JP5198340B2 - エンジンのノック制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンのノッキング(以下、「ノック」と呼ぶ)ノック制御装置に関し、特に、点火時期の遅角を要するノックと遅角を必要としないノックとを見極めることができるエンジンのノック制御装置に関する。
内燃機関つまりエンジンでは、一般に、ノックが生じていると判定したときに点火時期を遅角(リタード)させ、これとは逆に、ノックが生じていないと判断されるときには点火時期を徐々に進角させて点火時期を最適化する点火時期制御が行われている。特許文献1に記載されたノック制御装置は、エンジンに発生する振動をノックセンサで検出し、検出された振動の強度分布に基づいてノック判定レベルを設定し、検出される振動とノック判定レベルとの比較によってノックの発生有無を判定するとともに、前記振動強度が、強度分布について予め推定されている分布から外れたとき、フェール処理を行う手段を有するものである。
また、特許文献2には、ノックセンサの出力信号にはエンジンノイズが含まれることに鑑み、このノイズレベルが平均値を上回ると、これをノックとみなして点火時期をリタードさせる制御を行うノック制御装置において、過度なリタード量での運転を低減するものが提案されている。
特開2002−188504号公報 特開平1−100375号公報
エンジンのノックには、連続的に発生するものと、単発的に発生するものとがある。これらのうち、連続的に発生するものに対しては点火時期のリタードして適正化する必要があるが、単発的に、小さい頻度で発生するものに対しては、点火時期をリタードさせないでも、エンジンに対する影響は少ない。
特許文献1、2に記載されているノック制御装置では、ノックの発生頻度に関わらず、振動レベルが所定値より大きい場合はノックが単発であってもノックと判定して点火時期をリタードさせる処理を行う。その際、単発ノックに対する処理後には、すぐさま、点火時期を戻したり、進角させたりする処理も必要である。このような進角やリタードの処理は、制御装置を構成するマイクロコンピュータに余分な負担を強いることになるので、単発のノック判定で、リタードしたり進角したりする処理は少ない方が望ましい。また、逆に振動レベルが小さくてノックと判定されない燃焼の場合であっても、連続的に発生するノックの場合には、エンジン保護の観点から点火時期をリタードした方が良いケースが存在することもある。
本発明の目的は、上記課題に対して、ノックの振動レベルの大小でノックを判定するのではなく、エンジン保護の観点で、経時的な判断を入れてノック燃焼をさせない状態をつくるようにしたエンジンのノック制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明は、エンジンに取り付けられたノックセンサによる検知データが所定のノック判定値以上かどうかを判定するノック判定手段と、該ノック判定手段によりノッキングが発生していると判断された時に、エンジン出力を低減するエンジン出力低減手段とを備えたエンジンのノック制御装置において、所定時間毎の前記検知データの発生数分布を、該検知データのノックレベル電圧に対応させて検出するデータ分布検出手段を備え、前記ノック判定手段で前記検知データのレベルがノック判定値以上であると判定されたときに、前記検知データの発生数分布に基づいてエンジンの出力低減要否を判定するように構成されている点に第1の特徴がある。
また、本発明は、所定時間内にノックセンサから入力された複数の検知データを、その電圧値に基づいて、段階的に設定した電圧領域に振り分けて前記検知データの電圧値毎の分布を検出するデータ分布検出手段と、前記検知データの分布に基づき、最も多くの検知データが振り分けられた前記電圧領域をピーク領域として検出するピーク領域検出手段と、前記ピーク領域検出手段で検出されたピーク領域に含まれる検知データ数を、前記所定時間内に検知された全データ数で除算して前記ピーク領域内に含まれる検知データ数の割合を算出する割合計算手段と、前記割合計算手段で計算された割合が、リタード判定割合以下の場合に点火リタード指令を出力するリタード判定手段とを具備し、ノックセンサの検知データのレベルが所定のノック判定電圧以上であったときに前記リタード判定手段が付勢されるように構成されている点に第2の特徴がある。
また、本発明は、所定時間内にノックセンサから入力された複数の検知データを、その電圧値に基づいて、段階的に設定した電圧領域に振り分けて前記検知データの電圧値毎の分布を検出するデータ分布検出手段と、前記所定時間内に出力された複数の前記検知データのデータ数の合計値を、前記検知データが振り分けられた電圧領域の数で除算して、検知データ数の平均値を算出する平均手段と、前記平均手段で計算された検知データ数の平均値が、リタード判定平均値以下の場合に点火リタード指令を出力するリタード判定手段とを具備し、ノックセンサの検知データのレベルが所定のノック判定電圧以上であったときに前記リタード判定手段が付勢されるように構成されている点に第3の特徴がある。
さらに、本発明は、所定時間内にノックセンサから入力された複数の記検知データを、その電圧値に基づいて、段階的に設定した電圧領域に振り分けて前記検知データの電圧値毎の分布を検出するデータ分布検出手段と、前記所定時間内に出力された複数の前記検知データのノックレベル電圧の合計を、前記所定時間内に出力された検知データ数で除算して、検知データのノックレベル電圧の平均値を算出する平均手段と、前記平均手段で計算された平均値が、リタード判定平均値以上の場合に点火リタード指令を出力するリタード判定手段とを具備し、ノックセンサの検知データのレベルが所定のノック判定電圧以上であったときに前記リタード判定手段が付勢されるように構成されている点に第4の特徴がある。
第1〜第4の特徴を有する本発明によれば、ノックセンサによる検知データのレベルがノック判定値を超えている場合でも、単発のノックの場合には、直ちに点火時期のリタードは実施されず、さらに、ノックのレベルが判定値未満であても、その発生頻度により点火時期のリタードを行うことができる。つまり、所定時間内にノックセンサで検知されたデータの発生数の分布を調べ、この分布に基づき、検知データの発生頻度が高い中でノック判定されたと判定されたときにだけ、リタード指令を発生して点火時期をリタードさせることができる。
したがって、単発的に高いレベルの検知データが発生してもリタード指令は発生しないので、必要以上に点火時期の変更が行われず、常に最適な点火時期でエンジンを運転可能な状態とすることができる。また、CPUを含む制御装置の処理負担を軽減することができる。さらに、レベルは低いが高い頻度でノックが発生している状況で、高いレベルのノックの発生が予想される場合にも予め点火時期がリタードされるので、エンジンを良好に保護することができる。
本発明の一実施形態に係るノック制御装置の要部機能を示すブロック図である。 ノックセンサによる検知信号の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るノック制御装置のシステム構成図である。 ノックレベル電圧毎の検知信号の発生数分布を示す図である。 データ分布検出処理のフローチャートである。 リタード判断処理のフローチャートである。 第2実施形態に係る平均値判定のフローチャートである。 第3実施形態に係るノックレベル電圧毎の、検知データの発生数の分布を示す図である。 第3実施形態に係る平均値判定の要部機能を示すブロック図である。
図2は、ノックレベル、つまり後述のノックセンサの出力電圧を所定のサンプリング間隔で検知した実験結果を示す。図2において、横軸には、エンジンのシリンダ内圧力(指圧)の変化量(Δ指圧)、つまり前回値に対する今回値の差(絶対値)をとっている。
同図において、黒丸で示したマークは、例えば、特許文献1に記載された方法によってノック有りと判定されたノックセンサの出力値であり、黒三角で示したマークは同じ方法でノック無しと判定されたノックセンサの出力値である。この図から判るように、ノック有りと判定された検知信号の分布と、ノック無しと判定された検知信号の分布には違いがある。すなわち、ノック有りと判定された検知信号は広く分布しており、ノック無しと判定された検知信号は狭い範囲に限定されている。
そこで、本発明者等は、ノックセンサの出力電圧がノック判定電圧を超えるような大きい値であった場合でも、直ちに点火時期を遅角(リタード)させず、所定時間内にノックセンサで検出した信号の分布状況に基づいて後述のリタード要否判定を行い、その判定結果によってリタードさせるか否かを決定するようにした。以下、実施形態に従って本発明を説明する。
図3は、本実施形態に係るエンジンのノック制御装置のシステム構成図である。図3において、エンジン1は、燃料噴射装置2を有する4サイクル水冷式エンジンである。エンジン1は、クランク軸3の回転数を検知する回転数センサ4と、スロットル弁5の開度を検知するスロットルセンサ6と、水冷ジャケットを有するエンジンシリンダ7の壁外面の、燃焼室8近傍に配置されたノックセンサ9とを備えている。燃焼室8には、点火装置(点火プラグ)10が設けられる。
エンジン制御装置(ECU)11には、回転数センサ4およびスロットルセンサ6の検知信号を読み込んで燃料噴射装置2による燃料噴射量や点火装置10による点火時期を計算し、燃料噴射装置2および点火装置10に指示を与える機能を有する。
ノックセンサ9はシリンダ7の振動強度に応じた電圧信号を検知データとして出力する。ECU11は、所定のサンプリング間隔でノックセンサ9からの検知データを読み込み、ノック判定をし、その結果に基づいて、点火装置10の点火時期をリタードさせる機能を有する。ECU11は、マイクロコンピュータ(CPU)12を備えており、燃料噴射量や点火時期、あるいはノック判定に基づくリタード処理等は、このCPU12の機能として実現する。
図4は、所定時間におけるノックセンサ9の検知データ(ノックレベル電圧)の分布の例を示す図であり、横軸はノックレベル電圧を、縦軸は所定時間におけるノックレベル電圧毎の検知データの発生数をそれぞれ示す。同図において、分布Aでは、ノックレベル電圧の低い領域にだけ検知データが数多く検知され、狭い範囲に検知データが集中している。そして、分布がBからCへと移るにつれてノックレベル電圧が高い領域でも検知データが発生され、広い範囲に検知データが分布するようになり、最も多いノックレベル電圧の発生数が、全検知データに占める割合が低下している。つまり分布CのピークP3は、分布A、Bのピーク値P1、P2よりも低くなっている。
分布Aは、図2に示したサンプリングデータのうち、ノック無しと判定されたノックレベル電圧の分布を示し、分布Cは、同ノック有りと判定されたノックレベル電圧の分布を示す。また、分布Bは、分布A、Bの中間的な分布Cの例であり、本実施形態では、リタードが不要と判定される分布状態である。
ノック判定値Vkより大きいノックレベル電圧が検知されたときは、一次的にノック発生と判定される。しかし、このようなノックレベル電圧が検知された場合でも、それが、単発的に発生したものである場合は、リタードが必要なノックであるとはみなさない。
そこで、本実施形態では、ノックレベル電圧がノック判定値Vkを超えるものであった場合、所定時間内で検知データが最も多く集中しているノックレベル電圧(後述するピーク領域)を検出し、そのピーク領域に含まれる検知データの発生数の、該所定時間内で検知されたすべての検知データの数に占める割合が、予め設定した割合以下となった場合、例えば、分布Cに示すように広い範囲にノックセンサ9の検知データが分布している場合にだけ、リタードが必要なノックレベル電圧が検知されたと判定するようにした。
図1は、ノック制御装置に係るCPU12の要部機能を示すブロック図である。図1において、読み込み部13は、クロックCKが入力される毎にノックセンサ9の検知データであるノックレベル電圧(検知データ)を読み込む。読み込まれた検知データは記憶部14に記憶されるとともに、ノック判定部15に入力される。記憶部14は所定個数の検知データを記憶することができ、入力された検知データがこの所定個数になると、最も古い検知データは消去されて新しい検知データで書き換えられる。したがって、記憶部14には、読み込み周期と記憶データ数とで決定される時間内で読み込まれた検知データが格納される。ノック判定部15は、ノック判定値Vkと検知データとを比較し、検知データがノック判定値以上であると、ノック検出信号を出力する。
データ分布検出部16は、記憶部14に記憶されている検知データを、段階的に設定された複数のノックレベル閾値と比較して、各検知データが、複数のノックレベル閾値で区切られる複数のノックレベル領域のどこに含まれるかを判断する。つまり、ノックレベル領域毎にノックレベル電圧に対応する検知データが振り分けられ、ノックレベル領域毎の検知データの分布が決定される。
ピーク領域検出部17は、各ノックレベル領域のうち、最も多くの検知データが含まれているノックレベル領域(ピーク領域)を検出する。割合計算部18では、ピーク領域検出部17で検出されたピーク領域内の検知データ数、つまり検知データ発生数の最も多いノックレベル領域に含まれる検知データ数PDNを、記憶部14に記憶されているすべての検知データ数DNで除算し、ピーク領域データ数割合RATEを計算する。
リタード判定部19では、ピーク領域データ数割合RATEを所定のリタード判定割合RATErefと比較し、ピーク領域データ数割合がリタード判定割合以下の場合(RATE<RATEref)にリタード指令を出力する。
リタード指令は点火時期制御部20に入力され、点火時期制御部20は、所定の点火角度だけリタードさせた点火信号を点火装置10に供給する。
図1の構成において、ピーク領域検出部17、割合計算部18、およびリタード判定部19は、ノック判定部15でノック判定がなされたときに作動させる。しかし、少なくともリタード判定部19だけをノック判定に応答して作動させるようにし、ピーク領域検出部17や割合計算部18は常時作動させていてもよい。
図5は、データ分布検出部16の処理を示すフローチャートである。ステップS1では、記憶部14から、記憶されている検知データを一つ読み出す。ステップS2では、検知データのノックレベルLが第1の閾値L1以下か否かを判定する。ステップS2が肯定ならば、ステップS3に進んで第1カウンタのカウンタ値C1をインクリメントする。ステップS2が否定ならば、ステップS4に進んで検知データのノックレベルLが第2の閾値L2(L2>L1)以下か否かを判定する。ステップS4が肯定ならば、ステップS5に進んで第2カウンタのカウンタ値C2をインクリメントする。ステップS4が否定ならば、ステップS6に進んで検知データのノックレベルLが第3の閾値L3(L3>L2)以下か否かを判定する。
ステップS6が肯定ならば、ステップS7に進んで第3カウンタのカウンタ値C3をインクリメントする。ステップS6が否定ならば、以下、同様にノックレベルLをすべての所定閾値と比較して、ステップS8では、最後の閾値Lnと検知データのノックレベルLとを比較する。つまり閾値の数はn個である。ステップS8の判定が肯定ならばステップS9に進んで第nカウンタ値Cnをインクリメントする。
ステップS8の判定が否定ならば、ステップS10に進んで、記憶部14内の、すべての検知データのノックレベルを判定したか否かを判断する。記憶部14の検知データのノックレベルをすべて判定するまでは、ステップS10は否定となってステップS1に戻る。記憶部14の検知データをすべて判定したときに、ステップS10は肯定となり、このフローチャートを抜ける。
図6は、リタード判断の処理を示すフローチャートである。この処理は、ノック判定部15、ピーク領域検出部17、割合計算部18、およびリタード判定部19の処理に相当する。ステップS11では、ノックセンサ9から読み込んだ検知データのノックレベル電圧がノック判定値Vk以上か否かを判定する。ステップS11が肯定ならば、ステップS12に進む。ステップS12では、カウンタ値C1〜Cnのうち、最大のカウンタ値を抽出し、検知データ数PDNとする。つまり、複数の閾値で区切られた領域のうち、最も多くの検知データが分布している領域内の検知データ数を決定する。
ステップS13では、検知データ数PDNを、全ての検知データ数、つまりカウンタ値C1〜Cnの合計値DNで除算してピーク領域データ数割合RATEを計算する。ステップS14では、ピーク領域データ数割合RATEがリタード判定割合RATE以下か否かを判断する。ステップS14が肯定ならばステップS15に進んでリタード指令を出力する。ステップS16では、カウンタ値C1〜Cnをゼロにリセットする。ステップS14が否定の場合は、ステップS15をスキップしてステップS16に進む。
ノックレベル電圧がノック判定値Vk未満ならば、ステップS12が否定となるので、リタード要否の判断は行わないので、ステップS16に進む。
このように、本実施形態では、検知データが最も集中しているノックレベル領域内の検知データ数の、記憶部14に格納した全検知データ数に占める割合が所定割合より小さいときに、リタードを要するノックが発生していると判定する。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。図4に示した分布の例から分かるように、ノック有りと判定されている分布は、ノック無しと判定されている分布と比較すると、ピークが下がっていて、かつノックレベル電圧の拡がりが大きいので、分布の平均値も下がっている。したがって、この分布の平均値がノック判定平均値以下になったときにリタード指令を発生させる。
図7は、第2実施形態に係るフローチャートである。ステップS20では、検知データが少なくとも1つ含まれているノックレベル領域の数NNLを検出する。つまり、前記ステップS1〜S10の処理と同様の処理を行い、この処理が終了したときにカウンタ値C1〜Cnのうち「1」以上であるカウンタの数を検出する。領域の数NNLは、図4に示した分布A、Bよりも分布Cの方が多い。
ステップS21では、記憶部14に記憶されている検知データ数Dn、つまり前記ステップS1〜S10と同様に処理された検知データの数を、ステップS20で検出されたノックレベル領域数NNLで除算して平均値DAVEを算出する。
ステップS22では、平均値DAVEがノック判定平均値AVref以下か否かを判定するステップS22が肯定ならばステップS23に進んでリタード指令を出力する。ステップS24では、カウンタ値C1〜Cnをゼロにリセットする。ステップS22が否定ならば、ステップS23をスキップしてステップS24に進む。
こうして、図4に示した分布Cのようにノックレベル電圧が広い範囲に拡がっている場合は、平均値DAVEが低くなるし、図4の分布Aのように検知データが狭いノックレベル電圧領域に集中している場合は、平均値DAVEが高くなるので、平均値DAVEの大小に基づいてリタード要否を判定する。
続いて、本発明の第3実施形態を説明する。第2実施形態では、検知データの発生数の平均値に基づいてリタードの要否を判定した。第3実施形態では、平均値をノックレベル電圧の軸方向で算出する。図8を参照して説明する。図8は、ノックレベル電圧毎の、検知データの発生数の分布を示す図であり、図4と同様の図である。この図8において、各分布A、B、Cに関してノックレベル電圧軸方向で計算した平均値は、符号Aa、Ba、Caのようになり、ノック無しの分布A、Bのノックレベル電圧軸方向の平均値Aa、Baよりもノック有りの分布Cのノックレベル電圧方向の平均値Caの方が高くなっているのが分かる。
そこで、記憶部14に記憶された全検知データのノックレベル電圧の平均値を計算し、この平均値がノック判定電圧平均値以上であった場合にリタード指令を出力する。
図9は、第3実施例に係るCPU12の機能を示すブロック図である。図7において、電圧合計部21は、記憶部14に記憶されているすべての検知データつまりノックレベル電圧値を合計して電圧平均部22に入力する。電圧平均部22は、電圧合計部21から入力された電圧合計値Vを、記憶部14に記憶されている全ての検知データ数DNで除算して検知データのノックレベル電圧平均値Vavを算出する。
ノック判定基準値記憶部23には、ノックレベル電圧平均値Vavを判定するための基準値(リタード判定平均値)Vrefが格納されており、平均値判定部(リタード判定手段)24では、この基準値Vrefとノックレベル電圧平均値Vavとを比較し、ノックレベル電圧平均値Vavが基準値Vref以上であれば、リタード指令を出力する。
上述のように、本実施形態によれば、ノック判定値Vk以上のノックレベル電圧を検知したときに、ノックレベル電圧の分布に基づき、検知された高いノックレベル電圧が突発的に発生しただけのものか、連続した多くのノックレベル電圧の一つであって、連続的にノック発生しやすい状況が生じているのかを判断できる。これによって、不必要なリタード処理をなくすことができる。
1…エンジン、 7…シリンダ、 9…ノックセンサ、 10…点火装置、 11…ECU、 12…マイクロコンピュータ(CPU)、 15…ノック判定部、 16…データ分布検出部、 17…ピーク領域検出部、 18…割合計算部、 19…リタード判定部、 20…点火時期制御部

Claims (1)

  1. エンジンに取り付けられて、エンジンの振動に応じた電圧値を検知データとして出力するノックセンサ(9)と、
    所定時間内にノックセンサ(9)から入力された複数の前記検知データを、その電圧値に基づいて、段階的に設定した電圧領域に振り分けて前記検知データの電圧値毎の分布を検出するデータ分布検出手段(16)と、
    前記検知データの分布に基づき、最も多くの検知データが振り分けられた前記電圧領域をピーク領域として検出するピーク領域検出手段(17)と、
    前記ピーク領域検出手段(17)で検出されたピーク領域に含まれる検知データ数を、前記所定時間内に検知された全データ数で除算して前記ピーク領域内に含まれる検知データ数の割合を算出する割合計算手段(18)と、
    前記割合計算手段(18)で計算された割合が、リタード判定割合以下の場合に点火リタード指令を出力するリタード判定手段(19)とを具備し、
    ノックセンサ(9)の検知データのレベルが所定のノック判定電圧以上であったときに前記リタード判定手段(19)が付勢されるように構成されていることを特徴とするエンジンのノック制御装置。
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