JP2001045749A - スイッチング電源装置およびその動作方法 - Google Patents

スイッチング電源装置およびその動作方法

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JP2001045749A
JP2001045749A JP11215095A JP21509599A JP2001045749A JP 2001045749 A JP2001045749 A JP 2001045749A JP 11215095 A JP11215095 A JP 11215095A JP 21509599 A JP21509599 A JP 21509599A JP 2001045749 A JP2001045749 A JP 2001045749A
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output voltage
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Masayoshi Saitou
政与志 齋藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 待機モード時の電力損失を少なくすることが
できるスイッチング電源装置を提供する。 【解決手段】 スイッチング電源装置は、商用交流を整
流して得た脈流をトランジスタQ1で断続してトランス
T1に供給し、トランスT1の出力を整流・平滑して第
1の直流出力電圧V1を生成するとともに、第1の直流
出力電圧V1より安定した第2の直流出力電圧V2を生
成するレギュレータ201を有する。制御信号SLPが
Hレベルである時に実現される省エネモードでは、第2
の電圧検出回路301が動作しており、第1の直流出力
電圧V1がしきい値Vth1とVth2の間で変化する
ように、PWM回路101に対して動作、非動作の信号
を繰り返し送り、トランジスタQ1とPWM回路101
を間欠動作させる。一方、第2の直流出力電圧V2は、
モードによらず安定した電圧を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動作時と待機時の
消費電力の差が大きい電子写真装置などの電子機器に直
流電力を供給するスイッチング電源装置およびその動作
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題の対策の1つとし
て、省エネルギが提唱されており、電子写真装置の直流
電源装置として幅広く普及しているスイッチング電源装
置においても高効率化が要求されている。
【0003】この要求に対処するための方法として、負
荷への出力電力の広い範囲で高効率化して省エネルギを
達成する方法と、負荷への出力電力は少ないが、動作時
間の長い待機時に高効率化して省エネルギを達成する方
法とが知られている。このようなスイッチング電源装置
の高効率化のために、種々の回路方式が提案されてい
る。
【0004】従来のスイッチング電源装置として、交流
電源から入力する商用交流を全波整流する整流回路を有
し、フライバック型コンバータで直流出力を生成して2
4Vまたは12Vのモータなどの負荷に供給するととも
に、コンバータで生成された直流出力を入力として動作
する降圧型レギュレータによりCPUなどの制御回路に
使用する5Vまたは3.3Vなどの直流出力を生成する
ように構成されたスイッチング電源装置が知られてい
る。
【0005】図5は従来のスイッチング電源装置の構成
を示す回路図である。このスイッチング電源装置は、入
力電源端子1a、2a、出力端子3a、4a、5a、整
流器スタックDM1a、コンデンサC1a、C2a、ト
ランジスタQ1a、トランスT1a、ダイオードD1
a、PWM回路101a、電圧検出回路102a、フォ
トカプラPHC1a、レギュレータ201aなどを有す
る。
【0006】このスイッチング電源装置は、商用交流を
整流・平滑して得た直流電力をスイッチング素子である
トランジスタQ1aで断続してトランスT1aに供給
し、トランスT1aの出力を整流・平滑し、第1直流出
力として直流電圧を生成するコンバータと、第1直流出
力を降圧してCPUなどで使用する5Vまたは3.3V
の第2直流出力を生成する降圧型レギュレータ201a
とからなり、第1直流出力をモータなどの負荷に供給
し、第2直流出力をCPUなどの制御回路に供給するよ
うに構成されている。
【0007】入力電源端子1a、2aは、一方が交流電
源に接続されるとともに、他方が整流器スタックDM1
aの交流端子に接続されている。整流スタックDM1a
の+端子は、チョークL1aを介してコンデンサC1a
のプラス端子およびトランスT1aの一次巻線N1aの
一方の端子に接続されている。
【0008】整流器スタックDM1aの−端子は、コン
デンサC1aのマイナス端子およびトランジスタQ1a
のエミッタ端子に接続されている。トランジスタQ1a
のコレクタ端子は、トランスT1aの一次巻線N1aの
他方の端子に接続されている。トランジスタQ1aのベ
ース端子とエミッタ端子との間には、PWM回路101
aからの駆動信号出力が接続されている。
【0009】トランスT1aの二次巻線N2aの一方の
端子は、整流用のダイオードD1aを介してフィルタ用
のコンデンサC2aの一方の端子に接続されている。ト
ランスT1aの二次巻線N2aの他方の端子は、コンデ
ンサC2aの他方の端子に接続されている。
【0010】コンデンサC2aの他方の端子は、出力端
子4aに接続されている。コンデンサC2aからなるフ
ィルタにより平滑された出力は、出力端子3a、4aか
ら所定の負荷に供給される。
【0011】負荷に対する出力電圧を検出するために、
出力端子3a、4aに接続される負荷と並列に電圧検出
回路102aが接続されている。電圧検出回路102a
は、フォトカプラPHC1aを介してPWM回路101
aに検出した電圧を帰還する。PWM回路101aは、
電圧検出回路102aの検出値に応じてトランジスタQ
1aのベース端子に与えられる駆動パルスのスイッチン
グデューティ比あるいは周波数などを制御する。すなわ
ち、PWM回路101aの出力でトランジスタQ1aが
駆動される。
【0012】レギュレータ201aは、第1の直流出力
と出力端子4a、5aの間に接続される。出力端子4
a、5aには、負荷(図示せず)が接続されている。
【0013】このような構成を有するスイッチング電源
装置の動作について示す。入力電源端子1a、2aに交
流電源が接続されると、商用交流は整流器スタックDM
1aによって整流され、コンデンサC1aからなる平滑
回路を介して、直流がトランスT1aの一次巻線N1a
に供給され、トランジスタQ1aにより断続する。
【0014】トランジスタQ1aのオン時、エネルギが
トランスT1aに蓄積され、トランジスタQ1aのオフ
時、トランスT1aの二次巻線N2aからダイオードD
1aを介して出力される。この動作を繰り返して電力を
出力する。
【0015】ダイオードD1aからの出力は、平滑用の
コンデンサC2aによって平滑されて直流に変換され
る。変換された直流は出力端子3a、4aから負荷に供
給される。レギュレータ201aは、直流出力を降圧し
て出力端子4a、5aから負荷に電力を供給する。
【0016】図6はスイッチング電源装置が装着される
OA機器の典型的な例としての電子写真装置の概略的構
成を示す図である。電子写真装置20aを制御するCP
U22a、各種測定器の記憶などに用いられるメモリ2
3aなどは、スイッチング電源装置21aからの直流安
定化電圧の供給を受けて動作する。
【0017】スイッチング電源装置21aは、用紙搬送
を行うモータ24a、感光体を帯電させたり除電させる
ための高圧電源25aなどに別系統で直流安定化電圧を
供給する。
【0018】電子写真装置20aでスイッチング電源装
置21aが用いられる理由は、操作者が電子写真装置2
0aに触れても感電しないように、絶縁トランスによっ
て商用交流電源30aから電気的に絶縁するためであ
る。
【0019】また、電子写真装置20aには、複写され
た結果を定着させるヒータ26aが設けられており、こ
のヒータ26aの通電はスイッチ27aによって行われ
る。ヒータ26aは絶縁する必要がないので、スイッチ
ング電源装置21aを通さずに交流電力を直接供給す
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電子写真装置20aでは、必要なときにすぐ使用可能と
なるように、日常、連続通電され、待機状態では、消費
電力を極力低減するように制御されている。
【0021】図5に示した従来のスイッチング電源装置
では、入力電源端子1a、2aの間に入力された商用交
流が出力端子3a、4a、5aから直流電力として取り
出されるが、このときの変換効率は、通常、75〜85
%程度である。
【0022】入力電力の15〜25%は、スイッチング
電源装置の回路内部における損失となる。また、無負荷
でも2W以上の内部損失がある。
【0023】この主な損失箇所は、入力ノイズフィルタ
(図示せず)、整流・平滑回路のダイオードブリッジ
(整流器スタック)DM1aおよびコンデンサC1a、
トランスT1a、スイッチング素子(スイッチングトラ
ンジスタ)Q1a、PWM制御回路101a、電圧検出
回路102aなどである。
【0024】このような電子写真装置20aでは、定格
消費電力に対し、待機時の消費電力が極力低減するよう
に制御されるので、待機時には軽負荷となる。
【0025】図5のスイッチング電源装置の場合、装置
が動作状態にあって負荷電流が大きい時、スイッチング
素子Q1aの損失が全損失に占める割合は、通常20〜
30%になり、かなり大きい。しかし、負荷の軽い待機
状態では、損失の多くは負荷の大小によらず、ほぼ一定
の電力を消費するPWM制御回路101aで起こる。
【0026】近年、電子写真装置では、待機状態での消
費電力が大きな問題となっている。待機状態では、負荷
の電流は非常に少なく、零に近い値である。しかし、常
に動作しているPWM制御回路101aの損失は1W程
度であり、また、スイッチング素子の駆動損失やトラン
スの損失を合わせると、少なくとも2W程度の内部損失
となる。
【0027】待機状態が機器の動作時間に占める割合は
多く、動作時間の殆どが待機状態であるといえる。この
ため、省エネルギを考える場合、電力損失は少ないが、
待機モードでの電力を無視することはできず、待機モー
ドの電力損失を少なくすることが装置の実使用状態での
エネルギ消費を低減する上で、最も重要な課題である。
【0028】そこで、本発明は、待機モード時の電力損
失を少なくすることができるスイッチング電源装置およ
びその動作方法を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載のスイッチング電源装置
は、交流電源から入力される商用交流を整流する整流回
路と、該整流回路の出力が入力されるトランスの一次巻
線と直列に接続されたスイッチング素子と、該スイッチ
ング素子のオンオフを制御する制御回路と、該制御され
たスイッチング素子のオンオフにより前記トランスの二
次巻線に誘起される電圧を整流・平滑する整流平滑回路
と、該整流・平滑された出力電圧を検出する第1の電圧
検出回路とを備え、前記制御回路は、前記検出された出
力電圧に応じて前記スイッチング素子のオンオフを制御
することにより、前記出力電圧を定電圧に制御するスイ
ッチング電源装置において、前記出力電圧を検出する第
2の電圧検出回路と、所定のモードで前記検出された出
力電圧が第1のしきい値より高くなると、前記制御回路
の動作を停止させ、前記検出された出力電圧が第2のし
きい値より低くなると、前記制御回路の動作を開始させ
る駆動回路とを備えたことを特徴とする。
【0030】請求項2に記載のスイッチング電源装置で
は、請求項1に係るスイッチング電源装置において、前
記駆動回路は、前記制御回路を常に動作させる通常モー
ド、および待機モードを有し、前記待機モードでは、前
記駆動回路は前記制御回路の動作の停止および開始を繰
り返すことを特徴とする。
【0031】請求項3に記載のスイッチング電源装置
は、請求項1または請求項2に係るスイッチング電源装
置において、前記出力電圧を入力し、該出力電圧より低
く安定した第2出力電圧を出力する電圧調節回路を備
え、前記第1のしきい値は前記出力電圧の目標値より低
く設定された電圧値であり、前記第2のしきい値は前記
第2出力電圧の目標値より高くされた電圧値であること
を特徴とする。
【0032】請求項4に記載のスイッチング電源装置
は、請求項2に係るスイッチング電源装置において、外
部入力端子を有し、該外部入力端子から入力される外部
信号により前記待機モードと前記通常モードとの切り替
えを行うことを特徴とする。
【0033】請求項5に記載のスイッチング電源装置
は、請求項4に係るスイッチング電源装置において、前
記出力電圧が出力される負荷の接続・遮断を切り替える
スイッチ回路を備え、前記外部入力端子から入力される
外部信号による前記待機モードの切り替え時、前記スイ
ッチ回路を遮断に切り替えることを特徴とする。
【0034】請求項6に記載のスイッチング電源装置の
動作方法は、交流電源から入力される商用交流を整流回
路で整流し、該整流回路の出力が入力されるトランスの
一次巻線と直列に接続されたスイッチング素子のオンオ
フを制御回路により制御し、該制御されたスイッチング
素子のオンオフにより前記トランスの二次巻線に誘起さ
れる電圧を整流平滑回路で整流・平滑して出力電圧とし
て出力する際、前記制御回路は、第1の電圧検出回路で
検出された前記出力電圧に応じて前記スイッチング素子
のオンオフを制御することにより、前記出力電圧を定電
圧に制御するスイッチング電源装置の動作方法におい
て、前記出力電圧を第2の電圧検出回路で検出する工程
と、所定のモードで前記検出された出力電圧が第1のし
きい値より高くなると、前記制御回路の動作を停止さ
せ、前記検出された出力電圧が第2のしきい値より低く
なると、前記制御回路の動作を開始させる工程とを有す
ることを特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明のスイッチング電源装置お
よびその動作方法について説明する。本実施形態のスイ
ッチング電源装置は、待機モードで省エネルギを実現す
る省エネルギモード(省エネモード)と通常モードとを
有する。
【0036】[第1の実施形態]図1は第1の実施形態
におけるスイッチング電源装置の構成を示す回路図であ
る。スイッチング電源装置は、入力電源端子1、2、出
力端子3、4、5、整流器スタックDM1、コンデンサ
C1、C2、トランジスタQ1、トランスT1、ダイオ
ードD1、PWM回路101、第1の電圧検出回路10
2、第2の電圧検出回路301、フォトカプラPHC
1、PHC2およびレギュレータ201を有する。
【0037】スイッチング電源装置は、商用交流を整流
して得た脈流をスイッチング素子(トランジスタQ1)
で断続してトランスT1に供給し、トランスT1の出力
を整流・平滑して第1の直流出力電圧V1を生成すると
ともに、第1の直流出力電圧V1より安定した第2の直
流出力電圧V2を生成するレギュレータ201を有す
る。
【0038】商用交流電源が接続される入力電源端子
1、2は、整流器スタックDM1の交流端子に接続され
ている。整流器スタックDM1のプラス端子は、チョー
クL1およびコンデンサC1のプラス端子を介してトラ
ンスT1の一次巻線N1の一方の端子に接続されてい
る。また、整流器スタックDM1のマイナス端子は、コ
ンデンサC1のマイナス端子およびトランジスタQ1の
エミッタ端子に接続されている。
【0039】トランジスタQ1のコレクタ端子は、トラ
ンスT1の一次巻線N1の他方の端子に接続されてい
る。トランジスタQ1のベース端子およびエミッタ端子
には、PWM回路101が接続されている。
【0040】トランスT1の二次巻線N2の一方の端子
は、整流用のダイオードD1を介してコンデンサC2の
一方の端子に接続されている。また、トランスT1の二
次巻線N2の他方の端子は、コンデンサC2の他方の端
子に接続されている。コンデンサC2の両端電圧は、第
1の直流出力電圧V1として、次段のレギュレータ20
1に供給されるとともに、出力端子3、4を介してモー
タなどの負荷(図示せず)に供給される。
【0041】第1の直流出力電圧V1の電圧値を検出す
るために、コンデンサC2と並列に第1の電圧検出回路
102および第2の電圧検出回路301が接続されてい
る。第1の電圧検出回路102の検出値は、フォトカプ
ラPHC1を介してPWM回路101にアナログ値とし
て帰還される。
【0042】PWM回路101は、第1の電圧検出回路
102の検出値に応じて、トランジスタQ1のベース端
子に加えられる駆動パルスのスイッチングデューティ比
あるいは周波数などを連続的に制御する。
【0043】レギュレータ201は、第1の直流出力電
圧V1を入力とし、第1の直流出力電圧V1より低い第
2の直流出力電圧V2を生成して出力端子4、5から出
力する。出力端子4、5の間には、図示しないCPUな
どの制御回路が負荷として接続されている。
【0044】第2の電圧検出回路301の検出値は、フ
ォトカプラPHC2を介して2値のデジタルデータとし
てPWM回路101に帰還される。PWM回路101
は、第2の電圧検出回路301からのデータに応じて、
動作あるいは停止に切り替わり、第2の電圧検出回路3
01から出力されるデータがLレベルである場合、動作
し、Hレベルである場合、停止する。
【0045】また、第2の電圧検出回路301は、負荷
として接続された回路からの制御信号SLPによって、
省エネモードあるいは通常モード(連続モード)に切り
替える。本実施形態では、制御信号SLPがHレベルで
ある場合、省エネモードとなり、第2の電圧検出回路3
01は動作し、Lレベルである場合、通常モードとな
り、検出された電圧値によらず、Lレベルのデータを出
力する。
【0046】上記構成を有するスイッチング電源装置の
基本動作を、通常モードおよび省エネモードに分けて示
す。通常モードでは、入力電源端子1、2に商用交流電
源を接続すると、商用交流を整流器スタックDM1によ
って整流し、コンデンサC1で平滑した直流電圧を、ト
ランジスタQ1によって断続的にトランスT1の一次巻
線N1に印加する。
【0047】トランジスタQ1のオン時、電力がトラン
スT1に蓄積され、トランジスタQ1のオフ時、トラン
スT1の二次巻線N2からダイオードD1を介してコン
デンサC2に伝達されて蓄積される。この動作を繰り返
して電力を伝達する。
【0048】コンデンサC2に蓄積された電力は、第1
の直流出力電圧V1として、次段のレギュレータ201
に供給されるとともに、出力端子3、4から負荷に供給
される。
【0049】第1の直流出力電圧V1を一定に制御する
ために、スイッチング電源装置には、定電圧制御回路が
設けられている。この定電圧制御回路は、第1の電圧検
出回路102、PWM回路101などから構成され、ト
ランジスタQ1のスイッチング動作を制御することによ
り電圧を安定化させる。
【0050】第1の電圧検出回路102は、オペアン
プ、トランジスタなどで構成され、コンデンサC2の端
子電圧と基準電圧を比較し、誤差電圧をフォトカプラP
HC1を介してPWM回路101に帰還する。
【0051】PWM回路101は、誤差電圧によりトラ
ンジスタQ1の駆動パルスを決定し、トランジスタQ1
への駆動パルスのパルス幅やデューティ比などを調整す
ることにより、電圧を安定化させる。
【0052】レギュレータ201は、入力電圧が印加さ
れると、前述したように、入力電圧より低い第2の出力
電圧V2に変換して出力端子4、5に接続された負荷
(図示せず)に電力を供給する。レギュレータ201の
制御には、小容量の場合、リニア制御が用いられ、大容
量の場合、スイッチング制御が用いられる。
【0053】一方、制御信号SLPがHレベルである時
に実現される省エネモードでは、第2の電圧検出回路3
01が動作しており、第1の直流出力電圧V1がしきい
値Vth1とVth2の間で変化するように、PWM回
路101に対して動作、非動作(停止)の信号(図1お
よび図3の出力6参照)を繰り返し送り、スイッチング
素子とPWM回路101を間欠動作させる。
【0054】第2の電圧検出回路301は、しきい値V
th1とVth2で反転するヒステリシスコンパレータ
である。図2は第2の電圧検出回路301のヒステリシ
ス動作を示す図である。第1の出力電圧V1がしきい値
Vth1より高くなった場合、その出力データはHレベ
ルとなり、フォトカプラPHC2がオンとなる(図3の
Toff参照)。第1の出力電圧V1がしきい値Vth
2より低くなった場合、その出力データはLレベルとな
り、フォトカプラPHC2がオフとなる(図3のTon
参照)。
【0055】第1の直流出力電圧V1の設定値(目標電
圧)をVS1とし、第2の直流出力電圧V2の設定値
(目標電圧)をVS2とすると、しきい値Vth1、V
th2は数式(1)で示される。
【0056】 Vth1=VS1−α Vth2=VS2+β ……… (1) ここで、αとβの値は任意の正の数値である。
【0057】図3は通常モードおよび省エネモードにお
ける出力電圧の変化を示すタイミングチャートである。
第2の直流出力電圧V2は、モードによらず安定した電
圧を出力する。一方、第1の直流出力電圧V1は、省エ
ネモード時、しきい値Vth1とVth2の間で変動す
る。
【0058】PWM回路101のオフ期間(図3のTo
ff期間)は、負荷の電流とコンデンサC2の容量で決
まる。例えば、出力端子3、4に接続された負荷が0
A、出力端子4、5に接続された負荷が0.05A、レ
ギュレータ201がリニア制御、Vth1=10V、V
th2=20V、C2=10000μFとすると、オフ
期間の時間Toffは数式(2)で決定される。
【0059】 Toff=(20−10)×10000×10E−6/0.05 =2(秒) ……… (2) オン期間の時間Tonは、PWM回路101のソフトス
タートの定数に依存するが、通常、50ms〜100m
sとなる。
【0060】PWM回路101は、動作時の電力が約1
Wと大きいが、非動作時では、50mW以下と非常に少
ないので、この方式により大幅な電力削減を行うことが
できる。
【0061】[第2の実施形態]図4は第2の実施形態
におけるスイッチング電源装置の構成を示す回路図であ
る。前記第1の実施形態と同一の構成部分は同一の符号
を付すことにより、その説明を省略する。
【0062】スイッチ回路401は第2の電圧検出回路
301とともに、制御信号SLPにより制御される。第
2の実施形態では、省エネモード時、スイッチ回路40
1をオフし、連続動作時、スイッチ回路401をオンに
して負荷に電力を供給する。このように、スイッチ回路
401により出力端子3、4に接続された負荷を回路か
ら切り離すことが第2実施形態の特徴であり、その他の
動作については前記第1の実施形態と同様である。
【0063】前記第1の実施形態では、出力端子3、4
に接続されるモータなどの負荷は、省エネモード時、そ
れぞれ止めているが、実際には微少の電流が流れてしま
い、損失となる。
【0064】第2の実施形態では、省エネモード時、強
制的に負荷への電力の供給を遮断するので、確実に出力
端子3、4に接続されるモータなどの負荷での損失をな
くすことができる。
【0065】尚、上記第1および第2の実施形態では、
スイッチング制御を行うスイッチング素子として、バイ
ポーラトランジスタを使用したが、これに限定されず、
FETやGTOなど、他のスイッチング素子を使用して
もよい。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、商用交流電源から安定
した直流電圧を得るスイッチング電源装置において、電
子写真装置が待機モードなどの省電力動作状態にあると
き、スイッチング電源装置の制御回路を間欠的に動作さ
せる省エネルギモードによって、スイッチング電源装置
の無駄な電力消費を軽減し、エネルギ消費効率のよい装
置の実現に貢献できる。
【0067】また、常に回路が動作しているので、省エ
ネルギモードから通常モードに素早く切り替えることが
できる。
【0068】このように、待機モード時の電力損失を少
なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるスイッチング電源装置
の構成を示す回路図である。
【図2】第2の電圧検出回路301のヒステリシス動作
を示す図である。
【図3】通常モードおよび省エネモードにおける出力電
圧の変化を示すタイミングチャートである。
【図4】第2の実施形態におけるスイッチング電源装置
の構成を示す回路図である。
【図5】従来のスイッチング電源装置の構成を示す回路
図である。
【図6】スイッチング電源装置が装着されるOA機器の
典型的な例としての電子写真装置の概略的構成を示す図
である。
【符号の説明】
1、2 入力電源端子 3、4、5 出力端子 101 PWM回路 102 第1の電圧検出回路 201 レギュレータ 301 第2の電圧検出回路 401 スイッチ回路 Q1 トランジスタ T1 トランス PHC1、PHC2 フォトカプラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源から入力される商用交流を整流
    する整流回路と、 該整流回路の出力が入力されるトランスの一次巻線と直
    列に接続されたスイッチング素子と、 該スイッチング素子のオンオフを制御する制御回路と、 該制御されたスイッチング素子のオンオフにより前記ト
    ランスの二次巻線に誘起される電圧を整流・平滑する整
    流平滑回路と、 該整流・平滑された出力電圧を検出する第1の電圧検出
    回路とを備え、 前記制御回路は、 前記検出された出力電圧に応じて前記スイッチング素子
    のオンオフを制御することにより、前記出力電圧を定電
    圧に制御するスイッチング電源装置において、 前記出力電圧を検出する第2の電圧検出回路と、 所定のモードで前記検出された出力電圧が第1のしきい
    値より高くなると、前記制御回路の動作を停止させ、前
    記検出された出力電圧が第2のしきい値より低くなる
    と、前記制御回路の動作を開始させる駆動回路とを備え
    たことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動回路は、前記制御回路を常に動
    作させる通常モード、および待機モードを有し、 前記待機モードでは、前記駆動回路は前記制御回路の動
    作の停止および開始を繰り返すことを特徴とする請求項
    1記載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 前記出力電圧を入力し、該出力電圧より
    低く安定した第2出力電圧を出力する電圧調節回路を備
    え、 前記第1のしきい値は前記出力電圧の目標値より低く設
    定された電圧値であり、前記第2のしきい値は前記第2
    出力電圧の目標値より高くされた電圧値であることを特
    徴とする請求項1または請求項2記載のスイッチング電
    源装置。
  4. 【請求項4】 外部入力端子を有し、該外部入力端子か
    ら入力される外部信号により前記待機モードと前記通常
    モードとの切り替えを行うことを特徴とする請求項2記
    載のスイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】 前記出力電圧が出力される負荷の接続・
    遮断を切り替えるスイッチ回路を備え、 前記外部入力端子から入力される外部信号による前記待
    機モードの切り替え時、前記スイッチ回路を遮断に切り
    替えることを特徴とする請求項4記載のスイッチング電
    源装置。
  6. 【請求項6】 交流電源から入力される商用交流を整流
    回路で整流し、 該整流回路の出力が入力されるトランスの一次巻線と直
    列に接続されたスイッチング素子のオンオフを制御回路
    により制御し、 該制御されたスイッチング素子のオンオフにより前記ト
    ランスの二次巻線に誘起される電圧を整流平滑回路で整
    流・平滑して出力電圧として出力する際、 前記制御回路は、 第1の電圧検出回路で検出された前記出力電圧に応じて
    前記スイッチング素子のオンオフを制御することによ
    り、前記出力電圧を定電圧に制御するスイッチング電源
    装置の動作方法において、 前記出力電圧を第2の電圧検出回路で検出する工程と、 所定のモードで前記検出された出力電圧が第1のしきい
    値より高くなると、前記制御回路の動作を停止させ、前
    記検出された出力電圧が第2のしきい値より低くなる
    と、前記制御回路の動作を開始させる工程とを有するこ
    とを特徴とするスイッチング電源装置の動作方法。
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