JP5178516B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電池を電源とする電子機器に関し、詳しくは、負荷駆動後の電池の回復を速やかに検出して負荷駆動の高速化を実現する電子機器に関する。
従来、電子腕時計や携帯電話等、電池を電源とする携帯型の電子機器が数多く製品化されている。これらの電子機器には、それぞれの機能を実現するためにモータ、ブザー、照明装置等の大きな消費電力を必要とする強負荷が搭載されている。これらの強負荷は電源としての電池によって駆動される。このような携帯型電子機器の電源として用いられる電池の大部分は二次電池である。近年、リチウムイオン電池など、小型でありながらも大容量な高性能二次電池が開発されている。
しかし、携帯型電子機器は、ますます高性能化及び多機能化されており、搭載される負荷の数も増加している。また、携帯型電子機器は、携帯性やデザイン性が重要視されている。例えば電子腕時計などは、ますます薄型化や軽量化が進んでいる。この結果、搭載できる電池も小型薄型化が強いられ、駆動する負荷の増加に対して、電池容量の減少や電池の出力インピーダンスの悪化を招いている。このため、携帯型電子機器の電源設計は、ますます余裕の無いものとなり、電源としての電池と負荷駆動を更に適切に制御する電源システムが必要となってきている。
このような背景から、電池を電源とする電子機器で、負荷駆動後の電池の回復状態を判定する電圧判定手段を備えた電子機器が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
以下、特許文献1に記載される従来の電圧判定方法について説明する。図14は、特許文献1に開示されている電圧判定手段を備えたページング受信機の構成を示すブロック図であり、図15はページング受信機に搭載される電池の特性図である。
ページング受信機50は、従来の電圧判定手段を備えた電子機器であり、個別呼び出し信号を受信して受信情報を表示する機能を有している。受信処理部51は、アンテナANTを介して受信される無線信号を復調検波する。ID−ROM52は不揮発性メモリから構成され、ページング受信機50のアドレスデータ等を記憶する。信号処理部53は、受信処理部51を間欠駆動する。
制御部54は、CPU等から構成され、ROM55に記憶される制御プログラムに基づきページング受信機50の各部を制御して着信処理や電圧判定処理を実行する。RAM56は、制御部54のワークエリアとして使用され、各種レジスタ・フラグデータを記憶する。電圧測定回路57は、電池63の電圧を測定し、電池63の電圧Vdが電圧V12(後述する)を下回った場合に検出信号Sd、電圧V11(後述する)を上回った場合に検出信号Suを発生する。
表示ドライバ58は、LCDパネル等から構成される表示部59に、制御部54から供給される表示データを表示する。キー入力部60は、各種キースイッチ(例えば、電源スイッチやリセットキー)から構成され、各キースイッチの操作に応じたスイッチ信号を発生する。ドライバ61は、制御部54から供給される報知駆動信号に応じて着信報知音を鳴音するスピーカ71、着信振動を発生するバイブレータ72及び着信報知点灯するLED73をそれぞれ駆動する。昇圧回路62は、DC/DCコンバータから構成され、強負荷動作時に電池63の電圧を昇圧して出力する。なお、強負荷動作とは、着信時にドライバ61がスピーカ71、バイブレータ72及びLED73のいずれかを駆動する動作などを指す。
次に図14、図15に基づいて、ページング受信機50の電圧判定の動作を説明する。
まず、キー入力部60の電源スイッチがオン操作されると、制御部54は初期設定を実行して間欠受信モードに入り、着信待ち状態となる。ここで受信電波を検出して着信状態になると、検出した受信電波のアドレスデータとID−ROM52に登録されるアドレスデータとを比較照合する。両アドレスが一致した場合は受信データを受信バッファに取り込む信号取込処理を実行する。そして、この信号取込処理により個別呼出しである旨が認識されると、制御部54はドライバ61に報知駆動信号を供給してスピーカ71、バイブレータ72又はLED73のいずれかを駆動する呼出報知が行われる。
こうして、スピーカ71、バイブレータ72又はLED73のいずれかを駆動する強負荷動作が行われた場合、電池63の電圧Vdは、図15に図示する通り、強負荷動作開始時点t101から降下し始める。強負荷駆動が停止する時点t102での電池電圧Vdは、電圧V12に低下する。強負荷駆動が停止した時点t102で、制御部54に内蔵されるタイマをスタートする。所定の期間が経過した電圧判定時点t103で、電圧測定回路57は、電池電圧Vdを測定する。
電池電圧Vdは、強負荷駆動停止時点t102から徐々に回復して上昇する。電圧判定時点t103で、電池電圧Vdが電圧V11を超えていれば(電池特性BT1)、再び、着信待ち状態となって動作を継続する。また、電圧判定時点t103で、電池電圧Vdが電圧V11を超えていなければ(電池特性BT2)、電池63は、負荷を駆動できないと判定される。そして、表示部59に「低電圧状態です。電池交換して下さい」等のメッセージが表示され、ユーザに電池交換又は充電動作を促すと共に、受信処理部51を停止する。
このように、特許文献1で開示されている電圧判定手段を搭載する従来の電子機器は、強負荷動作の停止後であって、所定時間経過した時点で電圧回復状態をチェックする。したがって、一時的な電圧降下が生じただけで電池容量が少ないと判断し、即座に動作を停止させたり、電池交換を促したりする問題をある程度回避することができる。
特許文献1で開示されている従来の電圧判定手段を搭載する電子機器は、強負荷動作停止後に所定時間(電圧回復期間)が経過した後に電圧判定を行っている。したがって、例えば、電池が満充電に近い状態では、強負荷動作停止後に電池は短時間で回復するので、電池の回復判定に時間的なロスが生じる。このため、負荷駆動を繰り返したり、複数の負荷を順次連続して駆動したりする場合、負荷駆動の高速動作を行うことができないという大きな問題がある。
また、強負荷動作停止後の電池の回復特性は、周囲温度や負荷の駆動条件等で大きく変動するので、従来の所定時間(電圧回復期間)経過後に1回だけ行われる電圧測定による判定方法では、電池の回復状態を正確に把握することは困難である。このような判定方法では、電池の回復状態の検出精度の悪さを補うために検出マージンを大きくする必要が生じる。しかしながら、検出マージンを大きくすると、電圧回復期間を長く設定しなければならず、ますます負荷の高速動作が困難となり、応答性に優れた電子機器を実現することができない。このような従来の電源システムを小型化薄型化が求められている携帯型電子機器に適用しようとすると、電源に余裕が無いので動作が不安定となり、信頼性の高い製品を実現することは極めて難しい。
また、電池で駆動される駆動源(モータ)を備え、電池の残容量を検出する残容量検出回路を具備した電池式電動工具が知られている(特許文献2参照)。この様な電池の残容量検出回路では、駆動源への通電オフから所定時間経過後における、電池電圧の時間的変化率が所定値を越えるか否かで電池の残容量を把握する。したがって、特許文献2に示す電池式電動工具では、駆動源の状態(負荷状態の大小など)による影響を少なくして、電池の残容量を比較的精度良く検出することができる。
特許文献2で開示されている電子機器は、駆動源への通電オフから所定時間経過後の電池電圧の時間的変化率によって電池の残容量を把握するものである。しかしながら、特許文献2で開示されている電子機器は、特許文献1の場合と同じく、例えば、電池が満充電に近い状態で駆動源への通電オフから短時間で電池が回復する場合は、電池の回復判定に時間的なロスが生じてしまう。したがって、特許文献2で開示されている電子機器においても、モータ等の駆動源の動作を繰り返し高速に行うことができないという特許文献1と同様の問題がある。
特開2000−156722号公報(第4頁、第1図) 特開2003−25252号公報(第6頁、第2図)
本発明の目的は、上記の問題を解決することを可能とする電子機器を提供することである。
また、本発明の目的は、負荷駆動後の電池の回復状態を短時間で把握して、負荷の連続駆動を早めることを可能とする電子機器を提供することである。
さらに、本発明の目的は、小容量の電池での駆動が可能な小型で信頼性に優れた電子機器を提供することである。
本発明に係る電子機器は、電源と、負荷と、負荷を電源によって駆動する負荷駆動手段と、負荷の駆動停止後に電源の物理量を所定の時間間隔で測定して電源回復情報を出力する電源状態検出手段と、電源状態検出手段からの電源回復情報に基づいて負荷駆動手段に前記負荷の駆動指示を行う制御手段を有することを特徴とする。このような構成によって、負荷駆動停止後の電池の回復を短時間で把握できる。したがって、本発明に係る電子機器では、次の負荷駆動のタイミングを電池の回復状態に応じて早めることができ、負荷の連続駆動を高速化することができ、及び小容量の電池による信頼性の高い駆動を行うことができる。
さらに、本発明に係る電子機器では、電源状態検出手段は電源の物理量と基準値とを所定の時間間隔で比較し、電源の物理量が基準値を超えた場合には電源が負荷を駆動出来るまでに回復したと判定して電源回復情報を出力し、負荷駆動手段は制御手段からの駆動指示によって再び負荷を駆動する、ことが好ましい。電源の物理量と基準値を所定の時間間隔で比較することによって電源の回復状態を把握するので、電源の回復状態の検出を正確に且つ高速に行うことができ、負荷の高速駆動を実現することができる。
さらに、本発明に係る電子機器では、電源状態検出手段が測定する所定の時間間隔は、電源が負荷を駆動出来るまでに回復する回復時間より短い間隔である、ことが好ましい。このような構成によって、負荷駆動停止後の電源の回復状態をきめ細かく正確に測定できるので、負荷の高速駆動及び信頼性の高い負荷駆動を実現することができる。
さらに、本発明に係る電子機器では、制御手段は、電源の回復状態に応じて電源状態検出手段が測定する所定の時間間隔及び/又は基準値を可変する、ことが好ましい。このような構成によって、電源の回復が早い状態では測定の時間間隔を短くし、電源の回復が遅い状態では測定の時間間隔を長くすることによって、電源の測定時間間隔を適切に設定できるので、不必要な測定動作による無駄な消費電力を削減し、電子機器の電池寿命を延ばすことが可能となる。
さらに、本発明に係る電子機器では、制御手段は、所定の時間間隔を、測定開始時と測定終了時とで異ならせる、ことが好ましい。このような構成によって、電源の回復状態に応じて測定の時間間隔を適切に調整できるので、精度の高い測定ができると共に、不必要な測定動作による無駄な消費電力を削減し、電子機器の電池寿命を延ばすことが可能となる。
さらに、本発明に係る電子機器では、制御手段は、電源の回復状態に応じて電源状態検出手段による検出頻度を可変する、ことが好ましい。このような構成によって、電源の回復状態に応じて負荷駆動停止後における電源の検出頻度を可変するので、電源の回復状態に応じて負荷の連続駆動を継続することができ、負荷の高速駆動を実現することができる。
さらに、本発明に係る電子機器では、制御手段は、所定の測定回数だけ測定が行われた場合又は測定開始から所定の経過時間が経過した場合であっても、電源が負荷を駆動出来るまでに回復しないと判定した場合、電源が回復することを優先する電源回復モードに電子機器を移行させる、ことが好ましい。このような構成によって、電源の容量が減少して負荷を駆動出来なくなった場合、電源回復モードに移行することによって電源の回復を優先し、また、軽い負荷駆動に切り替えて電源の過放電を防止することができる。
さらに、本発明に係る電子機器では、負荷は異なる駆動条件を有し、制御手段は負荷の駆動条件に応じて所定の時間間隔、所定の測定回数、所定の経過時間、及び基準値の何れか又は全てを可変する、ことが好ましい。駆動条件の異なる負荷に対して、負荷の駆動停止後の電源の回復を適切に測定して評価できるので、負荷に対する駆動のタイミングを電源の回復状態に応じて早めることが可能となる。したがって、このような構成によって、駆動条件の異なる負荷に対応した高速駆動が実現できる。
さらに、本発明に係る電子機器では、所定の時間間隔、基準値、所定の測定回数、又は所定の経過時間を含む過去の検出条件を記憶する記憶手段を更に有する、ことが好ましい。このような構成によって、電源状態検出手段の検出条件を記憶し、その記憶内容を読み出すことによって、次の負荷駆動に対する駆動指示や電源の回復を検出する検出条件の決定を適切に実行することができる。
さらに、本発明に係る電子機器では、制御手段は、記憶手段に記憶された過去の検出条件に基づいて、所定の時間間隔、基準値、負荷の駆動停止から電源の物理量を測定するまでの測定開始時間の何れか又は全てを可変する、ことが好ましい。記憶手段から検出情報を読み出すことによって、常に最新の電源の回復状態を把握し且つ次の負荷駆動に対する検出条件を電源の回復状態に応じて可変することにより、電源の回復状態の検出精度を向上させ且つ測定動作のロスを少なくすることができる。
さらに、本発明に係る電子機器では、負荷は間欠駆動をするように構成され、制御手段は記憶手段に記憶された過去の検出条件に基づいて負荷の間欠駆動の間隔を調整するように負荷駆動手段に駆動指示を行う、ことが好ましい。
さらに、本発明に係る電子機器では、所定の時間間隔、基準値、所定の測定回数、又は所定の経過時間に関する過去の検出条件を記憶する記憶手段を更に有し、制御手段は記憶手段に記憶された過去の検出条件に基づいて電源状態検出手段による検出頻度を可変する、ことが好ましい。記憶手段から検出情報を読み出すことによって、常に最新の電源の回復状況を把握し且つこの情報に基づいて負荷駆動停止後の電源の回復を検出する検出頻度を可変することにより、電源の回復状態に応じて負荷の連続駆動を継続でき且つ負荷の高速駆動を実現することができる。
さらに、本発明に係る電子機器では、電子機器は複数の負荷を有し、負荷駆動手段は複数の負荷を個別に駆動し、電源状態検出手段は複数の負荷の駆動停止後に電源の物理量を複数の負荷に対して所定の時間間隔で測定して複数の負荷に対応する電源回復情報を出力し、制御手段は電源状態検出手段からの電源回復情報に基づいて負荷駆動手段に複数の負荷に対する駆動指示を個別に行う、ことが好ましい。このような構成によって、複数の負荷の駆動停止後の電源の回復状態を短時間でそれぞれ把握できるので、次の負荷駆動のタイミングを電源の回復状態に応じて早めることが可能となり、複数の負荷に対しても高速駆動を実現することができる。
さらに、本発明に係る電子機器では、複数の負荷はそれぞれ異なる特性を有し、制御手段は複数の負荷に対して所定の時間間隔、所定の測定回数、所定の経過時間、及び基準値の何れか又は全てを個別に設定する、ことが好ましい。特性の異なる複数の負荷に対して、それぞれの負荷の駆動停止後の電源の回復状態を適切に測定して評価できるので、それぞれの負荷に対する駆動のタイミングを電源の回復状態に応じて早めることが可能となり、異なる特性を有する複数の負荷に対しても高速駆動を実現することができる。
さらに、本発明に係る電子機器では、複数の負荷はそれぞれ異なる駆動条件を有し、制御手段は駆動条件に応じて所定の時間間隔、所定の測定回数、所定の経過時間、及び基準値の何れか又は全てを個別に設定する、ことが好ましい。駆動条件の異なる負荷に対して、それぞれの負荷の駆動停止後の電源の回復状態を適切に測定して評価できるので、それぞれの負荷に対する駆動のタイミングを電源の回復状態に応じて早めることが可能となり、駆動条件の異なる複数の負荷に対しても高速駆動を実現することができる。
さらに、本発明に係る電子機器では、複数の負荷に対応して、所定の時間間隔、基準値、所定の測定回数、又は所定の経過時間を含む過去の検出条件を記憶する記憶手段を更に有し、制御手段は、記憶手段に記憶された過去の検出条件に基づいて、複数の負荷に対応して所定の時間間隔、複数の負荷の駆動停止から電源の物理量を測定するまでの測定開始時間、基準値、所定の測定回数、所定の経過時間、及び電源状態検出手段の検出頻度の何れか又は全てを可変する、ことが好ましい。記憶手段から検出情報を読み出すことによって、複数の負荷に対応する最新の電源の回復状態を把握し、検出情報を複数の負荷で共有化できるので、検出情報に基づいてそれぞれの負荷駆動に対する検出条件や検出頻度を適切に可変することが可能となる。したがって、小容量の電池による駆動であっても複数の負荷に対応した高速駆動を実現し、消費電力のロスを少なくすることができる。
さらに、本発明に係る電子機器では、電源は電池であり、電源状態検出手段が測定する電源の物理量は電池の電池電圧であり、基準値は基準電圧である、ことが好ましい。
さらに、本発明に係る電子機器では、負荷は、モータ、バイブレータ、音響装置、照明装置、表示装置、通信装置、撮像装置、センサの何れかである、ことが好ましい。
本発明によれば、搭載される負荷の駆動停止後の電池の回復状態を短時間で把握できるので、次の負荷駆動のタイミングを電池の回復状態に応じて早めることが可能となった。
また、本発明によれば、負荷の連続駆動を高速化することが可能となった。
さらに、本発明によれば、小容量の電池によって、信頼性の高い負荷の駆動を行うことが可能となった。
さらに、電池の周囲温度の影響を検出するために温度センサを搭載して温度を測定し、電池の回復状態の検出精度を高める手法を採用せずに、信頼性の高い負荷の駆動を行うことが可能となった。なお、温度センサ等の搭載はシステムの増大や消費電力の増加に繋がり得策ではない。
図1は、本発明に係る電子機器としての電子時計の概略構成を示すブロック図である。
図2は、電子時計の基本動作を説明するフローチャートである。
図3は、電子時計の満充電状態における負荷駆動動作を説明するタイミングチャートである。
図4は、電子時計の中程度の充電状態における負荷駆動動作を説明するタイミングチャートである。
図5は、電子時計の充電不足状態における負荷駆動動作を説明するタイミングチャートである。
図6は、電子時計の電池電圧を測定する時間間隔の違いを説明するタイミングチャートである。
図7は、電子時計の電池電圧の検出頻度の違いを説明するタイミングチャートである。
図8は、電子時計の負荷の駆動条件の違いによる電池電圧を測定する時間間隔の変化を説明するタイミングチャートである。
図9は、本発明に係る電子機器としての多機能型電子時計の概略構成を示すブロック図である。
図10は、多機能型電子時計の複数の負荷の駆動動作を説明するフローチャートである。
図11は、多機能型電子時計の複数の負荷の駆動動作を説明するタイミングチャートである。
図12は、多機能型電子時計の複数の負荷の特性が異なる場合の駆動動作を説明するフローチャートである。
図13は、多機能型電子時計の複数の負荷の特性が異なる場合の駆動動作を説明するタイミングチャートである。
図14は、従来の電圧判定手段を備えたページング受信機の概略構成を示すブロック図である。
図15は、従来のページング受信機に搭載される電池の特性図である。
以下図面により本発明の実施の形態を詳述する。
図1は、本発明の実施例1に係る電子機器としての電子時計の概略構成を示す図である。
図1に示す電子時計1は、表示部の時分秒針を一つのモータにより駆動する。図1において、発振回路3は、基準信号源としての水晶振動子2を発振させ、基準クロックP1を出力する。分周回路4は、基準クロックP1を入力として、1Hzの秒信号P2を出力する。
電源としての電池5は、小型の二次電池で構成されるが、リチウムイオン電池であることが好ましい。なお電池5を構成する電池の種類は、リチウム電池に限定されない。電池5のプラス端子5aの電圧は電池電圧Vbtであり、マイナス端子5bの電圧はゼロ電圧Vzである。太陽電池6のプラス端子6aの電圧はソーラー電圧Vsoであり、マイナス端子6bは電池5のマイナス端子5bと接続される。充電制御回路7は、入力された太陽電池6のソーラー電圧Vsoに基づいて、電池5のプラス端子5aに充電電圧V1を出力する。これにより、電池5の出力である電池電圧Vbtと充電電圧V1は同一電位となる。
電源状態検出手段としての電池状態検出回路10は、タイマ11、分割回路12、基準電圧発生回路13、比較回路14などによって構成される。分割回路12は、電池5のプラス端子5aとマイナス端子5bと接続され、電池電圧Vbtとゼロ電圧Vzの電位差(すなわち、電池5の起電力)を所定の比率で分割した電池分割電圧V2を出力する。基準電圧発生回路13は、D/A変換回路によって構成され、所定の基準電圧V3を出力する。比較回路14は、アナログコンパレータによって構成され、タイマ11からのタイマ信号P3が発生する毎に、電池分割電圧V2と基準電圧V3を比較して、電源回復情報としての電池回復信号P4を出力する。
尚、本実施例において電池状態検出回路10は主にアナログ回路で構成されている。しかしながら、これに限定されず、電池5の電池電圧Vbtをデジタル信号にA/D変換し、デジタル信号を基準値と比較する等のデジタル処理によって電池回復信号P4を出力するように構成しても良い。
電子時計1の全体を制御する制御手段としての制御回路20は、内蔵するROM(図示せず)に記憶されたファームウエアによって動作する。制御回路20は、分周回路4から入力される秒信号P2に基づいてモータ制御信号P5を生成して出力する。また、制御回路20は、電池状態検出回路10から入力された電池回復信号P4に基づいて電池検出制御信号P6を生成し、電池検出制御信号P6を電池状態検出回路10に出力する。
負荷駆動手段としての負荷駆動回路30は、入力されたモータ制御信号P5に基づいてモータ駆動信号P7を生成し出力する。ステッピングモータ31(以下、「モータ」と略す)は、モータ駆動信号P7によって駆動され、表示部32の秒針、分針、時針を駆動する。
電池5からの電池電圧Vbtは、図示されるように、発振回路3、分周回路4、制御回路20、負荷駆動回路30、及び、電池状態検出回路10にそれぞれ供給され、各回路の電源として用いられる。また、電池5のゼロ電圧Vzも各回路に接続されるが図示は省略している。尚、電子時計1を構成する各回路は、ワンチップのマイクロコンピュータによって構成されることが好ましいが、回路形態はワンチップのマイクロコンピュータに限定されるものではない。
次に、図1に示す電子時計1の動作を説明する。
まず、電子時計1の時計機能動作の概略を説明する。図1において、太陽電池6に外部から光が照射されると、太陽電池6は発電して起電力が発生し、ソーラー電圧Vsoとして充電制御回路7に供給される。充電制御回路7は、ソーラー電圧Vsoの供給を受けて充電電圧V1を出力し、電池5の充電を開始する。電池5が充電されて電池電圧Vbtが規定の電圧に達すると、発振回路3は動作を開始して水晶振動子2を駆動し基準クロックP1が出力される。
分周回路4は、入力された基準クロックP1を分周し、タイミング信号P2を制御回路20、負荷駆動回路30及び電池状態検出回路10に出力する。タイミング信号P2は、供給される各回路の動作に必要な信号、例えば、1Hzの信号等を含んでいる。制御回路20は、入力されたタイミング信号P2に同期したモータ制御信号P5を出力する。
負荷駆動回路30は、入力されたタイミング信号P2及びモータ制御信号P5に基づいてモータ駆動信号P7を出力してモータ31を駆動し、表示部32の秒針を1秒運針する。尚、モータ31を駆動するモータ駆動信号P7は、電子時計1の消費電流の中で最も大きな電流である。このため、モータ駆動信号P7が出力されるごとに電池5から負荷駆動回路30に大電流が供給され、電池5の電池電圧Vbtは一時的に低下する。
電池状態検出回路10は、このモータ31の駆動による電池電圧Vbtの変動を検出し、電池5の回復状態を把握する機能を有している。以下、電池状態検出回路10の動作の概略を説明する。
電池状態検出回路10のタイマ11は、制御回路20からの電池検出制御信号P6が出力される毎に、所定のタイマ値に設定され、タイミング信号P2に基づいてカウントを開始する。タイマ11のカウント値が零になるとタイマ信号P3が出力される。尚、タイマ11は、タイミング信号P2を受信する代りに、内部に信号源を有していても良い。
比較回路14は、このタイマ信号P3に同期して電池分割電圧V2と基準電圧V3を比較し、電池分割電圧V2が基準電圧V3を超えている場合は、電源回復情報としての電池回復信号P4を出力する。尚、比較回路14は、タイマ11からのタイマ信号P3によって、間欠的に電池分割電圧V2と基準電圧V3を比較するが、分割回路12と基準電圧発生回路13もタイマ信号P3によって間欠的に動作するように構成しても良い。分割回路12と基準電圧発生回路13を間欠的に動作すれば、電池状態検出回路10を低消費電力で動作させることができ、好ましい。
ここで、電池分割電圧V2は、電池電圧Vbtに対して正確に比例分割された電圧であるので、比較回路14の動作は、電池電圧Vbtと基準電圧V3を比較するのと等価である。基準電圧V3は、電池分割電圧V2が基準電圧V3を超えた場合に、電池5が負荷としてのモータ31を駆動できるまでに回復したと判断できる電圧値に設定される。すなわち、比較回路14から電池回復信号P4が出力されるならば、電池5はモータ31を駆動できるまでに回復したことを示している。したがって、制御回路20は、電池回復信号P4が入力されると、電池5がモータ31を駆動できるまでに回復したと認識し、次のモータ駆動を実行する。尚、基準電圧V3は制御回路20からの電池検出制御信号P6によって任意に可変できるように構成されている。
電子時計1が時刻合わせなどの動作でモータ31を連続的に早送りする時などの、強負荷駆動が連続的に行われる場合には、電池5の回復状態を正確に把握しなければならない。そうしないと、電池5が過放電状態になって電池電圧Vbtが異常に低下し、電子時計1の動作が停止するおそれがある。このように、モータ31を早送りするなどの強負荷駆動における電池5の状態検出を適切に行い、安全、且つ、電池5の回復状態に応じて高速に、負荷駆動を実現することが本発明の重要なポイントである。
図2は、電子時計の基本動作を説明するフローチャートである。
モータ31の早送り駆動における電池状態検出動作の一例を図2のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
最初に、電子時計1を例えば時刻合わせを行うために時刻修正モードに移行して、モータ31を早送りする(ステップST1)。この早送り駆動は、通常、1回の早送り駆動でモータ駆動信号P7を60発出力し、秒針を1回転、すなわち、1分間進める動作を行う。
次に、電子時計1の制御回路20は、1回の早送り駆動(1分間早送り)が終了したか否か、すなわち、モータ31が停止したか否かを判定する(ステップST2)。ここで、否定判定であれば、モータ31が停止するまで待ち、肯定判定(モータ31は停止)であれば、次のステップに進む。
次に、電子時計1の制御回路20は、時刻合わせが終了したかを判定する(ステップST3)。肯定判定であれば、モータ31の早送り駆動を停止して時刻修正モードを終了し、否定判定(終了せず)であれば次のステップに進む。
次に、電子時計1の制御回路20は、電池検出制御信号P6を出力して電池情報検出回路10のタイマ11に所定の値(電池電圧を測定する時間間隔)をセットし、タイマ11のカウントダウンをスタートする(ステップST4)。
次に、電子時計1の電池状態検出回路10は、タイマ11のカウント値が零になるまで待機し、カウント値が零(すなわち、タイムアップ)になった時点でタイマ信号P3を出力する(ステップST5)。
次に、電子時計1の電池状態検出回路10の比較回路14は、入力されたタイマ信号P3に応答して、電池分割電圧V2と基準電圧V3を比較する(ステップST6)。すなわち、比較回路14は、タイマ11がタイムアップしてタイマ信号P3が出力される毎に、電池電圧Vbtを分割した電池分割電圧V2の大きさの比較判定を行う。
次に、電子時計1の制御回路20は、電池状態検出回路10から電池回復信号P4が出力されたか否か(すなわち、電池5がモータ31を駆動できるまでに回復したか否か)を判定する(ステップST7)。肯定判定であれば、ステップST1に戻り、モータ31の早送り駆動が継続され、ステップST1〜ST7が繰り返される。否定判定(回復せず)であれば、次のステップに進む。
次に、電子時計1の制御回路20は、ステップST7が否定判定であれば、内部の測定カウンタ(図示せず)を1カウントアップする(ステップST8)。
次に、電子時計1の制御回路20は、測定カウンタが所定の値(すなわち、所定の測定回数)になったかを判定する(ステップST9)。否定判定であれば、すなわち、まだ、所定の測定回数に達していなければ、電池電圧Vbtの測定を継続するためにステップST4に戻り、ステップST4〜ST9までを所定の測定回数に達するまで繰り返す。
ステップST9が肯定判定であれば、制御回路20は、電池5は所定の測定回数が経過しても次の早送り駆動が実行できるまで回復しなかったと判断し、電源回復モードに移行する。電源回復モードでは、モータの早送り駆動を停止し、電池容量が少ない状態であることを使用者に知らせるために警告表示(例えば、秒針の2秒運針など)を行い、使用者に積極的に電池5を充電する作業を促す。また、電源回復モード中は、電池5が充電されるまでは、時刻修正モードなどの強負荷駆動の動作は行わない。
尚、ステップST8とST9では、測定回数をカウントして電池5の回復の有無を判断しているが、電池の回復の制御方法はこれに限定されるものではない。例えば、測定開始からの経過時間を計測し、所定の経過時間が過ぎても電池回復信号P4が出力されない場合、電源回復モードに移行するように制御しても良い。また、電池5の回復状態を判断する所定の測定回数又は所定の経過時間は、制御回路20によって可変できるので、電子時計1の電源仕様に応じて変更しても良い。
図3は、電子時計の満充電状態における負荷駆動動作を説明するタイミングチャートである。
図3のタイミングチャートに基づいて、電池5が満充電に近い場合でのモータ早送り駆動の一例を説明する。
最初に、電子時計1が時刻修正モードになり、モータ駆動信号P7が出力され、モータ早送り駆動が開始されたとする(タイミングT1)。1回のモータ早送り駆動は、前述した如く、モータ駆動信号P7を60発出力し秒針を1回転駆動する。この早送り駆動は、電池5に対して強負荷駆動となる。したがって、早送り駆動の開始(タイミングT1)から1回の早送りが終わる時点(タイミングT2)の間までに、電池電圧Vbtは図示するように電圧Vbt2まで低下する。
次に、この1回の早送り駆動が終了した時点(タイミングT2)で、電池状態検出回路10による電池電圧Vbtの測定が開始される。即ち、タイマ11の動作による所定の時間間隔で、比較回路14による測定(すなわち、電池分割電圧V2と基準電圧V3の比較)が実行される。ここで、図3に示す測定サンプリングM1は、この比較回路14が所定の時間間隔で測定するタイミングを示している。電池5の電池電圧Vbtは、電池5が満充電に近い状態であるので、早送り駆動の終了後、速やかに無負荷時の電圧Vbt1まで上昇する。したがって、電池5の電池電圧Vbtは、測定サンプリングM1の2回目で、電池回復の判定基準である基準電圧V3を超えることができる。
測定サンプリングM1の2回目のサンプリングに同期して(矢印A1)、比較回路14から電池回復信号P4が出力される。制御回路20は、電池回復信号P4が入力されると、電池5が回復したと判断して電池状態検出回路10による測定を停止する。また、制御回路20は、次の早送り駆動を行うために駆動指示としてモータ制御信号P5を出力し、モータ31による早送り駆動を再び開始する(次のタイミングT1)。以降、モータ31の早送り駆動が継続されるならば、このタイミングT1、T2、T1、T2が連続して繰り返されることになる。
このように、電池5が満充電に近い状態では、測定サンプリングM1が開始されてからすぐに電池の回復を検出することができる。したがって、早送り駆動の繰り返し周期(タイミングT1から次のタイミングT1までの期間)は、ほとんど早送り駆動期間(すなわち、タイミングT1〜T2の期間)と同じとなり、高速な早送り駆動を実現することができる。
図4は、電子時計の中程度の充電状態における負荷駆動動作を説明するタイミングチャートである。
次に、図4のタイミングチャートに基づいて、電池5が中程度の充電状態でのモータ早送り駆動の一例を説明する。
最初に、電子時計1が時刻修正モードになってモータ駆動信号P7が出力され、モータ早送り駆動が開始されたとする(タイミングT4)。この早送り駆動は、電池5に対して強負荷駆動となる。したがって、早送り駆動の開始(タイミングT4)から1回の早送りが終わる時点(タイミングT5)の間までに、電池電圧Vbtは図示するように電圧Vbt2まで低下する。
次に、この1回の早送り駆動が終了した時点(タイミングT5)で、電池状態検出回路10による電池電圧Vbtの測定が開始される。タイマ11の動作による所定の時間間隔で比較回路14による測定(すなわち、電池分割電圧V2と基準電圧V3の比較)が実行される。ここで、図4で示す測定サンプリングM2は、この比較回路14が所定の時間間隔で測定するタイミングを示している。電池5の電池電圧Vbtは、電池5が中程度の充電状態であるので、早送り駆動の終了後、ある程度の時間をかけて無負荷時の電圧Vbt1まで上昇する。したがって、電池5の電池電圧Vbtは、測定サンプリングM2が何回か繰り返された後に、電池回復の判定基準である基準電圧V3を超えることができる。
測定サンプリングM2が所定の時間間隔で繰り返され、電池電圧Vbtが基準電圧V3を超えたタイミングに同期して(矢印A2)、比較回路14から電池回復信号P4が出力される。制御回路20は、電池回復信号P4が入力されると、電池5が回復したと判断して電池状態検出回路10による測定を停止する。次に、制御回路20は、次の早送り駆動を行うために駆動指示としてモータ制御信号P5を出力し、モータ31による早送り駆動を再び開始する(次のタイミングT4)。以降、モータ31の早送り駆動が継続されるならば、このタイミングT4、T5、T4、T5が連続して繰り返されることになる。
このように、電池5が中程度の充電状態では、電池5が回復するまで測定サンプリングM2は何回か繰り返され、電池5が回復した時点で速やかに電池5の回復を検出することができる。これにより、早送り駆動の繰り返し周期(タイミングT4から次のタイミングT4までの期間)は、図3で示した電池5が満充電に近い状態での繰り返し周期と比較すると長い期間になるが、電池5の回復状態に応じて、最短の早送り駆動を繰り返し実行することができる。
図5は、電子時計の充電不足状態における負荷駆動動作を説明するタイミングチャートである。
次に、図5のタイミングチャートに基づいて、電池5が充電不足状態でのモータ早送り駆動の一例を説明する。
最初に、電子時計1が時刻修正モードになってモータ駆動信号P7が出力され、モータ早送り駆動が開始されたとする(タイミングT7)。この早送り駆動は、電池5に対して強負荷駆動となる。したがって、早送り駆動の開始(タイミングT7)から1回の早送りが終わる時点(タイミングT8)の間までに、電池電圧Vbtは図示するように電圧Vbt2まで低下する。
次に、この1回の早送り駆動が終了した時点(タイミングT8)で、電池状態検出回路10による電池電圧Vbtの測定が開始される。すなわち、タイマ11の動作による所定の時間間隔で比較回路14による測定(すなわち、電池分割電圧V2と基準電圧V3の比較)が実行される。ここで、図5で示す測定サンプリングM3は、この比較回路14が所定の時間間隔で測定するタイミングを示している。電池5の電池電圧Vbtは、電池5が充電不足状態であるので、早送り駆動の終了後、かなりの時間をかけて無負荷時の電圧Vbt1付近まで上昇する。したがって、電池5の電池電圧Vbtは、測定サンプリングM3がかなりの回数を繰り返した後に、電池回復の判定基準である基準電圧V3を超える。
これにより、測定サンプリングM3が所定の時間間隔で何度も繰り返され、電池電圧Vbtが基準電圧V3を超えたタイミングに同期して(矢印A3)、比較回路14から電池回復信号P4が出力される。制御回路20は、電池回復信号P4が入力されると、電池5が回復したと判断して電池状態検出回路10による測定を停止する。制御回路20は、次の早送り駆動を行うために駆動指示としてモータ制御信号P5を出力し、モータ31による早送り駆動を再び開始する(次のタイミングT7)。以降、モータ31の早送り駆動が継続されるならば、このタイミングT7、T8、T7、T8が連続して繰り返されることになる。
このように、電池5が充電不足の状態では、電池5が回復するまで測定サンプリングM3は何回も繰り返され、電池5が回復した時点で速やかに電池5の回復を検出することができる。これにより、早送り駆動の繰り返し周期(タイミングT7から次のタイミングT7の期間)は、図4で示した電池5が中程度の充電状態での繰り返し周期と比較すると長い期間ではあるが、電池5の回復状態に応じて、最短の早送り駆動を繰り返し実行することができる。
尚、図2のフローチャートのステップST9で前述したように、電池状態検出回路10の測定動作は、測定回数が所定の回数に達したか否かの条件(または、所定の経過時間に達したか否かの条件)によって終了する。したがって、その条件に達するまでに、電池5が回復しなければ、早送り駆動は停止し、電子時計1は電池回復モードへ移行する。
このように本発明に係る電子機器は、負荷駆動停止後に電池電圧を所定の時間間隔で測定し、電池が負荷を駆動できるまでに回復したと判定した場合、直ちに次の負荷駆動を実行する。したがって、本発明に係る電子機器は、電池の回復状態に応じて負荷駆動のタイミングを早めることができるので、電池の充電状態に応じた負荷の高速駆動を実現することができる。特に本実施例のように、二次電池を搭載し太陽電池等によって二次電池を充電する電子時計においては、二次電池は通常の使用状態では満充電に近い状態で充電されていることが多い。よって、本発明を太陽電池付き電子時計に適応した場合には、モータの早送り駆動を大幅に高速化できるので、その効果は大きい。
また、本発明に係る電子機器は、電池の充電不足や周囲温度が低く電池の駆動能力が低下している場合、または、電池が小容量で電源の余裕が無い場合であっても、電池の能力に応じて電池の回復を待ってから負荷駆動するので、様々な駆動条件に対しても過負荷状態にならない最適な負荷駆動を実現することができる。また、本発明に係る電子機器は、電池が負荷を駆動できるまでに回復できない場合は、電源回復モードに移行することによって電池の充電を優先、または、軽い負荷駆動に切り替えて電池の過放電を防止するので、信頼性に優れている。
図6は、電子時計の電池電圧を測定する時間間隔の違いを説明するタイミングチャートである。
実施例1においては、モータ31の早送り駆動が終了した時点で、電池状態検出回路10による電池電圧Vbtの測定が開始された。しかしながら、電池電圧Vbtの測定は、様々な形態を取ることができるので、他の形態例を図6に基づいて説明する。
図6において、測定サンプリングM10は、モータ31の早送り駆動の終了後(タイミングT10)、直ちに比較的短い時間間隔(例えば、25mS間隔)で、電池電圧Vbtを測定する例である。測定サンプリングM10は、図3に示した測定サンプリングM1、図4に示した測定サンプリングM2及び図5に示した測定サンプリングM3と同様なタイミングである。また、測定サンプリングM10は、測定の時間間隔が比較的短いために、満充電状態の電池から中程度の充電状態の電池の回復を検出するのに適した測定サンプリングである。
測定サンプリングM11は、モータ31の早送り駆動の終了後(タイミングT10)、直ちに比較的長い時間間隔(例えば、50mS間隔)で、電池電圧Vbtを測定する例である。この測定サンプリングM11は、測定の時間間隔が比較的長いので、回復に時間のかかる充電不足状態の電池や、小容量の電池の回復を検出するのに適した測定サンプリングである。
測定サンプリングM12は、モータ31の早送り駆動の終了後(タイミングT10)、電池電圧Vbtの測定開始まで一定の時間(Tw)を要する例である。測定サンプリングM12は、早送り駆動の終了後、一定の時間が経過してから測定が開始されるので、回復に時間のかかる充電不足状態の電池や、小容量の電池の回復を検出するのに適した測定サンプリングである。
測定サンプリングM13は、モータ31の早送り駆動の終了後(タイミングT10)、測定開始時では比較的短い時間間隔(例えば、25mS間隔)で測定し、所定の時間が経過した後、測定終了時付近では、比較的長い時間間隔(例えば、50mS間隔)で、電池電圧Vbtを測定する例である。測定サンプリングM13は、測定の始めと終わりで測定の時間間隔が異なるので、回復の早い満充電状態の電池から回復の遅い充電不足状態の電池や小容量の電池まで、また、常温駆動や低温駆動など、幅広く対応可能な測定サンプリングである。
上述した電池電圧Vbtの測定サンプリングM11〜M13は、図1〜図5を用いて示した電子時計1に用いることができる。このように、測定サンプリングは、様々な形態を取ることができるが、どのような測定サンプリングであっても、負荷駆動停止後の電池電圧を、電池の回復時間より短い時間間隔で連続的に測定することが重要である。
また、例えば、電池5の回復が早くなれば測定サンプリングM10を選択して電池の回復を素早く検出し、また、電池5の回復が遅くなれば、測定サンプリングM11やM12を選択して測定動作のロスを減らすなど、電池の充電状態や周囲温度、また、電池のサイズや特性による電池容量等の違いに応じて、動的に測定サンプリングを選択することもできる。このように、測定サンプリングの種類を変化させることによって、電池の状態に応じた最適な負荷駆動を実現できると共に、不必要な測定動作による無駄な消費電力を削減して、電子機器の電池寿命を延ばすことが可能となる。
図7は、電子時計の電池電圧の検出頻度の違いを説明するタイミングチャートである。
図7に基づいて、電池電圧の検出頻度を可変する動作を説明する。図7では、電子時計1において、電池5が満充電に近く、且つ、周囲温度も常温であって電池の回復が早い状態にある場合とする。
最初に、電子時計1が時刻修正モードでモータ早送り駆動が開始されたとする(タイミングT11)。1回のモータ早送り駆動は、前述した如く、モータ駆動信号P7を60発出力して秒針を1回転駆動する。この早送り駆動は、電池5に対して強負荷駆動となる。したがって、早送り駆動の開始(タイミングT11)から1回の早送りが終わる時点(タイミングT12)の間までに、電池電圧Vbtは図示するように電圧Vbt2まで低下する。
次に、この1回の早送り駆動が終了した時点(タイミングT12)で、電池状態検出回路10による電池電圧Vbtの測定が開始され、タイマ11の動作による所定の時間間隔で比較回路14による測定が行われる。ここで、測定サンプリングM20は、この比較回路14が動作するタイミングを示している。この場合、電池5の電池電圧Vbtは、電池5が満充電に近く回復が早いので、早送り駆動の終了後、速やかに無負荷時の電圧Vbt1まで上昇する。電池5の電池電圧Vbtは、測定サンプリングM20の2回目で、電池回復の判定基準である基準電圧V3を超えることができる。
測定サンプリングM20の2回目のサンプリングに同期して(矢印A4)、比較回路14から電池回復信号P4が出力される。制御回路20は、電池回復信号P4が入力されると、電池5が回復したと判断して電池状態検出回路10による測定を停止し、再び、モータ31の早送り駆動を開始する(次のタイミングT11)。ここで、制御回路20は、測定サンプリングM20の2回目のサンプリングで電池回復信号P4が出力されたことを知ることができる。したがって、制御回路20は、電池5は回復が早い状態にあると判断し、次の早送り駆動のモータ駆動信号P7の出力数を、例えば通常の2倍の120発出力し、秒針を2回転駆動するように設定して早送り駆動を実行する。
この結果、次に測定サンプリングM20が実行されるタイミングは、モータ駆動信号P7が120発出力される2回目の早送り駆動が終了した時点(タイミングT13)になる。しかしながら、電池5は満充電に近い状態であり、且つ、周囲温度も常温なので、早送り駆動量に対して電池5の回復状態を検出する回数(検出頻度)が少なくなったとしても、時計動作上問題は生じない。すなわち、電池5の回復が早い状態では電池電圧Vbtの検出頻度を少なくして早送り駆動量を増やすことによって、電池5の回復状態の検出で生じる時間的なロスを減少させ、モータ31の早送り駆動を高速にすることができる。
また、電池電圧Vbtの検出頻度が少なくなるので、測定動作による消費電力の削減を行うことができ、電子機器の電池寿命を延ばすことが可能となる。尚、電池5の回復が早い状態が継続されれば、早送り駆動は図示するように長時間駆動を繰り返し継続して良い。また、電池5の容量が減少した場合や、周囲温度が低いために電池5の駆動能力が低下して電池5の回復が遅くなった場合は、図7で示した制御とは逆に、モータ駆動信号P7による1回の早送り駆動量を通常の60発から、例えば、30発に減らすような制御を行うこともできる。
これにより、負荷駆動量に対する電池電圧Vbtの検出頻度が増加して、きめ細かく電池5の回復状態を検出できるので、電池5の容量減少などにより電池5の駆動能力が低下しても、信頼性の高い負荷駆動を実現することができる。尚、1回の早送り駆動におけるモータ駆動信号P7の出力数は、上述した回数に限定されず、電子時計の仕様に沿って任意に決めることができる。
図8は、電子時計の負荷の駆動条件の違いによる電池電圧を測定する時間間隔の変化を説明するタイミングチャートである。
図8に基づいて、電子時計の負荷の駆動条件の違いによって電池電圧の検出条件を可変する制御を説明する。通常、電子時計に使用されるモータは、正転駆動と逆転駆動が可能であるが、逆転駆動はモータ31に複雑な駆動パルスを供給する必要があるために、その消費電力は、正転駆動の約3倍必要であることが知られている。このように、同じ負荷(モータ)であっても、駆動条件の違いによって消費電力が異なり、電池に対する負荷の変動が生じることがある。
図8はモータ31が正転駆動と逆転駆動を行う場合において、測定サンプリングの時間間隔を変更する動作を示している。図8に示すように、モータ駆動が正転駆動の条件では負荷が比較的軽いので、正転駆動による電池電圧Vbtの低下は少なく、電池電圧Vbtは電圧Vbt2まで低下する。これに対して、モータ駆動が逆転駆動の条件では負荷が重いので、逆転駆動による電池電圧Vbtの低下は大きく、電池電圧Vbtは電圧Vbt3まで低下する。
制御回路20は、正転駆動後の電池電圧Vbtを測定する測定サンプリングM21を短い時間間隔に設定して電池5の早い回復に対応する。また、逆転駆動後の電池電圧Vbtを測定する測定サンプリングM21を長い時間間隔に設定して電池5の遅い回復に対応する。このように、負荷の駆動条件の違いに応じて電池電圧Vbtを測定するための測定サンプリングの時間間隔を可変すれば、電池5の回復を適切に検出して負荷の高速駆動が実現できると共に、測定動作のロスを減らして不必要な測定動作による無駄な消費電力を削減することが可能となる。
尚、図8では、負荷としてのモータ31の駆動条件の違いによって電池電圧Vbtを測定する時間間隔を可変にしたが、可変する検出条件は、これだけに限定されるものではない。例えば、負荷の駆動条件の違いに応じて、測定の時間間隔、基準電圧V3の値、測定回数又は経過時間等の、電池電圧Vbtの検出条件を様々に可変し、負荷の駆動条件の違いに適切に対応した負荷駆動と電池状態検出を実現することができる。
また、負荷の駆動条件の違いは、上述したモータ31の正転/逆転だけに限定されるものではない。例えば、同じモータの正転駆動であっても、通常の1秒運針と早送り駆動では、駆動条件は異なる。このような様々な駆動条件の違いに対応し、測定の時間間隔、基準電圧V3の値、測定回数又は経過時間等、電池電圧Vbtの検出条件を可変して適切な負荷駆動と電池状態検出を実現することができる。
さらに、電池5は充電状態や周囲の温度等によって電池電圧Vbtの値が変化する。電子時計においては、電池電圧Vbtの変化に応じて、モータ駆動信号P7の駆動パルスの形状を可変し、安定したモータ駆動制御を行うことが一般的である。電池電圧Vbtの変化に応じた駆動パルスの形状の違いは、電池5に対して負荷の違いとなる。そこで、駆動パルスの形状の違いに応じて電池電圧Vbtの検出条件を可変すれば、より信頼性の高い負荷駆動を実現することができる。
以上のように本発明に係る電子機器は、実施例1で示すように、負荷の駆動停止後の電池の回復状態を速やかに検出して負荷駆動を実行するので、電池の充電状態に応じた負荷の高速駆動を実現することができる。また、本発明に係る電子機器は、電池の回復状態や負荷の駆動条件等に応じて、測定の時間間隔、基準電圧V3の値、測定回数又は経過時間等、電池の電圧の検出条件を適切に可変できるので、小容量の電池による駆動であっても負荷駆動を安定して行うことができる。
図9は、本発明の実施例2に係る電子機器としての多機能型電子時計の概略構成を示すブロック図である。
図9に示す多機能型電子時計40の特徴は、三つのモータによって表示部を駆動するように構成され、ブザー、照明、センサ等を搭載している点である。尚、実施例1で示したブロック図と同一要素には同一番号を付し、重複する構成や動作の説明は一部省略する。
図9において、水晶振動子2、発振回路3、分周回路4、電池5、太陽電池6、充電制御回路7、電池状態検出回路10は、図1に示す電子時計1と同様であるので説明は省略する。制御手段としての制御回路21は、電子時計1と同様な機能を備えているが、記憶手段としての記憶回路22を内蔵している点が異なる。また制御回路21は、更にブザー制御信号P10、LED制御信号P11及びセンサ制御信号P12を出力する。
記憶回路22は、RAM、又は不揮発性メモリ等によって構成され、電池状態検出回路10が電池電圧Vbtを測定する時間間隔などの検出条件を記憶する。尚、記憶回路22はRAMで構成されると消費電力が低く有利であるが、その場合には、電池電圧Vbtが低下したとき、RAMで構成される記憶回路22の記憶データを、制御回路21に内蔵される不揮発性メモリ(図示せず)に退避する制御を行うことが好ましい。
負荷駆動手段としてのモータ駆動回路33は、分周回路4から入力されたタイミング信号P2及び制御回路21から入力されたモータ制御信号P5に応じてモータ駆動信号P7a、P7b、P7cをそれぞれ出力する。秒モータ34は、入力されたモータ駆動信号P7aに応じて表示部41の秒針を駆動する。時分モータ35は、入力されたモータ駆動信号P7bに応じて表示部41の時分針を駆動する。日板モータ36は、入力されたモータ駆動信号P7cに応じて表示部41で日付表示を行う日板を駆動する。
負荷駆動手段としてのブザー駆動回路37は、入力されたブザー制御信号P10に応じてブザー駆動信号P13を出力する。負荷駆動手段としてのLED駆動回路38は、入力されたLED制御信号P11に応じてLED駆動信号P14を出力する。負荷駆動手段としてのセンサ駆動回路39は、入力されたセンサ制御信号P12に応じてセンサ駆動信号P15を出力する。
負荷としてのブザー42は、入力されたブザー駆動信号P13に応じてアラーム音などを出力する。負荷としてのLED43は、入力されたLED駆動信号P14に応じて表示部41を照射し、暗所においても表示部41が識別できるように動作する。負荷としてのセンサ44は、入力されたセンサ駆動信号P15に応じて、水深、温度等の測定を行う。
また、電池5の電池電圧Vbtは、図示するように、発振回路3、分周回路4、制御回路21、電池状態検出回路10、モータ駆動回路33、ブザー駆動回路37、LED駆動回路38、センサ駆動回路39にそれぞれ供給され、各回路の電源として用いられる。また、電池5のゼロ電圧Vzも各回路に接続されるが図示は省略している。尚、多機能型電子時計40を構成する各回路は、ワンチップのマイクロコンピュータによって構成されることが好ましいが、回路形態はワンチップのマイクロコンピュータに限定されるものではない。
次に、実施例2としても多機能型電子時計40の動作を説明する。モータ駆動回路33は、制御回路21から入力されたモータ制御信号P5に応じて、負荷としての秒モータ34、時分モータ35及び日板モータ36をそれぞれ駆動する。尚、モータ駆動信号P7a〜P7cは、それぞれのモータに大きな駆動電流を供給するので、モータ駆動信号P7a〜P7cが出力されるごとに電池5から大電流が供給され、電池5の電池電圧Vbtは一時的に低下する。電池状態検出回路10は、それぞれのモータの駆動による電池電圧Vbtの変動を検出し、電池5の回復状態を把握する機能を有している。なお、電池状態検出回路10の基本動作は実施例1に示したものと同様であるので、ここでの説明は省略する。
また、ブザー駆動回路37、LED駆動回路38、センサ駆動回路39も、制御回路21からの各制御信号によってブザー42、LED43、センサ44をそれぞれ駆動する。ブザー42、LED43、センサ44が駆動されると、それぞれの駆動電流が電池5から供給されるので、電池5の電池電圧Vbtは一時的に低下する。電池状態検出回路10は、モータ駆動の場合と同様に、ブザー42、LED43、センサ44の駆動による電池電圧Vbtの変動を検出し、電池5の回復状態を把握する機能を有している。
図10は、多機能型電子時計の複数の負荷の駆動動作を説明するフローチャートである。
図10のフローチャートに基づいて、多機能電子時計40の秒モータ34と日板モータ36の駆動を例として、複数の負荷駆動における電池の回復状態の検出と負荷駆動動作を説明する。
最初に、多機能型電子時計40は通常動作を行い、分周回路4は入力された基準クロックP1に基づいて計時動作を継続している(ステップST11)。
次に、分周回路4は1秒が経過したら、秒信号P2を出力する(ステップST12)。ここで、1秒が経過しない間は、ステップST12で待機する。
次に、制御回路21は記憶回路22に記憶されている過去の検出条件を読み出す。また、制御回路21は、過去の検出条件に基づいて、電池電圧Vbtを測定する時間間隔、測定開始時間、基準電圧V3、測定回数又は経過時間、又は検出頻度等の電池電圧Vbtの検出条件を必要に応じて可変し、電池検出制御信号P6として出力する(ステップST13)。ここで、電池電圧Vbtの検出動作が最初であって、記憶回路22に過去の検出条件が記憶されていない場合は、制御回路21は、所定の標準的な検出条件(初期値)を設定する。
次に、制御回路21はモータ制御信号P5を出力し、モータ駆動回路33はモータ駆動信号P7aを出力して、秒モータ34を駆動し、1秒運針を実行する(ステップST14)。
次に、電池情報検出回路10は、入力された電池検出制御信号P6に基づいてタイマ11を設定し、基準電圧発生回路13から基準電圧V3を出力する。また、電池情報検出回路10は、設定された時間間隔で比較回路14によって電池分割電圧V2と基準電圧V3を比較し、電池電圧Vbtを測定して、電池5の回復を検出する(ステップST15)。
ここで、電池5が回復して電池回復信号P4が出力されたならば、制御回路21は、秒モータ34の駆動によって得た検出条件(電池電圧Vbtを測定する時間間隔、測定開始時間、基準電圧V3、電池が回復するまでの測定回数又は経過時間等)を記憶回路22に記憶する。尚、所定の測定回数に達しても電池5が回復しない場合は、実施例1で示した図2のフローチャートと同様に、電源回復モードに移行するが、この動作フローは実施例1と同様であるので詳細な説明は省略する。
次に、制御回路21は内部に記憶している計時情報を確認して、日板を送る必要があるかを判定する(ステップST16)。制御回路21は、計時情報の日付が変わっていれば日板を送る必要があることから、ステップST16は肯定判定となって次のステップに進む。また、制御回路21は、計時情報の日付が変わっていなければ日板を送る必要が無いので、ステップST16は否定判定となってステップST11に戻る。すなわち、日付が変わらない期間は、ステップST11からステップST16が繰り返される。尚、1分ごとに時分モータ35が駆動されるが、その動作は基本的に秒モータ34の駆動と同様であるので説明は省略する。
次に、制御回路21は記憶回路22に記憶されている過去の検出条件を読み出して、電池電圧Vbtの検出条件を決定し、電池検出制御信号P6として出力する(ステップST17)。ここで、記憶回路22から読み出される過去の検出条件は、直前に実施された秒モータ34が駆動されたときの情報である。しかしながら、日板モータ36を最初に駆動するときは、この直前に駆動された負荷に対する電池電圧Vbtの検出条件に基づいて電池電圧Vbtを測定する時間間隔、測定開始時間、基準電圧V3、所定の測定回数又は経過時間、検出頻度等の検出条件を必要に応じて可変し決定する。
例えば、直前に駆動された秒モータ34による検出条件が、電池5の回復が早かったとする情報であれば、制御回路21は、日板モータ36の駆動後の電池電圧Vbtを測定する時間間隔を短くして電池の早い回復に対応する。また、例えば、直前に駆動された秒モータ34による検出条件が、電池5の回復が遅かったとする情報であれば、制御回路21は、日板モータ36の駆動後の電池電圧Vbtを測定する時間間隔を長くして電池の遅い回復に対応する。
次に、制御回路21はモータ制御信号P5を出力し、モータ駆動回路33は日板モータ36を早送り駆動する(ステップST18)。日板モータ36は、1回の早送り駆動(例えば60発駆動)では、日板を1日分進めることはできないので、日板モータ36の早送り駆動は、何回かに分けて実行される。
次に、電池情報検出回路10は、1回分の日板モータ36の早送り駆動の停止後、入力された電池検出制御信号P6に基づいてタイマ11を設定し、基準電圧発生回路13から基準電圧V3を出力する。また、電池情報検出回路10は、設定された時間間隔で比較回路14によって電池分割電圧V2と基準電圧V3を比較し、電池電圧Vbtを測定して、電池5の回復を検出する(ステップST19)。
ここで、電池5が回復して電池回復信号P4が出力されたならば、制御回路21は、日板モータ36の早送り駆動によって得た検出条件(電池電圧Vbtを測定する時間間隔、測定開始時間、基準電圧V3、電池が回復するまでの測定回数または経過時間等)を記憶回路22に新たに記憶する。尚、所定の測定回数に達しても電池5が回復しない場合は、実施例1と同様に電源回復モードに移行するが、この動作フローは実施例1と同様であるので詳細の説明は省略する。
次に、制御回路21は日板モータ36による日板の送りが完了したか否かを判定する(ステップST20)。ここで、否定判定であれば(日板送り未完了)、次のステップに進み、肯定判定であれば(日板送り完了)、ステップST11に戻って通常の1秒運針が継続される。
次に、ステップST20が否定判定であれば、制御回路21は、記憶回路22に記憶されている過去の検出条件を読み出して、電池電圧Vbtの検出条件を決定し、電池検出制御信号P6として出力する(ステップST21)。ここで、記憶回路22から読み出される過去の検出条件は、直前に実施された日板モータ36が早送り駆動されたときの情報であるので、負荷及び駆動条件が等しく、且つ、直前の電池回復情報に基づいて電池電圧Vbtの検出条件を決定することができる。これによって、本発明に係る電子機器では、適切な負荷駆動と電池状態検出を実現できる。
このように、本発明に係る電子機器では、負荷が複数存在し、それぞれの負荷が異なり、且つ、それぞれの負荷の駆動条件が異なっている場合でも、電池の回復状態に応じた適切な負荷駆動を行うことができる。これは、異なった負荷を連続的に駆動する場合において、直前に駆動された負荷の検出条件に基づいて次に駆動する負荷の駆動指示や電池電圧Vbtの検出条件を決定するからである。したがって、本発明に係る電子機器では、複数の負荷の高速駆動が実現できると共に、小容量の電池による信頼性に優れた負荷駆動を実現することができる。
図11は、多機能型電子時計の複数の負荷の駆動動作を説明するタイミングチャートである。
次に、この秒モータ34と日板モータ36の駆動の一例を図11のタイミングチャートに基づいて説明する。図11において、モータ駆動信号P7aは、タイミングT20、T21として示すように1秒周期で出力され、秒針を1秒運針する。電池5の電池電圧Vbtは、モータ駆動信号P7aによって無負荷電圧Vbt1から負荷電圧Vbt2まで低下する。
ここで、制御回路21は、秒モータ34の駆動終了後に記憶回路22から過去の検出条件を読み出して電池電圧Vbtの検出条件を決定する。電池情報検出回路10は、電池電圧Vbtを決定された時間間隔で測定する(測定サンプリングM30)。電池情報検出回路10は、電池電圧Vbtが基準電圧V3を超えることによって電池5の回復を検出すると、電池回復信号P4を制御回路21に出力する。制御回路21は、電池回復信号P4が入力されると、秒モータ34の駆動によって得た新たな検出条件(電池電圧Vbtを測定する時間間隔、測定開始時間、基準電圧V3、電池が回復するまでの測定回数または経過時間等)を書込みタイミングW1によって記憶回路22に記憶する。
ここで、最初の駆動であるタイミングT20での秒モータ34の駆動後の測定サンプリングM30では、所定の標準的な検出条件(初期値)で電池電圧Vbtの測定が行われる。しかしながら、タイミングT21での秒モータ34の駆動後の測定サンプリングM30では、1秒前になされたタイミングT20での駆動において記憶された電池電圧Vbtの検出情報に基づいて新たに検出条件が決定される(矢印A5)。
次に、モータ駆動信号P7cが、タイミングT22で出力され、日板モータ36を早送り駆動して、タイミングT23で停止する。電池5の電池電圧Vbtは、モータ駆動信号P7cによって無負荷電圧Vbt1から負荷電圧Vbt3まで低下する。日板モータ36は、秒モータ34より大きな駆動電力を必要とするので、電池5に対して大きな負荷となる。この結果、電池電圧Vbtの電圧低下が大きくなり、それだけ、電池5の回復も遅くなる。
制御回路21は、日板モータ36の早送り駆動停止後に記憶回路22から過去の検出条件を読み出して電池電圧Vbtの検出条件を決定する。電池情報検出回路10は、タイミングT23の直後から電池電圧Vbtを、決定された時間間隔で測定する。電池情報検出回路10は、電池電圧Vbtが基準電圧V3を超えることによって、電池5の回復を検出すると、電池回復信号P4を制御回路21に出力する。制御回路21は、電池回復信号P4が入力されると、日板モータ36の駆動によって得た新たな検出条件を書込みタイミングW1で、記憶回路22に記憶する。
日板モータ36の早送り駆動は、前述した如く、何回かに分けで繰り返し実行される。早送り駆動は、図示するようにタイミングT22、T24、T26等で開始され、また、タイミングT23、T25等で停止される。
日板モータ36の最初の早送り駆動停止後(タイミングT23)での測定サンプリングM30では、直前に実行されたタイミングT21での秒モータ34の駆動後に記憶された電池電圧Vbtの検出情報に基づいて検出条件が決定される(矢印A6)。
なお、秒モータ34と日板モータ36の負荷特性及び駆動条件は異なるので、秒モータ34の駆動で記憶された過去の検出条件は、日板モータ36の駆動に対して完全には対応していない。しかしながら、タイミングT21での秒モータ34の駆動によって記憶された検出情報は、日板モータ36を駆動する直前の電池5の回復情報であるので、電池5の充電状態や周囲温度の影響等、十分参考にすることができる。このため、この秒モータ34の駆動で得られた電池5の検出条件に基づいて、日板モータ36の駆動指示と駆動後の電源電圧Vbtの検出条件を決定することは、信頼性の高い負荷駆動を実現する上で大きな効果がある。
また、日板モータ36の2回目の早送り駆動停止後(タイミングT25)での測定サンプリングM30では、直前に実行された日板モータ36の駆動停止後(タイミングT23)に記憶回路22に記憶された過去の検出条件に基づいて検出条件が新たに決定される(矢印A7)。すなわち、2回目以降の日板モータ36の早送り駆動に対する駆動指示と電池電圧Vbtの検出条件は、直前の日板モータ36の早送り駆動に基づいて決定される。決定される検出条件は、同じ負荷及び同じ駆動条件による検出条件に基づくものであって、且つ、直前の電池5の充電状態や周囲温度の影響等を含めた回復情報に基づいて動的に可変することができるので、最適な負荷駆動と電池状態検出を実現できる。
例えば、1回目の日板モータ36の早送り駆動(タイミングT22〜T23)の結果、電池5の回復が遅いと判定した場合、2回目の早送り駆動(タイミングT24〜T25)以降の測定の時間間隔を長くすることができる。これによって、測定動作のロスを減らして無駄な消費電力を削減するなど、柔軟性のある負荷駆動と電池状態検出を実現できる。また、電池の回復が更に遅い場合には、日板モータ36の1回分の早送り駆動量を少なくして検出頻度を増やすようにすることができる。これによって、きめ細かく電池の回復状態を検出でき、電池の回復状態に応じた信頼性の高い電池状態検出を行うことができる。
以上のように、本発明の実施例2に係る電子機器では、電源状態検出回路10の測定によって得られた検出条件を記憶手段に記憶し、記憶された検出条件に基づいて、種類や駆動条件が異なる複数の負荷駆動に対して、検出条件を適切に調整することができる。したがって、本発明は、電源に余裕を持つことのできない携帯性を重視した小型で、特に複数の負荷を搭載する多機能型の電子機器に対して好ましく適用することができる。
図12は、多機能型電子時計の複数の負荷の特性が異なる場合の駆動動作を説明するフローチャートである。
図12のフローチャートに基づき、ストップウォッチ・モードの動作を例として、ブザーとモータという全く異なる負荷を連続的に駆動する場合の負荷駆動動作を説明する。説明の前提として、図9に示した多機能電子時計40において、日板モータ36を1/20秒の針を駆動する1/20秒運針モータ36a(図示せず)に変更し、モータ駆動信号P7cで駆動するものとする。
最初に、多機能型電子時計40の制御回路21は、ストップウォッチ・モードにおいて、図示しないスタートスイッチが押下されたか否かを判定する(ステップST31)。ここで、否定判定であれば待機状態を保ち、肯定判定(スイッチON)であれば、次のステップに進む。
次に、ステップST31が肯定判定(スイッチON)であれば、制御回路21は、記憶回路22に記憶されている過去の検出条件を読み出して、電池電圧Vbtの新たな検出条件を決定し、電池検出制御信号P6として出力する(ステップST32)。ここで、電池電圧Vbtの検出が最初であって、記憶回路22に過去の検出条件が記憶されていない場合、制御回路21は、所定の標準的な検出条件(初期値)を設定する。
次に、制御回路21はブザー制御信号P10を出力し、ブザー駆動回路37はブザー42を駆動して所定のブザー音を出力する(ステップST33)。ここで、ブザー音を出力する理由は、ストップウォッチ・モードにおいて、使用者がスタートスイッチを押下したことによって、計時がスタートしたことを知らせるためである。
次に、制御回路21は、ブザー42が駆動を停止したかを判定する(ステップST34)。ここで、ブザー42が駆動中であれば待機状態を保ち、ブザー42が停止すれば、次のステップに進む。
次に、電池情報検出回路10は、入力された電池検出制御信号P6に基づいてタイマ11を設定し、基準電圧発生回路13から基準電圧V3を出力する。また、電池情報検出回路10は、設定された時間間隔で比較回路14によって電池分割電圧V2と基準電圧V3を比較し、電池電圧Vbtを測定して電池5の回復を検出する(ステップST35)。
電池5が回復して電池回復信号P4が出力された場合、制御回路21は、ブザー42の駆動で得た新たな検出条件(電池電圧Vbtを測定する時間間隔、測定開始時間、基準電圧V3、電池が回復するまでの測定回数または経過時間等)を記憶回路22に記憶する。尚、所定の測定回数に達しても電池5が回復しない場合は、実施例1と同様に電源回復モードに移行する。この動作フローは実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、制御回路21は、ストップウォッチがスタートしたので、1/20秒運針モータ36aを駆動するための準備として、記憶回路22に記憶されている過去の検出条件を読み出して、電池電圧Vbtの検出条件を新たに決定し、電池検出制御信号P6として出力する(ステップST36)。ここで、記憶回路22から読み出される過去の検出条件は、直前に実施されたブザー42が駆動されたときの情報である。しかしながら、1/20秒運針モータ36aを最初に駆動するときは、この直前に駆動されたブザー42の検出条件に基づいて1/20秒運針モータ36aに対する駆動指示と電池電圧Vbtの検出条件を決定する。
次に、制御回路21はモータ制御信号P5を出力し、モータ駆動回路33は1/20秒運針モータ36aを駆動して1/20秒運針を開始する(ステップST37)。これにより、秒針は50mSごとに運針し、ストップウォッチとしての計時動作を開始する。
次に、制御回路21は1/20秒運針モータ36aの1/20秒運針を所定の間隔で停止させる。電池情報検出回路10は、1/20秒運針モータ36aの駆動停止後、入力した電池検出制御信号P6に基づいてタイマ11を設定し、基準電圧発生回路13から基準電圧V3を出力する。また、電池情報検出回路10は、設定された時間間隔で比較回路14によって電池分割電圧V2と基準電圧V3を比較し、電池電圧Vbtを測定して電池の回復を検出する(ステップST38)。
ここで、電池5が回復して電池回復信号P4が出力された場合、制御回路21は、1/20秒運針モータ36aの駆動で得た新たな検出条件を記憶回路22に記憶する。尚、所定の測定回数に達しても電池5が回復しない場合は、実施例1と同様に電源回復モードに移行する。この動作フローは実施例1と同様であるので説明は省略する。
次に、制御回路21は、図示しないスタートスイッチが押下されているか否かを判定する(ステップST39)。ここで、否定判定(スイッチOFF)であればステップST36に戻り、ステップST36〜ST39が繰り返されて1/20秒運針が継続される。また、肯定判定(スイッチON)であれば、次のステップに進む。
次に、ステップST39が肯定判定(スイッチON)であれば、制御回路21は、ブザー42を駆動するための準備として、記憶回路22に記憶されている過去の検出条件を読み出して、電池電圧Vbtの検出条件を新たに決定し、電池検出制御信号P6として出力する(ステップST40)。ここで、記憶回路22から読み出される過去の検出条件は、直前に実施された秒モータ34が駆動されたときの情報である。ブザー42の駆動指示と駆動後の電池電圧Vbtの検出条件は、この情報に基づいて決定される。
次に、制御回路21はブザー制御信号P10を出力し、ブザー駆動回路37はブザー42を駆動して所定のブザー音を出力する(ステップST41)。ここで、ブザー音を出力する理由は、ストップウォッチ・モードにおいて、使用者がスイッチを押下したことによって、継続中の計時動作がストップしたことを使用者に知らせるためである。尚、制御回路21は、一定の時間後にブザー42の駆動を停止させる。また、ブザー42の駆動において、直前に駆動された秒モータ34の検出条件から電池5の回復が遅いと分かった場合、ブザー42の駆動デューティを少なくして負荷を軽くするなどの制御を行っても良い。
このように、ブザーとモータのように特性が全く異なる負荷が複数存在し、それらの負荷を交互に駆動するような場合でも、それぞれの負荷駆動による電池5の回復情報(電池5が回復するまでの測定回数または経過時間等)を含む検出条件を記憶回路22に記憶して共有化することで、別の負荷を駆動する駆動指示や、別の負荷の駆動後の電池電圧Vbtの検出条件を決定することができる。
また、負荷の駆動指示や負荷駆動後の電池電圧Vbtの検出条件の決定は、記憶回路22に記憶された直前の検出条件に限定されない。例えば、長期間に渡って負荷駆動による検出条件を記憶し、この長期間の検出条件を参考にして、負荷の駆動指示や負荷駆動後の電池電圧Vbtの検出条件を決定しても良い。これにより、電池5の長期間に渡る回復状態の推移から、充電状態の推移等を予測し、負荷の駆動スピード等の駆動条件や電池電圧Vbtの検出条件をきめ細かく設定することが可能となる。
図13は、多機能型電子時計の複数の負荷の特性が異なる場合の駆動動作を説明するタイミングチャートである。
図13のタイミングチャートに基づいて、多機能電子時計40のブザー42と1/20秒運針モータ36aの異なる負荷を連続的に駆動する例を説明する。
図13において、ブザー駆動信号P13はタイミングT30からT31まで出力され、ブザー42が駆動されてブザー音が出力する。このとき、ブザー駆動信号P13によって大きな駆動電流がブザー42に流れるので、電池5の電池電圧Vbtは、ブザー駆動信号P13の出力に合わせて無負荷電圧Vbt1から電圧Vbt3まで低下する。
次に、タイミングT31でブザー42の駆動が終了すると、制御回路21は、ブザー42の駆動終了後に記憶回路22から過去の検出条件を読み出して電池電圧Vbtの検出条件を決定する。電池情報検出回路10は、電池電圧Vbtを決定した時間間隔で測定する(測定サンプリングM31)。電池電圧Vbtが基準電圧V3を超えた場合には、電池5の回復を検出されたものとして、電池回復信号P4を制御回路21に出力する。制御回路21は、電池回復信号P4が入力されると、ブザー42の駆動で得た新たな検出条件を書込みタイミングW2によって記憶回路22に記憶する。
電池回復信号P4が出力されると、制御回路21は、電池5が次の負荷を駆動できるまでに回復したと判断して1/20秒運針を行うために、タイミングT32でモータ駆動信号P7cを出力する。
モータ駆動信号P7cの出力はタイミングT33まで続き、このタイミングT32〜T33の期間が、1/20秒運針の1ブロックとなる。このとき、モータ駆動信号P7cによって中程度の駆動電流が1/20秒運針モータ36aに流れるので、電池5の電池電圧Vbtは、モータ駆動信号P7cの出力に合わせて無負荷電圧Vbt1から電圧Vbt2まで低下する。尚、ブザー42の駆動電流のほうが、1/20秒運針モータ36aの駆動電流より大きいので、ブザー42が駆動されたときの電圧Vbt3のほうが、1/20秒運針モータ36aが駆動されたときの電圧Vbt2より低い値となる。
次に、タイミングT33で1/20秒運針モータ36aの1/20秒運針の1ブロック駆動が終了する。制御回路21は、1/20秒運針モータ36aの駆動終了後に記憶回路22から過去の検出条件を読み出して電池電圧Vbtの検出条件を決定する。電池情報検出回路10は、電池電圧Vbtを決定した時間間隔で測定する(測定サンプリングM31)。そして、電池電圧Vbtが基準電圧V3を超えた場合には、電池5の回復を検出したものとして、電池回復信号P4を制御回路21に出力する。制御回路21は、この電池回復信号P4が入力されると、1/20秒運針モータ36aの駆動で得た新たな検出条件を書込みタイミングW2によって記憶回路22に再び記憶する。
ここで、1/20秒運針モータ36aの1/20秒運針は、前述した如く、ブロック単位で繰り返し実行されるので、1/20秒運針は、図示するようにタイミングT32、T34、T36等で開始され、タイミングT33、T35、T37等で停止される。
そして、1/20秒運針モータ36aの最初の1/20秒運針の駆動停止後(タイミングT33)での測定サンプリングM31では、直前に実行されたブザー42の駆動後に記憶された過去の検出条件に基づいて電池電圧Vbtの検出条件が決定される(矢印A8)。ブザー42と1/20秒運針モータ36aは特性が全く異なる負荷であり、それぞれの駆動電流は大きさも電流波形も異なる。したがって、ブザー42の駆動で記憶された検出条件は、1/20秒運針モータ36aの駆動に対して完全には対応していない。
しかし、ブザー42の駆動によって記憶された検出条件は、1/20秒運針モータ36aを駆動する直前の電池5の回復情報であり、電池5の充電状態や周囲温度の影響等、1/20秒運針モータ36aを駆動する上で十分参考にすることができる。そのため、ブザー42の駆動で得られた電池5の検出条件を用いて、1/20秒運針モータ36aの駆動指示や駆動後の電池電圧Vbtの検出条件を決定することは信頼性の高い負荷駆動を実現する上で大きな効果がある。更に、ブザー42の駆動後の電池5の回復を電池状態検出回路10が素早く検出するので、ブザー42の駆動後、電池5の回復に応じて速やかに1/20秒運針を実施することができる。したがって、ブザー音と1/20秒運針が連続的に動作し、より自然なストップウォッチ動作を実現することができる。
また、1/20秒運針モータ36aの2回目の1/20秒運針の駆動停止後(タイミングT35)での測定サンプリングM31では、直前に実行された1/20秒運針モータ36aの駆動停止後に記憶回路22に記憶された過去の検出条件に基づいて検出条件が新たに決定される(矢印A9)。すなわち、2回目以降の1/20秒運針モータ36aの1/20秒運針に対する駆動指示と電池電圧Vbtの検出条件は、直前の1/20秒運針モータ36aの1/20秒運針に基づいて決定される。検出条件は、同じ負荷の同じ駆動条件で、且つ、直前の電池5の充電状態に対応した過去の検出条件に基づいて動的に可変することができるので、最適な負荷駆動と電池状態検出を実現できる。なお、他の情報、例えば周囲温度等による影響等に応じて新たな検出条件を決定してもよい。
例えば、図13のタイミングT35での測定サンプリングM31では、タイミングT33での測定の時間間隔より時間間隔を短くして電池電圧Vbtの測定を開始している。これは、制御回路21が直前の駆動で記憶された検出情報に基づいて電池5の回復が早いと判断し、タイミングT35での検出条件(測定の時間間隔)を変更したことによる。
以上のように本発明に係る電子機器は、ブザーとモータというように、特性が全く異なる負荷が複数存在し、それらの負荷を交互に駆動するような場合において、それぞれの負荷駆動による検出条件を記憶手段に記憶して共有化することができる。この結果、共有化された検出条件によって、別の特性の負荷を駆動する駆動指示や、別の負荷の駆動後の電池電圧の検出条件を決定することができる。したがって、特性の異なる複数の負荷を複雑に駆動して機能を実現する多機能型の電子機器において、信頼性に優れ、複数の負荷に対応した高速駆動を実現することができる。
また、特性の異なる負荷は、モータやブザーに限定されず、実施例2の多機能型電子時計40に搭載されるLED43やセンサ44でも良い。また、本発明に係る電子機器は、図示しないがバイブレータ、LCDなどの表示装置、通信装置、撮像装置など、さまざまな負荷を搭載する携帯電話やデジタルカメラなどの電子機器に幅広く適応することができる。
また、本発明に係る電子機器は、負荷駆動停止後の電池の回復検出条件を電池回復検出回路10に含まれるタイマ11の設定やD/A変換回路である基準電圧発生回路13の設定によって任意に可変することが可能である。これにより、電子機器の仕様が変更されて電池の種類や負荷の特性が変わったとしても、制御手段に含まれるファームウエアの修正で簡単に検出条件を修正できる。したがって、本発明に係る電子機器は、仕様変更や機種変更にも柔軟に対応することができる。

Claims (17)

  1. 電源と、
    負荷と、
    前記負荷を前記電源によって駆動する負荷駆動手段と、
    前記負荷の駆動停止後に前記電源の物理量を所定の時間間隔でサンプリング測定して電源回復情報を出力する電源状態検出手段と、
    前記電源状態検出手段からの前記電源回復情報に基づいて前記負荷駆動手段に前記負荷の駆動指示を行う制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、複数のサンプリング形態から1つのサンプリング形態を選択し、選択したサンプリング形態で前記サンプリング測定を行うように前記電源状態検出手段を制御する、
    を有することを特徴とする電子機器。
  2. 前記制御手段は、過去の前記サンプリング測定における前記電源の回復状態に応じて、前記複数のサンプリング形態から1つのサンプリング形態を選択する、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記電源の回復状態は、電源の回復時間である、請求項2に記載の電子回路。
  4. 前記制御手段は、過去の前記サンプリング測定における、前記負荷の駆動条件に応じて、前記複数のサンプリング形態から1つのサンプリング形態を選択する、請求項1に記載の電子機器。
  5. 前記負荷の駆動条件は、前記負荷の正転駆動と逆転駆動に対応する、請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記制御手段は、電池充電状態、周囲温度又は電池容量に応じて、前記複数のサンプリング形態から1つのサンプリング形態を選択する、請求項1に記載の電子機器。
  7. 前記複数のサンプリング形態の前記サンプリング計測における時間間隔が、互いに異なる、請求項1〜6の何れか一項に記載の電子機器。
  8. 前記複数のサンプリング形態の前記サンプリング計測の開始時間が、互いに異なる、請求項1〜6の何れか一項に記載の電子機器。
  9. 前記制御手段は、前記過去のサンプリング測定における前記電源の回復状態に応じて前記電源状態検出手段による検出頻度を可変する、請求項1〜7の何れか一項に記載の電子機器。
  10. 前記電源状態検出手段は、前記電源の物理量と基準値とを前記所定の時間間隔で比較し、前記電源の物理量が前記基準値を超えた場合、前記電源が前記負荷を駆動出来るまでに回復したと判定して前記電源回復情報を出力し、
    前記負荷駆動手段は、前記制御手段からの前記駆動指示によって再び前記負荷を駆動する、請求項1〜9の何れか一項に記載の電子機器。
  11. 前記電源状態検出手段が前記サンプリング測定する前記所定の時間間隔は、前記電源が前記負荷を駆動出来るまでに回復する回復時間より短い間隔である、請求項1〜10の何れか一項に記載の電子機器。
  12. 前記過去のサンプリングにおける、前記電源の回復状態又は前記サンプリング開始時間を記憶する記憶手段を有し、
    前記制御手段は、前記記憶手段が記憶した前記電源の回復状態又は前記サンプリング開始時間に基づいて、前記複数のサンプリング形態から1つのサンプリング形態を選択する、請求項2に記載の電子機器。
  13. 前記制御手段は、所定の測定回数だけ前記サンプリング測定が行われても前記電源状態検出手段が前記電源回復情報を出力しない場合又は測定開始から所定の経過時間が経過した場合であっても前記電源が前記負荷を駆動出来るまでに回復しないと判定した場合、前記電源が回復することを優先する電源回復モードに前記電子機器を移行させる、請求項12に記載の電子機器。
  14. 前記記憶手段は、更に、前記所定の時間間隔、前記基準値、前記所定の測定回数、又は前記所定の経過時間を含む過去の検出条件を記憶し、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記過去の検出条件に基づいて、前記所定の時間間隔、前記基準値、前記所定の測定回数の何れか又は全てを可変する、請求項13に記載の電子機器。
  15. 前記負荷は、第1の負荷と第2の負荷を含み、
    前記電源状態検出手段は、前記第1及び第2の負荷の駆動停止後に、前記電源の物理量を所定の時間間隔でサンプリング測定して前記第1及び第2の負荷に対応する前記電源回復情報を出力し、
    前記制御手段は、前記第1の負荷の駆動により得られた前記電源回復情報に基づいて前記負荷駆動手段に前記第2の負荷の駆動指示を行い、前記第1の負荷の駆動により得られた前記電源の回復状態に応じて前記複数のサンプリング形態から1つのサンプリング形態を選択し、選択したサンプリング形態で前記第2の負荷の駆動停止後のサンプリング測定を行うように前記電源状態検出手段を制御する、請求項2に記載の電子機器。
  16. 前記電源は電池であり、前記電源状態検出手段が測定する前記電源の物理量は前記電池の電池電圧であり、前記基準値は基準電圧である、請求項1〜15の何れか一項に記載の電子機器。
  17. 前記負荷は、モータ、バイブレータ、音響装置、照明装置、表示装置、通信装置、撮像装置、センサの何れかである、請求項1〜16の何れか一項に記載の電子機器。
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