JP5195244B2 - 端子金具及び端子金具付き電線 - Google Patents

端子金具及び端子金具付き電線 Download PDF

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Description

本発明は、端子金具及び端子金具付き電線に関する。
従来より、電線の端部に圧着される端子金具としては特許文献1に記載のものが知られている。この端子金具は、電線の端部から露出する芯線に圧着される圧着部と、この圧着部から延びて相手側端子金具と接続する接続部と、を備える。芯線に圧着部が圧着されることで、芯線と圧着部とが電気的に接続される。
また、端子金具として、被覆電線の芯線が円筒形状のクローズドバレルに挿入して圧着するクローズドバレル型を用いることもできる(特許文献2参照)。
特開平10−125362公報 特開平7−37670号公報
上記の芯線の表面に酸化膜が形成されると、電線と端子金具との電気抵抗が増大することが懸念される。この問題を解決するために、芯線に圧着部を圧着する際の圧力を大きくすることが考えられる。これにより、芯線が圧着部から圧力を受けて大きく塑性変形し、芯線の表面と圧着部の内壁とが摺接する。すると、芯線の表面に形成された酸化膜が剥がれて芯線の新生面が露出する。この新生面と、圧着部とが接触することにより電線と端子金具との電気抵抗が低減することが期待された。
しかしながら、上記の構成によると、圧着部に比較的に大きな圧力を加えることにより、圧着部自身が塑性変形し、端子金具の長さ寸法が大きくなってしまうという問題がある。特に、電線の延びる方向についての端子金具の長さ寸法が大きく変化すると、端子金具をコネクタハウジング内に収容する際に、端子金具がコネクタハウジングからはみ出してしまう等の問題が懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線へ接続する際に、電線の延びる方向について長さ寸法が大きくなることが抑制された端子金具、及び、端子金具付き電線を提供することを目的とする。
本発明は、端子金具であって、筒状をなすと共に、単芯線を含む電線の前記単芯線の端部が内部に挿入される電線接続部と、前記電線接続部に備えられて前記電線接続部の筒内に突出すると共に前記単芯線と弾性的に接触する弾性片と、前記弾性片に形成されて前記電線接続部内への前記単芯線の挿入方向と交差する方向に沿って延びると共に、前記単芯線が前記電線接続部内に挿入されたときに前記単芯線の外周面と摺接するエッジと、前記電線接続部から延びて相手側端子と接続される端子接続部と、を備える。
また、本発明は、端子金具付き電線であって、単芯線を含む電線と、前記単芯線に接続された端子金具と、を備え、前記端子金具に筒状をなして設けられると共に前記単芯線の端部が内部に挿入される電線接続部と、前記電線接続部に備えられて前記電線接続部の筒内に突出すると共に前記単芯線と弾性的に接触する弾性片と、前記弾性片に形成されて前記電線接続部内への前記単芯線の挿入方向と交差する方向に沿って延びると共に、前記単芯線が前記電線接続部内に挿入されたときに前記単芯線の外周面と摺接するエッジと、前記電線接続部から延びて相手側端子と接続される端子接続部と、を備える。
本発明によれば、単芯線の端部を電線接続部の筒内に挿入すると、単芯線の外周面は、弾性片のエッジと摺接する。すると、単芯線の外周面に形成された酸化膜が剥がれて単芯線の新生面が露出する。この露出面に弾性片が弾性的に接触することにより、電線と端子金具との間の電気抵抗が低減される。
また、本発明によれば、単芯線を電線接続部に挿入することにより電線と端子金具とを電気的に接続することができるので、電線接続部を単芯線に圧着する場合に比べて、電線の延びる方向について端子金具の長さ寸法が大きくなることを抑制できる。
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。
前記電線接続部には縮径方向に圧縮変形されて前記単芯線に圧着された圧着部が形成されていてもよい。
上記の構成によれば、電線に対して端子金具を確実に保持できる。なお、弾性片のエッジと単芯線の外周面とが摺接することで電線と端子金具とは電気的に接続されているので、電線接続部を圧縮する圧力は比較的に小さくてよい。このため、端子金具の延びが抑制される。
前記電線接続部から前記端子接続部と反対側に位置して設けられて、前記単芯線の外周面を覆う絶縁被覆に巻き付くように圧着されるインシュレーションバレルを有する構成としてもよい。
上記の構成によれば、電線と端子金具とを強固に接続できる。
前記電線接続部は、前記インシュレーションバレルを一体に形成した金属板材の端縁同士を付き合わせてろう付け又は溶接することで形成される構成としてもよい。
上記の構成によれば、電線接続部とインシュレーションバレルとを一体に形成できる。
前記弾性片は、前記電線接続部の壁部を前記電線接続部の径方向内方に切り起こして形成されてなり、前記電線接続部は金属板材の端縁同士を付き合わせてろう付け又は溶接することで形成される構成としてもよい。
上記の構成によれば、電線接続部の壁部を円筒内に切り起こすという容易な手法により、弾性片を形成できる。
前記弾性片は、前記弾性片のうち前記電線の端部と反対側に位置する端縁を回動軸として切り起こして形成される構成としてもよい。
上記の構成によれば、単芯線の端部を電線接続部内に挿入すると、弾性片のうち電線の端部側の端縁が単芯線の外周面と当接する。この状態で、単芯線が電線接続部から抜ける方向に引っ張られると、弾性片のうち電線の端部側の端縁が単芯線の外周面と摺接して、弾性片が、電線の端部と反対側に位置する回動軸を中心として回動するように撓み変形する。この結果、弾性片から単芯線に対し、抜け止め方向の弾発力が働く。これにより、単芯線の抜け止めが図られる。
前記電線接続部の円筒内には接点部材が収容されており、前記接点部材は、板状をなす複数の前記弾性片の両端部を連結すると共に前記電線接続部の内壁と弾性的に接触する一対の連結部を有し、前記弾性片は、前記単芯線の挿入方向について湾曲すると共に前記電線接続部の径方向内方に湾曲して形成されており、前記電線接続部は、前記接点部材が前記電線接続部内に挿入された状態において、前記接点部材と前記接点部材の挿入方向前側から当接する前止まり部と、前記接点部材と前記接点部材の挿入方向後ろ側から当接する抜け止め部と、を有する構成としてもよい。
上記の構成によれば、電線接続部内に接点部材を挿入するという簡易な手法により電線接続部に弾性片を備えることができる。
前記抜け止め部は、前記電線接続部と別体であって、前記電線接続部に対して前記接点部材の挿入方向後方から嵌着される抜け止め部材としてもよい。
前記単芯線はアルミニウム又はアルミニウム合金からなる構成としてもよい。
芯線がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる場合、芯線の表面には酸化膜が比較的に形成されやすい。上記の構成は、芯線の表面に酸化膜が形成されやすい場合に有効である。
本発明によれば、電線へ接続する際に、電線の延びる方向について端子金具の長さ寸法が大きくなることを抑制できる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図5を参照しつつ説明する。本実施形態に係る端子金具付き電線10は、電線11の端部に端子金具12が接続されてなる。
(電線11)
電線11は、金属製の単芯線13の外周面を絶縁性の合成樹脂材からなる絶縁被覆14で覆われている。単芯線13は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等、必要に応じて任意の金属を用いることができる。本実施形態においては、単芯線13はアルミニウム又はアルミニウム合金からなる。電線11の端部は絶縁被覆14が剥がされることにより単芯線13が露出している。単芯線13の断面形状は円形状をなしている。
(端子金具12)
端子金具12は金属製であって、銅、銅合金等、必要に応じて任意の金属を用いることができる。本実施形態では銅合金が用いられている。図1に示すように、端子金具12は電線11の単芯線13が挿入される電線接続部15を有する。電線接続部15は図1における左右方向について開口した略円筒形状をなしている。単芯線13は、図1における左方(矢線Aで示す方向)から電線接続部15内に挿入される。端子金具12には、電線接続部15内に単芯線13が挿入された状態において、電線11の延びる方向(図1における矢線Aで示す方向)前方に延びて相手側端子(図示せず)と電気的に接続される端子接続部16が形成されている。
端子接続部16は、図3に示すように、略円板状をなしており、この端子接続部16には、端子接続部16を貫通する貫通孔17が形成されている。この貫通孔17内にはボルト(図示せず)が挿通されて、端子接続部16と相手側端子とがネジ止めされるようになっている。
図3に示すように、電線接続部15には、電線接続部15の筒内に突出すると共に単芯線13の外周面に弾性的に接触する複数の弾性片18が、電線接続部15の周方向に間隔を空けて並んで形成されている。弾性片18は、電線接続部15を構成する壁部を、電線接続部15の径方向内方に切り起こした片持ち状に形成されており、弾性変形可能になっている。図1に示すように、弾性片18は、電線接続部15内に単芯線13が挿入された状態で、弾性片18のうち電線11の端部と反対側に位置する端縁を回動軸として切り起こして形成されている。
図1に示すように、弾性接触片の先端縁には、単芯線13が挿入される方向(図1における矢線Aで示す方向)と交差する方向に沿って延びると共に、単芯線13が電線接続部15内に挿入されたときに単芯線13の外周面と摺接するエッジ19が形成されている。本実施形態では、エッジ19は、単芯線13が挿入される方向と直交する方向に沿って延びている。
図1に示すように、電線接続部15には、弾性片18が形成された領域よりも、単芯線13が挿入される方向(図1における矢線Aで示す方向)前方の位置に、電線接続部15の径方向内方に圧縮変形されて単芯線13に圧着される圧着部20が形成されている。本実施形態においては、圧着部20は電線接続部15の周方向の全周に亘って形成されている。
図1に示すように、端子金具12には、電線接続部15から端子接続部16と反対側(図1における左方)に延びると共に、電線11が載置される底板21が形成されている。図3に示すように、底板21の側縁からは、一対のインシュレーションバレル22が側方に延びて形成されている。インシュレーションバレル22は、単芯線13の外周面を覆う絶縁被覆14に巻き付くように圧着される。
図2には、端子金具12の展開状態を示す。端子金具12は金属板材をプレス加工して所定形状に形成した後、電線接続部15に対応する部分のうち、図2における上端縁と下端縁とを付き合わせて、ろう付け又は溶接することにより形成される。
続いて、本実施形態に係る端子金具付き電線10の製造工程の一例について説明する。まず、金属板材を図2に示すように、所定形状にプレス加工する。続いて、電線接続部15の端縁同士を付き合わせて、ろう付け又は溶接して、電線接続部15を略円筒形状に形成する。これにより、図3に示すように端子金具12が形成される。
電線11の絶縁被覆14を剥がすことにより、電線11の端部から単芯線13を露出させる。この単芯線13を、図4に示すように、電線接続部15のうちインシュレーションバレル22側に位置する開口から、矢線Aで示す方向に挿入する。
単芯線13を電線接続部15内に挿入すると、電線接続部15に形成された弾性片18のエッジ19が、単芯線13の外周面と摺接する。すると、単芯線13の外周面に形成された酸化膜が剥がされることにより、単芯線13の新生面が露出する。この単芯線13の新生面に対して、弾性片18が弾性的に接触することにより、電線11と端子金具12とが電気的に接続される。
単芯線13が電線接続部15内の正規位置まで挿入された後、インシュレーションバレル22を、図示しない金型で上下方向から挟むことにより、電線11の絶縁被覆14に巻き付くように圧着する。これにより、電線11と端子金具12とが固定される(図5参照)。
続いて、図1に示すように、電線接続部15を構成する壁部を、図示しない金型で電線接続部15の径方向の内方に圧縮変形させることにより圧着部20を形成する。この圧着部20において、電線接続部15を構成する壁部が単芯線13の外周面に圧着される。以上により、端子金具付き電線10が完成する。
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。上述したように、単芯線13の端部を電線接続部15の筒内に挿入すると、単芯線13の外周面は、弾性片18のエッジ19と摺接する。すると、単芯線13の外周面に形成された酸化膜が剥がれて単芯線13の新生面が露出する。この新生面に弾性片18が弾性的に接触することにより、電線11と端子金具12との間の電気抵抗が低減される。
上記したように本実施形態によれば、単芯線13を電線接続部15に挿入することにより電線11と端子金具12とを電気的に接続することができる。この結果、電線11の延びる方向について端子金具12の長さ寸法が大きくなることを抑制できる。
また、本実施形態によれば、電線接続部15には縮径方向に圧縮変形されることで単芯線13に圧着された圧着部20が形成されている。これにより、電線11に対して端子金具12を確実に保持できると共に、電線11と端子金具12との間の電気的な接続を確実なものとすることができる。なお、弾性片18のエッジ19と単芯線13の外周面とが摺接することで電線11と端子金具12とは電気的に接続されているので、電線接続部15を圧縮する圧力は比較的に小さくてよい。このため、端子金具12の延びが抑制される。
また、本実施形態によれば、電線11の絶縁被覆14には端子金具12に設けられたインシュレーションバレル22が巻き付くように圧着されているので、電線11と端子金具12とを強固に接続できる。
また、本実施形態によれば、電線接続部15は、インシュレーションバレル22を一体に形成した金属板材の端縁同士を付き合わせてろう付け又は溶接することで形成されている。これにより、電線接続部15とインシュレーションバレル22とを一体に形成できるようになっている。
また、本実施形態によれば、弾性片18は、電線接続部15の壁部を電線接続部15の径方向内方に切り起こして形成されている。これにより、電線接続部15の壁部を円筒内に切り起こすという容易な手法により、弾性片18を形成できる。
さらに、本実施形態によれば、弾性片18は、弾性片18のうち電線11の端部と反対側に位置する端縁を回動軸として切り起こして形成されている。これにより、単芯線13の端部を電線接続部15内に挿入すると、弾性片18のうち電線11の端部側の端縁が単芯線13の外周面と当接する。この状態で、単芯線13が電線接続部15から抜ける方向(図1における右方)に引っ張られると、弾性片18のうち電線11の端部側の端縁が単芯線13の外周面と摺接して、弾性片18が、電線11の端部と反対側に位置する回動軸を中心として回動するように撓み変形する。この結果、弾性片18から単芯線13に対し、抜け止め方向の弾発力が働く。これにより、単芯線13の抜け止めが図られる。
また、本実施形態においては、単芯線13はアルミニウム又はアルミニウム合金からなる。このように、単芯線13がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる場合、単芯線13の表面には酸化膜が比較的に形成されやすい。本実施形態は、上記のように単芯線13の表面に酸化膜が形成されやすい場合に有効である。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図6ないし図8を参照しつつ説明する。図7に示すように、本実施形態においては、電線接続部36のうち図7における右端部は閉じられている。これにより、電線接続部36内に塵埃が進入することを抑制できるようになっている。
図7に示すように、電線接続部36内には接点部材30が、電線接続部36のうち端子接続部16と反対側に位置する端部側から、矢線Aで示す方向に沿って挿入される。以下、矢線Aで示す方向を接点部材30の挿入方向という。図6に示すように、接点部材30は、金属板材を略円環状に曲げることにより形成される。接点部材30は、板状をなす複数の弾性片38と、弾性片38の両端部を連結する連結部31と、を有する。図8に示すように、連結部31の端部には隙間32が空いた状態になっており、接点部材30は縮径方向に弾性変形可能になっている。自然状態における接点部材30の外径寸法は、電線接続部36の内径寸法よりも大きく設定されている。このため、接点部材30を電線11接続内に挿入すると、接点部材30は電線接続部36の内壁に押圧されて縮径方向に弾性変形し、これにより、連結部31は電線接続部36の内壁に対して弾性的に接触するようになっている。
図6に示すように、弾性片18は、単芯線13の挿入方向について湾曲すると共に電線接続部36の径方向内方に湾曲して形成されている。弾性片18のうち、単芯線13の挿入方向について湾曲した領域にはエッジ39が形成されている。
図7に示すように、電線接続部36内には、接点部材30が電線接続部36内に挿入された状態において接点部材30の挿入方向(図7における矢線Aで示す方向)前側の位置に、電線接続部36の径方向内方に突出して、接点部材30に対して接点部材30の挿入方向前側から当接する前止まり部33が形成されている。
また、電線接続部36には、接点部材30の挿入方向後側の開口に、電線接続部36内に挿入された接点部材30が、接点部材30の挿入方向(図7における矢線Aで示す方向)後側に移動することを規制する抜け止め部材34(特許請求の範囲に記載の抜け止め部に相当)が嵌着されている。図6に示すように、抜け止め部材34は概ねリング状をなしている。抜け止め部材34には電線接続部36の内径寸法よりも小さな直径を有する電線挿通孔35が形成されている。図7に示すように、抜け止め部材34のうち電線挿通孔35の孔縁近傍の領域は、電線接続部36内に挿入された接点部材30に対して接点部材30の挿入方向後側から当接する。
上記のように、接点部材30は、電線接続部36内に挿入された状態で、前止まり部33と、抜け止め部材34とによって、正規位置に保持される。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図8に示すように、電線接続部36内に接点部材30が挿入された状態で、単芯線13が抜け止め部材34の電線挿通孔35から挿入されると、単芯線13の外周面は、接点部材30の弾性片38に形成されたエッジ39と摺接する。これにより単芯線13の外周面単芯線13の外周面に形成された酸化膜が剥がれて単芯線13の新生面が露出する。この新生面に弾性片38が弾性的に接触することにより、電線11と接点部材30との間の電気抵抗が低減される。そして、接点部材30の連結部31は、電線接続部36の内壁と弾性的に接触しており、これにより、電線11と端子金具12との間が電気的に接続される。
また、本実施形態によれば、電線接続部36内に接点部材30を挿入するという簡易な手法により電線接続部36に弾性片38を設けることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1においては、電線接続部15には内方に陥没して単芯線13に圧着される圧着部20が形成される構成としたが、参考例として、圧着部20は省略できる。
(2)実施形態1における圧着部20は、電線11圧着部20の周方向について離散的に形成される構成としてもよい。また、参考例として圧着部20は必要に応じて省略できる。
(3)実施形態1においては弾性片18は片持ち状としたが、これに限られず、電線接続部15に一対の平行なスリットを形成した後、スリットに挟まれた領域を叩き出すことにより両持ち状に形成してもよい。
(4)実施形態1におけるインシュレーションバレル22は省略できる。
(5)実施形態2においては、抜け止め部は電線接続部36の後端縁に嵌着される抜け止め部材34としたが、これに限られず、電線接続部36の内面から内方に突出して形成された凸部であってもよい。
(6)本実施形態においては、端子金具12は金属板材に貫通孔17が形成されたいわゆるLA端子としたが、これに限られず、雄タブを有する雄端子金具としてもよいし、筒状の接続部を有する雌端子金具としてもよいし、また、電線11同士を接続するスプライス端子としてもよく、必要に応じて任意の形状の端子金具12とすることができる。
(7)本実施形態においては、電線11は、芯線の外周を絶縁被覆14で覆う被覆電線としたが、これに限られず、シールド電線を用いてもよく、必要に応じて任意の電線11を用いることができる。
(8)単芯線13の断面形状は、四角形状等の多角形状でもよく、楕円形状、長円形状等、必要に応じて任意の形状としうる。また、電線接続部15,36の断面形状は、四角形状等の多角形状でもよく、楕円形状、長円形状等、必要に応じて任意の形状としうる。また、電線接続部15,36の断面形状は、単芯線13の断面形状と対応する形状としてもよいし、また、単芯線13の断面形状と異なる形状としてもよい。
実施形態1に係る端子金具付き電線を示す側断面図 端子金具の展開状態を示す平面図 端子金具を示す斜視図 電線と端子金具との接続工程を示す側断面図 電線と端子金具とが電気的に接続された状態を示す側断面図 実施形態2に係る端子金具を示す分解斜視図 端子金具を示す側断面図 単芯線が挿入された状態を示す端子金具の正断面図
符号の説明
10…端子金具付き電線
11…電線
12…端子金具
13…単芯線
15,36…電線接続部
16…端子接続部
18,38…弾性片
19,39…エッジ
20…圧着部
22…インシュレーションバレル
30…接点部材
31…連結部
33…前止まり部
34…抜け止め部材(抜け止め部)

Claims (17)

  1. 筒状をなすと共に、単芯線を含む電線の前記単芯線の端部が内部に挿入される電線接続部と、前記電線接続部に備えられて前記電線接続部の筒内に突出すると共に前記単芯線と弾性的に接触する弾性片と、前記弾性片に形成されて前記電線接続部内への前記単芯線の挿入方向と交差する方向に沿って延びると共に、前記単芯線が前記電線接続部内に挿入されたときに前記単芯線の外周面と摺接するエッジと、前記電線接続部から延びて相手側端子と接続される端子接続部と、を備え
    前記電線接続部には縮径方向に圧縮変形されて前記単芯線に圧着された圧着部が形成された端子金具。
  2. 前記圧着部は前記電線接続部の周方向の全周に亘って形成されている請求項1に記載の端子金具。
  3. 前記電線接続部から前記端子接続部と反対側に位置して設けられて、前記単芯線の外周面を覆う絶縁被覆に巻き付くように圧着されるインシュレーションバレルを有する請求項1または請求項2に記載の端子金具。
  4. 前記電線接続部は、前記インシュレーションバレルを一体に形成した金属板材の端縁同士を付き合わせてろう付け又は溶接することで形成される請求項3に記載の端子金具。
  5. 前記弾性片は、前記電線接続部の壁部を前記電線接続部の径方向内方に切り起こして形成されてなり、前記電線接続部は金属板材の端縁同士を付き合わせてろう付け又は溶接することで形成される請求項1ないし4のいずれか一項に記載の端子金具。
  6. 前記弾性片は、前記弾性片のうち前記電線の端部と反対側に位置する端縁を回動軸として切り起こして形成される請求項5に記載の端子金具。
  7. 前記電線接続部の円筒内には接点部材が収容されており、前記接点部材は、板状をなす複数の前記弾性片の両端部を連結すると共に前記電線接続部の内壁と弾性的に接触する一対の連結部を有し、前記弾性片は、前記単芯線の挿入方向について湾曲すると共に前記電線接続部の径方向内方に湾曲して形成されており、
    前記電線接続部は、前記接点部材が前記電線接続部内に挿入された状態において、前記接点部材と前記接点部材の挿入方向前側から当接する前止まり部と、前記接点部材と前記接点部材の挿入方向後ろ側から当接する抜け止め部と、を有する請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の端子金具。
  8. 前記抜け止め部は、前記電線接続部と別体であって、前記電線接続部に対して前記接点部材の挿入方向後方から嵌着される抜け止め部材である請求項7に記載の端子金具。
  9. 単芯線を含む電線と、前記単芯線に接続された端子金具と、を備え、
    前記端子金具に筒状をなして設けられると共に前記単芯線の端部が内部に挿入される電線接続部と、前記電線接続部に備えられて前記電線接続部の筒内に突出すると共に前記単芯線と弾性的に接触する弾性片と、前記弾性片に形成されて前記電線接続部内への前記単芯線の挿入方向と交差する方向に沿って延びると共に、前記単芯線が前記電線接続部内に挿入されたときに前記単芯線の外周面と摺接するエッジと、前記電線接続部から延びて相手側端子と接続される端子接続部と、を備え
    前記電線接続部には縮径方向に圧縮変形されて前記単芯線に圧着された圧着部が形成されている端子金具付き電線。
  10. 前記圧着部は前記電線接続部の周方向の全周に亘って形成されている請求項9に記載の端子金具付き電線。
  11. 前記単芯線の外周面は絶縁被覆によって覆われており、前記単芯線の端部は前記絶縁被覆から露出しており、前記端子金具は、前記電線接続部から前記絶縁被覆側に位置して設けられて、前記絶縁被覆に巻き付くように圧着されるインシュレーションバレルを有する請求項9または請求項10に記載の端子金具付き電線。
  12. 前記電線接続部は、前記インシュレーションバレルを一体に形成した金属板材の端縁同士を付き合わせてろう付け又は溶接することで形成される請求項11に記載の端子金具付き電線。
  13. 前記弾性片は、前記電線接続部の壁部を前記電線接続部の径方向内方に切り起こして形成されてなり、前記電線接続部は金属板材の端縁同士を付き合わせてろう付け又は溶接することで形成される請求項9ないし12のいずれか一項に記載の端子金具付き電線。
  14. 前記弾性片は、前記弾性片のうち前記電線の端部と反対側に位置する端縁を回動軸として切り起こして形成される請求項13に記載の端子金具付き電線。
  15. 前記電線接続部の円筒内には接点部材が収容されており、前記接点部材は、板状をなす複数の前記弾性片の両端部を連結すると共に前記電線接続部の内壁と弾性的に接触する一対の連結部を有し、前記弾性片は、前記単芯線の挿入方向について湾曲すると共に前記電線接続部の径方向内方に湾曲して形成されており、
    前記電線接続部は、前記接点部材が前記電線接続部内に挿入された状態において、前記接点部材と前記接点部材の挿入方向前側から当接する前止まり部と、前記接点部材と前記接点部材の挿入方向後ろ側から当接する抜け止め部と、を有する請求項9ないし請求項12のいずれか一項に記載の端子金具付き電線。
  16. 前記抜け止め部は、前記電線接続部と別体であって、前記電線接続部に対して前記接点部材の挿入方向後方から嵌着される抜け止め部材である請求項15に記載の端子金具付き電線。
  17. 前記単芯線は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる請求項9ないし16のいずれか一項に記載の端子金具付き電線。
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