JP2020077467A - 圧縮スリーブ - Google Patents

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Hiroyuki Moriyama
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Abstract

【課題】電線が不用意に脱落しない圧縮スリーブを提供する。【解決手段】圧縮スリーブ10は、圧縮スリーブ本体1と絶縁被覆導入部材2を備える。圧縮スリーブ本体1は、一組の芯線Wc・Wcを内部に挿入自在に両端部を開口している。絶縁被覆導入部材2は、圧縮スリーブ本体1と同軸上に配置され、電線Wの端末の絶縁被覆Wiを芯線Wc側から導入自在に外部に向って開口している。絶縁被覆導入部材2は、複数のかえし2bを内壁に有する。かえし2bは、内部から開口側に向う方向と逆の方向に先鋭し、導入された絶縁被覆Wiに外周方向から喰い込むことで、電線Wの脱落を防止できる。【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮スリーブに関する。特に、架空配電線路において、張力が比較的作用しない一組の縁線などを直線に接続するために用いる圧縮スリーブの構造に関する。
一般に、圧縮スリーブは、銅合金などの導電性金属からなる筒状体で構成している。この圧縮スリーブは、電線挿入口を両端部に開口している。電線の端末の絶縁被覆を剥離して露出させた芯線をこれらの電線挿入口から挿入し、圧縮工具を用いて、圧縮スリーブの外周を圧縮し、芯線を圧着することで、一組の電線を電気的に接続できる。
例えば、電柱には、一組の腕金が水平状態に配置されている。これらの腕金は、バンド金具を用いて、電柱に固定されている。一組の架空配電線(以下、電線と略称する)は、それらの端末が耐張碍子を介して、腕金に絶縁支持されている。
一方の電線は、その端末に第1の縁線を分岐接続している。同様に、他方の電線は、その端末に第2の縁線を分岐接続している。そして、第1の縁線と第2の縁線の端末同士を圧縮スリーブで電気的に接続している。
分離した縁線の接続工事では、通常、以下のように二人の作業員が間接活線作業によって実施される。一方の作業員と他方の作業員は、それぞれ間接活線工事用の絶縁ヤットコ又はストレーリンクトングなどの把持工具を用いて、一方の作業員が把持工具で第1の縁線の端末を圧着した圧縮スリーブを保持し、他方の作業員が把持工具で第2の縁線を保持して、第2の縁線を圧縮スリーブの他方の電線挿入口に挿入する。次に、他方の作業員が把持工具から圧縮工具に持ち替え、圧縮工具を用いて、第2の縁線を挿入した側の圧縮スリーブの外周面を圧縮し、一組の縁線の接続工事を終了する。
このように、圧縮スリーブは、その外周を圧縮することで電線を抜け止めしているが、簡単な構成で電線を仮固定でき、電線を容易に引き抜くこともできる圧縮スリーブが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
又、圧縮スリーブの圧縮作業に先立って、圧縮スリーブの電線挿入口に芯線を挿入するに当たり、芯線を挿入し易いだけでなく、一旦、芯線を挿入したら圧縮作業中に圧縮スリーブから芯線が外れないように保持でき、作業の効率化を図ることができる圧縮スリーブが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2017−199623号公報 特開2008−159529号公報
図3は、第1の従来技術による圧縮スリーブの構成を示す平面図である。図4は、図3のA−A矢視断面図である。図5は、図3のB−B矢視を拡大した横断面図である。図6は、第1の従来技術による圧縮スリーブの両端部から電線を挿入した状態を示す縦断面図である。
なお、本願の図3と図4は、特許文献1の図1と図2に相当している。又、本願の図4と図5は、特許文献1の図3と図6に相当している。
図3から図6を参照すると、第1の従来技術による圧縮スリーブ8は、導電性を有する金属製の筒状体からなり、第1筒状部81と第2筒状部82とに軸方向に区分している。圧縮スリーブ8は、第1電線挿入口81hを第1筒状部81の一端部に開口している。又、圧縮スリーブ8は、第2電線挿入口82hを第2筒状部82の他端部に開口している(図3又は図4参照)。
図4を参照すると、第1筒状部81と第2筒状部82の境界部には、ストッパー83sを形成している。ストッパー83sは、圧縮スリーブ8の内壁から仮想の中心軸Axに向って、突出している。
図6を参照して、第1筒状部81の第1電線挿入口81hから一方の電線Wを挿入すると、一方の芯線Wcの先端縁がストッパー83sに当接して、一方の電線Wの挿入深さを規定できる。第2筒状部82の第2電線挿入口82hから他方の電線Wを挿入すると、他方の芯線Wcの先端縁がストッパー83sに当接して、他方の電線Wの挿入深さを規定できる。
図3から図6を参照すると、第1筒状部81は、返し部84を端部に形成している。返し部84は、仮想の中心軸Axに向って、屈曲している。又、返し部84は、エッジ部84eを先端縁部に形成している。図6を参照して、第1筒状部81の第1電線挿入口81hから一方の電線Wを挿入すると、エッジ部84eが一方の芯線Wcを押圧することで、圧縮スリーブ8に対して、一方の電線Wを抜け止めできる。つまり、圧縮スリーブ8は、一方の電線Wを仮固定できる。
図3から図5を参照すると、第1筒状部81は、一対のスリット状の切り欠き85・85を端面から切り欠いている。図4又は図5を参照して、切り欠き85の隙間が縮小するように、図示しない工具を用いて、第1筒状部81の端部の上下方向から外周に圧縮応力Pを加えると、第1筒状部81の端部を圧縮変形できる。これにより、返し部84のエッジ部84eが一方の芯線Wcから離反する方向に変形することで(図6参照)、一方の電線Wの抜け止めが解除され、一方の電線Wを仮固定後であっても、一方の電線Wを圧縮スリーブ8から容易に引き抜くことができる(図6の矢印A参照)。
図3を参照すると、圧縮スリーブ8は、複数の圧縮位置表示帯86dを外周に表示している。これらの圧縮位置表示帯86dは、圧縮スリーブ8の軸方向に断続的に表示している。電線Wが第1筒状部81及び第2筒状部82に挿入された状態で(図6参照)、図示しない圧縮工具を用いて、圧縮位置表示帯86dの位置で第1筒状部81及び第2筒状部82を圧縮することにより、これらの電線Wが圧縮スリーブ8に圧着される。なお、圧縮位置表示帯86dの本数及び間隔は、例えば、電線Wの線径及び圧縮スリーブ8の材質によって規定されている。
次に、間接活線作業による圧縮スリーブ8の電線の接続方法を説明する。図6を参照して、予め、図示しない被覆剥離工具を用いて、電線Wの端末の絶縁被覆Wiを剥離して、芯線Wcを露出しておく。
最初に、図6を参照して、図示しない絶縁ヤットコなどの把持工具を用いて、一方の作業員が圧縮スリーブ8を把持し、図示しない他の絶縁ヤットコを用いて、他方の作業員が一方の電線Wを把持する。次に、図示しない他の絶縁ヤットコを操作して、第1筒状部81の第1電線挿入口81hから一方の芯線Wcを挿入する。この場合、返し部84は、一方の芯線Wcの挿入に伴って変形するので、一方の芯線Wcを第1筒状部81の内部に容易に挿入できる。
次に、図6を参照して、一方の芯線Wcを第1筒状部81の内部に挿入した状態では、エッジ部84eが一方の芯線Wcを押圧することで、圧縮スリーブ8に対して、一方の電線Wを抜け止めできる。つまり、図示しない他の絶縁ヤットコを解放した状態でも、圧縮スリーブ8は、一方の電線Wを仮固定できる。
次に、図6を参照して、第1筒状部81に一方の電線Wの仮固定が完了した後に、他方の電線Wを第2筒状部82の第2電線挿入口82hに挿入する(図4参照)。この場合、一方の電線Wが第1筒状部81に仮固定されているので、図示しない他の絶縁ヤットコを用いて、他方の電線Wを第2筒状部82の内部に挿入できる。次に、図示しない圧縮工具を用いて、第1筒状部81及び第2筒状部82の圧縮位置表示帯86dを圧縮することで、一方の芯線Wc及びが他方の芯線Wcを圧縮スリーブ8に圧着できる。これにより、一方の電線Wと他方の電線Wが圧縮スリーブ8を介して電気的に接続できる。
図7は、第2の従来技術による圧縮スリーブの構成を示す平面図であり、上半分を縦断面図で示している。図8は、第2の従来技術による圧縮スリーブの構成を示す縦断面図であり、一組の電線を接続した状態図である。なお、本願の図7と図8は、特許文献2の図1と図6に相当している。
図7又は図8を参照すると、第2の従来技術による圧縮スリーブ9は、導電性を有する金属製のスリーブ本体91と絶縁性を有する筒状キャップ92を備えている。スリーブ本体91は、一組の拡径部91a・91aを両端部に形成している。拡径部91aは、外部に向って、円錐体状に拡径している。又、スリーブ本体91は、内部の略中央に隔壁91bを形成している。拡径部91aを介して、電線Wの端末の絶縁被覆Wiを剥離した芯線Wcをスリーブ本体91の内部に導入でき、芯線Wcの端縁が隔壁91bに当接することで、電線Wの挿入深さを規定している。
図7又は図8を参照すると、筒状キャップ92は、嵌着部92aを一端部側に形成している。又、筒状キャップ92は、大径部92bを他端部側に形成している。嵌着部92aは、スリーブ本体91の外径と略同じの内径を有している。嵌着部92aは、スリーブ本体91の一端部側に嵌着している。
図7を参照すると、筒状キャップ92は、嵌着部92aから大径部92bに形成された電線挿入口92hに向けて、略同じ肉厚で連続的に拡径している。又、筒状キャップ92は、輪帯状の凸部921を大径部92bの内周面に形成している。
図7又は図8を参照すると、筒状キャップ92は、絶縁性を有すると共に、耐候性、耐熱性、耐寒性、耐トラッキング性を有し、加熱により変形せず、図示しない圧縮工具を用いてスリーブ本体91を圧縮する場合に(図8参照)、破損しない程度の機械的強度を備えた材質のものが好ましいとされている。つまり、嵌着部92aを介して、スリーブ本体91を圧縮できる。
図7又は図8を参照して、圧縮スリーブ9を間接活線作業において用いる場合、予め、図示しない被覆剥離工具を用いて、電線Wの端末の絶縁被覆Wiを剥離して、芯線Wcを露出させておく。
最初に、図7を参照して、筒状キャップ92の電線挿入口92hを介して、一方の拡径部91aから芯線Wcをスリーブ本体91の内部に挿入する。この場合、筒状キャップ92の大径部92bには、その内周面に凸部921を形成しているので、凸部921が絶縁被覆Wiの外周面を押圧することで、電線Wが圧縮スリーブ9から外れないように筒状キャップ92に保持される。
次に、図7又は図8を参照して、他方の拡径部91aから芯線Wcをスリーブ本体91の内部に挿入する。次に、図8を参照して、図示しない圧縮工具を用いて、スリーブ本体91の所定の箇所を圧縮することで、圧縮スリーブ9を介して、一方の電線Wと他方の電線Wを電気的に接続できる。なお、図8を参照すると、圧縮スリーブ9を圧縮後には、筒状キャップ92から他方の電線Wに亘り、圧縮スリーブ9は、絶縁カバー93で覆われている。
図3から図6を参照すると、特許文献1による圧縮スリーブ8は、電線Wの芯線Wcを抜け止めする複数の返し部84を一方の端部に備えている。しかし、特許文献1による圧縮スリーブ8は、電線Wの抜け止めが解除されるスリット状の切り欠き85・85を一方の端部に備えているので、返し部84の近傍を圧縮すると、電線Wが圧縮スリーブ8から不用意に脱落する心配がある。
電線の芯線を導入した圧縮スリーブを圧縮時に、電線が圧縮スリーブから不用意に脱落しない圧縮スリーブが求められている。
図7又は図8を参照すると、特許文献2による圧縮スリーブ9は、電線Wの芯線Wcを導入容易に開口した筒状キャップ92を備えている。しかし、特許文献2による圧縮スリーブ9は、筒状キャップ92の内部に突出した凸部921が絶縁被覆Wiの外周面を押圧することで、電線Wの脱落を防止しているので、電線Wが圧縮スリーブ9から不用意に脱落する心配がある。
電線の芯線を導入容易であると共に、電線が圧縮スリーブから不用意に脱落しない圧縮スリーブが求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、電線の芯線を導入容易であると共に、電線が圧縮スリーブから不用意に脱落しない圧縮スリーブを提供することを目的とする。
本発明者は、一組の芯線を内部に挿入自在な圧縮スリーブ本体と、電線の端末の絶縁被覆を芯線側から導入自在に外部に向って開口した絶縁被覆導入部材で圧縮スリーブを構成し、絶縁被覆導入部材には、絶縁被覆に外周方向から喰い込む一つ以上のかえしを内壁に備えることで、上記の課題を解決できると考え、これに基づいて、以下のような新たな圧縮スリーブを発明するに至った。
(1)本発明による圧縮スリーブは、電線の端末の絶縁被覆を剥離した一組の芯線を両端部から挿入し、これらの芯線を外周方向から圧縮することで、一組の電線を直線に接続する圧縮スリーブであって、一組の芯線を内部に挿入自在に両端部を開口した円筒状の圧縮スリーブ本体と、前記圧縮スリーブ本体の少なくとも一方の端部から外部に向かって、前記圧縮スリーブ本体と同軸上に配置され、前記電線の端末の絶縁被覆を芯線側から導入自在に外部に向って開口した円筒状の絶縁被覆導入部材と、を備え、前記絶縁被覆導入部材は、内部から開口側に向う方向と逆の方向に先鋭し、導入された前記絶縁被覆に外周方向から喰い込むことで、前記電線の脱落を防止する一つ以上のかえしを内壁に有している。
(2)前記絶縁被覆導入部材は、複数の前記かえしを内壁に均等に配置していることが好ましい。
(3)本発明による圧縮スリーブは、前記圧縮スリーブ本体と前記絶縁被覆導入部材を一体で構成してもよい。
(4)本発明による圧縮スリーブは、前記圧縮スリーブ本体と前記絶縁被覆導入部材を別体で構成してもよい。
本発明による圧縮スリーブは、一組の芯線を内部に挿入自在な圧縮スリーブ本体と、電線の端末の絶縁被覆を芯線側から導入自在に外部に向って開口した絶縁被覆導入部材と、を備え、絶縁被覆導入部材には、絶縁被覆に外周方向から喰い込む一つ以上のかえしを内壁に備えることで、電線の芯線を導入容易であると共に、電線が圧縮スリーブから不用意に脱落しない圧縮スリーブを提供できる。
本発明の一実施形態による圧縮スリーブの構成を示す図であり、図1(A)は、圧縮スリーブの正面図、図1(B)は、圧縮スリーブの右側面図である。 前記実施形態による圧縮スリーブの構成を示す正面図であり、図2(A)は、他方の電線に向って圧縮スリーブを移動している状態図、図2(B)は、圧縮スリーブ本体の他端部側を圧縮した状態図、図2(C)は、圧縮スリーブの一端部に向って一方の電線を移動している状態図、図2(D)は、圧縮スリーブの一端部に一方の電線を挿入した状態図、図2(E)は、圧縮スリーブ本体の一端部側を圧縮した状態図である。 第1の従来技術による圧縮スリーブの構成を示す平面図である。 図3のA−A矢視断面図である。 図3のB−B矢視を拡大した横断面図である。 第1の従来技術による圧縮スリーブの両端部から電線を挿入した状態を示す縦断面図である。 第2の従来技術による圧縮スリーブの構成を示す平面図であり、上半分を縦断面図で示している。 第2の従来技術による圧縮スリーブの構成を示す縦断面図であり、一組の電線を接続した状態図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[圧縮スリーブの構成]
最初に、本発明の一実施形態による圧縮スリーブの構成を説明する。
図1又は図2を参照すると、本発明の一実施形態による圧縮スリーブ10は、電線Wの端末の絶縁被覆Wiを剥離した一組の芯線Wc・Wcを両端部から挿入し、これらの芯線Wc・Wcを外周方向から圧縮することで、一組の電線W・Wを直線に接続できる。
図1又は図2を参照すると、圧縮スリーブ10は、円筒状の圧縮スリーブ本体1と円筒状の絶縁被覆導入部材2を備えている。圧縮スリーブ本体1は、一組の芯線Wc・Wcを内部に挿入自在に両端部を開口している。
図1又は図2を参照すると、絶縁被覆導入部材2は、圧縮スリーブ本体1の一方の端部から外部に向かって、圧縮スリーブ本体1と同軸上に配置されている。又、絶縁被覆導入部材2は、電線Wの端末の絶縁被覆Wiを芯線Wc側から導入自在に外部に向って開口している。
図1を参照すると、絶縁被覆導入部材2は、複数のかえし2bを内壁に有している。これらのかえし2bは、内部から開口側に向う方向と逆の方向に先鋭している。そして、これらのかえし2bは、導入された絶縁被覆Wiに外周方向から喰い込むことで、電線Wの脱落を防止できる。
図1(B)を参照すると、実施の形態では、絶縁被覆導入部材2は、四つのかえし2bを内壁に均等に配置しているが、絶縁被覆導入部材2は、三つのかえし2bを内壁に均等に配置することもできる。絶縁被覆導入部材2は、一つ以上のかえし2bを内壁に配置することが好ましい。
図1又は図2を参照すると、実施形態による圧縮スリーブ10は、圧縮スリーブ本体1の一端部側に絶縁被覆導入部材2を配置しているが、絶縁被覆導入部材2は、圧縮スリーブ本体1の両端部に絶縁被覆導入部材2を配置してもよい。
又、図1又は図2を参照すると、実施形態による圧縮スリーブ10は、圧縮スリーブ本体1と絶縁被覆導入部材2を一体で構成しているが、圧縮スリーブ10は、圧縮スリーブ本体1と絶縁被覆導入部材2を別体で構成してもよい。これらの場合、圧縮スリーブ本体1の内壁と絶縁被覆導入部材2の内壁は、中央部に向って縮径した円錐体面で接続することが好ましい。芯線Wcを絶縁被覆導入部材2から圧縮スリーブ本体1に円滑に導入できる。
図1又は図2を参照すると、実施形態による圧縮スリーブ10は、一組の芯線Wc・Wcを内部に挿入自在な圧縮スリーブ本体1と、電線Wの端末の絶縁被覆Wiを芯線Wc側から導入自在に外部に向って開口した絶縁被覆導入部材2と、を備え、絶縁被覆導入部材2には、絶縁被覆Wiに外周方向から喰い込む一つ以上のかえし2bを内壁に備えることで、電線Wの芯線Wcを導入容易であると共に、電線Wが圧縮スリーブから不用意に脱落しない圧縮スリーブ10を提供できる。
[圧縮スリーブの作用]
次に、間接活線作業による圧縮スリーブ10の電線の接続方法を説明しながら、圧縮スリーブ10の作用及び効果を説明する。図1(A)又は図1(C)を参照して、予め、図示しない被覆剥離工具を用いて、電線Wの端末の絶縁被覆Wiを剥離して、芯線Wcを露出しておく。
最初に、図2(A)を参照して、間接活線工事用の絶縁ヤットコ又はストレーリンクトングなどの把持工具を用いて、一方の作業員が把持工具で圧縮スリーブ本体1を保持し、他方の作業員が把持工具で他方の電線Wを保持して、他方の電線Wに向って圧縮スリーブ10を移動する。
次に、図2(B)を参照して、圧縮スリーブ本体1の他端部側に電線Wの芯線Wcが挿入された状態では、図示しない圧縮工具を用いて、圧縮位置表示帯1dの位置で圧縮スリーブ本体1を圧縮することにより、他方の電線Wが圧縮スリーブ10の他端部側に圧着される。
次に、図2(C)を参照して、他方の作業員が把持工具で一方の電線Wを保持して、圧縮スリーブ10一端部に向って、一方の電線Wを移動する。次に、図2(D)を参照して、圧縮スリーブ本体1の一端部側に電線Wの芯線Wcが挿入された状態では、複数のかえし2bが絶縁被覆Wiに外周方向から喰い込むことで、電線Wの不用意な脱落を防止できる。
次に、図2(E)を参照して、圧縮スリーブ本体1の一端部側に電線Wの芯線Wcが挿入された状態では、図示しない圧縮工具を用いて、圧縮位置表示帯1dの位置で圧縮スリーブ本体1を圧縮することにより、一方の電線Wが圧縮スリーブ10の一端部側に圧着される。そして、一連の接続作業を終了する。
実施形態による圧縮スリーブ10は、複数のかえし2bの近傍を圧縮しても、かえし2bには影響を略及ぼさないので、電線Wが圧縮スリーブ10から不用意に脱落することを防止できる。
又、実施形態による圧縮スリーブ10は、電線Wの端末の絶縁被覆Wiを芯線Wc側から導入自在に外部に向って開口した円筒状の絶縁被覆導入部材2を備えているので、電線Wの芯線Wcを圧縮スリーブ本体1の内部に容易に導入できる。
本発明による圧縮スリーブは、次のような効果が期待できる。
(1)一旦、電線を挿入したら抜け難くなるため、圧縮時に電線が容易に脱落しない。
(2)圧縮スリーブへの電線挿入が一回のアプローチで完了する。
(3)脱落した電線が金属体に接触する心配が無くなる。
本発明は、電線が圧縮スリーブから不用意に脱落しない間接活線作業用の圧縮スリーブを開示したが、本発明の圧縮スリーブは、一般的な圧縮スリーブとして応用することが期待される。
1 圧縮スリーブ本体
2 絶縁被覆導入部材
2b かえし
10 圧縮スリーブ
W 電線
Wc 芯線
Wi 絶縁被覆

Claims (4)

  1. 電線の端末の絶縁被覆を剥離した一組の芯線を両端部から挿入し、これらの芯線を外周方向から圧縮することで、一組の電線を直線に接続する圧縮スリーブであって、
    一組の芯線を内部に挿入自在に両端部を開口した円筒状の圧縮スリーブ本体と、
    前記圧縮スリーブ本体の少なくとも一方の端部から外部に向かって、前記圧縮スリーブ本体と同軸上に配置され、前記電線の端末の絶縁被覆を芯線側から導入自在に外部に向って開口した円筒状の絶縁被覆導入部材と、を備え、
    前記絶縁被覆導入部材は、内部から開口側に向う方向と逆の方向に先鋭し、導入された前記絶縁被覆に外周方向から喰い込むことで、前記電線の脱落を防止する一つ以上のかえしを内壁に有している、圧縮スリーブ。
  2. 前記絶縁被覆導入部材は、複数の前記かえしを内壁に均等に配置している、請求項1記載の圧縮スリーブ。
  3. 前記圧縮スリーブ本体と前記絶縁被覆導入部材を一体で構成している、請求項1又は2記載の圧縮スリーブ。
  4. 前記圧縮スリーブ本体と前記絶縁被覆導入部材を別体で構成している、請求項1又は2記載の圧縮スリーブ。
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