JP5856024B2 - セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 - Google Patents

セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 Download PDF

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Description

本発明は、発電効率の向上したセルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置に関する。
近年、次世代エネルギーとして、燃料ガス(水素含有ガス)と酸素含有ガス(空気)とを用いて電力を得ることができる燃料電池セルを収納容器内に収納してなる燃料電池モジュールや、燃料電池モジュールを外装ケース内に収納してなる燃料電池装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このような燃料電池装置においては、燃料電池セルの発電に使用されなかった燃料ガスを回収して、再度燃料電池セルに供給する、オフガスリサイクル機能を有するものも提唱されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−59377号公報 特開2003−282118号公報
ところで、固体酸化物形の燃料電池セルにおいては、その発電温度が高いことから、燃料電池セルの発電に使用されなかった燃料ガスを燃焼させて温度を上昇させるもしくは維持することが知られている。
しかしながら、燃料電池セルの直上で発電に使用されなかった燃料ガスを燃焼させた場合には、発電に使用されなかった燃料ガスを回収することが困難であり、一方、発電に使用されなかった燃料ガスを全て回収した場合には、燃料電池セルの温度が低下してしまい、発電効率が低下してしまうという問題があった。
それゆえ、本発明は燃料電池セルの温度を高温に維持しつつも、発電に使用されなかった燃料ガスを回収することで、発電効率を向上することができるセルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置を提供することを目的とする。
本発明のセルスタック装置は、内部を長手方向に貫通する燃料ガス流路を有する柱状の固体酸化物形の燃料電池セルを複数個配列してなるセルスタックと、前記燃料電池セルの下端を固定するとともに、前記燃料電池セルに燃料ガスを供給するための中空状のマニホールドと、前記セルスタックの上方に配置され、少なくとも一部の前記燃料電池セルにおいて発電で使用されなかった前記燃料ガスを燃焼させた燃焼熱を利用して、前記燃料電池セルに供給する燃料ガスを生成するための改質器と、前記セルスタックを構成する一部の前記燃料電池セルの上端部を覆うとともに、該燃料電池セルの発電で使用されなかった前記燃料ガスを、前記改質器に回収するためのオフガス回収部材とを備えることを特徴とする。
また、本発明の燃料電池モジュールは、収納容器内に上記セルスタック装置を収納してなることを特徴とする。
さらに、本発明の燃料電池装置は、外装ケース内に上記燃料電池モジュールを収納してなることを特徴とする。
本発明のセルスタック装置は、セルスタックを構成する少なくとも一部の燃料電池セルの発電に使用されなかった燃料ガスを燃焼させるとともに、一部の燃料電池セルの発電に使用されなかった燃料ガスを改質器に回収するためのオフガス回収部材を備えることから、燃料電池セルの温度を高温に維持するとともに、発電効率を向上することができる。
本実施形態のセルスタック装置の一例を備える燃料電池モジュールを示す外観斜視図である。 図1に示す燃料電池モジュールの断面図である。 本実施形態のセルスタック装置の一例を示し、(a)はセルスタック装置を概略的に示す側面図、(b)は(a)のセルスタック装置の点線枠で囲った部分の一部を拡大して示す平面図である。 本実施形態の燃料電池装置の一例を概略的に示す分解斜視図である。
図1は、本実施形態の燃料電池モジュール(以下、モジュールという場合がある。)の一例を示す外観斜視図であり、図2は図1の断面図である。なお、以降の図において同一の部材については同一の番号を付するものとする。
図1に示すモジュール1においては、収納容器2の内部に、内部を燃料ガスが流通する燃料ガス流路(図示せず)を有する柱状の燃料電池セル3を立設させた状態で一列に配列し、隣接する燃料電池セル3間が集電部材(図1においては図示せず)を介して電気的に直列に接続されているとともに、燃料電池セル3の下端をガラスシール材等の絶縁性接合材(図示せず)でマニホールド4に固定してなるセルスタック5を2つ備えるとともに、セルスタック5の上方に、燃料電池セル3に供給する燃料ガスを生成するための改質器6が配置されたセルスタック装置12を収納して構成されている。なお、セルスタック5の両端部には、セルスタック4(燃料電池セル3)の発電により生じた電気を集電して外部に引き出すための、電気引き出し部を有する導電部材が配置されている(図示せず)。上述の各部材を備えることで、セルスタック装置12が構成される。なお、図1においては、セルスタック装置12が2つのセルスタック5を備えている場合を示しているが、適宜その個数は変更することができ、例えばセルスタック5を1つだけ備えていてもよい。
また、図1においては、燃料電池セル3として、内部を燃料ガスが長手方向に流通する燃料ガス流路を有する中空平板型で、燃料ガス流路を有する支持体の表面に、燃料極層、固体電解質層および酸素極層を順に積層してなる固体酸化物形の燃料電池セル3を例示している。なお、燃料電池セル3の間に酸素含有ガスが流通する。燃料電池セル3の構成については後述する。
また、本実施形態の燃料電池装置においては、燃料電池セル3が固体酸化物形の燃料電池セルであればよく、例えば平板型や円筒型とすることもでき、あわせて収納容器2の形状も適宜変更することができる。
また、図1に示す改質器6においては、原燃料供給管10を介して供給される天然ガスや灯油等の原燃料を改質して燃料ガスを生成する。なお、改質器6は、効率のよい改質反応である水蒸気改質を行うことができる構造とすることが好ましく、水を気化させるため
の気化部7と、原燃料を燃料ガスに改質するための改質触媒(図示せず)が配置された改質部8とを備えている。そして、改質器6で生成された燃料ガスは、燃料ガス流通管9を介してマニホールド4に供給され、マニホールド4より燃料電池セル3の内部に設けられた燃料ガス流路に供給される。
また、図1に示すセルスタック装置12においては、セルスタック5の上方に、一部の燃料電池セル3の上端部を覆い、燃料電池セル3の発電で使用されなかった燃料ガスを、改質器6に回収するための、直方体状で下方の少なくとも一部が開口したオフガス回収部材25が配置されている。なお、オフガス回収部材25については後述する。
また図1においては、収納容器2の一部(前後面)を取り外し、内部に収納されるセルスタック装置12を後方に取り出した状態を示している。ここで、図1に示したモジュール1においては、セルスタック装置12を、収納容器2内にスライドして収納することが可能である。
なお、収納容器2の内部には、マニホールド4に並置されたセルスタック5の間に配置され、酸素含有ガスが燃料電池セル3の側方を下端部から上端部に向けて流れるように、酸素含有ガス導入部材11が配置されている。
図2に示すように、モジュール1を構成する収納容器2は、内壁13と外壁14とを有する二重構造で、外壁14により収納容器2の外枠が形成されるとともに、内壁13によりセルスタック装置12を収納する発電室15が形成されている。さらに収納容器2においては、内壁13と外壁14との間を、燃料電池セル3に導入する酸素含有ガスが流通する酸素含有ガス流路21としている。
ここで、収納容器2内には、収納容器2の上部より、上端側に酸素含有ガスが流入するための酸素含有ガス流入口(図示せず)とフランジ部26とを備え、下端部に燃料電池セル3の下端部に酸素含有ガスを導入するための酸素含有ガス流出口16が設けられてなる酸素含有ガス導入部材11が、内壁13を貫通して挿入されて固定されている。なお、フランジ部26と内壁13との間には断熱部材17が配置されている。
なお、図2においては、酸素含有ガス導入部材11が、収納容器2の内部に並置された2つのセルスタック5間に位置するように配置されているが、セルスタック5の数により、適宜配置することができる。例えば、収納容器2内にセルスタック5を1つだけ収納する場合には、酸素含有ガス導入部材11を2つ設け、セルスタック5を両側面側から挟み込むように配置することができる。
また発電室15内には、モジュール1内の熱が極端に放散され、燃料電池セル3(セルスタック5)の温度が低下して発電量が低減しないよう、モジュール1内の温度を高温に維持するための断熱部材17が適宜設けられている。
断熱部材17は、セルスタック5の近傍に配置することが好ましく、特には、燃料電池セル3の配列方向に沿ってセルスタック5の側面側に配置するとともに、セルスタック5の側面における燃料電池セル3の配列方向に沿った幅と同等またはそれ以上の幅を有する断熱部材17を配置することが好ましい。なお、セルスタック5の両側面側に断熱部材17を配置することが好ましい。それにより、セルスタック5の温度が低下することを効果的に抑制できる。さらには、酸素含有ガス導入部材11より導入される酸素含有ガスが、セルスタック5の側面側より排出されることを抑制でき、セルスタック5を構成する燃料電池セル3間の酸素含有ガスの流れを促進することができる。なお、セルスタック5の両側面側に配置された断熱部材17においては、燃料電池セル3に供給される酸素含有ガス
の流れを調整し、セルスタック5の長手方向および燃料電池セル3の積層方向における温度分布を低減するための開口部18が設けられている。
また、燃料電池セル3の配列方向に沿った内壁13の内側には、排ガス用内壁19が設けられており、内壁13と排ガス用内壁19との間が、発電室15内の排ガスが上方から下方に向けて流れる排ガス流路22とされている。なお、排ガス流路22は、収納容器2の底部に設けられた排気孔20と通じている。また、排ガス用内壁19のセルスタック5側にも断熱部材17が設けられている。
それにより、モジュール1の稼動(起動処理時、発電時、停止処理時)に伴って生じる排ガスは、排ガス流路22を流れた後、排気孔20より排気される構成となっている。なお、排気孔20は収納容器2の底部の一部を切り欠くようにして形成してもよく、また管状の部材を設けることにより形成してもよい。
なお、酸素含有ガス導入部材11の内部には、セルスタック5近傍の温度を測定するための熱電対24が、その測温部23が燃料電池セル3の長手方向の中央部でかつ燃料電池セル3の配列方向における中央部に位置するように配置されている。
また、上述の構成のモジュール1においては、少なくとも一部の燃料電池セル3における燃料ガス流路より排出される発電に使用されなかった燃料ガスと酸素含有ガスとを燃料電池セル3の上端部側と改質器6との間で燃焼させることにより、燃料電池セル3の温度を上昇・維持させることができる。あわせて、燃料電池セル3(セルスタック5)の上方に配置された改質器6を温めることができ、改質器6で効率よく改質反応を行なうことができる。なお、通常発電時においては、上記燃焼や燃料電池セル3の発電に伴い、モジュール1内の温度は500〜800℃程度となる。
図3は、本実施形態のセルスタック装置12の一例を示したものであり、(a)はセルスタック装置12を概略的に示す側面図、(b)は(a)のセルスタック装置12の一部を拡大した平面図であり、(a)で示した点線枠で囲った部分を抜粋して示している。なお、(b)において(a)で示した点線枠で囲った部分に対応する部分を明確とするために矢印にて示している。なお、図3に示すセルスタック装置12においては、セルスタック5を1列配置し、該セルスタック5上に、一端に原燃料供給管10が設けられ、他端にマニホールド4に燃料ガスを供給する燃料ガス流通管9が設けられた改質器6が配置されている。
図3に示すセルスタック装置12においては、燃料電池セル3の複数個を、それぞれの燃料電池セル3間に集電部材38を介して立設させた状態で配列して、電気的に直列に接続してセルスタック5を形成し、各燃料電池セル3の下端部が、燃料電池セル3に燃料ガスを供給するマニホールド4に固定されて構成されている。
また、セルスタック装置12は、端部に配置された集電部材38を介して燃料電池セル3の配列方向の両端からセルスタック5を挟持するように、マニホールド4に下端が固定された導電部材27を具備している。
図3(a)に示す導電部材27においては、燃料電池セル3の配列方向に沿って外側に向けて延びた形状で、セルスタック5(燃料電池セル3)の発電により生じる電流を引出すための電流引出し部28が設けられている。
以下、図3に示す燃料電池セル3を用いて、燃料電池セル3の構成を説明する。
燃料電池セル3は、一対の対向する平坦面をもつ柱状の導電性支持体35(以下、支持体35と略す場合がある。)の一方側の平坦面上に燃料極層31と、固体電解質層32と、酸素極層33とが順に積層されて構成されている。なお、燃料極層31、固体電解質層32および酸素極層33がこの順に積層された部位において、燃料電池セル3に供給される燃料ガスと酸素含有ガスとで発電する。
さらに、燃料電池セル3の他方側の平坦面上にはインターコネクタ34が設けられており、支持体35の内部には、燃料ガスを流すための燃料ガス流路36が複数設けられている。
また、インターコネクタ34の外面(上面)にはP型半導体層37を設けることもでき、図3(b)においてはP型半導体層37を設けた例を示している。集電部材38を、P型半導体層37を介してインターコネクタ34に接続させることにより、両者の接触がオーム接触となり、電位降下を少なくし、集電性能の低下を有効に回避することが可能となる。
また、支持体35を、燃料極層31を兼ねるものとし、その一方側表面上に固体電解質層32および酸素極層33を順次積層して燃料電池セル3を構成することもできる。
以下に、図3に示す燃料電池セル3を構成する各部材について説明する。
燃料極層31は、一般的に公知のものを使用することができ、多孔質の導電性セラミックス、例えば希土類元素が固溶しているZrO(安定化ジルコニアと称し、部分安定化ジルコニアも含む。)とNiおよび/またはNiOとから形成することができる。
固体電解質層32は、電極間の電子の橋渡しをする電解質としての機能を有していると同時に、燃料ガスと酸素含有ガスとのリークを防止するためにガス遮断性を有することが必要とされ、3〜15モル%の希土類元素が固溶したZrOから形成される。なお、上記特性を有する限りにおいては、他の材料等を用いて形成してもよい。
酸素極層33は、一般的に用いられるものであれば特に制限はなく、例えば、いわゆるABO型のペロブスカイト型酸化物からなる導電性セラミックスから形成することができる。酸素極層33はガス透過性を有していることが必要であり、開気孔率が20%以上、特に30〜50%の範囲にあることが好ましい。
インターコネクタ34は、導電性セラミックスから形成することができるが、燃料ガス(水素含有ガス)および酸素含有ガス(空気等)と接触するため、耐還元性および耐酸化性を有することが必要であり、それゆえランタンクロマイト系のペロブスカイト型酸化物(LaCrO系酸化物)が好適に使用される。インターコネクタ34は支持体35に形成されたガス流路17を流通する燃料ガス、および燃料電池セル3の外側を流通する酸素含有ガスのリークを防止するために緻密質でなければならず、93%以上、特に95%以上の相対密度を有していることが好ましい。
支持体35としては、燃料ガスを燃料極層31まで透過するためにガス透過性であること、さらには、インターコネクタ34を介して集電するために導電性であることが要求される。したがって、支持体35としては、かかる要求を満足するものを材質として採用する必要があり、例えば導電性セラミックスやサーメット等を用いることができる。
ちなみに、燃料電池セル3を作製するにあたり、燃料極層31または固体電解質層32との同時焼成により支持体35を作製する場合においては、Ni等の鉄属金属成分とY
等の特定希土類酸化物とから支持体35を形成することが好ましい。また、支持体35は、燃料ガス透過性を備えるために開気孔率が30%以上、特に35〜50%の範囲にあるのが好適であり、そしてまたその導電率は50S/cm以上、好ましくは300S/cm以上、特には440S/cm以上であるのが好ましい。
さらに、P型半導体層37としては、遷移金属のペロブスカイト型酸化物からなる層を例示することができる。具体的には、インターコネクタ34を構成するランタンクロマイト系のペロブスカイト酸化物(LaCrO)よりも電子伝導性の高いもの、例えばAサイトにSr(ストロンチウム)とLa(ランタン)が共存するLaSrCoFeO系酸化物(例えばLaSrCoFeO)、LaMnO系酸化物(例えばLaSrMnO)、LaFeO系酸化物(例えばLaSrFeO)、LaCoO系酸化物(例えばLaSrCoO)の少なくとも1種から構成することが好ましく、特に600〜1000℃程度の作動温度での電気伝導性が高いという点からLaSrCoFeO系酸化物から構成することが特に好ましい。なお、BサイトにCoとともにFe、Mnが存在してもよいこのようなP型半導体層37の厚みは、一般に、30〜100μmの範囲にあることが好ましい。
そして、それぞれの燃料電池セル3は集電部材38を介して電気的に直列に接続される。なお、集電部材38は、弾性を有する金属または合金からなる部材あるいは金属繊維または合金繊維からなるフェルトに所要の表面処理を加えた部材から構成することができる。
また、燃料電池装置の発電中に、高温な酸化雰囲気に曝されることから、Crを含有する合金を用いて作製することが好ましい。さらに、集電部材38の表面の一部、好ましくは全体を希土類元素を含有するペロブスカイト型酸化物等を用いてコーティングすることが好ましい。
なお、集電部材38の長手方向の長さおよび幅方向の長さは発電部の長手方向の長さおよび幅方向の長さと同等以上の長さとすることが好ましい。それにより、発電により生じた電流を効率よく集電することができる。
図3に示すセルスタック装置12においては、セルスタック5の上方に、燃料電池セル3の上端部を覆う直方体状で下方の少なくとも一部が開口したオフガス回収部材25が配置されている。
燃料電池セル3に供給された燃料ガスのうち、燃料電池セル3での発電に使用されなかった燃料ガスが、燃料ガス流路36を通って排出される。ここで、図3に示すセルスタック装置12においては、セルスタック5を構成する一部の燃料電池セル3の上端部を覆うようにオフガス回収部材25が配置されていることから、オフガス回収部材25にて覆われた燃料電池セル3より排出された燃料ガスは、オフガス回収部材25にて回収され、オフガス回収管29を介して改質器6に供給され、再度燃料電池セル3に供給されるオフガスリサイクルの構成を取ることができる。それにより、燃料電池セル3に供給する燃料ガス量の絶対量を減少させることができ、セルスタック装置12の発電効率を向上させることができる。
なお、オフガス回収部材25にて上端部が覆われていない燃料電池セル3においては、燃料ガス流路36を通って排出された燃料ガスは、燃料電池セル3の上端部と改質器6との間で燃焼させることができる。それにより、発電に使用されなかった燃料ガスを燃焼させることによって生じる燃焼熱によって、燃料電池セル3の温度を上昇させるまたは高温に維持することができるほか、改質器6の温度を上昇させるまたは高温に維持することが
できることから、セルスタック装置12の発電効率を向上できるほか、改質器6での改質効率を向上させることができる。
なお、ここでオフガス回収部材25は、燃料電池セル3の発電に使用されなかった燃料ガスを回収できればよいが、発電に使用されなかった燃料ガスの回収と、発電に使用されなかった燃料ガスの燃焼熱とのバランスを考慮して、オフガス回収部材25により覆う燃料電池セルの本数を適宜設定することができるが、例えばセルスタック5を構成する燃料電池セル3の総本数のおよそ5〜15%程度の本数とすることが好ましい。
また、オフガス回収部材25は、燃料電池セル3と接触して配置されてもよいが、この場合に燃料電池セル3と導通すると、セルスタック5より引き出すことのできる電力が減少するおそれがあることから、例えばオフガス回収部材25は絶縁性の材料から形成するほか、導電性の材料から形成した部材に絶縁性のコーティングを施したものを用いることが好ましい。
例えば、セラミックスの場合は、燃料電池セル3の構成部材と熱膨張率が近いジルコニア系セラミックス、フォルステライト等を用いることができる。また、金属材料であれば、表面に絶縁性酸化被膜を形成しやすい耐熱鋼、(フェライト系ステンレスの1種等)を用いることができ、金属材質の熱膨張率に近いセラミックス材料を用いてコーティングを施すことができる。
ところで、セルスタック5においては、燃料電池セル3の発電や、燃料電池セル3の上端部での燃焼熱等により、温度分布を生じる場合がある。特に、セルスタック5の燃料電池セル3の配列方向における中央部の温度が高く、また燃料電池セル3の配列方向における両端部の温度が低くなる傾向がある。ここで、セルスタック5に温度分布が生じると、各燃料電池セル3での発電量が異なることとなり、発電効率が低下するおそれがある。
それゆえ、図3(a)に示すセルスタック装置12においては、オフガス回収部材25を、セルスタック5における燃料電池セル3の配列方向における中央部に位置するように配置している。
オフガス回収部材25をセルスタック5における燃料電池セル3の配列方向における中央部に配置することにより、中央部に位置する燃料電池セル3では燃焼を生じないことから、中央部に位置する燃料電池セル3の温度を低下させることができ、セルスタック5における温度分布を均一に近づけることができる。
なお、オフガス回収部材25をセルスタック5における燃料電池セル3の配列方向における中央部に配置するにあたっては、セルスタック5における燃料電池セルの配列方向における中央に位置する燃料電池セル3を中心として、セルスタック5を構成する燃料電池セル3の総本数の5〜15%程度の本数とすることができる。
また、セルスタック5において、気化部7の下方に位置する燃料電池セル3の温度が低くなり、当該燃料電池セル3の上方では発電に使用されなかった燃料ガスが燃焼しにくい傾向にある。それゆえ、オフガス回収部材25を、気化部7の下方に位置する燃料電池セル3の上端部を覆うように配置することで、発電に使用されなかった燃料ガスが効率良く燃料できる領域は燃焼を優先させる構成となることから、燃料ガスを効率良く燃焼させることができ、セルスタック5の温度を高温に上昇させるまたは維持するとともに、発電に使用されなかった燃料ガスを回収することで、発電効率を向上することもできる。
また、オフガス回収部材25により回収した発電に使用されなかった燃料ガスは、オフ
ガス回収管29を介して改質器6に回収される。ここで、オフガス回収部材25により回収された燃料ガスは、改質器6に供給される原燃料と混合して、再度改質部8にて改質処理を行なうことが好ましい。
それゆえ、オフガス回収管29は、改質器6の気化部7に接続されることが好ましい。なお、オフガス回収管29は少なくとも気化部7に接続されていればよく、改質部8の手前であれば特に制限されるものではない。ただし、オフガス回収部材25により回収された燃料ガスには、水蒸気が含まれていることや、気化部7の底面に気化部7にて気化されていない水がたまることも想定されることから、これらの水蒸気や水がオフガス回収管29を逆流することを防止する目的で、気化部7の底面以外の部位に接続することが好ましく、図3(a)においては、原燃料供給管10と同様に、気化部7の一端部に接続されている例を示している。
また、オフガス回収部材25は、燃料電池セル3の発電に使用されなかった燃料ガスを回収できればよく、例えばオフガス回収部材25の底面は、燃料電池セル3の上端部と嵌合するように、燃料電池セル3の形状にあわせてスリットを設けることで、下方の一部が開口した形状とすることもできるが、燃料電池セル3間を流れる、発電に使用されなかった酸素含有ガスをあわせて回収することもできる。
この場合、オフガス回収部材25を介して回収された酸素含有ガスが改質器6に供給されることにより、改質器6においては、オートサーマル改質を行なうこともできる。特に燃料電池装置の起動時等における改質器6の温度が低い場合においては、オートサーマル改質を行なうことで、改質器6の温度を早く上昇させることができる。
ちなみに、オフガス回収部材25において燃料電池セル3間を流れる酸素含有ガスを回収するにあたっては、オフガス回収部材25の下方の全体が開口した形状とすることが好ましい。
ところで、発電に使用されなかった燃料ガスには、燃料電池セル3の発電反応により生じる水分が含まれている。それゆえ、この発電に使用されなかった燃料ガスに含まれる水分を効率良く回収することで、改質器6に供給される水の量を減少させることができるほか、気化部7における気化熱を減少させることで、セルスタック5の温度分布を改善することもできる。
ここで、オフガス回収部材25の内部に燃焼触媒を設けることもできる。オフガス回収部材25の内部に設けられた燃焼触媒により、発電に使用されなかった燃料ガスの一部を燃焼させることで、一部の燃料ガスに含まれる水分を水蒸気として改質器6に回収することができる。それにより、改質器6に供給される水の量を減少させることができるほか、気化部7における気化熱を減少させることで、セルスタック5の温度分布を改善することもできる。なお、燃焼触媒としては、公知の燃焼触媒を用いることができる。
そして、本実施形態の燃料電池モジュール1においては、上述のようなセルスタック装置12を収納容器2内に収納してなることにより、発電効率化向上した燃料電池モジュール1とすることができる。
図4は、外装ケース内に図1で示した燃料電池モジュール1と、燃料電池モジュール1を動作させるための補機(図示せず)とを収納してなる本実施形態の燃料電池装置の一例を示す分解斜視図である。なお、図4においては一部構成を省略して示している。
図4に示す燃料電池装置40は、支柱41と外装板42から構成される外装ケース内を
仕切板43により上下に区画し、その上方側を上述した燃料電池モジュール1を収納するモジュール収納室44とし、下方側を燃料電池モジュール1を動作させるための補機を収納する補機収納室45として構成されている。なお、補機収納室45に収納する補機を省略して示している。
また、仕切板43には、補機収納室45の空気をモジュール収納室44側に流すための空気流通口46が設けられており、モジュール収納室44を構成する外装板42の一部に、モジュール収納室44内の空気を排気するための排気口47が設けられている。
このような燃料電池装置40においては、上述したように、発電効率の向上した燃料電池モジュール1をモジュール収納室44に収納し、燃料電池モジュール1を動作させるための補機を補機収納室45に収納して構成されることにより、発電効率の向上した燃料電池装置40とすることができる。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
例えば、図1に示したように、マニホールド4に2つのセルスタック5を配置し、該セルスタック5をまたがるようにコの字状の改質器6を配置したセルスタック装置12においては、オフガス回収部材25は改質器6のうち気化部7が位置する側のセルスタック5の上方に設けることが好ましいが、それぞれのセルスタック5における温度分布を改善する目的で、それぞれのセルスタック5にオフガス回収部材25を設けることもできる。
また、燃料電池セル3が一列に配列されたセルスタック5を用いて説明したが、例えば燃料電池セル3が複数行複数列配置されているセルスタック装置12においては、セルスタック装置12の中央部を中心として、複数行複数列にまたがって、セルスタック5を構成する燃料電池セル3の総本数の5〜15%程度の本数とすることができる。
また、オフガス回収部材25の形状を、直方体状の形状を用いて説明したが、発電に使用されなかった燃料ガスを回収することができれば、直方体状に限られるものではなく、例えば円筒状であっても構わない。
1:燃料電池モジュール
2:収納容器
3:燃料電池セル
4:マニホールド
5:セルスタック
6:改質器
7:気化部
8:改質部
12:セルスタック装置
25:オフガス回収部材
29:オフガス回収管
40:燃料電池装置

Claims (6)

  1. 内部を長手方向に貫通する燃料ガス流路を有する柱状の固体酸化物形の燃料電池セルを複数個配列してなるセルスタックと、
    前記燃料電池セルの下端を固定するとともに、前記燃料電池セルに燃料ガスを供給するための中空状のマニホールドと、
    前記セルスタックの上方に配置され、少なくとも一部の前記燃料電池セルにおいて発電で使用されなかった前記燃料ガスを燃焼させた燃焼熱を利用して、前記燃料電池セルに供給する前記燃料ガスを生成するための改質器と、
    前記セルスタックを構成する一部の前記燃料電池セルの上端部を覆うとともに、該燃料電池セルの発電で使用されなかった前記燃料ガスを、前記改質器に回収するためのオフガス回収部材とを備えることを特徴とするセルスタック装置。
  2. 前記オフガス回収部材が、前記セルスタックにおける中央部に位置する前記燃料電池セルに対応して配置されていることを特徴とする請求項1に記載のセルスタック装置。
  3. 前記オフガス回収部材は、直方体状であって下方が開口していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセルスタック装置。
  4. 前記オフガス回収部材は、内部に燃焼触媒が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち何れかに記載のセルスタック装置。
  5. 収納容器内に請求項1乃至請求項4のうち何れかに記載のセルスタック装置を収納してなることを特徴とする燃料電池モジュール。
  6. 外装ケース内に、請求項5に記載の燃料電池モジュールを収納してなることを特徴とする燃料電池装置。
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