JP4368118B2 - ベーマイトスラリーの製造方法、ベーマイトゾルの製造方法、ベーマイトゾル、ベーマイト、記録媒体の製造方法、および記録媒体 - Google Patents

ベーマイトスラリーの製造方法、ベーマイトゾルの製造方法、ベーマイトゾル、ベーマイト、記録媒体の製造方法、および記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット法などによる情報記録に用いる記録媒体を製造する際に用いるベーマイトゾルを形成するためのベーマイトスラリーの製造方法、この製造方法を用いたベーマイトゾルの製造方法、この製造方法で得たベーマイトゾル、およびこのベーマイトゾルを用いた記録媒体並びにその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット法による情報記録に用いられる記録媒体として、基材上にアルミナ水和物粒子を含有するインク受容層を形成した記録媒体が知られている。このインク受容層は、アルミナゾルを含む塗工液を基材上に塗布した後、乾燥させた多孔質層である。このようなインク受容層において、アルミナ水和物粒子の細孔径や細孔容積が充分に大きくないとインク吸収時間が長く、インクのあふれやにじみ等が発生するなど、インク受容層に対しては種々の特性が要求される。
【0003】
ここで、アルミナゾルの製造方法としては、従来、アルミニウムイソプロポキシドを加水分解した後、酸を添加して解膠する方法、アルミニウムドデキシドを加水分解して得たアルミナスラリーを熟成してゾル化する方法などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のアルミナゾルを用いた塗工液を基材上に塗布した後、乾燥させて、アルミナ水和物粒子による多孔質層を基材上に形成した記録媒体では、アルミナ水和物粒子の細孔半径や細孔容積が小さく、インク吸収性が不充分である。
【0005】
また、記録媒体を製造する際、従来の製造方法で得られたアルミナゾルを用いて塗工液を調製すると、粘度が高いため、基材表面に均質にコートすることが困難である。従って、従来は、塗工液のゾル濃度を低くしなければならないため、記録媒体を効率よく製造できないなどの問題点もある。
【0006】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、インクジェット法による情報記録を行った際、品位の高い記録を行うことのできる記録媒体の製造に適したベーマイトスラリーの製造方法、ベーマイトゾルの製造方法、ベーマイトゾル、それを用いた記録媒体の製造方法、および記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願発明者が繰り返し検討を行った結果、以下のベーマイトゾルを用いて記録媒体を製造すれば、インクジェット法による情報記録を行った際、品位の高い記録を行うことのでき、かつ、記録媒体を好適に製造できるという知見を得た。
【0008】
すなわち、本発明に係るベーマイトスラリーの製造方法では、塩基性塩化アルミニウム水溶液とアルミン酸ナトリウム水溶液との中和反応によりアルミナ水和物スラリーを調製した後、該アルミナ水和物スラリーをpH10以上のアルカリ領域で、かつ、120℃以上の温度で水熱処理を行ってベーマイトスラリーを得るにあたって、前記塩基性塩化アルミニウムのCl/Alモル比が0.45から1.5までの範囲にあり、前記塩基性塩化アルミニウム水溶液と前記アルミン酸ナトリウム水溶液との中和反応により前記アルミナ水和物スラリーを調製する際には、前記アルミン酸ナトリウム水溶液に対して前記塩基性塩化アルミニウム水溶液を添加し、前記水熱処理を行った後のベーマイトスラリーのpHが当該水熱処理を行う前の前記アルミナ水和物スラリーのpHより高くなる条件に設定することを特徴とする。また、かかるベーマイトスラリーの製造方法を用いてベーマイトゾルを製造するにあたっては、前記ベーマイトスラリーを解膠してベーマイトゾルを得ることを特徴とする。
【0009】
ベーマイトゾルは、従来からも市販されているが、従来の市販品は、粘性を抑えるためにゾル濃度が5〜10重量%と低いものであり、また、これらのゾルを高濃度化のために濃縮すると粘度が上昇し、経時によりゲル化するという問題点がある。従って、従来のベーマイトゾルを用いて記録媒体を製造する際、基材表面にベーマイトゾルを均質、かつ、効率よくコートすることが困難である。しかるに本発明では、アルミナ水和物スラリーを調製した後、このアルミナ水和物スラリーに対して、pH10以上のアルカリ領域で、かつ、120℃以上という高い温度で水熱処理を行って急速にベーマイトを生成させたベーマイトスラリーを得、このベーマイトスラリーを解膠してベーマイトゾルを得る。このため、例えば、ゾル濃度をAl23換算濃度で20重量%としたときでも、粘度が100cP以下、さらには、50cP以下の粘度の低いベーマイトゾルを得ることができる。しかも本発明では、塩基性塩化アルミニウム水溶液とアルミン酸ナトリウム水溶液との中和反応によりアルミナ水和物スラリーを調整する際、アルミン酸ナトリウム水溶液に対して塩基性塩化アルミニウム水溶液を添加していくため、塩基性塩化アルミニウム水溶液に対してアルミン酸ナトリウム水溶液を添加していく場合と比較して、中和によって得られるアルミナ水和物スラリー濃度を上げることができ、高濃度のベーマイトゾルを製造するのに適している。それ故、本発明に係るベーマイトゾルを用いれば、記録媒体を製造する際、バインダー等を加えて塗工液を調製したときでも、塗工液中のゾル濃度を高く保つことができる。このような塗工液を用いれば、ゾル濃度が高いほど厚い塗膜が得られ、また、乾燥の際の体積収縮が小さいので膜に亀裂が入りにくいなどの利点がある。さらに、濾過濃縮で濃度を上げることができるため、減圧濃縮装置などといった高価な濃縮装置を必要としないという利点もある。
【0010】
ここで、アルミナ水和物スラリーを調製するのに塩基性塩化アルミニウム水溶液とアルミン酸ナトリウム水溶液とを用いるのは、それらの中和反応により均質なアルミナ水和物スラリーを得ることができるからである。例えば、Al原料として硫酸アルミニウムを用いた場合はアルミナ水和物中に硫酸イオンが残留し、ベーマイト化に適したアルミナ水和物スラリーを得ることができない。また、アルカリ原料としてアルミン酸ナトリウムの代わりにNaOHを用いるとバイヤライト(Al(OH)3)が一部生成し、均質なアルミナ水和物スラリーが得られない。
【0011】
また、アルミナ水和物を120℃以上で水熱処理するのは、このような高い温度条件で水熱反応を行うと、ベーマイト結晶が均一かつ速やかに成長し、均質かつ安定な低粘度のベーマイトゾルを得ることができるからである。これに対して、水熱温度が120℃以下の場合、部分的に粗粒のバイヤライトが生成するため均質なベーマイトゾルを調製することができない。また、アルミナ水和物スラリーを120℃以上の温度で短時間にベーマイト化すれば、ベーマイト粒子の揃った均質で安定なベーマイトゾルが得られる。
【0012】
さらに、アルミナ水和物スラリーをpH10以上で水熱処理するのは、高濃度で低粘度のベーマイトゾルを得ることができ、かつ、乾燥により細孔径および細孔容積が大きなベーマイト粉末を調製できるベーマイトゾルを得ることができるからである。これに対して、pHが10より低い場合には、比較例1として後述するように、低粘度のベーマイトゾルおよび充分な細孔径および細孔容積を有するベーマイト粉末を得ることができない。
【0013】
本発明において、前記水熱処理を行った後のベーマイトスラリーのpHが当該水熱処理を行う前の前記アルミナ水和物スラリーのpHより高くなる条件で前記水熱処理を行う。例えば、塩基性塩化アルミニウムとの中和当量より過剰のアルミン酸ナトリウムを用い、本発明の条件で水熱処理を行うと、水熱反応後のスラリーのpHが上昇し、ベーマイトの短時間での生成と均一な粒子成長が起こる。この原因は未だ明確になっていないが、水熱処理中におけるpHの上昇にともなってベーマイト粒子が均一に成長しやすくなるものと考えられる。
【0014】
本発明において、塩基性塩化アルミニウムのCl/Alモル比が0.45から1.5までの範囲にある塩化アルミニウムの塩基度において、塩基度を持たせると、アルミン酸ナトリウムとの反応が正塩(AlCl 3 )の場合に比べて穏やかになるため、均質な非晶質アルミナ水和物が得られる。また、正塩の中和反応に比べて中和反応時に発生する塩(NaCl)の量を大幅に少なくすることができる。これに対して、Cl/Alモル比が高い場合、すなわち、塩基度が低い場合には、バイヤライトが生成しやすくなるため、好ましくない。
【0019】
本発明に係るベーマイトゾルを用いてインクジェットに対応する記録媒体を製造するには、例えば、ベーマイトゾルにバインダーを混合して調製した塗工液を基材上に塗布した後、乾燥させて、前記基材表面にベーマイト水和物粒子による多孔質層をインク受容層として形成する。
【0020】
本発明では、前記中和反応を40℃以下で行うことが好ましい。このような低い温度で中和反応を行えば、非晶質のアルミナ水和物スラリーが得られる。これに対して、反応温度が40℃以上の場合、粗粒のバイヤライトや結晶性の低いベーマイトが一部生成するため、このアルミナ水和物スラリーを水熱処理しても均質で安定なベーマイトゾルが得られない傾向にある。
【0022】
本発明に係る製造方法によれば、ゾル濃度をAl23換算濃度で20重量%としたときの粘度が100cP以下のベーマイトゾルを得ることができる。ベーマイトゾルを用いて記録媒体を製造する際には、ベーマイトゾルにバインダーを混合して塗工液を調製し、それを基材上に塗布するため、本発明では、前記ゾル濃度をAl23換算濃度で20重量%としたときの粘度が50cP以下であることが好ましい。また、前記ゾル濃度がAl23換算濃度で18重量%以上であることが好ましい。
【0023】
また、本発明では、ベーマイトゾルを乾燥して得られるベーマイト微粉末に形成される細孔の平均細孔径が15nm以上で細孔容積が0.5cc/g以上であるベーマイトゾルを製造することが好ましい。このようなベーマイトゾルを乾燥して得られるベーマイト粉末は、細孔直径が15nm以上、細孔容積が0.5〜1.0cc/gの範囲であり、インクジェット用紙用記録媒体に好適に使用できる。また、本ベーマイト粉末の細孔径分布は非常にシャープである。具体的には、細孔径分布のピーク位置における細孔直径の±10nmの範囲内に入る細孔の容積が、細孔容積全体の65%以上を占める。これはベーマイト粒子の粒子径が揃っていることに起因すると考えられる。
【0024】
本発明において、ベーマイトゾルのpHは3.5〜4.5位が好ましい。pHが高い場合は粘度が上昇する。これに対して、pHが低い場合にはAlが一部溶解するようになり好ましくない。pHを調整する分散剤として用いられる酸は特に限定しないが、硝酸、塩酸などの無機酸、または、酢酸などのカルボン酸を好適に用いることができる。
【0025】
【実施例】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。なお、本発明に関わる諸物性の測定は以下の方法により行った。
【0026】
結晶形の同定:水熱処理前後のアルミナ水和物についてX線回折装置(RINT2000理学電機社製)を用いて測定した。
【0027】
乾燥試料の細孔容積、平均細孔径、細孔径分布:60℃で乾燥させたベーマイトゾルについて、真空排気下150℃で2時間の脱ガス処理したのち窒素吸着脱離装置(Micromeritics製ASAP2000)を用いて測定した。なお、細孔容積は直径1.7〜300nmの値であり、細孔分布は、BJH法により求めた。
【0028】
ゾル粘度:ゾル温度を20℃に調整した後、B型粘度計(東京計器製造所製)NO.1ローターを用いて測定した。
【0029】
ゾル濃度:ベーマイトゾルに酸を加え加熱溶解したのちAl含有量をキレート滴定法により求め、Al23濃度に換算した。
【0030】
透過率:ゾル濃度を0.5重量%としたベーマイトゾルを光路長10mmのセルで波長530nmの光の透過率を測定した。
【0031】
また、以下には、本願発明者が繰り返し行った検討のうち、参考例1〜5、実施例1〜4、および比較例1〜3について説明するが、これらの例のうち、参考例1〜5、および比較例1、2については、その条件、および評価結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
Figure 0004368118
【0033】
参考例1
5000mlのガラス製ビーカーにAl23換算濃度=23.6%、Cl/Alモル比=0.501の塩基性塩化アルミニウム水溶液(商品名:アルファイン83、大明化学工業(株)製)と適量の水をとり、この水溶液をホモミキサーで攪拌しながら、pHが10.6になるまで、アルミン酸ナトリウム水溶液(Al23換算濃度=1%、Na/Alモル比=2.0)を室温下で徐々に添加して非晶質のアルミナ水和物スラリーを得る。
【0034】
次に、このスラリーをオートクレーブを用いて150℃で8時間の水熱反応を行う。水熱処理後のスラリー(ベーマイトスラリー)のpHを測定したところ12.0であった。
【0035】
次に、水熱反応後のスラリーを濾液の電気伝導度が20μS/cm以下になるまで濾過洗浄する。このようにして得られた濾過ケーキにpHが4になるように1Nの硝酸を添加した後、適量の水を加えて解膠し、ベーマイトゾルを調製する。
【0036】
このようにして得たベーマイトゾルのAl23換算濃度は20.2%であった。また、このベーマイトゾルの粘度を測定したところ33cPであった。また、ゾル濃度を0.5重量%としたときの透過率は3.0%であった。また、このベーマイトゾルを乾燥して得られたアルミナ水和物は、ベーマイト(AlOOH)であり、その平均細孔直径は27.9nm、細孔容積は0.753cc/gであった。また、細孔径分布のピーク位置における細孔直径の±10nmの範囲内に入る細孔の容積が、細孔容積全体の73%を占めていた。
【0037】
このようにして製造したベーマイトゾルを用いてインクジェット記録用の記録媒体を製造するには、まず、ベーマイトゾル100gに10重量%ポリビニルアルコール(ケン化度97%、重合度1700)水溶液を22.2g混合して塗工液を調製する。次に、この塗工液を厚さ200μmの上質紙上に、乾燥後の膜厚が20μmになるようにバーコーターで塗布し、乾燥させて、ベーマイト水和物粒子による多孔質層がインク受容層として形成された記録紙(記録媒体)を製造する。
【0038】
その結果、多孔質層に亀裂などの発生は認められなかった。また、この記録紙にエプソン製インクジェット式プリンターPM700Cを用いてテスト印字を行い、印字状況を目視で確認した結果、にじみ等がなくインク吸収性が大きいことが確認された。
【0039】
参考例2
オートクレーブによる水熱処理を150℃で10時間とした以外は参考例1と同様の処理を行いベーマイトゾルを調製した。得られたゾルのAl23換算濃度は20.1%であり、粘度は30cPであった。また、このゾルを乾燥して得られたアルミナ水和物はベーマイトであり、その平均細孔直径は29.4nm、細孔容積は0.787cc/gであった。
【0040】
また、参考例1と同様に塗工液を調製して記録紙を製造し、この記録紙に対して印字テストを行った結果、にじみ等がなく、インク吸収性が大きいことが確認された。
【0041】
参考例3
オートクレーブによる水熱処理を170℃で5時間とした以外は参考例1と同様の処理を行いベーマイトゾルを調製した。得られたゾルのAl23換算濃度は20.2%であり、粘度は28cPであった。また、このゾルを乾燥して得られたアルミナ水和物はベーマイトであり、その平均細孔直径は31.6nm、細孔容積は0.704cc/gであった。
【0042】
また、参考例1と同様に塗工液を調製して記録紙を製造し、この記録紙に対して印字テストを行った結果、にじみ等がなく、インク吸収性が大きいことが確認された。
【0043】
参考例4
5000mlのガラス製ビーカーにAl23換算濃度=23.0%、Cl/Alモル比=0.751の塩基性塩化アルミニウム水溶液(商品名:アルファイン75、大明化学工業(株)製)と適量の水をとり、この水溶液をホモミキサーで攪拌しながら、pHが10.2になるまで、アルミン酸ナトリウム水溶液(Al2O3換算濃度=1%、Na/Alモル比=2.0)を室温下で徐々に添加して非晶質のアルミナ水和物スラリーを得る。次に、このスラリーをオートクレーブを用いて170℃で2時間の水熱反応を行う。水熱反応後のスラリーのpHを測定したところ11.1であった。次に、水熱反応後のスラリーを濾液の電気伝導度が20μS/cm以下になるまで濾過洗浄する。このようにして得た濾過ケーキにpHが4になるように1Nの硝酸を添加した後、適量の水を加えて解膠し、ベーマイトゾルを調製する。
【0044】
このようにして得られたベーマイトゾルのAl23換算濃度は20.2%であり、粘度は36cPであった。また、このベーマイトゾルを乾燥して得られたアルミナ水和物はベーマイトであり、その平均細孔直径は24.8nm、細孔容積は0.695cc/gであった。
【0045】
また、参考例1と同様に塗工液を調製して記録紙を製造し、この記録紙に対して印字テストを行った結果、にじみ等がなくインク吸収性が大きいことが確認された。
【0046】
参考例5
オートクレーブによる水熱処理を130℃で10時間とした以外は参考例1と同様の処理を行いベーマイトゾルを調製した。得られたゾルのAl23換算濃度は20.1%であり、粘度は45cPであった。また、このゾルを乾燥して得られたアルミナ水和物はベーマイトであり、その平均細孔直径は20.1nm、細孔容積は0.684cc/gであった。また、ゾル濃度を0.5重量%としたときの透過率は3.4%であった。
【0047】
また、参考例1と同様に塗工液を調製して記録紙を製造し、この記録紙に対して印字テストを行った結果、にじみ等がなく、インク吸収性が大きいことが確認された。
【0048】
実施例1
参考例1などでは、塩基性塩化アルミニウム水溶液とアルミン酸ナトリウム水溶液との中和反応によりアルミナ水和物スラリーを調整するにあたって、塩基性塩化アルミニウム水溶液に対してアルミン酸ナトリウム水溶液を添加したが、本形態では、以下に説明するように、アルミン酸ナトリウム水溶液に対して前記塩基性塩化アルミニウム水溶液を添加する。
【0049】
5000mlのガラス製ビーカーにアルミン酸ナトリウム水溶液(Al23換算濃度=1.3%、Na/Alモル比=2.0)をとり、この溶液を攪拌機で攪拌しながら、pHが10.4になるまで塩基性塩化アルミニウム水溶液(Cl/Alモル比=0.501)を室温下で徐々に滴下してAl23換算濃度3%の非晶質のアルミナ水和物スラリーを得た。
【0050】
次に、このスラリーをオートクレーブを用いて120℃で17時間の水熱反応を行う。水熱スラリーのpHを測定したところ11.7であった。
【0051】
次に、水熱反応後のスラリーを濾液の電気伝導度が20μS/cm以下になるまで濾過洗浄した。このようにして得られた濾過ケーキにpHが4になるように1Nの硝酸を添加した後、適量の水を加えて解膠し、ベーマイトゾルを調製した。
【0052】
このようにして得たベーマイトゾルのAl23換算濃度は20.1%であった。また、ベーマイトゾルの粘度を測定したところ22cPであった。また、このベーマイトゾルを乾燥して得られたアルミナ水和物は、ベーマイトであり、その平均細孔直径は21.5nm、細孔容積は0.895cc/gであった。
【0053】
また、参考例1と同様に塗工液を調製して記録紙を製造し、この記録紙に対して印字テストを行った結果、にじみ等がなく、インク吸収性が大きいことが確認された。
【0054】
本形態のように、添加順序を変更した場合のメリットは、中和によって得られるアルミナ水和物スラリー濃度を上げられることにある。すなわち、アルミナ水和物スラリーの状態において、参考例1〜5、および比較例1、2ではAl23換算濃度が1%であったものを、本例によれば3%にまで高めることができる。なお、アルミナ水和物スラリーは、ろ過濃縮によって濃度を上げることも可能ではあるが、基本的にはそのまま水熱処理が行うことが好ましく、本形態では、アルミナ水和物スラリーの濃度を上げたことにより、水熱反応装置の小型化を図ることができる。
【0055】
実施例2
参考例1では、塩基性塩化アルミニウム水溶液とアルミン酸ナトリウム水溶液との中和反応により非晶質のアルミナ水和物スラリーを調整し、それを水熱処理したが、アルミナ水和物スラリーに一部、結晶質が混在した中和スラリーを用いた例を以下に説明する。
【0056】
まず、実施例1の方法で得た非晶質のアルミナ水和物スラリーを室温下で166時間放置した。この放置したアルミナ水和物スラリーのX線回折測定を行ったところ、一部、結晶性物質(バイヤライトAl(OH)3)が生成していることが認められた。
【0057】
このアルミナ水和物スラリーを用いて、実施例1と同様の処理を行いベーマイトゾルを得た。なお、水熱処理前のアルミナ水和物スラリーのpHは10.4、水熱処理後のベーマイトスラリーのpHは12.2であった。得られたベーマイトゾルのAl23換算濃度は20.3%、粘度は18cPであった。また、このベーマイトゾルを乾燥して得られたベーマイトの平均細孔直径は31.0nm、細孔容積は0.695cc/gであった。
【0058】
また、参考例1と同様に塗工液を調製して記録紙を製造し、この記録紙に対して印字テストを行った結果、にじみ等がなく、インク吸収性が大きいことが確認された。
【0059】
このように、中和によって得られたアルミナスラリーを放置すると一部結晶質のバイヤライトが生成するが、バイヤライトが生成しても本発明に係る水熱条件で処理を行えばバイヤライトは消失し、ベーマイト単一相となるので、ベーマイトゾルを製造することができる。この場合、非晶質のスラリーを用いた時に比べてベーマイト結晶の成長が早くなる傾向がある。
【0060】
これに対して、本発明の水熱条件から外れた場合、すなわち、水熱前後でpHが低下する場合や水熱温度が120℃未満の場合には、バイヤライトが残留してしまうが、このような例については比較例3として後述する。
【0061】
実施例3
上記の各実施例では、分散剤として硝酸を用いたが、分散剤として酢酸を用いた例を以下に説明する。
【0062】
実施例2と同様な処理で中和反応および水熱反応を行いベーマイトケーキを得た。このケーキにpHが4になるように4Nの酢酸を添加した後、適量の水を加えて解膠し、ベーマイトゾルを調製する。得られたベーマイトゾルのAl23換算濃度は20.1%、粘度は16cPであった。また、このベーマイトゾルを乾燥して得られたベーマイトの平均細孔直径は18.2nm、細孔容積は0.766cc/gであった。
【0063】
また、参考例1と同様に塗工液を調製して記録紙を製造し、この記録紙に対して印字テストを行った結果、にじみ等がなく、インク吸収性が大きいことが確認された。
【0064】
実施例4
次に、分散剤として塩酸を用いた例を以下に説明する。
【0065】
解膠分散に用いる酸を4Nの酢酸から4Nの塩酸に変更した以外は実施例3と同様な処理を行い、ベーマイトゾルを調製する。
【0066】
得られたベーマイトゾルのAl23換算濃度は20.1%、粘度は18cPであった。また、このベーマイトゾルを乾燥して得られたベーマイトの平均細孔直径は18.1nm、細孔容積は0.769cc/gであった。
【0067】
また、参考例1と同様に塗工液を調製して記録紙を製造し、この記録紙に対して印字テストを行った結果、にじみ等がなく、インク吸収性が大きいことが確認された。
【0068】
[比較例1]
5000mlのガラス製ビーカーにAl23換算濃度=23.6%、Cl/Alモル比=0.501の塩基性塩化アルミニウム溶液(商品名:アルファイン83、大明化学工業(株)製)を適量の水をとり、この溶液をホモミキサーで攪拌しながら、pHが9.0になるまで、アルミン酸ナトリウム溶液(Al23換算濃度=1%、Na/Alモル比=2.0)を室温下で徐々に添加して非晶質のアルミナ水和物スラリーを得る。次に、このスラリーをオートクレーブを用いて150℃で8時間の水熱反応を行う。水熱反応後のスラリーのpHを測定したところ4.8であった。次に、水熱反応後のスラリーを濾液の電気伝導度が20μS/cm以下になるまで濾過洗浄する。次に、このようにして得られた濾過ケーキにpHが4になるように1Nの硝酸を添加した後、適量の水を加えて解膠し、ベーマイトゾルを調製する。
【0069】
このようにして得たゾルのAl23換算濃度は19.1%であった。このゾルの粘度を測定したところ930cPであった。また、このゾルを乾燥して得られたアルミナ水和物はベーマイトであったが、その平均細孔直径は9.0nm、細孔容積は0.444cc/gであり、いずれも小さな値であった。
【0070】
このように、比較例1では、中和反応後のpHが9.0で、かつ、水熱反応後のpHが低下するような条件であったため、参考例1と同様に塗工液を調製して記録紙を製造した後、この記録紙に対して印字テストを行った結果、にじみが生じインク吸収性に劣ることが確認された。
【0071】
[比較例2]
オートクレーブによる水熱処理を110℃で8時間とした以外は参考例1と同様の処理を行いアルミナゾルを調製した。このゾルを乾燥して得られたアルミナ水和物は、水熱反応の温度条件が110℃と低いため、ベーマイトとバイヤライト(Al(OH)3)の混合物であり、ベーマイトと共に生成したバイヤライトは、数μm程度の粗大な粒子であるため均一なゾルを調製することができなかった。
【0072】
[比較例3]
実施例2で得られた一部結晶質のバイヤライトが生成したスラリーを用いて、110℃で17時間、水熱処理した以外は、実施例2と同様の処理を行いアルミナゾルを調製した。このゾルを乾燥して得られたアルミナ水和物はバイヤライトとベーマイトの混合物であり、均一なゾルを調製することができなかった。
【0073】
[その他の実施例]
上記実施例の他にも、本願発明者が繰り返し行った検討によれば、例えば、Cl/Alモル比が0.45から1.5までの塩基性塩化アルミニウム水溶液とアルミン酸ナトリウム水溶液との中和反応、好ましくは40℃以下の条件での中和反応により生成した非晶質のアルミナ水和物スラリーをpH10以上のアルカリ領域で、かつ、120℃以上の温度で水熱処理を行ってベーマイトスラリーを得た後、このベーマイトスラリーを解膠すれば、ゾル濃度をAl23換算濃度で20重量%としたときの粘度が100cP以下であり、かつ、ベーマイトゾルを乾燥して得られるベーマイト微粉末に形成される細孔の平均細孔径が15nm以上で細孔容積が0.5cc/g以上のベーマイトゾルを製造でき、インクジェット法による情報記録を行った際、品位の高い記録を行うことのできる記録媒体を製造できることが確認できた。
【0074】
ここで、記録媒体としては、基材としての紙上にインク受容層を形成したもの、さらには、基材としてのOHP用の透明なプラスチックシート上にインク受容層を形成したものなどを製造することができる。
【0075】
また、記録媒体の製造に用いるベーマイトゾルとしては、ゾル濃度をAl23換算濃度で20重量%としたときの粘度を50cP以下とすることが好ましく、かつ、ゾル濃度がAl23換算濃度で18重量%以上であることが好ましいことが確認できた。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、インクジェット用記録媒体の製造に用いるベーマイトゾルを製造するにあたって、塩基性塩化アルミニウム水溶液とアルミン酸ナトリウム水溶液との中和反応、好ましくは40℃以下の条件での中和反応により調製した非晶質のアルミナ水和物スラリーをpH10以上のアルカリ領域で、かつ、120℃以上の温度で水熱処理を行ってベーマイトスラリーを得た後、このベーマイトスラリーを解膠してベーマイトゾルを得るため、ゾル濃度が高くても粘度の低いベーマイトゾルを製造することができる。このようなベーマイトゾルは、インクジェット法による情報記録を行った際、品位の高い記録を行うことのできる記録媒体を効率よく製造することができる。
【0077】
また、塩基性塩化アルミニウム水溶液とアルミン酸ナトリウム水溶液との中和反応により調製したアルミナ水和物スラリーの一部が結晶化していても、水熱処理を行った後のベーマイトスラリーのpHが水熱処理を行う前のアルミナ水和物スラリーのpHより高くなる条件に設定すれば、ゾル濃度が高くても粘度の低いベーマイトゾルを製造することができる。このようなベーマイトゾルも、インクジェット法による情報記録を行った際、品位の高い記録を行うことのできる記録媒体を効率よく製造することができる。

Claims (10)

  1. 塩基性塩化アルミニウム水溶液とアルミン酸ナトリウム水溶液との中和反応によりアルミナ水和物スラリーを調製した後、該アルミナ水和物スラリーをpH10以上のアルカリ領域で、かつ、120℃以上の温度で水熱処理を行ってベーマイトスラリーを得るにあたって、
    前記塩基性塩化アルミニウムのCl/Alモル比が0.45から1.5までの範囲にあり、
    前記塩基性塩化アルミニウム水溶液と前記アルミン酸ナトリウム水溶液との中和反応により前記アルミナ水和物スラリーを調製する際には、前記アルミン酸ナトリウム水溶液に対して前記塩基性塩化アルミニウム水溶液を添加し、
    前記水熱処理を行った後のベーマイトスラリーのpHが当該水熱処理を行う前の前記アルミナ水和物スラリーのpHより高くなる条件に設定することを特徴とするベーマイトスラリーの製造方法。
  2. 請求項1において、前記中和反応を40℃以下の温度で行うことを特徴とするベーマイトスラリーの製造方法。
  3. 請求項1または2に記載のベーマイトスラリーの製造方法を用いたベーマイトゾルの製造方法であって、
    前記ベーマイトスラリーを解膠してベーマイトゾルを得ることを特徴とするベーマイトゾルの製造方法。
  4. 請求項3に規定する方法で製造したことを特徴とするベーマイトゾル。
  5. 請求項4において、ゾル濃度をAl 2 3 換算濃度で20重量%としたときの粘度が100cP以下であることを特徴とするベーマイトゾル。
  6. 請求項5において、前記ゾル濃度をAl 2 3 換算濃度で20重量%としたときの粘度が50cP以下であることを特徴とするベーマイトゾル。
  7. 請求項5または6において、前記ゾル濃度がAl 2 3 換算濃度で18重量%以上であることを特徴とするベーマイトゾル。
  8. 請求項4ないし7のいずれかにおいて、ベーマイトゾルを乾燥して得られるベーマイト微粉末に形成される細孔の平均細孔径が15nm以上で細孔容積が0.5cc/g以上であることを特徴とするベーマイトゾル。
  9. 請求項4ないし8のいずれかに規定するベーマイトゾルにバインダーを混合して調製した塗工液を基材上に塗布した後、乾燥させて、前記基材表面にベーマイト水和物粒子による多孔質層を形成したことを特徴とする記録媒体の製造方法。
  10. 請求項4ないし8のいずれかに規定するベーマイトゾルにバインダーを混合して調製した塗工液を基材上に塗布した後、乾燥させて、前記基材表面にベーマイト水和物粒子による多孔質層を形成したことを特徴とする記録媒体。
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