JPS635143A - 内燃機関のノツキング制御装置 - Google Patents

内燃機関のノツキング制御装置

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JPS635143A
JPS635143A JP14665786A JP14665786A JPS635143A JP S635143 A JPS635143 A JP S635143A JP 14665786 A JP14665786 A JP 14665786A JP 14665786 A JP14665786 A JP 14665786A JP S635143 A JPS635143 A JP S635143A
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JP
Japan
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knocking
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smoothed
engine
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JP14665786A
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English (en)
Inventor
Kuniaki Sawamoto
沢本 国章
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は内燃機関のノッキング制御装置に関し、詳しく
は、エンジンのノッキング回避と、ブレイグニションに
よるエンジンの破壊を防止する制御装置に関する。
(従来の技術) 一般に、内燃機関のノッキング制御装置は、エンジンの
異常燃焼に伴って発生するノッキングを圧力センサ等の
ノッキング検出手段で検出し、この検出結果を所定の比
較基準値と比較してノッキングの発生の有無を判断して
いる。そして、この判断結果に基づいて点火時期を調整
してノッキングを調整するとともに適切な燃焼を行わせ
ることを目的としている。
この場合、ノッキング検出手段はノッキングのみを検出
するのではなく、エンジンの発生するバックグランドノ
イズ、例えば、正常な燃焼に伴う気筒内圧力変化、加速
時に伴う圧力変化等を含んでおり、これらのバックグラ
ンドノイズは一定ではなく、エンジンの運転状態によっ
て経時変化する。また、ノッキング検出手段の出力特性
にもバラツキがあり、バックグランドノイズとして作用
する。
このバックグランドノイズよりノッキングをいかに的確
に判別するかがノッキング回避にとって重要な問題とな
る。
従来、この問題点に着眼して提案されたものとしては、
例えば、特開昭59−39972号公報に記載されたも
のが知られている。このノッキング制御装置は、所定ク
ランク角期間のノッキング検出手段の出力の平均値をバ
ンクグランドノイズとして採用し、このバックグランド
ノイズのk(定数)倍を第1比較基準値とする。そして
、所定クランク角期間のノッキング検出手段の出力の最
大値を第1比較基準値と比較し、最大値が第1比較基準
値より大きいと、ノッキング発生と判断して点火時期を
遅角させる。また、ノッキング検出手段の出力の最大値
をあらかじめ定めた固定値である第2比較基準値と比較
し、最大値が第2比較基準値より大きいと、ノッキング
発生と判断して点火時期を遅角させる。したがって、バ
ンクグランドノイズの影響を防止しつつ、ノッキングを
検出することができるとともに、バンクグランドノイズ
として採用している平均値が上昇して第1比較基準値よ
りも大きくなり過ぎた場合においても、ノッキングの検
出を第2比較基準値に基づいて行うことができる。そし
て、バックグランドノイズとして採用しているノッキン
グ検出手段の出力の平均値は、ノッキング検出手段の出
力波形を整流回路で整流し、積分回路で平均した値であ
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の内燃機関のノッキング
制御装置にあっては、比較基準値としてノッキング検出
手段の出力の平均値に一定数を乗じた値を採用している
ため、エンジンの高回転域においては、ノッキングが発
生していなくても、高レベルのバンクグランドノイズが
長期間4I続され、また、運転条件によりバックグラン
ドノイズのレベルが急激に変化するため、比較基準値が
高(演算されることとなり、バックグランドノイズを区
別してノッキングを的確に検出することができない。そ
の結果、ノッキングを確実に回避することができず、エ
ンジンの最大トルクのかせぎ代が小さくなり、また、ノ
ック音を発生させるだけでなく、エンジンの耐久性を悪
化させるという問題点があった。
(発明の目的) そこで本発明は、ノッキング検出手段の所定クランク角
期間の出力を定量化するとともに、これを重みづけして
平滑化した値をバックグランドノイズとして、この平滑
値と定量値とを除減算する一方、さらにノッキングをバ
ックグランドノイズから分離し、この演算値を所定の比
較基準と比較し、かつ平滑値に上限値を設定することに
より、ノッキングの大きさを的確に判別するとともに、
異常発生時における平滑値の異常な増大を抑制して、ノ
ッキングを精度よく回避するとともに、ブレイグニショ
ンによるエンジンの破壊を防止することを目的としてい
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明による内燃機関のノッキング制御装置は上記目的
達成のため、その基本概念図を第1図に示すように、エ
ンジンのノッキングを検出するノッキング検出手段aと
、エンジンのクランク角を検出するクランク角検出手段
すと、所定のクランク角期間におけるノッキング検出手
段aの出力を定量化する定量化手段Cと、定量化手段C
の出力を重みづけして平滑化する平滑化手段dと、平滑
化手段dの平滑値に上限値を設定する上限値設定手段e
と、定量化手段Cの出力および平滑化手段dの出力に基
づいてノッキングの大きさを判別する判別手段rと、判
別手段fの判別結果に基づいてノッキングを回避する制
御値を演算する回避演算手段gと、回避演算手段gの出
力に基づいてノッキングを回避するように燃焼状態を操
作する操作手段りと、を備えている。
(作用) 本発明では、ノッキング検出手段の所定クランク角期間
の出力が定量化されるとともに、これを重みづけして平
滑化した値がバックグランドノイズとされ、この平滑値
と定量値とが除減算される一方、さらにノアキングがバ
ックグランドノイズから分離される。そして、この演算
値が所定の比較基準値と比較され、かつ平滑値に上限値
が設定される。
したがって、ノアキングの大きさが的確に判別されると
ともに、異常発生時における平滑値の異常な増大が抑制
され、ノッキングが精度よく回避されるとともに、ブレ
イグニションによるエンジンの破壊が防止される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面、に基づいて説明する。
第2〜第12図は本発明の第1実施例を示す図であり、
本実施例は、多気筒内燃機関に適用したものである。
まず、構成を説明すると、第2図において、1はエンジ
ンのシリンダへンド2に各気筒毎に取り付けられた点火
プラグであり、各点火プラグ1はシリンダヘッド2との
間にノッキング検出手段としての座金型の圧力センサ3
を挟持している。
圧力センサ3は圧電素子で形成され、気筒内圧力の変化
を電荷量の変化として出力する。圧力センサ3の出力は
コントロールユニット4に入力されており、コントロー
ルユニット4はチャージアンプ5、マルチプレクサ6、
バンドパスフィルタ7、整流器8、積分器9およびマイ
クロコンピュータlOにより構成されている。また、チ
ャージアンプ5は、例えば第3図に示すように、コンデ
ンサ(例えば、o、oiμF ) 11、抵抗(例えば
、IMΩ)12およびオペアンプ13で構成されており
、圧力センサ3の電荷量の変化を電圧変化として出力す
る。このチャージアンプ5は各気筒毎に設けられた圧力
センサ3の数に対応した数だけ備えられている。
マルチプレクサ6は各チャージアンプ5より入される信
号をマイクロコンピュータ10からの信号に基づいて各
圧力センサ3で所定のクランク角期間検出した値を時分
割して出力しており、このクランク角期間は各気筒毎の
ノッキングとバックグランドノイズを十分検出できる期
間(例えば、圧縮上死点前70°から圧縮上死点後50
°の期間)に設定されている。
バンドパスフィルタ7は5〜20kHz程度のバンドパ
スフィルタであり、ノッキングによる信号のみを燃焼に
よる低周波の圧力変化から分離している。
整流器8はバンドパスフィルタ7を通過した信号を整流
する。
積分器9は整流器8で整流された信号を所定のクランク
角期間のみ積分し、積分開始および終了はマイクロコン
ピュータlOからの信号により制御される。本実施例で
は上死点後10°で積分を開始し、上死点後50°で積
分を終了する。上記チャージアンプ5、マルチプレクサ
6、バンドパスフィルタ7、整流器8および積分器9は
全体として所定クランク角期間の圧力センサ3の出力を
定量化する定量化手段101を構成している。
マイクロコンピュータ10は、A/D変換器14、I1
0ポート15、CPU16、RAM17およびROM1
8で構成され、平滑化手段、上限値設定手段、判別手段
および回避演算手段としての機能を有する。A/D変換
器14には前記積分器9からの信号が入力され、A/D
変換器14は積分値をディジタル信号に変換してI10
ポート15に出力する。■10ポート15はA/D変換
器14からの信号を取り込むとともに、クランク角セン
サ(クランク角検出手段)23からのクランク角を表示
する信号等を取り込み、前記マルチプレクサ6および積
分器9に制御信号を出力する。また後述するパワートラ
ンジスタ19に点火信号を出力するCPU16はROM
18に書き込まれているプログラムに従ってI10ポー
ト15より必要とする外部データを取り込んだり、また
、RAM17との間でデータの授受を行ったりしながら
演算処理したデータをI10ポート15へ出力する。R
OM1BはCPU16を制御するプログラムを格納して
おり、RAM17は、例えば、不揮発性メモリにより構
成されて演算に使用するデータをマツプ等の形で記憶す
るとともに、その記憶内容をエンジンの停止後も保持す
る。
パワートランジスタ19はコントロールユニット4から
点火信号が入力されると、ONとなり、点火コイル20
の一次電流が流れる。このパワートランジスタ19のO
N、OFFにより点火コイル20で昇圧された高電圧が
、配電器21で選定された気筒の点火プラグ1に供給さ
れ、該気筒の混合気が点火される。
22A〜22Fは各気筒の吸気ポートに装着されたイン
ジェクタ(操作手段)であり、コントロールユニット4
から噴射信号が入力されると、各気筒に燃料を噴射する
次に作用を説明する。
圧力センサ3の出力信号は、第4図(a)、(b)に示
すように、燃焼に伴う筒内圧力変化の波形に高周波のノ
ッキング波形が乗ったものとなっている。したがって、
まず、この高周波の波形を取り出さなくてはならない、
また、この高周波の中にノイズが含まれており、このバ
ックグランドノイズの中からノッキング波形を判別しな
くてはならない。
本実施例では、燃焼に伴う大きな波形より高周波の波形
を取り出し、これを定量化するまでの第1の処理をチャ
ージアンプ5から積分器9までの定量化手段101で行
っており、高周波のバックグランドノイズの中よりノッ
キングを判別して点火時期を制御する第2の処理をマイ
クロコンピュータ10で行っている。
まず、第1の処理について説明する。
各圧力センサ3の出力波形は、第4図(a)に示すよう
に、燃焼に伴う低周波の波にノッキング等による高周波
の波が乗っており、この低周波の波は該気筒で1行程光
たり1回発生する。チャージアンプ5は圧力センサ3の
出力を電圧信号に変換し、マルチプレクサ6で、マイク
ロコンピュータ10からの指示に従って、所定クランク
角期間(例えば、圧縮上死点前70°から圧縮上死点後
50°の期間)毎に各気筒の圧力センサ3を時分割して
、第4図(b)の波形とする0次いで、バンドパスフィ
ルタ7で高周波の波だけを取り出して第4図(c)の波
形とし、整流器3で半波整流して第4図(d)の波形と
する。この整流した波を積分器9で積分して第4図(e
)の波形とし、高周波成分を定量化する。したがって、
燃焼による低周波の大きな圧力変化からノッキング等に
よる高周波の圧力変化のみを検出し、かつ定量化するこ
とができる。なお、第4図(C)、(d)中にパルス状
の大きな波形があられれているが、これは、マルチプレ
クサ6での切換えによるショックで発生するものである
次に、第2の処理について説明する。
第2の処理はマイクロコンピュータ10内で行われるた
め、第5図〜第7図に示すフローチャートに従って説明
する。
まず、第5図のイニシャライズルーチンについて説明す
る。
エンジンのイブニラシランスイッチがONとなると、C
PU16はステップM、でRAM17をクリアして初期
データをセットする0次いで、説明およびステップ図は
省略するが、燃料噴射量等の演算を行って、ステップM
!で基本点火時期T1をあらかじめROM1B内に記憶
されたデータテーブルよりルックアップする。この基本
点火時期Taは、例えば、エンジン回転速度と基本噴射
量をパラメータとしてあらかじめROM1B内に記憶さ
れている。ステップM、でこの基本点火時期Taを冷却
水温度に基づいて補正して点火時期’[’avを演算す
る。
次に、第6図に示す割込み処理ルーチンについて説明す
る。ステップR,でクランク角が圧縮上死点後50°か
否かを判別し、圧縮上死点後50”であるときには、ス
テップR1で第7図に示す圧縮上死点後50’の割込み
処理ルーチンを実行する。
ステップR,でクランク角が圧縮上死点後50°でない
ときは、ステップR1でクランク角が圧縮上死点後10
°であるか否かを判別し、圧縮上死点後10°であると
きには、ステップR4で前記積分器9をセントして整流
器8からの信号を積分する。
次に、第7図に示す圧縮上死点後50°の割込み処理ル
ーチンについて説明する。
ステップP1で、クランク角整流からの信号により、圧
縮上死点後50°にあるのが何番気筒であるかを判別、
すなわち気筒判別を行い、ステップP2で当該、圧縮上
死点後50°にある気筒の積分器9の出力をA/D変換
器14に出力してディジタル値に変換(A/D変換)す
る。ステップP3で、積分器9の積分結果SをRAM1
7の気筒番号nに相当するアドレスに該気筒番号nのデ
ータSnとして記憶し、ステップP4で、データSnよ
り後述する平滑値SAnを減算して差値DSn (DS
n=Sn−3An)を求める。ステップP、で、比較基
準値S/Lをルックアップする。比較基準値S/Lはエ
ンジン回転数NをパラメータとしてあらかじめROM1
8内に記憶されており、例えば、第8図に示すように与
えられる。ステップP、で差値DSnを比較基準値S/
Lと比較し、DSn≦S/Lのときには、ノッキングは
発生していないと判別して、ステップP7で差値DSn
を比較基準値S/Lの1八倍の値(1八XS/L)と比
較する。DSn2:’へXS/Lのときには、そのまま
ステップP8に進み、DSn<’へx S / Lのと
きには、ステップP、で当該気筒の点火時期補正1tT
crlをTcnxTcn−に、(k、は例えば0.05
°〜0.2°程度)として点火時期Tavを進角させる
ステップP、でDSn>3/l、のときには、ノッキン
グが発生していると判別してステップP1゜で、差値D
Snを比較基準値S/Lの4倍の値(4XS/L)と比
較し、ノッキングの大きさを判別する。DSn≦4 x
 S / Lのときには、ノッキングは大して大きくな
いと判断して、ステップpHで、点火時期補正量Tcn
をTcn=Tcn+kz  (kgは例えば1°程度)
として点火時期Tavを少し遅角させ、D S n >
 4 X S / Lのときには、ノッキングは相当に
大きいと判断して、ステップP1□で、点火時期補正、
1TcnをTcn=Tcn+に、(ksは、例えば、2
〜4°程度)として点火時期’l’avを大きく遅角さ
せる。
したがって、ノッキングレベルの大きさに対応して点火
時期Tavを制御することができる。
ステップP、で、点火時期補正量Tcnが負の値か否か
を判別し、負の値のときには、ステップP12で点火時
期補正量Tcnを零(Tcn=O)として、ノッキング
が発生していない場合に、進角しすぎて、燃焼の悪化、
排気性能の悪化等を生じるのを防止している。ステップ
PI4で、点火時期補正量Tenを上限値ULと比較し
、Tc n>ULのときには、ステップpusで、7’
cn=ULとして、遅角しすぎるのを防止している。な
お、上限値ULとしては、エンジン出力等への影響も考
慮して、10°〜20°程度を設定する。
ステップpHkで、前記平滑値SAnを次式(1)によ
り演算する。
5An=Snx (1/16)+5AnX (15/1
6)・・・・・・(1) 次に、ステップPl、で平滑値SAnの上限値5Anu
をエンジン回転数に対応してルックアップし、ステップ
pHで前記(1)式で演算されたSAnを上限値5An
uと比較する。S A n > S A n uのとき
には、ステップP8.で、5An=SAnuとして、S
Anが所定値を超えないようにしている。
(11式から明らかなように、今回実行時のデータSn
が大きな値(ノッキングが大きい)であっても、平滑値
SAnは大きく変化せず、しかも所定値5Anuを超え
ることがないので、エンジンの高回転域において、高レ
ベルのバンクグランドノイズが長期間継続されても、平
滑値SAnを低く設定でき、ステップP4で演算する差
値DSnとステップP3でルックアップする比較基準値
S/Lとの比較により、ノッキングを的確に検出するこ
とができる。
ステップP2゜で、当該気筒の点火時期Tavnを次式
(2)により演算する。
Tavn=Tav−Tcn  −−・−・・(21ここ
で、Tavは、第4図のイニシャライズ処理において求
めた点火時期である。
ステップP21で、積分器9をリセットし、ステップP
。で、マルチプレクサ6を次の気筒に切換え、本ルーチ
ンは終了する。
上記処理が各気筒毎に行われ、各気筒毎に点火時期を制
御することができる。
上記作用をグラフを用いて説明すると、いま、ノッキン
グレベルを、ノッキングの無い状態から大きなノッキン
グレベル((イ)〜(ホ))マチ、5段階に変えたとき
、A/D変換器14でディジタル変換したデータSの大
きさと、データSの累積関度との関係は、第9図に示す
ように、ノッキングの大きさに伴ってデータSの変動が
大きくなる。
第9図中、X印はデータSの大きい方から10%目のデ
ータSの大きさを示しており、以下、10%Sという。
この10%Sは安定したノッキング制御を行う場合の比
較基準値S/Lを選定する目安となる。
この10%Sは、第10図に示すように、エンジンの回
転数が低いときには、はぼ原点を通る特性であるのに対
し、回転数が高いときには、同じノッキングレベルであ
っても10%Sの大きさには大きな変動幅があり、かつ
、ノッキングの無い状態でもデータSは大きな値となる
。したがって、従来のように、このデータSを定数倍し
て比較基準値と比較しても、ノッキングの発生を的確に
検出することはできない、ところが、データSから平滑
4115Aを減算した値(S−3A) の10%値(1
0%(S−3A))は、第11図に示すように、高回転
数の場合においても変動幅が小さく、かつ、原点近くを
通る特性となり、比較基準値S/Lとの比較においてノ
ッキングをバックグランドノイズと分離して的確に検出
することができる。
次に、第7図中ステップPI?で平滑値SAnの上限値
5Anuを設定し、ステップPla〜P19でSAnの
値がこの5Anuを超えないようにした理由を第12図
に基づき説明する。
第12図(a)は特定の気筒における筒内圧力の変化を
示したものである。第12図(a)に示すように、(イ
)の時点から何らかの異常が発生して燃焼に伴う低周波
の波にノイズによる高周波の波が重畳している。このた
め、バンドパスフィルタフの出力は第12図(b)に示
すように、異常発生時点(イ)から著しく増加する。し
たがって、第12図(c)に示すように積分器9の出力
Snも異常発生時点(イ)から著しく増加して、−定値
に飽和する。
一方、平滑値SAnは前記(1)式に示すようにSnの
移動平均値であり、第12図(c)中鎖線で示すように
(イ)の時点から激増し、SAnと同一の値となる。し
たがって、SnとSAnと差値DSnは第12図(d)
の実線で示すように漸減して(0)になり、第7図中ス
テップP、の処理でD3 n < lへXS/Lと判別
されて、ステップP。
以降の処理によって点火時期が進角される。その結果、
第12図(e)中実線で示すように、点火時期は異常発
生時点から進角を継続し、最進角値となるので、ブレイ
グニションにより著しくノッキングが発生し、エンジン
が破壊される可能性がある。
これに対して、本実施例では、第12図(C)中−点鎖
線で示す上限値SAnを設定しているので、差値DSn
が第12図中(d)の−点鎖線で示すように変化し、第
7図中ステツブP、でDSn>S/上と判別されて、ス
テップPIG以降の処理により、点火時期が遅角される
。その結果、第12図(e)中−点鎖線で示すように、
次第に点火時期が遅角されるので、ブレイグニションに
よるノッキングの発生が回避され、エンジンの破壊を防
止することができる。
第13図は本発明の第2実施例を示すフローチャートで
あり、本実施例はデータSnを平滑値SAnと比較して
平滑値SAnを低い値に設定している。
第13図の説明において、ステップP、からステップP
ISまでおよびステップP0から以降は第1実施例の第
7図と同様であるので説明を省略する。
ステップP 161で、データSnと平滑値SAnを比
較し、Sn>SAnのときには、ステップP1゜2で、
平滑値SAnを前記第+1)式に従って演算する、Sn
≦SAnのときには、ステップP1゜3で、平滑値SA
nを次式(3)に従って演算する。
S A n = S n X (1/ 4 ) + S
 A n x (3/ 4 )・・・・・・(3) すなわち、データSnが前回実行時の平滑値SAnより
大きいときには、平滑値SAnの演算に際して、データ
Snの影響を小さくし、データSnがSAnより小さい
ときには、平滑値SAnの演算に大きく影響させて、平
滑値SAnが大きい方へ移行するときには緩やかに移行
させ、小さい方へ移行するときには速く移行させている
。したがって、平滑値SAnを、第14図に破線で示す
ように、−点鎖線で示す第1実施例の平滑値SAnより
小さく設定することができ、ノッキングの検出感度をよ
り一層向上させることができる。そして、さらに平滑値
SAnに上限値を設けているので第1実施例と同様な効
果を得ることができる。
第15図は本発明の第3実施例を示すフローチャートで
あり、本実施例は差値DSnを比較基準値S/Lと比較
して平滑値SAnを低い値に設定している。
第15図において、ステップP、からステップP8.ま
で、およびステップPI?以降は第1実施例の第7図と
同様であるので説明を省略する。ステップpH+におい
て、差値DSnと比較基準値S/Lを比較し、DSn≦
S/Lのときには、ノッキングが発生していないときで
あり、ステップpH2で、前記第(1)式に従って平滑
値SAnを演算し、D S n > S / Lのとき
には、ノッキング発生時であるので、このときのデータ
Snは平滑値SAnの演算に使用しないで、ステップp
t+*で、前回実行時の平滑値SAnを採用する。した
がって、ノッキング発生時の大きなデータSnに影響さ
れず、平滑値SAnを、第14図に2点鎖線で示すよう
に、小さな値に設定することができ、ノッキングの検出
感度をより一層向上させることができる。
さらに、本実施例においても、平滑値SAnに上限値を
設けているので、第1実施例と同様の効果を得ることが
できる。
上記、第1実施例、第2実施例および第3実施例の差値
DSnを比較すると、第16図に示すように差値DSn
は、第1実施例、第3実施例、第2実施例の順でその傾
きが大きくなる。したがって、例えば、ノッキングの発
生していない状Li(イ)から急に小さなノッキングが
発生した場合(ロ)において、第1実施例に比較して、
第3実施例、第2実施例の順でノッキングの感度が良好
なものとなる。なお、第16図中、(イ)〜(ニ)は第
9図と同様である。
なお、上記各実施例においては、データSnと平滑値S
Anの差値DSnを比較基準値S/Lと比較してノッキ
ングレベルを判別しているが、データSnと平滑値SA
nとの加算値を所定の比較基準値A/Lと比較しても同
様にノッキングレベルを判別することができる。
また、ノッキングを回避するのに点火時期を変更してい
るが、これに限るものでないことはいうまでもない。
(効果) 本発明によれば、ノッキング検出手段の所定クランク角
期間の出力を定量化するとともに、これを重みづけして
平滑化した値をバンクグラウンドノイズとして、この平
滑値と定量値とを除減算する一方、さらにノッキングを
バックグラウンドノイズから分離し、この演算値を所定
の比較基準値と比較し、かつ平滑値に上限値を設定して
いるので、ノッキングの大きさを的確に判別できるとと
もに、異常発生時の平滑値の異常な増大を抑制すること
ができる。したがって、ノッキングを精度よく回避でき
るとともに、プレイグンシaンによるエンジンの破壊を
防止することができる。
さらに、本発明の第2および第3実施例においては、平
滑値を小さく設定することができ、より一層ノッキング
の検出感度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本概念図、第2〜12図は本発明の
一実施例を示す図であり、第2図はその全体構成図、第
3図はそのチャージアンプを示す回路図、第4図はその
定量化手段における作用を示す波形図、第5図〜第7図
はその作用を示すフローチャートであり、第5図はイニ
シャライズ処理のフローチャート、第6図は割込み処理
のフローチャート、第7図は圧縮上死点後50’の割込
み処理のフローチャート、第8図はそのマイクロコンピ
ュータのROM内にあらかじめエンジン回転数をパラメ
ータとして記憶された比較基準値のデータテーブル、第
9図はそのデータSとデータSの累積頻度の関係を示す
図、第10図はそのノッキングレベルと10%Sの大き
さとの関係を示す図、第11図はそのノッキングレベル
と10%(S −S A)との関係を示す図、第12図
はその異常ノイズ発生時における点火時期制御の作用を
示すタイミングチャートであり、第13図は本発明の第
2実施例の作用を示すフローチャートであり、第14図
は各実施例の平滑値SAnを比較基準値S/Lおよびデ
ータSnとともに示す図であり、第15図は本発明の第
3実施例の作用を示すフローチャートであり、第16図
は各実施例の差値DSn (DSn=Sn−3An)を
10%Snとともにノッキングレベルをパラメータとし
て示す図である。 3・・・・・・圧力センサ(ノッキング検出手段)、1
0・・・・・・マイクロコンピュータ(平滑化手段、上
限値設定手段、判別手段、回避演算 手段)、 22A〜22F・・・・・・インジェクタ(操作手段)
、23・・・・・・クランク角センサ(クランク角検出
手段)、 101・・・・・・定量化手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 a)エンジンのノッキングを検出するノッキング検出手
    段と、 b)エンジンのクランク角を検出するクランク角検出手
    段と、 c)所定のクランク角期間におけるノッキング検出手段
    の出力を定量化する定量化手段と、 d)定量化手段の出力を重みづけして平滑化する平滑化
    手段と、 e)平滑化手段の平滑値に上限値を設定する上限値設定
    手段と、 f)定量化手段の出力および平滑化手段の出力に基づい
    てノッキングの大きさを判別する判別手段と、 g)判別手段の判別結果に基づいてノッキングを回避す
    る制御値を演算する回避演算手段と、h)回避演算手段
    の出力に基づいてノッキングを回避するように燃焼状態
    を操作する操作手段と、を備えたことを特徴とする内燃
    機関のノッキング制御装置。
JP14665786A 1986-06-23 1986-06-23 内燃機関のノツキング制御装置 Pending JPS635143A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5111441A (en) * 1990-02-06 1992-05-05 Sony Corporation Apparatus for generating magnetic field varying in response to an information signal
JP2010117367A (ja) * 2010-02-16 2010-05-27 Toyota Motor Corp 内燃機関のノッキング判定装置
JP2014034888A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関のノック制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5111441A (en) * 1990-02-06 1992-05-05 Sony Corporation Apparatus for generating magnetic field varying in response to an information signal
JP2010117367A (ja) * 2010-02-16 2010-05-27 Toyota Motor Corp 内燃機関のノッキング判定装置
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