JP5195498B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は内燃機関の制御装置に関する。
従来の内燃機関の制御装置として、エンジン冷間時に、筒内空燃比をリーンにし、かつ、点火時期をリタードさせた状態で燃焼を実施し、後燃えを促進してハイドロカーボン(以下「HC」という)の排出量を低減させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−45843号公報
しかしながら、筒内空燃比をリーンにすれば、燃焼安定性が悪化して火炎伝播が不十分となり、排気通路へ排出される未燃燃料が増加してしまう。そのため、HCの排出量低減効果が小さくなってしまうという問題点があった。
本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたものであり、燃焼を悪化させることなく後燃えを促進し、HCの排出量を低減させることを目的とする。
本発明は、以下のような解決手段によって前記課題を解決する
本発明は、複数の気筒群を有する内燃機関の制御装置であって、吸気弁と排気弁のバルブオーバーラップ量の調節が可能なバルブオーバーラップ量可変装置と、複数の気筒群ごとにそれぞれ独立して設けられると共に、一端が気筒群の各気筒に連結され、他端が自由端となる排気通路と、排気通路の自由端よりも上流に設けられて複数の排気通路同士を連結する連通路と、連通路を開閉する開閉弁と、冷間始動後のファーストアイドル中であるか否かを判定する暖機判定手段と、ファーストアイドル中は、暖機完了後のアイドル中よりもバルブオーバーラップ量を拡大するバルブオーバーラップ量制御手段と、ファーストアイドル中は、暖機完了後のアイドル中よりも点火時期をリタードさせる点火時期制御手段と、ファーストアイドル中は、筒内空燃比が略ストイキとなるように、排気弁閉時期よりも後に燃料を噴射する燃料噴射制御手段とファーストアイドル中に開閉弁を閉じる開閉弁制御手段と、を備え、開閉弁を閉じたときに、排気通路へと吹き抜ける空気量が最大となるように、排気通路の自由端までの長さを設定した、ことを特徴とする。
本発明によれば、エンジン冷間時にバルブオーバーラップ量を拡大し、排気弁閉時期より後に燃料を噴射することにしたので、排気通路へ吹き抜ける新気の量を増大させることができる。よって、排気通路の酸素濃度を高めることができる。そして、排気通路の酸素濃度を高めた上で、筒内空燃比を略ストイキにしてリタード燃焼を実施するので、排気通路での後燃えを促進してHCの排出量を低減させることができる。
本実施形態によるエンジン制御装置の概略構成図である。 本実施形態によるエンジンの詳細図である。 可変動弁装置の斜視図である。 触媒温度と第2所定温度との温度差に基づいて燃料増量値を算出するテーブルである。 可変動弁装置の作用について説明する図である。 本実施形態による後燃え促進制御について説明するフローチャートである。 後燃え促進制御の動作について説明するタイムチャートである。 ノンスロットル運転及びスロットル運転の場合における充填効率と新気吹き抜け量との関係を示した図である。
以下、図面等を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるエンジン制御装置の概略構成図である。
エンジン制御装置は、エンジン1と、第1排気通路2と、第2排気通路3と、連通路4と、開閉弁5と、触媒コンバータ6と、マフラ7と、コントローラ8と、を備える。
エンジン1は、それぞれ3つの気筒からなる左右のバンクを備えるV型6気筒エンジン1である。エンジン1の詳細については、図2を参照して説明する。
第1排気通路2は、エンジン1の右バンクの気筒群から排出される排気が流れる通路である。
第2排気通路3は、エンジン1の左バンクの気筒群から排出される排気が流れる通路である。
連通路4は、第1排気通路2と第2排気通路3を連通する。
開閉弁5は、連通路4の内部に設けられる。開閉弁5が開かれると、第1排気通路2と第2排気通路3とが連通する。開閉弁5が閉じられると、第1排気通路2と第2排気通路3とがそれぞれ独立した排気通路となる。
触媒コンバータ6は、第1排気通路2及び第2排気通路3にそれぞれ設けられ、排気中の有害成分を浄化する。
マフラ7は、連通路4よりも下流の第1排気通路2及び第2排気通路3にそれぞれ設けられ、排気の騒音を低下させる。
コントローラ8は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。コントローラ8には、エンジン1の運転状態等を検出するための種々のセンサからの信号が入力され、運転状態に応じてエンジン1及び開閉弁5を制御する。
図2は、エンジン1の詳細図である。以下では、説明を容易にするために、左右バンクで同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。そして、右バンクと左バンクとを区別する場合には、必要に応じて、右バンクの一部であることを示す符号Rと、左バンクの一部であることを示す符号Lとを参照符号に付け加える。
エンジン1は、右バンクのシリンダヘッド10Rと左バンクのシリンダヘッド10Lとを備える。左右のシリンダヘッド10R,10Lには、気筒ごとにVバンクの内側に沿って一対の吸気弁11が、Vバンクの外側に沿って一対の排気弁12が設けられる。また、燃焼室に臨むように、点火栓14と燃料噴射弁15とが設けられる。
吸気弁11の上方には、可変動弁装置100が設けられる。可変動弁装置100の詳細については、図3を参照して後述する。
排気弁12の上方には、排気弁12を開閉駆動するカムシャフト13が設けられる。
図3は、吸気弁の可変動弁装置100の斜視図である。
可変動弁装置100は、吸気弁11のリフト・作動角を変化させるリフト・作動角可変機構110と、吸気弁11の中心角(吸気弁11が最大リフトを迎えるクランク角度位置)の位相を進角又は遅角させる位相可変機構140と、を備える。なお、図3では1つの気筒に対応する一対の吸気弁11a,11bとその関連部品のみを簡略的に図示している。
まず、リフト・作動角可変機構110の構成について説明する。
吸気弁11の上方には、気筒列方向に延びる駆動軸111が設けられる。駆動軸111は、一端部に設けられたスプロケット142などを介して、図示しないベルトやチェーンでクランクシャフトと連係され、クランクシャフトに連動して軸周りに回転する。
駆動軸111には、気筒ごとに、一対の揺動カム112a,112bが駆動軸111に対して回転自在に取り付けられる。その作用については後で詳述するが、この揺動カム112が駆動軸111を中心として所定の回転範囲で揺動(上下動)することによって、その下方に位置するバルブリフタ113が押圧され、吸気弁11が下方にリフトする。なお、一対の揺動カム112a,112bは、互いに円筒等で同位相に固定される。
駆動軸111には、円筒状の駆動カム114が一体形成される。駆動カム114は、揺動カム112から軸方向に所定の距離だけ離れた位置に固定される。そして、駆動カム114の外周面には、リンクアーム115の基端が、回転自在に嵌合する。
駆動軸111の斜め上方には、制御軸116が、駆動軸111と平行に気筒列方向へ延びて、回転自在に支持される。
制御軸116の一端部には、制御軸116を所定回転角度範囲内で回転させるリフト量制御アクチュエータ130が設けられる。リフト量制御アクチュエータ130は、エンジン1の運転状態を検出するコントローラ8からの制御信号に基づいて制御される。
制御軸116には、制御カム117が一体形成される。制御カム117の外周面には、ロッカーアーム118が回転自在に嵌合する。ロッカーアーム118は、制御カム117の軸心を支点として揺動する。
なお、ロッカーアーム118は、制御カム117に支持される中央の基端部118aを中心に、軸方向と垂直に左右方向に伸びた形状をしている。
ロッカーアーム118の一端部と、リンクアーム115の突出端115bとは、ロッカーアーム118が上方に位置するように、両者を挿通する連結ピン119によって連結される。
ロッカーアーム118の他端部と、リンク部材120の一端部とは、両者を挿通する連結ピン121によって連結される。
リンク部材120の他端部と、揺動カム112とは、両者を挿通する連結ピン122によって、ロッカーアーム118の下方に揺動カム112が位置するように連結される。
続いてリフト・作動角可変機構110の作用について説明する。
駆動軸111がクランクシャフトに連動して回転すると、駆動カム114及びその外周に回転自在に嵌合しているリンクアーム115を介してロッカーアーム118が制御カム117の中心点を中心として揺動(上下動)する。ロッカーアーム118の揺動は、リンク部材120を介して揺動カム112へ伝達され、揺動カム112が所定角度範囲を揺動する。この揺動カム112が揺動、すなわち上下動することによって、バルブリフタ113が押圧され、吸気弁11が下方にリフトする。
ここで、リフト量制御アクチュエータ130を介して制御軸116が回転すると、ロッカーアーム118の揺動支点となる制御カム117の中心点も回転変位して、エンジン1本体に対してロッカーアーム118の支持位置が変化し、ひいては揺動カム112の初期揺動位置が変化する。したがって、揺動カム112とバルブリフトとの初期接触位置も変化する。これにより、クランクシャフト一回転あたりの揺動カム112の揺動角は常に一定なので、最大リフト量が変化する。
次に、位相可変機構140の構成及び作用について説明する。
位相可変機構140は、位相角制御アクチュエータ141を備える。
位相角制御アクチュエータ141は、スプロケット142と駆動軸111とを所定の角度範囲内において相対的に回転させる。位相角制御アクチュエータ141への油圧制御によって、スプロケット142と駆動軸111とが相対的に回転し、リフト中心角が進角又は遅角する。
図4は、可変動弁装置100の作用について説明する図である。
前述した通り、制御カム117の初期位置は連続的に変化させ得るので、これに伴って、吸気弁11のバルブリフト特性は連続的に変化する。つまり、図4の実線に示したように、可変動弁装置100は、リフト・作動角可変機構110によって、吸気弁11のリフト量及び作動角を、両者同時に連続的に拡大、縮小させることができる。各部のレイアウトによるが、例えば、吸気弁11のリフト量及び作動角の大小変化に伴い、吸気弁11の開時期と閉時期とがほぼ対称に変化する。
さらに、図4の破線に示したように、可変動弁装置100は、位相可変機構140によって、リフト中心角を進角又は遅角させることができる。
このように、リフト・作動角可変機構110と位相可変機構140とを組み合わせることによって、可変動弁装置100は、任意のクランク角度位置で吸気弁11を開閉できる。
また、リフト量を連続的に変更し得るので、本実施形態では、基本的にスロットル開度は全開のままとし、リフト・作動角可変機構110によって吸気弁11のリフト量を連続的に変更することで、吸入空気量を調節している。
ところで、エンジン冷間時は燃焼が不安定になりやすいため、未燃燃料であるHCの排出量が多くなる。そのため、従来からエンジン冷間時に点火時期をリタードさせることで、燃焼行程で燃焼しきれなかった未燃燃料を排気通路に存在する酸素と反応させて排気通路で燃焼させる、いわゆる後燃えを実施する技術が知られている。これにより、HCの排出量を低減できるとともに、排気通路で生じた高温の排気を触媒コンバータ6に導入することができるので、エンジン1を始動してから触媒が活性するまでの時間を短くできる。
ここで、後燃えを促進させるには、排気通路内の酸素濃度を高くすることが有効である。
しかしながら、排気通路内の酸素濃度を高くするために、例えば排気通路に2次空気を導入するシステムを採用すれば少なくともエアポンプの追加が必要となる。そのため、コスト及び重量が悪化するともに、エアポンプを駆動しなければならない分エンジン負荷が増大して燃費が悪化する。また、例えば筒内空燃比をリーンにすれば、燃焼安定性が悪化して火炎伝播が不十分となり、排気通路へ排出される未燃燃料が増加してしまう。そのため、後燃えによるHC低減効果が小さくなる。
そこで本実施形態では、エンジン冷間時に排気弁12の開期間と吸気弁11の開期間とが重なる期間(以下「バルブオーバーラップ期間」という)を設定するとともに、排気通路の長さを調節してバルブオーバーラップによる新気吹き抜け効果を増大させる。そして、排気弁閉時期よりも後に燃料を噴射するとともに、点火時期をリタードさせてストイキ燃焼させる。これにより、燃焼安定性を悪化させることなく後燃えを促進させる。
以下では、まず排気通路の長さを調節することでバルブオーバーラップによる新気吹き抜け効果が増大する理由について説明し、その後、本実施形態による後燃え促進制御について説明する。
排気弁12の開閉に伴って発生する排気の圧力波は、自由端で反射させると負圧波となって再び排気弁近傍まで戻ってくる。この負圧波がバルブオーバーラップ期間中に戻ってくれば、燃焼室内のガスが排気通路へと強制的に吸い出されるので、新気を効果的に吹き抜けさせることができる。
ここで、新気の吹き抜け量は、エンジン仕様やエンジン回転速度、オーバーラップ量などによっても変化するが、自由端までの排気通路の長さによって大きく変化する。
図5は、ファーストアイドル時に、オーバーラップ量を所定のオーバーラップ量に設定したときの、自由端までの排気通路長さと新気吹き抜け量との関係を示す図である。
図5に示すように、新気吹き抜け量は、所定の排気通路長さのときに最も多くなり、その長さから短くしても、また長くしても新気吹き抜け量は減少する。なお、排気通路の長さを所定の排気通路長さより短くしたときの方が、長くしたときよりも新気吹き抜け量は減少する。
本実施形態の場合、開閉弁5を閉じているときは、マフラ7が自由端となって圧力波が反射する。一方で、開閉弁5を開いたときは、第1排気通路2及び第2排気通路3の断面積が連通路4部分で急激に拡大されるため、この連通路4が自由端となって圧力波が反射する。
つまり、排気弁12から自由端までの通路長さは、開閉弁5を閉じているときに長くなり、開いているときに短くなる。したがって、開閉弁5を閉じているときのマフラ7までの通路長さを、新気吹き抜け量が最も多くなる長さに設定することで、新気を効果的に排気通路に吹き抜けさせて後燃えの促進を図ることができる。
一方で、開閉弁5を開くことで、バルブオーバーラップ中に排気通路に強制的に吸い出される燃焼室内のガス量を少なくすることができる。
図6は、本実施形態による後燃え促進制御について説明するフローチャートである。コントローラ8は、本ルーチンをエンジン1の運転中に所定の演算周期(例えば10ms)で実行する。
ステップS1において、コントローラ8は、ファーストアイドル中か否かを判定する。具体的には、エンジン水温が所定水温よりも低く、かつ停止中であればファーストアイドル中であると判定する。コントローラ8は、ファーストアイドル中であれば、ステップS2に処理を移行し、そうでなければステップS5に処理を移行する。
なお、ファーストアイドル(fast idle)とは、エンジン冷間始動後の暖機や回転保持のために、通常よりも高いアイドル回転速度で運転することをいう。
ステップS2において、コントローラ8は、吸気弁11の可変動装置を制御して、オーバーラップ期間を所定の新気吹き抜け用オーバーラップ期間に設定する。
ステップS3において、コントローラ8は、開閉弁5を閉じる。
ステップS4において、コントローラ8は、燃料噴射開始時期を排気弁閉時期よりも後に設定するとともに、点火時期を通常のアイドル時よりも遅角させる。
ステップS5において、コントローラ8は、運転状態に応じて開閉弁5を開閉する。具体的には、高出力が求められる高負荷状態のときであってバルブオーバーラップが設定される運転状態では開閉弁5を閉じる。これにより、燃焼室内の残留ガスの掃気や慣性効果による吸入空気量の増大を図れる。一方で残留ガスを利用した内部還流を実施する運転状態のときは開閉弁5を開く。これにより、容易に残留ガスを吸気通路側に戻すことができる。
図7は、後燃え促進制御の動作について説明するタイムチャートである。なお、フローチャートとの対応を明確にするため、フローチャートのステップ番号を併記して説明する。
時刻t1でエンジン1が始動され、時刻t2でファーストアイドルが始まると(図7(A);S1でYes)、コントローラ8は、連通路4の開閉弁5を閉じるとともに(図7(B);S3)、バルブオーバーラップ量を始動用バルブオーバーラップ量から新気吹き抜け用バルブオーバーラップ量に拡大する(図7(C);S2。そして、排気弁閉時期より後に燃料を噴射して、点火時期を遅角させて燃焼させる(S4)。
これにより、バルブオーバーラップ期間中に効果的に新気を吹き抜けさせることができるので、排気通路内の酸素濃度を高めることができる。したがって、リタード燃焼を実施することで排気通路内での後燃えを促進できる。
さらに本実施形態では、吸気通路に設けられたスロットル弁を全開状態とし、可変動弁装置100によってリフト・作動角を拡大縮小することで吸入空気量を調節するいわゆるノンスロットル運転を実施している。これにより、スロットル弁を開閉して吸入空気量を調節する通常のスロットル運転と比較して、新気吹き抜け量を増大させることができる。
スロットル運転の場合は充填効率が高くなるほど(高負荷運転になるほど)スロットル弁が開かれているものの、全開にされるまではコレクタ内圧力は負圧となる。しかしながら、ノンスロットル運転の場合は充填効率にかかわらず、スロットル弁は全開なので、コレクタ圧力は大気圧となる。そのため、スロットル運転の場合は吸気側に燃焼ガス吸い戻そうとする力が働くので、ノンスロットル運転の方がスロットル運転よりも新気吹き抜け量が多くなる。
図8は、ノンスロットル運転及びスロットル運転の場合における充填効率と新気吹き抜け量との関係を示した図である。図8において、実線がノンスロットル運転を示し、破線がスロットル運転を示す。
図8に示すように、ノンスロットル運転の方がスロットル運転よりも新気吹き抜け量が多くなる。なお、充填効率が高い領域で新気吹き抜け量の違いが顕著になるのは、充填効率が高い領域の方が排気弁12の開閉に伴って発生する排気の圧力波の振幅が大きくなり、負圧波によるガスの吸い出し効果が大きくなるためである。
以上説明した本実施形態によれば、ファーストアイドル中にオーバーラップ量を新気吹き抜け用オーバーラップ量まで拡大するとともに、排気弁閉時期よりも後に燃料を噴射し、リタード燃焼させる。
これにより、バルブオーバーラップ期間中に新気を吹き抜けさせることができるので、排気通路内の酸素濃度を高めることができる。したがって、リタード燃焼を実施することで排気通路内での後燃えを促進でき、HCを低減することができる。また、残留ガスが同時に掃気されるため、燃焼を安定させることができる。したがって、よりリタードした点火時期での運転も可能となり、その場合には、排温上昇速度をより向上させることができる。
また、第1排気通路2と第2排気通路3とを連通する連通路4に開閉弁5を設け、排気通路の長さを調節できるようにした。そして、開閉弁5を閉じたときに、新気吹き抜け量が最大となるように、排気通路の自由端までの長さを調節した。
これにより、開閉弁5を閉じることでバルブオーバーラップによる新気吹き抜け効果を増大させることができ、排気通路内の酸素濃度を高めて後燃えをより一層促進させることができる。また、開閉弁5を開くことで、新気吹き抜け量を抑制することができるので、内部還流実施時に、排気を効率よく吸気通路に戻すことができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
例えば、上記実施形態ではV型エンジンで説明をしたが、直列エンジンや水平対向エンジンであってもよい。
1 エンジン(内燃機関)
2 第1排気通路(排気通路)
3 第2排気通路(排気通路)
4 連通路
5 開閉弁
11 吸気弁
12 排気弁
110 リフト・作動角可変機構
140 位相可変機構
S1 暖機判定手段
S2 バルブオーバーラップ量制御手段
S3 開閉弁制御手段
S4 点火時期制御手段、燃料噴射制御手段
S5 開閉弁制御手段

Claims (5)

  1. 複数の気筒群を有する内燃機関の制御装置であって、
    吸気弁と排気弁のバルブオーバーラップ量の調節が可能なバルブオーバーラップ量可変装置と、
    前記複数の気筒群ごとにそれぞれ独立して設けられると共に、一端が気筒群の各気筒に連結され、他端が自由端となる排気通路と、
    前記排気通路の自由端よりも上流に設けられて前記複数の排気通路同士を連結する連通路と、
    前記連通路を開閉する開閉弁と、
    冷間始動後のファーストアイドル中であるか否かを判定する暖機判定手段と、
    ファーストアイドル中は、暖機完了後のアイドル中よりもバルブオーバーラップ量を拡大するバルブオーバーラップ量制御手段と、
    ファーストアイドル中は、暖機完了後のアイドル中よりも点火時期をリタードさせる点火時期制御手段と、
    ファーストアイドル中は、筒内空燃比が略ストイキとなるように、排気弁閉時期よりも後に燃料を噴射する燃料噴射制御手段と、
    ファーストアイドル中に前記開閉弁を閉じる開閉弁制御手段と、
    を備え、
    前記開閉弁を閉じたときに、前記排気通路へと吹き抜ける空気量が最大となるように、前記排気通路の自由端までの長さを設定した、
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 複数の気筒群を有する内燃機関の制御装置であって、
    吸気弁と排気弁のバルブオーバーラップ量の調節が可能なバルブオーバーラップ量可変装置と、
    前記複数の気筒群ごとにそれぞれ独立して設けられると共に、一端が気筒群の各気筒に連結され、他端が自由端となる排気通路と、
    前記排気通路の自由端よりも上流に設けられて前記複数の排気通路同士を連結する連通路と、
    前記連通路を開閉する開閉弁と、
    前記内燃機関が高負荷状態のときであって、バルブオーバーラップが設定される運転状態のときに前記開閉弁を閉じる開閉弁制御手段と、
    を備え、
    前記開閉弁を閉じたときに、前記排気通路へと吹き抜ける空気量が最大となるように、前記排気通路の自由端までの長さを設定した、
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 複数の気筒群を有する内燃機関の制御装置であって、
    吸気弁と排気弁のバルブオーバーラップ量の調節が可能なバルブオーバーラップ量可変装置と、
    前記複数の気筒群ごとにそれぞれ独立して設けられると共に、一端が気筒群の各気筒に連結され、他端が自由端となる排気通路と、
    前記排気通路の自由端よりも上流に設けられて前記複数の排気通路同士を連結する連通路と、
    前記連通路を開閉する開閉弁と、
    内部還流実施時に前記開閉弁を開く開閉弁制御手段と、
    を備え、
    前記開閉弁を閉じたときに、前記排気通路へと吹き抜ける空気量が最大となるように、前記排気通路の自由端までの長さを設定した、
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. 前記バルブオーバーラップ量可変装置は、前記吸気弁の位相を変更可能な位相可変機構を備える
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1つに記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記バルブオーバーラップ量可変装置は、前記吸気弁のリフト・作動角を変更可能なリフト作動角可変機構を備え、吸入空気量を前記吸気弁のリフト・作動角を変更して調節する
    ことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1つに記載の内燃機関の制御装置。
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