JP5756399B2 - 圧縮着火内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は圧縮着火内燃機関の制御装置に関し、より詳しくは燃料と空気とを混合して得た予混合気を燃焼室に供給し、これを高圧縮比の下で自着火を行わせ、高い熱効率を得るようにした予混合圧縮自着火式内燃機関の制御装置の改良に関する。
予混合圧縮自着火式内燃機関は、例えば特許文献1に開示されるように、燃焼室に供給される混合気(予混合気)を予混合圧縮着火燃焼させる圧縮着火運転(HCCI(Homogeneous Charge Compression Ignition)運転)と点火プラグを介して混合気を火花点火燃焼させる火花点火運転(SI(Spark Ignition)運転)のいずれかを行うように構成される。このような内燃機関においては、予混合気を高圧縮比(通常の火花点火式内燃機関の圧縮比より高い)の下で圧縮することで、同時多点的に自着火するため、燃焼室全体への火炎の伝播が早く、燃焼が短時間に完了し、よって熱効率が改善され、低燃費性を良好にしつつNOxの排出量を減少させ得る利点がある。
上記した内燃機関にあっては、始動時には火花点火運転を行い、その後暖機が終了するとき圧縮着火運転に切り替えるように構成される。しかしながら、圧縮着火運転の場合、排気温度が低下するため、排気浄化用触媒の温度も低下して活性状態を維持できず、排気エミッション性能が悪化するという不都合が発生するおそれがあった。
そこで、例えば排気を加熱するヒータなどの付加装置を配置することが考えられる。また、特許文献2に記載される如く、排気浄化用触媒を2分割にして上流側と下流側に配置するように構成し、排気温度が低下した場合であっても、下流側の触媒の活性状態を可能な限り長く維持するようにした技術が提案されている。
特開2005−69097号公報 特開2007−309251号公報
しかしながら、ヒータなどの付加装置を設けたり、または特許文献2記載の技術の如く構成すると、付加装置や排気浄化用触媒を2分割した分だけ構造が複雑になると共に、機関全体が大型化するという不具合が生じていた。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、大型化を招くことがないと共に、簡易な構成でありながら火花点火運転と圧縮着火運転の切り替えを適切に制御し、よって排気エミッション性能を向上させるようにした圧縮着火内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記した課題を解決するために、請求項1にあっては、ガス燃料圧縮着火汎用内燃機関の燃焼室に配置される点火手段と、前記機関の運転を前記燃焼室に供給される混合気を予混合圧縮着火燃焼させる圧縮着火運転と前記点火手段を介して前記混合気を火花点火燃焼させる火花点火運転との間で切り替える運転切替手段とを備えたガス燃料圧縮着火汎用内燃機関の制御装置において、前記機関の排気系に配置される排気浄化用触媒と、前記触媒の温度を検出する触媒温度センサ、前記機関の吸気バルブと排気バルブを任意の時期で開閉自在な可変動弁機構とを備え、前記運転切替手段は、前記可変動弁機構の動作を制御することで前記機関の運転を前記火花点火運転と前記圧縮着火運転との間で切り替えるものであって、前記運転切替手段は、前記機関の圧縮着火運転のときに検出される触媒温度が第1所定値未満の場合、前記圧縮着火運転から前記火花点火運転に切り替えると共に、前記機関の火花点火運転のときに検出される触媒温度が、前記第1所定値以上の値に設定される第2所定値より大きい場合、前記火花点火運転から前記圧縮着火運転に切り替える如く構成した。
請求項1に係るガス燃料圧縮着火汎用内燃機関の制御装置にあっては、機関の吸気バルブと排気バルブを任意の時期で開閉自在な可変動弁機構の動作を制御することで機関の運転を火花点火運転と圧縮着火運転との間で切り替えるものであって、機関の排気系に配置される排気浄化用触媒の温度を検出し、機関の圧縮着火運転のときに検出される触媒温度が第1所定値未満の場合、圧縮着火運転から火花点火運転に切り替えると共に、機関の火花点火運転のときに検出される触媒温度が、第1所定値以上の値に設定される第2所定値より大きい場合、火花点火運転から圧縮着火運転に切り替えるように構成、換言すれば、圧縮着火運転のときに触媒温度が低下した場合は圧縮着火運転から火花点火運転に切り替え、火花点火運転のときに触媒温度が上昇した場合は火花点火運転から圧縮着火運転に切り替える(戻す)ように構成したので、簡易な構成でありながら火花点火運転と圧縮着火運転の切り替えを適切に制御でき、よって排気浄化用触媒の温度を比較的高く保持できる、即ち、触媒の活性状態を維持でき、排気エミッション性能を向上させることができる。また、ヒータなどの付加装置や特許文献2記載の技術のような2分割された排気浄化用触媒を不要にすることができるため、機関全体の大型化を招くことがないと共に、コスト的にも有利である。
また、より簡易な構成で火花点火運転と圧縮着火運転の切り替えを行うことができる。
また、第2所定値を第1所定値と相違する値、具体的には第1所定値より大きい値に設定することも可能となり、よって検出された触媒温度に応じて火花点火運転と圧縮着火運転とが頻繁に切り替わる(ハンチングが生じる)のを防止することができる。
この発明の実施例に係る圧縮着火内燃機関の制御装置を全体的に示す概略図である。 図1に示す装置の可変動弁機構によって切り換えられる(設定される)2つのバルブタイミング(およびリフト量)特性を示すグラフである。 図1に示す電子制御ユニットによる、火花点火運転と圧縮着火運転との間で切り替える切替制御動作を示すフロー・チャートである。
以下、添付図面に即してこの発明に係る圧縮着火内燃機関の制御装置を実施するための形態について説明する。
図1は、この発明の実施例に係る圧縮着火内燃機関の制御装置を全体的に示す概略図である。
図1において、符号10は、都市ガス(あるいはLPガス。以下、単に「ガス」という)を燃料とする水冷4サイクルの単気筒OHV型の圧縮着火内燃機関(予混合圧縮自着火式内燃機関。以下「エンジン」という)を示す。エンジン10は、例えば発電機、農業機械、コージェネレーション装置の駆動源等として使用される汎用内燃機関であり、例えば163ccの排気量を備える。
エンジン10において、エアクリーナ(図示せず)から吸入されて吸気管(吸気系)12を通る空気はスロットルバルブ14で流量を調節され、吸気バルブ16が開弁されるとき、燃焼室20に流入する。
吸気バルブ16の手前の吸気ポート付近にはインジェクタ(ガスインジェクタ)22が配置される。インジェクタ22には、燃料供給源から燃料供給管(共に図示せず)を介してガス燃料が圧送されると共に、駆動回路24を通じて電子制御ユニット(Electronic Control Unit。以下「ECU」という)26に接続される。ECU26から開弁時間を示す駆動信号が駆動回路24に供給されると、インジェクタ22は開弁し、開弁時間に応じたガス燃料を吸気ポートに噴射する。噴射されたガス燃料は流入した空気と混合して混合気(予混合気)を形成しつつ、燃焼室20に流入する。
燃焼室20の付近には点火プラグ(点火手段)28が配置される。点火プラグ28はイグナイタなどからなる点火装置30を介してECU26に接続され、ECU26から点火信号が点火装置30に供給されると、燃焼室20に臨む電極間に火花放電を生じる。混合気はそれによって着火されて燃焼し、気筒32に摺動可能に収容されたピストン34を下方に駆動する。
尚、混合気は圧縮着火によっても燃焼させられる。即ち、エンジン10は、運転状態に応じて混合気を予混合圧縮着火燃焼させる圧縮着火運転と点火プラグ28を介して混合気を火花点火で燃焼させる火花点火運転のいずれかを行う、換言すれば、運転を圧縮着火運転と火花点火運転との間で切り換える(予混合)圧縮着火内燃機関として構成される。具体的には、例えばエンジン10の始動時や暖機時には火花点火運転を行う一方、エンジン10の暖機後には圧縮着火運転を行うように構成される。尚、圧縮着火運転を開始した後の運転の切り替えについては後に詳説する。
燃焼によって生じた排気ガスは、排気バルブ36が開弁するとき、排気管(排気系)40を流れる。排気管40の途中には、排気浄化用の触媒(具体的には酸化触媒)からなる触媒装置42が配置される。排気は、触媒装置42が活性状態にあるとき、HC(炭化水素)、CO(一酸化炭素)などの有害成分が除去されて浄化され、エンジン外の大気に放出される。
エンジン10のクランク軸(図示せず)の付近にはクランク角センサ(図で「ENG回転数センサ」と示す)44が配置され、TDC(上死点)あるいはその付近のクランク角度を示すTDC信号と、TDC信号を細分してなるクランク角度信号とを出力する。それらの出力はECU26に入力される。
ECU26はマイクロ・コンピュータからなり、CPU,ROM,RAMなどを備える。ECU26は入力信号のうち、クランク角度信号をカウントしてエンジン回転数NEを算出(検出)する。
前記したスロットルバルブ14は、電動モータ(例えばステッピングモータ。アクチュエータ)46に接続される。電動モータ46はECU26に接続される。ECU26は、入力される各センサの出力に基づいて電動モータ46を駆動し、スロットルバルブ14の開度THを制御する。即ち、スロットルバルブ14の動作は、DBW(Drive By Wire)方式で制御される。
スロットルバルブ14の付近にはスロットル開度センサ50が配置され、スロットル開度THを示す出力を生じる。また、吸気管12においてスロットルバルブ14の下流側には吸気温度センサ52が設けられる。吸気温度センサ52は、スロットルバルブ14の下流側を流れる吸気の温度(即ち、エンジン10の吸気温度)Tinを示す信号を出力する。
排気管40において触媒装置42の上流側には広域空燃比センサ56が配置されると共に、触媒装置42の下流にはNOxセンサ60が配置される。広域空燃比センサ56は排気の酸素濃度(即ち、空燃比)に比例する信号を出力し、NOxセンサ60は排気中のNOx量(正確にはNOx濃度)を示す信号を出力する。また、触媒装置42には触媒温度センサ(触媒温度検出手段)62が設けられ、排気浄化用触媒の温度Tc[℃]を示す出力を生じる。これらセンサ群の出力もECU26に入力される。
前記した吸気バルブ16と排気バルブ36は可変動弁機構64に接続される。可変動弁機構64は詳細な図示は省略するが、例えば本出願人が先に提案した特開2010−65565号公報に開示される構造を備える。具体的には、動弁カム軸(カムシャフト)上に第1、第2吸気カムと第1、第2排気カムの4個のカムが隣接して配置され、第1、第2吸気カムには吸気リフタが、第1、第2排気カムには排気リフタが摺接される。吸気リフタと排気リフタはそれぞれプッシュロッドを介してロッカアームに接続される。
エンジン10の火花点火運転のときは、各カムに接続される電磁アクチュエータや制御ロッドなどの動作を適宜に制御することで、第1吸気カムの回転動作によって吸気リフタ、吸気側のプッシュロッドおよびロッカアームを動作させ、第1吸気カムで決定されるバルブタイミング(およびリフト量)特性で吸気バルブ16を駆動する。
他方、エンジン10の圧縮着火運転のときは、第2吸気カムの回転動作によって吸気リフタ、吸気側のプッシュロッドおよびロッカアームを動作させ、第2吸気カムで決定されるバルブタイミング(およびリフト量)特性で吸気バルブ16を駆動する。また、排気バルブ36に関しても同様に動作するように構成される。
図2にその特性を実線で示す(吸気バルブ16のそれを16、排気バルブ36のそれを36と表示する)。圧縮着火運転のとき、バルブタイミング(およびリフト量)は図2に実線で示す特性に設定される。具体的には、排気バルブ36の閉弁時期を進角させると共に、吸気バルブ16の開弁時期を遅角させる(クランク角度において)。それによって、気筒内に所定量の排ガスを残留させて混合気の温度(筒内ガス温度)を高めて圧縮着火運転を可能とする。
一方、火花点火運転のとき、バルブタイミング(およびリフト量)は、図2に破線で示す特性に設定される。具体的には、排気バルブ36の閉弁時期と吸気バルブ16の開弁時期を共にピストン上死点付近に変更させる。それによって、排気バルブ36の閉弁が遅角されて燃焼室内のガスの排出量が増加する一方、吸気バルブ16の開弁が進角されて吸入空気の流入が早められることから、排ガスは燃焼室に残留することなく、排気系に送り出される。
図1の説明に戻ると、可変動弁機構64は制御回路66を介してECU26に接続される。ECU26は、制御回路66を通じて可変動弁機構64(正確には電磁アクチュエータ)の動作を制御し、吸気バルブ16と排気バルブ36のバルブタイミング(およびリフト量)を上記した2つの特性のいずれかに設定(変更)する。
このように、エンジン10の吸気バルブ16と排気バルブ36は、可変動弁機構64によって任意の時期(バルブタイミングおよびリフト量)で開閉自在とされると共に、エンジン10の運転は、可変動弁機構64の動作を制御することで火花点火運転と圧縮着火運転との間で切り替えられる。
次いで、本実施例に係るエンジン10の制御装置の動作を説明する。
図3は、ECU26の動作のうち、エンジン10の暖機が終了して圧縮着火運転が行われているとき、運転を火花点火運転と圧縮着火運転との間で切り替える切替制御動作を示すフロー・チャートである。
図3に示す如く、先ずS(ステップ)10において、エンジン10の暖機が終了して火花点火運転から圧縮着火運転に切り替えられたか否か判断する。S10で否定されるときは以降の処理をスキップする一方、肯定されるときはS12に進み、触媒温度センサ62の出力に基づき排気浄化用触媒(触媒装置42)の温度Tcを検出する。
次いでS14に進み、検出された触媒温度Tcが第1所定値Tc1未満か否か判断する。この第1所定値Tc1は、排気浄化用触媒の温度が比較的高く、触媒の活性状態を維持できる下限値、例えば400[℃]に設定される。
S14で否定されるときはS16に進み、圧縮着火運転を継続する一方、肯定されるときはS18に進んで圧縮着火運転から火花点火運転に切り替える。具体的にS18では、可変動弁機構64(正確には電磁アクチュエータ)の動作を制御し、圧縮着火運転用の第2吸(排)気カムから火花点火運転用の第1吸(排)気カムに切り替える。
これにより、吸気バルブ16と排気バルブ36は、第1吸(排)気カムで決定されるバルブタイミング(およびリフト量)特性で駆動され、火花点火運転が実行される。火花点火運転が行われると、排気温度が上昇するため、触媒温度Tcも上昇して活性状態が確実に維持される(再活性化される)こととなる。
次いでS20に進み、触媒温度Tcを再度検出すると共に、S22に進み、S20で検出された触媒温度Tcが第2所定値Tc2より大きいか否か判断する。第2所定値Tc2は、触媒温度Tcがそれより大きいとき火花点火運転から圧縮着火運転に戻しても(圧縮着火運転を再開しても)触媒の活性状態を維持可能と判断できるような値、具体的には前述した第1所定値Tc1以上の値、正確には第1所定値Tc1より大きい値(例えば450[℃])に設定される。
S22で否定されるときはS24に進んで火花点火運転を継続する一方、肯定されるときはS26に進み、火花点火運転から圧縮着火運転に切り替える。具体的にS26では、可変動弁機構64の動作を制御し、火花点火運転用の第1吸(排)気カムから圧縮着火運転用の第2吸(排)気カムに切り替える。これにより、吸気バルブ16と排気バルブ36は、第2吸(排)気カムで決定されるバルブタイミング(およびリフト量)特性で駆動され、圧縮着火運転が実行される(再開される)。
以上の如く、この発明の実施例にあっては、ガス燃料圧縮着火汎用内燃機関(エンジン)10の燃焼室20に配置される点火手段(点火プラグ)28と、前記機関10の運転を前記燃焼室に供給される混合気を予混合圧縮着火燃焼させる圧縮着火運転と前記点火手段を介して前記混合気を火花点火燃焼させる火花点火運転との間で切り替える運転切替手段(ECU26)とを備えたガス燃料圧縮着火汎用内燃機関の制御装置において、前記機関10の排気系(排気管)40に配置される排気浄化用触媒(触媒装置)42と、前記触媒の温度Tcを検出する触媒温度検出手段(触媒温度センサ62,ECU26。S12,S20)と、前記機関10の吸気バルブ16と排気バルブ36を任意の時期で開閉自在な可変動弁機構64とを備え、前記運転切替手段は、前記可変動弁機構64の動作を制御することで前記機関10の運転を前記火花点火運転と前記圧縮着火運転との間で切り替えるものであって(S18,S26)、前記運転切替手段は、前記機関10の圧縮着火運転のときに検出される触媒温度Tcが第1所定値Tc1未満の場合、前記圧縮着火運転から前記火花点火運転に切り替えると共に(S14,S18)、前記機関の火花点火運転のときに検出される触媒温度Tcが、前記第1所定値Tc1以上の値に設定される第2所定値Tc2より大きい場合、前記火花点火運転から前記圧縮着火運転に切り替える如く構成した(S22,S26)。
これにより、簡易な構成でありながら火花点火運転と圧縮着火運転の切り替えを適切に制御でき、よって排気浄化用触媒(触媒装置)42の温度を比較的高く保持できる、即ち、触媒の活性状態を維持でき、排気エミッション性能を向上させることができる。また、ヒータなどの付加装置や特許文献2記載の技術のような2分割された排気浄化用触媒を不要にすることができるため、エンジン全体の大型化を招くことがないと共に、コスト的にも有利である。
また、前記機関(エンジン)10の吸気バルブ16と排気バルブ36を任意の時期で開閉自在な可変動弁機構64を備えると共に、前記運転切替手段は、前記可変動弁機構64の動作を制御することで前記機関10の運転を前記火花点火運転と前記圧縮着火運転との間で切り替えるように構成したので(S18,S26)、より簡易な構成で火花点火運転と圧縮着火運転の切り替えを行うことができる。
また、前記第2所定値Tc2は前記第1所定値Tc1以上の値に設定されるように構成したので、第2所定値Tc2を第1所定値Tc1と相違する値、具体的には第1所定値Tc1より大きい値に設定することも可能となり、よって検出された触媒温度Tcに応じて火花点火運転と圧縮着火運転とが頻繁に切り替わる(ハンチングが生じる)のを防止することができる。
尚、上記においては、触媒温度Tcを触媒温度センサ62を用いて検出するようにしたが、それに限られるものではなく、他の手法によって検出するように構成しても良い。また、第1、第2所定値やエンジン10の排気量などを具体的な値で示したが、それらは例示であって限定されるものではない。
10 エンジン(圧縮着火内燃機関)、16 吸気バルブ、20 燃焼室、28 点火プラグ(点火手段)、26 ECU(電子制御ユニット)、36 排気バルブ、40 排気管(排気系)、42 触媒装置(排気浄化用触媒)、62 触媒温度センサ(触媒温度検出手段)、64 可変動弁機構

Claims (1)

  1. ガス燃料圧縮着火汎用内燃機関の燃焼室に配置される点火手段と、前記機関の運転を前記燃焼室に供給される混合気を予混合圧縮着火燃焼させる圧縮着火運転と前記点火手段を介して前記混合気を火花点火燃焼させる火花点火運転との間で切り替える運転切替手段とを備えたガス燃料圧縮着火汎用内燃機関の制御装置において、前記機関の排気系に配置される排気浄化用触媒と、前記触媒の温度を検出する触媒温度センサ、前記機関の吸気バルブと排気バルブを任意の時期で開閉自在な可変動弁機構とを備え、前記運転切替手段は、前記可変動弁機構の動作を制御することで前記機関の運転を前記火花点火運転と前記圧縮着火運転との間で切り替えるものであって、前記運転切替手段は、前記機関の圧縮着火運転のときに検出される触媒温度が第1所定値未満の場合、前記圧縮着火運転から前記火花点火運転に切り替えると共に、前記機関の火花点火運転のときに検出される触媒温度が、前記第1所定値以上の値に設定される第2所定値より大きい場合、前記火花点火運転から前記圧縮着火運転に切り替えることを特徴とするガス燃料圧縮着火汎用内燃機関の制御装置。
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