JP5194421B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直流を別の直流に変換するDC/DCコンバータと、このDC/DCコンバータの前段に設けられて交流入力の力率改善を行うPFC回路(Power Factor Collectionの略称:力率改善回路)とを備えたスイッチング電源装置に関する。
上記スイッチング電源装置には、交流電源を全波整流する全波整流回路の後段に、チョークコイル、スイッチング素子、ダイオードおよび平滑コンデンサを備えたPFC回路を設け、このPFC回路により全波整流出力を昇圧すると共に平滑して力率改善した直流をDC/DCコンバータに入力し、DC/DCコンバータにおいては、スイッチング素子によりスイッチングしてトランスの一次側へ供給し、このトランスの二次側出力をダイオード、チョークコイルおよびコンデンサによる整流平滑回路にて再び直流に変換するようにしたものがある(特許文献1,2)。
上記力率改善は、PFC回路停止中でも整流平滑された直流電圧が出力されるため、入力交流電源の波高値付近の短い期間、全波整流回路が導通するため鋭いピーク状の電流波形が生じる。この高調波電流が、電流ひずみによる力率低下として把握される。PFC回路は電流波形を電圧波形に近づけることにより高調波電流を抑制して力率を改善するものである。
このようなスイッチング電源装置では、PFC回路を起動させて全波整流入力の力率の改善が可能な状態にしてからDC/DCコンバータを起動させることが行われる。一方、このようなスイッチング電源装置において、定格で85V〜264Vまで使用することができるワールドワイド対応のもの(特許文献3)があるが、このようなワールドワイド対応のスイッチング電源装置では、交流入力電圧の最高値は264Vとなるから、DC/DCコンバータの起動に際しては、PFC回路が動作中か動作停止中かを判定するためにPFC回路の起動時の出力電圧をそのばらつきを含めて370Vより高い値である400〜500Vに設定する必要がある。しかしながら、電源部品はこの400V当たりで高耐圧仕様が要求されるようになり、部品コストが大幅に高くなりしかも部品寸法も大型化し、スイッチング電源装置がコスト高と大型化を招くようになる。
特開2004−222365号公報 特開平08−289550号公報 特開平06−105545号公報
本発明により解決すべき課題は、PFC回路が動作中か動作停止中を判定するのに、PFC回路出力電圧を高電圧に設定する必要をなくし、低耐圧、安価、小型の部品を使用することを可能として、長寿命かつ信頼性に優れたスイッチング電源装置を提供することである。
(1)本発明によるスイッチング電源装置は、全波整流出力の力率を改善するPFC回路と、このPFC回路の直流出力を別の直流に変換するDC/DCコンバータと、上記PFC回路の動作を制御する制御ICと、上記DC/DCコンバータの動作を制御するデジタル制御部とを備えると共に、上記制御ICの駆動電源の状態ならびに上記制御ICの状態を検出する検出回路、を設け、上記デジタル制御部は、上記検出回路の検出結果から上記制御ICの駆動電源の状態ならびに上記制御ICの状態を判定し、この判定に従いDC/DCコンバータの起動を制御することを特徴とするものである。
上記PFC回路は、その種類を限定せず、スイッチング素子のスイッチング動作により力率改善を行うものであれば、電流連続型、電流不連続型、共振型、降昇圧型等の各種を含むことができる。
上記DC−DCコンバータは、その種類を限定せず、スイッチング素子のスイッチング動作によりDC/DC変換動作するものであれば、フォワード型、フェーズシフト型、複合共振型、擬似共振型、フライバック型、ハーフブリッジ型、アクティブクランプ型、等を含むことができる。
上記制御ICの状態とは、制御ICの内部状態、出力状態、等である。上記デジタル制御部は、CPUを内蔵するマイクロコンピュータやデジタルシグナルプロフェッサにより構成され、DC/DCコンバータからのアナログ信号をデジタル信号に変換したうえで、このデジタル信号に基づいてDC/DCコンバータを駆動する制御パルスを生成し、この制御パルスにより、DC/DCコンバータをデジタル制御するものである。
本発明においては、デジタル制御部が検出回路の検出結果に基づいてPFC回路が動作中か動作停止中かを判定してDC/DCコンバータを起動させるようにしているから、その判定をするのに、高耐圧の部品ではなく低耐圧で安価かつ小型の部品を使用することが可能となって長寿命で信頼性に優れたスイッチング電源装置を提供することができるようになる。
(2)本発明の好適な一態様は、上記デジタル制御部は、上記PFC回路の出力電圧が当該出力電圧の検出開始から所定時間経過後も規定値未満であると判定するときにアラーム処理することが好ましい。
(3)本発明の好適な一態様は、上記デジタル制御部は、上記PFC回路の出力電圧が当該出力電圧の検出開始から所定時間経過前に規定値以上に達したときに、上記検出回路の検出結果から上記制御ICの駆動電源の状態ならびに上記制御ICの状態を判定する動作を行うことである。
(6)本発明の好適な一態様は、上記制御ICの駆動電源の状態ならびに上記制御ICの状態のうち複数の状態をそれぞれ検出する検出回路を備え、上記デジタル制御部は、上記複数の状態が所定の判定条件を1つでも満たさないときは上記DC/DCコンバータを起動せず、上記複数の状態すべてが所定の判定条件を満たすときに上記DC/DCコンバータの起動処理を実行することである。
(7)本発明の好適な一態様は、上記デジタル制御部は、上記制御ICの駆動電源の状態、上記制御ICの内部状態、上記制御ICの出力状態のいずれか1つの状態を判定することである。
(8)本発明の好適な一態様は、上記デジタル制御部は、上記制御ICの駆動電源の状態、上記制御ICの内部状態、上記制御ICの出力状態の順序に従い、上記制御ICの駆動電源の状態ならびに上記制御ICの状態を判定することである。
(9)本発明の好適な一態様は、上記制御ICの駆動電源の状態の判定条件が、上記制御ICの駆動電源の電圧値が規定値以上である。
(10)本発明の好適な一態様は、上記内部状態の判定条件が、上記制御ICが内部で用いるリファレンス電圧が規定値以上である。
(11)本発明の好適な一態様は、上記出力状態の判定条件が、上記制御ICが生成する、PFC回路のスイッチング素子駆動用の制御パルスが規定周波数以上である。
なお、上記PFC回路は、上記制御ICにより駆動制御されるスイッチング素子を含む昇圧チョッパ回路を含み、上記DC/DCコンバータは、上記PFC回路からの直流出力が一次側巻線の巻線一端側に印加されるコンバータトランスと、このコンバータトランスの一次側巻線の巻線他端側に接続され上記デジタル制御部により駆動制御されるスイッチング素子とを含むことが好ましい。
また、上記デジタル制御部が、マイクロコンピュータまたはデジタルシグナルプロセッサにより構成されていることが好ましい。
また、上記アラーム処理は、例えば、LEDの点灯等でアラーム表示してユーザに知らせることが好ましい。
本発明によれば、制御ICの状態を判定するのに、高耐圧部品ではなく低耐圧で安価かつ小型の部品を使用することが可能できるので、長寿命で信頼性に優れ、扱い易い電源装置を提供することができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係るスイッチング電源装置を説明すると、図1はスイッチング電源装置の回路構成を示す。
図1において、10は入力端子IN,INに接続される商用の交流電源、12は入力端子IN,INに接続された交流電源10を全波整流する全波整流回路、14は交流電源10の力率を改善するPFC回路、16はPFC回路14の直流出力を別の直流に変換して出力するDC/DCコンバータである。
18はPFC回路14を制御する制御ICである。
20はマイクロコンピュータからなりDC/DCコンバータ16を制御するデジタル制御部である。
22は出力端子OUT,OUT間の出力電圧を検出する出力電圧検出回路、24はローパスフィルタである。
26はPFC出力電圧検出回路である。
28はPFC回路14駆動用の補助電源である。
30は補助電源28の電源電圧が規定値以上であるか否かの検出、すなわち、制御IC18の動作状態を検出するPFC出力電圧検出回路である。
32は制御IC18のリファレンス電圧が規定値以上であるか否かの検出、すなわち、制御IC18の内部状態を検出するリファレンス電圧検出回路である。
34はPFC制御パルスが規定値であるか否かの検出、すなわち、制御IC18の出力状態を検出するPFC制御パルス状態検出回路である。
36はLED(発光ダイオード)等からなりスイッチング電源装置の状態を点灯表示するアラーム表示部である。このアラームの形態は好ましくはLED(発光ダイオード)の発光である。
以上の構成において、PFC回路14は、交流電源10の交流電源電圧を全波整流回路12で整流した整流電圧を、インダクタンス素子RL1と、MOS型FET等からなるスイッチング素子Q1と、電流検出抵抗R3との直列回路に入力して制御IC18からの制御パルス(PFC制御パルス)でスイッチング素子Q1をオン/オフして交流電源10の力率を改善するとともに、整流用の出力ダイオードD1と平滑用の出力コンデンサC1とにより直流の出力電圧を得るものである。PFC回路14は、全波整流回路12の両出力端間にインダクタンス素子RL1とスイッチング素子Q1との直列回路を接続し、スイッチング素子Q1の両端間に出力ダイオードD1と出力コンデンサC1との直列回路を接続して昇圧チョッパ回路を構成する。
DC/DCコンバータ16は、PFC回路14からの直流出力が一次側巻線L1の巻線一端側に印加されるコンバータトランスTS1と、このコンバータトランスTS1の一次側巻線L1の巻線他端側に接続されたMOS型FET等からなるスイッチング素子Q2と、整流ダイオードD2と、平滑コンデンサC2と、デジタル制御部20からの制御パルス(DD制御パルス)をスイッチング素子Q2に伝達するパルストランスTS2と、を備える。制御IC18は一次側で接地され、デジタル制御部20は二次側で接地されており、そのため、一次側にあるスイッチング素子Q2はパルストランスTS2で二次側とは絶縁されている。
DC/DCコンバータ16は、PFC回路14からの直流出力をDC/DC変換することができるものでスイッチング素子を備えたものであれば、その種類を問わず、実施形態に限定されない。
制御IC18は、集積回路から構成されたものであり、コンデンサ等からなる補助電源28から作動電源の供給を受け、PFC回路14内の分圧抵抗R1,R2で分圧したPFC入力電圧、抵抗R3を介したPFC入力電流、およびPFC回路14の分圧抵抗R4,R5で分圧したPFC出力電圧を入力し、これらPFC入力電圧、入力電流、出力電圧に基づいて、PFC制御パルスを生成し、PFC回路14内のスイッチング素子Q1をスイッチング動作させるようになっている。
デジタル制御部20は、出力電圧検出回路22で検出された出力電圧をローパスフィルタ(LPF)24を介して入力し、この入力した出力電圧からDD制御パルスを生成し、この生成したDD制御パルスをDC/DCコンバータ16に出力し、これによってDC/DCコンバータ16内のスイッチング素子Q2をスイッチング動作させるようになっている。
デジタル制御部20は、マイクロコンピュータから構成されている。このマイクロコンピュータは、CPU、メモリ、AD変換部、PWMタイマを備え、基準電圧を必要としないで、定電圧制御時の電圧を所望の値に設定できるようになっている。すなわち、出力電圧検出回路22のアナログ検出値をAD変換部でデジタル値に変換し、この変換したデジタル値と目標値とが同じ値となるようにPWMタイマ(一定周期のパルス幅可変装置)にデータを送信し、デューティ変調することにより、所望とする定電圧を得るための制御パルスを生成する。
以上の構成を備えたスイッチング電源装置において、本実施形態では、PFC出力電圧検出回路26(図2参照)、補助電源状態検出回路30(図3参照)、制御IC18のリファレンス電圧検出回路32(図4参照)、PFC制御パルス状態検出回路34(図5参照)、液晶表示装置等からなるアラーム表示部36を備え、以下の動作を行うことを特徴とするものである。
上記検出回路30〜34は、制御IC18の各種状態を検出することができるものであり、補助電源状態検出回路30は制御IC18の動作状態を検出することができ、リファレンス電圧検出回路32は制御IC18の内部状態を検出することができ、PFC制御パルス状態検出回路34は制御IC18の出力状態を検出することができる。
図2を参照して、PFC出力電圧検出回路26は、比較回路261、基準電圧電源262、抵抗263、フォトカプラ264、抵抗265から構成され、比較回路261においてPFC回路14の分圧抵抗R4,R5で分圧したPFC出力電圧を基準電圧電源262の基準電圧と比較し、PFC出力電圧が基準電圧以上か基準電圧以下かの信号をフォトカプラ264を介してデジタル制御部20のI/Oに入力する。
図3を参照して補助電源状態検出回路30は、比較回路301、基準電圧電源302、抵抗303、フォトカプラ304、抵抗305から構成され、比較回路301において補助電源28の電圧を基準電圧電源302の基準電圧と比較し、補助電源電圧が基準電圧以上であれば制御IC18の動作状態を判定する条件を満たすとする検出信号を、基準電圧以下であればその判定条件を満たしていないとする検出信号をフォトカプラ304を介してデジタル制御部20のI/Oに入力する。
図4を参照してリファレンス電圧検出回路32は、比較回路321、基準電圧電源322、抵抗323、フォトカプラ324、抵抗325から構成され、比較回路321において制御IC18のリファレンス電圧出力部からのリファレンス電圧を基準電圧電源322の基準電圧と比較し、リファレンス電圧が基準電圧以上であれば制御IC18の内部状態を判定する条件を満たすとする検出信号を、基準電圧以下であればその判定条件を満たしていないとする検出信号をフォトカプラ324を介してデジタル制御部20のI/Oに入力する。
図5を参照してPFC制御パルス状態検出回路34は、分周回路341、抵抗342、フォトカプラ343、抵抗344から構成され、分周回路341によりPFC制御パルスを分周し、この分周したPFC制御パルスを抵抗342、フォトカプラ343を介してデジタル制御部20のI/Oに入力する。制御パルスが発生していない場合では制御IC18の出力状態を判定する条件を満たすとする検出信号を、制御パルスが発生していない場合ではその判定条件を満たしていないとする検出信号をフォトカプラ343を介してデジタル制御部20のI/Oに入力する。
上記PFC制御パルスは、マイクロコンピュータから構成されるデジタル制御部20の処理周期に比較して高速である。このデジタル制御部20の処理には大きくわけて3つの処理がある。1つ目の処理はDC/DCコンバータ16の出力電圧を検出し、その出力電圧の検出値を指令値と比較した結果、DD制御パルスのPWM値を制御するPWMタイマーの設定値を変更する処理であり、その処理速度は20kHzである。
PFC回路14の状態監視とDC/DCコンバータ16の異常処理は処理周波数1kHzで行う。通信等は空き時間で行い、その処理周波数は約200Hzである。この場合のデジタル制御部20の処理周期は1kHz処理である。
そして、DC/DCコンバータ16の制御は上記のように20kHzで十分であるが、PFC制御パルスは通常80kHz〜100kHz程度である。
PFC回路14の監視のためにPFC制御パルスと同じ周波数で割り込み処理すると、その間、デジタル制御部20のCPUは処理能力を使用することになり、高性能なCPUが必要となる。PFC回路14の監視ではそのように高速で処理する必要がないため、CPUの処理速度を低速としている。
そのためPFC制御パルスはCPUの処理周期より高速となる。すなわち、PFC回路14の監視は処理周波数1kHzであり、PFC制御パルスは通常80kHz〜100kHz程度である。そのため、PFC制御パルスの周波数を分周回路341で分周するようにしている。
以上の構成において、交流電源10から入力する商用電源は全波整流回路12で全波整流され、PFC回路14により力率を改善された直流に変換されたうえでDC/DCコンバータ16に供給され、他の直流に変換されて出力される。このDC/DCコンバータ16の出力電圧は出力端子OUTから図示略の負荷に供給される。
デジタル制御部20はCPUおよびRAM,マスクROM、EPROM、EEPROM等の各種メモリを内蔵しており、このCPUは上記PFC出力電圧検出回路26、補助電源状態検出回路30、リファレンス電圧検出回路32、PFC制御パルス状態検出回路34の検出出力に基づいて、メモリに格納している図6に示すフローチャートの実行プログラムに従いDC/DCコンバータ16を起動するようにしている。
以下、図6を参照して、デジタル制御部20のデジタル制御を説明すると、まず、開始してステップn1でデジタル制御部20は、PFC出力電圧検出回路26からPFC出力電圧が規定値以上か未満かを判定する。PFC出力電圧が規定値未満であると判定すると、ステップn2で内蔵タイマによりカウントし、ステップn3でカウント値がスイッチング電源装置各部の起動時間に合わせたカウント値Nでなければ、ステップn1に戻る。このPFC出力電圧が規定値未満である状態がステップn3でカウント値Nになって上記起動時間に達したときは、ステップn4でアラーム処理する。このアラーム処理によりアラーム表示部36でアラーム表示される。
ステップn1でカウント値Nに達する前にPFC出力電圧が規定値に達するとステップn5以降に進む。ステップn5〜n7は、補助電源状態検出回路30、リファレンス電圧検出回路32、PFC制御パルス状態検出回路34の検出出力に従いデジタル制御部20が判定するものである。
ステップn5では補助電源状態検出回路30から補助電源電圧が規定値未満であれば、制御IC18がPFC回路14を制御することができないので、ステップn2からステップn3を経てステップn4でアラーム処理する。この場合も、PFC出力電圧が規定値に達しても、補助電源28から電源電圧を印加されて制御IC18が起動するまでの時間を考慮してステップn2〜n4を経てステップn1に戻るようにしている。通常、電源投入後からマイクロコンピュータから構成されるデジタル制御部20が最初に起動するようにスイッチング電源装置は設計されるから、補助電源28が起動して補助電源電圧が上昇するまでに一定時間が要する。そのため、その一定時間の経過を待つためにステップn2でカウントするようにしている。
そして、ステップn5で補助電源状態検出回路30から補助電源電圧が規定値以上であると判定すると、ステップn6に進む。
ステップn6では、リファレンス電圧検出回路32からリファレンス電圧が規定値未満であれば、制御IC18がPFC回路14を制御することができないので、ステップn2からステップn3を経てステップn4でアラーム処理する。この場合も、PFC出力電圧が規定値に達しても、制御IC18が起動するまでの時間を考慮してステップn2〜n4を経てステップn1に戻るようにしている。リファレンス電圧は、制御IC18が電源電圧の変動に影響されない基準電圧を生成しており、この基準電圧をリファレンス電圧と称する。このリファレンス電圧が正常値になることが、制御IC18が正常に動作していることの判定条件の1つとなる。
そして、ステップn6でリファレンス電圧検出回路32からリファレンス電圧が規定値以上であると判定すると、ステップn7に進む。
ステップn7では、PFC制御パルス状態検出回路34からPFC制御パルスの周波数が規定値未満であれば、制御IC18がPFC回路14を制御することができないので、ステップn2からステップn3を経てステップn4でアラーム処理する。この場合も、PFC出力電圧が規定値に達しても、制御IC18が起動するまでの時間を考慮してステップn2〜n4を経てステップn1に戻るようにしている。PFC制御パルスは、判定条件の1つに入るのは、制御IC18で制御パルスを出力する回路が破損していた場合、ステップn5、ステップn6の判定条件では判定することができないからである。
以上説明したように本実施形態では、PFC回路14の力率改善動作を制御する制御IC18と、DC/DCコンバータ16のDC/DC変換動作を制御するデジタル制御部20と、PFC回路14の状態を検出する検出回路30,32,34と、を設け、上記デジタル制御部20は、検出回路30,32,34の検出からPFC回路14が動作中か動作停止中かを判定し、この判定に基づいてDC/DCコンバータ16の起動を制御するようにしている。
これにより、デジタル制御部20は、DC/DCコンバータ16の起動に際してPFC回路14が動作中か動作停止中の判定をするのに、PFC回路14の起動時の出力電圧を高電圧値に設定する必要がなくなり、その設定のための回路部品として高耐圧の部品ではなく、低耐圧、安価、小型の部品を使用することを可能となり、結果、長寿命かつ信頼性に優れたスイッチング電源装置を提供することができるようになる。
図1は本発明の実施の形態に係るスイッチング電源装置の回路図である。 図2はPFC出力電圧検出回路の回路図である。 図3は補助電源状態検出回路の回路図である。 図4はリファレンス電圧検出回路の回路図である。 図5はPFC制御パルス状態検出回路の回路図である。 図6は上記スイッチング電源装置のデジタル制御部の制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10は交流電源
12は全波整流回路
14はPFC回路
16はDC/DCコンバータ
18は制御IC
20はデジタル制御部
26はPFC出力電圧検出回路
28は補助電源
30は補助電源状態検出回路
32はリファレンス電圧検出回路
34はPFC制御パルス状態検出回路

Claims (9)

  1. 全波整流出力の力率を改善するPFC回路と、このPFC回路の直流出力を別の直流に変換するDC/DCコンバータと、上記PFC回路の動作を制御する制御ICと、上記DC/DCコンバータの動作を制御するデジタル制御部とを備えると共に、上記制御ICの駆動電源の状態ならびに上記制御ICの状態を検出する検出回路、を設け、上記デジタル制御部は、上記検出回路の検出結果から上記制御ICの駆動電源の状態ならびに上記制御ICの状態を判定し、この判定に従いDC/DCコンバータの起動を制御する、ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 上記デジタル制御部は、上記PFC回路の出力電圧が当該出力電圧の検出開始から所定時間経過後も規定値未満であると判定するときにアラーム処理する、ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 上記デジタル制御部は、上記PFC回路の出力電圧が当該出力電圧の検出開始から所定時間経過前に規定値以上に達したときに、上記検出回路の検出結果から上記制御ICの駆動電源の状態ならびに上記制御ICの状態を判定する動作を行う、ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  4. 上記制御ICの駆動電源の状態ならびに上記制御ICの状態のうち複数の状態をそれぞれ検出する検出回路を備え、
    上記デジタル制御部は、上記複数の状態が所定の判定条件を1つでも満たさないときは上記DC/DCコンバータを起動せず、上記複数の状態すべてが所定の判定条件を満たすときに上記DC/DCコンバータの起動処理を実行する、ことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  5. 全波整流出力の力率を改善するPFC回路と、このPFC回路の直流出力を別の直流に変換するDC/DCコンバータと、上記PFC回路の動作を制御する制御ICと、上記DC/DCコンバータの動作を制御するデジタル制御部とを備えると共に、上記制御ICの駆動電源の状態ならびに上記制御ICの状態を検出する検出回路、を設け、上記デジタル制御部は、上記検出回路の検出結果から上記制御ICの駆動電源の状態、上記制御ICの内部状態、上記制御ICの出力状態のいずれか1つの状態を判定し、この判定に従いDC/DCコンバータの起動を制御する、ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  6. 上記デジタル制御部は、上記制御ICの駆動電源の状態、上記制御ICの内部状態、上記制御ICの出力状態の順序に従い、上記制御ICの駆動電源の状態ならびに上記制御ICの状態を判定する、ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  7. 上記制御ICの駆動電源の状態の判定条件が、上記制御ICの駆動電源の電圧値が規定値以上である、ことを特徴とする請求項5または6に記載のスイッチング電源装置。
  8. 上記内部状態の判定条件が、上記制御ICが内部で用いるリファレンス電圧が規定値以上である、ことを特徴とする請求項5または6に記載のスイッチング電源装置。
  9. 上記出力状態の判定条件が、上記制御ICが生成する、PFC回路のスイッチング素子駆動用の制御パルスが規定周波数以上である、ことを特徴とする請求項5または6に記載のスイッチング電源装置。
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