JP5176079B2 - 固体酸化物形燃料電池サブモジュールおよび固体酸化物形燃料電池複合モジュール - Google Patents

固体酸化物形燃料電池サブモジュールおよび固体酸化物形燃料電池複合モジュール Download PDF

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Description

本発明は、固体酸化物形燃料電池サブモジュールおよび固体酸化物形燃料電池複合モジュールに関するものである。
近年、燃料電池として、固体電解質(固体酸化物)を用いた固体酸化物形燃料電池(以下、「SOFC」ということがある。)が、盛んに開発されるようになっている。
SOFCに用いられる単セルは、平板型と管状型とに大別することができる。平板型セルは、積層することで比較的簡単に集積することができる。これに対して、管状型セルは、そのままの構造で集積することができない。そのため、従来、いわゆる、縦縞型および横縞型と呼ばれる構造のセルが用いられることが多かった。
しかし、縦縞型および横縞型のセルを集積するには、複雑な製造工程が必要となり、小型化も困難である。そのため、例えば、特許文献1では、燃料極管の外側面に固体電解質層が積層された複数本の電解質電極接合管を、空気極材料により一体的に固めてSOFCサブモジュールとすることで、製造工程の簡略化、小型化を実現可能としている。
上記SOFCサブモジュールは、さらに集積されて使用される。例えば、特許文献2には、上記SOFCサブモジュールに燃料ガスマニホールド等を取り付け、これを複数配列して接続したSOFCモジュールが開示されている。このSOFCモジュールは、各ガス(燃料ガス、空気)の供給上流側に配置されたSOFCサブモジュールから下流側に配置されたSOFCサブモジュールに対して、次々に連続して各ガスが供給される構造とされている。
特開2004−335277号公報 特開2005−166470号公報(図14等)
しかしながら、従来のSOFCモジュールは、以下の点で改良の余地があった。
すなわち、上記SOFCモジュールでは、上流側SOFCサブモジュールの空気極材料を通過した空気が、下流側SOFCサブモジュールの空気極材料に供給される。そのため、各SOFCサブモジュールの空気極材料に対して、均一に空気を供給することが難しい。また、上流側から下流側に向かって次々に空気を供給するためには、比較的大きな差圧が必要になる場合が多く、コンプレッサー等の余分な装置も必要になる場合がある。
一方、上記SOFCモジュールでは、上流側SOFCサブモジュールで燃料ガスが使用され、未使用の燃料ガスが下流側SOFCサブモジュールに供給される。そのため、下流側になればなるほど燃料極管内に供給される燃料ガス濃度が薄くなりやすい。それ故、各SOFCサブモジュールの燃料極管に対して、均一に燃料ガスを供給することが難しい。
このように、上記SOFCモジュールの構造は、各SOFCサブモジュールに対して、ほぼ同一の条件で各ガスを供給することが困難である。その結果、各SOFCサブモジュールを同様に安定させて発電させることは技術的に難易度が高いといった問題があった。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、従来に比較して、各SOFCサブモジュールを同様に安定させて発電させやすいSOFCモジュールを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係るSOFCモジュールは、管内に第1ガスが供給される第1電極管の外周面に、固体電解質層が積層されてなる複数本の管状体と、上記複数本の管状体を同方向に配列させて一体的に固定し、第2ガスが供給される第2電極体と、を有するSOFCサブモジュールを複数個備えたSOFCモジュールであって、上記管状体の軸方向と略垂直な方向に、間隙を設けて一対の上記サブモジュールが対向配置されており、上記間隙に供給された第2ガスは、上記間隙の両側に配置されている各サブモジュールの第2電極体内を流れて外側に排出される構造を有していることを要旨とする。
ここで、上記第2電極体の外表面のうち、上記第2ガスの流路となる面以外は、緻密質部材により覆われていることが好ましい。
また、上記一対のサブモジュールの外周は、被覆部材により覆われることにより上記間隙が一つの閉空間とされており、上記被覆部材には、上記間隙と外側とを連通させる連通孔が形成されていることが好ましい。
また、上記一対のサブモジュールは、上記複数個のサブモジュールが電気的に接続されて構成された一対のスタックの一部より構成されていても良い。
また、本発明に係るSOFCモジュールは、上記第1電極管内に第1ガスを供給する第1ガス供給マニホールドを介して、上記構造が積層されていても良い。
また、上記サブモジュールは、上記第2電極体の外表面から上記管状体の両端部が突出されており、上記突出部分のうち、片側が、上記第1ガス供給マニホールド内部に配置されていることが好ましい。
また、本発明に係るSOFCモジュールでは、上記第1電極管内を流れた未使用の第1ガスと、上記第2電極体内を流れて外側に排出された第2ガスとを反応させることが好ましい。得られた反応熱は、燃料ガスを生成させる改質器の改質エネルギーとして利用すると良い。
また、本発明に係るSOFCモジュールは、上記管状体の第1ガス出口側に第1ガス排出マニホールドが設けられ、上記第1電極管内を流れた未使用の第1ガスは、上記第1ガス排出マニホールドにより回収されることが好ましい。
また、上記第2電極体の外表面のうち、上記第2ガスの排出面側に第2ガス排出マニホールドが設けられ、上記第2電極体内を流れた未使用の第2ガスは、上記第2ガス排出マニホールドにより回収されることが好ましい。
本発明に係るSOFC複合モジュールは、上記第2ガス排出マニホールドが設けられたSOFCモジュールを複数個備え、各モジュール同士は、上記第2ガス排出マニホールド内の第2ガスの流れが各モジュール間で交互向きとなるように、各第2ガス排出マニホールド同士を接触させて配置されていることを要旨とする。
本発明に係るSOFCモジュールは、管状体の軸方向と略垂直な方向に、間隙を設けて一対のSOFCサブモジュールが対向配置されており、上記間隙に供給された第2ガスは、その間隙の両側に配置されている各サブモジュールの第2電極体内を流れて外側に排出される構造とされている。
上記SOFCモジュールでは、各サブモジュールの第2電極体の外表面のうち、間隙に面した面が第2ガスの流入面となる。そのため、各サブモジュールの第2電極体に、ほぼ同一の条件で第2ガスを供給することができる。また、各サブモジュールが備える各管状体は、軸方向に揃って並んでいるため、各管状体の何れか一方側から各第1電極体内に、ほぼ同一の条件で第1ガスを供給することができる。
そのため、上記SOFCモジュールによれば、従来に比較して、各サブモジュールにほぼ同一の条件で各ガスを供給することが可能になる。その結果、各サブモジュールを同様に安定させて発電させること可能になる。
ここで、各サブモジュールの第2電極体の外表面のうち、第2ガスの流路となる面(間隙に面する第2ガスの流入面、この流入面に対向する第2ガスの排出面)以外が、緻密質部材により覆われている場合には、ガス密な緻密質部材により囲まれた内側にだけガス流路を形成しやすくなる。そのため、第2電極管内にだけ確実に第2ガスを流すことが可能になる。
また、一対のサブモジュールの外周が、被覆部材により覆われることによって間隙が一つの閉空間とされており、被覆部材に、間隙と外側とを連通させる連通孔が形成されている場合には、比較的簡易な構造で間隙を区画することができ、この間隙に対して外側から連通孔を介して第2ガスを供給することができる。また、間隙に供給された第2ガスを、比較的容易に第2電極体内に流入させることができる。
また、上記一対のサブモジュールが、複数個のサブモジュールが電気的に接続されて構成された一対のスタックの一部より構成されている場合には、上記SOFCモジュールの高集積化に寄与しやすい。
また、上記第1電極管内に第1ガスを供給する第1ガス供給マニホールドを介して、上記構造が積層されている場合には、高集積化に寄与する上、上記第1ガス供給マニホールドの両側にある各第1電極管内にほぼ同一の条件で第1ガスを供給しやすくなる。
また、上記サブモジュールは、上記第2電極体の外表面から上記管状体の両端部が突出されており、上記突出部分のうち、片側が、前記第1ガス供給マニホールド内部に配置されている場合には、第1ガス供給マニホールドにより管状体のの端部が覆われるので、第1電極管内に第1ガスを供給しやすくなる。
また、上記第1電極管内を流れた未使用の第1ガスと、上記第2電極体内を流れて外側に排出された第2ガスとを反応させる場合には、得られた反応熱を熱利用することができる。
具体的な熱利用の形態としては、例えば、このSOFCモジュールを燃料電池システムに適用した際に、燃料ガスを生成させるための改質器の改質エネルギーとして上記反応熱を利用する形態などが挙げられる。
また、上記管状体の第1ガス出口側に第1ガス排出マニホールドが設けられ、上記第1電極管内を流れた未使用の第1ガスが、上記第1ガス排出マニホールドにより回収される場合には、第1ガスを再利用したり、他の装置のエネルギーとして利用したりするなど、第1ガスの有効利用を図りやすくなる。
また、上記第2電極体の外表面のうち、上記第2ガスの排出面側に第2ガス排出マニホールドが設けられ、上記第2電極管内を流れた未使用の第2ガスが、上記第2ガス排出マニホールドにより回収される場合には、第2ガスを再利用したり、他の装置のエネルギーとして利用したりするなど、第2ガスの有効利用を図りやすくなる。
一方、本発明に係るSOFC複合モジュールは、上述した第2ガス排出マニホールドが設けられたSOFCモジュールを複数個備え、各モジュール同士は、上記第2ガス排出マニホールド内の第2ガスの流れが各モジュール間で交互向きとなるように、各第2ガス排出マニホールド同士を接触させて配置されていることを要旨とする。
上記SOFCモジュールでは、排出される第2ガスの流れの下流側に行くほど、発電時の発熱により温度が上昇する。上記SOFC複合モジュールによれば、上述した配置とされているので、隣り合ったモジュールの第2ガス上流側と下流側同士で熱交換が起こる。そのため、各モジュール内の温度分布の不均衡を低減することができ、各モジュールを同様に安定させて発電させやすくなる。
以下、本発明の一実施形態に係るSOFCモジュール(以下、「本モジュール」ということがある。)、SOFC複合モジュール(以下、「本複合モジュール」ということがある。)について詳細に説明する。
1.本モジュール
本モジュールは、複数個のサブモジュールを備えている。
図1は、サブモジュールの外観の一例を模式的に示した図である。図1に示すように、サブモジュール10は、略方形状に形成されており、複数本の管状体12と、第2電極体14とを有している。
図2は、図1に示したサブモジュールの断面の一部を拡大して示した図である。図2に示すように、管状体12は、第1電極管12aと、固体電解質層12bとを有している。
第1電極管12aは、第1電極材料より管状に形成された多孔質体である。第1電極管12aは、第1電極としての機能を有するとともに支持管としての機能も兼ね備えている。
第1電極管12aの管内には、第1ガスが供給される。第1電極管12aは、具体的には、燃料極材料より形成された燃料極管、または、空気極材料より形成された空気極管の何れか一方である。
したがって、第1電極管12aが燃料極管である場合には、第1ガスとして、水素、一酸化炭素、メタン、都市ガス(13A)などの燃料ガスが選択される。一方、第1電極管12aが空気極管である場合には、第1ガスとして、空気、酸素などの酸化剤ガスが選択される。
燃料極材料としては、例えば、Ni、NiO、Co、Cu、Ru、Pt、Au、Pd、これら元素を2種以上含有する合金などの触媒を用いることができる。好ましくは、Ni、NiO、Co、Cuなどである。より好ましくは、他の金属と比べ安価であり、燃料ガスとの反応性が良いなどの観点から、Ni、NiOなどである。また、触媒と固体電解質との複合材料を用いることもできる。この場合、固体電解質としては、例えば、Y、Scなどで安定化されたジルコニア(YSZ、ScSZなど)、CeO、Yなどの第二元素の酸化物を含むスカンジア安定化ジルコニア(ScCeSZ、ScYSZなど)、Sm、Gdなどの酸化物を含むCeO(SDC、GDCなど)、LaSrGaMgO(LSGM)などが挙げられる。触媒と固体電解質との混合比(重量%)は、80:20〜30:70の範囲が好ましい。より好ましくは、70:30〜40:60の範囲であると良い。
一方、空気極材料としては、例えば、LaSrMnO、LaCaMnO、LaMgMnO、LaSrCoO、LaCaCoO、LaSrFeO、LaSrCoFeO、LaSrNiO、LaNiFeO、SmSrCoOなどの遷移金属ペロブスカイト型酸化物を用いることができる。また、遷移金属ペロブスカイト型酸化物と固体電解質との複合材料を用いることもできる。この場合、固体電解質としては、例えば、YSZ、ScSZ、ScCeSZ、ScYSZ、SDC、GDC、LSGMなどが挙げられる。遷移金属ペロブスカイト型酸化物と固体電解質との混合比(重量%)は、90:10〜50:50の範囲が好ましい。より好ましくは、90:10〜80:20の範囲であると良い。
第1電極管12aは、例えば、各種材料粉末を所定比率で混合し、これにメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリメチルメタクリレートなどの結合剤、炭素粉末などの気孔生成剤などを加えて水で練り、得られた塑性物を押し出し成形法などを用いて、所定の管径、管長さ、管厚みの管状成形体とし、これを組成に応じた最適な温度で焼成するなどして製造することができる。
固体電解質層12bは、固体電解質材料より薄膜状に形成された緻密質体であり、第1電極管12aの外周面に沿って積層されている。固体電解質材料としては、例えば、YSZ、ScSZ、ScCeSZ、ScYSZ、SDC、GDC、LSGMなどが挙げられる。
固体電解質層12bは、図1、図2に示すように、第2電極体14に固定された際に、第2電極体14の外表面から露出するように第1電極管12b上に積層されている。これにより、第1電極管12aと第2電極体14との短絡を簡易に防止可能とされている。また、固体電解質層12bは、第1電極管12aの両端部側の外表面が露出するように第1電極管12b上に積層されている。これにより、モジュール化した際に、後述の導電性部材と接触させ、集電を容易に行うことが可能とされている。
固体電解質層12bは、第1電極管12a(焼結体)またはその前駆体である管状成形体(未焼成体)の所定位置に固体電解質材料を含むスラリーを付着させた後、これを組成に応じた最適な温度で焼成するなどして形成することができる。なお、管状成形体に固体電解質材料を含むスラリーを付着させて焼成(共焼結法)した場合には、電池製造コストを抑制しやすくなる。
固体電解質材料を含むスラリーを付着させる方法としては、具体的には、例えば、焼成時に消失しうる物質(ポリマーなど)を用いて、第1電極管12a等の端部を密栓したり、固体電解質層12bを形成しない部位にマスクを施したりした後、固体電解質材料を含むスラリー中に第1電極管12a等を浸漬して引き抜くディッピング法や、スプレー法、ハケ塗り法、ロールコート法などを用いて、第1電極管12a等に固体電解質材料を含むスラリーを塗布する方法などを例示することができる。
第2電極体14は、第2電極材料より形成された通気性のある多孔質体である。第2電極体14内には、第2ガスが供給される。
第2電極体14は、第1電極管12aとは異なる電極種を構成する。つまり、第1電極管12aが燃料極管である場合には、第2電極体14は、空気極材料より形成され、空気極として機能する。したがって、この場合には、第2ガスとして、空気、酸素などの酸化剤ガスが選択される。
一方、第1電極管12aが空気極管である場合には、第2電極体14は、燃料極材料より形成され、燃料極として機能する。したがって、この場合には、第2ガスとして、水素、一酸化炭素、メタン、都市ガス(13A)などの燃料ガスが選択される。
空気極材料、燃料極材料としては、例えば、ともに、第1電極管12aで説明した材料と同様の材料を挙げることができる。
なお、本モジュールとしては、高い性能が得られる、製造が容易であるなどの観点から、第1電極管12aは燃料極管、第2電極体14は空気極体であることが好ましい。
第2電極体14は、複数本の管状体12を同方向に配列させて一体的に固定している。すなわち、第2電極体14中、各管状体12は、管状体12の軸方向と略垂直方向に、互いの軸方向が略平行となるように配列されている。また、各管状体12同士は、互いの外表面同士が接触しないように離間されて配列されている。そして、第2電極体14は、各管状体12の配列を保持したまま、各管状体12の外表面の間に形成された隙間を埋めるようにして各管状体12同士を固めている。なお、第2電極体14中において、後述する第2ガスAの流れ方向と略垂直方向に各管状体12同士が離間されておれば、第2ガスAの流れ方向と略平行方向については各管状体12同士は離間されていなくても良い。
また、第2電極体14は、その外表面から、各管状体12の両端部を突出させた状態で各管状体12を一体的に固定している。
なお、図1では、各管状体12が4行×2列の配列とされた場合を例示しているが、この配列に特に限定されるものではない。第2電極体14中に各管状体12が複数行×複数列、単数行×複数列、複数列×単数行配列されていても良い。
第2電極体14の外形は、後述する間隙16の形成容易性、モジュール化時の立体構造、集積性などの観点から、好ましくは、立方体、直方体などの略方形状であると良い。
以上のような構造のサブモジュールの製造方法としては、例えば、以下のような方法を採用することができる。
すなわち、管状体12の軸方向と略垂直方向に、互いの軸方向が略平行となるように、複数本の管状体12同士を離間させて配列固定する。配列固定は、例えば、ステンレスなどの金属やジルコニア、アルミナなどのセラミックスなどよりなる基体表面に、予め管状体12の端部を嵌合させる嵌合穴を配列形成しておき、この基体上に管状体12を立設するなどすれば良い。この際、形成される第2電極体14の一方側の端面と基体表面とがほぼ一致するように、管状体12の立設状態を適宜調節すると良い。なお、必要に応じて、管状体12と基体との間をシールしたり、接着剤により固定したりしても良い。
次いで、配列固定された管状体12の最外周を樹脂などよりなる容器で覆う。なお、この容器の形状により、第2電極体14の外形を決定することができる。
次いで、上記容器内に、第2電極材料を含むスラリーを流し込み、配列された管状体12同士の隙間に当該スラリーを充填する。当該スラリーの充填量によって、形成される第2電極体14の一方側の端面と他方側の端面との距離を決定することができる。
次いで、容器内部に充填された当該スラリーを乾燥させて乾燥体とし、基体を取り外す。
次いで、第2電極材料の組成に応じた最適な温度で乾燥体を焼成する。この際、容器は、乾燥体とともに焼成しても良いし、取り外しても良く、特に限定されるものではない。なお、樹脂製の容器をつけたまま乾燥体を焼成した場合には、焼成時の昇温時に容器自体は消失する。
以上により、サブモジュール10を製造することができる。
他にも例えば、以下のような方法を採用することもできる。すなわち、第2電極材料に、必要に応じてポリマー材料(例えば、ポリメチルメタクリレートなど)を添加し、これと水等とを混合して、粘土状の塑性物とする。
次いで、金型などを用いて、上記塑性物を押し出し成形することにより、管状体12を挿入可能な挿入孔を有する成形体を形成する。
次いで、得られた成形体の挿通孔内に、管状体12を挿通し、これを第2電極材料の組成に応じた最適な温度で焼成する。
以上によっても、サブモジュール10を製造することができる。
ここで、本モジュールは、上述した複数個のサブモジュール10に対して、第1ガス、第2ガスがほぼ同一の条件で供給されるように、特定の基本構造を有している。図3は、本モジュールの概念的構造を模式的に示した図である。
図3に示すように、本モジュールMは、管状体12の軸方向と略垂直な方向に、間隙16を設けて少なくとも一対のサブモジュール10が対向配置されている。上記間隙16に供給された第2ガスAは、間隙16の両側に配置されている各サブモジュール10の第2電極体14内を流れて外側(間隙16と反対側)に排出される。管状体12の一端側から供給された第1ガスFは、管内を流れて管状体12の他端側から排出される。以下、第1実施形態としての第1モジュール、第2実施形態としての第2モジュールを用いて、本モジュールについて詳細に説明する。
なお、以下では、第1電極管12aが燃料極管(−)、第2電極体14が空気極体(+)であり、第1ガスとして燃料ガス、第2ガスとして酸化剤ガスが供給される場合を想定して説明する。
(第1実施形態)
図4〜図7は、第1モジュールM1を模式的に示した図である。図4は、第1モジュールの正面図、図5は、第1モジュールの平面図、図6は、図4のX−X断面図、図7は、図4のY−Y断面図である。
これら図4〜図7に示すように、第1モジュールM1は、2つのサブモジュール10を用いている。2つのサブモジュール10は、管状体12の軸方向と略垂直な方向に、所定の間隙16を設けて対向配置されている。なお、ここでは、各サブモジュール10間を直列に接続するため、各サブモジュール10は、互いに交互向きになるように配置されている。
第1モジュールM1では、間隙16に供給された第2ガスAが、間隙16の両側に配置されている各サブモジュール10の第2電極体14内を流れて外側に排出され、管状体12の一端側から供給された第1ガスFは、管内を流れて管状体12の他端側から排出される構造になっている。
ここで、第1モジュールM1は、ガスリークや電気的接続などを考慮し、板状、筐体状等の形状を有する各種部材を用いて各ガスの流路が確保されている。以下、具体的に説明する。
図6に示すように、第2電極体14の外表面のうち、間隙16に接する面は、第2ガスAが流入する流入面14aとなる。流入面14aに対向する面は、第2ガスAが排出される排出面14bとなる。つまり、流入面14aおよび排出面14bは、第2ガスAの流路上に存在する面である。
第2電極体14の外表面のうち、第2ガスAの流路上に存在しない面(流入面14aおよび排出面14b以外の面)は、図7に示すように、基本的には、ガス密な緻密質部材18により覆われている。これにより、緻密質部材18により囲まれた内側にだけガス流路が形成され、第2電極管14内にだけ確実に第2ガスAを流しやすくなる。
緻密質部材18の材質としては、第2電極体14の外表面に要求される導電性、絶縁性に対応させて各種の導電性材料、絶縁性材料が選択される。導電性材料としては、例えば、フェライト系ステンレス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼、ニッケル系合金、金属箔等の金属や、導電性セラミックスなどが挙げられる。絶縁性材料としては、MgO、Al、ZrO等のセラミックス、耐熱ガラス等のガラスなどが挙げられる。
ここでは、第2ガスAの流路上に存在しない外表面のうち、管状体12と略垂直な面、管状体12と略平行な面の一方が絶縁性の緻密質部材18aによりシールされている。また、管状体12と略平行な面の他方が導電性の緻密質部材18bによりシールされている。なお、緻密質部材18bは、発電によりプラス側となる。
さらに、絶縁性の緻密質部材18aの外周面は、金属などの導電性部材20により覆われている。また、導電性部材20は、管状体12の両端にて露出されている第1電極管12aと導通されている。そのため、この導電性部材20は、発電によりマイナス側となる。
なお、導電性部材20は、絶縁性の緻密質部材18aの段部19を間に介在させることで、導電性の緻密質部材18bと接触しないようにされている(導電性の緻密質部材18bと絶縁されている)。
対向するサブモジュール10間は、集電部材21を介して電気的に接続されている。この際、集電部材21としては、金属等、導電性の緻密質な部材を好適に用いることができる。これにより、各サブモジュール10間は直列接続される。なお、各サブモジュール10を、互いに同方向になるように配置すれば、並列接続されることになる。なお、集電は、導電性の緻密質部材18b、導電性部材20に金属線(例えば、Pt線、Au線、Ag線など)を溶接もしくは巻きつけ等により接続し、これを、第2ガスAが排出される排出面14bもしくは第2ガスAが流入する流入面14aの方向に取り出すことによって、比較的容易に行うことが可能である。
このように各種部材により覆われた一対のサブモジュール10は、その外周がさらに被覆部材22により覆われることで、間隙16が一つの閉空間とされている。つまり、被覆部材22は、間隙16を取り囲むように配置されている。但し、第2電極体14の排出面14bは、第2ガスAの排出を可能にするため、被覆部材22に直接接触した状態では覆われてはおらず、被覆部材22と排出面14bとの間には、所定の隙間22aが形成されている。
被覆部材22によれば、簡易な構造で間隙16を閉空間に区画することができる。また、内部に配置されるサブモジュール10を補強する効果もあり、積層などもしやすくなる。被覆部材22の材質としては、絶縁性材料を好適に用いることができる。具体的には、例えば、MgO、Alなどのセラミックスなどが挙げられる。
また、被覆部材22には、間隙16と外側(外部)とを連通させる連通孔22bが形成されている。連通孔22bは、間隙16と外側(外部)とを連通させることができれば、被覆部材22の何れの位置に形成されていても良い。好ましくは、管状体12が露出されている面以外の面に形成されていると良い。また、形成する連通孔22bの大きさ、孔形状などは特に限定されるものではない。
連通孔22bを形成した場合には、間隙16に対して外側から連通孔22bを介して第2ガスAを供給することができる。また、このような被覆部材22により一対のサブモジュール10の外周を被覆すれば、間隙16に供給された第2ガスAを、比較的容易に第2電極体14内に流入させることができる。
第1モジュールM1では、各サブモジュール10が備える各管状体12は、軸方向を揃えて並列に配列されている。また、各管状体12の両端部は、被覆部材22から突出されている。
第1モジュールM1は、各管状体12の突出面のうち、一方面側を覆うようにして第1ガス供給マニホールド24が設置されている。ここでは、第1ガス供給マニホールド24として、中空の筐体から形成されたものを例示している。第1ガス供給マニホールド24は、供給孔24aを介して外側(外部)から各管状体12の管内に第1ガスFを供給するためのものである。第1ガス供給マニホールド24の内部には、各管状体12の片側端部が配置されている。第1モジュールM1では、全ての管状体12に第1ガスFを簡単かつ同時に供給することができる。
図8は、図4のZ−Z断面図である。第1ガス供給マニホールド24の各壁面のうち、管状体12側の壁面には、各管状体12を挿通可能な挿通孔24bが各管状体12の配置に合わせて形成されている。各管状体12は、各挿通孔24b内に挿通されることにより、その端部が第1ガス供給マニホールド24内に配置されている。
図9は、第1ガス供給マニホールドの変形例を示した図である。第1ガス供給マニホールド24’は、管状体12側の壁面に開口24’aが形成されており、この開口26’a内に各管状体12の端部が収まるようになっている。なお、開口24’aの周縁の壁面は、一対のサブモジュール10が第1ガス供給マニホールド24’側に入り込まないように規制する役割を担っている。
開口24’a内に各管状体12の端部が収まるようにした場合には、挿通孔24bに各管状体12を挿通させるようにした場合に比較して、わざわざ挿通孔24bに各管状体12を挿通させる必要がない。また、マニホールド構造も簡略化され、加工精度を低くすることが可能となり、実用性が高くなるなどの利点がある。
第1モジュールM1では、被覆部材22と排出面14bとの間に形成された隙間22aが、第2ガス排出マニホールド26として使用される。もっとも、排出面14b側に被覆部材22を設けずに、別途、例えば、開口面を有する筐体状等の第2ガス排出マニホールドを用いて、排出面14bを覆うようにしても構わない。なお、この場合、被覆部材22と第2ガス排出マニホールド26とは、同一の材質で構成されていても良いし、異なる材質で構成されていても良い。
また、第2ガス排出マニホールド26は、未使用の第1ガスFが排出される管状体12の端部周辺の壁面に、開口26aが形成されている。そのため、第1モジュールM1は、この開口26aを通じて、未使用の第2ガスAを、管状体12の端部近傍に排出することができるようになっている。
このように第2ガス排出マニホールド26を形成した場合には、第2電極体14内を流れた未使用の第2ガスAを排出しやすくなる。また、未使用の第2ガスAを第2ガス排出マニホールド26により回収することができる。
次に、上記第1モジュールM1の作用について説明する。
第1ガス供給マニホールド24の供給孔24aより第1ガスFを供給すると、第1ガス供給マニホールド24内に第1ガスFが充満する。第1ガス供給マニホールド24内に充満した第1ガスFは、第1ガス供給マニホールド24内に並んで配置された各管状体12の端部から、ほぼ同一の条件で管内に流入する。各管状体12の管内に流入した第1ガスFは、発電により使用されながら下流に向かって流れ、未使用の第1ガスFは、各管状体12の流入側と反対側の端部から外部に排出される。
一方、被覆部材22の連通孔22bより第2ガスAを供給すると、対向配置されたサブモジュール10間の間隙16内に第2ガスAが充満する。この間隙16は、第2ガス供給マニホールドとして機能している。間隙16内に充満した第2ガスAは、間隙16の両側の配置されている第2電極体14の流入面14aから、ほぼ同一の条件で第2電極体14内に流入する。第2電極体14内に流入した第2ガスAは、発電により使用されながら下流に向かって流れ、未使用の第2ガスAは、第2電極体14の排出面14bから第2ガス排出マニホールド26内に流入する。第2ガス排出マニホールド26内に流入した未使用の第2ガスAは、回収され、開口26aより外部に排出される。なお、集電は、導電性の緻密質部材18b、導電性部材20に金属線(例えば、Pt線、Au線、Ag線など)を溶接もしくは巻きつけ等により接続し、これを、開口26aから取り出すことによって行うことが可能である。
ここで、上述した第1モジュールM1では、外部に排出された未使用の第1ガスFと未使用の第2ガスAとを反応(燃焼)させやすい。両ガスを反応させた場合には、得られた反応熱(燃焼熱)を熱利用することができる。具体的には、例えば、管状体12の第1ガスFの排出側に燃料ガスを生成させるための改質器(不図示)を設けることにより、改質器の改質エネルギー(熱源)として、上記反応熱を効率的に利用することができる。また、通常、改質器による改質反応は、吸熱反応である。そのため、改質器を併設した場合には、吸熱反応により第1モジュールM1を冷却することも可能になる。
また、上述した第1モジュールM1では、各管状体12の第1ガス排出面側を覆うようにして第1ガス排出マニホールド(不図示)を設けても良い。第1ガス排出マニホールドとして、第1ガス供給マニホールド24と同様な、中空の筐体から形成されたものなどを例示することができる。各管状体12と第1ガス排出マニホールドとの接続は、上述した各管状体12と第1ガス供給マニホールド24との接続と同様な方法で行えば良く、詳細な説明は省略する。
第1ガス排出マニホールドを設け、未使用の第1ガスFを回収した場合には、第1ガスFを再利用したり、他の装置のエネルギーなどとして利用したりすることで、第1ガスの有効利用を図ることができる。
(第2実施形態)
図10〜図13は、第2モジュールM2を模式的に示した図である。図10は、第2モジュールの正面図、図11は、第2モジュールの平面図、図12は、図10のX−X断面図、図13は、図10のY−Y断面図である。
これら図10〜図13に示すように、第2モジュールM2は、6つのサブモジュール10を用いている。
第2モジュールM2は、上述した第1モジュールM1と比べ、一対のスタック30を用いた点、積層構造を有する点の2点で大きく異なっている。そのため、以下、異なる部分について主に説明する。
第2モジュールM2では、3つのサブモジュール10を電気的に接続することにより1つのスタック30を構成し、間隙16を設けて一対のスタック30を対向配置させている。したがって、一対の対向するサブモジュール10を3つ組み合わせた状態になっている。なお、スタック30を構成するサブモジュール10の数は特に限定されるものではない。また、ここでは、各スタック30間を直列に接続するため、各スタック30は、互いに交互向きになるように配置されている。
具体的には、図13に示すように、スタック30は、第2電極体14の第2ガスAの流入面14aがほぼ同一面内になるように、管状体12の軸方向とほぼ垂直な方向に3つのサブモジュール10が並べられている。隣接するサブモジュール10間は、一方の導電性部材20と他方の第2電極体14とが接触することにより直列に接続されている。なお、この場合、導電性部材20としては、第2電極体14から第2ガスAがリークするのを防止するため、緻密質な部材を好適に用いることができる。この際、第2電極体14と導電性部材20との電気的接触を向上させるなどの観点から、第2電極体14と導電性部材20との間に、緻密質となるコンタクト材を介在させても構わない。一対のスタック30の最外周は被覆部材22により覆われ、間隙16が一つの閉空間とされている。
また、第2モジュールM2では、第1ガス供給マニホールド32を挟んで上下に上述した特定の基本構造が積層されている。そのため、第1モジュールM1よりも一層の高集積化が図られている。もっとも、第1モジュールM1についても、第1ガス供給マニホールド24を介して同様に積層することが可能である。
具体的には、第1ガス供給マニホールド32は、中空の筐体から形成されている。第1ガス供給マニホールド32の上段に配置された各スタック30の管状体12の一方端部と、第1ガス供給マニホールド32の下段に配置された各スタック30の管状体12の一方端部とは、第1ガス供給マニホールド32の内部に配置されている。つまり、第2モジュールM2では、第1ガス供給マニホールド32を挟んで積層された特定の基本構造間で、第1ガス供給マニホールド32を共有する構成とされている。
上記第2モジュールM2によれば、第1ガス供給マニホールド32の供給孔32aより供給された第1ガスFは、上下各スタック30の管状体12の管内にほぼ同一の条件で流入する。なお、第1ガス供給マニホールド32の供給孔32aの対向位置などに他の供給孔(不図示)を形成するなど、複数の供給孔から第1ガスFを供給する構造とすれば、上下各スタック30の管状体12の管内により同一の条件で第1ガスFを流入させることができる。また、上下各スタック30の各連通孔22bより各間隙16内に供給された第2ガスAは、間隙16の両側に配置されている各スタック30の第2電極体14の流入面14bから、ほぼ同一の条件で各第2電極体14内に流入する。以降は、第1モジュールM1と同様にして各ガスが流れて発電が生じ、未使用の各ガスが排出される。
2.本複合モジュール
本複合モジュールは、第2電極体内を流れた未使用の第2ガスを回収する第2ガス排出マニホールドを備えた本モジュールを複数個備えている。そして、本複合モジュールでは、第2ガス排出マニホールド内の第2ガスの流れが各モジュール間で交互向きとなるように、各第2ガス排出マニホールド同士を接触させて各モジュールが配置されている。
図14は、複合モジュールMCの平面図である。複合モジュールMCは、上述した第2モジュールM2を複数個用いた場合について説明する。但し、第2ガス排出マニホールド26の開口26a(図14では不図示)は、第2ガス排出マニホールド26の側面に形成されている。
図14に示すように、複合モジュールMCは、管状体12の軸方向とほぼ垂直な方向に4つの第2モジュールM2が並べられている。各第2モジュールは、それぞれ交互向きに配置されており、隣接する各第2ガス排出マニホールド26同士は互いに接触している。
この複合モジュールMCでは、間隙16に供給された第2ガスAは、第2電極体14内を通過し、第2ガス排出マニホールド26内に排出される。第2ガス排出マニホールド26内に排出された未使用の第2ガスAは、第2ガス排出マニホールド26の開口26aより排出される。この際、隣接する第2モジュールM2間において、排出される第2ガスAの流れは、各第2モジュールM2間で交互向きとなる。
各第2モジュールM2では、排出される第2ガスAの流れの下流側に行くほど、発電時の発熱により温度が上昇する傾向にある。そのため、上記複合モジュールMCによれば、隣り合った第2モジュールM2の第2ガス上流側と下流側同士で熱交換が起こる。そのため、各第2モジュールM2内の温度分布の不均衡を低減することができ、各第2モジュールM2を同様に安定させて発電させることができる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
本モジュールが備えるサブモジュールの外観の一例を模式的に示した図である。 図1に示したサブモジュールの断面の一部を拡大して示した図である。 本モジュールの概略構造を模式的に示した図である。 第1実施形態に係る第1モジュールM1の正面図である。 第1実施形態に係る第1モジュールM1の平面図である。 図4のX−X断面図である。 図4のY−Y断面図である。 図4のZ−Z断面図である。 第1ガス供給マニホールドの変形例を示した図である。 第2実施形態に係る第2モジュールM2の正面図である。 第2実施形態に係る第2モジュールM2の平面図である。 図10のX−X断面図である。 図10のY−Y断面図である。 複合モジュールMCの平面図である。
符号の説明
10 サブモジュール
12 管状体
12a 第1電極管
12b 固体電解質層
14 第2電極体
14a 流入面
14b 排出面
16 間隙
18 緻密質部材
18a 絶縁性の緻密質部材
18b 導電性の緻密質部材
19 段部
20 導電性部材
21 集電部材
22 被覆部材
22a 隙間
22b 連通孔
24 第1ガス供給マニホールド
24a 供給孔
24b 挿通孔
24’ 第1ガス供給マニホールド
24’a 開口
26 第2ガス排出マニホールド
26a 開口
30 スタック
32 第1ガス供給マニホールド
M 本モジュール
M1 第1モジュール
M2 第2モジュール
MC 複合モジュール
F 第1ガス
A 第2ガス

Claims (11)

  1. 管内に第1ガスが供給される第1電極管の外周面に、固体電解質層が積層されてなる複数本の管状体と、前記複数本の管状体を同方向に配列させて一体的に固定し、第2ガスが供給される第2電極体と、を有する固体酸化物形燃料電池サブモジュールを複数個備えた固体酸化物形燃料電池モジュールであって、
    前記管状体の軸方向と略垂直な方向に、間隙を設けて一対の前記サブモジュールが対向配置されており、
    前記間隙に供給された第2ガスは、前記間隙の両側に配置されている各サブモジュールの第2電極体内を流れて外側に排出される構造とされていることを特徴とする固体酸化物形燃料電池モジュール。
  2. 前記第2電極体の外表面のうち、前記第2ガスの流路となる面以外は、緻密質部材により覆われていることを特徴とする請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池モジュール。
  3. 前記一対のサブモジュールの外周は、被覆部材により覆われることにより前記間隙が一つの閉空間とされており、
    前記被覆部材には、前記間隙と外側とを連通させる連通孔が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の固体酸化物形燃料電池モジュール。
  4. 前記一対のサブモジュールは、
    前記複数個のサブモジュールが電気的に接続されて構成された一対のスタックの一部より構成されることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の固体酸化物形燃料電池モジュール。
  5. 前記第1電極管内に第1ガスを供給する第1ガス供給マニホールドを介して、前記構造が積層されていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の固体酸化物形燃料電池モジュール。
  6. 前記サブモジュールは、前記第2電極体の外表面から前記管状体の両端部が突出されており、
    前記突出部分のうち、片側が、前記第1ガス供給マニホールド内部に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の固体酸化物形燃料電池モジュール。
  7. 前記第1電極管内を流れた未使用の第1ガスと、前記第2電極体内を流れて外側に排出された第2ガスとを反応させることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の固体酸化物形燃料電池モジュール。
  8. 燃料ガスを生成させる改質器の改質エネルギーとして前記反応熱を利用することを特徴とする請求項7に記載の固体酸化物形燃料電池モジュール。
  9. 前記管状体の第1ガス出口側に第1ガス排出マニホールドが設けられ、
    前記第1電極管内を流れた未使用の第1ガスが、前記第1ガス排出マニホールドにより回収されることを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の固体酸化物形燃料電池モジュール。
  10. 前記第2電極体の外表面のうち、前記第2ガスの排出面側に第2ガス排出マニホールドが設けられ、
    前記第2電極体内を流れた未使用の第2ガスが、前記第2ガス排出マニホールドにより回収されることを特徴とする請求項1から9の何れかに記載の固体酸化物形燃料電池モジュール。
  11. 請求項10に記載の固体酸化物形燃料電池モジュールを複数個備え、
    各モジュール同士は、
    前記第2ガス排出マニホールド内の第2ガスの流れが各モジュール間で交互向きとなるように、各第2ガス排出マニホールド同士を接触させて配置されていることを特徴とする固体酸化物形燃料電池複合モジュール
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