JP2008265358A - ステアリングロック装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を減少させて組立性が良好となり、製造コストの低減化を図ることができるとともに、ステアリングシャフトの回転バランスを良好とするステアリングロック装置を提供する。
【解決手段】 キーロックカラー20近くのステアリングコラム12の内面に、ステアリングシャフト11の外周全域に円形状の当接面26aが同一距離で近接するように、環状の変位防止部26が同一高さで突出して形成されている。この変位防止部26は、ステアリングコラム12のダイキャスト成形時に一体に形成される。
【選択図】図2
【解決手段】 キーロックカラー20近くのステアリングコラム12の内面に、ステアリングシャフト11の外周全域に円形状の当接面26aが同一距離で近接するように、環状の変位防止部26が同一高さで突出して形成されている。この変位防止部26は、ステアリングコラム12のダイキャスト成形時に一体に形成される。
【選択図】図2
Description
本発明は、自動車の盗難防止のために、イグニッションキーを鍵孔から抜くとステアリングホイールが回らないようにロックするステアリングロック装置に関する。
ステアリングロック装置は、ステアリングコラムに回転自在に支持されているステアリングシャフトの外周に、キーロック孔を形成したキーロックカラーが固定されており、イグニッションキーをロック位置に回して鍵孔から引き抜くと、ステアリングシャフトに向けて突出したロックキーが、ステアリングコラムに形成した貫通孔を通過してキーロックカラーのキーロック孔に進入することでステアリングシャフトの回転を不能にし、ステアリングシャフトに連結しているステアリングホイールをロックする装置である。
ところで、ロックされているステアリングホイールを無理に回転すると、ステアリングシャフトに回転方向の大きな荷重が加わり、ステアリングシャフトがロックキーに対して退避する方向に撓んでいき、キーロックカラーのキーロック孔からロックキーが外れるおそれがある。
そこで、例えば特許文献1のステアリングロック装置は、キーロックカラーの外周又はキーロックカラーの近傍のステアリングシャフトの外周に変位防止部材を固定し、この変位防止部材がステアリングコラムの内周面に当接することでステアリングシャフトの撓みを防止している。
特開平10−86792号公報
そこで、例えば特許文献1のステアリングロック装置は、キーロックカラーの外周又はキーロックカラーの近傍のステアリングシャフトの外周に変位防止部材を固定し、この変位防止部材がステアリングコラムの内周面に当接することでステアリングシャフトの撓みを防止している。
しかし、上述した特許文献1のステアリングロック装置は、キーロックカラーの外周又はステアリングシャフトの外周に変位防止部材を固定することで部品点数が増加するので、組立性、製造コストの面で問題がある。
また、回転するステアリングシャフトは、変位防止部材を固定している位置が変位防止部材を固定していない位置と比較して慣性モーメントが大きくなり回転バランスが悪くなるので、ステアリングホイールを操舵する運転者に違和感を与えるおそれがある。
また、回転するステアリングシャフトは、変位防止部材を固定している位置が変位防止部材を固定していない位置と比較して慣性モーメントが大きくなり回転バランスが悪くなるので、ステアリングホイールを操舵する運転者に違和感を与えるおそれがある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、部品点数を減少させて組立性が良好となり、製造コストの低減化を図ることができるとともに、ステアリングシャフトの回転バランスを良好とすることでステアリングホイールを操舵する運転者に違和感を与えることがないステアリングロック装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係るステアリングロック装置は、ステアリングコラムに回転自在に支持されているステアリングシャフトの外周に、キーロック孔を形成したキーロックカラーが固定されており、イグニッションキーをロック位置に回して鍵孔から引き抜くと、前記ステアリングシャフトに向けて突出したロックキーが、前記ステアリングコラムに形成した貫通孔を通過して前記キーロック孔に進入することで前記ステアリングシャフトの回転を不能にし、前記ステアリングシャフトに連結しているステアリングホイールをロックするステアリングロック装置において、前記ステアリングコラムをダイキャスト成形により形成することで、当該ステアリングコラムの内周面に、前記ステアリングシャフトが撓むのを防止する変位防止部を一体に設けた。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のステアリングロック装置において、前記変位防止部は、前記キーロックカラー近くの前記ステアリングコラムの内周面から突出し、前記ステアリングシャフトの外周全域に近接する環状の部位である。
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載のステアリングロック装置において、前記変位防止部は、前記キーロックカラー近くの前記ステアリングコラムの内周面から突出し、前記ロックキーが進入してくる側に対して反対側の前記ステアリングシャフトの外周に近接する半環状の部位である。
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載のステアリングロック装置において、前記変位防止部は、前記キーロックカラー近くの前記ステアリングコラムの内周面から突出し、前記ロックキーが進入してくる側に対して反対側の前記ステアリングシャフトの外周に近接する半環状の部位である。
また、請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載のステアリングロック装置において、前記変位防止部に連続する前記ステアリングコラムの内周面に、前記変位防止部から離間するに従い徐々に拡径した傾斜内周面を形成した。
さらに、請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の何れか1項に記載のステアリングロック装置において、前記ステアリングコラムを軽合金材料で形成した。
さらに、請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の何れか1項に記載のステアリングロック装置において、前記ステアリングコラムを軽合金材料で形成した。
本実施形態のステアリングロック装置によると、ロックされているステアリングホイールを無理に回転しても、ダイキャスト成形によりステアリングコラムの内周面に一体に形成した変位防止部が、ステアリングシャフトがロックキーから退避する方向に大きく撓むのを規制するので、キーロックカラーのキーロック孔からロックキーが外れることがない。
また、ステアリングコラムのダイキャスト成形時に変位防止部を一体に形成しているので、ステアリングコラムの部品点数の増加を防止することができ、組立性を良好とし、製造コストの低減化を図ることができる。
さらに、回転するステアリングシャフトには、慣性モーメントが大きくなる変位防止部を一体に設けていないので、ステアリングシャフトの回転バランスが良好となり、ステアリングホイールを操舵する運転者に違和感を与えることがない。
さらに、回転するステアリングシャフトには、慣性モーメントが大きくなる変位防止部を一体に設けていないので、ステアリングシャフトの回転バランスが良好となり、ステアリングホイールを操舵する運転者に違和感を与えることがない。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るステアリング装置を組付けた車両を示す全体構成図である。
図1において、ステアリング装置10は、車両の水平方向に対して車両後方上がりに所定角度だけ傾斜して配置されており、ステアリングシャフト11を回動自在に支持するステアリングコラム12を有する。ステアリングシャフト11には、その後端にステアリングホイール13が装着され、ステアリングシャフト11の前端にはユニバーサルジョイント14を介して中間シャフト15が連結されている。中間シャフト15にはその前端にユニバーサルジョイント16を介してラックアンドピニオン機構等からなるステアリングギヤ17が連結されている。このステアリングギヤ17の出力軸がタイロッド18を介して操舵輪19に連結されている。
図1は本発明に係るステアリング装置を組付けた車両を示す全体構成図である。
図1において、ステアリング装置10は、車両の水平方向に対して車両後方上がりに所定角度だけ傾斜して配置されており、ステアリングシャフト11を回動自在に支持するステアリングコラム12を有する。ステアリングシャフト11には、その後端にステアリングホイール13が装着され、ステアリングシャフト11の前端にはユニバーサルジョイント14を介して中間シャフト15が連結されている。中間シャフト15にはその前端にユニバーサルジョイント16を介してラックアンドピニオン機構等からなるステアリングギヤ17が連結されている。このステアリングギヤ17の出力軸がタイロッド18を介して操舵輪19に連結されている。
そして、運転者がステアリングホイール13を操舵すると、ステアリングシャフト11、ユニバーサルジョイント14、中間シャフト15、ユニバーサルジョイント16を介してその回転力がステアリングギヤ17に伝達され、ラックアンドピニオン機構で回転運動が車両幅方向の直線運動に変換されてタイロッド18を介して操舵輪19を操舵する。
(第1実施形態)
図2から図4は、本発明に係る第1実施形態のステアリングロック装置を示す図である。図2は本実施形態の装置を側面から示した要部断面図、図3は図2のA−A線矢視図であり、図4は図2のB−B線矢視図である。
図2から図4は、本発明に係る第1実施形態のステアリングロック装置を示す図である。図2は本実施形態の装置を側面から示した要部断面図、図3は図2のA−A線矢視図であり、図4は図2のB−B線矢視図である。
図2及び図3に示すように、車両後端にステアリングホイール13を装着したステアリングシャフト11の外周に、筒状のキーロックカラー20が固定されており、このキーロックカラー20に、ステアリングシャフト11の径方向に向かうようにキーロック孔21が貫通して形成されている。
ステアリングコラム12は、アルミニウム合金を材料とし、中空部を形成する部分に中子(不図示)を配置してダイキャスト成形することで形成されており、このステアリングコラム12の車両後方側が、車体取付け部材22を介して車体側部材23に固定されている。
ステアリングコラム12は、アルミニウム合金を材料とし、中空部を形成する部分に中子(不図示)を配置してダイキャスト成形することで形成されており、このステアリングコラム12の車両後方側が、車体取付け部材22を介して車体側部材23に固定されている。
ステアリングコラム12内には、ステアリングシャフト11の車両後端側が転がり軸受24を介して配置され、ステアリングシャフト11の車両前端側も転がり軸受(不図示)を介してステアリングコラム12内に配置されている。これにより、ステアリングシャフト11は、ステアリングコラム12の内部で同軸に回転自在に支持されている。
ここで、図2及び図4に示すように、ステアリングコラム12には、ステアリングシャフト11に固定されているキーロックカラー20のキーロック孔21に対向する位置に貫通孔25が形成されている。
ここで、図2及び図4に示すように、ステアリングコラム12には、ステアリングシャフト11に固定されているキーロックカラー20のキーロック孔21に対向する位置に貫通孔25が形成されている。
また、キーロックカラー20近くのステアリングコラム12の内面には、ステアリングシャフト11の外周全域に円形状の当接面26aが同一距離で近接するように、環状の変位防止部26が同一高さで突出して形成されている。この変位防止部26は、ステアリングコラム12のダイキャスト成形時に一体に形成される。
そして、イグニッションキー(不図示)をロック位置に回して鍵孔(不図示)から引き抜くと、キーシリンダ(不図示)のロックキー27が、ステアリングコラム12の貫通孔25に向けて突出する。
そして、イグニッションキー(不図示)をロック位置に回して鍵孔(不図示)から引き抜くと、キーシリンダ(不図示)のロックキー27が、ステアリングコラム12の貫通孔25に向けて突出する。
次に、本実施形態のステアリングロック装置の動作及び作用効果について説明する。
イグニッションキーをロック位置に回して鍵孔から引き抜くと、キーシリンダから突出したロックキー27が貫通孔25を通過してキーロックカラー20のキーロック孔21に進入する。
このため、ステアリングホイール13を回転しようとしても、ロックキー27が貫通孔25及びキーロック孔21の周面に係合してステアリングシャフト11の回転が阻止されるので、ステアリングホイール13がロックされる。
イグニッションキーをロック位置に回して鍵孔から引き抜くと、キーシリンダから突出したロックキー27が貫通孔25を通過してキーロックカラー20のキーロック孔21に進入する。
このため、ステアリングホイール13を回転しようとしても、ロックキー27が貫通孔25及びキーロック孔21の周面に係合してステアリングシャフト11の回転が阻止されるので、ステアリングホイール13がロックされる。
ここで、ロックされているステアリングホイール13を無理に回転すると、ステアリングシャフト11に回転方向の大きな荷重が加わり、ステアリングシャフト11がロックキー27から退避する方向に撓んでいこうとする。このステアリングシャフト11の撓みが大きくなると、キーロックカラー20のキーロック孔21からロックキー27が外れるおそれがある。
しかし、本実施形態は、ステアリングシャフト11がロックキー27から退避する方向に大きく撓んでいこうとするのを、キーロックカラー20近くでステアリングコラム12の内周面から突出し、ステアリングシャフト11の外周全域に近接している環状の変位防止部26の当接面26aがステアリングコラム12の外周に当接して撓みを規制する。
したがって、本実施形態のステアリングロック装置は、ロックされているステアリングホイール13を無理に回転しても、ステアリングコラム12の内周面から突出している環状の変位防止部26がステアリングシャフト11がロックキー27から退避する方向に大きく撓むのを規制するので、キーロックカラー20のキーロック孔21からロックキー27が外れることがない。
したがって、本実施形態のステアリングロック装置は、ロックされているステアリングホイール13を無理に回転しても、ステアリングコラム12の内周面から突出している環状の変位防止部26がステアリングシャフト11がロックキー27から退避する方向に大きく撓むのを規制するので、キーロックカラー20のキーロック孔21からロックキー27が外れることがない。
また、本実施形態は、ステアリングコラム12のダイキャスト成形時に変位防止部26を一体に形成しているので、ステアリングコラム12の部品点数の増加を防止することができ、組立性を良好とし、製造コストの低減化を図ることができる。
さらに、回転するステアリングシャフト11には、慣性モーメントが大きくなる変位防止部を一体に設けていないので、ステアリングシャフト11の回転バランスが良好となり、ステアリングホイール13を操舵する運転者に違和感を与えることがない。
さらにまた、アルミニウム合金を材料としたダイキャスト成形によりステアリングコラム12を形成するので、車両の軽量化も図りながら加工性を良好とすることができる。
さらに、回転するステアリングシャフト11には、慣性モーメントが大きくなる変位防止部を一体に設けていないので、ステアリングシャフト11の回転バランスが良好となり、ステアリングホイール13を操舵する運転者に違和感を与えることがない。
さらにまた、アルミニウム合金を材料としたダイキャスト成形によりステアリングコラム12を形成するので、車両の軽量化も図りながら加工性を良好とすることができる。
(第2実施形態)
次に、図5から図7は、本発明に係る第2実施形態のステアリングロック装置を示す図である。図5は本実施形態の装置を側面から示した要部断面図、図6は図5のC−線矢視図であり、図7は図5のD−D線矢視図である。なお、図2から図4で示した構成と同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
次に、図5から図7は、本発明に係る第2実施形態のステアリングロック装置を示す図である。図5は本実施形態の装置を側面から示した要部断面図、図6は図5のC−線矢視図であり、図7は図5のD−D線矢視図である。なお、図2から図4で示した構成と同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
本実施形態の装置のステアリングコラム12も、ダイキャスト成形時に、その内周面に変位防止部28が一体に形成されている。
この変位防止部28は、キーロックカラー20近くのステアリングコラム12の内面に、半環状の部位として同一高さで突出して形成されており、ステアリングシャフト11の略半周の外周に、半円形状の当接面28aが同一距離で近接している。
この変位防止部28は、キーロックカラー20近くのステアリングコラム12の内面に、半環状の部位として同一高さで突出して形成されており、ステアリングシャフト11の略半周の外周に、半円形状の当接面28aが同一距離で近接している。
そして、この変位防止部28は、図6及び図7に示すように、ロックキー27が進入してくる側に対して反対側の位置のステアリングコラム12の内周面に形成されている。
本実施形態のステアリングロック装置によると、ロックされているステアリングホイール13を無理に回転しても、ロックキー27が進入してくる側に対して反対側の位置のステアリングコラム12の内周面に形成されている半環状の変位防止部28の当接面28aがステアリングシャフト11に当接し、ステアリングシャフト11がロックキー27から退避する方向に大きく撓むのを規制するので、キーロックカラー20のキーロック孔21からロックキー27が外れることがない。
本実施形態のステアリングロック装置によると、ロックされているステアリングホイール13を無理に回転しても、ロックキー27が進入してくる側に対して反対側の位置のステアリングコラム12の内周面に形成されている半環状の変位防止部28の当接面28aがステアリングシャフト11に当接し、ステアリングシャフト11がロックキー27から退避する方向に大きく撓むのを規制するので、キーロックカラー20のキーロック孔21からロックキー27が外れることがない。
また、本実施形態は、ステアリングコラム12のダイキャスト成形時に変位防止部28を一体に形成しているので、ステアリングコラム12の部品点数の増加を防止することができ、組立性を良好とし、製造コストの低減化を図ることができる。
また、回転するステアリングシャフト11に、慣性モーメントが大きくなる変位防止部を一体に設けていないので、ステアリングシャフト11の回転バランスが良好となり、ステアリングホイール13を操舵する運転者に違和感を与えることがない。
また、回転するステアリングシャフト11に、慣性モーメントが大きくなる変位防止部を一体に設けていないので、ステアリングシャフト11の回転バランスが良好となり、ステアリングホイール13を操舵する運転者に違和感を与えることがない。
さらに、本実施形態のステアリングコラム12は、第1実施形態のように内部空間を環状の形状で仕切っている変位防止部26と比較して、内部空間を半環状の形状で仕切っている、即ち、内部空間を仕切っている面積が小さい半環状の変位防止部28を備えたことで、ステアリングシャフト11を挿入する動作が容易となり、組立性をさらに良好とすることができる。
(第3実施形態)
さらに、図8は、本発明に係る第2実施形態のステアリングロック装置を側面から示した要部断面図である。
本実施形態の装置のステアリングコラム12も、ダイキャスト成形時に、その内周面に変位防止部29が一体に形成されている。
本実施形態の変位防止部29は、ステアリングシャフト11の外周全域に円形状の当接面29aが同一距離で近接するように、ステアリングコラム12の内周面から突出する環状の部位として形成されている。
さらに、図8は、本発明に係る第2実施形態のステアリングロック装置を側面から示した要部断面図である。
本実施形態の装置のステアリングコラム12も、ダイキャスト成形時に、その内周面に変位防止部29が一体に形成されている。
本実施形態の変位防止部29は、ステアリングシャフト11の外周全域に円形状の当接面29aが同一距離で近接するように、ステアリングコラム12の内周面から突出する環状の部位として形成されている。
また、本実施形態は、変位防止部29に連続した車両前方側の位置に、車両前方側に向かうに従い徐々に拡径されたテーパ内周面30が形成されている。ここで、本発明の傾斜内周面が、テーパ内周面30に対応している。
本実施形態のステアリングロック装置によると、ロックされているステアリングホイール13を無理に回転しても、ステアリングシャフト11の外周全域に近接している変位防止部29の当接面29aがステアリングコラム12の外周に当接し、ステアリングシャフト11がロックキー27から退避する方向に大きく撓むのを規制するので、キーロックカラー20のキーロック孔21からロックキー27が外れることがない。
本実施形態のステアリングロック装置によると、ロックされているステアリングホイール13を無理に回転しても、ステアリングシャフト11の外周全域に近接している変位防止部29の当接面29aがステアリングコラム12の外周に当接し、ステアリングシャフト11がロックキー27から退避する方向に大きく撓むのを規制するので、キーロックカラー20のキーロック孔21からロックキー27が外れることがない。
また、本実施形態は、ステアリングコラム12のダイキャスト成形時に変位防止部29を一体に形成しているので、ステアリングコラム12の部品点数の増加を防止することができ、組立性を良好とし、製造コストの低減化を図ることができる。
また、回転するステアリングシャフト11に、慣性モーメントが大きくなる変位防止部を一体に設けていないので、ステアリングシャフト11の回転バランスが良好となり、ステアリングホイール13を操舵する運転者に違和感を与えることがない。
また、回転するステアリングシャフト11に、慣性モーメントが大きくなる変位防止部を一体に設けていないので、ステアリングシャフト11の回転バランスが良好となり、ステアリングホイール13を操舵する運転者に違和感を与えることがない。
さらに、本実施形態のステアリングコラム12は、環状の変位防止部29に連続して車両前方側に向かうに従い徐々に拡径されたテーパ内周面30を形成したことから、ステアリングシャフト11をテーパ内周面30に摺動させながら変位防止部29を通過させてステアリングコラム12内に容易に挿入することができるので、組立性をさらに良好とすることができる。
さらにまた、ダイキャスト成形によりステアリングコラム12を形成するときには、変位防止部29に連続してテーパ内周面30を形成したことで、ステアリングコラム12の中空部から中子を引き抜く動作を容易に行うことができ、さらに製造コストの低減化を図ることができる。
なお、各実施形態ではステアリングコラム12を、アルミニウム合金を材料としたダイキャスト成形で形成したが、マグネシウム合金等の軽金属を材料でダイキャスト成形したステアリングコラム12であってもよい。
なお、各実施形態ではステアリングコラム12を、アルミニウム合金を材料としたダイキャスト成形で形成したが、マグネシウム合金等の軽金属を材料でダイキャスト成形したステアリングコラム12であってもよい。
また、図8では環状の変位防止部29に連続して車両前方側に向かうに従い徐々に拡径されたテーパ内周面30を形成したが、本発明の要旨がこれに限定されるものではなく、テーパ内周面が、変位防止部29に連続して車両後方側に向かうに従い徐々に拡径されるように形成してもよい。
さらに、図5から図7で示した半環状の変位防止部28に連続して、車両前方側、或いは車両後方側に向かうに従い徐々に拡径されたテーパ内周面を形成してもよい。
さらに、図5から図7で示した半環状の変位防止部28に連続して、車両前方側、或いは車両後方側に向かうに従い徐々に拡径されたテーパ内周面を形成してもよい。
10…ステアリング装置、11…ステアリングシャフト、12…ステアリングコラム、13…ステアリングホイール、14…ユニバーサルジョイント、15…中間シャフト、16…ユニバーサルジョイント、17…ステアリングギヤ、18…タイロッド、19…操舵輪、20…キーロックカラー、21…キーロック孔、22…車体取付け部材、23…車体側部材、24…転がり軸受、25…貫通孔、26…変位防止部、26a…変位防止部の当接面、27…ロックキー、28…変位防止部、28a…変位防止部の当接面、29…変位防止部、29a…変位防止部の当接面、30…テーパ内周面(傾斜内周面)
Claims (5)
- ステアリングコラムに回転自在に支持されているステアリングシャフトの外周に、キーロック孔を形成したキーロックカラーが固定されており、イグニッションキーをロック位置に回して鍵孔から引き抜くと、前記ステアリングシャフトに向けて突出したロックキーが、前記ステアリングコラムに形成した貫通孔を通過して前記キーロック孔に進入することで前記ステアリングシャフトの回転を不能にし、前記ステアリングシャフトに連結しているステアリングホイールをロックするステアリングロック装置において、
前記ステアリングコラムをダイキャスト成形により形成することで、当該ステアリングコラムの内周面に、前記ステアリングシャフトが撓むのを防止する変位防止部を一体に設けたことを特徴とするステアリングロック装置。 - 前記変位防止部は、前記キーロックカラー近くの前記ステアリングコラムの内周面から突出し、前記ステアリングシャフトの外周全域に近接する環状の部位であることを特徴とする請求項1記載のステアリングロック装置。
- 前記変位防止部は、前記キーロックカラー近くの前記ステアリングコラムの内周面から突出し、前記ロックキーが進入してくる側に対して反対側の前記ステアリングシャフトの外周に近接する半環状の部位であることを特徴とする請求項1記載のステアリングロック装置。
- 前記変位防止部に連続する前記ステアリングコラムの内周面に、前記変位防止部から離間するに従い徐々に拡径した傾斜内周面が形成されていることを特徴とする請求項2又は3記載のステアリングロック装置。
- 前記ステアリングコラムを軽合金材料で形成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のステアリングロック装置。
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WO2015190337A1 (ja) * | 2014-06-09 | 2015-12-17 | 日本精工株式会社 | ステアリング装置 |
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