JPH0884467A - 電源装置 - Google Patents
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- JPH0884467A JPH0884467A JP24206694A JP24206694A JPH0884467A JP H0884467 A JPH0884467 A JP H0884467A JP 24206694 A JP24206694 A JP 24206694A JP 24206694 A JP24206694 A JP 24206694A JP H0884467 A JPH0884467 A JP H0884467A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、コンデンサ入力型整流コンバータ
部とDC−DCコンバータ部の制御をPWM制御とし、
入力電流波形の歪による力率低下や、高調波電流の発生
を防ぎ、無効電力の発生を低減したり、同一商用電源ラ
インに接続された機器の誤動作等を防ぎ、電力の有効利
用を可能とする電源装置を提供する。 【構成】 本発明の電源装置は、コンデンサ入力型整流
コンバータ部と、単一又は複数の所望の電圧の出力を得
るDC−DCコンバータ部とを有する電源装置におい
て、前記整流コンバータ部の入力電流波形を正弦波状と
して力率を改善する制御と、前記DC−DCコンバータ
部の電圧制御とを時分割で行うPWM制御手段20を設
けたものである。
部とDC−DCコンバータ部の制御をPWM制御とし、
入力電流波形の歪による力率低下や、高調波電流の発生
を防ぎ、無効電力の発生を低減したり、同一商用電源ラ
インに接続された機器の誤動作等を防ぎ、電力の有効利
用を可能とする電源装置を提供する。 【構成】 本発明の電源装置は、コンデンサ入力型整流
コンバータ部と、単一又は複数の所望の電圧の出力を得
るDC−DCコンバータ部とを有する電源装置におい
て、前記整流コンバータ部の入力電流波形を正弦波状と
して力率を改善する制御と、前記DC−DCコンバータ
部の電圧制御とを時分割で行うPWM制御手段20を設
けたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンデンサ入力型整流
コンバータ部を備えた単一、または多出力の電源装置に
関する。
コンバータ部を備えた単一、または多出力の電源装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の交流を直接整流して用いるライン
オペレート型のスイッチング電源の整流コンバータとし
ては、交流入力電圧をダイオードで整流し、コンデンサ
で平滑することで直流に変換するコンデンサ入力型整流
コンバータと、ダイオードで整流した交流電圧をチョー
クコイルを介してコンデンサで平滑するチョーク入力型
整流コンバータがあり、小型の装置の多くは小型で経済
性の良い前者が多く採用されている。
オペレート型のスイッチング電源の整流コンバータとし
ては、交流入力電圧をダイオードで整流し、コンデンサ
で平滑することで直流に変換するコンデンサ入力型整流
コンバータと、ダイオードで整流した交流電圧をチョー
クコイルを介してコンデンサで平滑するチョーク入力型
整流コンバータがあり、小型の装置の多くは小型で経済
性の良い前者が多く採用されている。
【0003】しかし、このコンデンサ入力型整流方式で
は図10に示すように交流サイクルの全期間ではなく入
力電圧vがコンデンサの端子電圧以上になった期間での
み電流iが流れる。コンデンサに流れる充電電流icの
平均値は直流出力電流Ioに等しくなるため数1のよう
に表せる。
は図10に示すように交流サイクルの全期間ではなく入
力電圧vがコンデンサの端子電圧以上になった期間での
み電流iが流れる。コンデンサに流れる充電電流icの
平均値は直流出力電流Ioに等しくなるため数1のよう
に表せる。
【0004】
【数1】Io=1/T・∫icdt つまり、充電電流icの積分面積が出力電流Ioと等し
く、同じ出力電流を得るためには導通期間が狭くなれば
なるほどコンデンサの充電電流icのピーク値が大きく
なる。そのため数2で表せる充電電流icの実効値ic
rmsは、非常に大きくなる。
く、同じ出力電流を得るためには導通期間が狭くなれば
なるほどコンデンサの充電電流icのピーク値が大きく
なる。そのため数2で表せる充電電流icの実効値ic
rmsは、非常に大きくなる。
【0005】
【数2】 icrms=SQRT(1/T・∫ic2 dt) このため、平滑用の電解コンデンサの等価直列抵抗(E
SR)での内部損失による温度上昇を招き、寿命の低下
の原因となり電源の信頼性を向上させる点での問題点と
なる。
SR)での内部損失による温度上昇を招き、寿命の低下
の原因となり電源の信頼性を向上させる点での問題点と
なる。
【0006】また、前述の実効電流が大きくなることに
より実効電力と皮相電力の比で表される力率の低下が発
生するという問題がある。
より実効電力と皮相電力の比で表される力率の低下が発
生するという問題がある。
【0007】もう一つの整流方式であるチョーク入力型
整流方式は、前述のコンデンサ入力型整流方式に比べ、
チョークコイルのインピーダンス分によりピーク値が押
えられることで導通期間が広がる分力率が改善される
が、整流出力電圧が脈流電圧分の平均値となるため入力
電圧の実効値に対して低くなる点や、出力電流が小さい
場合にコンデンサ入力型の整流動作となるため出力動作
が上昇してしまうと言う問題、さらには、インダクタン
スの大きなチョークコイルは形状が大きく、重量も重く
なるため小型装置には不向きという問題がある。
整流方式は、前述のコンデンサ入力型整流方式に比べ、
チョークコイルのインピーダンス分によりピーク値が押
えられることで導通期間が広がる分力率が改善される
が、整流出力電圧が脈流電圧分の平均値となるため入力
電圧の実効値に対して低くなる点や、出力電流が小さい
場合にコンデンサ入力型の整流動作となるため出力動作
が上昇してしまうと言う問題、さらには、インダクタン
スの大きなチョークコイルは形状が大きく、重量も重く
なるため小型装置には不向きという問題がある。
【0008】以上のような問題を解決するための整流方
式としては、アクティブフィルタと称される整流方式が
採られるようになってきている。この方式の従来装置は
図10に示すように、整流用のダイオードブリッジDB
1の後段にエネルギー蓄積用インダクタL、スイッチン
グ素子Q1、ダイオードD1で構成される昇圧形の整流
コンバータ部がカスケード接続されている。
式としては、アクティブフィルタと称される整流方式が
採られるようになってきている。この方式の従来装置は
図10に示すように、整流用のダイオードブリッジDB
1の後段にエネルギー蓄積用インダクタL、スイッチン
グ素子Q1、ダイオードD1で構成される昇圧形の整流
コンバータ部がカスケード接続されている。
【0009】前記整流コンバータ部の後段には、DC−
DCコンバータ部を構成するコンバータトランスT1、
スイッチング素子Q2、2次側の平滑回路を構成するダ
イオードD2、D3、コイルCH1、コンデンサ(電解
コンデンサ)Coが接続されている。
DCコンバータ部を構成するコンバータトランスT1、
スイッチング素子Q2、2次側の平滑回路を構成するダ
イオードD2、D3、コイルCH1、コンデンサ(電解
コンデンサ)Coが接続されている。
【0010】また、前記従来装置は、前記インダクタL
への入力電流を検出する入力電流検出回路Acin と、ラ
イン電圧波形を取り込む入力電圧波形検出回路Avin
と、前記コイルL1の出力側に接続したコンデンサ(電
解コンデンサ)C1の両端電圧を検出する電圧検出回路
Acvと、2次側の出力電圧を検出する出力電圧検出回
路Acvoと、前記入力電流検出回路Acin と入力電圧
波形検出回路Avinとの検出結果を基に駆動回路53
を介して前記スイッチング素子Q1を制御する第1のP
WM制御回路51と、前記出力電圧検出回路Acvoの
検出結果を基に駆動回路54を介して前記スイッチング
素子Q2を制御する第2のPWM制御回路52とを具備
している。
への入力電流を検出する入力電流検出回路Acin と、ラ
イン電圧波形を取り込む入力電圧波形検出回路Avin
と、前記コイルL1の出力側に接続したコンデンサ(電
解コンデンサ)C1の両端電圧を検出する電圧検出回路
Acvと、2次側の出力電圧を検出する出力電圧検出回
路Acvoと、前記入力電流検出回路Acin と入力電圧
波形検出回路Avinとの検出結果を基に駆動回路53
を介して前記スイッチング素子Q1を制御する第1のP
WM制御回路51と、前記出力電圧検出回路Acvoの
検出結果を基に駆動回路54を介して前記スイッチング
素子Q2を制御する第2のPWM制御回路52とを具備
している。
【0011】前記整流コンバータ部は、図12に示すよ
うに、スイッチング素子Q1の断続により入力側の電流
iの増加/減少のオン/オフ比を変調制御することで、
指令値である正弦波に追従させることができるが、電流
波形は指令値の正弦波にある程度のリップルを重畳した
波形となる。このリップル分はフィルタにより除去でき
るが、スイッチング周波数を高周波化することにより、
フィルタの定数を軽減でき、装置の小型軽量化も可能と
なる。また、指令値の振幅を調整することにより交流入
力電力を制御して直流出力電圧が調整できるものであ
る。
うに、スイッチング素子Q1の断続により入力側の電流
iの増加/減少のオン/オフ比を変調制御することで、
指令値である正弦波に追従させることができるが、電流
波形は指令値の正弦波にある程度のリップルを重畳した
波形となる。このリップル分はフィルタにより除去でき
るが、スイッチング周波数を高周波化することにより、
フィルタの定数を軽減でき、装置の小型軽量化も可能と
なる。また、指令値の振幅を調整することにより交流入
力電力を制御して直流出力電圧が調整できるものであ
る。
【0012】前記スイッチング素子Q1の変調制御方法
としては、電流指令値と実際値との誤差信号をキャリア
搬送信号波と比較する方式や、電流誤差をヒステリシス
コンパレータに通す方式等があるが、前者は制御回路が
複雑であるもののスイッチング周波数が一定しており、
後者は制御回路が簡単で電流の応答性が良い反面、スイ
ッチング周波数および高調波の分布が負荷の大小によっ
て大きく変化してしまうといった問題がある。
としては、電流指令値と実際値との誤差信号をキャリア
搬送信号波と比較する方式や、電流誤差をヒステリシス
コンパレータに通す方式等があるが、前者は制御回路が
複雑であるもののスイッチング周波数が一定しており、
後者は制御回路が簡単で電流の応答性が良い反面、スイ
ッチング周波数および高調波の分布が負荷の大小によっ
て大きく変化してしまうといった問題がある。
【0013】これらの制御方式により、電流波形歪によ
り起因する問題点は解決されるが、回路の構成上その後
段に設けられる電源とは別に制御回路やスイッチング素
子を用意しなければならず、電源装置を小型装置に組込
む場合の問題や、コストアップになるなどの問題があっ
た。また、制御方式によっては、スイッチング周波数の
バラツキによるノイズフィルタの定数設定が難しくなっ
たり、高調波分布が負荷変動によって変るなどの問題点
があった。
り起因する問題点は解決されるが、回路の構成上その後
段に設けられる電源とは別に制御回路やスイッチング素
子を用意しなければならず、電源装置を小型装置に組込
む場合の問題や、コストアップになるなどの問題があっ
た。また、制御方式によっては、スイッチング周波数の
バラツキによるノイズフィルタの定数設定が難しくなっ
たり、高調波分布が負荷変動によって変るなどの問題点
があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、電力
を有効活用し、かつ、商用電源ラインに接続された電気
機器に誤動作などの悪影響を与えないためには、力率を
ほぼ“1”に近づける制御が可能なアクティブフィルタ
がもっとも有効であるが、その回路はほぼスイッチング
電源と同等の回路構成となるため、整流コンバータ部と
DC−DCコンバータ部にそれぞれ一つずつ制御手段が
必要となり、複数の出力系統をもつ電源装置においては
非常に制御回路が複雑になってしまう。
を有効活用し、かつ、商用電源ラインに接続された電気
機器に誤動作などの悪影響を与えないためには、力率を
ほぼ“1”に近づける制御が可能なアクティブフィルタ
がもっとも有効であるが、その回路はほぼスイッチング
電源と同等の回路構成となるため、整流コンバータ部と
DC−DCコンバータ部にそれぞれ一つずつ制御手段が
必要となり、複数の出力系統をもつ電源装置においては
非常に制御回路が複雑になってしまう。
【0015】そこで、本発明は、コンデンサ入力型整流
コンバータ部とDC−DCコンバータ部の制御をPWM
制御とし、入力電流波形の歪による力率低下や、高調波
電流の発生を防ぎ、無効電力の発生を低減したり、同一
商用電源ラインに接続された機器の誤動作等を防ぎ、電
力の有効利用を可能とする電源装置を提供することを目
的とするものである。
コンバータ部とDC−DCコンバータ部の制御をPWM
制御とし、入力電流波形の歪による力率低下や、高調波
電流の発生を防ぎ、無効電力の発生を低減したり、同一
商用電源ラインに接続された機器の誤動作等を防ぎ、電
力の有効利用を可能とする電源装置を提供することを目
的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電源装置
は、コンデンサ入力型整流コンバータ部と、単一又は複
数の所望の電圧の出力を得るDC−DCコンバータ部と
を有する電源装置において、前記整流コンバータ部の入
力電流波形を正弦波状として力率を改善する制御と、前
記DC−DCコンバータ部の電圧制御とを時分割で行う
PWM制御手段を設けたものである。
は、コンデンサ入力型整流コンバータ部と、単一又は複
数の所望の電圧の出力を得るDC−DCコンバータ部と
を有する電源装置において、前記整流コンバータ部の入
力電流波形を正弦波状として力率を改善する制御と、前
記DC−DCコンバータ部の電圧制御とを時分割で行う
PWM制御手段を設けたものである。
【0017】請求項2記載の電源装置は、前記PWM制
御手段を、電圧検出回路で検出されたコンデンサの電圧
レベルを基準値と比較する誤差増幅器と、この誤差増幅
器の出力と入力電圧波形検出回路により検出されたライ
ン電圧波形を掛合わせる乗算器と、前記乗算器の出力信
号とDC−DCコンバータ部の2次側出力電圧を検出す
る出力電圧検出回路からの出力信号とを時分割で切換
え、かつ、各々比較対象値を切換えるスイッチ回路と、
前記スイッチ回路により切換えられたそれぞれの信号を
比較するアナログコンパレータと、このアナログコンパ
レータの出力を時分割で切換え保持するとともに出力を
DC−DCコンバータ部のスイッチング素子へ向けて出
力するフリップフロップと、前記フリップフロップの出
力によりカウントアップ/ダウンを選択される第1のカ
ウンタと、ライン電圧波形のゼロクロスを検出するゼロ
クロス検出回路からのゼロクロス信号、又は、自身のオ
ーバーカウント信号により前記第1のカウンタの出力値
をロードする第2のカウンタと、この第2のカウンタの
出力値と所定のディジタル値とを比較するとともに出力
を前記コンデンサの両端を断続するスイッチング素子へ
向けて送出する第1のディジタルコンパレータと、前記
第2のカウンタの出力と所定のディジタル値とを比較し
前記ゼロクロス信号による第2のカウンタのロード動作
を禁止/許可する第2のディジタルコンパレータと、前
記第1のカウンタの出力値と所定のディジタル値とを比
較し前記第1のカウンタのカウント動作を禁止/許可す
る第3のディジタルコンパレータとからなる構成とした
ものである。
御手段を、電圧検出回路で検出されたコンデンサの電圧
レベルを基準値と比較する誤差増幅器と、この誤差増幅
器の出力と入力電圧波形検出回路により検出されたライ
ン電圧波形を掛合わせる乗算器と、前記乗算器の出力信
号とDC−DCコンバータ部の2次側出力電圧を検出す
る出力電圧検出回路からの出力信号とを時分割で切換
え、かつ、各々比較対象値を切換えるスイッチ回路と、
前記スイッチ回路により切換えられたそれぞれの信号を
比較するアナログコンパレータと、このアナログコンパ
レータの出力を時分割で切換え保持するとともに出力を
DC−DCコンバータ部のスイッチング素子へ向けて出
力するフリップフロップと、前記フリップフロップの出
力によりカウントアップ/ダウンを選択される第1のカ
ウンタと、ライン電圧波形のゼロクロスを検出するゼロ
クロス検出回路からのゼロクロス信号、又は、自身のオ
ーバーカウント信号により前記第1のカウンタの出力値
をロードする第2のカウンタと、この第2のカウンタの
出力値と所定のディジタル値とを比較するとともに出力
を前記コンデンサの両端を断続するスイッチング素子へ
向けて送出する第1のディジタルコンパレータと、前記
第2のカウンタの出力と所定のディジタル値とを比較し
前記ゼロクロス信号による第2のカウンタのロード動作
を禁止/許可する第2のディジタルコンパレータと、前
記第1のカウンタの出力値と所定のディジタル値とを比
較し前記第1のカウンタのカウント動作を禁止/許可す
る第3のディジタルコンパレータとからなる構成とした
ものである。
【0018】請求項3記載の電源装置は、前記PWM制
御手段は、前記第1のカウンタのアップ/ダウン制御情
報をコンピュータで監視/管理して逐次変化させること
で、前記各所定のディジタル値を、前記スッチング素子
のスイッチング周波数が一定となるよう制御できるよう
にしたものである。
御手段は、前記第1のカウンタのアップ/ダウン制御情
報をコンピュータで監視/管理して逐次変化させること
で、前記各所定のディジタル値を、前記スッチング素子
のスイッチング周波数が一定となるよう制御できるよう
にしたものである。
【0019】請求項4記載の電源装置は、前記PWM制
御手段の第1のカウンタのアップ/ダウン制御情報をコ
ンピュータで監視/管理して第2のカウンタのクロック
入力端子への入力パルスの周波数を可変させることで、
コンデンサの両端を断続するスイッチング素子のスイッ
チング周波数を固定化するものである。
御手段の第1のカウンタのアップ/ダウン制御情報をコ
ンピュータで監視/管理して第2のカウンタのクロック
入力端子への入力パルスの周波数を可変させることで、
コンデンサの両端を断続するスイッチング素子のスイッ
チング周波数を固定化するものである。
【0020】
【作用】以下に本発明の作用を説明する。
【0021】請求項1記載の電源装置によれば、コンデ
ンサ入力型整流コンバータ部の入力電流波形を正弦波状
として力率を改善する制御と、前記DC−DCコンバー
タ部の電圧制御とを時分割で行うPWM制御手段を設け
たので、PWM制御手段によるコンデンサ入力型整流コ
ンバータ部の波形制御と前記DC−DCコンバータ部の
電圧制御とを時分割でおこなうことができ、入力電流波
形の歪による力率低下や、高調波電流の発生を防ぎ、無
効電力の発生を低減したり、同一商用電源ラインに接続
された機器の誤動作等を防ぎ、電力の有効利用が可能と
なる。
ンサ入力型整流コンバータ部の入力電流波形を正弦波状
として力率を改善する制御と、前記DC−DCコンバー
タ部の電圧制御とを時分割で行うPWM制御手段を設け
たので、PWM制御手段によるコンデンサ入力型整流コ
ンバータ部の波形制御と前記DC−DCコンバータ部の
電圧制御とを時分割でおこなうことができ、入力電流波
形の歪による力率低下や、高調波電流の発生を防ぎ、無
効電力の発生を低減したり、同一商用電源ラインに接続
された機器の誤動作等を防ぎ、電力の有効利用が可能と
なる。
【0022】請求項2記載の電源装置におけるPWM制
御手段の誤差増幅器は、電圧検出手段で検出されたコン
デンサの電圧レベルを基準値と比較する。
御手段の誤差増幅器は、電圧検出手段で検出されたコン
デンサの電圧レベルを基準値と比較する。
【0023】乗算器は、誤差増幅器の出力と入力電圧波
形検出手段により検出されたライン電圧波形を掛合わせ
る。
形検出手段により検出されたライン電圧波形を掛合わせ
る。
【0024】スイッチ回路は、前記乗算器の出力信号と
DC−DCコンバータ部の2次側出力電圧を検出する出
力電圧検出手段からの出力信号とを時分割で切換え、か
つ、各々比較対象値を切換える。
DC−DCコンバータ部の2次側出力電圧を検出する出
力電圧検出手段からの出力信号とを時分割で切換え、か
つ、各々比較対象値を切換える。
【0025】アナログコンパレータは、スイッチ回路で
切り換えたそれぞれの信号を比較する。
切り換えたそれぞれの信号を比較する。
【0026】フリップフロップは、アナログコンパレー
タの出力を時分割で切換え保持するとともに出力をDC
−DCコンバータ部のスイッチング素子へ向けて出力す
る。
タの出力を時分割で切換え保持するとともに出力をDC
−DCコンバータ部のスイッチング素子へ向けて出力す
る。
【0027】第1のカウンタは、前記フリップフロップ
の出力によりカウントアップ/ダウンが選択される。
の出力によりカウントアップ/ダウンが選択される。
【0028】第2のカウンタは、ライン電圧波形のゼロ
クロスを検出するゼロクロス検出手段からのゼロクロス
信号、又は、自身のオーバーカウント信号により前記第
1のカウンタの出力値をロードする。
クロスを検出するゼロクロス検出手段からのゼロクロス
信号、又は、自身のオーバーカウント信号により前記第
1のカウンタの出力値をロードする。
【0029】第1のディジタルコンパレータは、第2の
カウンタの出力値と所定のディジタル値とを比較すると
ともに出力をコンデンサの両端を断続するスイッチング
素子へ向けて送出する。
カウンタの出力値と所定のディジタル値とを比較すると
ともに出力をコンデンサの両端を断続するスイッチング
素子へ向けて送出する。
【0030】第2のディジタルコンパレータは、前記第
2のカウンタの出力と所定のディジタル値とを比較し前
記ゼロクロス信号による第2のカウンタのロード動作を
禁止又は許可する。
2のカウンタの出力と所定のディジタル値とを比較し前
記ゼロクロス信号による第2のカウンタのロード動作を
禁止又は許可する。
【0031】第3のディジタルコンパレータは、前記第
1のカウンタの出力値と所定のディジタル値とを比較し
前記第1のカウンタのカウント動作を禁止又は許可す
る。
1のカウンタの出力値と所定のディジタル値とを比較し
前記第1のカウンタのカウント動作を禁止又は許可す
る。
【0032】このような動作により、コンデンサ入力型
整流コンバータ部の出力電圧を検出する電圧検出回路、
入力電流を検出する入力電流検出回路、入力電圧波形を
検出する入力電圧波形検出回路、複数出力をもつDC−
DCコンバータ部の2次側の出力電圧の変動を検出する
出力電圧検出回路の各出力の検出レベルを出力電圧制御
信号としてPWM制御手段に取り込み、このPWM制御
手段により、コンデンサ入力型整流コンバータ部のスイ
ッチング素子、又は、DC−DCコンバータ部のスイッ
チング素子を時分割で制御することができる。
整流コンバータ部の出力電圧を検出する電圧検出回路、
入力電流を検出する入力電流検出回路、入力電圧波形を
検出する入力電圧波形検出回路、複数出力をもつDC−
DCコンバータ部の2次側の出力電圧の変動を検出する
出力電圧検出回路の各出力の検出レベルを出力電圧制御
信号としてPWM制御手段に取り込み、このPWM制御
手段により、コンデンサ入力型整流コンバータ部のスイ
ッチング素子、又は、DC−DCコンバータ部のスイッ
チング素子を時分割で制御することができる。
【0033】この結果、PWM制御手段を電源制御用I
Cを用いて構成でき、また、PWM制御手段を全てディ
ジタル処理方式とすることができ、制御パラメータをソ
フトで自由に変更可能であり、システム化が容易であ
る。
Cを用いて構成でき、また、PWM制御手段を全てディ
ジタル処理方式とすることができ、制御パラメータをソ
フトで自由に変更可能であり、システム化が容易であ
る。
【0034】さらに、前記PWM制御手段の制御で前記
コンデンサへ流れるリップル電流も正弦波状となるた
め、リップル電流値を大幅に低減でき、小型の平滑コン
デンサを用いても高い信頼性が得られることになり、P
WM制御手段の回路構成のコンパクト化と電解コンデン
サの小型化が可能で、さらなる電源装置の小型化が可能
となる。
コンデンサへ流れるリップル電流も正弦波状となるた
め、リップル電流値を大幅に低減でき、小型の平滑コン
デンサを用いても高い信頼性が得られることになり、P
WM制御手段の回路構成のコンパクト化と電解コンデン
サの小型化が可能で、さらなる電源装置の小型化が可能
となる。
【0035】請求項3記載の電源装置によれば、前記P
WM制御手段において、前記第1のカウンタのアップ/
ダウン制御情報をコンピュータで監視/管理して逐次変
化させることで、前記各所定のディジタル値を、前記ス
イッチング素子のスイッチング周波数が一定となるよう
制御するので、前記コンデンサ入力型整流コンバータ部
の高調波ノイズや入力力率の低下を改善することができ
る。
WM制御手段において、前記第1のカウンタのアップ/
ダウン制御情報をコンピュータで監視/管理して逐次変
化させることで、前記各所定のディジタル値を、前記ス
イッチング素子のスイッチング周波数が一定となるよう
制御するので、前記コンデンサ入力型整流コンバータ部
の高調波ノイズや入力力率の低下を改善することができ
る。
【0036】請求項4記載の電源装置によれば、前記P
WM制御手段の第1のカウンタのアップ/ダウン制御情
報をコンピュータで監視/管理して第2のカウンタのク
ロック入力端子への入力パルスの周波数を可変させるこ
とで、コンデンサの両端を断続するスイッチング素子の
スイッチング周波数を固定化するので、前記コンデンサ
入力型整流コンバータ部の端子雑音を低減するノイズフ
ィルタとして機能させることができる。
WM制御手段の第1のカウンタのアップ/ダウン制御情
報をコンピュータで監視/管理して第2のカウンタのク
ロック入力端子への入力パルスの周波数を可変させるこ
とで、コンデンサの両端を断続するスイッチング素子の
スイッチング周波数を固定化するので、前記コンデンサ
入力型整流コンバータ部の端子雑音を低減するノイズフ
ィルタとして機能させることができる。
【0037】
【実施例】以下に、本発明の実施例を詳しく説明する。
【0038】図1は第1の実施例の電源装置のブロック
図を示すものであり、この電源装置は、アクティブフィ
ルタと称される整流方式を採用しており、交流電源AC
からの交流を整流する為のダイオードブリッジDB1の
後段に、整流コンバータ部を構成するコイルL1、ダイ
オードD1、スイッチング素子としてのパワーモスFE
TQ1、コンデンサ(電解コンデンサ)C1を接続して
いる。さらに、整流コンバータ部の後段にDC−DCコ
ンバータ部(平滑回路)を構成するコンバータトランス
T1、スイッチング素子としてのパワーモスFETQ
2、2次側の平滑回路を構成するダイオードD2、D
3、コイルCH1、コンデンサ(電解コンデンサ)Co
を接続している。
図を示すものであり、この電源装置は、アクティブフィ
ルタと称される整流方式を採用しており、交流電源AC
からの交流を整流する為のダイオードブリッジDB1の
後段に、整流コンバータ部を構成するコイルL1、ダイ
オードD1、スイッチング素子としてのパワーモスFE
TQ1、コンデンサ(電解コンデンサ)C1を接続して
いる。さらに、整流コンバータ部の後段にDC−DCコ
ンバータ部(平滑回路)を構成するコンバータトランス
T1、スイッチング素子としてのパワーモスFETQ
2、2次側の平滑回路を構成するダイオードD2、D
3、コイルCH1、コンデンサ(電解コンデンサ)Co
を接続している。
【0039】また、第1の実施例の電源装置は、前記コ
イルL1への入力電流を検出し検出値Iosenを送出
する入力電流検出回路Acin と、ライン電圧波形のゼロ
クロスを検出しゼロクロス信号aを送出するゼロクロス
検出回路Zsと、ライン電圧波形を取り込み検出値Vw
senを送出する入力電圧波形検出回路Avinと、前
記コイルL1の出力側に接続したコンデンサC1の両端
電圧を検出し検出値AVsenを送出する電圧検出回路
Acvと、2次側の出力電圧を検出し検出値Vosen
を送出する出力電圧検出回路Acvoと、前記各検出回
路の出力値によってフィードバック制御を行うPWM制
御手段20と、このPWM制御手段20の出力信号eで
前記パワーモスFETQ1を駆動する駆動回路21と、
PWM制御手段20の出力信号e´で前記パワーモスF
ETQ2を駆動する駆動回路22とを具備し、3個のラ
ッチ23乃至25を介してコンピュータ30からPWM
制御手段20に所定のディジタル値X、Y、Zを送るよ
うになっている。
イルL1への入力電流を検出し検出値Iosenを送出
する入力電流検出回路Acin と、ライン電圧波形のゼロ
クロスを検出しゼロクロス信号aを送出するゼロクロス
検出回路Zsと、ライン電圧波形を取り込み検出値Vw
senを送出する入力電圧波形検出回路Avinと、前
記コイルL1の出力側に接続したコンデンサC1の両端
電圧を検出し検出値AVsenを送出する電圧検出回路
Acvと、2次側の出力電圧を検出し検出値Vosen
を送出する出力電圧検出回路Acvoと、前記各検出回
路の出力値によってフィードバック制御を行うPWM制
御手段20と、このPWM制御手段20の出力信号eで
前記パワーモスFETQ1を駆動する駆動回路21と、
PWM制御手段20の出力信号e´で前記パワーモスF
ETQ2を駆動する駆動回路22とを具備し、3個のラ
ッチ23乃至25を介してコンピュータ30からPWM
制御手段20に所定のディジタル値X、Y、Zを送るよ
うになっている。
【0040】前記PWM制御手段20は、図2に示すよ
うに、前記電圧検出回路Acvの検出信号AVsenと
基準値Vrefとの誤差を増幅する誤差増幅器1と、入
力電圧波形検出回路Avinからの入力電圧波形信号V
wsenに前記誤差増幅器1の出力を乗じる乗算器2
と、この乗算器2の出力と電流検出回路Acinの検出
信号Iosenと前記出力電圧検出回路Acvoの出力
信号VosenとCPU30側から出力されている所定
値wとを、それぞれ時分割で切り替えるためのスイッチ
回路3と、前記スイッチ回路3で切り替えられたそれぞ
れの信号に対する比較を行うアナログコンパレータ4
と、前記アナログコンパレータ4の出力信号を入力側が
切り替えられている間それぞれ切り替えられた側の出力
値に保持するとともに、出力を後述するアップ/ダウン
制御回路7に向けて送出し、また、出力e´を駆動回路
22を介して前記パワーモスFETQ2に向けて送出す
るフリップフロップ回路6と、出力d及びiを送出する
アップ/ダウン制御回路7と、アップ/ダウン制御回路
7により制御され前記フリップフロップ回路5の出力に
よりカウントアップ、カウントダウンが選択される第1
のカウンタであるアップ/ダウンカウンタ8と、アップ
/ダウンカウンタ8の出力信号bをロードし、カウント
ダウンして出力c、アンダーフロー信号fを送出する第
2のカウンタであるダウンカウンタ9と、ダウンカウン
タ9の出力cと前記ラッチ23からの所定のディジタル
値Xとを比較し出力eを駆動回路21を介して前記パワ
ーモスFETQ1へ送出する第1のディジタルコンパレ
ータ11と、ダウンカウンタ9の出力とラッチ24から
の所定のディジタル値Yを比較し、ダウンカウンタ9の
カウントアップ動作を禁止/許可する第2のディジタル
コンパレータ10と、ダウンカウンタ9のアンダーフロ
ー信号fにより、ダウンカウンタ9にロード信号hを生
成するフリップフロップ回路(以下「F/F」とい
う。)12と、アップ/ダウンカウンタ8の出力bとラ
ッチ25からの所定のディジタル値Zとを比較する第3
のディジタルコンパレータ13と、前記第2のディジタ
ルコンパレータ10とゼロクロス検出回路Zsの出力a
とのアンドをとるアンド回路15と、前記第2のディジ
タルコンパレータ10とアンド回路15の出力信号との
論理和をとるオア回路14と、2分周回路16とを具備
している。
うに、前記電圧検出回路Acvの検出信号AVsenと
基準値Vrefとの誤差を増幅する誤差増幅器1と、入
力電圧波形検出回路Avinからの入力電圧波形信号V
wsenに前記誤差増幅器1の出力を乗じる乗算器2
と、この乗算器2の出力と電流検出回路Acinの検出
信号Iosenと前記出力電圧検出回路Acvoの出力
信号VosenとCPU30側から出力されている所定
値wとを、それぞれ時分割で切り替えるためのスイッチ
回路3と、前記スイッチ回路3で切り替えられたそれぞ
れの信号に対する比較を行うアナログコンパレータ4
と、前記アナログコンパレータ4の出力信号を入力側が
切り替えられている間それぞれ切り替えられた側の出力
値に保持するとともに、出力を後述するアップ/ダウン
制御回路7に向けて送出し、また、出力e´を駆動回路
22を介して前記パワーモスFETQ2に向けて送出す
るフリップフロップ回路6と、出力d及びiを送出する
アップ/ダウン制御回路7と、アップ/ダウン制御回路
7により制御され前記フリップフロップ回路5の出力に
よりカウントアップ、カウントダウンが選択される第1
のカウンタであるアップ/ダウンカウンタ8と、アップ
/ダウンカウンタ8の出力信号bをロードし、カウント
ダウンして出力c、アンダーフロー信号fを送出する第
2のカウンタであるダウンカウンタ9と、ダウンカウン
タ9の出力cと前記ラッチ23からの所定のディジタル
値Xとを比較し出力eを駆動回路21を介して前記パワ
ーモスFETQ1へ送出する第1のディジタルコンパレ
ータ11と、ダウンカウンタ9の出力とラッチ24から
の所定のディジタル値Yを比較し、ダウンカウンタ9の
カウントアップ動作を禁止/許可する第2のディジタル
コンパレータ10と、ダウンカウンタ9のアンダーフロ
ー信号fにより、ダウンカウンタ9にロード信号hを生
成するフリップフロップ回路(以下「F/F」とい
う。)12と、アップ/ダウンカウンタ8の出力bとラ
ッチ25からの所定のディジタル値Zとを比較する第3
のディジタルコンパレータ13と、前記第2のディジタ
ルコンパレータ10とゼロクロス検出回路Zsの出力a
とのアンドをとるアンド回路15と、前記第2のディジ
タルコンパレータ10とアンド回路15の出力信号との
論理和をとるオア回路14と、2分周回路16とを具備
している。
【0041】次に、前記電源装置の動作を説明する。
【0042】まず、整流コンバータ部の動作説明を行
う。
う。
【0043】前記交流電源ACからの商用周波数の出力
は、ダイオードブリッジDB1により整流された後、コ
イルL1を介してパワーモスFETQ1のドレイン、ソ
ース間に入力され、さらにダイオードD1を通ってコン
デンサC1の両端に印加される。
は、ダイオードブリッジDB1により整流された後、コ
イルL1を介してパワーモスFETQ1のドレイン、ソ
ース間に入力され、さらにダイオードD1を通ってコン
デンサC1の両端に印加される。
【0044】この回路において、パワーモスFETQ1
が一定の間隔で断続すると、電源ラインはショート/オ
ープンが繰返され、コイルL1に流れる電流は三角波と
なり、ダイオードD1を介して接続されたコンデンサC
1は、パワーモスFETQ1がオンの時には負荷を通し
て放電し、オフの時にはコイルL1に蓄えられていたエ
ネルギー分だけ充電する方向に電流が流れる。
が一定の間隔で断続すると、電源ラインはショート/オ
ープンが繰返され、コイルL1に流れる電流は三角波と
なり、ダイオードD1を介して接続されたコンデンサC
1は、パワーモスFETQ1がオンの時には負荷を通し
て放電し、オフの時にはコイルL1に蓄えられていたエ
ネルギー分だけ充電する方向に電流が流れる。
【0045】この場合、前記パワーモスFETQ1の駆
動電流を図3に示すようなパルス幅のものとすること
で、コイルL1に流れる電流の平均値は図3に示すよう
な正弦波状のものとなり、入力側にローパスフィルタを
設けることで入力電流波形は正弦波状となる。
動電流を図3に示すようなパルス幅のものとすること
で、コイルL1に流れる電流の平均値は図3に示すよう
な正弦波状のものとなり、入力側にローパスフィルタを
設けることで入力電流波形は正弦波状となる。
【0046】また、ここで、コンデンサC1に負荷を接
続した場合の負荷電流の大きさによって、入力電流波形
の振幅を可変することにより、コンデンサC1の両端電
圧の定電圧化が可能となる。
続した場合の負荷電流の大きさによって、入力電流波形
の振幅を可変することにより、コンデンサC1の両端電
圧の定電圧化が可能となる。
【0047】つまり、本実施例では、コンバータトラン
スT1を介して2次側に所望の電圧を得るのであるが、
これは電圧検出回路Acvの検出値と規定の基準電圧V
refとの誤差分を入力電圧波形検出回路Avinの検出
値Vwsenに乗算器2により掛け合わせ、その値と入
力電流検出回路Acinの検出値Iosenとを比較す
ることで、図3に示すような駆動電流をPWM制御手段
20において生成し、出力電流に応じた入力正弦波電流
を生成しつつ、2次側出力を定電圧化することが可能と
なる。
スT1を介して2次側に所望の電圧を得るのであるが、
これは電圧検出回路Acvの検出値と規定の基準電圧V
refとの誤差分を入力電圧波形検出回路Avinの検出
値Vwsenに乗算器2により掛け合わせ、その値と入
力電流検出回路Acinの検出値Iosenとを比較す
ることで、図3に示すような駆動電流をPWM制御手段
20において生成し、出力電流に応じた入力正弦波電流
を生成しつつ、2次側出力を定電圧化することが可能と
なる。
【0048】次に、前記DC−DCコンバータ部につい
て説明する。
て説明する。
【0049】前記コンバータトランスT1の1次巻線N
1の一端は、前記コンデンサC1の“+”側に接続さ
れ、もう一端はパワーモスFETQ2のドレインに接続
されている。パワーモスFETQ2が断続することによ
り、2次巻線N2には巻線比に応じた電圧が発生する。
本実施例では、出力電圧検出回路Acvoにより検出さ
れた検出値VosenをPWM制御手段20にフィード
バックすることにより、出力電圧が所定値wを中心とし
た定電圧制御が行われるようパワーモスFETQ2のオ
ン/オフ動作が制御される。これにより、コンバータト
ランスT1の2次巻線N2に発生した交流電圧は、ダイ
オードD2、D3とコンデンサCoにより整流、平滑さ
れ、電源出力として外部に出力される。
1の一端は、前記コンデンサC1の“+”側に接続さ
れ、もう一端はパワーモスFETQ2のドレインに接続
されている。パワーモスFETQ2が断続することによ
り、2次巻線N2には巻線比に応じた電圧が発生する。
本実施例では、出力電圧検出回路Acvoにより検出さ
れた検出値VosenをPWM制御手段20にフィード
バックすることにより、出力電圧が所定値wを中心とし
た定電圧制御が行われるようパワーモスFETQ2のオ
ン/オフ動作が制御される。これにより、コンバータト
ランスT1の2次巻線N2に発生した交流電圧は、ダイ
オードD2、D3とコンデンサCoにより整流、平滑さ
れ、電源出力として外部に出力される。
【0050】次に、図2を参照してPWM制御手段20
の動作を説明する。
の動作を説明する。
【0051】本実施例のPWM制御手段20は時分割で
整流コンバータ部とDC/DCコンバータ部との制御を
切り替えて行うが、まず整流コンバータ部側のPWM制
御時の動作を説明する。
整流コンバータ部とDC/DCコンバータ部との制御を
切り替えて行うが、まず整流コンバータ部側のPWM制
御時の動作を説明する。
【0052】前記入力電圧波形検出回路Avinの検出
値Vwsenよりゼロクロス信号を生成するゼロクロス
検出回路Zsからの出力信号aは、アンド回路15、オ
ア回路14を介してダウンカウンタ9のプリロード端子
に入力される。プリロード端子に信号が入ると、ダウン
カウンタ9は強制的にアンダーフロー信号fを生成する
構成となっており、アンダーフロー信号fはフリップフ
ロップ12を介して出力hとしてダウンカウンタ9のロ
ード端子に入力され、かつ、アップ/ダウン制御回路7
にも入力される。
値Vwsenよりゼロクロス信号を生成するゼロクロス
検出回路Zsからの出力信号aは、アンド回路15、オ
ア回路14を介してダウンカウンタ9のプリロード端子
に入力される。プリロード端子に信号が入ると、ダウン
カウンタ9は強制的にアンダーフロー信号fを生成する
構成となっており、アンダーフロー信号fはフリップフ
ロップ12を介して出力hとしてダウンカウンタ9のロ
ード端子に入力され、かつ、アップ/ダウン制御回路7
にも入力される。
【0053】ダウンカウンタ9は、商用電源周波数(5
0Hz又は60Hz)より十分に大きな周波数を発生さ
せるCPU30側からのクロック信号clkにより駆動
される。このダウンカウンタ9のロード信号入力時に入
力されるデータを設定するためのデータ入力端子には、
アップ/ダウンカウンタ8の出力bが入力される。
0Hz又は60Hz)より十分に大きな周波数を発生さ
せるCPU30側からのクロック信号clkにより駆動
される。このダウンカウンタ9のロード信号入力時に入
力されるデータを設定するためのデータ入力端子には、
アップ/ダウンカウンタ8の出力bが入力される。
【0054】アップ/ダウンカウンタ8は、前記電圧検
出回路Acinの出力値Avsenと基準値Vrefと
の誤差分及び前記入力電圧波形検出回路Avinの検出
値Vwsenとを乗算器2により掛合わせた値と、入力
電流検出回路Acinの検出値Iosenとを比較する
アナログコンパレータ4の出力、即ち、フリップフロッ
プ5の出力と、第3のディジタルコンパレータ13の出
力と、フリップフロップ12の出力とに基づくアップ/
ダウン制御回路7により制御され、アップカウント又は
ダウンカウントを実行する。
出回路Acinの出力値Avsenと基準値Vrefと
の誤差分及び前記入力電圧波形検出回路Avinの検出
値Vwsenとを乗算器2により掛合わせた値と、入力
電流検出回路Acinの検出値Iosenとを比較する
アナログコンパレータ4の出力、即ち、フリップフロッ
プ5の出力と、第3のディジタルコンパレータ13の出
力と、フリップフロップ12の出力とに基づくアップ/
ダウン制御回路7により制御され、アップカウント又は
ダウンカウントを実行する。
【0055】ダウンカウンタ9の出力cは、第1、第2
のディジタルコンパレータ11、10に送られ、第1の
ディジタルコンパレータ11はダウンカウンタ9の出力
cと設定したディジタル値Xとを比較しパルス信号であ
る出力eを発生する。この出力eにより前記駆動回路2
1はパワーモスFETQ1を駆動する。
のディジタルコンパレータ11、10に送られ、第1の
ディジタルコンパレータ11はダウンカウンタ9の出力
cと設定したディジタル値Xとを比較しパルス信号であ
る出力eを発生する。この出力eにより前記駆動回路2
1はパワーモスFETQ1を駆動する。
【0056】第2のコンパレータ10は、ダウンカウン
タ6の出力cと設定したディジタル値Yとを比較して、
前記ゼロクロス検出回路Zsのゼロクロス信号をダウン
カウンタ6のプリロード端子に出力するアンドゲート1
5、オアゲート14をオン/オフする。また、第3のデ
ィジタルコンパレータ13は、アップ/ダウンカウンタ
8の出力bと設定したディジタル値Zとを比較してその
結果をアップ/ダウン制御回路7に入力する。
タ6の出力cと設定したディジタル値Yとを比較して、
前記ゼロクロス検出回路Zsのゼロクロス信号をダウン
カウンタ6のプリロード端子に出力するアンドゲート1
5、オアゲート14をオン/オフする。また、第3のデ
ィジタルコンパレータ13は、アップ/ダウンカウンタ
8の出力bと設定したディジタル値Zとを比較してその
結果をアップ/ダウン制御回路7に入力する。
【0057】また、第3のディジタルコンパレータ13
は、アップ/ダウンカウンタ8の上限値を設定したディ
ジタル値Zと比較して規制する。これは極端にパルス周
期が大きくなったときに、チョークコイルL1が飽和し
て大きな電流がパワーモスFETQ1に流れることによ
る破壊を防止するためである。つまり、第3のディジタ
ルコンパレータ13がアクティブになると、アップ/ダ
ウン制御回路7の出力dを強制的にダウンモードとする
ことにより前記問題を回避するものである。
は、アップ/ダウンカウンタ8の上限値を設定したディ
ジタル値Zと比較して規制する。これは極端にパルス周
期が大きくなったときに、チョークコイルL1が飽和し
て大きな電流がパワーモスFETQ1に流れることによ
る破壊を防止するためである。つまり、第3のディジタ
ルコンパレータ13がアクティブになると、アップ/ダ
ウン制御回路7の出力dを強制的にダウンモードとする
ことにより前記問題を回避するものである。
【0058】尚、これらの動作は、スイッチ回路3によ
り、アナログコンパレータ4への入力が乗算器2と入力
電流検出回路Acinの出力Iosenとに切り替わっ
て、その結果がフリップフロップ5に保持されている状
態で行われる。フリップフロップ5、6はそれぞれにク
ロック信号clkを2分周回路16で2分周したものを
入力し、その立上りで動作するDフリップフロップを用
いる。これにより、アナログコンパレータ4の入力側が
切り替っていても、それぞれに対応するフリップフロッ
プ5又は6が選択され、各々の切り替時までその出力値
が保持される。
り、アナログコンパレータ4への入力が乗算器2と入力
電流検出回路Acinの出力Iosenとに切り替わっ
て、その結果がフリップフロップ5に保持されている状
態で行われる。フリップフロップ5、6はそれぞれにク
ロック信号clkを2分周回路16で2分周したものを
入力し、その立上りで動作するDフリップフロップを用
いる。これにより、アナログコンパレータ4の入力側が
切り替っていても、それぞれに対応するフリップフロッ
プ5又は6が選択され、各々の切り替時までその出力値
が保持される。
【0059】次に、本実施例の電源装置の全体の動作を
説明する。
説明する。
【0060】図3の上段に示される波形は、コイルL1
に流れる電流を示している。
に流れる電流を示している。
【0061】まず、ダウンカウンタ9の出力cが設定し
たディジタル値Xより大きい時、第1のディジタルコン
パレータ11の比較結果によりパワーモスFETQ1は
駆動回路21の駆動信号によりオンとなり、これにより
コイルL1にはライン電圧が印加され電流IL が流れ
る。次にダウンカウンタ9がカウントダウンしていき、
そのカウント値が設定したディジタル値Xより小さくな
ると第1のディジタルコンパレータ11の出力eは反転
し、それによりパワーモスFETQ1はオフする。
たディジタル値Xより大きい時、第1のディジタルコン
パレータ11の比較結果によりパワーモスFETQ1は
駆動回路21の駆動信号によりオンとなり、これにより
コイルL1にはライン電圧が印加され電流IL が流れ
る。次にダウンカウンタ9がカウントダウンしていき、
そのカウント値が設定したディジタル値Xより小さくな
ると第1のディジタルコンパレータ11の出力eは反転
し、それによりパワーモスFETQ1はオフする。
【0062】これにより、コイルL1に蓄えられていた
エネルギーがダイオードD1を介して、コンデンサC1
の充電電流となり、電流波形としては図3に示すような
三角波となる。
エネルギーがダイオードD1を介して、コンデンサC1
の充電電流となり、電流波形としては図3に示すような
三角波となる。
【0063】スイッチング動作の開始タイミングは、ラ
イン電圧のゼロクロスを前記ゼロクロス検出回路Zsに
より検知し、立ち上がり時にゼロクロス信号aを発生さ
せ、ダウンカウンタ9のプリロード信号とアンドゲート
15でAND演算した編集をオアゲート14を介して入
力する。これにより、各周期毎にラインに同期させての
制御が可能となる。
イン電圧のゼロクロスを前記ゼロクロス検出回路Zsに
より検知し、立ち上がり時にゼロクロス信号aを発生さ
せ、ダウンカウンタ9のプリロード信号とアンドゲート
15でAND演算した編集をオアゲート14を介して入
力する。これにより、各周期毎にラインに同期させての
制御が可能となる。
【0064】プリロード信号によりダウンカウンタ9は
強制的にアンダーフロー信号fを発生する。尚、何等か
の原因によりプリロード信号が生成されなくともダウン
カウンタ9は0以下にダウンカウントしようとしたとき
にアンダーフロー信号fを生成する。アンダーフロー信
号fが生じると、フリップフロップ12を介してダウン
カウンタ9に出力hが入力され、アップ/ダウンカウン
タ8の出力bがダウンカウンタ9にロードされ、再びパ
ワーモスFETQ1はオン状態となる。
強制的にアンダーフロー信号fを発生する。尚、何等か
の原因によりプリロード信号が生成されなくともダウン
カウンタ9は0以下にダウンカウントしようとしたとき
にアンダーフロー信号fを生成する。アンダーフロー信
号fが生じると、フリップフロップ12を介してダウン
カウンタ9に出力hが入力され、アップ/ダウンカウン
タ8の出力bがダウンカウンタ9にロードされ、再びパ
ワーモスFETQ1はオン状態となる。
【0065】また、ライン電圧のゼロクロス時以外で
は、ダウンカウンタ9は、第2のディジタルコンパレー
タ10によるダウンカウンタ9自身の出力cとディジタ
ル値Yとの比較結果によりプリロード信号を生成し、オ
アゲート14を介してダウンカウンタ9に入力される。
これにより、必要最低限のオフ期間を確保する。
は、ダウンカウンタ9は、第2のディジタルコンパレー
タ10によるダウンカウンタ9自身の出力cとディジタ
ル値Yとの比較結果によりプリロード信号を生成し、オ
アゲート14を介してダウンカウンタ9に入力される。
これにより、必要最低限のオフ期間を確保する。
【0066】以上を1サイクルとして動作が繰り返され
る。
る。
【0067】一方、アップ/ダウン制御回路7は、第3
のディジタルコンパレータ13の出力と、フリップフロ
ップ12の出力hからアップ/ダウンカウンタ8への出
力dとクロックを生成し、アップ/ダウンカウンタ8へ
送る。これは一般に出力hに同期した適当なタイミング
でアップ/ダウンを行わないと、変化途中の不定なデー
タがダウンカウンタ9へロードされる可能性があるため
で、図3ではロード信号hの立ち上がりでアップ/ダウ
ンの切り換えを行い、立ち下がりでアップ/ダウンカウ
ンタ5を駆動している。
のディジタルコンパレータ13の出力と、フリップフロ
ップ12の出力hからアップ/ダウンカウンタ8への出
力dとクロックを生成し、アップ/ダウンカウンタ8へ
送る。これは一般に出力hに同期した適当なタイミング
でアップ/ダウンを行わないと、変化途中の不定なデー
タがダウンカウンタ9へロードされる可能性があるため
で、図3ではロード信号hの立ち上がりでアップ/ダウ
ンの切り換えを行い、立ち下がりでアップ/ダウンカウ
ンタ5を駆動している。
【0068】アップ/ダウンカウンタ8の出力bが大き
くなるとパワーモスFETQ1のオン時間は長くなり、
また小さくなると短くなる。ここで、前記第1のディジ
タルコンパレータ11、第2のディジタルコンパレータ
10で比較される所定のディジタルチ値X,Yは図3に
示すようにCPU30側で管理されており、アップ/ダ
ウン制御回路7の出力dをCPU30側で監視すること
でカウントアップ時には、設定したディジタル値Yの値
を1カウント分増やし、逆にカウントダウン時には1カ
ウント分設定したディジタル値Yの値を減らすことで、
カウント値の大小によらずパワーモスFETQ1のスイ
ッチング周波数を一定としている。このときコイルL1
に流れる電流の最大値ILpは数3で示されるとおり
に、スイッチングのデューティ比により変化する。
くなるとパワーモスFETQ1のオン時間は長くなり、
また小さくなると短くなる。ここで、前記第1のディジ
タルコンパレータ11、第2のディジタルコンパレータ
10で比較される所定のディジタルチ値X,Yは図3に
示すようにCPU30側で管理されており、アップ/ダ
ウン制御回路7の出力dをCPU30側で監視すること
でカウントアップ時には、設定したディジタル値Yの値
を1カウント分増やし、逆にカウントダウン時には1カ
ウント分設定したディジタル値Yの値を減らすことで、
カウント値の大小によらずパワーモスFETQ1のスイ
ッチング周波数を一定としている。このときコイルL1
に流れる電流の最大値ILpは数3で示されるとおり
に、スイッチングのデューティ比により変化する。
【0069】
【数3】ILp=V/L*ton つまり、電流波形を正弦波とするには、振幅が最大とな
るまではアップ/ダウンカウンタ8は、接続された負荷
が一定ならば順次カウントアップされていき、負荷変動
があればそれに対応してカウント値を増減しながらカウ
ントアップを行い、それ以降ゼロクロスまでは逆の動作
を行っていき、これをスイッチング周波数のサイクル毎
に繰り返すことで、入力電流波形を正弦波形とすること
が可能となる。
るまではアップ/ダウンカウンタ8は、接続された負荷
が一定ならば順次カウントアップされていき、負荷変動
があればそれに対応してカウント値を増減しながらカウ
ントアップを行い、それ以降ゼロクロスまでは逆の動作
を行っていき、これをスイッチング周波数のサイクル毎
に繰り返すことで、入力電流波形を正弦波形とすること
が可能となる。
【0070】本実施例においては、整流コンバータ側と
DC−DCコンバータ部を同一制御手段を時分割で使用
し、主制御側を整流コンバータ側としている。そのた
め、DC−DCコンバータ部の制御は、上述してきた主
制御側のようなデジタル制御回路部を削除し、時分割の
切り替時にアナログコンパレータ4による所定値wと電
圧検出回路1の検出値Vosenとの比較によるオン/
オフ制御としている(図4参照)。
DC−DCコンバータ部を同一制御手段を時分割で使用
し、主制御側を整流コンバータ側としている。そのた
め、DC−DCコンバータ部の制御は、上述してきた主
制御側のようなデジタル制御回路部を削除し、時分割の
切り替時にアナログコンパレータ4による所定値wと電
圧検出回路1の検出値Vosenとの比較によるオン/
オフ制御としている(図4参照)。
【0071】つまり、時分割で切り替わった時点での前
記検出回路1の検出値が所定値wに対して大きければ、
スイッチング素子Q2をオフし、小さければオンするよ
うにコンパレータ4が出力し、次の切り替時まではフリ
ップフロップ6によりオン/オフ状態を保持すること
で、定電圧制御を行う。ただし、この場合時分割の切り
替周期はオン/オフ制御のスイッチング周期よりも十分
に短くする。このとき、構成図に示すように出力電圧検
出部分にリップルを注入することで、制御動作は安定す
る。また、このようなオン/オフ制御のためスイッチン
グ周期(オン時間+オフ時間)内での出力電圧の確認回
数、つまり、時分割の切り替えは時間は短いほど電圧精
度は向上する。これにより出力電圧は定電圧制御される
ことになる。
記検出回路1の検出値が所定値wに対して大きければ、
スイッチング素子Q2をオフし、小さければオンするよ
うにコンパレータ4が出力し、次の切り替時まではフリ
ップフロップ6によりオン/オフ状態を保持すること
で、定電圧制御を行う。ただし、この場合時分割の切り
替周期はオン/オフ制御のスイッチング周期よりも十分
に短くする。このとき、構成図に示すように出力電圧検
出部分にリップルを注入することで、制御動作は安定す
る。また、このようなオン/オフ制御のためスイッチン
グ周期(オン時間+オフ時間)内での出力電圧の確認回
数、つまり、時分割の切り替えは時間は短いほど電圧精
度は向上する。これにより出力電圧は定電圧制御される
ことになる。
【0072】図5は、本発明の第2の実施例を示すもの
であり、同図に示す電源装置は、第1の実施例とほぼ同
様な構成であるが、スイッチング周波数を固定化する方
法としてCPU30側からPWM制御手段20に出力さ
れるクロック信号clkをタイマIC31等のプログラ
ムに応じてパルス周波数が変更可能なデバイスを用いて
送るようにし、アップ/ダウンカウンタ8のカウント値
によりクロック信号clkとしてのパルス信号の周波数
を変えることでスイッチング周波数の一定化を図る点の
みが相違するものである。
であり、同図に示す電源装置は、第1の実施例とほぼ同
様な構成であるが、スイッチング周波数を固定化する方
法としてCPU30側からPWM制御手段20に出力さ
れるクロック信号clkをタイマIC31等のプログラ
ムに応じてパルス周波数が変更可能なデバイスを用いて
送るようにし、アップ/ダウンカウンタ8のカウント値
によりクロック信号clkとしてのパルス信号の周波数
を変えることでスイッチング周波数の一定化を図る点の
みが相違するものである。
【0073】つまり、既述したようにアナログコンパレ
ータ4の出力によってアップ/ダウンカウンタ8からダ
ウンカウンタ9にロードされる出力bの大小により、図
6に示すようにカウントスピード(図のカウントを示す
傾き)、この場合、ダウンカウンタ9へ入力されるクロ
ック信号clkの周波数をカウント値が大きな場合には
高くし(傾き大)、カウント値が小さい場合には低く
(傾き小)することで、スイッチング周波数の一定化が
可能となる。
ータ4の出力によってアップ/ダウンカウンタ8からダ
ウンカウンタ9にロードされる出力bの大小により、図
6に示すようにカウントスピード(図のカウントを示す
傾き)、この場合、ダウンカウンタ9へ入力されるクロ
ック信号clkの周波数をカウント値が大きな場合には
高くし(傾き大)、カウント値が小さい場合には低く
(傾き小)することで、スイッチング周波数の一定化が
可能となる。
【0074】次に、本発明の第3の実施例を図7を参照
して説明する。
して説明する。
【0075】この第3の実施例は、第1、第2の実施例
のどちらの場合にも適用可能である。
のどちらの場合にも適用可能である。
【0076】CPU30側で各データの管理を行う場合
に、図9に示すように予め1サイクルもしくは半サイク
ルの正弦波状のROM内波形データ又はRAM内波形デ
ータをROM41、又は、RAM42内に持つことで、
入力電圧検出回路Avin、電圧検出回路Acv、出力
電圧検出回路Acvo、さらにPWM制御手段20にお
いて、図8に示すように入力段の誤差増幅器1、乗算器
2を省くことができ、より安価な構成とすることが可能
となる。
に、図9に示すように予め1サイクルもしくは半サイク
ルの正弦波状のROM内波形データ又はRAM内波形デ
ータをROM41、又は、RAM42内に持つことで、
入力電圧検出回路Avin、電圧検出回路Acv、出力
電圧検出回路Acvo、さらにPWM制御手段20にお
いて、図8に示すように入力段の誤差増幅器1、乗算器
2を省くことができ、より安価な構成とすることが可能
となる。
【0077】この第3の実施例の回路動作は、ほぼ第1
の実施例と同じであるが入力電流波形の制御値の算出方
法が異なる。
の実施例と同じであるが入力電流波形の制御値の算出方
法が異なる。
【0078】即ち、図9に示すように、CPU30で各
出力系統の負荷電力データやそのタイミングは管理され
ているため、負荷の切り換えタイミングに応じて、整流
コンバータ部側の制御はROM41内に持つROM内波
形データの波高値を変化させた出力演算データAwを生
成しこれと入力電流検出回路Acinの検出値Iose
nとをアナログコンパレータ4により比較することで同
一の制御が行われる。
出力系統の負荷電力データやそのタイミングは管理され
ているため、負荷の切り換えタイミングに応じて、整流
コンバータ部側の制御はROM41内に持つROM内波
形データの波高値を変化させた出力演算データAwを生
成しこれと入力電流検出回路Acinの検出値Iose
nとをアナログコンパレータ4により比較することで同
一の制御が行われる。
【0079】また。DC−DCコンバータ部側は第1の
実施例で記述したと同様な制御が行われる。
実施例で記述したと同様な制御が行われる。
【0080】なお、正弦波状のROM内波形データは、
ライン電圧に同期させたもので演算/データ生成が行わ
れるものである。
ライン電圧に同期させたもので演算/データ生成が行わ
れるものである。
【0081】以上詳述したように、本実施例によれば、
コンデンサ入力型整流方式を用いた電源装置(スイッチ
ングレギュレータ)において、電圧ピーク付近のみで電
流が流れることにより発生する高調波ノイズや入力力率
の低下の問題がスイッチング周波数を固定化することで
負荷変動による高調波のばらつきを気にせずに改善で
き、かつ、電源装置として所望の出力電圧を得ることが
できる。
コンデンサ入力型整流方式を用いた電源装置(スイッチ
ングレギュレータ)において、電圧ピーク付近のみで電
流が流れることにより発生する高調波ノイズや入力力率
の低下の問題がスイッチング周波数を固定化することで
負荷変動による高調波のばらつきを気にせずに改善で
き、かつ、電源装置として所望の出力電圧を得ることが
できる。
【0082】また、アクティブフィルタ部の採用時に問
題となる端子雑音の問題もスイッチング周波数の固定化
によりノイズフィルタの設計も簡素化できる。さらに、
制御回路のデジタル化により集積化が可能となり、シス
テムとして構成した場合に、より簡単な回路構成へと変
更でき、安価で小型の電源装置を提供できる。
題となる端子雑音の問題もスイッチング周波数の固定化
によりノイズフィルタの設計も簡素化できる。さらに、
制御回路のデジタル化により集積化が可能となり、シス
テムとして構成した場合に、より簡単な回路構成へと変
更でき、安価で小型の電源装置を提供できる。
【0083】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、以下の効
果を奏する。
果を奏する。
【0084】請求項1記載の発明によれば、PWM制御
手段によるコンデンサ入力型整流コンバータ部の波形制
御と前記DC−DCコンバータ部の電圧制御とを時分割
でおこなうことができ、入力電流波形の歪による力率低
下や、高調波電流の発生を防ぎ、無効電力の発生を低減
したり、同一商用電源ラインに接続された機器の誤動作
等を防ぎ、電力の有効利用が可能な電源装置を提供する
ことができる。
手段によるコンデンサ入力型整流コンバータ部の波形制
御と前記DC−DCコンバータ部の電圧制御とを時分割
でおこなうことができ、入力電流波形の歪による力率低
下や、高調波電流の発生を防ぎ、無効電力の発生を低減
したり、同一商用電源ラインに接続された機器の誤動作
等を防ぎ、電力の有効利用が可能な電源装置を提供する
ことができる。
【0085】請求項2記載の発明によれば、PWM制御
手段を電源制御用ICを用いて構成でき、また、PWM
制御手段を全てディジタル処理方式とすることができ、
制御パラメータをソフトで自由に変更可能であり、シス
テム化が容易である。
手段を電源制御用ICを用いて構成でき、また、PWM
制御手段を全てディジタル処理方式とすることができ、
制御パラメータをソフトで自由に変更可能であり、シス
テム化が容易である。
【0086】さらに、前記PWM制御手段の制御で前記
コンデンサへ流れるリップル電流も正弦波状となるた
め、リップル電流値を大幅に低減でき、小型の平滑コン
デンサを用いても高い信頼性が得られることになり、P
WM制御手段の回路構成のコンパクト化と電解コンデン
サの小型化が可能で、さらなる電源装置の小型化が可能
となる。
コンデンサへ流れるリップル電流も正弦波状となるた
め、リップル電流値を大幅に低減でき、小型の平滑コン
デンサを用いても高い信頼性が得られることになり、P
WM制御手段の回路構成のコンパクト化と電解コンデン
サの小型化が可能で、さらなる電源装置の小型化が可能
となる。
【0087】請求項3記載の発明によれば、コンデンサ
入力型整流コンバータ部の高調波ノイズや入力力率の低
下を改善することができる電源装置を提供することがで
きる。
入力型整流コンバータ部の高調波ノイズや入力力率の低
下を改善することができる電源装置を提供することがで
きる。
【0088】請求項4記載の発明によれば、前記コンデ
ンサ入力型整流コンバータ部の端子雑音を低減するノイ
ズフィルタとして機能させることができる電源装置を提
供することができる。
ンサ入力型整流コンバータ部の端子雑音を低減するノイ
ズフィルタとして機能させることができる電源装置を提
供することができる。
【図1】本発明の第1の実施例装置のブロック図であ
る。
る。
【図2】第1実施例装置のPWM制御手段のブロック図
である。
である。
【図3】第1の実施例装置の動作タイミングを示したタ
イミング図である。
イミング図である。
【図4】DC−DCコンバータ部の動作を説明するため
の図である。
の図である。
【図5】本発明の第2の実施例装置を示したブロック図
である。
である。
【図6】第2の実施例の動作タイミングを示したタイミ
ング図である。
ング図である。
【図7】本発明の第3の実施例装置のブロック図であ
る。
る。
【図8】第3実施例装置のPWM制御手段のブロック図
である。
である。
【図9】第3の実施例装置の負荷電力データ、ROM内
データ、出力演算データを示す波形図である。
データ、出力演算データを示す波形図である。
【図10】従来装置の構成を示したブロック図である。
【図11】コンデンサ入力型回路方式による入力電圧/
電流波形を示す波形図である。
電流波形を示す波形図である。
【図12】アクティブフィルタ入力型回路方式による入
力電圧/電流波形を示す波形図である。
力電圧/電流波形を示す波形図である。
1 誤差増幅器 2 乗算器 3 スイッチ回路 4 アナログコンパレータ 5 フリップフロップ 6 フリップフロップ 7 アップ/ダウン制御回路 8 アップ/ダウンカウンタ 9 ダウンカウンタ 10 第2のディジタルコンパレータ 11 第1のディジタルコンパレータ 12 フリップフロップ 13 第3のディジタルコンパレータ 20 PWM制御手段 30 CPU Acin 入力電流検出回路 Zs ゼロクロス検出回路 Avin 入力電圧波形検出回路 Acv 電圧検出回路 Acvo 出力電圧検出回路 DB1 ダイオードブリッジ D1 ダイオード D2 ダイオード D3 ダイオード C1,Co コンデンサ T1 コンバータトランス Q1,Q2 パワーモスFET L1,CH1 コイル
Claims (4)
- 【請求項1】 コンデンサ入力型整流コンバータ部と、
単一又は複数の所望の電圧の出力を得るDC−DCコン
バータ部とを有する電源装置において、前記整流コンバ
ータ部の入力電流波形を正弦波状として力率を改善する
制御と、前記DC−DCコンバータ部の電圧制御とを時
分割で行うPWM制御手段を設けたことを特徴とする電
源装置。 - 【請求項2】 前記PWM制御手段は、電圧検出回路で
検出されたコンデンサの電圧レベルを基準値と比較する
誤差増幅器と、この誤差増幅器の出力と入力電圧波形検
出回路により検出されたライン電圧波形を掛合わせる乗
算器と、前記乗算器の出力信号とDC−DCコンバータ
部の2次側出力電圧を検出する出力電圧検出回路からの
出力信号とを時分割で切換え、かつ、各々比較対象値を
切換えるスイッチ回路と、前記スイッチ回路により切換
えられたそれぞれの信号を比較するアナログコンパレー
タと、このアナログコンパレータの出力を時分割で切換
え保持するとともに出力をDC−DCコンバータ部のス
イッチング素子へ向けて出力するフリップフロップと、
前記フリップフロップの出力によりカウントアップ/ダ
ウンを選択される第1のカウンタと、ライン電圧波形の
ゼロクロスを検出するゼロクロス検出回路からのゼロク
ロス信号、又は、自身のオーバーカウント信号により前
記第1のカウンタの出力値をロードする第2のカウンタ
と、この第2のカウンタの出力値と所定のディジタル値
とを比較するとともに出力をコンデンサの両端を断続す
るスイッチング素子へ向けて送出する第1のディジタル
コンパレータと、前記第2のカウンタの出力と所定のデ
ィジタル値とを比較し前記ゼロクロス信号による第2の
カウンタのロード動作を禁止/許可する第2のディジタ
ルコンパレータと、前記第1のカウンタの出力値と所定
のディジタル値とを比較し前記第1のカウンタのカウン
ト動作を禁止/許可する第3のディジタルコンパレータ
とからなるものである請求項1記載の電源装置。 - 【請求項3】 前記PWM制御手段は、前記第1のカウ
ンタのアップ/ダウン制御情報をコンピュータで監視/
管理して逐次変化させることで、前記各所定のディジタ
ル値を、前記スッチング素子のスイッチング周波数が一
定となるよう制御できるものである請求項1又は2記載
の電源装置。 - 【請求項4】 前記PWM制御手段の第1のカウンタの
アップ/ダウン制御情報をコンピュータで監視/管理し
て第2のカウンタのクロック入力端子への入力パルスの
周波数を可変させることで、コンデンサの両端を断続す
るスイッチング素子のスイッチング周波数を固定化する
ものである請求項1又は2記載の電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24206694A JPH0884467A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24206694A JPH0884467A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 電源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0884467A true JPH0884467A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=17083777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24206694A Pending JPH0884467A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0884467A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100512402B1 (ko) * | 2001-09-28 | 2005-09-07 | 산켄덴키 가부시키가이샤 | 스위칭 전원 장치 |
JP2008099439A (ja) * | 2006-10-12 | 2008-04-24 | Omron Corp | スイッチング電源装置 |
JP2017099061A (ja) * | 2015-11-18 | 2017-06-01 | 株式会社デンソー | 電力変換装置 |
-
1994
- 1994-09-09 JP JP24206694A patent/JPH0884467A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100512402B1 (ko) * | 2001-09-28 | 2005-09-07 | 산켄덴키 가부시키가이샤 | 스위칭 전원 장치 |
JP2008099439A (ja) * | 2006-10-12 | 2008-04-24 | Omron Corp | スイッチング電源装置 |
JP2017099061A (ja) * | 2015-11-18 | 2017-06-01 | 株式会社デンソー | 電力変換装置 |
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