JP5175805B2 - 超音波デバイス - Google Patents
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また、この凸部は、板状に形成されていても良いし、さらに、この凸部は、挿通口を取り巻く環状に形成されていても良い。
超音波デバイスの筺体の内部に封止剤を注入しても凸部とリード線との隙間まで封止剤が浸入しない場合、凸部とリード線との隙間部分に気泡が生じてしまうおそれがある。その結果、封止剤によりリード線を固定する力が弱まってしまうおそれや、気泡に水がたまってしまい、故障の原因となってしまうおそれがある。
こうすることにより、超音波デバイスの筺体の内部に注入された封止剤を、凸部の孔部に浸入させることができるため、気泡の発生を防ぐことができる。したがって、封止剤によりリード線をより強力に固定することが可能となると共に、封止剤の内部に水がたまってしまうことを防ぐことができる。
こうすることにより、凸部が弾性の部材により形成されている場合には、挿通口に挿通させたリード線を凸部の開口縁で狭持することができ、リード線をより強固に固定することができる。また、超音波デバイスの筺体の内部に注入された封止剤を、凸部に形成された切り欠き部に浸入させることができ、凸部とリード線との隙間付近に気泡が生じてしまうことを防ぐことができる。したがって、封止剤によりリード線をより強力に固定することが可能となると共に、封止剤の内部に水がたまってしまうことを防ぐことができる。
こうすることにより、凸部とリード線との接触面の面積をより広くすることができるため、支持部は、より強力にリード線を支持することができる。
こうすることにより、筺体に固定された処理部と保持部材とを固定することができる。
そこで、固定部材は、柱部材、及び、該柱部材に固定された保持部材の揺動を抑止する位置に配置された複数の補助部材として構成されていても良い。
尚、より詳しくは、保持部材は、柱部材の頂面に接触した状態で固定され、補助部材は、保持部材を、該保持部材における柱部材との接触面の側方から狭持するよう形成されていても良い。
尚、より詳しくは、保持部材には、柱部材の頂面との接触面の側方に突出した部位であって、いずれかの補助部材に対応する部位である突出部が設けられており、補助部材は、対応する突出部と嵌合可能に形成されていても良い。
また、保持部材は、固定部材にネジ止めされても良い。
こうすることにより、例えば、接着剤等で保持部材を固定部材に固定する場合に比べ、超音波デバイスを組み立てる作業を容易化することができる。また、固定部材の固定作業のやり直しが可能となり、リード線の位置の微調整が可能となる。
また、挿通口は、該挿通口を挿通するリード線が該挿通口にて係止される形状,大きさに形成されていても良い。
[超音波デバイスの構成について]
まず、第一実施形態について説明する。図1には、第一実施形態の超音波デバイス100が記載されている。図1の(a)は超音波デバイス100の平面図、(b)は超音波デバイス100の側面図である。尚、超音波デバイス100は、具体的には、例えば、超音波式近接スイッチや、超音波距離計や、超音波水位計や、超音波流量計や、超音波探傷器等として用いられても良い。
次に、第一実施形態の超音波デバイス100の製造工程について説明する。
固定プレート170や電子回路180等が回路ケース部110に取り付けられた後、電子回路180に設けられている可変コイルを調整することにより、超音波センサ150への入力信号の周波数を適正化する工程である周波数同調が実施される。そして、一次モールドが実施され、回路ケース部110の底部にモールド剤が注入される。このとき、電子回路180がモールド剤に浸ってしまう手前まで、モールド剤が注入される。
第一実施形態の超音波デバイス100では、リード線130は、支持部172にてその挿通方向に対する側方から支持された状態で固定プレート170により保持されるため、支持部172が設けられていない場合に比べ、リード線130と電子回路180との位置関係がより強固に固定される。このため、二次モールドの終了前に実施される周波数同調や感度電圧調整等の各種調整の際に、リード線130と電子回路180との接合部分に応力がかかってしまうことを抑えることができる。したがって、この超音波デバイス100は、リード線130の接合部分におけるはんだクラック等の不具合の発生を抑止することができる。特に、リード線130が太くて硬い場合には、各種調整の際にリード線130と電子回路180との接合部分に強力な応力がかかってしまうことが想定される。そこで、本実施形態のように、固定プレート170を用いてリード線130を固定することにより、このような強力な応力がかかってしまうことを効果的に抑えることができる。
[超音波デバイスの構成について]
次に、第二実施形態について説明する。第二実施形態における超音波デバイスは、第一実施形態における超音波デバイス100とほぼ同様の構成を有しているが、固定プレート170に替えて、上述した保持部材としてツバ付固定プレートが用いられると共に、ツバ付固定プレートを側面から支える固定補助部が設けられている固定補助部付回路ケース部が用いられるという点において異なる。
また、図3の(c)に記載されているように、固定補助部付回路ケース部210は、当該ケース部の短手側の内側側面の中央に、該側面の底辺から鉛直方向に向かってリブ状に形成された第一の固定補助部211と、ツバ付固定プレート270の突出部274a,274bが嵌合可能に形成された第二の固定補助部,第三の固定補助部と、第一実施形態と同様に頂面にネジ孔が形成されていると共に、固定補助部付回路ケース部210の底面から鉛直方向に突出しており、該ケース部の短手側側面に沿って並んだ状態で配置される二本の支柱260と、を有している。
このように、支柱260は、ツバ付固定プレート270を下方から支持する柱部材として機能し、第一〜第三の固定補助部は、ツバ付固定プレート270を側方から狭持することにより、ツバ付固定プレート270の揺動を抑止する補助部材として機能する。
第二実施形態においても、リード線は、支持部272にて側方から支持された状態でツバ付固定プレート270により保持されるため、支持部272が設けられていない場合に比べ、リード線と電子回路との位置関係がより強固に固定される。さらに、このとき、ツバ付固定プレート270は、突出部274a,274bが第二の固定補助部,第三の固定補助部に嵌合された状態となっている。このため、第二実施形態では、ツバ付固定プレート270は、より強力に固定補助部付回路ケース部210に固定される。
(1)図4の(a)に記載されているように、第一実施形態における固定プレート170の表面174aに設けられた支持部と同様の支持部172bが、さらに裏面174bにも設けられていても良い。また、第二実施形態におけるツバ付固定プレート270についても同様に、さらに裏面275bにも支持部272bが設けられていても良い(図4の(b)参照)。こうすることにより、支持部とリード線との接触面の面積をより広くすることができるため、より強力に、リード線を側方から支持することができる。
Claims (15)
- 超音波の出力処理、その反射波の検知処理、出力及び反射波検知処理のうちのいずれかを実行する超音波デバイスであって、
当該超音波デバイスの筺体に固定されており、前記処理を実行する処理部と、
一端が前記処理部に接続され、他端が前記筺体の外部に取り出されるリード線と、
板状に形成されており、その主面に、前記リード線を挿通させる挿通口が設けられている保持部材と、
前記挿通口に前記リード線を挿通させた前記保持部材を、前記処理部との位置関係が一定に保持されるように固定する固定部材と、
を備え、
前記保持部材の前記挿通口の周辺には、該挿通口を挿通する前記リード線を、該リード線の挿通方向に対する側方から支持する支持部が設けられていること、
を特徴とする超音波デバイス。 - 請求項1に記載の超音波デバイスにおいて、
前記支持部は、前記挿通口を挿通する前記リード線の挿通方向に突出した凸部として、少なくとも該挿通口の縁部の一部に沿って形成されていること、
を特徴とする超音波デバイス。 - 請求項2に記載の超音波デバイスにおいて、
前記凸部は、板状に形成されていること、
を特徴とする超音波デバイス。 - 請求項3に記載の超音波デバイスにおいて、
前記凸部は、前記挿通口を取り巻く環状に形成されていること、
を特徴とする超音波デバイス。 - 請求項3または請求項4に記載の超音波デバイスにおいて、
前記凸部は、その側面に孔部が形成されていること、
を特徴とする超音波デバイス。 - 請求項5に記載の超音波デバイスにおいて、
前記孔部は、前記挿通口の縁部から前記凸部の頂部に向けて、スリット状に形成されていること、
を特徴とする超音波デバイス。 - 請求項4に記載の超音波デバイスにおいて、
前記凸部は、テーパー形状に形成されており、その頂部には、スリット状の切り欠き部が形成されていること、
を特徴とする超音波デバイス。 - 請求項2から請求項7のいずれかに記載の超音波デバイスにおいて、
前記凸部は、前記保持部材の表面と裏面の両方に形成されていること、
を特徴とする超音波デバイス。 - 請求項1から請求項8のいずれかに記載の超音波デバイスにおいて、
前記固定部材は、前記筺体に固定された柱部材として構成され、
前記保持部材は、前記柱部材の頂部に固定されること、
を特徴とする超音波デバイス。 - 請求項9に記載の超音波デバイスにおいて、
前記固定部材は、前記柱部材、及び、該柱部材に固定された前記保持部材の揺動を抑止する位置に配置された複数の補助部材として構成されていること、
を特徴とする超音波デバイス。 - 請求項10に記載の超音波デバイスにおいて、
前記補助部材は、前記保持部材を狭持するよう形成されていること、
を特徴とする超音波デバイス。 - 請求項11に記載の超音波デバイスにおいて、
前記保持部材には、いずれかの前記補助部材に対応する突出部が設けられており、
前記補助部材は、対応する前記突出部と嵌合可能に形成されていること、
を特徴とする超音波デバイス。 - 請求項9から請求項12のいずれかに記載の超音波デバイスにおいて、
前記保持部材は、前記固定部材にネジ止めされること、
を特徴とする超音波デバイス。 - 請求項9から請求項13のいずれかに記載の超音波デバイスにおいて、
前記筺体は、容器状の第一ケース部材と、該第一ケース部材の開口部を覆う第二ケース部材とを有しており、
前記処理部は、前記第一ケース部材の底部に配置され、
前記第二ケース部材は、穴部を有しており、
前記リード線の他端は、前記第二ケース部材が有する穴部を挿通して外部に取り出されること、
を特徴とする超音波デバイス。 - 請求項1から請求項14のいずれかに記載の超音波デバイスにおいて、
前記挿通口は、該挿通口を挿通する前記リード線が該挿通口にて係止される形状,大きさに形成されていること、
を特徴とする超音波デバイス。
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