Trk B、RET、Src、c−Yes及びFynのキナーゼ活性の阻害方法も提供する。キナーゼ活性を細胞において(例えば試験管内で)又は処置の必要な哺乳類患者、特に人間の患者の細胞において阻害することができる。
脈管形成性障害の処置方法
本発明は、過剰な及び/又は異常な脈管形成と関連する障害及び疾患の処置方法も提供する。
脈管形成の不適切な及び逸所の発現は、生物に有害であり得る。複数の病理学的状態が外生の(extraneous)血管の成長と関連する。これらには、例えば糖尿病性網膜症、虚血性網膜−静脈閉塞及び若年(prematurity)の網膜症(Aiell
o et al.著,New Engl.J.Med.,331,1994年,1480;Peer et al.著,Lab.Invest.,72,1995年,638)、年令−関連黄斑変性(AMD;Lopez et al.著,Invest.Opththalmol.Vis.Sci.,37,1996年,855を参照されたい)、新生血管緑内障、乾癬、水晶体後線維増殖症、血管線維腫、炎症、慢性関節リウマチ(RA)、再狭窄、ステント内再狭窄、血管移植片再狭窄などが含まれる。さらに、ガン及び腫瘍性組織と関連する増加した血液供給は成長を助長し、急速な腫瘍の拡大及び転移に導く。さらに、腫瘍における新しい血管及びリンパ管の成長は、離脱する(renegade)細胞のための逃げ道を与え、転移及び結果としてのガンの広がりを助長する。かくして本発明の化合物を用い、例えば血管形成を阻害する及び/又は減少させることにより;内皮細胞増殖又は脈管形成に含まれる他の型を阻害する、遮断する、減少させる、低下させるなどにより、ならびにそのような細胞型の細胞死又はアポトーシスを引き起こすことにより、前記の脈管形成性障害のいずれをも処置及び/又は予防することができる。
投薬量及び投与
高−増殖性障害及び脈管形成性障害の処置のために有用な化合物を評価するために既知の標準的な実験室法に基づき、標準的な毒性試験により、及び哺乳類における上記で同定された状態の処置の決定のための標準的な薬理学的アッセイにより、及びこれらの結果を、これらの状態の処置に用いられる既知の薬剤の結果と比較することにより、本発明の化合物の有効な投薬量をそれぞれの所望の適応症の処置のために容易に決定することができる。これらの状態の1つの処置において投与されるべき活性成分の量は、用いられる特定の化合物及び投薬単位、投与様式、処置の期間、処置される患者の年令及び性別ならびに処置される状態の性質及び程度のような考慮事項に従って広く変わり得る。
投与されるべき活性成分の合計量は、一般に1日に体重のkg当たり約0.001mg〜約200mg、そして好ましくは1日に体重のkg当たり約0.01mg〜約20mgの範囲であろう。臨床的に有用な投薬スケジュールは、1日1〜3回の投薬から4週間毎に1回の投薬の範囲であろう。さらに、ある時間、患者が薬剤を投薬されない「薬剤休日」は、薬理学的効果と許容性の間の全体的な均衡のために有益であり得る。単位投薬量は約0.5mg〜約1500mgの活性成分を含有することができ、1日当たり1回もしくはそれより多数回又は1日1回より少なく投与することができる。静脈内、筋肉内、皮下及び非経口的注入ならびに輸液法の使用を含む注入による投与のための平均の1日の投薬量は、好ましくは合計体重のkg当たり0.01〜200mgであろう。平均の1日の直腸的投薬量管理は、好ましくは合計体重のkg当たり0.01〜200mgであろう。平均の1日の膣的投薬量管理は、好ましくは合計体重のkg当たり0.01〜200mgであろう。平均の1日の局所的投薬量管理は、好ましくは1日に1〜4回投与される0.1〜200mgであろう。経皮的濃度は、好ましくはkg当たり0.01〜200mgの1日の投薬量を保持するのに必要な濃度であろう。平均の1日の吸入投薬量管理は、好ましくは合計体重のkg当たり0.01〜100mgであろう。
もちろん、各患者に関する特定の初期及び継続投薬量管理は、診療する診断医により決定される状態の性質及び重度、用いられる特定の化合物の活性、患者の年令及び全身的状態、投与の時間、投与経路、薬剤の排出の速度、薬剤の組み合わせなどに従って変わるであろう。本発明の化合物又はその製薬学的に許容され得る塩もしくはエステル又は組成物の望ましい処置の様式及び投薬の回数は、通常の処置試験を用いて当該技術分野における熟練者が突き止めることができる。
組み合わせ治療
本発明の化合物を単独の製薬学的薬剤として、あるいは1種もしくはそれより多い他の製薬学的薬剤と組み合わせて投与することができ、ここで組み合わせは許容され得ない悪
影響を引き起こさない。例えば本発明の化合物を既知の抗−高−増殖薬又は他の適応薬(indication agents)などと、ならびにそれらの混合物及び組み合わせと組み合わせることができる。
追加の製薬学的薬剤は、アルデスロイキン(aldesleukin)、アレンドロン酸、アルファフェロン(alfaferone)、アリトレチノイン(alitretinoin)、アロプリノル(allopurinol)、アロプリム(aloprim)、アロキシ(aloxi)、アルトレタミン(altretamine)、アミノグルテチミド(aminoglutethimide)、アミフォスチン(amifostine)、アムルビシン(amrubicin)、アムサクリン(amsacrine)、アナストロゾール(anastrozole)、アンズメト(anzmet)、アラネスプ(aranesp)、アルグラビン(arglabin)、三酸化ヒ素、アロマシン(aromasin)、5−アザシチジン、アザチオプリン、BCG又はtice BCG、ベスタチン(bestatin)、ベタメタゾンアセテート(betamethasone acetate)、ベタメタゾンナトリウムホスフェート、ベキサロテン(bexarotene)、ブレオマイシンサルフェート(bleomycin sulfate)、ブロクスリジン(broxuridine)、ボルテゾミブ(bortezomib)、ブスルファン(busulfan)、カルシトニン(calcitonin)、カムパス(campath)、カペシタビン(capecitabine)、カルボプラチン(carboplatin)、カソデクス(casodex)、セフェソネ(cefesone)、セルモロイキン(celmoleukin)、セルビジン(cerubidine)、クロラムブシル(chlorambucil)、シスプラチン(cisplatin)、クラドリビン(cladribine)、クラドリビン(cladribine)、クロドロン酸、シクロホスファミド、シタラビン(cytarabine)、ダカルバジン(dacarbazine)、ダクチノマイシン(dactinomycin)、ダウノキソム(DaunoXome)、デカドロン(decadron)、デカドロンホスフェート、デレストロゲン(delestrogen)、デニロイシンジフチトクス(denileukin diftitox)、デポ−メドロル(depo−medrol)、デスロレリン(deslorelin)、デクスラゾキサン(dexrazoxane)、ジエチルスチルベストロール(diethylstilbestrol)、ジフルカン(diflucan)、ドセタキセル(docetaxel)、ドキシフルリジン(doxifluridine)、ドキソルビシン(doxorubicin)、ドロナビノル(dronabinol)、DW−166HC、エリガルド(eligard)、エリテク(elitek)、エレンス(ellence)、エメンド(emend)、エピルビシン(epirubicin)、エポエチンアルファ(epoetin alfa)、エポゲン(epogen)、エプタプラチン(eptaplatin)、エルガミソル(ergamisol)、エストレース(estrace)、エストラジオール(estradiol)、エストラムスチンホスフェートナトリウム(estramustine phosphate sodium)、エチニルエストラジオール(ethynil estradiol)、エチオル(ethyol)、エチドロン酸、エトポフォス(etopophos)、エトポシド(etoposide)、ファドロゾール(fadrozole)、ファルストン(farston)、フィルグラスチム(filgrastim)、フィナステリド(finasteride)、フリグラスチム(fligrastim)、フロクスリジン(floxuridine)、フルコナゾール(fluconazole)、フルダラビン(fludarabine)、5−フルオロデオキシウリジンモノホスフェート、5−フルオロウラシル(5−FU)、フルオキシメステロン(fluoxymesterone)、フルタミド(flutamide)、フォルメスタネ(formestane)、フォステアビン(fosteabine)、フォテムスチン(fotemustine)、フルベストラント(fulvestrant)、ガンマガルド(gammagard)、ゲムシタビン(gemcitabine)、ゲムツヅマブ(gemtuzumab)、グレエベク(gleevec)、グリアデル(gliadel)、ゴセレリン(goserelin)、グラニセトロン HCl(granisetron HCl)、ヒストレリン(histrelin)、ヒカムチン(hycamtin)、ヒドロコルトン(hydrocortone)、エリトロ−ヒドロキシノニルアデニン、ヒドロキシウレア、イブリツモマブ(ibritumomab)、チウキセタン(tiuxetan)、イダルビシン(idarubicin)、イフォスファミド(ifosfamide)、インターフェロンアルファ、インターフェロン−アルファ2、インターフェロンアルファ−2A、インターフェロンアルファ−2B、インターフェロンアルファ−n1、インターフェロンアルファ−n3、インターフェロンベータ、インターフェロンガンマ−1a、インターロイキン−2、イントロン A(intron A)、イレッサ(iressa)、イリノテカン(ironotecan)、キトリル(kytril)、レンチナンサルフェート(lentinan sulphata)、レトロゾール(letrozole)、ロイコボリン(leucovorin)、ロイプロリド(leuprolide)、ロイプロリドアセテート、レバミソール(levamisole)、レボフォリン酸カルシウム塩、レボトロイド(levothroid)、レボキシル(levoxyl)、ロムスチン(lomustine)、ロニダミン(linidamine)、マリノル(marinol)、メクロレタミン(mechlorethamine)、メコバラミン(mecobalamin)、メドロキシプロゲステロンアセテート(medroxyprogesterone acetate)、メゲストロールアセテート(megestrol acetate)、メルファラン(melphalan)、メネスト(menest)、6−メルカプトプリン、メスナ(Mesna)、メトトレキセート(methotrexate)、メトビクス(metvix)、ミルテフォシン(miltefosine)、ミノサイクリン(minocycline)、ミトマイシン C(mitomycin C)、ミトタン(mitotane)、ミトキサントロン(mitoxantrone)、モドレナル(Modrenal)、ミオセト(Myocet)、ネダプラチン(nedaplatin)、ネウラスタ(neulasta)、ネウメガ(neumega)、ネウポゲン(neupogen)、ニルタミド(nilutamide)、ノルバデクス(nolvadex)、NSC−631570、OCT−43、オクトレオチド(octreotide)、オンダンセトロン HCl(ondansetron HCl)、オラプレド(orapred)、オキサリプラチン(oxaliplatin)、パクリタキセル(paclitaxel)、ペジアプレド(pediapred)、ペガスパルガセ(pegaspargase)、ペガシス(Pegasys)、ペントスタチン(pentostatin)、ピシバニル(picibanil)、ピロカルピン HCl(pilocarpine HCl)、ピラルビシン(pirarubicin)、プリカマイシン(plicamycin)、ポルフィメル ナトリウム(porfimer sodium)、プレドニムスチン(prednimustine)、プレドニゾロン(prednisolone)、プレドニゾン(prednisone)、プレマリン(premarin)、プロカルバジン(procarbazine)、プロクリト(procrit)、ラルチトレキセド(raltitrexed)、レビフ(rebif)、レニウム−186 エチドロネート(rhenium−186 etidronate)、リツキシマブ(rituximab)、ロフェロン−A(roferon−A)、ロムルチド(romurtide)、サラゲン(salagen)、サンドスタチン(sandostatin)、サルグラモスチム(sargramostim)、セムスチン(semustine)、シゾフィラン(sizofiran)、ソブゾキサン(sobuzoxane)、ソル−メドロール(solu−medrol)、スパルフォシン酸(sparfosic acid)、幹−細胞治療、ストレプトゾシン(streptozocin)、ストロンチウム−89クロリド、シントロイド(synthroid)、タモキシフェン(tamoxifen)、タムスロシン(tamsulosin)、タソネルミン(tasonermin)、タストラクトン(tastolactone)、タキソテセ(taxotere)、テセロイキン(teceleukin)、テモロゾミド(temozolomide)、テニポシド(teniposide)、テストステロンプロピオネート(testosterone propionate)、テストレド(testred)、チオグアニン、チオテパ(thiotepa)、チロトロピン(thyrotropin)、チルドロン酸(tiludronic acid)、トポテカン(topotecan)、トレミフェン(toremifene)、トシツモマブ(tositumomab)、トラスツヅマブ(trastuzumab)、トレオスルファン(treosulfan)、トレチノイン(tretinoin)、トレキサル(trexall)、トリメチルメラミン、トリメトレキセート(trimetrexate)、トリプトレリンアセテート(triptorelin acetate)、トリプトレリンパモエート、UFT、ウリジン、バルルビシン(valrubicin)、ベスナリノン(vesnarinone)、ビンブラスチン(vinblastine)、ビンクリスチン(vincristine)、ビンデシン(vindesine)、ビノレルビン(vinorelbine)、ビルリジン(virulizin)、ジネカルド(zinecard)、ジノスタチンスチマラメル(zinostatin stimalamer)、ゾフラン(zofran)、ABI−007、アコルビフェン(acolbifene)、アクチムネ(actimmune)、アフィニタク(affinitak)、アミノプテリン(aminopterin)、アルゾキシフェン(arzoxifene)、アソプリスニル(asoprisnil)、アタメスタン(atamestane)、アトラセンタン(atrasentan)、BAY 43−9006(ソラフェニブ(sorafenib))、アバスチン(avastin)、CCI−779、CDC−501、セレブレクス(celebrex)、セツキシマブ(cetuximab)、クリスナトル(crisnatol)、シプロテロンアセテート(cyproterone acetate)、デシタビン(decitabine)、DN−101、ドキソルビシン−MTC(doxorubicin−MTC)、dSLIM、ズタステリド(dutasteride)、エドテカリン(edotecarin)、エフロルニチン(eflornithine)、エキサテカン(exatecan)、フェンレチニド(fenretinide)、ヒスタミンジヒドロクロリド、ヒストレリンヒドロゲル移植、ホルミウム−166 DOTMP、イバンドロン酸、インターフェロンガンマ、イントロン−PEG(intron−PEG)、イクサベピロン(ixabepilone)、キーホールリンペットヘモシアニン、L−651582、ランレオチド(lanreotide)、ラソフォキシフェン(lasofoxifene)、リブラ(libra)、ロナファルニブ(lonafarnib)、ミプロキシフェン(miproxifene)、ミノド
ロネート(minodronate)、MS−209、リポソーム MTP−PE、MX−6、ナファレリン(nafarelin)、ネモルビシン(nemorubicin)、ネオバスタト(neovastat)、ノラトレキセド(nolatrexed)、オブリメルセン(oblimersen)、オンコ−TCS(onco−TCS)、オシデム(osidem)、パクリタキセルポリグルタメート(paclitaxel polyglutamate)、パミドロネートジナトリウム、PN−401、QS−21、クアゼパム(quazepam)、R−1549、ラロキシフェン(raloxifene)、ランピルナセ(ranpirnase)、13−シス−レチノイン酸、サトラプラチン(straplatin)、セオカルシトル(seocalcitol)、T−138067、タルセバ(tarceva)、タキソプレキシン(taxoprexin)、チモシンアルファ1(thymosin alpha 1)、チアゾフリン(tiazofurine)、チピファルニブ(tipifarnib)、チラパザミン(tirapazamine)、TLK−286、トレミフェン(toremifene)、トランスMID−107R、バルスポダル(valspodar)、バプレオチド(vapreotide)、バタラニブ(vatalanib)、ベルテポルフィン(verteporfin)、ビンフルニン(vinflunine)、Z−100、ゾレドロン酸又はそれらの組み合わせであることができる。
組成物に加えられ得る場合による抗−高−増殖薬には、引用することによりその記載事項が本明細書の内容となるMerck Index,(1996)の第11版においてガン化学療法薬管理に関して挙げられている化合物、例えばアスパラギナーゼ(asparaginase)、ブレオマイシン(bleomycin)、カルボプラチン(carboplatin)、カルムスチン(carmustine)、クロラムブシル(chlorambucil)、シスプラチン(cisplatin)、コラスパセ(colaspase)、シクロホスファミド、シタラビン(cytarabine)、ダカルバジン(dacarbazine)、ダクチノマイシン(dactinomycin)、ダウノルビシン(daunorubicin)、ドキソルビシン(doxorubicin)(アドリアマイシン(adriamycine))、エピルビシン(epirubicin)、エトポシド(etoposide)、5−フルオロウラシル、ヘキサメチルメラミン、ヒドロキシウレア、イフォスファミド(ifosfamide)、イリノテカン(irinotecan)、ロイコボリン(leucovorin)、ロムスチン(lomustine)、メクロレタミン(mechlorethamine)、6−メルカプトプリン、メスナ(mesna)、メトトレキセート(methotrexate)、ミトマイシン C(mitomycin C)、ミトキサントロン(mitoxantrone)、プレドニゾロン(prednisolone)、プレドニゾン(prednisone)、プロカルバジン(procarbazine)、ラロキシフェン(raloxifen)、ストレプトゾシン(streptozocin)、タモキシフェン(tamoxifen)、チオグアニン、トポテカン(topotecan)、ビンブラスチン(vinblastine)、ビンクリスチン(vincristine)及びビンデシン(vindesine)が含まれるが、これらに限られない。
本発明の組成物と一緒に用いるのに適した他の抗−高−増殖薬には、引用することによりその記載事項が本明細書の内容となるGoodman and Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics(第9版),Molinoff et al.編集,McGraw−Hill出版,1996年,1225−1287頁で、腫瘍疾患の処置において用いられるべく認められている化合物、例えばアミノグルテチミド(aminoglutethimide)、L−アスパラギナーゼ、アザチオプリン、5−アザシチジン クラドリビン(5−azacytidine cladribine)、ブスルファン(busulfan)、ジエチルスチルベストロール、2’,2’−ジフルオロデオキシシチジン、ドセタキセル(docetaxel)、エリトロヒドロキシノニルアデニン、エチニルエストラジオール、5−フルオロデオキシウリジン、5−フルオロデオキシウリジンモノホスフェート、フルダラビンホスフェート(fludarabine phosphate)、フルオキシメステロン(fluoxymesterone)、フルタミド(flutamide)、ヒドロキシプロゲステロンカプロエート、イダルビシン(idarubicin)、インターフェロン、メドロキシプロゲステロンアセテート(medroxyprogesterone acetate)、メゲストロールアセテート(megestrol acetate)、メルファラン(melphalan)、ミトタン(mitotane)、パクリタキセル(paclitaxel)、ペントスタチン(pentostatin)、N−ホスホノアセチル−L−アスパルテート(PALA)、プリカマイシン(plicamycin)、セムスチン(semustine)、テニポシド(teniposide)、テストステロンプロピオネート(testosterone propionate)、チオテパ(thiotepa)、トリメチルメラミン、ウリジン及びビノレルビン(vinorelbine)が含まれるが、これらに限られない。
本発明の組成物と一緒に用いるのに適した他の抗−高−増殖薬には、エポチロン(epothilone)及びその誘導体、イリノテカン(irinotecan)、ラロキシ
フェン(raloxifen)及びトポテカン(topotecan)のような他の抗−ガン剤が含まれるが、これらに限られない。
一般に、本発明の化合物又は組成物と組み合わされた細胞毒性及び/又は細胞増殖抑制性薬剤の使用は:
(1)単独でのいずれかの薬剤の投与と比較して腫瘍の成長の減少においてより高い有効性を与えるかもしくは腫瘍を除去さえする、
(2)投与される化学療法薬のより少量の投与を与える、
(3)単一の薬剤の化学療法及びある種の他の組み合わせ治療を用いて観察されるより少ない有害な薬理学的合併症(pharmacological complications)で患者において十分に許容される化学療法処置を与える、
(4)哺乳類、特に人間においてより広範囲の種々のガンの型の処置を与える、
(5)処置される患者の間でより高い反応率を与える、
(6)標準的な化学療法処置と比較して処置される患者の間でより長い生存時間を与える、
(7)腫瘍進行のためのより長い時間を与える、ならびに/あるいは
(8)他のガン薬組み合わせが拮抗的効果を生む既知の場合と比較して、単独で用いられる薬剤の有効性及び許容性の結果と少なくとも同じに良い結果を与える
ように働くであろう。
実験
略語及び頭字語
当該技術分野における通常に熟練した有機化学者が用いる略語の包括的リストは、The ACS Style Guide(第3版)又はGuidelines for Authors for the Journal of Organic Chemistryにある。該リストに含有される略語及び当該技術分野における通常に熟練した有機化学者が用いるすべての略語は、引用することにより本明細書の内容となる。本発明の目的のために、化学元素はPeriodic Table of the Elements,CAS version,Handbook of Chemistry and Physics,第67版,1986−87年に従って同定される。
さらに特定的に、本開示を通じて以下の略語が用いられる場合、それらは以下の意味を有する:
略語及び頭字語
H−NMR プロトン核磁気共鳴分光分析
31P−NMR リン−31核磁気共鳴分光分析
AcOH 酢酸
(Ac)O 無水酢酸
abs 無水
aq 水性
ap 約
atm 気圧
br ブロード
BOP ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス(ジメ
チルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェー

Bu ブチル
ACN アセトニトリル
AcO 無水酢酸
AcOH 酢酸
Celite Celite Corp.からの珪藻土の商標
CDCN アセトニトリル−d
CDOD メタノール−d
d 二重項
DCE ジクロロエタン
DCM ジクロロメタン
dd 二重項二重項
DIBAL ジイソブチルアルミニウムハイドライド
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
DMSO−d ジメチルスルホキシド−d
equiv 当量
ES−MS エレクトロスプレー質量分析
EtN トリエチルアミン
EtO ジエチルエーテル
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
FBS 胎児ウシ血清
g グラム
h 時
HPLC 高性能液体クロマトグラフィー
Hz ヘルツ
J NMRカップリング定数
L リットル
LCMS 液体クロマトグラフィー−質量分析
LHMDS リチウムヘキサメチルジシラジド
L−Selectride リチウムトリ−sec−ブチルボロハイドライド
M モル
Me メチル
MeOH メタノール
mg ミリグラム
MHz メガヘルツ
min 分
mL ミリリットル
mmol ミリモル
MPLC 中圧液体クロマトグラフィー
MS 質量分析
Ms メタンスルホニル
N 規定
nM ナノモル
Pr プロピル
py−BOP ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジ
ンホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
q 四重項
Ra−Ni ラネイ−ニッケル
TLC保持因子
Rochelle’s salt 酒石酸ナトリウムカリウム
RP 逆相
RPMI Rosewell Park Memorial研究

RT 保持時間
rt 室温
s 一重項
t 三重項
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
TosMIC トシルメチルイソシアニド
TPP トリフェニルホスフィン
Ts p−トルエンスルホニル
v/v 容量−対−容量の割合
v/v/v 容量−対−容量−対−容量の割合
μL マイクロリットル
μm マイクロメートル
以下の実施例において報告されるパーセンテージの収率は、最低のモル量で用いられた出発成分に基づく。空気及び水分に敏感な液体及び溶液はシリンジ又はカニューラを介して移され、ゴム隔壁を介して反応容器中に導入された。商用銘柄の試薬及び溶媒は、さらなる精製なしで用いられた。「減圧下で濃縮した」という用語は、約15mmのHgにおけるBuchi回転蒸発器の使用を指す。すべての温度は修正せずに度摂氏(℃)で報告される。薄層クロマトグラフィー(TLC)は、予備−コーティングされたガラス−背面のシリカゲル60 A F−254 250μmプレート上で行なわれた。
本発明の化合物の構造は、以下の方法の1つもしくはそれより多くを用いて確証された。
NMR
各化合物に関してNMRスペクトルを取得し、それは示される構造と一致した。
慣例的な一次元NMR分光分析を300又は400MHz Varian Mercury−plus分光計上で行なった。試料をジュウテリウム化溶媒中に溶解した。ppmスケールで化学シフトを記録し、それを適した溶媒シグナル、例えばHスペクトルに関し、DMSO−dの場合の2.49ppm、CDCNの場合の1.93ppm、CDODの場合の3.30ppm、CDClの場合の5.32ppm及びCDClの場合の7.26ppmに関連付けた。
GC/MS
電子衝撃質量スペクトル(EI−MS)は、J & W HP−5カラム(0.25uMコーティング;30mx0.32mm)を有するHewlett Packard 6890ガスクロマトグラフが備えられたHewlett Packard 5973質量分析計を用いて得た。イオン源は250℃に保たれ、走査当たり0.34秒で50から550amuまでスペクトルを走査した。
LC/MS
他にことわらなければ、すべての保持時間はLC/MSから得、分子イオンに対応する。高圧液体クロマトグラフィー−エレクトロスプレー質量スペクトル(LC/MS)は以下の1つを用いて得た:
方法A(LCQ)
クォーターナリーポンプ、254nmに設定された可変波長検出器、Waters Sunfire C18カラム(2.1x30mm,3.5 □m)、Gilsonオートサンプラー及びエレクトロスプレーイオン化を用いるFinnigan LCQイオントラップ質量分析計が備えられたHewlett−Packard 1100 HPLC。源中のイオンの数に従う可変イオンタイム(variable ion time)を用い、120から1200amuまでスペクトルを走査した。溶離剤はA:0.02%TFAを含む水中の2%アセトニトリル及びB:0.018%TFAを含むアセトニトリル中の2%水であった。1.0mL/分の流量で3.5分に及ぶ10%Bから95%Bまでの勾配溶離を、0.5分の初期保持及び95%Bにおける0.5分の最終的保持と共に用いた。合計実験時間は6.5分であった。
方法B(LCQ5)
Agilent 1100 HPLCシステム。Agilent 1100 HPLCシステムは、Agilent 1100オートサンプラー、クォーターナリーポンプ、254nmに設定された可変波長検出器を備えていた。用いられたHPLCカラムはWaters Sunfire C−18カラム(2.1x30mm,3.5 □m)であった。HPLC溶離剤を分けずに直接、エレクトロスプレーイオン化を用いるFinnigan LCQ DECAイオントラップ質量分析計にカップリングさせた。源中のイオンの数に従う可変イオンタイムを用い、正イオンモードを用いて140から1200amuまでスペクトルを走査した。溶離剤はA:0.02%TFAを含む水中の2%アセトニトリル及びB:0.02%TFAを含むアセトニトリル中の2%水であった。1.0mL/分の流量で3.0分に及ぶ10%Bから90%Bまでの勾配溶離を、1.0分の初期保持及び95%Bにおける1.0分の最終的保持と共に用いた。合計実験時間は7.0分であった。
方法C(LTQ)
Agilent 1100 HPLCシステム。Agilent 1100 HPLCシステムは、Agilent 1100オートサンプラー、クォーターナリーポンプ及びダイオードアレーを備えていた。用いられたHPLCカラムはWaters Sunfire C18カラム(2.1x30mm,3.5 □m)であった。HPLC溶離剤を直接、1:4スプリット(split)を用い、エレクトロスプレーイオン化を用いるFinnigan LTQイオントラップ質量分析計にカップリングさせた。源中のイオンの数に従う可変イオンタイムを用い、正又は負イオンモードを用いて50から800amuまでスペクトルを走査した。溶離剤はA:0.1 ギ酸を含む水及びB:0.1%ギ酸を含むアセトニトリルであった。1.0mL/分の流量で3.0分に及ぶ10%Bから90%Bまでの勾配溶離を、2.0分の初期保持及び95%Bにおける1.0分の最終的保持と共に用いた。合計実験時間は8.0分であった。
方法D
254nmに設定された可変波長検出器、YMC pro C−18カラム(2x23mm,120A)及びエレクトロスプレーイオン化を用いるFinnigan LCQイオントラップ質量分析計が備えられたGilson HPLCシステム。源中のイオンの数に従う可変イオンタイムを用い、120から1200amuまでスペクトルを走査した。溶離剤はA:0.02%TFAを含む水中の2%アセトニトリル及びB:0.018%TFAを含むアセトニトリル中の2%水であった。1.0mL/分の流量で3.5分に及ぶ10%Bから95%Bまでの勾配溶離を、0.5分の初期保持及び95%Bにおける0.5分の最終的保持と共に用いた。合計実験時間は6.5分であった。
方法E
Agilent 1100 HPLCシステム。Agilent 1100 HPLCシ
ステムは、Agilent 1100オートサンプラー、クォーターナリーポンプ及びダイオードアレーを備えていた。用いられたHPLCカラムはWaters Sunfire(2.1x30mm,3.5 □m)であった。HPLC溶離剤を直接、1:4スプリットを用い、エレクトロスプレーイオン化を用いるFinnigan LTQイオントラップ質量分析計にカップリングさせた。源中のイオンの数に従う可変イオンタイムを用い、正又は負イオンモードを用いて50から1000amuまでスペクトルを走査した。溶離剤はA:0.1 ギ酸を含む水及びB:0.1%ギ酸を含むアセトニトリルであった。1.0mL/分の流量で3.0分に及ぶ10%Bから90%Bまでの勾配溶離を、2.0分の初期保持及び95%Bにおける1.0分の最終的保持と共に用いた。合計実験時間は8.0分であった。
調製的HPLC
調製的HPLCは逆相モードで、典型的には2個のGilson 322ポンプ、Gilson 215オートサンプラー、Gilsonダイオードアレー検出器及びC−18カラム(例えばYMC Pro 20x150mm,120A)が備えられたGilson HPLCシステムを用いて行なわれた。0.1%TFAを含む水としての溶媒A及び0.1%TFAを含むアセトニトリルとしての溶媒Bを用いる勾配溶離を用いた。溶液としてカラム上に注入した後、典型的には混合溶媒勾配、例えば25mL/分の流量で15分に及ぶ溶媒A中の10−90%溶媒Bを用いて化合物を溶離させた。254又は220nmにおけるUV監視により、所望の生成物を含有する画分を集めた。
調製的MPLC
標準的なシリカゲル「フラッシュクロマトグラフィー」法(例えばStill,W.C.et al.著,J.Org.Chem.,43,1978年,2923−5)により、あるいはシリカゲルカートリッジ及びBiotage Flashシステムのような装置の使用により、調製的中圧液体クロマトグラフィー(MPLC)を行なった。実験案中に記載されるような多様な溶離溶媒を用いた。
一般的な製造法
本発明のこの態様において用いられる化合物の製造で用いられるべき特定の方法は、所望の特定の化合物に依存する。特定の置換基の選択のような因子は、本発明の特定の化合物の製造において従うべき経路で役割を果たす。それらの因子は、当該技術分野における通常の熟練者により容易に認識される。
既知の化学反応及び方法の使用により、本発明の化合物を製造することができる。そうではあるが、本発明の化合物の合成において読者を助けるために、以下の一般的な製造法を示し、もっと詳細な特定的な実施例を下記に、操作例を記載する実験の節において示す。
通常の化学的方法に従って、及び/又は下記に開示される通りに、商業的に入手可能であるか又は慣例的な通常の化学的方法に従って製造可能な出発材料から本発明の化合物を製造することができる。化合物の製造のための一般的な方法を下記に示し、代表的な化合物の製造を実施例において特定的に例示する。
本発明の化合物の合成において、及び本発明の化合物の合成に含まれる中間体の合成において用いられ得る合成的変換は、当該技術分野における熟練者により既知であるか又は得られ得る。合成的変換の収集は:
J.March.Advanced Organic Chemistry,4th ed.;John Wiley:New York(1992)
R.C.Larock.Comprehensive Organic Transfo
rmations,2nd ed.;Wiley−VCH:New York(1999)
F.A.Carey;R.J.Sundberg.Advanced Organic Chemistry,2nd ed.;Plenum Press:New York(1984)
T.W.Greene;P.G.M.Wuts.Protective Groups in Organic Synthesis,3rd ed.;John Wiley:New York(1999)
L.S.Hegedus.Transition Metals in the Synthesis of Complex Organic Molecules,2nd ed.;University Science Books:Mill Valley,CA(1994)
L.A.Paquette,Ed.The Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis;John Wiley:New York(1994)
A.R.Katritzky;O.Meth−Cohn;C.W.Rees,Eds.Comprehensive Organic Functional Group Transformations;Pergamon Press:Oxford,UK(1995)
G.Wilkinson;F.G.A.Stone;E.W.Abel,Eds.Comprehensive Organometallic Chemistry;Pergamon Press:Oxford,UK(1982)
B.M.Trost;I.Fleming.Comprehensive Organic Synthesis;Pergamon Press:Oxford,UK(1991)
A.R.Katritzky;C.W.Rees Eds.Comprehensive
Heterocylic Chemistry;Pergamon Press:Oxford,UK(1984)
A.R.Katritzky;C.W.Rees;E.F.V.Scriven,Eds.Comprehensive Heterocylic Chemistry II;Pergamon Press:Oxford,UK(1996)
C.Hansch;P.G.Sammes;J.B.Taylor,Eds.Comprehensive Medicinal Chemistry:Pergamon Press:Oxford,UK(1990)
のような編集物中に見出され得る。
さらに、合成戦術及び関連する題目の繰り返される総説には、Organic Reactions;John Wiley:New York;Organic Synthesis;John Wiley:New York;Reagents for Organic Synthesis:John Wiley:New York;The Total Synthesis of Natural Products;John
Wiley:New York;The Organic Chemistry of
Drug Synthesis;John Wiley:New York;Annual Reports in Organic Synthesis;Academic
Press:San Diego CA;及びMethden der Organischen Chemie(Houben−Weyl);Thieme:Stuttgart,Germanyが含まれる。さらに、合成的変換のデータベースには、CAS OnLine又はSciFinderを用いて探索できるChemical Abstracts、SpotFireを用いて探索できるHandbuch der Organischen Chemie(Beilstein)及びREACCSが含まれる。
ピロロトリアジンの製造方法は、公開された米国特許出願第10/289,010号明細書(公開番号US 2003−0186982 A1)、米国特許第6,670,357号明細書(米国特許出願第10/036,293号明細書)ならびに国際公開第2003/042172号パンフレット、国際公開第2004/009542号パンフレット、国際公開第2004/009601号パンフレット、国際公開第2004/009784号パンフレット、国際公開第2004/013145号パンフレット及び国際公開第2005/121147号パンフレットにも開示されており、それらのそれぞれは引用することによりその記載事項全体が本明細書の内容となる。
本発明の化合物の一般的な製造方法
出発材料が商業的に入手可能であるか、又は当該技術分野において周知の標準的な方法により容易に製造されることも理解されるべきである。そのような方法には本明細書に挙げる変換が含まれるが、それらに限られない。
他にことわらなければ、反応は通常、反応条件下で変化しない不活性有機溶媒中で行なわれる。これらにはエーテル類、例えばジエチルエーテル、1,4−ジオキサン又はテトラヒドロフラン、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、トリクロロエタン又はテトラクロロエタン、炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサン又は鉱油留分、アルコール類、例えばメタノール、エタノール又はイソ−プロパノール、ニトロメタン、ジメチルホルムアミド又はアセトニトリルが含まれる。溶媒の混合物を用いることもできる。
反応は一般に0℃〜150℃、好ましくは0℃〜70℃の温度範囲内で行なわれる。大気圧下、高められた圧力もしくは減圧下(例えば0.5〜5バール)で反応を行なうことができる。一般に反応は空気又は不活性ガス、典型的には窒素の大気圧下で行なわれる。
下記の反応スキーム中に記載される直截的な手段により、又は当該技術分野における熟練者に周知の手段により、式Iの本発明の化合物を製造することができる。これらの反応スキーム中で、他に特定的に規定しなければ、R、R、R及びRの意味は上記の意味と同じである。
反応スキーム1は、当該技術分野において周知のウレア形成の方法による、対応する式1−1のアニリノ化合物からの式Iの化合物の製造の一般的な方法を示す。かくして一般に不活性溶媒中における式−1のアニリンの式1−2のイソシアナート又は好ましくは式1−3のカルバメートとの反応は、式I−1の化合物を直接与える。
反応スキーム2は、PGが場合による当該技術分野で既知の保護基である(あるいはまたNHPG=N)式2−1のブロミドから出発して式Iの化合物を製造するための別の方法を概述する。かくして当該技術分野において周知の条件下における2−1の式2−3のボロン酸塩とのSuzuki反応は、式Iの化合物を与える。あるいはまた、当該技術分野において周知の条件下における式2−3のボロン酸塩のSuzuki反応は、式1−1のアニリノ化合物を与える。そのような化合物をスキーム1に記載した通り、式1−2のイソシアナート又は式1−3のカルバメートとの反応により、式Iのウレアに転換することができる。必要なら、当該技術分野において周知の方法(例えばBOCカルバメートの酸触媒除去)により、保護基(PG)を最初に除去することができる。
反応スキーム3は、一般式3−8の中間体の製造を概述しているが、RはHにより置き換えられ、Rはカルボン酸誘導体(例えばエステル)として記載されている。かくし
て式5−5の4−ニトロシンナメート化合物で開始して、リチウムヘキサメチルジシラジドなどのような強塩基の存在下に、THFなどのような非プロトン性溶媒中で式3−1のイソシアニド試薬を用いる処理は、式3−2のピロールを与える。当該技術分野において周知のVilsmeier条件(例えばDMF、POCl)下における3−2のホルミル化は、式3−3の2−ホルミルピロール化合物を与える。式3−3の化合物を、ピリジンのような溶媒中でヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させて中間オキシムを形成し、それを無水酢酸などのような試薬を用いてその場で脱水してニトリルを与えることにより、式3−4のニトリルに転換する。式3−4の化合物を、NaHなどのような強塩基及び(Ph)P(O)−O−NH(化合物3−5)などのようなアミノ化試薬を用いてN−アミノ化し、式3−6のN−アミノニトリルを与える。3−6のホルムアミドとの反応は、式3−7のピロロトリアジン中間体を与える。当該技術分野における熟練者に既知の多くの方法(例えばラネイニッケル又は塩化錫(II))によりフェニル環のニトロ置換基の選択的還元を行い、式3−8の中間体を与えることができる。
スキーム4は、RがHにより置き換えられており、Rがカルボン酸誘導体(例えばエステル)として記載されている式3−7の中間体の製造を概述している。かくして式4
−1のβ−ケトエステルをN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールなどで処理すると、式4−2の化合物を与える。AcOHのような酸の存在下で4−2を式4−4の化合物と反応させ、続いてトリフルオロ酢酸などのような酸と反応させると、式4−5のピロールを与える。4−5をオキシ塩化リンのような試薬で処理すると、式4−6の化合物を与える。式4−6の化合物を、NaHなどのような強塩基及び(Ph)P(O)−O−NH(化合物3−5)などのようなアミノ化試薬を用いてN−アミノ化し、式4−7のN−アミノニトリルを与える。EtOHのような溶媒中でホルムアミジンアセテートなどのようなホルムアミド化誘導体を用いる処理により、4−7の環化を行い、式3−7のピロロトリアジン中間体を与えることができる。
式5−5のシンナメートは商業的に入手可能であるか、又は反応スキーム5に示す通りに製造することができる。この反応順において、過マンガン酸カリウムなどのような試薬を用いて式5−1の置換ニトロトルエンを酸化して、対応する式5−2の酸を与える。この酸をさらに、THFなどのような適した溶媒中でボランなどのような還元剤を用い、式5−3のアルコールに還元することができる。Dess−Martinペルヨージナン(periodinane)のような酸化試薬を用いるこれらの化合物の処理は、式5−4のアルデヒドを与える。(EtO)P(O)CHCOEtなど及びLiHなどのような強塩基を用いる5−4のWadsworth−Emmons型反応は、式5−5のシンナメートを与える。
反応スキーム6は、EがRの小さい組(subset)として記載され、EがRの小さい組として定義され、それはHも含み、そしてGがNH、NHPG、NO又はNH(CO)NHRとして記載される一般式6−7の中間化合物の製造を概述している。かくして当該技術を良く知る者に周知の条件下で適した求電子試薬E(例えばクロロスルホニルイソシアナート)を用いるピロール6−1(ここでPGは場合による保護基、例えば2,2−(トリメチルシリル)エトキシメチルである)の処理は、式6−2の化合物を与える。DMFなどのような溶媒中で1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインなどのような臭素化試薬を用いる6−2の処理は、式6−3のジブロミドを与える。THFなどのような溶媒中でn−ブチルリチウムなどのような有機金属試薬を用いて6−3を位置選択的に金属化し、続いて適した求電子試薬E(例えば置換アルキルハライド又は単純にプロトン)を付加すると、式6−4の置換ピロールを与える。式6−4の化合物を、NaHなどのような強塩基及び(Ph)P(O)−O−NH(化合物3−5)などのようなアミノ化試薬を用いてN−アミノ化し、式6−6のN−アミノニトリルを与える。必要なら、当該技術分野における熟練者に周知の方法を用いて保護基(PG)を最初に除去することができる。好ましくは炭酸カリウムのような塩基の存在下でホルムアミジンのような試薬を用いて6−6を処理すると、式6−7の化合物を与える。
反応スキーム7は、一般式7−8の中間化合物の製造を概述している。これらの化合物は、化合物2−1と同じ一般的構造を有していると記載されるが、この場合はGがRの小さい組として定義され、EがRの小さい組として定義される。適切に保護された(例えば当該技術分野における熟練者に周知の保護基)ヒドラジン誘導体を、HClなどのような酸の存在下に、1,4−ジオキサンなどのような溶媒中で2,5−ジアルコキシテトラヒドロフラン誘導体を用いて処理すると、保護アミノピロール誘導体7−1を与える。アセトニトリルなどのような溶媒中でクロロスルホニルイソシアナートを用いるシアノ化は、式7−2の2−シアノ誘導体を与える。DMFなどのような溶媒中で1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインなどのような臭素化試薬を用いる6−2の処理は、式7−3のブロミドを与え、それは脱保護されると(当該技術分野において既知の方法/試薬を用いて)、式7−4のアミノピロール生成物を遊離させる。エタノール又は類似の溶媒のような溶媒中でリン酸カリウムなどのような塩基の存在下に、7−4をホルムアミジン試薬と反応させると、構造7−5の化合物を与える。当該技術分野における熟練者に周知のパラジウム触媒条件下で7−5を有機金属試薬(例えばメチル亜鉛クロリド)と反応させると、式7−6の化合物を与える。7−6の適した求電子試薬Eとの反応は(例えばMannich条件)、式7−7の化合物を与える。DMFなどのような適した溶媒中で1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン又は他の適した薬剤のような臭素化試薬を用いる7−7の臭素化は、7−8を与える。続くスキームは、多様な官能基を与えるための式6−7の化合物と式7−8の化合物の相互転換を示す。
反応スキーム8は、R官能基を導入し、且つ多様な官能基に改変することができる方法を記載しており、ここでGは−NH、NO、NH(CO)NHR又はNHPGとして定義され、Gはスキーム8における通りに定義され、且つここでZはアリールもしくはヘテロアリール基として定義される。式8−1の化合物を用いて開始し、DMFなどのような溶媒中で1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインなどのような適した臭素化試薬で処理すると、式8−2のブロミド化合物を与える。式8−2のブロミドをいくつかの方法でさらに官能基化することができる。第1に、当該技術分野において周知の条件下におけるI−2のアリールボロン酸とのSuzuki反応は、式8−3の化合物を与える。あるいはまた、DMFなどのような溶媒中でシアン化銅(I)などのようなシアニド塩を用いる8−2の処理は、式8−4のシアノ化合物を与える。類似して、n−ブチルリチウムなどのような有機金属を用いる処理による8−2の金属化、続くDMFなどのような求電子試薬を用いる処理は、式8−5のアルデヒドを与える。
反応スキーム9は、Gがスキーム8における上記の通りに定義される式9−2のケトン化合物の製造を記述している。かくしてTHFなどのような適した溶媒中でグリニヤル試薬などのような有機金属を用いる式8−5の化合物の処理は、式9−1のアルコールを与える。THFのような溶媒中でDess−Martinペルヨージナンなどのような試薬を用いるこれらの化合物の酸化は、式9−2のケトンを与える。
反応スキーム10は、R位において官能基を導入し、且つ改変することができるいくつかの方法を概述している。すべての場合に、Gはスキーム8における上記の通りに定義される。かくしてTHFなどのような溶媒中で還元剤、好ましくはDIBAL−Hを用いる式8−5の化合物の処理は、式10−1の第1級アルコールを与えるであろう。CHClのような適した溶媒中で塩化チオニルなどのような試薬を用いる10−1のハロゲン化は、式10−2(X=Cl、Br又はI)のα−ハロ化合物を与える。Hunigs塩基などのような塩基の存在下に、且つ場合によりヨウ化カリウムなどのような触媒を用いて、DMFなどのような適した溶媒中でアルコールを用いて10−2を処理すると、
式10−3のエーテルを与える。あるいはまた、Hunigs塩基などのような適した塩基の存在下に、第1級もしくは第2級(環状もしくは非環状)アミンのようなアミンを用いる10−2の処理は、構造10−4の化合物を与える。当該技術分野において周知の還元的アミノ化条件下で(例えばナトリウムトリアセトキシボロハイドライド)、第1級もしくは第2級(環状もしくは非環状)アミンのようなアミンを用いる処理により、式10−4の化合物を8−5から直接製造することができる。Mannich条件を用いて、例えば酢酸などのような溶媒中で第1級もしくは第2級(環状もしくは非環状)アミンのようなアミン及びホルムアルデヒドを用いる処理により、式10−4の化合物を式10−5の化合物から直接製造することもできる。
反応スキーム11は、Rが2個の炭素のリンカーに結合したヘテロ原子官能基として記載され、Gがスキーム8における上記の通りに定義される11−6の化合物の製造を概述している。クロロトリメチルシランなどのようなその場保護基の存在下でイソプロピルマグネシウムクロリドなどのような有機金属試薬を用いて式11−1の化合物を金属化し、続いてWeinrebアミド11−2を用いて処理すると、式11−3のα−ハロケトンを与える。これらの化合物を、DMFなどのような適した溶媒中で、且つ場合によりヨウ化カリウムのような触媒及び/又は炭酸カリウムなどのような塩基の存在下において求核試薬Nuを用いる処理により、式11−4の化合物に転換することができ、ここでNuは第1級もしくは第2級(環状もしくは非環状)アミンのようなアミン又はアルコールとして定義される。THFなどのような溶媒中でDIBAL−Hなどのような還元剤を用いる11−4の処理は、式11−5の化合物を与える。これらの化合物を、当該技術分野における熟練者が良く知る多様な方法により式11−7のそれらの還元類似体に転換することができる。例えばCHClなどのような適した溶媒中で塩化チオニルなどのようなハロゲン化剤を用いる11−5の活性化は、式11−6のクロリドを与える。これらの化合物をさらに、THFなどのような適した溶媒中でリチウムトリエチルボロハイドライドなどのような適した還元剤を用いる処理により、式11−7の化合物に還元することができる。あるいはまた、当該技術分野において周知の方法を用い、パラジウムカーボンの
ような適した触媒の存在下に、Hガス下で式11−5の化合物を還元することができる。
反応スキーム12は、Rが3もしくは4個の炭素のリンカーにより結合するヘテロ原子官能基として記載され、そしてGがスキーム8における上記の通りに定義される式12−5の化合物の製造を概述している。クロロトリメチルシランなどのようなその場保護基の存在下でイソプロピルマグネシウムクロリドなどのような有機金属試薬を用いて式8−2の化合物を金属化し、続いて式12−1(ここでPG=適した保護基、例えばトリアルキルシリル基)のアルデヒドを用いて処理すると、式12−2のアルコールを与える。12−2の式12−3の化合物への転換は、トリフルオロ酢酸などのような酸の存在下でトリエチルシランを用いる処理により、あるいはスキーム11において前に記載した方法に類似の2段階法により行なうことができる。反応順におけるこの時点まで用いられる保護基(PG)を、次いで種々の十分に先例のある方法(例えばトリアルキルシランの酸−触媒除去)下で除去し、式12−3のアルコールを与えることができる。12−3の式12−4(ここでLGは適した離脱基、例えばClである)の化合物への転換は、当該技術分野において既知の方法により行なうことができる。式12−5の化合物は、DMFなどのような適した溶媒中で、且つ炭酸カリウムなどのような塩基の存在下で種々の求核試薬(例えばNu=ROH又はHNR’)を用いる12−4の処理により製造される。
反応スキーム13は、R官能基の改変のためのいくつかの方法を概述しており、ここでGはスキーム8における上記の通りに定義され、GはR又はHとして定義される。かくしてTHFなどのような溶媒中においてジイソブチルアルミニウムハイドライドなどのような還元剤を用いる式13−1のエステルの処理は、構造13−2の化合物を与える。THFなどのような溶媒中でDess−Martinペルヨージナンなどを用いるアルデヒドへのこれらの酸化は、式13−3の化合物を与える。そのようなアルデヒドを、ピリジンなどのような溶媒中でヒドロキシルアミン及び無水酢酸などのような試薬を用いる処理により、式13−4のシアノ化合物に転換することができる。あるいはまた、エタノールなどのような溶媒中で水酸化ナトリウムなどのような塩基を用いる13−1の加水分解は、式13−5の酸を与える。これらの化合物を、DMFのような溶媒中で第1級もしくは第2級(環状もしくは非環状)アミンのようなアミン及びpy−BOPなどのようなペプチドカップリング試薬を用いて処理し、式13−6のアミドを与えることができる。
反応スキーム14は、R官能基の改変のためのいくつかの方法を概述しており、ここでGはスキーム8における上記の通りに定義され、GはR又はHとして定義される。かくしてTHFなどのような適した溶媒中でDeoxo−FluorTMなどのような適したフッ素化試薬を用いる処理により、式13−2の化合物を対応する式14−1のフルオリドに転換することができる。類似の方法を用いて、式13−3のアルデヒドを式14−2のジフルオリド化合物に転換することができる。あるいはまた、THFなどのような適した溶媒中でグリニヤル試薬などのような有機金属試薬を用いて13−3を処理し、続いて中間アルコールを、Dess−Martinペルヨージナンなどのような試薬を用いる処理により酸化すると、式14−3のケトンを与える。前の例における通り、Deoxo−FluorTMなどのような適したフッ素化剤を用いる処理を介して、式14−3のケトンを式14−4のフルオリドに転換することができる。
反応スキーム15は、R官能基の改変のためのいくつかの方法を概述しており、ここでGはスキーム8における上記の通りに定義され、GはR又はHとして定義される。CHClなどのような適した溶媒中における塩化チオニルなどのような塩素化剤を用いる式13−2の化合物の処理は、式15−1のクロリドを与える。DMFなどのような溶媒中でHunigs塩基などのような適した塩基の存在下に、適した求核試薬(ここでNu=RNH、ROH、CN、RSH)を用いて15−1を処理すると、式15−2の化合物を与える。あるいはまた、THFなどのような適した溶媒中でリチウムトリエチルボロハイドライドなどのような還元剤を用いる15−1の処理は、式15−3の化合物を与える。炭酸カリウムなどのような適した塩基又はHunig’s塩基などのような第3級アミンの存在下に、第1級もしくは第2級(環状もしくは非環状)アミンのようなアミンを用いて15−1を処理すると、式15−4の化合物を与える。あるいはまた、式15−4のアミンを、対応する式13−3のアルデヒドから、ジクロロエタンなどのような適した溶媒中でナトリウムトリアセトキシボロハイドライドなどのような適した還元剤の存在下に、第1級もしくは第2級(環状もしくは非環状)アミンのようなアミンを用いて処理することにより製造することができる。
反応スキーム16は、R官能基の改変のためのいくつかの方法を概述しており、ここでGはスキーム8における上記の通りに定義され、GはR又はHとして定義される。かくしてTHFなどのような適した溶媒中で、水素化ナトリウムなどのような塩基の存在下に、(p−トリルスルホニル)メチルイソシアナートなどで13−3を処理すると、式16−1のオキサゾール化合物を与える。THFなどのような適した溶媒中でグリニヤル試薬などを用いる13−3の処理は、式16−2のアルコールを与える。THFなどのような溶媒中でDess−Martinペルヨージナンなどのような試薬を用いる16−2の酸化は、式16−3のケトンを与える。あるいはまた、類似の条件下でグリニヤル試薬のような有機金属を用いる式16−2のアミドの処理は、式16−3のケトンを直接与える。
反応スキーム17は、式17−5の化合物の製造方法を概述しており、ここでGはスキーム8における上記の通りに定義される。かくしてDMFなどのような溶媒中で、Pd(II)触媒、Cu(I)共−触媒及びピロリジンもしくはトリエチルアミンなどのようなアミン塩基の存在下に、式8−2の化合物を式17−1(ここでX=H又はトリアルキルシランのような適した保護基)の適した末端アセチレンと反応させると、式17−2の化合物を与える。酢酸などのような溶媒中でPtOなどのような金属触媒の存在下に、水素ガスを用いて三重結合を還元すると、式17−3の化合物を与える。17−3の式17−4(ここでLGは適した離脱基である)の化合物への転換は、当該技術分野において既知の方法により行なうことができる。必要なら、17−4への転換の前に、当該技術分野において既知の方法により保護基(PG)を除去することができる。リン酸カリウムなどのような適した塩基又はHunigs塩基などのような第3級アミンの存在下で第1級もしくは第2級アミン又は第1級アルコールを用いる17−4の処理は、式17−5の化合物を与える。
反応スキーム18は、式18−5(R=非置換ピペリジン、ピロリジン又はアゼタジン)あるいは18−6(R=場合により置換されていることができるピペリジン、ピロリジン又はアゼタジン)の化合物の製造を記載しており、ここでGはスキーム8における上記の通りに定義される。当該技術分野において周知の条件下で18−1のようなボロネートを用いる化合物8−2の処理は、適切に保護された式18−3のジ−デヒドロ環状アミンを与える。あるいはまた、グリニヤル試薬への8−2の転換によりそのような保護されたアミンを製造することができ、それはTHFのような溶媒中でトリメチルシリルクロリドのような一時的保護剤の存在下に、イソプロピルマグネシウムクロリドのような適したグリニヤル試薬と反応させることにより行なわれ得る。8−2から生成するこのグリニヤル試薬を式18−2の保護されたピペリドンと反応させ、中間ヒドロキシ化合物を除去する求電子的仕上げの後、式18−3の化合物を与える。酢酸などのような溶媒中でPtOなどのような触媒の存在下に、水素を用いて18−3の二重結合を還元すると、式18−4の環状アミンを与える。当該技術分野において周知の方法(例えばBOCカルバメートの酸触媒脱保護)を用いる18−4の脱保護は、式18−5の化合物を与える。水酸化ナトリウムのような適した塩基の存在下におけるエチレンカーボネートのような適したアルキル化剤との式18−4の化合物の反応は、式18−6の化合物を与える。式18−6の化合物は、1,2−ジクロロエタンなどのような溶媒中で、ホルムアルデヒドなどのようなアルデヒド及びナトリウムトリアセトキシボロハイドライドなどのような還元剤を用いる式18−5の化合物の処理によっても製造される。THF、ジクロロメタン又は他のような適した溶媒中で、ピリジン、炭酸カリウム、第3級アミンなどのような適した塩基の存在下に、アシル無水物、塩化アシル、塩化スルホニルなどのようなアシル化もしくはスルホン化試薬と式18−5のアミンを反応させることによっても、式18−6の化合物を製造することができる。
反応スキーム19は、式19−2の化合物の製造を記載しており、ここでZはアリール及びヘテロアリール官能基を含有するRの小さい組として定義され、Gはスキーム8における上記の通りに定義され、GはR又はHとして定義される。そのような化合物は、当該技術分野における熟練者に周知のSuzukiカップリング条件下における式19−1のブロミドと式H3−B(OR)のボロネート又はボロン酸との反応により製造することができる。あるいはまた、当該技術分野における熟練者に周知の多くの経路を用いて式19−3(R=アルキル又はH)のカルボニル化合物を式19−3の化合物に転換することができる(例えばスキーム16に示した通り)。
さらに、上記の方法のいずれかの間に本発明の化合物上の敏感なもしくは反応性の基を保護し且つ脱保護する必要があり得る。一般に当該技術分野において周知の通常の方法により、保護基を加え且つ除去することができる(例えばT.E.Greene and P.G.Wuts著,Protective Groups in Organic Synthesis;Wiley:New York,1999年を参照されたい)。
本発明をより良く理解するために、以下の実施例を示す。これらの実施例は例示のみを目的とし、まったく本発明の範囲を制限するとみなされるべきではない。本明細書に挙げられるすべての公開文献は、引用することによりその記載事項全体が本明細書の内容となる。
中間体の製造
中間体A:5−シアノ−4−(ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
製造1
段階1:2−アミノマロンアミドの製造
オーバーヘッド攪拌機が備えられた5Lの4つ口丸底フラスコに、商業的に入手可能なアミノマロン酸ジエチル塩酸塩(338g,1.596モル)を装入した。MeOH(2L)中の7Nアンモニアをフリーザーから取り出し、一度に冷たいまま加えた。入口のすべてをプラスチックキャップで覆った。1時間を経て、反応混合物は透明な黄色に変わった。フラスコを1度換気し、観察可能な圧力の向上はなかった。混合物を終夜攪拌した。沈殿が形成され、それを濾過により単離した。粉末をMeOH(500mL)で洗浄した。明黄色の粉末を真空中で終夜乾燥し、ジアミド2(170g,1.45モル,収率91%)を与えた。
段階2:3−(ジメチルアミノ)−2−(4−ニトロベンゾイル)アクリル酸エチルの製造
トルエン(500mL)中の4−ニトロベンゾイル酢酸エチル(50g,210.8ミリモル)の溶液に、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(42.3mL,316.2ミリモル)を加えた。反応物を80℃に終夜加熱した。混合物を真空中で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(100%へキサンから非−極性不純物が除去されるまで10%EtOAc;90%へキサンに、次いで75%EtOAc;25%Hexから生成物のために100%EtOAcに)により精製し、87%の収率で黄色の固体を与えた(54g,184.8ミリモル)。H−NMR(DMSO−d)δ8.26−8.22(m,2H),7.78(s,1H),7.75−7.73(m,2H),3.83(q,J=7.2Hz,2H),3.27(br s,3H),2.69(br s,3H),0.83(t,J=7.2,3H);LCMS RT=2.80分;MS[M+H]=292.9。
段階3:表題5−(アミノカルボニル)−4−(ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
3Lの丸底フラスコに3−(ジメチルアミノ)−2−(4−ニトロベンゾイル)アクリル酸エチル(63.59g,217.5ミリモル)及び2−アミノマロンアミド(33.12g,282.8ミリモル)及びAcOH(800mL)を装入した。反応混合物を80℃に終夜加熱した。TLCにより出発材料は消費されたようであった。減圧下でAcOHを除去し、TFA(400mL)を加えた。混合物を60℃で終夜加熱した。反応物を室温に冷まし、減圧下でTFAを除去した。オレンジ色の油を飽和NaHCO水溶液(1L)で洗浄し、溶液が中性になるまで固体のNaHCOを加えた。固体を濾過し、1Lの三角フラスコ中に入れた。固体をHO(3x1L)で洗浄し、フィルターを介して水をデカンテーションした。最後に洗浄したら、固体をフィルター上に注ぎ、空気乾燥した。固体をもう一度フィルターから取り出し、EtO(4x500mL)で洗浄した。フィルターを介してEtOをデカンテーションし、最後に洗浄したら、固体をフィルターに移した。追加の分のEtO(200mL)を用いてフラスコ及びフィルターケークを洗浄した。生成物を真空炉中で40℃において、P上で4時間乾燥し、5−(アミノカルボニル)−4−(ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルを淡褐色の固体として与えた(55.2g,182ミリモル,83.7%)。H−NMR(DMSO−d)δ12.33(br s,1H),8.19−8.15(m,2H),7.57(d,J=3.6Hz,1H),7.53−7.49(m,2H),7.29(br s,1H),6.41(br s,1H),3.99(q,J=7.2Hz,2H),1.03(t,J=7.2Hz,3H);LCMS RT=2.79分;MS[M+H]=304.2。
段階4:表題化合物の製造
POCl(500mL)中の5−(アミノカルボニル)−4−(ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(55.0g,181.3ミリモル)の溶液を70℃に2時間加熱した。TLC分析は、出発材料が完全に転換したことを示した。過剰のPOClを減圧下で除去し、残る固体を氷上に注いだ。5N NaOHを用いてpHを8に調整し、溶液を濾過した。生成物を減圧下にP上で乾燥し、明褐色の固体(50.9g,178ミリモル)を98%の収率で与えた。H−NMR(DMSO−d)δ12.24(br s,1H),8.28−8.24(m,2H),7.89(d,J=3.2Hz,1H),7.72−7.68(m,2H),4.10(q,J=7.2Hz,2H),1.14(t,J=7.2Hz,3H);LCMS* RT=4.74分;
MS[M−H]=284.0。
中間体A:5−シアノ−4−(ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
製造2
段階1:4−(4−ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
−77℃に冷却されたTHF中の1Mのリチウムヘキサメチルジシラジドの溶液(102.4mL,102.4ミリモル)に、1−[(イソシアノメチル)スルホニル]−4−メチルベンゼン(20.0g,102.4ミリモル)をTHF(100mL)中の溶液として30分かけて滴下した。溶液をさらに15分間攪拌し、次いで(2E)−3−(4−ニトロフェニル)アクリル酸エチル(22.66g,102.4ミリモル)をTHF(250mL)中の溶液として1時間かけて滴下した。反応物が17時間かけて室温に温まるのを許した。飽和NaHCO水溶液(200mL)を反応混合物に加え、続いてEtOAc(500mL)を加えた。溶液を分液ロートに移し、有機層を集め、HO(100mL)で洗浄した。水層をEtOAc(2x150mL)で逆抽出した(back extracted)。合わせた有機層を乾燥し(MgSO)、シリカゲル上に濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(100% CHClから95:5 v/v CHCl−EtOAcに勾配)により精製し、16.65gの上記の化合物をオレンジ/黄色の固体として与えた(63.98ミリモル,収率62%)。H−NMR(DMSO−d)δ11.78(br s,1H),8.19−8.15(m,2H),7.76−7.73(m,2H),7.57−7.56(m,1H),7.22−7.21(m,1H),4.18−4.13(q,J=7.1Hz,2H),1.21(t,J=7.1Hz,3H);LCMS RT=2.90分;TLC R=0.47(95:5v/vCHCl−EtOAc)。
段階2:5−ホルミル−4−(ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
DCE(100mL)の溶液にDMF(14.96mL,194.4ミリモル)を加え、それを氷−塩浴中で冷却した。POCl(18.12mL,194.4ミリモル)をゆっくり加えると白色の沈殿が生成した。30分かけて激しく攪拌しながら、溶液が室温に温まるのを許した。スラリを氷−塩浴中で再び冷却した。4−(4−ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(46.00g,176.8ミリモル)をDCE(500mL)中の懸濁液として加えた。氷−塩浴中で1時間冷却しながら反応を進行させ、次いで17時間かけて室温に温まるのを許した。次いで水(600mL)中の酢酸ナトリウム(79.75g,972.2ミリモル)を反応に加え、溶液を80℃に1時間加熱した。室温に冷ましたら、溶液を分液ロートに移し、水層をCHCl(2x150mL)で逆抽出しながら有機層を単離した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮乾固した。粗材料をトルエン(2L)中で加熱還流し、熱溶液にヘキサン(200mL)を加えた。溶液がゆっくり冷めるのを許し、続く2日間をかけて結晶を生成させた。結晶を集め、EtO(500mL)で洗浄し、真空下で乾燥し、25.53gの上記の化合物を金色の針状結晶として与えた(88.57ミリモル,収率50%)。H−NMR(DMSO−d)δ12.94(br s,1H),9.29(d,J=0.8Hz,1H),8.25−8.22(m,2H),7.81(d,J=2.7Hz,1H),7.74−7.71(m,2H),4.12−4.06(q,J=7.1Hz,2H),1.15−1.11(t,J=7.0Hz,3H);LCMS RT=2.75分;TLC R=0.16(95:5v/vCHCl−EtOAc)。
段階3:5−シアノ−4−(ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
ピリジン(400mL)の溶液に5−ホルミル−4−(ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(24.55g,85.17ミリモル)、続いてヒドロキシルアミン塩酸塩(6.51g,93.7ミリモル)を加えた。溶液を室温で2時間攪拌し、無水酢酸(17.68mL,187.4ミリモル)を加え、溶液を80℃に17時間加熱した。室温に冷ましたら、反応混合物を真空中で部分的に濃縮し、次いでEtOAc(300mL)及びHO(300mL)で希釈した。溶液を分液ロートに移し、水層をEtOAc(2x100mL)で逆抽出しながら有機層を単離した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮乾固した。次いで粗材料を、CHCl−EtO(1:1 v/v,300mL)を用いて磨砕した。固体を集め、EtO(150mL
)で洗浄し、真空下で乾燥して18.94gの上記の化合物を羽毛状の白色の固体として与えた(66.40ミリモル,収率78%)。H−NMR(DMSO−d)δ13.24(br s,1H),8.30−8.27(m,2H),7.92(s,1H),7.74−7.71(m,2H),4.16−4.10(q,J=7.2Hz,2H),1.18−1.15(t,J=7.0Hz,3H);LCMS RT=2.97分;TLC R=0.20(95:5v/vCHCl−EtOAc)。
中間体B:4−アミノ−5−(4−ニトロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
段階1:(アミノオキシ)(ジフェニル)ホスフィンオキシドの製造
オーバーヘッド攪拌機及び熱電対が取り付けられた5Lの4つ口丸底フラスコ(rbf)に;(1)180mLの水中のNaOH(60.85g,1.52モル,2.4当量)の溶液、(2)180mLの水中のヒドロキシルアミン−HCl(110.12g,1.58モル,2.5当量)の溶液及び(3)180mLのジオキサンを装入した。混合物を氷/アセトン浴中で0℃に冷却した。150gの氷を加え、続いて予備冷却された(約10℃に)180mLのジオキサン中のジフェニルホスフィンクロリド(150.0g,0.634モル,1当量)の溶液を加えた(一度にすべてを加えた)。反応物は白色の沈殿を有して非常に濃くなり、激しい攪拌を要した。内部温度は22℃に上昇した。さらに5分間攪拌した後(最長で10分間)、反応混合物を2.5Lの氷冷水で希釈し、大きなガラス濾過器(直径15cm)を介して濾過した。粗材料をフリット上に残して1時間排液し、次いで5Lのrbf中に移し戻した。固体を500mLの氷冷0.25N NaOH溶液中に懸濁させ、5分間激しく攪拌し(10分より長くなく)、次いで再び濾過し、氷冷水で2回洗浄し、ガラス濾過器上に終夜残して乾燥した。部分的に乾燥した材料を真空炉(50℃,0.1トール)中で12時間乾燥し、次いで乳鉢と乳棒を用いて十分に粉砕した。真空炉中におけるさらに16時間の乾燥は、122g(82%)の上記の化合物を白色の粉末として与えた。
段階2:1−アミノ−5−シアノ−4−(ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
3Lの3つ口丸底フラスコに還流コンデンサー及びオーバーヘッド攪拌機を取り付け、5−シアノ−4−(ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(20g,70.11ミリモル)を装入した。DMF(1L)中の急速に攪拌される溶液にNaH(5x500mg,98ミリモル)を20分かけて分けて加えた。暗褐色の溶液をさらに10分間攪拌した。アミノ化試薬((アミノオキシ)(ジフェニル)ホスフィンオキシド)を一度に加えた(21.26g,91.14ミリモル)。反応混合物は即座に固化した。60℃に加熱すると、固体は分散し始めた。混合物を時々80℃に加熱し、終夜攪拌した。反応混合物を冷却し、固体を濾過した。フィルターケークをEtOAc(200mL)で洗浄し、濾液を真空中で濃縮した。得られる固体をEtO(300mL)中に懸濁させ、濾過して69%の収率の生成物(14.37g,47.86ミリモル)を明淡褐色の粉末として与えた。生成物をさらなる精製なしで用いた。H−NMR(DMSO−d)δ8.29−8.24(m,2H),7.72(s,1H),7.71−7.68(m,2H),6.71(s,2H),4.09(q,J=7.2Hz,2H),1.12(t,J=7.2Hz,3H);HPLC RT=3.15分。
段階3:表題化合物の製造
EtOH(800mL)中の1−アミノ−5−シアノ−4−(ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(14.37g,47.86ミリモル)の攪拌される懸濁液に、ホルムアミジニウムアセテート(40g,383ミリモル)を加えた。混合物を80℃に加熱し、週末に及んで攪拌した。LCMSによると反応は完了した。反応混合物を室温に冷まし、次いで濾過した。反応容器をHO(200mL)で濯いだ。フィルターケークをビーカー中に入れ、HO(300mL)で洗浄した。黄色の懸濁液を再び濾過し、フィルターケークをHO(2x250mL)で洗浄した。黄色の固体を減圧下で終夜乾燥し、83%の収率の表題化合物(13g,39.72ミリモル)を与えた。
H−NMR(DMSO−d)δ8.27−8.24(m,2H),8.20(s,1H),7.97(s,1H),7.66−7.62(m,2H),4.07(q,J=7.2Hz,2H),1.06(t,J=7.2Hz,3H);LCMS RT=2.87分;MS[M+H]=328.2。
中間体C:4−アミノ−5−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
段階1:3−フルオロ−4−ニトロベンゾイルクロリドの製造
トルエン(500mL)中の3−フルオロ−4−ニトロ安息香酸(30g,162.0ミリモル)の懸濁液に、SOCl(35mL,486ミリモル)を加えた。反応物を110℃に加熱し、その時点に反応物は均一になった。反応物を110℃で3時間攪拌した。反応は完了しなかったので、追加分のSOCl(10mL)を加えた。反応物をさらに3時間攪拌した。少量の出発材料が残り、かくして最後の分のSOCl(10mL)を加え、反応物を2時間加熱した。得られる緑色の溶液を室温に冷まし、終夜放置した。反応混合物を濾過し、真空中で濃縮した。得られる油にトルエン(300mL)を加え、減圧下で除去した(2x)。生成物をさらなる精製なしで用いた。
段階2:3−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)−3−オキソプロパン酸エチルの製造
2Lの丸底フラスコに機械的攪拌モーター及び窒素流入口を取り付けた。THF(500mL)中の3−エトキシ−3−オキソプロパン酸カリウム(55.15g,324ミリモル)の10℃の溶液に、MgCl(38.56g,405ミリモル)及びEtN(45mL,324ミリモル)を加えた。反応混合物が23℃に温まるのを許し、3時間攪拌した。THF(200mL)中の3−フルオロ−4−ニトロベンゾイルクロリド(〜162ミリモル)の溶液を加えた。反応物はすぐに黄色に変わり、沈殿が生成した。THF(200mL)を加え、攪拌が妨げられないことを保証した。TLC分析は反応が完了したことを示したが、反応物を終夜攪拌した。2N HCl(1L)を用いて反応をクエンチングし、EtOAc(2x500mL)で抽出した。有機層を飽和NaHCO(500mL)、HO(300mL)及びブライン(200mL)で洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、真空中で濃縮した。所望の生成物(37.65g,147ミリモル)をフラッシュカラムクロマトグラフィー(1:1 Hex EtOAc)により91%の収率で、黄色の固体として、ケト(75%)及びエノール(25%)互変異性体の混合物として単離した。H−NMR(DMSO−d)ケト互変異性体 δ8.29(dd,J=8.6,7.4Hz,1H),8.10(dd,J=11.6,2.0Hz,1H),7.94(m,1H),4.30(s,2H),4.11(q,J=7.2Hz,2H),1.17(t,J=7.2Hz,3H);エノール互変異性体 δ12.44(br s,1H),8.22(app t,J=8.2Hz,1H),8.05(dd,J=12.6,2.0Hz,1H),7.90(m,1H),6.22(s,1H),4.25(q,J=7.2Hz,2H),1.26(t,J=7.2Hz,3H);LCMS RT=3.14分;MS[M+H]=311.0。
段階3:3−(ジメチルアミノ)−2−(3−フルオロ−4−ニトロベンゾイル)アクリル酸エチルの製造
トルエン(300mL)中の3−フルオロ−4−ニトロベンゾイル酢酸エチル(39.0g,153.0ミリモル)の溶液に、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(30.7mL,229.5ミリモル)を加えた。反応物を80℃に終夜加熱した。混合物を真空中で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(100%へキサンから非−極性不純物が除去されるまで10%EtOAc;90%へキサンに、次いで75%EtOAc;25%Hexから生成物のために100%EtOAcに)により精製し、所望の生成物を黄色の固体として95%の収率で与えた(45.21g,145.7ミリモル)。H−NMR(DMSO−d)δ8.17(dd,J=8.4,7.8Hz,1H),7.82(s,1H),7.62(dd,J=11.6,1.6Hz,1H),7.50(dd,J=8.4,1.6Hz,1H),3.87(q,J=7.2Hz,2H),3.32(br s,3H),2.71(br s,1H),0.89(t,J=7.2Hz,3H);LCMS* RT=4.52分;MS[M+H]=311.1。
段階4:5−(アミノカルボニル)−4−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
50mLの丸底フラスコに3−(ジメチルアミノ)−2−(3−フルオロ−4−ニトロベンゾイル)アクリル酸エチル(51.74g,166.75ミリモル)及び2−アミノマロンアミド(23.4mg,200ミリモル)及びAcOH(1L)を装入した。反応混合物を80℃に終夜加熱した。TLCによると出発材料は消費されたようであった。減圧下でAcOHを除去し、TFA(300mL)を加えた。混合物を60℃で終夜加熱した。反応物を室温に冷まし、減圧下でTFAを除去した。オレンジ色の油を飽和NaHCO水溶液(1L)で処理し、次いで溶液が中性になるまで固体のNaHCOを加えた。固体を濾過し、1Lの三角フラスコ中に入れた。固体をHO(3x1L)で洗浄し、フィルターを介して水をデカンテーションした。最後に洗浄したら、固体をフィルター上に注ぎ、空気乾燥した。固体をもう一度フィルターから取り出し、EtO(4x500mL)で洗浄した。フィルターを介してEtOをデカンテーションし、最後に洗浄したら、固体をフィルターに移した。追加の分のEtO(200mL)を用いてフラスコ及びフィルターケークを洗浄した。所望の生成物を真空炉中で40℃において乾燥し、明淡褐色の固体を与えた(36.8g,114.5ミリモル,収率69%)。H−NMR(DMSO−d)δ12.28(br s,1H),8.07(app t,J=8.4Hz,1H),7.57(s,1H),7.46(dd,J=12.6,1.6Hz,1H),7.28(dd,J=8.4,1.6Hz,1H),7.25(br s,1H),6.72(br s,1H),4.01(q,J=7.2Hz,2H),1.07(t,J=7.2Hz,3H);LCMS* RT=4.45分;MS[M−H]=320.1。
段階5:5−シアノ−4−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)−1H ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
POCl(500mL)中の中間体5−(アミノカルボニル)−4−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(36.8mg,114.5ミリモル)の溶液を70℃に2時間加熱した。TLC分析は、出発材料が完全に転換されたことを示した。減圧下で過剰のPOClを除去し、残る固体を氷上に注いだ。5N NaOHを用いてpHを8に調整し、溶液を濾過した。生成物を減圧下で終夜乾燥し、明褐色の固体(33.85g,111.6ミリモル)を97%の収率で与えた。H−NMR(DMSO−d)δ13.32(br s,1H),8.21(app t,J=8.4Hz,1H),7.90(s,1H),7.73(dd,J=12.4,2.0Hz,1H),7.51(m,1H),4.13(q,J=7.2Hz,2H),1.15(t,J=7.2Hz,3H);HPLC RT=3.16分。
段階6:1−アミノ−5−シアノ−4−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
DMF(1.5L)中の5−シアノ−4−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)−1H ピロール−3−カルボン酸エチル(31.9g,105.2ミリモル)の溶液に、N
aH(34.54g,136.7ミリモル)をゆっくり加えた。気体の発生が止んだ後、(アミノオキシ)(ジフェニル)ホスフィンオキシド(34.4g,147.3ミリモル)を一度に加えた。(アミノオキシ)(ジフェニル)ホスフィンオキシドを加えると、反応混合物は固化した。反応混合物を80℃に加熱し、その間に固体は壊れ、混合物は自由に攪拌された。反応物を3時間加熱し、次いで冷却し、減圧下でDMFを除去した。残るスラリをEtOAc(500mL)中に溶解し、濾過してホスフィン酸の大部分を除去した。フィルターケークをEtOAcで洗浄し、有機物を真空中で濃縮した。生成物を熱ACNからの結晶化により精製し、淡褐色の固体(24.0g,75.31ミリモル)を71%の収率で与えた。H−NMR(DMSO−d)δ8.21(app t,J=8.4Hz,1H),7.73(s,1H),7.71(dd,J=12.4,2.0Hz,1H),7.48(m,1H),6.72(s,2H),4.11(q,J=7.2Hz,2H),1.14(t,J=7.2Hz,3H)。
段階7:表題化合物の製造
EtOH(600mL)中の1−アミノ−5−シアノ−4−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(19.8g,62.2ミリモル)の懸濁液に、ホルムアミジンアセテート(51.8g,497.7ミリモル)を加えた。反応混合物を70℃に終夜加熱した。反応は完了しなかったので、追加分のホルムアミジンアセテート(10.0g,96.1ミリモル)を加えた。反応混合物を70℃にさらに8時間加熱した。反応混合物を冷却し、減圧下でEtOHを除去した。残る固体をHO(1L)中に懸濁させた。懸濁液を濾過し、表題化合物(19.6g,56.76ミリモル)を黄色の固体として91%の収率で与えた。H−NMR(DMSO−d)δ8.21(s,1H),8.19(app t,J=8.4Hz,1H),7.98(s,1H),7.66(dd,J=12.4,2.0Hz,1H),7.41(m,1H),4.09(q,J=7.2Hz,2H),1.10(t,J=7.2Hz,3H);LCMS RT=2.90分;MS[M+H]=346.0。
中間体D:4−ブロモ−5−シアノ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロール−3−カルボン酸メチルの製造
段階1:4−(トリクロロアセチル)−1H−ピロール−2−カルボニトリルの製造
ジクロロメタン(75mL)中のトリクロロアセチルクロリド(44.4g,27.3mL,244ミリモル)を、ジクロロメタン(150mL)中の三塩化アルミニウム(54.3g,407ミリモル)の機械的に攪拌される懸濁液に20分かけて加えた。得られる混合物を30分間攪拌し、次いでジクロロメタン(75mL)中の2−シアノピロール(15.0g,163ミリモル)を30分かけて加えた。反応物を5時間加熱還流し、次いで冷却した。反応物を酢酸エチル(600mL)で希釈し、次いで水(300mL)を用いてゆっくりクエンチングした。層を分離し、次いで有機層を水及びブラインで洗浄し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、減圧下で蒸発させて、微量の不純物を含有する定量的な収量の所望の生成物(39.0g,100%)を与えた。この材料をさらなる精製なしで次の段階において用いた。H NMR(DMSO−d)δ8.14(s,1H),7.55(s,1H)。
段階2:5−シアノ−1H−ピロール−3−カルボン酸メチルの製造
ナトリウムメトキシド(17.8g,329ミリモル)をメタノール(350mL)中の4−(トリクロロアセチル)−1H−ピロール−2−カルボニトリル(39.0g,164ミリモル)の溶液に加えた。反応物を16時間攪拌し、次いで減圧下でメタノールを蒸発させた。残留物を酢酸エチル(800mL)中に溶解し、1M 塩酸を用いて溶液をpH6に調整した。層を分離し、次いで有機層を水及びブラインで洗浄し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、減圧下で蒸発させて期待される生成物を与えた(24.2g,98%)。H NMR(DMSO−d)δ7.76(s,1H),7.28(s,1H),3.72(s,3H)。
段階3:2,4−ジブロモ−5−シアノ−1H−ピロール−3−カルボン酸メチルの製造
1M 水酸化ナトリウム水溶液(500mL)中の5−シアノ−1H−ピロール−3−カルボン酸メチル(24.2g,161ミリモル)の冷却された(0℃)溶液に、臭素(54.1g,17.4mL,338ミリモル)をゆっくり(20分)加えた。冷却浴を除去し、反応物を2時間攪拌した。1M 塩酸(400mL)の添加により反応をクエンチングし、得られる沈殿を濾過により集めた。材料を1M 塩酸で洗浄し、所望の生成物を与えた(44.8g,90%)。H NMR(DMSO−d)δ3.77(s,3H)。
段階4:2,4−ジブロモ−5−シアノ−1−{[2−(トリメチルシリル)−エトキシ]メチル}−1H−ピロール−3−カルボン酸メチルの製造
ジメチルホルムアミド(250mL)中の2,4−ジブロモ−5−シアノ−1H−ピロール−3−カルボン酸メチル(42.0g,136ミリモル)の0℃の溶液に、炭酸カリウム(56.5g,409ミリモル)を加えた。気体の発生が止んだ後、2−(クロロメトキシ)エチル](トリメチル)シラン(34.1g,36.1mL,205ミリモル)を20分かけて加えた。反応物を2時間攪拌し、次いで水(3L)中に注いだ。生成物を酢酸エチル(3x500mL)で抽出し、次いで合わせた有機抽出物を水で洗浄し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、減圧下で蒸発させた。ヘキサンを用いて残留物を磨砕し、所望の生成物を与えた(44.1g,73%)。H NMR(DMSO−d)δ5.51(s,2H),3.83(s,3H),3.62(t,J=7.9Hz,2H),0.91(t,J=7.9Hz,2H),0.00(s,9H)。
中間体E:2,4−ジブロモ−5−シアノ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
中間体Dの製造のために用いられた方法を用い、段階2においてメタノールの代わりにエタノールに置き換えることによって、表題化合物を製造した。
中間体F:1−[2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
製造1
段階1:2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンの製造
4−ブロモ−2−フルオロアニリン(45.00g,236.8ミリモル)及び4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ−1,3,2−ジオキサボロラン(66.15g,260.5ミリモル,1.1当量)を固体としてフラスコに加え、次いで1,4−ジオキサン(250mL)中に溶解し、N下に置いた。反応物を、高真空及び窒素を用いる5回のパージ−フィルサイクル(purge−fill cycles)に通過させた。この溶液に酢酸カリウム(69.72g,710.4ミリモル,3当量)を加え、反応物を再び高真空及び窒素を用いる3回のパージ−フィルサイクルに通過させた。反応物に1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(5.20g,7.1ミリモル,0.03当量)を加えた。反応物を、最後に1回、高真空及び窒素を用いる5回のパージ−フィルサイクルに通過させた。反応物を80℃で終夜(17時間)加熱した。室温に冷ました後、EtOAcを加え(1000mL)、反応物をEtOAcと水に分配した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗材料をジクロロメタン中に溶解し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(9:1 ヘキサン:EtOAc)の後に、所望の生成物(50.84g,収率90.6%)を得た。H−NMR(DMSO−d)δ7.17(dd,J=7.8,1.4Hz,1H),7.12(dd,12.1,1.2Hz,1H),6.70(t,7.9Hz,1H),5.56(s,2H),1.22(s,12H);MS[M+H]=238;LCMS RT=3.35分。
段階2:表題化合物の製造
1,2−ジクロロエタン(76.5mL)中の2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(7.65g,32.3ミリモル,1当量)の溶液に、1−フルオロ−2−イソシアナト−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(4.9ml,33.9ミリモル,1.05当量)を加えた。反応物を終夜攪拌した。白色の固体が反応混合物から沈殿し、それを濾過し、ヘキサン(3x)で洗浄した。固体を真空下で乾燥し、8.75g(収率61.3%)の所望の生成物を得た。H−NMR(DMSO−d)δ9.45(d,J=2.7Hz,1H),9.32(d,J=2.76Hz,1H),8.63(dd,J=7.2,2.2Hz,1H),8.28(t,J=8.0Hz,1H),7.50−7.34(m,4H),1.27(s,12H);MS[M+H]=443;LCMS RT=4.50分。
中間体F:N−[2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
製造2
段階1.N−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
1,2 ジクロロエタン(100mL)の溶液に4−ブロモ−2−フルオロアニリン(5.00g,26.31ミリモル)、続いて2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニルイソシアナート(5.67g,27.63ミリモル)を一度に加えた。溶液を室温で終夜攪拌し、得られる固体を濾過し、1,2 ジクロロエタン(3x5mL)で濯いだ。母液の濃縮により生成物の第2の収穫を得、1,2 ジクロロエタン(20mL)中に再溶解した。溶液を短時間加熱還流し、冷却すると所望の生成物が沈殿した。固体を濾過し、1,2 ジクロロエタン(3x5mL)で濯いだ。得られた白色の固体の合計量は10.13g(25.64ミリモル,収率97.4%)であった。H−NMR(DMSO−d)δ9.37(s,1H),9.23(s,1H),8.60(d,J=7.2Hz,1H),8.15(t,J=8.8Hz,1H),7.58−7.50(dd,J=8.9,2.2 1H),7.48(m,1H),7.40−7.32(m,2H);LCMS RT=4.22分。
段階2:表題化合物の製造
1,4−ジオキサン(60mL)の溶液に中間体B(N−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア)(10.00g,25.31ミリモル)を加えた。溶液が均一になるまでDMFを滴下し、反応物を3回脱ガスした。この溶液にビス(ピナコラト)ジボロン(7.71g,30.37ミリモル)を一度に加えた。反応物を5回脱ガスし、次いで酢酸カリウム(7.45g,75.92ミリモル)を一度に加えた。反応物を再び3回脱ガスした。この不均一な反応物に1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(925mg,1.26ミリモル)を加え、反応物をさらに5回脱ガスし、次いで80℃で終夜(17時間)加熱した。室温に冷ました後、シリカの薄いパッドを介して反応物を濾過して固体を除去し、次いでフラッシュカラムクロマトグラフィー(15:1から5:1 Hex:EtOAc)を介して精製し、所望の生成物を白色の固体として与えた。(12.24g,27.68ミリモル)。H−NMR(DMSO−d)δ9.46(s,1H),9.33(s,1H),8.63(d,J=7.4Hz,1H),8.28(t,J=8.2Hz,1H),7.52−7.35(br m,4H),1.27(s,12H);MS[M+H]=443;LCMS RT=4.31分。
中間体G:4−アミノ−5−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル塩酸塩の製造
段階1:4−ブロモ−5−シアノ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]−メチル}−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
1.0LのTHF中の中間体E(2,4−ジブロモ−5−シアノ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(42.10g,92.9ミリモル))の溶液を−65Cに冷却し、ヘキサン中のn−ブチルリチウムの溶液(1.6M,87.09mL,139.3ミリモル)を20分かけて滴下した。さらに15分の後、メタノール(14.86mL,464ミリモル)の添加により反応をクエンチングした。反応物をEtO(1L)及びブライン(200mL)で希釈した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、シリカの栓を介して濾過した。溶媒の蒸発は、表題化合物を褐色の固体として与えた(33.91g,収率97.8%)。H−NMR(DMSO−d)δ8.18(s,1H),5.50(s,2H),4.28(q,J=7Hz,2H),3.55(t,J=8Hz,2H),1.32(t,J=7Hz,2H),0.89(t,J=8Hz,2H),0.00(s,9H);GCMS[M+H]=372.9;GCMS RT=5.43.LCMS RT=3.94。
段階2:4−{4−[(tertブトキシカルボニルアミノ]−3−フルオロフェニル}−5−シアノ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
ジオキサン(20mL)中の酢酸パラジウム(II)(1.86g,8.304ミリモル)の脱ガスされた懸濁液をトリフェニルホスフィン(8.71g,33.2ミリモル)で処理し、混合物を15分間攪拌した。次いで黄色の懸濁液をジオキサン(500mL)で希釈し、4−ブロモ−5−シアノ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]−メチル}−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(31.70g,83.04ミリモル)及び中間体F(t−ブチル[2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]カルバメート(27.83g,87.19ミリモル))で処理した。溶液を脱ガスし、N(2x)を充填し戻して(backfilled)から炭酸ナトリウム水溶液(2N,83.04mL,166.1ミリモル)で処理した。反応混合物を再び脱ガスし、N(2x)を充填し戻し、次いで80Cに16時間加熱した。反応混合物を室温に冷まし、EtOAc(200mL)及びヘキサン(200mL)で希釈した。重炭酸ナトリウム(1x)及びブライン(1x)で洗浄した後、シリカゲルの大きなパッドを通過させて有機層を濾過した。溶媒の蒸発は、表題化合物を粘性の半−固体として与えた(31.0g,75.2%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.15(s,1H),8.14(,1H),7.71(t,J=8Hz,1H),7.31(dd,J=12.2Hz,1H),7.21(dd,J=8,2Hz,1H),5.50(s,1H),4.16(q,J=7Hz,2H),3.59(t,J=8Hz,2H),1.20(t,J=7Hz,3H),1.50(s,9H),0.90(t,J=8Hz,2H),0.00(s,9H);MS[M+Na]=526.4;LCMS RT=4.09。
段階3:4−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フルオロフェニル}−5−シアノ−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
4−{4−[(tertブトキシカルボニルアミノ]−3−フルオロフェニル}−5−シアノ−1−{[2−(トリメチルシリル)−エトキシ]メチル}−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(31.00g,63.8ミリモル)を、活性化3 A MSを用いて乾燥されたTHF中のtert−ブチルアンモニウムフルオリドの400mLの溶液(1N,400mL,400ミリモル)中に取り上げた。10分後、TLCによると反応は完了したようであった。反応物をEtOAcで希釈し、1N NaHPO水溶液(1x)及び水(3x)で洗浄した。NaSOを用いて有機層を乾燥し、シリカの栓を介して濾過し、濃縮してわずかにオレンジ色の固体を与えた。エーテル:ヘキサン(1:3)を用いて固体を磨砕し、表題化合物を不純物を含まない黄色がかった固体として与えた(20.13g,収率88.7%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.07(s,1H),7.01(s,1H),7.62(t,J=8Hz,1H),7.26(dd,J=12.2Hz,1H),7.16(dd,J=9,2Hz,1H),4.10(q,J=7Hz,2H),1.45(s,9H),1.14(t,J=7Hz,3H);MS[M+Na]=395.9;LCMS RT=3.45。
段階4:1−アミノ−4−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フルオロフェニル}−5−シアノ−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
1−Lの3つ口rbfにオーバーヘッド攪拌機を取り付け、水素化ナトリウム(鉱油中の60%分散液,2.19g,54.6ミリモル)及びDMF(550mL)を装入した。4−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フルオロフェニル}−5−シアノ−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(10.00g,45.5ミリモル)を加え、混合物を室温で15分間攪拌して放置した。反応混合物を(アミノオキシ)(ジフェニル)ホスフィンオキシド(12.74g,54.6ミリモル)で処理し、60℃に加熱した。非常に濃い反応混合物は、徐々に容易に攪拌される懸濁液になった。1時間後、RP−HPLCによる分析は、すべての出発材料が消費されたことを示した。反応物を室温に冷まし、1.5LのEtOAc及び重炭酸ナトリウム水溶液で希釈した。EtOAc(2x)を用いて水層を逆抽出し、合わせた有機層を乾燥し(硫酸ナトリウム)、シリカの栓を介して濾過した。エーテル:ヘキサン(1:2)を用いる磨砕は、表題化合物を黄色がかった粉末として与えた(18.06g,46.5ミリモル,93.7%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.13(s,1H),7.68(s,1H),7.68(t,J=8Hz,1H),7.29(dd,J=12.2Hz,1H),7.19(dd,J=8Hz,1H),6.67(s,2H),4.14(q,J=7Hz,2H),1.50(s,9H),1.18(s,3H);MS[M+Na]=411.0;LCMS RT=3.48。
段階5:4−アミノ−5−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フルオロフェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
エタノール(350mL)中の1−アミノ−4−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フルオロフェニル}−5−シアノ−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(18.06g,46.5ミリモル)、ホルムアミジンアセテート(48.41g,464.9ミリモル)及び微粉砕されたリン酸カリウム(19.74g,93.0ミリモル)の混合物を80℃で終夜加熱した。16時間後、反応混合物を室温に冷まし、1.8Lの水で希釈した。得られる沈殿を、ガラスフリットを介して濾過し、水で洗浄した。真空炉中における乾燥は、表題化合物を灰色の固体として与えた(15.6g,80.8%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.11(s,1H),8.13(s,1H),7.93(s,1H),7.72(t,J=8Hz,1H),7.26(dd,J=12.2Hz,1H),7.12(dd,J=8,2Hz,1H),4.07(q,J=7Hz,2H),1.47(s,9H),1.09(t,J=7Hz,3H);MS[M+H]=415.8;LCMS RT=3.05。
段階6:表題化合物の製造
ジオキサン中の4N HCl(9.63mL,38.5ミリモル)中の4−アミノ−5−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フルオロフェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル(400mg,0.9
63ミリモル)の懸濁液を60℃に5分間加熱し、次いで室温に冷まし、40mLのエーテルで希釈した。テフロン膜フィルターを介する濾過は、表題化合物を黄色の固体として与えた(310mg,収率91.5%)。H−NMR(DMSO−d)δ8.33(s,1H),8.14(s,1H),7.16(d,J=12Hz,1H),6.96−7.03(m,2H),4.13(q,J=8Hz,2H),1.15(t,J=8Hz,3H);MS[M+H]=316.1;LCMS RT=2.39。
中間体H:4−アミノ−5−(4−アミノフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
20mLのEtOHを含有するフラスコにラネイニッケル(スパチュラ数杯)を加えた。無水EtOH(3x20mL)を用いて触媒を磨砕した。無水EtOH(600mL)/THF(200mL)中の中間体B(4−アミノ−5−(4−ニトロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル(4.0g,12.2ミリモル))の懸濁液を、触媒を有するフラスコに加えた。フラスコを排気し、水素ガス(3x)で再充填し、次いで反応物を水素雰囲気下(1気圧)に置き、室温で終夜攪拌した。Celiteパッドを介して反応物を濾過し、おびただしい量のEtOH/THF(3:1)で洗浄し、3.60gの上記の化合物を褐色の固体として与えた(収率96%)。H−NMR(DMSO−d)δ8.05(s,1H),8.04(br s,2H),7.88(s,1H),7.01(d,J=8.0Hz,2H),6.61(d,J=8.0Hz,2H),5.31(br s,2H),4.07(q,J=7.4Hz,2H),1.12(t,J=7.2Hz,3H);MS[M+H]=298;LCMS RT=1.64分;TLC R=0.30(アセトン/CHCl 1:3)。中間体I:4−アミノ−5−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
中間体Hの製造のために用いた方法を用い、中間体Bの代わりに中間体Cに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ8.07(s,1H),7.90(s,1H),7.04−7.01(d,J=12.3Hz,1H),6.88−6.85(m,2H),6.81−6.77(m,1H),5.36(s,2H),4.11−4.06(q,J=7.1Hz,2H),1.15−1.11(t,J=7.0Hz,3H);MS[M+H]=316.1;LCMS RT=2.16分。中間体J:4−アミノ−5−{4−[({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)
フェニル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
DCE(200mL)の溶液に中間体H(4−アミノ−5−(4−アミノフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル(6.40g,21.5ミリモル))、続いて2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアナート(6.38mL,44.13ミリモル)を加えた。溶液を80℃で17時間加熱した。反応混合物にDMF(200mL)及び2N HCl水溶液(10.8mL,21.5ミリモル)を加え、溶液を80℃に2.5時間加熱した。反応混合物を減圧下で蒸発させ、次いでTHF/EtOを用いて磨砕した。白色の固体が生成し、それを集め、EtOで洗浄した。真空下で乾燥すると、9.14gの生成物が単離された(18.2ミリモル,85%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.33(s,1H),8.97(d,J=4.0Hz,1H),8.62(d,J=12.0Hz,1H),8.12(s,1H),8.11(br s,1H),7.92(s,1H),7.6−7.3(m,5H),4.10(q,J=8.0Hz,2H),1.11(t,J=8.0Hz,3H);MS[M+H]=503;LCMS RT=3.50分;TLC R=0.40(3:1v/vCHCl−アセトン)。
中間体K:N−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
THF(8.0mL)の溶液に中間体J(80.0mg,0.16ミリモル)、続いてDIBAL(0.8mL,0.8ミリモル,THF中の1.0M溶液)を加えた。DIBAL(2.4mL,2.4ミリモル,THF中の1.0M溶液)を3回のバッチにおいて、HPLCが反応の完了を示すまで加えながら、反応物を室温で攪拌した。反応物をEtOAcで希釈し、飽和Rochelle’s塩水溶液を用いてクエンチングした。反応物をEtOAc(4x)で抽出した。有機物を乾燥し(NaSO)、蒸発させて粗油を与え、HPLC(10−90% ACN/HO)を介してそれを精製し、黄色の固体を与えた(40.0mg,55%)。H−NMR(CDCN)δ8.61(d,J=8.0Hz,1H),7.80(s,1H),7.66−7.60(m,3H),7.42−7.32(m,4H),4.50(s,2H);MS[M+H]=461;LCMS RT=2.87分。
中間体L:4−アミノ−5−{3−フルオロ−4−[({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
中間体Jの製造のために用いた方法を用い、中間体Hの代わりに中間体Iに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.42(s,1H),9.28(s,1H),8.65−8.63(m,1H),8.27−8.22(m,1H),8.13(s,1H),7.93(s,1H),4.11−4.06(m,2H),1.14−1.10(m,3H);MS[M+H]=521.3;LCMS RT=2.98分。
中間体M:N−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)ピロロ−[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレアの製造
中間体Kの製造のために用いた方法を用い、中間体Jの代わりに中間体Lに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.41(s,1H),9.40(s,1H),9.26−8.63(m,1H),8.28−8.24(m,1H),7.83(s,1H),7.66(s,1H),7.53−7.48(m,1H),7.41−7.33(m,2H),7.18(d,J=8.2Hz,1H),5.01−4.98(m,1H),4.37(d,J=5.0Hz,2H);MS[M+H]=479.1;LCMS RT=2.49分。
中間体N:N−[4−(4−アミノ−6−ホルミルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)−2−フルオロフェニル]−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
中間体M(N−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロ−フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア)(1.02g,2.13ミリモル)をTHF(500mL)中に溶解し、それにDess−Martinペルヨージナン試薬(0.99g,2.35ミリモル)を加えた。反応物を室温で1時間攪拌した。次いで反応物をEtOAc及び飽和NaHCO水溶液/Na 1:1で希釈し、それを30分間攪拌し、次いで分液ロートに移した。有機層をNaHCO水溶液/Na 1:1及び水で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、蒸発させて0.99gの生成物を与えた(2.10ミリモル,98%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.75(s,1H),9.45(s,1H),9.33(s,1H),8.65−8.64(d,J=7.1Hz,1H),8.34−8.29(m,2H),7.97(s,1H),7.54−7.40(m,3H),7.27−7.25(d,J=9.4Hz,1H);MS[M+H]=477.1;LCMS RT=3.07分。
中間体O:N−{4−[4−アミノ−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレアの製造
氷浴中で冷却されたMeOH(20mL)、THF(20mL)及びMeOH中の0.5M ナトリウムメトキシド(6.30mL,3.15ミリモル)の溶液に、トシルメチルイソシアニド(0.61g,6.30ミリモル)及び中間体N(N−[4−(4−アミノ−6−ホルミルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)−2−フルオロフェニル]−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア(500mg,1.05ミリモル))を加えた。溶液を0℃で5分間攪拌し、次いで60℃に6時間加熱した。室温に冷ましたら、溶液を部分的に蒸発させ、固体を生成させ、それを集め、MeOHで洗浄した。固体を真空下で乾燥し、140mgの白色の粉末を生じた(0.27ミリモル,収率26%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.46(m,1H),9.32(s,1H),8.65−8.64(d,J=7.4Hz,1H),8.35−8.30(t,J=8.5Hz,1H),8.30(s,1H),8.09(s,1H),7.90(s,1H),7.53−7.48(m,1H),7.42−7.39(m,1H),7.37−7.34(d,J=12.0Hz,1H),7.21−7.19(d,J=8.4Hz,1H),6.62(s,1H);MS[M+H]=516.1;LCMS RT=3.01分。
中間体P:N−[4−(4−アミノ−6−ホルミルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
中間体K(N−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア(40.0mg,0.09ミリモル))をTHF(5.0mL)中に溶解し、それにDess−Martinペルヨージナン試薬(44.0mg,0.10ミリモル)を加えた。HPLCが反応の完了を示すまで、反応物を室温で攪拌した。反応物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO水溶液/Na 1:1(3x)で洗浄した。水層をEtOAc(2x)で逆抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、蒸発させて粗油を与え、HPLC(10−90% ACN/HO)を介してそれを精製し、黄色の固体を与えた(35.0mg,88%)。H−NMR(CDOD)δ9.76(s,1H),8.61(d,J=8.0Hz,1H),8.11(s,1H),7.87(s,1H),7.65(d,J=8.0Hz,1H),7.46(d,J=8.0Hz,1H),7.30(d,J=8.0Hz,1H);MS[M+H]=459;LCMS RT=2.95分。
中間体Q:N−{4−[4−アミノ−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレアの製造
中間体Oの製造のために用いた方法を用い、中間体Nの代わりに中間体Pに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ8.63(d,J=6.8Hz,1H),8.13(s,1H),7.98(s,1H),7.83(s,1H),7.69(d,J=8.5Hz,2H),7.42(d,J=8.4Hz,2H),7.35(d,J=8.3Hz,2H),6.49(s,1H);MS[M+H]=498.1;LCMS RT=2.82。
中間体R:N−[4−(4−アミノ−6−シアノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
ピリジン(40mL)の溶液に中間体P(N−[4−(4−アミノ−6−ホルミルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア(2.64g,5.76ミリモル))、続いてヒドロキシルアミン塩酸塩(0.63g,6.33ミリモル)を加えた。反応物を周囲温度で1時間攪拌し、次いで無水酢酸(1.20mL,12.67ミリモル)を加えた。溶液を80℃で1時間加熱した。追加の無水酢酸(0.27mL,2.88ミリモル)を加え、溶液を80℃で1時間攪拌した。室温に冷ましたら、溶液を真空中で最初の体積の半分に濃縮し、続いてEtOAc(100mL)及びNaHCO水溶液(100mL)を反応物に加え、それを次いで分液ロートに移した。有機層を集め、水(50mL)で洗浄した。水層をEtOAcで逆抽出し、それを水で洗浄した。有機層を合わせ、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮乾固し、フラッシュクロマトグラフィー(9:1 v/v CHCl−MeOH)により精製した。得られる精製された画分を合わせ、EtOH中で磨砕した。材料を冷EtOHで洗浄し、真空下で乾燥して1.45gの淡黄色の固体を与えた(3.18ミリモル,収率55%)。H−NMR(CDOD)δ8.62(d,J=7.0Hz,1H),8.19(s,1H),7.91(s,1H),7.69(d,J=8.6Hz,2H),7.50(d,J=8.6Hz,2H),7.34(d,J=8.7Hz,2H);MS[M+H]=456.1;LCMS RT=3.10。
中間体S:4−アミノ−5−{4−[({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸の製造
MeOH(5mL)及びTHF(3mL)中の中間体J(720.0mg,1.433ミリモル)の溶液に、1M NaOH(3.58mL,3.58ミリモル)を加え、反応物を60℃で12時間攪拌して放置した。反応混合物を冷却し、CHClとpH2硫酸塩緩衝液に分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、濃縮して褐色の固体を与えた(623mg,収率92%)。H−NMR(DMSO−d)δ12.17(bs,1H),9.34(s,1H),8.98(d,J=2Hz,1H),8.62(dd,J=2Hz,8Hz,1H),8.07(3,1H),8.0(bs,1H),7.91(s,1H),7.53(d,J=8Hz,2H),7.55−7.45(m,1H),7.42−7.35(m,1H),7.32(d,J=8Hz,2H),5.0(bs,1H);MS[M+H]=475.2;LCMS RT=2.56分;TLC R=0.26(1:1:0.02v/v/v THF:CHCl:MeO
H)。
中間体T:4−アミノ−5−{4−[({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミドの製造
DMF(100mL)中の中間体S(2.92g,6.16ミリモル)の溶液に、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(2.72g,6.16ミリモル)、4−メチルモルホリン(0.68ml,6.16ミリモル)及び2,2,2−トリフルオロエチルアミン(0.48mL,6.16ミリモル)を加えた。溶液を室温で17時間攪拌した。粗反応混合物を真空中で縮小し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(50:45:5 v/v/v CHCl−EtOAc−MeOH)により精製した。精製された画分を合わせ、CHCl/ヘキサンを用いて磨砕した。白色の固体を集め、ヘキサンで洗浄し、真空下で乾燥すると2.18g(3.92ミリモル,収率64%)を与えた。H−NMR(DMSO−d)δ9.29(s,1H),8.93(s,1H),8.64−8.58(m,1H),8.51(t,J=6Hz,1H),8.18(s,1H),8.00(bs,1H),7.91(s,1H),7.52(d,J=8Hz,2H),7.51−7.46(m,1H),7.40−7.30(m,1H),7.28(d,J=8Hz,2H),5.05(bs,1H),4.00−3.85(m,2H);MS[M+H]=556.2;LCMS RT=3.32分;TLC R=0.33(2:1v/vCHCl−THF)。
中間体U:4−アミノ−5−{3−フルオロ−4−[({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸の製造
中間体Sの製造のために用いた方法を用い、中間体Jの代わりに中間体Lに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ12.3(s,1H),9.43(s,1H),9.27(s,1H),8.65−8.63(m,1H),8.25−8.20(m,1H),8.07(s,1H),8.02(s,1H);MS[M+H]=433.1;LCMS RT=2.58分。
中間体V:フェニル[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルバメートの製造
250mLのCHCl中の商業的に入手可能な2−アミノ−4−トリフルオロメチルピリジン(20.86g,128.7ミリモル)の溶液を、フェニルクロロホルメート(17.81mL,141.5ミリモル)及びピリジン(22.85mL,283ミリモル)で処理した。ピリジンの添加に間に、黄色の沈殿が生成し、有意な発熱が観察された。0.5時間後、均一な反応物を1LのEtOで希釈し、1N 重硫酸塩緩衝液(pH2)及び飽和NaHCOで洗浄した。NaSOを用いて有機層を乾燥し、蒸発させて灰色の固体を与えた。EtO:ヘキサン(1:5)を用いる磨砕は、表題化合物を白色の結晶として与えた(33.5g,収率92%)。H−NMR(DMSO−d)δ11.28(s,1H),8.60(d,J=5.1Hz,1H),8.12(bs,1H),7.40−7.48(m,3H),7.22−7.31(m,3H);MS[M+H]=283.1;LCMS RT=3.51。
中間体W:4−アミノ−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
THF(100mL)の溶液に、フェニル[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルバメート(1.27g,4.48ミリモル)、中間体H(4−アミノ−5−(4−アミノフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル(1.33g,4.48ミリモル))及びトリエチルアミン(0.63mL,4.48ミリモル)を加えた。溶液を60℃で3時間加熱した。室温に冷ましたら、THF/EtOを用いて溶液を磨砕した。沈殿を集め、EtOで洗浄した。真空下で乾燥すると、1.65gの生成物が単離された(3.40ミリモル,76%)。H−NMR(DMSO−d)δ10.19(s,1H),9.89(s,1H),8.52(d,J=5.4Hz,1H),8.12(s,1H),8.12−8.10(m,2H),7.93(s,1H),7.59(d,J=6.9Hz,2H),7.48−7.30(m,3H),5.15−5.10(m,1H),4.06(q,J=7.2Hz,2H),1.11(t,J=7.2Hz,3H);MS[M+H]=486.1;LCMS RT=3.33分;TLC R=0.27(3:7v/v THF−CHCl)。
中間体X:4−アミノ−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−
イル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸の製造
中間体Sの製造のために用いた方法を用い、中間体Jの代わりに中間体Wに置き換えるとこにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ12.3(s,1H),9.87(s,1H),9.75(s,1H),8.53(d,J=5.3Hz,2H),8.07−8.06(m,3H),7.86(s,1H),7.58−7.56(m,2H),7.36−7.33(m,3H);MS[M+H]=458.0;LCMS RT=2.28分。
中間体Y:N−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
中間体W(0.25g,0.515ミリモル)をTHF(5mL)中に懸濁させ、THF中のDIBALの1M溶液(2mL,2.06ミリモル)で処理した。得られる溶液を室温で3時間攪拌し、飽和NHCl溶液でクエンチングした。混合物を1時間攪拌した。混合物を分液ロートに移し、粗生成物をEtOAcで抽出した。次いで有機層を水及び飽和NaCl溶液で洗浄した。次いで有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残る固体を次いでEtOAcを用いて磨砕し、濾過し、0.22gの生成物を淡褐色の固体として与えた(0.496ミリモル,収率96%)。H−NMR(DMSO)δ11.66(s,1H),9.86(s,1H),9.73(s,1H),8.53(d,J=8.7Hz,1H),8.05(s,1H),7.82(s,1H),7.65(s,1H),7.61(d,J=6.6Hz,2H),7.38−7.35(m,3H),4.95(t,J=5.2Hz,1H),4.37(d,J=5.1Hz,2H);MS[M+H]=444.0;LCMS RT=2.3分。
中間体Z:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
THF(200mL)の溶液に中間体Y(N−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア(1.77g,3.98ミリモル))、続いてCHCl中の2Mの塩化チオニル(19.9mL,39.8ミリモル)を加えた。反応物を周囲温度で30分間攪拌し、次いで回転蒸発により濃縮してCHClを追い出した。反応材料をMeOH(100mL)で希釈し、トリエチルアミン(1.67mL,11.9ミリモル)を加えた。溶液を60℃で1時間加熱した。室温に冷ましたら、溶液を真空中で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(5:4:1 v/v/v CHCl−EtOAc−MeOH)により精製した。得られる精製された画分を合わせ、蒸発乾固して1.14gの淡黄色の固体を生じた(2.49ミリモル,収率63%)。H−NMR(CDOD)δ8.52(d,J=5.4Hz,1H),7.79(s,1H),7.76(s,1H),7.71−7.67(m,3H),7.43(d,J=8.6Hz,2H),7.28(d,J=5.3Hz,1H),4.36(s,2H),3.29(s,3H);MS[M+H]=458.1;LCMS RT=2.66。
中間体AA:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
中間体Zの製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体Kに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ8.61(d,J=7.6Hz,1H),7.78(s,1H),7.68(s,1H),7.62(d,J=8.7Hz,2H),7.40(d,J=8.6Hz,2H),7.33(d,J=8.7Hz,2H),4.35(s,2H),3.30(s,3H);MS[M+H]=475.2;LCMS RT=2.81。
中間体AB:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレアの製造
中間体Zの製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体Mに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ8.65(d,J=8.0Hz,1H),8.31−8.27(m,1H),7.80(s,1H),7.70(s,1H),7.35−7.23(m,4H),4.37(s,2H),3.33(s,3H);MS[M+H]=493.1;LCMS RT=2.84分。
中間体AC:N−{4−[4−アミノ−6−(シアノメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレアの製造
THF(20mL)及びCHCl(20mL)中の中間体M(1.00g,2.09ミリモル)の激しく攪拌されるスラリに、塩化チオニル(0.31mL,4.18ミリモル)を滴下した。反応混合物を30分間攪拌し、そうするとHPLCは反応が完了したことを示した。反応物を濃縮し、ジクロロエタン中に再−懸濁させた(3x)。得られる明褐色の粉末を20mLのDMSO中に溶解し、NaCN(512.1mg,10.45ミリモル)を微粉末として加えた。溶液を10分間音波処理し、その後、HPLCは反応が完了したことを示した。反応物を10体積のEtOAcで希釈し、有機層をHO(3x)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥し、濃縮して明褐色の粉末を与えた(933.0mg,1.91ミリモル,91%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.50(d,J=3Hz,1H),9.37(d,J=2Hz,1H),8.71(dd,J=3,7.2Hz,1H),7.94(s,1H),7.82(s,1H),7.60−7.53(m,1H),7.50−7.44(m,1H),7.40(dd,J=2,12.6Hz,1H),7.24(dd,J=2,8.4Hz,1H),3.92(s,2H);MS[M+H]=488;LCMS RT=3.10分。
中間体AD:N−{4−[4−アミノ−6−(シアノメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
中間体ACの製造のために用いた方法を用い、中間体Mの代わりに中間体Kに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.41(s,1H),9.01(d,J=3Hz,1H),8.62(d,J=3,8Hz,1H),7.81(s,1H),7.77(s,1H),7.61(d,J=9Hz,2H),7.47−7.54(m,1H),7.38−7.42(m,1H),7.35(d,J=9Hz,2H),5.35(dd,J=2,6Hz),3.82(s,2H);MS[M+H]=470.1;LCMS RT=2.80分。
中間体AE:N−{4−[4−アミノ−6−(シアノメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
中間体ACの製造のために用いた方法を用い、中間体Mの代わりに中間体Yに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ8.54(d,J=5Hz,1H),8.07(s,1H),7.87(s,1H),7.77(s,1H),7.66(d,J=9Hz,2H),7.36(d,J=9Hz,2H),7.34−7.36(m,1H),3.81(s,2H);MS[M+H]=453.1;LCMS RT=2.67分。
中間体AF:N−[4−(4−アミノ−6−ホルミルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)フェニル]−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
中間体Y(1.9g,4.29ミリモル)をTHF(20mL)中に懸濁させ、Dess−Martinペルヨージナン(2.0g,4.71ミリモル)で処理した。混合物を室温で終夜攪拌し、Naを含む飽和NHCO溶液でクエンチングした。混合
物を1時間攪拌し、次いで分液ロートに移した。粗生成物をEtOAcで抽出し、水及び飽和NaCl溶液で洗浄した。次いで有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。次いで残る固体を、EtOAcを用いて磨砕し、濾過して1.8gの生成物を淡褐色の固体として与えた(4.08ミリモル,収率95%)。H−NMR(DMSO)δ10.05(bs,1H),9.82(s,1H),9.72(s,1H),8.52(d,J=5.1Hz,1H),8.26(s,1H),8.07(s,1H),7.95(s,1H),7.64(d,J=8.6Hz,2H),7.44(d,J=8.6Hz,2H),7.35(d,J=5.8Hz,1H);MS[M+H]=442.0;LCMS RT=2.81分。
中間体AG:N−{4−[4−アミノ−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
中間体Oの製造のために用いた方法を用い、中間体Nの代わりに中間体AFに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ8.50(d,J=5.3Hz,1H),8.12(s,1H),7.98(s,1H),7.84(s,1H),7.77(s,1H),7.76(d,J=8.1Hz,2H),7.45(d,J=8.0Hz,2H),7.29(d,J=6.3Hz,1H),6.51(s,1H);MS[M+H]=481.0;LCMS RT=2.70。
中間体AH:4−アミノ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミドの製造
中間体Tの製造のために用いた方法を用い、中間体Sの代わりに中間体Xに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ8.54(d,J=5.1Hz,1H),8.19(s,1H),8.06(br s,1H),7.91(s,1H),7.60(d,J=8.7Hz,2H),7.35(d,J=5.6Hz,2H),7.31(d,J=8.9Hz,2H),3.94(q,J=9.2Hz,2H);MS[M+H]=539.0;LCMS RT=2.77。
中間体AI:4−アミノ−5−{3−フルオロ−4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f]
[1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
中間体Wの製造のために用いた方法を用い、中間体Hの代わりに中間体Iに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ10.14(s,1H),10.11−10.04(br s,1H),8.54−8.53(d,J=5.3Hz,1H),8.28−8.23(t,J=8.4Hz,1H),8.14(s,1H),8.01(s,1H),7.94(s,1H),7.39−7.33(m,2H),7.18−7.16(d,J=10.0Hz,1H),4.12−4.06(q,J=8.3Hz,2H),1.14−1.10(t,J=7.1Hz,3H);MS[M+H]=504.1;LCMS RT=3.12分。
中間体AJ:N−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
中間体Yの製造のために用いた方法を用い、中間体Wの代わりに中間体AIに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ10.13(s,1H),10.07−10.02(br s,1H),8.54−8.53(d,J=5.3Hz,1H),8.29−8.24(t,J=8.5Hz,1H),8.03(s,1H),7.84(s,1H),7.67(s,1H),7.39(s,1H),7.38−7.35(d,J=8.7Hz,1H),7.21−7.19(d,J=9.7Hz,1H),5.02−5.00(t,J=5.1Hz,1H),4.39−4.37(d,J=5.2Hz,2H);MS[M+H]=462.0;LCMS RT=2.44分。
中間体AK:N−{4−[4−アミノ−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
段階1:N−[4−(4−アミノ−6−ホルミルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)−2−フルオロフェニル]−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
中間体AFの製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体AJに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ10.16(s,1H),10.13−10.08(br s,1H),9.76(s,1H),8.55−8.54(d,J=5.3Hz,1H),8.34−8.29(t,J=8.6Hz,1H),8.28(s,1H),8.01(s,1H),7.97(s,1H),7.48−7.45(d,J=11.2Hz,1H),7.39−7.38(d,J=5.7Hz,1H),7.29−7.27(d,J=8.1Hz,1H);MS[M+H]=459.9;LCMS RT=2.96分。
段階2:表題化合物の製造
氷/水浴中で冷却されたTHF(10mL)及びMeOH(10mL)の溶液に、MeOH中の0.5M ナトリウムメトキシド(0.96mL,0.48ミリモル)、続いてTosMIC(93mg,0.48ミリモル)を加えた。溶液を5分間攪拌し、次いでN−[4−(4−アミノ−6−ホルミルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)−2−フルオロフェニル]−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア(73mg,0.16ミリモル)を加えた。溶液を60℃に17時間加熱した。反応混合物を冷まし、分液ロートに移し、EtOAc(20mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液(20mL)及び水(20mL)で洗浄した。水層をEtOAc(2x20mL)で逆抽出した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィー 5:4:1 v/v/v DCM/EtOAc/MeOHにより精製し、得られる精製された画分を合わせ、蒸発させて26mgの表題化合物を白色の固体として与えた(0.052ミリモル,収率33%)。H−NMR(DMSO−d)δ10.18(s,1H),10.16−10.12(br s,1H),8.55−8.54(d,J=5.4Hz,1H),8.35−8.31(t,J=8.3Hz,1H),8.30(s,1H),8.10(s,1H),8.01(s,1H),7.91(s,1H),7.39−7.36(m,2H),7.23−7.21(d,J=10.4Hz,1H),6.63(s,1H);MS[M+H]=499.0;LCMS RT=2.85分。
中間体AL:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
中間体Zの製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体AJに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ10.14(s,1H),10.09−10.04(br s,1H),8.54−8.53(d,J=5.5Hz,1H),8.30−8.26(t,J=8.5Hz,1H),8.00(s,1H),7.86(s,1H),7.76(s,1H),7.39−7.38(d,J=5.2Hz,1H),7.35−7.32(d,J=12.0Hz,1H),7.21−7.18(d,J=10.2Hz,1H),4.28(s,2H),3.22(s,3H);MS[M+H]=476.1;LCMS RT=2.77分。
中間体AM:N−{4−[4−アミノ−6−(シアノメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
中間体ACの製造のために用いた方法を用い、中間体Mの代わりに中間体AJに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(アセトン−d)δ10.99(s,1H),9.39(s,1H),8.59−8.58(d,J=5.1Hz,1H),8.51−8.47(t,J=8.5Hz,1H),7.84(s,1H),7.82−7.81(d,J=6.4Hz,1H),7.75(s,1H),7.38−7.35(m,2H),7.30−7.28(d,J=8.4Hz,1H),3.86(s,2H);MS[M+H]=471.0;LCMS RT=2.75分。
中間体AN:4−アミノ−5−{4−[({[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
中間体Wの製造のために用いた方法を用い、フェニル(4−tert−ブチルピリジン−2−イル)カルバメートの代わりにフェニル[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルバメートに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.89(s,1H),9.74(s,1H),8.13(s,1H),8.02−7.97(m,2H),7.92(s,1H),7.55(d,J=9Hz,2H),7.53−7.50(m,1H),7.35(d,J=9Hz,2H),5.12(bs,1H),4.07(q,J=7Hz,2H),1.09(t,J=7Hz,3H);MS[M+H]=486.0;LCMS RT=2.92分;TLC R=0.38(3:1v/vCHCl−THF)。
中間体AO:4−アミノ−5−{4−[({[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸の製造
中間体Sの製造のために用いた方法を用い、中間体Jの代わりに中間体ANに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO)δ10.29(bs,1H),8.03−7.96(m,3H),7.86(s,1H),7.53(d,J=8.5Hz,2H),7.45(d,J=7.0Hz,1H),7.33(d,J=8.6Hz,2H);MS[M+H]=458.1;LCMS RT=2.51分。
中間体AP:4−アミノ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−5−{4−[({[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)−アミノ]フェニル}ピロロ−[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミドの製造
中間体Tの製造のために用いた方法を用い、中間体Sの代わりに中間体AOに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ8.05(s,1H),7.97(s,1H),7.85(s,1H),7.67(d,J=8.7Hz,2H),7.56(d,J=8.7Hz,1H),7.46−7.41(m,3H),3.94(q,J=8.9Hz,2H);MS[M+H]=539.0;LCMS RT=2.71。
中間体AQ:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
段階1:N−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
中間体Yの製造のために用いた方法を用い、中間体Wの代わりに中間体ANに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.87(s,1H),9.71(s,1H),8.03−7.99(m,3H),7.82(s,1H),7.65(s,1H),7.57−7.55(m,3H),7.50−7.47(m,1H),7.37(d,J=8.5Hz,2H),4.97−4.94(m,1H),4.36(d,J=5.2Hz,2H);MS[M+H]=444.0;LCMS RT=2.24分。
段階2:表題化合物の製造
中間体Zの製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりにN−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.90(s,1H),9.74(s,1H),8.05−7.99(m,2H),7.85(s,1H),7.75(s,1H),7.58(d,J=8.8,2H),7.50(dd,J=8.8,J=6.8,1.2,1H),7.37(d,J=8.0,2H),4.26(s,2H),3.19(s,3H);MS[M+H]=457.9;LCMS RT=2.70。
中間体AR:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレアの製造
段階1:4−アミノ−5−{4−[({[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
DCE(5mL)の溶液に中間体H(300mg,1.01ミリモル)、続いて2−クロロ−1−イソシアナト−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(0.32mL,2.12ミリモル)を加えた。反応物をN下に室温で1時間攪拌し、次いで2N HCl水溶液(0.50mL,1.01ミリモル)を反応物に加え、続いてDMF(5mL)を加えた。溶液をさらに1時間加熱した。室温に冷ましたら、溶液をEtOAcで希釈し、分液ロートに移し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。水層をEtOAcで逆抽出した。合わせた有機層を集め、乾燥し、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(95:5 v/v CHCl−MeOH)により精製した。得られる生成物を含有する画分を濃縮し、CHCl及びヘキサンを用いて磨砕した。生成物を濾過し、真空中で乾燥し、408mgの上記の化合物を白色の固体として与えた(0.79ミリモル,収率78%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.72(s,1H),8.67(s,1H),8.64(s,1H),8.13(s,1H),8.08(br s,1H),7.93(s,1H),7.72(d,J=8.5Hz,1H),7.56(d,J=8.8Hz,2H),7.39−7.36(m,1H),7.34(d,J=8.6Hz,2H),5.10(br s,1H),4.09(q,J=7.0Hz,2H),1.12(t,J=7.1Hz,3H);MS[M+H]=519;LCMS RT=3.58分;TLC R=0.26(95:5v/vCHCl−MeOH)。
段階2:N−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
中間体Yの製造のために用いた方法を用い、中間体Wの代わりに4−アミノ−5−{4−[({[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]アミノ}カルボニル)−アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルに置き換えることにより、製造した。
段階3:表題化合物の製造
中間体Zの製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりにN−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレアに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ8.55(s,1H),7.84(s,1H),7.74(s,1H),7.68−7.62(m,3H),7.33−7.28(m,3H),4.26(s,2H),3.19(s,3H);MS[M+H]=491.1;LCMS RT=3.25。
中間体AS:N−{4−[4−アミノ−6−(シアノメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
段階1:4−アミノ−5−{4−[({[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}カルボニル)アミノ]−3−フルオロフェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
中間体ARの製造のために用いた方法の段階1を用い、中間体Hの代わりに中間体Iに置き換えることにより、4−アミノ−5−{4−[({[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}−カルボニル)アミノ]−3−フルオロフェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルを製造した。H−NMR(CDOD)δ9.46(s,1H),8.91(d,J=4.8Hz,1H),8.65(d,J=2.4Hz,1H),8.31−8.27(m,2H),8.01(s,1H),7.63(d,J=8.0Hz,1H),7.35−7.23(m,3H),4.18(q,J=8.0Hz,2H),1.20(t,J=8.0Hz,3H);MS[M+H]=537.2;LCMS RT=3.76。
段階2:N−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
中間体ARの製造のために用いた方法の段階2を用い、4−アミノ−5−{4−[({[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−カルボン酸エチルの代わりに4−アミノ−5−{4−[({[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}カルボニル)アミノ]−3−フルオロフェニル}−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルに置き換えることにより、中間体メチルアルコール誘導体を製造した。H−NMR(CDOD)δ8.65(d,J=2.4Hz,1H),8.31(t,J=8.4Hz,1H),7.89(s,1H),7.82(s,1H),7.63(d,J=8.4Hz,1H),7.38−7.28(m,3H),4.54(s,2H);MS[M+H]=495.2;LCMS RT=3.08。
段階3:表題化合物の製造
中間体ACの製造のために用いた方法を用い、中間体Mの代わりにN−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ9.48(s,1H),8.92(s,1H),8.66(s,1H),8.40−8.35(m,1H),7.94(s,1H),7.89(s,1H),7.64(d,J=9.2Hz,1H),7.36(d,J=2.0Hz,1H),7.34−7.32(m,1H),7.29−7.26(m,1H),3.82(s,2H);MS[M+H]=504;LCMS RT=3.10。
中間体AT:4−アミノ−7−ブロモ−5−{4−[({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミドの製造
アセトニトリル(20ml)中の中間体T(4−アミノ−5−{4−[({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミド(505mg,0.9ミリモル))の懸濁液に、N−ブロモスクシンイミド(177mg,1.0ミリモル)を加え、反応混合物を密封されたビン中で60℃において1時間加熱した。0℃に冷却した後、粗材料を濾過し、冷CHCN(3x)及び続いてエチルエーテルで洗浄し、550mgを固体として与えた。さらなる精製は必要でなかった。MS[M+H]=634.1;LCMS RT=3.12分。中間体AU:4−アミノ−5−4−[([2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]アミノカルボニル)アミノ]フェニル−7−ホルミル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ−[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミドの製造
THF(10ml)中の中間体AT((4−アミノ−7−ブロモ−5−{4−[({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミド(400mg,0.63ミリモル))の溶液に、N下に−78℃においてn−BuLi(1.26ml,3.15ミリモル)をゆっくり加えた。15分後、DMFを加え、反応混合物が室温に温まるのを許した。反応物をEtOAcで希釈し、HO(3x)で洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(95:5 v/v CHCl−MeOH)を介して精製し、230mgの表題化合物を与えた(収率62%)。H−NMR(DMSO−d)δ10.36(s,1H),9.33(s,1H),9.05(dd,J=6Hz,1H),9.93(d,J=3Hz,1H),8.63−8.59(m,1H),8.21(s,1H),7.93(s,3H),7.55−7.32(m,6H),3.98−3.92(m,2H);MS[M+H]=584.0;LCMS RT=3.21分。
中間体AV:N−{4−[4−アミノ−7−ブロモ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレアの製造
アセトニトリル(7ml)中の中間体AA(N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア(750mg,1.58ミリモル))の懸濁液に、N−ブロモスクシンイミド(365mg,2.0ミリモル)を加え、混合物を密封されたビン中で60Cにおいて1時間加熱した。0℃に冷却した後、反応物を濾過し、冷CHCN及びエチルエーテル(3x)で洗浄し、粗生成物を固体として与え、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(95:5 v/v CHCl−MeOH)を介して精製し、さらに50mgの表題化合物を与えた。H−NMR(DMSO−d)δ9.34(s,1H),8.95(d,J=3Hz,1H),8.6Hz,1H),7.98(s,1H),7.60(d,J=3Hz,1H),7.57−7.58(m,1H),7.49(m,1H),7.38−7.34(m,2H),4.21(s,2H),3.16(s,3H);MS[M+H]=553;LCMS R
T=3.24分。
中間体AW:N−{4−[4−アミノ−7−ホルミル−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレアの製造
中間体AUの製造のために用いた方法を用い、中間体AT(4−アミノ−7−ブロモ−5−{4−[({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミド)の代わりに中間体AV(N−{4−[4−アミノ−7−ブロモ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア)に置き換えることにより、表題化合物を製造した。表題化合物を単離物として得、それをさらなる精製なしで用いた。MS[M+H]=503;LCMS RT=3.21分。
中間体AX:1−[4−アミノ−5−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]エタノンの製造
段階1:1H−ピロール−2,4−ジカルボニトリルの製造
ACN(15mL)の溶液にピロール(1.03mL,14.9ミリモル)を加え、それを氷/塩浴中で冷却した。クロロスルホニルイソシアナート(2.73mL,31.3ミリモル)をACN(5mL)中で希釈し、次いで続く30分かけて反応物に滴下した。氷/塩浴を除去し、次の1.5時間かけて溶液が室温に温まるのを許した。次いで溶液を氷/塩浴中で冷却し、DMF(5.00mL,65.0ミリモル)を、滴下ロートを介してゆっくり加えた。17時間かけて溶液がゆっくり室温に温まるのを許した。溶液を氷/塩浴中で冷却し、1N NaOH水溶液(50mL)を加え、続いてEtOAc(50m
L)を加えた。溶液を分液ロートに移し、有機層を単離し、水層をEtOAc(2x)で逆抽出した。集めた有機物を飽和NaHCO水溶液、続いてHO(100mL)で洗浄した。水層をEtOAc(2x50mL)で逆抽出した。合わせた有機層を集め、乾燥し(MgSO)、シリカゲル上に濃縮し、カラムクロマトグラフィー(9:1 v/v
CHCl−EtOAc)により精製し、1.28gの上記の化合物を白色の固体として与えた(10.9ミリモル,収率73%)。H−NMR(DMSO−d)δ13.29(br s,1H),8.00(s,1H),7.49(s,1H);LCMS RT=1.65分。
段階2:1−アミノ−1H−ピロール−2,4−ジカルボニトリルの製造
DMF(100mL)の溶液に1H−ピロール−2,4−ジカルボニトリル(1.00g,8.54ミリモル)を加え、続いてNaH、鉱油中の60%分散液(0.51g,12.8ミリモル)を加えた。溶液を室温で15分間攪拌し、次いで(アミノオキシ)(ジフェニル)ホスフィンオキシド(2.99g,12.8ミリモル)を加え、溶液を80℃に2時間加熱した。室温に冷ましたら、溶液を濾過し、CHClで洗浄した。溶液を部分的に濃縮し、白色の沈殿を生成させ、それを濾過した。次いで母液を真空下で蒸発させ、続いて100%CHClから9:1 v/v CHCl−EtOAcへの勾配のMPLC(Isco)により精製した。得られる精製された画分を合わせ、真空中で濃縮して0.92gの白色の固体を与えた(6.98ミリモル,収率82%)。H−NMR(DMSO−d)δ7.92(d,J=1.8Hz,1H),7.39(d,J=1.9Hz,1H),6.66(s,2H);MS[M+H]=133.0;LCMS
RT=0.96分。
段階3:4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボニトリルの製造
EtOH(50mL)の溶液に、1−アミノ−1H−ピロール−2,4−ジカルボニトリル(1.00g,7.57ミリモル)、続いてホルムアミジンアセテート(9.46g,90.8ミリモル)及び炭酸カリウム(14.6g,106.0ミリモル)を加えた。溶液を80℃に2時間加熱した。室温に冷ましたら、反応混合物をEtOAcで希釈し、分液ロートに移し、水で洗浄した。有機層を集め、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮乾固した。次いで粗材料を、EtOH−水を用いて磨砕した。固体を集め、水で洗浄し、真空下で乾燥して0.91gの上記の化合物を黄−オレンジ色の固体として与えた(5.70ミリモル,収率75%)。H−NMR(DMSO−d)δ8.37(d,J=1.8Hz,1H),8.19(d,J=17.4,2H),7.93(s,1H),7.27(d,J=1.8Hz,1H);LCMS RT=1.14分。
段階4:4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルバルデヒドの製造
THF(200mL)の溶液に、4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボニトリル(1.00g,6.28ミリモル)を加えた。すべての出発材料が溶液中に入るまで溶液を加熱し、次いで氷−水浴中で冷却した。次いでTHF中の1M ジイソブチルアルミニウムハイドライド(50.3mL,50.3ミリモル)を溶液に加え、それを1時間攪拌した。溶液にEtOAcを加え、次いでそれが室温に温まるのを許した。湿潤シリカゲルを溶液中にピペットで注意深く入れ、反応混合物を50℃に30分間加熱し、Celiteを介して濾過し、過剰のEtOAcで洗浄した。溶液を分液ロートに移し、水で洗浄した。有機層を集め、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮乾固して0.92gの黄色の固体を与えた(5.69ミリモル,収率91%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.91(s,1H),7.92(d,J=1.7Hz,1H),8.14(d,J=35.3Hz,2H),7.89(s,1H),7.30(d,J=1.8Hz,1H);MS[M+H]=163.3;LCMS RT=1.07分。
段階5:1−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)エタノールの製造
THF(100mL)の溶液に、氷浴中で冷却されたジエチルエーテル中の3.0M メチルマグネシウムブロミド(14.0mL,41.9ミリモル)を加えた。次いで4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルバルデヒド(0.68g,4.19ミリモル)をTHF(200mL)中の溶液として滴下ロートを介して加えた。反応物が続く17時間に及んでゆっくり室温に温まるのを許した。反応物をMeOH(10mL)、続いて飽和NHCl水溶液(50mL)及びEtOAc(50mL)で注意深く処理した。溶液を分液ロートに移し、有機層を単離し、一方で水層をEtOAc(4x20mL)で逆抽出した。合わせた有機層を集め、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮乾固した。粗材料を次いでフラッシュクロマトグラフィー(85:15 v/v CHCl−MeOH)により精製した。精製された画分を真空中で濃縮し、次いで真空下で乾燥し、422mgの上記の化合物を与えた(2.37ミリモル,収率56%)。H−NMR(DMSO−d)δ7.72(s,1H),7.59(br s,2H),7.45(dd,J=0.5Hz,1.7Hz,1H),6.76(dd,J=0.5Hz,1.7Hz,1H),5.03(d,J=4.7Hz,1H),4.79(m,1H),1.38(d,J=6.5Hz,3H);MS[M+H]=179.3;LCMS RT=1.04分。
段階6:1−[4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f]
[1,2,4]トリアジン−6−イル]エタノールの製造
AcOH(70mL)の溶液に、1−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)エタノール(611mg,3.43ミリモル)を加え、続いて水中の37%ホルムアルデヒドの0.5M溶液(0.26mL,3.43ミリモル)及びAcOH(6.86mL)中のモルホリン(0.30mL,3.43ミリモル)を加えた。反応物を60℃に1.5時間加熱した。溶液が室温に冷めるのを許し、次いで回転蒸発を介して蒸発させて、残るAcOHをトルエンと一緒に追い出した。粗材料をカラムクロマトグラフィー(85:15 v/v CHCl−EtOAc)により精製し、633mgの上記の化合物を与えた(2.28ミリモル,収率67%)。H−NMR(DMSO−d)δ7.79(s,1H),7.57(br s,2H),6.85(s,1H),4.94(m,1H),3.84(m,2H),3.49(m,4H),2.37(m,4H),1.41(d,J=6.6Hz,3H);MS[M+H]=278.0;LCMS RT=1.01分。
段階7:エチル 1−[4−アミノ−5−ブロモ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]エタノールの製造
THF(500mL)の溶液に、1−[4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]エタノール(2.49g,8.99ミリモル)を加え、それをACN−ドライアイス浴中で冷却した。次いで1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(1.29g,4.50ミリモル)を20分間隔の2回のバッチにおいて加え、反応物を合計45分間攪拌した。溶液を室温に温めながら、飽和NaSO水溶液(500mL)を用いて反応物をクエンチングした。反応物にEtOAc(500mL)を加え、溶液を分液ロートに移し、有機層を単離し、一方で水層をEtOAc(2x200mL)で逆抽出した。合わせた有機層を集め、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮乾固した。粗材料を、100%CHClから9:1 v/v CHCl−MeOHへのMPLC(Isco)により精製した。得られる精製された画分を合わせ、真空中で濃縮し、2.52gの上記の化合物を与えた(7.09ミリモル,収率79%)。H−NMR(DMSO−d)δ7.85(s,1H),5.85(d,J=5.3,1H),4.91(m,1H),4.01(d,J=13.6Hz,1H),3.87(d,J=13.2Hz,1H),3.50(m,2H),2.50(m,4H),2.39(m,4H),1.45(d,J=6.5Hz,3H);MS[M+H]=355.9;LCMS RT=1.08分。
段階8:1−[4−アミノ−5−ブロモ−7−(モルホリン−4−イルメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]エタノンの製造
THF(100mL)の溶液にエチル 1−[4−アミノ−5−ブロモ−7−(モルホリン−4−イルメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]エタノール(419mg,1.18ミリモル)、続いてDess−Martinペルヨージナン(748mg,1.76ミリモル)を加えた。溶液を室温で1時間攪拌し、次いで飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液及びNaHCO(100mL)の添加によりクエンチングし、続いてEtOAc(100mL)を反応物に加えた。溶液を室温で30分間攪拌し、次いで分液ロートに移した。有機層を単離し、一方で水層をEtOAc(2x50mL)で逆抽出した。合わせた有機層を集め、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮乾固した。次いでTHF−EtOを用いて粗材料を磨砕した。固体を集め、EtO(150mL)で洗浄し、真空下で乾燥した。母液を濃縮し、100%CHClから9:1 v/v CHCl−MeOHへのMPLC(Isco)により精製した。得られる精製された画分を固体と合わせ、真空中で濃縮し、344mgの上記の化合物を与えた(0.97ミリモル,収率83%)。H−NMR(DMSO−d)δ8.35(br s,1H),7.94(s,1H),7.13(br s,1H),4.02(s,2H),3.47(m,4H),2.64(s,3H),2.35(m,4H);MS[M+H]=354.0;LCMS RT=1.11分。
段階9:tert−ブチル{4−[6−アセチル−4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}カルバメートの製造
1,4−ジオキサン(30mL)の溶液に1−[4−アミノ−5−ブロモ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]エタノン(222mg,0.627ミリモル)、tert−ブチル[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]カルバメート(423mg,1.25ミリモル)及びNaCO(199mg,1.88ミリモル)を加えた。溶液を介してNを15分間泡立たせ、次いでテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)及び水(3.0mL)を加えた。再び溶液を介してNを15分間泡立たせ、次いで溶液を80℃に17時間加熱した。室温に冷ましたら、EtOAc(50mL)及び水(50mL)を反応混合物に加え、それを次いで分液ロートに移した。有機層を単離し、一方でEtOAc(2x50mL)を用いて水層を逆抽出した。合わせた有機層を集め、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮乾固した。次いで粗材料をカラムクロマトグラフィー(5:4:1 v/v/v CHCl−EtOAc−MeOH)により精製した。得られる精製された画分を合わせ、真空中で濃縮して305mgの上記の化合物を白色の固体として与えた(0.63ミリモル,収率100%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.16(s,1H),7.97(s,1H),7.78(t,J=8.4Hz,1H),7.28(dd,J=1.7Hz,11.1Hz,1H),7.15(dd,J=2.0Hz,8.4Hz,1H),4.06(s,2H),3.49(m,4H),2.42(m,4H),2.15(s,3H),1.49(s,9H);MS[M+H]=485.1;LCMS RT=2.28分。
段階10:表題化合物の製造
CHCl(50mL)の溶液に、tert−ブチル{4−[6−アセチル−4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−カルバメート(291mg,0.60ミリモル)、続いてトリフルオロ酢酸(5mL)を加えた。溶液を室温で30分間攪拌した。発泡が止まるまで、飽和NaHCO水溶液を溶液に加えた。追加のCHClを加え、次いで溶液を分液ロートに移した。有機層を単離し、一方で水層をCHCl(2x25mL)で逆抽出した。合わせた有機層を集め、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮乾固して214mgの上記の化合物を白色の固体として与えた(0.56ミリモル,収率93%)。H−NMR(DMSO−d)δ7.95(s,1H),7.08(dd,J=1.7Hz,10.3Hz,1H),6.92(dd,J=1.8Hz,7.9Hz,1H),6.86(t,J=8.7Hz,1H),5.47(s,2H),4.05(s,2H),3.49(m,4H),2.41(m,4H),2.06(s,3H)MS[M+H]=385.1;LCMS RT=1.16分。
中間体AY.4−アミノ−7−ブロモ−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
段階1:4−アミノ−7−ブロモ−5−(4−ニトロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
4−アミノ−5−(4−ニトロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル(2.0g,6.11ミリモル)をACN中に懸濁させ、N−ブロモスクシンイミド(1.20g,6.72ミリモル)で処理した。暗色の懸濁液を60℃に1時間加熱した。懸濁液を冷却し、濾過した。褐色の固体をACN及びMeOHで洗浄した。濾過により生成物を集め、2.06gの黄褐色の固体を与えた(83%)。H−NMR(DMSO−d)δ8.26(d,J=8.8,2H),8.07(s,1H),7.64(d,J=8.8,2H),4.02(q,J=7.0,2H),0.95(t,J=7.0,3H);MS[M+H]=406.1,408.0;LCMS
RT=2.93。
段階2:4−アミノ−5−(4−アミノフェニル)−7−ブロモピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
エチル−4−アミノ−7−ブロモ−5−(4−ニトロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシレート(2.06g,5.07ミリモル)をEtOH(30mL)中に懸濁させ、塩化錫(II)二水和物(3.66g,16.2ミリモル)で処理した。混合物を18時間加熱還流した。混合物を濃縮し、次いでEtOAc及び飽和NaHCO溶液で希釈した。エマルションを濾過し、濾液を分液ロートに移
した。有機層を水及び飽和NaCl溶液で洗浄し、次いで乾燥し(MgSO)、濃縮して1.5gの所望の生成物を淡褐色の固体として与えた(79%)。H−NMR(DMSO−d)δ8.00(s,1H),7.00(d,J=8.6,1H),6.62(d,J=9.2,3H),5.40(bd,2H),5.19(bs,2H),4.05(q,J=7.0,2H),1.03(t,J=7.0,3H);MS[M+H]=376.0,378.0;LCMS RT=2.02。
段階3.表題化合物の製造
エチル−4−アミノ−5−(4−アミノフェニル)−7−ブロモピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシレート(1.5g,3.99ミリモル)をTHF(20mL)中に懸濁させ、トリエチルアミン(0.56mL,3.99ミリモル)及びフェニル[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルバメート(1.13g,3.99ミリモル)で処理した。混合物を70℃に18時間加熱した。室温に冷ました後、混合物を濃縮し、次いでEtOAc中に懸濁させた。濾過により生成物を集め、2.0gの淡褐色の固体を与えた(89%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.91(s,1H),9.75(s,1H),8.53(d,J=5.4,1H),8.06(s,1H),8.04(s,1H),7.60(d,J=11,2H),7.37−7.31(m,3H),5.15(bs,2H),4.04(q,J=7.1,2H),0.99(t,J=7.2,3H);MS[M+H]=563.9,565.9;LCMS RT=3.22。
中間体AZ:4−アミノ−7−ブロモ−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
中間体ATの製造のために用いた方法を用い、中間体Tの代わりに中間体Wに置き換えることにより、表題化合物を製造した。
中間体AAA:5−ブロモ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチ
ル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
段階1:(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)メタノールの製造
THF(150mL)の溶液に、4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル(2.29g,4.65ミリモル)、続いてTHF中の1M DIBAL(28.8mL,28.8ミリモル)を加えた。溶液を室温で1時間攪拌した。反応混合物をEtOAc、続いてRochelle’s塩水溶液で処理した。この不均一な混合物を次いで60℃において30分間加熱した。溶液を分液ロートに移し、分離し、水で洗浄した。水層をEtOAcで逆抽出した。有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮して550mg(93%)の所望の生成物を与えた。MS[M+H]=165;LCMS RT=1.03。
段階2:[4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メタノールの製造
DMF(50mL)の溶液に、(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)メタノール(550mg,3.35ミリモル)及び4−メチレンモルホリン−4−イウムクロリド(Eur.J.Med.Chem.,24,1989年,379−384)(636mg,4.69ミリモル)を加えた。溶液を室温で1時間攪拌し、次いで溶媒を蒸発させた。CHClを用いて油を磨砕し、白色の固体を集めた。MeOH中のDowex 66固体担持樹脂(solid support resin)上で攪拌することにより、遊離の塩基を得た。材料を濾過し、蒸発させて794mg(90%)の所望の生成物を白色の固体として与えた。MS[M+H]=264;LCMS RT=1.07。
段階3:6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミンの製造
中間体Zの製造のために用いた方法を用い、中間体Y(N−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル]ウレアの代わりに[4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メタノールに置き換えることにより、表題化合物を製造した。MS[M+H]=278;LCMS RT=1.07。
段階4.表題化合物の製造
中間体AX中の段階7の生成物(エチル 1−[4−アミノ−5−ブロモ−7−(モルホリン−4−イルメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]エタノール)の製造のために用いた方法を用い、1−[4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]エタノールの代わりに6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。MS[M+H]=356;LCMS RT=1.12。
中間体AAB:1−[2,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
段階1:2,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンの製造
酢酸カリウム(3当量)及び4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ−1,3,2−ジオキサボロラン(1.1当量)を固体としてフラスコに加え、次いでN下に置いた。DMSO(0.4M)中の4−ブロモ−2−5−ジフルオロアニリン(1当量)を次いでフラスコに加えた。高真空次いで窒素を用いる3回のパージ−フィルサイクルに反応物を通過させ、Pd(dppf)CHCl(0.01当量)を加えた。反応物を再び真空下に置き、次いで窒素で覆った。TLCが出発ブロミドの完全な消費を示すまで、反応物を80℃で加熱した(約90分)。室温に冷ました後、EtOAcを加え、反応物をEtOAcと飽和重炭酸塩水溶液に分配した。有機層をブラインで7回洗浄し、DMSOを除去した。次いで材料を乾燥し(NaSO)、真空下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(0−100% v/v CHCl/ヘキサン)の後、所望の生成物を得た。H−NMR(DMSO−dH−NMR(DMSO−d)δ7.03(dd,J=11.7Hz,5.4Hz,1H),6.38(dd,10.8Hz,3.9Hz,1H),5.91(s,2H),1.22(s,12H);MS[M+H]=256.3;LCMS RT=3.13分。
段階2:表題化合物の製造
THF(1M)中の2,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(1当量)の溶液に、2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニルイソシアナート(1.2当量)を加えた。反応物を室温で終夜攪拌した。1:2 エーテル/ヘキサンの添加により、所望の生成物を反応混合物から沈殿させた。濾過及び真空中における乾燥の後、所望の表題化合物を固体として得た。MS[M+H]=461.2,LCMS RT=4.38分。
中間体AAC:1−{4−[4−アミノ−7−ホルミル−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
段階1:1−{4−[4−アミノ−7−ブロモ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
THF(500mL)の溶液に1−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア(2.29g,4.65ミリモル)を加えた。溶液を−40℃に冷却し、次いで1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(665mg,2.33ミリモル)を、20分間隔の2回のバッチにおいて加えた。反応物を−40℃で1時間攪拌し、次いで続く2時間かけて室温に温まるのを許した。反応物に飽和NaSO水溶液、続いてEtOAcを加えた。層を分離し、水層をEtOAcで逆抽出した。有機層を1N NaOH及び水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、蒸発させて2.83g粗(107%)の所望の生成物を与えた。MS[M+H]=571;LCMS RT=3.54。
段階2.表題化合物の製造
THF(35mL)の溶液に、1−{4−[4−アミノ−7−ブロモ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア(200mg,0.35ミリモル)を加えた。溶液を−77℃に冷却し、次いでヘキサン中の2.5M n−BuLi(0.70mL,1.75ミリモル)を加えた。反応物を1分間攪拌し、次いでDMF(0.16mL,2.1ミリモル)を加えた。溶液をさらに5分間攪拌し、氷浴を除去した。続く1時間かけて反応物が室温に温まるのを許した。溶液にEtOAcを加え、続いて水を加えた。溶液を分離し、水層をEtOAcで逆抽出した。合わせた有機画分を乾燥し(MgSO)、濾過し、蒸発させて表題化合物を粗材料として与えた(216mg,119%)。MS[M+H]=521;LCMS RT=3.49。
中間体AAD:5−ブロモ−6−クロロ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
段階1:2,2,2−トリクロロ−1−(4−クロロ−1H−ピロール−2−イル)エタノンの製造
0℃におけるクロロホルム(28ml)中の2−(トリクロロアセチル)ピロール(4.0g,18.83ミリモル)の溶液に、塩化スルフリル(13mL,13.2ミリモル)を加えた。混合物を室温で17時間攪拌した。TLC分析は、出発材料の50%の転換を示した。塩化スルフリル(13mL,13.2ミリモル)を加え、反応混合物を室温でさらに4時間攪拌した。蒸留水(50mL)を用いて反応をクエンチングした。CHCl(50mL)を反応物に加え、溶液を分液ロートに移し、有機層を単離し、一方で水層をCHCl(2x50mL)で逆抽出した。合わせた有機層を集め、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して3.5gの上記の化合物を与えた(14.18ミリモル,収率75%)。H−NMR(CDCl−d)δ9.45(s,1H),7.27(dd,J=2.8,1.6,1H),7.12(dd,J=3.2,1.6Hz,1H)。
段階2.4−クロロ−1H−ピロール−2−カルボキシアミドの製造
THF(100mL)中の2,2,2−トリクロロ−1−(4−クロロ−1H−ピロール−2−イル)エタノン(14.0g,56.7ミリモル)の溶液に、室温でアンモニアガスを2時間泡立たせた。TLC分析は、出発材料が完全に転換されたことを示した。反応混合物を真空中で濃縮し、7.5gの上記の化合物を与えた(51.88ミリモル,収率92%)。H−NMR(アセトン−d)δ10.92(br s,1H),7.21(br s,1H),7.02(s,1H),6.84(s,1H),6.57(br s,1H)。
段階3.4−クロロ−1H−ピロール−2−カルボニトリルの製造
トルエン(50mL)中の4−クロロ−1H−ピロール−2−カルボキシアミド(7.5g,51.88ミリモル)の溶液に、POCl(5.8mL,62.26ミリモル)を加えた。混合物を80℃に4時間加熱した。TLC分析は、出発材料が完全に転換されたことを示した。トルエン及び過剰のPOClを減圧下で除去し、残る固体をEtOAc(30mL)中に溶解した。1N NaOHを用いてpHを8に調整し、溶液を分液ロートに移し、有機層を単離し、一方で水層をEtOAc(2x50mL)で逆抽出した。合わせた有機層を集め、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィー(60% EtOAc/ヘキサン)により精製し、3.6gの上記の化合物を与えた(28.45ミリモル,収率55%)。H−NMR(アセトン−d)δ11.62(br s,1H),7.25(dd,J=2.8,1.2Hz,1H),6.93(dd,J=2.8,1.2Hz,1H)。
段階4.1−アミノ−4−クロロ−1H−ピロール−2−カルボニトリルの製造
DMF(75mL)中の4−クロロ−1H−ピロール−2−カルボニトリル(3.6g,28.4ミリモル)の急速に攪拌される溶液に、NaH(1.7g,42.7ミリモル)を20分かけて分けて加えた。暗褐色の溶液をさらに10分間攪拌した。アミノ化試薬((アミノオキシ)(ジフェニル)ホスフィンオキシド)(10g,42.7ミリモル)を一度に加えた。混合物を80℃に6時間加熱した。蒸留水(100mL)を用いて反応をクエンチングした。反応物にEtOAc(50mL)を加え、溶液を分液ロートに移し、有機層を単離し、一方で水層をEtOAc(2x50mL)で逆抽出した。合わせた有機層を集め、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して3.4gの上記の化合物を与えた(24.02ミリモル,収率84%)。
段階5.6−クロロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミンの製造
EtOH(160mL)中の1−アミノ−4−クロロ−1H−ピロール−2−カルボニトリル(3.4g,24.02ミリモル)の攪拌される懸濁液に、ホルムアミジニウムアセテート(25g,240.2ミリモル)を加えた。混合物を80℃に終夜加熱した。TLC分析は、出発材料が完全に転換されたことを示した。反応混合物を室温に冷まし、次いで濾過した。減圧下でエタノールを除去し、残る固体をカラムクロマトグラフィー(EtOAc)により精製し、2.2gの上記の化合物を与えた(13.1ミリモル,収率54%)。H−NMR(MeOD−d)δ7.77(s,1H),7.56(d,J=1.6Hz,1H),6.82(d,J=1.6Hz,1H);LCMS RT=1.30分;MS[M+H]=168.8。
段階6.6−クロロ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミンの製造
AcOH(30mL)の溶液に、ホルムアルデヒド(1.2g,14.95ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で20分間攪拌した。6−クロロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(2.1g,12.46ミリモル)を導入し、反応混合物を80℃に終夜加熱した。TLC分析は、出発材料が完全に転換されたことを示した。溶液を室温に冷まし、次いで1N NaOHにより中和した。EtOAc(30mL)を反応物に加え、溶液を分液ロートに移し、有機層を単離し、一方で水層をEtOAc(2x50mL)で逆抽出した。合わせた有機層を集め、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して3.0gの上記の化合物を与えた(11.2ミリモル,収率90%)。H−NMR(MeOD−d)δ8.05(s,1H),7.13(s,1H),4.75(s,2H),3.90(br s,4H),3.42(br s,4H);MS[M+H]=267.8;LCMS RT=1.08分。
段階7.表題化合物の製造
−20℃におけるDMF(5mL)中の6−クロロ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(0.9g,3.36ミリモル)の溶液に、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.43g,1.51ミリモル)を30分かけて分けて加えた。反応混合物をその温度で20分間攪拌した。TLC分析は、出発材料が完全に転換されたことを示した。溶液を室温に温めながら、蒸留水(30mL)を用いて反応をクエンチングした。CHCl(30mL)を反応物に加え、溶液を分液ロートに移し、有機層を単離し、一方で水層をCHCl(4x20mL)で逆抽出した。合わせた有機層を集め、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮乾固した。粗材料をジエチルエーテル(10mL)で洗浄した。白色の沈殿を集め、真空下で乾燥して0.6gの上記の化合物を与えた(1.73ミリモル,収率51%)。H−NMR(CDOD−d)δ7.94(s,1H),3.79(s,2H),3.05(t,J=4.8Hz,4H),2.39(t,J=4.8Hz,4H);MS[M+H]=347.7;LCMS RT=1.21分。
中間体AAE:6−ブロモピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミンの製造
段階1:ピロール−1−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
1,4−ジオキサン(700mL)中のtert−ブチルカルバゼート(100,0.757モル)、2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン(108g,0.832モル)及び2N HCl(10mL)の攪拌される溶液を含有するフラスコ(Dean−Starkトラップが取り付けられた)を、窒素下に90℃において加熱した。反応が数時間に及んで進行すると、溶液は淡黄色からオレンジ色に変わり、還流し始めた。D/Sトラップ中に集められる蒸留物の量により反応を監視した(主にCHOH,1モルの試薬当たり2モル)。メタノール収集が理論的な量(50mL)に達したら、試料をTLC(シリカゲル,1:3 EtOAc/ヘキサン,ニンヒドリン染色)により分析して反応の完了を確かめた。加熱を止め、反応物がいくらか冷めるのを許してから飽和重炭酸ナトリウム溶液(〜25mL)を加えて塩酸を中和した。焼結−ガラスロートを介してクエンチングされた混合物を濾過し、真空中で濃縮してオレンジ色の半−固体の残留物を残した。残留物をジエチルエーテル(最小の体積)中に懸濁させ、ほとんど無色の固体を吸引濾過により集め、ヘキサンで洗浄し、空気−乾燥して60.2g(40%)の生成物を与えた。母液からの第2の収穫(黄色−淡褐色の固体)を単離した:29.0g,(19%)。母液中に存在する追加の材料をシリカゲルクロマトグラフィーにより回収して収率を上げられるはずである。H−NMR(CDOD)δ10.23(br s,1H),6.66(t,2H,J=2.2Hz),5.94(t,2H,J=2.2),1.42(s,9H);MS:GC/MS(+esi):m/z=182.9[MH]
段階2:(2−シアノ−ピロール−1−イル)−カルバミン酸,tert−ブチルエステルの製造
2Lの3つ口RBに攪拌棒、N流入口、ゴム隔壁、低温温度計及び氷/アセトン冷却浴を取り付けた。ピロール−1−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(99.0g,0.543モル)を反応器に加え、無水アセトニトリル(700mL)を用いて溶解し、攪拌される溶液を0℃に冷却した。シリンジを介してクロロスルホニルイソシアナート(49.7mL,0.57モル)を滴下した(内部温度を5℃より低く保って);〜20分後、懸濁液が観察された。45分後、滴下ロートを介してN,N−ジメチルホルムアミド(無水,100mL)を滴下し(内部温度を5℃より低く保って)、反応混合物は溶液になった。0℃における攪拌を45分間続け、次いで反応物が室温に温まるのを許した;クエンチングされた試料のTLC(シリカゲル,1:3 酢酸エチル/ヘキサン,UV,ニンヒドリン染色)による監視は、反応が進行して完了したことを示した。混合物を氷(〜2L)上に注ぎ、EtOAc(2L)を加えながら攪拌した。層を分離し、有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾燥された溶液を、30/40Magnesolのパッドを介して濾過し、濾液を真空中で濃縮乾固し、次いで残留物を最小の体積のジクロロメタン中に溶解し、シリカゲルの栓上でクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチル/ヘキサン,0−50%酢酸エチルを用いて溶離させた。透明な生成物−含有画分を合わせ、真空中で濃縮乾固し、所望の生成物を白色の固体,69.8g(62%)として与えた。いくらか不純な画分は追加の材料、16.8g(15%)を与え、合計の回収を86.6g(77%)とした。H−NMR(CDOD)δ7.01(dd,1H,J=3.0,1.6Hz),6.82(dd,1H,J=4.4,1.7Hz),6.19(dd,1H,J=4.2,2.9Hz),4.88(s,1H,HO+NH−),1.50(br s,9H,HN−BOC);MS:LC/MS(+esi):m/z=207.9[M+H]。
段階3:tert−ブチル(4−ブロモ−2−シアノ−1H−ピロール−1−イル)カルバメートの製造
1Lの3つ口RBフラスコに機械的攪拌機、窒素流入口、熱電対/JKEM温度コントローラー及びドライ−アイスアセトニトリル冷却を取り付けた。2−シアノ−ピロール−1−イル)−カルバミン酸,tert−ブチルエステル(20g,96.5ミリモル)を加え、350mLのアセトニトリル中に溶解した。得られる溶液を−30℃より低温に冷却した。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(13.79g,48.26ミリモル)を固体として加え、反応物が2時間かけて室温に温まるのを許した。2時間におけるRP−HPLCによる分析は、約10%の出発材料が残っていることを示した。反応物を再び−30℃より低温に冷却し、追加の1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(1.3g,4.8ミリモル)で処理した。反応物が3時間かけてゆっくり室温に温まるのを許した。すべての出発材料が消費されたことをRP−HPLCが示したら、反応物を500mLのEtOAcで希釈し、分液ロートに移した。有機物を1N炭酸ナトリウム、水及びブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムを用いて乾燥した。シリカゲルを介する有機層の濾過は、着色不純物の多くを除去した。真空下における溶媒の蒸発は赤がかった油を与え、それは播種すると所望の生成物のオレンジ−褐色の結晶を与えた(27.16g,収率98%)。H−NMRにより、この材料はわずか約90%の純度であることがわかった。H−NMR(DMSO):δ10.95(bs,1H),7.61(d,1H,J=2.0Hz),7.16(d,1H,J=2Hz),1.44(s,9H,J=4.4,1.7Hz)。
段階4:1−アミノ−4−ブロモ−1H−ピロール−2−カルボニトリル塩酸塩の製造
1Lの3つ口RBフラスコに機械的攪拌機、窒素流入口、熱電対/JKEM温度コントローラー、冷却浴及び滴下ロートを取り付けた。tert−ブチル(4−ブロモ−2−シアノ−1H−ピロール−1−イル)カルバメート(19g,66ミリモル)を加え、1,4−ジオキサン(50mL)を用いて溶解し、次いで攪拌されるオレンジ色の溶液を0℃に冷却し、内部温度を25℃近辺に保ちながら、HCl/ジオキサン(4N,100mL,8当量)を滴下ロートからゆっくり加えた。2時間後、溶液は曇り、室温における攪拌を7時間続けた;TLC(シリカゲル,GHLF,1:3 EtOAc/ヘキサン,UV;注意:遊離の塩基が高−Rfスポットとして観察され得、不完全な反応として誤解され得る)により反応を完了に関して監視した。反応混合物をジエチルエーテル(150mL)で希釈し、沈殿する固体を吸引濾過により集め、エーテル(200mL)で洗浄した。乾燥(50℃における真空炉)は、所望の生成物を10.9g(93%)の白色の固体として与えた。H−NMR(DMSO):δ7.24(d,1H,J=2Hz),6.93(d,1H,J=2Hz),6.2(bs,3H,J=2.8,4.4Hz)。
段階5:表題化合物の製造
無水エタノール(350mL)中の1−アミノ−4−ブロモ−1H−ピロール−2−カルボニトリル塩酸塩(17g,61.1ミリモル)の攪拌される懸濁液に、ホルムアミジンアセテート(31.8g,305ミリモル)及びリン酸カリウム(64.9g,305モル)を加えた。懸濁液を78℃において18時間加熱し(N下)、次いで冷却し、濾過し、真空中で濃縮乾固した。残留物を氷水(2L)と混合し、暗灰色がかった褐色の固体を吸引濾過により集めた。固体を還流するMeOH中に取り上げ、脱色炭素で処理し、次いでCeliteを介して濾過し、真空中で濃縮乾固した。固体をTHF:DCE(1:3)中に取り上げ、シリカのパッドを介して濾過した。真空中における溶媒の除去は、黄色がかった褐色の固体を与えた。この材料をTHF:ヘキサンから再結晶し、所望の化合物を黄色の固体として与えた(9.86g,収率75%)。H−NMR(DMSO):δ7.85(bs,2H),7.81(s,1H),7.80(d,1H,J=2Hz),6.96(d,1H,J=2Hz)。
中間体AAF:1−[2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
1,2−ジクロロエタン(80ml)中の2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(8.00g,33.7ミリモル,1当量)(中間体F(製造1)の段階1の生成物)の溶液に、中間体V(フェニル[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルバメート)(10.00g,35.4ミリモル,1.05当量)を加えた。次いでトリエチルアミン(4.70ml,33.7ミリモル,1当量)を加え、反応物を60℃で4時間攪拌した。反応物を氷浴中で冷却し、得られる白色の固体を濾過により集めた。固体を1,2−ジクロロエタン及びヘキサンで洗浄し、次いで真空下で乾燥して所望の生成物を得た(10.86g,収率75.7%)。H−NMR(DMSO−d)δ10.18(s,1H),8.52(d,J=5.2Hz,1H),8.28(t,J=8.0Hz,1H),7.97(s,1H),7.46(dd,=8.1,1.0Hz,1H),7.40−7.36(m,2H),1.27(s,12H);MS[M+H]=426;LCMS RT=4.33分。
以下のボロネートは中間体Fと同じ方法で、N−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの代わりに適したブロミドに置き換え、且つ1−フルオロ−2−イソシアナト−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに適したイソシアナート又はカルバメートに置き換えることにより製造された。
実施例1:4−アミノ−7−(3−フルオロフェニル)−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
酢酸パラジウム(II)(0.002g,0.009ミリモル)をジオキサン(0.5mL)中に溶解し、トリフェニルホスフィン(0.009g,0.035ミリモル)で処理した。混合物を2回脱ガスしてから、中間体AY(4−アミノ−7−ブロモ−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル(0.05g,0.009ミリモル)、3−フルオロフェニルボロン酸(0.014g,0.097ミリモル)及びNaCO水溶液(0.11mL,0.22ミリモル,2M)を加えた。混合物を80℃に終夜加熱した。次いで反応物を冷却し、シリカを介して濾過した。濾液を濃縮し、次いでEtOAcを用いて磨砕した。濾過により生成物を集め、20mgの淡褐色の固体を与えた(39%)。H−NMR(THF−d)δ10.59(bs,1H),9.08(s,1H),8.47(d,J=5.1,1H),7.79(s,1H),7.73−7.68(m,3H),7.41−7.37(m,5H),7.23(d,J=5.2,1H),7.13−7.08(m,1H),3.94(q,J=7.1,2H),0.90(t,J=7.1,3H);MS[M+H]=580.0;LCMS RT=3.41。
実施例2:4−アミノ−7−(4−フルオロフェニル)−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
実施例1の製造のために用いた方法を用い、−フルオロフェニルボロン酸の代わりに4−フルオロフェニルボロン酸に置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(THF−d)δ9.08(bs,1H),8.47(d,J=5.5,1H),7.76(s,1H),7.72−7.69(m,2H),7.62(d,J=8.5,J=5.6,2H),7.39(d,J=8.7,2H),7.23(d,J=5.3,1H),7.14(t,J=8.8,3H),3.92(q,J=7.1,2H),0.89(t,J=7.1,3H);MS[M+H]=579.9;LCMS RT=3.31。
実施例3:4−アミノ−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−{4−[(
{[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}−カルボニル)アミノ]フェニル}−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
実施例1の製造のために用いた方法を用い、3−フルオロフェニルボロン酸を(3−トリフルオロメチルフェニル)ボロン酸で置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(THF−d)δ9.08(bs,1H),8.47(d,J=5.0,1H),7.94(s,1H),7.86(d,J=7.7,2H),7.79(s,1H),7.73−7.67(m,3H),7.61(d,J=7.7,1H),7.40(d,J=8.5,1H),7.22(d,J=5.0,1H),3.92(q,J=7.1,2H),0.88(t,J=7.1,3H);MS[M+H]=592.0;LCMS RT=3.26。
実施例4:4−アミノ−7−(4−メトキシフェニル)−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]−フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
実施例1の製造のために用いた方法を用い、3−フルオロフェニルボロン酸を(4−メトキシフェニル)ボロン酸で置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(THF−d)δ9.07(bs,1H),8.46(d,J=5.2,1H),7.74(s,1H),7.70(d,J=8.7,2H),7.53(d,J=8.9,2H),7.38(d,J=8.6,2H),7.22(d,J=5.6,1H),6.94(d,J=9.0,2H),3.92(q,J=7.1,2H),3.83(s,3H),0.90(t,J=7.1,3H);MS[M+H]=592.0;LCMS RT=3.20。
実施例5:4−アミノ−7−シアノ−5−4−[([2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノカルボニル)アミノ]フェニル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミドの製造
1−メチル−2−ピロリジノン(3ml)中の中間体AT(4−アミノ−7−ブロモ−5−{4−[({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−ピロロ[2,1−f]−[1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミド(46mg,0.07ミリモル))の溶液に、シアン化銅(I)(25mg,0.14ミリモル)を加えた。反応物を密封管中で170℃において2時間加熱した。室温に冷ました後、酢酸エチルを加え、混合物をHO(3x)で洗浄した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(95:5 v/v CHCl−MeOH)を介して精製し、13mgの上記の化合物を与えた(収率30%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.36(s,1H),8.94(d,J=3Hz,1H),8.73(m,1H),8.61−8.58(m,1H),8.20(s,1H),7.57(d,J=8Hz,2H),7.31−50(m,3H),3.97(m,2H);MS[M+H]=581.0;LCMS RT=3.37分。
実施例6:4−アミノ−7−シアノ−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f]−[1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
実施例5の製造のために用いた方法を用い、中間体ATの代わりに中間体AZに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.98(s,1H),9.79(s,1H),8.58(bs,1H),8.53(d,J=5.4Hz,1H),8.21(s,1H),8.07(s,1H),7.61(d,J=8.4Hz,2H),7.36(m,1H),7.35(d,J=8.4Hz,2H),5.39(bs,1H),4.11(qt,J=6.9Hz,2H),1.07(t,J=6.9Hz,3H);MS[M+H]=511.1;LCMS RT=3.60。
実施例7:4−アミノ−7−シアノ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−5−{
4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)−アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミドの製造
段階1:4−アミノ−7−ブロモ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミドの製造
中間体ATの製造のために用いた方法を用い、中間体Tの代わりに中間体AHに置き換えることにより、表題化合物を製造した。
段階2:表題化合物の製造
実施例5の製造のために用いた方法を用い、中間体ATの代わりに4−アミノ−7−ブロモ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミドに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.90(s,1H),9.74(s,1H),8.78(t,J=4.5Hz,1H),8.20(s,1H),8.05(s,1H),7.60(d,J=6.6Hz,2H),7.37(m,1H),7.34(d,J=7Hz,2H),5.60(bs,1H),4.04−3.95(m,2H);MS[M+H]=564.0;LCMS RT=3.17。
実施例8:4−アミノ−7−シアノ−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)−アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸の製造
段階1:4−アミノ−7−ブロモ−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸の製造
中間体ATの製造のために用いた方法を用い、中間体Tの代わりに中間体Xに置き換えることにより、表題化合物を製造した。
段階2:表題化合物の製造
実施例5の製造のために用いた方法を用い、中間体ATの代わりに4−アミノ−7−ブロモ−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸に置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.92(s,1H),9.77(s,1H),8.53(d,J=5.4Hz,1H),8.19(s,1H),8.06(s,1H),7.60(d,J=8.7Hz,2H),7.36(d,J=8.7Hz,2H),7.36(m,1H),5.30(bs,1H);MS[M+H]=483.0;LCMS RT=2.87。
実施例9:4−アミノ−5−{4−[({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}−7−(モルホリン−4−イルメチル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミドの製造
ジクロロエタン(2ml)中の中間体AU(4−アミノ−5−4−[([2−フルオロ
5(トリフルオロメチル)フェニル]アミノカルボニル)アミノ]フェニル−7−ホルミル−N−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミド(35mg,0.06ミリモル))及びモルホリン(0.013ml,0.015ミリモル)の懸濁液に、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(50mg,0.24ミリモル)を加えた。反応物をN下に室温で16時間攪拌した。反応混合物をCHClで希釈し、飽和NaHCO水溶液を用いてクエンチングした。有機層を集め、(NaSO)上で乾燥し、回転蒸発により濃縮した。カラムクロマトグラフィー(95:5 v/v CHCl−MeOH)を介して粗材料を精製し、15.5mgの表題化合物を与えた(収率39%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.98(dd,J=6Hz,1H),9.29(s,1H),8.95(d,J=3Hz,1H),8.64−8.61(dd,J=3Hz,1H),7.94(s,1H),7.53−7.46(m,2H),7.36−7.46(m,1H),7.28(d,J=9Hz,2H),4.06−4.04(m,2H),4.01(s,2H),3.57(d,J=7Hz,4H),2.47−2.25(m,4H)ppm;MS[M+H]=655.1;LCMS RT=2.64分。
実施例10:4−アミノ−5−{4−[({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}−7−[(4−メチルピペラジン−1イル)メチル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミドの製造
実施例9の製造のために用いた方法を用い、試薬をモルホリンの代わりにN−メチルピペラジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(MeOH−d)δ8.61(d,J=8Hz,1H),7.88(s,1H),7.58−7.55(m,2H),7.38−7.32(m,4H),4.15(s,2H),4.10−4.00(m,2H),2.63−2.46(m,8H),2.30(s,3H);MS[M+H]=668.0;LCMS RT=2.55分。
実施例11:N−4−[4−アミノ−7−シアノ−6−(メトキシ−メチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレアの製造
1−メチル−2−ピロリジノン(3ml)中の中間体AV(N−{4−[4−アミノ−7−ブロモ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア(500mg,0.90ミリモル))の溶液に、CuCN(321mg,1.80ミリモル)を加えた。反応物をフラスコ中で170℃において2時間加熱した。室温に冷ました後、EtOAcを加え、混合物をHO(3x)で洗浄した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(95:5 v/v CHCl−MeOH)を介して精製し、64mgの表題化合物を与えた(収率13%)。H−NMR(アセトン−d)δ8.85(s,1H),8.79(d,J=8Hz,1H),8.43(s,1H),7.75−7.71(m,2H),7.47−7.38(m,4H),4.39(s,2H),3.31(s,3H);MS[M+H]=500.1;LCMS RT=3.41分。
実施例12:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
ジクロロエタン(3ml)中の中間体AW(N−{4−[4−アミノ−7−ホルミル−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア(50mg,0.1ミリモル))及びモルホリン(0.01ml,0.12ミリモル)の懸濁液に、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(67mg,0.31ミリモル)を加えた。反応物をN下に室温で16時間攪拌した。反応混合物をCHClで希釈し、続いて飽和NaHCO水溶液を用いてクエンチングした。有機相を集め、乾燥し(NaSO)、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(95:5 v/v CHCl−MeOH)を介して精製し、26mgの表題化合物を与えた(収率46%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.32(s,1H),8.96(d,J=2Hz,1H),8.64−8.61(dd,J=8,2Hz,1H),7.90(s,1H),7.59−7.34(m,6H),4.29(s,2H),3.86(s,2H),3.55−3.50(m,4H),3.14(s,3H),2.47−2.41(m,4H);MS[M+H]=573.9;LCMS RT=2.53分。
実施例13:N−(4−{4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}フェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロ−メチル)フェニル]ウレアの製造
実施例12の製造のために用いた方法を用い、モルホリンの代わりにN−メチルピペラジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(MeOH−d)δ8.62(d,J=8Hz,1H),7.83(s,1H),7.63−7.59(m,2H),7.42−7.32(m,4H),4.39(s,2H),4.01(s,2H),3.27(s,3H),2.64−2.43(br,8H),2.25(s,3H);MS[M+H]=587.0;LCMS RT=2.37分。
実施例14:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(ピロリジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例12の製造のために用いた方法を用い、モルホリンの代わりにピロリジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(MeOH−d)δ8.62(d,J=8Hz,1H),7.90(s,1H),7.65−7.62(m,2H),7.42−7.33(m,4H),4.42(s,4H),3.29(s,3H),3.00(s,4H),1.96−1.90(m,4H);MS[M+H]=558.0;LCMS RT=2.49分。
実施例15:N−{4−[4−アミノ−7−{[(2−メトキシエチル)アミノ]メチル}−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例12の製造のために用いた方法を用い、試薬をモルホリンの代わりにメトキシエチルアミンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.34(s,1H),8.96(d,J=3Hz,1H),8.64−8.61(m,1H),7.90(s,1H),7.60−7.31(m,6H),4.27(s,2H),4.05(s,2H),3.40−3.34(m,2H),3.18(s,3H),3.16(s,3H);MS[M+H]=561.9;LCMS RT=2.51分。
実施例16:N−{4−[4−アミノ−7−[(シクロプロピルアミノ)メチル]−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例12の製造のために用いた方法を用い、試薬をモルホリンの代わりにシクロプロピルアミンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CHOH−d)δ8.62(d,J=6Hz,1H),7.86(s,1H),7.64−7.60(m,2H),7.42−7.32(m,4H),4.40(s,2H),4.22(s,2H),3.36(s,3H),2.14−2.09(m,1H),0.52−0.40(m,4H)ppm;MS[M+H]=543.9;LCMS RT=2.45分。
実施例17:N−{4−[4−アミノ−7−{[ビス(2−メトキシエチル)−アミノ]メチル}−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例12の製造のために用いた方法を用い、モルホリンの代わりにN−(2−メトキシエチル)メチルアミンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.32(s,1H),8.96(d,J=3Hz,1H),8.63(dd,J=8,3Hz,2H),7.89(s,1H),7.58(d,J=8Hz,2H),7.50−7.33(m,3H),4.31(s,2H),4.03(s,2H),3,20−3.40(m,13H),2.6(t,J=5Hz,4H)ppm;MS[M+H]=619.9;LCMS RT=2.69分。
実施例18:N−{4−[4−アミノ−7−[(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)メチル]−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例12の製造のために用いた方法を用い、モルホリンの代わりに2,4−ジメチルモルホリンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CHOH−d)δ8.63(dd,J=6,1Hz,1H),7.84(s,1H),7.62(dd,J=6,2Hz,2H),7.42(dd,J=6,2Hz,2H),7.34(dd,J=7,2Hz,2H),4.39(s,2H),3.99(s,2H),3.68−3.63(m,2H),3,28(s,3H),2.86(d,J=11Hz,2H),1.91(t,J=11Hz,2H),1.1(d,J=6Hz,6H)ppm;MS[M+H]=602.0;LCMS RT=2.73分。
実施例19:N−(4−{4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−[(3−オキソピペラジン−1−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}フェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例12の製造のために用いた方法を用い、モルホリンの代わりに2−オキソピペラジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.32(s,1H),8.96(d,J=3Hz,1H),8.62(dd,J=7,2Hz,1H),7.91(s,1H),7.70(s,1H),7.60(d,J=3Hz,2H),7.57−7.35(m,3H),4.29(s,2H),3.93(s,2H),3,19(s,3H),3.09(m,2H),2.98(m,2H),2.62(m,2H)ppm;MS[M+H]=587;LCMS RT=2.59分。
実施例20:N−[4−(4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)フェニル]−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例12の製造のために用いた方法を用い、モルホリンの代わりに1−(メチルスルホニル)ピペラジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CHOH−d)δ8.62(dd,J=7,1Hz,1H),7.84(s,1H),7.64−7.61(m,2H),7.43−7.41(m,4H),4.39(s,2H),4.03(s,3H),3.21(t,J=5Hz,4H),2.81(s,3H),2.66(t,J=5Hz,4H)ppm;MS[M+H]=651;LCMS RT=2.61分。
実施例21:N−{4−[7−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル]−4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例12の製造のために用いた方法を用い、モルホリンの代わりに1−アセチルピペラジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CHOH−d)δ8.62(d,J=3Hz,1H),7.82(s,1H),7.62(d,J=5Hz,2H),7.42(d,J=5Hz,2H),7.38(d,J=5Hz,2H),4.42(s,2H),4.02(s,2H),3.58−3.44(m,4H),2.62−2.58(m,4H),2.08(s,3H)ppm;MS[M+H]=614.9;LCMS RT=2.58分。
実施例22:N−{4−[4−アミノ−7−{[(2−メトキシエチル)−(メチル)アミノ]メチル}−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例12の製造のために用いた方法を用い、モルホリンの代わりに2−メトキシ−N−メチルエタナミンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.32(d,1H),8.96(d,J=2Hz,1H),8.63(dd,J=7Hz,1H),7.89(s,1H),7.58(d,J=8Hz,2H),7.50−7.34(m,4H),4.30(s,2H),3.89(br,2H),3.46−3.48(m,2H),3.20(s,3H),3.16(s,3H),2.58−2.55(m,2H),2.17(s,3H)ppm;MS[M+H]=575.9;LCMS RT=2.57分。
実施例23:N−{4−[4−アミノ−7−(ヒドロキシメチル)−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレアの製造
下に−78℃におけるTHF中の中間体AW(N−{4−[4−アミノ−7−ホルミル−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア(50mg,0.1ミリモル))の溶液に、DIBAL−H(0.5ml,0.5ミリモル)を加えた。反応混合物を30分間攪拌し、それが0℃まで温まるのを許した。反応物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、飽和Rochelle’s塩水溶液(5ml)でクエンチングした。反応混合物を0℃で10分間攪拌し、次いで室温に温めた。有機層を集め、Rochelle’s塩水溶液(2X)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濃縮した。粗濃縮物を、カラムクロマトグラフィー(5:95,v/v MeOH−CHCl)を介して精製し、25mgの表題化合物を与えた(収率49%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.32(s,1H),8.96(d,J=3Hz,1H),8.63(d,J=5Hz,1H),7.90(s,1H),7.58(d,J=7Hz,2H),7.50−7.32(m,3H),5.0(t,J=5Hz,1H),4.79(d,J=5Hz,2H),4.30(s,3H),3.16(s,2H)ppm;MS[M+H]=505.1;LCMS RT=2.66分。
実施例24:N−{4−[4−アミノ−6,7−ビス(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
無水THF(1mL)及びCHCl(1mL)中の実施例23(N−{4−[4−アミノ−7−(ヒドロキシメチル)−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロ−メチル)−フェニル]ウレア(22mg,0.04ミリモル))の溶液に、SOCl(0.006ml,0.08ミリモル)を加えた。20分後、分析的HPLCは、出発材料の半分が残っていることを示した。追加のSOCl(0.01ml)を加え、反応物を室温で完了まで2.5時間攪拌した。混合物を蒸発乾固し、CHCl(3ml)を加えた。溶媒を蒸発乾固し、粗濃縮物をCHCl中に再−懸濁させ、蒸発させて過剰のSOClを完全に除去した。得られる固体に無水MeOH(1ml)及びHunig’s塩基(0.008ml)を加え、反応物を70℃で終夜攪拌した。16時間後、反応物を室温に冷まし、溶媒を蒸発させた。粗材料を酢酸エチル中に取り上げ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で3回洗浄し、NaSO上で乾燥した。濃縮の後、得られる粗材料を、カラムクロマトグラフィー(5:95 v/v MeOH−CHCl)を介して精製し、12mgの表題化合物を与えた(収率53%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.32(s,1H),8.96(d,J=3Hz,1H),8.63(dd,J=7,3Hz,1H),7.92(s,1H),7.59(t,J=3Hz,2H),7.57−7.32(m,4H),4.73(s,2H),4.28(s,2H),3.26(s,3H),3.24(s,3H)ppm;MS[M+H]=519.1;LCMS RT=2.84分。
実施例25:N−{4−[4−アミノ−7−(1−ヒドロキシエチル)−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
下に−78CにおけるTHF(1ml)中の中間体AW(N−{4−[4−アミノ−7−ホルミル−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア(25mg,0.05ミリモル))の溶液に、メチルリチウム(0.18ml,0.25ミリモル)を加え、10分間攪拌した。HOの添加により反応をクエンチングし、室温に温めた後、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥し(NaSO)、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(5:95 v/v MeOH−CHCl)を介して精製し、13mgの表題化合物を与えた(収率50%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.32(s,1H),8.97(d,J=2Hz,1H),8.63(dd,J=8,2Hz,1H),7.87(s,1H),7.55(d,J=8Hz,2H),7.53−7.31(m,4H),5.49−5.45(m,1H),5.19(d,J=6Hz,1H),4.52(d,J=10Hz,1H),4.19(d,J=10Hz,1H),3.16(s,3H),1.50(d,J=6Hz,3H)ppm;MS[M+H]=519.1;LCMS RT=2.74分。
実施例26:N−4−[4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
AcOH(0.5mL)中のホルムアルデヒド(水中の37%溶液,(14μL,0.19ミリモル)及びモルホリン(12μl,0.19ミリモル)の溶液に、AcOH(1mL)中の中間体Qの攪拌溶液を加えた。反応物を60℃に終夜加熱した。真空下で溶媒を除去し、残留物をDCM中に溶解し、飽和NaHCO及びブラインで洗浄した。有機層を集め、乾燥し、真空下で濃縮した。粗材料をシリカゲルクロマトグラフィーにより、100% EtOAcを用いて精製した。生成物画分を集め、真空下で溶媒を除去し、実施例60を与えた(収率46%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.35(s,1H),9.00−8.95(m,1H),8.363−8.59(m,1H),8.28(s,1H),7.96(s,1H),7.93(br s,1H),7.59−7.54(m,2H),7.52−7.46(m,1H),7.41−7.36(m,1H),7.34−7.29(m,2H),6.93(s,1H),5.07(br s,1H),3.94(s,2H),3.54−3.47(m,4H),2.44−2.36(m,4H);MS[M+H]=597.0;LCMS RT=2.45。
実施例27:N−4−[4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体AGに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.94(s,1H),9.79(s,1H),8.53(d,J=5.3,1H),8.27(s,1H),8.04(s,1H),7.96(s,1H),7.93(br s,1H),7.63−7.58(m,2H),7.36(d,J=5.3(1H),7.34−731(m,2H),6.93(s,1H),5.09(br s,1H),3.93(s,2H),3.52−3.47(m,4H),2.43−2.37(m,4H);MS[M+H]=579.9;LCMS RT=2.42。
実施例28:N−4−[4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[3−(トリフルオロメトキシ)−フェニル]ウレアの製造
段階1:N−{4−[4−アミノ−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ウレアの製造
中間体Oの製造のために用いた方法の反応順を用い、初期コア中間体Iの代わりに初期コア中間体Hに置き換えることにより、N−{4−[4−アミノ−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ウレアを製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.11(s,1H),9.02(s,1H),8.30(s,1H),8.08(s,1H),7.90(s,1H),7.71(s,1H),7.62−7.60(d,J=8.4Hz,2H),7.42−7.38(t,J=8.1Hz,1H),7.36−7.34(d,J=8.7Hz,2H),7.32−7.29(d,J=9.1Hz,1H),6.96−6.93(d,J=10.6,1H),6.55(s,1H);MS[M+H]=496.1;LCMS RT=2.89分。
段階2:表題化合物の製造
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりにN−{4−[4−アミノ−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ウレアを用いることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.13(s,1H),8.99(s,1H),8.28(s,1H),7.96(s,1H),7.91(br s,1H),7.71−7.69(m,1H),7.57−7.53(m,2H),7.38(t,J=8.4,1H),7.32−7.37(m,3H),6.95−6.91(m,2H),5.07(br s,1H),3.93(s,2H),3.53−3.47(m,4H),2.43−2.37(m,4H);MS[M+H]=594.9;LCMS RT=2.57。
実施例29:N−4−[4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
段階1:N−{4−[4−アミノ−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
中間体Oの製造のために用いた方法の反応順を用い、初期コア中間体Iの代わりに初期コア中間体Hに置き換えることにより、N−{4−[4−アミノ−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアを製造した。H−NMR(CDOD)δ8.12(s,1H),7.97(s,1H),7.83(s,1H),7.71−7.60(m,4H),7.42(d,J=8.2Hz,2H),7.05(d,J=8.1Hz,1H),6.49(s,1H);MS[M+H]=498.2;LCMS RT=2.90。
段階2:表題化合物の製造
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりにN−{4−[4−アミノ−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.36(s,1H),9.14(s,1H),8.28(s,1H),7.96(s,1H),7.94(br s,1H),7.71(s,1H),7.64−7.59(m,1H),7.58−7.54(m,2H),7.33−7.28(m,2H),7.25−7.20(m,1H),6.92(s,1H),5.07(br s,1H),3.93(s,2H),3.54−3.46(m,4H),2.44−2.36(m,4H);MS[M+H]=569.9;LCMS RT=2.63。
実施例30:N−4−[4−アミノ−7−[(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)メチル]−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例26の製造のために用いた方法を用い、モルホリンの代わりに2,4−ジメチル
モルホリンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.35(s,1H),8.97(d,J=2.4,1H),8.62−8.59(m,1H),8.27(s,1H),7.97(s,1H),7.91(br s,1H),7.58−7.53(m,2H),7.52−7.46(m,1H),7.41−7.36(m,1H),7.33−7.29(m,2H),6.94(s,1H),5.05(br s,1H),3.90(s,2H),3.50−3.42(m,2H),2.65(d,J=10.9,2H),1.76(t,J=10.9,2H),1.01(s,3H),0.99(s,3H);MS[M+H]=625.0;LCMS RT=2.69。
実施例31:N−4−[4−アミノ−7−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例26の製造のために用いた方法を用い、モルホリンの代わりにN−メチルピペラジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.34(s,1H),8.97(d,J=2.4,1H),8.63−8.59(m,1H),8.27(s,1H),7.45(s,1H),7.58−7.54(m,2H),7.52−7.46(m,1H),7.41−7.36(m,1H),7.33−7.29(m,2H),6.94(s,1H),3.92(s,2H),2.46−2.16(m,8H),2.10(s,3H);MS[M+H]=610.0;LCMS RT=2.49。
実施例32:N−4−[7−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル]−4−アミノ−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例26の製造のために用いた方法を用い、モルホリンの代わりに1−アセチルピペラジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.34(s,1H),8.97(d,J=2.4,1H),8.63−8.59(m,1H),8.28(s,1H),7.96(s,1H),7.92(br s,1H),7.58−7.54(m,2H),7.53−7.47(m,1H),7.41−7.36(m,1H),7.34−7.30(m,2H),6.91(s,1H),5.09(br s,1H),3.97(s,2H),3.39−3.32(m,4H),2.44−2.39(m,2H),2.38−2.33(m,2H);MS[M+H]=637.9;LCMS RT=2.57。
実施例33:N−4−[4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体AK(N−{4−[4−アミノ−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア)に置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ10.16(s,1H),10.12(br s,1H),8.53(d,J=4.4Hz,1H),8.29(m,1H),8.28(m,1H),7.99(br s,1H),7.97(m,1H),7.38(d,J=2.2Hz,1H),7.31(d,J=12.4Hz,1H),7.16(d,J=8.2Hz,1H),7.00(m,1H),3.92(s,2H),3.51(m,4H),2.41(m,4H);MS[M+H]=598.0;LCMS RT=2.89。
実施例34:N−4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体K(N−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロ−メチル)フェニル]−ウレア)に置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.35(s,1H),8.98(d,J=2.7Hz,1H),8.64(dd,J=7.3,2.5Hz,1H),7.91(s,1H),7.60(m,2H),7.52(m,1H),7.41(m,1H),7.39(m,2H),5.08(br s,1H),4.40(s,2H),3.95(s,2H),3.53(m,4H),2.45(m,4H);MS[M+H]=560.0;LCMS RT=2.43。
実施例35:N−4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体Zに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.91(s,1H),9.76(s,1H),8.46−8.58(m,1H),8.03(s,1H),7.88(s,1H),7.54−7.71(m,2H),7.28−7.45(m,3H),4.29(s,2H),3.85(s,2H),3.44−3.63(m,4H),3.17(s,3H),2.35−2.50(m,4H);MS[M+H]=556.91;LCMS RT=2.35。
実施例36:N−4−[4−アミノ−7−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]メチル−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体Zに置き換え、且つモルホリンの代わりに2,4−ジメチルモルホリンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.89(s,1H),9.75(s,1H),8.48−8.59(m,1H),8.04(s,1H),7.89(s,1H),7.53−7.70(m,2H),7.25−7.47(m,3H),4.29(s,2H),3.84(s,2H),3.41−3.59(m,2H),3.18(s,3H),2.68−2.85(d,J=9.6Hz,2H),1.67−1.87(m,2H),0.99−1.07(d,J=6.8Hz,6H);MS[M+H]=584.90;LCMS RT=2.58。
実施例37:N−4−[7−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル]−4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体Zに置き換え、且つモルホリンの代わりにN−メチルピペラジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CD3OD−d)δ8.49−8.55(d,J=5Hz,1H),7.84(s,1H),7.75(s,1H),7.66−7.72(m,2H),7.40−7.48(m,2H),7.26−7.30(d,J=5Hz,1H),4.42(s,2H),4.04(s,2H),3.50−3.64(m,4H),3.27(s,3H),2.54−2.67(m,4H),2.09(s,3H);MS[M+H]=597.98;LCMS RT=2.43。
実施例38:N−[4−(4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−[(2R)−2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−イル]メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)フェニル]−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体Zに置き換え、且つモルホリンの代わりに(2R)−2−(メトキシメチル)ピロリジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.89(s,1H),9.77(s,1H),8.49−8.57(d,J=5Hz,1H),8.05(s,1H),7.87(s,1H),7.58−7.66(m,2H),7.31−7.42(m,3H),4.18(m,2H),3.86−3.96(d,J=12.8Hz,1H),3.37−3.45(m,1H),3.25(s,3H),3.18(s,3H),2.69−2.83(m,2H),2.28−2.41(m,2H),1.77−1.91(m,1H),1.42−1.69(m,3H);MS[M+H]=584.95;LCMS RT=2.54。
実施例39:N−[4−(4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−{[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル]メチル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)フェニル]−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体Zに置き換え、且つモルホリンの代わりに4−(トリフルオロメチル)ピペリジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.99(s,1H),9.85(s,1H),8.54(d,J=5.2,1H),8.07(s,1H),7.91(s,1H),7.64(d,J=8.8,2H),7.39−7.36(m,3H),4.29(s,2H),3.89(s,2H),3.17(s,3H),2.94(d,J=11.2,2H),2.26−2.22(m,1H),2.08(t,J=10.8,2H),1.75(d,J=12.8,2H),1.39(dq,J=8.4,3.6,2H);MS[M+H]=623.2;LCMS RT=3.01。
実施例40:N−{4−[4−アミノ−7−[(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル]−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体Zに置き換え、且つモルホリンの代わりに4,4−ジフルオロピペリジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ10.06(s,1H),9.93(s,1H),8.54(d,J=5.2,1H),8.08(s,1H),7.91(s,1H),7.64(d,J=8.8,2H),7.39−7.36(m,3H),4.30(s,2H),3.95(s,2H),3.18(s,3H),2.58−2.57(m,4H),2.01−1.82(m,4H);MS[M+H]=591.1;LCMS RT=2.98。
実施例41:N−(4−{4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−[(3−オキソピペラジン−1−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}フェニル)−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体Zに置き換え、且つモルホリンの代わりに2−オキソピペリジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ8.52(d,J=5.6,1H),8.10(s,1H),7.92(s,1H),7.66(d,J=8.4,2H),7.38−7.31(m,3H),4.30(s,2H),3.95(s,2H),3.18(s,3H),3.10(t,J=5.2,2H),3.00(s,2H),2.63(t,J=5.2,2H);MS[M+H]=570.1;LCMS RT=2.86。
実施例42:N−{4−[4−アミノ−7−{[4−(メトキシアセチル)ピペラジン−1−イル]メチル}−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体Zに置き換え、且つモルホリンの代わりに1−(メトキシアセチル)ピペラジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.92(s,1H),9.78(s,1H),8.55(d,J=4.8,1H),8.07(s,1H),7.92(s,1H),7.64(d,J=8.4,2H),7.40−7.37(m,3H),4.30(s,2H),4.05(s,2H),3.90(s,2H),3.40−3.36(m,4H),3.25(s,3H),3.18(s,3H),2.46−2.41(m,4H);MS[M+H]=628.1;LCMS RT=2.48。
実施例43:N−{4−[4−アミノ−7−[(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)メチル]−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体ABに置き換え、且つモルホリンの代わりにチオモルホリン1,1−ジオキシドに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.48(s,1H),9.33(s,1H),8.66(dd,J=7.2,2.0,1H),8.30(t,J=8.4,1H),7.94(s,1H),7.52(t,J=9.2,1H),7.43−7.40(m,1H),7.34(dd,J=12.0,2.0,1H),7.20(dd,J=8.4,1.2,1H),4.31(s,2H),4.08(s,2H),3.21(s,3H),3.09(d,J=5.6,4H),2.98(d,J=5.6,4H);MS[M+H]=640.1;LCMS RT=2.87。
実施例44:N−(4−{4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−[(3−オキソピペラジン−1−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}−2−フルオロフェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体ABに置き換え、且つモルホリンの代わりに2−オキソピペリジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.45(s,1H),9.30(s,1H),8.67(dd,J=7.2,2.4,1H),8.30(t,J=8.8,1H),7.94(s,1H),7.52(t,J=9.2,1H),7.43−7.40(m,1H),7.35(dd,J=12.8,2.0,1H),7.21(dd,J=7.6,1.6,1H),4.31(s,2H),3.95(s,2H),3.20(s,3H),3.10(t,J=6.0,2H),2.99(s,2H),2.63(t,J=5.2,2H);MS[M+H]=605.0;LCMS RT=2.59。
実施例45:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体ABに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ8.64(dd,J=7.2,2.0,1H),8.26(t,J=8.8,1H),7.92(s,1H),7.51(t,J=8.8,1H),7.42−7.38(m,1H),7.33(dd,J=12.0,1.6,1H),7.19(dd,J=8.4,1.6,1H),4.31(s,2H),3.87(s,2H),3.52(t,J=4.0,4H),3.20(s,3H),2.43(t,J=4.0,4H);MS[M+H]=591.9;LCMS RT=2.74。
実施例46:N−{4−[4−アミノ−7−{[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]メチル}−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロ−フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体ABに置き換え、且つモルホリンの代わりに2,4−ジメチルモルホリンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CD3OD−d)δ9.16−9.15(m,1H),9.09−9.08(m,1H),8.65(d,J=8.0,1H),8.36(t,J=8.4,1H),8.11(s,1H),7.37−7.33(m,3H),7.27(d,J=8.0,1H),4.86(s,2H),4.46(s,2H),9.93−9.79(m,2H),3.56(d,J=12.4,2H),3.40(s,3H),3.24(d,J=12.0,2H),1.24(d,J=6.4,6H);MS[M+H]=619.8;LCMS RT=2.73。
実施例47:N−{4−[4−アミノ−7−{[2−(ヒドロキシメチル)モルホリン−4−イル]メチル}−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレアの製造
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体ABに置き換え、且つモルホリンの代わりにモルホリン−2−イルメタノールに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.57−9.52(m,1H),9.41−9.37(m,1H),8.67(dd,J=6.8,1.6,1H),8.31(t,J=8.8,1H),7.99(s,1H),7.52(t,J=8.8,1H),7.44−7.41(m,1H),7.33(d,J=12.4,1H),7.21(d,J=8.8,1H),4.82(s,2H),4.79−4.74(m,1H),4.55(s,2H),4.19−4.10(m,4H),3.69(d,J=10.8,2H),3.18(s,3H),2.90(d,J=10.4,1H),2.77(d,J=10.4,1H);MS[M+H]=622.1;LCMS RT=2.70。
実施例48:N−(4−{4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}−2−フルオロフェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体ABに置き換え、且つモルホリンの代わりにN−メチルピペラジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CD3OD−d)δ8.66(d,J=8.0,1H),8.30(t,J=8.8,1H),7.86(s,1H),7.35(dd,J=7.6,1.2,2H),7.31(dd,J=12.0,2.0,1H),7.24(dd,J=8.4,1.2,1H),4.39(s,2H),4.07(s,2H),2.82−2.73(m,8H),2.52(s,3H),1.94(s,3H);MS[M+H]=605.0;LCMS RT=2.63。
実施例49:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体ARに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CD3OD−d)δ8.67(d,J=2.4,1H),7.84(s,1H),7.66−7.62(m,3H),7.44−7.41(m,2H),7.32(dd,J=8.0,0.8,1H),4.41(s,2H),4.01(s,2H),3.68(t,J=4.4,4H),3.29(s,2H),2.59(t,J=4.4,4H);MS[M+H]=591.8;LCMS RT=2.63。
実施例50:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体AQに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ10.14−10.05(m,1H),9.93−9.88(m,1H),8.04(t,J=9.2,3H),7.61(d,J=8.0,2H),7.51(dd,J=6.4,1.6,1H),7.36(d,J=8.8,2H),4.74(s,2H),4.38(s,2H),4.03−3.92(m,2H),3.76−3.66(m,2H),3.52−3.41(m,2H),3.38−3.28(m,2H),3.22(s,3H);MS[M+H]=556.8;LCMS RT=2.37。
実施例51:N−{4−[4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体Oに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.45(s,1H),9.30(s,1H),8.66−8.61(m,1H),8.32−8.24(m,2H),7.97(s,1H),7.54−7.47(m,1H),7.43−7.37(m,1H),7.31−7.26(m,1H),7.17−7.12(m,1H),6.99(s,1H),3.92(s,2H),3.53−3.47(m,4H),2.43−2.36(m,4H);MS[M+H]=615.0;LCMS RT=2.65。
実施例52:4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−5−{4−[({[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}−カルボニル)−アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミドの製造
酢酸(1mL)中のモルホリン(80.9mg,0.93ミリモル)の溶液に、37%ホルムアルデヒド水溶液(0.07mL,0.93ミリモル)を加えた。混合物を窒素下に室温で20分間攪拌し、酢酸(2mL)中の中間体AP(4−アミノ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−5−{4−[({[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}−カルボニル)−アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミド(50.0mg,0.093ミリモル))の溶液に加えた。得られる溶液を終夜加熱し(60℃)、濃縮した。粗材料を、0.1%トリフルオロ酢酸を含有する水中の35−40%MeCNの勾配を用いてHPLCにより直接精製した。合わせた画分を減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc(15mL)中に溶解した。有機層を2.0M NaCO水溶液(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮して18.7mg(32%)の表題化合物を与えた。H−NMR(DMSO−d)δ10.0(t,J=6.3Hz,1H),9.89(bs,1H),9.71(bs,1H),8.05−8.00(m,2H),7.98(s,1H),7.52−7.49(m,3H),7.31(d,J=8.6Hz,2H),4.12−3.98(m,4H),3.56(bs,4H),2.44(bs,4H);MS[M+H]=638.1;LCMS RT=2.92分。
実施例53:4−アミノ−7−([(ジメチルアミノ)メチル]−N−(2,2,2−ト
リフルオロエチル)−5−{4−[({[6−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)−アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミドの製造
実施例52の製造のために用いた方法を用い、モルホリンの代わりにジメチルアミンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ10.24(t,J=6.0Hz,1H),9.92(s,1H),9.73(s,1H),8.07−8.00(m,2H),7.99(s,1H),7.53−7.51(m,3H),7.33(d,J=8.6Hz,2H),4.08−4.02(m,2H),3.95(s,2H),2.23(s,6H);MS[M+H]=595.8;LCMS RT=2.48分。
実施例54:N−4−[4−アミノ−6−シアノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
段階1:N−[4−(4−アミノ−7−ブロモ−6−シアノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)フェニル]−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
アセトニトリル(6.5mL)の溶液に中間体R(N−[4−(4−アミノ−6−シアノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)フェニル]−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア)(300mg,0.659ミリモル)、続いてN−ブロモスクシンイミド(129mg,0.725ミリモル)を加
えた。溶液を60℃で1時間加熱した。室温に冷ましたら、溶液を酢酸エチル(30mL)で希釈し、分液ロートに移した。有機層を1N NaOH水溶液(20mL)、続いて水(20mL)で洗浄した。有機物を単離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮乾固した。次いで粗材料をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、95:5 v/v ジクロロメタン−メタノールを用いて溶離させ、267mg(0.500ミリモル,収率76%)の精製された固体を生じた。H−NMR(DMSO−d)δ9.41(s,1H),8.99(d,J=2.6Hz,1H),8.61(dd,J=7.3,2.3Hz,1H),8.41(br s,1H),8.11(s,1H),7.65(d,J=8.6Hz,2H),7.50(m,1H),7.45(d,J=8.7Hz,2H),7.39(m,1H),5.87(br s,1H);MS[M+H]=534.0;LCMS RT=3.51。
段階2:N−[4−(4−アミノ−6−シアノ−7−ホルミルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)フェニル]−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
THF(20mL)の溶液にN−[4−(4−アミノ−7−ブロモ−6−シアノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)フェニル]−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア(230mg,0.430ミリモル)を加え、それを−77℃に冷却した。シリンジを介してn−BuLi(ヘキサン中の2.5M,0.86mL,2.15ミリモル)を溶液にゆっくり加えた。溶液を10分間攪拌し、次いでDMF(0.20mL,2.58ミリモル)を加えた。冷却浴を除去し、反応物が続く17時間かけて周囲温度に温まるのを許した。EtOAc(20mL)及び水(20mL)を反応物に加え、それを次いで分液ロートに移した。有機層を1N NaOH水溶液(20mL)、続いて水(20mL)で洗浄した。有機物を単離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮乾固して207mg(0.428ミリモル,収率99%)の生成物を与えた。H−NMR(DMSO−d)δ10.38(s,1H),9.43(s,1H),8.99(d,J=2.7Hz,1H),8.68(br s,1H),8.61(dd,J=6.8,1.8Hz,1H),8.27(s,1H),7.66(d,J=8.6Hz,2H),7.52(m,1H),7.47(d,J=8.6Hz,2H),7.40(m,1H),6.06(br s,1H);MS[M+H]=484.1;LCMS RT=3.34。
段階3:表題化合物の製造
THF(1.0mL)中のN−[4−(4−アミノ−6−シアノ−7−ホルミルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)フェニル]−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア(40.0mg,0.083ミリモル)の溶液に、AcOH(47μL,0.83ミリモル)及びモルホリン(36μL,0.41ミリモル)を加えた。反応物を60℃で1時間加熱し、その後ナトリウムシアノボロハイドライド(26.0mg,0.41ミリモル)を加えた。反応物を60℃でさらに1時間加熱した。反応物をEtOAcで希釈し、分液ロートに移し、飽和NaHCO水溶液(2x)で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、蒸発させて粗油を与え、それをフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、5:4:1 v/v/v CHCl−EtOAc−MeOHを用いて溶離させた。得られる精製された画分を合わせ、蒸発させて22mg(0.039ミリモル,収率48%)の表題化合物を白色の固体として与えた。H−NMR(DMSO−d)δ9.41(s,1H),9.00(d,J=2.9Hz,1H),8.64(dd,J=7.2,2.3Hz,1H),8.27(br s,1H),8.06(s,1H),7.66(m,2H),7.53(m,1H),7.47(m,2H),7.41(m,1H),5.72(br s,1H),3.95(s,2H),3.57(m,4H),2.49(m,4H);MS[M+H]=555.0;LCMS RT=2.55。
実施例55:N−(4−4−アミノ−6−シアノ−7−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イルフェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア
実施例54、段階3の製造のために用いた方法を用い、モルホリンの代わりに1−メチルピペラジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.39(s,1H),8.98(d,J=3.0Hz,1H),8.62(dd,J=6.8,2.2Hz,1H),8.23(br s,1H),8.04(s,1H),7.64(m,2H),7.51(m,1H),7.45(m,2H),7.40(m,1H),5.71(br s,1H),3.93(s,2H),2.49(m,4H),2.33(m,4H),2.14(s,3H);MS[M+H]=568.1;LCMS RT=2.60。
実施例56:N−[4−(4−アミノ−6−シアノ−7−[(2,2,2−トリフルオロエチル)−アミノ]メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)フェニル]−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
実施例54、段階3の製造のために用いた方法を用い、モルホリンの代わりに2,2,2−トリフルオロエチルエタナミンに置き換えることにより表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.49(s,1H),9.02(d,J=2.5Hz,1H),8.62(dd,J=7.1,2.3Hz,1H),8.35(br s,1H),8.08(s,1H),7.65(m,2H),7.50(m,1H),7.43(m,2H),7.40(m,1H),5.88(br s,1H),4.26(s,2H),3.45(br s,2H);MS[M+H]=567.2;LCMS RT=3.35。
実施例57:N−4−[6−アセチル−4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル
)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
DCE(1mL)の溶液に中間体AX(1−[4−アミノ−5−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]−エタノン(40mg,0.10ミリモル))、続いて1−フルオロ−2−イソシアナト−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(32μL,0.22ミリモル)を加えた。反応物を80℃で17時間加熱し、次いで2N HCl水溶液(52μL,0.10ミリモル)を反応物に加え、続いてDMF(1mL)を加えた。溶液をさらに2.5時間加熱した。室温に冷ましたら、溶液を真空中で濃縮し、続いてMPLC(100% CHClから5:4:1 v/v/v CHCl−EtOAc−MeOH)により精製した。得られる精製された画分を合わせ、蒸発させて44mg(0.075ミリモル,収率72%)の白色の固体を与えた。H−NMR(DMSO−d)δ9.48(m,1H),9.34(m,1H),8.67(m,1H),8.32(t,J=8.4Hz,1H),7.99(s,1H),7.53(m,1H),7.42(m,1H),7.38(m,1H),7.20(m,1H),4.07(s,2H),3.50(m,4H),2.42(m,4H),2.15(s,3H);MS[M+H]=590.0;LCMS RT=2.62。
実施例58:N−4−[6−アセチル−4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル−N’−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
実施例57の製造のために用いた方法を用い、1−フルオロ−2−イソシアナト−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに1−イソシアナト−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.51(s,1H),8.82(m,1H),8.27(t,J=8.7Hz,1H),8.06(s,1H),7.99(s,1H),7.56(m,2H),7.37(m,2H),7.19(m,1H),4.07(s,2H),3.50(m,4H),2.42(m,4H),2.15(s,3H);MS[M+H]=572.0;LCMS RT=2.67。
実施例59:N−4−[6−アセチル−4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル
−N’−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ウレア
実施例57の製造のために用いた方法を用い、1−フルオロ−2−イソシアナト−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンの代わりに1−イソシアナト−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.35(s,1H),8.77(m,1H),8.28(t,J=8.7Hz,1H),7.99(s,1H),8.06(s,1H),7.58(m,2H),7.36(m,1H),7.32(m,2H),7.19(m,1H),4.07(s,2H),3.50(m,4H),2.42(m,4H),2.15(m,3H);MS[M+H]=588.1;LCMS RT=3.04。
実施例60:N−4−[6−アセチル−4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
THF(0.2mL)の溶液に中間体AX(1−[4−アミノ−5−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]エタノン(43mg,0.11ミリモル))、続いて中間体V(フェニル[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルバメート(32mg,0.11ミリモル))及びトリエチルアミン(16μL,0.11ミリモル)を加えた。反応物を攪拌しながら50℃で4.5時間加熱した。溶液を真空中で濃縮し、続いてMPLC(100%CHClから5:4:1 v/v/v CHCl−EtOAc−MeOH)により精製した。得られる精製された画分を合わせ、蒸発させて25mg(0.043ミリモル,収率39%)の白色の固体を与えた。H−NMR(DMSO−d)δ10.19(s,1H),10.15(br s,1H),8.56(d,J=5.4Hz,1H),8.32(t,J=8.4Hz,1H),8.02(s,1H),7.99(s,1H),7.41(m,1H),7.39(m,1H),7.21(m,1H),4.07(s,2H),3.50(m,4H),2.42(m,4H),2.15(s,3H);MS[M+H]=573.0;LCMS RT=2.57。
実施例61:N−4−[6−アセチル−4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル−N’−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
実施例60の製造のために用いた方法を用い、フェニル[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルバメートの代わりにフェニル[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルバメートに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ10.34(s,1H),10.23(br s,1H),8.35(t,J=8.4Hz,1H),8.05(t,J=6.3Hz,1H),7.98(s,1H),7.84(d,J=8.7Hz,1H),7.54(d,J=7.4Hz,1H),7.39(m,1H),7.20(m,1H),4.06(s,2H),3.49(m,4H),2.41(m,4H),2.14(s,3H);MS[M+H]=573.0;LCMS RT=2.50。
実施例62:N−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル]ウレアの製造
AcOH(0.5mL)中のホルムアルデヒド(20μL,0.271ミリモル,HO中の37%)及びモルホリン(24μL,0.271ミリモル)の溶液を、AcOH(1.5mL)中の中間体Y(100mg,0.23ミリモル)の攪拌される溶液に60℃で加えた。すべての出発材料が消費されたことがHPLCにより示されるまで、反応物を攪拌した。EtOAcで希釈することにより反応混合物をクエンチングし、飽和炭酸ナトリウム溶液で3回洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、濃縮して褐色の粉末とした。粗生成物をHPLC(10−70% ACN/HO)により精製し、25.3mg(0.5ミリモル,20.7%)を与えた。H−NMR(DMSO−d)δ9.98(s,1H),9.84(s,1H),8.60(d,J=5.1Hz,1H),8.13(s,1H),7.95(s,1H),7.69(d,J=8.1Hz,2H),7.45−7.38(m,3H),5.105(s,1H),4.45(s,2H),3.99(s,2H),3.61−3.52(m,4H),2.55−2.44(m,4H);MS[M+H]=543;LCMS RT=2.29分。
実施例63:N−{4−[4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル]ウレア
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体AEに置き換えることにより、表題化合物を製造した。粗生成物をHPLC(10−70% ACN/HO)により精製した。H−NMR(DMSO−d)δ10.11(s,1H),9.95(s,1H),8.59(d,J=4.8Hz,1H),8.15(s,1H),7.98(s,1H),7.75(d,J=8.4Hz,2H),7.44−7.49(m,3H),3.99(s,2H),3.89(s,2H),3.65−3.60(m,4H),2.50−2.43(m,4H);MS[M+Na]=574;LCMS RT=2.46分。
実施例64:N−(4−{4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−[(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}フェニル)−N’−[4−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル]ウレア
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体AEに置き換え、且つモルホリンの代わりに2,6−ジメチルモルホリンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。粗生成物をHPLC(10−70% ACN/HO)により精製した。H−NMR(DMSO−d)δ10.02(s,1H),9.86(s,1H),8.60(d,J=5.4Hz,1H),8.12(s,1H),7.97(s,1H),7.73(d,J=8.1Hz,2H),7.50−7.40(m,3H),3.95(s,2H),3.87(s,2H),3.69−3.55(m,2H),2.74(d,J=10.5Hz,4H),1.06(d,J=5.7Hz,6H);MS[M+H]=580;LCMS RT=2.58分。
実施例65:N−{4−[7−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル]−4−アミノ−6−(シアノメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル]ウレア
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体AEに置き換え、且つモルホリンの代わりに1−アセチルピペラジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。粗生成物をHPLC(10−70% ACN/HO)により精製した。H−NMR(DMSO−d)δ10.05(s,1H),9.89(s,1H),8.60(d,J=5.1Hz,1H),8.13(s,1H),7.98(s,1H),7.74(d,J=8.7Hz,2H),7.46−7.40(m,3H),4.02(s,2H),3.89(s,2H),3.52−3.42(m,4H),2.52−2.45(m,2H),2.45−2.40(m,2H),2.02(s,3H);MS[M+Na]=616;LCMS RT=2.37分。
実施例66:N−(4−{4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−[(3−オキソピペラジン−1−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}フェニル)−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体AEに置き換え、且つモルホリンの代わりに2−オキソピペラジンに置き換えることによって、表題化合物を製造した。粗生成物をHPLC(10−70% ACN/HO)により精製した。H−NMR(DMSO−d)δ10.06(s,1H),9.90(s,1H),8.61−8.58(m,1H),8.12(s,1H),7.99(s,1H),7.81−7.73(m,2H),7.48−7.40(m,3H),7.43(s,2H),4.04(s,2H),3.91(s,2H),3.20−3.12(m,2H),2.75−2.63(m,2H);MS[M+Na]=587;LCMS RT=2.44分。
実施例67:N−[4−(4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)フェニル]−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体AEに置き換え、且つモルホリンの代わりに1−メタンスルホニルピペラジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。粗生成物をHPLC(10−70% ACN/HO)により精製した。H−NMR(DMSO−d)δ8.58(d,J=5.1Hz,1H),8.14(s,1H),7.98(s,1H),7.75(d,J=8.4Hz,2H),7.44−7.37(m,3H),4.05(s,2H),3.89(s,2H),3.20−3.11(m,4H),2.89(s,3H),2.61−2.55(m,4H);MS[M+Na]=651;LCMS RT=2.92分。
実施例68:N−{4−[4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体ADに置き換えることにより、表題化合物を製造した。粗生成物をHPLC(10−70% ACN/HO)により精製した。H−NMR(DMSO−d)δ8.55(d,J=7.2Hz,1H),7.97(s,1H),7.79−7.73(m,3H),7.55−7.37(m,3H),3.98(s,2H),3.88(s,2H),3.62−3.55(m,4H),2.50−2.41(m,4H),MS[M+H]=569;LCMS RT=2.62分。
実施例69:N−{4−[4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体ACに置き換えることにより、表題化合物を製造した。粗生成物をHPLC(10−70% ACN/HO)により精製した。H−NMR(DMSO−d)δ9.60−9.30(br
s,2H),8.71(d,J=6.3Hz,1H),8.39(t,J=8.6Hz,1H),7.98(s,1H),7.60−7.38(m,4H),7.25(d,J=7.5Hz,1H),3.98(s,2H),3.93(s,2H),3.75−3.45(m,4H),2.50−2.41(m,4H);MS[M+H]=587;LCMS RT=2.76分。
実施例70:N−(4−{4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−[(3−オキソピペラジン−1−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}フェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体ADに置き換え、且つモルホリンの代わりに2−オキソピペラジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ8.62(d,J=8.4Hz,1H),8.04(s,1H),7.72(d,J=8.8Hz,2H),7.45(d,J=8.8Hz,2H),7.36(d,J=8.4Hz,2H),4.47(s,2H),3.87(s,2H),3.48−3.44(m,4H),3.15−3.09(m,2H);MS[M+H]=582;LCMS RT=2.58。
実施例71:N−(4−{4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−[(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}フェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体ADに置き換え、且つモルホリンの代わりに2,6−ジメチルモルホリンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ8.62(d,J=7.6Hz,1H),8.04(s,1H),7.70(d,J=8.4Hz,2H),7.44(d,J=8.0Hz,2H),7.36(d,J=8.0Hz,2H),4.85(s,2H
),3.91(s,2H),3.51(d,J=11.6Hz,2H),2.94(t,J=11.6Hz,2H),1.25(d,J=6.4Hz,6H);MS[M+H]=597.2;LCMS RT=2.97。
実施例72:N−[4−(4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−{[2−(ヒドロキシメチル)モルホリン−4−イル]メチル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)フェニル]−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体ADに置き換え、且つモルホリンの代わりにモルホリン−2−イルメタノールに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ8.62(d,J=7.2Hz,1H),8.06(s,1H),7.71(d,J=8.8Hz,2H),7.44(d,J=8.4Hz,2H),7.36(d,J=8.4Hz,2H),4.16(dd,J=12.8,4.00Hz,1H),3.91(s,2H),3.90−3.82(m,2H),3.65(s,2H),3.62−3.47(m,4H),3.26−3.18(m,2H);MS[M+H]=599.1;LCMS RT=2.91。
実施例73:N−(4−{4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−[(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}フェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体ADに置き換え、且つモルホリンの代わりにチオモルホリン1,1−ジオキシドに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ8.62(d,J=7.2Hz,1H),8.06(s,1H),7.72(d,J=8.8Hz,2H),7.45(d,J=8.8Hz,2H),7.36(d,J=8.4Hz,2H),4.27(s,2H),3.84(s,2H),3.20−3.15(m,4H),3.13−3.06(m,4H);MS[M+H]=617.2;LCMS RT=3.12。
実施例74:N−(4−{4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}フェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体ADに置き換え、且つモルホリンの代わりにN−メチルピペラジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ8.61(d,J=8.0Hz,1H),8.07(s,1H),7.72(d,J=8.8Hz,2H),7.45(d,J=8.8Hz,2H),7.36(d,J=8.8Hz,2H),4.20(s,2H),3.83(s,2H),3.48−3.32(m,2H),3.30−3.16(m,4H),2.90(s,3H),2.88−2.80(m,2H);MS[M+H]=582;LCMS RT=2.64。
実施例75:N−(4−{4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}フェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体ADに置き換え、且つモルホリンの代わりにピペラジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ8.61(d,J=8.8Hz,1H),8.02(s,1H),7.72(d,J=8.0Hz,2H),7.44(d,J=8.0Hz,2H),7.36(d,J=8.0Hz,2H),4.19(s,2H),3.82(s,2H),3.28(t,J=6.0Hz,4H),2.81(t,J=6.0Hz,4H);MS[M+H]=568;LCMS RT=2.64。
実施例76:N−(4−{4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−[(4−イソプロピルスルホニルピペラジン−1−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}フェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体ADに置き換え、且つモルホリンの代わりに1−(イソプロピルスルホニル)ピペラジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ8.62(d,J=8.0Hz,1H),8.04(s,1H),7.71(d,J=8.8Hz,2H),7.45(d,J=8.8Hz,2H),7.35(d,J=6.8Hz,2H),5.42(s,2H),4.09−3.90(m,3H),3.91(s,2H),3.79−3.62(m,4H),3.35−3.32(m,2H),1.35(d,J=6.8Hz,6H),;MS[M+H]=674;LCMS RT=2.98。
実施例77:4−[(4−アミノ−6−(シアノメチル)−5−{4−[({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}カルボニル)−アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)メチル]ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルの製造
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体ADに置き換え、且つモルホリンの代わりにピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ8.62(d,J=8.0Hz,1H),7.95(s,1H),7.68(d,J=8.8Hz,2H),7.44(d,J=8.8Hz,2H),7.35(d,J=8.8Hz,2H),5.01(s,2H),4.07(s,2H),4.01(s,2H),3.66−3.63(m,4H),3.31−3.29(m,2H),1.47(s,9H);MS[M+H]=668.1;LCMS RT=3.09。
実施例78:N−(4−{4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}2−フルオロ−フェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体ACに置き換え、且つモルホリンの代わりにN−メチルピペラジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ8.64(d,J=8.4Hz,1H),8.42(t,J=8.4Hz,1H),8.08(s,1H),7.37−7.27(m,4H),4.20(s,2H),3.86(s,2H),3.42−3.22(m,6H),2.90(s,3H),2.88−2.75(m,2H);MS[M+H]=600.1;LCMS RT=2.93。
実施例79:N−(4−{4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−[(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}−2−フルオロフェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体ACに置き換え、且つモルホリンの代わりにチオモルホリン1,1−ジオキシドに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ8.65(d,J=6.4Hz,1H),8.41(t,J=8.4Hz,1H),8.04(s,1H),7.37−7.26(m,4H),4.26(s,2H),3.86(d,J=2.4Hz,2H),3.20−3.15(m,4H),3.11−3.08(m,4H);MS[M+H]=635.2;LCMS RT=3.19。
実施例80:N−(4−{4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−[(3−オキソピペラジン−1−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}−2−フルオロフェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体ACに置き換え、且つモルホリンの代わりに2−オキソピペラジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ9.14(d,J=2.4Hz,1H),9.09(d,J=2.8Hz,1H),8.65(d,J=6.8Hz,1H),8.43−8.37(m,1H),8.04(s,1H),7.37−7.25(m,4H),4.45(s,2H),3.89(s,2H),3.48(s,2H),3.44(t,J=4.8Hz,2H),3.09(t,J=4.8Hz,2H);MS[M+H]=600;LCMS RT=3.01。
実施例81:N−(4−{4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−{[2−(ヒドロキシメチル)モルホリン−4−イル]メチル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}−2−フルオロフェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体ACに置き換え、且つモルホリンの代わりにモルホリン−2−イルメタノールに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ8.65(d,J=7.6Hz,1H),8.41(t,J=8.0Hz,1H),8.08(s,1H),7.37−7.26(m,4H),4.15(dd,J=13.2,2.4Hz,1H),3.96(s,2H),3.92−3.84(m,2H),3.64(t,J=3.2Hz,2H),3.60−3.50(m,2H),3.38−3.19(m,4H);MS[M+H]=617;LCMS RT=2.96。
実施例82:N−(4−{4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−[(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}−2−フルオロフェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体ACに置き換え、且つモルホリンの代わりに2,6−ジメチルモルホリンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ8.67(d,J=8.0Hz,1H),8.41(t,J=8.0Hz,1H),8.06(s,1H),7.37−7.26(m,4H),4.85(s,2H),3.94(s,2H),3.91−3.88(m,2H),3.52(d,J=12.0Hz,2H),2.93(d,J=12.0Hz,2H),1.24(d,J=6.4Hz,6H);MS[M+H]=615.1;LCMS RT=3.08。
実施例83:N−(4−{4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−[(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}−2−フルオロフェニル)−N’−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体ASに置き換え、且つモルホリンの代わりにチオモルホリン1,1−ジオキシドに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ9.53(s,1H),8.95(s,1H),8.66(s,1H),8.43−8.38(m,1H),8.06(s,1H),7.64(d,J=8.0Hz,1H),7.35−7.24(m,3H),4.26(s,2H),3.87(m,4H),3.96(d,J=2.8Hz,2H),3.20−3.17(m,4H),3.12−3.09(m,4H);MS[M+H]=650.9;LCMS RT=3.04。
実施例84:N−(4−{4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−[(モルホリン−4−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}−2−フルオロフェニル)−N’−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体ASに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD)δ9.52(s,1H),8.95(s,1H),8.66(s,1H),8.42−8.38(m,1H),8.06(s,1H),7.64(d,J=8.0Hz,1H),7.35−7.24(m,3H),4.90(s,2H),4.02−3.85(m,4H),3.96(s,2H),3.48−3.44(m,4H);MS[M+H]=602.8;LCMS RT=2.68。
実施例85:N−{4−[4−アミノ−6−ホルミル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロ−メチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
DMSO(3mL)中に溶解された実施例62(600mg,1.11ミリモル)の攪拌溶液に、Dess−Martinペルヨージナン(703.6mg,1.66ミリモル)を加えた。1時間後、HPLCは反応が完了したことを示した。反応物をEtOAc(200mL)で希釈し、チオ硫酸ナトリウム水溶液(2M)(2x)及び飽和NaHCO溶液(2x)で洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、濃縮して褐色の粉末を与え、それを、10% EtO/ヘキサンを用いて磨砕し、450mg(0.83ミリモル,75.3%)の表題化合物を与えた。H−NMR(DMSO−d)δ10.00(s,1H),9.95(s,1H),9.84(s,1H),8.60(d,J=5.4Hz,1H),8.12(s,1H),8.07(s,1H),7.89(d,J=8.7Hz,2H),7.49(d,J=8.4Hz,2H),7.43(d,J=5.1Hz,1H),4.18(s,2H),3.57−3.54(m,4H),2.55−2.51;MS[M+H]=541;LCMS RT=2.50分。
実施例86:N−{4−[4−アミノ−6−イソブチリル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル]ウレア
段階1:N−{4−[4−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
THF(5mL)中の中間体W(200mg,0.412ミリモル)の攪拌溶液に、メチルマグネシウムブロミド(2.75mL,8.24ミリモル,EtO中の3.0M)を室温で滴下した。溶液を60℃に2時間加熱し、その後TLCは、反応が完了したことを示した。EtOAcを用いて反応をクエンチングし、飽和NHCl溶液(3x)で洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、濃縮して固体を与え、それをEtOを用いて磨砕し、オフ−ホワイト色の粉末を与え、それを次の段階において直接用いた。
段階2:表題化合物の製造
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりにN−{4−[4−アミノ−6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピロロ[2,1−f]−[1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアに置き換えることにより、表題化合物を製造した。粗生成物をアセトニトリル中の再結晶により精製した。H−NMR(DMSO−d)δ8.55(d,J=4.8Hz,1H),8.27(s,1H),7.89(s,1H),7.74(d,J=8.4Hz,2H),7.34−7.31(m,3H),6.82(s,1H),4.16(s,2H),3.65−3.58(m,4H),2.60−2.41(m,4H),1.72(s,3H),1.29(s,3H);MS[M+H]=571;LCMS RT=2.49分。
実施例87:N−{4−[4−アミノ−6−(ジフルオロメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル]ウレア
THF(3mL)中の実施例85(N−{4−[4−アミノ−6−ホルミル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロ−メチル)ピリジン−2−イル]ウレア)(200mg,0.37ミリモル)の攪拌溶液に、Deoxo−FluorTM(0.38mL,0.740ミリモル)を加えた。HPLCにより出発材料が残らなくなるまで(5分間)、反応混合物を攪拌した。EtOAc(150mL)を用いて反応物を希釈し、NaHCO(3x)で洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、濃縮して褐色の粉末を与え、それをHPLC(10−70% ACN/HO)により精製し、21.1mg(0.04ミリモル,10.1%)を与えた。H−NMR(DMSO−d)δ10.1−9.8(s,2H,br),8.60(d,J=5.1Hz,1H),8.13(s,1H),7.68(d,J=9Hz,2H),7.46−7.40(m,3H),7.18(t,J=54Hz,1H),4.03(s,2H),3.60−3.57(m,4H),2.49−2.46(m,4H);MS[M+H]=563;LCMS RT=2.94分。
実施例88:N−{4−[6−アセチル−4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル]ウレア
段階1:N−{4−[4−アミノ−6−(1−ヒドロキシエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
5mLのTHF中の中間体AF(60mg,0.136ミリモル)の溶液を、メチルマグネシウムブロミド(0.68mL,2.1ミリモル,EtO中の3M)を2分かけて滴下して処理した。反応物を15分間攪拌し、次いでMeOHを用いてクエンチングし、
EtOAcで希釈し、NHCl水溶液で洗浄した。硫酸ナトリウムを用いて有機層を乾燥し、蒸発乾固した。EtOを用いて残留物を磨砕し、50.1mgの表題化合物を与えた(収率82%)。H−NMR(DMSO)δ10.05(s,1H),9.82(s,1H),8.52(d,J=5Hz,1H),8.09(s,1H),7.81(s,1H),7.64(s,1H),7.61(d,J=9Hz,2H),7.34(d,J=9Hz,2H),4.96(d,J=5Hz,1H),4.63(dq,J=5,6Hz,1H),1.24(d,J=6Hz,3H);MS[M+H]=458.0;LCMS RT=2.41。
段階2:N−{4−[4−アミノ−6−(1−ヒドロキシエチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル]ウレアの製造
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりにN−{4−[4−アミノ−6−(1−ヒドロキシエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアに置き換えることにより、上記の化合物を製造した。粗生成物を次の段階において直接用いた。H−NMR(DMSO−d)δ9.97(s,1H),9.82(s,1H),8.59(d,J=5.1Hz,1H),8.13(s,1H),7.88(s,1H),7.67(d,J=9Hz,2H),7.45−7.41(m,3H),5.03(d,J=4.8Hz,1H),4.74−4.68(m,1H),1.31(d,J=6.0Hz,3H);MS[M+H]=557;LCMS RT=2.70分。
段階3:表題化合物の製造
DMSO(3mL)中のN−{4−[4−アミノ−6−(1−ヒドロキシエチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル]ウレア(300mg,0.54ミリモル)の攪拌溶液にDess−Martinペルヨージナン(342.9mg,0.809ミリモル)を加えた。反応物を、HPLCにより完了するまで攪拌した。多くの固体が破壊されてしまうまで、飽和NaHCO水溶液(0.25体積)を加えた。次いで2体積のEtOAc及び0.5体積のHOを加えた。これを終夜攪拌し、翌日にピペットを介して過剰の液体を除去した。5〜10mLのEtO及び2mLのCHClの注意深い添加は、オフホワイト色の懸濁液を与えた。これを濾過して表題化合物(100mg,0.18ミリモル,収率31%,2段階)を純粋な白色の粉末として与えた。H−NMR(DMSO−d)δ10.20(s,1H),10.04(s,1H),8.67(d,J=5.1Hz,1H),8.20(s,1H),8.10(s,1H),7.78(d,J=8.7Hz,2H),7.52−7.48(m,3H),4.19(s,2H),3.63−3.60(m,4H),2.56−2.53(m,4H),2.19(s,3H);MS[M+H]=555;LCMS RT=2.51分。
実施例89:N−{4−[4−アミノ−6−(シクロプロピルカルボニル)−7−(モル
ホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
THF(10mL)中の実施例85(200mg,0.37ミリモル)の攪拌溶液にシクロプロピルマグネシウムブロミド(7.40mL,3.70ミリモル,ジエチルエーテル中の0.5M)を滴下した。HPLCにより反応が完了するまで(1時間)、これを攪拌した。追加量のグリニヤル試薬を必要通り加えた。メタノールを用いて反応をクエンチングし、1体積の飽和NHCl溶液及び5体積のEtOAcの添加により仕上げた。有機層をNHClで2回及び炭酸ナトリウム溶液で1回洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥し、濃縮した。粗中間体をDMSO(3mL)中に溶解し、Dess−Martinペルヨージナン(174.7mg,0.412ミリモル)で処理した。HPLCにより反応が完了するまで(2時間)、反応物を攪拌した。反応物をEtOAc(200mL)で希釈し、飽和NaHCO及び2Mチオ硫酸ナトリウム溶液の両方で2回洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥し、濃縮して粗固体を与え、それをHPLC(10−70% ACN/HO)により精製し、26.3mgの上記の化合物を与えた(0.04ミリモル,収率12.3%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.98(s,1H),9.82(s,1H),8.60(d,J=5.4Hz,1H),8.11(s,1H),8.03(s,1H),7.69(d,J=8.4Hz,2H),7.45−7.41(m,3H),4.08(s,2H),3.55−3.52(m,4H),2.46−2.43(m,4H),2.07−1.97(m,1H),0.95−0.91(m,2H),0.74−0.69(m,2H);MS[M+H]=581;LCMS RT=2.68分。
実施例90:N−{4−[4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)−6−プロピオニルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル]ウレア
実施例89の製造に用いた方法を用い、シクロプロピルマグネシウムブロミドの代わりにエチルマグネシウムブロミド(ジエチルエーテル中の3.0M)に置き換えることにより、表題化合物を製造した。粗生成物を、アセトニトリル中でそれを再結晶することにより精製した。H−NMR(DMSO−d)δ10.00(s,1H),9.84(s,1H),8.60(d,J=5.4Hz,1H),8.12(s,1H),8.02(s,1H),7.69(d,J=9.0Hz,2H),7.43−7.40(m,3H),4.08(s,2H),3.55−3.52(m,4H),2.53−2.41(m,6H),0.91(t,J=7.4Hz,3H);MS[M+H]=569;LCMS RT=2.56分。
実施例91:N−{4−[4−アミノ−6−イソブチリル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル]ウレア
実施例89の製造に用いた方法を用い、シクロプロピルマグネシウムブロミドの代わりにイソプロピルマグネシウムブロミド(ジエチルエーテル中の2.0M)に置き換えることにより、表題化合物を製造した。粗生成物をHPLC(10−70% ACN/HO)により精製した。H−NMR(DMSO−d)δ10.10−9.80(s,2H,br),8.59(d,J=5.1Hz,1H),8.12(s,1H),8.02(s,1H),7.69(d,J=8.7Hz,2H),7.42−7.39(m,3H),4.02(s,2H),3.58−3.49(m,4H),2.72−2.61(m,1H),2.49−2.35(m,4H),0.91(d,J=7.2Hz,6H);MS[M+H]=583;LCMS RT=2.75分。
実施例92:N−{4−[4−アミノ−6−(2,2−ジメチルプロパノイル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル]ウレア
実施例89の製造に用いた方法を用い、シクロプロピルマグネシウムブロミドの代わりにtert−ブチルマグネシウムクロリド(ジエチルエーテル中の2.0M)に置き換えることにより、表題化合物を製造した。粗生成物をHPLC(10−70% ACN/HO)により精製した。H−NMR(DMSO−d)δ10.00−9.78(s,2H,br),8.59(d,J=5.4Hz,1H),8.11(s,1H),8.00(s,1H),7.65(d,J=8.4,2H),7.56(d,J=5.1Hz,1H),7.34(d,J=8.1Hz,2H),3.82(s,2H),3.59−3.51(m,4H),2.49−2.38(m,4H),0.87(s,9H);MS[M+H]=597;LCMS RT=2.83分。
実施例93:N−(4−{6−アセチル−4−アミノ−7−[(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}−2−フルオロフェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
段階1:N−{4−[4−アミノ−6−(1−ヒドロキシエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレアの製造
THF(5mL)中の中間体N(100mg,0.20ミリモル)を、THF(10mL)中のメチルマグネシウムブロミド(0.80mL,2.38ミリモル,EtO中の3.0M)の攪拌溶液に0℃で加えた。反応物が室温に温まるのを許し、TLCにより完了がわかるまで(1時間)攪拌した。メタノール(1mL)を用いて反応をクエンチングし、5体積のEtOAc、等量の飽和NHCl水溶液及び1体積のHOで希釈した。有機層を乾燥し(NaSO)、濃縮してオフ−ホワイト色の固体を与えた(80mg,0.17ミリモル,収率81%)。
段階2:N−{4−[4−アミノ−7−[(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)メチル]−6−(1−ヒドロキシエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりにN−{4−[4−アミノ−6−(1−ヒドロキシエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチ
ル)−フェニル]ウレアに置き換え、且つモルホリンの代わりに2,6−ジメチルモルホリンに置き換えることにより、上記の化合物を製造した。粗生成物を次の反応において直接用いた。MS[M+H]=620;LCMS RT=2.72分。
段階3:表題化合物の製造
実施例88、段階3の製造のために用いた方法を用い、N−{4−[4−アミノ−6−(1−ヒドロキシエチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロ−メチル)−ピリジン−2−イル]ウレアの代わりにN−{4−[4−アミノ−7−[(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)メチル]−6−(1−ヒドロキシエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.51(s,1H),9.38(s,1H),8.71(d,J=7.5Hz,1H),8.36(t,J=8.7Hz,1H),8.03(s,1H),7.61−7.53(m,1H),7.50−7.39(m,2H),7.24(d,J=8.1Hz,1H),4.08(s,2H),2.70(d,J=10.2,2H),2.19(s,3H),1.83(t,J=10.5Hz,2H),1.10(d,J=6.3Hz,2H),1.01(d,J=11.4Hz,6H);MS[M+H]=618;LCMS RT=2.76分。
実施例94:4−アミノ−N−メトキシ−N−メチル−7−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}−カルボニル)アミノ]−フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミド
段階1:4−アミノ−N−メトキシ−N−メチル−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミドの製造
中間体X(1235mg,2.70ミリモル)、トリエチルアミン(1.04mL,7.53ミリモル)及びベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロ−ホスフェート(BOP,1220mg,2.76ミリモル)をDMF(20mL)と一緒に合わせた。混合物を、HPLCにより完了するまで(1時間)攪拌した。反応混合物を5体積のEtOAcで希釈し、pH7緩衝液、ブライン及びおびただしい量のHOで洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、濃縮してオフ−ホワイト色の粉末を与えた(953mg,収率77%)。
段階2:表題化合物の製造
AcOH(0.5mL)中のホルムアルデヒド(0.22mL,3.0ミリモル,HO中の37%)及び1−メチルピペラジン(0.33mL,3.0ミリモル)の溶液を、AcOH(1.5mL)中の4−アミノ−N−メトキシ−N−メチル−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミド(150mg,0.30ミリモル)の攪拌溶液に、80℃で加えた。すべての出発材料が消費されたことがHPLCにより示されるまで(15時間)、反応物を終夜攪拌した。EtOAcで希釈し、飽和炭酸ナトリウム溶液で1回、飽和重炭酸ナトリウム溶液で1回及びブラインで1回洗浄することにより、反応混合物を仕上げた。有機層をNaSO上で乾燥し、濃縮して褐色の粉末とした。粗生成物をHPLC(10−70% ACN/HO)により精製し、100mg(0.16ミリモル,54.5%)の表題化合物を与えた。H−NMR(DMSO−d)δ10.02(s,1H),9.89(s,1H),8.59(d,J=5.4Hz,1H),8.14(s,1H),8.06(s,1H),7.67(d,J=8.4Hz,2H),7.42−7.37(m,3H),3.87(s,2H),2.51−2.38(m,4H),2.35−2.20(m,4H),2.14(s,3H);MS[M+H]=613;LCMS RT=2.37分。
実施例95:N−[4−(6−アセチル−4−アミノ−7−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)−2−フルオロフェニル]−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
段階1:N−[4−(4−アミノ−6−(1−ヒドロキシエチル)−7−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)−2−フルオロフェニル]−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに実施例93中の段階1の生成物(N−{4−[4−アミノ−6−(1−ヒドロキシエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア)に置き換え、且つ2,6−ジメチルモルホリンの代わりに1−メタンスルホニルピペラジンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。粗生成物を次の反応において直接用いた。MS[M+H]=669;LCMS RT=2.68分。
段階2:表題化合物の製造
実施例88、段階3の製造に用いた方法を用い、N−{4−[4−アミノ−6−(1−ヒドロキシエチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロ−メチル)−ピリジン−2−イル]ウレアの代わりにN−[4−(4−アミノ−6−(1−ヒドロキシエチル)−7−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)−2−フルオロ−フェニル]−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ8.70(dd,J=1.8,7.5Hz,1H),8.36(t,J=8.4Hz,1H),8.04(s,1H),7.57−7.53(m,1H),7.47−7.39(m,2H),7.24(dd,J=1.8,8.4Hz,1H),4.18(s,2H),3.13−3.05(m,4H),2.88(s,3H),2.62−2.55(m,4H);MS[M+H]=667;LCMS RT=2.79分。
実施例96:N−(4−{6−アセチル−4−アミノ−7−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}フェニル)−N’−[4−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル]ウレア
THF(2mL)中の実施例94(100.0mg,0.163ミリモル)の攪拌溶液に、メチルマグネシウムブロミド(0.54mL,1.63ミリモル,ジエチルエーテル中の3.0M)を室温で滴下した。反応物を60℃に加熱し、終夜(15時間)又はすべての出発材料が消費されたことがHPLCによりわかるまで攪拌した。室温に冷ました後、メタノールを用いて反応をクエンチングし、100mLのEtOAcで希釈し、飽和NHCl溶液で3回洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥し、濃縮し、HPLC(10−70% ACN/HO)により精製し、37.9mg(0.07ミリモル,40.9%)の表題化合物を与えた。H−NMR(DMSO−d)δ10.88(s,1H),10.19(s,1H),8.57(d,J=5.4(Hz,1H),8.27(s,1H),8.03(s,1H),7.70(d,J=8.1Hz,2H),7.40−7.35(m,3H),4.17(s,2H),3.08−3.04(m,4H),2.73−2.65(m,7H),2.06(s,3H);MS[M+H]=568;LCMS RT=2.31分。
実施例97:4−アミノ−N−メトキシ−N−メチル−7−(モルホリン−4−イルメチ
ル)−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)−アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミド
実施例94の製造のために用いた方法を用い、1−メチルピペラジンの代わりにモルホリンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ8.58(d,J=5.1Hz,1H),8.17(s,1H),7.72−7.66(m,2H),7.60−7.45(m,1H),7.43−7.36(m,3H),3.88(s,2H),3.61−3.50(m,7H),3.49−3.40(s,3H),2.50−2.38(m,4H);MS[M+H]=600;LCMS RT=2.47分。
実施例98:N−(4−{6−アセチル−4−アミノ−7−[(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}フェニル)−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
段階1:4−アミノ−7−[(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)メチル]−N−メトキシ−N−メチル−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミドの製造
実施例94の製造のために用いた方法を用い、1−メチルピペラジンの代わりに2,6−ジメチルモルホリンに置き換えることにより、上記の化合物を製造した。粗生成物を次の反応において直接用いた。MS[M+H]=628;LCMS RT=2.73分。
段階2:表題化合物の製造
実施例96の製造のために用いた方法を用い、実施例94の代わりに4−アミノ−7−[(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)メチル]−N−メトキシ−N−メチル−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)−アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミドに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(アセトン−d)δ8.47(d,J=5.4Hz,1H),7.78(s,1H),7.77(s,1H),7.68(d,J=10.8Hz,2H),7.33(d,J=8.7Hz,2H),7.21(d,J=6.3Hz,1H),4.02(s,2H),2.61(d,J=9.9Hz,2H),1.71(t,J=10.5Hz,2H),0.91(d,J=6.9Hz,2H),0.90(d,J=6.3Hz,6H);MS[M+H]=583;LCMS RT=2.65分。
実施例99:N−{4−[4−アミノ−6−(ジフルオロメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
段階1:N−{4−[4−アミノ−6−ホルミル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例94、段階2の製造のために用いた方法を用い、1−メチルピペラジンの代わりにモルホリンに置き換え、且つ実施例94、段階1の生成物(4−アミノ−N−メトキシ−N−メチル−5−{4−[({[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシアミド)の代わりに中間体Nに置き換えることにより、上記の化合物を製造した。粗生成物を次の反応において直接用いた。MS[M+H]=576;LCMS RT=2.82分。
段階2:表題化合物の製造
実施例87の製造のために用いた方法を用い、実施例85の代わりにN−{4−[4−アミノ−6−ホルミル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1
,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ8.70(dd,J=2.1,7.2Hz,1H),8.32(t,J=8.4Hz,1H),8.03(s,1H),7.56−7.46(m,1H),7.50−7.32(m,2H),7.30−7.21(m,3H),4.05(s,2H),3.60−3.56(m,4H),2.50−2.45(m,4H);MS[M+H]=598;LCMS RT=3.07分。
実施例100:N−4−[4−アミノ−6−ホルミル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
実施例85の製造のために用いた方法を用い、実施例62の代わりに実施例34により表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.91(s,1H),9.39(s,1H),8.99(d,J=2.8Hz,1H),8.64(dd,J=7.5,2.0Hz,1H),8.03(s,1H),7.61(m,2H),7.52(m,1H),7.44(m,2H),7.41(m,1H),4.14(s,2H),3.52(m,4H),2.48(m,4H);MS[M+H]=558.0;LCMS RT=2.68。
実施例101:N−{4−[4−アミノ−6−(ジフルオロメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
実施例87の製造のために用いた方法を用い、実施例85の代わりに実施例100に置き換えることにより表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ8.67(dd,J=2.1,7.5Hz,1H),8.02(s,1H),7.64(d,J=8.4Hz,2H),7.57−7.51(m,1H),7.45−7.35(m,3H),7.18(t,J=54Hz,1H),4.03(s,2H),3.61−3.56(m,4H),2.50−2.45(m,4H);MS[M+H]=580;LCMS RT=2.69分。
実施例102:N−4−[4−アミノ−6−[(E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−
5−イル]フェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
ピリジン(10mL)の溶液に実施例100の生成物(2.40g,4.31ミリモル)、続いてヒドロキシルアミン塩酸塩(0.33g,4.74ミリモル)を加えた。反応物を周囲温度で3時間攪拌し、次いで無水酢酸(0.89mL,9.47ミリモル)を加えた。溶液を80℃で2時間加熱した。室温に冷ましたら、溶液を真空中で濃縮し、続いて100%CHClから9:1 v/v CHCl−MeOHへの勾配のMPLC(Isco)により精製した。得られる精製された画分を合わせ、蒸発させて200mg(0.349ミリモル,収率8%)の白色の固体を与えた。H−NMR(DMSO−d)δ10.98(s,1H),9.37(s,1H),8.99(d,J=2.9Hz,1H),8.64(dd,J=7.6,2.1Hz,1H),7.95(s,2H),7.60(m,2H),7.51(m,1H),7.41(m,1H),7.34(m,2H),4.06(s,2H),3.52(m,4H),2.48(m,4H);MS[M+H]=572.9;LCMS RT=2.66。
実施例103:N−4−[6−(E)−[(アセチルオキシ)イミノ]メチル−4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
ピリジン(10mL)の溶液に実施例100(2.40g,4.31ミリモル)、続いてヒドロキシルアミン塩酸塩(0.33g,4.74ミリモル)を加えた。反応物を周囲温度で3時間攪拌し、次いで無水酢酸(0.89mL,9.47ミリモル)を加えた。溶液を80℃で2時間加熱した。室温に冷ましたら、溶液を真空中で濃縮し、続いて100%CHClから9:1 v/v CHCl−MeOHへの勾配のMPLC(Isco)により精製した。得られる精製された画分を合わせ、蒸発させて700mg(1.14ミリモル,収率27%)の白色の固体を与えた。H−NMR(DMSO−d)δ9.39(s,1H),9.00(d,J=2.9Hz,1H),8.64(dd,J=7.4,2.6Hz,1H),8.29(s,1H),8.00(s,1H),7.62(m,2H),7.52(m,1H),7.42(m,1H),7.38(m,2H),4.12(s,2H),3.51(m,4H),2.53(m,4H),2.07(s,3H);MS[M+H]=615.1;LCMS RT=2.80。
実施例104:N−4−[4−アミノ−6−(1−ヒドロキシエチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア
実施例89の製造に用いた方法(グリニヤル付加のみ−酸化なし)を用い、シクロプロピルマグネシウムブロミドの代わりにメチルマグネシウムブロミド(ジエチルエーテル中の3.0M)に置き換え、且つ実施例85の代わりに実施例100に置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.35(s,1H),8.98(d,J=2.9Hz,1H),8.64(dd,J=7.1,2.1Hz,1H),7.89(s,1H),7.60(m,2H),7.52(m,1H),7.41(m,1H),7.32(m,2H),5.90(d,J=6.3Hz,1H),4.69(m,1H),4.13(d,J=13.3Hz,1H),3.94(d,J=13.4Hz,1H),3.53(m,4H),2.44(m,4H),1.36(d,J=6.6Hz,3H);MS[M+H]=574.1;LCMS RT=2.91。
実施例105:N−4−[6−アセチル−4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
実施例85の製造のために用いた方法を用い、実施例62の代わりに実施例105に置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.39(s,1H),8.99(d,J=2.9Hz,1H),8.63(dd,J=7.3,2.4Hz,1H),7.98(s,1H),7.62(m,2H),7.52(m,1H),7.42(m,1H),7.38(m,2H),4.07(s,2H),3.50(m,4H),2.43(m,4H),2.08(s,3H);MS[M+H]=572.0;LCMS RT=2.70。
実施例106:N−4−[4−アミノ−6−[シクロプロピル(ヒドロキシ)メチル]−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウ
レア
実施例89の製造に用いた方法(グリニヤル付加のみ−酸化なし)を用い、実施例85の代わりに実施例100に置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.36(s,1H),9.00(d,J=2.1Hz,1H),8.64(dd,J=7.5,2.4Hz,1H),7.90(s,1H),7.59(m,2H),7.52(m,1H),7.41(m,1H),7.33(m,2H),5.95(d,J=7.0Hz,1H),4.11(d,J=13.1Hz,1H),3.98(d,J=13.1Hz,1H),3.83(t,J=7.1Hz,1H),3.53(m,4H),2.40(m,4H),0.86(m,1H),0.43(m,1H),0.23(m,2H),−0.09(m,1H);MS[M+H]=600.1;LCMS RT=2.95。
実施例107:N−4−[4−アミノ−6−(シクロプロピルカルボニル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
実施例85の製造のために用いた方法を用い、実施例62の代わりに実施例106に置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.37(s,1H),8.98(d,J=2.5Hz,1H),8.63(dd,J=7.2,2.2Hz,1H),7.99(s,1H),7.60(m,2H),7.52(m,1H),7.41(m,1H),7.37(m,2H),4.04(s,2H),3.49(m,4H),2.41(m,4H),1.96(m,1H),0.89(m,2H),0.68(m,2H);MS[M+H]=598.1;LCMS RT=3.07。
実施例108:N−4−[4−アミノ−6−[(2−メトキシエチル)アミノ]メチル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
THF(1.0mL)中の実施例100(N−4−[4−アミノ−6−ホルミル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア(50.0mg,0.090ミリモル))の溶液に、AcOH(51μL,0.90ミリモル)及び2−メトキシエタナミン(39μL,0.45ミリモル)を加えた。反応物を60℃で3時間加熱し、その後ナトリウムシアノボロハイドライド(28mg,0.45ミリモル)を加えた。反応物を60℃でさらに17時間加熱した。粗材料を調製的HPLC(0.1%TFAを含む10−90ACN/HO)により精製した。得られる画分を合わせ、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO水溶液及び水で洗浄した。有機物を乾燥し(MgSO)、蒸発させて31mg(0.050ミリモル,収率56%)の表題化合物を白色の固体として与えた。H−NMR(DMSO−d)δ9.36(s,1H),8.99(d,J=2.6Hz,1H),8.64(dd,J=7.2,2.5Hz,1H),7.92(s,1H),7.61(m,2H),7.52(m,1H),7.42(m,3H),3.94(s,2H),3.71(br s,2H),3.56(m,4H),3.37(m,2H),3.21(s,3H),2.69(m,2H),2.43(m,4H);MS[M+H]=617.1;LCMS RT=2.81。
実施例109:N−4−[4−アミノ−6−[(メチルアミノ)メチル]−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
実施例108の製造のために用いた方法を用い、モルホリンの代わりにメチルアミンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.39(s,1H),9.00(d,J=2.5Hz,1H),8.64(dd,J=7.2,2.2Hz,1H),7.94(s,1H),7.63(m,2H),7.53(m,1H),7.42(m,1H),7.39(m,2H),4.00(s,2H),3.82(s,2H),3.56(m,4H),2.47(m,4H),2.37(s,3H);MS[M+H]=573.0;LCMS RT=2.31。
実施例110:N−4−[4−アミノ−6−[(2−メトキシエチル)(メチル)−アミノ]メチル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
実施例108の製造のために用いた方法を用い、モルホリンの代わりに2−メトキシ−N−メチルエタナミンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.34(s,1H),8.98(d,J=2.5Hz,1H),8.64(dd,J=7.3,2.6Hz,1H),7.89(s,1H),7.58(d,J=8.5Hz,2H),7.52(m,1H),7.41(m,1H),7.36(d,J=8.5Hz,2H),3.93(s,2H),3.54(m,4H),3.43(m,2H),3.31(m,2H),3.17(s,3H),2.43(m,4H),2.39(m,2H),1.99(s,1H);MS[M+H]=631.2;LCMS RT=2.79。
実施例111:N−{4−[4−アミノ−6−メチル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
段階1:N−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
50mLのテトラヒドロフラン中の中間体J(925mg,1.84ミリモル)の懸濁液を0℃に冷却し、THF中の1.0M DIBAL(18.4mL,18.4ミリモル)を滴下して処理した。反応物が30分かけて室温に温まるのを許し、次いで1mLのMeOHを用いてクエンチングし、1LのEtOAcで希釈した。この溶液を1LのRochelle’s塩水溶液と一緒に18時間激しく攪拌した。有機相を分離し、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、シリカの栓を介して濾過した。溶媒の濃縮及びエーテル:ヘキサン(2:1)を用いる磨砕は、表題化合物を黄色がかった粉末として与えた(697mg,収率82%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.87(s,1H),9.74(s,1H),8.54(d,J=5Hz,1H),8.06(s,1H),7.83(s,1H),7.66(s,1H),7.62(d,J=8.7Hz,2H),7.37(d,J=8.7Hz,2H),7.38−7.35(m,1H),4.95(t,J=5Hz,1H),4.36(d,J=5Hz,2H);MS[M+H]=461;LCMS
RT=2.87分。
段階2:N−[4−(4−アミノ−6−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)フェニル]−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
THF 5(mL)及び1,2−ジクロロエタン(5mL)中のN−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア(423mg,0.930ミリモル)の懸濁液を、室温において塩化チオニル(148μL,2.05ミリモル)で処理した。10分後、RP−HPLCによると反応が完了したようであった。30分後、反応物を真空下で濃縮した。残留物を1,2−ジクロロエタン中に懸濁させ、短時間音波処理し、次いで再び真空下で濃縮した(2x)。得られる固体(412mg,0.86ミリモル)をTHF(20mL)中に懸濁させ、−45℃に冷却した。この懸濁液をTHF中の1.0M L−Selectride(8.6mL,8.6ミリモル)で処理した。15分後、HPLCによると反応は完了した。反応混合物を氷浴から取り出し、MeOH(1mL)でクエンチングし、次いで1M 水酸化ナトリウム(2mL)及び30%過酸化水素(2mL)で処理した。15分間攪拌した後、混合物をEtOAc(200mL)及び水(200mL)で希釈した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムを用いて乾燥した。有機層の濃縮及びエーテル:ヘキサンを用いる磨砕は、表題化合物を白色の粉末として与えた(323mg,0.73ミリモル,収率84%)。H−NMR(CDOD−d)δ8.61(d,J=8Hz,1H),7.73(s,1H),7.62(d,J=9Hz,2H),7.48−7.50(m,1H),7.35(d,J=9Hz,2H),7.31−7.36(m,2H),2.14(s,3H);MS[M+H]=445.1;LCMS RT=2.80。
段階3:表題化合物の製造
モルホリン(35mg,41ミリモル)及び100μLの酢酸の混合物を均一になるまで音波処理し、次いで37%ホルムアルデヒド水溶液(30μL,33mg,41ミリモル)で処理し、混合物を1mLの酢酸中のN−[4−(4−アミノ−6−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)フェニル]−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア(150mg,34ミリモル)の溶液に加えた。この混合物を60℃で16時間攪拌し、次いで真空中で濃縮した。残留物を5滴のトリフルオロ酢酸を含むメタノール中に溶解し、RP−HPLCにより精製して表題化合物を白色の固体として与えた(32.3mg,収率17.1%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.34(d,J=9.6Hz,1H),8.94(bs,1H),8.62(d,J=7.2Hz,1H),7.92(s,1H),7.85(s,1H),7.61(d,J=8.7Hz,2H),7.47−7.53(m,m1H),7.33−7.41(m,1H),7.31(d,J=8.7Hz,2H),3.80(s,2H),3.48−3.55(m,4H),2.34−2.44(m,4H);MS[M+H]=544.1;LCMS RT=2.70。
実施例112:N−{4−[4−アミノ−6−メチル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ−[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア
実施例111の製造のために用いた方法を用い、中間体Jの代わりに中間体Lに置き換えることにより、表題化合物を製造した。700mg(72%)の所望の生成物が単離された。H−NMR(DMSO−d)δ8.64(dd,J=2.1,7.2Hz,1H),8.28(t,J=8.7Hz,1H),7.86(s,1H),7.53−7.47(m,1H),7.41−7.37(m,1H),7.28(dd,J=1.8,14.1Hz,1H),7.14(dd,J=1.2,8.4Hz,1H),3.80(s,2H),3.54−3.50(m,4H),2.43−2.39(m,4H),1.97(s,3H);MS[M+H]=562.2;LCMS RT=2.68。
実施例113:N−{4−[4−アミノ−6−(フルオロメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア
実施例85(N−{4−[4−アミノ−6−ホルミル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア)の代わりにN−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f]−[1,2,4]トリアジン−5−イル]−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア(実施例34の製造のために用いた方法を用い、中間体Kの代わりに中間体Mに置き換えて製造することができる)を用い、実施例87の製造に関して記載した方法に類似の方法で表題化合物を製造し、45mg(23%)の所望の生成物を単離した。H−NMR(DMSO−d)δ8.65(dd,J=2.4,6.9Hz,1H),8.31(t,J=8.4Hz,1H),7.95(s,1H),7.53−7.47(m,1H),7.41−7.37(m,1H),7.30(dd,J=1.8,12.3Hz,1H),7.19(dd,J=1.5,8.4Hz,1H),5.35(d,J=49.8Hz,2H),3.92(s,2H),3.54−3.50(m,4H),2.43−2.39(m,4H);MS[M+H]=579.7;LCMS RT=2.63。
実施例114:N−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
中間体Yの代わりに中間体AJを用い、実施例62の製造に関して記載した方法に類似の方法で表題化合物を製造し、200mg(82%)の所望の生成物を単離した。H−NMR(DMSO−d)δ10.14−10.08(m,2H),8.54(d,J=5.1Hz,1H),8.30(q,J=9.3Hz,1H),8.01(s,1H),7.98(s,1H),7.44−7.35(m,2H),7.28−7.19(m,1H),5.06−5.04(m,1H),4.41−4.38(m,2H),3.92(s,2H),3.55−3.52(m,4H),2.45−2.42(m,4H);MS[M+H]=560.9;LCMS RT=2.45。
実施例115:N−{4−[4−アミノ−6−(フルオロメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
実施例85(N−{4−[4−アミノ−6−ホルミル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロ−メチル)ピリジン−2−イル]ウレア)の代わりにN−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f]−[1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[4−(トリフルオロ−メチル)−ピリジン−2−イル]ウレア(実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体AJに置き換えて製造することができる)を用い、実施例87の製造に関して記載した方法に類似の方法で表題化合物を製造し、45mg(23%)の所望の生成物を単離した。H−NMR(DMSO−d)δ10.16−10.10(m,2H),8.54(d,J=5.1Hz,1H),8.31(t,J=8.4Hz,1H),8.01(s,1H),7.95(s,1H),7.39−7.19(m,3H),5.35(d,J=49.8Hz,2H),3.92(s,2H),3.53−3.52(m,4H),2.48−2.43(m,4H);MS[M+H]=562.7;LCMS RT=2.50。
実施例116:N−{4−[4−アミノ−6−(ジフルオロメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
実施例85(N−{4−[4−アミノ−6−ホルミル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロ−メチル)ピリジン−2−イル]ウレア)の代わりに中間体AK段階1(N−[4−(4−アミノ−6−ホルミルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)−2−フルオロフェニル]−N’−[4−(トリフルオロ−メチル)ピリジン−2−イル]ウレア)を用い、実施例87の製造に関して記載した方法に類似の
方法で表題化合物を製造し、18mg(17%)の所望の生成物を単離した。H−NMR(DMSO−d)δ10.16−10.12(m,2H),9.93(s,1H),8.55(d,J=5.4Hz,1H),8.31(t,J=8.4Hz,1H),8.01(s,2H),7.47−7.37(m,2H),7.27−7.23(m,1H),4.12(s,2H),3.52−3.48(m,4H),2.46−2.40(m,4H);MS[M+H]=581.0;LCMS RT=2.60。
実施例117:N−{4−[4−アミノ−6−メチル−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
段階1:6−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミンの製造
1,4−ジオキサン(10mL)中の6−ブロモピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(中間体AAE)(316mg,1.48ミリモル)及びビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(30mg,0.037ミリモル)の脱ガスされた溶液に、ジメチル亜鉛(2.97mL,5.93ミリモル,トルエン中の2.0M)を加えた。混合物を90℃で17時間攪拌し、次いで0℃に冷却した。MeOH(1.0mL)を用いて反応をクエンチングし、酢酸エチル(200mL)と二塩基性リン酸カリウムpH10緩衝液(100mL)に分配した。層を分離し、有機相をブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、濃縮乾固した。EtOを用いる磨砕は、175mg(79%)の所望の生成物を与えた。H−NMR(DMSO−d)δ7.69(s,1H),7.39(s,1H),6.61(s,1H),2.18(s,3H);MS[M+H]=148.9;LCMS RT=1.16。
段階2:6−メチル−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミンの製造
AcOH(5mL)中のホルムアルデヒド(0.61mL,8.10ミリモル,HO中の37%)及びホモモルホリン塩酸塩(1.11g,8.10ミリモル)の溶液を、AcOH(5mL)中の6−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(1.00g,6.75ミリモル)の攪拌溶液に60℃で加えた。すべての出発材料が消費されたことがHPLCにより示されるまで(1時間)、反応物を攪拌した。EtOAcで希釈し、飽和炭酸ナトリウム溶液で3回洗浄することにより、反応混合物を仕上げた。有機層をNaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。EtOを用いて粗生成物を磨砕し、1.37g(78%)の明褐色の粉末を得た。H−NMR(DMSO−d)δ7.76(s,1H),7.47(br s,2H),6.65(s,1H),3.85(s,2H),3.62(t,J=5.7Hz,2H),3.55−3.51(m,2H),2.61−2.55(m,4H),2.21(s,3H),1.77−1.74(m,2H);MS[M+H]=262.0;LCMS RT=1.02。
段階3:5−ブロモ−6−メチル−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミンの製造
クロロホルム(20mL)及び6−メチル−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(650mg,2.49ミリモル)の攪拌溶液に、−40℃において1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(356mg,1.24ミリモル)を加えた。室温に温めながら混合物を10分間攪拌した。混合物を酢酸エチル(200mL)と飽和NaCO水溶液(150mL)に分配した。層を分離し、有機相をブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、濃縮乾固した。アセトニトリルを用いる磨砕は、500mg(59%)の所望の生成物を与えた。H−NMR(DMSO−d)δ7.82(s,1H),3.91(s,2H),3.62(t,J=5.4Hz,2H),3.55−3.53(m,2H),2.61−2.56(m,4H),2.15(s,3H),1.77−1.72(m,2H);MS[M+H]=339.9,341.9;LCMS RT=1.09。
段階4:表題化合物の製造
脱ガスされた1,4 ジオキサン(4.0mL)中の5−ブロモ−6−メチル−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(100mg,0.29ミリモル)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(0)(101mg,0.088ミリモル)の攪拌溶液に、中間体AAN(1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フエニル]ウレア)(248mg,0.59ミリモル)、KCO(162mg,1.18ミリモル)及びHO(0.4mL)を加えた。混合物を脱ガスし、17時間加熱し(90℃)、次いで室温に冷ました。混合物を酢酸エチル(25mL)と飽和NaCO水溶液(25mL)に分配した。層を分離し、有機相を洗浄し、乾燥し(NaSO)、濃縮乾固した。10%から70%のアセトニトリルの勾配溶離を用いる調製的HPLCにより残留物を精製し、24mg(15%)の所望の生成物を得た。H−NMR(DMSO−d)δ9.36(s,1H),8.98−8.97(m,1H),8.63(dd,J=2.4,7.2Hz,1H),7.85(s,1H),7.60−7.47(m,3H),7.41−7.33(m,1H),7.33(d,J=8.7Hz,2H),3.95(s,2H),3.66(t,J=6.0Hz,2H),3.59−3.56(m,2H),3.31(m,2H),2.68−2.62(m,4H),2.10(s,3H),1.83−1.75(m,2H);MS[M+H]=558.1;LCMS RT=2.94。
実施例118:N−{4−[4−アミノ−6−メチル−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア
中間体AAN(1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ウレア)の代わりに中間体F(1−[2−フルオロ−4−[4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア)を用い、実施例117段階4の製造に関して記載した方法に類似の方法で表題化合物を製造し、49mg(26%)の所望の生成物を単離した。H−NMR(DMSO−d)δ9.43(br s,1H),9.28(br s,1H),8.66(dd,J=2.4,7.2Hz,1H),8.29(t,J=8.7Hz,1H),7.86(s,1H),7.55−7.48(m,1H),7.43−7.40(m,1H),7.29(dd,J=2.1,12.3Hz,1H),7.15(dd,J=1.5,8.4Hz,1H),4.00(s,2H),3.65(t,J=6.0Hz,2H),3.58−3.56(m,2H),2.68−2.62(m,4H),2.12(s,3H),1.81−1.77(m,2H);MS[M+H]=576.0;LCMS RT=2.66。
実施例119:N−{4−[4−アミノ−6−メチル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−メチルフェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
段階1:5−ブロモ−6−メチル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミンの製造
DMF(5mL)中の6−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(350mg,2.36ミリモル)の溶液に、4−メチレンモルホリン−4−イウムクロリド(Eur.J.Med.Chem.24,1989年,379−384)(750mg,2.84ミリモル)を室温で加えた。反応物を17時間攪拌し、−78℃に冷却し、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルイミダゾリジン−2,4−ジオン(337mg,1.18ミリモル)で処理した。室温に温めながら反応物を30分間攪拌した。混合物を酢酸エチル(200mL)と飽和NaCO水溶液(150mL)に分配した。層を分離し、有機相をブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、濃縮乾固した。アセトニトリルを用いる磨砕は、300mg(39%)の所望の生成物を与えた。H−NMR(DMSO−d)δ7.83(s,1H),3.76(s,2H),3.50−3.47(m,4H),2.36−2.32(m,4H),2.15(s,3H);MS[M+H]=325.9,327.9;LCMS RT=1.10。
段階2:表題化合物の製造
5−ブロモ−6−メチル−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミンの代わりに5−ブロモ−6−メチル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミンを用い、且つ中間体AAN(1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ウレア)の代わりに中間体AAI(1−[2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア)を用い、実施例117段階4の製造に関して記載した方法に類似の方法で表題化合物を製造し、59mg(36%)の所望の生成物を単離した。H−NMR(DMSO−d)δ10.19(s,1H),9.52(br s,1H),8.55(d,J=5.1Hz,1H),8.10(d,J=8.4Hz,1H),7.87(s,1H),7.85(s,1H),7.35(d,J=4.8Hz,1H),7.23(s,1H),7.18(dd,J=2.1,8.7Hz,1H),3.80(s,2H),3.53−3.50(m,4H),2.42−2.40(m,4H),2.35(s,3H),2.09(s,3H);MS[M+H]=541.1;LCMS RT=2.49。
実施例120:N−{4−[4−アミノ−6−メチル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−メチルフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア
5−ブロモ−6−メチル−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミンの代わりに実施例119,段階1の生成物(5−ブロモ−6−メチル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン)を用い、且つ中間体AAN(1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ウレア)の代わりに中間体AAH(1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ウレア)を用い、実施例117段階4の製造に関して記載した方法に類似の方法で表題化合物を製造し、28mg(16%)の所望の生成物を単離した。H−NMR(DMSO−d)δ9.41−9.40(m,1H),8.67(dd,J=2.1,7.2Hz,1H),8.58(s,1H),8.01(d,J=8.1Hz,1H),7.85(s,1H),7.53−7.46(m,1H),7.39−7.35(m,1H),7.22(s,1H),7.18−7.15(m,1H),3.80(s,2H),3.53−3.50(m,4H),2.41−2.39(m,4H),2.31(s,3H),2.09(s,3H);MS[M+H]=558.1;LCMS RT=2.59。
実施例121:N−{4−[4−アミノ−6−メチル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
5−ブロモ−6−メチル−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミンの代わりに実施例119,段階1の生成物(5−ブロモ−6−メチル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン)を用い、且つ中間体AAN(1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−ウレア)の代わりに中間体AAL(1−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−ウレア)を用い、実施例117段階4の製造に関して記載した方法に類似の方法で表題化合物を製造し、44mg(26%)の所望の生成物を単離した。H−NMR(DMSO−d)δ9.72(s,1H),8.67−8.63(m,2H),7.85(s,1H),7.72(d,J=8.4Hz,1H),7.60(d,J=8.7Hz,2H),7.39−7.30(m,3H),3.80(s,2H),3.53−3.50(m,4H),2.42−2.39(m,4H),2.09(s,3H);MS[M+H]=560.2;LCMS RT=2.66。
実施例122:N−{4−[4−アミノ−6−メチル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
5−ブロモ−6−メチル−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミンの代わりに実施例119,段階1の生成物(5−ブロモ−6−メチル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン)を用い、且つ中間体AAN(1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ウレア)の代わりに中間体AAG(1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア)を用い、実施例117段階4の製造に関して記載した方法に類似の方法で表題化合物を製造し、53mg(44%)の所望の生成物を単離した。H−NMR(DMSO−d)δ9.88(s,1H),9.75(s,1H),8.54(d,J=5.1Hz,1H),8.06(s,1H),7.85(s,1H),7.63(d,J=8.4Hz,3H),7.36−7.31(m,3H),3.80(s,2H),3.55−3.50(m,4H),2.42−2.39(m,4H),2.09(s,3H);MS[M+H]=527.1;LCMS RT=2.34。
実施例123:N−{4−[4−アミノ−6−メチル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2,5−ジフルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア
5−ブロモ−6−メチル−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミンの代わりに実施例119,段階1の生成物(5−ブロモ−6−メチル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン)を用い、且つ中間体AAN(1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−ウレア)の代わりに中間体AAB(1−[2,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア)を用い、実施例117段階4の製造に関して記載した方法に類似の方法で表題化合物を製造し、25mg(14%)の所望の生成物を単離した。H−NMR(DMSO−d)δ9.51−9.45(m,2H),8.63−8.61(m,1H),8.20−8.13(m,1H),7.87(s,1H),7.55−7.48(m,1H),7.45−7.39(m,1H),7.33−7.27(m,1H),3.80(s,2H),3.53−3.50(m,4H),2.41−2.39(m,4H),2.03(s,3H);MS[M+H]=580.1;LCMS RT=2.65。
実施例124:N−{4−[4−アミノ−6−メチル−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−メチルフェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
中間体AAN(1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−ウレア)の代わりに中間体AAI(1−[2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア)を用い、実施例117段階4の製造に関して記載した方法に類似の方法で、24mg(15%)の所望の生成物を単離した。H−NMR(DMSO−d)δ10.21(s,1H),9.97(br s,1H),8.55(d,J=5.4Hz,1H),8.12−8.08(m,1H),7.88(s,1H),7.84(s,1H),7.36−7.17(m,3H),3.65(s,2H),3.65(t,J=6.0Hz,2H),3.58−3.55(m,2H),2.67−2.62(m,4H),2.35(s,3H),2.10(s,3H),1.80−1.76(m,2H);MS[M+H]=555.0;LCMS RT=2.48。
実施例125:1−{4−[4−アミノ−6−メチル−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−3−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
中間体AAN(1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ウレア)の代わりに中間体AAG(1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア)を用い、実施例117段階4の製造に関して記載した方法に類似の方法で、28mg(15%)の所望の生成物を単離した。H−NMR(DMSO−d)δ9.89(s,1H),9.75(s,1H),8.54(d,J=5.4Hz,1H),8.06(s,1H),7.85(s,1H),7.63(d,J=8.4Hz,2H),7.37−7.31(m,3H),3.95(s,2H),3.65(t,J=6.0Hz,2H),3.59−3.55(m,2H),2.67−2.62(m,4H),2.10(s,3H),1.80−1.76(m,2H);MS[M+H]=540.6;LCMS RT=2.35。
実施例126:1−{4−[4−アミノ−6−メチル−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−メチルフェニル}−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア
中間体AAN(1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−ウレア)の代わりに中間体AAH(1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ウレア)を用い、実施例117段階4の製造に関して記載した方法に類似の方法で、31mg(15%)の所望の生成物を単離した。H−NMR(DMSO−d)δ9.42−9.41(m,1H),8.67−8.66(m,1H),8.58(s,1H),8.01(d,J=8.1Hz,1H),7.84(1H),7.54−7.46(m,1H),7.31−7.26(m,1H),7.22−7.15(2H),3.95(s,2H),3.65(t,J=6.0Hz,2H),3.58−3.54(m,2H),2.67−2.63(m,4H),2.31(s,3H),2.10(s,3H),1.80−1.76(m,2H);MS[M+H]=571.7;LCMS RT=2.50。
実施例127:1−{4−[4−アミノ−6−メチル−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
中間体AAN(1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−ウレア)の代わりに中間体AAF(1−[2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア)を用い、実施例117段階4の製造に関して記載した方法に類似の方法で、25mg(10%)の所望の生成物を単離した。H−NMR(DMSO−d)δ10.23−10.12(m,1H),8.63(d,J=5.4Hz,1H),8.38(t,J=8.4Hz,1H),8.10(s,1H),7.95(s,1H),7.47−7.46(m,1H),7.39(dd,J=1.8,12Hz,1H),7.26−7.23(m,1H),4.03(s,2H),3.74(t,J=6.0Hz,2H),3.67−3.64(m,2H),2.79−2.72(m,4H),2.20(s,3H),1.89−1.85(m,2H);MS[M+H]=558.9;LCMS RT=2.52。
実施例128:1−{4−[4−アミノ−6−メチル−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
段階1:1−[4−(4−アミノ−6−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)−2−フルオロフェニル]−3−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
CHCl(5mL)中の中間体AJ(N−{4−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア)(200mg,0.433ミリモル)の懸濁液を塩化チオニル(129mg,1.08ミリモル)で処理し、室温で30分間攪拌した。反応混合物をジクロロエタン(25mL)で希釈し、真空下で揮発性物質を除去した。残留物をジクロロエタン(25mL)中に懸濁させ、2回目の濃縮をした。次いで残留物を高真空下に1時間置いた。次いですべての材料をTHF(10mL)中に懸濁させ、−78℃に冷却した。L−Selectride(438mg,2.29ミリモル)を加え、反応物を室温の水浴に移動させた。1時間後、MeOH(1mL)を用いて反応をクエンチングし、1N NaOH(4mL)で希釈した。2mLの30% H(2mL)を滴下し、反応物を0.5時間攪拌した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、チオ硫酸ナトリウム溶液及びブラインで十分に洗浄した。硫酸ナトリウムを用いて有機層を乾燥し、真空下で揮発性物質を除去し、非晶質の固体を与えた。CHClを用いる磨砕は、所望の化合物を白色の固体として与えた(111mg,59%)。H−NMR(DMSO−d)δ10.10−10.30(m,2H),8.54(d,1H,J=5Hz),8.28(t,1H,J=8Hz),8.02(s,1H),7.81(s,1H),7.60(s,1H),7.36−7.40(m,1H),7.28−7.32(m,1H),7.14−7.18(m,1H),2.10(s,3H);MS[M+H]=446.0;LCMS RT=2.97分。
段階2:表題化合物の製造
モルホリン(196mg,2.25ミリモル)を酢酸(1mL)に加え、混合物を5分間激しく振った。得られる混合物を37%ホルムアルデヒド水溶液(67mg,2.24ミリモル)で処理し、均一になるまで攪拌した。得られる溶液を、2mLのAcOH中の
1−[4−(4−アミノ−6−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)−2−フルオロフェニル]−3−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの溶液で処理し、混合物を80℃で14時間加熱した。反応物をEtOAc(50mL)で希釈し、炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。硫酸ナトリウムを用いて有機層を乾燥し、真空下で濃縮した。得られる固体を、TFA(50μL)の助けによって1mLのMeOH中に取り上げた。調製的RP−HPLCによる精製は、所望の生成物(41.1mg,34%)を白色の固体として与えた。H−NMR(DMSO−d)δ10.25(s,1H),10.19(bs,1H),9.98(bs,1H),8.63(d,1H,J=5Hz),8.36−8.44(m,1H),8.11(s,1H),8.09(s,1H),7.43−7.50(m,1H),7.38(dd,1H,J=12,2Hz),7.24(dd,1H,J=8,1Hz),4.78(s,2H),3.97−4.08(m,2H),3.68−3.81(m,1H),3.40−3.55(m,2H),3.23−3.45(m,2H),2.27(s,3H);MS[M+H]=545.1;LCMS RT=2.56分。
実施例129:N−(4−{4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−[(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}−2−フルオロフェニル)−N’−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
実施例62の製造のために用いた方法を用い、中間体Yの代わりに中間体ASに置き換え、且つモルホリンの代わりに2,6−ジメチルモルホリンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD−d)δ9.53(s,1H),8.93(s,1H),8.66(s,1H),8.42−8.37(m,1H),8.05(s,1H),7.64(d,J=8.4Hz,1H),7.37−7.23(m,3H),4.85(s,2H),3.91(s,2H),3.94−3.88(m,2H),3.52(t,J=8.0Hz,2H),2.93(t,J=8.0Hz,2H),1.24(d,J=6.4Hz,6H);MS[M+H]=631.1;LCMS RT=3.07。
実施例130:1−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体AB(N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア)に、且つモルホリンの代わりにホモモルホリンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.44(d,J=2.6,1H),9.29(d,J=2.3,1H),8.65(dd,J=7.3,2.3,1H),8.28(t,J=8.7,1H),7.91(s,1H),7.54−7.48(m,1H),7.43−7.38(m,1H),7.33(dd,J=12.3,1.8,1H),7.19(dd,J=8.4,1.7,1H),4.33(s,2H),4.00(s,2H),3.65(t,J=6.2,2H),3.59−3.54(m,2H),3.19(s,3H),2.71−2.63(m,4H),1.82−1.74(m,2H);MS[M+H]=605.7;LCMS RT=2.61。
実施例131:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−(2−フルオロ−5−メチル−フェニル)ウレア
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに1−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−(2−フルオロ−5−メチルフェニル]ウレアに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.15(d,J=2.8,1H),9.04(d,J=2.4,1H),8.29(t,J=8.8,1H),8.02(dd,J=8.0,2.0,1H),7.91(s,1H),7.31(dd,J=12.4,2.0,1H),7.17(dd,J=8.4,2.0,1H),7.11(dd,J=11.6,8.4,1H),6.83−6.79(m,1H),4.31(s,2H),3.86(s,2H),3.52(t,J=4.4,4H),3.19(s,3H),2.43(t,J=4.0,4H),2.26(s,3H);MS[M+H]=538.0;LCMS RT=2.42。
実施例132:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フ
ルオロフェニル}−N’−(3−メチルフェニル)ウレア
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに1−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−(3−メチルフェニル)ウレアに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.05(s,1H),8.66(d,J=2.4,1H),8.27(t,J=8.4,1H),7.91(s,1H),7.32−7.28(m,2H),7.23(d,J=8.8,1H),7.18−7.14(m,2H),6.80(d,J=6.8,1H),4.30(s,2H),3.86(s,2H),3.51(t,J=4.4,4H),3.19(s,3H),2.43(t,J=4.0,4H),2.27(s,3H);MS[M+H]=520.0;LCMS RT=2.35。
実施例133:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[3−(トリフルオロ−メチル)−フェニル]ウレア
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに1−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.49(s,1H),8.78(d,J=2.4,1H),8.23(t,J=8.4,1H),8.05(s,1H),7.92(s,1H),7.56−7.50(m,2H),7.34−7.30(m,2H),7.18(dd,J=8.4,1.6,1H),4.31(s,2H),3.86(s,2H),3.52(t,J=4.4,4H),3.19(s,3H),2.43(t,J=4.0,4H);MS[M+H]=574.0;LCMS RT=2.53。
実施例134:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−(4−メチルピリジン−2−イル)ウレア
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに1−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−(4−メチルピリジン−2−イル)ウレアに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.85(s,1H),8.33(t,J=8.4,1H),8.12(d,J=5.2,1H),7.91(s,1H),7.33(dd,J=12.4,2.0,1H),7.19(dd,J=8.8,2.0,1H),7.17−7.14(m,1H),6.88(dd,J=5.2,1.6,1H),4.30(s,2H),3.86(s,2H),3.52(t,J=4.4,4H),3.19(s,3H),2.43(t,J=4.0,4H),2.29(s,3H);MS[M+H]=521.0;LCMS RT=1.98。
実施例135:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−(4−tert−ブチルピリジン−2−イル)ウレア
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに1−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−(4−tert−ブチルピリジン−2−イル)ウレアに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.82(s,1H),8.33(t,J=8.8,1H),8.17(d,J=5.2,1H),7.92(s,1H),7.40−7.36(m,1H),7.33(dd,J=12.0,2.0,1H),7.19(dd,J=8.8,1.6,1H),7.08(dd,J=5.6,1.6,1H),4.30(s,2H),3.86(s,2H),3.52(t,J=4.4,4H),3.19(s,3H),2.43(t,J=4.0,4H),1.25(s,9H);MS[M+H]=563.2;LCMS RT=2.87。
実施例136:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに中間体AL(1−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[4−(トリフルオロ−メチル)ピリジン−2−イル]ウレア)に置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ10.16(s,1H),10.10(s,1H),8.54(d,J=5.2,1H),8.29(t,J=8.4,1H),8.00(s,1H),7.92(s,1H),7.38(dd,J=5.2,1.2,1H),7.37(dd,J=12.0,2.0,1H),7.20(dd,J=8.4,1.2,1H),4.31(s,2H),3.86(s,2H),3.52(t,J=4.4,4H),3.19(s,3H),2.43(t,J=4.0,4H);MS[M+H]=575.3;LCMS RT=3.02。
実施例137:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(1,3−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−(3−tert−ブチルフェニル)ウレア
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに1−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−(3−tert−ブチルフェニル)ウレアに、且つモルホリンの代わりにホモモルホリンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.45(s,1H),8.81(s,1H),8.25(t,J=9.2,1H),7.90(s,1H),7.48(t,J=2.4,1H),7.32−7.27(m,2H),7.22−7.14(m,2H),7.02(d,J=8.0,1H),4.32(s,2H),4.00(s,2H),3.65(t,J=6.0,2H),3.57(br t,J=4.4,2H),3.19(s,3H),2.69−2.65(m,4H),1.81−1.75(m,2H),1.26(s,9H);MS[M+H]=576.2;LCMS RT=2.92。
実施例138:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−(3−tert−ブチルフェニル)ウレア
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに1−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−(3−tert−ブチルフェニル)ウレアに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.11(s,1H),8.62(d,J=2.4,1H),8.27(t,J=8.4,1H),7.91(s,1H),7.45(t,J=2.0,1H),7.32−7.28(m,2H),7.23−7.15(m,2H),7.02(d,J=8.0,1H),4.30(s,2H),3.86(s,2H),3.52(t,J=4.4,4H),3.19(s,3H),2.43(t,J=4.0,4H),1.27(s,9H);MS[M+H]=562.2;LCMS RT=3.05。
実施例139:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに1−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアに、且つモルホリンの代わりにホモモルホリンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.64(s,1H),8.93(s,1H),8.21(t,J=9.2,1H),8.06(s,1H),7.91(s,1H),7.58−7.50(m,2H),7.30−7.35(m,2H),7.18(dd,J=8.4,2.0,1H),4.33(s,2H),4.00(s,2H),3.65(t,J=6.0,2H),3.57(br t,J=4.4,2H),3.19(s,3H),2.69−2.65(m,4H),1.80−1.75(m,2H);MS[M+H]=588.0;LCMS RT=2.57。
実施例140:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)ウレア
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに1−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)ウレアに、且つモルホリンの代わりにホモモルホリンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.16(d,J=2.8,1H),9.04(d,J=2.8,1H),8.28(t,J=8.8,1H),8.02(dd,J=7.2,1.6,1H),7.91(s,1H),7.31(dd,J=12.0,2.0,1H),7.17(dd,J=8.4,1.6,1H),7.11(dd,J=11.2,8.0,1H),6.83−6.79(m,1H),4.32(s,2H),4.00(s,2H),3.65(t,J=6.0,2H),3.57(br t,J=4.4,2H),3.19(s,3H),2.69−2.64(m,4H),2.26(s,3H),1.80−1.74(m,2H);MS[M+H]=552.1;LCMS RT=2.46。
実施例141:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに1−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアに、且つモルホリンの代わりにホモモルホリンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.67(s,1H),9.17(s,1H),8.63(d,J=2.4,1H),8.27(t,J=8.8,1H),7.91(s,1H),7.73(d,J=8.4,1H),7.39(dd,J=8.8,2.4,1H),7.33(dd,J=12.0,1.6,1H),7.19(dd,J=8.4,2.0,1H),4.33(s,2H),4.00(s,2H),3.65(t,J=6.0,2H),3.57(br t,J=4.4,2H),3.19(s,3H),2.69−2.65(m,4H),1.80−1.75(m,2H);MS[M+H]=622.1;LCMS RT=2.69。
実施例142:N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−
4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
実施例26の製造のために用いた方法を用い、中間体Qの代わりに1−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.65(s,1H),9.16(s,1H),8.63(d,J=2.4,1H),8.28(t,J=8.4,1H),7.92(s,1H),7.73(d,J=8.4,1H),7.39(dd,J=8.8,2.4,1H),7.33(dd,J=12.0,1.6,1H),7.19(dd,J=8.4,2.0,1H),4.31(s,2H),3.86(s,2H),3.52(t,J=4.4,4H),3.19(s,3H),2.43(t,J=4.0,4H);MS[M+H]=609.0;LCMS RT=2.66。
実施例143:N−4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
を満たした(charged)フラスコに5−ブロモ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(1当量)(中間体AAA)及び1−[2,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア(中間体AAB)(1当量)、続いて1,4−ジオキサン(0.1M)を加えた。溶液を介して窒素を15分間泡立たせ、次いでジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(229mg,0.1当量)、続いて1M NaCO水溶液(2当量)を加えた。溶液を介してさらに15分間Nを泡立たせ、次いで反応物を80℃に17時間加熱した。反応材料が室温に冷めるのを許し、EtOAc及び水で希釈した。溶液を分離し、水層をEtOAcで逆抽出した。有機画分を合わせ、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(9:1 CHCl/MeOH)により精製した。材料をさらにフラッシュカラムクロマトグラフィー(50:47:3 CHCl/EtOAc/MeOH)により精製した。精製された画分を集め、蒸発させ、真空下に終夜放置して表題化合物を与えた。H−NMR(DMSO−d)δ9.51(s,1H),9.47(s,1H),8.64(d,J=7.2Hz,1H),8.18−8.13(m,1H),7.92(s,1H),7.55−7.50(m,1H),7.45−7.41(m,1H),7.36−7.31(m,1H),4.43(d,J=11.5Hz,1H),4.22(d,J=11.5Hz,1H),3.86(s,2H),3.54−3.51(m,4H),3.09(s,3H),2.43−2.39(m,4H);MS[M+H]=610;LCMS RT=2.81。
実施例144:N−4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−メチルフェニル−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例143の製造のために用いた方法を用い、中間体AAB(1−[2,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア)の代わりに中間体AAH(1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ウレア)に置き換えることにより表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.42(s,1H),8.67(d,J=7.4Hz,1H),8.58(s,1H),8.02(d,J=8.3Hz,1H),7.90(s,1H),7.53−7.48(m,1H),7.40−7.36(m,1H),7.27(s,1H),7.22(d,J=7.6Hz,1H),4.30(s,2H),3.86(s,2H),3.53−3.51(m,4H),3.18(s,3H),2.44−2.41(m,4H),2.31(s,3H);MS[M+H]=588;LCMS RT=2.61。
実施例145:N−4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−メチルフェニル−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
実施例143の製造のために用いた方法を用い、中間体AAB(1−[2,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア)の代わりに中間体AAI(1−[2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア)に置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ10.19(s,1H),10.00−9.94(br s),8.55(d,J=5.4Hz,1H),8.11(d,J=8.5Hz,1H),7.90(s,1H),7.87(s,1H),7.36(d,J=5.3Hz,1H),7.30(s,1H),7.24(d,J=8.3Hz,1H),4.30(s,2H),3.86(s,2H),3.53−3.51(m,4H),3.17(s,3H),2.44−2.42(m,4H),2.35(s,3H);MS[M+H]=571;LCMS RT=2.50。
実施例146:1−4−[4−アミノ−7−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]メチル−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例12の製造のために用いた方法を用い、中間体AW(N−{4−[4−アミノ−7−ホルミル−6−(メトキシメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア)の代わりに中間体AAC(1−{4−[4−アミノ−7−ホルミル−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア)に、且つモルホリンの代わりに2−アミノエタノールに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.47(s,1H),9.32(s,1H),8.66(d,J=7.3Hz,1H),8.30(t,J=8.5Hz,1H),7.95(s,1H),7.54−7.49(m,1H),7.43−7.39(m,1H),7.30(d,J=12.1Hz,1H),7.17(d,J=8.9Hz,1H),4.68−4.64(br s,1H),4.31(s,2H),4.28(s,2H),3.50−3.46(m,2H),3.20(s,3H),2.70−2.66(m,2H);MS[M+H]=566;LCMS RT=2.54。
実施例147:1−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−{[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]メチル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレアの製造
実施例12の製造のために用いた方法を用い、中間体AW(N−{4−[4−アミノ−7−ホルミル−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア)の代わりに中間体AAC(1−{4−[4−アミノ−7−ホルミル−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア)に、且つモルホリンの代わりに3−(S)−メチルモルホリンに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(DMSO−d)δ9.45(s,1H),9.29(s,1H),8.66(d,J=6.9Hz,1H),8.29(t,J=8.5Hz,1H),7.92(s,1H),7.54−7.50(m,1H),7.43−7.39(m,1H),7.33(d,J=12.1Hz,1H),7.19(d,J=8.1Hz,1H),4.40(d,J=11.1Hz,1H),4.26(d,J=12.1Hz,2H),3.67−3.57(m,3H),3.20(s,3H),3.10(t,J=10.5Hz,1H),2.45−2.41(m,1H),2.21(t,J=10.1Hz,1H),1.09(d,J=6.2Hz,3H);MS[M+H]=606;LCMS RT=2.70。
実施例148:N−{4−[4−アミノ−6−エチル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
段階1.1−[4−(4−アミノ−6−ビニルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリ
アジン−5−イル)フェニル]−3−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
カリウムtert−ブトキシド(1.0g,9.06ミリモル)を1,4−ジオキサン(20mL)中に懸濁させ、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(3.2g,9.06ミリモル)で処理した。混合物を室温で30分間攪拌した。黄色の懸濁液が生成し、次いで1,4−ジオキサン(10mL)中の中間体AF(1−[4−(4−アミノ−6−ホルミルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)フェニル]−3−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア)(2.0g,4.53ミリモル)をゆっくり加え、反応物を室温で4時間攪拌した。反応物を激しく攪拌される水中にゆっくり注いだ。混合物を1時間攪拌した。固体を濾過し、水及びMeOHで濯いだ。明褐色の固体を単離した(1.2g,60%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.90(s,1H),9.77(s,1H),8.53(d,J=5.2Hz,1H),8.06−8.05(m,2H),7.84(s,1H),7.64(d,J=8.5Hz,2H),7.36(d,J=5.4Hz,1H),7.31(d,J=8.5Hz,2H),6.39(dd,J=11.3,J=17.6Hz,1H),5.63(dd,J=1.7,J=17.5Hz,1H),5.12(dd,J=1.5,J=11.1Hz,2H);MS[M+H]=440.0;LCMS RT=2.88。
段階2.1−[4−(4−アミノ−6−エチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)フェニル]−3−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレアの製造
1−[4−(4−アミノ−6−ビニルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)フェニル]−3−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア(150mg,0.341ミリモル)を、酢酸(10〜20mL)の添加によりTHF(100mL)中にゆっくり溶解した。溶液をさらにEtOA(300mL)で希釈し、20バール、室温、1mL/分においてH−Cube装置に通過させた。得られる溶液を濃縮し、次いで飽和NaHCOで洗浄した。沈殿が生成し、真空濾過により所望の生成物を集め、淡褐色の固体を与えた。(150mg,99%)。H−NMR(DMSO
−d)δ11.89(bs,2H),8.49(d,J=5.0Hz,1H),8.28(s,1H),7.80(s,1H),7.74(d,J=8.8Hz,2H),7.60(s,1H),7.27(m,3H),2.48(q,J=7.8Hz,2H),1.09(t,J=7.5Hz,3H);MS[M+H]=442.0;LCMS RT=2.95。
段階3.表題化合物の製造
酢酸(2mL)中の1−[4−(4−アミノ−6−エチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)フェニル]−3−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア(120mg,0.7ミリモル)の溶液を、酢酸(1mL)中のモルホリン(240μL,2.72ミリモル)及びホルムアルデヒド(37%,204μL,2.72ミリモル)の混合物で処理した。反応物を60℃に終夜加熱した。次いで反応物をEtOAcで希釈し、NaHCOで洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、濃縮した。次いで淡オレンジ色の固体を、エーテルを用いて磨砕した。所望の生成物を真空濾過により集めた(30mg,20%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.95(bs,1H),9.82(bs,1H),8.55(d,J=4.1Hz,1H),8.07(s,1H),7.86(s,1H),7.64(d,J=6.8Hz,2H),7.38−7.32(m,3H),3.82(s,2H),3.53−3.50(m,4H),2.54−2.49(m,2H),2.44−2.41(m,4H),0.97(t,J=7.5Hz,3H);MS[M+H]=541.1;LCMS RT=2.86。
実施例149:1−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−ピペリジン−4−イルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
段階1:4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチルの製造
ヘプタン/テトラヒドロフラン/エチルベンゼン中のリチウムジイソプロピルアミドの2M溶液(20mL;0.04モル)を窒素雰囲気下で−78℃に冷却しながら攪拌し、テトラヒドロフラン(50mL)中の1−BOC−4−ピペリドン(6.79g;0.033モル)の溶液を加えた(内部温度<−50℃)。10分後、テトラヒドロフラン(50mL)中のN−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミドの溶液を加えた(内部温度<−60℃)。1時間後、冷却浴を除去し、混合物が室温に温まるのを許した。3時間後、攪拌されるブライン(300mL)中に混合物を注ぎ、ヘキサンで抽出した(3X100mL)。合わせた有機抽出物はオレンジ色の液体の下相を有し、それを分離して捨てた。得られる有機相をブラインで洗浄し、乾燥し(無水硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮して16.45gのオレンジ褐色の油を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/ジクロロメタン勾配)により精製した。所望の生成物(8.15g,収率74%)がオレンジ−黄色の油として得られた。H−NMR(CDCl)δ5.78(d,1H),4.03(q,2H),3.61(t,2H),2.43(d,2H),1.45(s,9H)。
段階2:tert−ブチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートの製造
ジオキサン(2.0L)中の4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル(61.4g,0.185モル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(51.77g,0.204モル)及び酢酸カリウム(54.56g,0.556モル)の攪拌される混合物を、窒素ガスを用いて20分間脱ガスした。次いでジクロロ[ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(4.07g,6.0ミリモル)を加え、混合物を窒素雰囲気下に80℃で攪拌した。1時間後、混合物を室温に冷まし、Celiteを介して濾過した。濾液を真空中で濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/ジクロロメタン/酢酸エチル勾配)により精製し、29.07g(収率51%)の所望の生成物を無色の羽毛状の固体として与えた(38−3)。H−NMR(CDCl)δ6.41(d,1H),3.91(q,2H),3.40(t,2H),2.16(m,2H),1.43(s,9H),1.23(s,12H)。
段階3:4−{4−アミノ−5−[3−フルオロ−4−({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバモイル}アミノ)フェニル]−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチルの製造
を満たしたフラスコに1−{4−[4−アミノ−7−ブロモ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア(中間体AAC,段階1)(500mg,0.875ミリモル,1.0当量)及びtert−ブチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(677mg,2.19ミリモル,2.5当量)、続いて1,4−ジオキサン(5mL)を加えた。溶液を介して窒素を15分間泡立たせ、次いで2M NaCO(6当量)を加えた。再び溶液を介して窒素を15分間泡立たせ、[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン](143mg,0.2当量)を加えた。溶液を介してさらに15分間Nを泡立たせ、次いで反応物を予備加熱された80℃の油浴中に17時間置いた。反応溶液が室温に冷めるのを許し、EtOAc及び水で希釈した。有機層を水及びブラインで洗浄した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(1:1 テトラヒドロフラン/ヘキサン)を介して精製した。精製された画分を集め、蒸発させ、真空下に終夜放置して表題化合物を与えた(520mg,収率88.2%)。H−NMR(DMSO−d)MS[M+H]=674;LCMS RT=3.51分。
段階4:4−{4−アミノ−5−[3−フルオロ−4−({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバモイル}アミノ)フェニル]−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの製造
を満たしたフラスコに4−{4−アミノ−5−[3−フルオロ−4−({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバモイル}アミノ)フェニル]−6−(メトキシメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル(424mg,0.629ミリモル,1.0当量)、続いて氷酢酸(40mL)を加えた。この溶液に酸化白金(42mg,10% w/w)を加えた。真空を介して反応溶液を排気し、窒素で置き換えた(5x)。次いで再び真空を介して反応混合物を排気し、1気圧の水素下に置き、17時間攪拌した。セライトのパッドを介して溶液を濾過し、酢酸を用いて洗浄し、濃縮した。粗濃縮物をEtOAc中に溶解し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(1:1 テトラヒドロフラン/ヘキサン)を介して精製した。精製された画分を集め、蒸発させ、真空下に終夜放置して表題化合物を与えた(320mg,収率75.3%)。H−NMR(DMSO−d)MS[M+H]=676;LCMS RT=3.52分。
段階5:表題化合物の製造
4−{4−アミノ−5−[3−フルオロ−4−({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバモイル}アミノ)フェニル]−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルが装入されたフラスコに塩化メチレン(12.5mL)を加えた。この懸濁液に12.5mLのトリフルオロ酢酸を加えた。均一な溶液を窒素下に室温で17時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残留物をEtOAc中に溶解した。有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液(2x)、ブライン(1x)で洗浄し、分離し、有機層を乾燥した(NaSO)。有機層を濾過し、濃縮し、真空下に終夜放置して表題化合物を与えた(150mg,収率70.4%)。H−NMR(DMSO−d)MS[M+H]=576;LCMS RT=2.51分。
実施例150:4−{4−アミノ−5−[3−フルオロ−4−({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバモイル}アミノ)フェニル]−6−(メトキシメチル)−ピロロ[2,1f][1,2,4]−トリアジン−7−イル}−N,N−ジメチルピペリジン−1−カルボキシアミド
で満たしたフラスコに1−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−ピペリジン−4−イルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア(実施例149)(30mg,0.052ミリモル,1.0当量)及び1,2−ジクロロエタン(2mL)を加えた。反応混合物が完全に溶液になるまで、テトラヒドロフランを滴下した。溶液を0℃に冷却し、ジメチルカルバモイルクロリド(4.7μl,1当量)を加えた。反応混合物が17時間かけて徐々に室温に温まるのを許した。反応物を濃縮し、残留物をEtOAc中に溶解した。有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液(2x)、ブライン(1x)で洗浄し、分離し、有機層を乾燥した(NaSO)。有機層を濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(6:4 テトラヒドロフラン/ヘキサン)を介して精製した。精製された画分を集め、濃縮し、ヘキサン中で攪拌し、濾過した。濾液を真空下に終夜置き、表題化合物を与えた(6mg,収率17.8%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.44(s,1H),9.29(s,1H),8.65(d,J=6.5Hz,1H),8.29(t,J=8.5Hz,1H),7.89(s,1H),7.51(t,J=9.9Hz,1H),7.41(m,1H),7.29(dd,J=12.3,1.7Hz,1H),7.16(d,J=8.3Hz,1H),4.23(s,2H),3.68(m,2H),3.44(m,1H),3.16(s,3H),2.75(s,6H),2.26(m,2H),1.64(m,2H);MS[M+H]=647;LCMS RT=3.03分。
実施例151:4−{4−アミノ−5−[3−フルオロ−4−({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバモイル}アミノ)フェニル]−6−(メトキシメチル)−ピロロ[2,1f][1,2,4]−トリアジン−7−イル}−N−メチルピ
ペリジン−1−カルボキシアミド
で満たしたフラスコに1−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−ピペリジン−4−イルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア(実施例149)(30mg,0.052ミリモル,1.0当量)及び1,2−ジクロロエタン(2mL)を加えた。反応混合物が完全に溶液になるまで、テトラヒドロフランを滴下した。溶液を0℃に冷却し、メチルイソシアナート(5.2μl,1当量)を加えた。反応混合物が17時間かけて徐々に室温に温まるのを許した。反応物を濃縮し、残留物をEtOAc中に溶解した。有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液(2x)、ブライン(1x)で洗浄し、分離し、有機層を乾燥した(NaSO)。有機層を濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(テトラヒドロフラン)を介して精製した。精製された画分を集め、濃縮し、ヘキサン中で攪拌し、濾過した。濾液を真空下に終夜置き、表題化合物を与えた(18mg,収率32.8%)。H−NMR(DMSO−d)δ9.44(s,1H),9.29(s,1H),8.65(d,J=7.2Hz,1H),8.29(t,J=8.4Hz,1H),7.88(s,1H),7.51(t,J=9.9Hz,1H),7.41(m,1H),7.2(dd,J=12.1,1.9Hz,1H),7.1(dd,J=8.5,1.4Hz,1H),4.22(s,2H),4.06(m,2H),3.42(m,1H),3.15(s,3H),2.73(t,J=12.4Hz,2H),2.57(d,J=4.3Hz,3H),2.17(m,2H),1.59(m,2H);MS[M+H]=633;LCMS RT=2.97分。
実施例152:N−{4−[4−アミノ−6−クロロ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア
DMF(2mL)中の中間体AAD(5−ブロモ−6−クロロ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン)(0.04g,0.12ミリモル)の溶液に中間体F(N−[2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサ−ボロラン−2−イル)フェニル]−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア)(0.06g,0.14ミリモル)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.013g,0.012ミリモル)を窒素雰囲気下で加えた。反応混合物を3回脱ガスし、次いで120℃で10分間マイクロ波処理した。室温に冷ましたら、セライトパッドを介して混合物を濾過し、減圧下でDMFを除去した。次いで粗材料をHPLC(0−70 アセトニトリル/水)により精製し、40mgの上記の化合物を与えた(0.07ミリモル,収率60%)。H−NMR(CDOD−d)δ8.65(d,J=7.6Hz,1H),8.40−8.35(m,1H),8.06(s,1H),7.37−7.25(m,4H),4.82(s,2H),4.15−3.72(m,4H),3.60−3.41(m,4H);MS[M+H]=581.9;LCMS RT=2.66分。
実施例153:N−{4−[4−アミノ−6−クロロ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
実施例152の製造のための方法を用い、中間体Fの代わりに中間体AAL(1−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ウレア)に置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD−d)δ8.66(d,J=2.4Hz,1H),8.05(s,1H),7.68(d,J=8.8Hz,2H),7.64(d,J=8.0Hz,1H),7.45(d,J=8.8Hz,2H),7.36−7.32(m,1H),4.83(s,2H),3.92−3.72(m,4H),3.60−3.38(m,4H);MS[M+H]=580.0;LCMS RT=3.04分。
実施例154:N−{4−[4−アミノ−6−クロロ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
実施例152の製造のための方法を用い、中間体Fの代わりに中間体AAN(1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ウレア)に置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD−d)δ8.62(d,J=8Hz,1H),8.06(s,1H),7.69−7.66(m,2H),7.46−7.43(m,2H),7.36−7.34(m,2H),4.02(s,2H),4.15−3.72(m,4H),3.58−3.42(m,4H);MS[M+H]=564.0;LCMS RT=2.72分。
実施例155:N−{4−[4−アミノ−6−クロロ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−メチルフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア
実施例152の製造のための方法を用い、中間体Fの代わりに中間体AAH(1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ウレア)に置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD−d)δ8.63(d,J=8Hz,1H),8.06(s,1H),7.94(d,J=8.4Hz,1H),7.36−7.30(m,4H),4.82(s,2H),4.15−3.72(m,4H),3.60−3.38(m,4H),2.40(s,3H);MS[M+H]=578.0;LCMS RT=3.05分。
実施例156:N−{4−[4−アミノ−6−クロロ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2,5−ジフルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア
実施例152の製造のための方法を用い、中間体Fの代わりに中間体AABに置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD−d)δ8.66(d,J=8.0Hz,1H),8.30(dd,J=11.6,7.2Hz,1H),8.06(s,1H),7.38−7.35(m,2H),7.27(dd,J=11.2,6.8Hz,1H),4.82(s,2H),4.15−3.72(m,4H),3.60−3.40(m,4H);MS[M+H]=600.0;LCMS RT=2.75分。
実施例157:N−{4−[4−アミノ−6−クロロ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
実施例152の製造のための方法を用い、中間体Fの代わりに中間体AAO(1−[2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア)に置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD−d)δ8.29(t,J=8.4Hz,1H),8.05(s,1H),7.97(s,1H),7.60(dd,J=8.4,1.6Hz,1H),7.49(t,J=7.6Hz,1H),7.34−7.30(m,2H),7.25−7.24(m,1H),4.82(s,2H),4.15−3.72(m,4H),3.60−3.40(m,4H);MS[M+H]=563.9;LCMS RT=2.64分。
実施例158:N−{4−[4−アミノ−6−クロロ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア
実施例152の製造のための方法を用い、中間体Fの代わりに中間体AAF(1−[2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア)に置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD−d)δ8.51(d,J=5.2Hz,1H),8.40(t,J=8.4Hz,1H),8.06(s,1H),7.67(s,1H),7.36(dd,J=11.6,2.0Hz,1H),7.32−7.25(m,2H),4.82(s,2H),4.18−3.72(m,4H),3.60−3.40(m,4H);MS[M+H]=564.9;LCMS RT=3.01分。
実施例159:N−{4−[4−アミノ−6−クロロ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア
実施例152の製造のための方法を用い、中間体Fの代わりに中間体AAK(1−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ウレア)に置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD−d)δ9.49(s,1H),8.94(d,J=4.4Hz,1H),8.66(s,1H),8.39−8.33(m,1H),8.06(s,1H),7.64(d,J=8.4Hz,1H),7.36−7.26(m,3H),4.82(s,2H),4.18−3.72(m,4H),3.60−3.40(m,4H);MS[M+H]=597.9;LCMS RT=2.76分。
実施例160:N−{4−[4−アミノ−6−クロロ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−クロロフェニル}−N’−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア
実施例152の製造のための方法を用い、中間体Fの代わりに中間体AAP(1−[2−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア)に置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD−d)δ8.35(d,J=8.4Hz,1H),8.06(s,1H),7.99(s,1H),7.64−7.61(m,1H),7.58(d,J=1.6Hz,1H),7.50(t,J=7.6Hz,1H),7.41(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),7.33(d,J=8.0Hz,1H),4.82(s,2H),4.18−3.72(m,4H),3.60−3.40(m,4H);MS[M+H]=579.9;LCMS RT=2.71分。
実施例161:N−{4−[4−アミノ−6−クロロ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)ウレア
実施例152の製造のための方法を用い、中間体Fの代わりに中間体AAJ(1−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)−3−[2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ウレア)に置き換えることにより、表題化合物を製造した。H−NMR(CDOD−d)δ8.35(t,J=8.4Hz,1H),8.09(s,1H),7.94(dd,J=7.6,2.4Hz,1H),7.32(dd,J=11.6,2.0Hz,1H),7.27−7.23(m,1H),7.00(dd,J=11.2,8.4Hz,1H),6.86−6.82(m,1H),4.82(s,2H),4.18−3.72(m,4H),3.60−3.40(m,4H),2.31(s,3H);MS[M+H]=528.0;LCMS RT=2.66分。
実施例162:1−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(4−メチルモルホリン−3−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア塩酸塩
DMF(5mL)中の中間体AB(N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア)(200mg,0.42ミリモル)及び4−メチル−3,6−ジヒドロ−2H−1,4−オキサジン−4−イウムクロリド(69mg,0.51ミリモル)の溶液を室温で1時間攪拌した。真空中で揮発性物質を除去し、CHClを用いて残留物を磨砕し、所望の化合物を与えた。
生物学的評価
本発明の化合物の有用性を、例えば下記に記載する試験管内腫瘍細胞増殖アッセイにおけるそれらの試験管内活性により示すことができる。試験管内での腫瘍細胞増殖アッセイにおける活性と臨床的設定における抗−腫瘍活性の間の連鎖は当該技術分野において非常に良く確立されている。例えばタキソール(Silvestrini et al.著,Stem Cells,11(6),1993年,528−35)、タキソテレ(Bissery et al.著,Anti Cancer Drugs,6(3),1995年,339)及びトポイソメラーゼ阻害剤(Edelman et al.著,Canc
er Chemother.Pharmacol.,37(5),1996年,385−93)の治療的有用性は、試験管内腫瘍増殖アッセイを用いて示された。
当該技術分野において周知の試験管内、生体外及び生体内アッセイを介して本発明の化合物の活性の立証を行なうことができる。例えば本発明の化合物の活性を示すために、以下のアッセイを用いることができる。
FGFR−1 TR−FRET生化学的アッセイ
半ウェル(half well)96−ウェル不透明プレート(Costar 3915)上でLANCEフォーマットにおいてFGFR−1アッセイを行なった。LANCEは、Perkin Elmerを介して入手可能な均一時間分解蛍光測定に基づく応用(application)である。このアッセイのために:0.6uM ATP(Sigma)、25nM ポリGT−ビオチン(CIS BIO International)、2nM Eu−標識ホスホ−Tyr Ab(PY20 PerkinElmer)、10nM Streptavidin−APC(Perkin Elmer)、5nM FGFR1−GST(DRTにより生成,Bayer Healthcare)、1% DMSO、50mM HEPES pH7.5、10mM MgCl、0.1mM EDTA、0.015% Brij、0.1mg/ml BSA、0.1% B−メルカプトエタノールを用いて50uLの反応物を構成した。すべての反応を酵素の添加で開始し、室温で1時間放置してインキュベーションした。次いでPerkin Elmer VictorV Multilabelカウンター上で時間−分解蛍光を読み取った。読み取り案は、340nmにおける励起波長ならびに615及び665nmの両方における発光読取りを用いる。シグナルを各ウェルに関して:(665nmにおける蛍光/615nMにおける蛍光)*10000の比として計算した。このアッセイのために用いられるバックグラウンド標準は、ATPを除くすべてのアッセイ成分を用いて生ずるシグナルである。IC50生成のために、酵素による開始の前に化合物を加えた。50% DMSO/50% dHO溶液中で1:5で連続希釈された化合物を用いて50−倍原液(stock)プレートを作った。アッセイウェルへの1μLの原液の添加は、1% DMSO中の10μM〜0.128nMの範囲の最終的な化合物濃度を与えた。データをパーセント阻害として表した:%阻害=100−((阻害剤がある場合のシグナル−バックグラウンド)/(阻害剤がない場合のシグナル−バックグラウンド))*100。
腫瘍細胞増殖
ヒト腫瘍細胞(例えばHCT116又はMDA−MB−231細胞)をCostar 96−ウェルプレートに、ウェル当たり3.0x10個の細胞において播種し、5% COを含むインキュベーターにおいて10% 胎児ウシ血清(Hyclone,Logan,Utah)を含有する150μlのRPMI完全倍地(Invitrogen Corporation,Grand Island,NY)中で、37℃で16時間成長させた。各ウェルに、0.4% DMSOと一緒に40μM〜18nMの濃度の化合物を含有する50μlの追加の成長倍地を加えた。5% COを用いて37℃においてさらに72時間、細胞を成長させた。20μlのAlamar Blue(Trek Diagnostic Systems,Inc.,Cleveland,Ohio)試薬を各ウェルに加え、37℃で3時間インキュベーションした。SpectraMax Gemini(Molecular Devices,CA)において、544nmの励起及び590nmの発光波長を用いてプレートを読み取った。log薬剤濃度対パーセント阻害の線形回帰分析により、IC50値を決定した。
p−Histone3
結腸ガン(HCT116)におけるヒストン 3リン酸化の阻害に関し、化合物を検定した。要するに、ウェル当たり20,000個の細胞を96−ウェル黒−壁ポリ−d−リ
シンプレートに、RPMI+10% FBS中で播種し、5%CO中で37℃において終夜インキュベーションした。翌日、細胞を37℃で24時間、化合物で処理した。化合物処理に続き;プレートを1000rpmで2分間遠心し、100μlの冷無菌TBSで2回洗浄した。次いで冷たいTBS中の3.7%ホルムアルデヒドで細胞を固定し(4℃で1時間)、次いでTBS中の0.1% Triton−X−100を用いて透過性にした(室温で30分間)。次いで0.25% BSA−TBSを用いてプレートを洗浄し、BSA溶液を用い、振盪しながら室温で1時間遮断した。上澄み液を除去し、0.25%
BSA−TBS中で1:250において希釈された一次抗体(抗−ホスホ−ヒストン 3,セリン 10,Cell Signaling)で置き換え、4℃で終夜インキュベーションした。プレートを洗浄し、0.25% BSA−TBS中で1:10000において希釈された二次抗体(抗−ウサギEu−標識)で処理した(室温で1時間)。抗体溶液を各ウェルから除去し、8回洗浄した。洗浄緩衝液を50μlの予備−加温された増強溶液(enhancement solution)で置き換え、軌道振盪器上で10分間混合した。Victor V Fluorescence Detectorを用いて蛍光を検出した。データをパーセント阻害として表した:%阻害=100−((阻害剤がある場合のシグナル−バックグラウンド)/(阻害剤がない場合のシグナル−バックグラウンド))*100。
生体内有効性研究:計画された(staged)ヒト異種移植片モデル
マウス又はラット中で成長させた計画されたヒト異種移植片モデルを用い、化合物の有効性を評価した。腫瘍の形成のために、半−対数期(mid−log phase)培養物から収穫された細胞又は生体内継代(in vivo passage)からの腫瘍フラグメントを無胸腺マウス又はラットの側腹部中に皮下注入した。経口的又は静脈内に施される処置は、各実験におけるすべてのマウスが腫瘍を確立した時に開始された。動物の全身的な健康を監視し、死亡率を毎日記録した。処置の第1日に開始して週に2〜3回、腫瘍の寸法及び体重を記録した。式(l x w2)/2を用いて腫瘍の重量を計算し、ここでl及びwは各測定において集められた最大及び最小の寸法を指す。腫瘍成長阻害(TGI)として抗−腫瘍有効性を測定した。TGIは、式[1−(T/C)*100]により計算され、ここでT及びCは、処置の最後におけるそれぞれ処置(T)及び未処置もしくはビヒクル標準(C)群の平均腫瘍寸法を示す。
足場−非依存性成長を測定する試験管内軟質寒天アッセイ:
腫瘍発生的に形質転換された細胞の証明の1つは、足場−非依存的やり方で生存し且つ増殖するその能力である。この足場−非依存性成長の測定のために、軟質寒天アッセイを行なう。0.36%のアガロースを含有する100μlの成長倍地(10%(v/v) FBSが補足された)中の1000個の細胞の混合物を、96ウェルプレートにおいて0.6%(w/v)のアガロースを含有する50μlの固化成長倍地上にプレート化する。細胞/倍地/アガロース混合物が固化したら、50μlの成長倍地を加えてウェルを覆い、プレートを5%COインキュベーター中で37℃において終夜インキュベーションする。翌日、0.1%(v/v)を超えない最終的な濃度のDMSOを含む成長倍地中で希釈された化合物を各ウェルに加える。5%COを含有する加湿インキュベーター中で37℃において5日間、細胞をさらにインキュベーションする。5日に、40μlのMTS試薬(CellTiter 96 Aqueous One Solution,Promega,Madison,WI)を各ウェルに加え、プレートを37℃でさらに2時間インキュベーションする。次いでプレートをSpectraMax 250プレートリーダー(Molecular Devices,Sunnyvale,CA)上で490nmにおいて読み取る。
次式を用いてパーセント阻害を計算する:
%阻害=1−(T5test−T)/(T5control−T)X100
5tesr=5日における試験化合物の存在下での490nmにおける光学濃度
5control=5日におけるDMSO処理標準細胞での490nmにおける光学濃度
=0日における化合物の存在下での490nmにおける光学濃度
アポトーシスアッセイ:DNAフラグメント化を測定するための細胞死検出アッセイ
Cell Death Detection ELISAPlusキット(Roche,Mannheim,Germany)を用いて、アポトーシスのマーカーとしてのDNAフラグメント化を測定する。細胞をウェル当たり10,000個の細胞において96−ウェルプレートに播種し、24時間後に投薬し、10% FBSを含有する倍地中で、5%CO中で37℃においてさらに48時間成長させる。標準及び処理細胞からの上澄み液をストレプタビジンがコーティングされた96−ウェルプレート中に移し、ビオチニル化マウス抗−ヒストン抗体及びペルオキシダーゼ−複合マウス抗−DNA抗体と一緒に室温で2時間インキュベーションする。洗浄による非結合抗体の除去の後、アポトーシス−生成ヌクレオソームの量を、基質としてABTS(2,2’−アジノ−ジ[3−エチルベンズチアゾリン−スルホネート])を用いて免疫−複合体中に保持されるペルオキシダーゼとして定量する。SpectraMaxミクロプレートリーダー(Molecular Devices,Sunnyvale,CA)を用い、405−490nmにおいて吸光度を決定する。
アポトーシスアッセイ:キャスパーゼ(Caspase) 3/7活性化
細胞死の達成はキャスパーゼ活性に依存する。キャスパーゼ 3/7は、アポトーシスに関する中心的な達成物質(executioners)である。細胞(ウェル当たり10個の細胞)を96−ウェルミクロタイタープレート中でプレート化し、10% FBSを含有する倍地中において、5%COを含有する加湿インキュベーター中で37℃において終夜インキュベーションする。翌日、ウェルに化合物を加え、培養物をさらに24時間インキュベーションする。プロ蛍光基質(profluorescent substrate)、Z−DEVD−AFC(7−アミノ−4−トリフルオロクマリン;75μM;Calbiochemicals,San Diego,CA)を添加し、プレートを凍結し、次いで細胞を室温で3時間解凍することにより、キャスパーゼ 3/7活性を測定する。SpectraMax Geminiミクロプレートリーダー(Molecular Devices,Sunnyvale,CA)上で400nm(励起波長)及び505nm(発光波長)においてプレートを読み取る。
FGFR1生化学的、腫瘍細胞増殖及びp−ヒストン3を用い、本発明の化合物を活性に関して試験した。
実施例9,10,12,19,26,27,28,29,31,32,33,44,45,54,58,60,63,66,68,69,70,75,79,83,102,105,111,116,117,119,124,126,128,131,135,138,145,154,158及び161の化合物は、FGFR−1生化学的アッセイにおいて10nMより低いIC50を示す。実施例1,4,5,7,13,14,15,16,20,21,23,24,34,35,37,43,47,49,55,57,59,62,67,74,88,89,90,96,99,104,106,109,114,123,140,142,148,149,152,159及び160の化合物は、FGFR−1生化学的アッセイにおいて10nMより高いが100nMより低いIC50を示す。実施例6,8,11,40,50,86,92,94,97,108,110,150及び156の化合物は、FGFR−1生化学的アッセイにおいて100nMより高いが1μMより低いIC50を示す。
実施例7,12,13,23及び25の化合物は、HCT116増殖アッセイにおいて500nMより高いが4μMより低いIC50を示す。実施例7,12,13及び23の化合物は、MDA−MB−231増殖アッセイにおいて500nMより高いが5μMより低いIC50を示す。
実施例7,9,10,13,34,53,54,69及び111の化合物は、p−ヒストン3アッセイにおいて500nMより高いが5μMより低いIC50を示す。実施例12,20,33及び62の化合物は、p−ヒストン3アッセイにおいて5μMより高いが10μMより低いIC50を示す。
当該技術分野における熟練者は、前記の情報及び当該技術分野で入手可能な情報を用い、本発明をその最高の程度まで利用できると思われる。当該技術分野における熟練者は、本明細書に示される本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、開示される構造、材料、組成及び方法への変更を以って本発明を実施できることを認識し、且つそのような変更は本発明の範囲内とみなされる。実施例に記載される化合物は本発明の代表的なものであることが意図されており、本発明の範囲は実施例の範囲により制限されないことが理解されるであろう。上記で示した見出しは、出願中である種の情報を見出すことができる指針のつもりであり、出願中でそのような見出しについての情報を見出すことができる唯一の源であることは意図されていない。上記で言及したすべての公開文献及び特許は、引用することによりその記載事項が本明細書の内容となる。

Claims (11)

  1. 式(I)
    [式中、
    1
    1.1)フェニルを示し、それは
    1.1.a)(C1−C4)アルキル{場合により
    1.1.a1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
    1.1.c)OR10{ここで、
    10 は(1−C4)アルキルを示し、それは場合により
    1.1.c1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};ならびに
    1.1.j)ハロゲ
    より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有するか、
    あるいは
    1
    1.2)ピリジンを示し;それは場合により
    1.2.a)(C1−C4)アルキル{場合により
    1.2.a1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
    より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有していることができ;
    2水素;ハロゲン;又は−(C1−C5)アルキルを示し;
    3
    3.1)−(C1−C5)アルキル{場合により
    3.1.a)−ハロゲン
    3.1.d)−CN;
    3.1.e)−OR83{ここで、R83はH又は−(C1−C3)アルキルを示す}
    3.1.f)(3−C5)シクロアルキル;あるいは
    3.1.g)−NR8990{ここで、
    89はH又は−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    90はH又は−(C1−C4)アルキルを示し、それは場合によ
    3.1.g5)R91がH又は(1−C3)アルキルを示す−O 91
    で置換されていることができる};
    3.2)
    {ここで、
    96
    3.2.a)H;
    3.2.b)−(C3−C5)シクロアルキル;あるいは
    3.2.c)−(C1−C5)アルキ
    を示す};
    3.3)
    {ここで、R101はH又は−(C1−C5)アルキルを示し、それは場合により
    3.3a)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
    3.4)
    {ここで、
    102はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    103はH又は−(C1−C5)アルキルを示し、それは場合により
    3.4.a)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
    3.6)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
    3.7)ハロゲン;
    3.8)−CN;あるいは
    3.9)R108がH又は−C(O)−(C1−C3)アルキルを示す−CH=N−OR108
    を示し;
    4
    4.1)−(C1−C5)アルキル{場合によ
    4.1.c)−OR110{ここで、R110はH又は−(C1−C3)アルキルを示};あるいは
    4.1.d)−NR115116{ここで、
    115はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    116はH、場合により置換されていることができるフェニル、又は−(C1−C5)アルキルを示し、それは場合により
    4.1.d1)ハロゲン;及び
    4.1.d3)R117がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C1−C3)アルキルを示すO 117
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる
    で置換されていることができる};
    4.2)
    {ここで、R121ハロゲンあるいは場合によりハロゲン又はR122がHもしくは−(C1−C3)アルキルを示す−OR122を有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;
    dは1、2又は3を示し;
    eは0又は1を示し;
    fは0、1又は2を示す};
    4.3)
    {ここで、R123は場合によりハロゲン又はR124がHもしくは−(C1−C3)アルキルを示す−OR124を有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;
    gは1、2又は3を示し;
    hは0、1又は2を示す};
    4.4)
    {ここで、
    125
    4.4.a)H;
    4.4.b)場合によりハロゲン又はR126がHもしくは−(C1−C3)アルキルを示し、それがさらに場合によりハロゲンで置換されていることができる−OR126を有していることができる−(C1−C3)アルキル;
    4.4.c)R127 が場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示す−SO2127あるいは
    4.4.d)−C(O)R129{ここで、
    129
    4.4.d2)−(C1−C3)アルキ
    を示す}
    を示し;そして
    jは1、2又は3を示す};
    4.5)
    {ここで、
    XはCを示し;
    138
    4.5.a)(C1−C4)アルキル{場合により
    4.5.a1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};あるいは
    4.5.j)ハロゲ
    示す};
    4.6)
    {ここで、R177はH又は−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    mは1、2又は3を示す};
    4.7)
    {ここで、
    nは1、2又は3を示し;そして
    pは0、1又は2を示す};
    4.8)
    {ここで、
    qは1、2又は3を示す};
    4.9)
    {ここで、
    178
    4.9.a)Hあるいは
    4.9.f)−C(O)−NR188189{ここで、R188及びR189はそれぞれ独立してH又は−(C1−C3)アルキルを示す}
    を示し;
    rは0、1又は2を示し;そして
    sは0又は1を示す};
    4.10)
    {ここで、
    191
    4.10.b)−(C1−C3)アルキ
    を示し;
    XはOを示し;そして
    tは0、1又は2を示す};
    4.11)ハロゲン;あるいは
    4.12)CN
    を示す]
    の化合物又は製薬学的に許容され得るその塩。
  2. 式(I)
    において、
    1が、
    1.1)フェニルを示し、それ
    1.1.a)(C1−C4)アルキル{場合により
    1.1.a1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
    1.1.c)OR10{ここで、
    10 は(1−C4)アルキルを示し、それは場合により
    1.1.c1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};ならびに
    1.1.j)ハロゲ
    より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有するか、
    あるいは
    1
    1.2)ピリジンを示し;それは場合により
    1.2.a)(C1−C4)アルキル{場合により
    1.2.a1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
    より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有していることができ;
    2水素;ハロゲン;又は−(C1−C5)アルキルを示し;
    3
    3.1)−(C1−C5)アルキル{場合により
    3.1.a)−ハロゲン
    3.1.d)−CN;
    3.1.e)−OR83{ここで、R83はH又は−(C1−C3)アルキルを示す}
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基で置換されていることができる};
    3.1.f)−(C3−C5)シクロアルキル;あるいは
    3.1.g)−NR8990{ここで、
    89はH又は−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    90はH又は−(C1−C4)アルキルを示し、それは場合によ
    3.1.g5)R91がH又は(1−C3)アルキルを示す−O 91
    で置換されていることができる};
    3.2)
    {ここで、
    96
    3.2.a)H;
    3.2.b)−(C3−C5)シクロアルキル;あるいは
    3.2.c)−(C1−C5)アルキ
    を示す};
    3.3)
    {ここで、R101はH又は−(C1−C5)アルキルを示し、それは場合により
    3.3a)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
    3.4)
    {ここで、
    102はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    103はH又は−(C1−C5)アルキルを示し、それは場合により
    3.4.a)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
    3.6)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
    3.7)ハロゲン;あるいは
    3.8)−CN
    を示し;
    4
    4.1)−(C1−C5)アルキル{場合によ
    4.1.c)−OR110{ここで、R110はH又は−(C1−C3)アルキルを示す};あるいは
    4.1.d)−NR115116{ここで、
    115はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    116はH、場合により置換されていることができるフェニル、又は−(C1−C5)アルキルを示し、それは場合により
    4.1.d1)ハロゲン;及び
    4.1.d3)R117がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C1−C3)アルキルを示すO 117
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる
    で置換されていることができる};
    4.2)
    {ここで、R121ハロゲンあるいは場合によりハロゲン又はR122がHもしくは−(C1−C3)アルキルを示す−OR122を有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;
    dは1、2又は3を示し;
    eは0又は1を示し;
    fは0、1又は2を示す};
    4.3)
    {ここで、R123は場合によりハロゲン又はR124がHもしくは−(C1−C3)アルキルを示す−OR124を有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;
    gは1、2又は3を示し;
    hは0、1又は2を示す};
    4.4)
    {ここで、
    125
    4.4.a)H;
    4.4.b)場合によりハロゲン又はR126がHもしくは−(C1−C3)アルキルを示し、それがさらに場合によりハロゲンで置換されていることができる−OR126を有していることができる−(C1−C3)アルキル;
    4.4.c)R127 が場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示す−SO2127あるいは
    4.4.d)−C(O)R129{ここで、
    129
    4.4.d2)−(C1−C3)アルキ
    を示す}
    を示し;そして
    jは1、2又は3を示す};
    4.5)
    {ここで、
    XはCを示し;
    138
    4.5.a)(C1−C4)アルキル{場合により
    4.5.a1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};あるいは
    4.5.j)ハロゲ
    を示す};
    4.6)
    {ここで、R177はH又は−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    mは1、2又は3を示す};
    4.7)
    {ここで、
    nは1、2又は3を示し;そして
    pは0、1又は2を示す};
    4.8)
    {ここで、
    qは1、2又は3を示す};
    4.9)
    {ここで、
    178
    4.9.a)H;あるいは
    4.9.f)−C(O)−NR188189{ここで、R188及びR189はそれぞれ独立してH又は−(C1−C3)アルキルを示す}
    を示し;
    rは0、1又は2を示し;そして
    sは0又は1を示す};
    4.10)
    {ここで
    191
    4.10.b)−(C1−C3)アルキ
    を示し;
    XはOをし;そして
    tは0、1又は2を示す};
    4.11)ハロゲン;あるいは
    4.12)CN
    を示す
    請求項1の化合物又は製薬学的に許容され得るその塩。
  3. 式(I)
    において、
    1
    1.1)フェニルを示し、それ
    1.1.a)(C1−C4)アルキル{場合により
    1.1.a1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
    1.1.c)OR10{ここで、
    10 は(1−C4)アルキルを示し、それは場合により
    1.1.c1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};ならびに
    1.1.j)ハロゲ
    より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有するか、
    あるいは
    1
    1.2)ピリジンを示し;それは場合により
    1.2.a)(C1−C4)アルキル{場合により
    1.2.a1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
    1.2.j)ハロゲ
    より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有し;
    2水素;ハロゲン;又は−(C1−C5)アルキルを示し;
    3
    3.1)−(C1−C5)アルキル{場合により
    3.1.a)−ハロゲン
    3.1.d)−CN;
    3.1.e)−OR83{ここで、R83はH又は−(C1−C3)アルキルを示す};
    3.1.f)−(C3−C5)シクロアルキル;あるいは
    3.1.g)−NR8990{ここで、
    89はH又は−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    90はH又は−(C1−C4)アルキルを示し、それは場合によ
    3.1.g5)R91がH又は(1−C3)アルキルを示す−O 91
    で置換されていることができる};
    3.2)
    {ここで、
    96
    3.2.b)−(C3−C5)シクロアルキル;あるいは
    3.2.c)−(C1−C5)アルキ
    を示す};
    3.3)
    {ここで、R101はH又は−(C1−C5)アルキルを示す};
    3.4)
    {ここで、
    102はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    103はH又は−(C1−C5)アルキルを示し、それは場合により
    3.4.a)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
    3.7)ハロゲン;あるいは
    3.8)−CN
    を示し;
    4
    4.1)−(C1−C5)アルキル{場合により
    4.1.c)−OR110{ここで、R110はH又は−(C1−C3)アルキルを示す};あるいは
    4.1.d)−NR115116{ここで、
    115はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    116はH、場合により置換されていることができるフェニル、又は−(C1−C5)アルキルを示し、それは場合により
    4.1.d1)ハロゲン;及び
    4.1.d3)R117がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C1−C3)アルキルを示すO 117
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる
    で置換されていることができる}
    4.2)
    {ここで、R121ハロゲンあるいは場合によりハロゲン又はR122がHもしくは−(C1−C3)アルキルを示す−OR122を有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;
    dは1、2又は3を示し;
    eは0又は1を示し;
    fは0、1又は2を示す};
    4.3)
    {ここで、R123は場合によりハロゲン又はR124がHもしくは−(C1−C3)アルキルを示す−OR124を有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;
    gは1、2又は3を示し;
    hは0、1又は2を示す};
    4.4)
    {ここで、
    125
    4.4.a)H;
    4.4.b)場合によりハロゲン又はR126がHもしくは−(C1−C3)アルキルを示し、それがさらに場合によりハロゲンで置換されていることができる−OR126を有していることができる−(C1−C3)アルキル;
    4.4.c)R127 が場合によりハロゲンもしくはOR128を有していることができる−(C1−C3)アルキルを示す−SO2127あるいは
    4.4.d)−C(O)R129{ここで、
    129
    4.4.d2)−(C1−C3)アルキ
    を示す}
    を示し;そして
    jは1、2又は3を示す};
    4.5)
    {ここで、
    XはCを示し;
    138
    4.5.a)(C1−C4)アルキル{場合により
    4.5.a1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};あるいは
    4.5.j)ハロゲ
    を示す};
    4.6)
    {ここで、R177はH又は−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    mは1、2又は3を示す};
    4.7)
    {ここで、
    nは1、2又は3を示し;そして
    pは0、1又は2を示す};
    4.8)
    {ここで、
    qは1、2又は3を示す};
    4.9)
    {ここで、
    178
    4.9.a)H;あるいは
    4.9.f)−C(O)−NR188189{ここで、R188及びR189はそれぞれ独立してH又は−(C1−C3)アルキルを示す}
    を示し;
    rは0、1又は2を示し;そして
    sは0又は1を示す};
    4.10)
    {ここで、
    191
    4.10.b)−(C1−C3)アルキ
    を示し;
    XはOをし;そして
    tは0、1又は2を示す};
    4.11)ハロゲン;あるいは
    4.12)CN
    を示す
    請求項1の化合物又は製薬学的に許容され得るその塩。
  4. 式(I)
    において、
    1
    1.1)フェニルを示し、それ
    1.1.a)(C1−C4)アルキル{場合により
    1.1.a1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
    1.1.c)OR10{ここで、
    10 は(1−C4)アルキルを示し、それは場合により
    1.1.c1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};ならびに
    1.1.j)ハロゲ
    より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有するか、
    あるいは
    1
    1.2)ピリジンを示し;それは場合により
    1.2.a)(C1−C4)アルキル{場合により
    1.2.a1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
    より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有していることができ;
    2水素、ハロゲン;−(C1−C5)アルキルを示し;
    3
    3.1)−(C1−C5)アルキル{場合により
    3.1.a)−ハロゲン
    3.1.d)−CN;
    3.1.e)−OR83{ここで、R83はH又は−(C1−C3)アルキルを示す};
    3.1.f)−(C3−C5)シクロアルキル;あるいは
    3.1.g)−NR8990{ここで、
    89はH又は−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    90はH又は−(C1−C4)アルキルを示し、それは場合によ
    3.1.g5)R91がH又は(1−C3)アルキルを示す−OR91
    で置換されていることができる};
    3.2)
    {ここで、
    96
    3.2.a)H;
    3.2.b)−(C3−C5)シクロアルキル;あるいは
    3.2.c)−(C1−C5)アルキ
    を示す};
    3.3)
    {ここで、R101はH又は−(C1−C5)アルキルを示し、それは場合により
    3.3a)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
    3.4)
    {ここで、
    102はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    103はH又は−(C1−C5)アルキルを示し、それは場合により
    3.4.a)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
    3.6)O、S及びNから選ばれる最高で2個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ芳香族;
    3.7)ハロゲン;あるいは
    3.8)−CN
    を示し;
    4
    4.1)−(C1−C5)アルキル{場合によ
    4.1.c)−OR110{ここで、R110はH又は−(C1−C3)アルキルを示す};あるいは
    4.1.d)−NR115116{ここで、
    115はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    116はH、場合により置換されていることができるフェニル、又は−(C1−C5)アルキルを示し、それは場合により
    4.1.d1)ハロゲン;及び
    4.1.d3)R117がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C1−C3)アルキルを示すO 117
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
    で置換されていることができる};
    4.2)
    {ここで、R121ハロゲンあるいは場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;
    dは1、2又は3を示し;
    eは0又は1を示し;
    fは0、1又は2を示す};
    4.3)
    {ここで、R123は場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;
    gは1、2又は3を示し;
    hは0、1又は2を示す};
    4.4)
    {ここで、
    125
    4.4.a)H;
    4.4.b)場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキル;
    4.4.c)R127 が場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示す−SO2127
    4.4.d)−C(O)R129{ここで、
    129
    4.4.d2)−(C1−C3)アルキ
    を示す}
    を示し;そして
    jは1、2又は3を示す};
    4.5)
    {ここで、
    XはCを示し;
    138
    4.5.a)(C1−C4)アルキル{場合により
    4.5.a1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};あるいは
    4.5.j)ハロゲ
    を示す};
    4.6)
    {ここで、R177はH又は−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    mは1、2又は3を示す};
    4.7)
    {ここで、
    nは1、2又は3を示し;そして
    pは0、1又は2を示す};
    4.8)
    {ここで、
    qは1、2又は3を示す};
    4.9)
    {ここで、
    178
    4.9.a)H;あるいは
    4.9.f)−C(O)−NR188189{ここで、R188及びR189はそれぞれ独立してH又は−(C1−C3)アルキルを示す}
    を示し;
    rは0、1又は2を示し;そして
    sは0又は1を示す};
    4.10)
    {ここで
    191
    4.10.b)−(C1−C3)アルキ
    を示し;
    XはOをし;そして
    tは0、1又は2を示す};
    4.11)ハロゲン;あるいは
    4.12)CN
    を示す
    請求項1の化合物又は製薬学的に許容され得るその塩。
  5. 式(I)
    において、
    1
    1.1)フェニルを示し、それ
    1.1.a)(C1−C4)アルキル{場合により
    1.1.a1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
    1.1.c)OR10{ここで、
    10は(C1−C4)アルキルを示し、それは場合により
    1.1.c1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};ならびに
    1.1.j)ハロゲ
    より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有するか、
    あるいは
    1
    1.2)ピリジンを示し;それは場合により
    1.2.a)(C1−C4)アルキル{場合により
    1.2.a1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
    より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有していることができ;
    2水素;ハロゲン;又は−(C1−C5)アルキルを示し;
    3
    3.1)−(C1−C5)アルキル{場合により
    3.1.a)−ハロゲン;
    3.1.d)−CN;
    3.1.e)−OR83{ここで、R83はH又は−(C1−C3)アルキルを示す};
    3.1.f)−(C3−C5)シクロアルキル;あるいは
    3.1.g)−NR8990{ここで、
    89はH又は−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    90はH又は−(C1−C4)アルキルを示し、それは場合によ
    3.1.g5)R91がH又は(1−C3)アルキルを示す−OR91
    で置換されていることができる};
    3.2)
    {ここで、
    96
    3.2.b)−(C3−C5)シクロアルキル;あるいは
    3.2.c)−(C1−C5)アルキ
    を示す};
    3.3)
    {ここで、R101はH又は−(C1−C5)アルキルを示す};
    3.4)
    {ここで、
    102はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    103はH又は−(C1−C5)アルキルを示し、それは場合により
    3.4.a)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
    3.6)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピラゾール、ピリミジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、チオフェン及びフランから選ばれる5〜6員芳香族複素環;
    3.7)ハロゲン;あるいは
    3.8)−CN
    を示し;
    4
    4.1)−(C1−C5)アルキル{場合により
    4.1.b)−ハロゲン;
    4.1.c)−OR110{ここで、R110はH又は−(C1−C3)アルキルを示す};あるいは
    4.1.d)−NR115116{ここで、
    115はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    116はH、場合により置換されていることができるフェニル、又は−(C1−C5)アルキルを示し、それは場合により
    4.1.d1)ハロゲン;及び
    4.1.d3)R117がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C1−C3)アルキルを示すO 117
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
    で置換されていることができる};
    4.2)
    {ここで、R121ハロゲンあるいは場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;
    dは1、2又は3を示し;
    eは0又は1を示し;
    fは0、1又は2を示す};
    4.3)
    {ここで、R123は場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;
    gは1、2又は3を示し;
    hは0、1又は2を示す};
    4.4)
    {ここで、
    125
    4.4.a)H;
    4.4.b)場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキル;
    4.4.c)R127 が場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示す−SO2127あるいは
    4.4.d)−C(O)R129{ここで、
    129
    4.4.d2)−(C1−C3)アルキ
    を示す}
    を示し;そして
    jは1、2又は3を示す};
    4.5)
    {ここで、
    XはCを示し;
    138
    4.5.a)(C1−C4)アルキル{場合により
    4.5.a1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};あるいは
    4.5.j)ハロゲ
    を示す};
    4.6)
    {ここで、R177はH又は−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    mは1、2又は3を示す};
    4.7)
    {ここで、
    nは1、2又は3を示し;そして
    pは0、1又は2を示す};
    4.8)
    {ここで、
    qは1、2又は3を示す};
    4.9)
    {ここで、
    178
    4.9.a)H;あるいは
    4.9.f)−C(O)−NR188189{ここで、R188及びR189はそれぞれ独立してH又は−(C1−C3)アルキルを示す}
    を示し;
    rは0、1又は2を示し;そして
    sは0又は1を示す};
    4.10)
    {ここで、
    191
    4.10.b)−(C1−C3)アルキ
    を示し;
    XはOをし;そして
    tは0、1又は2を示す};
    4.11)ハロゲン;あるいは
    4.12)CN
    を示す
    請求項1の化合物又は製薬学的に許容され得るその塩。
  6. 式(I)
    において、
    1
    1.1)フェニルを示し、それ
    1.1.a)(C1−C4)アルキル{場合により
    1.1.a1)ハロゲン
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
    1.1.c)OR10{ここで、
    10 は(1−C4)アルキルを示し、それは場合により
    1.1.c1)ハロゲン
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};ならびに
    1.1.j)ハロゲ
    より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有するか、
    あるいは
    1
    1.2)ピリジンを示し;それは場合により
    1.2.a)(C1−C4)アルキル{場合により
    1.2.a1)ハロゲ
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる
    より成る群から独立して選ばれる最高で4個の置換基を有していることができ;
    2水素;ハロゲン又は−(C1−C5)アルキルを示し;
    3
    3.1)−(C1−C5)アルキル{場合により
    3.1.a)−ハロゲン;
    3.1.d)−CN;
    3.1.e)−OR83{ここで、R83はH又は−(C1−C3)アルキルを示す};あるいは
    3.1.g)−NR8990{ここで、
    89はHを示し;そして、
    90は−(C1−C4)アルキルを示し、それは場合により−OR91で置換されていることができ、ここでR91はH又は(C1−C3)アルキルを示す}
    で置換されていることができる};
    3.2)
    {ここで、
    96
    3.2.b)−(C3−C5)シクロアルキル;あるいは
    3.2.c)−(C1−C5)アルキル
    を示す};
    3.3)
    {ここで、R101はH又は−(C1−C5)アルキルを示す};
    3.4)
    {ここで、
    102はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    103はH又は−(C1−C5)アルキルを示し、それは場合により
    3.4.a)ハロゲン
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};
    3.6)イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピラゾール、イソオキサゾール及びイソチアゾールから選ばれる5〜6員芳香族複素環;
    3.7)ハロゲン;あるいは
    3.8)−CN
    を示し;
    4
    4.1)−(C1−C5)アルキル{場合によ
    4.1.c)−OR110{ここで、R110はH又は−(C1−C3)アルキルを示す};あるいは
    4.1.d)−NR115116{ここで、
    115はH又は場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    116はH、場合により置換されていることができるフェニル又は−(C1−C5)アルキルを示し、それは場合により
    4.1.d1)ハロゲン;及び
    4.1.d3)R117がH又は場合によりハロゲンを有していることができる(C1−C3)アルキルを示すO 117
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる}
    で置換されていることができる};
    4.2)
    {ここで、R121ハロゲンあるいは場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;
    dは1、2又は3を示し;
    eは0又は1を示し;
    fは0、1又は2を示す};
    4.3)
    {ここで、R123は場合によりハロゲンを有していることができる−(C1−C3)アルキルを示し;
    gは1、2又は3を示し;
    hは0、1又は2を示す};
    4.4)
    {ここで、
    125
    4.4.a)H;
    4.4.b)−(C1−C3)アルキル;
    4.4.c)R127 が−(C1−C3)アルキルを示す−SO2127あるいは
    4.4.d)−C(O)R129{ここで、
    129
    4.4.d2)−(C1−C3)アルキ
    を示す}
    を示し;そして
    jは1、2又は3を示す};
    4.5)
    {ここで、
    XはCを示し;
    138
    4.5.a)(C1−C4)アルキル{場合により
    4.5.a1)ハロゲン
    から独立して選ばれる最高で3個の置換基を有していることができる};あるいは
    4.5.j)ハロゲ
    を示す};
    4.6)
    {ここで、
    177はH又は−(C1−C3)アルキルを示し;そして
    mは1、2又は3を示す};
    4.7)
    {ここで、
    nは1、2又は3を示し;そして
    pは0、1又は2を示す};
    4.8)
    {ここで、
    qは1、2又は3を示す};
    4.9)
    {ここで、
    178
    4.9.a)H;あるいは
    4.9.f)−C(O)−NR188189{ここで、R188及びR189はそれぞれ独立してH又は−(C1−C3)アルキルを示す}
    を示し;
    rは0、1又は2を示し;そして
    sは0又は1を示す};
    4.10)
    {ここで、
    191
    4.10.b)−(C1−C3)アルキ
    を示し;
    XはOを示し;そして
    tは0、1又は2を示す};
    4.11)ハロゲン;あるいは
    4.12)CN
    を示す
    請求項1の化合物又は製薬学的に許容され得るその塩。

  7. [式中、
    3はハロゲン、(C1−C5)アルキル、−CN、−C(O)O(C1−C5)アルキル又は−C(O)Hを示す]
    の化合物。
  8. 以下のリスト:
    4−アミノ−5−{4−[({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}カルボニル)−アミノ]−フェニル}−7−(モルホリン−4−イルメチル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−6−カルボキシアミド;
    4−アミノ−5−{4−[({[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}カルボニル)−アミノ]フェニル}−7−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−6−カルボキシアミド;
    N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア;
    N−(4−{4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル}フェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−7−{[(2−メトキシエチル)アミノ]メチル}−6−(メトキシメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−7−[(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)メチル]−6−(メトキシメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア;
    N−(4−{4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−[(3−オキソピペラジン−1−イル)メチル]−ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル}フェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−7−{[(2−メトキシエチル)(メチル)アミノ]メチル}−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−7−{[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]メチル}−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−7−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア;
    N−(4−{4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−[(3−オキソピペラジン−1−イル)メチル]−ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル}フェニル)−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア;
    N−(4−{4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−[(3−オキソピペラジン−1−イル)メチル]−ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル}−2−フルオロフェニル)−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア;
    rel−N−{4−[4−アミノ−7−{[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]メチル}−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア;
    N−{4−[6−アセチル−4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア;
    N−{4−[6−アセチル−4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア;
    N−{4−[6−アセチル−4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−(シアノメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−(ジフルオロメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−(シクロプロピルカルボニル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−(ジフルオロメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア;
    N−{4−[6−アセチル−4−アミノ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−メチル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−メチル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−(ジフルオロメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−メチル−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−メチル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア;
    1−{4−[4−アミノ−6−メチル−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−メチル−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア;
    1−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−(4−tert−ブチルピリジン−2−イル)ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−(3−tert−ブチルフェニル)ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(1,4−オキサゼパン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2,5−ジフルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−メチルフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]ウレア;
    1−{4−[4−アミノ−7−{[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]メチル}−6−(メトキシメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア;
    1−(4−{4−アミノ−6−(メトキシメチル)−7−[(3−メチルモルホリン−4−イル)メチル]−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル}−2−フルオロフェニル}−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−クロロ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−クロロ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]フェニル}−N’−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−クロロ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−クロロ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ウレア;
    N−{4−[4−アミノ−6−クロロ−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−5−イル]−2−フルオロフェニル}−N’−(2−フルオロ−5−メチルフェニル]ウレア
    から選ばれる化合物。
  9. 請求項1に記載の化合物及び製薬学的に許容され得る担体を含んでなる製薬学的組成物。
  10. 哺乳類におけるガンを処置するための薬剤の製造における請求項1に記載の化合物の使用
  11. 該哺乳類がヒトである請求項10に記載使用
JP2008543485A 2005-12-02 2006-11-30 高−増殖性障害及び脈管形成と関連する疾患の処置のために有用な置換4−アミノ−ピロロトリアジン誘導体 Active JP5199882B2 (ja)

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