JP5180455B2 - マグネタイト粒子粉末 - Google Patents
マグネタイト粒子粉末 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5180455B2 JP5180455B2 JP2006270490A JP2006270490A JP5180455B2 JP 5180455 B2 JP5180455 B2 JP 5180455B2 JP 2006270490 A JP2006270490 A JP 2006270490A JP 2006270490 A JP2006270490 A JP 2006270490A JP 5180455 B2 JP5180455 B2 JP 5180455B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetite
- particle powder
- magnetite particle
- particles
- oxide layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Compounds Of Iron (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
Description
従って、マグネタイト以外の成分をさらに増やすことなく飽和磁化値の耐熱性を向上させ、しかもマグネタイト粒子の各種特性のバランスを取ることは困難であった。
本発明のマグネタイト粒子粉末は、炭酸アルカリを含む水酸化第一鉄含有スラリーに、酸素含有ガスを通気することにより得られたマグネタイト粒子粉末を含むスラリーに、水可溶性アルミニウム塩と第一鉄塩とを添加混合し、さらに酸素含有ガスを通気して、マグネタイト粒子表面にAlとFeの複合酸化鉄層を被覆することで製造できる。
走査型電子顕微鏡を用い、倍率20000倍にて粒子形状観察、及び200個の粒子についてフェレ径の測定を行い、平均粒子径を求めた。
試料を溶解し、ICPにて測定した。
まず、複合酸化鉄層形成を行う前のマグネタイト粒子と複合酸化鉄層を形成後のマグネタイト粒子をそれぞれ酸に完全溶解し、ICPで鉄元素を定量し、(複合酸化鉄層を形成後のマグネタイト粒子中Fe量−複合酸化鉄層形成を行う前のマグネタイト粒子中Fe量)/(複合酸化鉄層を形成後のマグネタイト粒子中Fe量)×100にて複合酸化鉄層に相当する目標の鉄元素溶解率を求めておく。
3.8リットルの脱イオン水に試料25gを加え、50℃に保ちながら、攪拌速度200rpmで攪拌する。このスラリー中に特級塩酸試薬424mlを溶解した塩酸水溶液1250mlを加え、溶解を開始する。溶解開始からすべて溶解して透明になるまで、10分毎に20mlサンプリングし、0.1μmメンブランフィルターで濾過し、濾液を採取する。採取した濾液をICPによってアルミニウム、鉄元素の定量を行う。複合酸化鉄層に相当する鉄元素溶解率に達した時点の〔採取サンプル中のアルミニウム、または鉄濃度(mg/l)/全溶解後のアルミニウム、または鉄濃度(mg/l)〕×100にて各々の質量%を求め、各々の原子量で除し、モル比を計算した。
東英工業社製振動型磁力計VSM−P7型を使用し、外部磁場796kA/m下で測定した。
試料10gをるつぼに入れ、アドバンテック社製箱形炉FUW−230PAを用いて、250℃で1時間熱処理を行い、熱処理後の飽和磁化を(4)の方法にて測定した。熱処理後の飽和磁化を、熱処理前の飽和磁化で除して、100倍し、維持率(%)を求めた。
Hosokawa Micron製、「Powder Tester TypePT−E」(商品名)を用いて測定した。
試料10gをホルダーに入れ600kg/cm2 の圧力を加えて25mmφの錠剤型に成形後、電極を取り付け150kg/cm2 の加圧状態で測定する。測定に使用した試料の厚さ、及び断面積と抵抗値から算出して、マグネタイト粒子の電気抵抗値を求めた。
JIS K 5101(1978)に記載されている方法でアマニ油を使用して測定した。
硫酸第一鉄水溶液と、水酸化ナトリウム及び炭酸ナトリウムを含むアルカリ水溶液を用意し、表1に示す比率で混合し、水酸化第一鉄含有スラリーを生成させた。このときのpHは10.3、液温は80℃であり、空気を吹き込み、酸化反応を行った。
硫酸第一鉄、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムの使用量を変えて、pHを6.5とした以外は、コアマグネタイト粒子製造例1と同様に行った。
硫酸第一鉄、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムの使用量を変えて、pHを12.1とした以外は、コアマグネタイト粒子製造例1と同様に行った。
製造例1で得られたコアマグネタイト粒子を含むスラリーにAl濃度0.3mol/Lの硫酸アルミニウム水溶液を3リットルとFe2+濃度0.9mol/lの硫酸第一鉄水溶液4リットルと水酸化ナトリウム水溶液とを混合し、pH9.0に調整した。スラリー温度は80℃であった。次いで空気を吹き込み再度酸化し反応を終了させた。得られたマグネタイト粒子は通常の方法で洗浄、乾燥、解砕を行い、マグネタイト粒子粉末を得た。
硫酸アルミニウムのAl濃度を0.6mol/Lとした以外は、実施例1と同様に行った。
硫酸アルミニウムのAl濃度を0.9mol/Lとした以外は、実施例1と同様に行った。
実施例2で得られたマグネタイト粒子粉末100質量部とγ−アミノプロピルトリエトキシシラン3質量部をヘンシェルミキサー、FM20B型(三井三池化工機株式会社製)に投入し、50℃に加温しながら、回転数2000rpmで30分間処理した。90℃で2時間熱処理した後、粉砕し、マグネタイト粒子粉末を得た。
処理剤をγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランとした以外は、実施例4と同様に行った。
処理剤をメチルハイドロジェンポリシロキサンとした以外は、実施例4と同様に行った。
製造例1にて得られたコアマグネタイト粒子を洗浄、ろ過、乾燥、粉砕し、マグネタイト粒子粉末を得た。
製造例2で得られたコアマグネタイト粒子を洗浄、ろ過、乾燥、粉砕し、マグネタイト粒子粉末を得た。
製造例2で得られたコアマグネタイト粒子を用いた以外は、実施例2と同様に行った。
製造例3で得られたコアマグネタイト粒子を洗浄、ろ過、乾燥、粉砕し、マグネタイト粒子粉末を得た。
製造例3で得られたコアマグネタイト粒子を用いた以外は、実施例2と同様に行った。
Claims (7)
- 粒子の基本形状が10〜18面体を呈し、平均粒子径が0.25μm〜2μmであり、かつ粒子表面にAlとFeの複合酸化物層を有することを特徴とするマグネタイト粒子粉末。
- 前記複合酸化物層中に、Al元素がマグネタイト粒子全体に対して、Alに換算して0.05質量%〜5質量%含有していることを特徴とする請求項1に記載のマグネタイト粒子粉末。
- 前記複合酸化物層中のAl:Feモル比がAl:Fe=1:100〜100:1であることを特徴とする請求項1乃至2に記載のマグネタイト粒子粉末。
- マグネタイト粒子表面が、1種又は2種以上のケイ素、アルミニウム、またはチタニウム含有のカップリング剤、またはシリコーンオイルで被覆されていることを特徴とする請求項1乃至3に記載のマグネタイト粒子粉末。
- 250℃で1時間熱処理した後の79.6kA/m下での飽和磁化が75Am2/kg以上であり、かつ熱処理前後の飽和磁化の維持率が90%以上であることを特徴とする請求項1乃至4に記載のマグネタイト粒子粉末。
- 79.6kA/m下での残留磁化が3Am2/kg以下であることを特徴とする請求項1乃至5に記載のマグネタイト粒子粉末。
- TAP密度が1.5g/cm3〜3.0g/cm3以下であることを特徴とする請求項1乃至6に記載のマグネタイト粒子粉末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006270490A JP5180455B2 (ja) | 2006-10-02 | 2006-10-02 | マグネタイト粒子粉末 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006270490A JP5180455B2 (ja) | 2006-10-02 | 2006-10-02 | マグネタイト粒子粉末 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008088014A JP2008088014A (ja) | 2008-04-17 |
JP5180455B2 true JP5180455B2 (ja) | 2013-04-10 |
Family
ID=39372539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006270490A Expired - Fee Related JP5180455B2 (ja) | 2006-10-02 | 2006-10-02 | マグネタイト粒子粉末 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5180455B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5403214B2 (ja) * | 2008-10-22 | 2014-01-29 | 戸田工業株式会社 | 表面処理された磁性酸化鉄粒子粉末及び該表面処理された磁性酸化鉄粒子粉末を用いた黒色塗料、ゴム・樹脂組成物 |
JP5403213B2 (ja) * | 2008-10-22 | 2014-01-29 | 戸田工業株式会社 | 表面処理された磁性酸化鉄粒子粉末及び該表面処理された磁性酸化鉄粒子粉末を用いた黒色塗料、ゴム・樹脂組成物 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3598570B2 (ja) * | 1995-04-10 | 2004-12-08 | 三菱化学株式会社 | 静電荷像現像剤 |
JP3473003B2 (ja) * | 1995-12-25 | 2003-12-02 | 戸田工業株式会社 | 黒色磁性酸化鉄粒子粉末 |
JPH10101339A (ja) * | 1996-09-27 | 1998-04-21 | Titan Kogyo Kk | マグネタイト粒子粉末及びその製造方法並びにその応用 |
JP3647280B2 (ja) * | 1997-09-16 | 2005-05-11 | キヤノン株式会社 | 磁性トナー及び画像形成方法 |
JP3544484B2 (ja) * | 1999-02-19 | 2004-07-21 | 三井金属鉱業株式会社 | 黒色酸化鉄粒子及びその製造方法 |
JP4409335B2 (ja) * | 2004-03-31 | 2010-02-03 | 三井金属鉱業株式会社 | マグネタイト粒子及びその製造方法 |
JP4829491B2 (ja) * | 2004-10-08 | 2011-12-07 | チタン工業株式会社 | マグネタイト粒子 |
-
2006
- 2006-10-02 JP JP2006270490A patent/JP5180455B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008088014A (ja) | 2008-04-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100740027B1 (ko) | 흑색 자성 산화철 입자 및 자성 토너 | |
JP2008282002A (ja) | 磁性トナー用疎水性磁性酸化鉄粒子粉末及びその製造方法 | |
JP4150881B2 (ja) | 黒色磁性酸化鉄粒子粉末 | |
JP5180455B2 (ja) | マグネタイト粒子粉末 | |
JP4409335B2 (ja) | マグネタイト粒子及びその製造方法 | |
JP2008230960A (ja) | 黒色磁性酸化鉄粒子粉末 | |
JP2000319021A (ja) | 酸化鉄粒子及びその製造方法 | |
JP2007314412A (ja) | 黒色磁性酸化鉄粒子粉末 | |
JP4259830B2 (ja) | マグネタイト粒子 | |
JP3857040B2 (ja) | 酸化鉄粒子及びその製造方法 | |
JP4632184B2 (ja) | マグネタイト粒子及びその製造方法 | |
JP4656266B2 (ja) | 磁性トナー用黒色磁性酸化鉄粒子粉末及びその製造法 | |
JP4121273B2 (ja) | 酸化鉄粒子 | |
JP5180482B2 (ja) | 磁性酸化鉄粒子の製造方法 | |
JP4780856B2 (ja) | 粒状マグネタイト粒子及びその製造方法 | |
JP2004161551A (ja) | 酸化鉄粒子及びその製造方法 | |
JP4473683B2 (ja) | マグネタイト粒子、その製造方法及びそれを用いた電子写真用トナー並びに画像形成方法 | |
JP4422530B2 (ja) | マグネタイト粒子 | |
JP2005120187A (ja) | 黒色顔料粒子 | |
JP5281294B2 (ja) | 磁性酸化鉄粒子 | |
JP4259831B2 (ja) | マグネタイト粒子の製造方法 | |
JP2005015337A (ja) | 酸化鉄粒子及びその製造方法 | |
JP3958901B2 (ja) | 酸化鉄粒子の製造方法 | |
JP2010024445A (ja) | 黒色磁性酸化鉄粒子粉末 | |
JPH10279313A (ja) | マグネタイト粒子およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090806 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111031 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120703 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20120718 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121225 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130111 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5180455 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |