JP5178838B2 - コントロールゲートライン構造 - Google Patents

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Description

本発明は、不揮発性記憶装置のための技術に関する。
半導体メモリは、様々な電子デバイスで使われることが一般的になってきている。例えば、不揮発性半導体メモリは、携帯電話、デジタルカメラ、パーソナルデジタルアシスタント、モバイルコンピュータ、非モバイルコンピュータ、及び他の装置に使用されている。電気的消去・再プログラム可能型読取専用メモリ(EEPROM)とフラッシュメモリは、最も普及している不揮発性半導体メモリである。
EEPROMとフラッシュメモリは、半導体基板内のチャネル領域上に配置され、そのチャネル領域から絶縁されているフローティングゲートを採用している。フローティングゲートとチャネル領域は、ソース領域とドレイン領域の間に配置されている。フローティングゲートの上に、そのフローティングゲートから絶縁されている制御ゲートが設けられている。トランジスタの閾値電圧は、フローティングゲート上に保持されている電荷量によって制御される。 即ち、そのソースとドレインの間の導通を可能にすべくトランジスタをオンするために制御ゲートに印加すべき電圧の最小量は、そのフローティングゲート上の電荷量レベルにより制御される。従って、フローティングゲートに保持されている電荷量を変化させることにより閾値電圧を変化させることで、メモリセル(メモリセルは一つ以上のトランジスタを備えていてもよい)にプログラム/消去を行うことができる。
EEPROMやNAND型フラッシュメモリデバイスなどのフラッシュメモリデバイスにプログラムを行う場合、典型的には、ビットラインが接地されるとともに、制御ゲートにプログラム電圧が加えられる。チャネルからの電子がフローティングゲートへ注入される。フローティングゲートに電子が蓄積されると、フローティングゲートが負値に帯電し、メモリセルの閾値電圧が上昇し、メモリセルがプログラムされた状態となる。プログラムに関するさらなる情報は、「Source Side Self Boosting Technique for Non-Volatile Memory」と題した米国特許第6,859,397号、および、「Detecting Over Programmed Memory」と題した米国特許出願公開公報2005/0024939号に開示されている。これらの両方の文献の内容は、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。多くのデバイスでは、プログラム電圧は、連続するパルスの各々で所定ステップサイズずつパルスの大きさが増加する一連のパルスとして、プログラム処理の間にコントロールゲートに印加される。
各メモリセルは(アナログ又はデジタルの)データを記憶することができる。1ビットのデジタルデータを記憶する場合(バイナリメモリセルと呼ばれる)、メモリセルの可能な閾値電圧の範囲は、2つの範囲に分割され、それぞれの範囲が論理データの「1」と「0」に割り当てられる。一例では、メモリセルが消去された後では閾値電圧が負値となり、それは論理「1」と定義される。プログラム後の閾値電圧は正値となり、それは論理「0」と定義される。閾値電圧が負値であり、制御ゲートに0ボルトが印加される読み出しが試みられた場合、メモリセルがオンとなり、これは論理1が記憶されていることを示す。閾値電圧が正値であり、制御ゲートに0ボルトが印加される読み出しが試みられた場合、メモリセルはオンせず、これは論理0が記憶されていることを示す。
一つのメモリセルで、複数レベルの情報を記憶することができる(マルチステートメモリセルと呼ばれる)。複数レベルのデータを記憶する場合には、可能な閾値の範囲は、データのレベルの数に分割される。例えば、4つのレベルの情報を記憶する場合、4つの閾値電圧範囲が存在し、それぞれがデータ値「11」、「10」、「01」、及び「00」に割り当てられる。一例では、消去動作の後の閾値電圧は負の値となり、論理「11」と定義される。正値の閾値電圧群が「10」、「01」、「00」というデータ状態に対して用いられる。8つのレベルの情報(又は状態)が記憶される場合(即ち、3ビットのデータ)、データ値「000」、「001」、「010」、「011」、「100」、「101」、「110」、及び「111」に割り当てられる8つの閾値電圧範囲がある。メモリセルにプログラムされるデータとセルの閾値電圧レベルの間の具体的な関係は、セルに採用されるデータ符号化方式によって決まる。例えば、両方ともその全体を参照することにより本明細書に組み込まれる米国特許第6,222,762号及び米国特許出願公開公報第2004/0255090号は、マルチステートフラッシュメモリセルのための様々なデータ符号化方式を説明している。一実施形態においては、フローティングゲートの閾値電圧が誤ってその近傍の物理状態にシフトした場合に1つのビットだけが影響を受けるように、グレイコード割当を用いてデータ値が閾値電圧範囲に割り当てられる。いくつかの実施形態では、異なるワードラインに対してデータ符号化技法が変更され得ることがある。データ符号化技法は、時間に依存して変更され得ることがある。また、ランダムなワードラインのデータビットは、データパターン感度を低減し、メモリセルのウェアを均一にするために、反転されることがある。また、様々な符号化技法が使用され得ることがある。
多くの不揮発性メモリシステムでは、ワードラインおよびビットラインは、個々のメモリセルにアクセスするために用いられる。典型的には、ワードラインと電圧ドライバは、1対1の関係とされる。例えば、1つのブロックに32本のワードラインを有するシステムは、各々のワードラインに対する電圧ドライバを、32個有している。記憶装置の大容量化の要望を満たすため、メモリセルをより多くするように、それゆえにブロック当りのワードライン数をより多くするように、システムが設計されている。ワードラインの増加は、電圧ドライバ数の増加を必要とする。しかしながら、スペースは限られている。
プログラムおよび読み出し処理において、選択ワードラインおよび複数の隣接ワードラインに対して、ワードラインごとの制御を行う必要がある。残りのワードラインは、非選択ワードラインの値とされ、ワードラインごとの制御が要求されない。本明細書で記述される技術は、ワードラインごとの制御が要求される複数のワードラインのための、限られた数の独立制御可能なソース、および、複数の非選択ワードラインのための共通ソースを有することで、ドライバの数を減少させることができる。
一実施形態では、複数の第1の不揮発性記憶素子と、複数の第1の不揮発性記憶素子と通信するコントロールラインの第1の組と、第1の信号源と、複数の個別に制御される信号源と、コントロールラインの第1の組、複数の個別に制御される信号源、および第1の信号源と通信する第1のブリッジ回路と、第1のブリッジ回路と通信する制御回路と、が備えられる。第1のブリッジ回路は、コントロールラインの第1の組の各々を、第1の信号源または複数の個別に制御される信号源の一つの何れか一方に、個別的および選択的に接続する。
一実施形態では、複数の第1の不揮発性記憶素子と、複数の第1の不揮発性記憶素子と通信するコントロールラインの第1の組と、共通信号源と、複数の個別に制御される信号源と、前述のコントロールラインの組と通信する管理回路と、が備えられる。管理回路は、データアクセス処理のための選択コントールラインとの近さに基づいて、コントロールラインの第1の組に含まれる各々のコントロールラインを、共通信号源または複数の個別に制御される信号源の一つの何れか一方に接続する。管理回路は、データアクセス処理のための選択コントールラインとの近さに基づいて、コントロールラインの組に含まれる各々のコントロールラインが、共通信号源または独立信号源に接続されている間に、データアクセス処理を行う。
一実施形態は、データアクセス処理のための選択コントールラインとの近さに基づいて、コントロールラインの第1の組に含まれる各々のコントロールラインを、第1の共通信号源または複数の独立信号源に含まれる独立信号源の何れか一方へ接続するステップを備える。また、データアクセス処理のための選択コントールラインとの近さに基づいてコントロールラインの第1の組の各々のコントロールラインが第1の共通信号源または独立信号源に接続されている間に、データアクセス処理を行うステップを備える。コントロールラインの第1の組は、不揮発性記憶装置と通信する。
一実施例では、前述の第1の組は複数のワードラインである。そして、複数のデコーダ、複数のシグナルラインおよび1のブリッジ回路を経由して、複数のワードラインが、第1の共通信号源または複数の独立信号源の一つの何れか一方に接続される。他の実施形態では、コントロールラインは、ワードライン以外の他の種類のラインとすることもできる。
一実施形態は、データアクセス処理の要求を受信するステップと、選択ワードラインを決定するステップと、データアクセス処理において個別にコントロールされる、ワードラインの第1の組を決定するステップと、データアクセス処理において個別にコントロールされない、ワードラインの第2の組を決定するステップと、ワードラインの第1の組を個別に制御するステップおよびワードラインの第2の組に共通信号を供給するステップを備え、データアクセス処理を実行するステップと、を備える。
一実施形態は、データアクセス処理の要求を受信するステップと、選択ワードラインを決定するステップと、データアクセス処理において個別にコントロールされる、ワードラインの第1の組を決定するステップと、データアクセス処理において個別にコントロールされない、ワードラインの第2の組を決定するステップと、ワードラインの第1の組に含まれる各々を、独立して制御可能な電圧信号に接続するステップと、ワードラインの第2の組に含まれる各々を、1つの電圧源に接続するステップと、ワードラインの第1の組が独立して制御可能な電圧信号に接続され、ワードラインの第2の組が1つの電圧源に接続されている間に、データアクセス処理を実行するステップと、を備える。
NANDストリングの平面図である。 NANDストリングの等価回路図である。 不揮発性メモリシステムのブロック図である。 メモリアレイの一実施例を示すブロック図である。 センスブロックの一実施例を示すブロック図である。 閾値電圧区分のセットの一例および不揮発性メモリの書き込み処理を説明する図である。 様々な閾値電圧区分および不揮発性メモリの書き込み処理を説明する図である。 様々な閾値電圧区分および不揮発性メモリの書き込み処理を説明する図である。 様々な閾値電圧区分および不揮発性メモリの書き込み処理を説明する図である。 様々な閾値電圧区分および不揮発性メモリの書き込み処理を説明する図である。 様々な閾値電圧区分および不揮発性メモリの書き込み処理を説明する図である。 様々な閾値電圧区分および不揮発性メモリの書き込み処理を説明する図である。 様々な閾値電圧区分および不揮発性メモリの書き込み処理を説明する図である。 様々な閾値電圧区分および不揮発性メモリの書き込み処理を説明する図である。 様々な閾値電圧区分および不揮発性メモリの書き込み処理を説明する図である。 不揮発性メモリの書き込み順序の一例を説明するテーブルである。 様々な閾値電圧区分および不揮発性メモリの書き込み処理を説明する図である。 様々な閾値電圧区分および不揮発性メモリの書き込み処理を説明する図である。 様々な閾値電圧区分および不揮発性メモリの書き込み処理を説明する図である。 不揮発性メモリの書き込み処理の一例を説明するフローチャートである。 不揮発性素子の書き込み処理の一例を説明するフローチャートである。 NANDストリングの図である。 NANDストリングの図である。 NANDストリングの図である。 ワードラインがどのようにグループ化されるか、および、どのようにして独立して制御可能な信号源に接続されるかを示す図である。 不揮発性記憶システムの一部のブロック図である。 ブリッジ回路のブロック図である。 ブリッジ回路の真理値表である。 ブリッジ回路の回路図である。 不揮発性メモリの動作処理の一例を説明するフローチャートである。 不揮発性記憶システムの一部のブロック図である。 ワードラインがどのようにグループ化されるか、および、どのようにして独立して制御可能な信号源に接続されるかを示す図である。 ワードラインがどのようにグループ化されるか、および、どのようにして独立して制御可能な信号源に接続されるかを示す図である。 ワードラインがどのようにグループ化されるか、および、どのようにして独立して制御可能な信号源に接続されるかを示す図である。 ワードラインがどのようにグループ化されるか、および、どのようにして独立して制御可能な信号源に接続されるかを示す図である。
フラッシュメモリシステムの一例は、NAND構造を用いており、2つの選択ゲートの間に複数のトランジスタの直列接続を含んでいる。直列に接続されたトランジスタと選択ゲートは、NANDストリングと呼ばれる。図1は、1つのNANDストリングを示す平面図である。図2は、その等価回路である。図1と図2に示すNANDストリングは、第1(又はドレイン側)選択ゲート120と第2(又はソース側)選択ゲート122の間に挟まれている、直列に接続されている4つのトランジスタ100、102、104及び106を有する。選択ゲート120は、ビットコンタクト126を介してNANDストリングをビットラインに接続している。選択ゲート122は、NANDストリングをソースライン128に接続している。選択ゲート120は、選択ラインSGDに適切な電圧を加えることによって制御される。選択ゲート122は、選択ラインSGSに適切な電圧を加えることによって制御される。トランジスタ100、102、104、及び106の夫々は、制御ゲートとフローティングゲートを有している。例えば、トランジスタ100は、制御ゲート100CGとフローティングゲート100FGを備えている。トランジスタ102は、制御ゲート102CGとフローティングゲート102FGを備えている。トランジスタ104は、制御ゲート104CGとフローティングゲート104FGを備えている。トランジスタ106は、制御ゲート106CGとフローティングゲート106FGを備えている。制御ゲート100CGはワードラインWL3に接続されており、制御ゲート102CGはワードラインWL2に接続されており、制御ゲート104CGはワードラインWL1に接続されており、制御ゲート106CGはワードラインWL0に接続されている。
図1と図2は、NANDストリング内の4個のメモリセルを示しているが、4個のトランジスタの使用は単に一例として提示されている点に留意されたい。NANDストリングは、4個よりも少ない、或いは、4個よりも多いメモリセルを有していてよい。例えば、NANDストリングによっては8個、16個、32個、64個、128個などの数のメモリセルを有していてよい。本明細書の説明は、いかなる特定個数のメモリセルを有するNANDストリングにも限定されない。
NAND構造を用いたフラッシュメモリシステムの一般的なアーキテクチャは、いくつかのNANDストリングを含んでいる。各NANDストリングは、選択ラインSGSによって制御されるソース選択ゲートによってソースラインに接続されているとともに、選択ラインSGDによって制御されるドレイン選択ゲートによって関連するビットラインに接続されている。各ビットラインとそのビットラインにビットラインコンタクトを介して接続されている夫々のNANDストリングは、メモリセルアレイの列を構成する。ビットラインは、複数のNANDストリングによって共有されている。典型的には、ビットラインは、ワードラインと直交する方向でNANDストリング上を通っており、1以上のセンスアンプと接続されている。
NANDタイプのフラッシュメモリおよびそれらの動作に関連する例は、以下の米国特許/特許出願に記載されており、それらの引用文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。米国特許第5,570,315号、米国特許第5,774,397号、米国特許第6,046,935号、米国特許第6,456,528号、及び、米国公開公報第US2003/0002348号。
NANDフラッシュメモリに加えて、不揮発性記憶装置の他のタイプもまた用いることができる。例えば、不揮発性装置は、強誘電体層を用いたメモリセルによって製造されてもよい。前述した導電性のフローティングゲート素子の代わりに、誘電体層が用いられる。誘電体記憶素子を用いたメモリ装置が、「NROM: A Novel Localized Trapping, 2-Bit Nonvolatile Memory Cell」、IEEE Electron Device Letters、21巻、11号、2000年11月、543から545ページに、Eitanらによって開示されている。ONO誘電層は、ソース拡散領域とドレイン拡散領域の間のチャンネルを横切って伸びている。あるデータビットの電荷がドレインに近接した誘電層内に局在し、他のデータビットの電荷がドレインに近接した誘電層内に局在する。例えば、米国特許第5,768,192号および6,011,725号では、2つの酸化シリコン層に挟まれたトラップ用の誘電層を有する不揮発性メモリセルが開示されている。マルチステートのデータ記憶は、誘電層内の空間的に離れた電荷蓄積領域の2値の状態を、別々に読み出すことで行われる。
他のタイプのメモリ素子も使用できる。
図3は、複数のメモリセル(例えば、NANDマルチステートフラッシュメモリなど)のページ(または他のユニット)に平行して読み出しおよびプログラムを行うリード/ライト回路を有する記憶デバイス210を示している。記憶デバイス210は1以上のメモリダイまたはチップ212を備えていてもよい。メモリダイ212は、メモリセルの(2次元又は3次元の)アレイ200、制御回路220、及び、リード/ライト回路230Aと230Bを有する。一実施形態では、様々な周辺回路によるメモリアレイ200へのアクセスはアレイの両側で対称的に実装されており、これにより、各側のアクセスライン及び回路の密度が半分に低減される。リード/ライト回路230A及び230Bは、複数のセンスブロック300を有しており、それらのセンスブロック300によって1ページのメモリセルを並列に読み出し又はプログラムすることができる。メモリアレイ200は、行デコーダ240Aと240Bを介したワードラインと、列デコーダ242Aと242Bを介したビットラインによってアドレス指定される。ワードラインおよびビットラインは、コントロールラインの一例である。典型的な実施形態では、コントローラ244は、1つ以上のメモリダイ212のような同じメモリデバイス210(例えば、取り外し可能なストレージカード又はパッケージ)内に含まれる。命令、及びデータは、ライン232を介してホストとコントローラ244の間で転送され、また、ライン234を介してコントローラと1つ以上のメモリダイ212の間で転送される。
制御回路220は、リード/ライト回路230Aと230Bと協調して、メモリアレイ200に対してメモリ動作を実行する。制御回路220は、ステートマシン222、オンチップアドレスデコーダ224、及び電力制御モジュール226を有している。ステートマシン222は、メモリ動作のチップレベルの制御を提供する。オンチップアドレスデコーダ224は、ホスト又はメモリコントローラによって用いられるアドレスと、デコーダ240A、240B、242A及び242Bによって用いられるハードウェアアドレスの間のアドレスインタフェースを提供する。電力制御モジュール226は、メモリ動作中のワードライン及びビットラインに供給される電力及び電圧を制御する。一実施形態では、電力制御モジュール226は、供給電力より大きな電圧を作り出すことができる一つ以上のチャージポンプを有する。
一実施形態では、制御回路220、電力制御回路226、デコーダ回路224、ステートマシン回路222、デコーダ回路242A、デコーダ回路242B、デコーダ回路240A、デコーダ回路240B、リード/ライト回路230A、リード/ライト回路230B、及び/又はコントローラ244の一つ又は幾つかの組合せは、1つの管理回路または制御回路、或いは複数の管理回路群または制御回路群と称されることがある。1以上の管理回路または制御回路は、本明細書で記述する処理を実行する。
図4は、メモリセルアレイ200の例示的な構造を示す。一実施形態においては、メモリセルのアレイは、数多くのブロックに分割される(例えば、ブロック0−1023や、その他の量など)。フラッシュEEPROMシステムに一般的であるように、ブロックは消去の単位である。すなわち、各ブロックは共に消去される最小数のメモリセルを含む。その他の消去の単位を用いた装置も使用可能である。
1のブロックは、ビットライン(例えばビットラインBL0−BL69623)およびワードライン(WL0、WL1、WL2、WL3)を介してアクセスされるNANDストリングのセットを備えている。図4は、直列接続されることでNANDストリングを形成している、4つのメモリセルを示している。各々のNANDストリングに4つのセルが含まれているが、4個よりも少ない、或いは、4個よりも多いメモリセルを有していてよい(例えば、NANDストリングによっては、16個、32個、64個、128個やその他の数のメモリセルを有していてもよい。)各NANDストリングの一端は、(選択ラインSGDに接続されている)ドレイン選択ゲートを介して対応するビットラインに接続されており、他端は、(選択ラインSGSに接続されている)ソース選択ゲートを介してソースラインに接続されている。
各ブロックは、通常、複数のページに分割される。一実施形態においては、ページはプログラムの単位である。プログラムの他の装置も使用可能である。通常、1つ又は複数ページのデータが1列のメモリセルに記憶される。例えば、データの1以上のページが、共通ワードラインに接続されたメモリセルに記憶されてもよい。1つのページは、1つ又は複数のセクタを記憶できる。1つのセクタは、ユーザデータとオーバヘッドデータ(システムデータとも呼ばれる)を含む。オーバヘッドデータは、通常、セクタのユーザデータから算出される誤り訂正符号(Error Correction Code:ECC)とヘッダ情報を含む。コントローラ(または他の構成要素)の一部が、データがアレイにプログラムされているときにECCを計算し、データがアレイから読み出されているときにECCのチェックも行う。代わりに、ECC及び/又は他のオーバヘッドデータはそれらが関係するユーザデータとは異なるページに記憶され、または異なるブロックに記憶されることがある。ユーザデータのセクタは通常、磁気ディスクドライブ内のセクタサイズに相当する512バイトである。例えば8ページから32、64、128、或いはそれ以上のページまでの多数のページが1ブロックを形成する。異なるサイズのブロックと配置も採用することができる。
図5は、センスモジュール480と呼ばれるコア部と共通部490に分割された個々のセンスブロック300のブロック図である。一実施形態では、各ビットラインに対して個別のセンスモジュール480を用意し、一組の複数センスモジュール480に対して一つの共通部490を用意してもよい。一例として、1個のセンスブロックは、1個の共通部490と8個のセンスモジュール480を有している。グループ内の各センスモジュールは、データバス472を介して協働する共通部と通信する。一例としては、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる米国特許出願公開公報2006/0140007号を参照されたい。
センスモジュール480は、接続されたビットライン内の伝導電流が予め決められたレベルより高いか低いかを判定するセンス回路470を備えている。幾つかの実施形態では、センスモジュール480は、センスアンプと一般に呼ばれる回路を有する。センスモジュール480は、さらに、接続されたビットラインに電圧状態を設定するために用いられるビットラインラッチ482を有している。例えば、ビットラインラッチ482内で予め決められた状態がラッチされることによって、接続されたビットラインを、プログラム禁止を指定する状態(例えば、Vdd)に引き上げる(プル)する。
共通部490は、プロセッサ492、1組のデータラッチ494、及び、1組のデータラッチ494とデータバス420の間を接続するI/Oインタフェース496を備えている。プロセッサ492は計算を実行する。例えば、その機能の1つは、センスされたメモリセル内に記憶されているデータを特定し、特定されたデータを一組のデータラッチ内に記憶することである。1組のデータラッチ494は、読み出し動作において、プロセッサ492によって特定されたデータビット群を記憶するために用いられる。 一組のデータラッチ494は、プログラム動作において、データバス420から取り込んだデータビット群を記憶するためにも用いられる。取り込まれるデータビット群は、メモリ内にプログラムする予定のライトデータ(プログラムデータ)を表す。 I/Oインタフェース496は、データラッチ494とデータバス420の間のインタフェースを提供する。
読み出し又はセンス中には、システムの動作はステートマシン222の制御下にあり、ステートマシン222は(電力制御モジュール226を用いて)アドレス指定されたセルへの種々の制御ゲート電圧の供給を制御する。
メモリに用意された様々なメモリ状態に対応する様々な既定制御ゲート電圧のステップを進む毎に、センスモジュール480はこれらの電圧の1つに遷移し、バス472を介してセンスモジュール480からプロセッサ492に出力が提供される。その時点で、プロセッサ492は、センスモジュールの遷移イベントと、ステートマシンから入力ライン493を介して加えられた制御ゲート電圧についての情報によって、結果としてのメモリ状態を特定する。それから、プロセッサは、メモリ状態に対するバイナリ符号化を計算し、得られたデータビット群をデータラッチ494に格納する。コア部の別の実施形態では、ビットラインラッチ482は、センスモジュール480の出力をラッチするラッチ、及び、上記のようなビットラインラッチの二つの役割を持つ。
当然のことながら、いくつかの実装形態では複数のプロセッサ492を有することができる。一実施形態では、各プロセッサ492は出力ライン(図5には示されていない)を有し、各出力ラインは共にワイヤードOR(配線論理和)接続される。いくつかの実施形態では、出力ラインは、ワイヤードORラインに接続される前段階で反転される。この構成は、ワイヤードORの結果を受け取るステートマシンが、プログラムされる全てのビットがいつ所望のレベルに到達したかを判断できるので、プログラム処理の完了時点を判定するプログラム検証処理における素早い判定を可能にする。例えば、各ビットがその所望のレベルに到達すると、そのビット用の論理「0」がワイヤードORラインに送られる(又はデータ「1」が反転される)。全てのビットがデータ「0」を出力すると(又はデータ「1」が反転されると)、ステートマシンはプログラム処理の完了を知る。各プロセッサが8個のセンスモジュールと通信する実施形態では、(いくつかの実施形態において)ステートマシンはワイヤードORラインを8回読み出す必要があってもよいし、あるいは、協働するビットラインの結果を蓄積するための論理をプロセッサ492に追加し、ステートマシンがワイヤードORラインを一度だけ読み出せば良いようにしてもよい。
データラッチスタック494は、センスモジュールに対応するデータラッチのスタックを有する。一実施形態では、センスモジュール480毎に3個(或いは4個或いはその他の数の)データラッチが存在する。一実施形態では、ラッチは夫々1ビットである。
プログラム又は検証処理の間、プログラムされるべきデータはデータバス420から1組のデータラッチ494内に記憶される。検証処理の間、プロセッサ492は、所望のメモリ状態に対する検証メモリ状態を監視する。その2つが一致したとき、プロセッサ492は、プログラム禁止を指定する状態にビットラインを引き上げる(プルする)ようにビットラインラッチ482を設定する。これにより、たとえプログラムパルスがその制御ゲートに影響しても、ビットラインに接続したメモリセルがさらにプログラムされないようにすることができる。他の実施形態では、プロセッサが最初にビットラインラッチ482をロードし、センス回路が検証処理中にそれに禁止値を設定する。
いくつかの実装形態では、(必須ではないが)データラッチはシフトレジスタとして実装され、内部に記憶されたパラレルデータをデータバス420用にシリアルデータに変換したり、その逆を行ったりする。好適な一実施形態では、m個のメモリセルのリード/ライトブロックに対応する全てのデータラッチを相互にリンクしてブロックシフトレジスタを構成し、シリアル転送によってデータのブロックを入力または出力できるようにする。特に、リード/ライトモジュールの一群のデータラッチのそれぞれが、データバスへ或いはデータバスからデータを順に転送するようにリード/ライトモジュールのバンクを構成し、一群のデータラッチがあたかもリード/ライトブロック全体のシフトレジスタの一部であるかのようにしてもよい。
読み出し動作やセンスアンプについてのさらなる情報は次の文献に記載されている。(1)米国特許出願公開2004/0057287号、「Non-Volatile Memory And Method With Reduced Source Line Bias Errors」、2004年3月25日公開、(2)米国特許出願公開2004/0109357号、「Non-Volatile Memory And Method with Improved Sensing」、2004年6月10日公開、(3)米国特許出願公開20050169082号、(4)米国特許出願公開2006/0221692号、「Compensating for Coupling During Read Operations of Non-Volatile Memory」、発明者Jian Chen、2005年4月5日出願、及び、(5)米国特許出願第11/321,953号、「Reference Sense Amplifier For Non-Volatile Memory」、発明者Siu Lung Chan及びRaul−Adrian Cernea、2005年12月28日出願。これら5個の特許文献の全ては、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。
成功した(検証を含む)プログラム処理の最後において、メモリセルの閾値電圧は、必要に応じて、プログラムされたメモリセルの1つ又は複数の閾値電圧の区分内、或いは、消去されたメモリセルの閾値電圧の区分内となる。各メモリセルが3ビットデータを記憶する場合における、メモリセルアレイについての閾値電圧区分(或いはデータ状態)の例を図6に示す。この一方で、他の実施形態では、1メモリセルあたり3ビットよりも多い、或いは3ビットよりも少ないデータを記憶するとしてもよい(例えば、1メモリセルあたり4ビット以上のデータを記憶するなど)。
図6の例では、各々のメモリセルは3ビットのデータを保持する。よって、8つの有効なデータ状態S0−S7が存在する。一実施形態では、データ状態S0は0ボルトより低く、データ状態S1−S7は0ボルトより高い。他の実施形態として、8つのデータ状態の全てが0ボルトより高い場合や、その他のアレンジが実行可能である。一実施形態では、S0の閾値電圧区分がS1−S7の区分よりも広い。
各々のデータ状態は、メモリセルに記憶された3ビットデータの固有の値に対応する。一実施形態では、S0=111,S1=110,S2=101,S3=100,S4=011,S5=010,S6=001,S7=000,である。データ状態S0−S7の他のマッピングも使用することができる。一実施形態では、1つのメモリセルに記憶されている全てのビットのデータは、同一の論理ページに記憶される。他の実施形態では、1つのメモリセルに記憶されているビットのデータの各々は、異なる論理ページに対応する。従って、3ビットのデータを記憶している1つのメモリセルは、第1ページ、第2ページ、第3ページのデータを含んでいる。いくつかの実施形態では、同一のワードラインに接続された全てのメモリセルが、同一の3ページのデータを記憶するとされる。いくつかの実施形態では、1つのワードラインに接続されたメモリセルが異なるセットのページに分類される(例えば、偶数および奇数ビットラインや、他の配列によって)。
いくつかの先行技術の装置では、メモリセルが消去されて状態S0となる。メモリセルは、状態S0から状態S1−S7の何れかへプログラムされてもよい。一実施形態では、フルシーケンスプログラミングとして知られている、消去された状態S0からプログラムされた状態S1−S7の何れかに直接にプログラムする方法を行うことができる。例えば、メモリセル群内の大多数のメモリセルが消去状態S0になるように、プログラム対象のメモリセル群が最初に消去されてもよい。あるメモリセルが状態S0から状態S1へプログラムされる間に、他のメモリセルが状態S0から状態S2へ、状態S0から状態S3へ、状態S0から状態S4へ、状態S0から状態S5へ、状態S0から状態S6へ、状態S0から状態S7へ、プログラムされる。フルシーケンスプログラミングは、図6の7つの曲線状の矢印を用いて図示されている。
図7A−7Iは、不揮発性メモリにプログラムするための3つのステップの処理を示している。第1ステップの前に、状態S0の消去閾値区分となるように、メモリセルが消去される。図7A−7Iの処理では、各々のメモリセルが3ビットのデータを記憶しており、各々のビットは異なるページに属すると仮定する。データの第1ビット(一番左のビット)は、第1ページと関連する。真ん中のビットは、第2ページと関連する。一番右のビットは、第3ページと関連する。データとデータ状態との相関は、以下の通りである:S0=111,S1=110,S2=101,S3=100,S4=011,S5=010,S6=001,S7=000。しかしながら他の実施形態では、他のデータコード化配列も使用可能である。
(図7Aに示すように)第1ページにプログラムする際において、ビットをデータ“1”にする場合には、メモリセルは状態S0が維持される(閾値電圧区分502)。ビットをデータ“0”にする場合には、メモリセルにプログラムが行われ、状態S4となる(閾値電圧区分504)。隣接するメモリセルがプログラムされた後、隣接するフローティングゲート間の容量結合により、図7Bに示すように、状態S4が広くなることがある。状態S0も広くなることがあるが、S0とS1の間には十分な余裕があるため、その影響を無視できる。フローティングゲート間の結合現象についての詳細は、米国特許第5,867,429号および米国特許第6,657,891号に開示されており、両公報は全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。
第2ページをプログラムする際において(図7Cを参照)、メモリセルが状態S0であり第2ページのビットをデータ“1”にする場合には、メモリセルは状態S0が維持される。いくつかの実施形態では、第2ページのプログラム処理は閾値電圧区分501を狭めて新たなS0とすることができる。メモリセルが状態S0であり第2ページにプログラムするデータが“0”である場合には、メモリセルは状態S0へ移される(閾値電圧区分506)。状態S2は、C*の検証ポイント(最低電圧)を有する。メモリセルが状態S4でありメモリセルにプログラムするデータが “1”である場合には、メモリセルは状態S4が維持される。しかしながら図7Cに示すように、状態S4についてメモリセルを閾値電圧区分504から閾値電圧区分508へ移動することによって、状態S4は狭められる。閾値電圧区分508は、(閾値電圧区分504のE**と比較して)E*の検証ポイントを有する。メモリセルが状態S4であり第2ページにプログラムするデータが“0”である場合には、メモリセルの閾値電圧は、G*の検証ポイントを有する状態S6(閾値電圧区分510)へ移動される。
隣接するメモリセルがプログラムされた後、隣接するフローティングゲート間の結合により、図7Dの閾値電圧区分506,208,510に示すように、状態S2,S4,S6が広くされる。時には、状態S0も広くなる場合がある。
図7E,7F,7Gおよび7Hは、第3ページのプログラムを示している。プログラムを表すために1つの図を用いてもよいが、見やすくするために、処理を4つの図に示す。第2ページがプログラムされた後では、夫々のメモリセルは状態S0、S2,S4、S6の何れかとなる。図7Eは、第3ページにプログラムが行われる、状態S0のメモリセルを表している。図7Fは、第3ページにプログラムが行われる、状態S2のメモリセルを表している。図7Gは、第3ページにプログラムが行われる、状態S4のメモリセルを表している。図7Hは、第3ページにプログラムが行われる、状態S6のメモリセルを表している。図7Iは、メモリセル群に図7E、7F、7G、7Hの処理が(一斉に、または連続的に)実行された後における、閾値電圧区分を示している。
メモリセルが状態S0であり、第3ページのデータが“1”である場合には、メモリセルは状態S0が維持される。第3ページのデータが“0”である場合には、メモリセルの閾値電圧がBの検証ポイントを有する状態S1へ上昇される(図7E参照)。
メモリセルが状態S2であり、第3ページにプログラムされるデータが“1”である場合には、メモリセルは状態S2が維持される(図7F参照)。しかしながら幾つかのプログラムでは、閾値区分506を狭めて、Cボルトの検証ポイントを有する新たな状態S2とすることができる。第3ページにプログラムされるデータが“0”である場合には、メモリセルはDボルトの検証ポイントを有する状態S3にプログラムされる。
メモリセルが状態S4であり、第3ページにプログラムされるデータが“1”である場合には、メモリセルは状態S4が維持される(図7G参照)。しかしながら幾つかのプログラムでは、閾値区分508を狭めて、Eの検証ポイントを有する新たな状態S4とすることができる。メモリセルが状態S4であり、第3ページにプログラムされるデータが“0”である場合には、メモリセルの閾値電圧がFの検証ポイントを有する状態S5へ上昇される。
メモリセルが状態S6であり、第3ページにプログラムされるデータが“1”である場合には、メモリセルは状態S6が維持される(図7H参照)。しかしながら幾つかのプログラムでは、閾値区分510を狭めて、Gの検証ポイントを有する新たな状態S6とすることができる。第3ページのデータが“0”である場合には、メモリセルの閾値電圧がHの検証ポイントを有する状態S7へプログラムされる。第3ページのプログラムが終了すると、メモリセルは図7Iに示す8つの状態のうち、何れか1つの状態となる。
図8は、セットまたは複数のメモリセルの(複数の)ページへのプログラム順序の一例を示す図である。このテーブルは、4本のワードライン(WL0、WL1、WL2およびWL3)についてのプログラム順序を表している。しかしながら、このテーブルは、4本より多いまたは少ないワードラインについても適用可能である。WL0に接続されたメモリセルの第1ページがプログラムされ、続いてWL1に接続されたメモリセルの第1ページがプログラムされ、続いてWL0に接続されたメモリセルの第2ページがプログラムされ、続いてWL2に接続されたメモリセルの第1ページがプログラムされ、続いてWL1に接続されたメモリセルの第2ページがプログラムされ、などとなる。
図9A〜Cに、4つのデータ状態を用いてメモリセル当り2ビットのデータを記憶する不揮発性メモリセルの、他のプログラム方法を示す。例えば、状態Eが消去された状態で、状態A、BおよびCがプログラムされた状態と仮定する。状態Eはデータ11を記憶している。状態Aはデータ01を記憶している。状態Bはデータ10を記憶している。状態Cはデータ00を記憶している。隣り合った状態Aと状態Bの間で双方のビットが変化するので、これはノングレイコーディングの例である。データをデータの物理的状態に符号化する他の方法も用いることが可能である。それぞれのメモリセルが2ページ分のデータを記憶している。参照目的で、これらのページのデータを下位ページと上位ページと呼ぶが、別のラベルを付けることも可能である。図9A〜Cのプロセスに対する状態Aを参照して、上位ページデータは0、下位ページデータは1とする。状態Bを参照して、上位ページデータは1、下位ページデータは0とする。状態Cを参照して、双方のページはデータ0を記憶する。
図9A〜Cのプログラミングプロセスは、2つのステップのプロセスである。第1のステップでは、下位ページをプログラムする。この下位ページがデータ1の状態にとどまることになっている場合、メモリセルの状態は状態Eのままである。このデータが0にプログラムされることになっている場合、メモリセルが状態B’にプログラムされるように、メモリセルの閾値電圧を引き上げる。そこで図9Aに、状態Eから状態B’にメモリセルをプログラミングする様子を示す。図9Aに示す状態B’は中間状態Bである。したがって、検証目標レベルを、Vvbより低いVvb’として示す。
1つの実施形態では、あるメモリセルが状態Eから状態B’にプログラムされた後では、NANDストリング中のその隣のメモリセル(WLn+1)はその下位ページに対してプログラムされる。これによって、状態B’の閾値電圧分布を、図9Bの閾値電圧分布560として示す分布にまで広げる作用がある。この閾値電圧分布の見かけ上の拡大は、上位ページをプログラミングするときに修正される。
図9Cは、上位ページをプログラミングするプロセスを示している。メモリセルが消去された状態Eにあって上位ページが1のままとどまるのであれば、このメモリセルは状態Eのままである。メモリセルが状態Eにあってその上位ページデータを0にプログラミングすることになっているのであれば、このメモリセルの閾値電圧を引き上げて、メモリセルが状態Aとなるようにする。メモリセルが中間閾値電圧分布50中にあって、上位ページデータが1にとどまることになっている場合、このメモリセルは最終状態Bにプログラムされる。メモリセルが中間閾値電圧分布560中にあって、上位ページデータがデータ0になることになっている場合、このメモリセルの閾値電圧を引き上げて、メモリセルが状態Cとなるようにする。図9A〜Cは4つのデータ状態と2つのページに対する一例を示しているが、図9A〜Cによって示される概念は、4つ以上又は4つ未満の状態や、2ページ以上又は2ページ未満である他の実施形態にも適用することができる。
図10は、選択されたワードラインに接続されているメモリセルのプログラム処理を説明するフローチャートである。図10の処理の一の実装形態では、メモリセルの劣化を均一に維持するために、メモリセルには事前プログラムが行われる(ステップ550)。一実施形態では、メモリセルは、状態7や、ランダムパターンや、その他のパターンに事前プログラムされる。いくつかの実装形態では、事前プログラムを行う必要がない。
ステップ552では、プログラムに先立って、メモリセルが(ブロック単位又は他の単位で)消去される。一実施形態では、ソースとビットラインをフローティング状態にしておきながら、選択されたブロックのワードラインを接地し、十分な時間の間pウェルを消去電圧(例えば20ボルト)にまで上昇させることによってメモリセルが消去される。容量結合のため、非選択ワードライン、ビットライン、選択ライン、及び、ソースもまた、消去電圧のかなりの割合の電圧まで上昇する。そのため、選択されたメモリセルのトンネル酸化物層に強力な電場が加わり、主としてファウラ−ノルドハイムトンネル効果によってフローティングゲートの電子が基板側に放出されて、選択されたメモリセルのデータが消去される。電子がフローティングゲートからp−ウェル領域に移動するにつれて、選択されたセルの閾値電圧が低下する。消去は、メモリアレイ全体、別々のブロック、又はセルの他の単位で行うことができる。一実施形態では、メモリセルが消去された後、全ての消去済みのメモリセルが状態S0となる(図6参照)。
ステップ554では、消去されたメモリセルの消去閾値電圧の区分を狭めるために、ソフトプログラムが実行される。いくつかのメモリセルは、消去処理の結果として必要以上に低い消去状態にあってよい。ソフトプログラムにより、より深く消去されたメモリセルの閾値電圧ほど、消去検証レベルに近づくように移動させることができる。例えば図6に示すように、ステップ554は、状態S0と関連する閾値電圧区分を狭めるステップを含むことがあり得る。ステップ556では、本明細書で述べたとおり、ブロックのメモリセルにプログラムが行われる。図10の処理は、上述した多様な回路を用いたステートマシンの指示によって実行されうる。他の実施形態では、上述した多様な回路を用いたコントローラの指示によって実行されうる。図10の処理の実行後に、ブロックのメモリセルは読み出し可能となる。
図11は共通ワードラインに接続されているメモリセルにプログラムを実行する際のプロセスの一実施形態を表すフローチャートである。図10のプロセスは、図10のステップ556において1回または複数回実施されうる。例えば、図11の処理は、図6のフルシーケンスプログラミングを実行するために使用することができ、その場合には図11の処理は各々のワードラインについて1回実行されうる。一実施形態では、プログラムプロセスは、ソースラインの最も近くに位置するワードラインから開始して、ビットライン側へ向かって順番に実施される。図11のプロセスは、図7A−Iのプログラム処理に対して、ワードラインのデータのページにプログラムを行うためにも使用しうる。この場合には、各々のワードラインについて図11の処理を3回行うことができる。図11の処理は、図9A−Cのプログラム処理に関して、ワードラインのデータのページにプログラムを行うためにも使用しうる。その場合、図11の処理は、各々のワードラインについて2回行われる。他の変更形態もまた使用可能である。図11の処理はステートマシン222の指示によって実行される。
通常、プログラム処理において制御ゲートに印加されるプログラム電圧は、連続するパルスとして印加される。プログラムパルスの合間には、検証処理を可能とするための複数の検証パルスが存在する。多くの実装形態では、連続するパルスの各々の大きさが、所定のステップサイズで増加する。図11のステップ608では、プログラム電圧(Vpgm)が初期値(例えば、12ボルトまでの電圧など、その他の適切な値)に初期化されると共に、ステートマシン222によって維持されるプログラムカウンタPCが1に初期化される。ステップ608において、プログラム信号Vpgmのプログラムパルスが、選択ワードライン(プログラム用に選択されたワードライン)に印加される。非選択ワードラインは、従来知られる昇圧方法を実行することで、1以上の昇圧電圧(例えば、8ボルトまでの電圧)を受ける。メモリセルがプログラムされる場合には、対応するビットラインが接地される。一方、メモリセルが現在の閾値電圧を維持する場合には、プログラムを禁止するために、対応するビットラインがVDDに接続される。昇圧方式に関するさらなる情報は、米国特許第6,859,397号、および、米国特許出願第11/555,850号に記載されている。これらの両方の文献の内容は、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。
ステップ610では、選択ワードラインに接続されている全てのメモリセルが一緒にプログラムされるように、選択ワードラインに接続されている全てのメモリセルにプログラムパルスが一斉に印加される。すなわち、全てのメモリセルは、同一時間(または重複した時間)にプログラムされる。このようにして、選択ワードラインに接続されている全てのメモリセルは、プログラム対象から除外されない限り、一斉に閾値電圧を変更することができる。
ステップ612では、適切な一組の目標レベルを使用して、選択されたメモリセルのデータ状態が検証される。図1のステップ612は、1つ以上の検証処理を有している。一般的に、検証処理および読み出し処理の期間では、関連するメモリセルの閾値電圧がそれらのレベルに到達しているか否かを判断するために、選択されたワードラインが電圧に接続され、その電圧レベルが各々の読み出しおよび検証処理において特定される(例えば、図7Iの検証レベルB,C,D,E,F,GおよびHを参照)。ワードライン電圧を印加した後に、ワードラインに印加された電圧に応じてメモリセルがターンオンしたか否かを判定するために、メモリセルの伝導電流が測定される。所定値よりも大きい伝導電流が測定される場合には、メモリセルがターンオンしており、ワードラインに印加された電圧がメモリセルの閾値電圧よりも大きいと推定される。所定値よりも大きい伝導電流が測定されない場合には、メモリセルがターンオンしておらず、ワードラインに印加された電圧がメモリセルの閾値電圧よりも大きくないと推定される。
読み出しまたは検証処理において、メモリセルの伝導電流を測定するためには多くの方法がある。一例としては、センスアンプの専用キャパシタへの伝導電流の放電速度または充電速度によって、メモリセルの伝導電流を測定してもよい。別の例としては、選択したメモリセルの伝導電流が、メモリセルを備えるNANDストリングの対応するビットラインを放電させる(または放電させない)よう構成してもよい。ビットラインが放電されたか否かを調べるために、一定期間後に、ビットラインの電圧が測定される。ここで述べる技術は、検証および読み出しについての他の周知技術ついても適用しうることに留意されたい。検証/読み出しについてのさらなる情報は、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる下記の特許文献に記載されている。(1)米国特許出願公開2004/0057287号、「Non-Volatile Memory And Method With Reduced Source Line Bias Errors」、2004年3月25日公開、(2)米国特許出願公開2004/0109357号、「Non-Volatile Memory And Method with Improved Sensing」、2004年6月10日公開、(3)米国特許出願公開20050169082号、及び、(4)米国特許出願公開2006/0221692号、「Compensating for Coupling During Read Operations of Non-Volatile Memory」、発明者Jian Chen、2005年4月5日出願。
選択されたメモリセルの閾値電圧が適切な目標レベルに達していることが検知された場合には、例えばそのメモリセルのビットライン電圧がその後のプログラムパルスの間Vddまで高められることにより、そのメモリセルは以後のプログラムから除外される。
図1へ戻り、ステップ614において、全てのメモリセルが目標閾値電圧に到達したか否かが確認される。到達している場合には、全ての選択されたメモリセルがプログラムされていると共に目標状態が検証されているため、プログラム処理が完了し成功している。ステップ616において「合格」ステータスが通知される。ステップ614の幾つかの実装形態では、少なくとも予め決められた数のメモリセルが適切にプログラムされたことが検証されたか否かがチェックされることに留意されたい。この予め決められた数は、全メモリセル数よりも少なくてもよく、従って、全メモリセルが適切な検証レベルに到達する前にプログラム処理が終了し得る。プログラムに成功しなかったメモリセルは、読み出し処理におけるエラー訂正によって訂正され得る。
ステップ614において、全てのメモリセルが目標閾値電圧に到達しているのではないと判断された場合、プログラム処理は継続する。ステップ618では、プログラムカウンタPCがプログラム限度値(PL)に対してチェックされる。プログラム限度値の一例は20である。しかしながら、これ以外の値の使用も可能である。プログラムカウンタPCがプログラム限度値未満でない場合には、ステップ630にて、プログラムに成功していないメモリセルの数が既定数以下かどうかが判定される。プログラムに失敗したメモリセルの数が既定数以下の場合には、ステップ632にて、プログラム処理に合格のフラグが立てられ、合格のステータスが通知される。多くの場合、プログラムに失敗したメモリセルは、読み出し処理においてエラー訂正を使って訂正され得る。しかし、プログラムに失敗したメモリセルの数が既定数よりも多い場合には、ステップ634にて、プログラム処理に失敗したことを示すフラグが立てられ、失敗ステータスが通知される。
ステップ618において、プログラムカウンタPCがプログラム制限値PL未満であると判断された場合には、ステップ620に進む。ステップ620では、プログラムカウンタPCが1増加され、プログラム電圧Vpgmが次の大きさに段階的に増加される。例えば、次のパルスが前のパルスに対して1ステップサイズ分(例えば、0.1〜0.4ボルトのステップサイズ)大きくされる構成としてもよい。ステップ620の後、処理はステップ610へ戻り、別のプログラムパルスが選択ワードラインに印加される。
フラッシュメモリセルにプログラムする場合(例えば、図11のステップ610の間)には、プログラム電圧が制御ゲートに印加され、ビットラインが接地される。P−ウェルから発生した電子が、フローティングゲートに注入される。フローティングゲートに電子が蓄積されると、フローティングゲートは負に帯電し、メモリセルの閾値電圧が上昇する。プログラムされるメモリセルの制御ゲートにプログラム電圧を印加するために、プログラム電圧が適切なワードラインに印加される。上述したように、ワードラインは、同一ワードラインを使用する他のNANDストリングの各々での、1つのメモリセルに接続される。同一ワードラインに接続されている全てのメモリセルにプログラムすることなく、ワードライン上のあるメモリセルをプログラムすることが要求される場合に、問題が発生する。そのワードラインに接続されている全てのメモリセルにプログラム電圧が印加されるため、ワードライン上の非選択メモリセル(プログラムされないセル)が何らかの事情によりプログラムされてしまうことがある。選択ワードライン上の非選択メモリセルに対する意図しないプログラムは、プログラム外乱と呼ばれる。
プログラム外乱を防止するために、幾つかの技術を採用することができる。
自己昇圧法として知られている1つの方法では、非選択ビットラインが電気的に隔離され、プログラムの期間中において非選択ワードラインにVpass(例えば8〜10ボルト)が印加される。非選択ワードラインが非選択ビットラインと対になり、非選択ワードラインのチャネル領域に電圧を発生させ、これによってプログラム外乱を軽減させる。
プログラム外乱を減少させる他の技術として、局所自己昇圧法(LSB)と呼ばれる技術がある。LSBの技術は、禁止されているメモリセルのチャンネル領域から、これまでにプログラムされたメモリセルのチャンネル領域を隔離する特性がある。プログラムされるメモリセルのビットラインは0ボルトに設定され、プログラム禁止されるメモリセルのビットラインはVdd(供給電圧)に設定される。プログラム電圧によって選択ワードラインが駆動される。選択ワードラインに隣接するワードラインは0ボルト(分離電圧)とされ、残りの非選択ワードラインはVpassとされる。図12Aは、LSBが適用されたNANDストリングの一例である。NANDストリングは、メモリセル804, 806, 808, 810, 812, 814, 816 および 818を含んでいる。それぞれのメモリセルは、制御ゲート(CG)、フローティングゲート(FG)、ソース/ドレイン領域830を有している。NANDストリングの一端にはソース側選択ゲート822が存在し、NANDストリングの他端にはドレイン側選択ゲート824が存在する。NANDストリングは、ビットラインコンタクト834を介してビットラインに接続され、ソースラインコンタクト832を介してソースラインに接続される。以上のように、選択メモリセル812にはプログラム電圧Vpgmが印加され、2つの隣接メモリセル(810および814)には0ボルトが印加され、他の非選択ワードラインにはVpassが印加される。
プログラム外乱を減少させる他の手法として、選択ワードラインのソース側の隣接セルのみを0ボルトにし、他の全ての非選択ワードラインにVpassが印加される、消去領域自己昇圧法(EASB)がある。米国特許第6,859,397号には、プログラム外乱、LSB、EASB、およびプログラム中の外乱を減少させるための他の手法が記載されている。
プログラム外乱を減少させる他の手法として、修正消去領域自己昇圧法(REASB)と呼ばれる手法がある。0ボルト(または他の分離電圧)が印加されているワードラインと選択ワードラインの間に、(Vpassと0ボルトの間の)中間電圧が印加されているワードラインが存在する点を除いて、REASBはEASBと類似している。例えば、図12Bは、REASBが適用されたNANDストリングの図である。メモリセル812がプログラム対象に選択され、メモリセル812にプログラム電圧Vpgmが印加されていることに留意されたい。選択メモリセルの次のメモリセルには、中間電圧Vintが印加されている。メモリセル808には、分離電圧(例えば0ボルト)が印加される。他の全ての非選択メモリセルには、Vpassが印加される。プログラム外乱を減少させるための様々な技術が、Gerrit Jan HeminkおよびShih-Chung Leeによって2006年9月27日に出願された米国特許出願第11,535,634号「Apparatus with Reduced Program Disturb in Nonvolatile Storage」にもまた記載されている。上述した技術は、図11のステップ610の間に行われるプログラム外乱を減少させるための技術であることに留意されたい。
従来の読み出し処理では、選択ワードライン(読み出されるメモリセルに接続されたワードライン)には、Vcgr(検証処理の間のVcgv)と呼ばれる比較電圧が印加される。残りのワードラインには、Vreadが印加される。Vreadは、非選択メモリセルが全てターンオンして電流が流れることを保証するために十分に高い電圧である。しかしながら、非選択ワードラインに他の電圧を印加する、様々な他の読み出し技術が存在する。例えば、米国特許出願公開2007/0206426号、2007年9月6日公開には、選択ワードラインに隣接するワードラインへ補償電圧を印加する、データ読み出し用システムが記載されている。図12Cは、当該処理をNANDストリングスに適用した図である。図12Cに示すように、選択メモリセル812にはVcgrが印加され、隣接メモリセル814にはVreadxが印加され、他の全ての非選択ワードラインにはVreadが印加されている。電圧Vreadxの値は、フローティングゲート間のカップリングを補償するためにどれほどの補償が必要かによって定まる。他の非関連のワードラインに他の電圧を利用するという、別の技術もある。
上述のように、プログラムの期間中では、大部分のワードラインにVpassが印加される。しかしながら一部のワードラインは、0ボルトや、0ボルト以外の他の分離電圧や、1以上の中間電圧が印加されるように、個別に制御される必要がある。同様に、読み出し処理の期間中では、大部分のワードラインにVreadが印加される。しかしながら、幾つかのワードラインは個別に制御される必要がある。従って、プログラムおよび読み出し工程では、システムは、選択ワードラインおよび幾つかの他のワードラインを個別に(ワードラインごとに)制御する必要がある。しかしながら、残りの非選択ワードラインは、大部分の非選択ワードラインと共通する電圧レベルとすることができ、(ワードラインごとの)個別の制御が要求されない。
一実施形態は、全てのワードラインを、隣接するワードラインのグループに分割するステップを備える。1本のNANDストリングが64個のメモリセルを備える例を考える。そのようなシステムでは、64本のワードラインが必要とされる。一例では、複数のワードラインが、隣り合う8本のワードラインによる8つのグループに分割される。グループ0はワードラインWL0−WL7を備え、グループ1はワードラインWL8−WL15を備え、グループ2はワードラインWL16−WL23を備え、グループ3はワードラインWL24−WL31を備え、グループ4はワードラインWL32−WL39を備え、グループ5はワードラインWL40−WL47を備え、グループ6はワードラインWL48−WL55を備え、グループ7はワードラインWL56−WL63を備える。
一実施形態では、データアクセス処理の要求を受信すると、システムは、どのワードラインが選択ワードラインであるか、および、どのグループがその選択ワードラインを含むかを判断する。選択ワードラインを含むグループ、および、選択ワードラインを包含するグループに隣接するグループは、個別に制御される。従って、どのワードラインが個別に制御されるかの選択は、選択ワードラインとの近さに基づいて行われる。ワードラインの他のグループは全て、VreadやVpassなどの共通する信号を受信する。
ここで述べた技術の1つの利点は、ワードラインを駆動するために使われるドライバの数を減少させることができる点である。不揮発性メモリシステムにおいて、ドライバおよび電圧発生器(または他のタイプの発生源)の数を、64個のワードラインドライバを有する場合よりも減少させることができる。一例では、25個のワードラインドライバを備えることができる。24個のワードラインドライバは、上述した8本のワードラインの3つのグループを個別にコントロールするために用いられる。また、25番目のワードラインドライバは、これらの3つのグループ外のワードラインを、VreadまたはVpassのどちらかで駆動するために用いることが可能である。個別に制御される24個のワードラインドライバは、3つのセットにグループ分けされる。第1のセットは、CGA0−CGA7と呼ばれる8個のドライバを備えている。第2のセットは、CGB0−CGB7の8個のドライバを備えている。第3のセットは、CGC0−CGC7のドライバを備えている。
図13は、ワードラインがどのような方法で様々なドライバ(および電圧発生器)に接続されるかを示すグラフである。縦軸は、各々のワードラインを表すと共に、どのようにワードラインが接続されるかを表すために用いられる。横軸は、全てのワードラインを表すと共に、プログラムまたは読み出し対象として選択されたワードラインを示す。どのワードラインがプログラム/読み出し対象に選択されたかが確認された後に、そのワードラインが横軸上で見つけ出される。グラフを垂直上向にたどると、各ワードラインの接続状態の割り当てを見つけることができる。図13の実施例では、グループ0,3,6がCGUとCGAのどちらか一方に接続され、グループ1,4,7がCGBとCGUのどちらか一方に接続され、グループ2,5がCGCとCGUのどちらか一方に接続される。例えば、ワードラインWL0−WL15の何れかがプログラム/読み出しの対象に選択された場合には、WL0−WL7がCGA0−CGA7に接続され、WL8−WL15がCGB0−CGB7に接続され、WL16−WL23がCGC0−CGC7に接続され、WL24−WL63がCGUに接続される。CGUは、非選択ワードラインに供給される共通電圧であり、VreadやVpassやそれらに類似する電圧を使用しうることに留意されたい。プログラム対象に選択されたワードラインがWL32−WL39の何れかを含む場合には、ワードラインWL0−WL23がCGUに接続され、WL24−WL31がCGA0−CGA7へ、ワードラインWL32−WL39がCGB0−CGB7に接続され、ワードラインWL40−WL47がCGC0−CGC7に接続され、ワードラインWL48−WL63がCGUに接続される。
図14は、図13のグラフに記載されたスイッチングを実行可能なシステム/チップ212の構成の、一実施形態を示す図である。図14は、電力制御モジュール226に内蔵されている電圧発生器群702、ドライバ群704およびブリッジ回路706を示している。しかしながら、これらの要素は、システム内の他の回路の一部となることが可能である。電圧発生器群702は、何れの電圧を生成するかを指示する信号をステートマシン222から受信する。よって、電圧は個別にコントロール可能とされる。電圧発生器群702は少なくとも25個の電圧を発生するために、少なくとも25個の電圧発生器を備える。他の実施形態では、25より多いまたは少ない電圧発生器を用いることもできる。電圧発生器の各々は、ドライバ群704に備えられる。従って、一実施形態では、制御可能な電圧を供給する25個のドライバが存在する。しかしながら、他の実施形態では、25個より多いまたは少ないドライバを用いることもできる。ドライバは、電圧発生器群702で生成された様々な電圧に接続してそれらを駆動するために用いられる。一実施形態では、電圧発生器と組み合わされたドライバは、電圧源とみなされる。他の実施形態では、ドライバが電圧源とみなされるか、または電圧発生器が電圧源とみなされる。信号源は、最初に信号を生成したデバイスに限定されるものではない。
25個のドライバからブリッジ回路706へ、電圧が供給される。ブリッジ回路706は、CGIラインとデコーダを介して、全てのワードラインに接続されている。上記の例では、64本のワードラインおよび25個のドライバが存在する。よって、ブリッジ回路706への入力は、個々に制御可能なワードラインのための24個の信号と、共通ワードライン信号の1つの信号とを含む25個の信号を含んでいる。ブリッジ回路706の出力は、CGIラインと呼ばれる64本のシグナルラインを含んでいる。ブリッジ回路706は、適切なドライバをCGIシグナルラインに接続する。CGIラインはデコーダを介してワードラインに接続される。上述したように、ワードラインはメモリセルに接続される。一実施形態では、32本のCGIラインが、デコーダ240Aを介してアレイ200の一方の側のワードラインに接続される。また、32本のCGIラインが、デコーダ240Bを介してアレイ200の他方の側のワードラインに接続される。
一実施形態では、ブリッジ回路706は多数のスイッチを備える。図15は、ブリッジ回路706の構成要素の一例を示す図である。ブリッジ回路706は、ステートマシン222からゾーンアドレスを受信するスイッチ制御回路708を備える。図13のグラフへ戻ると、横軸は6つのゾーンまたはワードライン(ゾーン0、ゾーン1、ゾーン2、ゾーン3、ゾーン4、およびゾーン5)に分かれている。ゾーン0はWL0−WL15に対応し、ゾーン1はWL16−WL23に対応し、ゾーン2はWL24−WL31に対応し、ゾーン3はWL32−WL39に対応し、ゾーン4はWL40−WL47に対応し、ゾーン5はWL48−WL63に対応する。適切なゾーンの指示が、ステートマシンからスイッチ制御回路708へ送信される。他の実施形態では、ステートマシンが、メモリアドレスまたはワードラインアドレスをスイッチ制御回路708へ送信する。スイッチ制御回路708がステートマシンから受信した情報は、ワードラインを、共通電圧または個別に制御される電圧のどちらに接続するかを決定するために用いられる。
図16は、708の動作を表す真理値表である。第1列(WL0−15)はゾーン0に対応し、第2列(WL16−23)はゾーン1に対応し、第3列(WL24−31)はゾーン2に対応し、第4列(WL32−39)はゾーン3に対応し、第5列(WL40−47)はゾーン4に対応し、第6列(WL48−63)はゾーン5に対応する。スイッチ制御回路708の出力は、8つの出力信号(connect0to7, connect8to15, connect16to23, connect24to31, connect32to29, connect40to47, connect48to55,および connect56to63)を含んでいる。図16のテーブルは、ステートマシン222によってどのゾーンが選択されたかに基づいて、これらの出力信号の各々の値を指示する。これらの8つの出力信号は、多数のスイッチを制御するために用いられる。例えば、図15に示すように、出力信号connect0to7は、シグナルラインCGI0、CGI1、...CGI7のためのスイッチに接続される。これらのシグナルラインは、ワードラインに接続されている。例えば、CGI0はワードラインWL0に接続され、CGI1はワードラインWL1に接続され、...CGI7はワードラインWL7に接続されている。CGI0用のスイッチは入力をCGA0とCGUの間で選択し、CGI1用のスイッチは入力をCGA1とCGUの間で選択し、...、CGI7用のスイッチは入力をCGA7とCGUの間で選択する。図13から分かるように、各々のワードラインは、CGA、CGB、CGCのうちから事前に選択された何れか1つとCGUとの間で切り替えられる。
図17は、図15のスイッチ動作を実行するための一実施例を示す回路図である。例えば、図17は、図15の囲み716内の構成要素の一実装例を表している。図17の構成要素は、他の出力信号のために他の多数のスイッチを動作させるために用いることも可能である。図17では、connect0to7の出力が、トランジスタ722のベース端子およびインバータ720の入力端子に送出される。インバータ720の出力は、トランジスタ724のベース端子に供給される。トランジスタ722はまた、グランド、トランジスタ726およびトランジスタ728に接続されている。トランジスタ726および728は、電源に接続されている。トランジスタ730のベース端子は、トランジスタ726,728および724から入力を受ける。トランジスタ730は信号CGI0およびCGA0に接続され、選択的にCGI0をCGA0に接続するために用いられる。トランジスタ734...738は、トランジスタ730と同様に制御される。トランジスタ732のベース端子は、トランジスタ722および726から入力を受ける。トランジスタ736...740は、トランジスタ732と同様に制御される。トランジスタ732は選択的にCGI0をCGUに関連付けるために用いられ、トランジスタ734は選択的にCGI1をCGA1に関連付けるために用いられ、トランジスタ736は選択的にCGI1をCGUに関連付けるために用いられ、...、トランジスタ738は選択的にCGI7をCGA7に関連付けるために用いられ、トランジスタ740はCGI7をCGUに関連付けるために用いられる。
図18は、図14のシステムを動作させるための処理の一実施形態を示すフローチャートである。ステップ760において、データアクセス処理の要求が制御回路220で受信される。データアクセス処理は、プログラム処理または読み出し処理を含むことができる。一実施形態では、他のタイプのデータアクセス処理もまた使用可能である。ある実施形態では、データアクセス処理の要求はコントローラ244で受信されるとしてもよい。ステップ762では、データアクセス処理のための選択ワードラインが決定される。選択ワードラインは、コントローラ244またはステートマシン222によって決定されうる。何れのワードラインを選択ワードラインに決定するかは、何れのメモリセルがプログラムまたは読み出し対象としてアドレス指定されるかによって決まる。この処理は、先行技術において周知である。ステップ764では、データアクセス処理においてどのワードラインのセットが個別に制御される必要があるか、および、よってどのワードラインのセットが独立した個別に制御可能な電圧源(または他のタイプの電圧源)に接続されるべきかを、コントローラ244またはステートマシン222が決定する。幾つかの実施形態では、ステップ764の処理は、プログラム方式(昇圧方式を含む)や、読み出し方式(補償を含む)に基づく。ステップ766では、データアクセス処理において何れのワードラインが個別に制御される必要がないか、および、よって何れのワードラインが共通電圧源(または他のタイプの電圧源)に接続可能であるかを、コントローラ244またはステートマシン222が決定する。例えば、ステップ766は、どのワードラインがVreadに接続可能か、および/または、どのワードラインがVpassに接続可能かを決定するステップを含むことができる。一実施形態では、第1の共通信号源または個別に制御可能な独立した信号源のどちらに各々のワードラインを接続するかの決定は、データアクセス処理のための選択ワードラインとの近さに基づいて行われる。
ステップ768では、個別に制御が必要なワードラインが、ブリッジ回路によって(CGIラインとデコーダを経由して)、図13のグラフにおける独立して個別に制御可能な電圧発生器(例えば、CGA,CGB,CGCに対応)のためのドライバに、(直接にまたは間接的に)接続される。ステップ770では、共通電圧(例:CGU)に接続可能なワードラインが、ブリッジ回路によって(CGIラインとデコーダを経由して)、適切なドライバに接続される。一実施形態では、CGUに接続される全てのワードラインは、単一ドライバに接続される。他の実施形態では、電源やライトインピーダンスなどに基づいてCGUを駆動するために、1以上のドライバが用いられる構成とすることもできる。ステップ772では、上記の接続が持続する間、データアクセス処理が行われる。読み出し処理が行われる場合には、読み出されるデータがホスト232のコントローラ244に報告されるとすることもできる。他の実施形態では、外部の構成要素からのデータアクセス処理の要求を受信することなく、ステップ762−772が実行されるとすることも可能である。例えば、システムがガーベジコレクション、クリーンアップや他の保守管理を行うこともできる。
図19は、単一チップの2つのメモリアレイ902および904についての、他の実施形態である。各々のメモリアレイは、自己の複数のデコーダ(例えば、デコーダ906および908)、自己の複数のCGIライン、および自己の複数のワードライン(例えば、アレイ902用のワードライン、アレイ904用のワードライン)を有している。図19では各々のメモリアレイの片側にデコーダが位置するが、他の実施形態では、両メモリセルアレイの両側にデコーダが位置することも可能である。図19にはまた、電圧発生器916、ドライバ914、ブリッジ回路910、ブリッジ回路912が示されている。電圧発生器916は、ステートマシン222からゾーンアドレスを受信し、1以上の適切な電圧をドライバ914へ送信する。ドライバ914は、個別に制御可能な電圧および1以上の共通電圧を、ブリッジ回路910および912へ送信する。ブリッジ回路910は、上述したように、ドライバ914からメモリアレイ902の適切なワードラインへの接続を行う、複数のスイッチを備えている。ブリッジ回路912は、上述したように、ドライバ914からメモリアレイ904の適切なワードラインへの接続を行う、複数のスイッチを備えている。
図20は、メモリアクセス処理のための選択ワードラインに基づいて、ワードラインを適切なドライバに割り当てるためのグラフの、他の例である。図20は図13と類似するが、各々のゾーンの境界線が異なる。例えば図20では、ゾーン0はWL0−WL23に対応し、ゾーン1はWL24−WL31に対応し、ゾーン2はWL32−WL39に対応し、ゾーン3はWL40−WL47に対応し、ゾーン4はWL48−WL55に対応し、ゾーン5はWL56−WL63に対応する。
図21は、ワードラインをドライバに接続する、他の実施形態のグラフである。ダミーメモリセルおよび、ダミーメモリセルに接続されたワードラインを備える不揮発性メモリシステムの例が、2007年3月21日に出願された米国特許出願第11/688,874号「Adjusting Resistance of Nonvolatile Memory Using Dummy Memory Cells,」に記載されている。図21のグラフは、ダミーワードライン(WLD0およびWLD1)を含むメモリシステムについての接続情報を表している。図に示すように、WLD0およびWLD1は、CGDDおよびCGDSを供給する2以上のドライバの各々に、常に接続されるように割り当てられている。CGDDおよびCGDSは、特定の用途に基づくダミーワードラインのための適切な電圧である。幾つかの実施形態では、2本より多いまたは少ないダミーワードラインがあってもよいことに留意されたい。他のワードラインに対する他の割り当て態様は、図13に類似する。
図22は、1以上の共通信号を供給するための他の実施形態のグラフである。一実施例では、ソース側の非選択メモリセルには1の共通信号CGUSが供給され、ドレイン側の非選択メモリセルには1の共通信号CGUDが供給される。CGA,CGB,およびCGCの割り当ては、図13と同様である。CGA,CGB,またはCGCを受信しないワードラインWL0−WL31には、CGUSが割り当てられる。CGA,CGB,またはCGCが割り当てられないワードラインWL32−WL63には、CGUDが割り当てられる。この配置によって、スイッチの各々に、2入力1出力スイッチを依然として使用することが可能となる。他の実施形態では、2以上の共通信号を使用しうることに留意されたい。
図23は、個別に制御可能な信号の2グループのみを供給する、他の実施形態のグラフである。1つのグループが、選択ワードラインを含む。図23の実施形態では、グループ0,2,4,6がGCAとGCUの間で選択され、グループ1,3,5,7がCGBとCGUから選択される。グループ0はWL0−WL7を含む。グループ1はWL9−WL15を含む。グループ2はWL16−WL23を含む。グループ3はWL24−WL31を含む。グループ4はWL32−WL39を含む。グループ5はWL40−WL47を含む。グループ6はWL48−WL55を含む。グループ7はWL56−WL63を含む。ゾーン0はWL0−WL11に対応する。ゾーン1はWL12−WL19に対応する。ゾーン2はWL20−WL27に対応する。ゾーン3はWL28−WL35に対応する。ゾーン4はWL36−WL43に対応する。ゾーン5はWL44−WL51に対応する。ゾーン6はWL52−WL63に対応する。例えば、選択ワードラインがゾーン3にある場合には、CGBがWL24−WL31に接続され、CGAがWL32−39に接続され、CGUが他のワードラインに接続される。
上記本発明の詳細な説明は、説明のための例示にすぎない。上記本発明の詳細な説明は、詳細に開示した範囲に限定するものではない。本明細書が開示する技術は、様々に変形、変更し得る。上記説明した実施形態は、本発明の原理とその具体的な適用例をよく説明するために選ばれたものであり、当業者は、具体的な事例に則して本発明を様々に変更し得る。本発明の技術的範囲は、添付された特許請求の範囲によって定まるものである。

Claims (15)

  1. 複数の第1の不揮発性記憶素子と、
    前記複数の第1の不揮発性記憶素子と通信するコントロールラインの第1の組と、
    第1の信号源と、
    複数の個別に制御される信号源と、
    前記コントロールラインの第1の組、前記複数の個別に制御される信号源、および前記第1の信号源と通信する第1のブリッジ回路であって、前記コントロールラインの第1の組の各々を、前記第1の信号源または前記複数の個別に制御される信号源の一つの何れか一方に、個別的および選択的に接続する第1のブリッジ回路と、
    前記第1のブリッジ回路と通信する制御回路と、
    を備えることを特徴とする不揮発性記憶装置。
  2. 前記コントロールラインの第1の組は、複数のワードラインであり、
    前記複数の個別に制御される信号源は、複数の電圧発生器と通信する複数のドライバを備えており、
    前記制御回路は、読み出しおよびプログラム処理に適切な電圧を供給するために、前記(複数の)個別に制御される信号源を制御することを特徴とする請求項1の不揮発性記憶装置。
  3. 前記第1のブリッジ回路は、データアクセス処理のための選択コントールラインとの近さに基づいて、前記コントロールラインの第1の組の各々のコントロールラインを、前記第1の信号源または前記複数の個別に制御される信号源の一つの何れか一方に接続し、
    前記制御回路は、前記データアクセス処理のための前記選択コントールラインとの近さに基づいて、前記コントロールラインの第1の組の各々のコントロールラインが前記第1の信号源または前記複数の個別に制御される信号源の一つに接続されている間に、前記データアクセス処理を行うことを特徴とする請求項1または2の不揮発性記憶装置。
  4. 前記コントロールラインの第1の組は複数のワードラインであり、
    前記複数のワードラインは隣接ワードラインのグループに分割され、
    前記第1のブリッジ回路は、隣接ワードラインの第1のグループを前記複数の個別に制御される信号源に含まれる第1の組に接続し、
    前記隣接ワードラインの第1のグループは、データアクセス処理のための選択ワードラインを含んでおり、
    前記第1のブリッジ回路は、前記第1のグループに隣接する1つの他の隣接ワードラインのグループを、前記複数の個別に制御される信号源に含まれる第2の組に接続することを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項の不揮発性記憶装置。
  5. 前記コントロールラインの第1の組は、複数のデータワードラインと複数のダミーワードラインを備え、
    前記複数の個別に制御される信号源は、複数の電圧発生器と通信する複数のドライバを備え、
    前記複数の電圧発生器は、ダミーワードライン用の1以上の電圧発生器を含んでおり、
    前記ブリッジ回路は、前記ダミーワードライン用の1以上の電圧発生器に前記複数のダミーワードラインを接続することを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項の不揮発性記憶装置。
  6. 複数の第2の不揮発性記憶素子と、
    前記複数の第2の不揮発性記憶素子と通信するコントロールラインの第2の組と、
    前記コントロールラインの第2の組、前記複数の個別に制御される信号源、および前記第1の信号源と通信する第2のブリッジ回路であって、前記コントロールラインの第2の組の各々を、前記第1の信号源または前記複数の個別に制御される信号源の一つの何れか一方に、個別的および選択的に接続する第2のブリッジ回路と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項の不揮発性記憶装置。
  7. 複数の第2の不揮発性記憶素子と、
    前記複数の第2の不揮発性記憶素子と通信するコントロールラインの第2の組と、
    第2の信号源と、をさらに備え、
    前記第1のブリッジ回路は、前記コントロールラインの第2の組の各々を、前記第2の信号源または前記複数の個別に制御される信号源の一つの何れか一方に、個別的および選択的に接続することを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項の不揮発性記憶装置。
  8. 前記第1のブリッジ回路は、各々のワードラインを、前記第1の信号源または前記複数のドライバの適切な一つの何れか一方に選択的に接続する複数のスイッチを備えることを特徴とする請求項1ないし7の何れか1項の不揮発性記憶装置。
  9. 前記コントロールラインの第1の組は複数のワードラインであり、
    前記複数のワードラインは隣接ワードラインのグループに分割され、
    前記第1のブリッジ回路は、隣接ワードラインの第1のグループを前記複数の個別に制御される信号源に含まれる第1の組に接続し、
    前記隣接ワードラインの第1のグループは、データアクセス処理のための選択ワードラインを含んでおり、
    前記第1のブリッジ回路は、前記第1のグループに隣接する複数の他の隣接ワードラインのグループを、前記複数の個別に制御される信号源に含まれる複数の他の組に接続することを特徴とする請求項1の不揮発性記憶装置。
  10. 前記複数の第1の不揮発性記憶素子は、フラッシュメモリデバイスであることを特徴とする請求項1ないし9の何れか1項の不揮発性記憶装置。
  11. データアクセス処理のための選択コントールラインとの近さに基づいて、コントロールラインの第1の組に含まれる各々のコントロールラインを、第1の共通信号源または複数の独立信号源に含まれる独立信号源の何れか一方へ接続するステップであって、前記コントロールラインの第1の組が不揮発性記憶装置と通信するステップと、
    前記データアクセス処理のための前記選択コントールラインとの近さに基づいて前記コントロールラインの第1の組の各々のコントロールラインが前記第1の共通信号源または前記独立信号源に接続されている間に、前記データアクセス処理を行うステップと、
    を備えることを特徴とする不揮発性記憶装置の動作方法。
  12. 前記コントロールラインの第1の組は、ワードラインの組であり、
    前記ワードラインの組は、隣接ワードラインのグループに分割され、
    不揮発性記憶装置の動作方法は、
    選択コントロールラインを含んだ隣接ワードラインの第1のグループ内の複数のワードラインを特定するステップと、
    前記第1のグループに隣接する、隣接ワードラインの第2のグループ内の複数のワードラインを特定するステップと、を備え、
    前記コントロールラインの各々に接続するステップは、前記第1のグループおよび前記第2のグループ内の複数のワードラインを複の独立信号源に接続するステップを備えることを特徴とする請求項11の不揮発性記憶装置の動作方法。
  13. 前記コントロールラインの第1の組はワードラインの組であり、前記データアクセス処理のための選択ワードラインを決定するステップと、
    前記ワードラインの組に含まれる組であって、前記データアクセス処理において独立して制御されるワードラインの第1の組を、選択ワードラインとの近さに基づいて決定するステップと、
    前記ワードラインの組に含まれる組であって、前記データアクセス処理において独立して制御されないワードラインの第2の組を、選択ワードラインとの近さに基づいて決定するステップと、を備え、
    前記接続するステップは、前記ワードラインの第1の組を複数の独立信号源へ接続するステップと、前記ワードラインの第2の組を前記共通信号源へ接続するステップを備えることを特徴とする請求項11または12の不揮発性記憶装置の動作方法。
  14. 前記データアクセス処理は読み出し処理であり、
    前記共通信号源は、非選択の不揮発性記憶素子をターンオンする電圧を供給し、
    前記複数の独立信号源は、読み出し比較電圧、1以上の補償電圧、および、非選択の不揮発性記憶素子をターンオンする電圧を供給することを特徴とする請求項11ないし13の何れか1項の不揮発性記憶装置の動作方法。
  15. 前記データアクセス処理は書き込み処理であり、
    前記共通信号源はパス電圧を供給し、
    前記複数の独立信号源は、プログラム電圧、分離電圧、中間電圧、およびパス電圧を供給することを特徴とする請求項11ないし13の何れか1項の不揮発性記憶装置の動作方法。
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