JP5187315B2 - 携帯型電子機器 - Google Patents

Description

本発明は、携帯型電子機器のコネクタを被って保護するための携帯型電子機器用コネクタカバー及び前記コネクタカバーを用いた携帯型電子機器に関する。

携帯電話等の携帯型通信機器をはじめとして、各種の携帯型電子器が開発されている。近年、前記携帯型電子機器にてテレビや動画を視聴する機会が増えている。その際、視聴しやすい角度を作るため専用の置き台や内臓のチルト足が必要になっている。図１、図２に、各々従来の携帯電話１０１でテレビを視聴する際に角度を保持するための構造例の側面図を示している。携帯電話１０１の筐体１０２には表示部１０４が設けられており、表示部１０４に表示された画像を矢印Ａ側から視るように構成されている。

図１は専用の視聴用台９０１を使用する例で、この場合には携帯電話１０１とともに台９０１を携帯する必要があるため、台９０１の携帯が手間となり、携帯性がよくないという問題があった。
また図２は、携帯電話等の携帯型電子機器１０１を所定角度に保持して固定するためのチルト足１００１を有する携帯型電子機器１０１の側面図を示す。チルト足１００１は十分な強度を維持することが困難である。また、非使用時の格納スペースを確保するため携帯型電子機器１００１のサイズが大きくなってしまいデザイン性を損なう懸念があるだけでなく携帯型電子機器１００１の内部実装にも制約ができるという問題がある。

一方、携帯電話等の携帯型電子機器にはコネクタ及び前記コネクタを被って保護するためのコネクタカバーが設けられているが、これらのコネクタカバーは単にコネクタをカバーしたり、携帯型電子機器を保護するために使用されているにすぎない（例えば、特許文献１〜５参照）。
特開２００２−１９９０７６号公報 特開２００２−２９５４４５号公報 特開２００３−３１９５９号公報 特開２００６−１５７７９５号公報 特開２００６−２６２０５２号公報

本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、携帯型電子機器の部品を増やすことなく、容易に傾斜を維持することができるようにすることを課題としている。

本発明によれば、前面、後面および４つの側面を有する携帯型電子機器筐体と、互いに対向する２つの側面の後面近傍にそれぞれ露出する２つのコネクタと、滑り止め部材によって構成されると共に後面とコネクタが露出する側面とが交わる角部にそれぞれ配設され、２つのコネクタをそれぞれ覆って保護する２つのカバー部材と、を備えることを特徴とする携帯型電子機器が提供される。

ここで、前記滑り止め部材は、異なる前記角部に配設されて成るように構成してもよい。
また、前記滑り止め部材は、前記筐体表面から外側へ突出するように所定の厚みを有するように構成してもよい。
また、前記滑り止め部材は、前記携帯型電子機器筐体の角部に対向する外側部分が平坦に形成されて成るように構成してもよい。
また、前記滑り止め部材は、前記携帯型電子機器筐体から所定量だけ引き出し可能に構成されて成るようにしてもよい。
また、前記各カバー部材はラバー又はエラストマによって形成されて成るように構成してもよい。

ここで、前記筐体外面であって前記コネクタカバーが接触しない面に表示部が設けられて成るように構成してもよい。

本発明に係る携帯型電子機器用コネクタカバーによれば、携帯型電子機器の部品を増やすことなく、容易に傾斜を維持することが可能になる。
また、本発明に係る携帯型電子機器によれば、部品を増やすことなく、容易に傾斜を維持することが可能になる。

以下、本発明の実施の形態に係る携帯型電子機器用コネクタカバー、携帯型電子機器について説明する。尚、各図において、同一機能を有する部分については同一符号を付している。
図３は、本発明の第１の実施の形態に係る携帯型電子機器用コネクタカバーを示す観斜視図であり、スライド構造を有する携帯電話用のコネクタカバーの例を示している。
図４、図５は、本発明の第１の実施の形態に係る携帯型電子機器用コネクタカバーを備えた携帯型電子機器の使用態様を示す側面図である。

図３において、１０１は携帯電話、１０２は携帯電話１０１の筐体、１０３はコネクタカバーを構成するカバー部材、１０４は表示部、１０５は筐体の複数の面が交わる角部（図３では２つの面が交わる２つの角部１０５に符号を付している。）である。
図４、図５に示すように、筐体１０２から露出するようにコネクタ２０１が設けられており、コネクタ２０１を使用しない状態では、コネクタ２０１はコネクタカバーのカバー部材１０３によって覆われた状態にある。

コネクタカバーは、その支持部材（図示せず）を中心として、カバー部材１０３が筐体１０２に対して回転できるように構成されており、これにより、カバー部材１０３は、コネクタ２０１を覆う位置と露出する位置に移動することができるように構成されている。
カバー部材１０３は、所定の摩擦係数を有する滑り止め部材によって構成されている。カバー部材１０３の材料として、例えば、ラバー又はエラストマが適している。
表示部１０４にはテレビ画像や動画が映し出される。

携帯電話１０１を壁２０２等のコーナー部に立てかけてテレビ画像等を視る場合には、図４に示すように、表示部１０４をユーザ側に向けて携帯電話１０１を傾け、カバー部材１０３が床や壁２０２に当接するように設置する。
カバー部材１０３は、床や壁２０２と接し、ラバー等が有する滑り難さにより、ユーザが求める傾斜を保持した状態で携帯電話１０１が静止する。ユーザは、矢印Ａ方向から表示部１０４に表示された画像を見て楽しむことができる。

また、コーナー部でない場合には、周囲にあるものを支持物３０１（一定の大きさを有していれば任意の物体が、支持物として利用できる）として利用する。この場合、図５に示すように、床２０２上に支持物３０１を配置した状態で、一方のカバー部材１０３を床２０２に当接させると共に、他方のカバー部材１０３の端部が支持物３０１に当接するように配置する。
各カバー部材１０３は、筐体１０２表面から外側へ突出するように所定の厚みを有するため、その端部が支持物３０１に容易に当接するように配置できる。

このように、カバー部材１０３を支持部物３０１に引っ掛けるように使用するようにしてもよい。この場合にも、携帯電話１０１は支持物３０１によって所定角度に支持されて静止する。ユーザは、矢印Ａ方向から表示部１０４に表示された画像を見て楽しむことができる。

以上説明したように本発明の実施の形態に係る携帯型電子機器用コネクタカバー、携帯型電子機器によれば、カバー部材１０３は、滑り止め部材によって構成されると共に、筐体１０２の２面が交わる角部１０５に、複数の面にわたってコネクタ２０１を覆うように配設されているため、専用の台もしくはチルト足を使用することなく容易にユーザがテレビ画像や動画を視聴しやすい傾斜を保持することができる。
また、カバー部材１０３を筐体１０２の意匠面より所定量突出した凸形状にすることで、カバー部材１０３が支持物３０１に接しやすくなりさらに効果が高まる。

また、角部１０５にラバー等で形成されたコネクタ類のカバーを配置することで、スリップ防止の働きをし、周辺の物体に立てかけながらその表示部１０４を観賞等する際に求められる角度を容易に維持できる。その際、携帯電話１０１等の場合、コネクタ２０１のコネクタカバーは搭載が一般的となっているため部品点数を増やさずに対応することが可能である。

図６は、本発明の第２の実施の形態に係る携帯型電子機器用コネクタカバーを示す観斜視図であり、スライド構造を有する携帯電話用のコネクタカバーの例を示している。
図７は、本発明の第２の実施の形態に係る携帯型電子機器用コネクタカバーを備えた携帯型電子機器の使用態様を示す側面図である。

前記第１の実施の形態では横画面で視聴する例を挙げたが、本第２の実施の形態は縦画面で視聴する例を示している。
本第２の実施の形態でも、前記第１の実施の形態と同様に、専用の台もしくはチルト足等を使用することなく容易にユーザがテレビ画像や動画を視聴しやすい傾斜を保持することができる等の効果を奏する。

図８は、本発明の第３の実施の形態に係る携帯型電子機器用コネクタカバーを示す図で又、前記コネクタカバーを用いた携帯型電子機器（本第３の実施の形態においてもスライド構造を有する携帯電話１０１の例を示す。）の使用態様を示す側面図である。
前記第１、第２の実施の形態では、カバー部材１０３の厚みを略均一に形成したが、本第３の実施の形態では、各カバー部材６０１は、携帯型電子機器筐体１０２の角部１０５に対向する外側部６０２が平坦に形成されている。これにより、各カバー部材６０１と床や壁２０２との接触面積が大きくなるため、摩擦が大きくなり、携帯電話１０１を所望の角度に、より良好に保持することが可能になる。

図９、図１０は、本発明の第４の実施の形態に係る携帯型電子機器用コネクタカバーを示す図で又、前記コネクタカバーを用いた携帯型電子機器（本第４の実施の形態においてもスライド構造を有する携帯電話１０１の例を示す。）を示す側面図である。
前記第１〜第３の実施の形態では、複数のカバー部材１０３が筐体１０２から突出する量は一定に固定されているが、本第４の実施の形態ではカバー部材７０１の突出量を変えることができるようにしている。

本実施の形態におけるコネクタカバーはカバー部材７０１及びカバー部材７０１と一体的に形成されたピン７０２を備えている。ピン７０２は、筐体１０２内部に形成された溝（図示せず）に沿って矢印Ｂ方向に移動可能に構成されており、これにより、カバー部材７０１は前記溝に沿って矢印Ｂ方向にスライド可能に構成されている。また、カバー部材７０１は、図示しないデタント機構によって、図９に示す第１位置と、図１０に示す第２位置とで各々安定して保持されるように構成されている。

カバー部材７０１を筐体１０２に収納した第１位置では、図９に示すように、前記第１〜第３の実施の形態と同様に、カバー部材７０１が筐体１０２の表面から所定量突出した状態にある。この状態で使用した場合には、前記第１、第２の実施の形態と同様の効果を奏する。

次に、図９の状態から、カバー部材７０１を筐体１０２から突出する方向に引き出すと、ピン７０２の作用によってカバー部材７０１がスライドし、図１０に示すように更に突出した第２位置で保持される。このように、カバー部材７０１が筐体１０２から突出する量を大きくすることにより、図５に示したような使用態様の場合に、より効果的に携帯電話１０１を保持することが可能になる。

前記各実施の形態では、携帯型電子機器として携帯電話の例で説明したが、ＰＨＳ（Personal Handyphone System）や携帯情報端末、携帯型パソコン等、各種の携帯型電子機器に利用可能である。
また、前記各実施の形態では、カバー部材１０３、６０１、７０１を、筐体１０２の２面が交わる角部１０５に複数個配設するように構成したが、３面や４面が交わる角部に配設するようにしてもよい、即ち、カバー部材１０３、６０１、７０１は筐体１０２の少なくとも２面が交わる角部に複数個配設するように構成することができる。
また、カバー部材１０３、６０１、７０１は、筐体１０２の全幅、全長、全周に設置してもよい、また、その材料はエラストマーで成形してもよい。

ＰＨＳ、携帯情報端末、携帯型パソコン等のコネクタを有する各種携帯型電子機器用コネクタカバーに利用可能である。また、ＰＨＳ、携帯情報端末、携帯型パソコン等の各種の携帯型電子機器に利用可能である。

この出願は、２００７年１１月２０日に出願された日本出願特願２００７−３００４８３を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

従来の携帯電話の使用態様を示す図である。 従来の携帯電話の使用態様を示す図である。 本発明の第１の実施の形態に係る携帯型電子機器用コネクタカバーを示す観斜視図である。 本発明の第１の実施の形態に係る携帯型電子機器用コネクタカバーを備えた携帯型電子機器の使用態様を示す側面図である。 本発明の第１の実施の形態に係る携帯型電子機器用コネクタカバーを備えた携帯型電子機器の使用態様を示す側面図である。 本発明の第２の実施の形態に係る携帯型電子機器用コネクタカバーを示す観斜視図である。 本発明の第２の実施の形態に係る携帯型電子機器用コネクタカバーを備えた携帯型電子機器の使用態様を示す側面図である。 本発明の第３の実施の形態に係る携帯型電子機器用コネクタカバーを示す図である。 本発明の第４の実施の形態に係る携帯型電子機器用コネクタカバーを示す図である。 本発明の第４の実施の形態に係る携帯型電子機器用コネクタカバーを示す図である。

符号の説明

１０１ 携帯電話
１０２ 筐体
１０３、６０１、７０１ カバー部材
１０４ 表示部
１０５ 角部
２０１ コネクタ
２０２ 床、壁
６０２ 外側部
７０２ ピン
９０１ 視聴用台
１００１ チルト足

Claims (6)

1. 前面、後面および４つの側面を有する携帯型電子機器筐体と、
   互いに対向する２つの前記側面の前記後面近傍にそれぞれ露出する２つのコネクタと、
   滑り止め部材によって構成されると共に前記後面と前記コネクタが露出する側面とが交わる角部にそれぞれ配設され、前記２つのコネクタをそれぞれ覆って保護する２つのカバー部材と、
   を備えることを特徴とする携帯型電子機器。
2. 前記滑り止め部材は、前記筐体表面から外側へ突出するように所定の厚みを有することを特徴とする請求項１記載の携帯型電子機器。
3. 前記滑り止め部材は、前記携帯型電子機器筐体の角部に対向する外側部分が平坦に形成されて成ることを特徴とする請求項１又は２記載の携帯型電子機器。
4. 前記滑り止め部材は、前記携帯型電子機器筐体から所定量だけ引き出し可能に構成されて成ることを特徴とする請求項１乃至３のいずれか一に記載の携帯型電子機器。
5. 前記滑り止め部材はラバー又はエラストマによって形成されて成ることを特徴とする請求項１乃至４のいずれか一に記載の携帯型電子機器。
6. 前記筐体外面であって前記滑り止め部材が接触しない面に表示部が設けられて成ることを特徴とする請求項１乃至５のいずれか一に記載の携帯型電子機器。

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