JP2017143018A - 平編組線およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】可撓性を必要とする電気用導体の一つである平編組線10において、素線を編組して扁平筒状に形成された複数の平編組部11,12を備えて、平編組線10を構成する。そして、複数の平編組部11,12については、ある平編組部12の筒内に他の平編組部11を内包する多重構造に構成されているものとする。
【選択図】図1
Description
例えば、図5に示すように、複数の平編組線21,22を重ね合わせて構成したものについて、その構成体をいずれかの方向に屈曲させた場合を考える。その場合には、屈曲の際に内側に位置する平編組線21をその長手方向に圧縮しようとする力が作用し、これに伴って内側の平編組線21に外方(長手方向の直交方向)へ広がろうとする力が作用する(図中矢印A参照)。
このことは、平編組線21,22の可撓性を阻害したり、内側の平編組線21への負荷が過大になったりすることを招き得る。また、内側の平編組線21が外方に向けて広がると、外観上好ましくなく、狭スペースへの配置を要する場合に他部材との干渉が起こるおそれもある。さらには、外周部分をシースと呼ばれる保護被膜で覆った場合に、そのシースに亀裂が生じ易くなるおそれもある。
以上のように、複数の平編組線を重ね合わせて構成したものは、可撓性という観点においては、必ずしも良好であるとはいえない。
素線を編組して扁平筒状に形成された複数の平編組部を備えるとともに、
前記複数の平編組部は、ある平編組部の筒内に他の平編組部を内包する多重構造に構成されている
平編組線が提供される。
先ず、本発明に係る平編組線について具体的に説明する。
本実施形態で説明する平編組線は、可撓性を必要とする電気用導体として、例えば電気機器の接続部、アース線、その他の導電用途に用いられるもので、複数の平編組部を備えて構成されている。
素線は、例えば、編組前において、JIS C 3152「すずめっき軟銅線」の規格に適合したものであればよい。
また、編組は、日本電線工業会の規格JCS1236に準拠して行うことが考えられる。つまり、編組は、規格JCS1236で規定された素線径(mm)、素線数(本)、構成持数(素線の一つの群の中の本数)×打数(素線の纏まりである群の数)等に準拠しつつ、素線を複数本束ねたものを網状にし、それを平らに成形することで扁平筒状に形成することによって行う。ただし、必ずしも厳密な意味での規格通りである必要はない。例えば、平編組規格サイズが300SQまでであっても、これに限られることはなく、300SQを超えるサイズに対応するように形成しても構わない。
つまり、各平編組部は、それぞれが、従来における平編組線と同様に構成されたものである。
以下、各平編組部の多重構造について、具体例を挙げて詳しく説明する。
図1は、本発明に係る平編組線の具体的な構成例を示す断面図である。
ここでは、図1に示すように、平編組線10が二つ平編組部11,12を備えて構成されており、これらの平編組部11,12による多重構造が二重構造である場合を例に挙げる。つまり、各平編組部11,12は、内層側に位置する平編組部(以下、単に「内層平編組部」という。)11と、その内層平編組部11を筒内に収容するように外層側に位置する平編組部(以下、単に「外層平編組部」という。)12とによって、二重構造に構成されている。
各平編組部11,12の二重構造により構成された平編組線10においては、図2に示すように、各平編組部11,12における素線11a,12aの編組角度が互いに異なるように形成されることになる。
具体的には、例えば角度α1,β1については、各平編組部11,12がどのようなサイズの場合であっても、内層平編組部11における角度α1の値よりも、外層平編組部12における角度β1の値のほうが大きくなる。また、例えば角度α2,β2については、各平編組部11,12がどのようなサイズの場合であっても、内層平編組部11における角度α2の値のほうが、外層平編組部12における角度β2の値よりも大きくなる。
このように、それぞれを構成する素線11a,12aの編組角度が互いに異なることで、各平編組部11,12が同サイズに対応したものであっても、内層平編組部11を外層平編組部12が内包する二重構造を実現することが可能となる。
各平編組部11,12の二重構造によって構成された平編組線10は、図3に示すように、その長手方向が要求仕様に対応した長さに切断され、その切断された両端縁に接続端子13が装着される。つまり、平編組線10は、二重構造の各平編組部11,12の端縁に装着された接続端子13を備える。
平編組線10は、上述したように、内層平編組部11と外層平編組部12とを備えており、内層平編組部11を外層平編組部12が内包する二重構造によって構成されている。したがって、平編組線10を屈曲させることによって、例えば内層平編組部11に対して外方(長手方向の直交方向)へ広がろうとする力が作用しても、その内層平編組部11は外層平編組部12に内包されているため、外方への広がりが外層平編組部12によって規制され、その外層平編組部12の形状に倣うことになる。
つまり、内層平編組部11と外層平編組部12の二重構造である平編組線10によれば、これをいずれかの方向に屈曲させた場合であっても、各平編組部11,12のいずれかのみが外方に広がって飛び出してしまうといったことが生じずに、良好な可撓性を得ることができる。
次に、上述した構成の平編組線10を構成する場合の製造方法について簡単に説明する。
すなわち、二重構造の平編組線10にあたっては、先ず、編組機を用いつつ素線を編組して、内層平編組部11を形成する工程を実施する。そして、内層平編組部11を形成したら、次いで、その内層平編組部11を芯材として、その内層平編組部11の周囲に編組機を用いつつ素線を編組して、外層平編組部12を形成する工程を実施する。このとき、外層平編組部12の編組にあたっては、素線の編組角度を、内層平編組部11の場合とは異なるようにする。素線の編組角度は、編組機にて編組する際の送り速度を調整することによって制御することが可能である。
これらの各工程を順に経た後は、二重構造の各平編組部11,12を扁平状に成型する。これにより、内層平編組部11を外層平編組部12が内包する二重構造によって構成された平編組線10が製造される。
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。
以上に、本発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
Claims (5)
- 素線を編組して扁平筒状に形成された複数の平編組部を備えるとともに、
前記複数の平編組部は、ある平編組部の筒内に他の平編組部を内包する多重構造に構成されている
平編組線。 - 前記複数の平編組部は、内層平編組部と当該内層平編組部を筒内に収容する外層平編組部との二重構造に構成されている
請求項1に記載の平編組線。 - 前記複数の平編組部は、前記素線の編組角度が互いに異なるように形成されている
請求項1または2に記載の平編組線。 - 前記複数の平編組部の端縁に装着された接続端子を備える
請求項1から3のいずれか1項に記載の平編組線。 - 素線を編組して扁平筒状に形成された複数の平編組部を備えるとともに、前記複数の平編組部はある平編組部の筒内に他の平編組部を内包する多重構造に構成されている平編組線の製造方法であって、
前記素線を編組して前記ある平編組部を形成する工程と、
前記ある平編組部の周囲に前記素線を編組して前記他の平編組部を形成する工程と、
を備える平編組線の製造方法。
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