JP5199294B2 - 光ファイバホルダ - Google Patents

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本発明は、光コネクタの組立で使用する、光ファイバを把持する光ファイバホルダに関する。
融着接続等の光ファイバ接続では、光ファイバの被覆除去や被覆を除去した光ファイバのガラスの切断といった光ファイバ心線処理の工程が必要であり、これらの工程では光ファイバを把持する光ファイバホルダが使用される。そのような光ファイバホルダとして、いくつかの光ファイバホルダが提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。
図17に、従来の光ファイバホルダ100を示す。従来の光ファイバホルダ100は、光ファイバ101を配置する溝103を有する基板105と、基板105を覆う蓋107とで構成される。基板105と蓋107には磁石が埋め込まれており、光ファイバ101を溝103へ配置した後に蓋107を閉じることで、蓋107と基板105が磁石により吸着し、蓋107が光ファイバ101を溝103へ押し付けて光ファイバ101を把持する。より具体的には、蓋107を閉じる前に、光ファイバホルダ100の端部から光ファイバ101の先端部までの長さを所定の長さとした後、蓋107を閉じて光ファイバ101を溝103と蓋107の間で把持する。
図18に、光ファイバホルダ100で把持した光ファイバ101のガラス102をカッタ111により切断するときの断面模式図を示す。光ファイバ101の被覆を除去し、ガラス102が露出した状態で、光ファイバ101の被覆が付いた部分を光ファイバホルダ100で把持する。次いで、光ファイバホルダ100を、カッタ111の光ファイバホルダ搭載位置113に載せて、カッタ111の刃115によりガラス102を切断する。ガラス102を切断した後、光ファイバ101を光ファイバホルダ100で把持したまま、融着接続器やメカニカルスプライスなどの光ファイバ接続器の所定の位置に載せて、光ファイバ101を接続する。
このように、光ファイバホルダ100を使用することで、光ファイバ101の切断面から光ファイバホルダ100の端部までの長さを一定とした状態で、光ファイバ101を光ファイバ接続器に接続することができる。したがって、光ファイバ101を光ファイバホルダ100から取り外さない限り、光ファイバホルダ100を光ファイバ接続器の所定位置に搭載したときの光ファイバ切断面、すなわち接続面の位置を一定にしたまま、光ファイバ101を光ファイバ接続器に接続することができる。
特許第3287433号公報 特許第4177362号公報 特開2009−192908号公報
光ファイバ接続器として、特許文献3に開示されているような光コネクタがある。この光コネクタでは、光コネクタの長さが40mm程度であるため、光コネクタの内部に40mm程度の長さの光ファイバを挿入する必要がある。また、上述したように、光ファイバホルダを使用して光ファイバのガラスを切断した後、光ファイバを取り外すことなく、光ファイバホルダで把持したまま、光ファイバを光コネクタの内部へ挿入することが望ましい。さらに、光ファイバを光コネクタの内部へ挿入するときは、光ファイバホルダ端部から光ファイバ切断面の長さだけではなく、被覆を除去して露出させたガラスの長さも一定であることが望ましい。そのため、図19に示すように、光ファイバホルダ100の端部から光ファイバ101の先端部までの長さL1を40mm以上とし、さらに光ファイバホルダの端部から被覆除去開始箇所117までの長さも所定の長さとしてから、蓋107を閉じて光ファイバ101を光ファイバホルダ100で把持する。
一方、光ファイバは一般的に、巻かれた状態で保管されているため、巻き癖が付いて湾曲していることが多い。湾曲した光ファイバであっても、図17に示した従来例のように、光ファイバホルダ端部から光ファイバ先端部までの長さが短い状態で光ファイバを把持する場合は、光ファイバを溝へ載せて光ファイバホルダ端部から光ファイバ先端部までの長さを調整して蓋を閉じる作業は容易である。しかしながら、光ファイバホルダ端部から光ファイバ先端部までの長さが40mm以上と長い場合、湾曲した光ファイバの、光ファイバホルダ端部から光ファイバ先端部までの所定の長さを調整して、蓋を閉じる作業は困難である。
さらに、光ファイバホルダ端部から光ファイバ先端部までの長さを40mm以上とした光ファイバホルダを通常のカッタで切断するときにも問題がある。光ファイバが長すぎると、光ファイバホルダをカッタの光ファイバホルダ搭載位置へ載せることができない。そのため、図20に示すように、光ファイバホルダ搭載位置123に延伸部125を設けた特殊なカッタ121を使用して、光ファイバ101を把持した光ファイバホルダ100を延伸部125へ載せて、光ファイバ101を切断していた。つまり、光ファイバホルダの端部から光ファイバの先端部までの長さを長くして、光ファイバ101を光ファイバホルダ100で把持した場合、通常のカッタでは光ファイバを切断できないという問題があった。
一方、通常のカッタを使用して、このような問題に対処する方法もある。具体的には、、通常のカッタを使用することができる長さで光ファイバを光ファイバホルダで把持して、光ファイバを切断した後、光ファイバホルダから光ファイバを一旦取り外して、光ファイバホルダ端部から光ファイバ先端部までの長さが光コネクタへ挿入するために必要な長さである40mm以上とし、さらに、光ファイバホルダ端部から被覆除去箇所までの長さも所定の長さとしてから、光ファイバを光ファイバホルダで把持し直す方法である。しかしながら、このような方法では、光ファイバを切断した後に、光ファイバホルダから光ファイバを取り外してその長さをを調整し、再度、光ファイバを把持する作業が必要となるため、光コネクタの組立の作業効率が低下してしまうという問題があった。
本発明は、このような問題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、光ファイバホルダを通常のカッタの所定の光ファイバホルダ搭載位置に載せて光ファイバを切断した後で、光ファイバを光ファイバホルダから取り外すことなく、光ファイバホルダ端部から光ファイバ切断箇所までの長さを所定の長さとすることが可能な光ファイバホルダを提供することにある。
このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、光ファイバを設置する第1の溝を有する基板と、前記第1の溝を開閉自在に覆う2個の蓋を備え、前記基板と前記蓋に磁石が内蔵された光ファイバホルダであって、前記基板は、2本の延伸部を備え、前記延伸部に近い側の第1の蓋が第2の溝を有し、該第1の蓋を閉じると、前記第1の溝と前記第2の溝との間で前記光ファイバを長手方向に動かすことができるように把持し、前記延伸部から遠い側の第2の蓋を閉じると、該第2の蓋が前記第1の溝に対して前記光ファイバを押圧して動かない状態で把持し、前記延伸部の長さは40mm以上であることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、光ファイバを設置する第1の溝を有する基板と、前記第1の溝を開閉自在に覆う2個の蓋を備え、前記基板と前記蓋に磁石が内蔵された光ファイバホルダであって、前記基板は、2本の延伸部を備える固定部と、前記2本の延伸部の間で長手方向に動かすことができる可動部とから構成され、前記可動部は、第2の溝を有する第1の蓋を備え、前記固定部は、第2の蓋を備え、前記可動部の前記第1の蓋を閉じると、前記第1の溝と前記第2の溝との間で前記光ファイバを長手方向に動かすことができるように把持し、前記固定部の前記第2の蓋を閉じると、該第2の蓋が前記第1の溝に対して前記光ファイバを押圧して動かない状態で把持し、前記延伸部の長さは40mm以上であることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の光ファイバホルダであって、前記2本の延伸部の間隔は9mm以上であることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の光ファイバホルダであって、前記第1の溝の断面形状がV字形状であり、前記第1の蓋を閉じたときの前記第1の溝の底部から前記第2の溝の底部までの距離が0.375mm以上であり、前記第2の蓋を閉じたときの前記第1の溝の底部から前記第2の蓋までの距離が0.375mm未満であることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の光ファイバホルダであって、前記第1の溝の断面形状がU字形状であり、前記第1の蓋を閉じたときの前記第1の溝の底部から前記第2の溝の底部までの距離が0.25mm以上であり、前記第2の蓋を閉じたときの前記第1の溝の底部から前記第2の蓋までの距離が0.25mm未満であることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の光ファイバホルダへの光ファイバの把持方法であって、先端部の被覆を除去してガラスを露出させた光ファイバを、ガラスを露出させた側が前記延伸部側に位置するように前記第1の溝へ設置し、前記第1の蓋を閉じて前記光ファイバを長手方向に動かすことができる状態で把持する工程と、前記光ファイバの被覆除去開始箇所を前記延伸部の先端と一致させる工程と、前記第2の蓋を閉じて、前記光ファイバを前記光ファイバホルダに固定する工程とを含むことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項2に記載の光ファイバホルダへの光ファイバの把持方法であって、先端部の被覆を除去してガラスを露出させた光ファイバを、ガラスを露出させた側が前記延伸部側に位置するように前記第1の溝へ設置し、前記可動部の前記第1の蓋を閉じて前記光ファイバを長手方向に動かすことができる状態で把持する工程と、前記可動部を前記延伸部の先端位置へ移動させる工程と、前記光ファイバの被覆除去開始箇所を前記延伸部の先端と一致させる工程と、前記固定部の前記第2の蓋を閉じて、前記光ファイバを前記光ファイバホルダに固定する工程とを含むことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の光ファイバ把持方法で光ファイバを把持した光ファイバホルダを使用した光コネクタ組立方法であって、光コネクタが前記2本の延伸部の間に位置するように前記光ファイバホルダを設置し、前記光ファイバホルダを前記光コネクタへ向かって前進させ、前記光ファイバを前記光コネクタ内へ挿入することを特徴とする。
本発明の光ファイバホルダを使用することで、光コネクタ内に40mm以上の光ファイバを挿入する必要がある場合でも、光ファイバ先端部を光ファイバホルダの端部から40mm以上の長さとなる状態で光ファイバを把持した状態のまま、通常のカッタで光ファイバを切断することができる。光ファイバホルダ端部から光ファイバ先端部までの長さを40mm以上として光ファイバを把持するとき、光ファイバを押圧しない状態で緩く把持できるため、湾曲した光ファイバであっても、光ファイバホルダ端部からの光ファイバ先端部までの長さを調整して光ファイバを把持する作業が容易になる。
実施例1の光ファイバホルダを示す模式図である。 実施例1の光ファイバホルダで光ファイバを把持した状態を示す模式図である。 光ファイバを把持した状態の実施例1の光ファイバホルダの断面を示す模式図である。 光ファイバを溝へ設置し、蓋を開けた状態の実施例1の光ファイバホルダを示す模式図である。 光ファイバ非固定部の蓋のみを閉じた実施例1の光ファイバホルダを示す模式図である。 実施例1の光ファイバホルダをカッタへ搭載したときの断面を示す模式図である。 光ファイバ切断後の実施例1の光ファイバホルダを示す模式図である。 実施例1の光ファイバホルダで把持した光ファイバを光コネクタへ挿入した状態を示す模式図である。 実施例2の光ファイバホルダを示す模式図である。 実施例2の光ファイバホルダで光ファイバを把持した状態を示す模式図である。 光ファイバを把持した状態の実施例2の光ファイバホルダの断面を示す模式図である。 可動部の蓋のみを閉じた実施例2の光ファイバホルダを示す模式図である。 可動部と固定部の蓋を閉じた実施例2の光ファイバホルダを示す模式図である。 実施例2の光ファイバホルダをカッタへ搭載したときの断面を示す模式図である。 光ファイバ切断後の実施例2の光ファイバホルダを示す模式図である。 実施例2の光ファイバホルダで把持した光ファイバを光コネクタへ挿入した状態を示す模式図である。 従来の光ファイバホルダを示す模式図である。 従来の光ファイバホルダをカッタへ搭載したときの断面を示す模式図である。 従来の光ファイバホルダを示す模式図である。 従来の光ファイバホルダを特殊カッタへ搭載したときの断面を示す模式図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施例について詳細に説明する。なお、複数の図面において同一の符号は同一物を表し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施例1)
図1に、本発明の実施例1に係る光ファイバホルダ10を示す。光ファイバフォルダ10は、光ファイバを設置する溝11を有する基板13と、基板13の溝11を開閉自在に覆う2個の蓋15、16で構成される。基板13と蓋15、16は磁石を内蔵しており、互いに吸着する。基板13は、溝11が形成された光ファイバ設置部17と、光ファイバ設置部17から延伸した2本の延伸部19で構成される。光ファイバ設置部17はさらに、光ファイバ固定部21と光ファイバ非固定部23で構成される。
図2に、光ファイバ25を把持した光ファイバホルダ10を示す。光ファイバ25は、被覆が付いた状態では断面直径が0.25mmであり、被覆を除去してガラス27が露出した状態では断面直径が0.125mmである。光ファイバ25は、ガラス27が露出した側を延伸部19側に位置するように把持する。
図3に、光ファイバ25を把持した状態の光ファイバホルダ10の光ファイバ非固定部23における断面図(a)と光ファイバ固定部21における断面図(b)を示す。光ファイバ非固定部23と光ファイバ固定部21における溝11の形状はV字形状であり、溝11の底部の角度は60度である。また、光ファイバ非固定部23と光ファイバ固定部21において、溝11の深さは同じである。光ファイバ非固定部23は、蓋16が矩形状の溝29を有するので、光ファイバ25を緩く把持する。一方、光ファイバ固定部21は、光ファイバ25を動かない状態で把持する。例えば、底部の角度が60度であるV字形状の溝11に、直径0.25mmの光ファイバ25を設置する場合、溝11の底部から光ファイバ25の上部までの距離は0.375mmである。光ファイバ非固定部23では、溝11の底部から蓋16までの距離を0.375mm以上とすることで、蓋16が溝11に対して光ファイバ25を押圧していない状態とすることができる。
上述したように、光ファイバ非固定部23では、蓋16に矩形状の溝29を設けているため、蓋16を閉じたときに光ファイバ25を溝11に対して押圧せずに緩く把持した状態となる。そのため、蓋16を閉じても、光ファイバ25を長手方向に動かすことができる。一方、光ファイバ固定部21では、溝11の底部から蓋15までの距離を0.375mm未満とすることで、蓋15が溝11に対して光ファイバ25を押圧した状態とすることができる。そのため、光ファイバ固定部21の蓋15を閉じると、光ファイバ25は固定され、動かすことができなくなる。
また、溝11の形状は、U字形状としてもよい。溝11の形状をU字形状にした場合は、溝11の底部から光ファイバ25の上部までの距離は0.25mmである。すなわち、光ファイバ非固定部23では溝11の底部から蓋16までの距離を0.25mm以上とし、光ファイバ固定部21では溝11の底部から蓋15までの距離を0.25mm未満とすることで、同様に光ファイバ25を把持することができる。
次に、図4−7を参照して、本実施例による光ファイバホルダ10を用いて、通常のカッタで光ファイバ25を切断する例を説明する。ここでは、光ファイバ25の被覆を除去して露出させたガラス27の長さを20mm以上とし、光ファイバホルダ10の延伸部19の長さを40mm以上とする。
先ず、図4に示すように、光ファイバ非固定部23の蓋16と、光ファイバ固定部21の蓋15を開けて、溝11へ光ファイバ25を設置する。次に、図5に示すように、光ファイバ非固定部23の蓋16のみを閉じて光ファイバ25を把持する。ここでは、光ファイバ固定部21の蓋15は開けたままとする。この状態では、光ファイバ25を長手方向に動かすことができ、光ファイバ25を動かして被覆除去開始箇所31を延伸部19の先端33と一致させる。その後、光ファイバ固定部21の蓋15を閉じて、光ファイバ25を固定する。このとき、延伸部19の長さが40mm以上であるため、光ファイバ非固定部23の端部から光ファイバ先端部までの長さL2は必ず40mm以上となっている。
次いで、図6に示すように、光ファイバ25を把持した光ファイバホルダ10の延伸部19を、カッタ40の光ファイバホルダ搭載位置41へ載せる。通常のカッタ40は、光ファイバホルダ搭載位置41へ載せた光ファイバホルダ10を上から押えて固定する構造になっており、ここでは、延伸部19を上から押えることで光ファイバホルダ搭載位置41に光ファイバホルダ10を固定する。光ファイバホルダ10をカッタ40へ固定した後、カッタ40の刃43により光ファイバ25のガラス27を切断する。
図7に、切断後の光ファイバ25を把持した状態の光ファイバホルダ10を示す。図4または図5と比較して、ガラス27は切断されて短くなっている。このように、通常のカッタ40を用いて光ファイバ25を切断しても、切断前後において光ファイバホルダ10から光ファイバ25を取り外すことなく、光ファイバ25を把持した端部から光ファイバ切断面までの長さを40mm以上とすることができる。
図8に、図7に示した光ファイバホルダ10の状態のままで、光コネクタ50へ光ファイバ25を挿入して光コネクタ50を組み立てるときの模式図を示す。光ファイバ25を把持した光ファイバホルダ10を光コネクタ50へ向って前進させて、光ファイバ25を光コネクタ50内へ挿入した状態である。このとき、光コネクタ50は2本の延伸部19の間に位置する。光コネクタ50の幅は9mm未満であるため、延伸部19の間は9mm以上とする。光ファイバホルダ10から片持ち梁の状態で把持した光ファイバ25を所定の長さだけ光コネクタ50内へ挿入して、光ファイバ把持部51で光ファイバ25を固定することで光コネクタ50が完成する。
(実施例2)
図9に、本発明の実施例2に係る光ファイバホルダ60を示す。光ファイバホルダ60は、光ファイバを設置する溝61を有する基板63と、基板63の溝61を開閉自在に覆う2個の蓋65、66とで構成される。また、基板63は、可動部67、固定部69、および固定部69から延伸した2本の延伸部71から構成される。可動部67と固定部69はそれぞれ、溝61と蓋65、66を有する。また、蓋65、66と基板63には磁石が内蔵されており、互いに吸着する。また、可動部67の基板63側面の可動用突起75が、延伸部71の内側側面の可動用溝73に遊嵌されることによって、2本の延伸部71の間で可動部67を延伸部71の長手方向にに動かすことができる。また、可動部67の蓋65は、可動部67の基板63と開閉自在に固定されているため、基板63と共に動かすことができる。図10に、光ファイバ25を把持した光ファイバホルダ60を示す。光ファイバ25は、被覆を除去してガラス27を露出させた側が可動部67側に位置するように把持される。
図11に、光ファイバを把持した状態の可動部67の断面図(a)と固定部69の断面図(b)を示す。可動部67と固定部69における溝61の形状はV字形状であり、溝61の底部の角度は60度である。また、可動部67と固定部69において、溝61の深さは同じである。可動部67は、蓋65が矩形状の溝77を有するので、光ファイバ25を緩く把持する。一方、固定部69は、光ファイバ25を動かない状態で把持する。例えば、底部の角度が60度であるV字形状の溝61に直径0.25mmの光ファイバ25を設置する場合、溝61の底部から光ファイバ25の上部までの距離は0.375mmである。可動部67では、溝61の底部から蓋65までの距離を0.375mm以上とすることで、蓋65が溝61に対して光ファイバ25を押圧していない状態とすることができる。
上述したように、可動部67では、蓋65に矩形状の溝77を設けているため、蓋65を閉じたときに光ファイバ25を溝61に対して押圧せずに緩く把持した状態となる。そのため、蓋65を閉じても光ファイバ25を長手方向に動かすことができる。一方、固定部69では、溝61の底部から蓋66までの距離を0.375mm未満とすることで、蓋66が溝61に対して光ファイバ25を押圧した状態とすることができる。そのため、固定部69の蓋66を閉じると、光ファイバ25は固定され、動かすことができなくなる。
また、溝61の形状は、U字形状としてもよい。溝61の形状をU字形状にした場合は、溝61の底部から光ファイバ25の上部までの距離は0.25mmである。すなわち、可動部67では溝61の底部から蓋65までの距離を0.25mm以上とし、固定部69では溝61の底部から蓋66までの距離を0.25mm未満とすることで、同様に光ファイバ25を把持することができる。
次に、図12−15を参照して、本実施例による光ファイバホルダ60を用いて、通常のカッタで光ファイバ25を切断する例を説明する。ここでは、光ファイバ25の被覆を除去して露出させたガラス27の長さを20mm以上とし、光ファイバホルダの延伸部71の長さを40mm以上とする。
先ず、可動部67の蓋65と、固定部69の蓋66を開けて、溝61へ光ファイバ25を設置する。次に、図12に示すように、可動部67を延伸部71の先端位置へ移動させ、可動部67の蓋65のみを閉じて光ファイバ25を把持する。ここでは、固定部69の蓋66は開けたままとする。この状態では、光ファイバ25は固定されていないため、光ファイバ25を長手方向に動かすことが可能である。次に、光ファイバ25を動かして被覆除去開始箇所79と延伸部の先端78を一致させた後、図13に示すように固定部69の蓋66を閉じて、光ファイバ25を固定する。このとき、延伸部71の長さは40mm以上であるため、固定部69から光ファイバ25の先端部までの長さは必ず40mm以上となっている。このように、延伸部の先端78まで移動させた可動部67で光ファイバ25を緩く把持した状態であれば、巻き癖が付いて湾曲した光ファイバ25であっても、所定の長さに調整して把持する作業は容易である。
次いで、図14に示すように、可動部67を延伸部71の先端位置へ移動させて光ファイバ25を把持した光ファイバホルダ60を、カッタ40の光ファイバホルダ搭載位置41へ載せる。通常のカッタ40は、上述したように、光ファイバホルダ搭載位置41へ載せた光ファイバホルダ60を上から押えて固定する構造になっており、ここでは、延伸部71を上から押えることで光ファイバ搭載位置41に光ファイバホルダ60を固定する。なお、カッタ40へ光ファイバホルダ60を載せるときの可動部67の位置は、延伸部71の先端位置でも、固定部69に近い位置でも、どちらでも良い。光ファイバホルダ60をカッタ40へ固定した後、カッタ40の刃43により光ファイバ25のガラス27を切断する。
図15に、切断後の光ファイバ25を把持した状態の光ファイバホルダ60を示す。ここでは、可動部67は固定部69に近い位置に移動させている。このように、光ファイバ25を把持した可動部67の端部から光ファイバ25の切断面までの長さを40mm以上とすることができる。
図16に、図15に示した光ファイバホルダ60の状態のままで、光コネクタ50へ光ファイバ25を挿入して光コネクタ50を組み立てるときの模式図を示す。光ファイバ25を把持した光ファイバホルダ60を光コネクタ50へ向って前進させて、光ファイバ25を光コネクタ50内へ挿入する。このとき、光コネクタ50は2本の延伸部71の間に位置する。光コネクタ50の幅は9mm未満であるため、延伸部71の間は9mm以上とする。光ファイバホルダ60から片持ち梁の状態で把持した光ファイバ25を所定の長さだけ光コネクタ50内へ挿入して、光ファイバ把持部51で光ファイバ25を固定することで、光コネクタ50が完成する。
以上、説明したように、本発明の光ファイバホルダを使用することで、光コネクタ内に40mm以上の光ファイバを挿入する必要がある場合でも、光ファイバ先端部を光ファイバホルダの端部から40mm以上の長さとなる状態で光ファイバを把持した状態のまま、通常のカッタで光ファイバを切断することができる。また、光ファイバホルダ端部から光ファイバ先端部までの長さを40mm以上として光ファイバを把持する際に、光ファイバを押圧しない状態で緩く把持できるため、湾曲した光ファイバであっても、光ファイバホルダ端部からの光ファイバ先端部までの長さを調整して、光ファイバを把持する作業が容易になる。
10、60、100 光ファイバホルダ
11、61、103 溝
13、63、105 基板
15、16、65、66、107 蓋
17 光ファイバ設置部
19、71 延伸部
21 光ファイバ固定部
23 光ファイバ非固定部
25、101 光ファイバ
27、102 ガラス
29、77 矩形状の溝
31 被覆除去開始箇所
33 延伸部の先端
40、111、121 カッタ
41、113、123 光ファイバホルダ搭載位置
43、115、127 刃
50 光コネクタ
51 光ファイバ把持部
67 可動部
69 固定部
73 可動用溝
75 可動用突起
78 延伸部の先端
79、117 被覆除去開始箇所
125 光ファイバホルダ搭載位置の延伸部

Claims (8)

  1. 光ファイバを設置する第1の溝を有する基板と、前記第1の溝を開閉自在に覆う2個の蓋を備え、前記基板と前記蓋に磁石が内蔵された光ファイバホルダであって、
    前記基板は、2本の延伸部を備え、
    前記延伸部に近い側の第1の蓋が第2の溝を有し、該第1の蓋を閉じると、前記第1の溝と前記第2の溝との間で前記光ファイバを長手方向に動かすことができるように把持し、
    前記延伸部から遠い側の第2の蓋を閉じると、該第2の蓋が前記第1の溝に対して前記光ファイバを押圧して動かない状態で把持し、前記延伸部の長さは40mm以上であることを特徴とする光ファイバホルダ。
  2. 光ファイバを設置する第1の溝を有する基板と、前記第1の溝を開閉自在に覆う2個の蓋を備え、前記基板と前記蓋に磁石が内蔵された光ファイバホルダであって、
    前記基板は、2本の延伸部を備える固定部と、前記2本の延伸部の間で長手方向に動かすことができる可動部とから構成され、
    前記可動部は、第2の溝を有する第1の蓋を備え、前記固定部は、第2の蓋を備え、
    前記可動部の前記第1の蓋を閉じると、前記第1の溝と前記第2の溝との間で前記光ファイバを長手方向に動かすことができるように把持し、
    前記固定部の前記第2の蓋を閉じると、該第2の蓋が前記第1の溝に対して前記光ファイバを押圧して動かない状態で把持し、前記延伸部の長さは40mm以上であること
    を特徴とする光ファイバホルダ。
  3. 前記2本の延伸部の間隔は9mm以上であること
    を特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバホルダ。
  4. 前記第1の溝の断面形状がV字形状であり、
    前記第1の蓋を閉じたときの前記第1の溝の底部から前記第2の溝の底部までの距離が0.375mm以上であり、
    前記第2の蓋を閉じたときの前記第1の溝の底部から前記第2の蓋までの距離が0.375mm未満であること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光ファイバホルダ。
  5. 前記第1の溝の断面形状がU字形状であり、
    前記第1の蓋を閉じたときの前記第1の溝の底部から前記第2の溝の底部までの距離が0.25mm以上であり、
    前記第2の蓋を閉じたときの前記第1の溝の底部から前記第2の蓋までの距離が0.25mm未満であること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光ファイバホルダ。
  6. 請求項1に記載の光ファイバホルダへの光ファイバの把持方法であって、
    先端部の被覆を除去してガラスを露出させた光ファイバを、ガラスを露出させた側が前記延伸部側に位置するように前記第1の溝へ設置し、前記第1の蓋を閉じて前記光ファイバを長手方向に動かすことができる状態で把持する工程と、
    前記光ファイバの被覆除去開始箇所を前記延伸部の先端と一致させる工程と、
    前記第2の蓋を閉じて、前記光ファイバを前記光ファイバホルダに固定する工程と
    を含むことを特徴とする光ファイバホルダへの光ファイバ把持方法。
  7. 請求項2に記載の光ファイバホルダへの光ファイバの把持方法であって、
    先端部の被覆を除去してガラスを露出させた光ファイバを、ガラスを露出させた側が前記延伸部側に位置するように前記第1の溝へ設置し、前記可動部の前記第1の蓋を閉じて前記光ファイバを長手方向に動かすことができる状態で把持する工程と、
    前記可動部を前記延伸部の先端位置へ移動させる工程と、
    前記光ファイバの被覆除去開始箇所を前記延伸部の先端と一致させる工程と、
    前記固定部の前記第2の蓋を閉じて、前記光ファイバを前記光ファイバホルダに固定する工程と
    を含むことを特徴とする光ファイバホルダへの光ファイバ把持方法。
  8. 請求項6または7に記載の光ファイバ把持方法で光ファイバを把持した光ファイバホルダを使用した光コネクタ組立方法であって、
    光コネクタが前記2本の延伸部の間に位置するように前記光ファイバホルダを設置し、前記光ファイバホルダを前記光コネクタへ向かって前進させ、前記光ファイバを前記光コネクタ内へ挿入することを特徴とする光コネクタ組立方法。
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