JP5194752B2 - ステアリングロック装置 - Google Patents

ステアリングロック装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5194752B2
JP5194752B2 JP2007316568A JP2007316568A JP5194752B2 JP 5194752 B2 JP5194752 B2 JP 5194752B2 JP 2007316568 A JP2007316568 A JP 2007316568A JP 2007316568 A JP2007316568 A JP 2007316568A JP 5194752 B2 JP5194752 B2 JP 5194752B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
steering
hole
steering column
lock housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007316568A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009137468A5 (ja
JP2009137468A (ja
Inventor
誠一 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2007316568A priority Critical patent/JP5194752B2/ja
Priority to PCT/JP2008/070595 priority patent/WO2009063908A1/ja
Priority to DE112008003076.6T priority patent/DE112008003076B4/de
Priority to US12/742,609 priority patent/US8596160B2/en
Publication of JP2009137468A publication Critical patent/JP2009137468A/ja
Publication of JP2009137468A5 publication Critical patent/JP2009137468A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5194752B2 publication Critical patent/JP5194752B2/ja
Priority to US14/066,794 priority patent/US9327683B2/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

この発明は、盗難防止の為に、自動車のステアリングホイールの操作を不能にするステアリングロック装置の改良に関する。具体的には、ステアリング装置としての機能を確保したままロックユニットを取り外せない様にして、盗難防止機能の向上を図れる構造を実現するものである。
操舵輪(フォークリフト等の特殊車両を除き、通常は前輪)に舵角を付与する為のステアリング装置として、例えば図13に示す様な構造が、広く知られている。このステアリング装置は、車体1に支持された円筒状のステアリングコラム2の内径側にステアリングシャフト3を、回転自在に支持している。そして、このステアリングコラム2の後端開口よりも後方に突出した、上記ステアリングシャフト3の後端部分に、ステアリングホイール4を固定している。このステアリングホイール4を回転させると、この回転が、上記ステアリングシャフト3、自在継手5a、中間シャフト6、自在継手5bを介して、ステアリングギヤユニット7の入力軸34に伝達される。この入力軸34が回転すると、このステアリングギヤユニット7の両側に配置された1対のタイロッド8、8が押し引きされて左右1対の操舵輪に、上記ステアリングホイール4の操作量に応じた舵角を付与する。尚、図13に示した構造の場合、上記ステアリングホイール4の前後位置の調節を可能にすべく、上記ステアリングコラム2及び上記ステアリングシャフト3として、伸縮式のものを使用している。この様な伸縮式のステアリングコラムを構成するアウタコラム及びインナコラム、及び、ステアリングシャフトを構成するアウタチューブ及びインナシャフトの前後位置は、図示の構造とは逆であっても良い。
近年、自動車の盗難が増えており、各種盗難防止装置を自動車に備える事が行なわれており、その一種として、正規の鍵を使用しない限りステアリングホイールの操作を不能にするステアリングロック装置が、広く実施されている。ステアリングロック装置は、例えば特許文献1〜4に記載されている様に、ステアリングコラムの一部にロックユニットを設けると共に、ステアリングシャフトの一部に係合凹部を設ける。そして、作動時(キーロック時)に上記ロックユニットに設けたロックピンの先端部と上記係合凹部とを係合させて、上記ステアリングシャフトの回転を不能にする。
この様なステアリングロック装置による盗難防止効果を十分に確保する為には、ステアリング装置としての機能を確保したままでは、ロックユニットを取り外せない様にする必要がある。特許文献3には、この様な観点で考えられたステアリングロック装置が記載されている。先ず、この特許文献3に記載された従来構造に就いて、図14〜15により説明する。
ステアリングコラム2aの一部にロックハウジング9を、クランプ金具10と1対のボルト11、11とにより結合固定している。このロックハウジング9は、筒状の収納部12と、この収納部12の基端開口を塞ぐ状態で設けられた底板部13と、この収納部12の基端部外周面から突出する状態で設けられた1対の取付フランジ部14、14とを備える。上記底板部13の一部には通孔(図示省略)を、上記ステアリングコラム2aの一部でこの通孔に整合する部分に別の通孔(図示せず)を、それぞれ設けて、上記収納部12内と上記ステアリングコラム2a内とを連通させている。又、ステアリングシャフト3aの一部で軸方向位置が上記両通孔に一致する部分を、ピッチが粗い雄スプライン状に形成して、円周方向複数個所に複数の係合凹部15、15を設けている。又、上記ロックハウジング9内にロックユニット16を収納し、更に、固定ねじ17によりこのロックハウジング9内に固定している。この固定ねじ17は、このロックハウジング9側に設けた凹孔18内に挿入した状態で、上記ロックユニット16側に設けたねじ孔19に螺合し、更に締め付けている。このロックユニット16は、電動式のアクチュエータ20により進退させられる、ロックピン21を備える。
上述の様なステアリングロック装置は、次の様に作用する。イグニッションキーをロック位置にまで回動させると、上記アクチュエータ20が上記ロックピン21を、上記ステアリングコラム2aの内径側に前進させる。このロックピン21には、図示しない弾性部材により前進方向の弾力を付与している。この為、上記両通孔と何れかの係合凹部15とが整合している状態では、そのまま上記ロックピン21の先端部が当該係合凹部15と係合して、上記ステアリングシャフト3aが回転しない様にする。これに対して、上記両通孔が、何れの係合凹部15、15とも整合していない状態では、上記ロックピン21の先端面が、上記ステアリングシャフト3aの外周面のうちで、円周方向に隣り合う係合凹部15、15同士の間部分に、弾性的に突き当たる。この状態から上記ステアリングシャフト3aを回転させると、上記ロックピン21の先端部が何れかの係合凹部15と係合して、このステアリングシャフト3aがそれ以上回転する事を阻止する。
前述した様に構成し、上述した様に作用する従来構造の場合、上記ロックハウジング9内に上記ロックユニット16を固定する為の固定ねじ17の頭部22が存在する前記凹孔18の開口は、上記ステアリングコラム2aにより覆われる。この為、上記ロックハウジング9をこのステアリングコラム2aに支持固定した状態のまま上記固定ねじ17を操作する事はできず、この固定ねじ17を緩めて上記ロックユニット16を上記ロックハウジング9から抜き出す事は防止できる。但し、このロックハウジング9と前記クランプ金具10とを結合固定している、前記1対のボルト11、11は露出している為、必ずしも盗難防止効果を十分には得られない可能性がある。
即ち、上記両ボルト11、11は、外部に露出している為、何らかの工具でこれら両ボルト11、11を緩める事は可能である。そして、これら両ボルト11、11を緩めて、上記ロックハウジング9と上記クランプ金具10とを分離すれば、上記ロックピン21の先端部を上記何れかの係合凹部15から抜き出して、上記ステアリングシャフト3aを回転させる事が可能になる。上記両ボルト11、11のうちの一方のボルト11は、車体に固定の部分に近接対向させる等により操作不能にする事は可能であるが、両方のボルト11、11を操作不能にする為の設計は難しい。言い換えれば、ステアリング装置の設計の自由度を損なう為、好ましくない。そして、何れか一方のボルト11を緩めれば、上記ロックハウジング9と上記ステアリングコラム2aとの間にバール等の工具を差し込んで、このロックハウジング9をこのステアリングコラム2aから剥し取れる可能性がある。
特開2004−98788号公報 特開2004−237973号公報 特開2006−36106号公報 特開2006−36107号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、ステアリング装置の設計の自由度を確保しつつ、しかも、ステアリング装置としての機能を確保したままロックユニットを取り外せない様にして、盗難防止機能の向上を図れる構造を実現すべく発明したものである。
本発明のステアリングロック装置は、前述した従来から知られているステアリングロック装置と同様に、ステアリングコラムと、ステアリングシャフトと、ロックハウジングと、通孔と、係合凹部と、ロックユニットと、固定ねじとを備える。
このうちのステアリングコラムは、円筒状で、車体に支持される。
又、上記ステアリングシャフトは、上記ステアリングコラムの内径側に回転自在に支持されている。
又、上記ロックハウジングは、上記ステアリングコラムの一部に、このステアリングコラムの径方向に関して外方が開口する状態で設けられている。
又、上記通孔は、上記ステアリングコラムの一部でこのロックハウジングに整合する部分に設けられている。
又、上記係合凹部は、上記ステアリングシャフトの一部でこのステアリングシャフトの回転に伴ってこの通孔に対向し得る部分に設けられている。
又、上記ロックユニットは、上記ロックハウジング内に収納された状態で、作動時に上記通孔を通じてロックピンを上記ステアリングコラムの内周面から突出させて、このロックピンの先端部と上記係合凹部とを係合させる。
又、上記固定ねじは、上記ロックユニットを上記ロックハウジング内に固定する為のものである。
特に、本発明のステアリングロック装置に於いては、上記ロックハウジングと上記ステアリングコラムとは、少なくともこのロックハウジングを成形する際に、互いに不離に結合固定されたものである。
そして、上記固定ねじの頭部は、上記ロックハウジング及び上記ステアリングコラムを車体に支持すると共に、このステアリングコラムの内径側に上記ステアリングシャフトを組み込んだ状態で、工具により操作不能な位置に設けられている。
この様な本願発明のステアリングロック装置を実施する場合に、例えば請求項2に記載した発明の様に、上記ステアリングコラムの一部で上記ロックハウジングに囲まれた部分のうち、上記通孔から外れた部分に、上記固定ねじの杆部を通過させるが頭部は通過させない大きさを有する第二の通孔を設ける。又、上記ステアリングコラムのうちでこの第二の通孔と周方向反対側部分に、上記固定ねじの頭部を通過させる大きさを有する第三の通孔を設ける。更に、上記第二の通孔に上記杆部を挿入した上記固定ねじを、上記ロックユニットの奥端面に開口させたねじ孔に螺合し更に締め付ける事により、このロックユニットを上記ロックハウジング内に支持固定する。そして、上記ステアリングコラムの内径側にステアリングシャフトを組み付けた状態で、このステアリングシャフトを上記第二の通孔と上記第三の通孔との間に存在させる事により、この第三の通孔を通じて上記ステアリングコラム内に挿入した工具と上記固定ねじの頭部との係合を不能にする。
或いは、請求項3に記載した発明の様に、前記ロックハウジングの上面の一部に、この上面の残部よりも下方に凹んだ凹部を設ける。又、この凹部に、前記固定ねじの杆部を通過させるが頭部は通過させない大きさを有する第二の通孔を設ける。更に、この第二の通孔に杆部を挿入した固定ねじを、前記ロックユニットの上面に開口させたねじ孔に螺合し更に締め付ける事により、このロックユニットを上記ロックハウジング内に支持固定する。そして、前記ステアリングコラムを車体に支持した状態で、このロックハウジングの上面と車体に固定の部分との間に、上記固定ねじの頭部と工具とを係合させられるだけの大きさの隙間を存在させない。
或いは、請求項4に記載した発明の様に、前記ロックハウジングの前面に、前記固定ねじの杆部を通過させるが頭部は通過させない大きさを有する第二の通孔を設ける。又、この第二の通孔に杆部を挿入した固定ねじを、前記ロックユニットの前面に開口させた前記ねじ孔に螺合し更に締め付ける事により、このロックユニットを上記ロックハウジング内に支持固定する。そして、ステアリングコラムを車体に支持した状態で、このロックハウジングの前面と車体に固定の部分との間に、上記固定ねじの頭部と工具とを係合させられるだけの大きさの隙間を存在させない。
尚、ロックハウジングとステアリングコラムとは、請求項5に記載した発明の様に、軽合金のダイキャスト成形により一体に形成しても良いし、請求項6に記載した発明の様に、鋼板製のステアリングコラムの一部を軽合金製のロックハウジングの一部に、このロックハウジングをダイキャスト成形する際に包埋支持しても良い。
上述の様に構成する本発明のステアリングロック装置の場合には、ロックハウジングとステアリングコラムとは分離不能であり、ステアリングシャフト及びステアリングコラムを所定の位置に支持した状態のまま、上記ロックユニットを上記ロックハウジングに固定している固定ねじの頭部を工具により操作する事はできない。この為、ステアリング装置の設計の自由度を確保しつつ、しかも、ステアリング装置としての機能を確保したままロックユニットを取り外せない様にして、盗難防止機能の向上を図れる。又、ステアリングコラムとロックハウジングとが一体若しくは一体的に組み合わされたものである為、組み付け作業の容易化、延てはステアリングロック装置の製造コストの低減を図れるだけでなく、ステアリングロック装置を組み込んだステアリング装置全体の小型・軽量化を図れる。
[実施の形態の第1例]
図1〜6は、請求項1、2、5に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例を含め、本発明のステアリングロック装置の特徴は、ステアリング装置の設計の自由度を確保しつつ、ステアリング装置としての機能を確保したままロックユニット16aを取り外せない様にして、盗難防止機能の向上を図れる構造を実現する点にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図14〜15に示した構造を含め、従来から知られているステアリングロック装置と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は、省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例の場合、ロックハウジング9aを、ステアリングコラム2bと一体に成形している。即ち、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の軽合金をダイキャスト成形する事により、上記ロックハウジング9aと上記ステアリングコラム2bとを一体成形している。従って、これらロックハウジング9aとステアリングコラム2bとは、非分離に結合されている。尚、図示の例は、上記ステアリングコラム2bを、ステアリングホイールの前後位置を調節する為のテレスコピックステアリング装置を構成する為のアウタコラムとしている。この為に、上記ステアリングコラム2bに、直径を弾性的に拡縮する為のスリット23(図4参照)と、このスリット23を両側から挟む位置に設けられ、軸方向に長い長孔24を形成したブラケット部25(図1〜2参照)とを設けている。但し、これら長孔24及びブラケット部25を備えたテレスコピックステアリング装置の構成及び作用に就いては、従来から広く知られており、本発明の要旨とも関係しない為、詳しい図示並びに説明は省略する。
上記ロックハウジング9aは上記ステアリングコラム2bの後端寄り部分の外周面に、このステアリングコラム2bの径方向に関して外方が開口する状態で設けられている。又、このステアリングコラム2bの一部で上記ロックハウジング9aに整合する部分(このロックハウジング9aにより囲まれる部分)に通孔26(図4参照)を、上記ステアリングコラム2bの内外両周面同士を連通させる状態で設けている。上記ロックハウジング9内に前記ロックユニット16aを収納した状態で、このロックユニット16aに設けたロックピン21aの先端部が、図4に示す様に、上記通孔26内に存在する状態になる。このロックピン21aは、イグニッションキーをロック位置にまで回す事に伴って、上記通孔26を通じて上記ステアリングコラム2bの内周面から径方向内方に突出する。
上記ステアリングコラム2bの内径側に回転自在に支持されたステアリングシャフト3bの一部で上記通孔26に対向する部分に、図5〜6に示す様に、ロックカラー27を外嵌固定している。このロックカラー27は上記ステアリングシャフト3bに対し、溶接等により、大きな力でも回転しない様に、固定している。又、上記ロックカラー27の円周方向複数個所に、それそれが軸方向に長い長孔(図示省略)を形成して、上記ロックピン21aの先端部を係合させる為の係合凹部としている。この様なロックカラー27の形状等に就いても、従来から広く知られている為、詳しい説明は省略する。尚、このロックカラー27は、必ずしも上記ステアリングシャフト3bに対して、全く回転しない様に固定しなくても良い。要は、ステアリングホイールによる操舵を実質上行えない程度の抵抗を生じさせ得る状態で、上記ステアリングシャフト3bに外嵌されていれば良い。従って、上記ロックカラー27をこのステアリングシャフト3bに、締り嵌めで外嵌したり、板ばね等で造られて大きな摩擦抵抗を生じる、スリーブ状の部材を介して外嵌する等しても良い。
上記ロックハウジング9a内に上記ロックユニット16aを固定する為に、このロックユニット16aの奥端面、即ち、上記ステアリングコラム2bの外周面で上記ロックハウジング9aに囲まれた部分に対向する面に、ねじ孔19aを形成している。又、上記ステアリングコラム2bの一部で上記ロックハウジング9aに囲まれた部分のうち、上記通孔26から外れ、上記ねじ孔19aに整合する部分に、第二の通孔28を形成している。この第二の通孔28は、上記ステアリングコラム2bと上記ロックユニット16aとを結合固定する為の固定ねじ17aの杆部29を通過させるが頭部22aは通過させない大きさを有する。但し、上記第二の通孔28のうちで、上記ステアリングコラム2bの内周面側の開口周縁部に、上記頭部22aを収納できるだけの凹部30を形成している。又、上記ステアリングコラム2bのうちで上記第二の通孔28と周方向反対側部分に、上記固定ねじ17aの頭部22aを通過させる大きさを有する、第三の通孔31を設けている。
上記ロックユニット16aを上記ロックハウジング9a内に保持固定するには、このロックユニット16aをこのロックハウジング9a内に、上記ロックピン21a及び上記ねじ孔19aを先にして挿入する。そして、上記第三の通孔31を通過させた上記固定ねじ17aの杆部29を上記第二の通孔28に挿通し、この杆部29の外周面に設けた雄ねじを上記ねじ孔19aに螺合する。そして、上記第三の通孔31を挿通した、ドライバ等の工具により上記固定ねじ17aを締め付けて、上記ロックユニット16aを上記ロックハウジング9a内に固定する。
この様にして、上記ロックユニット16aを上記ロックハウジング9a内に固定した後、図5〜6に示す様に、上記ステアリングコラム2bの内径側に前記ステアリングシャフト3bを組み付ける。この状態で、上記第二の通孔28と上記第三の通孔31との間にこのステアリングシャフト3bが存在する事になり、この第三の通孔31を通じて上記ステアリングコラム2b内に挿入した工具と、上記固定ねじ17aの頭部22aとを係合させる事ができなくなる。従って、本例の場合には、上記ステアリングコラム2b内に上記ステアリングシャフト3bを存在させた状態のまま、上記固定ねじ17aを緩める事ができなくなる。言い換えれば、ステアリング装置としての機能を確保したまま、上記ロックハウジング9aから上記ロックユニット16aを取り外せない様になる。又、このロックハウジング9aは、上記ステアリングコラム2bと一体であるから、このロックハウジング9aを、上記ロックユニット16aごとこのステアリングコラム2bから分離する事は、やすりや金鋸等の工具を使用しても、長時間を要する。この為、盗難防止機能が向上する。上記工具と上記固定ねじ17aの頭部22aとは、上記ステアリングコラム2bから上記ステアリングシャフト3bを抜き取らない限り、係合させられない為、この係合を不能にする為に特に構成各部材の配置を工夫する必要はなく、ステアリング装置の設計の自由度が低下する事はない。又、上記ステアリングコラム2bと上記ロックハウジング9aとが一体である為、組み付け作業の容易化、延てはステアリングロック装置の製造コストの低減を図れる。更に、上記ステアリングコラム2bと上記ロックハウジング9aとが一体である為、ステアリングロック装置を組み込んだステアリング装置全体の小型・軽量化を図れる。
[実施の形態の第2例]
図7も、請求項1、2、5に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、ステアリングシャフト3bの一部で通孔26(図4参照)に対向する部分に外嵌固定するロックカラー27aとして、外周面に粗い雄スプライン溝状の凹凸を形成したものを使用している。その他の部分の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略する。
[実施の形態の第3例]
図8も、請求項1、2、5に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合には、ステアリングコラム2bの内周面で、ロックハウジング9aと周方向反対位置に、例えばこの内周面の形状に合わせて部分円弧形に形成したバックアップ片32を、接着等により固定している。このバックアップ片32は、ステアリングシャフト3bが上記ロックハウジング9aから離れる方向に変位する事を防止する為に設けている。即ち、ロックピン21a(図1、4参照)と係合凹部とが係合している状態から、ステアリングホイールを介して上記ステアリングシャフト3bを大きな力で回転させようとすると、このステアリングシャフト3bが上記ロックハウジング9aから離れる方向に変位して、上記ロックピン21aと上記係合凹部との係合が外れる可能性がある。本例の場合には、上記バックアップ片32により、上記ステアリングシャフト3bが上記ロックハウジング9aから離れる方向に変位する事を防止して、上記ロックピン21aと上記係合凹部との係合が外れない様にし、盗難防止機能の確保を図っている。尚、上記バックアップ片32は、衝突事故の際には、上記ステアリングコラム2bの内周面から脱落して、上記ステアリングシャフト3bが前方に変位する事を阻止しない様にしている。その他の部分の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1〜2例と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略する。
[実施の形態の第4例]
図9〜10は、請求項1、2、6に対応する、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の場合には、鋼板製のステアリングコラム2cの一部を軽合金製のロックハウジング9bの一部に、このロックハウジング9bをダイキャスト成形する際に包埋支持して、これらステアリングコラム2cとロックハウジング9bとを互いに不離に結合固定している。その他の部分の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例と同様であるから、同等の部分に関する図示並びに説明は省略する。
[実施の形態の第5例]
図11は、請求項1、3、6に対応する、本発明の実施の形態の第5例を示している。本例の場合も、鋼板製のステアリングコラム2cの一部を軽合金製のロックハウジング9bの一部に、このロックハウジング9bをダイキャスト成形する際に包埋支持して、これらステアリングコラム2cとロックハウジング9bとを互いに不離に結合固定している。このロックハウジング9bの上面のうちの前端部に、この上面の前後方向中央部乃至後端部よりも下方に凹んだ、凹部33を設けている。又、この凹部33のうちで上記ステアリングコラム2c側の端部に、固定ねじ17aの杆部29を通過させるが頭部22aは通過させない大きさを有する、第二の通孔28aを設けている。
一方、上記ロックハウジング9b内にがたつきなく挿入可能とすべく、このロックハウジング9bの内周面形状に見合う(ほぼ同じか僅かに小さい)外周面形状を有する、ロックユニット16aの上面で、上記第二の通孔28aに整合する部分に、上記固定ねじ17aの杆部29に形成した雄ねじを螺合させる為のねじ孔19bを形成している。そして、この固定ねじ17aの杆部29を、上記第二の通孔28aに挿通してから上記ねじ孔19bに螺合し、更に締め付ける事により、上記ロックユニット16aを上記ロックハウジング9b内に、支持固定する。そして、上記ステアリングコラム2cを車体に支持した状態で、このロックハウジング9bの上面と、ダッシュボード等の車体に固定の部分との間に、上記固定ねじ17aの頭部22aと工具とを係合させられるだけの大きさの隙間を存在させない。その他の部分の構成に就いては、前述した実施の形態の第1例の場合と同様であるから、重複する図示並びに説明は省略する。
この様な本例の構造の場合も、ステアリング装置としての機能を確保したまま、上記ロックハウジング9aから上記ロックユニット16aを取り外せない様になる為、盗難防止機能が向上する。
[実施の形態の第6例]
図12は、請求項1、4、6に対応する、本発明の実施の形態の第6例を示している。本例の場合には、ロックハウジング9bの前面のうちのステアリングコラム2c側の端部に、固定ねじ17aの杆部29を通過させるが頭部22aは通過させない大きさを有する、第二の通孔28aを設けている。又、ロックユニット16aの前面で、上記第二の通孔28aに整合する部分に、上記固定ねじ17aの杆部29に形成した雄ねじを螺合させる為のねじ孔19cを形成している。そして、この固定ねじ17aの杆部29を、上記第二の通孔28aに挿通してから上記ねじ孔19cに螺合し、更に締め付ける事により、上記ロックユニット16aを上記ロックハウジング9b内に、支持固定する。そして、上記ステアリングコラム2cを車体に支持した状態で、このロックハウジング9bの前面と、ダッシュボード等の車体に固定の部分との間に、上記固定ねじ17aの頭部22aと工具とを係合させられるだけの大きさの隙間を存在させない。その他の部分の構成に就いては、上述した実施の形態の第4例の場合と同様であるから、重複する説明は省略する。
本発明を実施する場合に、ロックユニットの構造に就いては特に問わない。先に説明した様な、イグニッションキーをロック位置にまで回す事に伴ってロックピンをステアリングコラムの内周面から突出させる構造の他、正規のキーを使用しない限り、ロックピンをステアリングコラムの内周面から突出させたままとする構造等も採用可能である。
本発明の実施の形態の1例を示す分解斜視図。 図1のA矢視図。 組立途中の状態で示す、図2のB−B断面図。 固定ねじの螺合及び締め付けを完了した状態で示す、図2のC−C断面図。 組立完了後の状態で示す、図4と同様の図。 同じく図3と同様の図。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図6同様の図。 同第3例を示す、図5と同様の図。 同第4例を示すロックハウジング及びステアリングコラムの斜視図。 ロックハウジング及びステアリングコラムとロックユニット及び固定ねじと共に示す分解斜視図。 本発明の実施の形態の第5例を示す、図10と同様の図。 同第6例を示す、図10と同様の図。 ステアリング装置の1例を、一部を切断した状態で示す側面図。 ステアリングロック装置の従来構造の1例を示す断面図。 ロックハウジング及びロックユニットの分解斜視図。
符号の説明
1 車体
2、2a、2b、2c ステアリングコラム
3、3a、3b ステアリングシャフト
4 ステアリングホイール
5a、5b 自在継手
6 中間シャフト
7 ステアリングギヤユニット
8 タイロッド
9、9a、9b ロックハウジング
10 クランプ金具
11 ボルト
12 収納部
13 底板部
14 取付フランジ
15 係合凹部
16、16a ロックユニット
17、17a 固定ねじ
18 凹孔
19、19a、19b、19c ねじ孔
20 アクチュエータ
21、21a ロックピン
22、22a 頭部
23 スリット
24 長孔
25 ブラケット部
26 通孔
27、27a ロックカラー
28、28a 第二の通孔
29 杆部
30 凹部
31 第三の通孔
32 バックアップ片
33 凹部
34 入力軸

Claims (6)

  1. 車体に支持される円筒状のステアリングコラムと、このステアリングコラムの内径側に回転自在に支持されたステアリングシャフトと、このステアリングコラムの一部に、このステアリングコラムの径方向に関して外方が開口する状態で設けられたロックハウジングと、このステアリングコラムの一部でこのロックハウジングに整合する部分に設けられた通孔と、上記ステアリングシャフトの一部でこのステアリングシャフトの回転に伴ってこの通孔に対向し得る部分に設けられた係合凹部と、上記ロックハウジング内に収納された状態で、作動時に上記通孔を通じてロックピンを上記ステアリングコラムの内周面から突出させてこのロックピンの先端部と上記係合凹部とを係合させるロックユニットと、このロックユニットを上記ロックハウジング内に固定する為の固定ねじとを備えたステアリングロック装置に於いて、このロックハウジングと上記ステアリングコラムとは、少なくともこのロックハウジングを成形する際に、互いに不離に結合固定されたものであり、上記固定ねじの頭部は、上記ロックハウジング及び上記ステアリングコラムを車体に支持すると共に、このステアリングコラムの内径側に上記ステアリングシャフトを組み込んだ状態で、工具により操作不能な位置に設けられている事を特徴とするステアリングロック装置。
  2. ステアリングコラムの一部でロックハウジングに囲まれた部分のうち、通孔から外れた部分に、固定ねじの杆部を通過させるが頭部は通過させない大きさを有する第二の通孔が、上記ステアリングコラムのうちでこの第二の通孔と周方向反対側部分に上記固定ねじの頭部を通過させる大きさを有する第三の通孔が、それぞれ設けられており、上記第二の通孔に杆部を挿入した上記固定ねじを、ロックユニットの奥端面に開口させたねじ孔に螺合し更に締め付ける事により、このロックユニットを上記ロックハウジング内に支持固定しており、上記ステアリングコラムの内径側にステアリングシャフトを組み付けた状態で、このステアリングシャフトを上記第二の通孔と上記第三の通孔との間に存在させる事により、この第三の通孔を通じて上記ステアリングコラム内に挿入した工具と上記固定ねじの頭部との係合を不能とした、請求項1に記載したステアリングロック装置。
  3. ロックハウジングの上面の一部に、この上面の残部よりも下方に凹んだ凹部が設けられており、この凹部に、固定ねじの杆部を通過させるが頭部は通過させない大きさを有する第二の通孔が設けられており、この第二の通孔に杆部を挿入した固定ねじを、ロックユニットの上面に開口させたねじ孔に螺合し更に締め付ける事により、このロックユニットを上記ロックハウジング内に支持固定しており、ステアリングコラムを車体に支持した状態で、このロックハウジングの上面と車体に固定の部分との間に、上記固定ねじの頭部と工具とを係合させられるだけの大きさの隙間を存在させない、請求項1に記載したステアリングロック装置。
  4. ロックハウジングの前面に、固定ねじの杆部を通過させるが頭部は通過させない大きさを有する第二の通孔が設けられており、この第二の通孔に杆部を挿入した固定ねじを、ロックユニットの前面に開口させたねじ孔に螺合し更に締め付ける事で、このロックユニットを上記ロックハウジング内に支持固定しており、ステアリングコラムを車体に支持した状態で、このロックハウジングの前面と車体に固定の部分との間に、上記固定ねじの頭部と工具とを係合させられるだけの大きさの隙間を存在させない、請求項1に記載したステアリングロック装置。
  5. ロックハウジングとステアリングコラムとが、軽合金のダイキャスト成形により一体に形成されている、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したステアリングロック装置。
  6. 鋼板製のステアリングコラムの一部が軽合金製のロックハウジングの一部に、このロックハウジングをダイキャスト成形する際に包埋支持されている、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したステアリングロック装置。
JP2007316568A 2007-11-13 2007-12-07 ステアリングロック装置 Active JP5194752B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007316568A JP5194752B2 (ja) 2007-12-07 2007-12-07 ステアリングロック装置
PCT/JP2008/070595 WO2009063908A1 (ja) 2007-11-13 2008-11-12 ステアリング装置
DE112008003076.6T DE112008003076B4 (de) 2007-11-13 2008-11-12 Lenkvorrichtung
US12/742,609 US8596160B2 (en) 2007-11-13 2008-11-12 Steering apparatus
US14/066,794 US9327683B2 (en) 2007-11-13 2013-10-30 Steering apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007316568A JP5194752B2 (ja) 2007-12-07 2007-12-07 ステアリングロック装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009137468A JP2009137468A (ja) 2009-06-25
JP2009137468A5 JP2009137468A5 (ja) 2010-08-05
JP5194752B2 true JP5194752B2 (ja) 2013-05-08

Family

ID=40868551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007316568A Active JP5194752B2 (ja) 2007-11-13 2007-12-07 ステアリングロック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5194752B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5199024B2 (ja) * 2008-10-27 2013-05-15 株式会社東海理化電機製作所 ステアリングロック装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4627304Y1 (ja) * 1967-08-18 1971-09-20
JP2537511Y2 (ja) * 1991-03-15 1997-06-04 株式会社東海理化電機製作所 ステアリングロック装置
JPH07257322A (ja) * 1994-03-28 1995-10-09 Nippon Seiko Kk ステアリングロック装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009137468A (ja) 2009-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9327683B2 (en) Steering apparatus
JP5429110B2 (ja) ステアリング装置
US9321102B2 (en) Steering column and manufacturing method thereof
JP5741726B2 (ja) テレスコピック機構付ステアリングコラム用アウタコラム
WO2013015257A1 (ja) ステアリングコラムとその製造方法、およびこのステアリングコラムを用いたステアリング装置
JP4483914B2 (ja) ステアリングコラム装置
JP5076963B2 (ja) ステアリング装置
JP2005075250A (ja) テレスコピック機構付衝撃吸収式ステアリングコラム装置
JP2008174105A (ja) ステアリング装置
WO2012023366A1 (ja) ステアリング装置
JP5194752B2 (ja) ステアリングロック装置
WO2013187124A1 (ja) ステアリングロック装置
WO2009063284A1 (en) Steering column apparatus for vehicle
JP2004237973A (ja) 車両用ステアリングコラム装置
WO2014170991A1 (ja) ステアリングロック装置
JP3812177B2 (ja) 位置調節式ステアリング装置
JP6220608B2 (ja) ステアリング装置
JP5630432B2 (ja) ステアリングロック装置
JP2007216891A (ja) ステアリングロック装置
JP6048594B2 (ja) テレスコピックステアリング装置用アウタコラム
JPH08295202A (ja) ステアリングロック装置
JP2009292172A (ja) ステアリングロック機構
JPH08175328A (ja) ステアリングロック装置
JP2008265358A (ja) ステアリングロック装置
US8955361B2 (en) Steering device

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100617

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5194752

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250