JP2011128146A - 超音波流量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】リード線を用いることなく超音波送受波器を制御プリント基板に電気的に接続でき、信頼性に優れた超音波流量計を提供すること。
【解決手段】被検出流体の流路2を有する筐体1と、筐体1に挿着された超音波送受波器6、7と、この超音波送受波器6、7に対向して配置された制御プリント基板8との間に導電部25を有する圧縮導電固定具9を挟持し、圧縮導電固定具9の圧縮率を一定に保持するように制御プリント基板8を固定することにより、超音波送受波器と制御プリント基板をリード線を用いることなく導通することが可能となり、安価な超音波流量計を実現することができる。またリード線を用いないため外来ノイズが影響を与えることがない等、信頼性に優れた超音波送受波器を用いた超音波流量計を実現することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、気体、液体等の流体を超音波で計測する超音波流量計に関する。
超音波流量計には、筐体に挿着された超音波送受波器と制御部とを電気的に導通し、超音波送受波器により発生した超音波を用いて流体の流量の計測を行う構成のものが知られている。この種の超音波流量計は、典型的には、図10に示すように、超音波送受波器44、45、筐体46、制御部57、および切替回路58、並びに、発信回路、駆動回路、受信検知回路、タイマ、演算部等を備えている(図10では、説明の便宜上、発信回路、駆動回路、受信検知回路、タイマ、演算部には符号を付していない)。筐体46は流路を有しており、超音波送受波器44、45は、流路を挟む位置関係となるように互いに対向して筐体46に設けられ、切替回路58により超音波送受波器44、45の一方が送信側、他方が受信側となるように適宜切り替えられる。切替回路58および発信回路、駆動回路、タイマ等は、制御部57により制御される。
前記構成の超音波流量計に用いられる超音波送受波器44、45としては、典型的には、例えば図8および図9に示す構成のものが挙げられる。図8に示すように、超音波送受波器44、45は、超音波送受波器44、45の振動が筐体46に直接伝播するのを抑制する振動伝播抑制体47と、方向抑制体48とを装着した状態で、固定具49により筐体46に固定されている。固定具49には、図9に示すように、ビス穴50、51が設けられており、このビス穴50、51を介してビス(図示せず)で留めることにより、超音波送受波器44、45および固定具49は、筐体46に固定される。
また、図8および図9に示すように、リード線52と超音波送受波器44、45との接続は、リード線端子53、54と電極ピン55、56とが90度方向を変えて接続されることにより実現される。リード線52は、超音波送受波器44、45と切替回路58とを配線している。切替回路58は、制御部57とともに単一の制御基板として一体化されていることが多いので、リード線52は、超音波送受波器44、45と制御基板とを接続する配線であるともいえる。
ここで、例えば特許文献1には、図9に示すように、保護壁59を有する固定具49が開示されている。保護壁59は、リード線端子53、54よりも高くなるように設けられているので、リード線端子53、54が互いに接触することがないので短絡しにくくなり、また、リード線端子53、54が直接衝撃を受け難くなるので、これらリード線端子53、54の変形を防止することもできる。
特開2007−201992号公報
ところで、上記従来の構成においては、超音波送受波器44、45と切替回路58(または制御基板)とをリード線52で配線するため、これらの設置間隔が離れている構成であっても容易に配線することが可能である。しかしながら、リード線52の単価は一般に高価であるため、図9に示すように、2本のリード線52を使用することにより、超音波流量計の製品価格の上昇を招く場合があった。また、リード線52の全長が長くなると、
リード線52に外来ノイズが影響を与えるおそれもあった。さらに、リード線端子53、54が互いに短絡しないために、図9に示すような、保護壁59を有する複雑な構造の固定具49が必要であった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであって、実質的にリード線を用いることなく、超音波送受波器と制御基板とを電気的に接続することができ、製品価格の上昇を抑制しつつ信頼性に優れた超音波流量計を提供することを目的とする。
本発明に係る超音波流量計は、上記の課題を解決するために、被計測流体の流路を有する筐体と、前記筐体に挿着された超音波送受波器と、前記超音波送受波器に対向して配置された制御プリント基板と、前記超音波送受波器と前記制御プリント基板の間に挟持され前記超音波送受波器と前記制御プリント基板との導電部を有する圧縮導電固定具と、前記制御プリント基板を前記筐体に固定する制御プリント基板固定手段と、を備えている構成である。
前記構成においては、前記超音波送受波器は、対向する一対の電極面を有する圧電体と、前記圧電体の一方の電極面に電気的に接続されたケースと、前記ケースのフランジ部と電気的に導通された端子板と、前記端子板と絶縁状態で前記端子板に設けられた外部電極と、前記圧電体の他方の電極面と前記外部電極の間に設けられた導電体と、前記圧電体に対向し前記ケースに接着固定された音響整合層と、を備えている構成であってもよい。
また、前記構成においては、前記圧縮導電固定具は、前記超音波送受波器の前記ケースのフランジ部近傍を挟持する挟持手段を有する構成であってもよい。
また、前記構成においては、前記挟持手段は、前記超音波送受波器の前記ケースのフランジ部近傍と前記筐体の間隙部をシールするシール手段を有する構成であってもよい。
また、前記構成においては、前記圧縮導電固定具は、前記ケースの外周に当接するケース当接部を有する構成であってもよい。
また、前記構成においては、前記圧縮導電固定具は、前記シール手段と前記ケース当接部との間に溝部を有する構成であってもよい。
また、前記構成においては、前記圧縮導電固定具は、通電部近傍に溝部を有する構成であってもよい。
また、前記構成においては、前記制御プリント基板固定手段は、前記筐体と前記制御プリント基板を離間するスペーサを備えた構成であってもよい。
また、前記構成においては、流路を流れる流体の流量を計測する流量測定部と、前記流量測定部の同一面に超音波の送信方向が平行になるように設けられた一対の超音波送受波器と、前記超音波送受波器の一方から超音波を送信し、この超音波が前記流量測定部の内壁に反射して他方の超音波送受波器間で受信するまでの超音波伝搬時間を計測する計測回路と、前記計測回路からの信号に基づいて流量を求める演算回路を備え、前記計測回路と前記演算回路を前記制御プリント基板に設けた構成であってもよい。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
以上のように、本発明では、実質的にリード線を用いることなく、超音波送受波器と制御基板とを電気的に接続することができ、製品価格の上昇を抑制しつつ信頼性に優れた超音波流量計を提供することができる、という効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る超音波流量計の構成の一例を示す模式図 図1に示す超音波流量計における超音波送受波器の取り付け構造の一例を示す要部断面図 (a)は、図1に示す超音波流量計が備える圧縮導電固定具の構成の一例を示す断面図であり、(b)は、(a)に示す圧縮導電固定具の平面図 本発明の実施の形態2に係る超音波流量計に用いられる圧縮導電固定具の構成の一例を示す断面図 図4に示す圧縮導電固定具を用いた超音波送受波器の取り付け構造の一例を示す要部断面図 本発明の実施の形態3に係る超音波流量計に用いられる圧縮導電固定具の構成の一例を示す断面図 図6に示す圧縮導電固定具を用いた超音波送受波器の取り付け構造の一例を示す要部断面図 従来の超音波送受波器および固定具の構成の一例を示す概略断面図 図8に示す固定具の構成の一例を示す斜視図 図8に示す従来の超音波送受波器を用いた超音波流量計の一部断面図を含むブロック図
本発明は、被測定流体の流路を有する筐体と、前記筐体に挿着された超音波送受波器と、前記超音波送受波器に対向して配置された制御プリント基板と、前記超音波送受波器と前記制御プリント基板の間に挟持され前記超音波送受波器と前記制御プリント基板との導電部を有する圧縮導電固定具(圧縮導電体)と、前記制御プリント基板を前記筐体に固定する制御プリント基板固定手段と、を備えている構成の超音波流量計である。
前記構成によれば、制御プリント基板を筐体に固定することで、圧縮導電固定具により超音波送受波器と制御プリント基板を導通し超音波送受波器を動作することができる。それゆえ、超音波送受波器と制御プリント基板とを導通するのにリード線が実質的に不要となりう、コストダウンが可能となる。また、圧縮導電固定具の導電部は短いので、ノイズが作用する可能性が極めて小さくなり、信号処理が容易となる。
さらに圧縮導電固定具は、超音波送受波器の電極側の面とその外周を覆う形状であればよいので、複雑な構造の超音波送受波器の固定具が必要なくなるため部品の削減が可能となる。その結果、コスト上昇を回避でき、かつ、信頼性に優れた超音波流量計を実現することができる。なお、圧縮導電固定具の圧縮率を一定に保つ圧縮率規制手段を備えていれば、圧縮導電固定具を一定の圧縮率で圧縮できるので、筐体および制御プリント基板の間で超音波送受波器を安定して固定できるとともに、流路から被計測流体が漏れ出さないようにシールする機能をより一層向上させることができる。
本発明に係る超音波流量計おいては、前記超音波送受波器は、対向する一対の電極面を有する圧電体と、前記圧電体の一方の電極面に電気的に接続されたケースと、前記ケースのフランジ部と電気的に導通された端子板と、前記端子板と絶縁状態で前記端子板に設けられた外部電極と、前記圧電体の他方の電極面と前記外部電極の間に設けられた導電体と、前記圧電体に対向し前記ケースに接着固定された音響整合層と、を備えている構成であ
ってもよい。
これにより、圧電体の一方の電極面を、ケースとケースのフランジ部とを介して電極である端子板に接続できるとともに、圧電体の他方の電極面を、端子板および当該端子板から絶縁された状態で同一面上に位置する端子板の外部電極に接続することができる。それゆえ、圧電体の両方の電極面は、超音波送受波器の同一の面に位置する端子板および外部電極に導通できるため、超音波送受波器の端子板側(電極側)の面と制御プリント基板とを平行に配置させて固定することで、超音波送受波器および制御プリント基板との電気的な接続を容易に得ることができる。その結果、超音波流量計の組立性を向上することができる。
本発明に係る超音波流量計においては、前記圧縮導電固定具は、前記超音波送受波器の前記ケースのフランジ部近傍を挟持する挟持手段を有する構成であってもよい。これにより、超音波送受波器を取り付ける際に、圧縮導電固定具と超音波送受波器とを一体的に取り扱うことができるので、組立性をより一層向上することができる。
本発明に係る超音波流量計においては、前記挟持手段は、前記超音波送受波器の前記ケースのフランジ部近傍と前記筐体の間隙部をシールするシール手段を有する構成であってもよい。これにより、超音波送受波器を筐体に固定するだけで、圧縮導電固定具により超音波送受波器と制御プリント基板との導通を実現できるだけでなく、超音波送受波器と筐体との間のシールを行うことができる。また、超音波振動の筐体への伝播をより低減することができる。
本発明に係る超音波流量計においては、前記圧縮導電固定具は、前記ケースの外周に当接するケース当接部を有する構成であってもよい。これにより、超音波送受波器のケースの振動を減衰させることができる。そのため、例えば、圧電体に対向してケースに音響整合層を接着固定した場合には、流量計測に必要な周波数の超音波を、音響整合層から有効に送信することができ、流量計測精度を高めることができる。
本発明に係る超音波流量計においては、前記圧縮導電固定具は、前記シール手段と前記ケース当接部との間に溝部を有する構成であってもよい。
また、本発明に係る超音波流量計においては、前記圧縮導電固定具は、通電部近傍に溝部を有する構成であってもよい。
前記構成によれば、圧縮導電固定具が溝部を有することで、通電部が圧縮されたときの変形がシール部に作用することはなく、通電部は安定した接触抵抗を確保できるとともに、確実なシール性能を得ることができる。
本発明に係る超音波流量計においては、前記制御プリント基板固定手段は、前記筐体と前記制御プリント基板を離間するスペーサを備えた構成であってもよい。これにより、超音波送受波器からの振動が、制御プリント基板に伝搬することを実質的に防止でき、制御プリント基板上の電子部品への振動の影響を有効に抑制することができる。
前記構成の超音波流量計においては、流路を流れる流体の流量を計測する流量測定部と、前記流量測定部の同一面に超音波の送信方向が平行になるように設けられた一対の超音波送受波器と、前記超音波送受波器の一方から超音波を送信し、この超音波が前記流量測定部の内壁に反射して他方の超音波送受波器間で受信するまでの超音波伝搬時間を計測する計測回路と、前記計測回路からの信号に基づいて流量を求める演算回路を備え、前記計測回路と前記演算回路を前記制御プリント基板に設けた構成であればよい。これによって
、信頼性の高い計測精度を得ることができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、以下の各本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
[超音波流量計の構成および動作]
本発明の第1の実施の形態に係る超音波流量計の構成について、図1を参照して説明する。図1に示すように、本発明の実施の形態1に係る超音波流量計は、流路2を有する筐体1と、上流側超音波送受波器6および下流側超音波送受波器7と、制御プリント基板8と、圧縮導電固定具(圧縮導電体)9とを備えている。
筐体1の内部には、当該筐体1を貫通するように流路2が設けられている。流路2は、超音波流量計により流量が計測される流体、例えば、超音波流量計がガスメータに適用される場合であれば、LPガス、天然ガス等が流れる領域となる。また、流路2の中央部は流量測定部3となっている。流量測定部3は、流路2を流れる流体の流量を計測するための領域であり、この流量測定部3に面する部位(図1においては上側の面)に、上流側超音波送受波器6および下流側超音波送受波器7が設けられている。なお、図1に示す構成では、図中向かって左側が流量測定部3の上流側4であり、図中向かって右側が流量測定部3の下流側5である。
図1に示すように、筐体1の一方の面には、制御プリント基板8が取り付けられているが、上流側超音波送受波器6および下流側超音波送受波器7は、筐体1において流路2と制御プリント基板8との間を通ずるように設けられる2つの取付穴1a、1bに、圧縮導電固定具9を介して取り付けられている。筐体1における制御プリント基板8が取り付けられている一方の面を基板取付面とすれば、この取付穴1a、1bは、筐体1の基板取付面から流路2の流量測定部3に向かって、上流側4および下流側5となる位置にそれぞれ設けられている。そして、上流側4に位置する取付穴1aに、圧縮導電固定具9を介して上流側超音波送受波器6が取り付けられ、下流側5に位置する取付穴1bに、圧縮導電固定具9を介して下流側超音波送受波器7が取り付けられている。
図1に示す構成では、取付穴1a、1bは、流路2に対して実質的に略垂直に形成されているので、上流側超音波送受波器6および下流側超音波送受波器7は、超音波の送信方向が平行になる位置関係で配置されることになる。また、取付穴1a、1bの流路2側の開口は、互いに向かう側に傾斜するように構成されている。一方、取付穴1a、1bの基板取付面側の開口は、制御プリント基板8に向かって略垂直に設けられているが、圧縮導電固定具9を介して超音波送受波器6、7を取り付けるときに、圧縮導電固定具9を適切に嵌合できるように、内径が広く構成されている。
制御プリント基板8は、計測回路13、演算回路14、図1には示さない発信回路、駆動回路、切替回路、受信検知回路等を基板上に実装した構成である。したがって、制御プリント基板8は、本実施の形態に係る超音波流量計において制御部を構成することになる。前記回路のうち、計測回路13は、上流側超音波送受波器6および下流側超音波送受波器7の間の超音波伝播時間を計測する計測手段(計測部、計測器)であり、演算回路14は、計測回路13からの信号に基づいて流速および/または流量を演算する演算手段(演算部、演算器)である。
制御プリント基板8の具体的構成は特に限定されず、公知のプリント基板を用いることができる。さらに、制御プリント基板8に実装されている各種回路の具体的な構成も特に
限定されず、処理内容に応じた公知の回路を用いることができる。あるいは、演算回路14に変えて、CPU等の演算素子と記憶部とを備える構成であってもよく、この場合、計測回路13等の各種回路のうち少なくともいずれかは、CPUが記憶部に格納されるプログラムに従って動作することにより実現される構成、すなわち制御部の機能構成となっていてもよい。
また、筐体1、上流側超音波送受波器6および下流側超音波送受波器7は、超音波流量計の分野で公知のものを好適に用いることができる。ここで、本発明においては、超音波送受波器6、7は、圧縮導電固定具9により制御プリント基板8に電気的に接続されるので、リード線が不要である。それゆえ、圧縮導電固定具9の具体的な構成にもよるが、超音波送受波器6、7は電極ピンに相当する構成がないものであってよい。なお、圧縮導電固定具9については後述する。
制御プリント基板8は、筐体1の基板取付面に制御プリント基板固定手段12により固定されている。制御プリント基板固定手段12は、本実施の形態は、スペーサ10およびネジ11で構成されている。図1には具体的に示さないが、略環状であって、スペーサ10は、筐体1と制御プリント基板8との間となる位置で、その中空にネジ11が挿入された状態で配置される。スペーサ10は、制御プリント基板8と筐体1の基板取付面との間に所定の間隔を保持する間隔保持部材であるとともに、ネジ11にとっての「座金」としても機能する。
スペーサ10は、公知の略環状の弾性体であればよい。同様にネジ11も公知の金属製のものを好適に用いることができる。なお、制御プリント基板固定手段12は、スペーサ10およびネジ11で構成される例に限定されず、公知のさまざまな間隔保持部材およびファスナ部材の組合せで構成することができ、さらには、機械的な嵌合または係合により制御プリント基板8を筐体1に固定することが可能な、公知の基板固定部材を用いることもできる。
前記構成の超音波流量計の動作について具体的に説明する。まず、図1に示すように、上流側超音波送受波器6と下流側超音波送受波器7との送受波面から流路2までの間隔をそれぞれY、Zとし、上流側超音波送受波器6からの超音波が流路2の対向面に達するまでの距離をA、下流側超音波送受波器7からの超音波が流路2の対向面に達するまでの距離をBとし、超音波の方向と被計測流体の流れの方向である流路2の長手方向となす角度をθとする。
そして、上流側超音波送受波器6と下流側超音波送受波器7との中心を結ぶ距離(Y+A+B+Z)をLSLとし、被計測流体が流れる流路2の距離(A+B)をL、また、流体の無風状態での音速をC、流路2内での流体の流速をVとする。
まず、流量測定部3の上流側超音波送受波器6から送信された超音波は流路2を斜めに横断し、下流側超音波送受波器7で受信する。このときの伝搬時間t1は、
t1=((LSL−L)/C)2+(L/(C+Vcosθ)) ・・・式1
で示される。
次に、下流側超音波送受波器7から超音波を送信して上流側超音波送受波器6で受信する。このときの伝搬時間t2は、
t2=((LSL−L)/C)2+(L/(C−Vcosθ)) ・・・式2
で示される。
そして、t1とt2の式から流体の音速Cを消去すると、
V=L/2cosθ(1/t1−1/t2)((LSL/L)2) ・・・式3
の式が得られる。
LSLとLおよびθが既知なら、計測回路13にてt1とt2を計測すれば流速Vが求められる。この流速Vから流量Qは、流路2の断面積をS、補正係数をKとすれば、演算回路14で、Q=KSVを演算して流量を求めることができる。
[圧縮導電固定具の構成]
次に、超音波送受波器6、7と制御プリント基板8とを電気的に接続するとともに、筐体1に超音波送受波器6、7を固定するために用いられる、圧縮導電固定具9について、図2および図3(a),(b)を参照して具体的に説明する。
図2に示すように、超音波送受波器6、7は、圧電体17と、ケース18と、端子板20と、外部電極21と、内部導電体22と、音響整合層23とを備えている。圧電体17は、互いに対向する電極面15、16を有しており、一方の電極面15はケース18に電気的に接続し、他方の電極面16は内部導電体22を介して外部電極21に電気的に接続している。また、一方の電極面15は流路2(流量測定部3)に向かい、他方の電極面16は制御プリント基板8に向かっている。
ケース18は、超音波送受波器6、7の外装であって、円筒状または円形のハット状で内部に圧電体17を収容できる構成となっている。ケース18は、有底筒状であり、その一方の端面は閉じているが他方の端面は開放されて開口となっている。ケース18の閉じている端面の内側が圧電体17の一方の電極面15に電気的に接続されている。また閉じている端面の外側には、圧電体17に対向する位置で音響整合層23が接着固定されている。この音響整合層23およびケース18の閉じている端面が、超音波の送受信面となる。
また、ケース18の開放された端面(開口)の周囲にはフランジ部19が設けられており、ケース18の開口は円板状の端子板20で閉じられている。この端子板20は、単に開口を閉じるだけではなく、その外周がフランジ部19に重なる程度の寸法を有している。そしてフランジ部19と端子板20とは電気的に導通している。図2に示すように、端子板20は、音響整合層23の反対側の位置であり、制御プリント基板8との電気的な接続を行うための面を構成している。
端子板20の中心部には、当該端子板20と絶縁状態で外部電極21が設けられている。本実施の形態では、端子板20の中心部に形成された穴に絶縁材を介して外部電極21が取り付けられている。外部電極21の一端は超音波送受波器6、7の外側に露出しているが、他端はケース18内に設けられた内部導電体22に電気的に接続している。内部導電体22は圧電体17の他方の電極面16に電気的に接続しているので、圧電体17と外部電極21とは電気的に接続されることになる。
超音波送受波器6、7の端子板20およびケース18のフランジ部19の外側には、圧縮導電固定具9が取り付けられている。この圧縮導電固定具9は、筐体1へ超音波送受波器6、7を固定するとともに、制御プリント基板8と超音波送受波器6、7との電気的な接続を確保する部材である。したがって、図2に示すように、超音波送受波器6、7と制御プリント基板8との間であって、かつ、超音波送受波器6、7と筐体1との間には、圧縮導電固定具9が設けられていることになる。
圧縮導電固定具9は、本実施の形態では、図2および図3(a)に示すように、弾性圧縮体24と、2つの導電部25a、25bとから構成されている。弾性圧縮体24は、圧縮導電固定具9の本体であり、公知のゴム(エラストマー)材料または合成樹脂材料ある
いはこれらを含む組成物(ポリマーアロイ等)で構成されている。弾性圧縮体24は、円形の皿状に成形されており、底面部27とその外周に立設する枠状のシール部28とを有する。底面部27には、図3(b)に示すように、その中心を貫通して導電部25aが設けられ、中心から偏心した位置に、当該位置を貫通して導電部25bが設けられている。
導電部25a、25bは、公知の導電性の弾性部材で構成されており、底面部27を貫通する孔内に挿入されることで、圧縮導電固定具9に固定されている。また、底面部27において、導電部25a、25bの挿入する孔の周囲には、図3(a)に示すように、外面(図中上側の面)に外側突出部26aが設けられ、内面(図中下側の面)に内側突出部26bが設けられている。
中心の導電部25aは、図2に示すように、超音波送受波器6、7の外部電極21と制御プリント基板8との間に位置して、これらに接触している。それゆえ、導電部25aによって、圧電体17の他方の電極面16、内部導電体22および外部電極21と制御プリント基板8との導通を確保することができる。また、導電部25bは、中心から偏った位置にあるので、外部電極21とは絶縁された端子板20のいずれかの部位に接触することができる。したがって、導電部25bによって、圧電体17の一方の電極面15、ケース18、フランジ部19および端子板20と制御プリント基板8との導通を確保することができる。なお、端子板20は、中央に設けられた外部電極21を除く大部分がリング状の電極を構成しているので、導電部25bは、中央から偏心していれば、回転方向の位置を特に規定しなくても導通を確保することができる。
外側突出部26aおよび内側突出部26bは、断面が台形状に外側および内側に突出している凸部として形成されている。外側突出部26aは、導電部25a、25bから見て、制御プリント基板8との接触部の近傍であり、内側突出部26bは、導電部25a、25bから見て端子板20との接触部の近傍である。後述するように圧縮導電固定具9は、圧縮された状態で筐体1に取り付けられ、また制御プリント基板8に接触しているので、圧縮時の圧縮率を確保するために、導電部25a、25bの周囲に外側突出部26aおよび内側突出部26bが設けられている。
圧縮導電固定具9のシール部28は、前述のとおり、底面部27の周囲に枠状に設けられているが、このシール部28の内側には、図3に示すように、凹部28aが設けられている。この凹部28aは、超音波送受波器6、7のフランジ部19(およびフランジ部19に重なる端子板20の外周部)を嵌合させてシール部28で挟持するための構成であり、それゆえ、シール部28は、超音波送受波器6、7の挟持手段として機能する。
また、図3(a)に示すように、凹部28aの底面部27に対向する面には、突起29が設けられ、シール部28の外周には上下の位置関係で突起30、31が設けられている。これら突起29、30、31は、圧縮導電固定具9によって超音波送受波器6、7を筐体1に取り付けたときに、ストッパーとして機能するものである。すなわち、突起29は、凹部28aに超音波送受波器6、7のフランジ部19を嵌合させたときに、フランジ部19が容易に脱落しないようにするためのストッパーとなる。また、突起30、31は、筐体1の取付穴1a、1bに圧縮導電固定具9を介して超音波送受波器6、7を固定したときに、取付穴1a、1bから圧縮導電固定具9および超音波送受波器6、7が容易に脱落しないようにするためのストッパーとなる。
なお、取付穴1a、1bの基板取付面側の開口は、図2に示すように、その内径が大きくなっているため、圧縮導電固定具9(および超音波送受波器6、7)を嵌合した状態で受ける凹部となっている。そして、圧縮導電固定具9は圧縮可能に構成されているので、圧縮導電固定具9(および超音波送受波器6、7)を、基板取付面側の開口に取り付けた
状態では、圧縮導電固定具9の圧縮によって突起30、31が開口の内壁に押し付けられることになる。それゆえ、突起30、31はストッパーとして有効に機能することができる。
また、図2に示すように、超音波送受波器6、7と制御プリント基板8との間には圧縮導電固定具9を貫通する状態で圧縮率規制手段33が設けられている。図3(a),(b)に示すように、圧縮導電固定具9の底面部27には、複数の貫通孔32が設けられている。図3(b)に示す例では、底面部27の中心(導電部25a)から見て、それぞれ90°となる位置に4箇所の貫通孔32が形成されている。圧縮率規制手段33は、圧縮導電固定具9よりも剛性の大きい材料で構成されていればよい。この圧縮率規制手段33の機能については後述する。
次に、前記構成の圧縮導電固定具9を用いて超音波送受波器6、7を筐体1に取り付ける方法(超音波流量計の組立方法の要部)について具体的に説明する。まず、超音波送受波器6、7のフランジ部19に圧縮導電固定具9のシール部28を嵌合した状態で、超音波送受波器6、7(および圧縮導電固定具9)を筐体1の取付穴1a、1bに挿入する。次に、圧縮導電固定具9の貫通孔32に圧縮率規制手段33を挿入する。その後、スペーサ10を筐体1との間に挟持した状態で制御プリント基板8をネジ11により筐体1に固定する。このとき、導電部25a、25bの一方は、外部電極21と制御プリント基板8との通電部(図示せず)に当接し、他方は端子板20と制御プリント基板8との通電部(図示せず)に当接し電気回路を構成する。
本実施の形態においては、ネジ11によりスペーサ10を介して制御プリント基板8を筐体1に固定したとき、圧縮率規制手段33を用いることにより圧縮導電固定具9の外側突出部26aおよび内側突出部26bの圧縮寸法を規制することができるので、導電部25a、25bは、一定の力で制御プリント基板8および超音波送受波器6、7に当接することができる。それゆえ、超音波送受波器6、7と制御プリント基板8との間に電気的な接触を安定して確保することができる。
また、筐体1と制御プリント基板8とが直接接触しないように、スペーサ10を介しているため、超音波送受波器6、7に由来する振動が制御プリント基板8に伝搬することを防止することが可能となり、制御プリント基板8に実装されている電子部品(図示せず)への振動の影響を抑制または回避することが可能となる。
また、圧縮率規制手段33の存在により、超音波送受波器6、7の端子板20は、制御プリント基板8の筐体1への取り付けにより、圧縮率規制手段33を介して流路2に向かった方向に押される状態となる。それゆえ、シール部28の凹部28a内の突起29は常に圧縮状態となるので、流路2内の被計測流体が流路2の外部に漏れることを有効に防止することができる。
このように、本実施の形態に係る超音波流量計は、2つの超音波送受波器6、7と、流路2を有する筐体1と、制御プリント基板8と、を備えており、筐体1には、制御プリント基板8を取り付ける基板取付面と、超音波送受波器6、7を取り付けるための取付穴1a、1bとが設けられており、取付穴1a、1bは、流路2の上流側4および下流側5のそれぞれに、基板取付面から流路2に向かって形成されており、さらに、圧縮可能な材料で構成され、超音波送受波器6、7の電極(端子板20および外部電極21)が設けられている側の面とその外周を覆う形状を有し、かつ、当該電極と制御プリント基板8との間で電気的な接続を可能とする2つの導電部25a、25bが設けられている圧縮導電固定具9を備えている構成である。
この構成であれば、超音波送受波器6、7の端子板20および外部電極21を圧縮導電固定具9で覆った状態で、取付穴1a、1bに対して、圧縮導電固定具9とともに超音波送受波器6、7を挿着すればよい。これによって、超音波送受波器6、7に対向して配置された制御プリント基板8との間に圧縮導電固定具9が挟持される構成となるので、制御プリント基板8を筐体1に固定するだけで、圧縮導電固定具9の導電部25a、25bにより超音波送受波器6、7と制御プリント基板8とを導通可能に密着させることができる。それゆえ、リード線を用いることなく超音波送受波器6、7を制御プリント基板8に電気的に接続することができ、かつ、導電部25a、25bは互いに短絡するおそれもないので、信頼性に優れた超音波流量計を提供することができる。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態に係る超音波流量計の構成について、図4および図5を参照して具体的に説明する。図4に示すように、本実施の形態で用いられる圧縮導電固定具34は、前記実施の形態1で説明した圧縮導電固定具9と同様の構成を有しているが、シール部35の先端にはケース当接部36が設けられている。シール部35は、底面部27の外周から一方に向かって(図中下側に向かって)立設する枠状であるが、ケース当接部36は、枠状のシール部35の内周部において、シール部35と同方向(図中下側)に向かって立設する薄い壁状となっている。超音波送受波器6、7に圧縮導電固定具34を取り付けたときに、ケース当接部36はケース18の外周面を覆うように当接する。
それゆえ、図5に示すように、超音波送受波器6、7および圧縮導電固定具34が筐体1に取り付けられ、筐体1および制御プリント基板8との間に位置すれば、取付穴1a、1bの内周面と超音波送受波器6、7の外周面(ケース18の外周面)との間に、ケース当接部36が介在することになる。
なお、ケース当接部36は、シール部35と一体的に形成されればよいので、ケース当接部36もゴム材料または合成樹脂材料等の弾性材料で構成されればよい。また、ケース当接部36の高さは、超音波送受波器6、7の外周面(ケース18の外周面)を十分に覆うことができる高さであればよい。さらに、ケース当接部36の厚みは、後述する不要な超音波振動を減衰できる厚みであればよい。したがって、ケース当接部36の高さ、厚み等の寸法は、超音波送受波器6、7の種類等に応じて適切な値を設定することができる。
超音波送受波器6、7においては、流量計測に必要な周波数の超音波(説明の便宜上、計測用超音波という。)は音響整合層23から発生するが、ケース18の表面では、流量計測に対して不要な周波数の超音波振動(説明の便宜上、ノイズ振動という。)が発生する場合がある。本実施の形態では、ケース当接部36をケース18に当接させることにより、ケース18の表面でノイズ振動が発生しても、当該ノイズ振動を減衰することができる。それゆえ、本実施の形態に係る超音波流量計においては、音響整合層23で発生する計測用超音波のみを流量測定部3(図5には図示せず)に送信させることができるので、より一層安定した計測を行うことができる。
なお、本実施の形態に係る超音波流量計においては、ケース当接部36を含む圧縮導電固定具34以外の構成は、前記実施の形態1に係る超音波流量計と同様であり、組立方法および動作も前記実施の形態1と同様であるので、いずれの説明も省略する。
(実施の形態3)
本発明の第3の実施の形態に係る超音波流量計の構成について、図6および図7を参照して具体的に説明する。図6に示すように、本実施の形態で用いられる圧縮導電固定具37は、前記実施の形態1で説明した圧縮導電固定具9または前記実施の形態2で説明した圧縮導電固定具34と同様の構成を有しているが、導電部42a、42bの近傍(すなわ
ち制御プリント基板8との接触部の近傍)に位置する外側突出部39aの周囲には薄肉部40が設けられ、内側突出部39bの周囲には溝部41が設けられている。つまり、圧縮導電固定具37においては、その外面(図中上側の面)は、導電部42a、42bおよび外側突出部39aを除いて実質的に略平坦な同一面を形成しているが、内面(図中下側の面)には、内側突出部39bの周囲に、内面から外面に向かって溝部41が形成されている(それゆえ、外面の溝部41に該当する箇所は薄肉部40となっている)。
なお、薄肉部40の厚み、言い換えれば、溝部41の深さについては特に限定されない。溝部41の深さについては、後述するように、圧縮導電固定具37が、底面部27の厚み方向に圧縮されたときの変形を緩和できる深さであればよい。一方、薄肉部40の厚みについては、導電部42a、42b並びに外側突出部39aおよび内側突出部39bが、圧縮導電固定具37の底面部27に対して一体化できる強度が保持される程度の厚みであればよい。したがって、薄肉部40の厚み、および、溝部41の深さは、超音波送受波器6、7を筐体1に取り付けるときの諸条件に応じて適切な値を設定することができる。
前記実施の形態1で説明したとおり、図7に示すように、圧縮導電固定具37は、制御プリント基板8と超音波送受波器6、7の端子板20との間に設けられるので、ネジ11により制御プリント基板8を筐体1に固定することで、導電部42a、42bおよびその近傍(外側突出部39a、内側突出部39b)は、底面部27の厚み方向に圧縮される。このときの圧縮率は、圧縮率規制手段33により一定に規制される。
ここで、圧縮導電固定具37は溝部41を有するため、導電部42a、42bおよびその近傍が圧縮されたときの変形が溝部41で緩和される。それゆえ、導電部42a、42bおよびその近傍の変形が底面部27を伝わってシール部43にまで及ぶことが実質的に回避できる。それゆえ、導電部42a、42bは、超音波送受波器6、7と制御プリント基板8との間で安定した接触状態を確保できるとともに、圧縮導電固定具37全体は、シール性をより一層好適な状態に維持することが可能となる。
なお、本実施の形態に係る超音波流量計においては、薄肉部40および溝部41を含む圧縮導電固定具37以外の構成は、前記実施の形態1に係る超音波流量計と同様であり、組立方法および動作も前記実施の形態1と同様であるので、いずれの説明も省略する。また、溝部41(および薄肉部40)の具体的な構成は図6および図7に示す構成に限定されず、筐体1の間隙を圧縮導電固定具37でシールしている状態で、導電部42a、42bおよびその近傍が圧縮されたときの変形を緩和できるように構成されていればよいので、内側突出部39bの近傍以外の箇所に溝部41を設けることもできるし、溝部41以外の分離構成を採用することもできるし、溝部41の形状も公知のさまざまな形状を採用することができる。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
以上のように、本発明では、超音波流量計を製造する際に、超音波送受波器と制御プリント基板との接続にリード線を用いる必要がないので、コスト上昇を有効に抑制でき、また、リード線を用いないため外来ノイズの影響を有効に軽減できるので、超音波送受波器の信頼性を向上することもできる。それゆえ、本発明は、超音波送受波器を用いた流量計測の分野に広く好適に用いることができる。
1 筐体
1a、1b 取付穴
2 流路
6 超音波送受信器(上流側超音波送受信器)
7 超音波送受信器(下流側超音波送受信器)
8 制御プリント基板
9 圧縮導電固定具(圧縮導電体)
12 制御プリント基板固定手段
13 計測回路
14 演算回路
17 圧電体
18 ケース
19 フランジ部
20 端子板
21 外部電極
22 内部導電体(導電体)
23 音響整合層
25a、22b、42a、42b 導電部
28a 凹部(挟持手段)
29 突起(シール手段)
33 圧縮率規制手段
41 溝部

Claims (9)

  1. 被計測流体の流路を有する筐体と、
    前記筐体に挿着された超音波送受波器と、
    前記超音波送受波器に対向して配置された制御プリント基板と、
    前記超音波送受波器と前記制御プリント基板の間に挟持され前記超音波送受波器と前記制御プリント基板との導電部を有する圧縮導電固定具と、
    前記制御プリント基板を前記筐体に固定する制御プリント基板固定手段と、を備えていることを特徴とする超音波流量計。
  2. 前記超音波送受波器は、
    対向する一対の電極面を有する圧電体と、
    前記圧電体の一方の電極面に電気的に接続されたケースと、
    前記ケースのフランジ部と電気的に導通された端子板と、
    前記端子板と絶縁状態で前記端子板に設けられた外部電極と、
    前記圧電体の他方の電極面と前記外部電極の間に設けられた導電体と、
    前記圧電体に対向し前記ケースに接着固定された音響整合層と、を備えていることを特徴とする、請求項1記載の超音波流量計。
  3. 前記圧縮導電固定具は、前記超音波送受波器の前記ケースのフランジ部近傍を挟持する挟持手段を有することを特徴とする、請求項2記載の超音波流量計。
  4. 前記挟持手段は、前記超音波送受波器の前記ケースのフランジ部近傍と前記筐体の間隙部をシールするシール手段を有する構成としたことを特徴とする、請求項3に記載の超音波流量計。
  5. 前記圧縮導電固定具は、前記ケースの外周に当接するケース当接部を有する構成としたことを特徴とする、請求項2または3に記載の超音波流量計。
  6. 前記圧縮導電固定具は、前記シール手段と前記ケース当接部との間に溝部を有することを特徴とする、請求項5記載の超音波流量計。
  7. 前記圧縮導電固定具は、通電部近傍に溝部を有することを特徴とする、請求項1に記載の超音波流量計。
  8. 前記制御プリント基板固定手段は、前記筐体と前記制御プリント基板を離間するスペーサを備えたことを特徴とする、請求項1に記載の超音波流量計。
  9. 流路を流れる流体の流量を計測する流量測定部と、
    前記流量測定部の同一面に超音波の送信方向が平行になるように設けられた一対の超音波送受波器と、
    前記超音波送受波器の一方から超音波を送信し、この超音波が前記流量測定部の内壁に反射して他方の超音波送受波器間で受信するまでの超音波伝搬時間を計測する計測回路と、
    前記計測回路からの信号に基づいて流量を求める演算回路を備え、
    前記計測回路と前記演算回路を前記制御プリント基板に設けたことを特徴とする、請求項1に記載の超音波流量計。
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