JP3528726B2 - 超音波振動子およびこれを用いた超音波式流体の流れ計測装置 - Google Patents

超音波振動子およびこれを用いた超音波式流体の流れ計測装置

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JP3528726B2
JP3528726B2 JP34447299A JP34447299A JP3528726B2 JP 3528726 B2 JP3528726 B2 JP 3528726B2 JP 34447299 A JP34447299 A JP 34447299A JP 34447299 A JP34447299 A JP 34447299A JP 3528726 B2 JP3528726 B2 JP 3528726B2
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vibration transmission
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茂 岩永
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波振動子およ
びこの超音波振動子を用いて気体や液体の流量や流速の
計測を行う超音波式流体の流れ計測装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来この種の超音波流量計測装置に用い
る超音波振動子には、例えば特開平4−309817号
公報が知られており、図9に示すように圧電セラミック
1を金属振動板2にロウ付けし、この金属振動板2を金
属ハウジング3に溶接していた。また、実開平6−78
821号公報が知られており、図10に示すように圧電
セラミック1を測定流体から遮蔽する金属ハウジング4
の内面の底面4aに押圧手段5などによって接合し、こ
の金属ハウジング4は測定流体が流れる管路6の管軸に
傾斜した状態で溶接などによって取付けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の構
成では、金属ハウジングに防振対策がなされていないた
め、金属ハウジングに伝わった圧電セラミックの振動が
ほとんど減衰されないで圧電セラミックに戻り、圧電セ
ラミックの振動がなかなか収まらず残響の長い超音波パ
ルスになる。この残響がノイズ要因となってS/Nが劣
化し、流量や流速の計測精度が低下するという課題を有
していた。
【0004】また、他の従来の構成では、超音波振動子
が測定流体が流れる管路に直接取付けられているため、
発信側で圧電セラミックを振動させると、この振動が測
定流体中を伝搬して受信側に達するだけでなく、金属振
動板あるいは底面を通じて金属ハウジングに伝わった振
動が管路壁を通じて受信側に伝わり、この管路壁を伝搬
した振動が測定流体中を伝搬した信号に干渉してノイズ
となり、S/Nを劣化させ流量や流速の計測範囲を拡大
できないという課題があった。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、残響
の短い超音波パルスの送受信が可能で、管路壁への振動
の伝搬を低減させる信頼性の高い超音波振動子の支持構
成を実現し、超音波式流れ計測装置の計測特性を向上さ
せることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、天部 側壁部、この側壁部より外側に延び
る支持部を有する有天筒状のケースと、前記天部の内壁
面に固定した圧電体と、前記側壁部の外周に被着、密着
してこの側壁部の振動を抑制する制振体と、前記支持部
を保持する保持部を有し、前記ケースを防振的に取付部
に取付ける振動伝達抑止体とを備えた超音波振動子とし
たもので、、側壁部の振動を制振体により減衰させて支
持部に伝わる振動を低減させ、取付側への振動の伝搬を
一層低減させるものである。
【0007】上記発明によれば、圧電体の振動が支持部
へ伝搬するのを減衰できるとともに取付側に伝わり難く
することができ、残響の短い超音波パルスの送受信が可
能で、取付側への振動伝搬の低減が可能な超音波振動子
の支持構成を得ることができる。この結果、残響による
ノイズの発生の低減と取付側への振動伝搬の低減がで
き、S/Nが改善されて被測定流体の流量、流速の計測
精度、計測範囲の拡大など計測特性が向上できる。ま
た、振動を低減した支持部と支持構成により長い時間経
過にわたって取付状態を安定化でき、計測の信頼性が向
上できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態は、天部
壁部、この側壁部より外側に延びる支持部を有する有天
筒状のケースと、前記天部の内壁面に固定した圧電体
と、前記側壁部の外周に被着、密着してこの側壁部の振
動を抑制する制振体と、前記支持部を保持する保持部を
有し、前記ケースを防振的に取付部に取付ける振動伝達
抑止体とを備えた超音波振動子としたものである。
【0009】そして、側壁部に設けた制振体により圧電
体の振動が支持部へ伝搬するのを低減し、さらに保持部
を介することにより圧電体の振動が取付側に伝搬するこ
とをより一層低減することで残響の短い超音波パルスの
送受信が可能な超音波振動子 が得られ、計測精度、計測
範囲の拡大など計測特性が向上向上できる。
【0010】前記制振体と振動伝達抑止体の保持部とを
一体に形成すれば、減衰特性のバラツキを低減して特性
の安定化と信頼性の向上ができ、部品点数の削減と組立
性の向上により低コスト化ができる。
【0011】この制振体と振動伝達抑止体の保持部とを
薄肉部を介して連結すれば、側壁部と保持部との直接接
触が防止されるとともに、側壁部の振動が保持部に伝搬
するのが一層低減される。
【0012】また、前記保持部に気密シール部を設ける
ことによって、超音波振動子の防振支持と気密シールを
振動伝達抑止体で共用して支持構成の小型化ができ、加
えて気密シール部が防振されるため気密シールの信頼性
を高めることができる。
【0013】またケースの側壁部を囲み、かつ制振体よ
りも外周に位置するとともに、一端を振動伝達抑止体に
密着させた絶縁体を設け、前記絶縁体および振動伝達抑
止体は電気絶縁材料で形成した。こうすることによっ
て、取付側と超音波振動子を構成する天部、側壁部、支
持部とを振動伝達抑止体および絶縁体で遮蔽してコンパ
クトな支持構成で取付側と超音波振動子との導電距離を
大きくすることができ、落雷などにより取付側と超音波
振動子間に異常高電圧が発生した場合でもリークに至る
耐電圧を高め、リーク電流による超音波振動子の破損を
防いで信頼性を向上できる。
【0014】前記絶縁体は振動伝達抑止体の保持部に嵌
め合わせて保持部の変形を防止する変形防止部を備えた
構成とすれば、長期間にわたり保持部の変形が防止さ
れ、防振性を安定させ、かつ長期にわたり維持して計測
精度の信頼性を高めることができる。
【0015】そして、前記超音波振動子を被測定流体が
流れる計測流路の上流側と下流側に 少なくとも一対配置
し、超音波振動子間の超音波伝搬時間を基に流体の流速
を計測するようにしたり、或いは、この流速を基に流量
を算出することで、信頼性の高い流体の計測が可能とな
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0017】(実施例1) 図1は本発明の実施例1を示す超音波振動子の断面図で
ある。図1において、7はケース、8はケース7の天
部、9はケース7の側壁部、10はケース7の開口部で
あり、ケース7は天部8と側壁部9と開口部10を有し
た有天筒状の形状である。
【0018】11はケース7の天部8の外壁面に固定さ
れた音響整合層、12は天部8の内壁面に固定された圧
電体、13は側壁部9の外壁に設けた支持部であり、支
持部13はケース7の開口部10側に環状に広がるフラ
ンジ14と開口部10を塞ぐ封止体15とを重ねて厚み
を増加させて剛性を増大させている。
【0019】16a、16bは封止体15に設けられた
端子、17は端子16aと端子16bを絶縁するための
絶縁部、18は圧電体12と端子16aを電気的に接続
するためのリード線、19は圧電体12に設けられた溝
である。
【0020】このように超音波振動子20は有天筒状の
ケース7の内部に圧電体12を設けて封止体15で封止
するとともにケース7の外部に音響整合層11と支持部
13を備えている。21は側壁部9に当接して側壁部9
の振動を低減する制振性に優れた材質で形成した制振体
であり、22は支持部13を挟み込むように保持する保
持部23を備えゴムなどの防振性に優れた弾性材料で形
成した振動伝達抑止体である。
【0021】制振体21は側壁部9を環状に取り巻くと
ともに支持部13側では振動伝達抑止体22に全周で密
着するように接している。
【0022】24は取付壁25に設けた取付穴26に挿
入された振動伝達抑止体22が脱落しないように押さえ
る固定体であり、取付壁25にねじ(図示せず)などで
固定されている。
【0023】以上のように構成した超音波振動子の作製
方法の一例について説明する。超音波振動子20はLP
ガスや天然ガス中で使用することを想定して、ケース7
にはステンレス、音響整合層11にはエポキシ樹脂と中
空ガラス球の混合体からなる材料を選択する。
【0024】ケース7の加工方法には量産性を考え、切
削加工ではなく絞り加工のような成形加工を選択する。
また、ケース7のステンレスの厚みは、超音波振動子2
0の感度、構造的強度、成形加工性の観点から0.1か
ら0.5mm程度を選択する。
【0025】このように薄い材料でケース7を成形する
ため支持部13はケース7の絞り加工により形成される
フランジ14の板厚T1に対して封止体15の板厚T2
を大きくし(T1<T2)、封止体15を溶接などで接
合して構造的強度を高めている。
【0026】また、圧電体12はステンレスからなる天
部8に接着固定されるため、広がり方向の振動が阻害さ
れる。超音波振動子20の高感度化を図るには広がり振
動よりも厚み縦振動を主モードに利用する方が有利であ
る。
【0027】しかし、圧電体12は形状により振動の主
モードが決定されてしまい、圧電体12の形状と使用周
波数に対する許容範囲が狭い。そこで、圧電体12に溝
19を設けた構造として、実用可能な小型の寸法で厚み
振動を主モードとすることが可能となる。
【0028】このような材料、形状として具体的な作製
手順として、まず厚み0.2mmのステンレス鋼板から
円形状の天部8を有する有天円筒状のケース7を成形加
工する。次に、天部8の外壁面に円板状の音響整合層1
1、内壁面には圧電体12をエポキシ系接着剤を用いて
接着固定する。
【0029】このとき溝19により分割された電極(図
示せず)と天部8を10μm以下の薄い接着層を介して
接着固定することにより、分割された電極(図示せず)
と天部8の電気的導通も取ることができる。
【0030】リード線18は圧電体12の電極(図示せ
ず)と端子16aにそれぞれはんだ付けする。最後に、
1mm程度のステンレス板からなる封止体15を開口部
10の外周側に設けたフランジ14に電気抵抗溶接など
により固定し、封止と電気的導通を同時に行う。
【0031】圧電体12はケース7をグランドとして共
用し、さらにケース7および封止体15で覆われるため
ノイズの影響を低減できる。また、封止するときケース
7の内部に乾燥した窒素や不活性ガスを置換封入する
と、圧電体12の電極、圧電体12とケース7の接着層
などの長期間使用による劣化防止が可能である。
【0032】次に、この超音波振動子の動作について説
明する。まず、送信側では駆動電気入力を印可されて圧
電体12が振動し、この振動が音響整合層11を介して
被計測流体に超音波パルスとして放射されるだけでな
く、ケース7を振動させようとする。
【0033】また、受信側では受信した超音波パルスは
圧電体12で電気信号に変換されると同時にケース7も
振動させようとする。
【0034】もし、ここでケース7が振動してしまう
と、圧電体12の長い残響として送信側、受信側ともに
観測されてしまい、送信側の残響は計測回路(図示せ
ず)に対して電気的ノイズとなり、受信側の残響は受信
した超音波パルスと合成されるため振幅、位相に影響し
て計測に誤差を与える要因となる。
【0035】さらに、ケース7が振動してしまうと、ケ
ース7の振動が流体通路壁を介して受信側の超音波振動
子に伝わり、受信側では流体通路壁を介した振動と受信
した超音波パルスと合成されるため振幅、位相に影響し
て計測に誤差を与える要因となる。
【0036】本実施例では構造的に強度を高めて振動し
難くした支持部13に対して、ケース7の側壁部9に制
振体21を全周に当接して設けることで側壁部9の振動
の低減を図っている。さらに、このように振動の低減を
図った支持部13を弾性材料であるゴムなどで形成した
振動伝達抑止体22の保持部23を介して取付壁25に
取付け、超音波振動子20と取付壁25が直接接触しな
いようにしている。
【0037】制振体21と振動伝達抑止体22は別の部
材で構成しているので、制振体21には制振性に優れた
材質を選定でき、振動伝達抑止体22には防振性に優れ
た材質をそれぞれ最適に選定できる。
【0038】このため、ケース7の振動を抑えることが
でき、また支持部13から取付側に振動が伝搬するのを
低減できる。さらに、支持部13の振動が小さいので長
期間にわたり取付側とのズレ、振動の伝搬の仕方の変化
などを発生し難くできる。
【0039】従って、残響の短い超音波パルスの送受信
が可能で、取付側への振動伝搬の低減が可能な超音波振
動子を得ることができ、残響によるノイズの発生の低減
と取付側への振動伝搬の低減ができ、S/Nが改善され
て被測定流体の流量、流速の計測精度、計測範囲の拡大
など計測特性が向上できる。
【0040】また、振動を低減した支持部により取付状
態が長い時間経過にわたって安定化でき、計測の信頼性
が向上できる。
【0041】また、制振体21は側壁部9を取り巻くよ
うにするとともに支持部13側では振動伝達抑止体22
に全周で密着するように接することで、支持部13、側
壁部9および天部8が被計測流体や雰囲気流体から遮蔽
され、腐食性流体などからケース7および支持部13が
保護されて耐久信頼性を高めることができる。
【0042】さらに、制振体21は側壁部9だけでなく
音響整合層11を除く天部8を取り巻くようにすること
でケース7および支持部13の耐久信頼性を一層高める
ことができる。
【0043】なお、本実施例の超音波振動子は取付側に
対して着脱自在であるため、取付側に溶接接合するもの
に比較してメンテナンス性を向上でき、さらに寿命到達
などで廃棄するときに流体通路から超音波振動子を容易
に分離できるためリサイクル性を確保できる。
【0044】(実施例2) 図2は本発明の実施例2を示す超音波振動子の断面図で
ある。図2において、図1の実施例と同一部材、同一機
能は同一符号を付し詳細な説明は省略し、異なるところ
を中心に説明する。
【0045】27は制振体21と保持部23を一体に形
成した振動伝達抑止体であり、側壁部9および支持部1
3は振動伝達抑止体27により被覆されて被測定流体か
ら遮蔽されている。
【0046】このように、制振体21と保持部23の一
体化により相互の当接状態などの取付状態のバラツキを
小さくし、ケース7の振動が支持部13に減衰させて伝
搬する際の減衰特性のバラツキを低減することで残響特
性の安定化と計測の信頼性向上ができる。
【0047】また、制振体21と保持部23の一体化に
よる組立精度向上で製品の計測品質が安定化でき、さら
に組立作業性の向上と部品点数の削減により低コスト化
ができる。また、支持部13、側壁部9の被計測流体や
雰囲気流体からの遮蔽性が向上して、腐食性流体などか
らケース7および支持部13が保護されて耐久信頼性を
一層高めることができる。
【0048】(実施例3) 図3は本発明の実施例3を示す超音波振動子の取付状態
を示す断面図である。図3において、図1、図2の実施
例と同一部材、同一機能は同一符号を付し詳細な説明は
省略し、異なるところを中心に説明する。
【0049】28は超音波振動子20のケース7に接し
ないようにその外面側に配置し電気絶縁材料で形成した
第一の絶縁体であり、第一の絶縁体28の一端は振動伝
達抑止体22の保持部23に全周を密着させている。
【0050】この第一の絶縁体28には第一の絶縁体2
8が取付壁25から脱落しないようにするための係止部
29と音響整合層11側に設けた開口部30を設けてい
る。この開口部30はその開口寸法を音響整合層11側
に合わせて側壁部9側よりも縮小している。
【0051】31は超音波振動子20の封止体15側に
配置し電気絶縁材料で形成した第二の絶縁体であり、第
二の絶縁体31は封止体15に接しないようにされると
ともにその一端は全周が振動伝達抑止体22の保持部2
3に密着し、電気絶縁性の材料で形成した振動伝達抑止
体22の保持部23が取付壁25の取付穴26から抜け
出ないようにねじ(図示せず)などで取付壁25に固定
されている。
【0052】この第二の絶縁体31には端子16a、1
6bと取付壁25との絶縁距離を大きくするための環状
の突起部32と端子16a、16bへ接続電線を通すた
めの開口部33が設けられている。
【0053】次に、動作について、被計測流体が流れる
流路を構成する取付壁25として強度、耐食性、耐久性
を確保するためアルミ合金ダイキャストなどの金属材料
で構成し、超音波振動子20のケース7あるいは封止体
15をステンレス鋼板などで形成した場合で説明する。
もし仮に本実施例で示した第一および第二の絶縁体2
8、31が無い場合では、ゴムなどの電気絶縁材料で形
成した振動伝達抑止体22を用いて取付壁25に取付け
ても超音波振動子20は取付壁25と電気絶縁距離の小
さい状態で接近配置されてしまう。
【0054】この時、落雷などにより取付壁25と超音
波振動子20の間に異常な高電圧が発生すると、取付壁
25と超音波振動子20の間に大きな電流が流れて超音
波振動子20の圧電体12などに損傷が生じることにな
る。
【0055】この損傷を防止するには異常な高電圧に対
してリークに至る耐電圧を高めるため電気絶縁距離を大
きくすることが必要になる。しかし、ケース7と取付壁
25との距離を大きくするには、取付穴26を大きくす
ると共にフランジ14などで形成した支持部13の外形
を大きくせねばならず、小型化に逆行する。
【0056】しかし、本実施例のように電気絶縁材料で
形成した振動伝達抑止体22に対して開口部30、33
を有する第一の絶縁体28および第二の絶縁体31を密
着させて配置し、小型のままで超音波振動子20と取付
壁25との絶縁距離を大きくでき、落雷などにより取付
側と超音波振動子間に異常高電圧が発生した場合でもリ
ークに至る耐電圧を高めることができ、リーク電流によ
る超音波振動子の破損を防いで信頼性を向上できる。
【0057】なお、振動伝達抑止体22をゴムなどの弾
性体で形成することにより、振動伝達抑止体22と第一
の絶縁体28および第二の絶縁体31との密着性を高め
て密着部での隙間の発生を低減して絶縁性の信頼性を高
めることができる。
【0058】また、開口部30、33により超音波の伝
搬あるいは端子への接続電線の通過には問題が無いのは
言うまでもない。
【0059】このように、取付側と超音波振動子を構成
する天部、側壁部、支持部とを振動伝達抑止体および絶
縁体で遮蔽して取付側と超音波振動子との導電距離を大
きくすることで、落雷などにより取付側と超音波振動子
間に異常高電圧が発生した場合でもリークに至る耐電圧
を高め、リーク電流による超音波振動子の破損を防いで
信頼性を向上できる。
【0060】(実施例4) 図4は本発明の実施例4を示す超音波振動子の取付状態
を示す断面図である。図4において、図1〜図3の実施
例と同一部材、同一機能は同一符号を付し詳細な説明は
省略し、異なるところを中心に説明する。
【0061】振動伝達抑止体27は保持部23と制振体
21を電気絶縁性がありかつ防振性のあるゴムなどの弾
性材料で一体に形成したものであり、第一の絶縁体28
はその一端を振動伝達抑止体27の保持部23に全周を
密着させるとともに制振体21の外周側に制振体21と
は接しないように配置されている。
【0062】また、第二の絶縁体31はその一端を振動
伝達抑止体27の保持部23に全周を密着させるととも
に振動伝達抑止体27の保持部23が取付穴26から脱
落しないように取付壁25にねじ(図示せず)などで固
定されている。
【0063】つぎに、動作を説明する。前述のように超
音波振動子20の側壁部9に当接して設けた制振体21
により側壁部9の振動が低減され、支持部13への振動
伝搬の減衰がなされ、振動が低減された支持部13を防
振性の有る振動伝達抑止体27を介して取付穴26に取
付けるため取付壁25への振動伝搬が大幅に低減され
る。
【0064】また、超音波振動子20を振動伝達抑止体
27と第一および第二の絶縁体28、31で取り囲んで
取付壁25に実装するため、コンパクトなスペースの中
で超音波振動子20と取付壁25との絶縁距離を大きく
した設置がなされる。
【0065】このため、残響の短い超音波パルスの送受
信が可能な超音波振動子の支持構成による計測精度の向
上、計測範囲の拡大などの計測特性の向上と、落雷など
異常な高電圧の印加に対する耐電圧性の向上が両立した
超音波振動子を実現できる。
【0066】なお、振動伝達抑止体27は制振体21と
保持部23を一体に形成した場合を示したが、制振体2
1と保持部23は別部品とし互いに密着するように配置
しても良いのは言うまでもない。
【0067】このように、制振体による支持部への振動
伝搬の低減と保持部による振動低減により取付側に圧電
体の振動伝搬がより一層低減され、残響の短い超音波パ
ルスの送受信が可能な超音波振動子を得ることができ、
計測精度の向上、計測範囲の拡大などの計測特性の向上
ができる。
【0068】さらに、取付側と超音波振動子との導電距
離を大きくすることで、落雷などにより取付側と超音波
振動子間に異常高電圧が発生した場合でもリークに至る
耐電圧を高め、リーク電流による超音波振動子の破損を
防いで信頼性を向上できる。
【0069】(実施例5) 図5は本発明の実施例5を示す超音波振動子の取付状態
を示す断面図である。図5において、図1〜図4の実施
例と同一部材、同一機能は同一符号を付し詳細な説明は
省略し、異なるところを中心に説明する。
【0070】34は制振体21と保持部23を環状の薄
肉部35を介して連結した振動伝達抑止体であり、この
薄肉部35は制振体21と保持部23との間をケース7
のフランジ14に沿って径方向状に薄い厚さで広がって
いる。
【0071】次に、この超音波振動子の支持構成におけ
る動作を説明する。制振体21は前述のように側壁部9
の振動を低減させるが、側壁部9の振動により制振体2
1自体も若干振動する。しかし、制振体21と保持部2
3は直接接触せずに薄い厚さの薄肉部35で面状に連結
されるため、側壁部9の振動による制振体21自体の振
動は薄肉部35により減衰されて保持部23への振動伝
搬が大幅に低減される。
【0072】このため、残響による振動伝搬の一層の低
減により、S/Nを一層改善した超音波の送受信ができ
る。
【0073】また、超音波振動子20の側壁部9および
支持部13は制振部21、薄肉部35および保持部23
により被覆され、被計測流体から遮蔽されることにより
保護されて耐久信頼性を高めることができる。
【0074】このように、制振体と保持部の間に設けた
薄肉部により側壁部と保持部との直接接触が防止される
とともに側壁部の振動が保持部に伝搬するのが一層低減
され、一層残響の短い超音波パルスの送受信が可能な超
音波振動子を得ることができる。
【0075】(実施例6) 図6は本発明の実施例6を示す超音波振動子の取付状態
を示す断面図である。図6において、図1〜図5の実施
例と同一部材、同一機能は同一符号を付し詳細な説明は
省略し、異なるところを中心に説明する。
【0076】36は保持部23に第一の環状突起部37
と第二の環状突起部38による気密シール部39を設け
た振動伝達抑止体である。
【0077】第一の環状突起部37は取付穴26の平坦
面26aに密着して振動伝達抑止体36と取付壁25と
の間を気密シールし、第二の環状突起部38は超音波振
動子20の支持部13を構成するフランジ14に密着し
て振動伝達抑止体36と超音波振動子20との間を気密
シールしている。
【0078】次に、この超音波振動子20を取付壁25
に取付ける手順を説明する。まず、超音波振動子20の
側壁部9に制振体21を組込み、さらにゴムなどの弾性
材料で形成した振動伝達抑止体36の保持部23に超音
波振動子20の支持部13を嵌め込む。
【0079】次に、振動伝達抑止体36を組付けた超音
波振動子20を取付穴26に挿入し、固定体24で振動
伝達抑止体36の保持部23を取付穴26に押し付けて
固定する。このようにして、超音波振動子の防振支持と
気密シールが同時にでき、防振支持部と気密シール部を
振動伝達抑止体で共用して取付部の小型化がなされ、振
動を低減した状態で気密シールを行うため信頼性を高め
た気密シールが行える。
【0080】なお、ここでは一条の環状突起部37、3
8により気密シールを行う場合を示したがそれぞれ複数
条の環状突起部にしても良く、また振動伝達抑止体側は
平坦として取付穴側に気密シール用の突起部を設けても
良いのは言うまでもなく、また振動伝達抑止体側および
取付穴側の接触部はそれぞれ平坦として弾性材料で形成
した振動伝達抑止体の撓みにより気密シールを確保でき
るのは言うまでもない。
【0081】さらに、取付穴の平坦面ではなく取付穴の
円筒面で気密シールすることもできる。
【0082】このように、超音波振動子の防振支持と気
密シールを振動伝達抑止体で共用して支持構成の小型化
ができ、気密シール部が防振されるため気密シールの信
頼性を高めることができる。
【0083】(実施例7) 図7は本発明の実施例7を示す超音波振動子の取付状態
を示す断面図である。図7において、図1〜図6の実施
例と同一部材、同一機能は同一符号を付し詳細な説明は
省略し、異なるところを中心に説明する。
【0084】40は第一の絶縁体28の端部に設けた変
形防止部であり、この変形防止部40は振動伝達抑止体
34の保持部23が超音波振動子20に向かって内側に
倒れる変形が起こらないように嵌め合わされている。
【0085】41は第二の絶縁体31の端部に設けた変
形防止部であり、この変形防止部41は振動伝達抑止体
34の保持部23を第二の絶縁体31で押さえ付けた時
に保持部23が内側に変形しないように嵌め合わされて
いる。
【0086】次に、超音波振動子20の取付状態を説明
する。振動伝達抑止体34の保持部23は取付穴26、
第一の絶縁体28の変形防止部40、第二の絶縁体31
および第二の絶縁体31の変形防止部41によりほぼ全
面を拘束されている。
【0087】このため、防振性を高めるため柔らかい材
料を用いても任意の方向に変形を生じることが防止で
き、超音波振動子20の設置傾きや偏芯配置などの取付
不良が防止されて超音波の送受信での感度低下や感度変
化を防いで計測精度の信頼性が向上できる。
【0088】また、保持部23が拘束されているため長
期間にわたる変形防止による防振性の安定化がなされ、
経時変化の少ない安定した計測精度を維持できることに
より信頼性を向上できる。
【0089】また、より硬度の柔らかい弾性材料を振動
伝達抑止体に使用できるため防振性能を一層高めること
ができる。さらに、保持部に気密シール部を設ける場合
では長期間にわたり変形による被計測流体の漏洩など気
密シールの不良が防止できるため、安全性や気密シール
の信頼性を向上できる。
【0090】このように、長期間にわたり保持部の変形
が防止されるため防振性を安定させかつ長期にわたり維
持して計測精度の信頼性を高めることができ、また保持
部に気密シール部を設ける場合では気密シールの耐久信
頼性を向上できる。
【0091】(実施例8) 図8は本発明の実施例8を示す超音波流量計測装置の構
成図である。図8において、図1〜図7の実施例と同一
部材、同一機能は同一符号を付し詳細な説明は省略し、
異なるところを中心に説明する。
【0092】2は流路壁43に囲まれた幅Wの計測流路
であり、44および45は互いに対向するように流路壁
43の取付穴26に振動伝達抑止体22を介して取付け
た超音波振動子であり、上流側の超音波振動子44と下
流側の超音波振動子45は距離Lを隔てるとともに速度
Vの被計測流体の流れに対して角度θ傾けて設置されて
いる。
【0093】46は接続された超音波振動子44,45
に対して超音波の送受信をさせる計測制御部であり、4
7は計測制御部46での信号を基に流速を計算し流量を
算出する演算部である。次にこの超音波流量計測装置の
動作を説明する。計測流路42を被計測流体が流れてい
る時に、計測制御部46の作用により超音波振動子4
4,45間で計測流路42を横切るようにして超音波の
送受が行われる。
【0094】すなわち、上流側の超音波振動子44から
発せられた超音波が下流側の超音波振動子45で受信さ
れるまでの経過時間T1を計測する。
【0095】また一方、下流側の超音波振動子45から
発せられた超音波が上流側の超音波振動子44で受信さ
れるまでの経過時間T2を計測する。このようにして測
定された経過時間T1およびT2を基に、以下の演算式
により演算部47で流量が算出される。
【0096】いま、被計測流体の流れと超音波伝播路と
のなす角度をθとし、流量測定部である超音波振動子4
4,45間の距離をL、被測定流体の音速をCとする
と、流速Vは以下の式にて算出される。
【0097】T1=L/(C+Vcosθ) T2=L/(C−Vcosθ) T1の逆数からT2の逆数を引き算する式より音速Cを
消去して V=(L/2cosθ)((1/T1)−(1/T
2)) θおよびLは既知なのでT1およびT2の値より流速V
が算出できる。
【0098】いま、空気の流量を計ることを考え、角度
θ=45度、距離L=70mm、音速C=340m/
s、流速V=8m/sを想定すると、T1=2.0×1
0-4秒、T2=2.1×10-4秒であり、瞬時計測がで
きる。
【0099】ここで、計測流路42の流れ方向に直交す
る横断面積sより、流量Qは Q=kVs ここで、kは横断面積sにおける流速分布を考慮した換
算係数である。
【0100】このようにして演算部47で流量を求める
ことができる。
【0101】超音波による流量計測では、時間T1、T
2を高精度に計測することが重要である。すなわち、送
信側では残響の少ない超音波振動を被計測流体中のみに
発することが大切であり、受信側では流体通路壁を伝搬
した超音波振動は排除し被計測流体中を伝搬した超音波
振動のみを残響を少なく受信することが大切である。
【0102】本発明の超音波流量計測装置では、側壁部
9に設けた制振体21により支持部13への振動伝達が
低減され、さらに振動伝達抑止体22の保持部23を介
して取付けるので、残響の短い超音波パルスの送受信が
でき感度向上とノイズの低減がなされ計測精度を高める
ことができ、少流量から大流量まで計測範囲を拡大した
計測装置を実現できる。また、制振体21と振動伝達抑
止体22の一体化により振動の減衰特性のバラツキを低
減して特性の安定化と信頼性を向上できる。
【0103】また、超音波振動子20を絶縁体28、3
1で囲うことでコンパクトなスペースのままで流路壁4
3から電気的な絶縁距離を大きく確保でき、耐電圧性を
高めて雷サージ性が向上でき、信頼性の高い計測装置が
実現できる。
【0104】また、制振体21と振動伝達抑止体22と
絶縁体28、31により、計測精度、計測範囲、雷サー
ジ性に優れ信頼性、実用性に優れた計測装置が実現でき
る。また、制振体21と保持部23は薄肉部35を介し
て連結することにより取付側への振動伝搬をより一層低
減して、計測特性により優れた計測装置を実現できる。
【0105】また、振動伝達の抑止と気密シールを両用
することで小型化ができ、都市ガス、LPガスなどの可
燃性ガスなどでも安全に適用でき利用範囲の拡大ができ
る。また、絶縁体28、31に設けた変形防止部40、
41により保持部の変形を防止して長期間にわたり防振
性の安定化と気密シールの確保ができ、耐久信頼性が向
上できる。
【0106】このように、残響の短い超音波パルスを送
受信できる超音波振動子と、取付側への振動伝搬を低減
できる超音波振動子の支持構成で、計測精度を高め計測
範囲を拡大し長期間にわたり計測特性を維持できる流量
計測装置が実現できる。
【0107】また、被計測流体の漏洩を防止する気密シ
ール構成で、漏洩がなく安全で計測精度が高く計測範囲
の大きい流量計測装置が実現できる。
【0108】このように本発明の実施例によれば次のよ
うな効果が期待できるものである。
【0109】超音波振動子の側壁部に制振体を設け、振
動の低減した支持部を振動伝達抑止体の保持部で振動伝
達を減衰させる支持構成により、残響によるノイズの発
生の低減と取付側への振動伝搬の低減ができ、S/Nが
改善されて被測定流体の流量、流速の計測精度、計測範
囲の拡大など計測特性が向上できるという効果があり、
また振動を低減した支持部と支持構成により長い時間経
過にわたって取付状態を安定化でき、計測の信頼性が向
上できるという効果がある。
【0110】また、制振体と保持部を一体に形成するこ
とにより、減衰特性のバラツキを低減して特性の安定化
と信頼性の向上ができるという効果があり、また部品点
数の削減と組立性の向上により低コスト化ができるとい
う効果がある。
【0111】また、超音波振動子の支持部を保持する振
動伝達抑止体にその一端を密着させた絶縁体を超音波振
動子の外面側に配置することにより、取付側と超音波振
動子を構成する天部、側壁部、支持部とを振動伝達抑止
体および絶縁体で遮蔽してコンパクトな支持構成で取付
側と超音波振動子との導電距離を大きくできるという効
果があり、また落雷などにより取付側と超音波振動子間
に異常高電圧が発生した場合でもリークに至る耐電圧を
高め、リーク電流による超音波振動子の破損を防いで信
頼性を向上できるという効果がある。
【0112】また、超音波振動子の側壁部に制振体を設
け、振動の低減した支持部を振動伝達抑止体の保持部で
振動伝達を減衰させる支持構成と振動伝達抑止体にその
一端を密着させた絶縁体を超音波振動子の外面側に配置
することにより、残響の短い超音波パルスの送受信が可
能な超音波振動子を得ることができ、計測精度の向上、
計測範囲の拡大などの計測特性の向上ができるという効
果があり、また取付側 と超音波振動子との導電距離を大
きくすることで、落雷などにより取付側と超音波振動子
間に異常高電圧が発生した場合でもリークに至る耐電圧
を高め、リーク電流による超音波振動子の破損を防いで
信頼性を向上できるという効果がある。
【0113】また、制振体と保持部を厚さの薄い薄肉部
で連結することにより、側壁部と保持部との直接接触が
防止され側壁部の振動の保持部への伝搬が一層低減でき
るという効果があり、一層残響の短い超音波パルスの送
受信が可能な超音波振動子により計測精度のより一層の
向上と計測範囲のより一層の拡大ができるという効果が
ある。
【0114】また、振動伝達抑止体の保持部に気密シー
ル部を設けることにより、防振支持と気密支持を共用化
して支持構成の小型化ができるという効果があり、気密
シール部自体の防振により気密シールの信頼性を向上で
きるという効果がある。
【0115】また、絶縁体に保持部の変形を防止する変
形防止部を設けることにより、保持部の変形を防止して
防振性を安定させかつ長期にわたり維持して計測精度の
信頼性を高めることができるという効果があり、また保
持部に気密シール部を設ける場合では気密シールの耐久
信頼性を向上できるという効果がある。
【0116】また、被測定流体が流れる計測流路に対向
配置されて超音波を送受信する超音波振動子と、超音波
振動子間の超音波伝搬時間を計測する計測制御部と、前
記計測制御部からの信号に基づいて流量を算出する演算
部とを備え、超音波振動子は支持構成により計測流路の
流路壁に取付けることにより、計測精度を高め計測範囲
を拡大し長期間にわたり計測特性を維持できる流量計測
装置が実現できるという効果があり、また被計測流体の
漏洩を防止する気密シール構成で、漏洩がなく安全で計
測精度が高く計測範囲の大きい流量計測装置が実現でき
るという効果がある。
【0117】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、超音波振
動子の側壁部に制振体を設け、振動の低減した支持部を
振動伝達抑止体の保持部で振動伝達を減衰させる構成に
より、残響によるノイズの発生の低減と取付側への振動
伝搬の低減ができ、S/Nが改善されて被測定流体の流
量、流速の計測精度、計測範囲の拡大など計測特性が向
上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における超音波振動子の支持
構成の断面図
【図2】本発明の実施例2における超音波振動子の支持
構成の断面図
【図3】本発明の実施例3の超音波振動子の支持構成の
断面図
【図4】本発明の実施例4における超音波振動子の支持
構成の断面図
【図5】本発明の実施例5における超音波振動子の支持
構成の断面図
【図6】本発明の実施例6における超音波振動子の支持
構成の断面図
【図7】本発明の実施例7における超音波振動子の支持
構成の断面図
【図8】本発明の実施例8の超音波流量計測装置の構成
【図9】従来の超音波振動子の断面図
【図10】従来の他の超音波振動子の断面図
【符号の説明】
8 天部 9 側壁部 12 圧電体 13 支持部 20、44、45 超音波振動子 21 制振体 22、27、34、36 振動伝達抑止体 23 保持部 28、31 絶縁体 35 薄肉部 39 気密シール部 40、41 変形防止部 42 計測流路 43 流路壁 46 計測制御部 47 演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/00 - 9/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天部、側壁部、この側壁部より外側に延
    びる支持部を有する有天筒状のケースと、前記天部の内
    壁面に固定した圧電体と、前記側壁部の外周全体に被
    着、密着してこの側壁部の振動を抑制する制振体と、前
    記支持部を保持する保持部を有し、前記ケースを防振的
    に取付部に取付ける振動伝達抑止体とを備えた超音波振
    動子。
  2. 【請求項2】 天部、側壁部、この側壁部より外側に延
    びる支持部を有する有天筒状のケースと、前記天部の内
    壁面に固定した圧電体と、前記側壁部の外周全体に被
    着、密着してこの側壁部の振動を抑制する制振体と、前
    記支持部を保持する保持部を有し、前記ケースを防振的
    に取付部に取付ける振動伝達抑止体とを備え、前記制振
    体と振動伝達抑止体の保持部とは一体に形成した超音波
    振動子。
  3. 【請求項3】 天部、側壁部、この側壁部より外側に延
    びる支持部を有する有天筒状のケースと、前記天部の内
    壁面に固定した圧電体と、前記側壁部の外周全体に被
    着、密着してこの側壁部の振動を抑制する制振体と、前
    記支持部を保持する保持部を有し、前記ケースを防振的
    に取付部に取付ける振動伝達抑止体とを備え、前記制振
    体と振動伝達抑止体の保持部とは薄肉部を介して連結し
    超音波振動子。
  4. 【請求項4】 天部、側壁部、この側壁部より外側に延
    びる支持部を有する有天筒状のケースと、前記天部の内
    壁面に固定した圧電体と、前記側壁部の外周全体に被
    着、密着してこの側壁部の振動を抑制する制振体と、前
    記支持部を保持する保持部を有し、前記ケースを防振的
    に取付部に取付ける振動伝達抑止体とを備え、前記保持
    部に気密シール部を設けた超音波振動子。
  5. 【請求項5】 天部、側壁部、この側壁部より外側に延
    びる支持部を有する有天筒状のケースと、前記天部の内
    壁面に固定した圧電体と、前記側壁部の外周全体に被
    着、密着してこの側壁部の振動を抑制する制振体と、前
    記支持部を保持する保持部を有し、前記ケースを防振的
    に取付部に取付ける振動伝達抑止体と、前記ケースの側
    壁部を囲み、かつ制振体よりも外周に位置するととも
    に、一端を振動伝達抑止体に密着させた絶縁体とを備
    え、前記絶縁体および振動伝達抑止体は電気絶縁材料で
    形成した超音波振動子。
  6. 【請求項6】 絶縁体は、振動伝達抑止体の保持部に嵌
    め合わせて、この保持部の変形を防止する変形防止部を
    備えた請求項5記載の超音波振動子。
  7. 【請求項7】 被測定流体が流れる計測流路の上流側と
    下流側に請求項1〜6のいずれか1項記載の超音波振動
    子を少なくとも一対配置し、超音波振動子間の超音波伝
    搬時間を基に流体の流速を計測するようにした超音波式
    流体の流れ計測装置。
  8. 【請求項8】 被測定流体が流れる計測流路の上流側と
    下流側に請求項1〜6のいずれか1項記載の超音波振動
    子を少なくとも一対配置し、超音波振動子間の超音波伝
    搬時間を基に流体の流量を演算するようにした超音波式
    流体の流れ計測装置。
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