JP5193458B2 - 微粒多孔質シリカ - Google Patents

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本発明は、メソ孔領域に高規則性の細孔を有し、溶媒中にサブミクロンオーダーの平均粒子径で分散することが可能な微粒子形状の多孔質シリカに関する。
メソ孔領域に高規則性の細孔を有す多孔質シリカは、触媒担体、分離剤等多様な分野での応用が検討されているが、凝集力が強く粒子径が大きくなってしまい使用用途が制限される問題があった。例えば、インクジェット用記録用紙のインク吸収層の成分として使用する場合や低誘電性や光学特性を付与する機能性高分子膜の添加剤として使用する場合等において、平滑で均質な膜を得るためには、高規則性の細孔を維持しながら粒子径がサブミクロンオーダーである事が必要とされる。また、触媒担体、分離剤、吸着剤、医薬品等の薬剤担体等の分野では、造粒もしくは成型して使用されるか、或いはマトリックス中に均一に分散させて使用されるが、造粒体もしくは成型体の機械強度や、マトリックス中への分散性を向上させるためには、メソ孔の規則性を維持し、かつ多孔質シリカを微粒子化することが必要である。
上記問題に鑑みて、水系溶媒中で多孔質シリカとカチオン性樹脂を混合した混合液を高圧ホモジナイザーで処理して微粒子状多孔質シリカを得る方法が提案されている。(例えば特許文献1参照)
しかしながら、かかる方法で製造される多孔質シリカは、メソ孔の細孔分布が広く、細孔の均一性に問題があるため、特定の大きさの物質を対象とする触媒担体や分離剤等の用途には適用が困難であった。また、カチオン性樹脂を必須とするため、その用途に制限があった。
多孔質シリカの細孔構造の崩壊を抑えながら粉砕を行なう方法として、有機溶剤を分散媒に用いる湿式粉砕方法が提案されている。(例えば特許文献2参照)
上記方法は10μm程度にまでしか微粒子化できず、サブミクロンオーダーまで微粒子化すると、細孔が崩壊し細孔規則性が損なわれるという問題があった。
特開2002−356621号公報(第1頁−第8頁) 特開2000−44227号公報(第1頁−第3頁)
本発明の目的はメソ孔領域に高規則性の細孔を有し、溶媒中にサブミクロンオーダーの平均粒子径で分散することが可能な微粒子形状の多孔質シリカを提供することにある。
すなわち、本発明は、X線回折パターンにおいて、ピーク強度がd100:d110:d200=100:5.0〜20.0:5.0〜15.0の比率で表され、平均粒子径が50〜500nmであることを特徴とする多孔質シリカに関する。本発明により、合成後の粉砕処理を行なわずに細孔規則性が高く、溶媒中にサブミクロンオーダーの平均粒子径で分散する多孔質シリカを製造することができる。
本発明によりメソ孔領域に六方構造(2d−ヘキサゴナル)を示し、細孔径が狭い範囲に分布する高規則性の細孔を有し、溶媒中にサブミクロンオーダーの平均粒子径で分散する多孔質シリカを提供することができる。この多孔質シリカをインクジェット用記録用紙のインク吸収層の成分として使用する場合や機能性高分子膜として使用した場合、従来では得られなかった平滑で均質な膜を得ることができる。
本発明における多孔質シリカは、平均粒子径が50〜500nmであり、好ましくは50〜300nmである。
平均粒子径の測定には、予め超音波照射処理を施した分散液とし測定することが好ましく、例えば以下のようにして測定に供することができる。
サンプル100mgを10mlのイオン交換水に添加し、超音波発生器(Ultrasonic distributor/Tomy UD−200)にて20KHz、200W、4.4watt/cmで分散させる。生じた分散液を粒度分布測定に供する。
平均粒子径は測定される体積基準の平均径の数値を言う。粒度分布の測定方法は特に限定するものではないが、レーザー回折散乱式粒度分布測定装置により行うことが好ましい。
本発明における多孔質シリカの細孔規則性は、X線回折パターンを求めることにより確認される。細孔内に水分が多く残存するとd値のピーク強度が実際より低く出てしまうため、X線回折パターンの測定には、試料を予め十分に乾燥する事が好ましい。以下に測定方法の一例を示す。試料を80〜120℃で1時間以上加熱し、デシケーター中で冷却する。冷却した試料をX線回折測定用のプレートにとり、均一平面になるよう均す。これを全自動X線回折装置(RINT ULTIMAII 理学電機株式会社製)を用いX線回折パターンの測定を行う。本発明における多孔質シリカのX線回折パターンにおいて、d100、d110、d200のピーク強度の比率は、d100のピーク強度を100とした時、d100:d110:d200=100:5.0〜20.0:5.0〜15.0が好ましく、100:8.0〜20.0:7.0〜15.0がより好ましい。ここで、d100、d110、d200はX線回折パターンの六方構造のそれぞれ(100)面、(110)面、(200)面の間隔を示す。細孔の規則性が低下するに従い、d110、d200のピーク強度は低くなる。特にd200については、ピーク自体が不明瞭となり確認できなくなる事が多い。本発明における多孔質シリカは、d200のピークまでも明瞭なピークとして確認できるものであり、その細孔規則性は極めて高いものである。
また、その平均細孔径は特に限定されるものではないが、好ましくは1〜20nmであり、更に好ましくは1〜10nmの範囲である。平均細孔径が1nm未満であると、細孔容積も小さく、低誘電性や光学特性を付与するには十分ではない。また、平均細孔径が20nmを超えると、細孔壁の物理強度が細孔構造を維持するのに十分ではなくなり、好適ではない。平均細孔径は、公知の窒素吸着測定により求める事が可能である。
本発明における多孔質シリカは、合成時あるいは合成後に金属種を添加したものも包括する。多孔質シリカは、熱水やスチーム、アルカリ金属塩水溶液に曝されると、経時的にシリカの細孔壁が溶解し、細孔の比表面積や細孔規則性が損なわれる事が知られている。合成時あるいは合成後に金属種を添加する事で、熱水やスチーム、アルカリ金属塩水溶液に対し、構造劣化の少ない耐久性に優れた多孔質シリカを得る事が可能となる。添加する金属種としては、Al,Zr,Ti,Fe,Ga,Sn,V,Cr及びRuからなる群から少なくとも一つが選択される。該金属種を含有する化合物としては、水中でイオン化する化合物が好ましい。例えば、Alの場合、アルミン酸ナトリウムや硝酸アルミニウム、Zrの場合、塩酸ジルコニウムや硝酸ジルコニル等を用いる事が出来る。金属種の添加時期としては、合成時の何れかの工程でも可能である。あるいは合成後に多孔質シリカを該金属種の水溶液に浸漬し、乾燥工程を経て得る事でも可能である。多孔質シリカの細孔壁中の取り込まれた該金属種の含有量は、多孔質シリカの細孔規則性の観点から、4wt%以下が好ましい。
本発明の多孔質シリカの製造方法は特に限定されるものではないが、次の第一、第二、第三工程を経て行うことが好ましい。
第一工程:pH1〜pH3のカチオン界面活性剤溶液にアルコキシシラン、を分散させる工程。
第二工程:アルカリ源を添加しpH8.5〜pH9.5とすることにより、シリカと界面活性剤との複合体がゲルを形成する工程。
第三工程:得られた複合体より界面活性剤を除去する工程。
第一工程において、カチオン界面活性剤の存在下pH1〜pH3という温和な酸性条件において、アルコキシシランは加水分解される。第一工程における反応のpH条件は、細孔の規則性の観点からpH1〜pH3が好ましく、pH1.5〜pH2.5がさらに好ましい。pHの調整に使用される酸は、特に限定されるものではなく、塩酸、硫酸、硝酸等の鉱酸及び酢酸等の有機酸等、広く用いる事が出来るが、より少量の酸でpH調整を行うという観点から強酸である鉱酸が好ましい。
第二工程において、pH8.5〜pH9.5というマイルドな塩基性条件下にてシリケートの重縮合反応が進む。第二工程における反応のpH条件は、細孔の規則性の観点からpH8.5〜9.5が好ましく、pH9.0がさらに好ましい。pHの調整に使用されるアルカリ源は、特に限定されるものではなく、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等、アルカリ源を広く用いることが出来るが、より平均粒子径が細かい多孔質シリカを合成するという観点から、アンモニア類が好ましい。アンモニア類は、アンモニアや尿素等を指す。尿素は、分子中にアミノ基を有し、酸性下で分解し、アンモニアを発生する。なお、より微粒子化した多孔質シリカを得るとの観点から、第二工程におけるpH8.5〜9.5の調整前に加水をしてもよい。加水比率は特に限定はないが、細孔構造の規則性の観点から、加水前の反応液の重量に対し0.5〜5倍の加水が好ましい。
第三工程において、得られた複合体より界面活性剤を除去する。第三工程における界面活性剤を除去する方法は、400℃〜600℃で焼成する方法や、有機溶媒等により抽出する方法が挙げられる。界面活性剤を除去する方法として、焼成する方法を採る場合、第二工程で得られた複合体含有ゾルを濃縮、乾燥する必要がある。濃縮・乾燥の方法としては、複合体含有ゾルをそのまま加熱濃縮、乾燥する方法と複合体含有ゾルを濾過し、濃縮した複合体を乾燥する方法がある。複合体含有ゾルをそのまま加熱濃縮、乾燥する方法を採る場合、加熱温度は細孔の規則性の観点から50℃〜100℃が好ましく、60℃〜80℃がより好ましく、65℃〜75℃がさらに好ましい。複合体含有ゾルを濾過し、濃縮した複合体を乾燥する方法の場合、乾燥温度は、特に限定しない。また、乾燥後の固形分含量は、何れの場合も80%〜100%が好まく、90%〜100%がより好ましく、95%〜100%が最も好ましい。
カチオン界面活性剤としては、第1級アミン塩、第2級アミン塩、第3級アミン塩、第4級アンモニウム塩等が挙げられ、細孔の規則性の観点から、第4級アンモニウム塩が好ましい。
第4級アンモニウム塩としては、オクチルトリメチルアンモニウムクロリド、オクチルトリメチルアンモニウムブロミド、オクチルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、デシルトリメチルアンモニウムクロリド、デシルトリメチルアンモニウムブロミド、デシルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ドデシルトリメチルアンモニウムブロミド、ドデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、ミルスチルトリメチルアンモニウムクロリド、ミルスチルトリメチルアンモニウムブロミド、ミリスチルアンモニウムヒドロキシド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロリド、オクタデシルトリメチルアンモニウムブロミド、オクタデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムブロミド、ベヘニルトリメチルアンモニウムヒドロキシド等のアルキル(炭素数10〜22)トリメチルアンモニウム塩が挙げられるが、細孔の規則性の観点から炭素数14〜18のアルキルトリメチルアンモニウム塩が好ましい。
アルコキシシランとしては、
Figure 0005193458
で示される有機化合物を指し、テトラメトキシシラン(TMOS)、テトラエトキシシラン(TEOS)等が挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1
ミリスチルトリメチルアンモニウムクロリド(炭素数14のアルキルトリメチルアンモニウム塩)2.1gを0.5M塩酸40gに溶解させ、25℃で攪拌後、テトラエトキシシラン(TEOS)を4.3g添加し、pH2.0、25℃で3時間攪拌した。その後、3.5gの25%アンモニア溶液を添加し、pH9.0、25℃で1時間攪拌した。調製物をトレーに移し、70℃で24時間乾燥させた。得られた固形物を580℃で10時間焼成し、本発明の多孔質シリカA1.0gを得た。
実施例2
セチルトリメチルアンモニウムクロリド(炭素数16のアルキルトリメチルアンモニウム塩)2.1gを0.5M塩酸40gに溶解させ、25℃で攪拌後、テトラエトキシシラン(TEOS)を4.3g添加し、pH2.0、25℃で3時間攪拌した。その後、3.5gの25%アンモニア溶液を添加し、pH9.0、25℃で1時間攪拌した。調製物をトレーに移し、70℃で24時間乾燥させた。得られた固形物を580℃で10時間焼成し、本発明の多孔質シリカB1.0gを得た。
実施例3
オクタデシルトリメチルアンモニウムクロリド(炭素数18のアルキルトリメチルアンモニウム塩)2.1gを0.5M塩酸40gに溶解させ、25℃で攪拌後、テトラメトキシシラン(TMOS)を4.3g添加し、pH2.0、25℃で3時間攪拌した。その後、3.5gの25%アンモニア溶液を添加し、pH9.0、25℃で0.5時間攪拌した。調製物を濾紙(アドバンテック製No.5Cを用い吸引濾過し、固形分を70℃で時間乾燥させた。得られた固形物を580℃で10時間焼成し、本発明の多孔質シリカC1.4gを得た。
比較例1
セチルトリメチルアンモニウムクロリド(炭素数16のアルキルトリメチルアンモニウム塩)2.1gを2.0M塩酸40gに溶解させ、25℃で攪拌後、テトラエトキシシラン(TEOS)を4.3g添加し、pH0.1、25℃で3時間攪拌した。その後、5.5gの25%アンモニア溶液を添加し、pH9.0、25℃で1時間攪拌した。調製物をトレーに移し、70℃で24時間乾燥させた。得られた固形物を580℃で10時間焼成し、多孔質シリカa1.0gを得た。
比較例2
セチルトリメチルアンモニウムクロリド(炭素数16のアルキルトリメチルアンモニウム塩)2.1gを0.5M塩酸40gに溶解させ、25℃で攪拌後、テトラエトキシシラン(TEOS)を4.3g添加し、pH2.0、25℃で3時間攪拌した。その後、5.5gの25%アンモニア溶液を添加し、pH10.5とし、25℃で1時間攪拌した。調製物をトレーに移し、70℃で24時間乾燥させた。得られた固形物を580℃で10時間焼成し、多孔質シリカb1.0gを得た。
比較例3
セチルトリメチルアンモニウムクロリド(炭素数16のアルキルトリメチルアンモニウム塩)36gをイオン交換水500mlに65℃にて溶解させた(pH11.0)。この液を水ガラス1号1418.4gとイオン交換水500gの混合液に添加し、65℃にて1時間攪拌した。2M塩酸80g添加によりpH8.5とし、65℃で1時間攪拌した。調製物をイオン交換水により洗浄、濾過し、固形分を40℃で24時間乾燥させた。得られた固形物を580℃で10時間焼成し、多孔質シリカc328.0gを得た。
実施例1〜3で得られた多孔質シリカA、B、C及び比較例1〜3で得られた多孔質シリカa、b、cを80℃で1時間乾燥させた後、X線回折パターンを測定し、d100のピーク強度を100とした時の、d110、d200のピーク強度比率を算出した。本発明の多孔質シリカA、B、CのX線回折パターンの結果を図1に、比較品の多孔質シリカa、b、cのX線回折パターンの結果をそれぞれ図2、図3、図4に示す。また、本発明の多孔質シリカA〜Cと比較品の多孔質シリカa〜cのd100、d110、d200の比率を表1に示す(d100のピーク強度を100とした時のX線回折パターンのピーク強度比)。なお、X線回折パターンは全自動X線回折装置(RINT ULTIMAII理学電機株式会社製)により測定した。
Figure 0005193458
図1に示すように多孔質シリカA、B、Cはd100、d110、d200のピークが観測された。また、表1に示すように、多孔質シリカA、B、Cのd100、d110、d200の比率は、d100:d110:d200=100:5.0〜20.0:5.0〜15.0の範囲内であった。
図2、図3に示すように多孔質シリカa、多孔質シリカbはd100、d110のピークは観測されたが、d200のピークは観測されなかった。また、表1に示すように、多孔質シリカa、bのd100、d110、d200の比率は、d100:d110:d200=100:5.0〜20.0:5.0〜15.0の範囲内になかった。
図4に示すように多孔質シリカcのd100、d110、d200の比率は、d100:d110:d200=100:5.0〜20.0:5.0〜15.0の範囲内であった。
実施例1〜3で得られた多孔質シリカA、B、C及び比較例1〜3で得られた多孔質シリカa、b、cについて、公知の窒素吸着測定により平均細孔直径、及び比表面積を算出した。すなわち、窒素吸着測定は、ガス吸着量測定装置(BELSORP18 Plus日本ベル株式会社製)を用い、180℃、2時間の真空吸引処理後、測定を行った。平均細孔直径は公知のBJH法により算出し、比表面積は公知のBET法により算出した。
Figure 0005193458
実施例1〜3で得られた多孔質シリカA、B、C及び比較例4で得られた多孔質シリカcの粒度分布を測定した。多孔質シリカA、B、Cの結果を図5、多孔質シリカcの結果を図6に示す。なお、粒度分布は多孔質シリカ100mgを10mlのイオン交換水に添加し、超音波発生器(Ultrasonic distributor/Tomy UD−200)にて20KHz、200W、4.4watt/cmで分散させた後、この分散液をレーザー回折散乱粒度分布測定装置(COULTER LS230 べックマン・コールター株式会社製)を用いて測定した。
図5に示すように多孔質シリカA、B、Cの平均粒子径は、50〜500nmの範囲内にあった。
図6に示すように多孔質シリカcの平均粒子径は、4877nmであり、50〜500nmの範囲内になかった。
本発明により、メソ孔領域に高規則性の細孔を有し、溶媒中にサブミクロンオーダーに分散する多孔質シリカを提供することができ、その産業上の利用価値は大である。
多孔質シリカA,B,CのX線回折パターンである。 多孔質シリカaのX線回折パターンである。 多孔質シリカbのX線回折パターンである。 多孔質シリカcのX線回折パターンである。 多孔質シリカA,B,Cの平均粒子径を示す図である。 多孔質シリカcの平均粒子径を示す図である。

Claims (2)

  1. pH1〜pH3のカチオン界面活性剤溶液にアルコキシシランを分散させ分散液を調製する第一工程と、分散液にアルカリ源を添加しpH8.5〜pH9.5とすることにより、シリカと界面活性剤との複合体を形成する第二工程と、得られた複合体より界面活性剤を除去する第三工程からなる方法により製造されるX線回折パターンにおいて、ピーク強度がd100:d110:d200=100:5.0〜20.0:5.0〜15.0の比率で表され、平均粒子径が50〜500nmであることを特徴とする多孔質シリカの製造法。
  2. 第二工程で加えるアルカリ源をアンモニア類とする請求項1記載の多孔質シリカの製造法。
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